JPH1044968A - タンデムマスタシリンダ - Google Patents
タンデムマスタシリンダInfo
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- JPH1044968A JPH1044968A JP21681996A JP21681996A JPH1044968A JP H1044968 A JPH1044968 A JP H1044968A JP 21681996 A JP21681996 A JP 21681996A JP 21681996 A JP21681996 A JP 21681996A JP H1044968 A JPH1044968 A JP H1044968A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- secondary piston
- hydraulic chamber
- retainer
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 セカンダリピストンの表面仕上げ加工を容易
にし、また全体の加工工数を低減することができるタン
デムマスタシリンダを提供すること。 【解決手段】 セカンダリピストン75に螺着固定され
たボルト部材90の頭部90aと係合可能な筒状のリテ
ーナ92を蓋部材72に係止することにより、ブレーキ
操作解除時にセカンダリピストン75が図示する非作動
位置に戻る際、リテーナ92とボルト部材90の頭部9
0aとの係合によりオーバーリターンが防止されるの
で、従来のセカンダリピストン20に形成されていたフ
ランジ部20bが不要となる。よって、セカンダリピス
トン75の表面仕上げ加工をすべて機械研磨によって行
うことができ、その作業が容易となる。またフランジ部
20bが不要となる分、これに当接する段部59をシリ
ンダ本体71に形成する必要もなく、さらにフランジ部
20bがない分、マスタシリンダ70の全長を短くする
ことができる。
にし、また全体の加工工数を低減することができるタン
デムマスタシリンダを提供すること。 【解決手段】 セカンダリピストン75に螺着固定され
たボルト部材90の頭部90aと係合可能な筒状のリテ
ーナ92を蓋部材72に係止することにより、ブレーキ
操作解除時にセカンダリピストン75が図示する非作動
位置に戻る際、リテーナ92とボルト部材90の頭部9
0aとの係合によりオーバーリターンが防止されるの
で、従来のセカンダリピストン20に形成されていたフ
ランジ部20bが不要となる。よって、セカンダリピス
トン75の表面仕上げ加工をすべて機械研磨によって行
うことができ、その作業が容易となる。またフランジ部
20bが不要となる分、これに当接する段部59をシリ
ンダ本体71に形成する必要もなく、さらにフランジ部
20bがない分、マスタシリンダ70の全長を短くする
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンデムマスタシリ
ンダに関し、さらに詳しくは、セカンダリピストンと連
結部材を介して連結されるリテーナに関する。
ンダに関し、さらに詳しくは、セカンダリピストンと連
結部材を介して連結されるリテーナに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば実開平
4−125967号公報があり、この従来のタンデムマ
スタシリンダについて説明する。
4−125967号公報があり、この従来のタンデムマ
スタシリンダについて説明する。
【0003】図3は従来のタンデムマスタシリンダを示
し、全体として15で示される。シリンダ16の一端開
口部にはシールリング28を装着した蓋部材17が螺着
されており、シリンダ本体16の内部においては、ピス
トンガイド25、26に対して摺動自在にプライマリピ
ストン19およびセカンダリピストン20が嵌入されて
いる。これら2つのピストン19、20の間にプライマ
リ液圧室30が、またセカンダリピストン20と蓋部材
17との間にセカンダリ液圧室31が区画される。
し、全体として15で示される。シリンダ16の一端開
口部にはシールリング28を装着した蓋部材17が螺着
されており、シリンダ本体16の内部においては、ピス
トンガイド25、26に対して摺動自在にプライマリピ
ストン19およびセカンダリピストン20が嵌入されて
いる。これら2つのピストン19、20の間にプライマ
リ液圧室30が、またセカンダリピストン20と蓋部材
17との間にセカンダリ液圧室31が区画される。
【0004】ピストンガイド25は、シールリング27
を装着してシリンダ孔40の開口部に螺着固定された筒
状部材18により支持されている。ピストンガイド25
には径方向通路51が、またシリンダ本体16には連通
孔57が形成されており、これらはシリンダ本体16の
ボス部41にシールリング43と共に嵌入されたリザー
バのニップル部45を介して、リザーバ内部と連通して
いる。また、このピストンガイド25のプライマリ液圧
室30側端面には環状のシール部材21がスペーサ38
に支持されて配設されており、シリンダ孔40開口側に
は環状の密封部材23が配設されている。さらにプライ
マリピストン19には、図示する非作動位置においてプ
ライマリ液圧室30とリザーバとを連通させる液補給孔
19aが形成されている。
を装着してシリンダ孔40の開口部に螺着固定された筒
状部材18により支持されている。ピストンガイド25
には径方向通路51が、またシリンダ本体16には連通
孔57が形成されており、これらはシリンダ本体16の
ボス部41にシールリング43と共に嵌入されたリザー
バのニップル部45を介して、リザーバ内部と連通して
いる。また、このピストンガイド25のプライマリ液圧
室30側端面には環状のシール部材21がスペーサ38
に支持されて配設されており、シリンダ孔40開口側に
は環状の密封部材23が配設されている。さらにプライ
マリピストン19には、図示する非作動位置においてプ
ライマリ液圧室30とリザーバとを連通させる液補給孔
19aが形成されている。
【0005】他方のピストンガイド26はシールリング
29を装着してシリンダ孔40に嵌入され、蓋部材17
により支持されている。ピストンガイド26には径方向
通路52とこれに直交する軸方向通路53が、またシリ
ンダ本体16には連通孔58が形成されており、これら
はシリンダ本体16のボス部42にシールリング44と
共に嵌入されたリザーバのニップル部46を介して、リ
ザーバ内部と連通している。また、このピストンガイド
26のセカンダリ液圧室31側端面にも環状のシール部
材22がスペーサ39に支持されて配設されており、そ
のプライマリ液圧室30側端面には、プライマリ液圧室
30とセカンダリ液圧室31との間の液連通を阻止する
環状の密封部材24が、シリンダ孔40に形成された段
部60に対向して配設されている。さらに、セカンダリ
ピストン20にも同様に、図示する非作動位置において
セカンダリ液圧室31とリザーバとを連通させる液補給
孔20aが形成されている。
29を装着してシリンダ孔40に嵌入され、蓋部材17
により支持されている。ピストンガイド26には径方向
通路52とこれに直交する軸方向通路53が、またシリ
ンダ本体16には連通孔58が形成されており、これら
はシリンダ本体16のボス部42にシールリング44と
共に嵌入されたリザーバのニップル部46を介して、リ
ザーバ内部と連通している。また、このピストンガイド
26のセカンダリ液圧室31側端面にも環状のシール部
材22がスペーサ39に支持されて配設されており、そ
のプライマリ液圧室30側端面には、プライマリ液圧室
30とセカンダリ液圧室31との間の液連通を阻止する
環状の密封部材24が、シリンダ孔40に形成された段
部60に対向して配設されている。さらに、セカンダリ
ピストン20にも同様に、図示する非作動位置において
セカンダリ液圧室31とリザーバとを連通させる液補給
孔20aが形成されている。
【0006】セカンダリピストン20のシリンダ孔40
の開口側端部(図中左方)に、径外方に突出するフラン
ジ部20bが形成されており、このフランジ部20bを
シリンダ孔40に形成された段部59に当接させること
により、セカンダリピストン20の非作動位置における
位置決め、すなわちオーバーリターンを防止するように
している。また、このフランジ部20bが移動するため
の空間65が、シリンダ孔40内に形成されている。
の開口側端部(図中左方)に、径外方に突出するフラン
ジ部20bが形成されており、このフランジ部20bを
シリンダ孔40に形成された段部59に当接させること
により、セカンダリピストン20の非作動位置における
位置決め、すなわちオーバーリターンを防止するように
している。また、このフランジ部20bが移動するため
の空間65が、シリンダ孔40内に形成されている。
【0007】プライマリピストン19とセカンダリピス
トン20との間には戻しばね32が張設されており、そ
の一端はプライマリピストン19に、他端はリテーナ3
6に支持されている。リテーナ36は、プライマリピス
トン19に螺着固定された連結部材としてのボルト部材
34に対して相対的に移動可能になっており、またボル
ト部材34の頭部34aと係合可能となっている。リテ
ーナ36の底部36Aは、戻しばね32のばね力により
セカンダリピストン20に当接している。
トン20との間には戻しばね32が張設されており、そ
の一端はプライマリピストン19に、他端はリテーナ3
6に支持されている。リテーナ36は、プライマリピス
トン19に螺着固定された連結部材としてのボルト部材
34に対して相対的に移動可能になっており、またボル
ト部材34の頭部34aと係合可能となっている。リテ
ーナ36の底部36Aは、戻しばね32のばね力により
セカンダリピストン20に当接している。
【0008】また、セカンダリピストン20と蓋部材1
7との間にも戻しばね33が張設されており、その一端
はセカンダリピストン20に、他端はリテーナ37に支
持されている。リテーナ37は、セカンダリピストン2
0に螺着固定された連結部材としてのボルト部材35に
対して相対的に移動可能になっており、またボルト部材
35の頭部35aと係合可能となっている。リテーナ3
7の底部37Aは、戻しばね33のばね力により蓋部材
17に当接している。なお、セカンダリ側の戻しばね3
3はプライマリ側の戻しばね32よりも若干、そのばね
力が小さく設定されており、またプライマリピストン1
9の後端部(図中右方)には図示しないブースタの駆動
ロッドが負荷をかけた状態で係合しているため、図示す
る静止状態(非作動位置)においては、セカンダリピス
トン20が僅かに図中左側に位置している。
7との間にも戻しばね33が張設されており、その一端
はセカンダリピストン20に、他端はリテーナ37に支
持されている。リテーナ37は、セカンダリピストン2
0に螺着固定された連結部材としてのボルト部材35に
対して相対的に移動可能になっており、またボルト部材
35の頭部35aと係合可能となっている。リテーナ3
7の底部37Aは、戻しばね33のばね力により蓋部材
17に当接している。なお、セカンダリ側の戻しばね3
3はプライマリ側の戻しばね32よりも若干、そのばね
力が小さく設定されており、またプライマリピストン1
9の後端部(図中右方)には図示しないブースタの駆動
ロッドが負荷をかけた状態で係合しているため、図示す
る静止状態(非作動位置)においては、セカンダリピス
トン20が僅かに図中左側に位置している。
【0009】従来例におけるタンデムマスタシリンダ1
5は以上のように構成されるのであるが、次にこの作用
について説明する。
5は以上のように構成されるのであるが、次にこの作用
について説明する。
【0010】図示しないブレーキペダルを踏み込むと、
プライマリピストン19は図3に示す非作動位置から図
中左方に移動する。これと共に液補給孔19aも移動
し、シール部材21を通過してプライマリ液圧室30と
リザーバとの間の液連通を遮断する。そしてプライマリ
ピストン19の更なる移動によりプライマリ液圧室30
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。またプライマリピストン19の移動に伴ってセカン
ダリピストン20も移動し、その液補給孔20aが環状
シール部材22を通過することによりセカンダリ液圧室
31とリザーバとの間の液連通が遮断され、セカンダリ
ピストン20の更なる移動によりセカンダリ液圧室31
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。これにより全車輪にブレーキがかけられる。
プライマリピストン19は図3に示す非作動位置から図
中左方に移動する。これと共に液補給孔19aも移動
し、シール部材21を通過してプライマリ液圧室30と
リザーバとの間の液連通を遮断する。そしてプライマリ
ピストン19の更なる移動によりプライマリ液圧室30
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。またプライマリピストン19の移動に伴ってセカン
ダリピストン20も移動し、その液補給孔20aが環状
シール部材22を通過することによりセカンダリ液圧室
31とリザーバとの間の液連通が遮断され、セカンダリ
ピストン20の更なる移動によりセカンダリ液圧室31
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。これにより全車輪にブレーキがかけられる。
【0011】ブレーキ操作を止めるべくブレーキペダル
への踏み込みを解除すると、戻しばね32、33のばね
力によりプライマリピストン19およびセカンダリピス
トン20は図示する非作動位置に戻る。このとき、プラ
イマリピストン19の非作動時の位置決めは、該ピスト
ン19の図中右方端部に係合する図示しない駆動ロッド
側にて行われ、セカンダリピストン20の位置決め(オ
ーバーリターン)は、戻しばね32、33のばね力が釣
り合うことにより行われる。なお。万一、プライマリピ
ストン19の非作動時の位置決めが正しくできない場合
には、セカンダリピストン20のフランジ部20bがシ
リンダ孔40内部の段部59に当接することによりセカ
ンダリピストン20の位置決め(オーバーリターン)が
行われる。
への踏み込みを解除すると、戻しばね32、33のばね
力によりプライマリピストン19およびセカンダリピス
トン20は図示する非作動位置に戻る。このとき、プラ
イマリピストン19の非作動時の位置決めは、該ピスト
ン19の図中右方端部に係合する図示しない駆動ロッド
側にて行われ、セカンダリピストン20の位置決め(オ
ーバーリターン)は、戻しばね32、33のばね力が釣
り合うことにより行われる。なお。万一、プライマリピ
ストン19の非作動時の位置決めが正しくできない場合
には、セカンダリピストン20のフランジ部20bがシ
リンダ孔40内部の段部59に当接することによりセカ
ンダリピストン20の位置決め(オーバーリターン)が
行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】タンデムマスタシリン
ダ15の作動時、セカンダリピストン20の後端部は密
封部材24と接しながら摺動するため、この摺動面20
cは、表面仕上げ加工をする必要がある。そこで通常、
この仕上げ加工は機械研磨が用いられるが、この加工で
は仕上げ加工を行う面に凹凸があれば、その箇所は研磨
できず、その後は作業者による研磨により補う必要があ
った。
ダ15の作動時、セカンダリピストン20の後端部は密
封部材24と接しながら摺動するため、この摺動面20
cは、表面仕上げ加工をする必要がある。そこで通常、
この仕上げ加工は機械研磨が用いられるが、この加工で
は仕上げ加工を行う面に凹凸があれば、その箇所は研磨
できず、その後は作業者による研磨により補う必要があ
った。
【0013】したがって、従来のマスタシリンダ15は
そのセカンダリピストン20の後端部にフランジ部20
bが形成されているため、上述の仕上げ加工を行う際に
フランジ部22b近傍では機械研磨ができず、別途、作
業者による研磨が行われる。すなわち、セカンダリピス
トン20後端部の上記摺動面20cに対する研磨処理が
しにくいという問題がある。また、上述のような作業者
による研磨処理を省略しようとすると、セカンダリピス
トン20の後端部の長さを密封部材24に対して摺動す
る部分となる機械研磨された部分の長さに、密封部材2
4に対して摺動しない非研磨部分の長さを加えた値に設
定する必要があることから、セカンダリピストン20の
全長が延び、ひいてはマスタシリンダ15の全長を長く
してしまうという問題がある。
そのセカンダリピストン20の後端部にフランジ部20
bが形成されているため、上述の仕上げ加工を行う際に
フランジ部22b近傍では機械研磨ができず、別途、作
業者による研磨が行われる。すなわち、セカンダリピス
トン20後端部の上記摺動面20cに対する研磨処理が
しにくいという問題がある。また、上述のような作業者
による研磨処理を省略しようとすると、セカンダリピス
トン20の後端部の長さを密封部材24に対して摺動す
る部分となる機械研磨された部分の長さに、密封部材2
4に対して摺動しない非研磨部分の長さを加えた値に設
定する必要があることから、セカンダリピストン20の
全長が延び、ひいてはマスタシリンダ15の全長を長く
してしまうという問題がある。
【0014】また、従来のマスタシリンダ15では、セ
カンダリピストン20に対してフランジ部20bを形成
する必要があり、またフランジ部20bが当接するため
の段部59をシリンダ本体16に形成することが必要で
あり、全体として加工工数が多いという問題がある。さ
らに、この段部59の存在により密封部材24とこれに
対向する段部60との間の対向面積が小さくなるので、
密封部材24の安定な位置決め作用が困難であるという
問題もある。これを防ぐため段部60を大きく形成する
となると、かえってシリンダ本体16の開口径を増大さ
せてしまう。
カンダリピストン20に対してフランジ部20bを形成
する必要があり、またフランジ部20bが当接するため
の段部59をシリンダ本体16に形成することが必要で
あり、全体として加工工数が多いという問題がある。さ
らに、この段部59の存在により密封部材24とこれに
対向する段部60との間の対向面積が小さくなるので、
密封部材24の安定な位置決め作用が困難であるという
問題もある。これを防ぐため段部60を大きく形成する
となると、かえってシリンダ本体16の開口径を増大さ
せてしまう。
【0015】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、セカ
ンダリピストンの表面仕上げ加工を容易に行うことがで
き、また全体の加工工数を低減することができるタンデ
ムマスタシリンダを提供することを課題とする。
ンダリピストンの表面仕上げ加工を容易に行うことがで
き、また全体の加工工数を低減することができるタンデ
ムマスタシリンダを提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、シリンダ
本体に形成され一端を閉鎖したシリンダ孔内にプライマ
リピストン及びセカンダリピストンを摺動自在に嵌入し
て、両ピストン間にプライマリ液圧室を、前記セカンダ
リピストンと前記シリンダ孔の閉鎖端との間にセカンダ
リ液圧室を各々区画し、各液圧室には各ピストンを非作
動位置に向けて付勢する戻しばねを配置したタンデムマ
スタシリンダであって、前記セカンダリピストンの周面
には、前記セカンダリ液圧室をリザーバに連通させる通
路となる液補給孔を形成し、前記シリンダ孔内には、前
記セカンダリピストンの前記セカンダリ液圧室側への移
動に応じて前記液補給孔を前記リザーバ側から遮断する
シール部材、及び前記セカンダリピストンの外周と前記
シリンダ孔の内壁との間に位置し両液圧室間の連通を阻
止する密封部材の各々を装着し、前記セカンダリピスト
ンの前記セカンダリ液圧室には、相対的移動可能に連結
部材を介してリテーナを連結し、このリテーナと前記セ
カンダリピストンとの間に前記戻しばねを張設したタン
デムマスタシリンダにおいて、前記リテーナを、前記シ
リンダ本体の前記閉鎖端に係止したことを特徴とするタ
ンデムマスタシリンダ、によって解決される。
本体に形成され一端を閉鎖したシリンダ孔内にプライマ
リピストン及びセカンダリピストンを摺動自在に嵌入し
て、両ピストン間にプライマリ液圧室を、前記セカンダ
リピストンと前記シリンダ孔の閉鎖端との間にセカンダ
リ液圧室を各々区画し、各液圧室には各ピストンを非作
動位置に向けて付勢する戻しばねを配置したタンデムマ
スタシリンダであって、前記セカンダリピストンの周面
には、前記セカンダリ液圧室をリザーバに連通させる通
路となる液補給孔を形成し、前記シリンダ孔内には、前
記セカンダリピストンの前記セカンダリ液圧室側への移
動に応じて前記液補給孔を前記リザーバ側から遮断する
シール部材、及び前記セカンダリピストンの外周と前記
シリンダ孔の内壁との間に位置し両液圧室間の連通を阻
止する密封部材の各々を装着し、前記セカンダリピスト
ンの前記セカンダリ液圧室には、相対的移動可能に連結
部材を介してリテーナを連結し、このリテーナと前記セ
カンダリピストンとの間に前記戻しばねを張設したタン
デムマスタシリンダにおいて、前記リテーナを、前記シ
リンダ本体の前記閉鎖端に係止したことを特徴とするタ
ンデムマスタシリンダ、によって解決される。
【0017】リテーナをシリンダ孔の閉鎖端に係止する
ことにより、セカンダリピストンの後端部に位置決め用
のフランジ部を形成する必要がなくなる。これにより、
セカンダリピストンの表面仕上げ加工をすべて機械研磨
により容易に行うことができると共に、フランジ部の厚
み分だけセカンダリピストン全長を短縮でき、その結
果、マスタシリンダの全長を短縮することができる。ま
たフランジ部の形成が不要となることから、フランジ部
が当接する段部およびフランジ部の移動空間をシリンダ
本体に形成する必要もなくなるので、シリンダ本体に対
する加工工数を低減することができる。
ことにより、セカンダリピストンの後端部に位置決め用
のフランジ部を形成する必要がなくなる。これにより、
セカンダリピストンの表面仕上げ加工をすべて機械研磨
により容易に行うことができると共に、フランジ部の厚
み分だけセカンダリピストン全長を短縮でき、その結
果、マスタシリンダの全長を短縮することができる。ま
たフランジ部の形成が不要となることから、フランジ部
が当接する段部およびフランジ部の移動空間をシリンダ
本体に形成する必要もなくなるので、シリンダ本体に対
する加工工数を低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態によるタンデム
マスタシリンダを示し、その全体は70で示される。シ
リンダ本体71の一端開口部にはシールリング83を装
着した蓋部材72が螺着固定されており、シリンダ本体
71の内部には、ピストンガイド80、81に対して摺
動自在にプライマリピストン74およびセカンダリピス
トン75が嵌入され、これらピストン74、75の間に
プライマリ液圧室85が、またセカンダリピストン75
と蓋部材72との間にセカンダリ液圧室86が区画され
る。これらシリンダ本体71、蓋部材72およびピスト
ンガイド80、81により形成されるシリンダ孔95
は、セカンダリ液圧室86に比してプライマリ液圧室8
5側が段部111を介して小径となる段付形状となって
いる。
マスタシリンダを示し、その全体は70で示される。シ
リンダ本体71の一端開口部にはシールリング83を装
着した蓋部材72が螺着固定されており、シリンダ本体
71の内部には、ピストンガイド80、81に対して摺
動自在にプライマリピストン74およびセカンダリピス
トン75が嵌入され、これらピストン74、75の間に
プライマリ液圧室85が、またセカンダリピストン75
と蓋部材72との間にセカンダリ液圧室86が区画され
る。これらシリンダ本体71、蓋部材72およびピスト
ンガイド80、81により形成されるシリンダ孔95
は、セカンダリ液圧室86に比してプライマリ液圧室8
5側が段部111を介して小径となる段付形状となって
いる。
【0020】ピストンガイド80は、シールリング82
を装着してシリンダ孔95の開口部に螺着固定された筒
状部材73により支持されている。ピストンガイド80
には径方向通路106が、またシリンダ本体71には連
通孔109が形成されており、これらはシリンダ本体7
1のボス部96にシールリング98と共に嵌入されたリ
ザーバのニップル部100を介して、図示しないリザー
バタンクと連通している。また、このピストンガイド8
0のプライマリ液圧室85側端面には環状のシール部材
76がスペーサ93に支持されて配設されており、シリ
ンダ孔95の開口側には環状の密封部材78が配設され
ている。さらにプライマリピストン74には、図示する
非作動位置においてプライマリ液圧室85とリザーバと
を連通させる液補給孔74aが形成されている。
を装着してシリンダ孔95の開口部に螺着固定された筒
状部材73により支持されている。ピストンガイド80
には径方向通路106が、またシリンダ本体71には連
通孔109が形成されており、これらはシリンダ本体7
1のボス部96にシールリング98と共に嵌入されたリ
ザーバのニップル部100を介して、図示しないリザー
バタンクと連通している。また、このピストンガイド8
0のプライマリ液圧室85側端面には環状のシール部材
76がスペーサ93に支持されて配設されており、シリ
ンダ孔95の開口側には環状の密封部材78が配設され
ている。さらにプライマリピストン74には、図示する
非作動位置においてプライマリ液圧室85とリザーバと
を連通させる液補給孔74aが形成されている。
【0021】他方のピストンガイド81はシールリング
84を装着してシリンダ孔95に嵌入され、蓋部材72
により支持されている。ピストンガイド81には径方向
通路107とこれに直交する軸方向通路108が、また
シリンダ本体71には連通孔110が形成されており、
これらはシリンダ本体71のボス部97にシールリング
99と共に嵌入されたリザーバのニップル部101を介
して、リザーバタンクと連通している。また、このピス
トンガイド81のセカンダリ液圧室86側端面にも環状
のシール部材77がスペーサ94に支持されて配設され
ており、そのプライマリ液圧室85側端面には、プライ
マリ液圧室85とセカンダリ液圧室86との間の液連通
を阻止する環状の密封部材79が、プライマリ液圧室8
5とセカンダリ液圧室86との間のシリンダ本体71内
壁面に形成された段部111に対向して配設されてい
る。さらに、セカンダリピストン75にも同様に、図示
する非作動位置においてセカンダリ液圧室86とリザー
バとを連通させる液補給孔75aが形成されている。
84を装着してシリンダ孔95に嵌入され、蓋部材72
により支持されている。ピストンガイド81には径方向
通路107とこれに直交する軸方向通路108が、また
シリンダ本体71には連通孔110が形成されており、
これらはシリンダ本体71のボス部97にシールリング
99と共に嵌入されたリザーバのニップル部101を介
して、リザーバタンクと連通している。また、このピス
トンガイド81のセカンダリ液圧室86側端面にも環状
のシール部材77がスペーサ94に支持されて配設され
ており、そのプライマリ液圧室85側端面には、プライ
マリ液圧室85とセカンダリ液圧室86との間の液連通
を阻止する環状の密封部材79が、プライマリ液圧室8
5とセカンダリ液圧室86との間のシリンダ本体71内
壁面に形成された段部111に対向して配設されてい
る。さらに、セカンダリピストン75にも同様に、図示
する非作動位置においてセカンダリ液圧室86とリザー
バとを連通させる液補給孔75aが形成されている。
【0022】プライマリピストン74とセカンダリピス
トン75との間には戻しばね87が張設されており、そ
の一端はプライマリピストン74に、他端はリテーナ9
1に支持されている。リテーナ91は、プライマリピス
トン74に螺着固定された連結部材としてのボルト部材
89に対して相対的に移動可能となっており、またボル
ト部材89の頭部と係合可能となっている。リテーナ9
1の底部91Aは、戻しばね87のばね力によりセカン
ダリピストン75と当接している。
トン75との間には戻しばね87が張設されており、そ
の一端はプライマリピストン74に、他端はリテーナ9
1に支持されている。リテーナ91は、プライマリピス
トン74に螺着固定された連結部材としてのボルト部材
89に対して相対的に移動可能となっており、またボル
ト部材89の頭部と係合可能となっている。リテーナ9
1の底部91Aは、戻しばね87のばね力によりセカン
ダリピストン75と当接している。
【0023】また、セカンダリピストン75と蓋部材7
2との間にも戻しばね88が張設されており、その一端
はセカンダリピストン75に、他端はリテーナ92に支
持されている。リテーナ92はセカンダリピストン75
に螺着固定された連結部材としてのボルト部材90に対
して相対的に移動可能となっており、またボルト部材9
0の頭部90aと係合可能となっている。リテーナ92
は後述するように蓋部材72に係止されている。なお、
セカンダリ側の戻しばね88はプライマリ側の戻しばね
87よりも若干、そのばね力が小さく設定されており、
またプライマリピストン74の後端部(図中右方)には
図示しないブースタの駆動ロッドが負荷をかけた状態で
係合しているため、図示する静止状態(非作動時)にお
いては、セカンダリピストン75が僅かに図中左側に位
置している。
2との間にも戻しばね88が張設されており、その一端
はセカンダリピストン75に、他端はリテーナ92に支
持されている。リテーナ92はセカンダリピストン75
に螺着固定された連結部材としてのボルト部材90に対
して相対的に移動可能となっており、またボルト部材9
0の頭部90aと係合可能となっている。リテーナ92
は後述するように蓋部材72に係止されている。なお、
セカンダリ側の戻しばね88はプライマリ側の戻しばね
87よりも若干、そのばね力が小さく設定されており、
またプライマリピストン74の後端部(図中右方)には
図示しないブースタの駆動ロッドが負荷をかけた状態で
係合しているため、図示する静止状態(非作動時)にお
いては、セカンダリピストン75が僅かに図中左側に位
置している。
【0024】セカンダリ側のリテーナ92は、筒部92
aを有する中空形状を呈しており、その側周面の蓋部材
72側(図中左方)の複数箇所に径内方に突出する突片
部92bを形成している。これら突片部92bは、側周
面92aに予め形成されたコの字形状の切り込みを内方
に折り曲げて成る。このリテーナ92を蓋部材72に形
成される凸部72Aに外挿し、突片部92bを外方へ弾
性変形させ、突片部92bを凸部72Aの係合部113
に係合させることにより、リテーナ92を蓋部材72に
係止させている。
aを有する中空形状を呈しており、その側周面の蓋部材
72側(図中左方)の複数箇所に径内方に突出する突片
部92bを形成している。これら突片部92bは、側周
面92aに予め形成されたコの字形状の切り込みを内方
に折り曲げて成る。このリテーナ92を蓋部材72に形
成される凸部72Aに外挿し、突片部92bを外方へ弾
性変形させ、突片部92bを凸部72Aの係合部113
に係合させることにより、リテーナ92を蓋部材72に
係止させている。
【0025】本実施の形態によるタンデムマスタシリン
ダ70は以上のように構成されるのであるが、次にこの
作用について説明する。
ダ70は以上のように構成されるのであるが、次にこの
作用について説明する。
【0026】図示しないブレーキペダルを踏み込むと、
プライマリピストン74は図1に示す非作動位置から図
中左方に移動する。これと共に液補給孔74aも移動
し、シール部材76を通過してプライマリ液圧室85と
リザーバとの間の液連通を遮断する。そしてプライマリ
ピストン74の更なる移動によりプライマリ液圧室85
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。またプライマリピストン74の移動に伴ってセカン
ダリピストン75も移動し、その液補給孔75aがシー
ル部材77を通過することによりセカンダリ液圧室86
とリザーバとの間の液連通が遮断され、セカンダリピス
トン75の更なる移動によりセカンダリ液圧室86に液
圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給される。こ
れにより全車輪にブレーキがかけられる。
プライマリピストン74は図1に示す非作動位置から図
中左方に移動する。これと共に液補給孔74aも移動
し、シール部材76を通過してプライマリ液圧室85と
リザーバとの間の液連通を遮断する。そしてプライマリ
ピストン74の更なる移動によりプライマリ液圧室85
に液圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給され
る。またプライマリピストン74の移動に伴ってセカン
ダリピストン75も移動し、その液補給孔75aがシー
ル部材77を通過することによりセカンダリ液圧室86
とリザーバとの間の液連通が遮断され、セカンダリピス
トン75の更なる移動によりセカンダリ液圧室86に液
圧が発生し、図示しないブレーキ装置に供給される。こ
れにより全車輪にブレーキがかけられる。
【0027】ブレーキ操作を止めるべくブレーキペダル
への踏み込みを解除すると、戻しばね87、88のばね
力によりプライマリピストン74およびセカンダリピス
トン75は図示する非作動位置に戻る。このとき、プラ
イマリピストン74の非作動時の位置決めは、該ピスト
ン74の図中右方端部に係合する図示しないブースタの
駆動ロッド側にて行われ、セカンダリピストン20の位
置決めは、戻しばね87、88のばね力が釣り合うこと
により行われる。
への踏み込みを解除すると、戻しばね87、88のばね
力によりプライマリピストン74およびセカンダリピス
トン75は図示する非作動位置に戻る。このとき、プラ
イマリピストン74の非作動時の位置決めは、該ピスト
ン74の図中右方端部に係合する図示しないブースタの
駆動ロッド側にて行われ、セカンダリピストン20の位
置決めは、戻しばね87、88のばね力が釣り合うこと
により行われる。
【0028】そこで、セカンダリピストン75の非作動
時の位置決めが正しくできない場合には、本実施の形態
ではボルト部材90の頭部90aとリテーナ92との係
合により位置決め(オーバーリターン)が行われる。す
なわち、リテーナ92は蓋部材72に固定されているの
で、セカンダリピストン75の図中右方への更なる移動
がここで規制されることになる。
時の位置決めが正しくできない場合には、本実施の形態
ではボルト部材90の頭部90aとリテーナ92との係
合により位置決め(オーバーリターン)が行われる。す
なわち、リテーナ92は蓋部材72に固定されているの
で、セカンダリピストン75の図中右方への更なる移動
がここで規制されることになる。
【0029】したがって、本実施の形態によれば、従来
のタンデムマスタシリンダ15におけるセカンダリピス
トン20のオーバーリターン防止手段、もしくは非作動
位置の位置決め手段としてのフランジ部20b(図3参
照)が不要となるので、セカンダリピストン75の表面
仕上げ加工をすべて機械研磨で行うことができ、作業を
容易に行うことができる。
のタンデムマスタシリンダ15におけるセカンダリピス
トン20のオーバーリターン防止手段、もしくは非作動
位置の位置決め手段としてのフランジ部20b(図3参
照)が不要となるので、セカンダリピストン75の表面
仕上げ加工をすべて機械研磨で行うことができ、作業を
容易に行うことができる。
【0030】また、フランジ部がなくなることにより、
シリンダ孔95内におけるフランジ部が移動するための
空間65(図3参照)を確保する必要がなくなり、よっ
てシリンダ本体71の加工工数を低減することができ
る。また、密封部材79と段部111との対向面積をシ
リンダ本体71の開口径を増大させることなく大きくと
ることができるようになり、密封部材79の位置決めを
安定させることができる。
シリンダ孔95内におけるフランジ部が移動するための
空間65(図3参照)を確保する必要がなくなり、よっ
てシリンダ本体71の加工工数を低減することができ
る。また、密封部材79と段部111との対向面積をシ
リンダ本体71の開口径を増大させることなく大きくと
ることができるようになり、密封部材79の位置決めを
安定させることができる。
【0031】さらに、フランジ部が不要となることによ
り、セカンダリピストン75の全長を従来のセカンダリ
ピストン20の全長よりも、フランジ部20bが形成さ
れない分だけ(フランジ部20bを含む機械研磨できな
い部分の長さLだけ)短くすることができ、図2に示す
ように、タンデムマスタシリンダ70の全長を従来のタ
ンデムマスタシリンダ15の全長と比べてLだけ短くす
ることができる。
り、セカンダリピストン75の全長を従来のセカンダリ
ピストン20の全長よりも、フランジ部20bが形成さ
れない分だけ(フランジ部20bを含む機械研磨できな
い部分の長さLだけ)短くすることができ、図2に示す
ように、タンデムマスタシリンダ70の全長を従来のタ
ンデムマスタシリンダ15の全長と比べてLだけ短くす
ることができる。
【0032】また、タンデムマスタシリンダ70の組付
けに関して、セカンダリピストン75はシリンダ孔95
に対しピストンガイド81等を組み込んだ後に、組むこ
とができ、車検時等におけるタンデムマスタシリンダ7
0の分解性・組立性を向上させることができる。なお、
本実施の形態では、セカンダリ側のリテーナ92は、シ
リンダ孔95の外部で蓋部材72、連結部材としてのボ
ルト部材90およびセカンダリピストン75を組み付け
た後に、シリンダ孔95に嵌入するようにしている。
けに関して、セカンダリピストン75はシリンダ孔95
に対しピストンガイド81等を組み込んだ後に、組むこ
とができ、車検時等におけるタンデムマスタシリンダ7
0の分解性・組立性を向上させることができる。なお、
本実施の形態では、セカンダリ側のリテーナ92は、シ
リンダ孔95の外部で蓋部材72、連結部材としてのボ
ルト部材90およびセカンダリピストン75を組み付け
た後に、シリンダ孔95に嵌入するようにしている。
【0033】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0034】例えば以上の実施の形態では、プライマリ
側、セカンダリ側共にプランジャ型のマスタシリンダに
ついて説明したが、セカンダリ側のみがプランジャ型で
あるタンデムマスタシリンダにも、本発明は適用可能で
ある。
側、セカンダリ側共にプランジャ型のマスタシリンダに
ついて説明したが、セカンダリ側のみがプランジャ型で
あるタンデムマスタシリンダにも、本発明は適用可能で
ある。
【0035】また以上の実施の形態では、セカンダリ側
のリテーナ92を蓋部材72に係止するのに、リテーナ
92を筒部92aを有する中空形状として、このリテー
ナ92の蓋部材72側の筒部に径内方に突出する突片部
92bを形成すると共に、蓋部材72はリテーナ92内
に延びて上記突片部92bと係合する凸部72Aを設け
た構成としたが、これに限らず、例えば蓋部材72とリ
テーナ92の底部とをいわゆるバヨネット結合により係
止するようにしてもよい。
のリテーナ92を蓋部材72に係止するのに、リテーナ
92を筒部92aを有する中空形状として、このリテー
ナ92の蓋部材72側の筒部に径内方に突出する突片部
92bを形成すると共に、蓋部材72はリテーナ92内
に延びて上記突片部92bと係合する凸部72Aを設け
た構成としたが、これに限らず、例えば蓋部材72とリ
テーナ92の底部とをいわゆるバヨネット結合により係
止するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のタンデムマ
スタシリンダによれば、セカンダリピストンに位置決め
のためのフランジ部を形成することが不要となるので、
セカンダリピストンの密封部材に対する摺動面の表面仕
上げ加工を従来より容易に行うことができる。また、シ
リンダ孔内にフランジ部が当接する段部、およびフラン
ジ部が移動するための空間を形成することが不要となる
ので、シリンダ本体に対する加工工数を低減することが
でき、さらに、フランジ部の厚み分だけマスタシリンダ
の軸線方向の長さを従来に比して短くすることができ
る。
スタシリンダによれば、セカンダリピストンに位置決め
のためのフランジ部を形成することが不要となるので、
セカンダリピストンの密封部材に対する摺動面の表面仕
上げ加工を従来より容易に行うことができる。また、シ
リンダ孔内にフランジ部が当接する段部、およびフラン
ジ部が移動するための空間を形成することが不要となる
ので、シリンダ本体に対する加工工数を低減することが
でき、さらに、フランジ部の厚み分だけマスタシリンダ
の軸線方向の長さを従来に比して短くすることができ
る。
【図1】本発明の実施の形態によるタンデムマスタシリ
ンダの全体を示す断面図である。
ンダの全体を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態によるタンデムマスタシリ
ンダと、従来例のタンデムマスタシリンダとを比較した
図である。
ンダと、従来例のタンデムマスタシリンダとを比較した
図である。
【図3】従来例のタンデムマスタシリンダの全体を示す
断面図である。
断面図である。
70 タンデムマスタシリンダ 71 シリンダ本体 72A 凸部 74 プライマリピストン 74a 液補給孔 75 セカンダリピストン 75a 液補給孔 77 シール部材 79 密封部材 85 プライマリ液圧室 86 セカンダリ液圧室 88 戻しばね 90 ボルト部材 92 リテーナ 92a 筒部 92b 突片部 95 シリンダ孔 111 段部
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダ本体に形成され一端を閉鎖した
シリンダ孔内にプライマリピストン及びセカンダリピス
トンを摺動自在に嵌入して、両ピストン間にプライマリ
液圧室を、前記セカンダリピストンと前記シリンダ孔の
閉鎖端との間にセカンダリ液圧室を各々区画し、各液圧
室には各ピストンを非作動位置に向けて付勢する戻しば
ねを配置したタンデムマスタシリンダであって、前記セ
カンダリピストンの周面には、前記セカンダリ液圧室を
リザーバに連通させる通路となる液補給孔を形成し、前
記シリンダ孔内には、前記セカンダリピストンの前記セ
カンダリ液圧室側への移動に応じて前記液補給孔を前記
リザーバ側から遮断するシール部材、及び前記セカンダ
リピストンの外周と前記シリンダ孔の内壁との間に位置
し両液圧室間の連通を阻止する密封部材の各々を装着
し、前記セカンダリピストンの前記セカンダリ液圧室に
は、相対的移動可能に連結部材を介してリテーナを連結
し、このリテーナと前記セカンダリピストンとの間に前
記戻しばねを張設したタンデムマスタシリンダにおい
て、 前記リテーナを、前記シリンダ本体の前記閉鎖端に係止
したことを特徴とするタンデムマスタシリンダ。 - 【請求項2】 前記リテーナを筒部を有する中空形状と
して、このリテーナの前記閉鎖端側の筒部に径内方に突
出する突片を形成すると共に、前記閉鎖端には、前記リ
テーナ内に延びて前記突片と係合する凸部を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載のタンデムマスタシリン
ダ。 - 【請求項3】 前記シリンダ孔は、前記セカンダリ液圧
室側に比して、プライマリ液圧室側が段部を介して小径
となる段付形状であって、前記密封部材がそのプライマ
リ液圧室端部を前記段部に対向させて装着させることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタンデムマス
タシリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21681996A JP3035226B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | タンデムマスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21681996A JP3035226B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | タンデムマスタシリンダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1044968A true JPH1044968A (ja) | 1998-02-17 |
| JP3035226B2 JP3035226B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16694396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21681996A Expired - Lifetime JP3035226B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | タンデムマスタシリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3035226B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113027957A (zh) * | 2019-12-09 | 2021-06-25 | 株式会社万都 | 一种副活塞总成、制动主缸及车辆 |
| CN114537349A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-27 | 北京英创汇智科技有限公司 | 一种用于电控制动系统可调预紧力的串联式制动主缸 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007015442A (ja) | 2005-07-05 | 2007-01-25 | Advics:Kk | マスタシリンダ及びストッパプレートの組み付け方法 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP21681996A patent/JP3035226B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113027957A (zh) * | 2019-12-09 | 2021-06-25 | 株式会社万都 | 一种副活塞总成、制动主缸及车辆 |
| CN114537349A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-27 | 北京英创汇智科技有限公司 | 一种用于电控制动系统可调预紧力的串联式制动主缸 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3035226B2 (ja) | 2000-04-24 |
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