JPH103859A - Dc型ガス放電パネルの製造方法 - Google Patents
Dc型ガス放電パネルの製造方法Info
- Publication number
- JPH103859A JPH103859A JP8152260A JP15226096A JPH103859A JP H103859 A JPH103859 A JP H103859A JP 8152260 A JP8152260 A JP 8152260A JP 15226096 A JP15226096 A JP 15226096A JP H103859 A JPH103859 A JP H103859A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- discharge
- paste
- partition
- phosphor paste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放電電極を覆うことなく十分な輝度を得るこ
とが可能なDC型ガス放電パネルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 誘電体層48の一面52上に隔壁42を
立設する隔壁形成工程と、その隔壁42の頂部58のう
ち、カソード電極44間の中央位置に凸部69を形成す
る凸部形成工程と、頂部58側からスクリーン印刷によ
って蛍光体ペースト70を塗布して、一面52上および
側面54に蛍光体層56を形成する蛍光体層形成工程と
を含む工程によってカラーPDP34が製造される。そ
のため、蛍光体ペースト70を塗布するに際して、凸部
69の形成されている部分の境界部で高さが急変するこ
とから、スキージ20がその形状に正確に倣って動くこ
とができず、その境界部においてはマスク72が頂部5
8から離隔させられてその間に隙間が形成された状態で
スキージ20が摺動させられる。
とが可能なDC型ガス放電パネルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 誘電体層48の一面52上に隔壁42を
立設する隔壁形成工程と、その隔壁42の頂部58のう
ち、カソード電極44間の中央位置に凸部69を形成す
る凸部形成工程と、頂部58側からスクリーン印刷によ
って蛍光体ペースト70を塗布して、一面52上および
側面54に蛍光体層56を形成する蛍光体層形成工程と
を含む工程によってカラーPDP34が製造される。そ
のため、蛍光体ペースト70を塗布するに際して、凸部
69の形成されている部分の境界部で高さが急変するこ
とから、スキージ20がその形状に正確に倣って動くこ
とができず、その境界部においてはマスク72が頂部5
8から離隔させられてその間に隙間が形成された状態で
スキージ20が摺動させられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電空間内に蛍光
体層が設けられたカラー表示用のDC型ガス放電パネル
の製造方法に関する。
体層が設けられたカラー表示用のDC型ガス放電パネル
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラープラズマディスプレイ等
のカラー表示用のDC型ガス放電パネルは、平行に配置
された一対の基板の間において一方の基板の一面上に立
設された互いに平行な長手状の複数の隔壁によって区画
形成された複数の長手状の放電空間と、その複数の放電
空間内にそれぞれ設けられた所定の蛍光体層と、各放電
空間内の所定位置で放電を発生させるための放電電極と
を備えている。上記の蛍光体層は、多色表示パネルにあ
っては、赤(RED) ,緑(GREEN) 、青(BULE)の三色の何れ
かが、また、単色表示では所定の一色の蛍光体或いは複
数(例えば、白色表示では上記の三色)の蛍光体をブレ
ンドしたものが、それぞれ所定の放電空間に設けられ
る。そのため、所望の放電空間内でキセノンガス等のガ
ス放電を発生させると、その放電によって発生した紫外
線で蛍光体層が励起させられて発光し(すなわち、それ
ぞれの蛍光体に応じた可視光に変換され)、これを用い
て文字、記号、図形等の所望の画像が表示される。この
ようなDC型ガス放電パネルは、平板型で薄型化が容易
であるため、CRTに代わる画像表示装置として考えら
れている。
のカラー表示用のDC型ガス放電パネルは、平行に配置
された一対の基板の間において一方の基板の一面上に立
設された互いに平行な長手状の複数の隔壁によって区画
形成された複数の長手状の放電空間と、その複数の放電
空間内にそれぞれ設けられた所定の蛍光体層と、各放電
空間内の所定位置で放電を発生させるための放電電極と
を備えている。上記の蛍光体層は、多色表示パネルにあ
っては、赤(RED) ,緑(GREEN) 、青(BULE)の三色の何れ
かが、また、単色表示では所定の一色の蛍光体或いは複
数(例えば、白色表示では上記の三色)の蛍光体をブレ
ンドしたものが、それぞれ所定の放電空間に設けられ
る。そのため、所望の放電空間内でキセノンガス等のガ
ス放電を発生させると、その放電によって発生した紫外
線で蛍光体層が励起させられて発光し(すなわち、それ
ぞれの蛍光体に応じた可視光に変換され)、これを用い
て文字、記号、図形等の所望の画像が表示される。この
ようなDC型ガス放電パネルは、平板型で薄型化が容易
であるため、CRTに代わる画像表示装置として考えら
れている。
【0003】上記のようなカラー表示用のDC型ガス放
電パネルにおいて、高い輝度を得るためには、蛍光体層
の面積を大きくして励起光から可視光への変換効率を高
くすると共に、放電空間内から可視光が射出される際の
蛍光体層自身による遮光を避けることが必要である。ま
た、広い視野角を得るためには、隔壁に遮光されないで
斜め方向に射出される可視光の光量を、広い角度範囲に
亘って十分に大きくする必要がある。そのため、DC型
ガス放電パネルでは、蛍光体層が前記一方の基板の一面
上だけでなく隔壁の側面にも塗布されると共に、その蛍
光体層が設けられていない一対の基板の他方側から光を
射出する所謂反射型構造とされることが望まれている。
電パネルにおいて、高い輝度を得るためには、蛍光体層
の面積を大きくして励起光から可視光への変換効率を高
くすると共に、放電空間内から可視光が射出される際の
蛍光体層自身による遮光を避けることが必要である。ま
た、広い視野角を得るためには、隔壁に遮光されないで
斜め方向に射出される可視光の光量を、広い角度範囲に
亘って十分に大きくする必要がある。そのため、DC型
ガス放電パネルでは、蛍光体層が前記一方の基板の一面
上だけでなく隔壁の側面にも塗布されると共に、その蛍
光体層が設けられていない一対の基板の他方側から光を
射出する所謂反射型構造とされることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な反射型構造のDC型ガス放電パネルでは、例えば、ス
クリーン印刷等の印刷手法を用い、図1(a) 〜(e) に示
されるように、隔壁内への塗布工程および蛍光体ペース
トのレオロジー(すなわち流動性および表面張力)に基
づく経時的フローによって蛍光体層が形成される。先
ず、所定の一方向に沿って所定間隔をもって一面12上
に凸状に突き出す複数の放電電極13が設けられた基板
10上に、所定のガラスペーストを所定の隔壁パターン
を用いて繰り返しスクリーン印刷して積層し、所定温度
で焼成することによって、図1(a) に示されるように基
板10の一面12上に複数の放電空間30を区画形成す
るための長手状の隔壁14を放電電極13の間の位置に
形成する。この隔壁14は、全面にガラスペーストを塗
布して乾燥または脱バインダ処理した後、サンドブラス
ト等で不要部分を除去すること等によって形成してもよ
い。なお、基板10上には、例えば、上記一方向に沿っ
て互いに平行な複数の長手状の放電電極母線およびそれ
を覆う誘電体層等が設けられると共に、放電電極13が
誘電体層に設けられたスルーホールを介して放電電極母
線に接続されているが、これらは省略されている。
な反射型構造のDC型ガス放電パネルでは、例えば、ス
クリーン印刷等の印刷手法を用い、図1(a) 〜(e) に示
されるように、隔壁内への塗布工程および蛍光体ペース
トのレオロジー(すなわち流動性および表面張力)に基
づく経時的フローによって蛍光体層が形成される。先
ず、所定の一方向に沿って所定間隔をもって一面12上
に凸状に突き出す複数の放電電極13が設けられた基板
10上に、所定のガラスペーストを所定の隔壁パターン
を用いて繰り返しスクリーン印刷して積層し、所定温度
で焼成することによって、図1(a) に示されるように基
板10の一面12上に複数の放電空間30を区画形成す
るための長手状の隔壁14を放電電極13の間の位置に
形成する。この隔壁14は、全面にガラスペーストを塗
布して乾燥または脱バインダ処理した後、サンドブラス
ト等で不要部分を除去すること等によって形成してもよ
い。なお、基板10上には、例えば、上記一方向に沿っ
て互いに平行な複数の長手状の放電電極母線およびそれ
を覆う誘電体層等が設けられると共に、放電電極13が
誘電体層に設けられたスルーホールを介して放電電極母
線に接続されているが、これらは省略されている。
【0005】次いで、所定の蛍光体パターンが形成され
たマスク16を用いて、その隔壁14の間の所定位置に
所望の発光色に対応する蛍光体ペースト18を順次スク
リーン印刷することにより、蛍光体層を形成する。この
とき、図1(b) に示されるように、マスク16上でスキ
ージ20を摺動させることによって隔壁14側に押し出
された蛍光体ペースト18は、図1(c) に示されるよう
に、マスク16が隔壁14の頂部22から離れる(版離
れする)際にそのマスク16の非エマルジョン部24の
周縁部に対応する隔壁14の側面26上部に付着する。
このスキージ20の摺動により吐出させられて付着する
蛍光体ペースト18の量は、通常一回のスキージングで
は十分でないので、繰り返しスキージングを行って所定
量を付着させる。こうして隔壁14の側面26上部に付
着させられた蛍光体ペースト18は、図1(c) ,(d) に
矢印で示されるように、自重および自身のレオロジーに
よって基板10の一面12側に向かって流れ落ちる。そ
して、図1(e) に示されるように、対向する一対の側面
26から流れ落ちた蛍光体ペースト18がその一面12
上で一体化することにより、隔壁14の側面26,26
および基板10の一面12上に蛍光体ペースト18が塗
布される。
たマスク16を用いて、その隔壁14の間の所定位置に
所望の発光色に対応する蛍光体ペースト18を順次スク
リーン印刷することにより、蛍光体層を形成する。この
とき、図1(b) に示されるように、マスク16上でスキ
ージ20を摺動させることによって隔壁14側に押し出
された蛍光体ペースト18は、図1(c) に示されるよう
に、マスク16が隔壁14の頂部22から離れる(版離
れする)際にそのマスク16の非エマルジョン部24の
周縁部に対応する隔壁14の側面26上部に付着する。
このスキージ20の摺動により吐出させられて付着する
蛍光体ペースト18の量は、通常一回のスキージングで
は十分でないので、繰り返しスキージングを行って所定
量を付着させる。こうして隔壁14の側面26上部に付
着させられた蛍光体ペースト18は、図1(c) ,(d) に
矢印で示されるように、自重および自身のレオロジーに
よって基板10の一面12側に向かって流れ落ちる。そ
して、図1(e) に示されるように、対向する一対の側面
26から流れ落ちた蛍光体ペースト18がその一面12
上で一体化することにより、隔壁14の側面26,26
および基板10の一面12上に蛍光体ペースト18が塗
布される。
【0006】すなわち、上記の製造方法においては、蛍
光体ペースト18の自重および自身のレオロジーを利用
することによって、隔壁14の頂部22を除く全面に蛍
光体ペースト18が塗布されるのである。なお、多色表
示とする場合には、以上の図1(b) 〜(e) に示される工
程が、それぞれ異なる位置に蛍光体ペースト18を塗布
するためのマスク16を用いて、所定の複数種類の蛍光
体ペースト18についてそれぞれ実施される。そして、
ペースト化するためにブレンドされていたバインダを除
去するために、例えば、そのバインダの熱分解温度以上
の所定温度で加熱処理することによって、紫外線励起に
よって可視光を発光する蛍光体粒子だけの層(すなわち
蛍光体層)が形成される。なお、図においては、スキー
ジ20の摺動方向が隔壁14の長手方向に対して垂直な
方向とされているが、長手方向に沿った方向とされても
よい。
光体ペースト18の自重および自身のレオロジーを利用
することによって、隔壁14の頂部22を除く全面に蛍
光体ペースト18が塗布されるのである。なお、多色表
示とする場合には、以上の図1(b) 〜(e) に示される工
程が、それぞれ異なる位置に蛍光体ペースト18を塗布
するためのマスク16を用いて、所定の複数種類の蛍光
体ペースト18についてそれぞれ実施される。そして、
ペースト化するためにブレンドされていたバインダを除
去するために、例えば、そのバインダの熱分解温度以上
の所定温度で加熱処理することによって、紫外線励起に
よって可視光を発光する蛍光体粒子だけの層(すなわち
蛍光体層)が形成される。なお、図においては、スキー
ジ20の摺動方向が隔壁14の長手方向に対して垂直な
方向とされているが、長手方向に沿った方向とされても
よい。
【0007】ところで、DC型カラーPDPにおいて
は、前記の放電電極13が放電空間30内に露出させら
れている必要があるが、通常、その放電電極13は比較
的薄くされる一方、前述のように、一面12上の蛍光体
層は、輝度を高めるために可及的に厚くされる。したが
って、上記のような製造工程に従って蛍光体層を十分な
厚みに形成すると、図1(e) に示されるように、隔壁1
4の側面26に沿って一面12に向かって流れ落ちた蛍
光体ペースト18が、その一面12上の放電電極13を
覆ってしまうという問題がある。蛍光体層の厚みを、一
面12上で蛍光体ペースト18が一体化させられず放電
電極13が露出させられる程度に薄くすると、十分な輝
度が得られないのである。
は、前記の放電電極13が放電空間30内に露出させら
れている必要があるが、通常、その放電電極13は比較
的薄くされる一方、前述のように、一面12上の蛍光体
層は、輝度を高めるために可及的に厚くされる。したが
って、上記のような製造工程に従って蛍光体層を十分な
厚みに形成すると、図1(e) に示されるように、隔壁1
4の側面26に沿って一面12に向かって流れ落ちた蛍
光体ペースト18が、その一面12上の放電電極13を
覆ってしまうという問題がある。蛍光体層の厚みを、一
面12上で蛍光体ペースト18が一体化させられず放電
電極13が露出させられる程度に薄くすると、十分な輝
度が得られないのである。
【0008】なお、例えば、放電電極13を形成後、隔
壁14を形成する前に、その放電電極13が所定間隔で
露出するパターンで蛍光体ペースト18を塗布して蛍光
体層を形成すれば、上記のような問題は生じないが、こ
の方法では隔壁側面26には蛍光体層が設けられないこ
とから、十分な視野角と輝度を確保できない。そのた
め、従来のDC型カラーPDPにおいては、前述のよう
に蛍光体層を形成した後に、その蛍光体層をサンドブラ
スト等によって部分的に除去して、基板10上の放電電
極13を所定間隔で露出させることが行われている。と
ころが、サンドブラスト等によって蛍光体層の一部を除
去する場合には、ブラスト粉の一部が蛍光体層に入り込
むと共に、除去された蛍光体層の一部が他の放電空間3
0内に飛散して付着することによって混色が生じ得るの
である。
壁14を形成する前に、その放電電極13が所定間隔で
露出するパターンで蛍光体ペースト18を塗布して蛍光
体層を形成すれば、上記のような問題は生じないが、こ
の方法では隔壁側面26には蛍光体層が設けられないこ
とから、十分な視野角と輝度を確保できない。そのた
め、従来のDC型カラーPDPにおいては、前述のよう
に蛍光体層を形成した後に、その蛍光体層をサンドブラ
スト等によって部分的に除去して、基板10上の放電電
極13を所定間隔で露出させることが行われている。と
ころが、サンドブラスト等によって蛍光体層の一部を除
去する場合には、ブラスト粉の一部が蛍光体層に入り込
むと共に、除去された蛍光体層の一部が他の放電空間3
0内に飛散して付着することによって混色が生じ得るの
である。
【0009】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的とするところは、放電電極を
覆うことなく十分な輝度を得ることが可能なDC型ガス
放電パネルの製造方法を提供することにある。
たものであって、その目的とするところは、放電電極を
覆うことなく十分な輝度を得ることが可能なDC型ガス
放電パネルの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、互いに平行な一対の
基板の間に一方向に沿って形成された長手状の複数の放
電空間と、それら複数の放電空間内にそれぞれ設けられ
た蛍光体層と、前記一対の基板の一方の一面上に少なく
とも一部が前記放電空間に露出するように前記一方向お
よびその一方向と直交する他方向のうちの一方に沿って
所定間隔で設けられた長手状の複数の第1放電電極と、
前記一対の基板の他方の一面上に少なくとも一部が前記
放電空間に露出するように前記一方向および前記他方向
のうちの他方に沿って所定間隔で設けられた長手状の複
数の第2放電電極とを備え、それら第1放電電極と第2
放電電極との間で放電を発生させることにより、前記蛍
光体層から可視光を発生させる形式のDC型ガス放電パ
ネルの製造方法であって、(a) 前記一対の基板の一方の
一面上に、前記複数の放電空間を形成するための長手状
の複数の隔壁を前記一方向に沿って立設する隔壁形成工
程と、(b) 前記長手状の複数の隔壁の頂部のうち、前記
他方向に沿って設けられた前記複数の第1放電電極およ
び前記複数の第2放電電極のうちの一方の各々の間の中
央位置に複数の凸部を形成する凸部形成工程と、(c) 前
記隔壁の頂部側からスクリーン印刷によって蛍光体ペー
ストを塗布することにより前記一対の基板の一方の一面
上およびその隔壁の側面に蛍光体層を形成する蛍光体層
形成工程とを、含むことにある。
め、本発明の要旨とするところは、互いに平行な一対の
基板の間に一方向に沿って形成された長手状の複数の放
電空間と、それら複数の放電空間内にそれぞれ設けられ
た蛍光体層と、前記一対の基板の一方の一面上に少なく
とも一部が前記放電空間に露出するように前記一方向お
よびその一方向と直交する他方向のうちの一方に沿って
所定間隔で設けられた長手状の複数の第1放電電極と、
前記一対の基板の他方の一面上に少なくとも一部が前記
放電空間に露出するように前記一方向および前記他方向
のうちの他方に沿って所定間隔で設けられた長手状の複
数の第2放電電極とを備え、それら第1放電電極と第2
放電電極との間で放電を発生させることにより、前記蛍
光体層から可視光を発生させる形式のDC型ガス放電パ
ネルの製造方法であって、(a) 前記一対の基板の一方の
一面上に、前記複数の放電空間を形成するための長手状
の複数の隔壁を前記一方向に沿って立設する隔壁形成工
程と、(b) 前記長手状の複数の隔壁の頂部のうち、前記
他方向に沿って設けられた前記複数の第1放電電極およ
び前記複数の第2放電電極のうちの一方の各々の間の中
央位置に複数の凸部を形成する凸部形成工程と、(c) 前
記隔壁の頂部側からスクリーン印刷によって蛍光体ペー
ストを塗布することにより前記一対の基板の一方の一面
上およびその隔壁の側面に蛍光体層を形成する蛍光体層
形成工程とを、含むことにある。
【0011】
【発明の効果】このようにすれば、一方の基板の一面上
に複数の放電空間を形成するための長手状の複数の隔壁
を立設する隔壁形成工程と、その隔壁の頂部のうち、そ
の隔壁と直交する他方向に沿って設けられた複数の第1
放電電極および複数の第2放電電極のうちの一方の各々
の間の中央位置に複数の凸部を形成する凸部形成工程
と、隔壁の頂部側からスクリーン印刷によって蛍光体ペ
ーストを塗布することにより、上記一方の基板の一面上
および隔壁の側面に蛍光体層を形成する蛍光体層形成工
程とを含む工程によってDC型ガス放電パネルが製造さ
れる。そのため、蛍光体層形成工程において蛍光体ペー
ストを塗布するに際して、凸部の形成されている部分と
形成されていない部分との境界部すなわち段差が生じた
部分では高さが急変することから、スクリーン印刷に用
いられるスキージがその形状に正確に倣って動くことが
できない。したがって、その境界部においてはスクリー
ンが隔壁頂部から離隔させられてその間に隙間が形成さ
れた状態でスキージが摺動させられるが、凸部の前後に
おいても蛍光体ペーストが連続的に吐出させられてその
隔壁側面上部に付着させられていることから、蛍光体ペ
ーストが自身の粘性に基づき、その付着させられている
蛍光体ペーストによって、隔壁頂部からのスクリーンの
離隔量に応じた量だけ余分に隔壁側に引き込まれて、凸
部近傍における蛍光体ペーストの塗布量は凸部以外の部
分よりも多くなる。
に複数の放電空間を形成するための長手状の複数の隔壁
を立設する隔壁形成工程と、その隔壁の頂部のうち、そ
の隔壁と直交する他方向に沿って設けられた複数の第1
放電電極および複数の第2放電電極のうちの一方の各々
の間の中央位置に複数の凸部を形成する凸部形成工程
と、隔壁の頂部側からスクリーン印刷によって蛍光体ペ
ーストを塗布することにより、上記一方の基板の一面上
および隔壁の側面に蛍光体層を形成する蛍光体層形成工
程とを含む工程によってDC型ガス放電パネルが製造さ
れる。そのため、蛍光体層形成工程において蛍光体ペー
ストを塗布するに際して、凸部の形成されている部分と
形成されていない部分との境界部すなわち段差が生じた
部分では高さが急変することから、スクリーン印刷に用
いられるスキージがその形状に正確に倣って動くことが
できない。したがって、その境界部においてはスクリー
ンが隔壁頂部から離隔させられてその間に隙間が形成さ
れた状態でスキージが摺動させられるが、凸部の前後に
おいても蛍光体ペーストが連続的に吐出させられてその
隔壁側面上部に付着させられていることから、蛍光体ペ
ーストが自身の粘性に基づき、その付着させられている
蛍光体ペーストによって、隔壁頂部からのスクリーンの
離隔量に応じた量だけ余分に隔壁側に引き込まれて、凸
部近傍における蛍光体ペーストの塗布量は凸部以外の部
分よりも多くなる。
【0012】上記により、凸部が設けられている位置に
おいては、スクリーンから吐出して隔壁側面上部に転写
される蛍光体ペーストの塗布量が多いため、隔壁側面に
沿って流れ落ちる蛍光体ペーストが放電空間の底面に満
たされる。一方、その凸部から最も離隔する位置におい
ては、蛍光体ペーストの塗布量が少ないことから、隔壁
側面に沿って流れ落ちる蛍光体ペースト量が第1放電電
極上の全面には塗布されず、その第1放電電極の少なく
とも一部が露出させられる。したがって、放電電極を覆
うことなく、蛍光体層の厚みを可及的に厚くし、且つ隔
壁の側面にも形成してDC型ガス放電パネルの十分な輝
度を得ることが可能となる。
おいては、スクリーンから吐出して隔壁側面上部に転写
される蛍光体ペーストの塗布量が多いため、隔壁側面に
沿って流れ落ちる蛍光体ペーストが放電空間の底面に満
たされる。一方、その凸部から最も離隔する位置におい
ては、蛍光体ペーストの塗布量が少ないことから、隔壁
側面に沿って流れ落ちる蛍光体ペースト量が第1放電電
極上の全面には塗布されず、その第1放電電極の少なく
とも一部が露出させられる。したがって、放電電極を覆
うことなく、蛍光体層の厚みを可及的に厚くし、且つ隔
壁の側面にも形成してDC型ガス放電パネルの十分な輝
度を得ることが可能となる。
【0013】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記のDC型ガ
ス放電パネルの製造方法は、(d) 前記複数の凸部を、前
記蛍光体層形成工程において前記蛍光体ペーストが塗布
された後に除去する凸部除去工程を、更に含むものであ
る。このようにすれば、凸部が蛍光体ペーストの塗布が
終了した後には除去されることから、その凸部が隔壁の
頂部との高さの差が比較的大きくなるように形成されて
いる場合にも、気密な放電空間を形成するために隔壁の
頂部側に設けられる前面板との間に大きな隙間が形成さ
れないため、個々の放電空間が完全に分離していないこ
とに起因するクロストーク等の不具合が発生しない。
ス放電パネルの製造方法は、(d) 前記複数の凸部を、前
記蛍光体層形成工程において前記蛍光体ペーストが塗布
された後に除去する凸部除去工程を、更に含むものであ
る。このようにすれば、凸部が蛍光体ペーストの塗布が
終了した後には除去されることから、その凸部が隔壁の
頂部との高さの差が比較的大きくなるように形成されて
いる場合にも、気密な放電空間を形成するために隔壁の
頂部側に設けられる前面板との間に大きな隙間が形成さ
れないため、個々の放電空間が完全に分離していないこ
とに起因するクロストーク等の不具合が発生しない。
【0014】また、好適には、前記凸部除去工程は、前
記蛍光体層形成工程において前記蛍光体ペーストから蛍
光体層を形成するために所定温度で加熱処理することに
より、同時に前記凸部を分解除去する加熱処理工程であ
る。このようにすれば、蛍光体ペーストから蛍光体層を
形成するための加熱処理によって、同時に凸部が分解除
去されることから、別に凸部を除去する工程を設ける必
要がない。
記蛍光体層形成工程において前記蛍光体ペーストから蛍
光体層を形成するために所定温度で加熱処理することに
より、同時に前記凸部を分解除去する加熱処理工程であ
る。このようにすれば、蛍光体ペーストから蛍光体層を
形成するための加熱処理によって、同時に凸部が分解除
去されることから、別に凸部を除去する工程を設ける必
要がない。
【0015】また、好適には、前記ガス放電パネルの製
造方法は、(e) 前記隔壁の頂部にその隔壁よりも前記蛍
光体ペーストに対する親液性が低い表面性状を有する頂
部コート層を形成する頂部コーティング工程を更に含
み、前記凸部は、前記隔壁よりも前記蛍光体ペーストに
対する親液性が低い表面性状を有して、その頂部コート
層上に設けられるものである。
造方法は、(e) 前記隔壁の頂部にその隔壁よりも前記蛍
光体ペーストに対する親液性が低い表面性状を有する頂
部コート層を形成する頂部コーティング工程を更に含
み、前記凸部は、前記隔壁よりも前記蛍光体ペーストに
対する親液性が低い表面性状を有して、その頂部コート
層上に設けられるものである。
【0016】このようにすれば、スクリーンから隔壁頂
部側へ転写された蛍光体ペーストと隔壁頂部に設けられ
た頂部コート層および凸部表面との濡れが小さく抑えら
れることにより、蛍光体ペーストが自身の表面張力によ
って凝集することから、転写されたときの局部的な転写
量のムラが好適に緩和されて安定して転写されるため、
凸部の有無に応じた所望の塗布量の差異が得られる。ま
た、蛍光体ペーストが頂部コート層および凸部表面に残
存し難いため、隔壁に向かって速やかに流れ落ちて、蛍
光体層の厚みのばらつきが抑制される。なお、「親液
性」とは、固体と液体との親和性(或いは親和力)、す
なわち相互作用の強さの程度を表すものであり、親液性
が低い程相互作用が弱く、固体表面が液体によってぬれ
難くなる。なお、親液性が低いことと、接触角が大きい
ことおよび湿潤張力が小さいこととは同義であり、何れ
も固体表面に液体が付着し難いことを意味するものであ
ることから、「親液性が低い」をこれらの語で置き換え
ても得られる効果は同様である。
部側へ転写された蛍光体ペーストと隔壁頂部に設けられ
た頂部コート層および凸部表面との濡れが小さく抑えら
れることにより、蛍光体ペーストが自身の表面張力によ
って凝集することから、転写されたときの局部的な転写
量のムラが好適に緩和されて安定して転写されるため、
凸部の有無に応じた所望の塗布量の差異が得られる。ま
た、蛍光体ペーストが頂部コート層および凸部表面に残
存し難いため、隔壁に向かって速やかに流れ落ちて、蛍
光体層の厚みのばらつきが抑制される。なお、「親液
性」とは、固体と液体との親和性(或いは親和力)、す
なわち相互作用の強さの程度を表すものであり、親液性
が低い程相互作用が弱く、固体表面が液体によってぬれ
難くなる。なお、親液性が低いことと、接触角が大きい
ことおよび湿潤張力が小さいこととは同義であり、何れ
も固体表面に液体が付着し難いことを意味するものであ
ることから、「親液性が低い」をこれらの語で置き換え
ても得られる効果は同様である。
【0017】また、好適には、前記凸部には、保形材と
して少量の微細セラミック粉末が含まれる。このように
すれば、凸部の保形性が高められるため、その形成時に
凸部を形成するためのペースト等が隔壁の側面まで広が
ることが抑制される。したがって、隔壁側面は蛍光体ペ
ーストとの接触角が十分小さい状態に保たれて、その側
面に十分な厚みの蛍光体層を形成できる。なお、凸部
は、所定のペーストを直接印刷、転写、或いはロールコ
ート法等によって隔壁頂部に塗布することによって形成
し得るが、保形材が含まれていない場合には、頂部上に
形成された直後においては比較的流動性が高いことか
ら、その頂部から隔壁の側面に沿って流れ落ちる可能性
があるため、十分な厚みに形成するためには積層が必要
となって工程が煩雑となるのである。
して少量の微細セラミック粉末が含まれる。このように
すれば、凸部の保形性が高められるため、その形成時に
凸部を形成するためのペースト等が隔壁の側面まで広が
ることが抑制される。したがって、隔壁側面は蛍光体ペ
ーストとの接触角が十分小さい状態に保たれて、その側
面に十分な厚みの蛍光体層を形成できる。なお、凸部
は、所定のペーストを直接印刷、転写、或いはロールコ
ート法等によって隔壁頂部に塗布することによって形成
し得るが、保形材が含まれていない場合には、頂部上に
形成された直後においては比較的流動性が高いことか
ら、その頂部から隔壁の側面に沿って流れ落ちる可能性
があるため、十分な厚みに形成するためには積層が必要
となって工程が煩雑となるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。なお、以下の説明において、図面の
各部の寸法の比は必ずしも正確なものではない。
参照して説明する。なお、以下の説明において、図面の
各部の寸法の比は必ずしも正確なものではない。
【0019】図2は、本発明の一実施例のDC型ガス放
電パネルの製造方法によって製造された反射型DCカラ
ープラズマディスプレイパネル(以下、カラーPDPと
いう)34の構造を模式的に示す図である。図におい
て、カラーPDP34は、例えばガラス平板から成り、
透光性を有する前面板36と、同様にガラス平板から成
り前面板36と平行に配置された背面板38と、それら
前面板36および背面板38の間に一方向に沿って長手
状の複数の放電空間40を形成する長手状の複数の隔壁
42とを備えて構成されている。この隔壁42は、例え
ば、アルミナ等の充填材を含む低軟化点ガラスから構成
されたものであり、相互の間隔、すなわち放電空間40
の幅は、それぞれ0.2 〜0.5mm 程度とされ、高さは 0.1
〜0.2mm 程度とされている。本実施例においては、上記
の前面板36が一対の基板の他方に、背面板38が一対
の基板の一方にそれぞれ相当する。
電パネルの製造方法によって製造された反射型DCカラ
ープラズマディスプレイパネル(以下、カラーPDPと
いう)34の構造を模式的に示す図である。図におい
て、カラーPDP34は、例えばガラス平板から成り、
透光性を有する前面板36と、同様にガラス平板から成
り前面板36と平行に配置された背面板38と、それら
前面板36および背面板38の間に一方向に沿って長手
状の複数の放電空間40を形成する長手状の複数の隔壁
42とを備えて構成されている。この隔壁42は、例え
ば、アルミナ等の充填材を含む低軟化点ガラスから構成
されたものであり、相互の間隔、すなわち放電空間40
の幅は、それぞれ0.2 〜0.5mm 程度とされ、高さは 0.1
〜0.2mm 程度とされている。本実施例においては、上記
の前面板36が一対の基板の他方に、背面板38が一対
の基板の一方にそれぞれ相当する。
【0020】上記の前面板36の背面板38側に位置す
る内面には、複数本のカソード電極44が上記長手状の
隔壁42と直交する一方向に沿って略等間隔で設けられ
ている。なお、カソード電極44は、後述のアノード電
極50aと略一定ギャップを形成する位置に設けられて
おり、必要に応じて、補助放電用のトリガ電極が平行に
設けられる。このカソード電極44は、例えば、幅 0.0
5 〜0.3mm 程度、厚さ0.1〜50μm 程度の寸法に、Ni
(ニッケル)、Al(アルミニウム)、ITO(インジウ
ム・ティン・オキサイド)、ATO(アンチモン・ティ
ン・オキサイド)等の導電体で形成される。パターニン
グには、例えば、厚膜スクリーン印刷法やフォトペース
ト法、サンドブラスト法、リフトオフ法等が用いられ
る。なお、カソード電極44は、これらの方法で図に示
されるような形状に設けられる他、膜厚を確保して抵抗
値を低くしつつ線幅を細くして放電空間40の開口率を
高める目的で、基板36にサンドブラスト法等で溝を形
成した後に上記のような導電材を充填して形成されても
よい。複数本のカソード電極44相互の間隔(すなわち
中心間距離)は、例えば 0.3〜2.0mm 程度とされてい
る。本実施例においては、上記のカソード電極44が第
2放電電極に相当する。
る内面には、複数本のカソード電極44が上記長手状の
隔壁42と直交する一方向に沿って略等間隔で設けられ
ている。なお、カソード電極44は、後述のアノード電
極50aと略一定ギャップを形成する位置に設けられて
おり、必要に応じて、補助放電用のトリガ電極が平行に
設けられる。このカソード電極44は、例えば、幅 0.0
5 〜0.3mm 程度、厚さ0.1〜50μm 程度の寸法に、Ni
(ニッケル)、Al(アルミニウム)、ITO(インジウ
ム・ティン・オキサイド)、ATO(アンチモン・ティ
ン・オキサイド)等の導電体で形成される。パターニン
グには、例えば、厚膜スクリーン印刷法やフォトペース
ト法、サンドブラスト法、リフトオフ法等が用いられ
る。なお、カソード電極44は、これらの方法で図に示
されるような形状に設けられる他、膜厚を確保して抵抗
値を低くしつつ線幅を細くして放電空間40の開口率を
高める目的で、基板36にサンドブラスト法等で溝を形
成した後に上記のような導電材を充填して形成されても
よい。複数本のカソード電極44相互の間隔(すなわち
中心間距離)は、例えば 0.3〜2.0mm 程度とされてい
る。本実施例においては、上記のカソード電極44が第
2放電電極に相当する。
【0021】また、前記の背面板38の前面板36側の
内面には、長手状の隔壁42に沿って、すなわち前面板
36の内面に設けられたカソード電極44と直交する方
向に沿って略等間隔で、例えば厚さが2 〜15μm 程度の
複数本の長手状のアノード電極母線50が、放電空間4
0の幅方向の略中央位置に位置するように設けられてい
る。なお、補助放電用のトリガ電極がカソード電極44
側に設けられない場合には、例えば上記アノード電極母
線50と平行に設けられる。このアノード電極母線50
には、図示しない電流制限抵抗が接続されており、その
上面には背面板38の略全面を覆う例えば厚さ30〜60μ
m 程度の誘電体層48が設けられている。この誘電体層
48は、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタン酸鉛、
チタン酸バリウム等のフィラーと低軟化点ガラス等とか
ら成り、例えば厚膜スクリーン印刷等によって形成され
る。
内面には、長手状の隔壁42に沿って、すなわち前面板
36の内面に設けられたカソード電極44と直交する方
向に沿って略等間隔で、例えば厚さが2 〜15μm 程度の
複数本の長手状のアノード電極母線50が、放電空間4
0の幅方向の略中央位置に位置するように設けられてい
る。なお、補助放電用のトリガ電極がカソード電極44
側に設けられない場合には、例えば上記アノード電極母
線50と平行に設けられる。このアノード電極母線50
には、図示しない電流制限抵抗が接続されており、その
上面には背面板38の略全面を覆う例えば厚さ30〜60μ
m 程度の誘電体層48が設けられている。この誘電体層
48は、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタン酸鉛、
チタン酸バリウム等のフィラーと低軟化点ガラス等とか
ら成り、例えば厚膜スクリーン印刷等によって形成され
る。
【0022】上記の誘電体層48の前面板36側の一面
52上には、上記のアノード電極母線50の上側におい
て略等間隔で、例えば前面板36の内面に設けられた前
記カソード電極44の直下に位置するように、そのアノ
ード電極母線50と接続された複数の凸状のアノード電
極50aが放電空間40に突き出して設けられている。
すなわち、カソード電極44とアノード電極母線50と
は互いに直交してマトリックス状に配列されており、隔
壁42と直交する方向においては放電空間40のピッチ
に等しくなるこれらの交点のピッチが、1画素を構成す
るRGB(赤、緑、青)3色のカラーセルのピッチに相
当する。したがって、正方形の画素の場合には、画素ピ
ッチの1/3 がカラーセルピッチに相当する。上記のアノ
ード電極50aは、例えば、Ni(ニッケル)、Al(アル
ミニウム)、RuO (酸化ルテニウム)等の電極材料から
成るものであり、例えば二辺がそれぞれ0.05〜0.5 mm程
度の四辺形、或いは半径が0.1 〜0.5 mm程度の略円形
で、厚さが5 〜50μm 程度に形成される。パターニング
にあたっては、直接印刷でパターニングする他、サンド
ブラスト法やフォトペースト法等が用いられる。なお、
アノード電極50aは、後述の図3等に示されるように
前記の誘電体層48に形成されているスルーホール46
に上記の電極材料が充填されることによりアノード電極
母線50と導通させられている。このスルーホール46
は、誘電体層48を形成する際にパターニングされたス
クリーンで厚膜スクリーン印刷することによって形成さ
れる他、誘電体層48をべた形成した後にサンドブラス
ト法やフォトペースト法等で形成されてもよい。したが
って、本実施例においては、このアノード電極母線50
が第2放電電極に相当し、誘電体層48上に設けられた
アノード電極50aがアノード電極母線50と導通させ
られることにより、実質的にアノード電極母線50の一
部が露出させられている。
52上には、上記のアノード電極母線50の上側におい
て略等間隔で、例えば前面板36の内面に設けられた前
記カソード電極44の直下に位置するように、そのアノ
ード電極母線50と接続された複数の凸状のアノード電
極50aが放電空間40に突き出して設けられている。
すなわち、カソード電極44とアノード電極母線50と
は互いに直交してマトリックス状に配列されており、隔
壁42と直交する方向においては放電空間40のピッチ
に等しくなるこれらの交点のピッチが、1画素を構成す
るRGB(赤、緑、青)3色のカラーセルのピッチに相
当する。したがって、正方形の画素の場合には、画素ピ
ッチの1/3 がカラーセルピッチに相当する。上記のアノ
ード電極50aは、例えば、Ni(ニッケル)、Al(アル
ミニウム)、RuO (酸化ルテニウム)等の電極材料から
成るものであり、例えば二辺がそれぞれ0.05〜0.5 mm程
度の四辺形、或いは半径が0.1 〜0.5 mm程度の略円形
で、厚さが5 〜50μm 程度に形成される。パターニング
にあたっては、直接印刷でパターニングする他、サンド
ブラスト法やフォトペースト法等が用いられる。なお、
アノード電極50aは、後述の図3等に示されるように
前記の誘電体層48に形成されているスルーホール46
に上記の電極材料が充填されることによりアノード電極
母線50と導通させられている。このスルーホール46
は、誘電体層48を形成する際にパターニングされたス
クリーンで厚膜スクリーン印刷することによって形成さ
れる他、誘電体層48をべた形成した後にサンドブラス
ト法やフォトペースト法等で形成されてもよい。したが
って、本実施例においては、このアノード電極母線50
が第2放電電極に相当し、誘電体層48上に設けられた
アノード電極50aがアノード電極母線50と導通させ
られることにより、実質的にアノード電極母線50の一
部が露出させられている。
【0023】また、背面板38上のアノード電極50a
の表面を除く誘電体層48の一面52と隔壁42の側面
54には、例えば厚さ5 〜50μm 程度の範囲内で色毎に
厚さを制御された蛍光体層56が設けられている。この
蛍光体層56は誘電体層48の一面52上に設けられて
いるが、その誘電体層48は隔壁42が立設される背面
板38の一面側に設けられていることから、実質的に蛍
光体層56は背面板38の一面上に設けられている。
の表面を除く誘電体層48の一面52と隔壁42の側面
54には、例えば厚さ5 〜50μm 程度の範囲内で色毎に
厚さを制御された蛍光体層56が設けられている。この
蛍光体層56は誘電体層48の一面52上に設けられて
いるが、その誘電体層48は隔壁42が立設される背面
板38の一面側に設けられていることから、実質的に蛍
光体層56は背面板38の一面上に設けられている。
【0024】上記の蛍光体層56は、対を成すカソード
電極44およびアノード電極50a間の放電で発生する
紫外線励起により発光させられるR(赤),G(緑),
B(青)等の発光色に対応する蛍光体が各放電空間40
毎に設けられたものであり、例えば、図3(a) 〜(h) に
示されるように、厚膜スクリーン印刷を利用した所謂落
とし込み印刷形成等によって設けられている。なお、図
3(a) 〜(h) は、何れも隔壁42の長手方向に垂直且つ
アノード電極50aを通る断面を示している。
電極44およびアノード電極50a間の放電で発生する
紫外線励起により発光させられるR(赤),G(緑),
B(青)等の発光色に対応する蛍光体が各放電空間40
毎に設けられたものであり、例えば、図3(a) 〜(h) に
示されるように、厚膜スクリーン印刷を利用した所謂落
とし込み印刷形成等によって設けられている。なお、図
3(a) 〜(h) は、何れも隔壁42の長手方向に垂直且つ
アノード電極50aを通る断面を示している。
【0025】すなわち、先ず、アノード電極50aが形
成された誘電体層48の一面52上に、低軟化点ガラス
および適当な充填材(例えばアルミナ、ジルコニア等)
を所定量含む厚膜絶縁ペーストを所定の隔壁パターンを
用いて繰り返し印刷して積層し、所定温度で焼成するこ
とによって、図3(a) に示されるように、その一面52
上のアノード電極母線50の間の位置に複数の放電空間
40を区画形成するための長手状の隔壁42を形成す
る。なお、隔壁42は、例えば、誘電体層48の一面5
2上の全面に上記の厚膜絶縁ペーストからペースト層或
いはガラス層を形成した後、サンドブラスト、フォトリ
ソグラフィやリフトオフ法等によって不要な部分を除去
することにより形成しても良い。本実施例においては、
この図3(a) に示される工程が隔壁形成工程に対応す
る。
成された誘電体層48の一面52上に、低軟化点ガラス
および適当な充填材(例えばアルミナ、ジルコニア等)
を所定量含む厚膜絶縁ペーストを所定の隔壁パターンを
用いて繰り返し印刷して積層し、所定温度で焼成するこ
とによって、図3(a) に示されるように、その一面52
上のアノード電極母線50の間の位置に複数の放電空間
40を区画形成するための長手状の隔壁42を形成す
る。なお、隔壁42は、例えば、誘電体層48の一面5
2上の全面に上記の厚膜絶縁ペーストからペースト層或
いはガラス層を形成した後、サンドブラスト、フォトリ
ソグラフィやリフトオフ法等によって不要な部分を除去
することにより形成しても良い。本実施例においては、
この図3(a) に示される工程が隔壁形成工程に対応す
る。
【0026】次に、例えば、比較的分子量が小さく水に
容易に溶解するPVA(ポリビニルアルコール)等と例
えば平均粒径数十nmのアエロジル、サブミクロンの微粒
アルミナ、数μm 程度のアルミナ粉末等のうちの少なく
とも一種類を所定量とを混合して水に溶解することによ
り、PVAペーストを作製する。このPVAペーストを
例えば図4(a) 〜(c) に示されるように転写法、ロール
コート法やスクリーン印刷法等によって、隔壁42の頂
部58に塗布して乾燥することにより、図3(b) に示さ
れるように、例えば1 〜30μm 程度の厚みの頂部コート
層60を形成する。
容易に溶解するPVA(ポリビニルアルコール)等と例
えば平均粒径数十nmのアエロジル、サブミクロンの微粒
アルミナ、数μm 程度のアルミナ粉末等のうちの少なく
とも一種類を所定量とを混合して水に溶解することによ
り、PVAペーストを作製する。このPVAペーストを
例えば図4(a) 〜(c) に示されるように転写法、ロール
コート法やスクリーン印刷法等によって、隔壁42の頂
部58に塗布して乾燥することにより、図3(b) に示さ
れるように、例えば1 〜30μm 程度の厚みの頂部コート
層60を形成する。
【0027】図4(a) の転写法においては、転写シート
62の全面にPVAペースト64を塗布し、これを隔壁
42上に載せて引き剥がすことにより、接触した頂部5
8のみにPVAペーストが転写されることとなる。ま
た、図4(b) のロールコート法においては、ロール66
の全面にPVAペースト64を塗布して隔壁42の長手
方向と垂直な方向に回転させつつ相対移動させるか、或
いは、ロール66表面にPVAペースト64を供給しつ
つ同様に回転移動させることにより、頂部58にPVA
ペーストが塗布される。また、図4(c) のスクリーン印
刷法においては、スクリーン68上にPVAペースト6
4を載せてスキージ20を摺動させることにより、その
スクリーン68と接触した頂部58のみにPVAペース
ト64が塗布される。
62の全面にPVAペースト64を塗布し、これを隔壁
42上に載せて引き剥がすことにより、接触した頂部5
8のみにPVAペーストが転写されることとなる。ま
た、図4(b) のロールコート法においては、ロール66
の全面にPVAペースト64を塗布して隔壁42の長手
方向と垂直な方向に回転させつつ相対移動させるか、或
いは、ロール66表面にPVAペースト64を供給しつ
つ同様に回転移動させることにより、頂部58にPVA
ペーストが塗布される。また、図4(c) のスクリーン印
刷法においては、スクリーン68上にPVAペースト6
4を載せてスキージ20を摺動させることにより、その
スクリーン68と接触した頂部58のみにPVAペース
ト64が塗布される。
【0028】上記のように隔壁42の頂部58の全面に
頂部コート層60が形成された後、更に、頂部58の一
部に同様なPVAペースト64、或いはフィラー成分の
添加比率を増したPVAペーストを塗布して乾燥するこ
とにより、図3(c) に示されるように、例えば10〜70μ
m 程度の厚みの凸部69を形成する。この凸部69は、
図5に示されるように、カソード電極44とアノード電
極母線50との交点に設けられるアノード電極50aを
中心としてマトリックス状に形成される各画素の間に位
置するように、隔壁42の長手方向に沿って、カソード
電極44と同様な中心間隔、例えば 0.3〜2.0mm 程度の
間隔で、距離d1 、d2 が等しいアノード電極50aの
間の中央位置の延長線上に、例えば長さが0.1 〜0.5 mm
程度、幅が隔壁42と同様な或いはやや細い寸法に設け
られる。上記凸部69は、例えば、転写シート62やロ
ール66表面に上記の凸部パターンでPVAペースト6
4等を塗布し、或いは、上記の凸部パターンを形成した
スクリーン68を用いることによって、頂部コート層6
0を形成する前述の図4(a) 〜(c) と同様な方法を用い
て形成することができる。
頂部コート層60が形成された後、更に、頂部58の一
部に同様なPVAペースト64、或いはフィラー成分の
添加比率を増したPVAペーストを塗布して乾燥するこ
とにより、図3(c) に示されるように、例えば10〜70μ
m 程度の厚みの凸部69を形成する。この凸部69は、
図5に示されるように、カソード電極44とアノード電
極母線50との交点に設けられるアノード電極50aを
中心としてマトリックス状に形成される各画素の間に位
置するように、隔壁42の長手方向に沿って、カソード
電極44と同様な中心間隔、例えば 0.3〜2.0mm 程度の
間隔で、距離d1 、d2 が等しいアノード電極50aの
間の中央位置の延長線上に、例えば長さが0.1 〜0.5 mm
程度、幅が隔壁42と同様な或いはやや細い寸法に設け
られる。上記凸部69は、例えば、転写シート62やロ
ール66表面に上記の凸部パターンでPVAペースト6
4等を塗布し、或いは、上記の凸部パターンを形成した
スクリーン68を用いることによって、頂部コート層6
0を形成する前述の図4(a) 〜(c) と同様な方法を用い
て形成することができる。
【0029】なお、上記のPVAペースト64に微細ア
ルミナ粉末が混合されているのは、これを混合しないと
PVAペースト64の流動性が比較的高く保形性が低い
ことから、頂部58に塗布した際に隔壁42の側面54
に流れ落ちてその側面54を覆うこととなるためであ
る。また、これによって、乾燥後の厚さと強度が確保さ
れている。また、図3乃至図5および後述の図6乃至図
8においては、頂部コーティング層60および凸部69
の厚みが誇張して描かれている。本実施例においては、
図3(c) に示される工程が凸部形成工程に対応する。
ルミナ粉末が混合されているのは、これを混合しないと
PVAペースト64の流動性が比較的高く保形性が低い
ことから、頂部58に塗布した際に隔壁42の側面54
に流れ落ちてその側面54を覆うこととなるためであ
る。また、これによって、乾燥後の厚さと強度が確保さ
れている。また、図3乃至図5および後述の図6乃至図
8においては、頂部コーティング層60および凸部69
の厚みが誇張して描かれている。本実施例においては、
図3(c) に示される工程が凸部形成工程に対応する。
【0030】その後、前記の蛍光体層56を構成する所
定の蛍光体を、例えばエチルセルロース系或いはアクリ
ル系樹脂を例えばブチルカルビトールアセテート、カル
ビトールアセテートやテルピネオール等の油性溶剤で溶
解させたビヒクル中に分散させることにより、蛍光体ペ
ースト70を作製し、所定の蛍光体パターンが形成され
たマスク72を用いて、図3(d) に示されるように、ス
クリーン印刷によって隔壁42の頂部58側から塗布す
る。このマスク72は、蛍光体層56が予め定められた
所定のパターンで三種の蛍光体が配置されるように、蛍
光体ペースト70に応じて異なるパターンが用いられ
る。なお、図3(d) においては、便宜上スキージ20の
摺動方向が隔壁42の長手方向と垂直な方向となるよう
に描かれているが、本実施例においては長手方向に沿っ
て摺動させる方が好ましい。
定の蛍光体を、例えばエチルセルロース系或いはアクリ
ル系樹脂を例えばブチルカルビトールアセテート、カル
ビトールアセテートやテルピネオール等の油性溶剤で溶
解させたビヒクル中に分散させることにより、蛍光体ペ
ースト70を作製し、所定の蛍光体パターンが形成され
たマスク72を用いて、図3(d) に示されるように、ス
クリーン印刷によって隔壁42の頂部58側から塗布す
る。このマスク72は、蛍光体層56が予め定められた
所定のパターンで三種の蛍光体が配置されるように、蛍
光体ペースト70に応じて異なるパターンが用いられ
る。なお、図3(d) においては、便宜上スキージ20の
摺動方向が隔壁42の長手方向と垂直な方向となるよう
に描かれているが、本実施例においては長手方向に沿っ
て摺動させる方が好ましい。
【0031】上記のように蛍光体ペースト70を塗布す
るに際して、マスク72上でスキージ20を摺動させる
と、上記の図3(d) に示されるように、蛍光体ペースト
70が隔壁42側に押し出されるが、その押し出された
蛍光体ペースト70は、マスク72が隔壁42の頂部5
8(正確には頂部コート層60または凸部69)から離
れる(版離れする)際に、図3(e) に示されるように、
マスク72の非エマルジョン部74の周縁部に対応する
隔壁42の側面54上部に付着して、そのマスク72か
ら引き剥がされる。この側面54上部に付着した蛍光体
ペースト70は、その量が十分に多くなると、図3(f)
に示されるように、自身の流動性によって速やかに誘電
体層48の一面52に向かって流れ落ちて、その一面5
2および側面54上で広がり、図3(g) に示されるよう
に、その一面52上に満たされて、所望の厚みのペース
ト層がそれら一面52および側面54上に形成される。
るに際して、マスク72上でスキージ20を摺動させる
と、上記の図3(d) に示されるように、蛍光体ペースト
70が隔壁42側に押し出されるが、その押し出された
蛍光体ペースト70は、マスク72が隔壁42の頂部5
8(正確には頂部コート層60または凸部69)から離
れる(版離れする)際に、図3(e) に示されるように、
マスク72の非エマルジョン部74の周縁部に対応する
隔壁42の側面54上部に付着して、そのマスク72か
ら引き剥がされる。この側面54上部に付着した蛍光体
ペースト70は、その量が十分に多くなると、図3(f)
に示されるように、自身の流動性によって速やかに誘電
体層48の一面52に向かって流れ落ちて、その一面5
2および側面54上で広がり、図3(g) に示されるよう
に、その一面52上に満たされて、所望の厚みのペース
ト層がそれら一面52および側面54上に形成される。
【0032】このとき、上記のようにスキージ20を摺
動させた際に、マスク72は隔壁42に向かって押圧さ
れてその頂部58に接触させられるが、隔壁42の頂部
58には高さ10〜70μm 程度、長さ0.1 〜0.5 mm程度の
凸部69が 0.3〜2.0mm 程度のカソード電極44のピッ
チに相当する間隔で備えられていることから、その凸部
69が形成されている部分と形成されていない部分との
境界部すなわち段差が生じた部分ではスクリーン印刷に
用いられるゴム製のスキージ20のコート圧力が急激に
変化させられる。また、その境界部では高さが急変する
ことからスキージ20が隔壁頂部形状に正確に倣って動
くことができないと共に、スキージ20の摺動速度が十
分に速いことから、マスク72(スクリーン)が隔壁4
2の頂部58に押さえつけられなくなる。
動させた際に、マスク72は隔壁42に向かって押圧さ
れてその頂部58に接触させられるが、隔壁42の頂部
58には高さ10〜70μm 程度、長さ0.1 〜0.5 mm程度の
凸部69が 0.3〜2.0mm 程度のカソード電極44のピッ
チに相当する間隔で備えられていることから、その凸部
69が形成されている部分と形成されていない部分との
境界部すなわち段差が生じた部分ではスクリーン印刷に
用いられるゴム製のスキージ20のコート圧力が急激に
変化させられる。また、その境界部では高さが急変する
ことからスキージ20が隔壁頂部形状に正確に倣って動
くことができないと共に、スキージ20の摺動速度が十
分に速いことから、マスク72(スクリーン)が隔壁4
2の頂部58に押さえつけられなくなる。
【0033】そのため、上記の境界部においては、マス
ク72が頂部58から離隔させられてその間に隙間が形
成された状態でスキージ20が摺動させられるが、凸部
69の前後においても、蛍光体ペースト70が連続的に
吐出させられてその隔壁42側面58上部に付着させら
れていることから、蛍光体ペースト70が自身の粘性に
基づき、その付着させられている蛍光体ペースト70に
よって、頂部58からのマスク72の離隔量に応じた量
だけ余分に隔壁42側に引き込まれて、凸部69近傍に
おける蛍光体ペースト72の塗布量は凸部69以外の部
分よりも多くなる。
ク72が頂部58から離隔させられてその間に隙間が形
成された状態でスキージ20が摺動させられるが、凸部
69の前後においても、蛍光体ペースト70が連続的に
吐出させられてその隔壁42側面58上部に付着させら
れていることから、蛍光体ペースト70が自身の粘性に
基づき、その付着させられている蛍光体ペースト70に
よって、頂部58からのマスク72の離隔量に応じた量
だけ余分に隔壁42側に引き込まれて、凸部69近傍に
おける蛍光体ペースト72の塗布量は凸部69以外の部
分よりも多くなる。
【0034】すなわち、図6(a) 〜(c) に示されるよう
に凸部69の前後に蛍光体ペースト70が塗布される際
には、スキージ20が凸部69の形状に倣って移動する
ことができないことから、マスク72が図6(a) に示さ
れる頂部コート層60に接触させられている状態から、
図6(b) に示される距離Cの隙間ができるようにその頂
部コート層60から離隔させられる。このとき、既に転
写されている蛍光体ペースト70aとマスク72との距
離が増大させられることから、蛍光体ペースト70の粘
性に基づき、その距離の増大量に応じた量だけ多くの蛍
光体ペースト70が塗布されることとなる。そして、図
6(c) に示されるスキージ20が凸部69の上に乗った
状態では、マスク72がその凸部69に接触させられて
いることから、蛍光体ペースト70の粘性に基づく引張
力が再び小さくなって、塗布量が図6(a) と同様な量に
減少させられるが、その(c) に続くスキージ20が凸部
69を通過した直後においても、図6(b) と同様にマス
ク72と既に塗布された蛍光体ペースト72aとの距離
の増大に基づいて蛍光体ペースト70の塗布量が増大さ
せられ、結局、図6(c) の下側に示されるように、凸部
69のスキージ20摺動方向前後の境界部において極め
て多く、凸部69の中央部ではやや多くなった蛍光体ペ
ースト70の塗布量パターンが得られる。
に凸部69の前後に蛍光体ペースト70が塗布される際
には、スキージ20が凸部69の形状に倣って移動する
ことができないことから、マスク72が図6(a) に示さ
れる頂部コート層60に接触させられている状態から、
図6(b) に示される距離Cの隙間ができるようにその頂
部コート層60から離隔させられる。このとき、既に転
写されている蛍光体ペースト70aとマスク72との距
離が増大させられることから、蛍光体ペースト70の粘
性に基づき、その距離の増大量に応じた量だけ多くの蛍
光体ペースト70が塗布されることとなる。そして、図
6(c) に示されるスキージ20が凸部69の上に乗った
状態では、マスク72がその凸部69に接触させられて
いることから、蛍光体ペースト70の粘性に基づく引張
力が再び小さくなって、塗布量が図6(a) と同様な量に
減少させられるが、その(c) に続くスキージ20が凸部
69を通過した直後においても、図6(b) と同様にマス
ク72と既に塗布された蛍光体ペースト72aとの距離
の増大に基づいて蛍光体ペースト70の塗布量が増大さ
せられ、結局、図6(c) の下側に示されるように、凸部
69のスキージ20摺動方向前後の境界部において極め
て多く、凸部69の中央部ではやや多くなった蛍光体ペ
ースト70の塗布量パターンが得られる。
【0035】したがって、図7(a) に隔壁42の長手方
向に沿い且つアノード電極母線50を通る断面が示され
るように、凸部69における蛍光体ペースト70の塗布
量は、凸部69の間の部分よりも多くなる。しかも、上
記のスキージングは蛍光体ペースト70の必要な塗布量
に応じて複数回行われることから、その塗布量の差異は
一層拡大される。
向に沿い且つアノード電極母線50を通る断面が示され
るように、凸部69における蛍光体ペースト70の塗布
量は、凸部69の間の部分よりも多くなる。しかも、上
記のスキージングは蛍光体ペースト70の必要な塗布量
に応じて複数回行われることから、その塗布量の差異は
一層拡大される。
【0036】図7(b) 〜(e) は、上記の作用を隔壁42
の長手方向に垂直な断面における状態について説明した
ものである。凸部69が設けられている部分すなわちア
ノード電極50aの間の中央位置では、マスク72は頂
部58に密着させられないことから、図7(b) 〜(e) に
隔壁42の長手方向に垂直な断面がそれぞれ示されるよ
うに、凸部69が設けられていない部分(図7(b) )で
は、マスク72と隔壁42の側面54上部との間隔が比
較的小さくなるのに対して、凸部69が設けられている
部分(図7(c) )では、その間隔が比較的大きくなる。
したがって、図に示されるように、凸部69が設けられ
ている部分では、設けられていない部分よりも蛍光体ペ
ースト70が多く塗布されることとなり、図7(d) に示
されるように、蛍光体ペースト70の転写量が少ないア
ノード電極50aが設けられている部分では、そのアノ
ード電極50aが誘電体層48の一面52から突き出し
て設けられていることと相俟って、蛍光体ペースト70
がそのアノード電極50aを覆うまでには至らず露出さ
せる一方、図7(e) に示されるように、蛍光体ペースト
70の転写量が多いアノード電極50a相互の中央位置
においては、放電空間42の底面すなわち誘電体層48
の一面52が蛍光体層56に完全に覆われることとな
る。なお、図7(b) ,(d) は図7(a) におけるb−b視
断面に対応し、図7(c) ,(e) は図7(a) におけるc−
c視断面に対応している。
の長手方向に垂直な断面における状態について説明した
ものである。凸部69が設けられている部分すなわちア
ノード電極50aの間の中央位置では、マスク72は頂
部58に密着させられないことから、図7(b) 〜(e) に
隔壁42の長手方向に垂直な断面がそれぞれ示されるよ
うに、凸部69が設けられていない部分(図7(b) )で
は、マスク72と隔壁42の側面54上部との間隔が比
較的小さくなるのに対して、凸部69が設けられている
部分(図7(c) )では、その間隔が比較的大きくなる。
したがって、図に示されるように、凸部69が設けられ
ている部分では、設けられていない部分よりも蛍光体ペ
ースト70が多く塗布されることとなり、図7(d) に示
されるように、蛍光体ペースト70の転写量が少ないア
ノード電極50aが設けられている部分では、そのアノ
ード電極50aが誘電体層48の一面52から突き出し
て設けられていることと相俟って、蛍光体ペースト70
がそのアノード電極50aを覆うまでには至らず露出さ
せる一方、図7(e) に示されるように、蛍光体ペースト
70の転写量が多いアノード電極50a相互の中央位置
においては、放電空間42の底面すなわち誘電体層48
の一面52が蛍光体層56に完全に覆われることとな
る。なお、図7(b) ,(d) は図7(a) におけるb−b視
断面に対応し、図7(c) ,(e) は図7(a) におけるc−
c視断面に対応している。
【0037】なお、隔壁42に付着する蛍光体ペースト
70の量が不十分である場合には、前述のように側面5
4に沿って流れ落ちず、或いは、流れ落ちてもその厚み
が不十分であるか、アノード電極50a以外の部分でも
誘電体層48の一面52の全面を覆うことができない
が、所望の厚みのペースト層を形成するために必要な量
の蛍光体ペースト70が側面54に供給されるまでスキ
ージ20を繰り返し摺動させることにより、上記図3
(g) に示されるように、所望の厚みのペースト層が側面
54および一面52上に形成される。
70の量が不十分である場合には、前述のように側面5
4に沿って流れ落ちず、或いは、流れ落ちてもその厚み
が不十分であるか、アノード電極50a以外の部分でも
誘電体層48の一面52の全面を覆うことができない
が、所望の厚みのペースト層を形成するために必要な量
の蛍光体ペースト70が側面54に供給されるまでスキ
ージ20を繰り返し摺動させることにより、上記図3
(g) に示されるように、所望の厚みのペースト層が側面
54および一面52上に形成される。
【0038】以上の図3(d) 〜(g) の操作を、予め定め
られた蛍光体の配置が得られるように3種の蛍光体につ
いてそれぞれ実施した後、例えば 400〜 500℃程度の所
定の脱バインダ処理を行うことによって、図3(h) に示
されるように、蛍光体ペースト70の樹脂成分を除去す
ると同時に頂部コート層60および凸部69を分解除去
することにより、前記蛍光体層56が得られる。なお、
本実施例においては、上記の図3(d) 〜(h) に示される
工程が蛍光体層形成工程に、図3(h) に示される脱バイ
ンダ処理工程が加熱処理工程すなわち凸部除去工程にそ
れぞれ対応する。
られた蛍光体の配置が得られるように3種の蛍光体につ
いてそれぞれ実施した後、例えば 400〜 500℃程度の所
定の脱バインダ処理を行うことによって、図3(h) に示
されるように、蛍光体ペースト70の樹脂成分を除去す
ると同時に頂部コート層60および凸部69を分解除去
することにより、前記蛍光体層56が得られる。なお、
本実施例においては、上記の図3(d) 〜(h) に示される
工程が蛍光体層形成工程に、図3(h) に示される脱バイ
ンダ処理工程が加熱処理工程すなわち凸部除去工程にそ
れぞれ対応する。
【0039】なお、頂部コート層60および凸部69に
含まれる微細アルミナ粉末は上記焼成温度では分解され
ないが、粉末を相互に結合しているPVAが分解されて
結合力を失うことから、焼成時に供給されるガス(空気
等)によって飛散して消失し、或いは焼成後に圧力空気
等で容易に除去できるため、カラーPDP34の特性に
何等影響を及ぼさない。なお、微細アルミナ粉末の含有
量が比較的多くされて焼成処理の後に蛍光体層56等の
特性に支障が生じ得る場合は、焼成前に頂部コート層6
0および凸部69を水洗によって除去すれば良い。頂部
コート層60および凸部69は水溶性のPVAから構成
されていることから、水洗によって容易に除去し得ると
共に、蛍光体ペースト70は撥水性を有していることか
ら、水洗処理しても部分的な脱落や溶出物質の浸透等の
問題は生じないのである。その場合には、その水洗処理
工程が凸部除去工程に対応することとなる。
含まれる微細アルミナ粉末は上記焼成温度では分解され
ないが、粉末を相互に結合しているPVAが分解されて
結合力を失うことから、焼成時に供給されるガス(空気
等)によって飛散して消失し、或いは焼成後に圧力空気
等で容易に除去できるため、カラーPDP34の特性に
何等影響を及ぼさない。なお、微細アルミナ粉末の含有
量が比較的多くされて焼成処理の後に蛍光体層56等の
特性に支障が生じ得る場合は、焼成前に頂部コート層6
0および凸部69を水洗によって除去すれば良い。頂部
コート層60および凸部69は水溶性のPVAから構成
されていることから、水洗によって容易に除去し得ると
共に、蛍光体ペースト70は撥水性を有していることか
ら、水洗処理しても部分的な脱落や溶出物質の浸透等の
問題は生じないのである。その場合には、その水洗処理
工程が凸部除去工程に対応することとなる。
【0040】以上のように蛍光体層56を形成した後、
カソード電極44が形成された前面板36を隔壁40上
に載置して、図示しない周縁部において前面板36およ
び背面板38をフリットガラス等によって相互に接合す
ることにより内部を気密とし、例えば、放電空間40内
を一旦真空状態にし、更に、例えばHe,Ne,Xe等の放電
ガスが 200〜500Torr 程度の圧力で封入されることによ
り、前記図3に示されるカラーPDP34が製造され
る。なお、前面板36と隔壁42とは互いに接合されて
いないが、上記の真空・封入工程でのパネル内の圧力変
化に起因する前面板36のうねり等の変化により、隔壁
42との間に隙間が生じる場合には、例えば、隔壁42
の頂部58に周縁部の接合時に溶融して前面板36と固
着するガラスペースト等を塗布すれば良い。
カソード電極44が形成された前面板36を隔壁40上
に載置して、図示しない周縁部において前面板36およ
び背面板38をフリットガラス等によって相互に接合す
ることにより内部を気密とし、例えば、放電空間40内
を一旦真空状態にし、更に、例えばHe,Ne,Xe等の放電
ガスが 200〜500Torr 程度の圧力で封入されることによ
り、前記図3に示されるカラーPDP34が製造され
る。なお、前面板36と隔壁42とは互いに接合されて
いないが、上記の真空・封入工程でのパネル内の圧力変
化に起因する前面板36のうねり等の変化により、隔壁
42との間に隙間が生じる場合には、例えば、隔壁42
の頂部58に周縁部の接合時に溶融して前面板36と固
着するガラスペースト等を塗布すれば良い。
【0041】以上のように構成されたカラーPDP34
は、例えば、先ず、図示しないトリガ電極に所定の負電
圧を瞬間的に印加すると同時に、全アノード電極母線5
0に所定の電圧パルスを印加することにより、トリガ電
極とアノード電極50aとの間で補助放電させて、放電
空間40内に正の壁電荷或いは空中電荷を蓄積する。そ
の後、カソード電極44に順次所定の負電圧を印加する
と同時に、その走査のタイミングに合わせて所定のアノ
ード電極母線50に所定の正電圧を印加することによ
り、電圧が印加されたカソード電極44,アノード電極
母線50の交点に位置する所定の放電空間40で発光を
生じさせるための主放電が発生させられる。この主放電
によって発生した紫外線は、その放電空間40に設けら
れている蛍光体層56を励起して所定の色の可視光を発
生させ、所望の文字,記号,図形等の画像が表示される
のである。なお、カラーPDP34の駆動方法は、本実
施例の理解には必ずしも必要ではないので詳細な説明は
省略する。
は、例えば、先ず、図示しないトリガ電極に所定の負電
圧を瞬間的に印加すると同時に、全アノード電極母線5
0に所定の電圧パルスを印加することにより、トリガ電
極とアノード電極50aとの間で補助放電させて、放電
空間40内に正の壁電荷或いは空中電荷を蓄積する。そ
の後、カソード電極44に順次所定の負電圧を印加する
と同時に、その走査のタイミングに合わせて所定のアノ
ード電極母線50に所定の正電圧を印加することによ
り、電圧が印加されたカソード電極44,アノード電極
母線50の交点に位置する所定の放電空間40で発光を
生じさせるための主放電が発生させられる。この主放電
によって発生した紫外線は、その放電空間40に設けら
れている蛍光体層56を励起して所定の色の可視光を発
生させ、所望の文字,記号,図形等の画像が表示される
のである。なお、カラーPDP34の駆動方法は、本実
施例の理解には必ずしも必要ではないので詳細な説明は
省略する。
【0042】要するに、本実施例によれば、誘電体層4
8の一面52上(すなわち背面板38の一面上)に複数
の放電空間40を形成するための長手状の複数の隔壁4
2を立設する図3(a) の隔壁形成工程と、その隔壁42
の頂部58のうち、その隔壁42と直交する方向に沿っ
て設けられたカソード電極44の各々の間の中央位置に
複数の凸部69を形成する図3(c) の凸部形成工程と、
隔壁42の頂部58側からスクリーン印刷によって蛍光
体ペースト70を塗布することにより、誘電体層48の
一面52上および隔壁42の側面54に蛍光体層56を
形成する図3(d) 〜(h) の蛍光体層形成工程とを含む工
程によってカラーPDP34が製造される。そのため、
蛍光体層形成工程において蛍光体ペースト70を塗布す
るに際して、凸部69の形成されている部分と形成され
ていない部分との境界部すなわち段差が生じた部分では
高さが急変することから、スキージ20がその形状に正
確に倣って動くことができない。したがって、その境界
部においてはマスク72が隔壁頂部58(正確には頂部
コート層60)から離隔させられてその間に隙間が形成
された状態でスキージ20が摺動させられるが、凸部6
9の前後においても蛍光体ペースト70が連続的に吐出
させられてその隔壁側面54上部に付着させられている
ことから、蛍光体ペースト70が自身の粘性に基づき、
その付着させられている蛍光体ペースト70aによっ
て、隔壁頂部58からのマスク72の離隔量Cに応じた
量だけ余分に隔壁側に引き込まれて、図7(b) ,(c) に
示されるように、凸部69近傍における蛍光体ペースト
70の塗布量は凸部69以外の部分よりも多くなる。
8の一面52上(すなわち背面板38の一面上)に複数
の放電空間40を形成するための長手状の複数の隔壁4
2を立設する図3(a) の隔壁形成工程と、その隔壁42
の頂部58のうち、その隔壁42と直交する方向に沿っ
て設けられたカソード電極44の各々の間の中央位置に
複数の凸部69を形成する図3(c) の凸部形成工程と、
隔壁42の頂部58側からスクリーン印刷によって蛍光
体ペースト70を塗布することにより、誘電体層48の
一面52上および隔壁42の側面54に蛍光体層56を
形成する図3(d) 〜(h) の蛍光体層形成工程とを含む工
程によってカラーPDP34が製造される。そのため、
蛍光体層形成工程において蛍光体ペースト70を塗布す
るに際して、凸部69の形成されている部分と形成され
ていない部分との境界部すなわち段差が生じた部分では
高さが急変することから、スキージ20がその形状に正
確に倣って動くことができない。したがって、その境界
部においてはマスク72が隔壁頂部58(正確には頂部
コート層60)から離隔させられてその間に隙間が形成
された状態でスキージ20が摺動させられるが、凸部6
9の前後においても蛍光体ペースト70が連続的に吐出
させられてその隔壁側面54上部に付着させられている
ことから、蛍光体ペースト70が自身の粘性に基づき、
その付着させられている蛍光体ペースト70aによっ
て、隔壁頂部58からのマスク72の離隔量Cに応じた
量だけ余分に隔壁側に引き込まれて、図7(b) ,(c) に
示されるように、凸部69近傍における蛍光体ペースト
70の塗布量は凸部69以外の部分よりも多くなる。
【0043】上記により、凸部69が設けられているカ
ソード電極44の各々の間の中央位置においては、マス
ク72から吐出されて隔壁側面54上部に転写される蛍
光体ペースト70の塗布量が多いため、隔壁側面58お
よび誘電体層48の一面52を十分に覆う一方、その凸
部69から最も離隔するカソード電極44の直下の位置
においては、蛍光体ペースト70の塗布量が少ないこと
から、隔壁側面58および誘電体層48の一面52上に
は塗布されても、その誘電体層48よりも高く形成され
た放電のための面積を有するアノード電極50a上には
塗布されず、そのアノード電極50aが露出させられ
る。すなわち、凸部69は、このアノード電極50aを
十分に覆う量に相当する蛍光体ペースト70を確保する
効果をもたらす。したがって、アノード電極母線50を
覆うことなく、蛍光体層56の厚みを可及的に厚くし、
且つ隔壁42の側面54にも形成してカラーPDP34
の十分な輝度を得ることが可能となる。
ソード電極44の各々の間の中央位置においては、マス
ク72から吐出されて隔壁側面54上部に転写される蛍
光体ペースト70の塗布量が多いため、隔壁側面58お
よび誘電体層48の一面52を十分に覆う一方、その凸
部69から最も離隔するカソード電極44の直下の位置
においては、蛍光体ペースト70の塗布量が少ないこと
から、隔壁側面58および誘電体層48の一面52上に
は塗布されても、その誘電体層48よりも高く形成され
た放電のための面積を有するアノード電極50a上には
塗布されず、そのアノード電極50aが露出させられ
る。すなわち、凸部69は、このアノード電極50aを
十分に覆う量に相当する蛍光体ペースト70を確保する
効果をもたらす。したがって、アノード電極母線50を
覆うことなく、蛍光体層56の厚みを可及的に厚くし、
且つ隔壁42の側面54にも形成してカラーPDP34
の十分な輝度を得ることが可能となる。
【0044】また、本実施例によれば、カラーPDP3
4の製造方法は、複数の凸部69を、蛍光体層形成工程
において蛍光体ペースト70が塗布された後に除去する
図3(h) の凸部除去工程を、更に含むものである。この
ようにすれば、凸部69が蛍光体ペースト70の塗布が
終了した後には除去されることから、その凸部69が隔
壁42の頂部58との高さの差が比較的大きくなるよう
に形成されている場合にも、気密な放電空間40を形成
するために隔壁42の頂部58側に設けられる前面板3
6との間に大きな隙間が形成されないため、個々の放電
空間40が完全に分離していないことに起因するクロス
トーク等の不具合が発生しない。
4の製造方法は、複数の凸部69を、蛍光体層形成工程
において蛍光体ペースト70が塗布された後に除去する
図3(h) の凸部除去工程を、更に含むものである。この
ようにすれば、凸部69が蛍光体ペースト70の塗布が
終了した後には除去されることから、その凸部69が隔
壁42の頂部58との高さの差が比較的大きくなるよう
に形成されている場合にも、気密な放電空間40を形成
するために隔壁42の頂部58側に設けられる前面板3
6との間に大きな隙間が形成されないため、個々の放電
空間40が完全に分離していないことに起因するクロス
トーク等の不具合が発生しない。
【0045】また、本実施例においては、図4(h) の凸
部除去工程は、蛍光体層形成工程において蛍光体ペース
ト70から蛍光体層56を形成するために、例えば400
〜500 ℃程度の所定温度で加熱処理(脱バインダ処理或
いは焼成)することにより、蛍光体ペースト70の樹脂
成分(すなわちエチルセルロース系或いはアクリル系樹
脂等)を除去すると同時に同時に凸部69を分解除去す
る加熱処理工程である。すなわち、蛍光体層56を形成
するための加熱処理工程が凸部除去工程を兼ねている。
このようにすれば、蛍光体ペースト70から蛍光体層6
9を形成するための加熱処理によって、同時に凸部69
が分解除去されることから、別に凸部69を除去する工
程を設ける必要がない。
部除去工程は、蛍光体層形成工程において蛍光体ペース
ト70から蛍光体層56を形成するために、例えば400
〜500 ℃程度の所定温度で加熱処理(脱バインダ処理或
いは焼成)することにより、蛍光体ペースト70の樹脂
成分(すなわちエチルセルロース系或いはアクリル系樹
脂等)を除去すると同時に同時に凸部69を分解除去す
る加熱処理工程である。すなわち、蛍光体層56を形成
するための加熱処理工程が凸部除去工程を兼ねている。
このようにすれば、蛍光体ペースト70から蛍光体層6
9を形成するための加熱処理によって、同時に凸部69
が分解除去されることから、別に凸部69を除去する工
程を設ける必要がない。
【0046】また、本実施例においては、頂部コート層
60および凸部69は水に容易に溶解されるPVAから
成って親水性を有するのに対し、蛍光体ペースト70
は、ブチルカルビトールアセテート、カルビトールアセ
テートやテルピネオール等を溶媒とする油性ペーストで
あって相互の親和力(或いは親和性)が小さく、頂部コ
ート層60および凸部69の蛍光体ペースト70に対す
る親液性が低い(すなわち接触角が小さい)。すなわ
ち、本実施例のカラーPDP34の製造方法は、低軟化
点ガラスから成る隔壁42の頂部58にその隔壁42よ
りも蛍光体ペースト70に対する親液性が低い表面性状
を有する頂部コート層60を形成する頂部コーティング
工程を更に含み、前記凸部69は、その頂部コート層6
0と同様に隔壁42よりも蛍光体ペースト70に対する
親液性が低い表面性状を有するものである。
60および凸部69は水に容易に溶解されるPVAから
成って親水性を有するのに対し、蛍光体ペースト70
は、ブチルカルビトールアセテート、カルビトールアセ
テートやテルピネオール等を溶媒とする油性ペーストで
あって相互の親和力(或いは親和性)が小さく、頂部コ
ート層60および凸部69の蛍光体ペースト70に対す
る親液性が低い(すなわち接触角が小さい)。すなわ
ち、本実施例のカラーPDP34の製造方法は、低軟化
点ガラスから成る隔壁42の頂部58にその隔壁42よ
りも蛍光体ペースト70に対する親液性が低い表面性状
を有する頂部コート層60を形成する頂部コーティング
工程を更に含み、前記凸部69は、その頂部コート層6
0と同様に隔壁42よりも蛍光体ペースト70に対する
親液性が低い表面性状を有するものである。
【0047】このようにすれば、マスク72から隔壁頂
部58側へ転写された蛍光体ペースト70と隔壁頂部5
8に設けられた頂部コート層60および凸部69表面と
の濡れが小さく抑えられることにより、蛍光体ペースト
70が自身の表面張力によって凝集することから、転写
されたときの局部的な転写量のムラが好適に緩和されて
安定して転写されるため、凸部69の有無に応じた所望
の塗布量の差異が得られる。また、蛍光体ペースト70
が頂部コート層60および凸部69表面に残存し難いた
め、隔壁42に向かって速やかに流れ落ちて、蛍光体層
56の厚みのばらつきが抑制される。
部58側へ転写された蛍光体ペースト70と隔壁頂部5
8に設けられた頂部コート層60および凸部69表面と
の濡れが小さく抑えられることにより、蛍光体ペースト
70が自身の表面張力によって凝集することから、転写
されたときの局部的な転写量のムラが好適に緩和されて
安定して転写されるため、凸部69の有無に応じた所望
の塗布量の差異が得られる。また、蛍光体ペースト70
が頂部コート層60および凸部69表面に残存し難いた
め、隔壁42に向かって速やかに流れ落ちて、蛍光体層
56の厚みのばらつきが抑制される。
【0048】なお、隔壁42とマスク72との位置ずれ
等が生じている場合には、蛍光体ペースト70が頂部コ
ート層60および凸部69上にも印刷され得る。しかし
ながら、上述のようにそれら頂部コート層60および凸
部69の蛍光体ペースト70に対する親液性が低い(す
なわち接触角が小さい)ことから、その蛍光体ペースト
70が頂部コート層60および凸部69に付着し難い。
したがって、版ずれ等に起因して蛍光体ペースト70が
頂部58上に塗布された場合にも、隔壁側面54に付着
する蛍光体ペースト70が過剰となることや、その頂部
58上に蛍光体層56が形成されることが抑制されるた
め、それらに起因して蛍光体層56の厚みが不均一とな
ったり、頂部58上に形成された蛍光体層56によって
隔壁42上に設けられる前面板36との間に隙間が形成
されることが抑制され、カラーPDP34を製造するに
際して、安定した蛍光体層56を形成することができ
る。
等が生じている場合には、蛍光体ペースト70が頂部コ
ート層60および凸部69上にも印刷され得る。しかし
ながら、上述のようにそれら頂部コート層60および凸
部69の蛍光体ペースト70に対する親液性が低い(す
なわち接触角が小さい)ことから、その蛍光体ペースト
70が頂部コート層60および凸部69に付着し難い。
したがって、版ずれ等に起因して蛍光体ペースト70が
頂部58上に塗布された場合にも、隔壁側面54に付着
する蛍光体ペースト70が過剰となることや、その頂部
58上に蛍光体層56が形成されることが抑制されるた
め、それらに起因して蛍光体層56の厚みが不均一とな
ったり、頂部58上に形成された蛍光体層56によって
隔壁42上に設けられる前面板36との間に隙間が形成
されることが抑制され、カラーPDP34を製造するに
際して、安定した蛍光体層56を形成することができ
る。
【0049】また、本実施例においては、凸部69に
は、保形材として少量の微細セラミック粉末が含まれ
る。このようにすれば、凸部69の保形性が高められる
ため、その形成時に凸部69を形成するためのPVAペ
ーストが隔壁42の側面54まで広がることが抑制され
る。したがって、低軟化点ガラスから形成されて蛍光体
ペースト70との親液性(すなわち界面の付着力)が十
分に大きい隔壁42本来の特性が保たれて、凸部69を
形成しない場合と同様に蛍光体層56がその側面54に
十分な厚さに形成される。なお、凸部69は、前述のよ
うに直接印刷、転写、或いはロールコート法等によって
形成し得るが、保形材が含まれていない場合には、頂部
58上に形成された直後においては比較的流動性が高い
ことから、その頂部58から側面54に沿って流れ落ち
る可能性があるため、十分な厚みに形成するためには積
層が必要となって工程が煩雑となるのである。
は、保形材として少量の微細セラミック粉末が含まれ
る。このようにすれば、凸部69の保形性が高められる
ため、その形成時に凸部69を形成するためのPVAペ
ーストが隔壁42の側面54まで広がることが抑制され
る。したがって、低軟化点ガラスから形成されて蛍光体
ペースト70との親液性(すなわち界面の付着力)が十
分に大きい隔壁42本来の特性が保たれて、凸部69を
形成しない場合と同様に蛍光体層56がその側面54に
十分な厚さに形成される。なお、凸部69は、前述のよ
うに直接印刷、転写、或いはロールコート法等によって
形成し得るが、保形材が含まれていない場合には、頂部
58上に形成された直後においては比較的流動性が高い
ことから、その頂部58から側面54に沿って流れ落ち
る可能性があるため、十分な厚みに形成するためには積
層が必要となって工程が煩雑となるのである。
【0050】なお、上述の実施例においては、図5に示
されるようにカソード電極44の間の中央位置すなわち
アノード電極50aの間の中央位置において、隔壁42
上にそれぞれ一つの凸部69が設けられていたが、例え
ば、図8に示されるように、それぞれの間の中央位置に
二つの凸部76,76から成る一対の凸部を設けてもよ
い。このようにすれば、蛍光体ペースト70の塗布量は
頂部コート層60と凸部76との境界部においてスキー
ジ20の圧力が変化させられること、或いはスキージ2
0が凸部76の形状に正確に倣って移動できないことに
基づいて変化させられるため、スキージ20が凸部7
6,76を設けたことによって形成される凹凸に対応し
て上下運動することによって、凸部76,76の間にお
いても塗布量が増加させられる。そのため、前記図7
(a) に示されるように、凸部69の直下の中央位置にお
いて、その両側よりも蛍光体ペースト70の塗布量が僅
かに少なくされることが抑制されて、一層確実に所望の
塗布量の差異を得ることができる。なお、以上の効果は
スキージ20の上下運動に起因することから、凸部7
6,76相互の間隔がスキージ20が上下運動できる程
度に大きいことが必要であるため、セルピッチが粗いカ
ラーPDPにおいて大きな効果が得られる。
されるようにカソード電極44の間の中央位置すなわち
アノード電極50aの間の中央位置において、隔壁42
上にそれぞれ一つの凸部69が設けられていたが、例え
ば、図8に示されるように、それぞれの間の中央位置に
二つの凸部76,76から成る一対の凸部を設けてもよ
い。このようにすれば、蛍光体ペースト70の塗布量は
頂部コート層60と凸部76との境界部においてスキー
ジ20の圧力が変化させられること、或いはスキージ2
0が凸部76の形状に正確に倣って移動できないことに
基づいて変化させられるため、スキージ20が凸部7
6,76を設けたことによって形成される凹凸に対応し
て上下運動することによって、凸部76,76の間にお
いても塗布量が増加させられる。そのため、前記図7
(a) に示されるように、凸部69の直下の中央位置にお
いて、その両側よりも蛍光体ペースト70の塗布量が僅
かに少なくされることが抑制されて、一層確実に所望の
塗布量の差異を得ることができる。なお、以上の効果は
スキージ20の上下運動に起因することから、凸部7
6,76相互の間隔がスキージ20が上下運動できる程
度に大きいことが必要であるため、セルピッチが粗いカ
ラーPDPにおいて大きな効果が得られる。
【0051】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0052】例えば、前述の実施例においては、本発明
が背面板38上に設けられたアノード電極母線50が誘
電体層48で覆われた反射型DCカラーPDP34に適
用された場合について説明したが、長手状の隔壁42を
有して、背面板38側の一面52に一方の放電電極(例
えばアノード電極母線50)を有すると共に、前面板3
6側から光を射出する形式の反射型DCカラーPDPで
あれば、本発明は同様に適用される。
が背面板38上に設けられたアノード電極母線50が誘
電体層48で覆われた反射型DCカラーPDP34に適
用された場合について説明したが、長手状の隔壁42を
有して、背面板38側の一面52に一方の放電電極(例
えばアノード電極母線50)を有すると共に、前面板3
6側から光を射出する形式の反射型DCカラーPDPで
あれば、本発明は同様に適用される。
【0053】また、実施例においては、凸部69をPV
A水溶液から形成したが、例えば、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセル
ロース等の水溶液等が用いられても良い。
A水溶液から形成したが、例えば、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセル
ロース等の水溶液等が用いられても良い。
【0054】また、実施例においては、蛍光体ペースト
70が油性のビヒクルによって溶解されることから、凸
部69を親水性に構成したが、例えば、蛍光体ペースト
70が水性のビヒクルで溶解される場合には、凸部69
を親油性に構成することが好ましい。
70が油性のビヒクルによって溶解されることから、凸
部69を親水性に構成したが、例えば、蛍光体ペースト
70が水性のビヒクルで溶解される場合には、凸部69
を親油性に構成することが好ましい。
【0055】また、実施例においては、凸部69に保形
材として微細アルミナ粉末が含まれていたが、保形材は
必ずしも含まれていなくとも良い。但し、その場合に
は、凸部69を形成する際にPVAペースト64が隔壁
42の側面54にまで広がらないように、少量ずつ積層
形成することが好ましい。
材として微細アルミナ粉末が含まれていたが、保形材は
必ずしも含まれていなくとも良い。但し、その場合に
は、凸部69を形成する際にPVAペースト64が隔壁
42の側面54にまで広がらないように、少量ずつ積層
形成することが好ましい。
【0056】また、実施例においては、隔壁42の頂部
58の全面に頂部コート層60を形成した後、その頂部
コート層60上の一部に凸部69を形成したが、凸部6
9が頂部58上に直接設けられても、その凸部69の部
分と、その間の中央位置とで蛍光体ペースト70の供給
量を異なるものとできるため、頂部コート層60は必ず
しも設けられなくとも良い。
58の全面に頂部コート層60を形成した後、その頂部
コート層60上の一部に凸部69を形成したが、凸部6
9が頂部58上に直接設けられても、その凸部69の部
分と、その間の中央位置とで蛍光体ペースト70の供給
量を異なるものとできるため、頂部コート層60は必ず
しも設けられなくとも良い。
【0057】また、前述の実施例においては、アノード
電極母線50に接続されたアノード電極50aを誘電体
層48の一面52に突き出して設けることにより、その
アノード電極50aが蛍光体層56に覆われることを一
層抑制して放電空間40に露出させられるようにした
が、誘電体層48に設けるスルーホール46によってア
ノード電極面積を規制する場合や、誘電体層48の一面
52と同一平面上、或いはそれよりも低い位置にアノー
ド電極を設ける場合には、この凸状のアノード電極50
aは必ずしも設けられなくとも良い。すなわち、隔壁4
2の頂部58に凸部69が設けられていることから、供
給される蛍光体ペースト70がその凸部69の間の中央
位置においては少量とされることから、その凸部69の
間の中央位置に位置するカソード電極44の直下のアノ
ード電極母線50の一部は、蛍光体層56に覆われず、
露出することとなるためである。但し、このようにアノ
ード電極50aが設けられていない場合にも、アノード
電極母線50の一部を確実に露出させるためには、例え
ば、頂部コート層60および凸部69を形成するための
前述のPVAペースト64をアノード電極母線50のそ
の露出させる一部に塗布して親水性とし、蛍光体ペース
ト70がその上部に付着しないようにすることが望まし
い。
電極母線50に接続されたアノード電極50aを誘電体
層48の一面52に突き出して設けることにより、その
アノード電極50aが蛍光体層56に覆われることを一
層抑制して放電空間40に露出させられるようにした
が、誘電体層48に設けるスルーホール46によってア
ノード電極面積を規制する場合や、誘電体層48の一面
52と同一平面上、或いはそれよりも低い位置にアノー
ド電極を設ける場合には、この凸状のアノード電極50
aは必ずしも設けられなくとも良い。すなわち、隔壁4
2の頂部58に凸部69が設けられていることから、供
給される蛍光体ペースト70がその凸部69の間の中央
位置においては少量とされることから、その凸部69の
間の中央位置に位置するカソード電極44の直下のアノ
ード電極母線50の一部は、蛍光体層56に覆われず、
露出することとなるためである。但し、このようにアノ
ード電極50aが設けられていない場合にも、アノード
電極母線50の一部を確実に露出させるためには、例え
ば、頂部コート層60および凸部69を形成するための
前述のPVAペースト64をアノード電極母線50のそ
の露出させる一部に塗布して親水性とし、蛍光体ペース
ト70がその上部に付着しないようにすることが望まし
い。
【0058】また、実施例においては、凸部69をPV
A水溶液から形成して、蛍光体ペースト70から蛍光体
層56を形成するための加熱処理工程(焼成工程)にお
いて凸部69を分解除去したが、凸部69は必ずしも除
去されなくとも良い。すなわち、凸部69の高さが十分
低い場合には、放電空間40の気密性がクロストーク等
が生じる程度に低下させられないため、除去しなくとも
良いのである。なお、このように除去しない場合には、
凸部69は、例えばガラス等から形成されても良い。
A水溶液から形成して、蛍光体ペースト70から蛍光体
層56を形成するための加熱処理工程(焼成工程)にお
いて凸部69を分解除去したが、凸部69は必ずしも除
去されなくとも良い。すなわち、凸部69の高さが十分
低い場合には、放電空間40の気密性がクロストーク等
が生じる程度に低下させられないため、除去しなくとも
良いのである。なお、このように除去しない場合には、
凸部69は、例えばガラス等から形成されても良い。
【0059】また、実施例においては、凸部69が隔壁
42よりも蛍光体ペースト70との親液性が低くなるよ
うに構成されていたが、凸部69が設けられていれば蛍
光体ペースト70の塗布量を制御できるため、凸部69
の蛍光体ペースト70との親液性は比較的高くされても
差し支えない。
42よりも蛍光体ペースト70との親液性が低くなるよ
うに構成されていたが、凸部69が設けられていれば蛍
光体ペースト70の塗布量を制御できるため、凸部69
の蛍光体ペースト70との親液性は比較的高くされても
差し支えない。
【0060】また、実施例においては、アノード電極母
線50が隔壁42に沿って背面板38上に設けられ、カ
ソード電極44が隔壁42と直交するように前面板36
上に設けられていたが、反対に、隔壁42に沿って複数
の長手状のアノード電極を前面板36上に設け、背面板
38上にカソード電極母線を隔壁42と直交するように
設けて、誘電体層48のスルーホール46を介して放電
空間40に露出するようにカソード電極を設けてもよ
い。この場合には、凸部69はカソード電極の間の中央
位置に設けられることになる。
線50が隔壁42に沿って背面板38上に設けられ、カ
ソード電極44が隔壁42と直交するように前面板36
上に設けられていたが、反対に、隔壁42に沿って複数
の長手状のアノード電極を前面板36上に設け、背面板
38上にカソード電極母線を隔壁42と直交するように
設けて、誘電体層48のスルーホール46を介して放電
空間40に露出するようにカソード電極を設けてもよ
い。この場合には、凸部69はカソード電極の間の中央
位置に設けられることになる。
【0061】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図1】(a) 〜(e) は、従来の蛍光体層の形成方法を説
明するための図である。
明するための図である。
【図2】本発明の一実施例の製造方法により製造された
カラーPDPの構造を模式的に示す図である。
カラーPDPの構造を模式的に示す図である。
【図3】(a) 〜(h) は、図2のカラーPDPにおいて、
蛍光体層を形成する工程を説明する図である。
蛍光体層を形成する工程を説明する図である。
【図4】(a) 〜(c) は、図3の製造工程において、凸部
の形成方法を説明する図である。
の形成方法を説明する図である。
【図5】図3の製造工程において、凸部が形成された状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図6】(a) 〜(c) は凸部の前後におけるスキージの動
きと蛍光体ペーストの塗布量の変化を説明するための図
である。
きと蛍光体ペーストの塗布量の変化を説明するための図
である。
【図7】(a) 〜(e) は、凸部の有無による蛍光体ペース
トの塗布状態の変化を説明するための図である。
トの塗布状態の変化を説明するための図である。
【図8】本発明の他の実施例において、図5に対応する
図である。
図である。
34:カラーPDP(DC型ガス放電パネル) 36:前面板(一対の基板の他方) 38:背面板(一対の基板の一方) 42:隔壁 44:カソード電極(第2放電電極) 50:アノード電極母線(第1放電電極) 52:一面 54:側面 56:蛍光体層 58:頂部 69:凸部 70:蛍光体ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楢木 英二 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地九州ノリタケ株式会社内 (72)発明者 坂口 憲一 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地九州ノリタケ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに平行な一対の基板の間に一方向に
沿って形成された長手状の複数の放電空間と、該複数の
放電空間内にそれぞれ設けられた蛍光体層と、前記一対
の基板の一方の一面上に少なくとも一部が前記放電空間
に露出するように前記一方向および該一方向と直交する
他方向のうちの一方に沿って所定間隔で設けられた長手
状の複数の第1放電電極と、前記一対の基板の他方の一
面上に少なくとも一部が前記放電空間に露出するように
前記一方向および前記他方向のうちの他方に沿って所定
間隔で設けられた長手状の複数の第2放電電極とを備
え、該第1放電電極と該第2放電電極との間で放電を発
生させることにより、前記蛍光体層から可視光を発生さ
せる形式のDC型ガス放電パネルの製造方法であって、 前記一対の基板の一方の一面上に、前記複数の放電空間
を形成するための長手状の複数の隔壁を前記一方向に沿
って立設する隔壁形成工程と、 前記長手状の複数の隔壁の頂部のうち、前記他方向に沿
って設けられた前記複数の第1放電電極および前記複数
の第2放電電極のうちの一方の各々の間の中央位置に複
数の凸部を形成する凸部形成工程と、 前記隔壁の頂部側からスクリーン印刷によって蛍光体ペ
ーストを塗布することにより前記一対の基板の一方の一
面上および該隔壁の側面に蛍光体層を形成する蛍光体層
形成工程とを、含むことを特徴とするDC型ガス放電パ
ネルの製造方法。 - 【請求項2】 前記複数の凸部を、前記蛍光体層形成工
程において前記蛍光体ペーストが塗布された後に除去す
る凸部除去工程を、更に含むものである請求項1のDC
型ガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項3】 前記凸部除去工程は、前記蛍光体層形成
工程において前記蛍光体ペーストから蛍光体層を形成す
るために所定温度で加熱処理することにより、同時に前
記凸部を分解除去する加熱処理工程である請求項2のD
C型ガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項4】 前記隔壁の頂部に該隔壁よりも前記蛍光
体ペーストに対する親液性が低い表面性状を有する頂部
コート層を形成する頂部コーティング工程を更に含み、 前記凸部は、前記隔壁よりも前記蛍光体ペーストに対す
る親液性が低い表面性状を有して、該頂部コート層上に
設けられるものである請求項1のDC型ガス放電パネル
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152260A JPH103859A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | Dc型ガス放電パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152260A JPH103859A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | Dc型ガス放電パネルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH103859A true JPH103859A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15536603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8152260A Pending JPH103859A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | Dc型ガス放電パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH103859A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6771022B1 (en) | 1999-03-02 | 2004-08-03 | Lg Electronics Inc. | Backplate for a plasma display panel and method for fabricating thereof |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP8152260A patent/JPH103859A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6771022B1 (en) | 1999-03-02 | 2004-08-03 | Lg Electronics Inc. | Backplate for a plasma display panel and method for fabricating thereof |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3659913B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 | |
| JP4162039B2 (ja) | 表示パネルの組立てに用いる基板構体の製造方法 | |
| KR20020047002A (ko) | 미세 라인 구비 기판, 미세 라인 구비 기판 제조 방법,전자 공급원 기판 및 화상 디스플레이 장치 | |
| JP2000123747A (ja) | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 | |
| JP2001243883A (ja) | ガス放電パネルおよびガス放電デバイスとその製造方法 | |
| KR100589310B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 및 그 제조 방법 | |
| US20080036381A1 (en) | Plasma display panel and method of fabricating the same | |
| JPH103859A (ja) | Dc型ガス放電パネルの製造方法 | |
| JPH09326233A (ja) | ガス放電パネルの製造方法 | |
| KR100560485B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 전극 인쇄장치 및 이를이용한 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 | |
| KR100472686B1 (ko) | 화상 형성 장치의 제조 방법 및 그 제조 방법에 의해제조된 화상 형성 장치 | |
| JPH09161676A (ja) | ガス放電パネルの製造方法 | |
| JP3029972B2 (ja) | 画像表示装置およびその製造方法 | |
| KR100421880B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 제조방법 | |
| KR100350652B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 및 형광체 형성 방법 | |
| JP3239652B2 (ja) | 発光装置及びその製造方法 | |
| JP2000323031A (ja) | ガス放電表示装置の蛍光体層形成方法 | |
| JPH01276531A (ja) | ガス放電型パネル及びその製造方法 | |
| JP2004186115A (ja) | ディスプレイパネルの製造方法 | |
| JP3622449B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
| KR100464301B1 (ko) | 가스방전 표시소자 격벽 제조방법 | |
| JPH05234513A (ja) | 透過型カラーガス放電型表示パネルの製造方法 | |
| KR20010005187A (ko) | 교류형 플라즈마 디스플레이 패널 | |
| JP2001126614A (ja) | プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料の塗布装置および塗布方法 | |
| JP2012064370A (ja) | プラズマディスプレイパネル |