JPH10509128A - 非凝縮性気体を含む混合物からの無水塩化水素の回収法 - Google Patents
非凝縮性気体を含む混合物からの無水塩化水素の回収法Info
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- JPH10509128A JPH10509128A JP8516859A JP51685996A JPH10509128A JP H10509128 A JPH10509128 A JP H10509128A JP 8516859 A JP8516859 A JP 8516859A JP 51685996 A JP51685996 A JP 51685996A JP H10509128 A JPH10509128 A JP H10509128A
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Abstract
(57)【要約】
塩化水素および1種以上の非凝縮性気体の乾燥混合物で、塩化水素より重質の成分を含んでよい乾燥混合物(26)から無水状態の塩化水素(44)を回収するための方法であって、この方法は、前記混合物を蒸留(34)し、非凝縮性気体および前記混合物中の塩化水素の95重量%以上を含むオーバーヘッドストリーム(36)、および、塩化水素より重質である全成分の95重量%以上を含むボトムストリーム(38)を生成する工程、前記オーバーヘッドストリームを圧縮(40)し、そして冷却(42)する工程で、それにより、オーバーヘッドストリーム中の所定の比率の塩化水素が50重量ppm以下の水を含む液体無水状態で生成される工程、を含む。
Description
【発明の詳細な説明】
非凝縮性気体を含む混合物からの無水塩化水素の回収法
本発明は水素のような非凝縮性気体を含む混合物から塩化水素を分離し、そし
て回収するための方法に関する。より詳細には、本発明は、このような混合物か
ら望ましい無水状態で塩化水素を回収することができる方法に関する。
塩素化炭化水素フィードストックと水素との所定の触媒上での反応により、前
記塩素化炭化水素フィードストックから、塩素化度が低下した炭化水素および塩
化水素に転化するための多くの方法は当業界において記載されている。
これらの方法の例は、EP 015665(1,1,2-トリクロロエタンからエチレンまたは
塩化ビニルへの転化)、GB 1 400 529(「炭化水素塩素化物」から「塩素を含まな
い炭化水素」への転化)、DE 235 630A1(1,2- ジクロロプロパンからプロピレン
への転化)、米国特許第4,818,368 号、第4,882,037 号および第4,923,590 号(
ハロゲン化炭化水素の水素化)、CA 1 119 203(ペルクロロエチレンからトリク
ロロエチレンへの転化)、DE 3 804 265 A1(同)および米国特許第5,091,603 号(
同)に記載されている。
WO94/07828として公開されている、同一出願人の米国特許出願番号
第08/112,042号も関連があり、1,2-ジクロロプロパン(プロピレンから酸化プロ
ピレンを製造するためのクロロヒドリン法の主要な副生成物)のプロピレンおよ
び塩化水素への転化法を記載している。
これらの方法の各々は、その反応器セクションから生成物ストリームを製造し
、それは、特定の量で、所望の、塩素化度が低下した
炭化水素生成物、塩化水素および未反応の水素を、一般には、特定の量の未反応
炭化水素フィードストックおよび特定の量の塩素化度が低下した副生成物ととも
に含む。
本発明の方法が開発される前に当業界において知られていた方法で、非凝縮性
の未反応の水素およびこれらの方法から生じる生成物ストリーム中に少量で存在
している考えられる他の非凝縮性の気体、例えば、メタン、一酸化炭素および窒
素から、塩化水素およびより重質の材料を分離するため方法は、あまり満足でき
るものでない。
例えば、米国特許第5,314,614 号および第5,316,663 号は関連の方法を記載し
ており、ここで、水素化反応ゾーンからのエフルエントは「気- 液セパレーター
」に導入され、それは、水素化反応ゾーンで使用されるのと本質的に同一の圧力
(即ち、大気圧から2000psig(13.8MPaゲージ)、そして特に、100psig(0.7MPaゲ
ージ)〜1800psig(12.4MPaゲージ))、および、'614号特許の場合の-57 ℃〜16℃
の範囲の温度(10 ℃〜450 ℃の反応温度と比較)、または、'663号特許の場合の-
57 ℃〜4.4 ℃(50 ℃〜454 ℃の反応温度)である。
'614号特許において、反応ゾーンへのリサイクルのための、水素を豊富に含む
気体リサイクルストリームは製造され、それはハロゲン化水素をも含み、ハロゲ
ン化水素の量は、水素化反応ゾーンへのフィードストック中の熱不安定な化合物
の望まれない重合または分解を最小にするために、気- 液セパレーター内の温度
および圧力を選択することにより抑制される。'663号特許において、フィードス
トックは'614号特許の熱不安定性化合物を必ず含むものとは明確に記載されてお
らず、そして気- 液セパレーターは単純に水素を豊富に含むリサイクルストリー
ムを製造することを記載している。
両方の特許において、気- 液セパレーターから生じる液体の炭化
水素系ストリームは、例えば、ストリッピング、フラッシングまたは精留により
、無水ハロゲン化水素ストリームと、液体炭化水素系ストリームを生じるように
分離され、液体炭化水素系ストリームは、次に、低レベルのハロゲンを含む水素
化炭化水素系ストリームと、水素化反応ゾーンへのリサイクルができるための、
主としてハロゲン化有機化合物を含むストリームとに分離されると記載されてい
る。
気- 液セパレーター中の規定された温度および圧力の条件下での記載された方
法の分離能力を示している唯一の例は'663号特許における実施例に見られ、ここ
で、80℃および5171kPa ゲージの圧力で操作している水素化反応ゾーンから生じ
るエフルエントは約-15 ℃に冷却され、そして気- 液セパレーターに導入される
。セパレーターからの水素を豊富に含む気体リサイクルストリームは約2000モル
/hr の水素、850 モル/hr の塩化水素および70モル/hr の塩素化炭化水素を含み
、一方、液体炭化水素系ストリーム(そこから無水塩化水素が続いて製品ストリ
ームとして回収された)は140 モル/hrの非塩素化炭化水素(この場合、プロパン
、50モル/hr)、塩化水素(60 モル/hr)および塩素化炭化水素(25 モル/hr)を含ん
でいた。結果的に、エフルエント中の塩化水素の93%を超える量は気- 液セパレ
ーターにおいて無水塩化水素として回収されなかった。
塩素化炭化水素フィードストックから、所望の、塩素化度が低下した炭化水素
および塩化水素への転化のための接触法から生じたエフルエント中の塩化水素お
よびより重質の材料から、水素および非凝縮性の気体を分離するための他のアプ
ローチは、水中での吸収またはHCl リーンスクラビング溶液中での吸収、または
、塩化水素の中和と、それにつづく気液分離が挙げられている。米国特許第4,89
9,001 号および第4,929,781 号を参照されたい。これらのアプロー
チは、せいぜい濃塩酸の製造に限定され、そして結果として、特定の高価な構造
材料を必要とし、更に、濃塩酸の製造に関係した特定の注意および考慮が必要で
あることを意味する。
非常に広い意味で、本発明は、塩化水素、1種以上の非凝縮性気体および混合
物中に更に存在することができる、より重質の成分を含む乾燥(500重量ppm 以下
の水を含む)混合物から塩化水素を無水の状態で回収するための方法に関し、こ
の方法は、混合物を蒸留し、非凝縮性気体および混合物中の95重量% 以上の塩化
水素を含むオーバーヘッドストリーム、および、塩化水素より重質である全ての
成分の約95重量% 以上を含むボトムストリームを生成させること、および、オー
バーヘッドストリームを圧縮し、そして入手できる冷却装置を用いて冷却するこ
とを含み、ここで、オーバーヘッドストリーム中の所定の比率の塩化水素は50重
量ppm 以下の水を含む液体無水状態で製造される方法である。
好ましい用途において、塩素化度が低下した炭化水素および塩化水素を製造す
るために、所定の触媒上で塩素化炭化水素フィードストックと水素とを反応させ
ることにより生じる生成物ストリーム中の塩化水素(生成物ストリームは乾燥し
ており、即ち、水、および、プロセス条件に付したときに一部が水に転化する水
前駆体、例えば、酸素化化合物を500 重量ppm 以下で含む)が、このような生成
物ストリーム中の未反応水素のような非凝縮性気体から分離され、そして、全体
として生成物ストリームの過度の冷却を必要としないで経済的に望ましい量で無
水状態で回収されることができる方法が可能であることが解かるであろう。用語
「無水」とは、以下において、このように分離され、そして回収された塩化水素
含有生成物ストリームを意味して使用されるときに、50重量ppm 以下の水を含む
生成物ストリームを指すものと理解されるべきである。
本発明の方法は、この好ましい用途で使用されるときに、前の反応プロセスに
使用されていた反応圧力以上の圧力で、好ましくは実質的に同一の圧力で、反応
セクションから生じた生成物ストリームを蒸留し、塩素化度が低下した炭化水素
を含むボトムストリーム、および、生成物ストリーム中の実質的に全ての塩化水
素を、未反応の水素および生成物ストリーム中に存在しうる他のあらゆる非凝縮
性気体とともに含むオーバーヘッドストリームを製造させることを本質的に含む
。
ボトムストリームは、所望の、塩素化度が低下した炭化水素を回収するための
従来の手段により処理され、例えば、所望の、塩素化度が低下した炭化水素と、
あらゆる未反応の塩素化炭化水素フィードストックとを分離するための蒸留によ
り処理される。前記未反応の塩素化炭化水素フィードストックは、その後、所望
の生成物に転化されるための反応プロセスにリサイクルされてよい。所望の、塩
素化度が低下した炭化水素は、周知の通り、処分され、販売され、焼却され、ま
たは別のプロセスにおいて使用されてよい。
蒸留工程から生じるオーバーヘッドストリームは圧縮され、そして入手可能な
冷却装置で冷却され、オーバーヘッドストリーム中の望ましい比率の塩化水素が
液体の無水塩化水素として製造され、このような比率はオーバーヘッドストリー
ムの圧縮のためのコンプレッサーの吐出圧を選択することにより決定される。
オーバーヘッドストリームからの凝縮しない塩化水素は、更なる工程において
、水中に吸収されるか、または、HCl リーンスクラビング溶液に吸収されるか、
または、塩基で中和されてよく、一方、このようなオーバーヘッドストリームか
ら凝縮された液体の無水状態の塩化水素は、好ましくは、脱気装置またはフラッ
シング装置を通して無水塩化水素ストリームの一部分または全てを通過させるこ
とにより、より高い純度で回収できる。このような吸収および/または脱気の後
に残った未反応の水素および他の非凝縮物は前の反応プロセスにリサイクルされ
てよい。
図1は、塩化水素および水素のような非凝縮性気体を含む生成物ストリームか
ら無水状態で塩化水素を分離し、そして回収するための本発明の好ましい方法を
例示しており、このような生成物ストリームは、塩素化炭化水素フィードストッ
クを、塩素化度が低下した炭化水素および塩化水素に転化するための反応プロセ
スにおいて生じたものである。
簡便且つ理解を容易にするために、例示された方法10の多くの従来の詳細部お
よび要素は省略されており、そして、例えば、特定の塩素化炭化水素含有フィー
ドストックの処理において従来から実用されているように、1基以上の反応器が
直列または並列で使用されうることができるときにも単一の反応器が使用された
ように例示されている。例えば、James Jrらの米国特許第4,895,995 号およびKa
lensらの上記の米国特許第4,899,001 号を参照されたい。
所定の塩素化炭化水素含有フィードストックから塩化水素および1種以上の他
の非凝縮性気体を含む乾燥生成物を製造するための様々な装置の配置および様々
な装置の変更は従来から可能であり、それから、無水塩化水素を本発明の方法に
より回収できるものと当業者は更に容易に評価するであろう。通常の技術を応用
して本発明の分離方法と組み合わせられる装置の配置および変更の例は、UOP、D
es Plains,Illinois,U.S.A.の多くの米国特許、例えば、米国特許第4,747,937
号、第4,818,368 号、第4,840,721 号、第4,882,037 号、第4,895,995 号、第4
,923,590 号、第4,927,520 号および第5,013,424 号に記載されたものである。
図1に示した好ましい方法10を参照し、合流した塩素化炭化水素
フィードストック14、メークアップ水素ストリーム16および合流した水素/ 塩化
水素リサイクルストリーム18を含む反応器フィード12は反応器20にフィードされ
る。合流した塩素化炭化水素フィードストック14は、フレッシュの塩素化炭化水
素フィードストック22およびリサイクルの塩素化炭化水素フィードストック24を
含み、リサイクルの塩素化炭化水素フィードストックは下流の処理において回収
された未反応のフィードストックを含む。
適切な塩素化炭化水素フィードストックおよびそれに関連する反応法は上記の
いずれであってもよいが、一般に、そして好ましくは、別の商業法から生じた1
種以上の副生成物または廃棄生成物の転化のためのものである。制限しない例は
、酸化プロピレンの製造のクロロヒドリン法または塩化アリル/ エピクロロヒド
リンの製造からの廃棄物または望ましくない副生成物である塩素化C3炭化水素、
および、二塩化エチレンによる塩化ビニルの製造からの廃棄物または望ましくな
い副生成物である塩素化C2炭化水素の転化である。
しかし、所望の、塩素化度が低下した炭化水素および塩化水素を、特定の量の
未反応水素および恐らく特定の量の更なる非凝縮性気体、例えば、メタン、一酸
化炭素および窒素とともに含む、乾燥(即ち、500 重量ppm 以下の水または水前
駆体を含む)生成物ストリーム26を製造することができる、想定できるあらゆる
塩素化炭化水素フィードストックおよびそれに関連する反応法が使用できると理
解されるべあろう。
本発明の好ましい用途は、触媒上で、そして最も特には特許協力条約の上記の
公開特許出願WO 94/07828 に詳細に記載されている方法による、炭素で担持され
た白金/ 銅触媒上で気相中で水素と反応させることにより1,2-ジクロロプロパン
(以下、PDC)をプロピレン(所望の、塩素化度が低下した炭化水素として)およ
び塩化水素に
転化することである。
このようなPDC からプロピレンへの転化法において、主として水素、塩化水素
およびプロピレンを含む乾燥気体生成物ストリーム26は、反応器20において製造
され、そして好ましくは熱交換器28において合流後のPDC ストリーム14と熱交換
され、その後、ストリーム14は反応器フィード12中へと合流される。生成物スト
リーム26は、また、熱交換器30において、水素/ 塩化水素気体ストリーム32(そ
れがどこから来るかについては後述し、そして合流後の水素/ 塩化水素リサイク
ルストリーム18の基になるものである)と熱交換される。熱交換器28および熱交
換器30での熱交換は、生成物ストリーム26を少なくとも部分的に凝縮させ、ここ
で、生成物ストリーム26は例えば、約30〜35℃の温度で蒸留装置にフィードされ
、そしてそこで、反応器20で使用した圧力と実質的に同一の圧力で蒸留される。
コンプレッサーは反応器20よりも高い圧力に生成物ストリーム26を圧縮し、そし
て蒸留装置34から生じるオーバーヘッドストリーム36から液体の無水塩化水素を
所定の比率で得るために、所定の入手可能な冷却装置を必要とする圧力に達する
ことができる。しかし、好ましくは、生成物ストリーム26は反応器20において観
測される圧力と実質的に同一の圧力で蒸留される。
オーバーヘッドストリーム36は生成物ストリーム26中の塩化水素の略全量(例
えば、95重量% 以上で、特に99.99 重量% 以上)を、生成物ストリーム26中の未
反応水素および生成物ストリーム26中に存在する少量の他の非凝縮性気体ととも
に含む。ボトムストリーム38は、生成物ストリーム26の略全量(例えば、95重量
% 以上で、特に99.5重量% 以上)のポリプロピレンを、未反応のPDC および部分
水添脱塩素化された塩化炭化水素、例えば、2-クロロプロパンとともに含んで生
じる。
オーバーヘッドストリーム36はコンプレッサー装置40中で圧縮され、そして好
ましくは、熱交換器42において、空冷され、且つ、入手可能な冷却源(例えば、
中間段階のプロピレン冷却により)で冷却され、また、好ましくは、1基以上の
熱交換器46において、次に生じる液体無水塩化水素生成物ストリーム44と熱交換
される。
その後、オーバーヘッドストリーム36はリフラックスドラム48へ通過し、液体
無水塩化水素源ストリーム50、および、水素、塩化水素およびオーバーヘッドス
トリーム36中に存在した他の不凝縮性不活性物を含む気体ストリーム52を生じ、
ここで、液体無水塩化水素源ストリーム50中に回収される塩化水素と、気体スト
リーム50中に残った塩化水素との分配比は、コンプレッサー吐出圧の選択により
制御される(同一の冷却負荷では、コンプレッサー吐出圧が高いほど、高い比率
の塩化水素は液体無水塩化水素源ストリーム中に回収される)。
圧縮および冷却のコストを比較した時の要求を基礎にして、他の用途での濃塩
酸水溶液の要求を基礎にして、および/または、より安定な触媒活性、低い失活
性およびより長い触媒寿命の点で、特定の塩素化炭化水素フィードストックを処
理するための反応器20への特定の量の塩化水素をリサイクルすることから意図的
に得られる利益を基礎にして、無水状態で得られる塩化水素の量を誂えるために
、本発明において融通性は結果的にかなりの程度制限される。例えば、Moser ら
の米国特許第5,314,614 号を参照されたい。全ては、蒸留装置34の操作条件を変
更せず、そして、オーバーヘッドストリーム36に対して行うコンプレッサー吐出
圧および冷却量を単に変更するのみによるものである。
ここで、図1に戻って、液体の塩化水素源ストリーム50のリフラックス部分は
リフラックスストリーム54で蒸留装置34に戻して還流
される。リフラックスドラム48からのストリーム50は水素およびオーバーヘッド
ストリーム36中に存在する他の非凝縮物で飽和されているので、蒸留装置34に還
流されないストリーム50の部分は、好ましくは、ストリーム56中で輸送されて、
ベッセル58中で、より低圧において脱気されまたはフラッシュされ、残存する水
素または他の非凝縮性材料が除去される。このように除去されうる残存の水素お
よび他の非凝縮性材料は気体ストリーム60中で、リフラックスドラム48からの気
体ストリーム52とともに反応器20へとリサイクルされる。図1から判るように、
それぞれリフラックスドラム48およびベッセル58からの気体ストリーム52および
60は合流して水素/ 塩化水素気体ストリーム32を形成する。水素/ 塩化水素気体
ストリームの一部分または全ては、合流後の水素/ 塩化水素リサイクルストリー
ム18として反応器20にリサイクルされ、残りの全ての水素/ 塩化水素気体ストリ
ーム32はストリーム62中でスクラバー62に送られ、濃塩酸水溶液を生成する(以
下に詳細に説明される)。
精製された液体無水塩化水素生成物ストリーム44は製造され、それは、また、
好ましくは、1基以上の熱交換器46において、圧縮されたオーバーヘッドストリ
ーム36と熱交換され、そのことにより、オーバーヘッドストリーム36からの塩化
水素を凝縮させ、そして液体無水塩化水素生成物ストリーム44の蒸発または部分
蒸発によりリフラックスドラム48において塩化水素を回収するための冷却容量を
減らす。
オーバーヘッドストリーム36から凝縮せず、そしてリフラックスドラム48およ
びベッセル58からの気体ストリーム52および60に残った塩化水素は、好ましくは
、合流後の水素/ 塩化水素リサイクルストリーム18中において反応器20にリサイ
クルされるか、または、上記で記載した通り、ストリーム64中においてスクラバ
ー62中に通過
させ、水またはHCl リーンスクラビング溶液の流れ66に吸収され、これにより、
濃塩酸生成物ストリーム68を製造する。ストリーム52および60中の水素および他
の非凝縮物はストリーム70中で輸送され、燃焼される。または、塩化水素は、塩
基、便利には水酸化カリウム、水酸化カルシウムまたは水酸化ナトリウムの水溶
液の流れ66によりベッセル62中で従来のように中和され、塩の溶液68を生じる。
しかし、好ましくは、塩化水素は、濃塩酸水溶液ストリーム68の形態で回収され
、ここで、無水状態で回収される塩化水素と水溶液の形態の濃塩酸水溶液との比
率はコンプレッサー40のコンプレッサー吐出圧の選択により決定される。
生成物ストリーム26からのプロピレンを略全量含み、且つ、未反応のPDC およ
び部分水添脱塩素化された炭化水素、例えば、2-クロロプロパンを含む、蒸留装
置34からのボトムストリーム38は、好ましくは、従来の蒸留装置72で更に処理さ
れて、次の販売のためにまたは次の使用、例えば、酸化プロピレンの製造のため
のクロロヒドリン法または塩化アリル法の原料にリサイクルされるために許容で
きる純度でオーバーヘッドプロピレンストリーム74が回収される。未反応のPDC
および他の残りの塩素化炭化水素はボトムストリーム76中において別の従来の蒸
留装置78に輸送され、ここで、PDC リサイクルストリーム24は生じ、そしてリサ
イクルされて、PDC フレッシュフィードストリーム22と合流して、合流後のPDC
ストリーム14を形成する。部分水添脱塩素された炭化水素および、フレッシュPD
C フィードストリーム22中に存在しうる、より重質のタール状の材料は、ストリ
ーム80により装置78から除去され、そして燃焼されまたは処分されることができ
、燃焼されようとするこれらの残留材料の正確な性質は、塩素化炭化水素フィー
ドストックおよびプロセスの源並びに反応器20に使用されるプロセス条件に少な
くとも依存す
るであろうことが理解される。
上記のように、図1のプロセス配置は好ましい環境または使用における本発明
の方法の例示に過ぎず、他の使用も考えられ、且つ、他の配置も可能であり、そ
して、特定の塩素化炭化水素フィードストックの時には好ましい。
本発明は次の実施例により、より詳細に例示される。
例示の実施例
この例において、Aspen Technology Inc.,Cambridge MA により開発されたソ
フトウェアを使用して、1,2-ジクロロプロパンの水添脱塩素化から得られる生成
物ストリームの蒸留に関してプロセスシミュレーションを行い、ここで、前記生
成物ストリームは水素および他の非凝縮性不活性物、例えば、メタン(非凝縮物
の0.2100モル分率)、塩化水素(0.3850 モル分率)、プロピレン(0.1820 モル分
率)、塩化イソプロピル(0.0200 モル分率)および1,2-ジクロロプロパン(0.2030
モル分率)を含んだ。
このシミュレーションにおいての使用のために従来のように気液平衡データを
取り、そして、35℃のフィード温度および6 バール(0.6MPa)絶対圧を仮定して、
オーバーヘッド中99.99%を越える塩化水素およびボトム中99.5% のプロピレンの
回収率のために必要なオーバーヘッドおよびボトムの温度および圧力を決定した
。
圧縮なしに、全ての塩化水素は気相中の非凝縮性の不活性分とともに回収され
、そして塩化水素およびプロピレンの間の分離は-55℃のオーバーヘッド温度(
6バール(0.6MPa で)および30℃のボトム温度で達成される。
コンプレッサーを追加すると、-40 ℃のオーバーヘッド温度および13バール(1
.3MPa)絶対圧のオーバーヘッド圧力で所望の分離が達
成できるが、しかし、全ての塩化水素は、非凝縮性分と混合されている。22バー
ル(即ち、2.2MPa絶対圧、-40 ℃の同一温度で)への追加の圧縮により、38% の
塩化水素は気相中で水素とともに得られ、62% は液体状態で得られた。8バール
(0.8MPa)の減圧および-45℃での脱気により、生成物ストリーム中に最初にあっ
た塩化水素の60重量% を含む精製された無水塩化水素ストリームが得られ、2%は
脱気装置から気体ストリーム中に輸送された。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C07C 21/02 C07C 21/02
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.塩化水素および1種以上の非凝縮性気体の乾燥混合物で、更に塩化水素よ り重質の成分を含んでよい、前記乾燥混合物から無水状態で塩化水素を回収する ための方法であって、前記方法は、 前記混合物を蒸留して、非凝縮性気体および混合物中の塩化水素の95重量% 以上を含むオーバーヘッドストリーム、および、塩化水素より重質である全成分 の混合物中での合計重量の95重量%以上を含むボトムストリームを生成させる 工程、および、 前記オーバーヘッドストリームを圧縮し、そして冷却する工程であって、それ により、オーバーヘッドストーム中の所定の比率の塩化水素が50重量ppm以 下の水を含む液体の無水状態で製造される工程、 を含む方法。 2.500重量ppmの水または水前駆体を含む塩素化炭化水素フィードスト ックを水素と反応させて、塩素化度が低下した炭化水素および塩化水素を生成さ せる接触法の生成物ストリームから、無水状態で塩化水素を回収するための方法 であって、前記方法は、 前記接触法において塩素化炭化水素と水素とを反応させるのに使用した圧力以 上の圧力において、このような接触法から生じた生成物ストリームを蒸留し、生 成物ストリーム中の、塩素化度が低下した炭化水素の95重量%以上を含むボト ムストリーム、および、生成物ストリーム中の塩化水素の95重量%以上を、未 反応水素および前記生成物ストリームからの他の非凝縮性気体とともに含むオー バーヘッドストリームを生成させる工程、および、 前記オーバーヘッドストリームを圧縮し、そして冷却し、オーバーヘッドスト リーム中の所望の比率の無水状態の液体の塩化水素、 および、未反応水素および前記オーバーヘッド中に存在しうる他の非凝縮性気体 の略全量を含む気体ストリームを生成させる工程、を含む方法。 3.前記ボトムストリームを蒸留し、生成物ストリーム中の、塩素化度が低下 した炭化水素を回収し、そして、未反応の塩素化炭化水素フィードストックの接 触法へのリサイクルを可能にする工程を更に含む、請求項2記載の方法。 4.前記生成物ストリームの蒸留により生じた前記ボトムストリームが、前記 生成物ストリーム中の、塩素化度が低下した炭化水素の99.5重量%以上を含 む、請求項2記載の方法。 5.前記生成物ストリームの蒸留が、前記生成物ストリームを製造するための 塩素化炭化水素フィードストックと水素との反応プロセスにおいて使用した圧力 と略同一の圧力で行われる、請求項2記載の方法。 6.オーバーヘッドストリームの圧縮および冷却により生じた、液体無水塩化 水素を含むストリームの一部分が、より低い圧力で脱気され、それにより、液体 無水塩化水素の精製済ストリーム、および、オーバーヘッドストリーム中に含ま れていたが、前記圧縮および冷却工程で気体ストリーム中に回収されなかった、 残りの水素および他の非凝縮性気体を含む気体ストリームを生成する工程を含む 、請求項2記載の方法。 7.前記脱気により生じた気体ストリームは、前記圧縮および冷却工程により 生じた前記気体ストリームと合流され、そしてこの合流物が、塩素化炭化水素フ ィードストックと水素との反応のプロセスに全量または一部リサイクルされる、 請求項6記載の方法。 8.合流した気体ストリームの残部の全てを水またはHClリーンスクラビン グ溶液と接触させ、前記気体ストリームから濃塩酸 が回収される、請求項7記載の方法。 9.圧縮工程および冷却工程から生じる、液体無水塩化水素を含むストリーム が、圧縮工程からのエフルエントと熱交換され、前記エフルエント中の前記所望 の比率の塩化水素を液体無水状態で回収するための冷却要求値を低減する、請求 項2〜8のいずれか1項記載の方法。
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