JPH1045941A - プラスチック廃棄物の分別方法及び装置 - Google Patents
プラスチック廃棄物の分別方法及び装置Info
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- JPH1045941A JPH1045941A JP22455796A JP22455796A JPH1045941A JP H1045941 A JPH1045941 A JP H1045941A JP 22455796 A JP22455796 A JP 22455796A JP 22455796 A JP22455796 A JP 22455796A JP H1045941 A JPH1045941 A JP H1045941A
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- Japan
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- plastic
- waste
- solvent
- solid
- hydrocarbon
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチック廃棄物を分別溶剤を用い、分別
溶剤に溶解するプラスチック成分と溶解しないプラスチ
ック成分とに分別する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 プラスチック廃棄物の分別方法におい
て、(i)該廃棄物を、スクリュー羽根が網目構造に形
成されたスクリューコンベアからなる固液接触帯域の下
部に供給し、上方に移動させること、(ii)固液接触帯
域の上方又は上部から、分別溶剤を供給し、該廃棄物と
接触させて、該廃棄物中のプラスチックの一部を溶解さ
せること、(iii)該分別溶剤に溶解しなかったプラス
チックを該固液接触帯域の上部から回収すること、(i
v)該分別溶剤に溶解したプラスチックを該固液接触帯
域の下部から回収すること、を特徴とするプラスチック
廃棄物の分別方法。
溶剤に溶解するプラスチック成分と溶解しないプラスチ
ック成分とに分別する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 プラスチック廃棄物の分別方法におい
て、(i)該廃棄物を、スクリュー羽根が網目構造に形
成されたスクリューコンベアからなる固液接触帯域の下
部に供給し、上方に移動させること、(ii)固液接触帯
域の上方又は上部から、分別溶剤を供給し、該廃棄物と
接触させて、該廃棄物中のプラスチックの一部を溶解さ
せること、(iii)該分別溶剤に溶解しなかったプラス
チックを該固液接触帯域の上部から回収すること、(i
v)該分別溶剤に溶解したプラスチックを該固液接触帯
域の下部から回収すること、を特徴とするプラスチック
廃棄物の分別方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック廃棄
物の分別方法及び装置に関するものである。
物の分別方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロ
ピレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビ
ニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)及びA
BS樹脂(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共
重合体)は汎用プラスチックとして広く用いられてい
る。従って、プラスチック廃棄物の大部分はこれらのプ
ラスチックからなる。現在のところ、プラスチック廃棄
物の大部分は、再利用されることなく、焼却処理や埋立
て処理されているが、このような処理は、省資源の点か
ら望ましいものではない。これまでにも、プラスチック
廃棄物を再利用するために各種の方法が提案されてお
り、その代表的方法の1つとして、熱分解して油化する
方法(熱分解油化法)が知られている。この方法は、プ
ラスチック廃棄物を450℃程度の高温に加熱すること
により、分解生成油を生成させる方法である。この熱分
解油化法においては、被処理原料としてのプラスチック
廃棄物が、PE、PP、PS等の炭化水素系プラスチッ
クのみからなる場合には、プラントや配管の閉塞トラブ
ル及び腐蝕等の問題を生じることなく、容易に実施する
ことができる。しかしながら、被処理原料がPE、P
P、PS等の炭化水素系プラスチックとPVC、PE
T、ABS樹脂等の異炭化水素系プラスチックとの混合
物からなる場合には、各種の問題を生じるため、安全か
つ安定的に実施することが困難になる。例えば、PVC
が混入すると、腐蝕性の高い塩化水素が発生し、装置や
配管の腐蝕を引起す。PETが混入すると、その熱分解
によりフタル酸類が生成し、このものは配管閉塞トラブ
ルを引起す。ABS樹脂が混入すると、その熱分解によ
り有毒性のシアン化水素が発生する。このように、プラ
スチック廃棄物を熱分解油化する場合には、その廃棄物
からは、異炭化水素系プラスチックをあらかじめ除去し
ておくことが望ましいが、現在のところ、炭化水素系プ
ラスチックと異炭化水素系プラスチックとを分別するた
めの工業的に有利な方法は知られておらず、炭化水素系
プラスチックと異炭化水素系プラスチックを含むプラス
チック廃棄物を熱分解油化する方法の実用化には多くの
困難が生じている。
ピレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビ
ニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)及びA
BS樹脂(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共
重合体)は汎用プラスチックとして広く用いられてい
る。従って、プラスチック廃棄物の大部分はこれらのプ
ラスチックからなる。現在のところ、プラスチック廃棄
物の大部分は、再利用されることなく、焼却処理や埋立
て処理されているが、このような処理は、省資源の点か
ら望ましいものではない。これまでにも、プラスチック
廃棄物を再利用するために各種の方法が提案されてお
り、その代表的方法の1つとして、熱分解して油化する
方法(熱分解油化法)が知られている。この方法は、プ
ラスチック廃棄物を450℃程度の高温に加熱すること
により、分解生成油を生成させる方法である。この熱分
解油化法においては、被処理原料としてのプラスチック
廃棄物が、PE、PP、PS等の炭化水素系プラスチッ
クのみからなる場合には、プラントや配管の閉塞トラブ
ル及び腐蝕等の問題を生じることなく、容易に実施する
ことができる。しかしながら、被処理原料がPE、P
P、PS等の炭化水素系プラスチックとPVC、PE
T、ABS樹脂等の異炭化水素系プラスチックとの混合
物からなる場合には、各種の問題を生じるため、安全か
つ安定的に実施することが困難になる。例えば、PVC
が混入すると、腐蝕性の高い塩化水素が発生し、装置や
配管の腐蝕を引起す。PETが混入すると、その熱分解
によりフタル酸類が生成し、このものは配管閉塞トラブ
ルを引起す。ABS樹脂が混入すると、その熱分解によ
り有毒性のシアン化水素が発生する。このように、プラ
スチック廃棄物を熱分解油化する場合には、その廃棄物
からは、異炭化水素系プラスチックをあらかじめ除去し
ておくことが望ましいが、現在のところ、炭化水素系プ
ラスチックと異炭化水素系プラスチックとを分別するた
めの工業的に有利な方法は知られておらず、炭化水素系
プラスチックと異炭化水素系プラスチックを含むプラス
チック廃棄物を熱分解油化する方法の実用化には多くの
困難が生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラスチッ
ク廃棄物を分別溶剤を用い、分別溶剤に溶解するプラス
チック成分と溶解しないプラスチック成分とに分別する
方法及び装置を提供することをその課題とする。
ク廃棄物を分別溶剤を用い、分別溶剤に溶解するプラス
チック成分と溶解しないプラスチック成分とに分別する
方法及び装置を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、プラスチック廃棄物
の分別方法において、(i)該廃棄物を、スクリュー羽
根が網目構造に形成されたスクリューコンベアからなる
固液接触帯域の下部に供給し、上方に移動させること、
(ii)固液接触帯域の上方又は上部から、分別溶剤を供
給し、該廃棄物と接触させて、該廃棄物中のプラスチッ
クの一部を溶解させること、(iii)該分別溶剤に溶解
しなかったプラスチックを該固液接触帯域の上部から回
収すること、(iv)該分別溶剤に溶解したプラスチック
を該固液接触帯域の下部から回収すること、を特徴とす
るプラスチック廃棄物の分別方法が提供される。また、
本発明によれば、プラスチック廃棄物を分別溶剤を用い
て分別する装置において、(i)全体が筒状密閉容器に
形成されていること、(ii)該容器内部に該廃棄物を下
方から上方に移動させるスクリュー羽根が網目構造に形
成されたスクリューコンベアからなる固液接触帯域を有
すること、(iii)該容器の下部に該廃棄物を該固液接
触帯域の下部に供給するための供給機構を有すること、
(iv)該容器の上部に分別溶剤に溶解しなかったプラス
チックを排出するための排出機構を有すること、(v)
該容器の上部又は頂部に分別溶剤を該固液接触帯域の上
部又は上方に供給するための供給管を有すること、を特
徴とするプラスチック廃棄物の分別装置が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、プラスチック廃棄物
の分別方法において、(i)該廃棄物を、スクリュー羽
根が網目構造に形成されたスクリューコンベアからなる
固液接触帯域の下部に供給し、上方に移動させること、
(ii)固液接触帯域の上方又は上部から、分別溶剤を供
給し、該廃棄物と接触させて、該廃棄物中のプラスチッ
クの一部を溶解させること、(iii)該分別溶剤に溶解
しなかったプラスチックを該固液接触帯域の上部から回
収すること、(iv)該分別溶剤に溶解したプラスチック
を該固液接触帯域の下部から回収すること、を特徴とす
るプラスチック廃棄物の分別方法が提供される。また、
本発明によれば、プラスチック廃棄物を分別溶剤を用い
て分別する装置において、(i)全体が筒状密閉容器に
形成されていること、(ii)該容器内部に該廃棄物を下
方から上方に移動させるスクリュー羽根が網目構造に形
成されたスクリューコンベアからなる固液接触帯域を有
すること、(iii)該容器の下部に該廃棄物を該固液接
触帯域の下部に供給するための供給機構を有すること、
(iv)該容器の上部に分別溶剤に溶解しなかったプラス
チックを排出するための排出機構を有すること、(v)
該容器の上部又は頂部に分別溶剤を該固液接触帯域の上
部又は上方に供給するための供給管を有すること、を特
徴とするプラスチック廃棄物の分別装置が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で被処理原料として用いる
プラスチック廃棄物は、分別溶剤に可溶なプラスチック
成分と分別溶剤に不溶なプラスチック成分とからなるも
のである。このようなプラスチック廃棄物の代表例とし
ては、炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラスチ
ックからなるものを示すことができる。炭化水素系プラ
スチックには、PE、PP等のポリオレフィン系プラス
チック及びPS等の芳香族系プラスチックが包含され、
異炭化水素系プラスチックには、PVC、PET及びA
BS樹脂等が包含される。これらのプラスチックはいず
れも大量に生産される汎用プラスチックであり、プラス
チック廃棄物の大部分はこれらのプラスチックからな
る。もちろん、この場合のプラスチック廃棄物は前記し
たプラスチック以外の炭化水素系プラスチック及び異炭
化水素系プラスチックを含有することができるが、その
割合は、通常、30重量%以下である。一般のプラスチ
ック廃棄物においては、炭化水素系プラスチックの割合
は、通常、50重量%以上であり、場合によっては75
重量%以上である。
プラスチック廃棄物は、分別溶剤に可溶なプラスチック
成分と分別溶剤に不溶なプラスチック成分とからなるも
のである。このようなプラスチック廃棄物の代表例とし
ては、炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラスチ
ックからなるものを示すことができる。炭化水素系プラ
スチックには、PE、PP等のポリオレフィン系プラス
チック及びPS等の芳香族系プラスチックが包含され、
異炭化水素系プラスチックには、PVC、PET及びA
BS樹脂等が包含される。これらのプラスチックはいず
れも大量に生産される汎用プラスチックであり、プラス
チック廃棄物の大部分はこれらのプラスチックからな
る。もちろん、この場合のプラスチック廃棄物は前記し
たプラスチック以外の炭化水素系プラスチック及び異炭
化水素系プラスチックを含有することができるが、その
割合は、通常、30重量%以下である。一般のプラスチ
ック廃棄物においては、炭化水素系プラスチックの割合
は、通常、50重量%以上であり、場合によっては75
重量%以上である。
【0006】本発明で用いる分別溶剤は、プラスチック
廃棄物中の一部のプラスチックを溶解し、他のプラスチ
ックを溶解しない溶解特性を有するものである。例え
ば、前記炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラス
チックからなるプラスチック廃棄物に対しては、炭化水
素系プラスチックのみを選択的に溶解し、異炭化水素系
プラスチックは実質的に溶解しないものが選択され、こ
のような分別溶剤としては、芳香族炭化水素とパラフィ
ン系炭化水素を含有する液状炭化水素混合物を用いるこ
とができる。このような混合物溶剤は、プラスチック廃
棄物中に含まれている炭化水素系プラスチックを熱分解
して得られる生成油を用いて容易に調製し得ることか
ら、安価であるという利点を有する。
廃棄物中の一部のプラスチックを溶解し、他のプラスチ
ックを溶解しない溶解特性を有するものである。例え
ば、前記炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラス
チックからなるプラスチック廃棄物に対しては、炭化水
素系プラスチックのみを選択的に溶解し、異炭化水素系
プラスチックは実質的に溶解しないものが選択され、こ
のような分別溶剤としては、芳香族炭化水素とパラフィ
ン系炭化水素を含有する液状炭化水素混合物を用いるこ
とができる。このような混合物溶剤は、プラスチック廃
棄物中に含まれている炭化水素系プラスチックを熱分解
して得られる生成油を用いて容易に調製し得ることか
ら、安価であるという利点を有する。
【0007】本発明で用いる分別溶剤としては、分別し
ようとするプラスチック成分に応じて適宜のものが選択
使用されるが、一般的プラスチック廃棄物である炭化水
素系プラスチックと異炭化水素系プラスチックからなる
プラスチック廃棄物をそれらの2つの成分に分別するた
めの分別溶剤としては、前記のように、芳香族系炭化水
素とパラフィン系炭化水素を含有する液状炭化水素混合
物を好ましく用いることができる。以下、この場合の液
状炭化水素混合物からなる分別溶剤について詳述する。
この分別溶剤中に含まれる芳香族系炭化水素の割合は、
5〜70%、好ましくは8〜65%である。芳香族系炭
化水素の割合が前記範囲を超えるようになると、異炭化
水素系プラスチック、特にPVCの実質的量が溶解する
ようになり、一方、前記範囲より少なくなると、炭化水
素系プラスチック、特にPSが実質的に溶解しなくな
る。パラフィン系炭化水素の割合は、5〜85%、好ま
しくは10〜80%である。パラフィン系炭化水素の割
合が前記範囲を超えるようになると、炭化水素系プラス
チック、特にPSが実質的に溶解しなくなり、一方、前
記範囲より少なくなると、異炭化水素系プラスチック、
特にPVCの実質的量が溶解するようになる。混合物中
のオレフィン系炭化水素の割合は、混合物中の芳香族系
炭化水素とパラフィン系炭化水素を差引いた残量であ
り、通常、0〜25%である。
ようとするプラスチック成分に応じて適宜のものが選択
使用されるが、一般的プラスチック廃棄物である炭化水
素系プラスチックと異炭化水素系プラスチックからなる
プラスチック廃棄物をそれらの2つの成分に分別するた
めの分別溶剤としては、前記のように、芳香族系炭化水
素とパラフィン系炭化水素を含有する液状炭化水素混合
物を好ましく用いることができる。以下、この場合の液
状炭化水素混合物からなる分別溶剤について詳述する。
この分別溶剤中に含まれる芳香族系炭化水素の割合は、
5〜70%、好ましくは8〜65%である。芳香族系炭
化水素の割合が前記範囲を超えるようになると、異炭化
水素系プラスチック、特にPVCの実質的量が溶解する
ようになり、一方、前記範囲より少なくなると、炭化水
素系プラスチック、特にPSが実質的に溶解しなくな
る。パラフィン系炭化水素の割合は、5〜85%、好ま
しくは10〜80%である。パラフィン系炭化水素の割
合が前記範囲を超えるようになると、炭化水素系プラス
チック、特にPSが実質的に溶解しなくなり、一方、前
記範囲より少なくなると、異炭化水素系プラスチック、
特にPVCの実質的量が溶解するようになる。混合物中
のオレフィン系炭化水素の割合は、混合物中の芳香族系
炭化水素とパラフィン系炭化水素を差引いた残量であ
り、通常、0〜25%である。
【0008】本明細書において前記分別溶剤に関して言
う芳香族系炭化水素、パラフィン系炭化水素及びオレフ
ィン系炭化水素の各割合は、通常の重量%とは異なり、
13C−NMRスペクトルに基づいて求められたもので、
その13C−NMRスペクトルの測定装置、測定条件、ス
ペクトルの帰属及び各成分割合の求め方については、以
下の通りである。
う芳香族系炭化水素、パラフィン系炭化水素及びオレフ
ィン系炭化水素の各割合は、通常の重量%とは異なり、
13C−NMRスペクトルに基づいて求められたもので、
その13C−NMRスペクトルの測定装置、測定条件、ス
ペクトルの帰属及び各成分割合の求め方については、以
下の通りである。
【0009】(1)装置 測定に用いた核磁気共鳴分光(以下NMRとする)装置
は、日本電子(株)製GX270−FTNMR装置であ
る。 (2)測定条件 試料は、溶媒兼NMRロック剤としての重クロロホルム
(CDCl3:ISOTECINC.製 99.96a
tom%D)に溶解させ、13C−NMR測定に対して3
0wt%濃度とした。化学シフトはテトラメチルシラン
(TMS)を内部基準(0.0ppm)とし、5mmφ
パイレックス製試料管を用い、回転数15Hzで測定し
た。主な測定条件は、13C−NMRにおいては、定量的
な測定のために、核オーバーハウザー効果(NOE)を
消去したゲート付き1Hデカップリング測定(NNE)
を行い、パルス繰り返し時間6.9秒、データポイント
32K、積算回数4000回とした。 (3)スペクトルの帰属と各炭化水素成分の百分率の求
め方13 C−NMRスペクトルは、 Eberhand,Breifmaier., and Wolfgang Voelter. “Carb
on-13 NMRSpectroscopy”, VCH Verlagsgesellschaft
mbH,(1987) の文献に基づき帰属を行い、それぞれの積分値を算出し
て、各結合型炭素(パラフィン系炭化水素:Cp、オレ
フィン系炭化水素:Co、芳香族系炭化水素:Ca)の
百分率を求めた。 パラフィン系炭化水素(Cp)の化学シフト:14.2
〜46.2ppm オレフィン系炭化水素(Co)の化学シフト:111.
5〜114.2ppm、137.0〜145.0ppm 芳香族系炭化水素(Ca)の化学シフト:125.5〜
136.9ppm なお、13C−NMRのスペクトルに基づく各炭化水素成
分の百分率の算出方法では、パラフィン系炭化水素基の
結合した芳香族系炭化水素は、パラフィン系炭化水素と
芳香族系炭化水素とに分割して算出され、オレフィン系
炭化水素基の結合した芳香族系炭化水素は、オレフィン
系炭化水素と芳香族系炭化水素とに分割して算出されて
いる。
は、日本電子(株)製GX270−FTNMR装置であ
る。 (2)測定条件 試料は、溶媒兼NMRロック剤としての重クロロホルム
(CDCl3:ISOTECINC.製 99.96a
tom%D)に溶解させ、13C−NMR測定に対して3
0wt%濃度とした。化学シフトはテトラメチルシラン
(TMS)を内部基準(0.0ppm)とし、5mmφ
パイレックス製試料管を用い、回転数15Hzで測定し
た。主な測定条件は、13C−NMRにおいては、定量的
な測定のために、核オーバーハウザー効果(NOE)を
消去したゲート付き1Hデカップリング測定(NNE)
を行い、パルス繰り返し時間6.9秒、データポイント
32K、積算回数4000回とした。 (3)スペクトルの帰属と各炭化水素成分の百分率の求
め方13 C−NMRスペクトルは、 Eberhand,Breifmaier., and Wolfgang Voelter. “Carb
on-13 NMRSpectroscopy”, VCH Verlagsgesellschaft
mbH,(1987) の文献に基づき帰属を行い、それぞれの積分値を算出し
て、各結合型炭素(パラフィン系炭化水素:Cp、オレ
フィン系炭化水素:Co、芳香族系炭化水素:Ca)の
百分率を求めた。 パラフィン系炭化水素(Cp)の化学シフト:14.2
〜46.2ppm オレフィン系炭化水素(Co)の化学シフト:111.
5〜114.2ppm、137.0〜145.0ppm 芳香族系炭化水素(Ca)の化学シフト:125.5〜
136.9ppm なお、13C−NMRのスペクトルに基づく各炭化水素成
分の百分率の算出方法では、パラフィン系炭化水素基の
結合した芳香族系炭化水素は、パラフィン系炭化水素と
芳香族系炭化水素とに分割して算出され、オレフィン系
炭化水素基の結合した芳香族系炭化水素は、オレフィン
系炭化水素と芳香族系炭化水素とに分割して算出されて
いる。
【0010】次に本発明を図面を参照して説明する。図
1は、本発明のプラスチック廃棄物(以下、単に廃棄物
とも言う)を分別するための装置の模式図を示す。図1
において、1は筒状密閉容器、2は容器天板、3は容器
底板、4は容器周壁、5はスクリューコンベア、6はス
クリュー回転軸、7は網目構造に形成されているスクリ
ュー羽根、8は廃棄物供給機構、9は未溶解プラスチッ
ク排出機構、10は分別溶剤供給管、11は液スプレー
ノズル、12は分別溶剤に溶解したプラスチック排出
管、13、14はスクリュー、15はスクリーンを示
す。
1は、本発明のプラスチック廃棄物(以下、単に廃棄物
とも言う)を分別するための装置の模式図を示す。図1
において、1は筒状密閉容器、2は容器天板、3は容器
底板、4は容器周壁、5はスクリューコンベア、6はス
クリュー回転軸、7は網目構造に形成されているスクリ
ュー羽根、8は廃棄物供給機構、9は未溶解プラスチッ
ク排出機構、10は分別溶剤供給管、11は液スプレー
ノズル、12は分別溶剤に溶解したプラスチック排出
管、13、14はスクリュー、15はスクリーンを示
す。
【0011】図2にスクリューコンベアの構造説明図を
示す。図2において、5はスクリューコンベアを示し、
6はその回転軸を示し、7は網目構造に形成されたスク
リュー羽根を示す。スクリュー羽根7の周端には板体A
が立設されているが、このものは必ずしも必要とされな
い。また、この板体Aも網目構造に形成することができ
る。スクリューコンベア5を矢印方向に回転させるとと
もに、そのスクリュー羽根上に廃棄物を供給すると、そ
の廃棄物はそのスクリュー羽根により押上げられて、上
方に移動する。
示す。図2において、5はスクリューコンベアを示し、
6はその回転軸を示し、7は網目構造に形成されたスク
リュー羽根を示す。スクリュー羽根7の周端には板体A
が立設されているが、このものは必ずしも必要とされな
い。また、この板体Aも網目構造に形成することができ
る。スクリューコンベア5を矢印方向に回転させるとと
もに、そのスクリュー羽根上に廃棄物を供給すると、そ
の廃棄物はそのスクリュー羽根により押上げられて、上
方に移動する。
【0012】図1に示した装置において、その容器内の
スクリューコンベア5からなる部分は、固液接触帯域を
形成し、容器底部は分別溶剤に溶解したプラスチック貯
留帯域を形成する。廃棄物供給機構8は、廃棄物を容器
内に供給し得る構造のものであればどのようなものでも
よいが、通常は、内部がスクリュー構造になった供給管
が用いられる。未溶解プラスチック排出機構9は、その
未溶解プラスチックを容器外へ排出し得る構造のもので
あればどのようなものでもよいが、通常は、内部がスク
リュー構造になった排出管が用いられる。本発明におい
ては、特に、先端方向に向って内径が縮小する内部がス
クリュー構造になった排出管の使用が好ましい。このよ
うな排出管は、その排出管内で未溶解プラスチックが圧
縮されることから、未溶解プラスチック表面に付着する
分別溶剤が容器内方向に絞り出され、容器内へ逆送され
る。分別溶剤供給管10の容器内に位置する部分は、液
分散構造に形成するのが好ましい。図1においては、配
管に液スプレーノズル11を付設した構造例が示されて
いるが、本発明の場合は、このようなものに限定され
ず、他の液分散構造、例えば、配管の管壁に複数の透孔
を形成した構造や、配管の管壁に複数の細管を連結させ
た構造等を用いることができる。スクリーン15は、供
給プラスチック廃棄物が下方に落下するのを防止すると
ともに、その供給プラスチック廃棄物をスクリュー羽根
7上に送り込む作用を示す。本発明の場合、このスクリ
ーン15に代えて、多孔板を用いることができる。
スクリューコンベア5からなる部分は、固液接触帯域を
形成し、容器底部は分別溶剤に溶解したプラスチック貯
留帯域を形成する。廃棄物供給機構8は、廃棄物を容器
内に供給し得る構造のものであればどのようなものでも
よいが、通常は、内部がスクリュー構造になった供給管
が用いられる。未溶解プラスチック排出機構9は、その
未溶解プラスチックを容器外へ排出し得る構造のもので
あればどのようなものでもよいが、通常は、内部がスク
リュー構造になった排出管が用いられる。本発明におい
ては、特に、先端方向に向って内径が縮小する内部がス
クリュー構造になった排出管の使用が好ましい。このよ
うな排出管は、その排出管内で未溶解プラスチックが圧
縮されることから、未溶解プラスチック表面に付着する
分別溶剤が容器内方向に絞り出され、容器内へ逆送され
る。分別溶剤供給管10の容器内に位置する部分は、液
分散構造に形成するのが好ましい。図1においては、配
管に液スプレーノズル11を付設した構造例が示されて
いるが、本発明の場合は、このようなものに限定され
ず、他の液分散構造、例えば、配管の管壁に複数の透孔
を形成した構造や、配管の管壁に複数の細管を連結させ
た構造等を用いることができる。スクリーン15は、供
給プラスチック廃棄物が下方に落下するのを防止すると
ともに、その供給プラスチック廃棄物をスクリュー羽根
7上に送り込む作用を示す。本発明の場合、このスクリ
ーン15に代えて、多孔板を用いることができる。
【0013】図1に示した分別装置を用いて廃棄物の分
別を行うには、スクリューコンベア5を回転軸6を介し
て回転させるとともに、廃棄物をその供給機構8から、
固液接触帯域下部、即ち、スクリューコンベア下部のス
クリュー羽根上に供給し、一方、分別溶剤をその供給管
10及び液スプレーノズル11を通して、その固液接触
帯域の上方又は上部に供給する。この分別溶剤は、スク
リュー羽根上の廃棄物を通過し、さらにスクリュー羽根
の網目を通って下方に流下する。スクリューコンベアの
スクリュー羽根上に供給された廃棄物は、スクリューコ
ンベアの回転によって上方に移動するが、その上方に移
動する間に流下する分別溶剤と向流接触し、廃棄物中の
一部が分別溶剤に選択的に溶解する。固液接触帯域を流
下する分別溶剤中に溶解しているプラスチック成分の濃
度は、固液接触帯域の上部から下部に向けて徐々に増加
し、固液接触帯域の下端部の分別溶剤中の濃度が最も大
きい。固液接触帯域を通過した分別溶剤に溶解したプラ
スチックは、容器底部の貯留帯域に貯留され、その排出
管12を通って排出される。この場合の貯留帯域は必ず
しも必要とされず、その分別溶剤に溶解したプラスチッ
クは、その固液接触帯域の下部から排出管を介して直接
外部へ排出させることもできる。
別を行うには、スクリューコンベア5を回転軸6を介し
て回転させるとともに、廃棄物をその供給機構8から、
固液接触帯域下部、即ち、スクリューコンベア下部のス
クリュー羽根上に供給し、一方、分別溶剤をその供給管
10及び液スプレーノズル11を通して、その固液接触
帯域の上方又は上部に供給する。この分別溶剤は、スク
リュー羽根上の廃棄物を通過し、さらにスクリュー羽根
の網目を通って下方に流下する。スクリューコンベアの
スクリュー羽根上に供給された廃棄物は、スクリューコ
ンベアの回転によって上方に移動するが、その上方に移
動する間に流下する分別溶剤と向流接触し、廃棄物中の
一部が分別溶剤に選択的に溶解する。固液接触帯域を流
下する分別溶剤中に溶解しているプラスチック成分の濃
度は、固液接触帯域の上部から下部に向けて徐々に増加
し、固液接触帯域の下端部の分別溶剤中の濃度が最も大
きい。固液接触帯域を通過した分別溶剤に溶解したプラ
スチックは、容器底部の貯留帯域に貯留され、その排出
管12を通って排出される。この場合の貯留帯域は必ず
しも必要とされず、その分別溶剤に溶解したプラスチッ
クは、その固液接触帯域の下部から排出管を介して直接
外部へ排出させることもできる。
【0014】固液接触帯域における廃棄物と分別溶剤と
の接触温度は、可溶性プラスチックが分別溶剤に溶解す
る温度であり、通常、加温条件が採用される。例えば、
廃棄物が炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラス
チックからなる場合、その接触温度は、50〜200
℃、好ましくは80〜180℃である。容器内圧力は、
その加温条件で、分別溶剤の少なくとも一部を液相に保
持するに充分な圧力であればよく、通常、0〜5kg/
cm2G、好ましくは0〜2kg/cm2Gである。接触
時間は、プラスチックが溶解するために必要な時間であ
り、通常、1分以上、好ましくは3〜30分である。分
別溶剤の使用割合は、廃棄物100重量部当り、50〜
1000重量部、好ましくは100〜500重量部の割
合である。固液接触帯域から得られる分別溶剤に溶解し
たプラスチックの溶液中濃度は、5〜50重量%、好ま
しくは10〜40重量%である。この溶解プラスチック
濃度は、分別溶剤の供給量により調節することができ
る。
の接触温度は、可溶性プラスチックが分別溶剤に溶解す
る温度であり、通常、加温条件が採用される。例えば、
廃棄物が炭化水素系プラスチックと異炭化水素系プラス
チックからなる場合、その接触温度は、50〜200
℃、好ましくは80〜180℃である。容器内圧力は、
その加温条件で、分別溶剤の少なくとも一部を液相に保
持するに充分な圧力であればよく、通常、0〜5kg/
cm2G、好ましくは0〜2kg/cm2Gである。接触
時間は、プラスチックが溶解するために必要な時間であ
り、通常、1分以上、好ましくは3〜30分である。分
別溶剤の使用割合は、廃棄物100重量部当り、50〜
1000重量部、好ましくは100〜500重量部の割
合である。固液接触帯域から得られる分別溶剤に溶解し
たプラスチックの溶液中濃度は、5〜50重量%、好ま
しくは10〜40重量%である。この溶解プラスチック
濃度は、分別溶剤の供給量により調節することができ
る。
【0015】前記のような本発明の分別処理によれば、
分別溶剤に不溶のプラスチックは、分別溶剤に可溶のプ
ラスチックから分離され、排出機構9を通って外部へ排
出され、回収される。廃棄物中にプラスチック以外の成
分(紙、布、アルミ箔、金属片、土砂等)が混入してい
ても、これらの成分も可溶性プラスチックから分離さ
れ、排出機構9を通って外部へ排出される。また、前記
のような本発明の分別処理によれば、未溶解プラスチッ
クは、固液接触帯域の上部において、溶解プラスチック
を含まない分別溶剤と接触し、その表面に付着する溶解
プラスチックが分別溶剤に溶解除去された後、外部へ排
出される。従って、本発明の場合には、溶解プラスチッ
クの損失を効果的に防止することができるし、排出され
た未溶解プラスチックは表面粘着性のない取扱いの容易
なものである。
分別溶剤に不溶のプラスチックは、分別溶剤に可溶のプ
ラスチックから分離され、排出機構9を通って外部へ排
出され、回収される。廃棄物中にプラスチック以外の成
分(紙、布、アルミ箔、金属片、土砂等)が混入してい
ても、これらの成分も可溶性プラスチックから分離さ
れ、排出機構9を通って外部へ排出される。また、前記
のような本発明の分別処理によれば、未溶解プラスチッ
クは、固液接触帯域の上部において、溶解プラスチック
を含まない分別溶剤と接触し、その表面に付着する溶解
プラスチックが分別溶剤に溶解除去された後、外部へ排
出される。従って、本発明の場合には、溶解プラスチッ
クの損失を効果的に防止することができるし、排出され
た未溶解プラスチックは表面粘着性のない取扱いの容易
なものである。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
する。
【0017】参考例1 プラスチック廃棄物モデルとして、PE:35重量%、
PP:30重量%、PS:20重量%、PVC:5重量
%、PET:5重量%及びABS樹脂:5重量%からな
るプラスチック混合物を細片状に破砕した。次に、表1
に示す各種の溶剤100gに前記破砕物10gを投入
し、撹拌下で130℃で30分間加熱して、プラスチッ
クの溶解試験を行った。その結果を表2に示す。表2に
おいて、プラスチック成分が溶剤中に溶解した場合には
「○」で示し、溶解しなかった場合には「×」で示し
た。
PP:30重量%、PS:20重量%、PVC:5重量
%、PET:5重量%及びABS樹脂:5重量%からな
るプラスチック混合物を細片状に破砕した。次に、表1
に示す各種の溶剤100gに前記破砕物10gを投入
し、撹拌下で130℃で30分間加熱して、プラスチッ
クの溶解試験を行った。その結果を表2に示す。表2に
おいて、プラスチック成分が溶剤中に溶解した場合には
「○」で示し、溶解しなかった場合には「×」で示し
た。
【0018】なお、表1に示した熱分解油の具体的内容
は以下の通りである。 熱分解油A:PEの熱分解油 熱分解油B:PSの熱分解油とPEの熱分解油との混合
油(混合重量比=0.95/0.05) 熱分解油C:PEの熱分解油とPPの熱分解油とPSの
熱分解油との混合油(混合重量比=1/1/1) 熱分解油D:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分 熱分解油E:熱分解油Cの沸点150〜350℃の留分 熱分解油F:熱分解油Cの沸点280℃以下の留分 熱分解油G:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分
とPPの熱分解油の沸点280℃以下の留分とPSの熱
分解油の沸点280℃以下の留分の混合油(混合重量比
=8/8/84) 熱分解油H:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分
とPPの熱分解油の沸点280℃以下の留分とPSの熱
分解油の沸点280℃以下の留分の混合油(混合重量比
=44/45/11)
は以下の通りである。 熱分解油A:PEの熱分解油 熱分解油B:PSの熱分解油とPEの熱分解油との混合
油(混合重量比=0.95/0.05) 熱分解油C:PEの熱分解油とPPの熱分解油とPSの
熱分解油との混合油(混合重量比=1/1/1) 熱分解油D:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分 熱分解油E:熱分解油Cの沸点150〜350℃の留分 熱分解油F:熱分解油Cの沸点280℃以下の留分 熱分解油G:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分
とPPの熱分解油の沸点280℃以下の留分とPSの熱
分解油の沸点280℃以下の留分の混合油(混合重量比
=8/8/84) 熱分解油H:PEの熱分解油の沸点280℃以下の留分
とPPの熱分解油の沸点280℃以下の留分とPSの熱
分解油の沸点280℃以下の留分の混合油(混合重量比
=44/45/11)
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】前記表1に示された結果から以下のことが
わかる。 (1)キシレンは、PE、PP、PS及びABSの中か
ら選ばれる少なくとも1種のプラスチックAと、PVC
及びPETの中から選ばれる少なくとも1種のプラスチ
ックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラス
チックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使用
することが可能である。 (2)トルエンは、PS及びABSの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PE、PP、PVC
及びPETの中から選ばれる少なくとも1種のプラスチ
ックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラス
チックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使用
することが可能である。 (3)熱分解油Aは、PE及びPPの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PS、PVC、PE
T及びABSの中から選ばれる少なくとも1種のプラス
チックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラ
スチックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使
用することが可能である。 (4)熱分解油Dは、PE及びPPの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PS、PVC、PE
T及びABSの中から選ばれる少なくとも1種のプラス
チックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラ
スチックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使
用することが可能である。 (5)熱分解油B、C、E〜Hは、PE、PT及びPS
の中から選ばれる少なくとも1種のプラスチックAと、
PVC、PET及びABSの中から選ばれる少なくとも
1種のプラスチックBからなる廃棄物から、それに含ま
れているプラスチックAを選択的に溶解するための分別
溶剤として使用することが可能である。即ち、これらの
熱分解油は、炭化水素系プラスチックト異炭化水素系プ
ラスチックからなる廃棄物をそれらの2つの成分に分別
するための分別溶剤として好適のものである。
わかる。 (1)キシレンは、PE、PP、PS及びABSの中か
ら選ばれる少なくとも1種のプラスチックAと、PVC
及びPETの中から選ばれる少なくとも1種のプラスチ
ックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラス
チックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使用
することが可能である。 (2)トルエンは、PS及びABSの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PE、PP、PVC
及びPETの中から選ばれる少なくとも1種のプラスチ
ックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラス
チックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使用
することが可能である。 (3)熱分解油Aは、PE及びPPの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PS、PVC、PE
T及びABSの中から選ばれる少なくとも1種のプラス
チックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラ
スチックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使
用することが可能である。 (4)熱分解油Dは、PE及びPPの中から選ばれる少
なくとも1種のプラスチックAと、PS、PVC、PE
T及びABSの中から選ばれる少なくとも1種のプラス
チックBからなる廃棄物から、それに含まれているプラ
スチックAを選択的に溶解するための分別溶剤として使
用することが可能である。 (5)熱分解油B、C、E〜Hは、PE、PT及びPS
の中から選ばれる少なくとも1種のプラスチックAと、
PVC、PET及びABSの中から選ばれる少なくとも
1種のプラスチックBからなる廃棄物から、それに含ま
れているプラスチックAを選択的に溶解するための分別
溶剤として使用することが可能である。即ち、これらの
熱分解油は、炭化水素系プラスチックト異炭化水素系プ
ラスチックからなる廃棄物をそれらの2つの成分に分別
するための分別溶剤として好適のものである。
【0022】参考例2 参考例1で示したプラスチック混合物のうちの炭化水素
系プラスチック混合物(PE:41重量%、PP:35
重量%、PS:24重量%)20gを溶剤F100g中
に溶解して溶液とし、この溶液を、400℃の温度及び
常圧の条件下で熱分解して、分解生成油を得た。次に、
この分解生成油を蒸留して、沸点100〜400℃の留
分Aを得た。次に、この留分Aを分別溶剤として用いた
以外は参考例1と同様にしてプラスチック混合物の溶解
試験を行った。その結果、PE、PP及びPSはいずれ
も溶解することが確認された。また、PVC、PET及
びABS樹脂はいずれも実質的に非溶解で、溶剤中に固
体状を保持していることが確認された。また、前記留分
Aに含まれる芳香族系炭化水素、パラフィン系炭化水素
及びオレフィン系炭化水素の割合を13C−NMRのスペ
クトルに基づいて調べたところ、芳香族系炭化水素:3
5%、パラフィン系炭化水素:50%及びオレフィン系
炭化水素:15%の結果が得られた。
系プラスチック混合物(PE:41重量%、PP:35
重量%、PS:24重量%)20gを溶剤F100g中
に溶解して溶液とし、この溶液を、400℃の温度及び
常圧の条件下で熱分解して、分解生成油を得た。次に、
この分解生成油を蒸留して、沸点100〜400℃の留
分Aを得た。次に、この留分Aを分別溶剤として用いた
以外は参考例1と同様にしてプラスチック混合物の溶解
試験を行った。その結果、PE、PP及びPSはいずれ
も溶解することが確認された。また、PVC、PET及
びABS樹脂はいずれも実質的に非溶解で、溶剤中に固
体状を保持していることが確認された。また、前記留分
Aに含まれる芳香族系炭化水素、パラフィン系炭化水素
及びオレフィン系炭化水素の割合を13C−NMRのスペ
クトルに基づいて調べたところ、芳香族系炭化水素:3
5%、パラフィン系炭化水素:50%及びオレフィン系
炭化水素:15%の結果が得られた。
【0023】実施例1 参考例1でプラスチック廃棄物モデルとして示したプラ
スチック混合物の粉砕物を下記の工程に従って処理し
た。 (1)分別工程 分別溶剤として参考例2に示した留分Aを用い、図1に
示した構造の分別装置を用いて分別操作を行った。この
場合、原料プラスチック混合物と留分Aとの接触温度は
130℃であり、装置内圧力は常圧である。接触時間は
30分であり、原料プラスチック混合物の使用量は、1
00重量であり、留分Aの使用量は300重量部であ
る。前記の分別操作により、留分Aに炭化水素系プラス
チックが濃度約22重量%で溶解した溶液385部と、
未溶解の固体状異炭化水素系プラスチック15重量部を
得た。 (2)分解工程 前記分別工程で得た炭化水素系プラスチックを含む溶液
100重量部を、温度400℃、常圧の条件で30分間
熱分解処理して、分解生成油98重量部を得た。 (3)分別溶剤用留分分取工程 前記分解工程で得た分解生成油を蒸留し、沸点400℃
以上の重質油留分0.7重量部と、沸点150℃以下の
軽質油留分5.4重量部とに分離した。このようにして
得た軽質油留分は、13C−NMRのスペクトルに基づい
て求めた組成分析の結果、芳香族系炭化水素:35%、
パラフィン系炭化水素:50%及びオレフィン系炭化水
素:15%からなるものであった。この軽質油留分を分
別溶剤として用いて、前記溶解工程と同様にしてプラス
チック混合物の溶解処理を行った結果、炭化水素系プラ
スチックはいずれも溶解されたが、異炭化水素系プラス
チックはいずれも溶解されず、固体状に保持されている
ことが確認された。
スチック混合物の粉砕物を下記の工程に従って処理し
た。 (1)分別工程 分別溶剤として参考例2に示した留分Aを用い、図1に
示した構造の分別装置を用いて分別操作を行った。この
場合、原料プラスチック混合物と留分Aとの接触温度は
130℃であり、装置内圧力は常圧である。接触時間は
30分であり、原料プラスチック混合物の使用量は、1
00重量であり、留分Aの使用量は300重量部であ
る。前記の分別操作により、留分Aに炭化水素系プラス
チックが濃度約22重量%で溶解した溶液385部と、
未溶解の固体状異炭化水素系プラスチック15重量部を
得た。 (2)分解工程 前記分別工程で得た炭化水素系プラスチックを含む溶液
100重量部を、温度400℃、常圧の条件で30分間
熱分解処理して、分解生成油98重量部を得た。 (3)分別溶剤用留分分取工程 前記分解工程で得た分解生成油を蒸留し、沸点400℃
以上の重質油留分0.7重量部と、沸点150℃以下の
軽質油留分5.4重量部とに分離した。このようにして
得た軽質油留分は、13C−NMRのスペクトルに基づい
て求めた組成分析の結果、芳香族系炭化水素:35%、
パラフィン系炭化水素:50%及びオレフィン系炭化水
素:15%からなるものであった。この軽質油留分を分
別溶剤として用いて、前記溶解工程と同様にしてプラス
チック混合物の溶解処理を行った結果、炭化水素系プラ
スチックはいずれも溶解されたが、異炭化水素系プラス
チックはいずれも溶解されず、固体状に保持されている
ことが確認された。
【0024】
【発明の効果】本発明のプラスチック廃棄物の分別方法
及び装置は、分別溶剤に溶解するプラスチック成分と分
別溶剤に不溶のプラスチック成分とを連続的にかつ効率
よく分別することができる。しかも、本発明の場合は、
分別溶剤に不溶のプラスチック成分には、溶解プラスチ
ック成分は実質的に付着していないことから、溶解プラ
スチック成分と不溶プラスチック成分との分別に際して
の溶解プラスチック成分の損失を効果的に防止すること
ができる上、得られる分別溶剤不溶のプラスチック成分
は、表面に溶解プラスチック成分の付着がないことか
ら、表面粘着性がなく、非常に取扱いやすいものであ
る。
及び装置は、分別溶剤に溶解するプラスチック成分と分
別溶剤に不溶のプラスチック成分とを連続的にかつ効率
よく分別することができる。しかも、本発明の場合は、
分別溶剤に不溶のプラスチック成分には、溶解プラスチ
ック成分は実質的に付着していないことから、溶解プラ
スチック成分と不溶プラスチック成分との分別に際して
の溶解プラスチック成分の損失を効果的に防止すること
ができる上、得られる分別溶剤不溶のプラスチック成分
は、表面に溶解プラスチック成分の付着がないことか
ら、表面粘着性がなく、非常に取扱いやすいものであ
る。
【図1】本発明のプラスチック廃棄物分別装置の模式図
を示す。
を示す。
【図2】スクリューコンベアの説明構造図を示す。
1 プラスチック廃棄物分別装置 5 スクリューコンベア 6 回転軸 7 スクリュー羽根 8 プラスチック廃棄物供給機構 9 未溶解プラスチック排出機構 10 分別溶剤供給管 11 液スプレーノズル 12 分別溶剤に溶解した炭化水素系プラスチック排出
管 13、14 スクリュー
管 13、14 スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:26 (72)発明者 木村 隆志 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 能美 憲治 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチック廃棄物の分別方法におい
て、 (i)該廃棄物を、スクリュー羽根が網目構造に形成さ
れたスクリューコンベアからなる固液接触帯域の下部に
供給し、上方に移動させること、 (ii)固液接触帯域の上方又は上部から、分別溶剤を供
給し、該廃棄物と接触させて、該廃棄物中に含まれるプ
ラスチックの一部を溶解させること、 (iii)該分別溶剤に溶解しなかったプラスチックを該
固液接触帯域の上部から回収すること、 (iv)該分別溶剤に溶解したプラスチックを該固液接触
帯域下部から回収すること、を特徴とするプラスチック
廃棄物の分別方法。 - 【請求項2】 プラスチック廃棄物を分別溶剤を用いて
分別する装置において、 (i)全体が筒状密閉容器に形成されていること、 (ii)該容器内部に該廃棄物を下方から上方に移動させ
るスクリュー羽根が網目構造に形成されたスクリューコ
ンベアからなる固液接触帯域を有すること、 (iii)該容器の下部に該廃棄物を該固液接触帯域の下
部に供給するための供給機構を有すること、 (iv)該容器の上部に分別溶剤に溶解しなかったプラス
チックを排出するための排出機構を有すること、 (v)該容器の上部又は頂部に分別溶剤を該固液接触帯
域の上部又は上方に供給するための供給管を有するこ
と、を特徴とするプラスチック廃棄物の分別装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22455796A JPH1045941A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | プラスチック廃棄物の分別方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22455796A JPH1045941A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | プラスチック廃棄物の分別方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1045941A true JPH1045941A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16815654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22455796A Pending JPH1045941A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | プラスチック廃棄物の分別方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1045941A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116038946A (zh) * | 2021-10-28 | 2023-05-02 | 中国石油化工股份有限公司 | 螺旋输送选择性溶解装置及其应用和混合塑料分离系统 |
| WO2024090696A1 (ko) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | 주식회사 엘지화학 | 첨가제 제거 장치 및 이를 이용한 첨가제 제거 방법 |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP22455796A patent/JPH1045941A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116038946A (zh) * | 2021-10-28 | 2023-05-02 | 中国石油化工股份有限公司 | 螺旋输送选择性溶解装置及其应用和混合塑料分离系统 |
| WO2024090696A1 (ko) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | 주식회사 엘지화학 | 첨가제 제거 장치 및 이를 이용한 첨가제 제거 방법 |
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