JPH10508182A - 活性化ウイルス - Google Patents

活性化ウイルス

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JPH10508182A
JPH10508182A JP7523695A JP52369595A JPH10508182A JP H10508182 A JPH10508182 A JP H10508182A JP 7523695 A JP7523695 A JP 7523695A JP 52369595 A JP52369595 A JP 52369595A JP H10508182 A JPH10508182 A JP H10508182A
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アール. ウェクター,ステフェン
イー. リンドナー,ルター
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Abstract

(57)【要約】 活性化ウイルス(AV)と呼ばれる新規なウイルスが感染したキヌザルから単離される。この活性化ウイルス(AV)は、レトロウイルス感染が原因であると考えられるいくつかのがんを含めて、広範囲のがん性細胞中に見られる。

Description

【発明の詳細な説明】 活性化ウイルス 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般には、ウイルス感染の検出および治療に関する。より詳細には 、本発明は、活性化ウイルス(activating virus:AV)と呼ばれるリンパ球性 ウイルスの新たに発見されたファミリーによる感染の診断に有用であり、かかる 感染に対するワクチン接種にも有用な組成物および方法に関する。 2.関連技術の説明 ウイルスは、宿主細胞の増殖の遺伝子刺激から免疫抑制の誘導(抑制ウイルス と直接には関係がない腫瘍を発生させる)に至るまでのさまざまな作用機構によ ってヒト腫瘍の発生に関与しうる。例えば、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に 感染した患者はカポジ肉腫やB細胞リンパ腫を発生する危険が実質的に増し、こ れは明らかにHIV感染に起因する免疫抑制によるものである。一方、単純ヘル ペスウイルス(HSV)は腫瘍特に肛門性器や口腔のがんの一因であると疑われ ている(A.Nahmiasら,Am.J.Epidemol.,91:547,1970; W.E.Rawlsら,Canc er Res.,33:1542,1973; R.Duff ら,J.Virol.,8:469,1971; H.zur Hause n,Int.Rev.Exp.Pathol,25:307,1983)。 エプスタイン- バーウイルス(EBV)、B型肝炎ウイルス、いくつかのタイ プの乳頭腫ウイルス、HTLV−Iと恐らくはII(ヒトT細胞白血病−リンパ腫 ウイルス)は常に特定の悪性腫瘍と結びつけられるが、これらのウイルスはどれ も、がんを誘導するのに単独では十分でないことが知られている。最近の研究か らは、エプスタイン- バーウイルスとヒト乳頭腫ウイルスは感染細胞を不死化さ せて、それらの細胞を絶えず分裂させる遺伝子を担っていることが示唆された。 その証拠として、がん関連乳頭腫ウイルスのトランスフォーミング遺伝子と思わ れる、E6およびE7と名づけられた2つの遺伝子が提示された。両遺伝子は子 宮頸癌細胞のDNA中に常に見いだされ、そこで活動している。また、エプスタ イン- バーウイルスもトランスフォーミング遺伝子EBNA−2をもっていると 思われ、この遺伝子は他のウイルスや細胞の遺伝子(潜在的な膜タンパク質遺伝 子を含む)の発現を刺激することができる。B型肝炎ウイルスは、これまで知ら れている限り、トランスフォーミング遺伝子を保持していないが、肝臓がんを発 生させる。その理由はたぶん感染細胞のゲノムへ挿入されたウイルスDNAそれ 自体が細胞のオンコジーンを活性化するためであるらしい。 DNA腫瘍ウイルスは、それらの重要性にもかかわらず、単独でがんを引き起 こすことはできない。感染細胞には、現在確認されていない他の変化や原因とな る因子(恐らく数種)も必要とされる。本発明は「活性化ウイルス」またはAV と呼ばれる、新たに探索されたウイルスについて記述する。このウイルスは多種 多様ながんの病因として関係づけられる。これは広範囲のがん性細胞から単離さ れたものであり、この種のがんの多くはこれまで誘発要因としてウイルス感染が 関与しているとされてきたが、ウイルス病因物質は全く見つかっていなかった。発明の概要 活性化ウイルス(AV)と呼ばれる新規なウイルスを検出するための、また、 該ウイルスに対してワクチン接種するための組成物および方法が提供される。本 組成物は完全ウイルス(whole virus)またはその部分(特に主要なエンベロープ およびコアタンパク質に存在するような、このウイルスに特有の抗原決定基に特 異的な抗体と交差反応するポリペプチドを含む)を含むものである。本組成物は さらに、該ウイルスと反応しうるすることのできる抗体またはAVゲノムと二本 鎖を形成しうるポリヌクレオチドを包含する。 本発明の組成物を用いると、各種の技法により、とりわけイムノアッセイやヌ クレオチドプローブを用いる技法により、上記のウイルスおよびウイルス感染を 検出することができる。イムノアッセイは生理学的検体特に血液やリンパ組織に 含まれる該ウイルスまたは該ウイルスに対する抗体の検出を可能にする。核酸プ ローブは生理学的検体中のAVゲノムの存在を検出するために用いられる。ワク チンは部分的不活化または完全不活化のいずれかにより完全ウイルスから調製す ることができる。また、サブユニットワクチンは、Bリンパ球やTリンパ球の応 答をモジュレートし得るウイルスタンパク質の抗原部分から調製することができ る。図面の簡単な説明 図1は、5〜7日後にMAVを接種したOMK細胞を示す位相差顕微鏡写真で ある。 図2は、5〜7日後にMAVを接種したOMK細胞を示す位相差顕微鏡写真で ある。 図3は、感染していないOMK細胞を示す位相差顕微鏡写真である。 図4は、感染していないOMK細胞を示す位相差顕微鏡写真である。 図5は、衰弱しているキヌザル(marmoset)由来のリンパ球培養物から得られた 活性化ウイルスの浮遊液からのネガティブ染色グリッドの電子顕微鏡写真である 。 図6は、衰弱しているキヌザル由来のリンパ球培養物から得られた活性化ウイ ルスの浮遊液からのネガティブ染色グリッドの電子顕微鏡写真である。 図7は、ウイルス粒子のエンベロープメント(包膜化)を示す感染OMK細胞 の核領域の切片の電子顕微鏡写真である。 図8は、ヒト活性化ウイルス(株#65)のSDS−PAGEウエスタンブロ ット分析のイムノグラフである。 図9は、ヒト活性化ウイルス(株#65)の垂直電気泳動後の銀染色ゲルの写 真である。特定の実施態様の説明 活性化ウイルス(AV)と名づけられた新規なウイルスが発見され、ヒト(H AV)やキヌザル(MAV)などの霊長類から実質的に純粋な形態で単離された 。このウイルスは霊長類内で感染性であって、脱毛症、貧血、慢性鼻炎、下痢、 やせ衰え、腸炎、歯肉炎、神経異常、歯周炎、脂漏性皮膚炎を含め、多様な症状 と関連している。 AVの病因論、病原論、形態学はヒトおよび霊長類においてそれぞれ後天性免 疫不全症候群を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)およびサルTリンパ 球性ウイルスIII(SIV)のものとは似ていない。AVはHIVともSAID Sとも、また、他のどのような既知ウイルスとも抗原的に関係がないらしい。予 備的調査により、AV感染は広く行き渡っていて、恐らくさまざまな病変の原因 になっていることが示唆された。 AVは球形の不完全な二十面体対称の、明確には定められていないキャプシド を有し、滑らかなエンベロープ、100ナノメートルよりやや小さい平均寸法の 形態をした二本鎖DNAウイルスとして特徴付けられる。また、このウイルスは 水平伝播をおこなう点に特徴があり、さらに少なくともいくつかの場合には垂直 伝播もおこなう点に特徴がある。 AVは多形性であると予想され、本明細書中でAVについて言及するときは、 アミノ酸配列およびヌクレオチド配列の実質的相同を共有して免疫学的に関連し た各種の株を含めて、全AVファミリーを包含するものである。ここに示した情 報は、ほんの数例のAV株から得られたものであるが、ウイルス分類学者が本請 求の範囲に含まれる他の株を同定するには十分である。アミノ酸配列の実質的相 同とは、約75%以上の相同、通常は約80%以上の相同、多くの場合は90% 以上の相同がウイルスの遺伝子およびタンパク質の少なくとも一部に見られるこ とを意味する。例えば、ウイルスゲノムが全体として相同でないのに、ウイルス タンパク質は必要な相同を示すかもしれない。このような場合は、ウイルスが免 疫学的に関連している限り、そのウイルスは本発明の範囲内のAVであると見な される。 アミノ酸配列の相同を調べる技法は当技術分野で知られている。例えば、アミ ノ酸配列を直接解析して、ここに示した配列と比較することができる。また、例 えば、推定上のAVのゲノム物質のヌクレオチド配列を決定し(通常はcDNA 中間体を経る)、そこにコードされるアミノ酸配列を解析して、対応領域を比較 することもできる。 本明細書中で用いるとき、指定された配列(例えば、AV DNAまたはAV ゲノム)「から誘導される」ポリヌクレオチドとは、その指定された配列のある 領域に一致するか、相同であるか、または相補的である少なくとも8ヌクレオチ ド、好ましくは少なくとも10〜12ヌクレオチド、より好ましくは少なくとも 15〜20ヌクレオチドの配列からなるポリヌクレオチド配列を指す。有利には 、ポリヌクレオチドが誘導される領域の配列はAVゲノムにユニークな配列に相 同であるか相補的な配列である。ある配列がAVゲノムにユニークであるか否か は当業者に知られた方法で判定できる。例えば、その配列をデータバンク(例え ば、Genebank)にある配列と比較することにより、それが非感染宿主や他の生物 中に存在するか否かを調べる。また、その配列を他のウイルス(ヒトの病気を誘 発することが知られているものを含む)の既知配列と比べてみてもよい。誘導さ れた配列と他の配列との一致または不一致は適当なストリンジェンシー条件下で のハイブリダイゼーションによっても調べられる。核酸配列の相補性を調べるハ イブリダイゼーション法は当技術分野で知られており、例えば、Maniatisら(19 82)に記載されている。さらに、ハイブリダイゼーションにより形成された二本 鎖ポリヌクレオチドのミスマッチも、例えば二本鎖ポリヌクレオチドの一本鎖領 域を特異的に消化するS1のごときヌクレアーゼを用いた消化を含めて、公知の 方法により見つけ出すことができる。代表的なDNA配列が「誘導」され得る領 域には、限定するものではないが、例えば特定のエピトープをコードする領域、 非転写および/または非翻訳領域が含まれる。 誘導ポリヌクレオチドは必ずしもAVヌクレオチド配列から誘導される必要は なく、例えば、そのポリヌクレオチドが誘導された領域の塩基配列から得られた 情報に基づく化学合成、DNA複製または転写などの任意の方法で作製してもよ い。さらに、指定された配列の領域に一致する複数の領域の組合せを、意図した 用途に合致するように当技術分野で知られた方法により修飾してもよい。 同様に、指定の核酸配列から誘導されたポリペプチドまたはアミノ酸配列は、 その配列によりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列 を有するポリペプチドもしくはその部分(ここで該部分は少なくとも3〜5アミ ノ酸、好ましくは少なくとも8〜10アミノ酸、より好ましくは少なくとも11 〜15アミノ酸からなる)、またはその配列によりコードされるポリペプチドと 免疫学的に同一であると見なしうるポリペプチドを指す。 組換えまたは誘導ポリペプチドは必ずしも指定の核酸配列またはAVゲノムか ら翻訳される必要はない。それは例えば化学合成、組換え発現系の発現、突然変 異AVからの単離を含めて任意の方法で調製することができる。 本明細書中で用いる「組換えポリヌクレオチド」とは、ゲノムDNA由来の、 半合成または合成由来のポリヌクレオチドを指し、その由来または操作によって 、(1)自然界でまたはライブラリーの形で結合されているポリヌクレオチドの全 部または一部と結合されていないポリペプチド、および/または(2)自然界で連 結されているポリヌクレオチド以外のポリヌクレオチドに連結されているポリヌ クレオチドが含まれる。 本明細書中で用いる「ポリヌクレオチド」とは、ヌクレオチド(リボヌクレオ チドまたはデオキシリボヌクレオチド)の任意の長さの重合形態を指す。この用 語はその分子の一次構造を指すにすぎない。従って、この用語は二本鎖および一 本鎖のDNAと二本鎖および一本鎖のRNAを含み、また、例えばメチル化およ び/またはキャッピングによるそのポリヌクレオチドの修飾形態と、非修飾形態 を含むものである。 本明細書中で用いる「cDNAに対応する配列を含むAV」とは、HCVが指 定のDNA中の配列に相同であるか相補的であるポリヌクレオチド配列を含むこ とを意味する。cDNAに対する相同性または相補性の度合は約50%以上、好 ましくは約70%以上、より好ましくは約90%以上であるだろう。対応する配 列は少なくとも約70ヌクレオチド、好ましくは少なくとも約80ヌクレオチド 、より好ましくは約90ヌクレオチドの長さであるだろう。AV配列とcDNA との対応関係を調べるには、例えば、配列決定された物質と記載されたcDNA との直接比較、またはハイブリダイゼーションおよび一本鎖ヌクレアーゼによる 消化と、その後の消化フラグメントの大きさの測定を含めて、当技術分野で知ら れた技法により行う。ウイルス粒子からのウイルスポリヌクレオチドの精製方法 は当技術分野で知られており、例えば、カオトロピック剤によるウイルス粒子の 破壊、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィーおよび 密度に従う沈降によるポリヌクレオチドとポリペプチドの分離を含む。 「免疫学的に関連した」とは、種々の株が新たに発見されて寄託された株と実 質的な血清学的交差反応性を示すことを意味する。血清学的交差反応性は、寄託 されたAV株に対して特異的な抗血清または抗体が寄託株のみならず他のAV株 とも反応する能力として定義される。通常、免疫学的に関連した株は1以上のエ ピトープ部位、一般には5以上のエピトープ部位、多くの場合は10以上のエピ トープ部位に特異的な抗体と交差反応するだろう。 有利には、AV株はウエスタンブロット分析により同定することができ、その 場合、精製したウイルスを適当な界面活性剤(例:ドデシル硫酸ナトリウム)で 破壊し、スラブゲル上で電気泳動により分離する。分離したポリペプチドバンド をゲルからニトロセルロースフィルターに移行させ、標識した抗体で視覚化する 。次いで、分割された種々のバンドの分子量を既知の分子量スタンダードとの比 較により決定する。同じ手法を使って調製した場合の、未同定ウイルスと既知A Vウイルスのウエスタンブロット分析の実質的類似性は、その未知ウイルスがA Vウイルスである可能性を示すものである。 ウエスタンブロット分析により得られたAVバンドは1.12〜1.20g/ cm3(30〜45%スクロース)の密度範囲をカバーする。AV感染細胞のラ イセート(溶解産物)のウエスタンブロッティングは、それぞれ32kD、44 kD、48kDおよび58.8kDに主要なバンドを生じさせる。一つのはっき りしたバンドが106.5kDに見られ、そして26kD、30.5kD、74 .5kD、80kD、95kD、126.8kD、168kDおよび198kD のそれぞれにかすかなバンドが見られた。 AVは慣用技術により感染動物の血清から単離できる。例えば、感染動物の血 液から末梢血リンパ球(PBL)を単離して適当な培地に置く。下記の実施例1 に記載したような細胞変性効果(CPE)は、ウイルス血症のヒトまたはキヌザ ル血清をヨザル(owl monkey)腎細胞(ATCC#CRL 1556)に接種するときにも見られ る。培養物をインキュベートし、その間当初の細胞がウイルスによって死滅する ので、その生存度を維持するために正常PBLを培養物に周期的に加える。感染 細胞を定期的に新鮮な培地に置き、そして細胞培養物の上清からスクロース勾配 分離や他の公知分離技術によりウイルスを回収する。 また、他の検体から、とりわけ感染動物のリンパ組織からAVを得ることもで きる。リンパ組織を破砕して培地中に浮遊させ、その後上記の手順を行う。単離 したウイルスから、当技術分野で知られた方法を用いて、ウイルスおよびその部 分をコードするDNAおよび/またはcDNAを誘導することができる。 本発明による組成物は完全ウイルスおよび該ウイルスの部分を含む。完全ウイ ルスは上記したとおりin vitro培養物中に維持されるか、−85℃で、または約 −78℃以下(固体CO2−ドライアイス)で、通常は結晶化よりもむしろ非晶 質のガラス様固体化を促進する薬剤の存在下に、生存可能な状態で凍結される。 適当な薬剤としてはグリセロール、ジメチルスルホキシドなどがある。特に興味 のもてるAVの部分には、AVゲノムによりコードされる構造および調節タンパ ク質、例えばキャプシドおよびコアタンパク質とこれらのフラグメントが含まれ る。 本発明のポリペプチドはハプテン性または抗原性であり、天然AVタンパク質 の内部に連続して存在する少なくとも6アミノ酸、一般的には少なくとも9アミ ノ酸、より一般的には12またはそれ以上のアミノ酸を含むものである。通常、 ポリペプチドはAVに特有の少なくとも1つのエピトープ部位、好ましくはB細 胞および/またはT細胞と関連したエピトープに相当するだろう。これに関連し て「特有の」とは、そのエピトープ部位が生理学的サンプル中のウイルスの免疫 学的検出をかなりの精度で可能にすることを意味する。通常、エピトープ部位は AV以外のウイルスとは免疫学的にはっきり区別される(すなわち、AV以外の ウイルスを認識する抗体とは交差反応しない)ことが望ましい。しかし、ある場 合には、エピトープ部位が他のウイルスと免疫学的に類似していることが望まし いかもしれない。 AVポリペプチドは天然源から単離された全AVタンパク質またはそのフラグ メントを含む天然物であっても、合成物であってもよい。天然ポリペプチドは、 アフィニティクロマトグラフィーのごとき慣用技術により、上記のように得られ る完全ウイルスから単離される。有利には、本発明により得られたポリクローナ ルまたはモノクローナル抗体を使って、公知技術により適当なアフィニティカラ ムを作製する。こうした技術は、例えば、Hudson and Hay,Chapter 8,Practic al Immunology,Blackwell Scientific Publications,Oxford,United Kingdom ,1980に教示されている。 天然AVタンパク質と免疫学的に交差反応する合成ポリペプチドは、2つの一 般的なアプローチのいずれかにより製造することができる。第一の方法では、約 80個より少ない、一般には約50個より少ないアミノ酸を有するポリペプチド が公知のMerrifield固相合成法(伸長しつつある鎖にアミノ酸が逐次付加される )により、合成する(Merrifield,J.Am.Chem.Soc.,85:2149-2156,1963)。 本発明のポリペプチドを合成するための好適な第二の方法は、AVゲノムの所 望の部分をコードする組換えDNA分子を培養細胞内で発現させることを含む。 AVゲノムの所望部分はそれ自体が天然物でも合成物でもよく、天然遺伝子は慣 用技術により単離ウイルスから得られる。ポリヌクレオチドは公知技術により合 成することもできる。例えば、ホスホルアミダイト法(Beaucage and Carruthers ,Tet.Letters,22:1859-1862,1981)により短い一本鎖DNAフラグメントを 製造しうる。その後、相補鎖を合成して鎖同士を適当な条件下でアニールするか 、または適当なプライマー配列とともにDNAポリメラーゼを用いて相補鎖を合 成することにより二本鎖フラグメントが得られる。 所望のAVタンパク質またはフラグメントをコードする天然または合成DNA フラグメントは、in vitro細胞培養下での導入および発現が可能なDNA構築物 に組み込まれる。通常、DNA構築物は酵母やバクテリアのような単細胞宿主内 での複製に適している。また、それらは哺乳動物または他の真核生物の培養細胞 のゲノムへの導入および組込みに適している。バクテリアや酵母への導入のため に作製されたDNA構築物は、宿主により認識される複製系、目的のポリペプチ ド産物をコードするAV DNAフラグメント、そのAV DNAフラグメント の5’末端に結合された転写および翻訳開始調節配列、そのフラグメントの3’ 末端に結合された転写および翻訳終止調節配列を含むだろう。転写調節配列は宿 主により認識される異種プロモーターを含むだろう。都合がよいことに、多くの 宿主に適する種々の発現ベクターは市販されている。 本発明の検出方法において有用であるためには、ポリペプチドは実質的に純粋 な形態、すなわち、一般的には約50%(w/w)またはそれ以上の純度で得ら れるものであり、本質的に干渉性のタンパク質および汚染物質を含まない。好ま しくは、AVポリペプチドは少なくとも80%(w/w)の純度、より好ましく は少なくとも約95%(w/w)の純度で単離または合成される。慣用のタンパ ク質精製技術を使うと、少なくとも約99%(w/w)の純度の均質なポリペプ チド組成物が得られる。例えば、タンパク質は、そして完全AVでさえも、後述 される抗体を用いる免疫吸着アフィニティカラムにより精製することができる。 十分量のAVポリペプチドが得られさえすれば、in vitroまたはin vivo 技法 によりAVに特異的なポリクローナル抗体を生産することができる。in vitro技 法は抗原性ポリペプチドへのリンパ球のin vitro暴露を必要とし、一方、in viv o 技法は種々の脊椎動物への該ポリペプチドの注入を必要とする。適当な脊椎動 物はヒト以外の動物であって、マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、ヤギ、ロバな どである。本発明の抗体の生産にはロバとその他のウマ科の動物種が適している 。約30個以上のアミノ酸、通常は約50個以上のアミノ酸を有するポリペプチ ドが免疫原として直接的に作用しうる。ポリペプチドが約10kDより小さい、 特に約6kDより小さい場合には、所望の免疫反応を誘起させるためにポリペプ チドをより大型の分子に結合させる必要があるかもしれない。次いで、免疫原を 予め決められたスケジュールに従って動物に注射し、その後抗体価と特異性の向 上を示す逐次採血により動物から定期的に血液を採取する。通常、筋肉内、皮下 などに注射を行い、そして不完全フロインドアジュバントのようなアジュバント を用いる。完全ウイルスを免疫原として用いることもできるが、特定の抗原決定 基に対して特異的な抗体を選択することがより困難になるだろう。 所望により、モノクローナル抗体が希望の特異性の抗体を産生する能力のある 不死化細胞系を作製することにより得られる。こうした不死化細胞系はいろいろ なやり方で作ることができる。有利には、マウスのような小型の脊椎動物を上記 の方法により所望の抗原で高度免疫する。次に動物を、通常は最後の免疫感作の 数日後に、犠牲にして脾臓を摘出し、その脾細胞を不死化させる。不死化のやり 方は特に限定的なものではない。現在最も汎用されている技術は、Kohler and M ilstein,Eur.J.Immunol.,6:511-519,1976に最初に記載された、ミエローマ 細胞融合相手との融合である。その他の技術には、EBV形質転換、オンコジー ンによる形質転換、レトロウイルスによる形質転換、および細胞系の安定した維 持とモノクローナル抗体の生産をもたらすあらゆる方法が含まれる。 融合相手との融合を採用する場合、融合方法は特に限定的なものでなく、種々 の技術を用いることができる。有利には、脾細胞とミエローマ細胞とを非イオン 界面活性剤(普通はポリエチレングリコール)とダルベッコ改良イーグル培地の ような他の添加剤の存在下で2,3分間混合する。融合終了時に細胞を洗って非 イオン界面活性剤を迅速に取り除く。すぐに融合細胞はハイブリッド細胞の生育 を支持するがミエローマ細胞には致命的な選択培地を入れた小さな培養ウェル( 通常は約1〜5×105細胞/ウェルの比較的低い細胞密度でマイクロタイター プレート)に分配する。通常、ミエローマ細胞は感受性となるように突然変異さ れており、選択培地は未融合のミエローマ細胞の増殖を阻止するのに十分な濃度 のHATを含んでいる。 十分な時間の経過後、通常はおよそ1〜2週間後、ハイブリッドのコロニーが 観察されるようになるので、超陽性ウェルを含むプレートを同定する。ウェルあ たりただ1つのコロニーを有するプレートおよびウェルを選択し、これらのウェ ルから得られた上清を試験して、AVまたは特定のAVタンパク質に対する結合 活性を測定する。ひとたび陽性のハイブリドーマが同定されたら、その細胞系を 生存可能な培養物として維持することができ、そして/または、ある量のウイル スを増殖させて分離し、凍結乾燥により貯蔵することができる。 希望する抗体の用途に応じて、ハイブリドーマの更なる精製が望ましいかもし れない。免疫診断アッセイにおいて使用する場合は、本発明のAVまたはAVポ リペプチドの抗原部位に対する特異性と親和性が非常に高い抗体が望ましい抗体 である。 所望のハイブリドーマが選択されさえすれば、モノクローナル抗体は増殖中の コロニーの上清から単離しうる。しかしながら、得られる抗体の収量は通常低い ものである。この収量は、例えば脊椎動物宿主の腹膜腔の中にハイブリドーマ細 胞系を注入するといった種々の技術により、高めることができる。その後、腹水 や血液からモノクローナル抗体が回収される。通常、クロマトグラフィー、ゲル 濾過、沈殿、抽出などの慣用技術によって使用前にモノクローナル抗体からタン パク質性の汚染物質や他の汚染物質が除かれる。 また、抗体鎖をコードするcDNAを既知の方法により得て、そのcDNAを 含むベクターで原核または真核宿主細胞を形質転換し、組換えにより抗AV抗体 を生産することも可能である。好ましい宿主細胞はヨザル腎細胞(OMK)、例 えば ATCC #CRL 1556 により提供されるものである。 本発明のポリペプチドと抗体は、AV感染の検出やそれに対するワクチン接種 のために修飾を加えてまたは加えないで使用することができる。多くの場合は、 検出可能なシグナルを生じる物質を共有結合または非共有結合により結合させて ポリペプチドや抗体を標識する。さまざまな標識および結合技術が知られており 、科学文献と特許文献の双方に詳しく報じられている。標識としては、放射性核 種、酵素、基質、コファクター、インヒビター、蛍光体、化学発光体、磁性粒子 なとが挙げられる。このような標識の使用を教示する特許には、米国特許第3,81 7,837 号、第3,850,752 号、第3,939,350 号、第3,996,345 号、第4,277,437 号 、第4,275,149 号、第4,366,241 号などがある。 上記のごとく調製された抗体とポリペプチドは、生理学的検体特に体液サンプ ル(例えば、血液、血漿、血清、尿など)および細胞サンプル(例えば、リンパ 球)中に含まれるAVおよび抗AV抗体を検出するための各種の免疫学的方法に おいて用いられる。サンプルの性質に応じて、イムノアッセイと免疫組織化学的 染色の両方を使用してもよい。 体液、特に血液や尿、の中に含まれるAVを検出するには液相イムノアッセイ とウエスタンブロット分析が用いられるだろう。タンパク質結合アッセイにおけ る抗体の使用は確立された技術である。多数の競合的および非競合的タンパク質 結合アッセイが科学文献と特許文献に記載されており、こうしたアッセイの大多 数は商業的に入手可能である。血清サンプル中のウイルスの有無を検出する方法 の詳細は「実験」の項に記載してある。さらに、血液中のAVに対する抗体の有 無を検出する酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)も「実験」の項 に記載してある。 本発明の組成物はAV感染を防御するためのワクチンの製造にも有用である。 例えば、完全ウイルスが完全にまたは部分的に不活化され得る。部分的不活化は 高温での継代を重ねるか、紫外線やメタンスルホン酸エチルなどの突然変異原と 接触させることにより行う。完全不活化は他の作用物質、例えばホルマリン、フ ェノール、α−ラクトプロピオネート、紫外線、加熱、プソラレン類、白金コン プレックス、オゾン、その他の殺ウイルス剤との接触により行う。 また、生きているが弱毒化された活性化ウイルスによるワクチン接種も意図さ れており、好ましくは水酸化アルミニウムまたはフロインドアジュバントと組み 合わせて無毒性予防量で用いる。弱毒生ウイルスワクチンを用いる利点は、強い 免疫反応を起こさせるのに必要な物質の量が少なくてすむことである。ウイルス は当技術分野で公知の方法を使って弱毒化され得る。例えば、アフリカミドリザ ル腎(AGMK)細胞内で生存ウイルスの継代を重ねることが L.N.Binn,J.Cl in.Microbiol.20:28-33,1984に記載されている。また、米国特許第5,021,348 号(その全体を参考としてここに組み入れる)に記載されるように、弱毒化ウ イルスをin vitro細胞培養物中で繁殖させることもできる。簡単に述べると、細 胞培養物はアカゲザル(FRhK6)、マカクザルまたはオナガザルからの胎児 または新生児腎細胞、あるいはヒトまたはヒト以外の霊長類の肺組織からの二倍 体繊維芽細胞、WI−38(ATCC #CCL 75)またはMRC−5(ATCC #CCL 171) に由来するものである。最初に、ウイルスを腎細胞または肝細胞培養物中で少な くとも1回、好ましくは2〜20回ほど継代し、さらにヒト肺組織由来の二倍体 繊維芽細胞中で少なくとも4回、好ましくは5〜20回ほど継代を重ねる。 接種した細胞培養物は、抗原の存在について陽性の結果が得られるまで長期間 にわたり、少なくとも約20日間、好ましくは約25〜100日間インキュベー トする。インキュベーションは細胞を維持する栄養培地の存在下に、細胞培養物 中でのウイルスの増殖を可能にする温度、一般的には約30〜39℃、好ましく は35℃で行う。栄養培地は例えばイーグルMEM、ウイリアムズ培地、培地1 99、ダルベッコ改良イーグル培地、RPMI培地または0.5%のウシ胎児血 清を補った基本培地イーグルでありうる。その後培養物を収穫し、ウイルスの連 続継代を実施する。 大方のワクチンの防御効果は誘導されたレベルの循環抗体によるものである。 生きているが弱毒化されたウイルスはまた、当技術分野で公知の方法を用いて、 ワクチンとして使用するための免疫刺激複合体(immunostimulating complex : ISCOM)中に組み入れることができる。ウイルスキャプシドタンパク質を含 有する活性化ウイルス免疫刺激複合体(ISCOM)ワクチンは、Balb/c CUMおよびA/J近親交配マウス株において2回のブースター投与後に高い中 和抗体価をもたらした。ISCOM粒子中のウイルスコートタンパク質抗原の提 示は主に3つの利点を有する。すなわち、複製するウイルス核酸が宿主中に導入 されないこと、高レベルの中和抗体が生産されること、そしてMHCクラスIIの 制限下で誘導された細胞障害性T細胞を含めて細胞性免疫が引き出されることの 3点である。ISCOMワクチンを製造する方法は当技術分野で公知である(B. Morein ら,Nature,308:457-60,1984)。 抗原性エピトープの遺伝子をベクターに挿入するには分子生物学の既知技術を 用いることができる。一つのこのようなベクターとしてワクシニアウイルスが使 用されてきた。Current Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubel編,Cu rrent Protocols,Vol.2, §16.17,1993 を参照のこと。現在、いくつかのコ クサッキーBウイルスのキャプシドタンパク質の遺伝子が入手可能であり、当技 術分野で公知の技術を用いて適当なベクターに挿入することができる。 さらに、単一の脂質二重層からなる単ラメラ小胞を含めたリポソームを、ウイ ルスコートタンパク質のようなウイルスタンパク質を送達するためのベクターと して用いることができる。こうした方法は Almeidaらの米国特許第4,148,876 号 および Manninoらの米国特許第4,663,161 号に教示されている(これらの全体を 参考としてここに組み入れる)。 上記のように調製されたウイルスタンパク質およびその部分は、既知技術によ りサブユニットワクチンの製造にも用いられる。防御免疫応答を引き出すことが できる抗原領域を提示するポリペプチドを選択して、適当なキャリアー中に配合 する。また、ウイルスタンパク質の抗原部分を、融合タンパク質の発現により大 きなタンパク質の中に組み入れてもよい。他のウイルスのサブユニットワクチン の製造は、Lernerら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,78:3403,1981 およびBhat anagar ら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,79:4400,1982 を含めた種々の文献 に記載されている。米国特許第4,565,697 号(天然由来のウイルスタンパク質が ワクチン組成物中に配合される)、第4,528,217 号および第4,575,495 号 (ウイルスタンパク質の一部を形成する合成ペプチドがワクチン組成物中に配合 される)も参照のこと。ウイルスタンパク質の一部のみを用いてワクチンを製造 する他の方法は米国特許第4,552,757 号、第4,552,758 号および第4,593,002 号 に記載されている。これら特許の関連部分を参考としてここに組み入れる。この 種のワクチンはキヌザル、ロバとその他のウマ科動物種のようなウイルスに感受 性の哺乳動物やヒトにおいてAVに対する免疫応答(例えば、防御抗体価)を高 めるのに有用である。この活性化ウイルスは、ウイルスやレトロウイルスの感染 が原因であるらしい多くのがんの発生に寄与するヘルパー作用因子として機能す ると考えられるので、AVに対する防御抗体価の上昇はカポジ肉腫やB細胞リン パ腫のようながん、単純ヘルペスウイルス(HSV)と関連した肛門性器や口腔 のがん、エプスタインー バーウイルス(EBV)と関連したバーキットリンパ腫 や鼻咽頭がん、HTLV−Iと関連した成人T細胞白血病、そしてB型肝炎ウイ ルス、いくつかのタイプの乳頭腫ウイルス、HTLV−Iと恐らくはII(ヒトT 細胞白血病−リンパ腫ウイルス)と関連した特定の悪性腫瘍の発生に対する予防 手段として役に立つかもしれない。 上記のように調製されたワクチンは通常のやり方で、例えば鼻腔に、皮下に、 または筋肉内に投与しうる。ただし、部分的不活化ウイルスワクチンの場合には 鼻腔投与は通常採用できない。完全不活化ワクチンの皮下および筋肉内注射には 免疫応答を増強するためにアジュバントも用いられるだろう。 さらに、生物学的サンプル中のAVの存在を検出する診断試験もポリヌクレオ チドプローブを用いて行うことができる。この種のポリヌクレオチドプローブは ウイルスゲノムの配列に基づいて作製しうる。プローブの長さは特に決まってい ないが、一般には少なくとも約12塩基、より一般には少なくとも約16塩基か らなり、これらはウイルスゲノムの一部に実質的に相補的である。プローブ自体 はDNAであってもRNAであってもよく、AVゲノムとの完全な相補性を示す 必要はない。長さが20塩基までのプローブでは1または2個のミスマッチ対が 許容され、20〜35塩基のプローブでは3〜5個のミスマッチ対が許容される だろう。プローブは合成的に調製することもでき(適当な合成技術については上 述した)、検出可能な標識を含むだろう。通常、合成配列は大量に得るために慣 用のクローニングベクターと適当な宿主内で増幅される。増幅したベクターそれ 自体をプローブとして使うために標識してもよく、また、相補鎖を含む短鎖フラ グメントを切り出して標識してもよい。診断試験用のヌクレオチドプローブの作 製および使用方法は Falkow らの米国特許第4,358,535 号(その開示内容を参考 として組み入れる)に記載されている。 イムノアッセイでの使用のために上述した標識(特に放射性核種)を含めて、 各種の標識が用いられている。適当な標識は多くの技術によりプローブに結合さ せることができる。一般的に採用されている技術は、α−32P−dNTPを用い るニックトランスレーション、アルカリホスファターゼによる末端ホスフェート 加水分解と、これに続くγ−32P−NTPとT4ポリヌクレオチドキナーゼを用 いる放射性32Pによる5’末端標識またはα−32P−NTPとターミナルデオキ シヌクレオチジルトランスフェラーゼを用いる3’末端標識である。また、存在 する1以上の原子を放射性アイソトープで、例えば水素をトリチウムで、置換し たヌクレオチドを合成することもできる。さらに、種々のリンキング基を用いて もよい。末端ヒドロキシルを無機酸(例:32Pリン酸)または14C有機酸でエス テル化したり、二官能性試薬でエステル化して他の反応性基(これに標識を結合 させる)を導入したりしてもよい。 以下の実施例は例示のために提供されるものであって、制限するためのもので はない。 実施例1 キヌザル活性化ウイルス(MAV)の単離および精製 初期の研究は、消耗しているキヌザルの血液から得られたリンパ球をIL-2(4単 位/ml)で刺激した時にかなりの期間にわたって維持できることを実証した。リ ンパ球の小比率(%)は消耗キヌザルから回収された抗体によるイムノペルオキ シダーゼ染色により陽性であった。この反応性は4ケ月にわたって持続すること が示された。 抗体は硫酸アンモニウム排除続いて過剰の硫酸アンモニウムを除去するための 透析により消耗キヌザルの回収した血清および/または腹水から得た。プロテイ ンAプロセシング続いてビオチン化を使用して「精製キヌザル調整物」を得、こ れをエイズ(AIDS)オートプシーから採取したリンパ系組織の組織切片、エ イズ解剖病理学的切片、表4にリストされたモノクローナル抗体に特異性な病気 のリンパ系組織と一致する正常リンパ組織に対し反応させた。 細胞培養または同時培養のためのリンパ球フラクションは、密度1.077 のフィ コール−メトリダゾール(Sigma)10mlを含む円錐形の15mlの遠心分離管中に5ml までの血液を入れ、そしてスイングバケットローター中で40分間にわたって700r cf で遠心分離することにより、新鮮なヘパリン処理した血液から得た。界面に ある細胞の層を取り出し、RPMI-1640 で希釈し、10分間にわたって300rcfで遠心 分離した。細胞洗浄を2回繰り返した。 細胞培養を標準の方法により行った。細胞系を、アメリカン タイプ カルチ ャー コレクション(Rockville,MD)(ATCC は用いた細胞系の殆どの供給源であ る)により推奨されるように、細胞系に適した培地を含む使い捨て組織培養フラ スコ中で増殖させた。SW-13 細胞系およびSW-47 細胞系をW.McCombs 博士(Scot t and White Clinic and Hospital,Temple,TX)から入手した。典型的には、H EPES およびグルタミンを含むRPMI-1640 をリンパ系に使用し、そしてグルタミ ンを含むイーグルMEM(Sigma #MO643)を上皮系および繊維芽細胞系に使用した 。特にATCCにより推奨されない限り、培地に10%のウシ胎児血清および1%の抗 生物質抗真菌溶液を補給した。全ての培地成分をSigma Chemical社(St.Louis, MO)から通常入手した。付着細胞系を、カルシウムおよびマグネシウムを含ま ないハンクス溶液で洗浄し、トリプシン−EDTAとともにインキュベートし、そし て細胞をピペットでハンクス溶液に懸濁させることにより細分化した。また、懸 濁した細胞を使用して免疫染色のための空気乾燥スミアを調製し、または遠心分 離によりペレットにし、そして3%グルタルアルデヒド−0.05M リン酸−スクロ ース(pH7.2)または1/2の濃度のカルノフスキー固定剤(Karnovsky,J.Cell Bi ol.,17:208,1963)を用いて幾つかの電子顕微鏡研究のために固定した。 初期の研究のために、MAV の抗体をキヌザル消耗症候群を患っているキヌザル から最近回収されたキヌザルのヘパリン処理された血液または凝固血液から得た 。血清または血漿を30〜45分間にわたって50%飽和硫酸アンモニウムで2回沈殿 させ、沈殿物を700rcfで15分の遠心分離により回収した。沈殿物をPBS に溶解し 、一夜透析し、プロテインA−アガロースに吸着させ、0.5 %の酢酸−0.15M の 食塩水で溶離した。タンパク質ピークを集め、PBS に対し透析し、そして直接免 疫染色のために、N−ヒドロキシスクシンイミドビオチンでビオチン化した(War nkeら,J.Histochem.Cytochem.,28:771-776,1980)。アリコートを-75 ℃〜-85 ℃で凍結した。 ウサギ抗キヌザル第二抗体を産生するために、免疫グロブリンをキヌザルから 得、上記のようにして精製した。ウサギを完全フロインドアジュバント中の精製 免疫グロブリンの混合物の週に一回の皮下注射で3週間免疫した。アジュバント を含まないブースター投与後に、ウサギ血清を回収し、上記のようにして精製し た。 ガラス組織グラインダー中でホモナイズし、そして0.2 μm の膜で濾過した脾 臓組織、肝臓組織、および腎臓組織を含む、凍結したキヌザルオートプシー組織 のホモジネートを細胞培養物に接種することにより、種々の細胞培養物中でウイ ルスを増殖させる能力について研究を行った。接種後に、細胞系を細胞変性作用 そしてイムノペルオキシダーゼ染色による抗原産生について観察した。 MAV 増殖または抗原産生が細胞変性作用の欠如および対照と接種細胞の間のイ ムノペルオキシダーゼ染色の差異の欠如に基いて観察されなかった細胞系は、HE LA、VERO、CCRF-CEM、MRC-5、WI-38、SW-13、SW-47、K562、RPMI-2650、Ramos およびNIH-3T3 を含んでいた。Rajiはイムノペルオキシダーゼにより低レ ベルの抗原産生を示した。 組織のイムノペルオキシダーゼ染色のために、ルーチンのホルマリン固定され 、パラフィン包埋された切片をキシレン中で脱パラフィンし、そしてグレードの ついた(graded)アルコールを通して水和した。スミアの染色のために、空気乾燥 したスミアを30分間にわたって60℃でホルマリン蒸気で固定し、再度乾燥させた 。内在性ペルオキシダーゼ活性を30分間にわたって80%メタノール−0.6 %過酸 化水素でブロックした。スライドをPBS 中で希釈されたビオチン化キヌザル抗体 の適当な希釈液(1:10〜1:50)と一緒に1時間にわたってインキュベートした。ス ライドを15分間にわたってPBS 中で洗浄した。アビジン−ビオチン−ペルオキシ ダーゼ複合体(Vectastain,Vector Laboratories 社、Burlingame,CA)を30〜 45分間にわたって添加した(Hsuら,J.Histochem.Cytochem.,29:577-580,1981; Hsu ら,Amer.J.Clin.Pathol.,80:415-420,1983)。スライドを10分間にわたっ てPBS 中で洗浄し、そして6〜10分間にわたってPBS または0.1Mトリス-HCl中の 0.075 %3,3'- ジアミノベンジジン−0.06%過酸化水素中でインキュベートした 。Vectastain EliteによるVectastainの置換は1:500 まで、またはそれ以上の高 い抗体希釈を可能にした。1時間にわたる非ビオチン化キヌザル抗体、続いてウ サギ抗キヌザルIG抗体、続いてビオチン化抗ウサギIG抗体を利用する間接的免疫 染色技術(技術的詳細についてはElite Vectastainキット)は1:5000希釈率のキ ヌザル抗体による染色を可能にした。 この方法で接種されたOMK(ATCC#CRL1556)培養物は、丸くなった細胞の領域か らなる微妙な細胞変性作用(CPE)を5〜7日で生じ、そして特にそれらの縁で増 大された屈折力を示した。これらの変化はこの細胞系で生じる正常な分化変化と は区別される必要があり、これらは異なる細胞サイズ、細胞配置、細胞粒度、等 の領域を含む。これらの微妙な変化は位相差顕微鏡により観察されたが、明視野 顕微鏡により検出することが困難であった。シンシチウムまたは認められる細胞 内封入体は見られなかった。低レベルの細胞壊死が細胞変性作用を示す領域で起 こったが、溶解プラークは生じなかった(株表示、Ethel および#65)。対照的に 、同条件下で増殖されたヘルペス・アテレス(Herpes ateles)は局在化シンシチ ウム、細胞内封入体を生じ、そして最後には細胞溶解を生じ、これは多くのフラ スコ中に存在する細胞の全てを最終的に溶解した。接種されたOMK 培養物からの スミアは強いイムノペルオキシダーゼ染色を示した。その細胞変性作用および抗 原性は、新しいOMK 培養物に培養上清を接種することにより転移可能であった。 培養物は数ケ月にわたって生産性のままであった。最終的に、細胞集団は枯渇さ れるようになった。細胞変性作用を図1および2に示す。対照的に、図3および 4は未感染OMK 細胞の外観を示す。図5は、溶解フォーカスがしばしばそれらの 周縁に高度に屈折性の細胞の小クラスターを伴って最終的に出現する、長期培養 中に発生する変化を示す。また、細胞内顆粒が感染培養物中で共通しているが、 比較的特異性に乏しいようである。 次にOMK 細胞について上記したように血清から直接得られたリンパ球を同時培 養することにより、ウイルスを別のキヌザル(株George)から培養した。このキ ヌザルはその後消耗症候群を発症した。ウイルスを同じファミリーグループ(株 Palmer)からの無症候性キヌザルの血清および9種のその他のキヌザルの血清か ら単離した。 凍結した、または新鮮な細胞培養上清から、解凍して円錐の50mlの遠心分離管 中で10分間にわたって700rcfで遠心分離することによりMAV を精製した。上清を 高速の40mlの管に移し、そして8%のポリエチレングリコール(m.w.6000-8000) を上清中に溶解した。ウイルスをJA-20 ローターを使って20,000rpm(31,400rcf) で120 分間遠心分離することによりペレット化した。ペレットを0.05M NaCl- 0. 05M トリス- HCl、pH7.4 中で懸濁させ、そして4℃で一夜インキュベートした 。その懸濁液を20%スクロースおよび40%スクロースの段階的勾配の下に入れ( その後の研究は30%および45%スクロースの勾配からの調製物を使用した)、そ して120 分間にわたってJS 13.1 ローター中で13,000rpm(17,700rcf)で遠心分 離した。スクロース層の界面にある不鮮明なゾーンを取り出し、そしてウイルス 調製物を調製した。電子顕微鏡観察により、ウイルスがこのゾーン中に存在する ことを確かめた。 別の精製法を二三の実験のために使用した。上記の初期のPEG 遠心分離後に、 再懸濁ペレットをMatrex Cellufine Sulfateカラム(Amicon)に吸着させ、0.05 M NaCl-0.05Mトリス-HClで洗浄し、そして0.02M トリス-HCl、pH7.4 中の次第に 増加する濃度のNaClで溶離した。ドット ブロットは、抗原が約2.0MのNaCl濃度 で溶出することを示した。下記の実施例3に記載したような電子顕微鏡観察は溶 出液中の無傷のウイルス粒子の存在を証明した。しかしながら、回収された物質 の大半は、溶出液中に抗原活性のかなりの増加があったので、無傷ではなかった かもしれない。 実施例2 ヒト検体からのヒト活性化ウイルス(HAV)の単離 MAV について上記した技術と同様の技術を使用して、ヒト血清サンプルをMAV に似たヒト活性化ウイルス(HAV)の存在について試験した。初期の研究において 、OMK 細胞の培養物に適当な患者からの血清を接種し、そして2例においてリン パ球と共に同時培養したが、これらは一人の典型的なHIV-I エイズ患者(株#65) 、AZT 治療を受けている二人のエイズ患者(株MDH およびSRG 同時培養も行った )、一人の無症候性HIV-I 陽性患者(株SM)、HIV-IIに対し陽性の一人のアフリ カ人のエイズ患者(株#75)、HIV に対し陰性であるが、キヌザルに接触した長い 履歴を有し、かつイムノペルオキシダーゼ染色により反応性末梢血リンパ球を有 することが示された無症候性患者(株FS)、HTLV-Iの無症候性患者(株 #120) 、慢性リンパ球性白血病の患者(株PC)および乳癌の患者(株DB)を含んでいた 。HAV が全てのこれらの供給源から成功裏に単離された。血清からの培養はリン パ球と一緒の同時培養よりも優れていると思われた。単離物はキヌザルの単離物 と同じ全般的培養特性を有していたが、細胞変性作用の発生までの期間は3〜10 日から1ケ月程度の長い期間に変化した。これらの単離物の幾つかはその他のヒ トまたはキヌザル単離物、特にAZT 治療患者からの単離物よりも継代し難いこと が判明したが、全てが成功裏に継代された。単離物を表1に要約する。 実施例3 活性化ウイルス(アクチビロン(Activiron))の特性決定 広範囲の試験を行って、キヌザルおよびヒトから単離されたAVの新規な性質を 証明した。 A.電子顕微鏡 電子顕微鏡を使用してMAV の特性を決定した。これらの分析のために、細胞ペ レットを調製し、上記のように固定し、Poly/Bed812またはアラルダイト(Arald ite)、モレンハウアー(Mollenhauer)培地、スパー(Spurr)培地、またはLRホワイ ト(Poly science Inc.,社、Warrington,PA)に包埋した。また、細胞懸濁液を 滅菌スパチュラを使用して除去した後にフラスコ培養物から調製し、そしてミク ロ遠心分離機中で沈降させた。次に全てのペレットを固定し、包埋した。この後 者の方法は、細胞への損傷が小さく、更に満足できる調製物を得ることができる ようである。切片をダイヤモンドナイフで切り出し、レイノルズのクエン酸鉛 (Reynolds,J.Cell Biol.,17:208,1963)および酢酸ウラニルで染色し、そして フィリップスEM-420電子顕微鏡で調べた。 精製ウイルスは陰性染色であるために、フォームバー(formvar)被覆グリッド( E.M.Sciences,Ft.Washington,PA)をPBS で1:10〜1:20に希釈したキヌザルまた はヤギ抗体上に1〜2時間にわたって浮遊させまたは浸漬させた。PBS 中で洗浄 した後、グリッドを1〜3時間精製ウイルス調製物の液滴に浮遊させた。グリッ ドをPBS で洗浄し、そして30分間3%のグルタルアルデヒド−0.05M のリン酸塩 −蔗糖に浮遊させた。それらを蒸留水中で洗浄し、そして1〜5分間0.5 %の酢 酸ウラニルまたは0.5 %のリンタングステン酸に浮遊させ、乾燥させ、そして上 記のようにして調べた。 消耗性キヌザルからのリンパ球培養物の初期の電子顕微鏡観察では、明確なウ イルス粒子は実証されなかった。細胞質のリソソーム(cytolysosome)および稠密 物質を含む顆粒が増加していた。単核細胞の液胞は、小さい空の膜結合顆粒を含 んでいた。トリプシン−EDTA中に懸濁された感染OMK 細胞の電子顕微鏡観察では 、小胞体および稠密顆粒状物質を含む顆粒が更に突出していた以外は同様の結果 を生じた。また、膜の幾つかの同心の層を含む不規則なプロフィールが見られた 。ウイルス粒子は極めて稀であった。例えば、一つの細胞内で、小さいコアー、 明確なキャプシドおよびエンベロープを有する単一のウイルス様粒子がリソソー ム内で見られた。 ウイルス懸濁液からつくられた陰性染色されたグリッドは、若干可変の外観を 有するウイルス粒子を示した。多くのウイルス様粒子は不完全であるらしく、か つ粒子の内部構造は染色コントラストが弱いために実証することが難かった。凍 結融解された懸濁液からつくられた調製品中で、粒子はしばしば明らかな多角形 の形状で包まれていることが明らかであったが、キャプシドは一般的に破壊され ていた。リンタングステン酸染色は、酢酸ウラニル染色よりも内部構造を良好に 可視化することができた。新鮮な未凍結のウイルス調製物からのグリッドは、そ の構造を更に良好に立証でき、平滑な表面を有するエンベロープまたはコート、 エンベロープとその下層のキャプシドとの間が分離しておらず、このキャプシド は可変数の小さいカプソマーからなる半規則的、かつ明らかに不完全な二十面体 の対称性を有する判規則的なキャプシドであること、および不十分に範囲を限定 されたおそらく細長いコアまたはドーナツ形のコアを示した。図5および6に示 された粒子の寸法は、平均のサイズが100nm よりわずかに小さく、57〜364nm の 範囲であった。この外観はウイルスの殆どの既知のグループを排除する。或る種 の既知のウイルス、特にヘルペスウイルスとかなり一般的な類似性があるが、こ れらの結果と全ての現在定義された哺乳類ウイルス属の記載との間には、詳細に は有意な相違がある。 フラスコの表面からかき取られ、遠心分離によりペレットにされた感染OMK 細 胞の切片の電子顕微鏡観察は、殆どの調製物中でウイルス粒子が極めて稀であり 、発見しにくいことを示した。細胞培養液中で長く継代された後に非常に顕著な 細胞変性作用および細胞溶解をおこすキヌザル株からの調製物中に、ウイルス粒 子が比較的多く存在した。ウイルス粒子は核および細胞質の双方の中に存在し、 核はより多くの粒子を含み、その殆どがコアを含む、またはコアーを含まない未 包被のキャプシドであった。包被は核膜に隣接する核中で観察された。切片中で 、コアーはしばしば伸長された外観を呈した。図7は代表的な外観を示す。 B.ゲル電気泳動 ゲル電気泳動により精製したAVM についてさらに研究を行ない、種々のタンパ ク質の分布を調べた。ゲル電気泳動のために、ウイルス調製物を真空限外濾過ま たは遠心分離限外濾過により濃縮した。 ウェスタンブロット分析、株#65 垂直エレクトロトランスファー装置(the vertical electrotransfer apparatu s)を通常の条件下で2時間にわたって0.8 ミリアンペアで稼働させた。0.45ニト ロセルロース膜(Hoefer Scientific Instr.,サンフランシスコ、CA)を使用し て移動タンパク質を受け取った。移動後に、1:100 希釈の精製されたビオチニル 化ロバ抗65ポリクローナル抗体を使用して、ブロットを先に記載した操作に従っ て免疫染色した。Vector Labs(Burlingame,CA)から購入した標準的なアビジ ン−ビオチン複合体試薬を使用して、染色操作を完了させた(Burlingame,CA) 。 分断された#65 の一次元ゲル電気泳動をウェスタンブロット操作と比較するこ とが可能であった。#65 の銀染色について、PAGEのRf値を既知のMV標準物質に対 してプロットすることにより、推定分子量を求めた。結果は以下のとおりである 。より大きなポリアクリルアミドゲルをSE600 vertical PAG Eapparatus(Laemm eli SDS-PAGE technique(Hoefer Scientific Instruments カタログ 1988-1989 、131-134 頁、Hoefer Scientific Instruments, サンフランシスコ、CA; Laem meli,Nature,227:680-85,1970)中で流した。 主要バンドは、それぞれ58,800、48,000、44,000、および32,000の分子量と示 された。明瞭に識別できる結合物が106,500 にかすかに識別できる残りのバンド とともに示された。 SDS-PAGE 分析、株#65 4.0 %のスタッキングゲルと8.0 %の分離ゲルとを使用して、ラエムリに従っ てゲルのための通常の実験手順(PhastSystem Owner's Manual,Pharmacia LKB B iotechnology,Inc.,Piscataway,NJ,1986)後に、PHASTTMシステム(Pharmaci a-LKB,Piscataway,NJ)並びに前もって形成したこのPhast Gel および緩衝剤ス トリップを使用して、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行った。垂直電気 泳動を3時間150 ミリアンペアで通常の条件下で行った。次にゲルを銀染色し、 写真を撮った。シグマから購入した分子量標準物質を標準的な手順に従い、0.1m g/mlの濃度でビオチニル化し、そして分断株#65 に関して同様の濃度で、ビオチ ニル化した。ゲルの厚みを注入ゲル(AMRESCO,Solon,OH)当たり1.5mm に保っ た。6種の分子量標準物質を使用した。それらはそれぞれ205,000 ダルトン、11 6,000 ダルトン、97,400ダルトン、60,000ダルトン、45,000ダルトン、そして29 ,000ダルトンの分子量を有するミオシン、β−ガラクトシダーゼ、ホスホリラー ゼB、ウシ血漿アルブミン、卵アルブミンそして炭酸デヒドラターゼであった。 ゲルをファーマシア-LKB銀染色キット(Phast Gel Silver Kit Instruction M annual,Pharmacia LKB Biotechnology,Piscataway,NJ,1987)で染色し、ま たはニトロセルロースへのブロット移動を調製した。その後これらのブロットを 墨汁で染色し、または免疫染色した。免疫染色のために、遊離結合部位を0.05% のTween-20-0.1%の BSA でブロックし、次に抗体希釈およびインキュベーショ ン時間の適当な調節による組織染色に関して上記の試薬を使用してイムノペルオ キシダーゼ染色した。 濃縮された精製ウイルスに関するSDS-PAGE電気泳動の予備実験の結果は、図9 に示された、少なくとも18のバンドを示す。銀染色の合計トラッキング距離は82 mmであり、一方、ウェスタン ブロットに関して使用された合計トラッキング距 離は77mmであった。それ故、更に高いMW計算では、若干の不一致がおそらく観察 されるようである。分子量168/163、127/126.8、107/106.5、96/95 そして33/32 で近い相関関係がある。直接の相関がそれぞれ80そして74.5で生じる。観察さ れた変化は、おそらくここで実証されたようにRf値対既知のMW標準物質の測定誤 差によるらしい。およその分子量を表2に示す。 C.逆転写酵素 逆転写酵素を培養上清について分析し、そして精製MAV ウイルスを1.5 時間超 遠心して上清から直接ペレット化した。最初に精製ウイルス調製物を希釈して蔗 糖含量を減らし、続いて超遠心分離によりウイルスをペレット化した。ペレット を最初の容量の1/10の10mMのTris-HCl(pH7.9)-1mMのEDTA- 200 mMのKCl-10mMの βメルカプトエタノール-3μM のロイペプチン-0.5%のTri-ton X-100 中に再度 懸濁し、攪拌により分散させ、そして1時間室温に保った。10μl のサンプルを 60mMのTris-HCl(pH7.9)、0.07%のTriton X-100、7mMのMgCl2または0.6 mMのMn Cl2、20μg/mlのpoly(rA)-p(dT)(Marczynska ら,Infect.Immun.,31:1261-1269 ,1981; Roizman B.編、The Herperviruses,Plenum Press,ニューヨーク、NY, 1982; Salahuddinら,Science,234:596- 601,1986; Fox ら,Lancet,2:396, 1988,および6μM のdTTP(41.6Ci3H/ミリモル)を含む50μl の最終容量で分析 した。反応混合物を37℃で1時間インキュベートし、ピロリン酸ナトリウムの添 加により反応を終了させた。アリコートをガラス繊維フィルター上に沈殿させ、 そして5%のトリクロロ酢酸、エタノール、そしてアセトンでバッチ洗浄した。 フィルターを乾燥させ、放射能をカウントした。真正なHIV-I 逆転写酵素を陽性 対照として、それぞれの実験を実施した。アッセイを同一試料を4つに分けて(q uadruplicate)実施した。 HIV の典型的なMg++依存性逆転写酵素および殆どのその他の特定のヒトレトロ ウイルスは全てのサンプルに存在しなかった。Mn++依存性逆転写酵素をウイルス 生産培養液および未接種細胞系の両方からの培養上清中で同定したが、精製ウイ ルスは存在しなかった。これは、細胞系がおそらく軟組織腫瘍を生じるグループ 中で定義されていないレトロウイルスを含むかもしれないことを示す。 D.ヌクレアーゼに対する感受性 ヌクレアーゼを使用して、幾つかの実験を行い、MAV の核酸含量を測定した。 50μl の総容量中4〜10単位のDNAseI(Sigma ;10mMのMnCl2、50mMのTris-HCl 、pH7.5、50μg/mlのBSA 中)、RNAse A(Sigma ;10mMのTris-HCl、pH7.5、300 mMのNaCl、5μM のEDTA中)またはS 1 ヌクレアーゼ(Sigma ;50mMの酢酸ナト リウム、pH4.5、1mMの酢酸亜鉛、0.25M のNaCl、0.5 mg/ml のBSA)を使用して 、ウイルスゲノムを消化した。それぞれの反応チューブは4μg のウイルス核酸 を含んでいた。 反応チューブを1時間にわたって37℃でインキュベートした。その混合物のフ ェノール抽出を行い、続いて-20 ℃で終夜エタノール沈殿させた。核酸を遠心分 離(14,000xG)によりペレット化し、TE緩衝液(10 mMのTris-HCl、pH7.4 および1 mMのEDTA)100μL 中に再度懸濁した。0.7 %のアガロースゲル電気泳動を使用し て、消化反応を分析した。未消化ウイルスゲノム抽出物は20キロベース(kb)の見 かけの分子量で移動する一つのバンドおよびおそらく分解された核酸の低分子量 のスミアを生じた。DNaseI消化はその断片の完全な分解を生じた。RNase A 消化 はバンドプロフィールに対して目視できる効果を有していなかった。S1ヌクレア ーゼ消化は約0.5kb だけ20kb断片のサイズを減少させ、そしてそのプロフィール に関する核酸のスミアが完全に分解された。 E.種々のウイルスとの抗MAV(株Ethel)および抗HAV(株#65)の反応性 サンプルを0.2 μm のニトロセルロース膜(Pharmacia,Hoefer)にピペット で移し、それらを4℃で終夜吸収させることによりドットブロットを調製した。 典型的には、PBS 中10μg/mlのタンパク質濃度を有するサンプルを使用し、そし て膜上にピペットで移されたサンプルアリコートは100 μl/ドットであった。次 にそれぞれの膜をメタノール:ペルオキシド(3%)の80:20 溶液でブロックし 、続いて回転させながら0.1MのTris、pH7.2、0.1 %のBSA そして0.05%の Twe en-20を含む溶液で3回洗浄した。抗体濃度はアッセイのこの型について常に30 μg/mlであった。検出抗体を吸収された抗原の濃度の少なくとも3倍であるよう に希釈し、少なくとも2時間室温でインキュベートさせた。膜を洗浄し、そして ABC(ベクター)を45分間室温でのせ、洗浄し、発色が認められるまでDAB/Trisと 一緒にインキュベートした。水を使用してその反応を停止し、膜を室温で乾燥さ せた。活性化ウイルス(AV)の抗体との反応性について試験されたウイルスを表3 にリストする。 それぞれの場合に、適当な陰性対照および陽性対照を置いた。弱い反応性(+/ -)がATCC vr585、595、そして731 で見られたが、その他のウイルスのいずれで も反応は検出されず、試験された全てのウイルスとAVとが識別されることが示さ れた。 F.MAV(株Ethel)およびHAV(株65)との種々のウイルスに特異的な抗体の反応 性 精製されたまたは腹水型の種々の既知ウイルスのモノクローナル抗体(Chemic on,Inc.,Temecula,CA; Pan-Data,Boulder,CO)を使用してMAV(株Ethel)およ びHAV(株65)の分断ウイルス粒子との反応性を測定した。表4は、試験されたモ ノクローナル抗体のリストである。 表4に示されたウイルスに対しMCA で試験することの他に、AVウイルス株Ethe l、65、およびFSをELISA(B型肝炎コア抗原、B型肝炎表面抗原、HIV-1、HIV-2) による市販キット、およびウェスタンブロット(HIV-1、HIV-2、HTLV-1)による市 販キットエで試験した。これらの研究において、既知のウイルスに特異的なMCA のいずれもがHAV またはMAV と反応性しなかった。 実施例4 ウェタンブロット分析、株#65 通常の条件下で0.8 ミリアンペアで2時間、Pharmacia(Piscataway,N.J.) 垂直エレクトロトランスファー装置を使用して、上記のようにして得られた株#6 5 HIV のSDS-PAGEを電気ブロットした。0.45ニトロセルロース膜(Hoefer,Scie ntific Instruments,サンフランシスコ、CA)を使用して移動したタンパク質を 受け取った。移動後に、1:100 希釈した精製ビオチニル化ロバ抗65ポリクローナ ル抗体を使用して、ブロットを前記の手順に従って免疫染色した。Vector Labs( Burlingame,CA)から購入された通常のアビジン−ビオチン複合体試薬を使用し て、染色手順を完りょう。使用した基質はホースラディッシュペルオキシダーゼ であった。 標準分子量ラダー(Sigma,セントルイス、MO)を確立した手順に従ってビオチ ニル化した。それ故、分断#65 の一次元ゲル電気泳動をウェスタンブロット手順 と比較することが可能であった。#65 の銀染色(表2)について、PAGEのRf値を 既知の分子量標準物質に対してプロットすることにより、推定分子量を求めた。 結果を下記の表5に示す。 図8に示されたように、主要バンドをそれぞれ58,800、48,000、44,000および 32,000の分子量で実証した。明瞭なバンドを106,500 で実証し、残りのバンドは かすかに明瞭であった。表2は銀染色結果をウェスタンブロット分析と比較する 。 実施例5 株#65 のSDS-PAGE分析 4.0 %の濃縮用ゲルとともに8.0 %の分離ゲルを使用して、精製HAV、株#65を レムリに従ってSDS-PAGEにより分析した。垂直電気泳動を3時間にわたって150 ミリアンペアで通常の条件下で実施した。次にゲルを銀染色し、写真を撮った。 分子量標準物質(シグマ(Sigma)、セントルイス、MO)をこの操作(0.1mg/ml)に 通常の方法で、破砕した株#65 について同様の濃度で調製した。ゲルの厚さを注 入ゲル(AMRESCO, ソロン、OH)当たり1.5mm に保った。結果を下記の表6に示 す。 6種の分子量標準物質を使用した:それぞれ205,000 ダルトン、116,000 ダル トン、97,400ダルトン、66,000ダルトン、45,000ダルトンそして29,000ダルトン のミオシン、βガラクトシダーゼ、ホスホリラーゼB、ウシ血清アルブミン、卵 アルブミンおよび炭酸脱水酵素。AAV の推定分子量(図9に示されるとおり)を Rf値対既知MW標準物質により計算した。 実施例6 ヒト臨床標本を用いる試験 A.HAV との患者血清の反応性 コーニングE-Z 洗浄ミクロタイター96ウェルプレートおよびコーニング(ニュ ーヨーク、NY)平底ミクロタイター標準組織培養96ウェルプレートを精製された 、破砕ウイルス抗原(株65)の固相吸収のために使用した。0.05M のPBS、pH7.2 中の全ウイルス抗原約0.400mg を0.1 %のドデシル硫酸ナトリウム(w/v)(シグ マ、セントルイス、MO)で10μg/mlのタンパク質濃度に希釈することにより破砕 した。約1時間の混合後に、破砕ウイルスタンパク質100 μl をウェルA1(これ は溶液で満たされておらず、全プレートをブランクするのに使用される)以外の それぞれのミクロタイターウェルにピペットで入れた。プレートを4℃で3日間 保存し、その後それぞれのウェルの内容物を吸引した。0.1MのTris、pH7.2、0.1 %の BSA および0.05%のTween-20(シグマ)からなるブロッキング溶液(350 μl)をA1以外のそれぞれのウェルにピペットで入れ、4℃で3日間インキュベー トした。プレートを吸引し、直ちに使用し、または使用するまで-85 ℃でプラス チックバッグ中で凍結した。 また、ミクロタイタープレートを上記のようにして調製したが、破砕ウイルス タンパク質を24時間にわたって4℃で吸収させ、吸引し、Superblock(Pierce, ロックフォード、IL)350 μl を30分間にわたって室温でそれぞれのウェルに適 用し、その時間後にプレートを吸引し、直ちに使用した。 それぞれのプレートを非特異性タンパク質活性についてブロックした後、1:50 の血清:PBS 臨床サンプル100 μl をそれぞれの実験ウェルにピペットで入れた 。少なくとも2種の陽性対照および少なくとも3種の陰性対照を分析されるそれ ぞれのプレートについて使用した。陽性対照は既知ウイルスキャリヤーからの血 清であり、そして陰性対照は既知のウイルス陰性血清サンプルからのものであっ た。全ての対照は実験ウェルと同じ希釈(1:50)で実施した。一次インキュベーシ ョンに関する標準時間は典型的には35℃で90分間であった。一次インキュベーシ ョンの終了後に、全てのウェルを手動プレートウォッシャー、または自動プレー トウォッシャー(Bio-Rad,リッチモンド、VA)で5回洗浄した。次にウェルにモ ノク ローナル二次抗体(これはホースラディッシュペルオキシダーゼに結合された未 希釈のマウス抗ヒトIgG(Ortho Diagnostics,ラリタン、NJ)、または2%の正 常なマウス血清(シグマ、セントルイス、MO)、0.1 %のTween-20、および0.05 M のPBS、pH7.2 中で希釈(1:2000)された、アルカリ性ホスファターゼに結合さ れたマウス抗ヒトIgG(シグマ、Clone GG-5)のいずれかである)100 μl で満 たし、そして35℃で90分間インキュベートした。二次インキュベーションの終了 後に、ウェルを吸引し、前記のようにして洗浄し、そして基質100 μl を添加し た。ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRPO)について、蒸留水1ml当たり3 mgのo-フェニレンジアミン(OPD)、0.05%〜3%の過酸化水素を使用した。アル カリ性ホスファターゼ(AP)について、ジエタノールアミン緩衝液1ml当たり1mg のパラ−ニトロフェニルホスフェート(pNPP)を使用した。プレートを30〜45分間 にわたって、または発色が検出に充分になるまで室温でインキュベートした。6N の硫酸を使用してHRPO反応を停止し、4Mの水酸化ナトリウムを使用してAP反応を 停止した。次にOrtho reader(492nm/630nm)またはGenetics Systems reader(405 nm/630nm)を使用して光学濃度を測定した。実験ウェル中の対照ウェルの吸光度 の2倍より大きい読みを陽性と考えた。 下記の表7に示されたようなこれらのスクリーニング試験の結果は、ウイルス 病因を有すると疑われた多くの癌の細胞が本発明の活性化ウイルスを宿している ことを示す。 B.種々の悪性細胞系との抗HAV の反応性 腫瘍細胞系をアメリカン タイプ カルチャー コレクション(ロックビル、 MD)から購入した。それぞれの細胞系をATCC仕様に従って本発明者らの研究所で 細胞培養で増殖させた。組織培養上澄みをそれぞれの細胞飼育後に回収し、Ethe l および株65について上記されたようにして精製まで-85 ℃で保存した。精製物 質をドットブロットアッセイにより抗原同定について評価した。 ドットブロットアッセイを行うのに際して、0.22μのニトロセルロース膜(Ph armacia,ホエファー)を使用した。#2鉛鉛筆を使用して円を書き、サンプル10μ l(20μg/μl)を膜にピペットで移し、室温で乾燥させた。膜を4℃で保存し、ま たは直ちに使用した。それぞれの膜を30分間にわたってメタノール:3%の過酸 化物の80:20 混合物で洗浄して内在性ペルオキシダーゼ活性をブロックし、続い て0.1MのTris、pH7.2、0.1 %のBSA、0.05%のTween-20(シグマ)のブロッキン グ溶液により洗浄し、これを回転させながら室温でそれぞれ20分間の3回の連続 洗浄にかけて非特異性タンパク質活性を防止した。ロバ抗Ethel またはロバ抗65 ビオチニル化ポリクローナル抗体(3μg/100ml のPBS、pH7.2)を回転させながら 室温で1時間適用した。膜をブロッキング溶液で3回洗浄し、次にアビジン−ビ オチン複合体(ペルオキシダーゼ)(Vector Laboratories, バーリンゲーム、 CA)を回転させながら室温で45分間適用した。膜を3回洗浄し、基質(0.1MのTr is、pH7.5 中0.04%の3,3'ジアミノベンジリデン、0.015% の過酸化水素)を添 加し、発色が生じるまで放置した。蒸留水を使用してその反応を停止した。陽性 対照は精製AVH(株65)であった。陰性対照は抗体宿主種の正常な血清、正常なヒ ト血清、および未接種OMK 細胞から精製された物質であった。結果を下記の表8 に示す。 表8に示されるように、この研究細胞系HS-445であるホジキンリンパ腫は弱い 陽性であった。全てのその他の細胞系は抗MAV(Ethel 株)および抗HAV(65株)の両 方で陽性であった。加えて、HAV をMo-T、Mo-B、CCRF-CEM、Hut-102、そしてH-9 の培養物から単離し、AVが癌細胞と関連することを示した。 本発明の以上の記載は例示および説明の目的のために示される。種々の改良が 本発明の精神および範囲から逸脱しないでなし得ることが理解されるべきである 。それ故、下記の請求の範囲は全てのこのような改良を含むように解されること が意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 7/00 C12N 7/00 C12Q 1/68 C12Q 1/68 A G01N 33/569 G01N 33/569 L // C12P 21/08 C12P 21/08 (C12N 15/09 C12R 1:92) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.in vitro細胞培養下で増殖させた細胞から単離された活性化ウイルス(AV )。 2.二本鎖DNA、滑らかなエンベロープ、平均約100ナノメートルの大きさ によりさらに特徴づけられる、請求項1に記載のウイルス。 3.水平伝播によりさらに特徴づけられる、請求項2に記載のウイルス。 4.活性化ウイルス(AV)株Ethel、ATCC受託番号VR2257(株 Ethel)の生物学的に純粋な培養物。 5.活性化ウイルス(AV)株65、ATCC受託番号VR2256(株#65 )の生物学的に純粋な培養物。 6.活性化ウイルス(AV)に特有の決定基部位と交差反応性のペプチド。 7.分子量が約1,000〜200,000kDの範囲である、請求項6に記載 のペプチド。 8.SDS−PAGEのウエスタンブロットにより測定した分子量が約26〜1 98kDの範囲である、請求項6に記載のペプチド。 9.SDS−PAGEの銀染色により測定した分子量が約33〜163kDの範 囲である、請求項6に記載のペプチド。 10.自然界で生産されたAVタンパク質またはそのフラグメントである、請求項 6に記載のペプチド。 11.主要コアタンパク質、エンベロープタンパク質またはそのフラグメントであ る、請求項10に記載のペプチド。 12.合成により生産される、請求項7に記載のペプチド。 13.組換え遺伝子配列の発現により生産される、請求項12に記載のペプチド。 14.固相合成により生産される、請求項13に記載のペプチド。 15.血清から回収されるか、またはin vitro培養物により生産された、活性化ウ イルス(AV)に特有の決定基部位と反応する抗体。 16.ポリクローナル抗体である、請求項15に記載の抗体。 17.前記の抗体がウマ科の動物のものである、請求項16に記載の抗体。 18.モノクローナル抗体である、請求項15に記載の抗体。 19.前記の抗体がウマ科の動物のものである、請求項18に記載の抗体。 20.感受性宿主に有効量で投与したとき、活性化ウイルス(AV)感染に対する 免疫応答を引き出すことができる免疫原を含んでなるワクチン。 21.前記の免疫原が不活化した完全AVである、請求項20に記載のワクチン。 22.前記の免疫原が弱毒化したAVである、請求項20に記載のワクチン。 23.前記の免疫原がAVのコアまたはエンベロープタンパク質の少なくとも一部 を含む、請求項20に記載のワクチン。 24.有効量の請求項20に記載のワクチンを宿主に投与することを含んでなる、感 受性宿主においてウイルス感染に対する抗AV抗体の生成を誘導する方法。 25.宿主から得られた生理学的検体中の活性化ウイルス(AV)またはAVに対 する抗体の存在を検査することを含んでなる、感受性宿主のウイルス感染の検査 方法。 26.抗AV抗体との反応により検体中のAVを検出する、請求項25に記載の方法 。 27.宿主の生理学的検体を活性化ウイルス(AV)に特有の抗原にさらすことに より該検体中の抗AV抗体を抗原に結合させ、そして 該抗体の結合を検出する、 ことを含んでなる、感受性宿主のウイルス感染の検査方法。 28.検体中の抗体に第二抗体を結合させることにより検体中の抗体の結合を検出 する、請求項27に記載の方法。 29.第二抗体が検出可能に標識されている、請求項28に記載の方法。 30.検出可能な標識が酵素、蛍光分子または放射性核種である、請求項29に記載 の方法。 31.活性化ウイルス(AV)に特有のRNAまたはDNA配列と結合することが できる一本鎖または二本鎖のポリヌクレオチドフラグメントと、該ポリヌクレオ チドフラグメントに結合された検出可能な標識を含んでなる核酸プローブ。 32.少なくとも約12個の連続塩基を含む、請求項31に記載の核酸プローブ。 33.請求項31の核酸プローブと検体とを、該プローブと検体中の相補配列との間 で二本鎖形成を可能にする条件下で接触させ、そして 該プローブと該相補配列との二本鎖形成を検出する、 ことを含んでなる生理学的検体中の活性化ウイルス(AV)の存在の検出方法 。 34.請求項16の抗体と検体をそれらの間の結合を可能にする条件下で接触させ、 そして該抗体の結合を検出することを含んでなる、生理学的検体中の活性化ウイ ルス(AV)の存在の検出方法。 35.活性化ウイルス(AV)を感染させた細胞系。 36.細胞を活性化ウイルス(AV)に特異的な抗体と接触させ、そして該抗体の 結合を検出することを含んでなる、アフリカバーキット病、バーキット病、広汎 性細網肉腫、皮膚T細胞(HTLV−Iゲノム)リンパ腫、T細胞リンパ腫、骨 肉腫、網膜芽細胞腫、神経芽細胞腫、下垂体腫瘍、結合組織腫瘍、乳がん、肺( 小細胞)がん、副腎皮質腺がんおよび白血病より成る群から選ばれるがんのがん 細胞の検出方法。
JP7523695A 1994-03-09 1995-03-09 活性化ウイルス Pending JPH10508182A (ja)

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