JPH1046126A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPH1046126A
JPH1046126A JP22070296A JP22070296A JPH1046126A JP H1046126 A JPH1046126 A JP H1046126A JP 22070296 A JP22070296 A JP 22070296A JP 22070296 A JP22070296 A JP 22070296A JP H1046126 A JPH1046126 A JP H1046126A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
weight
adhesive composition
compound
Prior art date
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Application number
JP22070296A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kimura
佳宏 木村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性及び凝集力に優れ、特に微小凹凸を有
する表面の被着体との接着性に優れた粘着剤組成物を提
供すること。 【解決手段】 重量平均分子量10万以下のポリマー成
分を15重量%以下含有し、重量平均分子量100万以
上のポリマー成分を10重量%以上含有するアクリル系
(共)重合体(A)とエポキシ基と反応する官能基を有
するシラン系化合物(B)を配合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系粘着剤
組成物に関し、更に詳しくは偏光フィルム等の光学フィ
ルムとガラス基材等との接着性に優れた粘着剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来より用いられている粘着剤
組成物あるいは粘着テープ、粘着シート等のその応用物
品は常温において指圧程度の圧力で種々の適用体面に接
着可能であるために、種々の用途に用いられており、最
近では偏光フィルム等の光学フィルムの接着にもアクリ
ル系粘着剤が多用されているが、その要求性能は年々向
上してきて、粘着性や凝集力等のバランスに優れた粘着
剤が要求されている。
【0003】例えば、特開昭64−66283号公報や
特開平1−178567号公報には、重量平均分子量1
0万以下のポリマー成分の含有量が15重量%以下で、
重量平均分子量100万以上のポリマー成分の含有量が
10重量%以上のアクリル系ポリマーを用いたアクリル
系感圧接着剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
アクリル系感圧接着剤は、高温・高湿時の接着性には優
れているものの、表面に微小凹凸を有する被着体に対す
る接着性についてはまだまだ改善の余地が残るところ
で、特に上記の如き偏光フィルムの接着に用いる場合に
は、被着体であるガラス表面が平滑性に劣る場合や意匠
的に表面に凹凸が設けられた場合(例えば、表示の枠,
文字,キャラクター,パターン等がガラス表面に印刷等
で設けられている場合など)などは、被着面が表面粗さ
数μm或いは数十μmの高さの凹凸を有するという微小
凹凸粗面になり、接着性が低下する恐れがあり、本発明
者の検討では、かかる分子量のコントロールのみでは、
表面凹凸の激しい被着体に対する接着性を向上させるこ
とが困難であることが判明した。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はかか
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特開昭64
−66283号公報や特開平1−178567号公報に
記載の如き、重量平均分子量10万以下のポリマー成分
の含有量が15重量%以下で、重量平均分子量100万
以上のポリマー成分の含有量が10重量%以上のアクリ
ル系(共)重合体(A)に、更にエポキシ基と反応する
官能基を有するシラン系化合物(B)を配合してなる粘
着剤組成物が、上記の如き表面が微小凹凸を有する被着
体に対しても良好な接着性を有することを見いだし本発
明を完成した。
【0006】本発明の粘着剤組成物は、上記の如きアク
リル系(共)重合体(A)及びエポキシ基と反応する官
能基を有するシラン系化合物(B)を構成成分とするこ
とを最大の特徴とするもので、更にはエポキシ基を少な
くとも2個以上有する化合物(C)、架橋剤(D)、ア
ミン系化合物(但しシラン系化合物は除く)(E)、架
橋助剤(F)等を配合することにより本発明の効果をよ
り顕著に発揮することができるもので、特に偏光フィル
ム等の光学フィルムとガラス基材との接着に有用であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明のアクリル系(共)重合体(A)は、ア
クリル酸系アルキルエステルを主成分として、これに極
性単量体成分を共重合したもので、かかるアクリル酸ア
ルキルエステルとしては、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベン
ジル、アクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素
数2〜12程度のアクリル酸アルキルエステルやメタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル等のア
ルキル基の炭素数4〜12程度のメタクリル酸アルキル
エステル等が挙げられ、更にはアクリル酸メチルやメタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロピル等のアルキル基の炭素数1〜3のメタクリル酸ア
ルキルエステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、スチレン等が挙げられる。又、アルキ
ル基が芳香環基、複素環基、ハロゲン原子等で置換され
ているアクリル酸アルキルエステルやメタクリル酸アル
キルエステル等、一般にアクリル系樹脂の合成に用いら
れるモノマーを、本発明の粘着剤アクリル系樹脂の合成
にも用いることもできる。
【0008】また、該極性単量体としては、架橋点など
として機能するものが用いられ、その種類について特に
限定はないが、一般には例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸の如きカル
ボキシル基含有単量体、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキ
シビニルエーテルの如きヒドロキシル基含有単量体、
N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N−t−
ブチルアミノエチルアクリレートの如きアノミ基含有単
量体、アクリルアミド、メタクリルアミドの如きアミド
基含有単量体、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミドの如きメチロール基含有単量
体、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
トの如きエポキシ基含有単量体などが用いられる。極性
単量体成分の共重合割合は、アクリル酸系アルキルエス
テル成分100重量部あたり0.5〜20重量部が一般
的である。
【0009】アクリル系(共)重合体(A)の製造に当
たっては、上記のアクリル酸系アルキルエステル及び極
性単量体成分等を有機溶剤中でラジカル共重合させる如
き、当業者周知の方法によって容易に製造することがで
きる。
【0010】かかるラジカル共重合に用いられる有機溶
剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロ
ピルアルコール、iso−プロピルアルコール等の脂肪
族アルコール類、メチルエチルケトン、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等
が挙げられる。又、ラジカル共重合に使用する重合触媒
としては、通常のラジカル重合触媒であるアゾビスイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
等が具体例として挙げられる。更に、重合条件について
は、当業者周知の条件で行われる。本発明では、上記の
如きアクリル系(共)重合体(A)中の重量平均分子量
10万以下のポリマー成分の含有量を15重量%以下と
し、更に重量平均分子量100万以上のポリマー成分の
含有量を10重量%以上とする必要があり、かかる重量
平均分子量10万以下のポリマー成分の含有量が15重
量%を越えると粘着剤の凝集力が低下し、また重量平均
分子量100万以上のポリマー成分の含有量が10重量
%未満では粘着剤の粘着(接着)力が不足しとなって、
本発明の目的を達成できない。
【0011】かかる重量平均分子量10万以下のポリマ
ー成分の含有量を15重量%以下とする方法としては、
例えば、重合処理して得たアクリル系(共)重合体を有
機溶剤で精製するなどして重量平均分子量10万以下の
低分子量ポリマーを抽出除去する方法や重合条件(例え
ば、重合温度や時間、開始剤の種類や添加量、モノマー
の仕込み方法(一括,分割等)、重合禁止剤の種類や添
加量等)を制御する方法などにより行うことができ、更
に重量平均分子量100万以上のポリマー成分の含有量
を10重量%以上とする方法としては、例えば、上記の
重合条件を制御する方法などにより行うことができる
が、これらに限定されるものではない。また、かかるア
クリル系(共)重合体(A)全体の重量平均分子量は、
特に限定されないが、10〜500万が好ましく、更に
は50〜300万であり、10万未満では粘着剤の凝集
力が低下し、逆に500万を越えると粘着剤の粘着(接
着)力が不足して好ましくない。
【0012】上記のアクリル系(共)重合体(A)と共
に用いられるエポキシ基と反応する官能基を有するシラ
ン系化合物(B)としては特に制限されることなく、例
えば、カルボキシル基含有シラン系化合物(酸無水物構
造のものも含む)、アミノ基含有シラン系化合物、ヒド
ロキシル基含有シラン系化合物、アミド基含有シラン系
化合物、メルカプト基含有シラン系化合物等が挙げられ
るが、なかでもカルボキシル基含有シラン系化合物、特
に酸無水物構造を有するシラン系化合物が最も好まし
い。かかるカルボキシル基含有シラン系化合物として
は、例えば、下記化1で示される3−トリエトキシシリ
ルプロピルコハク酸無水物(商品名:GF−20、Wa
cker−Chemie GmbH製)、下記化2で示
される3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸、3−
トリメトキシシリルプロピルコハク酸(無水物)、3−
メチルジメトキシシリルプロピルコハク酸(無水物)、
メチルジエトキシシリルプロピルコハク酸(無水物)、
下記化3で示される1−カルボキシ−3−トリエトキシ
シリルプロピルコハク酸無水物等が挙げられる。
【0013】
【化1】
【化2】
【化3】
【0014】又、アミノ基含有シラン系化合物として
は、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン等、ヒドロキシル基含有シラン系化合物
としては、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン
等、アミド基含有シラン系化合物としては、γ−アミド
プロピルトリメトキシシラン等、メルカプト基含有シラ
ン系化合物としては、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン等が挙げられる。
【0015】かかるエポキシ基と反応する官能基を有す
るシラン系化合物(B)の含有量については、上記アク
リル系(共)重合体(A)100重量部に対して0.0
001〜10重量部、好ましくは0.0005〜7重量
部、更に好ましくは0.001〜5重量部である。かか
る含有量が0.0001重量部未満では添加の効果が得
られ難く、また、10重量部を越えると凝集力が低下し
て好ましくない。更に、本発明では、必要に応じて上記
エポキシ基と反応する官能基を有するシラン系化合物
(B)と共にエポキシ系シラン、アクリル系シラン等の
他のシラン系化合物を併用することも可能である。
【0016】本発明においては、更にエポキシ基を少な
くとも2個以上有する化合物(C)を配合することも基
材への粘着性向上の点で有用で、かかる化合物(C)と
しては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテル、2,2−ジブロモ・ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエス
テル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、ジブロモネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリテト
ラメチレングリコールジグリシジルエーテル、レゾルシ
ンジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジル
エーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリ
セロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、グリセ
ロールジリグリシジルエーテル、グリセロールトリグリ
シジルエーテル、N,N,N′,N′−テトラグリシジ
ルm−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグ
リシジルアミノメチル)シクロヘキサン等が挙げられ、
なかでもエチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテルが好適に採用され
るが、特に好ましいものとしては水酸基をも有する化合
物、例えばソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリ
グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロール
ポリグリシジルエーテル、グリセロールジリグリシジル
エーテル等が採用される。そのなかでもグリセロールジ
グリシジルエーテルが最も好ましいものとして挙げられ
る。
【0017】かかるエポキシ基を少なくとも2個以上有
する化合物(C)の含有量については、上記アクリル系
(共)重合体(A)100重量部に対して0.0001
〜10重量部、好ましくは0.001〜10重量部、更
に好ましくは0.001〜5重量部であることが望まれ
る。かかる含有量が0.0001重量部未満では、添加
の効果が得られず、又、10重量部を越えると凝集力が
低下することとなり好ましくない。
【0018】本発明では、更に架橋剤(D)を配合する
ことも有用で、かかる架橋剤(D)としては、イソシア
ネート系化合物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合
物、アミン系化合物、金属塩、金属アルコキシド、金属
キレート化合物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物
等が例示される。かかる架橋剤(D)のうちイソシアネ
ート系化合物としては、トリレンジイソシアネート、水
素化トリレンジイソシアネート、トリメチロールプロパ
ンのトリレンジイソシアネートアダクト、トリメチロー
ルプロパンのキシリレンジイソシアネートアダクト、ト
リフェニルメタントリイソシアネート、メチレンビス
(4−フェニルメタン)トリイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等、及びこれらのケトオキシムブロ
ック物又はフェノールブロック物あるいはイソシアヌレ
ート等が挙げられる。
【0019】エポキシ系化合物としては、ビスフェノー
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジ又はトリグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン、
N,N,N′,N′−テトラグリシジルm−キシレンジ
アミン、1,3−ビス(N,N′−ジグリシジルアミノ
メチル)シクロヘキサン等が挙げられる。
【0020】アルデヒド系化合物としては、グリオキザ
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙
げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジア
ミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキ
サメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹脂、
メラミン樹脂等が挙げられる。
【0021】金属塩としては、アルミニウム、鉄、銅、
亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシ
ウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属
の塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩、例
えば塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化
第二スズ、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、酢酸銅、酢酸クロム等が挙げら
れる。金属アルコキシドとしては、テトラエチルチタネ
ート、テトラエチルジルコネート、アルミニウムイソプ
ロピオネート等が挙げられる。
【0022】金属キレート化合物としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物等が挙げられる。アンモニウム塩としては、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、プロピオン酸アンモニウム等が挙げられる。ヒドラ
ジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒドラー
ト、及びそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩
類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられる。
【0023】本発明では、上記架橋剤(D)のなかで
も、イソシアネート系化合物が好ましく、特にそのなか
でも、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネ
ートアダクトが最も有効である。かかる架橋剤(D)の
含有量は、アクリル系(共)重合体(A)100重量部
に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜7
重量部、更に好ましくは0.3〜5重量部である。かか
る含有量が0.01重量部未満では、硬化が充分になさ
れず、高温の条件下では不良となり、一方、10重量部
を越えると硬化が促進され過ぎて接着力が低下し好まし
くない。
【0024】本発明においては、上記の他に更にアミン
系化合物(但しシラン系化合物は除く)(E)を含有さ
せることが好ましく、本発明の効果が顕著に発揮でき
る。該アミン系化合物(E)としては特に制限されず、
例えば、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−
テトラメチルトリメチレンジアミン、メチルイミノビス
プロピルアミン、アミノエチルピペラジン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、ヘキサメ
チレンテトラミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール、2−メチルイミダゾール、ピリ
ジン、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、
1,8−ジアザビシクロ−7−ウンデセン、ベンジルジ
メチルアミン、トリエタノールアミン、ベンジルトリメ
チルアンモニウムクロリド、トリブチルアミン、三ふっ
化ホウ素−ジメチルアミン錯体等が挙げられ、なかでも
トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルトリメチレンジアミン、N,N,N′,N′−テト
ラメチルエチレンジアミン、2−メチルイミダゾールが
特に好ましい。かかるアミン系化合物(E)の含有量に
ついては、アクリル系(共)重合体(A)100重量部
に対して0.0001〜10重量部、好ましくは0.0
01〜10重量部、更に好ましくは0.001〜5重量
部であることが望まれる。
【0025】又、本発明では、上記(A)〜(E)の他
に、更に架橋助剤(F)としてポリオール系化合物(但
し多官能エポキシ化合物)やメラミン系化合物、ジビニ
ルベンゼンを一種又は二種以上含有させることが好まし
い。かかる含有量については、アクリル系(共)重合体
(A)100重量部に対して、ポリオール系化合物の場
合で0.001〜50重量部、好ましくは0.01〜3
0重量部、メラミン系化合物の場合で0.001〜10
重量部、好ましくは0.001〜0.5重量部、ジビニ
ルベンゼンの場合で0.0001〜10重量部、好まし
くは0.001〜10重量部であることが好ましく、本
発明の効果が顕著に発揮できる。
【0026】該ポリオール系化合物としては、特に制限
されることはなくポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、水酸基含有ポリブタジエンポリオール、
アクリルポリオール、ヒマシ油の誘導体、トール油誘導
体等の窒素を含有しないポリオールが挙げられ、その中
でも好適には、トリメチロールプロパン、1,4−ブタ
ンジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチ
ルペンタン−1,3,5−トリオール等が挙げられる
が、好ましくは下記の化4及び化6に示されるような窒
素を含有したポリオール系化合物が挙げられ、具体的に
は、化4としてトリエタノールアミン、メチルジエタノ
ールアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン、ポ
リオキシエチレンラウリルアミン、好ましくはメチルジ
エタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミ
ンが挙げられ、化6としてはN,N,N′,N′−テト
ラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、
アデカクオドロール(旭電化工業(株))が挙げられ
る。
【0027】
【化4】 ここで、R、R′はアルキル基で、R1は水素、アルキ
ル基、アシル基、フェニル基、あるいは下記の化5のい
ずれかで、m、n、k、lは0以上の整数(但し、mと
n、kとlとはいずれも同時に0にはならない。)であ
る。
【化5】
【0028】
【化6】 ここで、R、R′はアルキル基で、Xはアルキレン基又
はフェニレン基で、a、b、m、n、k、l、x、yは
0以上の整数(但し、aとb、mとn、kとl、xとy
とはいずれも同時に0にはならない。)で、pは1以上
の整数である。
【0029】又、該メラミン系化合物としては特に制限
されないが下記の化7で示される化合物が好ましく、具
体的にはR2が水素(9重量%)、−CH2OH(31重
量%)、−CH2OBu(60重量%)からなるスーパ
ーベッカミンJ−820−60(大日本インキ化学工
業)が挙げられる。
【0030】
【化7】 ここで、R2は水素又は−CH2−O−R2′(但し、
R2′は水素、アルキル基)で、R3はR2又は縮合によ
り生成する結合で、rは1以上の整数である。
【0031】又、ジビニルベンゼンを用いた場合は、得
られる粘着剤組成物を基材に塗工し、フィルム等に貼合
した後、必要に応じて電子線照射することが好ましい。
電子線照射については、0.1Mrad〜10Mrad
の照射量を照射することが好ましい。本発明では、上記
アミン系化合物(E)と上記架橋助剤(F)を併用した
とき、最も優れた粘着物性を示す。
【0032】又、本発明においては、上記のアクリル系
(共)重合体(A)、エポキシ基と反応する官能基を有
するシラン系化合物(B)、更にはエポキシ基を少なく
とも2個以上有する化合物(C)、架橋剤(D)、アミ
ン系化合物(E)、架橋助剤(F)等が含有されていれ
ばよく、その配合方法については、特に制限はなく一括
仕込みや、上記アクリル系(共)重合体(A)、シラン
系化合物(B)、エポキシ基化合物(C)、架橋剤
(D)、アミン系化合物(E)、架橋助剤(F)を予め
任意に複数を混合して、残る成分を後から混合してもよ
く、更にはエポキシ基と反応する官能基を有するシラン
系化合物(B)を、アクリル系(共)重合体(A)の製
造時、即ち上記の各モノマー成分の重合時に共存させた
り、エポキシ基と反応する官能基を有するシラン系化合
物(B)とエポキシ基を少なくとも2個以上有する化合
物(C)を10〜50℃で1〜50時間反応させて(必
要に応じて反応触媒を使用)、予めシラン系化合物を付
加し、これをアクリル系樹脂と後反応させたり、更には
該シラン系化合物の付加物と官能基含有アクリル系モノ
マーを反応させたモノマーを用いて、他のアクリル系モ
ノマーと共重合させたりしてもよい。
【0033】かくして本発明の粘着剤組成物は、粘着性
及び凝集力に優れ、かつ、本発明の特徴である微小凹凸
を有する粗面への接着力にも優れた効果を示す粘着剤組
成物である。かかる粘着剤組成物の使用については、ト
ルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン等
の有機溶剤に溶解したものを基材又は剥離フィルム等の
フィルムに塗布した後、30〜170℃、好ましくは4
0〜150℃の乾燥温度で乾燥して硬化され、その粘着
特性が得られる。
【0034】そして、該粘着剤組成物は、粘着テープ、
粘着シート等の各種粘着用途として有効に用いられ、更
に各種基材に貼り合わされる。基材は特に限定されない
が、ステンレス板、アルミニウム板、鋼板、銅板等をは
じめとするあらゆる材質の金属板、ポリエチレン板、ポ
リプロピレン板、メラミン板、フェノール板等の合成樹
脂化粧板、合板、単板、ガラス板等のいわゆる板状物の
他、棒状物、陶器や各種成形物の表面に貼り合わすこと
ができる。必要に応じて、貼合後、上述の如く電子線照
射を行うこともある。
【0035】又、本発明の粘着剤組成物は、基材、特に
ガラス基材と光学フィルムとの接着において非常に優れ
た効果を示す。即ち、該粘着剤組成物を用いることによ
り、上記の如く微小凹凸を有するガラス基材との接着性
に優れ、粘着剤層の発泡や剥離等の外観欠点が発生せ
ず、更には光学特性についても優れた光学積層体を得る
ことができる。
【0036】本発明に用いる光学フィルムとしては、光
学特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム等の
使用が好ましく、これらの光学フィルムとガラス基板の
接着に本発明の粘着剤組成物を用いることにより、耐熱
性、耐湿熱性及び光学特性に優れた光学フィルム/ガラ
ス基板の光学積層体が得られるのである。尚、本発明で
は、主として偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光
フィルム等の光学フィルムには保護層を設けるが、特に
断りのない限り、ここでは保護層の有無にかかわらず光
学フィルムと称する。
【0037】以下、光学積層体について詳述する。本発
明では、例えば、主としてポリビニルアルコール系偏光
フィルムを基材とし、これに必要に応じ保護層を設けた
偏光板、あるいはポリビニルアルコール系やポリカーボ
ネート系の位相差フィルムを基材とし、これに必要に応
じ保護層を設けた位相差板、更には偏光フィルムと位相
差フィルムを組み合わせた楕円偏光板等に、粘着剤層及
び離型フィルムを付加するのである。粘着剤層及び離型
フィルムを付加する方法としては、離型フィルムの上に
粘着剤層を設け、その上に光学フィルムを貼り合わせる
方法、あるいは逆に光学フィルムの上に粘着剤層を設
け、その上に離型フィルムを貼り合わせる方法が通常取
られる。
【0038】このようにして得られた粘着剤層を有する
光学フィルムは使用時に適当に切断され、離型フィルム
を剥がし、相手基材であるガラスあるいは他の基材と貼
り合わせ、液晶表示素子、防眩用あるいはサングラスと
して用いられる。又、前記粘着剤層を有する光学フィル
ムは、更に反射板及び/又は半透明層を設けることによ
り、反射型あるいは半透過型の液晶表示板に使用され
る。この反射板としては通常アルミニウム、銀等の箔、
板が使用される。又、半透明層としては反射型及び透過
型の両方に使用可能となるべく反射率と透過率が選ば
れ、適宜材料は選択される。
【0039】位相差フィルムには、特に制限されること
なくポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタアク
リレート、液晶ポリマー、トリアセチルセルロース系樹
脂、環状ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリ塩化ビニル等が採用されるが、主とし
てポリカーボネート、ポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルムが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂として
は通常酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化し
て製造されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していても良い。又、ポリビニル
アルコールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、
例えばポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂
等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びポリビニル
アルコール誘導体が挙げられる。平均重合度は500〜
10000、ケン化度は80〜100モル%のもので、
1.01〜4倍程度に一軸延伸されたものであることが
望ましい。
【0040】一方、偏光フィルムには平均重合度が15
00〜10000、ケン化度が85〜100モル%の上
記ポリビニルアルコール系樹脂を原反フィルムとして、
ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液あるいは二色性染料により
染色された一軸延伸フィルム(2〜10倍、好ましくは
3〜7倍程度の延伸倍率)が用いられる。
【0041】保護層としては従来から知られているセル
ロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポ
リエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエー
テルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙
げられるが、好適には三酢酸セルロースフィルム等のセ
ルロースアセテート系フィルムが用いられる。更に、必
要に応じて、上記樹脂フィルムにサリチル酸エステル系
化合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯
塩系化合物等の紫外線吸収剤を配合させることも可能で
ある。
【0042】本発明の光学積層体としては、特に制限さ
れることなく種々の層構成が挙げられる。例えば、保護
層/偏光フィルム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型用フィルム)、機能層/保護層/偏光フィル
ム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィ
ルム)、位相差フィルム/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)、保護層/位相差フィルム/保護
層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘
着剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本
発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、機能層
/保護層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着
剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発
明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキン
グ層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層
/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発明の
粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、(保護層/)
位相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着
剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキング層/位
相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保
護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層
/ガラス(又は離型フィルム)、(ガラス又は離型フィ
ルム/)本発明の粘着剤層/(保護層/)位相差フィル
ム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保護層/)偏
光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)等がある。
【0043】上記機能層としては、ハードコート層、反
射防止層、アンチグレア層等がある。又、マスキング層
としては、厚みが10〜100μ程度のポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の合成
樹脂系フィルムが用いられ、離型フィルムとしては、紙
の表面に離型性シリコーン、ワックス、パラフィン類、
塩化クロムステアレート又は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂等の合成樹脂による剥離層を設けた剥離紙や、ポリエ
ステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等を基材とする合成樹脂系の
ものが用いられる。更に、保護層と偏光フィルム又は位
相差フィルムの積層に関しては、天然あるいは合成ゴ
ム、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂等を主成分とする接着剤ないし粘着
剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬化法、熱溶融
法等により接着せしめることができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、以下「部」、「%」とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 アクリル酸エチル97部とアクリル酸3部を過酸化ベン
ゾイル0.3部の存在下、酢酸エチル中で共重合して、
固形分35%の重合液を得た。次いで該重合液1000
部にヘプタン3000部を加えて上澄み液を除去した
後、再びトルエン650部の添加により溶解とヘプタン
3000部の添加による上澄み液の除去からなる操作を
5回繰り返して低分子量ポリマーを除去し、これにトル
エン650部を加えてアクリル系共重合体溶液(固形分
20%)(I)を得た。
【0045】次いで、得られたアクリル系共重合体溶液
(I)500部にブタン420部を加えて上澄み液を分
離する操作を5回繰り返して得られた沈殿物にトルエン
250部を加えて、更に低分子量ポリマーを除去したア
クリル系共重合体(II)を得た。得られたアクリル系共
重合体(II)100部にイソシアネート系化合物のコロ
ネートL(日本ポリウレタン社製)1.0部、3−トリ
エトキシシリルプロピルコハク酸無水物(C)(商品
名:GF−20、Wacker−Chemie Gmb
H製)1.0部及び酢酸エチル2部を添加し、充分混合
して粘着剤組成物を得た。
【0046】尚、アクリル系共重合体溶液(I)中のア
クリル系共重合体の重量平均分子量は53万で、重量平
均分子量10万以下のポリマー成分の含有量は約10%
で、重量平均分子量100万以上のポリマー成分の含有
量も約20%であり、更にアクリル系共重合体(II)の
重量平均分子量は76万で、重量平均分子量10万以下
のポリマー成分の含有量は約5%で、重量平均分子量1
00万以上のポリマー成分の含有量は約35%であっ
た。得られた粘着剤組成物について、一般接着力、凝集
力及び微小凹凸表面での接着力の評価を行った。尚、一
般接着力、凝集力及び微小凹凸表面での接着力の評価方
法は下記に示す通りである。
【0047】(一般接着力)上記粘着剤組成物をトルエ
ンに溶解した後、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に塗工し、100℃で2分間乾燥(乾燥後の塗布厚25
μm)し、これをJIS Z 0237に準じた手動ロ
ーラで3往復してガラス板(表面粗さ;Ra=0.1μ
m以下、サイズ:幅25mm、長さ180mm)に圧着
した。該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、15
分、5kg/cm2)し、60℃で12時間熱処理し、
20℃65%RHの条件下で1時間放置した後、JIS
B7721に準じた装置により、JIS Z 023
7に準じた90度引きはなし法で接着力(kg/25m
m)を測定した。引き上げる速度は200mm/min
であった。
【0048】(凝集力)上記と同様に粘着剤組成物を塗
工したポリエチレンテレフタレートフィルム(サイズ:
幅25mm、長さ150mm)をガラス板(表面凹凸:
同上、サイズ:幅40mm、長さ80mm)にJIS
Z 0237に準じた手動ローラで3往復して圧着し
た。該サンプルをオートクレーブ処理(50℃、15
分、5kg/cm2)し、20℃、65%RHの条件下
で1時間放置した後、端部に1kgの荷重をかけ、JI
S Z 0237に準じて、70℃で48時間後のずれ
の大きさ(mm)を測定し、下記の基準で評価した。 ◎・・・0〜0.5(mm)未満 ○・・・0.5〜5.0(mm)未満 △・・・5.0〜10.0(mm)未満 ×・・・10.0(mm)以上
【0049】(微小凹凸表面の接着力)表面粗さがRa
=1.0μmのガラス板上に、上記粘着剤組成物を塗布
したPETフィルムをJIS Z 0237に準じて貼
着し、貼着直後の剥離力(a)と90℃,3時間後の剥
離力(b)を測定して、その変化率(b)/(a)を求
めて、下記の基準により評価した。 ◎・・・(b)/(a)≧1.4 ○・・・1.4>(b)/(a)≧1.2 △・・・1.2>(b)/(a)≧1.1 ×・・・1.1>(b)/(a)
【0050】又、得られた粘着剤組成物を厚さ1.1m
mのガラス板上にアプリケーターを用いて乾燥後の厚み
が25μmとなるように塗布し、100℃2分間乾燥し
て粘着性板を得、一方、膜厚30μmのポリビニルアル
コール偏光フィルム(平均重合度1700、平均ケン化
度99モル%、4倍延伸)の両側を厚さ80μmの三酢
酸セルロースフィルムで積層した偏光板(ポリビニルア
ルコール偏光フィルムの延伸軸方向を45度傾けて15
0mm×200mmに切断)を作製し、この片面に上記
粘着性板を積層し、ローラーで押圧してガラス積層偏光
板を製造した。該偏光板について、下記の如くサイクル
試験及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ
(mm)を測定し、以下の基準で評価した。
【0051】(サイクル試験)偏光板を40℃、95%
RHの条件下で60分間放置した後、30分後に105
℃の条件下に60分間放置した。その30分後に再び4
0℃、95%RHの条件下にさらし、同様の操作を計1
0回行った。 (ショック試験)偏光板を0℃の条件下で30分間放置
した後、直ちに100℃の条件下で30分間放置した。
その後、再び0℃の条件下にさらし、同様の操作を計1
0回行った。
【0052】評価基準は以下の通りである。 ◎・・・剥離0〜2(mm)未満 ○・・・剥離2〜5(mm)未満 △・・・剥離5〜10(mm)未満 ×・・・剥離10(mm)以上 又、偏光板のサイクル試験後及びショック試験後の光学
特性変化を評価した。
【0053】尚、偏光板の光学特性については単体透過
率τ(%)及び偏光度V(%)を測定した。ここで、本
発明でいう偏光度は [(H11−H1)/(H11+H1)]1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合
わせ時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向に
なるように重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定
した透過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する
方向になるように重ね合わせた状態で測定した透過率
(%)である。
【0054】同様に位相差フィルム(平均重合度170
0、平均ケン化度97モル%、1.1倍延伸のポリビニ
ルアルコールフィルム、膜厚50μm)についても、位
相差フィルムの両側に厚さ80μmの三酢酸セルロース
フィルムを積層した位相差板(ポリビニルアルコールフ
ィルムの延伸軸方向を45度傾けて150mm×200
mmに切断)を作製し、この片面に上記粘着性板を積層
し、ローラーで押圧してガラス積層位相差板を製造し
た。該位相差板についても、上記と同様にサイクル試験
及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ(m
m)及び光学特性変化を評価した。
【0055】尚、位相差板の光学特性についてはレター
デーション値(RD)を測定した。位相差フィルムにお
けるレターデーション値(RD)とは、主延伸方向(M
D方向)及びこれに垂直な方向(TD方向)における屈
折率(IIMD−IITD)と位相差フィルムの厚さ(d)との
積で定義され、バビネ型コンペンサーター付の偏光顕微
鏡(ニコンPOH−1型)を用い補償法にて測定した
(光源は白色光)。
【0056】更に、三酢酸セルロースフィルム/偏光フ
ィルム/三酢酸セルロースフィルム/粘着剤層/三酢酸
セルロースフィルム/位相差フィルム/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層からなる構成をもった楕円偏光板
についても、サイクル試験、ショック試験を行い、剥離
の大きさ(mm)を評価した。
【0057】尚、光学特性変化については、偏光板では
試験前後の単体透過率τ(%)及び偏光度V(%)の差
により評価し、絶対値で5%以下であることが望まれ、
位相差板では試験前後のRD値の差により評価し、絶対
値で30nm以下であることが望まれる。
【0058】実施例2 実施例1の粘着剤組成物に、更にグリセロールジグリシ
ジルエーテル(D)を1.0部添加した以外は同様に行
って、重量平均分子量が55万で、重量平均分子量10
万以下のポリマー成分の含有量は約14%で、重量平均
分子量100万以上のポリマー成分の含有量は約15%
のアクリル系共重合体(II)を得て、かかるアクリル系
共重合体(II)を用いて同様に粘着剤組成物を得て、同
様に評価を行った。
【0059】実施例3 実施例1において、上澄み液を分離する操作を7回とし
た以外は同様に行って、重量平均分子量が57万で、重
量平均分子量10万以下のポリマー成分の含有量は約1
3%で、重量平均分子量100万以上のポリマー成分の
含有量は約22%のアクリル系共重合体(II)を得て、
かかるアクリル系共重合体(II)を用いて同様に粘着剤
組成物を得て、同様に評価を行った。
【0060】実施例4 実施例1において、ヘプタンの添加量を5000部とし
た以外は同様に行って、重量平均分子量が58万で、重
量平均分子量10万以下のポリマー成分の含有量は約1
8%で、重量平均分子量100万以上のポリマー成分の
含有量は約21%のアクリル系共重合体(II)を得て、
かかるアクリル系共重合体(II)を用いて同様に粘着剤
組成物を得て、同様に評価を行った。
【0061】実施例5 実施例2において、更にポリオキシエチレンステアリル
アミン(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、
ゲル分率に基づく架橋度が85%で、未架橋ポリマーの
重量平均分子量が11万の粘着剤組成物を得て、同様に
評価を行った。
【0062】実施例6 実施例2において、更にトリエチレンジアミン(E)を
1.0部及びポリオキシエチレンステアリルアミン
(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、ゲル分
率に基づく架橋度が83%で、未架橋ポリマーの重量平
均分子量が10万の粘着剤組成物を得て、同様に評価を
行った。
【0063】比較例1 実施例1において、3−トリエトキシシリルプロピルコ
ハク酸無水物(C)(商品名:GF−20、Wacke
r−Chemie GmbH製)を無添加としたした以
外は同様に行って、ゲル分率に基づく架橋度が80%
で、未架橋ポリマーの重量平均分子量が10万の粘着剤
組成物を得て、同様に評価を行った。
【0064】比較例2 実施例1のアクリル系共重合体溶液(I)[重量平均分
子量53万、重量平均分子量10万以下のポリマー成分
の含有量約20%、重量平均分子量100万以上のポリ
マー成分の含有量約20%]のアクリル系共重合体10
0部にイソシアネート系化合物のコロネートL(日本ポ
リウレタン社製)1.0部、3−トリエトキシシリルプ
ロピルコハク酸無水物(C)(商品名:GF−20、W
acker−Chemie GmbH製)1.0部及び
トルエン10部を添加し、充分混合して粘着剤組成物を
得て、実施例1と同様に評価を行った。
【0065】比較例3 実施例1において、上澄み液を分離する操作を1回とし
た以外は同様に行って、重量平均分子量が70万で、重
量平均分子量10万以下のポリマー成分の含有量は約1
0%で、重量平均分子量100万以上のポリマー成分の
含有量は約5%のアクリル系共重合体(II)を得て、か
かるアクリル系共重合体(II)を用いて同様に粘着剤組
成物を得て、同様に評価を行った。実施例及び比較例の
それぞれの評価結果を表1〜4にまとめて示す。
【0066】
【表1】 粘着物性 一般的接着力 凝集力 微小凹凸表面の接着力 (kg/25mm) 実施例1 1.8 ○ ◎ 〃 2 2.0 ◎ ◎ 〃 3 1.9 ◎ ◎ 〃 4 1.9 ◎ ◎ 〃 5 1.9 ◎ ◎ 〃 6 1.7 ○ ◎ 比較例1 0.5 × × 〃 2 0.6 △ △ 〃 3 0.5 × ×
【0067】
【表2】 (剥離の大きさ) 偏光板 位相差板 楕円偏光板 サイクル ショック サイクル ショック サイクル ショック 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 2 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 〃 3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 5 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 〃 6 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 比較例1 × × × × × × 〃 2 △ △ × × △ △ 〃 3 × × × × × ×
【0068】
【表3】 (光学特性変化) サイクル サイクル ショック ショック 試験前 試験後 試験前 試験後 実施例1 偏光板 τ 42 41 42 42 V 99.0 99.0 99.0 99.0 位相差板 RD 400 394 400 390 〃 2 偏光板 τ 42 40 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 395 400 394 〃 3 偏光板 τ 42 41 42 42 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 394 400 392 〃 4 偏光板 τ 42 42 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 394 400 397 〃 5 偏光板 τ 42 40 42 41 V 99.0 99.0 99.0 99.0 位相差板 RD 400 395 400 394 〃 6 偏光板 τ 42 41 42 42 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 392 400 390 注)τ:単体透過率(%)、V:偏光度(%)、 RD:レターデーション値(nm)
【0069】
【表4】 (光学特性変化) サイクル サイクル ショック ショック 試験前 試験後 試験前 試験後 比較例1 偏光板 τ 42 41 42 42 V 99.0 99.0 99.0 99.0 位相差板 RD 400 390 400 390 〃 2 偏光板 τ 42 40 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 392 400 394 〃 3 偏光板 τ 42 42 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 390 400 392 注)τ:単体透過率(%)、V:偏光度(%)、 RD:レターデーション値(nm)
【0070】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、重量平均分子
量10万以下のポリマー成分を15重量%以下含有し、
重量平均分子量100万以上のポリマー成分を10重量
%以上含有するアクリル系(共)重合体とエポキシ基と
反応する官能基を有するシラン系化合物を含有している
ため、粘着性及び凝集力に優れ、かつ微小凹凸を有する
表面の被着体との接着性に優れ、特に光学フィルムと基
材との接着に用いた場合、粘着剤の発泡や剥離を起こさ
ず長時間使用してもその光学特性が低下しないといった
効果も発揮する。かかる特性を利用して液晶表示体の用
途に用いられ、特に車両用途、各種工業計器類、家庭用
電化製品の表示等に有用である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量10万以下のポリマー成
    分の含有量が15重量%以下で、重量平均分子量100
    万以上のポリマー成分の含有量が10重量%以上のアク
    リル系(共)重合体(A)にエポキシ基と反応する官能
    基を有するシラン系化合物(B)を配合してなることを
    特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ基と反応する官能基が、カルボ
    キシル基、アミノ基、水酸基、アミド基のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ基と反応する官能基を有するシ
    ラン系化合物(B)の含有量が、アクリル系(共)重合
    体(A)100重量部に対して0.0001〜10重量
    部であることを特徴とする請求項1または2記載の粘着
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に、エポキシ基を少なくとも2個以上
    有する化合物(C)を配合してなることを特徴とする請
    求項1〜3いずれか記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】 エポキシ基を少なくとも2個以上有する
    化合物(C)が、水酸基をも有する化合物であることを
    特徴とする請求項4記載の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ基を少なくとも2個以上有する
    化合物(C)の含有量が、アクリル系(共)重合体
    (A)100重量部に対して0.0001〜10重量部
    であることを特徴とする請求項4または5記載の粘着剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 更に、架橋剤(D)をアクリル系(共)
    重合体(A)100重量部に対して0.01〜10重量
    部配合してなることを特徴とする請求項1〜6いずれか
    記載の粘着剤組成物。
  8. 【請求項8】 更に、アミン系化合物(但しシラン系化
    合物は除く)(E)を含有してなることを特徴とする請
    求項1〜7いずれか記載の粘着剤組成物。
  9. 【請求項9】 アミン系化合物(E)がトリエチレンジ
    アミン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレ
    ンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、アミノ
    エチルピペラジン、N,N,N′,N′−テトラメチル
    エチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、2,
    4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
    2−メチルイミダゾール、ピリジン、1−シアノエチル
    −2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ−
    7−ウンデセン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノ
    ールアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
    ド、トリブチルアミン、三ふっ化ホウ素−ジメチルアミ
    ン錯体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項8記載の粘着剤組成物。
  10. 【請求項10】 更に、架橋助剤(F)としてポリオー
    ル系化合物(但し多官能エポキシ化合物は除く)、メラ
    ミン系化合物、ジビニルベンゼンから選ばれる少なくと
    も一種を配合させてなることを特徴とする請求項1〜9
    いずれか記載の粘着剤組成物。
  11. 【請求項11】 基材と光学フィルムの接着に用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜10いずれか記載の粘着剤組
    成物。
  12. 【請求項12】 光学フィルムが偏光フィルム、位相差
    フィルム、楕円偏光フィルムのいずれかであることを特
    徴とする請求項11記載の粘着剤組成物。
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