JPH1043274A - 輸液製剤 - Google Patents
輸液製剤Info
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Abstract
止した、電解質加還元糖配合輸液製剤及び更に遊離脂肪
酸の生成を抑制した脂肪乳剤加還元糖配合輸液製剤を開
発、提供。 【解決手段】 液中に炭酸ガスを溶解させた状態で滅菌
された還元糖を含む薬液入りプラスチック製輸液容器、
特に電解質又は脂肪乳剤と還元糖とを含む薬液入りプラ
スチック製輸液容器を、炭酸ガス吸収剤、又はこれ及び
脱酸素剤と共に、実質的に酸素を透過しない二次容器に
収容させた輸液製剤。
Description
容器に収容されて滅菌された還元糖含有輸液製剤に関す
る。
ったり、不十分である患者に対しては、経静脈的栄養補
給の目的から、輸液が投与されている。
有するアミノ酸輸液、ミネラル類を含有する電解質輸
液、還元糖等を含有する糖輸液、植物油等を含有する脂
肪乳剤等が市販されており、之等は患者の症状等に合わ
せて用時に適宜混合して用いられているが、2種以上の
輸液の混合利用の場合は、その混合時に細菌汚染等の問
題を伴う危険があると共に、それらの混合操作が煩雑で
ある等の問題がある。
以上の輸液を混合して調製された輸液製剤も開発、市販
されている。しかしながら、還元糖を用いた輸液製剤で
は、該還元糖が滅菌時及び保存時に分解し、その分解物
によって輸液製剤が着色する難点がある。この難点は、
一般に輸液製剤のpHを低く保つことで改善できるが、
輸液製剤が本来生体内に大量に投与適用されるものであ
ることを考慮すると、該製剤のpHは血液のpHからあ
まりかけ離れていないのが望ましく、従って、pHをあ
まり低くすることは好ましくない現状にある。
液製剤の研究、開発が当業界で切望されている。
る輸液製剤の場合は、これを低pHに調整すると、脂肪
乳剤中の脂肪酸が遊離して品質を劣化させる不利があ
り、このため、pHを5〜7.5程度に調整され且つこ
のpH調整とは別個に例えばジチオグリセロールやジチ
オスレイトール等の着色防止剤の添加策が採られている
現状にある(例えば、特開平5−9112号公報等参
照)。
補給に関連しない成分の添加配合は、それ自体決して好
ましくなく、できるだけ回避したいものであり、また当
該輸液製剤は着色防止剤に由来して硫黄臭がするという
欠点がある。従って、着色防止剤を用いることなく、還
元糖の分解による着色を伴わず、遊離脂肪酸の生成をも
抑制できる還元糖含有輸液製剤の研究・開発が当業界で
切望されている。
で切望されている、生理的pHに近く且つ着色防止剤を
用いずとも、還元糖の分解による着色を伴わないか該着
色を充分に抑制できる還元糖含有輸液製剤を開発、提供
する点、及び還元糖と共に脂肪乳剤を含有する輸液製剤
の場合は、更に遊離脂肪酸の生成をも確実に抑制でき
る、改善された安定な輸液製剤を開発、提供する点にあ
る。
に鑑み生理的pHを有し、着色防止剤を用いない還元糖
を混合した輸液製剤、及び特に脂肪乳剤加還元糖配合輸
液製剤の場合は遊離脂肪酸の生成をも抑制する技術につ
き鋭意研究を重ねた。
輸液容器(一次容器)において、これに収容すべき5.
0〜8.0程度のpHを呈する薬液に、予め(滅菌前)
炭酸ガスを溶解させて該液のpHを一時的に低下させた
状態で滅菌し、その後薬液からの炭酸ガスの放出を、炭
酸ガス吸収剤の利用により迅速に行なわせることにより
生理的pHを有し且つ着色防止剤を用いない輸液製剤が
提供でき、また該薬液が脂肪乳剤をも含む場合には、更
に酸素吸収剤の利用によって薬液に対する酸素の悪影響
を防止することによって、何等着色防止剤を利用せずと
も、滅菌中及び保存中において還元糖の分解物の生成が
抑制され、その結果、着色が抑制乃至防止され、遊離脂
肪酸の生成も確実に抑制されるという事実を見出した。
本発明はこの新規な知見に基づいて完成されたものであ
る。
溶解させた状態で滅菌された還元糖含有薬液入りプラス
チック製輸液容器(以下これを「一次容器」という)
を、炭酸ガス吸収剤と共に、また上記薬液が脂肪乳剤を
も含む場合には更に酸素吸収剤と共に、実質的に酸素を
透過しない外装容器(以下これを「二次容器」という)
に収容させたことを特徴とする輸液製剤(還元糖配合輸
液製剤)が提供される。
含む薬液が更に電解質を含むものである還元糖配合輸液
製剤(以下「電解質加還元糖配合輸液製剤」という)、
特に炭酸ガス吸収剤が、アルカリ金属水酸化物及び/又
はアルカリ土類金属水酸化物の水溶液、より好ましくは
水酸化ナトリウム水溶液である電解質加還元糖配合輸液
製剤、及び還元糖を含む薬液が更に脂肪乳剤を含むもの
である輸液製剤(以下「脂肪乳剤加還元糖配合輸液製
剤」という)、特に一次容器及び炭酸ガス吸収剤に更に
脱酸素剤を二次容器に収容した脂肪乳剤加還元糖配合輸
液製剤が提供される。
後の薬液pHが3.5〜6.5の範囲であるもの、特に
電解質加還元糖配合輸液、並びに炭酸ガス溶解後の薬液
pHが4〜6.5の範囲である脂肪乳剤加還元糖配合輸
液製剤が好ましい。
溶解前及び滅菌後の薬液pHは5.0〜8.5の範囲に
あるのが好ましく、特に脂肪乳剤加還元糖配合輸液製剤
の場合は、炭酸ガス溶解前及び滅菌後の薬液pHは5.
0〜7.5の範囲にあるのが好ましい。
元糖がブドウ糖、果糖及びマルトースから選ばれる少な
くとも1種である還元糖配合輸液製剤;炭酸ガス溶解時
及び保存時の還元糖の分解物の生成抑制によって着色が
抑制されている還元糖配合輸液製剤;及び炭酸ガス溶解
時及び保存時の還元糖の分解物の生成抑制によって着色
が抑制され且つ保存時の遊離脂肪酸の生成が抑制されて
いる脂肪乳剤加還元糖配合輸液製剤が提供される。
剤は、上記特定の炭酸ガス利用と炭酸ガス吸収剤の利用
により生理的pHとされ且つ着色防止剤を不要とするこ
と、特に脂肪乳剤加還元糖配合輸液製剤の場合は更に酸
素吸収剤の利用に基づいて、着色防止剤を添加配合せず
とも還元糖の分解による着色が抑制乃至防止され、更に
遊離脂肪酸の生成も抑制されていることをその最大の特
徴とし、また、電解質加還元糖配合輸液製剤の場合は、
二次容器内に水溶液状の炭酸ガス吸収剤を収容した場合
には、一次容器内の電解質加還元糖配合輸液中に存在す
るHCO3 -をCO2ガスとして精度よく吸収でき、その
結果、炭酸ガス吸収剤が固型状の場合に較べて輸液のp
Hを任意の値により容易に調整できることをも特徴とし
ている。
従来のこの種還元糖配合輸液製剤と略々同様とすること
ができる。
輸液製剤においては、電解質として一般的な例えば炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、乳
酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウム等の電解質を用いることができる。
おいては、重炭酸イオンの配合を必須とし、これによっ
て、即ち上記特徴とする二次容器内に水溶液状の炭酸ガ
ス吸収剤の収容によって、輸液中のHCO3 -をCO2ガ
スとして吸収する場合の、炭酸ガス吸収剤の量を、後述
する試験例に示されたグラフ(図1)から算出すること
ができ、固形状の炭酸ガス吸収剤の場合に比べて、輸液
のpHをより容易に生理的なpH値に維持することがで
きる。
しては、公知の各種のものをいずれも使用できる。これ
に用いられる油脂もまた慣用のものでよく、その例とし
ては、例えば大豆油、綿実油、サフラワー油、トウモロ
コシ油、ヤシ油、シソ油、エゴマ油等の植物油の他、タ
ラ肝油等の魚油、例えばパナセート(日本油脂社製)、
ODO(日清製油社製)等の中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、例えば2−リノレオイル−1,3−ジオクタノイル
グリセリロール、2−リノレオイル−1,3−ジデカノ
イルグリセロール等の化学合成トリグリセリド(Chemic
al defined triglycerides)等を例示でき、之等は1種
を単独でもまた2種以上混合しても利用できる。該脂肪
乳剤に用いられる乳化剤もまた、通常医薬製剤に慣用さ
れるものの1種単独又は2種以上でよく、その例として
は、例えば卵黄リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、大豆
リン脂質、水素添加大豆リン脂質や例えば「プルロニッ
クF68」、「HCO−60」(いずれも商品名)等の
非イオン性界面活性剤等を例示できる。
還元糖も、汎用される各種のものでよく、好ましいもの
としては、例えばブドウ糖、果糖、マルトース等を例示
できる。之等の還元糖もまた、その1種のみを単独で用
いる必要はなく、2種以上を併用することができる。
混合輸液(薬液)は、単に両者を混合することにより容
易に調製され、還元糖の添加混合は、予め電解質又は脂
肪乳剤の調製後に行なってもよいし、電解質又は脂肪乳
剤の調製時に行なってもよい。
液に炭酸ガスを溶解させ、そのpHを低下させた状態で
実施されることが重要であり、他の操作条件等、例えば
滅菌時間、滅菌温度等は、通常のこの種滅菌操作条件等
と同様のものとすることができる。より好ましくは、上
記滅菌は、例えば102〜121℃の温度条件下で20
〜60分間加熱することにより行なわれる。
は、例えば代表的には、薬液の入った調製タンクの空間
部を炭酸ガスで加圧し、目的のpHとした後、そのpH
と平衡の炭酸ガス率の混合ガス(窒素ガス−炭酸ガス、
空気−炭酸ガス等)又は炭酸ガス単独で加圧し、若しく
は常圧で、そのpHを保持させることにより行なうこと
ができる。その後、薬液をプラスチック製輸液容器、例
えば輸液バッグ、輸液ボトル等の一次容器に充填し、そ
の空間部を同様の混合ガス又は炭酸ガスで置換して、高
圧蒸気滅菌、熱水滅菌、熱水シャワー滅菌等を行なうこ
とにより、所望の滅菌操作を完結できる。
解が抑制できる限り、特に制限されるものではないが、
通常好ましくは、電解質加還元糖配合輸液等の還元糖配
合輸液の場合は、約3.5〜6.5の範囲、脂肪乳剤加
還元糖配合輸液の場合は、約4〜6.5の範囲とされる
のがよい。
た炭酸ガスは、上記滅菌操作の間及びその後に薬液中か
ら徐々に放出されるが、かかる薬液を収容したプラスチ
ック製輸液容器を通常慣用されるようにガスバリア性の
二次容器にて包装する場合には、その完全放出がかなり
困難となり、非常に長時間に亘って薬液のpHは酸性側
に傾いたままとなる。そのため還元糖由来の5−HMF
類(5−ヒドロキシメチル−2−フルフラール,5-Hydr
oxymethyl-2-furfural)が生成しやすく、脂肪乳剤加還
元糖配合輸液の場合は遊離脂肪酸の生成するおそれが高
くなる。
生成や遊離脂肪酸生成のおそれを確実に回避するため
に、上記滅菌が終了した薬液入りプラスチック製輸液容
器を、炭酸ガス吸収剤と共に、また脂肪乳剤加還元糖配
合輸液の場合は、更に脱酸素剤と共に、実質的に酸素を
透過しない包装容器に収容する。これによって、短時間
で薬液のpHを炭酸ガス溶解前のpHに戻すことがで
き、その結果、液のpHを生理的なpH領域(約5.0
〜7.5)とできるだけでなく、液の酸性化に基づく5
−HMF類生成や遊離脂肪酸生成のおそれを回避でき
る。
には、炭酸ガス溶解前のpHが8を越える場合があり、
このため脂肪乳剤加還元糖配合輸液製剤の場合と同様
に、炭酸ガス溶解前のpHまで戻すのは、生理的pH領
域を越えることとなり、好ましくない場合がある。本発
明では、かかる場合に、アルカリ金属水酸化物及び/又
はアルカリ土類金属水酸化物の水溶液を炭酸ガス吸収剤
としてガス透過性容器に収容し、これを一次容器と共
に、二次容器に収容して、上記炭酸ガス吸収剤の量を適
宜選択することにより所望のpHを維持することができ
る。これは薬液pHと水溶液状態の上記炭酸ガス吸収剤
の量との間に一定の相関関係があることを利用したもの
であり、これにより、薬液pHを炭酸ガス溶解前のそれ
よりも低い生理的なものに保つことができる。
製剤では、上記二次容器内に脱酸素剤を同時に収容する
ことによって、二次容器を通過して進入する酸素による
薬液に対する悪影響をも除くことができ、かくして、上
記遊離脂肪酸の生成をより一層確実に抑制乃至防止で
き、更に還元糖の分解も確実に抑制することができる。
プラスチック製輸液容器(一次容器)及び水溶液状態の
炭酸ガス吸収剤を収容する容器の材質は、従来より医薬
容器等に慣用されている各種のガス透過性プラスチック
であることができる。その具体例としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、架橋エチ
レン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・α−オレフィン
共重合体、之等各ポリマーのブレンド、之等各ポリマー
の積層体(多層体)等を例示できる。
の材質としては、従来よりよく知られているガスバリア
性のものと同様でよく、通常その材質としては、例えば
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
ナフタレート(PEN)、エチレン・ビニルアルコール
共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、ナイロン、ポリエステル等を例示できる。上記二
次容器は、之等材質のいずれかからなるか又はこれを含
むフィルム乃至シートで構成されるか、之等フィルム乃
至シートの積層体、之等フィルム乃至シートをシリカ、
アルミナ等で蒸着したものの積層体、多層フィルム等、
好ましくは多層フィルム製であるのがよい。
通常酸素透過度が約10ml/m2・日以下、より好ま
しくは約1ml/m2 ・日以下をいう。
えば市販されている炭酸ガス吸収能を有する吸収剤のい
ずれでもよく、その具体例としては、E200、E40
0、E500(いずれも三菱瓦斯化学社製)等に加え
て、輸液製剤が重炭酸イオンを含む電解質加還元糖配合
輸液製剤の場合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物の水溶液等
であることもでき、之等はガス透過性プラスチック容器
に収容して用いられる。之等炭酸ガス吸収剤は、その利
用形態には特に限定はなく、例えば液状形態或いは粉末
品のような微粒子形態の場合は、必要量を通気性のある
小袋等に入れて用いることができ、球状や棒状等の成形
品形態の場合には、上記と同様小袋に入れて用いられる
他、そのまま用いることもできる。
液700mlに対して通常500mlの炭酸ガス吸収能
を有する程度で充分である。また、液状の炭酸ガス吸収
剤を使用する電解質加還元糖配合輸液製剤の場合は、所
望のpHとなるように算出された所定量とすればよく、
この使用量は、例えば図1の検量線に基づき算出するこ
とができる。
いて用いられる脱酸素剤も、従来より知られている酸素
吸収能を有する各種のもののいずれでもよい。その好ま
しい例としては、例えば水酸化鉄、酸化鉄、炭化鉄等の
鉄化合物を有効成分とするものを例示できる。特に本発
明に有利に利用できる上記脱酸素剤の市販品としては、
例えば「エージレス」(三菱瓦斯化学社製)、「モジュ
ラン」(日本化薬社製)、「セキュール」(日本曹達社
製)等を例示できる。
で又は通気性のある小袋等に収容した形態で、プラスチ
ック製輸液容器及び炭酸ガス吸収剤と共に、二次容器内
に収容することができる。その使用量は、一次容器内液
700mlに対して200mlの酸素吸収能を有する程
度で十分である。
は、之等が収容容器内に一次容器とは別個に、即ち二次
容器と一次容器との空間部に、収容(封入)される限
り、特にそれぞれ独立して収容される必要はなく、例え
ば両者を一つの小袋等に混合して入れた形態で利用する
こともできる。
きる。これは、従来のこの種輸液製剤と同様にして利用
することができる。例えば、二次容器を開封して、収容
された輸液剤を単独で、若しくは必要に応じて他のアミ
ノ酸製剤等と混合して、これを必要とする患者に経静脈
的に投与され、所望の栄養補給効果等を奏し得る。
施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
調製した。
ングにより液pHを6.0とした後、平均厚み250μ
mのポリエチレン製バッグ(一次容器)に収容し、10
6℃、40分間高圧蒸気滅菌した。
トリウム水溶液、2N水酸化ナトリウム水溶液及び4N
水酸化ナトリウム水溶液をそれぞれ1mlずつ、外側が
20μmのポリプロピレンで内側が30μmのポリエチ
レンからなるラミネートフィルム製袋(縦20mm、横
35mm)に収容し、内部の空気をできるだけ排除して
密封した。
たラミネートフィルム製袋とを、ガスバリア性のラミネ
ートフィルムでできた袋(外側:ナイロン(厚さ15μ
m)/ポリビニルアルコール(厚さ12μm)/LLD
PE(厚さ40μm):内側)(二次容器、容器内空間
量300ml)に収容し、25℃の恒温槽で平衡化し、
5日後に薬液pHを測定した。
記試験結果から求めたpHと炭酸ガス吸収剤の絶対量と
の関係を示すグラフを図1(縦軸:pH、横軸:炭酸ガ
ス吸収剤絶対量(水酸化ナトリウム:mmol量))に示
す。
は、pH値をyとして、高い相関性(相関係数=0.9
996)で、y=0.01470x+6.765なる式
を満たす直線上に位置することが判る。
シチン、ブドウ糖及び有機酸(コハク酸)に注射用蒸留
水を加え、TKホモミクサーで70℃下に30分間粗乳
化を行ない、その後、マントンゴーリンホモジナイザー
(400kg/cm2、10パス)で精乳化を行ない、
乳剤を得た。そして、1N水酸化ナトリウム水溶液を用
いて液pHを6.0に調製し、終量10リットルの薬液
を調製した。
5.2とした。その後、該空間部を液pHと平衡となる
炭酸ガス率の混合ガス(炭酸ガス:窒素ガス=45:5
5)で上記pHを保持し、輸液バッグ(ポリエチレン
製、フィルム厚250μm、内容1000ml)に1バ
ッグ当たり700ml充填し、バッグの空間部を同様の
混合ガスで置換して高圧蒸気滅菌釜に入れ、110℃で
40分間滅菌して、輸液バッグを得た。
に「E500」(三菱瓦斯化学社製、炭酸ガス吸収剤)
及び「エージレスZH200」(三菱瓦斯化学社製、酸
素吸収剤)を、ナイロン/エバール/ナイロン/直鎖状
低密度ポリエチレン(LLDPE)からなる4層の多層
フィルム製の包装容器(内容1500〜1600ml)
に収容して、本発明輸液製剤を得た。
度60%にて18日間保存し、経時的に内部輸液のpH
及びバッグ内炭酸ガス量の変化を観察した。
尚、表2には、試験した輸液バッグの滅菌前のpH及び
炭酸ガス量を併記する。
しない以外は同様にして作成(「エージレスZH20
0」のみを輸液バッグと共に収容)した比較輸液製剤I
及び滅菌時における調製タンクの空間部及び輸液バッグ
の空間部を窒素ガスのみで置換(炭酸ガスを使用せず)
し且つ上記「E500」を収容せず、上記「エージレス
ZH200」のみを輸液バッグと共に収容した比較輸液
製剤IIについての同結果を併記する。
酸ガスが約10日程度で殆どなくなり、pHは元のpH
近くまで上昇し、かくして経時的遊離脂肪酸の生成が抑
制されることが明らかである。
と炭酸ガス吸収剤との量的関係を示すグラフである。
Claims (13)
- 【請求項1】 液中に炭酸ガスを溶解させた状態で滅菌
された還元糖を含む薬液入りプラスチック製輸液容器
を、炭酸ガス吸収剤と共に、実質的に酸素を透過しない
外装容器に収容したことを特徴とする輸液製剤。 - 【請求項2】 還元糖を含む薬液が、更に電解質を含む
ものである請求項1に記載の輸液製剤。 - 【請求項3】 炭酸ガス吸収剤が、アルカリ金属水酸化
物及び/又はアルカリ土類金属水酸化物の水溶液である
請求項2に記載の輸液製剤。 - 【請求項4】 炭酸ガス吸収剤が、水酸化ナトリウム水
溶液である請求項3に記載の輸液製剤。 - 【請求項5】 還元糖を含む薬液が、更に脂肪乳剤を含
むものである請求項1に記載の輸液製剤。 - 【請求項6】 上記プラスチック製輸液容器及び炭酸ガ
ス吸収剤に更に脱酸素剤を、外装容器に収容した請求項
5に記載の輸液製剤。 - 【請求項7】 炭酸ガス溶解後の薬液pHが3.5〜
6.5の範囲である請求項2〜4のいずれかに記載の輸
液製剤。 - 【請求項8】 炭酸ガス溶解後の薬液pHが4〜6.5
の範囲である請求項5又は6に記載の輸液製剤。 - 【請求項9】 炭酸ガス溶解前及び滅菌後の薬液pHが
5.0〜8.5の範囲にある請求項1〜8のいずれかに
記載の輸液製剤。 - 【請求項10】 炭酸ガス溶解前及び滅菌後の薬液pH
が5.0〜7.5の範囲にある請求項1、5、6及び8
のいずれかに記載の輸液製剤。 - 【請求項11】 還元糖がブドウ糖、果糖及びマルトー
スから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜10の
いずれかに記載の輸液製剤。 - 【請求項12】 炭酸ガス溶解時及び保存時の還元糖の
分解物の生成抑制によって着色が抑制されている請求項
1〜11のいずれかに記載の輸液製剤。 - 【請求項13】 炭酸ガス溶解時及び保存時の還元糖の
分解物の生成抑制によって着色が抑制され且つ保存時の
遊離脂肪酸の生成が抑制されている請求項1及び5〜1
1のいずれかに記載の輸液製剤。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11824297A JP4000426B2 (ja) | 1996-05-08 | 1997-05-08 | 輸液製剤 |
| TW86112410A TW526065B (en) | 1996-03-01 | 1997-08-28 | Fatty emulsions containing reducing sugar and method for sterilizing the same |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-113665 | 1996-05-08 | ||
| JP11366596 | 1996-05-08 | ||
| JP11824297A JP4000426B2 (ja) | 1996-05-08 | 1997-05-08 | 輸液製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1043274A true JPH1043274A (ja) | 1998-02-17 |
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ID=26452609
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11824297A Expired - Lifetime JP4000426B2 (ja) | 1996-03-01 | 1997-05-08 | 輸液製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP4000426B2 (ja) |
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