JPH10510086A - データカートリッジの複合体駆動ベルト - Google Patents
データカートリッジの複合体駆動ベルトInfo
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- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明のデータカートリッジの駆動ベルト(18)は、低硬度のベルト材料の層と高硬度のベルト材料の層とを備えている。高硬度のベルト材料がテープパックに隣接し、低硬度のベルト材料がテープパックから離れるようにベルトをテープカートリッジに挿入することで、ベルトの中立軸がテープパックのほうに移動する。
Description
【発明の詳細な説明】
データカートリッジの複合体駆動ベルト発明の背景 1.技術分野
本発明は、柔軟性と弾性とを有した駆動ベルトが、テープスプールに巻き付け
られたテープに接触して、ベルトが動くことでスプール間のテープが動くテープ
カートリッジに関する。2.背景技術
ベルト駆動のテープカートリッジは、高速なテープスピードとテープの急激な
加速と減速が要求されるコンピュータのインターフェースとして用いられること
が多い。米国特許3,692,255号明細書(この明細書は本件明細書に参考
として組み込まれている)は、二つのスプールで磁気テープと摩擦接触したエン
ドレスで柔軟性のあるベルトによってテープのスプールに巻き付けられた、磁気
記録テープに関する特許を開示している。エンドレスで柔軟性のあるベルトを巻
き付けて、カートリッジ内のキャプスタンによって駆動する。キャプスタンそれ
自身は、カートリッジの外にあるモータ駆動ローラー又は駆動パックによって駆
動されるようになっており、カートリッジを挿入する記録/再生のテープレコー
ダ機構の一部である。
テープの張力は、コーナローラーにある調節された抵抗によって引きおこされ
た各テープパック周囲でのベルト張力の違いで生じる。このように張力が異なっ
ていることで、読取/書込用ヘッド位置で所望の張力が発生するのと同様に、一
方のスプールから他方のスプールにテープを巻き上げることができる。最小のテ
ープ張力が信頼性のある、情報の読取りと書込みを行うために必要である。しか
しながら、もしテープ張力が高すぎるならば、テープとヘッド界面で不必要な磨
耗が起こる。
ベルトは有限の厚みを有しているので、ベルトの中心線はテープパックの周囲
とわずかに異なったスピードで動く。このことで、テープを一方のテープハブか
ら他方のテープハブに巻くとき、テープ張力が増加する。もしテープカートリッ
ジが前後に動くようにテープ張力を加えるならば、図1に示したようにボータイ
形状が現れる。このようにテープ張力が変化することで、テープを動かすのに必
要な駆動力が変化し、テープパックの端面で必要な最大駆動力が高くなる。でき
るだけフラットなテープ張力を加えることは、駆動力の変化を制限するためにも
、必要な最大駆動力を低減するためにも、種々の温度の下、エージング後、そし
て通常使用でのカートリッジの性能を改善するためにも好ましい。フラットなテ
ープ張力を加えれば、合理的なプロセス窓の外からカートリッジを動かすことな
しに、温度、エージング、そして通常使用によって、変化することを考慮してい
るので、後者のようなことが起こる。
テープ張力と駆動力のあらゆる変化に加えて、テープが一方のスプールから他
方のスプールに巻き付く時、テープカートリッジが走行している間、テープ張力
の小さな変化が比較的高い周波数で起こる。この小さな変化は、動的なテープ張
力と呼ばれ、回転部品の不完全さに起因したテープの小さな縦方向の動きの結果
起こる。高い動的なテープ張力がデータの読取りと書込みを妨げるので、それら
は好ましくない。
より高弾性の従来の一層ベルトは、硬いベルトと比較すると、ボータイが減る
ことを示している。不幸にも、そのような弾性体ベルトは、回転部品が不完全で
あることに起因する周波数に依存する、動的なテープ張力も増加させる。発明の概要
本発明は、動的なテープ張力を不必要に増加させることなく、テープ張力の端
から端までの変化を低減する、すなわちボータイ形状の、ベルト駆動の磁気テー
プカートリッジのためのベルトに関する。このことは、ベルトが弓状にテープパ
ックと接触しているときに、テープパックの方向にベルトの応力の中立軸を動か
すことで達成される。
特に、本発明は、テープパックとローラに巻き付けられるベルト,テープパッ
ク,駆動ローラを含むベルト駆動のデータカートリッジで用いるのに適した、薄
くて柔軟性のある連続ベルトに関する。ベルトは0.01から0.25のkファ
クターを有し、テープパックに隣接した高硬度材料の一層と低硬度材料の一層を
備えている。図面の簡単な説明
図1は、ベルト駆動のデータカートリッジの模式図である。発明の詳細な説明
図1を参照すると、カートリッジ10をテープデッキ28の中に示している。
カートリッジ10は、ある長さの磁気記録テープ16が巻き付けられた一対のハ
ブ12,14を有している。駆動ベルト18が、ベルト駆動ローラ20と、一対
のベルトガイドローラ22,24と、ハブ12,14の周りに巻き付けられたテー
プ16によって形成された一つあるいは二つのテープパック17との周囲に巻き
付けられて動く。図1に示したように、カートリッジ10がテープデッキ28の
操作位置に移動するときに、テープデッキ28の駆動パック26はベルト駆動ロ
ーラ20に接触し、デッキ28の磁気記録ヘッド30はテープ16に接触する。
ベルト駆動ローラ20のベルト接触部32は窪んでいて、テープ16がベルト駆
動ローラ20に接触することなく通過できるようになっている。
ベルト材料の硬さは、kファクタとして知られているコンプライアンスを含む
様々な方法で定義されている。これを適用するために、ベルトをある長さに伸ば
したあとテープカートリッジの中にあるときに、kファクタを測定することがで
きる。このステップを予備試験として行うことは二つの理由で重要である。第一
には、kファクタは歪みに対して必ずしも直線的に変化しないし、ベルト材料は
、もとの伸びていない状態より作動中の長さや張力で異なったkファクタを有す
る。さらに、最初に伸ばしたときと、その後に伸ばしたりテストしたときに得ら
れるkファクタとは異なっている。作動中の長さや張力までベルトを伸ばしたあ
と、ベルトはその長さが増加して伸びており、張力の増加を測定することができ
る。kファクタは、ベルトの最初の長さに張力変化を掛けたものでベルトの長さ
変化を割ったものに等しく、
k=DL/(L0xDT)
ここで、kはkファクタ、DLはテスト中の長さの増加量、L0はカートリッ
ジ中のベルト長さ、DTはテスト中の張力の増加量である。kファクタは、作用
中の弾性係数Eにベルトの断面積を掛けたものの逆数に等しく、
k=1/(Ex断面積)
これを適用するために、kファクタを歪み速度0.0036sec-1で測定する。
本発明の複合体ベルトは、0.01から0.25N-1、好ましくは0.01か
ら0.1N-1のkファクタを有している。ベルトの幅が約2から6mmのときに
、作動中のベルトの厚みは0.05から0.127mmの範囲にある。ベルトを
テープカートリッジに挿入したとき、作動中の厚みと幅はその厚みと幅に関係す
る。低硬度材料に対する高硬度材料の厚みの比は好ましくは1:1より小さく、
さらに好ましくは1:2より小さく、最も好ましくは1:3より小さい。しかし
ながら、高硬度材料の層は、最小厚みで約1.3ミクロン、好ましくは少なくと
も1.5ミクロン、さらに好ましくは少なくとも5ミクロンの厚みを有している
。
ベルトをテープカートリッジに挿入したとき、高硬度材料の層はテープパック
周辺に隣接している。ベルトをテープカートリッジに挿入したとき、低硬度材料
の層は高硬度材料よりテープパック周辺から離れている。もしベルトを反対の方
法で挿入するならば、硬い層と硬くない層とを持つ利点を認めることができない
。一つの実施形態によれば、唯一その材料と、約0.19mm2の断面を有した
単層ベルトのkファクタで、高硬度と低硬度の材料を定義することができる。高
硬度材料だけからできたそのようなベルトは、好ましくは約0.02N-1のkフ
ァクタを有する。低硬度材料だけからできた同様のベルトは、好ましくは0.0
2N-1ものkファクタを有する。
低硬度材料の弾性係数で高硬度材料の弾性係数を割った値は、1より大きく、
好ましくは1.2より大きく、さらに好ましくは1.4から10の範囲で大きく
、最も好ましくは1.5から5の範囲で大きい。
ベルトがアークの形でテープパックと接触するとき、高硬度材料層と低硬度材
料層との界面のできるだけ近いところに応力の中立軸があることが望ましい。
ベルトの両層の材料は、弾性的な特徴を備えたポリマーにすることができる。
そのような材料の例として、ポリウレタン,共重合エステルエーテル,スチレン
−ジエン ブロック共重合体,ポリエーテル,ポリアクリレイト,フルオロカー
ボン,フルオロシリコン,フルオロアルコキシフォスファゼン,シリコーン,ア
クリル酸エチレン共重合体,ブタジエン−アクリロニトリル共重合体,天然ゴム
,スチレン ブタジエン共重合体,ポリイソプレン,ポリブタジエン,ポリクロ
ロプレン,イソブチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体,ポリエピクロルヒ
ドリン,クロロスルフォン化ポリエチレン,塩素化ポリエチレン,ポリプロピレ
ンオキシドおよびポリペンテナーマが何の制限もなく含まれる。ポリエーテルウ
レタンとポリエステルウレタンのようなポリウレタンが好ましく、ポリエステル
ウレタンが特に好ましい。
好ましくは、低硬度材料が、動的機械的分光法(DMS)によって1Hzでの
tan δのピークで示され、ガラス転移温度(Tg)が−25℃より小さいポリマ
である。好ましくは、高硬度材料が、DMSによって1Hzでのtan δのピーク
で示され、ガラス転移温度(Tg)が−25℃から50℃の範囲であり、好まし
くは0℃から50℃の範囲であるポリマである。
動的なテープ張力の変化をさらに低減するために、減衰材料を低硬度層と高硬
度層との間に選択することができる。適した減衰材料は、0から500Hzの周
波数で好ましくは0から50℃のTgを有している。いくつかの減衰材料はアス
ファルト,ポリウレタン,ポリ(ビニルアセテート)とビニルアセテートの共重
合体,アクリル酸,天然ゴム,スチレン−ブタジエン,シリコンを含んでいる。
減衰層の厚みは、好ましくは12から100ミクロン、より好ましくは12から
50ミクロンである。望ましい非静止特性と永続特性を与える従来技術として知
られているように、コーティングもまたベルトに適用することができる。
複合体ベルトは高硬度材料と低硬度材料の薄層を重ねるか、又はともに押し出
すか、又は押し出したものをコーティングすることで製造する。同心のリングを
、層状又は押し出し材料のシートから打ち抜く。この同心のリングを引き延ばし
てデータカートリッジに挿入する。
好ましい方法に従うと、本発明のベルトを以下のプロセスに従って製造する。
1. 高硬度材料と低硬度材料を、織物状のポリプロピレンシートの上にともに
押し出す。コーティングが解除され織物状の模様がついたニップロールがシート
の一方の側に織物状の模様を与えるとともに、ポリプロピレンシートはベルトの
他方の側に織物状の模様を与える。カートリッジにとって、均一なベルト厚みと
各層の相対的に均一な厚みを維持することは重要である。
2. リングをコーティングされたシートから、切断するか又は打ち抜く。あと
でテープ表面に移されるベルトに異物が混入するのを避けるために重要であるか
ら、この製造プロセスの間ポリプロピレンシートはベルトに対して重要な保護を
与える。ポリプロピレンが所望のときに簡単に剥離できるとともにポリプロピレ
ンがすぐに剥離しないように、ポリプロピレンに対して低いkWレベルの高電圧
コロナ処理を任意に用いることができる。
3. 裏地を取り除いたあと。部分的に焼きなますために、又はポリマの応力を
緩和するためにリングを加熱する。
4. リングを熱処理又は焼きなましする間、リングを引き伸ばしている。代表
的にはベルトを200から500%引き伸ばす。、所望の張力と長さに二つの回
転ローラの間でベルトを引き伸ばし、赤外線ランプのような熱源を通過させるこ
とによって、この熱間の引き伸ばしを行なう。熱間の引き伸ばしプロセスでベル
ト内の張力が減少する。張力が所望のレベルに到達したとき、そのプロセスを停
止する。
5. 焼きなましたベルトをテープカートリッジに取り付ける。さらに詳細な説
明をヨーロッッパ特許公報579116A2に見い出すことができる。
実施例1
ベルトを上記の手順に従って作成する。これらのベルトを上述した方法に従っ
てkファクタで試験する。ベルトをカートリッジに挿入し、テープの初めから終
わりまでのテープの張力変化(ボータイ)と動的張力を測定する。ボータイはテ
ープの最初(BOT)で測定したテープ張力からテープの終わり(EOT)で測
定したテープ張力を差し引くことで決定する。テープ張力を測定したとき、1イ
ンチ間隔でのデータが局部的平均値、最大値、最小値を決定するために用いる。
E
OTとBOTでのテープ張力は、最初(BOT)と最後(EOT)の36インチ
(91cm)について計算した局部的平均値を平均することで決定する。各材料
のガラス転移点は、1Hzでの動的機械的分光法(DMS)によるtan δのピー
クで決定する。各サンプルは2.54mmに伸びたベルト幅を有している。ベル
トをテープカートリッジに挿入したとき、層1はテープパックに最も近い層であ
り、層2はテープパックから離れた層である。サンプル2から6の本発明のベル
トで、層1は層2より硬い。比較サンプル1は一層のみを有している。比較サン
プル7では、高硬度層をテープパックから離れたところにあり低硬度層をテープ
パックの近くにあるように2層ベルトを後方に挿入している。表に示した結果か
ら、本発明のベルトが、より良いボータイ形状(すなわち本発明以外のベルトよ
り端から端のテープ張力の変化が小さいこと)を有していることがわかる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ズウェトラー,クリストファー・ジェイ
アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州
セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ
クス33427
(72)発明者 マックリー,アール・ギャレン・ジュニア
アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州
セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ
クス33427
(72)発明者 スミス,デイビッド・ピー
アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州
セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ
クス33427
(72)発明者 マクカットチェオン,ジェフリー・ダブリ
ュー
アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州
セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ
クス33427
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ベルトが0.01から0.25Nの範囲のkファクタを有するとともに高 硬度材料と低硬度材料の層から構成され、高硬度材料の層がテープパックに隣接 し、テープパック、駆動ローラおよび駆動ベルトとを含むベルト駆動データカー トリッジに用いられる、薄くて柔軟性のある連続ベルト。 2. 低硬度材料の弾性係数で高硬度材料の弾性係数を割った値が1より大きい 請求項1記載のベルト。 3. 50から130ミクロンの厚みを有し、低硬度材料に対する高硬度材料の 厚みの比が1:1より小さく、高硬度材料の層が少なくとも1.3ミクロンの厚 みを有する請求項1記載のベルト。 4. 低硬度材料に対する高硬度材料の厚みの比が1:2より小さい請求項3記 載のベルト。 5. 低硬度材料に対する高硬度材料の弾性係数が1.2より大きい請求項1記 載のベルト。 6. 低硬度材料に対する高硬度材料の弾性係数が1.4から10の範囲にある 請求項1記載のベルト。 7. 高硬度材料と低硬度材料との間に減衰材料の層を設けた請求項1記載のベ ルト。 8. 減衰材料が1から500Hzで0から50℃のガラス転移温度を有する請 求項7記載のベルト。 9. 高硬度材料と低硬度材料とがポリウレタンである請求項1記載のベルト。 10. 高硬度材料と低硬度材料とがポリエステルウレタンである請求項1記載 のベルト。 11. 高硬度材料が、−25から50℃のガラス転移温度を有するポリマーで ある請求項1記載のベルト。 12. 低硬度材料が、−25℃より低いガラス転移温度を有するポリマーであ る請求項1記載のベルト。 13. 高硬度材料と低硬度材料との層がともに押し出し成形である請求項1記 載のベルト。 14. 高硬度材料が、0から50℃のガラス転移温度を有するポリマーである 請求項1記載のベルト。 15. ベルト駆動ローラと、一対のベルトガイドローラと、ある長さの磁気テ ープを巻き付けることでテープパックになる一対のハブと、駆動ローラと一対の ガイドローラとテープパックの回りを動く請求項1から14のいずれかに記載の 駆動ベルトとを備え、 駆動ローラの回転によって駆動ベルトが磁気テープを一方のハブから他方のハ ブに移送させ、高硬度材料の層がテープパックに隣接したベルト駆動テープカー トリッジ。
Applications Claiming Priority (3)
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