JPH1043679A - 塗装鋼板とそのせん断方法 - Google Patents

塗装鋼板とそのせん断方法

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JPH1043679A
JPH1043679A JP20860896A JP20860896A JPH1043679A JP H1043679 A JPH1043679 A JP H1043679A JP 20860896 A JP20860896 A JP 20860896A JP 20860896 A JP20860896 A JP 20860896A JP H1043679 A JPH1043679 A JP H1043679A
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JP
Japan
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steel sheet
coated steel
coating film
coating
shearing
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Withdrawn
Application number
JP20860896A
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English (en)
Inventor
Takamasa Suzuki
隆昌 鈴木
Koji Sakuma
康治 佐久間
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板端面部の耐食性を向上させるとともにエ
ナメルヘアの発生を防止することができる塗装鋼板とそ
のせん断方法を提供する。 【解決手段】 めっき鋼板を塗装原板とする塗装鋼板に
おいて、該鋼板の塗膜のガラス転移点をせん断時の温度
より低い温度に設定した塗膜2を付与する。また、この
塗装鋼板をせん断するに際し、せん断のクリアランスを
5%以上、15%以下にしてせん断する。これによって
エナメルヘアの発生しない、耐食性に優れた塗装鋼板が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装鋼板の端面部
の耐食性を向上させ、かつエナメルヘアの発生しない塗
装鋼板とその切断方法に関するもので、建材、自動車、
家電製品などの塗装鋼板を使用する分野で利用できる。
【0002】
【従来の技術】建材、家電、自動車の各メーカーでは従
来、冷延鋼板やめっき鋼板を用いて部品を成形し、後工
程で塗装(ポストコート)されていた。しかしながら、
塗装に使用する溶剤が人体および自然環境に悪影響を与
えることや、工程省略によるコスト低減を狙ってユーザ
ーでの塗装の省略が進んできた。これにより、素材メー
カーで予め塗装された塗装鋼板がユーザーで成形される
ようになった。これら製品の加工工程では、打ち抜きや
シャーによるせん断加工工程が必ず含まれる。切断され
た塗装鋼板の端面部は、塗装されないまま使用されるた
め、端面の耐食性が加工後に塗装される(ポストコー
ト)製品に比べ悪いと言う欠点がある。さらに切断端面
に発生するエナメルヘア(端面の塗膜剥離)が問題とな
る。
【0003】塗装鋼板の切断端面部の耐食性を向上する
ためには、これまで、塗装原板としてめっき鋼板やステ
ンレス鋼板を用いる、塗装前処理を工夫する、などの材
料面からの検討や、切断後に端面部を塗装するなどの後
処理の検討がなされてきたがいずれも不十分で、かつ、
かなりのコストアップになる。
【0004】一方、エナメルヘア発生の防止策として
は、例えば特公昭60−5351号公報にあるように、
予め切断予想線上の塗膜厚を減少させておくことで切断
時のエナメルヘア発生を抑制している。しかしながら、
この方法では製品の切断位置を考慮しながら塗装しなけ
ればならず、素材メーカーで対応するには大幅なコスト
アップとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特別な方法
を用いずに塗装鋼板の切断部の耐食性を向上させるとと
もにエナメルヘアの発生を防止することができる塗装鋼
板とそのせん断方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、めっき鋼板を
塗装原板とする塗装鋼板において、該鋼板の塗膜のガラ
ス転移点をせん断時の温度より低い温度に設定して塗膜
を付与すること、及び、せん断のクリアランスを5%以
上、15%以下にしてせん断することを特徴とする、塗
装鋼板とそのせん断方法を要旨とする。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける塗装鋼板とは、鋼板に何らかの有機被膜層を形成
したもので、切断された後に使用されるものをさす。以
下有機被膜層を塗膜と称するが、これは塗料を塗って乾
燥させた塗料、予めフィルム状になっている有機被膜を
張り付けたフィルム層のいずれをも含むのとする。
【0008】塗装鋼板断面の一例を図1に模式的に示
す。(a)は該鋼板断面構造、(b)は切断端面の状況
である。図において、1は鋼板、2は表面塗膜、2′は
裏面塗膜であり、これら表裏塗膜2、2′と鋼板1との
間に化成処理層3及びメッキ層4が設けられている。
【0009】本発明者らは、この塗装鋼板の切断後の端
面部の状態を研究した結果、切断時のクリアランスや温
度の違いによって、切断端面の状態が異なり、条件によ
っては、切断端面に塗膜が残って端面を一部被覆した状
態になることでエナメルヘアの発生しない、耐食性に優
れた切断端面が得られることを見出した。すなわち、切
断時のクリアランスを適正範囲に設定することで、エナ
メルヘア(端面の塗膜剥離)の発生の要因である切断端
面の変形(ダレ)によるめっき層破壊を少なくし、かつ
塗装鋼板のガラス転移点を切断温度より低くすること
で、塗膜の変形能を上げ、切り刃に追随させて切断端面
を図1(b)に示すように塗膜が覆うことで耐食性を向
上させるのである。ここで、切断時のクリアランスを1
5%以下としたのは、15%より大きいとエナメルヘア
発生の要因である、切断端面の変形(ダレ)が大きくな
り、めっき層破壊が起こりやすくなるためである。ま
た、クリアランスを5%以上としたのは、5%より小さ
いと塗膜が切り刃に追随せず、端面被覆が生じなくなる
ためである。
【0010】塗膜の温度が高いと一般に塗膜の伸びは大
きく、塗膜の弾性率や抗張力は小さくなり、塗膜は変形
しやすくなる。このため、塗装鋼板を切断する時にその
温度が高いと、塗膜が切断用の刃によく追随し、切断面
をよく被覆するのである。更に塗膜がそのガラス転移点
より高い温度の場合には、特に効果がある。これは、ガ
ラス転移点を超えると塗膜の柔軟性が著しく増加し、切
断後端面の塗膜被覆率が大きく向上するためである。
【0011】本発明では、ガラス転移点は、熱機械分析
法の針入モードで荷重20 g/lmmφ、昇温温度10℃/
分で測定したが、その測定は一般に行われている如何な
る方法でもよい。切断の方法としては、シャー切断、ポ
ンチによる打ち抜きなど機械的にせん断する場合に適用
できる。
【0012】本発明は、塗装鋼板の塗膜のガラス転移点
が切断時の該鋼板の温度よりも低い状態であれば効果が
得られる。したがって、塗装鋼板を予め塗膜のガラス転
移点以上に加温してもよい。加温するための手段として
は、空調機によって雰囲気温度を上げる方法、温風を直
接吹き付ける方法、近赤外線、遠赤外線などのエネルギ
ー線を照射する方法、高周波誘導加熱によって直接加熱
する方法など切断時に塗装鋼板の温度がガラス転移点以
上であれば如何なる方法でもよい。
【0013】塗装原板であるめっき鋼板としては、例え
ば溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、合金化溶
融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニ
ウムメッキ鋼板、鉛合金メッキ鋼板、クロムメッキ鋼
板、ニッケルメッキ鋼板などが挙げられる。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施例で使用した塗装鋼板の構
成を表1に、またその製造条件を表2に示す。なお、表
1のメッキ付着量は、表裏両面の合計値であり、ここで
の塗装鋼板の表裏とは、表が最終製品での表面になる側
をいい、裏はその反対の面をさす。切断は、塗装鋼板の
表面から裏面に向かって行うものとする。塗膜のガラス
転移点は、島津製作所DT200型熱分析装置を用い、
熱機械分析法の針入モードで荷重20 g/lmmφ、昇温温
度10℃/分で測定して得られた値を用いた。
【0015】まず表1の各塗装鋼板を所定の条件にて切
断し、エナメルヘア発生の有無を確認した後、端面部の
塗膜被覆率を調査した。その後、塩水噴霧(SST)2
40時間テスト後の塗膜膨れ幅、切断面の赤錆発生率を
調べて、それらの結果を表3にまとめた。
【0016】加温する場合の方法としては、塗装鋼板を
切断前に赤外線照射により所定の温度に金型ともども加
温する場合と誘導加熱装置を用いて所定の温度に加温す
る場合の二通りを行い、その後に切断した。加熱をしな
い場合は、塗装鋼板の温度は室温(25℃)で、切断も
室温(25℃)で行った。切断方法としては、電動シャ
ーを用いる場合と、50mmφの打ち抜きを行う場合の二
通りを実施した。切断時のクリアランスも表3に示し
た。
【0017】端面部の塗装被覆率は、断面を光学顕微鏡
で観察し、断面厚み方向長さに占める塗膜被覆長さの割
合を%表示した。さらに、塩水噴霧(SST)240時
間テスト後の端面の塗膜膨れ幅を測定し(単位:mm)、
切断面の赤錆発生率を目視で評価して%表示した。
【0018】表3に示す結果を見れば明らかなように、
塗装鋼板の塗膜のガラス転移点を切断時の温度より低く
設定して切断することで切断面の塗膜被覆率は上昇し、
赤錆発生率、塗膜膨れ幅ともに小さくなることが確認で
きた。また、クリアランスを本発明範囲内にすることで
エナメルヘアも発生しないことが確認できた。この結果
より本発明の有効性が明らかとなった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特に難
しい装置を使用することなく、切断する際に該鋼板の塗
膜のガラス転移点を切断時の温度より低く設定し、か
つ、せん断時のクリアランスを適切な範囲に設定して切
断することで塗装鋼板の端面耐食性を向上させるととも
にエナメルヘアの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装鋼板断面の一例を示しており、(a)は該
鋼板の断面構造図、(b)は該鋼板の切断端面を板厚方
向に見た模式図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 表面塗膜 2′ 裏面塗膜 3 化成処理層 4 メッキ層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき鋼板を塗装原板とする塗装鋼板に
    おいて、該鋼板の塗膜のガラス転移点をせん断時の温度
    より低い温度に設定して塗膜を付与することを特徴とす
    る塗装鋼板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗装鋼板をせん断する際
    に、せん断時のクリアランスを5%以上、15%以下に
    してせん断することを特徴とするエナメルヘアの発生し
    ないせん断方法。
JP20860896A 1996-08-07 1996-08-07 塗装鋼板とそのせん断方法 Withdrawn JPH1043679A (ja)

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JP20860896A JPH1043679A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 塗装鋼板とそのせん断方法

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JPH1043679A true JPH1043679A (ja) 1998-02-17

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JP20860896A Withdrawn JPH1043679A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 塗装鋼板とそのせん断方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009090449A (ja) * 2007-09-20 2009-04-30 Jfe Steel Kk 剪断加工機および剪断加工方法

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Effective date: 20031007