JPH10501003A - 免疫調節作用を有する新規ペプチド - Google Patents

免疫調節作用を有する新規ペプチド

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JPH10501003A JP8529255A JP52925596A JPH10501003A JP H10501003 A JPH10501003 A JP H10501003A JP 8529255 A JP8529255 A JP 8529255A JP 52925596 A JP52925596 A JP 52925596A JP H10501003 A JPH10501003 A JP H10501003A
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物の上皮細胞層によって吸収可能であり、調節された免疫応答を生じ、それによる疾患に対する治療効果を生じるペプチド、このようなペプチドを含有する組成物ならびにその使用。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫調節作用を有する新規ペプチド 発明の分野 本発明は、免疫抑制および免疫刺激の両者を包含する抗原非特異的免疫調節に 関する。とくに、本発明は、哺乳動物に免疫調節応答を誘発することが可能で、 それによって治療効果を発揮する免疫調節ペプチド、ならびにそれらの使用に関 する。 発明の背景 免疫系は、それが適切に作動している場合には、個体を感染および癌の増殖か ら保護する。これらの機能を発揮するためには、外来性の抗原(癌特異的抗原を 包含する)を認識し、それらに対して攻撃を起こすことができる必要があるが、 生体全体の正常細胞上に存在する自己抗原には作用してはならない。 その保護レベルを改良するために、免疫系を刺激することが可能である。単一 蛋白質の抗原を包含するワクチン、たとえばジフテリア毒素は、特異的な抗原に 対する免疫、したがって特定の疾患に対する免疫を発生させるために広く使用さ れている。免疫系の全般的な刺激が望まれる場合には、これは非特異的な物質、 たとえば、アジュバント、インターロイキン、インターフェロンおよびコロニー 刺激因子によって達成できることもある。 免疫系は時に、自己を非自己から識別する重要な能力を失うことがある。その 結果として起こる個体自身の組織に対する免疫学的侵襲が自己免疫疾患、たとえ ば全身性エリテマトーデス、I型糖尿病、または慢性関節リウマチの形態をとる のである。このような場合、また個体が移植臓器もしくは組織のレシピエントで ある場合には、免疫応答の刺激ではなく抑制が望ましい。 免疫応答の非特異的な下方調節は、通常、コルチコステロイド、アザチオプリ ン、シクロスポリン、タクロリムス(FK506)、ラパマイシン、またはマイコ フェノレートモフェチルによって行われる。モノクローナル抗体OKT3を含むあ る種の免疫グロブリンもこの目的に使用されている。「寛容誘導」と呼ばれる特 異的な抗原に対する免疫の抑制も可能な場合がある。特定の抗原に対する寛容の 誘導に用いられている方法には、希釈された形態の抗原の静脈内もしくは反復局 所投与、きわめて高用量の抗原による処置、および抗原の経口投与がある。 EP 635621 には、内部に薬物(ペプチド)を取込ませることができるゲル化可 能なヒドロコロイドを沈積させたカチオン性のポリサッカライドフィルムを有す ることを特徴とする経口送達システムが記載されている。 WO 94/20136 には、医薬的に活性なペプチドをシクロデキストリン封入複合 体中に加えて提供する方法が記載されている。この場合のペプチドは受容体アゴ ニスト、受容体アンタゴニスト、およびワクチンとして有用である旨記載されて いる。長さ3〜20アミノ酸の多くのペプチドは不安定で、生物活性を失いやすい と述べられている。記載されたペプチドにはシステイン残基を含むとは言及され ていない。シクロデキストリンの使用はこのようなペプチドの安定性を改良する と主張されている。 EP 566135 には、ペプチドがシチジンヌクレオチド誘導体と接合され、経口送 達用に設計された処方として粘膜層に提供されるシステムが記載されている。EP 566135 には、ペプチドまたは蛋白質はある形態の保護または安定化成分を加え ないで経口投与された場合には、活性が失われることを教示し、ペプチドの経口 送達における安定性の問題に対する様々な解決法を与えるとした多くの特許出願 が引用されている。 ペプチドまたは蛋白質の注射による投与に伴う患者の不快感は別として も、実際に投与されるペプチドまたは蛋白質の量では、毒性による副作用を生じ ることがある。 ある種のペプチドが免疫調節剤としての活性を有することが今回見出された。 免疫調節活性に関連する驚くべき性質は、本明細書に記載の実験に基づき、活性 が実際上免疫抑制または免疫刺激であることが見出されたことであり、さらに、 免疫調節活性はある種の疾患たとえば癌および関節炎の処置にある種の治療効果 を有することの指示を示したことである。さらに、上皮細胞層への投与が経口投 与である場合には、ペプチドの投与は腫瘍の増殖の調節効果と相関するとの観察 が認められた。さらに驚くべき所見は、本発明の「裸の」ペプチドの経口投与に 際しては、添加された輸送剤の包含を必要としなかったことである。すなわち、 本発明のペプチドは送達ビヒクルのような輸送剤、たとえば腸管の粘膜上皮細胞 層への送達が改善されるように設計される小胞性の送達システムとともに投与す る必要がない。さらに、経口送達によって治療効果を生じるのに必要なペプチド の量は、ペプチドが全身的に、たとえば非経口的な注射によって送達される場合 に同じ効果を生じるのに必要な量よりも有意に低くできることも見出されたので ある。 本発明の目的は、免疫調節ペプチドを用いて疾患を処置する効果的な手段を提 供することにある。 本発明の他の目的は、疾患の処置に利用できる免疫調節ペプチドを提供するこ とにある。 本発明のこれらの目的および他の目的は以下の記述および実施例によりさらに 明確になるものと考える。 発明の説明 本発明は、精製された生理学的に活性なペプチドにおいて、少なくとも 2個のシステインアミノ酸残基からなり、その2個の残基は互いに隣接するかも しくは1個より多くないアミノ酸残基を挟んで存在し、そのペプチドは哺乳動物 の上皮細胞層によって吸収されて免疫応答を調節し、それによって疾患に対する 治療効果を生じるペプチドを提供する。 ペプチドは、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、 二級アミノ基、アミド側鎖、および硫黄含有側鎖を有するアミノ酸残基から独立 に選択されるアミノ酸残基によって構成される。本発明のペプチドは、調節され た免疫応答を誘発し、それにより疾患に対して治療効果を発揮できるという意味 で生理学的に活性でなければならない。適当なアミノ酸は天然に存在するアミノ 酸残基および天然に存在しないアミノ酸残基からなる群より独立に選択すること ができる。天然に存在するアミノ酸残基の例としてはイソロイシン(Ile)、ロイ シン(Leu)、アラニン(Ala)、アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn)、アスパラギ ン酸(Asp)、システイン(Cys)、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Glu)、グリシン (Gly)、リジン(Lys)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、 スレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、メチオニン(Met)、バ リン(Val)およびヒスチジン(His)がある。すなわち、本発明のペプチドは上述の 少なくとも2個のシステインアミノ酸残基に隣接してまたはそれから離れてさら にシステイン残基を含有することもできる。熟練した当業者には当然、天然に存 在するアミノ酸残基とは生存する生物体のペプチドおよび/または蛋白質中に見 出されるアミノ酸残基を意味することは自明であろう。熟練した当業者にはまた 当然、このような天然に存在するアミノ酸残基が本発明のペプチド中では化学的 に修飾された型、たとえば添加された保護基たとえばエチル、トリチル(Trt)、 アリル、t−ブチル等を含んで存在できることも自明であろう。熟練した当業者 には当然、本発明のペ プチド上に存在する保護基はその免疫調節性、したがってその治療効果を実質的 に妨害しないものでなければならないことが自明であろう。 本発明の精製されたペプチドは、合成によりたとえば化学的方法で、または組 換えDNA技術を用いて調製することができる。別法として、本発明のペプチド は、ポリペプチドまたは蛋白質等から単離することができる。 本発明のペプチドは、2個の同一のまたは2個の異なるペプチドモノマーが、 第一のペプチドモノマーの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基の少なくと も1個と第二のペプチドモノマーの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基の 少なくとも1個の間の硫黄−硫黄結合により互いに連結して構成されるダイマー の形態をとることができる。本発明の一態様においては、ペプチドモノマーが、 第一のペプチドモノマーの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基と第二のペ プチドモノマーの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基の間の複数の硫黄− 硫黄結合によって互いに連結している。本発明のダイマーは、パラレル型、すな わちペプチドモノマーの両者が一つの方向たとえばN−末端からC−末端の方向 に読み取れるような2個のプチドモノマーが互いに平行に配置されている型であ ってもよい。ダイマーを形成するペプチドモノマーの長さは、同じであっても異 なっていてもよい。好ましくは、ペプチドモノマーは同じ長さであって、一方の モノマーのN−およびC−末端のアミノ酸残基は第二のペプチドモノマーのN− およびC−末端のアミノ酸残基に隣接して位置する。また、本発明のダイマーは 、アンチパラレル型であってもよい。すなわち、N−末端アミノ酸残基からC− 末端アミノ酸残基の方向に読み取れる第一のモノマーは、C−末端アミノ酸残基 からN−末端アミノ酸残基の方向に読み取れる、すなわち第一のペプチドモノマ ーの方向とは逆の方向の第二のモ ノマーに対して配置配列され、2個のペプチドモノマーは本発明のパラレル型ダ イマーについて上述したようにシステインアミノ酸残基を介して硫黄−硫黄結合 で連結している。本発明のペプチドダイマーを形成する2個のペプチドモノマー が互いに異なる場合には、ダイマーはヘテロダイマーと呼ばれる。ヘテロダイマ ーは、パラレル型でもアンチパラレル型であってもよい。すなわち、ヘテロダイ マーは、同じ長さで、たとえばL−型のアミノ酸残基がD−型のアミノ酸残基で 置換されていて異なる2個のペプチドモノマーから構成することができる。また 、ダイマーを形成するペプチドモノマーの長さは異なっていてもよい。本発明の ダイマーを形成する第一および第二のペプチドモノマーは同一であることが好ま しい。 本発明のペプチドは、少なくとも2個の隣接して配置されるかまたは空間的に 離れて存在する必須のシステインアミノ酸残基がジスルフィド橋で連結している モノマーも包含する。モノマーは直鎖状であっても環状であってもよい。好まし くは、モノマーは直鎖状である。 本発明のペプチドの、たとえば経口投与、気管内投与、経鼻投与または非経口 投与による投与は、本明細書中の実施例に示すように測定可能な調節された免疫 応答を生じる。 「上皮細胞層」は生体の内部および外部表面をカバーする細胞層およびそれに 関連する細胞として定義され、血管および他の小空洞部の層を包含する。本発明 の目的では、上皮細胞層は深さが少なくとも1層の細胞層および深さ数細胞層の 多層とみなされる。「上皮細胞層」の範囲内に含まれる細胞にはまた、上記上皮 細胞層中に存在するかまたはその層に結合し、T−リンパ球、B−リンパ球、腸 管細胞、NK−細胞、単球、樹枝状細胞および粘膜付属リンパ組織(MALT)を構成 する細胞、たとえばパイエル板等のような免疫応答に影響する細胞および分化し たリンパ系組織が包含され る。すなわち、熟練した当業者には、いわゆる遊走細胞たとえば上に定義した上 皮細胞層の一時的定住細胞と考えることができるT−およびB−リンパ球が上皮 細胞層の定義の範囲に包含されることは自明であろう。本発明のペプチドは、受 動的または能動的な意味で、上皮細胞層に吸収される。たとえば、ペプチドは、 細胞表面に吸収されるか、または上皮細胞層の内腔側に位置する細胞によって能 動的もしくは受動的に取込まれるか、または上皮細胞層の内腔側に位置する細胞 の中間を通過して上皮細胞層のより深部に位置する細胞たとえばT−リンパ球も しくはパイエル板によって取込まれる。熟練した当業者には、本明細書で定義さ れる「吸収」には本発明のペプチドが上皮細胞層に存在するある種の分化細胞、 たとえば腸管細胞および上皮内リンパ球の膜中または膜上に認められる細胞表面 受容体と相互作用することにより、上皮細胞層に物理的に浸透することなく免疫 応答を開始する場合も包含されることは自明であろう。すなわち、熟練した当業 者には、本発明のペプチドは上皮細胞層に対して相互作用、結合、通過または浸 透できるものであることが理解されよう。 本発明のペプチドは好ましくは、経口、経鼻または気管内投与用の剤形として 経口、経鼻または気管内投与される。経口投与した場合に与えられた治療効果を 生じるのに必要な本発明のペプチドの量は、他の種類の投与経路、たとえば非経 口投与によって同じ効果を生じるのに必要な量よりも有意に少ないことが見出さ れている。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個の残基は互いに隣接するかまたは1個より多くないアミノ酸 残基を挟んで存在する免疫調節ペプチドを含有し、そのペプチドは哺乳動物の胃 腸管の上皮細胞層により吸収されうるものでその結果として免疫応答を調節し、 それによって疾患に対する治療効果を生じる経 口投与用剤形を提供する。ペプチドはモノマー型であってもダイマー型であって もよい。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個のシステイン残基は互いに隣接するかまたは1個より多くな いアミノ酸残基を挟んで存在する少なくとも1種の免疫調節ペプチドを含有し、 その少なくとも1種のペプチドは哺乳動物の胃腸管の上皮細胞層により吸収され うるものでその結果として免疫応答を調節し、それによって疾患に対する治療効 果を生じ、この場合、哺乳動物に観察可能なレベルの調節された免疫応答を誘導 するのに必要な少なくとも1種のペプチドの経口投与量は同じ哺乳動物に観察可 能な同レベルの調節された免疫応答を達成するのに必要な非経口投与量よりも少 ない経口投与用剤形を提供する。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個の残基は互いに隣接するかまたは1個より多くないアミノ酸 残基を挟んで存在する免疫調節ペプチドを含有し、そのペプチドは哺乳動物の鼻 腔通路の上皮細胞層により吸収されうるものでその結果として免疫応答を調節し 、それによって疾患に対する治療効果を生じる経鼻投与用剤形を提供する。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個のシステイン残基は互いに隣接するかまたは1個より多くな いアミノ酸残基を挟んで存在する少なくとも1種の免疫調節ペプチドを含有し、 その少なくとも1種のペプチドは哺乳動物の鼻腔通路の上皮細胞層により吸収さ れうるものでその結果として免疫応答を調節し、それにより疾患に対する治療効 果を生じ、この場合、哺乳動物に観察可能なレベルの調節された免疫応答を誘導 するのに必要な少なくとも1種のペ プチドの経鼻投与量は同じ哺乳動物に観察可能な同レベルの調節された免疫応答 を達成するのに必要な非経口投与量よりも少ない経鼻投与用剤形を提供する。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個の残基は互いに隣接するかまたは1個より多くないアミノ酸 残基を挟んで存在する免疫調節ペプチドを含有し、そのペプチドは哺乳動物の肺 の上皮細胞層により吸収されうるものでその結果として免疫応答を調節し、それ によって疾患に対する治療効果を生じる経気管投与用剤形を提供する。 本発明はさらに他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残 基からなりその2個のシステイン残基は互いに隣接するかまたは1個より多くな いアミノ酸残基を挟んで存在する少なくとも1種の免疫調節ペプチドを含有し、 その少なくとも1種のペプチドは哺乳動物の肺の上皮細胞層により吸収されうる ものでその結果として免疫応答を調節し、それによって疾患に対する治療効果を 生じ、この場合、哺乳動物に観察可能なレベルの調節された免疫応答を誘導する のに必要な少なくとも1種のペプチドの経気管投与量は同じ哺乳動物に観察可能 な同レベルの調節された免疫応答を達成するのに必要な非経口投与量よりも少な い経気管投与用剤形を提供する。 本発明のペプチドは、それらが調節された免疫応答を誘発しそれにより治療効 果を発揮できる限り、任意の長さとすることができる。一般的には本発明のペプ チドは長さが4個のアミノ酸残基から約30個のアミノ酸残基までの短いペプチド である。好ましくは、このペプチドは、長さが4個のアミノ酸残基から約20個の アミノ酸残基までのものである。さらに好ましくは、このペプチドは、長さが4 〜15個のアミノ酸(たとえば、4〜10個 もしくは4〜9個)のペプチドであり、とくに好ましくは長さが4〜7個のアミ ノ酸のペプチドである。たとえば、このペプチドは長さが4、5、6、7または 8個のアミノ酸残基のものであり、保護基はあってもなくてもよい。 本発明のペプチドは、本明細書に定義される輸送剤と会合させても、また会合 させなくてもよい。好ましくは、本発明のペプチドは「裸の」形態で、すなわち 輸送剤を添加されない形態で投与される。添加される輸送剤は、本発明のペプチ ドと投与前、投与時または投与直後に、意図的に接触または会合させて配置され るものであり、ペプチドの吸収の改善および/または安定性の改善に役立つ。 すなわち、好ましい一形態においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸 残基からなりその残基は互いに隣接するかまたは1個よい多くないアミノ酸残基 を挟んで存在するペプチドであり、そのペプチドは哺乳動物の上皮細胞層により 吸収されうるものでその結果として免疫応答を調節し、それにより疾患に対する 治療効果を生じる、4〜15個のアミノ酸残基からなり、添加された輸送剤を含ま ない精製された生理学的に活性なペプチドが提供される。ペプチドはモノマーの 形態であっても、また同一または異なるペプチドのダイマーの形態であってもよ い。 次に、本発明の適当なペプチドを以下の式を参照しながら説明する。 式(I) (A)nX−Cys−Cys−Y−(B)m (I) 式中、Aはそれぞれ独立にH、保護基たとえばエチル、トリチル(Trt)、アリ ル、およびt−ブチル、または脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、塩基性側 鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、芳香族側鎖および硫黄含有側鎖を有 するアミノ酸残基の群より独立に選ばれる少なくとも1個 のアミノ酸残基から選択され、 nは1〜11より選ばれる整数であり、 XはNH、および二級アミノ基、アミド側鎖、および脂肪族側鎖を有するアミノ 酸残基の群より選択され、好ましは、XはGly、Pro、Gln、Ile、Val、Asp、Leu 、Glu、AlaまたはNHの群から選択され、 YはNH、二級アミノ基、脂肪族側鎖、酸性側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、芳 香族側鎖、およびアミド側鎖を有するアミノ酸残基の群より選択され、好ましく は、YはPro、Gly、Leu、Glu、Val、Ile、Ser、Phe、Tyr、Thr、Asp、Glnまたは NHの群から選択され、 Bはそれぞれ独立に、H、OH、NH2、保護基、たとえばエチル、トリチル(Trt) 、アリルもしくはt−ブチル、または脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、塩 基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、芳香族側鎖および硫黄含有側 鎖を有するアミノ酸残基の群から選ばれる少なくとも1個のアミノ酸残基からな る群より選択され、 mは1〜11より選ばれる整数であるものとするが、 ただし、Aが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはnは1であり、 Bが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはmは1であり;そして全ペ プチド配列は15個よりも多いアミノ酸残基は含まないものとする。 Aおよび/またはBが1個のアミノ酸残基またはアミノ酸残基の配列を表す場 合、アミノ酸残基またはアミノ酸残基の配列は上述のような天然に存在するアミ ノ酸残基もしくはその同族体、または天然に存在しないアミノ酸残基たとえば合 成アミノ酸残基およびその同族体を包含することができ、または天然に存在する アミノ酸残基および/もしくはその同族体ならびに天然に存在しないアミノ酸残 基および/もしくはその同族体の両者を 含有するアミノ酸残基またはアミノ酸残基配列とすることもできる。 熟練した当業者には同じく自明のように、式(I)の範囲には2個のCysアミノ 酸残基の間に分子内ジスルフィド橋が存在するペプチドが包含される。このよう なペプチドは式(I)のペプチドの酸化型である。熟練した当業者には同じく自明 のように、式(I)のペプチドはホモダイマーまたはヘテロダイマーの形態をとる こともできる。これらはパラレル型でもアンチパラレル型であってもよい。この ようなホモダイマーまたはヘテロダイマーは、式(I)のモノマーから構成され、 システイン残基を介する硫黄−硫黄結合によって連結されている。 本発明の範囲にはまた、式(I)のペプチドの医薬的に許容される塩またはそれ らの生理学的に機能性の誘導体、ならびにそれらの医薬的に許容される担体との 配合物が包含される。 式(I)による本発明の好ましいペプチドは、 Xは Gly、Yは Gly、 Xは Pro、Yは Pro、 Xは Pro、Yは Val、 Xは Ile、Yは Leu、 Xは Pro、Yは Glu、 Xは Glu、Yは Tyr、 Xは Pro、Yは Phe、 Xは Glu、Yは Phe、 Xは Ala、Yは Val、 Xは Val、Yは Ile、 Xは Gln、Yは Ser、 Xは Ile、Yは Thr、 Xは Leu、Yは Asp、 Xは Asp、Yは Ile、 Xは Leu、Yは Gln、 Xは Gly、Yは Asn、 Xは Gly、Yは Pro、および Xは Ala、Yは Gly であり、さらにAおよびBが上に定義した通りのペプチドである。 本発明の式(I)によるさらに好ましいペプチドは、 Gly-Pro-Cys-Cys-Pro-Gly、 Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Pro、 Lys-Pro-Cys-Cys-Glu-Arg、 Pro-Asp-Cys-Cys-Ile-Pro、 AcAla-Pro-Cys-Cys-Val-Pro、 Arg-Cys-Ser-Gly-Cys-Cys-Asn、 Pro-Gly-Cys-Cys-Gly-Pro、 である。 本発明の式(I)による更に好ましいペプチドは、 Gly-Pro-Cys-Cys-Pro-Gly、 Pro-Gly-Cys-Cys-Gly-Pro、 Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Pro、 Lys-Pro-Cys-Cys-Glu-Arg、 Arg-Cys-Ser-Gly-Cys-Cys-Asn、 である。 上記ペプチドのそれぞれNおよびC末端に位置するアミノ酸残基はそれらに対 する修飾は含まないことを理解すべきである。 式(II) (A)nX−Cys−Z−Cys−Y−(B)m (II) 式中、Aはそれぞれ独立に、H、保護基、たとえばエチル、トリチル(Trt)、 アリル、もしくはt−ブチル、または脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロ キシル側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、および硫黄含 有側鎖を有するL−もしくはD−型いずれかのアミノ酸残基の群より選ばれる少 なくとも1個のアミノ酸残基からなる群より選択され、 nは1〜10より選ばれる整数であり、 XはNH、ならびに脂肪族側鎖、二級アミノ基、酸性側鎖、芳香族側鎖、およ びアミド側鎖を有するアミノ酸残基の群からなる群より選択され、Xは好ましく は、Gly、Pro、Gln、Ile、Val、Asp、Leu、Glu、Ala、LysまたはNHからなる群よ り選ばれ、 Zは、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、および塩基性側鎖を有するアミ ノ酸残基からなる群より選択され、Zは好ましくはIle、Gly、Thr、AlaおよびLy sからなる群より選ばれ Yは、アミド側鎖、塩基性側鎖、脂肪族側鎖、酸性側鎖および二級アミノ基を 有するアミノ酸残基からなる群より選択され、Yは好ましくはPro、Gly、Glu、V al、GlnおよびArgからなる群より選ばれ、 Bはそれぞれ独立に、H、OH、NH2、保護基、たとえばエチル、トリチル(Trt) 、アリル、もしくはt−ブチル、または、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖 、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、および硫黄含有側鎖を有 するアミノ酸残基の群から選ばれる少なくとも1個のアミノ酸残基からなる群よ り選択され、 mは1〜10より選ばれる整数であり、 ただし、Aが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはnは1であり、 Bが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはmは1であり、そして各ペ プチド配列は15個までのアミノ酸残基を含有する。 式(II)に関して、Aおよび/またはBが1個のアミノ酸残基またはアミノ酸残 基の配列を表す場合、アミノ酸残基またはアミノ酸残基の配列は上 述のような天然に存在するアミノ酸残基もしくはその同族体、または天然に存在 しないアミノ酸残基たとえば合成アミノ酸残基およびその同族体を包含すること ができ、または天然に存在するアミノ酸残基および/もしくはその同族体ならび に天然に存在しないアミノ酸残基および/もしくはその同族体の両者を含有する アミノ酸残基またはアミノ酸残基配列とすることもできることは熟練した当業者 には自明の通りである。 熟練した当業者には同じく自明のように、式(II)の範囲内には、2個の隣接し てまたは空間的に離れて配置されるCysアミノ酸残基の間に分子内ジスルフィド 橋が存在するペプチドが包含される。このようなペプチドは式(II)のペプチドの 酸化型である。 熟練した当業者には同じく自明のように、式(II)のダイマーはパラレル型であ ってもまたアンチパラレル型であってもよく、ヘテロダイマーも包含され、シス テイン残基を介する硫黄−硫黄結合によって連結されている。本発明の範囲内に はまた、式(II)のペプチドの医薬的に許容される塩またはそれらの生理学的に機 能性の誘導体、ならびにそれらの医薬的に許容される担体との配合物が包含され る。 式(II)の本発明の好ましいペプチドには以下のペプチドが包含される。 Val-Cys-Ile-Cys-Gln、 Val-Cys-Gly-Cys-Arg、 Asp-Cys-Ile-Cys-Gln、 Ile-Cys-Thr-Cys-Glu、 Phe-Cys-Ile-Cys-Lys、 Ala-Cys-Lys-Cys-Gln、 本発明のペプチドは輸送剤とともにまたは輸送剤を加えないで投与することが できる。好ましくは、本発明のペプチドは輸送剤を加えないで、経口、気管内、 経鼻または全身的に投与される。さらに好ましくは、本発明のペプチドは、気管 内、経鼻または経口的に投与される。最も好ましくは、本発明のペプチドは経口 的に投与される。「輸送剤」には添加される送達手段、たとえば小胞送達システ ム、マイクロ粒子、リポゾーム、および薬物(たとえば、ペプチド)を上皮細胞 層または内皮細胞層に運搬するために設計される同様のシステムが包含される。 「輸送剤」にはまた、ペプチドと会合するか、それに融合するか、または複合体 を形成し、本発明のペプチド配列の生理学的統合性の保持を助ける化学物質また は付加的ペプチド配列も包含され、たとえば、ペプチドをプレプロもしくはプロ 型で提供するか、ペプチドを担体蛋白質たとえばグルコシルトランスフェラーゼ と融合するかまたは化学物質たとえばシクロデキストリン等と複合体化する。好 ましくは、本発明のペプチドは遊離のペプチドとして、医薬組成物中に共通して 用いられる慣用のアジュバント、賦形剤および希釈剤とともにレシピエントに投 与される。すなわち、本発明のペプチドは、経口および全身投与用の剤形に共通 して用いられるアジュバント、賦形剤および希釈剤 からなる単純な経口または全身投与用処方の形での経口または全身投与により送 達させることができる。好ましくは、本発明のペプチドは、輸送剤を添加されて いない経口投与剤形として投与される。 粘膜付属リンパ系組織(MALT)は、胃腸管すなわち食道、胃、十二指腸、回腸 および結腸の上皮細胞層、肺の細気管支層、ならびに鼻腔通路にも見出される。 理論によって限定する意図ではないが、本発明のペプチドはMALTと相互作用し、 それによってある種の疾患に対する治療効果を生じる一連の免疫調節が起こるも のと考えられる。 免疫調節応答は、実際上、免疫抑制または免疫刺激でありうる。免疫調節応答 は、癌に対する治療への適用を示すものである。免疫調節作用を有する本発明の ペプチドは、肉腫のような間葉組織起源の癌、たとえば線維肉腫、粘液肉腫、脂 肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫または軟骨肉腫、血管肉腫、内皮系肉腫、リンパ管肉 腫、滑膜肉腫または中皮性肉腫;白血病およびリンパ腫、たとえば顆粒球白血病 、単球白血病、リンパ球白血病、悪性リンパ腫、形質細胞腫、細網肉腫もしくは ホジキン病;平滑筋肉腫または横紋筋肉腫のような肉腫、上皮起源の腫瘍(癌腫 )たとえば扁平上皮癌、基底細胞癌、汗腺癌、脂腺癌、腺癌、乳頭状癌腫、乳頭 状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、未分化癌、気管支癌、黒色腫、腎細胞癌、肝細胞癌 、総胆管癌、胆管癌、乳頭状癌腫、移行上皮癌、絨毛癌、精上皮腫または胎生期 癌;ならびに中枢神経系の腫瘍たとえば神経膠腫、髄膜腫、髄芽腫、シュワン腫 または脳室上衣腫の処置に有利であることが指示される。本発明のペプチドは、 それらの活性に基づき黒色腫、乳癌、消化管癌たとえば結腸癌、神経膠腫、膀胱 癌および頭頸部の扁平上皮癌のような悪性腫瘍の処置における適用が指示される 。さらに本明細書に記載の試験で免疫調節作用を生じるペプチドは、自己免疫疾 患に関連する急性および/または慢性の感染、な らびに自己免疫疾患自体、たとえば非肥満型糖尿病、全身性エリテマトーデス、 強皮症、シェーグレン症候群、皮膚筋炎もしくは多発性硬化症、慢性関節リウマ チ、動脈硬化症、ならびに乾癬、喘息、鼻炎、線維症、慢性気管支炎、肝炎、感 染後アネルギー、後天性免疫不全疾患たとえばAIDS、および外傷後免疫学的アネ ルギーの処置における治療効果が指示される。 さらに、免疫調節作用を有する本発明のペプチドは、様々な形態のワクチンプ レパレーションおよび移植臓器の拒絶を阻止するために設計された組成物におい て、アジュバントとして有利に使用できる。 本発明の他の態様においては、少なくとも2個のシステインアミノ酸残基から なり、その2個の残基は互いに隣接するかもしくは1個より多くないアミノ酸残 基を挟んで存在する精製された生理学的に活性な免疫調節ペプチドの、調節され た免疫応答を誘導しそれによって治療効果を生じるのに十分な用量を哺乳動物の 上皮細胞層に投与することからなる調節された免疫応答の誘導方法が提供される 。 本発明のさらに他の態様においては、哺乳動物に調節された免疫応答を誘導す る方法において、1)哺乳動物がその免疫応答の調節を必要としていることを確 認し、ついで2)2個のシステインアミノ酸残基からなり、その残基は互いに隣 接するかもしくは1個より多くないアミノ酸残基を挟んで存在する長さが4〜15 個のアミノ酸残基の添加された輸送剤を含まない生理学的に活性な精製されたペ プチドの、上記免疫調節応答を誘導しそれによって治療効果を生じるのに十分な 用量を哺乳動物の少なくとも1つの上皮細胞層に投与することからなる方法が提 供される。ペプチドが投与される上皮細胞層は消化管の上皮細胞層であることが 好ましい。とくに好ましくは、ペプチドはMALTに投与される。 好ましい実施態様においては、添加された輸送剤を含まない生理学的に 活性な式(I)のペプチドの、調節された免疫応答を誘発しそれにより治療効果を 生じるのに十分な用量を哺乳動物のMALTに投与することからなる哺乳動物に調節 された免疫応答を誘発する方法が提供される。ペプチドはモノマー型であっても ダイマー型であってもよい。 好ましい実施態様においては、添加された輸送剤を含まない生理学的に活性な 式(II)のペプチドの、調節された免疫応答を誘発しそれにより治療効果を生じる のに十分な用量を哺乳動物のMALTに投与することからなる哺乳動物に調節された 免疫応答を誘発する方法が提供される。ペプチドはモノマー型であってもダイマ ー型であってもよい。 本発明の好ましい態様においては、2個のシステイン残基が互いに隣接するか もしくは1個より多くないアミノ酸残基を挟んで存在する長さ4〜15アミノ酸残 基のペプチドであり、添加された輸送剤を含まない生理学的に活性なペプチドの 、疾患の処置に適当な医薬の製造における使用が提供される。本発明のペプチド で処置できる癌の特定の形態は上に掲げた通りである。好ましい実施態様におい ては、添加された輸送剤を含まない式(I)の生理学的に活性なペプチドの、疾患 とくに癌および関節リウマチの処置に適当な医薬の製造における使用が提供され る。さらに他の本発明の態様として、添加された輸送剤を含まない式(II)の生理 学的に活性なペプチドの、疾患とくに癌および関節リウマチの処置に適当な医薬 の製造における使用も包含される。 本発明のさらに他の実施態様においては、本発明のペプチドを、本発明のペプ チドの個々のアミノ酸残基またはペプチドのフラグメントを連結してペプチド結 合を形成させる化学的過程により、最初および/または最終過程で保護基を用い て製造する方法が提供される。 本発明の他の実施態様においては、治療たとえば癌または関節リウマチの治療 に使用するための、2個のシステイン残基からなりその残基は互いに1個より多 くないアミノ酸残基を挟んで存在する長さが4〜15個のアミノ酸残基の、添加さ れた輸送剤を含まない生理学的に活性なペプチドが、本発明のさらに別の態様と して提供される。好ましい実施態様においては、治療たとえば癌または関節リウ マチの治療に使用するための式(I)または式(II)のペプチドが提供される。 癌または関節リウマチの治療に必要な式(I)または式(II)のペプチドの量は、 もちろん様々に変動し、最終的には担当の医師または獣医師の判断で決定される 。考慮すべき因子には、処置される状態、投与経路、処方の性質、哺乳動物の体 重、表面積、年齢および全身状態、ならびに投与される特定のペプチドが包含さ れる。本発明のペプチドの適切な有効用量は一般的に、約0.0001μmol/kg〜約1 000μmol/kg体重、好ましくは約0.003μmol/kg〜約300μmol/kg体重、たとえ ば約0.001〜100μmol/kg体重の範囲たとえば0.03〜3.0μmol/kg体重である。 総用量は単回用量、または多重用量としてたとえば1日2〜6回に投与すること ができる。たとえば75kgの哺乳動物(たとえばヒト)では、用量範囲は約2.25μ mol/kg/日〜225μmol/kg/日であり、局所投与では約100μmolを使用できる 。分割多重投与が指示される場合には、処置は通常、本発明のペプチド25μmol の1日4回までの投与によって行うことができる。別の投与計画においては、本 発明のペプチドは隔日または1週1もしくは2回の投与とすることもできる。適 当な投与計画が担当の医師または獣医師の判断で決定されることは熟練した当業 者には自明の通りである。 活性ペプチドは単独で投与することも可能ではあるが、活性ペプチドは医薬製 剤として提供することが好ましい。医薬用の本発明の組成物は、式 (I)もしくは式(II)のペプチドまたはそれらの塩を1種または2種以上の医薬的 に許容される担体および所望により他の治療活性成分とともに含有する。担体は 、製剤の他の成分と適合性であり、またそのレシピエントに実質的に有害でない との意味で医薬的に許容されるものでなければならない。本発明のペプチドの遊 離酸付加塩(たとえばハロゲン化水素酸塩)ならびに塩基塩が本発明の範囲内に 包含されることは熟練した当業者には自明の通りである。とくに好ましい塩は医 薬的に許容される塩である。 適当な酸付加塩には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、過クロール酸、硫酸、クエン 酸、酒石酸、リン酸、乳酸、安息香酸、グルタミン酸、シュウ酸、アスパラギン 酸、ピルビン酸、酢酸、コハク酸、フマール酸、マレイン酸、オキザロ酢酸、イ セチオン酸、ステアリン酸、フタル酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホ ン酸、ベンゼンスルホン酸、ラクトビオン酸、およびグルクロン酸から形成され る塩が包含される。適当な塩基塩には、無機塩基塩たとえばアルカリ金属塩(た とえばナトリウムおよびカリウム塩)およびアルカリ土類金属塩(たとえばカル シウム塩)、有機塩基塩たとえばフェニルエチルベンジルアミン、ジベンジルエ チレンジアミン、エタノールアミンおよびジエタノールアミンの塩、ならびにア ミノ酸塩たとえばリジンおよびアルギニンの塩が包含される。とくに好ましい塩 は医薬的に許容される塩である。 本発明は、したがって、さらに式(I)または式(II)のペプチドとその医薬的に 許容される担体からなる医薬製剤を提供する。 熟練した当業者には自明のように、当然、式(I)のペプチドからなる医薬製剤 は2種以上の式(I)のペプチドを含有することができる。したがって、医薬製剤 は、式(I)または式(II)の少なくとも2種のペプチドからなるか、あるいは式( I)または式(II)のペプチドのカクテルとすることがで きる。また、医薬製剤は、少なくとも2種のペプチドからなり、少なくとも1種 は式(I)から選択され、少なくとも1種は式(II)から選択され、式(I)および(I I)から選択されるペプチドのカクテルとすることができる。 また、本発明のペプチド、たとえば少なくとも1種の式(I)のペプチドおよび /または少なくとも1種の式(II)のペプチドまたはそれらの生理学的に機能性の 誘導体を医薬的に許容されるそれらの担体と配合することからなる医薬製剤の製 造方法も提供される。 本発明のペプチドおよびそれらの生理学的に機能性の誘導体は、処置される状 態に適当な任意の経路によって投与することができる。適当な経路には、経口、 気管内、経直腸、経鼻、局所(経頬および舌下を含む)、経膣および非経口(皮 下、筋肉内、静脈内、皮内、莢膜内、腹腔内および硬膜外を含む)投与が包含さ れる。経路はたとえばレシピエントの状態によって変動されるものであることを 理解すべきである。好ましい製剤は経口、経鼻または気管内投与に適当な製剤で ある。最も好ましい製剤は、経口投与に適した製剤である。 口内の局所投与に適した製剤には、フレーバーベース通常はスクロースならび にアラビアおよびトラガントゴム中にペプチドを含有するロゼンジ、不活性基剤 たとえばゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアラビアゴム中に活 性成分を含有するトローチ、ならびに適当な液体担体中にペプチドを含有する含 嗽剤が包含される。 経口投与に適当な本発明の製剤は、個別単位たとえばカプセル剤、カシェー、 錠剤、フレーバーベース通常はスクロースならびにアラビアおよびトラガントゴ ム中にペプチドを含有するロゼンジ、不活性基剤たとえばゼラチンおよびグリセ リンまたはスクロースおよびアラビアゴム中に活性成分を含有するトローチなら びに適当な液体担体中に活性成分を含有する含 嗽剤として提供される。各製剤は一般に既定量の活性ペプチドを、粉末もしくは 顆粒、水性もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液、たとえばシロップ、エ リキシル、乳化液もしくは水薬等として含有する。 錠剤は、必要に応じて1種または2種以上の補助成分とともに圧縮または成型 して製造できる。圧縮錠は活性成分を流動性の形態たとえば粉末または顆粒とし て、所望により結合剤(たとえば、ポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメ チルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤(たとえばグリコー ル酸デンプンナトリウム、架橋ポビドン、架橋カルボキシメチルセルロースナト リウム)、界面活性剤もしくは分散剤と混合して適当な装置で圧縮することによ り製造できる。成型錠は、粉末化したペプチドを不活性液体希釈剤で湿潤させた 混合物を適当な装置で成型することによって製造できる。錠剤は所望によりコー ティングを施してもまた割線を付してもよく、また、たとえばヒドロキシプロピ ルメチルセルロースを所望の放出像を与えるように割合を変動させて用い、含ま れる活性成分の徐放または制御された放出が達成されるように製剤化することも できる。 シロップは、活性ペプチドを糖たとえばスクロースの濃厚水溶液に添加し、こ れに任意の必要成分を加えて製造できる。補助成分には、フレーバー、糖の析出 を遅延させる物質または他の成分の溶解度を上昇させる物質たとえばグリセロー ルまたはソルビトールのような多価アルコールルが包含される。 上述の成分に加えて、本発明の製剤にはさらに、希釈剤、緩衝剤、賦香剤、結 合剤、界面活性剤、増粘剤、滑沢剤、防腐剤(抗酸化剤を含む)等から選ばれる 1種または2種以上の補助成分を含有させることができる。 本発明の製剤への使用に適した乳化剤および乳化安定剤としては、 Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、グリ セリルモノステアレートおよびラウリル硫酸ナトリウムがある。 医薬乳化製剤に使用される大部分の油脂中への活性化合物の溶解度は低いと思 われることから、製剤に適当な油脂または脂肪は所望の治療活性の達成を基本に 選択される。したがってクリームは油性ではなく、無色で、水溶性の製品とし、 チューブまたは他の容器からの漏出を避けるために適当な硬度をもつことが好ま しい。直鎖または分岐鎖の一または二塩基性アルキルエステル、たとえばジイソ アジピン酸エステル、ステアリン酸イソセチル、ヤシ油脂肪酸のプロピレングリ コールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン 酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、また は Crodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルの配合物が使用できる。最後の 三者が好ましいエステルである。これらは単独でまたは要求される性質に応じて 配合して使用できる。別法として、高融点の脂質たとえば白色軟質パラフィンお よび/または液体パラフィンあるいは他の鉱油も使用できる。 経直腸投与用の製剤は任意の適当な形態、たとえば本発明のペプチドを中性脂 肪基剤たとえばココア脂と混合してまたはサリチル酸エステルと混合してなる適 当な基剤による坐剤、あるいは溶液または懸濁液の形態とすることができる。ま た、本発明の活性ペプチドを植物油またはパラフィン油と混合したゼラチン直腸 カプセルの形態の製剤も使用できる。 経鼻投与に適当な製剤としては、担体が固体の場合には、粒子サイズがたとえ ば20〜500ミクロンの範囲の粗粒子粉末がある。粒子サイズが粒子型の活性物質 自体に関係する場合には、その粒子サイズは2〜500ミクロンの範囲とすること ができる。粗粒子粉末製剤は鼻孔に近づけて保持した粉末容器から鼻孔を通して 急速に吸い込むことによって投与できる。たと えば鼻用スプレーまたは鼻用滴剤として投与される、担体が液体の適当な製剤に は、活性成分の水性または油性溶液が包含される。すなわち、本発明のペプチド は、口内または鼻孔吸入用の加圧用量計量吸入器または乾燥粉末吸入器中に製剤 化するか、または噴霧化用の液体製剤とすることができる。活性ペプチドは微粉 化または他の方法で処理して、吸入療法に適した粒子サイズ(直径中央値<10μ m)とする。 加圧用量計量吸入器の場合には、微粉化ペプチドを液化噴射剤または液化噴射 剤混合物中に懸濁することができる。このような噴射剤は溶媒として働いてもよ いが、その必要はない。いずれの場合も、微粉化ペプチドはたとえば計量バルブ 付きの容器に充填できる。 適当な噴射剤には、本技術分野で一般に使用される噴射剤、たとえばヒドロフ ルオロアルカン(HFA)が包含される。HFA噴射剤は、本発明のペプチドをMAL Tへの送達に適した任意の混合物として提供することができる。本発明における 使用に適当なHFAの例としては、テトラフルオロエタン〔たとえば、噴射剤 1 34a(Hoechst)〕およびヘプタフルオロプロパン〔たとえば、噴射剤 227(Hoechs t)〕がある。熟練した当業者には自明のように、当然、このような製剤には適当 な濃度の界面活性剤、たとえばソルビタントリオレエート、レシチン、オレイン 酸等を加えることもできる。界面活性剤の使用はペプチド製剤の物理的安定性を 増大させるためである。この製剤には、選択された噴射剤中のペプチドの溶解度 を改善するためエタノールのような溶媒を含有させることもできる。 本発明の活性ペプチドは、乾燥粉末の吸入に適当な吸入装置たとえば携帯用の 吸入装置等によって送達させることができる。乾燥粉末製剤中においては、本発 明の活性ペプチドは単独でまたは担体たとえばラクトース、マンニトールまたは グルコースと配合して使用できる。担体の選択は、本 発明のペプチドの生理学的作用が実質的に損なわれない限りとくに制限はない。 粉末製剤には、安定性を保持するために必要な他の添加物を包含させることもで きる。このような添加物の場合も同様に、本発明のペプチドの生理学的作用、し たがって治療効果を実質的に妨害するものであってはならない。吸入装置は本技 術分野で既知の任意の種類とすることができる。たとえば、用量が吸入装置内の 計量ユニットによって測定されるかまたは予め測定された用量の集積部から送達 される、用量が予め定められた単回用量吸入装置または多重用量吸入装置とする ことができる。 非経口投与に適当な製剤は、好ましくはレシピエントの血液と等張性とした活 性化合物の滅菌水性製剤とするのが便利である。このような製剤としては、本発 明のペプチドの医薬的におよび薬理学的に許容される酸付加塩の、レシピエント の血液と等張性とした溶液が適当である。 有用な製剤にはまた、本発明のペプチドの濃厚溶液または固体からなり、適当 な溶媒で希釈すると上述の非経口投与用溶液を与える製剤がある。 次に本発明を以下の非限定的実施例によって詳細に説明する。1.ペプチドの合成 本明細書に記載される本発明のペプチドのN- およびC-末端には基を示さな いが、N末端はアミノ型(NH2)、C末端はカルボキシル型(-COOH)であることを理 解すべきである。 以下の実施例におけるペプチドの番号は、例43から得られた結果を示す表1に おいて用いられる番号である。 実施例1:Pro-Gly-Cys-Cys-Gly-Proの合成 ポリエチレングリコール鎖とグラフト重合させ、リンカー、p−カルボキシ− トリフェニルメタノール(Sheppard,R.C.,Williams,B.J.,Acid-labile Resi n Linkage Agents for Use in Solid Phase Peptide Synthesis.Int.J.PeptideProtein Res.1982,20,451-454)で官能化した架 橋ポリスチレン骨格からなる樹脂(Rapp Polymerより)にカップリングさせたFm oc−プロリン(1.11g、0.18mmol/g、0.20mmol)用いて合成した。用いたNα−F moc−保護L−アミノ酸ペンタフルオロフェニルエステルはBachemおよびMillipo reから購入し、Cysはトリフェニルメチル(Trt)基で保護した。ペプチド試薬用の DMFおよび20%ピペリジン/DMFはMilliporeから購入した。カップリング 試薬 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)はFlukaから入手した。合成は、 Millipore 9050 Plus PepSynthesizerによって実施した。 樹脂(Rapp Polymerより)上にてC−末端アミノ酸、Tentagel S trt−Pro−F moc(1.11g、0.18mmol/g、0.20mmol)をDMF中で30分間膨潤させたのち、ス ラリーをシンセサイザーのカラムに添加した。シンセサイザーは、各Fmoc−脱保 護のための20%ピペリジン/DMFとの8分間再循環ついで洗浄後Nα−Fmoc− 保護L−アミノ酸ペンタフルオロフェニルエステル(0.8mmol)のHOBT(0.9mmol )による活性化から構成される連続的な脱保護、洗浄およびカップリングサイク ルにより作動させた。活性化アミノ酸をカラムに添加し、それぞれ30分間再循環 した。N−末端Fmoc−基の脱保護および最終のDMF洗浄でシンセサイザーによ る合成を完了した。樹脂上に得られたペプチドを焼結ガラスろ斗に移し、MeOH( 2×10ml)で2回、CH2Cl2(3×10ml)で3回洗浄した。樹脂を真空下に一夜乾燥 させたのち、エタンジチオール/TFA5/95(20ml)を用いて室温で3時間、 ペプチドの側鎖の脱保護と樹脂からの切断を行った。樹脂をろ過し、3×10mlの 酢酸で洗浄した。酸性分画を合わせて蒸発させたのち残留物をエーテルと3回磨 砕した。 粗ペプチドをH2O/CH3CN 1/1に溶解し凍結乾燥した。得られた物質 をGibson 305 および Gibson 306 HPLCシステムならびにKromasil 100−5C18 25 cm×22mm内径の逆相カラム(A=0.1%TFA/H2O−B=0.1%TFA/CH3CN:5〜80 %/25分;10ml/分、220nm)を用いたHPLCにより精製した。HPLC分画を合わせ て凍結乾燥すると標記化合物84mgが残留した。MH+(m/z)=533。 Lys-Leu-Cys-Cys-Glu-Met(39.6mg、54.7μmol)は実施例1と同様のプロトコ ールに従って調製した。Lys-Leu-Cys-Cys-Glu-Metを5%酢酸水溶液(80ml)に 溶解し、溶液のpHを炭酸アンモニウムで6に調整した。ジメチルスルホキシド( 60ml)を加え、混合物を室温で24時間攪拌した。完了後、反応混合物を真空中で 約8mlになるまで濃縮した。溶液を半製造用HPLC(APEX Prep Sil ODS、8μm、25 cm×22mm内径、0.1%TFA水溶液中CH3CN、5〜60%50分の直線勾配、流速10ml/分 で溶出、UV検出:220nm)により精製し、凍結乾燥すると、標記化合物(19.7mg 、50%、白色粉末)が得られた。HRMS(FAB+)C28H51N8O8Sとして計算した正確 な質量:723.299;分析値:723.302。 実施例3:パラレル分子内酸化ダイマー: パラレルホモダイマーの製造には、システインの一方には Acm(アセトアミド メチル)保護基を有し、他方のシステインは保護されていない単一のペプチド鎖 〔Pro-Gly-Cys-Cys(Acm)-Gly-Pro〕を実施例1と同一のプロトコールを用いて合 成した。モノマーは、実施例2と同じプロトコールを用いる遊離システインの酸 化によりダイマー化した。第二のジスルフィド結合はRuiz-Gayoのプロトコール を用い形成させた(Ruiz-Gayoら,1988, Tetrahedron Lett.29,3845-3848)。モノ酸化ダイマー(100mg、83μmol)をMeOH (16ml)に溶解し、これに新たに調製した0.2M I2/CH3OH(8.2ml、1.64mmol )を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。H2O(20ml)を加えたのち、混合物 に0.5Mアスコルビン酸(水溶液)を徐々にヨードの色が消えるまで加えた。混 合物を注意深く室温で半分の容量に蒸発させた。粗生成物を凍結乾燥し、ついで HPLCで精製した。 実施例4:アンチパラレルダイマー: アンチパラレルホモダイマーの製造には、Ruiz-Gayoの一般的操作を使用した( Ruiz-Gayoら,1988,Tetrahedron Lett.29,3845-3848)。それぞれシステイン の一方にAcm(アセトアミドメチル)保護基有し、他方のシステインは保護され ていない2種の単一ペプチド鎖〔Pro-Gly-Cys-Cys(Acm)-Gly-Pro および Pro-Gl y-Cys(Acm)-Cys-Gly-Pro〕を実施例1と同じプロトコールを用いて合成した。一 方のモノマー(62μmol)をイソプロパノール/2M酢酸(50/50、20ml)中に 溶解し、2,2′−ジチオピリジン(205μmolを15mlのイソプロパノール/2M酢 酸50/50に溶解)を加えて一方のモノマーの非保護システインを活性化した。混 合物を室温で一夜攪拌した。混合物を蒸発させ、ついでCH3CN(25ml)を加え、 混合物をもう一度蒸発させた。残った粗生成物をエーテル(4×25ml)と磨砕し 、得られたS−ピリジル誘導体、Pro-Gly-Cys(SPyr)-Cys(Acm)-Gly-Proをさらに 精製することなく、そのまま使用した。この活性化誘導体は、活性化鎖を0.01M 酢酸アンモニウム溶液(50ml、pH=6.5)に溶解し、他の鎖(17mlの0.01M酢酸 アンモニウム水溶液に溶解)を加え、混合物を30分間攪拌することにより、第二 のペプチド鎖(62μmol)と反応させた。反応混合 物を凍結乾燥して、粗生成物をHPLCで精製するとモノジスルフィドダイマーが生 成した。第二のジスルフィド結合はCH3OH中I2により実施例3と同じプロトコー ルを用いて形成させ、HPLCで精製して最終生成物を得た。 実施例5:Gly-Pro-Cys-Cys-Pro-Glyの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例6:Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Proの合成 実施例1と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例7:Phe-Cys-Ile-Cys-Lysの合成 実施例1と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例8:Lys-Pro-Cys-Cys-Glu-Argの合成 実施例1と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例9:Arg-Cys-Ser-Gly-Cys-Cys-Asnの合成 実施例1と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例16:アンチパラレル分子内酸化ダイマー: 実施例4と同じプロトコールを用いて合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例21:Pro-Val-Cys-Cys-Ile-Glyの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例25:Pro-Asp-Cys-Cys-Ile-Proの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例26:Leu-Ala-Cys-Cys-Val-Valの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例28:Ac-Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Proの合成 合成は実施例1と同じプロトコールに従って行い、Millipore 9050PlusPepシ ンセサイザーでの合成順序の最後にDMF中0.3M N−アセチルイミダゾールの 樹脂への添加、合成カラムを通してこの溶液の2時間の循環、ついでDMFによ る洗浄からなるメチル化工程を付加した。 実施例29:Lys-Glu-Cys-Cys-Tyr-Valの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例30:Lys-Leu-Cys-Cys-Gln-Metの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例33:Val-Cys-Ile-Cys-Glnの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例3と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例35:Val-Cys-Gly-Cys-Argの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例3と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例37:Ile-Cys-Thr-Cys-Gluの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例40:Asp-Cys-Ile-Cys-Glnの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例2と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例42:Ala-Cys-Lys-Cys-Glnの合成 実施例1と同じプロトコールに従って合成を行った。 実施例43:遅延型過敏症(DTH)試験 本発明のペプチドの免疫応答を調節する能力は、マウスにおける遅延型過敏症 (DTH)試験におけるそれらの効果によって例示できる。DTH試験は免疫調節 の例示のために用いられ、そのプロトコールはたとえばCarlsten,H.ら(1986) Int.Arch.Allergy Appl.Immunol.81:322に記載されている。この記載は参照に よって本明細書に導入する。ペプチドは以下の1または2以上の投与量:0.0003 μmol/kg、0.003μmol/kg、0.03μmol/kg、0.3μmol/kg、および3.0μmol/k gで試験した。 それぞれ体重18〜20gの雄性および雌性Balb/cマウスはBomholtsgaard (Denmark)から入手した。4−エトキシメチレン−2−フェニルオキサゾリン− 5−オン(OXA、Sigma Chemicals)をDTH試験における抗原として使用した。 マウスは日0に剃毛した背部の皮膚に3%OXA含有無水エタノール−アセト ン(3:1)溶液150μlを適用することにより感作した。ペプチド1〜41またはビ ヒクル〔緩衝液Aおよび緩衝液B(緩衝液A:Na2HPO4、0.89g/100ml、EDTA0.0 5g/100ml;緩衝液B:NaH2PO4、0.69g/100ml、EDTA0.05g/100ml)の63% :37%Bの比の混合物を含むリン酸緩衝液、pH7.4〕による処置を感作直後に経 口給餌によって開始し、日6まで1日1回(午前)継続した。感作7日後、すべ てのマウスの両耳に、落花生油に溶解した1%OXA20μlの両側への局所適用 により抗原投与を行った。耳の厚さを抗原投与の前ならびに24時間および48時間 後に、Oditestバネカリパスを用いて測定した。抗原投与および測定はフェノバ ルビタールによる軽麻酔下に実施した。 DTH反応の強度をLoveren,H.ら(1984)J.Immunol.Methods 67:311に記 載された方法に従って測定し、式、Tt24/48−Tt0μm単位(式中、t0、t24およ びt48はそれぞれ、個体試験(T)において時間0、抗原投与後24時間または48時 間後の耳の厚さを示す)で表現した。結果は平均±SEMとして表す。群の平均間 の有意レベルはStudentの両側t−検定で求める。ペプチドの免疫調節効果は対 照(リン酸緩衝液)と比較した耳の厚さの増大又は減少における有意差に反映さ れる。 表1にはDTH試験で試験されたペプチド1〜41の構造を示す。これらのペプ チドは、試験した少なくとも1つの投与量において、対照に比較して免疫刺激ま たは免疫抑制効果で有意差を示す。 実施例44:異なる経路で投与したペプチドの免疫調節作用の比較 ペプチド(ペプチド番号4−配列番号2に由来)をマウス(1群10匹)に例43 と同様に0.0003μmol/kg体重〜3.0μmol/kg体重の用量で経口投与および非経 口投与(静脈内および皮下注射)した。動物は実施例43と同様に検査し、耳の厚 さの変化を記録した。各群のマウス(1群10匹)についての平均および平均の標 準誤差を求めた。経口経路によるペプチドの投与は、ペプチドを他の非経口経路 で投与する場合に認められる応答に比較して、より著しい免疫調節応答を生じる ことが見出された。 実施例45:異なる投与経路で投与されたペプチドダイマー(ペプチド番号 36−配列番号2に由来)の免疫調節作用の比較 ペプチド(ペプチド番号36)をマウス(1群10匹)に0.03μmol/kg体重およ び3.0μmol/kg体重の用量で投与した。動物は実施例43と同様に検査し、耳の厚 さの変化を記録した。各群のマウス(1群10匹)についての 平均および平均の標準誤差を計算した。ペプチドダイマーはDTH試験において 対照に比べて有意な免疫調節作用を生じ、経口経路による投与は、非経口経路に より同じ投与量のペプチドを投与する場合に認められる応答に比較してより強力 な応答を生じることが見出された。 実施例46:腫瘍の増殖に対するペプチド(ペプチド番号1、ペプチド番号 2、ペプチド番号7およびペプチド番号4ならびペプチド番号 8)の効果 等張食塩水および5%先天的正常ラット血清中ラット自然発症乳癌細胞104個 をWistarラット(1群8匹)の右後肢に皮下接種した。腫瘍サイズは触診ならび に最大の直径である第一直径(a)と第一直径に対して垂直の直径(b)のカリパス 測定により評価した。腫瘍の容量は式V=0.4ab2を用いて計算した。腫瘍容量は 各群ラット(1群8匹)についての中央値をmm3で表す。 薬物および対照(等張食塩水)は強制投与(食道チューブ)により、以下のペ プチド: i)Gly-Pro-Cys-Cys-Pro Gly〔ペプチド番号1(配列番号1):3μmol/kg/ 日〕; ii)Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Pro〔ペプチド番号7(配列番号5):0.03および0.3 μmol/kg/日〕; び0.3μmol/kg/日〕;および 0.03および0.3μmol/kg/日〕 については日4〜8および日11〜15の各日に、以下のペプチド: 0.03、0.3および3.0μmol/kg/日〕については日6〜9および日13〜20の各日 に、1回(午前)投与した。 ペプチド1、2および4の結果は、試験したすべての用量レベルにおいて、対 照に比べて腫瘍容量の著しい低下を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 セルンストランド,ベンクト スウエーデン国エス−223 61 ルンド. ロビユーガタン 11ベー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.精製された生理学的に活性なペプチドにおいて、少なくとも2個のシステイ ンアミノ酸残基からなり、その2個の残基は互いに隣接するかまたは1個より多 くないアミノ酸残基を挟んで存在し、そのペプチドは哺乳動物の上皮細胞層によ り吸収され、調節された免疫応答を生じ、それにより疾患に対する治療効果を発 揮するペプチド。 2.第一のペプチドの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基と第二のペプチ ドの少なくとも2個のシステインアミノ酸残基の間の硫黄−硫黄結合を介して第 一のペプチドに第二のペプチドが連結しているダイマーの形態の請求項1に記載 のペプチド。 3.ダイマーはパラレルダイマー、アンチパラレルダイマーおよびヘテロダイマ ーからなる群より選択される請求項2に記載のペプチド。 4.長さが4アミノ酸から約30アミノ酸までの請求項1〜3のいずれかに記載の ペプチド。 5.長さが4アミノ酸から約20アミノ酸までの請求項1〜4のいずれかに記載の ペプチド。 6.長さ4〜15アミノ酸の請求項1〜5のいずれかに記載のペプチド。 7.天然に存在するアミノ酸および/または天然に存在しないアミノ酸からなる 請求項1〜6のいずれかに記載のペプチド。 8.ペプチドは、Ile、LeU、Ala、Arg、Asn、Asp、Cys、Gln、Glu、Gly、Lys、P he、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、Met、HisおよびValから独立に選択されるアミノ 酸残基から構成される請求項1〜7のいずれかに記載のペプチド。 9.式(I): (A)nX−Cys−Cys−Y−(B)m (I) (式中、 Aはそれぞれ独立にH、保護基、または、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル 側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、芳香族側鎖および硫 黄含有側鎖を有するL−もしくはD−型いずれかのアミノ酸残基の群より独立に 選ばれる少なくとも1個のアミノ酸残基からなる群より選択され、 nは1〜11より選ばれる整数であり、 XはNH、および脂肪族側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、酸性側鎖および脂 肪族側鎖を有するアミノ酸残基の群からなる群より選択され、 YはNH、ならびに二級アミノ基、脂肪族側鎖、酸性側鎖、脂肪族ヒドロキシ ル側鎖、芳香族側鎖、およびアミド側鎖を有するアミノ酸残基の群からなる群よ り選択され、 Bはそれぞれ独立にH、OH、NH2、保護基、または脂肪族側鎖、脂肪族ヒド ロキシル側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、芳香族側鎖 および硫黄含有側鎖を有するアミノ酸残基の群から選ばれる少なくとも1個のア ミノ酸残基からなる群より選択され、 mは1〜11より選ばれる整数であり、 ただし、Aが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはnは1であり 、Bが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはmは1であり、各ペプチ ド配列は15個までのアミノ酸残基を含有する)で表される請求項1〜8のいずれ かに記載のペプチド。 10.Xは、Gly、Pro、Gln、Ile、Val、Asp、Leu、Glu、AlaおよびNHからなる群よ り選ばれ、Yは、Pro、Gly、Leu、Glu、Val、Ile、Ser、Phe、Tyr、Thr、Asp、G lnおよびNHからなる群より選ばれる請求項9に記載のペプチド。 11.Xは Gly、Yは Gly、 Xは Pro、Yは Pro、 Xは Pro、Yは Val、 Xは Ile、Yは Leu、 Xは Pro、Yは Glu、 Xは Glu、Yは Tyr、 Xは Pro、Yは Phe、 Xは Glu、Yは Phe、 Xは Ala、Yは Val、 Xは Val、Yは Ile、 Xは Gln、Yは Ser、 Xは Ile、Yは Thr、 Xは Leu、Yは Asp、 Xは Asp、Yは Ile、 Xは Leu、Yは Gln、 Xは Gly、Yは Asn、 Xは Gly、Yは Pro、または Xは Ala、Yは Gly である請求項9または10に記載のペプチド。 12.第一のペプチドの2個のシステインアミノ酸残基と第二のペプチドの2個の システインアミノ酸残基の間の硫黄−硫黄結合を介して第一のペプチドに第二の ペプチドが連結している2つのペプチド配列から形成されるダイマーの形態の請 求項9〜11のいずれかに記載のペプチド。 13.2個の同じペプチド配列から構成される請求項12に記載のダイマーの形態の ペプチド。 14.以下の群: Gly-Pro-Cys-Cys-Pro-Gly、 Pro-Gly-Cys-Cys-Gly-Pro、 Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Pro、 Lys-Pro-Cys-Cys-Glu-Arg、 Pro-Asp-Cys-Cys-Ile-Pro および Arg-Cys-Ser-Gly-Cys-Cys-Asn から選択される請求項11に記載のペプチド。 15.以下の群: から選択される請求項11に記載のペプチド。 17.以下の群: Gly-Pro-Cys-Cys-Pro-Gly、 Pro-Gly-Cys-Cys-Gly-Pro、 Ala-Pro-Cys-Cys-Val-Pro、 Lys-Pro-Cys-Cys-Glu-Arg および Arg-Cys-Ser-Gly-Cys-Cys-Asn から選択される請求項14に記載のペプチド。 18.以下の群: から選択される請求項15に記載のペプチド。 19.式(II): (A)nX−Cys−Z−Cys−Y−(B)m (II) (式中、 Aはそれぞれ独立にH、保護基、または、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル 側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、および硫黄含有側鎖 を有するL−もしくはD−型いずれかのアミノ酸残基の群より選ばれるアミノ酸 残基からなる群より選択され、 nは1〜10より選ばれる整数であり、 XはNH、ならびに脂肪族側鎖、二級アミノ基、芳香族側鎖、酸性側鎖および アミド側鎖を有するアミノ酸残基の群からなる群より選択され、 Zは、脂肪族側鎖、脂肪族ヒドロキシル側鎖、および塩基性側鎖を有するア ミノ酸残基からなる群より選択され、 Yは、アミド側鎖、塩基性側鎖、脂肪族側鎖、酸性側鎖、および二級アミノ 基を有するアミノ酸残基からなる群より選択され、 Bはそれぞれ独立にH、OH、NH2、保護基、または脂肪族側鎖、脂肪族ヒド ロキシル側鎖、塩基性側鎖、酸性側鎖、二級アミノ基、アミド側鎖、および硫黄 含有側鎖を有するアミノ酸残基の群から選ばれるアミノ酸残基からなる群より選 択され、 mは1〜10より選ばれる整数であり、 ただし、Aが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはnは1であり 、Bが少なくとも1個のアミノ酸残基ではない場合にはmは1であり、各ペプチ ド配列は15個までのアミノ酸残基を含有する)で表される請求項1〜8のいずれ かに記載のペプチド。 20.Xは、Gly、Pro、Gln、Ile、Phe、Val、Asp、Leu、Glu、Ala、LysまたはNH からなる群より選ばれ、Yは、Pro、Gly、Glu、Val、Lys、GlnおよびArgからな る群より選ばれ、Zは、Ile、Arg、Gly、Thr、AlaおよびLysからなる群より選ば れる請求項19に記載のペプチド。 21.第一のペプチドの2個のシステインアミノ酸残基と第二のペプチドの2個の システインアミノ酸残基の間の硫黄−硫黄結合を介して第一のペプチドに第二の ペプチドが連結している2つのペプチド配列から形成されるダイマーの形態の請 求項19または20に記載のペプチド。 22.2個の同じペプチド配列から構成される請求項21に記載のダイマーの形態の ペプチド。 23.以下の群: Val-Cys-Ile-Cys-Gln、 Val-Cys-Gly-Cys-Arg、 Asp-Cys-Ile-Cys-Gln、 Ile-Cys-Thr-Cys-Glu、 Phe-Cys-Ile-Cys-Lys および Ala-Cys-Lys-Cys-Gln から選択される請求項19または20に記載のペプチド。 24.以下の群: から選択されるペプチド。 25.以下の群: から選択されるペプチド。 26.輸送剤を含まない請求項1〜25のいずれかに記載のペプチド。 27.請求項1〜26のいずれかに記載のペプチドの酸付加塩。 28.塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、過クロール酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒 石酸塩、リン酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、シュウ酸塩、アスパ ラギン酸塩、ピルビン酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、フマール酸塩、マレイン酸塩 、オキザロ酢酸塩、イセチオン酸塩、ステアリ ン酸塩、フタル酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼ ンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびグルクロン酸塩からなる群より選択 される「請求項27」に記載の酸付加塩。 29.請求項1〜26のいずれかに記載のペプチドの塩基塩。 30.アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、有機塩基塩ならびにアミノ酸塩 からなる群より選択される請求項29に記載の塩基塩。 31.請求項1〜26のいずれかに記載の免疫調節ペプチドからなる経口投与用剤形 。 32.経口投与した場合に哺乳動物に観察可能なレベルの調節免疫応答を誘発する のに必要な免疫調節ペプチドの量が、非経口投与した場合にその哺乳動物に同じ 観察可能なレベルの調節免疫応答を達成するのに必要なその免疫調節ペプチドの 量よりも少ない請求項31に記載の経口投与用剤形。 33.輸送剤が添加されていない請求項32に記載の経口投与用剤形。 34.請求項1〜26のいずれかに記載の免疫調節ペプチドからなる気管内投与用剤 形。 35.気管内投与した場合に哺乳動物に観察可能なレベルの調節免疫応答を誘発す るのに必要な免疫調節ペプチドの量が、非経口投与した場合にその哺乳動物に同 じ観察可能なレベルの調節免疫応答を達成するのに必要なその免疫調節ペプチド の量よりも少ない請求項34に記載の気管内投与用剤形。 36.輸送剤が添加されていない請求項35に記載の気管内投与用剤形。 37.請求項1〜26のいずれかに記載の免疫調節ペプチドからなる経鼻投与用剤形 。 38.経鼻的に投与した場合に哺乳動物に観察可能なレベルの調節免疫応答 を誘発するのに必要な免疫調節ペプチドの量が、非経口投与した場合にその哺乳 動物に同じ観察可能なレベルの調節免疫応答を達成するのに必要なその免疫調節 ペプチドの量よりも少ない請求項34に記載の経鼻投与用剤形。 39.輸送剤が添加されていない請求項38に記載の経鼻投与用剤形。 40.請求項1〜26のいずれかに記載の少なくとも1種のペプチドまたはその塩を 医薬的に許容されるその担体と配合してなる医薬組成物。 41.医薬組成物は経口投与用である請求項40に記載の医薬組成物。 42.式(I)のペプチド少なくとも1種またはその生理学的誘導体を医薬的に許容 されるその担体と配合してなる請求項40または41に記載の医薬組成物。 43.式(I)のペプチド少なくとも1種またはその塩および式(II)のペプチド少な くとも1種またはその塩を医薬的に許容されるそれらの担体と配合してなる請求 項40〜42のいずれかに記載の医薬組成物。 44.治療に使用するために経口投与用剤形とした請求項1〜26のいずれかに記載 のペプチドまたはその塩。 45.癌治療に使用するために経口投与用剤形とした請求項1〜26のいずれかに記 載のペプチドまたはその塩。 46.自己免疫疾患の治療に使用するために経口投与用剤形とした請求項1〜26の いずれかに記載のペプチドまたはその塩。 47.治療に使用するための請求項1〜26のいずれかに記載のペプチドまたはその 塩。 48.癌治療に使用するための請求項1〜26のいずれかに記載のペプチドまたはそ の塩。 49.慢性関節リウマチに使用するための請求項1〜26のいずれかに記載の ペプチドまたはその塩。 50.疾患の処置に適当な医薬の製造における請求項1〜26のいずれかに記載の生 理学的に活性なペプチドまたはその塩の使用。 51.癌の処置に適当な医薬の製造における請求項1〜26のいずれかに記載の生理 学的に活性なペプチドまたはその塩の使用。 52.自己免疫疾患の処置に適当な医薬の製造における請求項1〜26のいずれかに 記載の生理学的に活性なペプチドまたはその塩の使用。 53.慢性関節リウマチの処置に適当な医薬の製造における請求項1〜26のいずれ かに記載の生理学的に活性なペプチドまたはその塩の使用。 54.請求項1〜26のいずれかに記載の少なくとも1種のペプチドまたはその少な くとも1種の塩を医薬的に許容されるその担体と配合することからなる医薬組成 物の製造方法。 55.式(I)のペプチド少なくとも1種および/または式(II)のペプチド少なくと も1種またはその塩を医薬的に許容されるその担体と配合することからなる請求 項54に記載の方法。 56.哺乳動物に免疫調節応答が必要なことを確認し、その免疫応答の調節を誘発 しそれにより治療効果を達成するのに十分な用量の請求項1〜26のいずれかに記 載の生理学的に活性なペプチドまたはその塩をその哺乳動物の上皮細胞層に投与 することからなる哺乳動物に免疫調節応答を誘導する方法。 57.調節された免疫応答を誘発しそれにより治療効果を達成するのに十分な用量 の式(I)の生理学的に活性なペプチドまたはその塩を哺乳動物のMALTに投与する ことからなる請求項56に記載の方法。 58.調節された免疫応答を誘発しそれにより治療効果を達成するのに十分な用量 の式(II)の生理学的に活性なペプチドまたはその塩を哺乳動物の MALTに投与することからなる請求項56または57に記載の方法。 59.本発明の個々のアミノ酸残基またはペプチドフラグメントを結合させてペプ チドを形成させる化学的過程により、この場合最初および/または最終過程で保 護基を用いる請求項1〜26のいずれかに記載のペプチドの製造方法。
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