JPH10510157A - 特異的配列構成を有する核酸の検出法 - Google Patents

特異的配列構成を有する核酸の検出法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、サンプル中の特異的核酸配列を高度の感受性および特異性を以て検出および配置する新規の方法である。方法および該方法で用いられる新規組成物には、特異的標的核酸を検出および配置するために、プローブ核酸の使用、核酸結合領域の産生、および核酸標的結合集合体の使用が含まれる。標的核酸の検出および配置は、類似配列を有する核酸の存在下においても達成される。該方法により、各特異的結合事象によって産生されるシグナルが高度に増幅される。特に、サンプル中のHIVおよびHPV核酸の検出のための方法および組成物を提示する。これらの方法および組成物は、疾患の診断、遺伝子モニター、法医学および核酸混合物の分析で使用される。検出法で用いられる新規組成物のいくつかは、病原状態の予防または治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 特異的配列構成を有する核酸の検出法 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、密接に関連があるが異なる核酸の存在下においても、忠実かつ正確 に試料中の特異的標的核酸配列を結合、検出、および検出を増幅するために用い る方法および構成を提供する。結合は、プローブ核酸と標的核酸配列とのハイブ リダイゼーションにより形成される標的結合領域に特異的に結合する標的結合集 合体の中に、シャペロニングと特異的分子集合体を含んでもよい。増幅は、プロ ーブ核酸、標的核酸、またはその他のブースター核酸と、ブースター核酸とのハ イブリダイゼーションにより形成されたブースター結合領域に特異的に結合する ブースター結合アセンブリの中に、シャペロニングおよび/または特異的分子集 合体を含んでもよい。方法、およびヘアピン核酸を含む構成もまた、この増幅で 用いられる特異的または非特異的に伸長したブースター核酸のサイズおよびブー スター結合集合体の制御を可能にするために提供される。検出には、プローブ核 酸、標的結合集合体、ブースター核酸、ブースター結合集合体、またはヘアピン 核酸に関連した放射性、光-もしくは蛍光-放出、酵素的またはその他の検出可能 もしくはシグナル産生分子を含む、1つ以上の検出可能標識を提供することが含 まれる。方法は、プローブ核酸ならびにその断片および/または有機体に独自の TBAを作成するために、TBA組成結合部位を有する有機体からの核酸断片の単離の ために示されている。標的結合集合体の治療的および予防的利用法ならびにその ように使用するための構成についても提供する。2.関連技術の背景および説明 特異的配列を含有する核酸、以後標的核酸(TNA)と呼ぶ、を試料中に検出す るのに重要な状況は、ますます増加している。最小のプロセシング工程数で、最 も単純な組成で、および他の同類ではあるが異なる核酸、以後同類核酸(CNAs) と呼ぶ、を除外しつつTNAを検出できることが望ましい。増幅またはその他の検 出後プロセシングの必要もなく、検出試料中に全てのCNAsを残らず除外しつつ、 特異的TNAを検出できることが望ましい。 固定化核酸または標識核酸をTNAのプローブとして用いる方法は無数にある。 しかし、既知の方法を用いても、プローブ核酸(PNA)と結合したTNAを、PNAに 結合したCNAに対して識別することは困難である。たとえば、PNAとCNAとの間に 1箇所以上の塩基の不対合があっても、TNA-PNAハイブリダイゼーションとほと んど識別不可能なCNA-PNAハイブリダイゼーションがなおも生じうる。したがっ て、ハイブリダイゼーション単独では、PNAが独自のTNAにハイブリダイズされた ことを示す最適な指標とはならない。 CNAsを含有する可能性がある試料中にTNAが存在するか否かを判定するためにP NAを用いる状況は多くある。この状況では、いかなるCNAに対するPNAのハイブリ ダイゼーションも、PNAがTNAの検出に対して有する可能性がある、さらなる確認 を必要としない、診断的価値が制限される。さらに、多くのCNAsコピーを含有す る可能性がある試料では、TNAの別のコピーを作成する必要なく、少ないコピー 数でTNAを検出および配置できることが望ましい。同様に、試料中のCNAsとTNAと を分離する必要なく、TNAとは無関係にCNAsの存在を確認できることが望ましい だろう。 さらに、生成率の低い特定のTNA-PNAのハイブリダイゼーションのシグナルを 増幅できることが望ましいだろう。この目的に関して、標識、以後ブースター核 酸(BNA)と呼ぶ、の多数のコピーをTNA-PNA上に重合化する方法が望ましい。 本発明は、前述の望ましい目的を達成するための方法および構成を提供する。 以下の総説から明らかなように、本構成および方法は、当技術分野においてこれ まで報告または示唆されていない。核酸検出の技術の現状に関する一般的および 包括的総説は、「Keller,H.,M.M.Manak(1989)DNAプローブ(DNA Probes),S tockholm Press.」に提供されている。 PNAがTNAではなくてCNAとハイブリダイズしたか否かを明らかにするため、化 学的手段によって塩基不対合を検出する方法が報告されている。フォード(Ford )らの米国特許第4,794,075号では、単一の塩基不対合を含有するDNA断片をその 完全に対になった同族体と識別する方法が論じられている。二本鎖断片内の一本 鎖領域をカルボジイミドで修飾し、これがDNA中の対になっていないグアニン(G )及びチミン(T)残基と反応する。直鎖状二本鎖DNA分子は反応しないが、単一 の 塩基不対合があるDNA分子は定量的に反応する。カルボジイミドによる反応の後 、修飾および非修飾断片が識別できるように、DNA分子を高含有量のポリアクリ ルアミドゲル上で分画する。フォードらは、表現型の変動および遺伝疾患の原因 となるDNA配列の違いの位置を特定し、精製するためにこの技法を応用した。こ の方法は、遺伝子材料における以下の変動にとって有用であるが、工程数が多く 、費用の高い成分を必要とし、しかもPNAが試料中のCNAsを除いてTNAとハイブリ ダイズされたか否かを決定する直接的手段を提供していない。 PNAと別の核酸との少なくとも一部のハイブリダイゼーションが相補的である ことを保証するために、いくつかの試みがなされている。一つの方法は、PNAが 十分に核酸とハイブリダイズして、プローブに含まれるプロモーター部位から転 写された場合に産生される転写産物のモニタリングを含む。ダッタグプタ(Datt agupta)に対する米国特許第5,215,899号は、ヘアピンプローブを用いた特異的 核酸配列の増幅法を開示しており、ヘアピンプローブは、標的配列とのハイブリ ダイゼーションおよびリガーゼ結合によって転写することが可能である。プロー ブは一本鎖自己相補的配列から成るが、この配列はハイブリダイゼーション条件 下では、機能的プロモーター領域を有するヘアピン構造を形成し、さらにヘアピ ン配列の3'末端から伸長する一本鎖プローブ配列から成る。プローブ配列と相 補的な標的配列とのハイブリダイゼーション、およびハイブリダイズした標的配 列の3'末端とヘアピンプローブの5’末端とのリガーゼ結合時に、標的配列は 適切なRNAポリメラーゼおよび適当なリボヌクレオシド3燐酸(rNTPs)の存在下 で転写可能となる。増幅は、望ましいTNA配列とプローブとのハイブリダイゼー ション、TNAのPNAとのリガーゼ結合、RNAポリメラーゼおよびrNTPsを分離したハ イブリッドに加え、そして望ましい量のRNA転写物が蓄積するまで転写を進行さ せることによって達成される。本方法は、一般的および特異的に、標的配列をア ニール化するために、一本鎖不対末端とともに形成されたヘアピンDNAの利用を 含む。標的配列が結合すれば、RNA転写産物の産生が可能になる。このように、 本方法は、標的配列を直接固定化および/または配置するために、核酸結合集合 体を利用するよりむしろ二次的な転写産物の検出を含む。CNAはプローブに容易 に結合することが可能で、相補性が欠如していてもCNA-PNAハイブリッドの形成 は必ずしも妨害されず、そ の後このハイブリッドが望まない転写産物の産生を持続させうる。 PNAに結合したCNAは、相補性の欠如によってハイブリッドCNA-PNA対が制限エ ンドヌクレアーゼによって切断される感受性が妨害される場合、検出される可能 性がある。ウルデア(Urdea)の米国特許第5,118,605号およびウルデアの米国特 許第4,775,619号において、核酸分析物を測定する新規方法が提供されており、 ここでは分析物中の対象配列と実質的に相同なオリゴヌクレオチド配列を有する ポリヌクレオチドを採用しており、ここでは既定の厳密性でのハイブリダイゼー ションの有無が支持体からの標識の放出を規定する。支持体に標識を結合させる ためには、様々な技法が採用されているが、一本または二本鎖のいずれかが開裂 すると、標識は支持体から放出される可能性がある。標識の放出は、試料中の特 定のポリヌクレオチド配列の存在の指標として検出することができる。しかし、 本技法は、たとえ不対合があっても、不対合がエンドヌクレアーゼの認識領域外 であれば、CNA-PNA対が制限エンドヌクレアーゼによって切断されうるという欠 点を有する。このために、この測定法ではCNA-PNAハイブリッドを同定すること ができない。 別の方法では、核酸を検出するために分枝鎖DNAプローブを用いる。ウルデア らの米国特許第5,124,246号は、直鎖または分枝鎖オリゴヌクレオチドマルチマ ーが、(1)対象とする一本鎖オリゴヌクレオチド配列(TNA)に相補的な少な くとも1つの最初の一本鎖オリゴヌクレオチド単位(PNA)、および(2)一本 鎖標識オリゴヌクレオチドに相補的な二次的な一本鎖オリゴヌクレオチド単位の 多重性から成る生化学測定法において増幅剤として有用であることを開示してい る。増幅されたサンドイッチ核酸ハイブリダイゼーションおよびマルチマーを用 いた免疫測定法が記述されているが、この方法は、PNA-CNAハイブリダイゼーシ ョンが起こりうる、そしてその結果望まないシグナルが産生されるという限界を 有する。 TNAの同定法に加えて、このDNAの増幅に関する方法が開示されている。ウルデ アの米国特許第5,200,314号では、ハイブリダイゼーション条件下で分析物ポリ ヌクレオチドを捕獲プローブ(PNA)と接触させることによって、分析物配列(T NA)を有する分析物ポリヌクレオチド鎖がポリヌクレオチドを含有する試料中に 検出され、ここでは捕獲プローブは、TNAに特異的な第一結合パートナーと、固 相第 三結合パートナーに特異的な第二結合配列を有する。次に、得られた二本鎖を結 合パートナー間の特異的結合によって固定化し、非結合ポリヌクレオチドを結合 種から分離する。分析物ポリヌクレオチドを固相から随意に外して、PCRによっ て増幅する。PCRプライマーはそれぞれ、分析物ポリヌクレオチドの領域とハイ ブリダイズ可能なポリヌクレオチド領域を有し、少なくとも1つのプライマーは さらに、固相結合パートナーと結合可能な別の結合パートナーを有する。次に、 増幅産物を結合パートナー間の特異的結合によって反応混合物から分離し、増幅 産物を検出する。特定の核酸がPNAとハイブリダイズされたことを(PCRによって )確認することは可能であるが、確認は費用が高く、多数の工程を含む。 二本鎖核酸とDNA結合蛋白との相互作用に関連した報告に関して、単一の蛋白 に対する結合部位を有する非固定化DNAの配列を用いて、その蛋白を精製する方 法が記述されている。カワグチ(Kawaguchi)らの米国特許第5,122,600号は、特 定の蛋白と特異的に結合する塩基配列を有するDNA鎖、およびいかなる蛋白も、 化学結合によって互いに結合した担体およびDNA鎖も吸収しない粒子径が0.01 μ mより大きく50 μmを越えない担体からなるDNA固定化ミクロスフェア、および該 ミクロスフェアを用いた蛋白の精製に関する過程を開示している。これは蛋白の 精製法であるので、TNAの検出法も開示せず、特異的TNA配列の検出および配置を 目的として、1つ以上の蛋白が二本鎖核酸に結合する方法も開示しない。 欧州特許第0 453 301号では、試料中のポリヌクレオチド標的配列を検出する 方法が記述されており、ここではTNAの配列は、第一および第二PNAのTNAとのハ イブリダイゼーションによって検出される。該第一および第二PNAのそれぞれが 予め生成された二本鎖配列または鎖の伸長によって生成され、ヌクレオチド配列 特異的結合蛋白と結合可能な二本鎖を含有した。PNAとTNAとの間に二本鎖が生成 された場合に限って、ヌクレオチド特異的結合蛋白をTNAとPNAとの間に形成され た二本鎖に結合させる方法は、開示も示唆もされていない。 米国特許第4,556,643号では、試料中の特異的ヌクレオチド配列の非放射性検 出法が開示されており、これにはDNA結合蛋白特異的配列を含有するプローブの ハイブリダイゼーションが含まれる。しかし、この開示は、PNA中に存在する配 列とTNA中に存在する配列との間に二本鎖が形成される場合に限って、ヌクレオ チド特 異的結合蛋白をTNAとPNAとの間に形成される二本鎖に結合させる方法を、教示も 示唆もしなかった。 発明の簡単な概要 特異的標的核酸(TNA)配列とのハイブリダイズにより標的結合集合体(TBA) と結合可能となるプローブ核酸(PNA)を用いてTNAを検出する方法を開示する。 各TBAは、PNA-TNAハイブリッド対の少なくとも1つの特異的領域、すなわち標的 結合領域(TBR)に結合する。TBAは1つ以上の分子、すなわち特異的および配列 または構造依存的に、TBR配列と結合しうる1つ以上の分子から成る;TBAは1つ 以上の「PILOTS」または「非対称配列」と呼ばれる試験的配列から成ってもよく 、これはTBAのヌクレオチド結合成分を特異的結晶構造へと集めて拘束する。PIL OTSは、特異的核酸領域単位、または特異的核酸認識単位を既定の様式でTBAに取 り付けるその他の試験的単位を集めるように作用する。TBAも同様に、TBAを固定 または配置する1つ以上の分子を含んでもよい。独自の明確な特徴を有する新規 TBAは、TBAを診断のツールばかりでなく、予防的または治療的化合物として驚く ほど有用なものにするが、これも開示する。診断および法医学試験キットの成分 としてのそれらの利用、および予防または治療剤としての新規TBAの利用を含め たPNA、TBR、TBA、およびTBA PILOTSを利用する方法および構成を開示する。 TNA特異的配列に加えてPNAもまた、1つ以上の配列、1/2 BBRを含んでもよく 、ブースター核酸(BNA)において相補的1/2 BBRとハイブリダイズすることが可 能である。加えたBNAとPNA中に存在するスターター1/2 BBRとのハイブリダイゼ ーションを通じて、PNAの伸長は、PNA-BNAの形で、そして次にBNA-BNAハイブリ ッドの形で行われる。これらの伸長は、1つ以上のブースター結合領域(BBR) を含むことができる。各BBRは、ブースター結合集合体(BBA)と結合することが 可能である。BBAは、特異的および配列または立体構造依存的にBBRに結合するこ とができる一つ以上の分子を含む。BBAは「PILOTS」または「非対称配列」と呼 ばれる1つ以上の試験的配列を含んでいてもよく、これはTBAのヌクレオチド結 合成分を特異的結晶構造へと集めて拘束する。PILOTSは、特異的核酸領域単位、 または特異的核酸認識単位を既定の様式でBBAに取り付けるその他の試験的単位 を集めるように作用する。BBAは、BBAを固定して配置する、または結合したBBA とこれによって今 度はそれらが結合するTBA-TNA-PNA複合体の検出を可能にする分子を含有しても よい。診断および法医学試験キットの成分としてのそれらの利用を含めた、1/2 BBR、BNA、BBR、BBA、およびBBA PILOTSの利用に関する方法および構成を開示す る。 キャッピング構造としてのヘアピン核酸(HNA)の利用に関する方法および構 成を開示する。HNAは、PNAまたはその他のBNA上へのBNAの伸長を終了させるため に、自己ハイブリダイズ領域、およびハイブリダイズ条件下でPNA中の1/2 BBRま たはすでにPNAに結合したBNA中の1/2 BBRに直接ハイブリダイズできる一本鎖1/2 BBRを含有する。 ヒト細胞、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、なら びにウイルス及びバクテリアを含むその他の核酸含有システムにおいて形成され る核酸配列を含む特異的核酸配列を、検出、配置、そして区別するために、PNA 、TBA、TBR、BNA、BBR、BBA、およびHNAを含有する試験キットの試験方法および 産生に関する方法および構成を開示する。 したがって、本発明の目的は、密接に関連があるが異なる核酸配列の存在下に おいても、忠実かつ正確に試料中の特異的標的核酸配列を結合、検出、および検 出を増幅するために用いる方法および構成を提供することである。 したがって、本発明の目的は、プローブ核酸と標的核酸配列とのハイブリダイゼ ーションによって形成される標的結合領域に特異的に結合する標的結合集合体を 作成するための方法および構成を提供することである。 プローブ核酸、ブースター核酸、およびヘアピン核酸とブースター核酸配列と のハイブリダイゼーションによって形成されるブースター結合領域に特異的に結 合するブースター結合集合体を作成するための方法および構成を提供することも 、本発明のもう一つの目的である。 本発明のもう一つの目的は、PNA-TNAハイブリダイゼーションの増幅に用いら れる特異的または非特異的に伸長するブースター核酸のサイズおよびブースター 結合集合体の制御を可能にするヘアピン核酸を含有する方法および構成を提供す ることである。 本発明のもう一つの目的は、それぞれが核酸結合識別能力を有する特異的分子 の、標的およびブースター結合集合体への選択、集合、および/またはシャペロ ニングに用いる方法および構成を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、ブースター結合集合体およびブースター核酸を用 いて、標的結合領域に結合した標的結合集合体の検出の増幅に用いる方法および 構成を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、放射性標識、光放出、蛍光、酵素的またはその他 のシグナル産生分子に限定した一つ以上の検出可能な標識の使用を可能にする方 法および構成を提供することである。これらの標識は、プローブ核酸、標的結合 集合体、ブースター結合集合体、ブースター核酸またはヘアピン核酸に関連して 用いられる。 本発明のもう一つの目的は、その断片または有機体にとって独自のプローブ核 酸およびTBAを作成するために、TBA組成結合部位を有する有機体からの核酸断片 を単離するための方法を提供することである。 図面の簡単な説明 以下の例証が図1に含まれている:図1-Iは、1/2 TBRを含有するPNAで、これ はTNAおよび1/2 BBR配列に相補的な一本鎖配列である。図1-IIaは、これに図1 -Iの構成を加えるTNAで、ハイブリダイズ条件下では、PNAと結合して図1-IIIa の構成、すなわち少なくとも1つのTBRを含有するPNA-TNAハイブリッドを形成す る。図1-IVaは図1-IIIaの構成に加えられるBNAで、ハイブリダイズ条件下では 図1-IIIaの1/2 BBRに結合して、図1-Vaで示されるBBRを含有するPNA-BNAハイ ブリッドを形成する。 図1-IIbは、図1-Iの構成に加えられるBNAで、これはハイブリダイズ条件下 でPNAに結合して、図1-IIIbの構成、すなわちBBRを含有するPNA-TNAハイブリッ ドを形成する。図1-IVbは、これに図1-IIIbの構成を加えるTNAで、これはハイ ブリダイズ条件下では図1-IIIbの1/2 TBRに結合して、図1-Vbに示されるTBRを 含有するPNA-BNAハイブリッドを形成する。 図1-IIcは図1-Iの構成に加えられるHNAで、これはハイブリダイズ条件下で 、PNAに結合し、図1-IIIcの構成、すなわちBBRを含有するPNA-HNAハイブリッド を形成する。図1-IVcは、図1-IIIcの構成に加えられるTNAで、これはハイブリ ダ イズ条件下で図1-IIIcの1/2 TBRに結合して、図1-Vcに示されるBBRを含有する PNA-BNAハイブリッドを形成する。 TBRおよびBBRを形成するハイブリッドは、本発明において有用である。PNAお よびBNAは、図1に示すように、付属のサポートおよび/またはインジケータ(OS A)、もしくは配置用の付属のサポートまたはビーズ、ポリマー、および表面への 接着、および/またはインジケータを含むがこれに限定しないその他の手段を含 まなくてもよい。 図2aは、BNAのPNAへの重合化およびHNAによるキャッピングの方法のダイヤグ ラムである。 図2bは、BNAの重合化によるPNA-TNAシグナルの増幅およびHNAによるキャッピ ングに対する追加方法のダイヤグラムである。 図3は、1BNA当たり多数の1/2 BBRを含有するBNAの使用を示すダイヤグラム である。 図4aは、TBAおよびBBAのTBRおよびBBRに対する結合、ならびにTBAがTNAとCNA sとを識別する能力を示すダイヤグラムである。この態様によれば、TBAをビーズ 、マイクロタイタープレート表面、またはそれ以外の同様の表面上のいずれかに 固定化すると、複合体XIなどの複合体を保持、検出することなく、複合体Xなど の複合体のみが保持、検出される。 図4bは、図4aに示されているものと同様であるが、発生の次数がわずかに異 なる事象を例証するダイヤグラムである。 図5は、1/2 BBRを全く含まない1つの1/2 TBRを含むPNA、ならびに1/2 TBRを 5つまでおよび1/2 BBRを1つ含有するPNAを例証するダイヤグラムである。 図6aは、2つの1/2 TBRを有する特定のTNAを例証するダイヤグラムで、これ は適当なPNAと結合すると、2つのTBAに結合可能な2つの密接に関連したTBRを 形成する。1/2 BBRも、増幅のために提供する。 図6bは、二重TBAを用いるという点を除いて、図6aと同じ事象を示すダイヤ グラムで、ここでは、正常な細胞サンプルで起こる一重TBRが、異常な二重TBRと 識別できるように二重TBAを用いる。 図6cは、5つのTBRがTNA中に同定されるという点を除いて、図6aと同じシナ リオを示すダイヤグラムである。各TBRは同じTBAに結合してもまたは異なるTBA に結合してもよく、5カ所全ての部位がTNA中に存在することを確認するために 各TBAに異なる標識をしてもよい。 図6dは、二重TBAが示されているという点を除いて、図6cと同じ事象に関す るダイヤグラムで、図6bで示された内容を二重TBAの使用について発展させたも のであるある。図6a、6b、6c、および6dの項目IIに示すTNAの例はHIV一本鎖DNA またはRNAである。 図7は、TNAとしてのHIV LTR、および2つのPNA、ならびにPNAを用いたTNA検 出法を示す。 図8は、ハイブリッドTNA-PNAを結合させるために標的結合集合体を用い、重 合化BNAを結合させるためにブースター結合集合体を用いる本発明の一つの態様 の略図である。 図9は、TBAを形成すべく望ましい核酸認識単位を共にシャペロニングするた めに、集合体配列、リンカー配列、および非対称配列を用いる、モジュラーTBA の略図である。 図10は、HIV-特異的配列の検出に有用なモジュラーTBAを示す。 図11は、ヒト乳頭腫ウイルス配列の検出に有用なモジュラーTBAを示す。各E2 単位は実際には、E2のDNA結合部分の二量体である。 図12aは、TNA分画およびTBAの結合による移動度におけるシフトの略図である 。 図12bは、TNA分画およびTBAに加えてBBAの結合による移動度におけるシフト増 加の略図である。 図13は、欠失配列に対する検出法である;この方法を用いる例として、ヒト乳 頭腫ウイルス同化測定法に対するものがある。 図14は、HIV LTRの結合部位に特異的な様々な標的結合集合体が形成されるよ うに、核酸認識単位、リンカー、集合体、および非対称配列を利用した高次TBA の集合体を示す。 図15は、HPVゲノムの結合部位に特異的な様々な標的結合集合体が形成される ように、DNA認識単位、リンカー、集合体、および非対称配列を利用した高次TBA の集合体を示す。 図16は、複合体TBAを用いることによって得られる識別、および内在性競合物 質標的結合分子が、TBAの同類核酸に対する結合を消失させるが、TBAによって認 識される1つ以上の部位の適当な方向性を含有するTNAを形成しない能力を示す 。 図17は、特異的に標的とするTBAが配列の不適正部位に結合する能力、および 標的となる不適正の全てを含有しない同類部位に対して、それらの部位と優先的 に結合する能力を示す。 配列の簡単な説明 配列番号:1は図5-Ia-1に対応し、クラス1MHC NF-kB結合部位を示す。 配列番号:2は図5(Ia)に対応し、B2-ミクログロブリンNF-kB結合部位を示す 。 配列番号:3は図5(Ia)に対応し、カッパ免疫グロブリンNF-kB結合部位を示す 。 配列番号:4は図5(Ia)に対応し、HIV NF-kB結合部位の一つを示す。 配列番号:5は図5(Ia)に対応し、HIV NF-kB結合部位の一つを示す。 配列番号:6は図5(Ia)に対応し、c-myc NF-kB結合部位を示す。 配列番号:7は図5(IIa)に対応し、二重HIV NF-kB結合部位を示す。 配列番号:8は図5(IIa)に対応し、二重HIV NF-kB結合部位を示す。 配列番号:9〜16は、図5(IIa)に対応し、1つの部位がHIV NF-kB結合部位、 およびもう1つの部位がHIV SP1結合部位である二重の結合部位を示す。 配列番号:17〜18は、図5(IIa)に対応し、二重HIV SPI結合部位を示す。 配列番号:19〜31は、図5(IIIa)に対応し、二重HIV NF-kB結合部位およびHIV SP1結合部位を示す。 配列番号:32〜33は、図5(IVa)に対応し、2つがHIV NF-kB結合部位、および 2つがHIV SP1結合部位である4重の結合部位を示す。 配列番号:34は図5(VIa)に対応し、2つがHIV NF-kB結合部位で、3つがHIV S P1結合部位である5重の結合部位を示す。 配列番号:35は1/2 BBRの例で、この場合、介入配列を含むバクテリオファージ ラムダ左オペレータのOL1、OL2およびOL3要素である。 配列番号:36は1/2 BBRの例で、この場合、介入配列を含むバクテリオファージ ラムダ右オペレータのOR1、OR2およびOR3要素である。 配列番号:37は、HIV LTRである。 配列番号:38は、HIV LTRのPNAに相補的なPNAである。 配列番号:39は、配列番号:38のHIV LTRの異なるPNAに相補的なPNAである。 配列番号:40は、HIV LTRの一部に相補的なPNAで、これは1/2 BBR、およびBNA をPNA上に重合するための突出配列も含有する。 配列番号:41は、配列番号:40の1/2 BBRに相補的なBNAである。 配列番号:42は、配列番号:41のBNA上に重合するBNAで、これは配列番号:40お よび41と共にPstI認識部位を作成する。 配列番号:43は、配列番号:42のBNAに相補的なBNAで、これはBamHI認識部位を 完成させる。 配列番号:44は、増大しつつあるポリマーに対して、配列番号:42および43によ って作成されるBamHI認識部位とハイブリダイズするBamHI認識部位を有するHNA である。 配列番号:45は、配列番号:40と同様、HIV LTRの一部と相補的であるが、配列 番号:40と同じ配列には相補的でない第二PNAである。配列番号:45も同様に、1/2 BBR、およびSph1認識部位からBNAの重合化を開始させる突出をコードする。 配列番号:46〜62は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)特異的PNAであり、これはHPV配 列とのハイブリダイゼーション時にHPV DNA結合蛋白に結合するTBRを形成する。 配列番号:63〜71は、TBAへの取り込みのためのNF-kB DNA認識部位である。 配列番号:72は、核配置配列である。 配列番号:73は、SP1配列認識単位である。 配列番号:74は、TATA結合蛋白認識単位である。 配列番号:75〜84は、乳頭腫ウイルスE2 DNA認識単位である。 配列番号:85〜92は、非対称配列である。 配列番号:93は、アラビドプシス(arabidopsis)TATA結合蛋白認識単位である。 配列番号:94は、HPV-16-E2-1 DNA結合蛋白認識単位である。 配列番号:95は、HPV-16-E2-2 DNA結合蛋白認識単位である。 配列番号:96は、HPV-18-E2 DNA結合蛋白認識単位である。 配列番号:97は、HPV-33-E2 DNA結合蛋白認識単位である。 配列番号:98は、ウシ乳頭腫ウイルスE2 DNA結合蛋白認識単位である。 配列番号:99〜102は、典型的なリンカー配列である。 配列番号:103は、典型的な核配置シグナル配列(NLS)である。 配列番号:104〜108は、典型的なシャペロン配列である。 配列109〜116は、典型的に集合したTBA配列である。 配列117は、コンセンサスNF-kB結合部位である。 配列118は、HIV Tatアミノ酸配列である。 略語 BBA ブースター結合集合体 BBR ブースター結合領域 BNA ブースター核酸 CNA 同類核酸 1/2 BBR HNAまたはBNAからの相補的配列とハイブリダイズすれば、BBAに結合可 能な一本鎖領域 1/2 TBR TNAからの相補的配列とハイブリダイズすれば、TBAと結合可能なPNAの 一本鎖領域 OSA 随意の支持体または付属物、箱つきの円 PNA プローブ核酸 TBA 標的結合集合体 TBR 標的結合領域 TNA 標的核酸 HNA ヘアピン核酸 定義 標的結合集合体(TBA)、ブースター結合集合体(BBA)、DNA結合蛋白、核酸結合 蛋白またはRNA結合蛋白などの用語について言及する場合、目的は、それらが由 来する結合分子の範疇の特異性に関わらず、DNAまたはRNA標的核酸配列(TNA)に 結合する分子を含む構成であることは、後に述べる開示からも理解されるはずで ある。したがって、例えば、ヒト免疫不全ウイルス配列に結合するよう適合させ たTBAは、DNA配列に典型的に結合するNF kB転写因子に対して最も類似している 可能性がある。 しかし、本明細書で用いられるように、TBAは特定の配列組成または構造のRNA 配列に対して結合するように、最適に用いられるように適合させてもよいことは 理解されるであろう。 本明細書で開示される検出法の忠実性は、特定の核酸モチーフに対するTBAお よびBBAの選択的結合にかなりの程度依存する。本開示を通じて、関連配列(同類 核酸またはCNAs)からのTNAのTBAおよびBBA識別の基盤は、正確なプローブ核酸(P NA)-標的核酸(TNA)ハイブリッドセグメント(PNA-TNAハイブリッド)の形成である ということは理解されるはずである。しかし、識別の基盤は特定の構造の形成で あるほうがよく、TNA-PNAハイブリッド中に不適正塩基対が完全にない必要はな い。したがって、TBAまたはBBA操作の基盤は、所定のPNAと接触させた試験サン プル中に形成される可能性があるPNA-CNAハイブリッドによって示される何らか の特性に対抗して、TNA-PNAハイブリッドの独特の特性の識別に依存することが 理解されるはずである。 発明の詳細な開示 本発明は、特異的核酸結合蛋白を取り込む標的結合集合体(TBA)を用いること によって、サンプル中の標的核酸(TNA)を特異的に同定する方法を提供する。所 定のTNA配列に対して特異的なプローブ核酸(PNA)、およびハイブリッドTNA-PNA 配列の形成に基づいて形成される二重標識結合領域(TBR)に特異的なTBAを用いる ことによって、安定なTBA-TNA-PNA複合体が形成される。TBAによって認識される TBRの形 成に特異的に寄与する配列に加えて、PNA中の特異的増幅可能配列をさらに提供 することによって、PNAのTNAに対する結合が検出され、検出が増幅される。この 目的に関して、ポリメラーゼ連鎖反応、または各分枝が検出可能な標識を含有す る分枝鎖DNAの利用を含む多くの核酸増幅システムのいずれを用いてもよい。特 に、PNAの増幅可能部分がその上にブースター核酸(BNA)を重合しうる配列を含有 する新規増幅法を本明細書に記述する。各BNA-PNAハイブリッドの形成に基づき 、ブースター結合集合体(BBA)が特異的に結合するブースター結合領域(BBR)が形 成される。検出可能に標識されていれば、BBAまたはBNAは、最初のTNA-PNA結合 事象の基本的に無制限の増幅を提供する。 本発明にしたがい、TNAは特異的核酸配列を含むものと理解される。TBAは、特 異的におよび厳密に結合してTNA-PNAハイブリッドを形成することができる分子 集合体であると理解される。TBAは、その配列がTBRに結合するのに十分な1つ以 上の分子を含有する。既知の核酸結合ドメインを、TBAの成分として直接用いる か、または本明細書に提供する教示に従って修飾することができる。そのような 配列を有する最も容易に利用できる分子は、DNA結合蛋白のDNA結合ドメインであ る。特に、多くのDNAまたはRNA結合蛋白は、既知の、非修飾蛋白として直接用い ることができることが知られており、またはTBAは本明細書に提供される特異的 な教示に従って修飾される核酸結合蛋白であってもよい。後者の場合、望ましい 特異的な修飾には、結合親和性の最適化、望ましくない活性の除去(ヌクレアー ゼ活性およびTBAの成分に対する親和性を有するその他の分子の存在下でのTBAの 再認識など)、密接に関連する配列に対する標的配列の選択性の最適化、及び安 定性の最適化が含まれる。 本発明に従って用いることが可能なDNA結合蛋白の例は、転写因子NF-kB(p50お よびp65)、NF-IL6、NF-AT、rel、TBP、乳頭腫ウイルスE2蛋白、SP1、リプレッサ ーcro、及びバクテリオファージラムダからのCIのDNA結合部分であり、同類蛋白 はDNA結合部分が単離、クローニング、配列決定、及び特徴付けがなされている 周知の蛋白である。さらに、その他のDNA結合蛋白またはTBRハイブリッドまたは BBRに結合するために必要かつ十分な蛋白の一部が含まれる。これには一つの蛋 白から別の蛋白へのDNA結合認識へリックスの交換などの、DNA結合特異性が変化 して 作成された蛋白とともに、蛋白、またはDNA結合活性が変化した野生型蛋白の一 部が含まれる。さらに、制限エンドヌクレアーゼなどの核酸結合およびその他の 核酸機能を示す蛋白を核酸結合機能として用いることができる。RNA-RNAハイブ リッドと同様に、DNA-RNAハイブリッドの標識領域に結合する蛋白が含まれる(例 えばシ(Shi)1995、デステファノ(DeStefano)1993、ズ(Zhu)1995、ゴンザレス(Go nzales)1994、サラザール(Salazar)1993、ジャイシュリー(Jaishree)1993、ワン (Wang)1992、ロバーツ(Roberts)1992、カインツ(Kainz)1992、サラザール(Salaz ar)1993(b)参照)。結合集合体は、特異的成分の組み合わせおよび結合構造が得 られるように、結合集合体の部分をシャペロニングする分子を用いて構成しても よい。ここで、この分子をPILOTと命名する。pilotsは、組み合わせの選択を達 成し、および/またはTBAもしくはBBAの構成物質の間に特異的結合構造を誘導す る蛋白または有機および無機材料の組み合わせを含む。シャペロンは、自然発生 の核酸結合蛋白の望ましくない特性を同時に消失させると同時に、TBAまたはBBA の正確な構造が提供されるように、その上にTBAまたはBBAを構築しうる安定な骨 格である。この態様の特異的な例として、シャペロンとして改変バクテリオファ ージラムダcro蛋白を用いて、多面発現転写因子の修正版であるNF-kBを提供する 。各NF-kB結合二量体は、同時に結合集合体がいくつかの有利な製造、安定性、 および特異性特徴を示しながら、NF-kB結合部位に対し、ピコモルの結合親和性 を保持する。前述を考慮して、本発明の様々な局面および態様を下記に詳細に記 述する。 1.プローブ核酸(PNA)およびその調製。本発明のPNAは、少なくとも3つの 原則部分を互いに組み合わせて含む。図面の図1(I)に関して、PNAの最初の部分 は1つ以上の塩基配列で、これを「1/2 TBR」と呼ぶ。図面の図1(IおよびIIa) に関して、PNA中の1/2 TBRはサンプル中の関係配列、すなわち1/2 TBRを含有す るTNAに対して相補的である。図面の図1(IIIa)に関して、TNAは、ハイブリダイ ズ条件下でPNAに加えると、TBRを含有するPNA-TNAハイブリッドを形成する。図 面の図1(I)に関して、PNAの第二部分は「1/2 BBR」と呼ばれる塩基配列である 。図面の図(I、IIb、IIc、およびIVa)に関して、PNA中の1/2 BBRは、BNAまたはH NAに含まれる1/2 BBRに対して相補的である。図面の図1(IIIb、IIIc、およびVa )に関して、BNAまたはHNAは、ハイブリダイズ条件下でPNAに加えると、BBRを含 有するPNA- BNAハイブリッドまたはPNA-HNAハイブリッドをそれぞれ形成する。図面の図1(I )に関して、PNAの第三部分はOSAで、箱つき円と呼ぶ。OSAは、支持体および/ま たはインジケータ、もしくは固相支持体、またはビーズ、ポリマーへの接着、お よびPNAに共有結合、または非共有結合するが特異的に関連する表面への接着お よび/またはインジケータを含むが、これに限定しないその他の配置手段を有し ない。OSAは、放出された粒子または光の吸着または画像化を含むがこれに限定 しない、様々な物理的手段によって検出できる固相支持体結合グループまたは標 識などの分離および/または配置に役立つ原子または分子であってもよい。イン ジケータをオリゴヌクレオチドに接着する方法、またはオリゴヌクレオチドを固 相支持体に固定化する方法は、当技術分野において周知である(ケラー(Keller) およびマナーク(Manak)前記参照、参考文献によって本明細書に取り入れる)。 本発明のPNAは適当な方法で調製することができる。そのような方法には、一 般に、複製可能なベクターにおけるオリゴヌクレオチドの合成およびクローニン グが含まれる。核酸合成法は当技術分野でよく知られている。クローニングまた は合成の際、純粋なPNAとして産物を利用するためには、鎖の生成および分離が 必要となる可能性がある。RNAプローブの調製法はよく知られている(例えば、ブ レイス(Blais)1993、ブレイス(Blais)1994参照、これは、T7 RNAポリメラーゼプ ロモーターを取り込むPCR反応からのインビトロ転写を用いている)。 PNAの長さおよび特異的配列は、TNA中に検出される長さおよび配列、ならびに 使用される特定のTBAの堅固なおよび特異的結合を得るための制限に依存するこ とは、当業者には理解されると思われる(下記のTBAに関する考察参照)。一般に 、配列の長さが約10から約300ヌクレオチドの間のPNAが適当で、本明細書に特に 例証された態様の多くでは、約15〜100ヌクレオチドの長さが望ましい。 PNAは、PNAおよびTNAのハイブリダイゼーションによって、新規二重および多 重TBA(これらの新規TBAに関しては下記の説明参照)によって認識される複合TBR と共に、1つ以上の同じまたは異なるTBAに対し、1つ以上の1/2 TBRを含有し、 1つ以上のTBRを産生するように構築してもよい。図5は、1つ以上の1/2 TBRを 含有する特異的PNAを図示している。図5(Ia、IIa、IIIa、IVa、およびVa)に図 示される1/2 TBR配列に対応する特異的配列は、配列番号:1〜34である(上記の 配列の説 明参照)。 図2aおよび2bに示すように、1/2 TBRを含有するPNAは、1つ以上のBNAとハイ ブリダイズしてもよく(下記の説明参照)、BNAの鎖を、TNA-PNAハイブリダイゼー ション事象の増幅にとって望ましい可能性がある長さに重合してもよい。好まし くはPNAに約0から約10の間の1/2 BBRが存在する。 図6aおよび6bに示すように、PNAは、TNA中のいくつかの1/2 TBRとハイブリ ダイズできる同じまたは異なるいくつかの1/2 TBRを含んでもよい。PNA中の1/2 TBRがTNA中の1/2 TBRにマッチする毎に、TBAと結合可能な標的結合領域TBRが形 成される。さらに、TBRの全てが単一の隣接するPNA上にあることは必須ではない 。したがって、本発明の一つの態様において、特定のTNA上の配列を検出するた めに、2つの異なるPNAを用いる。本発明のこの局面の図示として、図7は、ヒ ト免疫不全ウイルス(HIV)の末端反復配列(LTR)の一つの表現を示す。当技術分野 において知られているように、HIV LTRは2つのNF-kB結合部位および極めて隣接 した3つのSP1結合部位を含み、ここでNF-kBおよびSP1は既知のDNA結合蛋白であ る。図7は2つのPNA、すなわちPNA1(配列番号:38)およびPNA2(配列番号:39)を 提供し、そのそれぞれがTNA(配列番号:37)として示される反対鎖に対して相補的 で、TNAはHIV LTRの2つのNF-kB結合部位および3つのSPI結合部位を示す。本発 明のこの局面によれば、PNA1は、図7に示される塩基が「+」マークで強調され たTNAの部分と特異的にハイブリダイズし、PNA2は、図7で示される塩基が「= 」マークで強調されたTNAの部分と特異的にハイブリダイズする。PNA1またはPNA 2のそれぞれはまた、BNAの1/2 BBR配列(下記参照)とハイブリダイズする配列(「 #」または「*」によって示される)を含有してもよい。さらに、PNA1およびPNA2 のそれぞれを、フルオレセインまたはロダミン標識などのフルオロフォアのよう に、OSAによって異なる標識をしてもよく、それにより両プローブがTNAに結合す るようになることを確認できるだろう。唯一つの標識しか検出されない場合、ま たは標識が検出されない場合、TNAは試験サンプル中に存在しないと結論付けら れる。 図7に示した態様のさらなる局面において、本測定法の特異性を変化させる方 法が示される。PNA1とPNA2との間のギャップの長さを、残りの非ハイブリダイズ TNAの領域が変化するように変化させることによって、実際の1つの本発明は、 測 定法の識別を変化させることができる。 発明のこの局面をより明らかに例証するために、TBRが螺旋構造を有してもよ いことを強調する必要がある。このように、PNA1は螺旋の一つの「面(face)」 上にTBRを作成するが、PNA2は各TBRの中心との距離に応じて(図7の下線)同じま たは異なる螺旋の面上にTBRを作成する。各結合部位の中央部が10.5塩基離れた 組み込み産物であれば、TBRは螺旋の同じ側にあり、10.5塩基離れた非組み込み 産物ではTBRは螺旋の反対側に位置するだろう。このようにして、PNA1 TBRを認 識するTBAおよびPNA2 TBRを認識するTBAによる結合の協同性を操作することがで きる(ホッシュチャイルド(Hochschild),A.、M.タシュネ(Ptashne)[1986]Cell 4 4:681〜687参照、DNA螺旋中の互いに異なる距離に位置するバクテリオファージ ラムダリプレッサーの2つの異なるオペレーター部位に対する結合に関するこの 効果を示している)。パーキンス(Perkins)ら([1993]EMBO J.12:3551〜3558)が 記述しているように、HIV LTRの活性化を得るためには、NF-kBとSP1部位との間 の協同性が必要である。しかし、本発明の目的に関して、部位間のスペースが幾 何的に可能である場合に限り、両部位を同時に結合できる単一の新規結合蛋白を 提供することによって、HIV LTRにおける二重NF-kB-三重SP1結合部位のモチーフ を利用してもよい。これは、選択したTBAの構造および用いたPNAの双方によって 制御される。したがって、図7において例証した態様において、NF-kBおよびSP1 結合部位が螺旋の反対側にあっても、TBAの結合構造が得られるようにDNAが曲が ってねじれることができるよう、プローブ間の一本鎖領域が十分柔軟な「ヒンジ 」を提供するように、残る一本鎖DNAのプローブ間領域が十分大きい2つのプロ ーブを用いてもよい。もしくは、DNAが曲がるのみでねじれないように、プロー ブ間の距離を狭めてより厳密な測定法を設計してもよい。最後に、DNAが曲がる ことができるがねじれないようにプローブを密接に配置するか、または単一のPN Aを用いてもよい。このように、この図は、同様の配列を有するが、これらの配 列の並置が異なる標的核酸について所定の望ましい程度の識別を有する検出シス テムの産生を例証および可能にする。 HIVの診断的または法医学的キットに関して、当業者は本発明の先に述べた局 面により、いかなる場合でもHIVの優勢な株もしくは他の病原体または疾患状態 に関 して知られている内容と適合するように、診断的または法医学的キットの成分を 調製できることを理解するであろう。またHIV感染症の検出は本発明の唯一の利 用ではなく、HIVゲノムの変異性により、これがそのような診断にとっておそら く最も複雑な試験環境の一つであることは当業者によって認識されるであろう。 しかし、非常に密接に関連した配列を識別できる能力と併せて、本方法が柔軟で あることが最も明確に認識されるのは、まさにそのような変異可能な環境におい てである。変異可能性が低い環境では、本発明が影響を受けやすいいくつかの複 雑化を利用する必要はない。したがって、乳頭腫ウイルス感染症の診断キットに おいては、BNAおよびBBAを用いてシグナルを増幅できる能力と共に、TBA-TBR相 互作用の識別特徴の全てが利用できるが、独自の乳頭腫ウイルス配列を特定し、 乳頭腫ウイルスE2蛋白または切断されたそのDNA結合部分などのTBAに結合するこ とが知られている、配列番号:46〜62のいずれか一つなどのように単一の単純なP NAを用いてもよい(「ヘッジ(Hedge)ら[1992]Nature 359:505〜512」;「モニー ニ(Monini)ら[1991]J.Virol.65;2124〜2130」参照)。 悪性黒色種、肝腫、乳癌、子宮頸癌、肺癌、結腸癌、前立腺癌、膵癌、または 卵巣癌の進行に関連する特定の核酸が存在するか否かを評価する目的で、本方法 を特定のTNAの検出に適用するために、癌細胞を含有することが疑われる臓器お よび体液から採取した生検材料から、TNAを得てもよい。遺伝子欠損の検出では 、罹患細胞を含有する患者のサンプルからTNAを得てもよい。発酵汚染物および 食物、化学もしくはバイオテクノロジー産物の製造産物、またはごみの生物改善 産物における検出では、TNAは発酵または処置過程において様々な段階で採取さ れるサンプルから得てもよい。食物または薬物の病原体もしくは汚染物質の検出 では、食品または薬物、食物または食物と接触した表面の綿棒採取物、食物と接 触した液体、加工材料、ならびに食物または薬物等と接触したサンプルから採取 した食品、薬物、または生物サンプルの製造に関連した、またはこれに接触した 液体等から、TNAサンプルを得てもよい。 2.ブースター核酸(BNA)、ブースター結合領域(BBR)およびそれらの調製。本 発明のBNAは、OSAと結合した少なくとも1つ以上の1/2 BBRを含む。1/2 BBRはPN A、他のBNAまたはHNAに含有される相補的1/2 BBRとハイブリダイズすることがで きる。 図面の図1(I、IIbおよびIIIb)に関して、最も単純なBNAには2つの部分が含 まれる。図面の図1(IIb)に関して、最も単純なBNAの第一部分は、「1/2 BBR」 と命名されたPNA中の配列に相補的な塩基配列である。図面の図1(IIb)に関して 、最も単純なBNAの第二部分はOSAで、これは箱つき円として呼ばれる。OSAは、 支持体および/またはインジケータまたは固相支持体、もしくはビーズ、ポリマ ーおよび表面への接着および/またはBNAに共有結合、または非共有結合である が特にBNAに関連するインジケータを含むが、これに限定されない配置手段を何 ら有さない。 図面の図2a(IIおよびIII)に関して、BNAは1つ以上の1/2 BBR配列を含んでも よい。図3(II)に図示したBNAは、図3(I)に図示したPNAに対する相補的配列お よび2つの他の1/2 BBR配列を含む。図3(III)に示すBNAは、図3(II)に図示し たBNA中の2つの1/2 BBR配列と相補的な2つの1/2 BBR配列に加えて、別のBNAの 重合化のためにさらに「n」個までの1/2 BBRを含有する。 ハイブリダイズ条件下では、図3(II)に図示するBNAは、図3(I)に図示するよ うにPNAと組み合わせると、図3(IVa)に示すような、BBRおよびさらに2つの1/2 BBR配列または「ブースター」配列によるハイブリダイズされていない伸長部分 を含有するPNA-BNAハイブリッドを形成する。該ハイブリダイゼーションによっ て作成されたBBRは、配列において同一、同様、または異なっていてもよい。該 ハイブリダイゼーションによって作成されたBBRは、同一の、同様の、または異 なるBBA(下記参照)と結合可能である。BNAはPNAと同類に調製してもよい。 ハイブリダイズ条件下では、図3(IVb)に示すBNA-BNAハイブリッドは、図3(V b)に示すPNAと組み合わせると、図3(VI)に示すような、BBR、BBRを含有する2 つの別のBNA-BNAハイブリッド、及び別の1/2 BBR配列、すなわち「ブースター」 配列によるハイブリダイズされていない伸長部分を含有するPNA-BNAハイブリッ ドを形成する。該ハイブリダイゼーションによって作成されたBBRは、配列にお いて同一、同様、または異なっていてもよい。該ハイブリダイゼーションによっ て作成されたBBRは、同一の、同様の、または異なるBBAと結合できる(下記参照) 。BNAは、PNAの調製と同類の方法で調製してもよい。 3.標的核酸(TNA)およびその調製。本発明方法によれば、特定のTNAの検出を 通じて産生されるシグナルを検出し増幅する第一工程は、適当な混合物中でのPN Aと該標的とのハイブリダイゼーションである。そのようなハイブリダイゼーシ ョンは、当技術分野でよく知られている適当な条件下で行われる。 意図するTNAを含有することが疑わしいサンプル、または知られているサンプ ルは、様々な供給源から得られる。それは、生物サンプルであってもよく、食物 または農業サンプル、環境サンプル等であってもよい。医学的診断または法医学 目的で、本発明方法を特定のTNAの検出に適用するためには、生検サンプル、体 液、または尿、血液、母乳、脳脊髄液、喀痰、唾液、便、肺吸引液、喉もしくは 泌尿器綿棒採取サンプル等の浸出液からTNAを得てもよい。さらに、検出はイン サイチューであってもよい(例えば、エンブレッソン(Embretson)1993;パッター ソン(Patterson)1993;アダムス(Adams)1994参照)。 したがって、脊椎動物(哺乳類およびヒトを含む)、または以下の関係する微生 物のいずれかもしくは全てに特異的なPNAを想定し、本発明方法に従って用いて もよい:コリネバクテリウム属 コリネバクテリウム・ジフテリア菌バチルス属 バチルス・シューリングレンシス(Bacillus thuringlensis)肺炎球菌 肺炎双球菌連鎖球菌 化膿連鎖球菌 唾液連鎖球菌ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌 白色ブドウ球菌シュードモナス属 シュードモナス・スタッツェン(Pseudomonas stutzen) ナイセリア属 髄膜炎菌 淋菌腸内細菌 大腸菌 アエロバクテリア・アエロゲンス(Aerobacteria aerogenes) 肺炎桿菌 大腸菌型バクテリア チフス菌 豚コレラ菌 サルモネラ菌 ネズミチフス菌 志賀赤痢菌 シゲラ・シュミッチ(Shigellae schmitzii) シゲラ・アラビノラーダ(Shigellae arabinorarda) フレクスナー赤痢菌 赤痢菌 ボイド赤痢菌 ゾンネ赤痢菌その他の腸内細菌 プロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris) プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis) プロテウス種 プロテウス・モルガーニ(Proteus morganii) 緑膿菌 アルカリゲンス・ファカリス(Alcaligenes faecalis) コレラ菌ヘモフィルス-ボルデテラ属 インフルエンザ菌、ヘモフィルス・ダクリ(H.ducryi) ヘモフィルス・ヘモフィルス(Hemophilus hemophilus) エジプトヘモフィルス パラインフルエンザ菌 百日咳菌パスツレラ属 ペスト菌 野兎病菌ブルセラ属 マルタ熱菌 ウシ流産菌 ブタ流産菌好気性胞子形成バクテリア 炭そ菌 古草菌 巨大菌 バチルス・セレウス(Bacillus sereus)嫌気性胞子形成バクテリア ボツリヌス菌 破傷風菌 ウェルチ菌 ノーヴィ菌 悪性水腫菌 ヒストリチクス菌 クロストリジウム・テルチウム(Clostridium tertium) クロストリジウム・ビフェルメンタンス(Clostridium bifermentans) スポロゲネス菌マイコバクテリウム属 結核菌 ウシ型結核菌 鳥型結核菌 らい菌 パラ結核菌放線菌属 (真菌様バクテリア) イスラエル放線菌 ウシ放線菌 ネスルンド放線菌 ノカルジア・アステロイデス(Nocardia asteroides) ノカルジア・ブラシリエンシス(Nocardia brasiliensis)スピロヘータ属 梅毒トレポネーマ フランベジアトレポネーマ トレポネーマ・カラテウム(Treponema carateum) スピリルム・ミナス(Spirillum minus) ストレプトバチルス・モニリフォルミス(Streptobacillus moniliformis) 回帰熱ボレリア レプトスピラ・イクテロヘモファギア(Leptospira icterohemorrhagiae) レプトスピラ・カニコラ(Leptospira canicola)トリパノソーマ属 マイコプラズマ属 肺炎マイコプラズマその他の病原体 リステリア菌 豚丹毒菌 ストレプトバチルス・モニリフォルミス(Streptobacillus moniliformis) ドンバニア・グラニュロマチス(Donvania granulomatis) 桿菌状バルトネラリケッチア (バクテリア様寄生虫) 発疹チフスリケッチア リケッチア・モーセリ(Rickettsiae mooseri) 斑点熱リケッチア リケッチア・コノリ(Rickettsiae conori) リケッチア・オーストラリス(Rickettsiae australis) リケッチア・シビリカス(Rickettsiae sibiricus) 痘瘡リケッチア ツツガムシ病リケッチア リケッチア・ブルネッティ(Rickettsiae burnetti) リケッチア・キンタナ(Rickettsiae quintana)クラミジア属 (分類不可能な寄生虫バクテリア/ウイルス) クラミジア・エージェンツ(Chlamydia agents)(名称は不確定)真菌 クリプトコックス・ネオフォルマンス ブラストマイセス・デルマチジス(Blastomyces dermatidis) ヒストプラスマ・カプスラーツム コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis) ブラジル・パラコクシジオイデス 鵞口瘡カンジダ アスペルギルス・フミガタス(Aspergillus fumigatus) ムコア・コリムビフェラ(Mucor corymbifera)(Absidia corymbifera) リゾプス・オリザ(Rhizopus oryzae) リゾプス・アリザス(Rhizopus arrhizus) 藻菌類 リゾプス・ニグリカンス(Rhizopus nigricans) スポロトリクム・シェンキ(Sporotrichum schenkii) フォンセセア・ペドロソイ(Fonsecaea pedrosoi) フォンセセア・コンパクト(Fonsecaea compact) フォンセセア・デルマチジス(Fonsecaea dermatidis) クラドスポリジウム・カリオーニ(Cladosporium carrioni) フィアロフォラ・ベルルコーサ(Phialophora verrucosa) アスペルギルス・ニジュランス(Aspergillus nidulans) マズレラ・マイセトーミ(Madurella mycetomi) マズレラ・グリセア(Madurella grisea) アレッシェリア・ボイディ(Allescheria boydii) フィアロフォラ・ジーンセルメイ(Phialophora jeanselmei) 石膏状小胞子菌 毛瘡白癬菌 ケラチノマイセス・アジェロイ(Keratinomyces ajelloi) イヌ小胞子菌 紅色白癬菌 オードアン小胞子菌ウイルス アデノウイルスヘルペスウイルス 単純ヘルペス 水痘 帯状疱疹 B型ウイルス サイトメガロウイルス痘瘡ウイルス 天然痘 ワクシニア ウシ天然痘ウイルス パラワクシニア 伝染性軟属腫ピコナウイルス ポリオウイルス コクサッキーウイルス ECHOウイルス ライノウイルスミクソウイルス インフルエンザ(A、B、およびC) パラインフルエンザ(1〜4) ムンプスウイルス ミューカッスル病ウイルス 麻疹ウイルス 牛疫ウイルス イヌジステンパーウイルス RSウイルス 風疹ウイルスアルボウイルス 東部ウマ脳炎ウイルス 西部ウマ脳脊髄炎ウイルス シンビスウイルス(Sindbis virus) チクングニヤウイルス センリキ森ウイルス(Semliki forest virus) マヨラウイルス(Mayora virus) セントルイス脳炎ウイルス カリフォルニア脳炎ウイルス コロラドダニ熱ウイルス 黄熱病ウイルス デング熱ウイルスレオウイルス レオウイルス1〜3型レトロウイルス ヒト免疫不全ウイルス(HIV) ヒトT細胞リンパ球指向性ウイルスI&II(HTLV)肝炎 A型肝炎ウイルス B型肝炎ウイルス 非A非B型肝炎ウイルス C、D、E型肝炎ウイルス腫瘍ウイルス ローシャー白血病ウイルス グロスウイルス マロネー白血病ウイルス ヒト乳頭腫ウイルス 特定のTNAを含有することが疑わしいサンプルは、PNAと容易にハイブリダイズ できる断片を産生するような方法で処理することが一般的に必要であることは、 当業者によって理解されるであろう。血液またはその他の細胞を低張環境に曝す こと、もしくはより激しい手段を用いてサンプルを崩壊させることなどによって 、ハイブリダイゼーションのためにTNAを放出または抽出するために、試験サン プルを処理することが必要であるかも知れない。TNAが二本鎖の形で存在すると 考えられる場合、一本鎖の形態でTNAをハイブリダイズ可能にするためにハイブ リダイゼーションを起こさせよう一本鎖PNAの付加により中和されうる、加熱ま たはアルカリ条件への制限的暴露を含む、しかしこれに限定されない当技術分野 でよく知られている方法によって、鎖を分離することが当然望ましいだろう。RN A標的の調製法はよく知られている(ウォーターハウス(Waterhouse)1993、ミッチ ェル(Mitchell)1992参照)。 TNAを含有する核酸サンプルの断片化には通常、サンプルの粘度を低下させ、T NAのPNAに対する近づき易さを増加させることが必要である。そのような断片化 は、当技術分野で知られている無作為または特異的手段によって達成される。し たがって、例えば、既知の平均的分子サイズの断片を生成するために、分析すべ き特定のゲノムを特定の頻度で切断することが知られている特異的なヌクレアー ゼを用いてもよい。さらに、この目的のために補正可能な全ての方法は、他のヌ クレアーゼ、フォスフォジエステラーゼ、エキソヌクレアーゼおよびエンドヌク レアーゼ、物理的応力ならびに超音波処理である。これらのプロセスは当技術分 野でよく知られている。DNAを断片化するために制限酵素を使用することが一般 的には好ましい。しかし、DNAはまた、以下の種類の試薬の使用などの様々な化 学的手段によって断片化することも可能である。EDTA-Fe(II)(「ストローベル(S troebel)ら[1988]J.Am Chem.Soc.110:7297」;「ダーバン(Dervan)[1986]Scien ce 2 32;464」による);Cu(II)-フェナンスロリン(phenanthroline)(チェンおよびシ グマン(Chen and Sigman)[1987]Science 237:1197による);クラスIIS制限酵素( キム(Kim)ら[1988]Science 240:504による);ハイブリッドDNアーゼ(コーレイ(C orey)ら[1989]Biochem.28:8277による);ブレオマイシン(ウメザワ(Umezawa)ら[ 1986]J.Antibiot.(東京)Ser.A,19:200による);ネオカルジオスタチン(neocarzi nostatin)(ゴールドバーグ(Golberg)ら[1981]第二回癌研究におけるブリストル- マイヤーズシンポジウム(Second Annual Bristol-Myers Symposium in Cancer R eserch),Academic Press,New York;p.163);およびメチジウムプロピル-EDTA -Fe(II)(ヘルツバーグ(Hertzberg)ら[1982]J.Am.Chem.Soc.104:313による)。プ ロテアーゼを用いる処理によるような蛋白の除去も一般的に望ましく、核酸が検 知可能な程損失することなく、核酸サンプルからの蛋白の除去を行う方法は、当 技術分野でよく知られている。 本発明のTNAは十分長いため、TBAが未結合の断片末端によって乱されることな く結合できるような、TBRの側面に十分量の二本鎖ハイブリッドが存在するはず である。典型的には約10ヌクレオチド〜約100,000ヌクレオチドの範囲の断片、 好ましくは約20ヌクレオチド〜約1,000ヌクレオチドの範囲の断片を、TNA断片の 平均サイズとして用いる。検出可能な特異的TNA配列の例は、正常細胞の核酸配 列、異常細胞の核酸配列(活性化腫瘍遺伝子、取り込まれた外来遺伝子、遺伝的 欠損遺伝子におけるように)、および特異的な核酸結合蛋白が既知の、または本 開示において記述される方法に従って産生することが可能な病原体特異的な核酸 配列を検出するために、本明細書に記載するPNA配列に相補的な配列である。図 7に関して、特異的HIV関連TNAを配列番号: 37に示す。 4.BNA、その調製物およびシグナル増幅を用いたPNAの伸長。ハイブリダイズ 条件下では、PNA、PNA-BNAハイブリッド、BNAおよび/またはBNA-BNAハイブリッ ドにハイブリダイズするBNAを加えることができる。前述の添加は、既知の次数 のBNAで、ベクターによらない重合様式で、またはベクターによる様式で実施で きる。 図2aに関して、単純なブースターを提示する。ブースターポリマーは、図2 a(IbおよびIc)に図示するように、2つのBNAを加えることによって産生され、 これ はPNAとのハイブリダイズ条件下では、図2a(IIa、IIb、IIc、およびIId)に図示 するように、少なくとも1つの不対1/2 BBR配列を残すPNAおよび「ブースター伸 長部」を含むPNA-BNA-BNAハイブリッドを形成する。図2a(IIa、IIb、IIc、およ びIId)に図示するように、各不対1/2 BBR配列は、加えたBNAとハイブリダイズし てさらなる「ブースター」伸長部を形成することができる。各不対1/2 BBR配列 は、図2a(IIa、IIb、IIc、およびIId)に示すように、別の「ブースター」伸長 部を形成するため別のBNAとハイブリダイズできる。各不対1/2 BBR配列は、図2 a(IIIaおよびIIIb)に図示するように、加えたHNAとハイブリダイズできる。加え たBNAとハイブリダイズできないHNAのハイブリダイゼーションは、図2a(IVa、I Vb、IVc、およびIVd)に図示するように、BNAの付加部分をPNA上に「キャップす る」ように作用する。 図2bに関して、PNAに対する伸長の順序および成分を制御し、明記することが 可能である。単一のBBRを必要とする場合には、単一のBBRを産生し、PNAの「ブ ースター」伸長部を「キャップする」ために、PNA中の1/2 BBRに対する相補的配 列を含有するHNAをPNAに加える。PNAにさらなるBBRを加えれば、制御されたPNA 伸長を得ることができる。 図2bに関して、単純なブースターを提示する。ベクターによるポリマーの伸 長は、図2b(IaおよびIIa)に示すように、PNAに特異的なBNAを加えることによっ て達成され、ハイブリダイズ条件下でPNAと結合させると、PNAおよび「ブースタ ー」伸長部を含むPNA-BNA-BNAハイブリッドを形成する。これらの伸長部は、OSA で標識すると、サンプル中のTNAに対するPNAの結合に基づいて産生されるシグナ ルを大きく増幅させる方法が提供される。さらに、標識BBAをポリマー中のBBRに 結合することによって、さらなる増幅が得られる。 例えば、既知の化学による合成、または組換えDNA産生法による合成を含めた 多くの方法のいくつかをBNAの調製に用いてもよい。後者の方法では、例えば、 突出末端を有する制限部位が側面に位置する特異的BNA配列の多数の反復配列を 有するプラスミドDNAの原核生物(例えば大腸菌)での産生によって、本質的に無 限数のBNAを単純かつ安価に産生しうる。このように、例えば、バクテリオファ ージλの左もしくは右オペレータ部位、またはその他のDNA、もしくはDNAまたは RNA結合蛋 白などの特定のBBAに特異的かつ堅固に結合することが知られているその他の核 酸配列は、本質的に無制限のコピーに産生してもよく、各コピーの側面には、Ec oRI、PstI、BamHIまたはその他の共通制限ヌクレアーゼ部位が位置する。または 、反復部位でのポリマーは、ポリマーに存在しない独自の制限部位によって削り 取ってもよい。これらの配列の多数のコピーを有する大量のpBR322、pUCプラス ミドまたはその他のプラスミドを、当技術分野に周知の方法によって産生し、重 合部位の側面に位置する制限酵素によってプラスミドを切断し、遊離したオペレ ータの多数のコピーは、クロマトグラフィーまたは当技術分野で周知のその他の 簡便な手段によって単離する。次にBNAは、使用前に鎖を分離した後、1/2 BBRと して、オペレータの一本鎖相補的コピーをコードするPNA上への重合化を受ける 。BNAは、異なる制限酵素を用いてBNAの多数のコピー産生に用いるプラスミドに ポリマーの各反復配列を側面に配置することによって、ベクターによりPNA上へ 重合してもよい。またはBNAポリマーは、鎖を分離して各BNAセグメントをアニー ル化する必要なく、BNAポリマーの一端または両端での突出部分を通じてPNAとハ イブリダイズしてもよい。特異的BNA配列の例は、上記の「配列の説明」と題し た章で、配列番号:35〜36として提供する。BNAポリマーを安定化するため、DNA リガーゼを用いてハイブリダイズしたBNAと共有結合させてもよい。 5.ヘアピン核酸(HNA)およびその調製。本発明のHNAは、互いに結合した少な くとも2つの基本部分を含む。1つは1/2 BBRと相補的な一本鎖配列、およびも う1つはハイブリダイズ条件下で、HNA内部の自己相補的配列の自己関連によっ て形成される二本鎖核酸領域である。図面の図1(IIc)に関して、HNA中の1/2 BB Rは、PNA中の1/2 BBR配列に相補的となるように構成してもよい。図面の図1(I 、IIcおよびIIIc)に関して、前術のHNAは、ハイブリダイズ条件下でPNAに加える と、BBRを含有するPNA-HNAハイブリッドを形成する。図面の図1(IIIc、IVcおよ びVc)に関して、PNA-HNAハイブリッドは、ハイブリダイズ条件下で、TNAの添加 により、TBRおよびBBRを含有するTNA-PNA-HNAハイブリッドを形成することがで きる。 図2aおよび2bに関して、HNAは、PNAに対するBNA伸長の付加反応を「キャッ プする」または終了させるために用いることができる。図2a(IbおよびIc)の2 つのBNAは、会合して図3(IVb)で示されるハイブリッドを形成することができ、 また は図2a(Ia〜c、IIa〜d)に図示するように、直接的におよび個々にPNAに対して ハイブリダイズすることができる。(図2a(IIIaおよびbIII)に示す)2つのHNAは 、図2a(IVa〜d)に図示するように、PNAから伸長する他のBNAに対するBNAのハイ ブリダイゼーションを終了させることができる。図2a(IIIa)に示すHNAは、図2 a(IIbおよびIId)に示すPNA-BNAハイブリッド、および図2a(IIIa)に図示するよ うにHNA中の1/2 BBRに相補的な一本鎖1/2 BBRを有するPNA-BNAハイブリッドを終 了させることができる。同様に、図2a(IIIb)のHNAは、図2a(IIaおよびIIc)に 示すPNA-BNAハイブリッド、および図2a(IIIb)に図示するHNA中の1/2 BBRに相補 的な一本鎖1/2 BBRを2つ有するPNA-BNAハイブリッドを終了させることができる 。 HNAは、図(2b)に図示するように、PNAに対するBNAの連続付加反応から構成さ れるPNA-BNAハイブリッドを終了させるように構成される。図2b(Ia、IIIa、Va およびVIIa)に図示する一本鎖1/2 BBR配列は、図2b(Ib、IIIb、VbおよびVIIb) に図示する一本鎖1/2 BBR配列と特に相補的で、図2b(Ic、IIIc、VcおよびVIIc) に図示する独特のキャップされたPNA-BNA-HNAハイブリッドを産生する。 HNA中の自己相補的配列、および自己相補的ヘアピン配列とリンクするループ 配列は、それらが、HNAの一部を含む一本鎖1/2 BBRの発現を、HNAによって実質 的に妨害または阻害しない限り、またはBBAもしくはTBAに選択的に結合しない限 り、いずれの構成および長さにもなりうる。ループ配列は、ループの形成がヘア ピンの形成を妨害しないように選択すべきである。本出願において有用なHNAの 例を、配列番号:44として提示する(上記の「配列の説明」参照)。 6.標的結合集合体(TBA)およびその調製。TBAは、以下の最少属性を有さなけ ればならないという条件付きで、特定のTNAおよびPNAのハイブリダイゼーション によって形成される特定のTBRに結合するいかなる物質であってもよい: (a) TBAは目的のTBRに対して非常に特異的な様式でTBR(s)に結合しなければな らない。すなわち、TBAはTNA-PNAハイブリッド中に存在するTBRと、PNA-CNAハイ ブリッドによって形成される同様の二本鎖配列とを識別しなければならない。TB Aは、TBA-TNA-PNA複合体の洗浄時に、PNA-CNAハイブリッドが置換されてPNA-TNA ハイブリッドは置換されないように、十分に低い親和力でPNA-CNAハイブリッド と結合しなければならない。 (b) TBAは、TNAとPNAとのハイブリダイゼーションによって作成されるTBR(s) に強固に結合しなければならない。10-5〜約10-12以上の範囲での結合親和性が 一般に十分と見なされる。以下に示すように、いくつかの例では、特定のTBRに 対する親和性は非常に低いが、多数のTBRの特定の配置が、各TBRについてTBAの 親和性の二乗がその特定のTBAに対して関連する親和性となるように、提供され ている場合には、非常に親和性が増加するような特定のTBAを利用することが望 ましい。 NF-kBを含むがこれに限定されないTBAの形成に有用なDNA結合成分の例は、乳 頭腫ウイルスE2蛋白、転写因子SP1、不活性制限酵素、抗体等である。これらの 蛋白の各々は、特定の核酸配列に結合する配列を含有することは、当技術分野で 認識されており、これらの相互作用の親和性もわかっている。当然、本発明の方 法は、これらの既知のDNA結合蛋白またはその断片の使用に制限されない。本開 示から、少なくとも上記の必要な属性を示す新規TBAの使用に本方法を容易に適 応できることは、通常の技術者の目にも明白である。このように、例えば、国際 公開第92/20698号において、三重形成オリゴヌクレオチドに対するDNA結合薬の 共有結合によって形成されるオリゴヌクレオチド共役物を含む配列特異的DNA結 合分子について記述した。このように形成されたTBAが上述の基準に合致すれば 、本開示に従って使用する新規TBAを産生するために本開示の方法を用いること ができる。さらに、参照として本明細書に組み入れられる米国特許第5,096,815 号、第5,198,346号および国際公開第88/06601号の方法を、本発明の方法に従っ て使用する新規TBAの産生に用いてもよい。特異的抗体またはその一部を用いる ことができる(例えば、ブレイス(Blais)1994参照)。 TBAが蛋白、または蛋白複合体である場合には、TBAを産生するために当技術分 野で慣習的な多くの方法のいずれを用いてもよいと認識される。TBAは、その自 然に起こる自然環境から単離してもよく、それが実現できない場合には、分子生 物学の標準的な技術によって産生してもよい。このように、NF-kBを例として用 いると、p50またはp65サブユニットのDNA結合部分を用いて、この結合集合体は 、当技術分野で既知の組換え法に従って産生することができる(例えば、ゴーシ ュ(Ghosh)[1990]Cell 62:1019〜1029、NF-kBのp50DNA結合サブユニットのクロー ニングならびにrelおよびdorsalに対するその蛋白の相同性について記述)。 本発明によれば、TBAとして、またはTBAの中で用いることができる多くのDNA および他の核酸結合蛋白が知られている。DNA、RNA:DNA、RNAまたはその他の核 酸結合蛋白のアミノ酸配列が判明すれば、蛋白をコードする適当なDNA配列を合 成的手段によって調製することができるか、または適当な組織源からの蛋白をコ ードするmRNAのcDNAコピーを用いることができる。さらに、蛋白をコードするゲ ノムコピー、および当技術分野で既知の方法に従ってスプライシングされるイン トロンを得てもよい。さらに、TBAは化学的に合成してもよい。 適当なコード配列が得られれば、もとの核酸結合蛋白の結合特徴より望ましい 特徴を示す変異核酸結合蛋白を産生するために、コードされるアミノ酸配列を変 化させるよう、部位特異的突然変異誘発を用いてもよい。このプロセスの例とし て、NF-kBのDNA結合部分のアミノ酸配列は、より堅固にNF-kB結合部位に結合す るNF-kB'分子を産生するために変化させることができる(下記の実施例参照-HIV- 検出およびHIV-解除)。 本発明のこの面にさらなる洞察を与えるために、以下の検討を記す。NF-kBを 例として用いる場合、TBAは天然のNF-kB分子を用いて調製してもよい。しかし、 この分子は細胞中に極めて少量しか存在せず、およびDNA結合蛋白のサブユニッ トがクローニングされているため、この蛋白についてすでになされている組換え DNA手段を通じて大量のこの複合体を調製することが、より合理的であると思わ れる(例えば、ゴーシュ(Ghosh)[1990]Cell 62:1019〜1029参照)。NF-kBは、一次 病原性刺激(ウイルス、バクテリア、またはストレス)または二次病原性刺激(炎 症性サイトカイン)に対する免疫、炎症、そして増殖制御反応に関係する遺伝子 の多面発現誘発因子である。NF-kBはp50またはp65サブユニットを含む二量体のD NA結合蛋白で、その双方が特異的DNA配列に接触および結合している。不活化状 態では、NF-kBは細胞質に存在し、特異的阻害剤I-kBと複合体を形成して、細胞 質ヘテロ二量体を形成する。活性化されると、阻害剤が外れ、p50-p65二量体が 特異的核移動シグナル(NLS)を通じて細胞核へと移動し、ここでこれはDNAに結合 可能で、無数の遺伝子の転写活性化剤としての役割を発揮する(グリム(Grimm)お よびバウアーレ(Baeuerle)[1993]Biochem.J.:290:297〜308、NF-kBに関する技 術の現状の再調査、参照)。 p50-p65二量体は、コンセンサスGGGAMTNYCC(配列番号:117)に適合する配列に 対して、ピコモルの親和性で、正確な配列によってはわずかに異なる親和性で結 合する。p50およびp65のホモ二量体も同様に起こることが認められることは注目 に値する。これらのホモ二量体は、上記コンセンサス内部およびこれと類似した わずかに異なる結合親和性と共に、異なる生化学特性を示す。このように、TBA の望ましい結合特徴により、p50-p65ヘテロ二量体、p50-p50ホモ二量体、または p65-p65ホモ二量体または上記二量体の断片を用いてもよい。 本発明にしたがい使用するために産生してもよい様々な新規TBAの1方法を図 9に図式的に示す。TBAの核酸認識単位は、「シャペロン」を通じて同類のまた は異なるTBA核酸認識単位を集めて会合させてもよい。シャペロンは、その上に 様々なTBA認識エレメントを構築し、核酸認識単位に望ましい特性を与える構造 である。シャペロンは、同じまたは異なる核酸認識単位を互いに密接にかつ安定 に会合させるような集合体配列を提供するいかなる配列をも含む。このように、 例えば、NF-kB TBRに堅固に結合するよう設計されたTBAの場合、TBAは、NF-kB p 50またはp65のいずれかに対する核酸結合配列にリンクするλcro配列を集合配列 として提供することによって集められる。p50またはp65核酸結合配列は、ctoの カルボキシ末端またはアミノ末端のいずれかで、およびp50またはp65の核酸認識 単位のカルボキシ末端またはアミノ末端のいずれかでcro配列と結合する。リン ク配列は、最適なTBR結合に対して核酸認識単位に適当な空白が得られるよう、 選択的に提供される。 croおよびCI配列(配列番号:104〜108)によって上記に例示した集合体配列は、 自然にかつ強力に同類配列に結合する安定ないかなるオリゴペプチドをも含む。 このように、croの場合、croの二量体はバクテリオファージλオペレータ部位に 結合することは周知の通りである(アンダーソン(Anderson)ら[1981]Nature 290: 754〜758;ハリソン(harrison)およびアガーウォール(Aggarwal)[1990]Ann.Rev .Biochem 59:933〜969)。croの一量体単位は、互いに堅固にかつ特異的に会合す る。このように、DNA認識単位配列をcro配列に結合させることによって、密接か つ堅固な会合が得られる。 最適なリンカー配列には、TBA集合体または核酸の結合を妨害せず、核酸認識 単 位を完全なTBAから遊離させるために不安定でないアミノ酸配列が含まれる。リ ンカー配列は、他の結合集合体組成物と共有結合していることが望ましいが必須 ではない。会合は、集合体および結合集合体の製造に役立つように特異的でなけ ればならない。そのような配列の例には、構造的蛋白の様々なドメインを結合す ることが判明した周知の配列などが含まれるが、これに限定されない。このよう に、例えば、λリプレッサー蛋白では、DNA結合ドメインとこの目的に有用な二 量化ドメインとの間にリンク配列がある。そのような配列はほかにも多く知られ ており、その正確な配列は、慣習的な実験を実施して、標的核酸結合の安定性お よび非妨害性が保証されれば、本発明にとって重要ではない。そのような配列の 例をMet Serおよび配列番号:99〜102として本明細書に提供する。特異的な既知 の蛋白溶解部位をこれらのリンカーに挿入することも同様に、本発明の肝要な部 分である。リンカー配列におけるそのような部位の存在によって、異なる分子を シャペロン骨格上に集合させることができるという、製造上の利点が得られる。 核酸認識単位、選択的リンク配列、および集合体配列に加えて、本発明の新規 TBAは選択的に、非対称配列またはPILOTS TNA配列および1つ以上のOSA単位を有 する。非対称配列は一定の望ましいまたは望ましくない会合を促進または予防す るために提供される。例えば、ホモ二量体p50 DNA認識単位を有するTBAが望まし い場合、非対称配列は、集合体配列のp50サブユニット結合を崩壊せずに、NF-kB p50サブユニットおよびp65サブユニットの自然により強い関係を崩壊させるた めに提供される。そのような配列の例は、本明細書に配列番号:85〜92および配 列番号:105および106として提供する。 異なる配置では、NF-kB p50サブユニット配列は、転写因子SP1 DNA認識単位配 列と密接に会合する。これは、少なくとも6つのDNA結合蛋白認識部位のモチー フ、すなわち2つのNF-kB、3つのSP1、および1つのTATA部位が存在することが わかっているHIV LTRのように、NF-kB/SP1結合モチーフが重要である場合には望 ましい。同様に、第二のNF-kBおよび第一のSP1部位はHIV転写の制御に重要であ ることがわかっている(パーキンス(Perkins)ら[1993]Embo J.12:3551〜3558)た め、TBAの特定の配置はHIV検出ばかりでなく、HIV感染に対する治療または予防 としても有用である(下記参照)。同様に、ヒト乳頭腫ウイルスのロング・コント ロール 領域(long control region)も、本方法によるプローブ作成のための主要な制御 領域として用いてもよい。 会合しうる異なるエレメント、カセット様式を考慮して、本TBA形成法にした がい、本質的に無限種類のTBAが産生される。図10では、「HIV-検出I-IV」と呼 ばれる一連の異なる分子を例示するが、ここで「CHAP」はシャペロン、「nfkb」 はNF-KBサブユニット、「sp1」はsp1転写因子の核酸認識単位、そして「TATA」 は、TATA結合蛋白またはTBPとしても知られるTATA配列DNA結合結合蛋白(TBP)のD NA認識単位の二量体を指す。これらの配置はさらに、下記によって例証し、全て が本発明の肝要な部分である。 さらに別の配置では、完全に異なる病原体の検出およびまたは治療もしくは予 防を行うために、図9に示すモジュラー構造を採用する。図11では、上記「HIV- 検出I-IV」分子と同様の様式で、一連の「HPV-検出I-IV」分子が産生される。こ の態様では、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)のE2蛋白のDNA結合特性を利用している。 さらに、HPVゲノム中のこれらの配列に結合するよう適合させた特異的DNA認識単 位を提供することによって、SP1およびTBPの役割が利用される。HPV感染の検出 に用いるE2-特異的TBAの形成では、E2 DNA認識単位として配列番号:75〜84また は:93〜98のいずれかを用いることが望ましいと思われる。ウシE2二量体および ヒトE2二量体DNA結合ドメインを含有するTBAは、特に有用であると思われる。 上記の様々な配列は、純粋なオリゴペプチド開始材料を用いて化学的に結合さ せるか、または周知の遺伝コード、様々なサブエレメントを通じて組換え型核酸 コードの規定によって結合させてもよい。組換え型産生の場合には、TBAを形成 するためにcroコード配列を核酸認識単位の配列と結合させることは、croがシャ ペロン中の集合体配列として作用するばかりでなく、核酸認識エレメントの適当 な折り畳みを指向するように作用するため、有利である。シャペロンの典型的配 列を、本明細書に配列番号:104〜108として提供する。さらに、五量体NF-kB/NF- kB/SP1/SP1/SP1 TBAのように、多数の結合部位を含むより高次の構造が望ましい 場合には、非対称配列の適当な設計によりそのような構造にすることが可能にな る。 前述の様式で、その同種の結合部位に対して高親和性で結合するTBAを調製す る 。例えば、図10のTBAのNF-kB DNA結合成分は、約10-8〜10-12モル濃度の間の親 和性でHIV-LTRに結合すると予想される。DNA認識単位として有用な配列を配列番 号:63〜71、73〜84、93〜98、および104〜108として提供し、さらに下記に例示 する。 集合体および非対称(またはパイロット的)配列を用いた核酸結合蛋白の指向集 合体に関する先の記述を考慮すれば、一般的適用可能な蛋白構造の集合法が本発 明によって提供されることを、当業者は認識するであろう。本発明方法の一般性 は、検討、望ましい構造の集合体における抗体-エピトープ相互作用の利用に関 する今後の実施例を通じて、さらに証明される。特異性によって、NF-kB p50サ ブユニットを環状(ジスルフィド結合によって)メラノサイト刺激ホルモン(MSH) などの抗原に結合させることによって、DNA結合蛋白構造を集合させてもよい。 次に、抗原および抗体が集合体配列として作用する新規核酸結合集合体を提供す るためにこのプロMSH分子を抗MSH抗体と結合させてもよい。 図9に提供するモジュラー構造から、成分の異なる結合を用いて多様なTBAを 集合させうることが明らかである。このように、本一般構造に関する代表的な態 様を配列番号:109〜116に提供する。 7.ブースター結合集合体(BBA)およびその調製。BBAは、BBAが少なくとも以 下の属性を有していれば、多数のBNA(「n個」以下のBNA、すなわちBNAn、ここで 「n個」は理論的には0〜∞であるが、実際には約0〜100個である)を、シグナ ル増幅のためにPNA上に重合する場合を含む、特定のPNAとBNAとのハイブリダイ ゼーションによって形成される特定のBBRと結合するいかなる物質であってもよ い: (a) BBAは目的のBBRに対して非常に特異的な様式でBBRに結合しなければなら ない。すなわち、BBAは、PNA-BNAハイブリッド中に存在するBBRと、BNA-CNAハイ ブリッドまたはその他のCNAs中の同様の二本鎖配列とを識別しなければならない 。したがって、たとえ1箇所の塩基の不適正または塩基の不適正を有するもしく は有さない構造的違いが、PNA-BNAnまたはPNA-BNAn-HNAハイブリッドの産生時に 起こる場合でも、TBA-TNA-PNA-BNAn複合体の洗浄時に、BBAがCNA配列と置換され るが、BBR配列は置換されないように、BBAは十分低い親和性によってハイブリッ ドと結合しなければならない。 (b) BBAはBBR(s)に強力に結合しなければならない。10-5〜約10-9の範囲以上 の結合親和性が一般的に十分と見なされる。 BBAの例として、cro、およびバクテリオファージλリプレッサー蛋白CIが含ま れるがこれに限定されない。さらに、参照として本明細書に組み入れられ、その 他のDNA配列ならびにリプレッサー、ヒストン、DNA修飾酵素、および異化遺伝子 活性化蛋白などの特異的結合蛋白を示す米国特許第4,556,643号を参照のこと。 同様に、参照として本明細書に組み入れられ、テトラサイクリンリプレッサー、 lacリプレッサー、およびトリプトファンリプレッサーなどの多数のヌクレオチ ド配列特異的結合蛋白(NSSBPs)を示す欧州特許出願第0 453 301号も参照のこと 。これらのBBAのそれぞれは、特定の既知の核酸配列に結合することが当技術分 野で認識されており、これらの相互作用の親和性は知られている。本発明の方法 が、これらの既知のBBAの利用に限ったものでないことは言うまでもない。本開 示から、普通の技術の1つによって、上記の最少必要属性を示す新規BBAの利用 を、本発明方法に容易に適用することができる。 本発明のこの局面による有用な新規BBAの例として、既知のDNAもしくはRNA、 またはcroもしくはλCIリプレッサー蛋白などのDNA:RNA結合蛋白のモチーフに基 づく新規蛋白が含まれる。好ましくは本発明のこれらの成分の取り扱いを改善す るために、そのような修正を行う。したがって、高濃度のcroをアッセイに加え ることが望ましいと思われる。croの負の性質の一つは、高濃度ではそのDNA標的 に対するcroの結合がcro-cro相互作用と競合するというである。したがって、例 えば、この欠点を有さないシャペロンまたは変異croを産生してもよい。そのよ うな変更シャペロンの例は、配列番号:105〜106および108である。そのような新 規BBAを前述の新規TBAと共に産生するため多彩な核酸集団および特定の予め選択 した標的(すなわち、いわゆるフェーズ・ディスプレイ技術、新規TBAの産生に関 しては上記の考察参照)に対するバクテリオファージの結合の選択を用いた、新 規標的結合蛋白の産生などの当技術分野に既知の方法を用いてもよい。 BBAが蛋白、または蛋白複合体である場合、BBAを産生させるために当技術分野 で慣習的な多くのいずれの方法を用いてもよいことは認識されるであろう。BBA はその自然発生環境から単離してもよく、またはこれが実行できない場合には分 子 生物学の標準的な方法によって産生してもよい。したがって、例えば、cro蛋白 の配列は既知であるため、バクテリオファージλのいかなる分子クローンを用い て、その組換え産物のためにcroをコードする適当な核酸を得てもよい。さらに 、TBRおよびBBRを結合させるために異なるTBAを用いるのであれば、本明細書に 記述されたTBAをBBAとして用いてもよい。 8.PNA-TNA-TBA複合体を配置し、その配置を増幅するためのBBAおよびBBRの 利用 (図8参照)。本発明の1つの態様において、増幅可能な核酸サンドイッチア ッセイを行うために核酸結合成分を含むTBAの非常に特異的かつ極めて堅固な結 合を用いてもよい。本態様の1つの局面にしたがい、固相支持体を最初のTBAで コーティングして固定化TBAを作成する。溶液中では、PNAおよびTNAはハイブリ ダイズ条件下で接触し、次に固定化TBAと接触する。TBA-TBR複合体が結合した固 相表面の洗浄時にも、固定化TBAによって認識される特異的TBRを形成するそれら のPNA-TNA相互作用のみが保持される。 結合TBRの検出は、ハイブリダイズ条件下でPNA上に存在する1/2 BBRに対する ブースター核酸、BNAの結合を通じて得られる。このようにして、固定化TBAへの 結合がたとえ単一のTBA-TBR複合体に過ぎなくとも、多数のBNAを固定化TNAに重 合することによって、大きい増幅シグナルを産生しうる。TNAに結合する各BNAに より、固相表面に固定化されたTBAのように、特定の核酸構造に対するその非常 に堅固かつ特異的結合のために選択されるBBAが結合できるBBRが形成される。し たがって、本態様によれば、固定化TBAは、NF-kBのDNA結合部分を含有していて もよく、この部分はTNAとPNAとのハイブリダイゼーションに基づき形成されるNF -kB結合部位に対して非常に特異的かつ堅固に結合して、そのような部位を形成 する。 正常なヒトゲノムおよびヒト免疫不全ウイルス(HIV)の長末端反復配列のいず れにもNF-kB結合部位が存在することは周知であるため、本発明は、「正常な」 ヒト部位とHIV感染による細胞に存在する部位との識別法を提供する。したがっ て、ヒトDNAサンプル中のHIV DNAの存在の有無を明らかにするよう設計された試 験では、HIV NF-kB結合部位をTNAと見なし、正常なヒトNF-kB結合部位をCNAsと 見なしてもよい。本発明の方法によれば、これらのTNAとCNAsとの識別は、同じ 配列を有する細胞性NF-kB結合部位はタンデムに存在しないが、HIV LTRでは、2 つのNF-kB結 合部位があってその次に3つのSPI部位がある(例えば、コーケン(Koken)ら[1992 ]Virology 191:968〜972参照)、という事実を利用することによって得られる。 TNAが1つ以上の1/2 TBRを含有し、TBAの治療的および予防的適用を追求する ことが望ましい場合には、それぞれがTNA-PNA複合体中のTBRと結合する能力を有 する1つ以上のTBAを利用することが望ましいと思われる。この場合、野生型のD NA結合ドメインまたはRNA結合ドメインより、そのTBRに対する親和性が低いDNA 結合ドメインまたはRNA結合ドメインを、TBAの成分として選択することが有利で あると思われる。多数のTBRに対する結合に関与するTBAが、TBRとの結合前に共 に集合するか、またはそれらのTBRとの結合後に集合することが可能であれば、 集合したTBA複合体とTBRが空間的に結合できるのでなければ、個々のTBAは標的 ゲノム以外のゲノム中の対応するTBRをブロックしないだろう。特に本明細書に 本発明の一部として請求されているTBAの多量体集合体の1つの特徴は、そのよ うな多量体集合体は、TNA内部の単一の部位に対する親和性がはるかに低下して いると予想されるという点である。しかし、結合はいずれのTBAと比較しても劇 的に増大するため、TBA複合体は、インサイチューで、対応する無傷の蛋白に対 するいかなる単一のTBRの結合にも競合するのではなく、TBA中に集められる核酸 結合成分のそれぞれに関してTBR含有PNA-TNAハイブリッド中の配列と堅固に結合 すると予想される。TBA複合体中に含まれる核酸結合領域がこれらの標的に同時 に到達して結合できるように、TBA集合体を集め、個々のTBAにおいてリンカーを 調整しなければならない。 TNA-PNAハイブリッドが形成され、固定化TBAと接触させると、未結合核酸が固 定化表面から洗浄され、固定化ハイブリッドが検出される。これは、いくつかあ る方法のいずれの一つにおいても達成される。本発明の1つの局面において、PN Aは、放射性核種、着色ビーズ、または着色反応産物を形成できる酵素などのOSA で標識する。さらに、1つ以上の1/2 TBRを有することに加えて、PNAも、少なく とも1つの1/2 BBRを含有していてもよい。BNA中の独自の1/2 BBR配列に相補的で あるように、1/2 BBR配列を選択する。上記の態様において、例えば、TBAがNF-k Bで、TNA-PNAハイブリダイゼーションに基づいて形成されるTBRが1つ以上のNF- kB結合部位である場合には、1/2 BBRは、左右バクテリオファージλオペレータ( 例えば、タシュネ(Ptashne)[1982]Scientific American 247:128〜140、および これらのオペレータの配列に関する参照をここに引用)のハイブリダイズ可能な( すなわち一本鎖、相補的)配列を提供するかも知れない。これらは、「n個」まで のBBRを提供するベクター様式(図2及び図3参照)でPNA 1/2 BBR上に重合して もよく、各BBRはcro単合部位を形成する。酵素的、放射性的またはこれ以外の方 法で標識したcroを、TBA-TNA-PNA-(BNA)n複合体と接触させる。この様式では、 非常に選択的な増幅されたシグナルが生成する。単一の1/2 TBRを有するPNAを用 いてシグナルが産生されれば、TBA-TBR結合およびBNAの重合化を得るアッセイの 成功を示し、細胞部位(すなわち、CNAs)からシグナルが産生される。二量体化TB Aを用いた場合にシグナルが存在しなければ、TNAには二重NF-kB結合部位と共にH IV LTRsも存在しないことを示している。一方で、二量体NF-kBを用いてシグナル が存在すれば、HIV感染症を示す。本発明のこの態様に関する先の記載の特異的 な例として、HIV検査キットを記述する実施例6を参照のこと。 当業者は、PNA、TNA、TBA、BNA、およびBBAの選択に当たって、先の記述にい くつかの修正を行ってもよいことを認識するであろうことは言うまでもない。さ らに、HIV以外の系においては、上記の一般法も同様に適用可能であることを当 業者は認識するであろう。しかし、用いたTBAは正常細胞部位のいずれも認識し ない可能性があるために、これらのその他の適用は上記の方法より単純であるか も知れず、それ故二量化に訴える手段、またはTNAとCNAsとを識別する別の方法 はあまり重要でない可能性がある。これらのその他の系のためのプローブおよび 結合集合体の設計において、以下の原則および検討により熟練技術者に手引きす る。 上記の態様において、NF-kB蛋白のDNA結合部分をTBAとして、およびNF-kB認識 結合エレメントをTBRとして用いる際の注目点は、これらのエレメントがHIVの複 製にとって重要な「制御点」を形成することである。すなわち、HIVはその複製 生活における重要な特徴としてNF-kBを使用する必要があることが知られている 。本明細書に記載の方法によれば、他の病原体についても同様の制御点を選択し 、検出の基盤として用いる。 本発明の一般的特徴およびその操作様式に関する先の記述から、当業者は、本 発明を実施する特異的様式に多様性があることを認識するであろう。例によって 、本発明の方法は、米国特許第4,690,691号および第5,310,650号('691号および' 650号特許)に記載のクロマトグラフィー検査キットを用いた方法および装置に対 して適合させることができる。それらの特許では、TNAまたは捕獲プローブのい ずれかを固定化するために多孔性培地を用い、TNAが固定化されている場合には 標識PNA、または捕獲プローブが固定化されている場合にはTNAを含有する移動相 を「捕獲域」に輸送させるために溶媒を用いた。TNAを捕獲域に一度結合すると 、直接的な固定化によって、または捕獲のいずれかを通じて、捕獲域を通じて標 識PNAをクロマトグラフし、いかなる結合標識をも検出した。 本発明をそのような系に適合させることにより、捕獲域における標的結合集合 体の使用が改善され、したがって、先に記述したTBAによるTNAとCNAsとの感度の 高い識別のために、完全に適合したTBR配列に限った捕獲、またはTNA-PNA二本鎖 内のTBAが特異的に結合した核酸配置を示すその他のTBRの捕獲が改善される。 TNA-PNAハイブリッドが固定化TBAに一度結合すると、シグナルは、BNAを加え ることによって、または捕獲域を通じてのBNAのクロマトグラフィーによって増 幅される。最後に、BBAを加えることによって、または標識BBAのクロマトグラフ ィーによって、シグナルをさらに増幅してもよい。この様式において、第'691号 および第'650号特許に記載の分析工程の行い易さは、本明細書に基づいて、特異 性、および増幅によってそれらの特許に記載の方法の感受性を増加させる別の能 力の提供によって改善される。第'691号および第'650号特許の開示は、方法の詳 細を示す目的で、および該発明に提供される、本発明の組成物および方法が適用 可能な特異的操作条件に関する教示のために、参照として本明細書に組み入れら れる。 当業者はまた、本発明の方法がマイクロタイタープレートでの操作または自動 化を受けやすいことを認識するだろう。したがって、本発明の方法を取り入れる 機器の使用が、本開示およびこれに付随する請求の範囲内に含まれることは言う までもない。このように、例えば本発明は、イリノイ州アボットパークのアボッ ト・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories')IMx 卓上アナライザーのような機器 での使用に適合される。IMxは現在、蛍光偏光イムノアッセイ(FPZA、キール(Kie r)[1983]KCLA 3:13〜15参照)および微小粒子酵素イムノアッセイ(MEZA、Labora tory Medicine,Vol.20,No.1,1989年1月、47〜49頁参照)の両アッセイを行うよ う設計されている。MEZA法は、溶液中に懸濁したミクロン下サイズ(平均<0.5 μm)の微小粒子上にコーティングした捕獲分子としてTBAを用いることによって 、本発明を用いる核酸検出法に容易に変更される。TBAをコーティングした微小 粒子を反応細胞にピペッティングする。次にIMxは、サンプル(ハイブリダイズし たPNA-TNA)を反応細胞中にピペッティングし、TBAによる複合体を形成する。適 当なインキュベーション期間の後、粒子が強力な親和性を有し、および微小粒子 が接着する不活性のグラスファイバーマトリクスに溶液を移す。反応混合物をグ ラスファイバーマトリクスに濾過する前後のいずれかに、BNAおよびBBAを加える 、またはTNA-PNAハイブリッドの特異的形成に依存する別のシグナル増幅および 検出手段を用いる。固定化複合体を洗浄し、未結合材料をグラスファイバーマト リクスから流す。 結合複合体は、アルカリフォスファターゼ標識BBAまたはそれ以外による(放射 性的、酵素的、蛍光的)標識BBAによって検出される。アルカリフォスファターゼ 標識BBAの場合、蛍光基質4-メチル・アンベリフェリル・フォスフェートまたは 同類試薬を加えてもよい。または、この試薬、もしくは同類試薬によってBBAを 直接標識することによって酵素を迂回してもよい。いずれの場合でも、蛍光また はその他のシグナルは、存在するPNA-TNAハイブリッドの量に比例する。 蛍光は、IMxの製造元によって記述されているように、正表面蛍光測定計によ ってマトリクス表面上に検出される。慣習的な実験を通じてわずかに調整を行っ て、IMxのような機器を、核酸ハイブリダイゼーションおよび核酸TBA相互作用に 対して最適化することにより、本発明は、TNAサンプルの自動化分析に対して完 全に適合可能となる。 9.本発明のその他の診断的適用。前述の記載により、多くの異なる様式にお ける本発明の利用が可能となるが、本発明には他にも多くの利用法があることは 、例えば移動度妨害システムにおいて容易に認識される。 本発明の態様において、周知の電気泳動移動度シフト測定法(EMSA)の改変を、 以下のように実施した(図12aおよび12b参照)。 DNAサンプルを、無作為開裂、または特異的制限エンドヌクレアーゼ処理のい ず れかによって断片化する。次にサンプル中のDNAを2等分し、最初の部分試料に 特異的TNAを加え、2番目の部分試料には加えない。次に、第一および第二部分 試料をアクリルアミドゲルまたはアガロース寒天上で電気泳動し、電気泳動前に 、臭化エチジウム、または放射標識によって、DNAバンドのパターンを肉眼で検 知できるようにし、2つの部分試料を比較する。TBAが特異的な結合部位を有す るDNA断片は、電気泳動培地中の移動度が遅れる。適当なTBAを用いることによっ て、いかなる数のDNAまたはその他の核酸配列もこの様式でたどってもよい。 上述のEMSAの改変において、断片化TNAをPNAとハイブリダイズして、一次元的 に分画する。次に分画したDNAを適当なTBAと反応させ、DNA断片の移動度の変化 を記す。上述のように、BBAを加えれば移動の遅れを増強することが可能である 。(例えば、Vijgおよび本発明を応用しうる二次元核酸電気泳動の既知の技術に 関して該発明に引用された参考文献参照)。 10 .治療応用。本明細書に記載の新規TBAの非常に堅固かつ選択的な核酸結合 特徴のため、これらの化合物の診断的利用に加えて治療応用を企図する。このよ うに、HIV-LTRに対する堅固かつ特異的結合を有するTBAは、NF-kB p50およびSP1 DNA認識単位を密接に会合しているため(図10、HIV-検出II参照)、HIV-LTRを結 合させるのに有用で、よってHIVゲノムのこの重要なエレメントからの転写を防 止する。TBAの集合体配列の独特の特徴により、組換えベクターがTBAなどをコー ドするDNAを細胞内に導入でき、発現配列の適当な折り畳みが可能となる。細胞 内部で、一度p50サブユニットの核配置シグナルがTBAを核に向けて輸送すれば、 そこでTBAはいかなる導入HIVのLTRに対しても堅固に結合し、病原体を有効に排 除する。予防モードでは、HIV暴露の可能性が懸念される人に対し、人の体内に 入る可能性があるいかなるHIVも封じるために、TBAを発現可能な十分量のTBAま たは組換えベクターを投与する。このモードにおいて、TBAの利用は、特異的免 疫グロブリンによる受動的保護と同様である。治療モードまたは予防モードでは 、診断モードで用いるOSAsの代わりにNLS配列を用いる。典型的なNLS配列は、配 列番号:72および103(ハインツィンガー(Heinzinger)1994およびブキンスキー(Bu kinsky)1993、それぞれHIV Vprおよびgag蛋白のNLS配列を記述、も参照)に提供 されている。いずれにせよ、TBAは、無菌塩類溶液もしくはリポソームに関連し た、または組換えベク ターの形態で、当技術分野で既知の、薬学的に許容される担体を用いて投与し、 好ましくは選択した細胞タイプにおいて、または蛋白輸送システムによってTBA の発現を指向する。II .発明の態様 先の記述および後に続く実施例を考慮して、本開示により本発明に関する以下 のような様々な態様が可能となることを当業者は認識するだろう: 1.以下を含むプローブ核酸(PNA): (a) ハイブリダイズ条件下で、標的核酸(TNA)中に存在する1/2 TBRとハイブリ ッドTBRを形成できる一本鎖配列、1/2 TBR; (b) ハイブリダイズ条件下でブースター核酸(BNA)中に存在する1/2 BBRとハイ ブリッドBBRを形成できる、0個、1個以上、および好ましくは1〜10個の一本 鎖配列、1/2 BBR;ならびに (c) 付属の支持体および/またはインジケータを有さない、または付属の支持 体もしくはビーズ、ポリマー、および表面への接着、および/またはインジケー タなどのその他の配置手段を有するOSA; ここで、該TBRはTBAに対して高親和性で結合可能であり、該TBAは、対形成TBRと 不対ヌクレオチドを有するTBRとを識別可能な物質であり、さらに、該BBRは高親 和性でBBAに対して結合可能であり、該BBAは、対形成BBRと不対ヌクレオチドを 有するBBRとを識別可能な物質である。本態様には、HIV LTR、およびその一部を 先に記したその他の病原体におけるその他の核酸結合蛋白認識部位などの核酸結 合蛋白認識部位であるTBRが含まれる。本発明の態様のPNAは、病原体のゲノム中 に存在する核酸結合蛋白認識部位であるTBR、もしくはヒトゲノムまたは発酵過 程での汚染物質中の発病条件に関連する結合部位であるTBRを産生しうる。 2.以下を含むブースター核酸(BNA): (a) すでにPNAにハイブリダイズしたPNAまたはその他のBNA中の1/2 BBR配列に 相補的な配列、およびハイブリダイズ条件下で、PNAとハイブリッドBBRを形成可 能な配列を有する1/2 BBR; (b) 付属支持体またはビーズ、ポリマー、および表面への接着および/または インジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA; ならびに (c) 加えたBNAとのハイブリダイゼーションのための別のハイブリダイズ部位 、1/2 BBR;、 ここで、該BBRはBBAに対して高親和性で結合可能であり、該BBAは対形成BBRと不 対ヌクレオチドを有するBBRとを識別できる物質である。 3.BNAに結合してBBAと結合可能なBBRを形成する一方、ハイブリダイズ条件 下でヘアピンを形成可能な一本鎖配列、1/2 BBRを含むヘアピン核酸(HNA)、ここ で該BBRは高親和性でBBAに結合可能であり、該BBAは対形成BBRと不対ヌクレオチ ドを有するBBRとを識別できる物質である。 4.以下の工程を含む特異的TNA配列の検出法: (a) 上述のように該TNAをPNAとハイブリダイズする; (b) 該PNAを、その配列がPNA中の1/2 BBR配列に相補的な1/2 BBRを含有するBN Aとハイブリダイズする; (c) TBRおよびBBRを含有する工程(a)および(b)の産物を、TBAを含有する表面 、液体、またはその他の培地に加える; (d) BBAを工程(c)の混合物に加える、ここで該BBAには以下が含まれる: (i) 選択的にBBRに結合可能な分子または分子の一部;および (ii) 検出可能なインジケータ; ならびに (e) BBAに接着したインジケータから産生されるシグナルを検出する。本方法 は、着色反応産物の産生に至る反応を触媒可能な酵素を含む、蛋白インジケータ の使用を含む。これには放射線核種または着色ビーズなどのインジケータが含ま れる。 5.サンプル中に特異的標的核酸、TNAの有無を検出する方法、これには以下 が含まれる: (a) 該サンプルをプローブ核酸、PNAと接触させる、これは、該サンプル中に 該TNAが存在すれば、該TNAとのハイブリダイゼーションに基づいて、標的結合集 合体、TBAと結合可能である標的結合領域TBRを形成する; (b) 該PNAとすでに接触している該サンプルを、サンプル中の該PNAおよび該TN Aとのハイブリダイゼーションによって形成されるいかなるTBRに対しても結合可 能なTBAと接触させる。 6.高度の感受性および特異性を有する特異的核酸配列を検出および配置する 方法: (a) 1/2 BBRおよび1/2 TBRを含有するPNAを、1/2 TBR配列を含有するTNAを含 有するまたは含有すると思われるサンプルに加え、PNAおよびTNA中にそれぞれ存 在する相補的1/2 TBRのハイブリダイゼーションによって形成される、標的結合 領域TBRを有する複合体を形成する; (b) 工程(a)で形成されたTBRを固定化TBAに結合させ、TBA-TNA-PNA複合体を形 成する; (c) ブースター結合領域、1/2 BBRを含有するブースター核酸、BNAを、BNA中 の1/2 BBRがPNA中に存在する1/2 BBR配列とハイブリダイズさせるように工程(b) で形成された複合体に加え、またはTBA-TNA-PNA-(BNA)n複合体が形成されるよう にすでにPNAに結合したBNA中に存在する1/2 BBRに加える。 (d) 1/2 BBR配列を含有するヘアピン核酸、HNAを、HNA中に存在する1/2 BBR配 列が工程(c)の複合体のBNAに存在する利用可能ないかなる1/2 BBR配列ともハイ ブリダイズするように、工程(c)で形成された複合体に加え、これによってTBA-T NA-PNA-(BNA)n上へのBNAの伸長をキャッピングして、TBA-TNA-PNA-(BNA)n-HNA複 合体を形成する; (e) インジケータ部分に結合したブースター結合集合体、BBAを、工程(d)で形 成されたTBA-TNA-PNA-(BNA)n複合体に加え、TBA-TNA-PNA-(BNA)n-HNA複合体を形 成する;および (f) 工程(e)のTBA-TNA-PNA-(BNA-BBA)n-HNA複合体中のTBA、PNA、BNA、BBAsま たはHNAに結合したインジケータ部分によって産生したシグナルを検出する; ここで: TNAには以下が含まれる: (i) 特定のサンプル中でその有無を確認する1つ以上の特異的1/2 TB R核酸配列; PNAには以下が含まれる: (i) ハイブリダイズ条件下で、標的核酸(TNA)中に存在する1/2 TBRと ハイブリッド、TBRを形成することが可能な、一本鎖配列、1/2 TBR; (ii) ハイブリダイズ条件下で、ブースター核酸(BNA)中に存在する1/2 BBRとハイブリッドBBRを形成可能な一本鎖配列、1/2 BBR;および (iii) 付属の支持体および/またはインジケータを有しない、または付 属の支持体もしくはビーズ、ポリマーおよび表面への付着、および/またはイン ジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA; BNAには以下が含まれる: (i) 図1(IIb)に示すように、PNA中の1/2 BBR配列に相補的な配列を 有し、ハイブリダイズ条件下でPNAとハイブリッドBBRを形成可能な配列を有する 1/2 BBR (ii) 付属の支持体またはビーズ、ポリマー、および表面への接着、お よび/またはインジケータを含むがこれに限定しないその他の配置手段を有する OSA (iii) 他のBNAに対する別のハイブリダイゼーション部位、1/2 BBR;な らびに (iv) すでにPNAとハイブリダイズしたBNAにハイブリダイズできる配列 、1/2 BBR; BBAには以下が含まれる: (i) 選択的にBBRに結合可能な分子または分子の一部;および (ii) 付属の支持体および/またはインジケータを有しない、または付 属の支持体もしくはビーズ、ポリマー、および表面への付着、および/またはイ ンジケータを含むがこれに限定しないその他の配置手段; ならびにTBAには以下が含まれる: (i) 選択的にTBRに結合可能な分子または分子の一部;および (ii) 付属の支持体および/またはインジケータを有しない、または付 属の支持体もしくはビーズ、ポリマー、および表面への付着、および/またはイ ンジケータを含むがこれに限定しないその他の配置手段; 7.以下を含む標的ポリヌクレオチドの存在を検出するための固相ハイブリダ イゼーション法に対する改変:試験サンプル中に存在する場合、直接、または中 間捕獲構造による、捕獲部位における固相上への標的ポリヌクレオチドの固定化 ;存在する場合、該固定化の前、間、または後での、該標的ポリヌクレオチドに 対する検出可能な標識の取り付け;およびもしあれば該捕獲部位での該標識の検 出;改変には以下が含まれる: (a) 該標的ポリヌクレオチドの固定化を得る手段として標的結合集合体TBAを 用いる、ここで該TBAは、該TBAによって認識される完全な標的結合領域TBRが形 成されるように、特異的プローブ核酸PNAと該標的核酸との間に形成される完全 なハイブリッドにのみ結合する;および (b) ブースター核酸BNAに結合可能で、PNA中の1/2 BBRとのハイブリダイゼー ションに基づいて、標識ブースター結合集合体BBAに結合可能なBBRを形成する一 本鎖相補的1/2 BBRを含有する一本鎖配列、1/2 BBRをPNA中に含む。 8.1つ以上の核酸認識単位、リンカー配列、集合体配列、非対称配列、核配 置シグナル配列(NLS)およびOSAを含む標的結合集合体TBA。核酸認識単位は、NF- kB結合単位、SP1結合単位、TATA結合単位、ヒト乳頭腫ウイルス結合単位、HIV L TR結合単位、または、その検出が望ましく、TBAとの特異的会合を通じて得るこ とが可能な特異的配列のその他のいかなる断片に対する結合部位であってもよい 。そのような認識単位として、配列番号:63、配列番号:64、配列番号:65、配列 番号:66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、配列番号:70、配列番号:71 、配列番号:72、および配列番号:73のような本明細書の例示が含まれるがこれに 限定されない。核酸認識単位の核酸認識機能を妨害せず、TBAの残りからの核酸 認識単位の空間の安定性を提供し、これを制御するオリゴペプチドなどのリンカ ー配列。そのようなリンカー配列の例は、当技術分野で周知であり、構造的蛋白 のドメイン間一次配列からのオリゴペプチドが含まれるがこれに限定されない。 集合体 配列には、核酸認識単位の折り畳みおよび会合を指向するオリゴペプチドが含ま れる。そのような配列の好ましい例は、バクテリオファージλcro蛋白に由来す るオリゴペプチドである。非対称配列により、規定の順序での核酸認識と集合体 配列との会合が指向される。そのような非対称配列は、配列番号:85〜92を含む 、しかしこれに限定しないインスリン、リラキシン、性腺刺激ホルモン、FSH、H CG、LH、ACTHに由来する配列によって例証される。図14および15に関して、配列 番号:85は「A」配列、および配列番号:86は「B」配列である;配列番号:87は「A 」配列、および配列番号:88は「B」配列である;配列番号:89はヒトリラキシン 「A」配列、および配列番号:90はヒトリラキシン「B」配列である;配列番号:91 はスケートリラキシン「A」配列、および配列番号:92はスケートリラキシン「B 」配列である。さらに、TBAは、核配置シグナル配列NLSを含有してもよく、これ は該NLSと会合した蛋白または複合体の細胞核への移動および取り込みを指向す る。そのようなNLS配列の例を、配列番号:72および103として提供する。TBAの好 ましい態様には、HIV検出I〜IVまたはHPV検出I〜IV、および配列番号:109〜116 が含まれるがこれに限定されない。 9.以下を含むTBAを用いて標的核酸サンプル中の特定の核酸配列に結合する 方法を含むがこれに限定しない本発明の新規NBAsを用いる方法: (a) 標的核酸サンプル中の核酸の断片化 (b) ハイブリダイズ条件下で、断片化核酸を、特定の関係核酸配列に相補的な プローブ核酸と接触させる、ここで該プローブ核酸は、特定の該関係核酸配列と のハイブリダイゼーションに基づいて、該TBAが特異的に結合する標的結合領域 を形成する。 本発明方法では、特定の該関係核酸配列に相補的な配列に加えて、プローブ核酸 はまた、ブースター核酸が結合して、標識ブースター結合集合体が結合して、プ ローブ核酸の関係標的核酸配列への結合を示し、増幅するシグナルを提供するブ ースター結合部位を形成する別の配列を有してもよい。 標的核酸の断片化を必要としない本発明の別の局面は、該TBAの治療的または 予防的有効量による治療を必要とする患者に対するTBAの投与を含み、そのよう な治療とは、精製蛋白複合体の形で、または患者の体内に入ってTBAが特定の核 酸配列 に結合して望ましい予防的または治療的結果が得られるように、TBAを発現でき る組換えベクターのいずれかの形によるTBAの投与を含む。これは、慣習的な実 験によって、病原体による積極的感染の確立の予防に十分であると決定できる投 与量の提供を含んでいてもよい。精製TBAの投与量は、約0.001〜100 mg/kgの範 囲であってもよい。TBAのインビボ発現および折り畳みを指向する組換え型発現 ベクターとして提供する、特に非病原性ウイルスベクターの形で提供する場合、 組換え核酸の投与量は実質的に低い可能性がある。TBAを用いる方法はまた、サ ンプル中の特定の断片に対するTBAの結合が断片の移動度を修飾するように、サ イズの機能としての標的核酸サンプル中の核酸の移動度のシフトのモニターを含 む。本方法のこの局面により、転移に関連して発見されうる特定の異常に対する 核酸断片を分析する有用な方法が提供される。 10.感染の存在、疾患に対する感受性、または特定の核酸を含有するサンプル の起源の決定に有用な診断的または法医学的キット。 11.核酸コード成分TBAを細胞内に導入することを含むインビボでの多量体TBA を集める方法。成分TBAはそれぞれが、核酸認識単位、集合体配列、非対称配列 、および核配置シグナル配列を含有すべきである。リンカー配列は、TBAフット プリント実験により、多量体TBAの最適な結合構造を得るためにそのようなリン カーが必要とされている場合には、選択的に含まれる。各成分TBAのインビボ発 現、および各成分TBAの核酸認識単位を通じての、細胞内の核またはその他の場 所で遭遇する核酸配列に対する近位結合に基づき、成分発現TBAは、含まれる集 合体および非対称配列を通じて、多量体TBA中に集合するよう指向される。上述 のように、そのような多量体TBAは、高親和性で特異的標的配列中のTBRに対して 特異的に結合するが、同類核酸に対しては全く結合しない、または結合親和性が 非常に低いという利点を有する。 本発明に関する先の記述により、本発明の最善の形態と共に好ましい態様が可 能になることは、当業者によって認識されるであろう。同様の問題を、以後提供 する実施例の特異性に限定することなく、本発明の実践法に関して当業者にさら に手引きするために、以下の実施例を提供する。サムブルック(Sambrook)、フリ ッシュ(Fritsch)、およびマニアチス(Maniatis)の、「分子クローニング(Molec ular Cloning):A Laboratory Manual,第二版,Cold Spring Harbor Laborator y Press,Cold Spring Harbor,NY」に開示されている標準的な組換えDNA技法、 およびこれらとして開示されていない、より最近のテキストは、現在、通常の熟 練技術の範囲内である。実施例1 - PNAの調製およびPNAの標識 プローブ核酸、PNAは当技術分野に周知の方法によって調製してもよい。この ように、明確な配列を有する一本鎖ポリヌクレオチドPNAは、メリフィールド(Me rrifield)による固相化学合成を通じて調製してもよい。PNAは、アプライド・バ イオシステムズ、ABI、またはその他の製造元によって生産または販売されてい る残基および機器などの、市販の利用できる技術を用いた自動合成によって調製 してもよい。または、既知の組換えDNA法によって、例えば、大腸菌(E.Coli)内 で複製可能なベクターに二本鎖PNAをクローニングすることによって、特定のPNA 配列をインビボで合成し、大量の二本鎖PNAを調製してもよい。PNA配列の側面に 位置する制限断片によるベクターの消化によって、1モルのベクターに関して数 モルのPNAが遊離するように、PNAの多量体をベクターに発生させてもよい。合成 または組換え産生の後、PNAを、ゲル電気泳動、または高速液体クロマトグラフ ィー(HPLC)などの当技術分野で周知の方法によって精製する。PNAが二本鎖とし て産生される場合には、標的核酸配列の検出のためにハイブリダイゼーションア ッセイで使用する前に、PNAの鎖を加熱または当技術分野で既知の他の方法によ って分離する。 PNAの塩基の特異的配列は、本発明によれば、PNAは、PNAとTNAとのハイブリダ イゼーションに基づいてTBRを形成する1/2 BBR配列を含有する、という条件付き で、その配列がTNA中で検出されるように選択される。当技術分野で既知のその ような配列は、基本的に無限数存在するため、PNA配列の選択は、所定のいかな る適応に関しても熟練した研究者による選択の影響を受けやすい。HIV LTR配列 は、LTRのPNAコード部分と、HIV LTRをコードするTNAとのハイブリダイゼーショ ンに基づき、NF-kBまたはSP1 DNA結合蛋白に結合可能なTBRが形成されるような 1つの配列である。 ハイブリダイゼーションによってTBRを形成する配列に加えて、PNAも同様に1/ 2 BBRを含有する。この配列は、ブースター核酸、BNAとのハイブリダイゼーショ ンによって、BBAと結合可能なBBRを形成する配列である。BBAはBBR配列に対して 高親和性を有するDNA結合蛋白であることが好ましい。 この特定の実施例において、ハイブリダイゼーションは、配列番号:4の1/2 T BRを含有するPNAと、配列番号:35として示すその配列の3'末端での1/2 BBR配列 との間に起こる。これらの配列をコードするPNAは、当技術分野で既知の方法に 従って、標識せずに、またはP32、S35、もしくは同様の同位元素などの放射性同 位元素によって標識されて用いられる。または、PNAを0.01〜10 μmのビーズに 結合させ、肉眼で容易に検出できるように、このビーズを着色してもよい。この 標識は、本明細書に記載するようにOSAを形成する。このプローブはHIV LTR配列 とハイブリダイズして、NF-kBに結合するTBRを形成する。さらに、PNAは相補的1 /2 BBRを有するBNAとハイブリダイズして、croまたはラムダリプレッサー蛋白の いずれかに結合するバクテリオファージλ左オペレータを形成する。 上述と同様の場合では、1/2 TBRが配列番号:5または配列番号:7〜34、のい ずれかであり、配列番号:35または配列番号:36などの1/2 BBRが1/2 TBRの3'末端 または5'末端のいずれかの部位に存在するようなPNAを用いる。実施例2- BNAの調製および標識 PNAの調製および標識に関する実施例1に記述の方法と同様に、BNAは、当技術 分野に既知の方法によって調製および標識される。参照として本明細書に組み入 れられる米国特許第4,556,643号に記載のように(詳細は実施例1参照)、特定の 核酸結合配列をコードする核酸配列は、複製可能なベクターに組み入れて発現さ せることにより大量生産してもよい。さらに、その開示と同様に、1/2 TBRおよ び1/2 BBR配列は、この様式で共に直鎖状に産生してもよいが、本発明によれば 、1/2 TBR配列自身が核酸結合成分認識部位を形成し、1/2 BBRは、核酸結合成分 認識部位を形成しながら、同時に、PNAに結合したTNA上へのBNAの重合を提供す ることによって、TNA中の相補的配列に対する1/2 TBRの結合に基づいて産生され るシグナルの増幅手段をも提供するという点が異なる。これを可能にするため、 バクテリオファージλ左オペレータをコードする配列番号:35などの配列は、PNA とのハイブリダイゼーションに基づいてBNAの一端または両端上に突出配列が作 成される ように、追加配列を有する。 特異的な実施例として、TNA上へのBNAのベクターによる重合は、配列番号:40 〜43に提供する。この実施例において、配列番号:40は、バクテリオファージλ 左オペレータ1/2 BBRを提供する一方、TNA中の2つの1/2 TBRとハイブリダイズ して2つのNF-kB結合部位を形成する2つの1/2 TBRをコードしており、1/2 BBR はさらに制限酵素PstIに対する認識部位を有する3'末端で終了している。配列番 号:41のBNAを、配列番号:40のPNA上の1/2 BBRに対して相補的な1/2 BBRを加えれ ば、PstI認識部位を同時に終了させ、別のBNAとのハイブリダイゼーションのた めに4箇所の塩基突出を残しながら、BBRを完成させる。したがって、配列番号: 40と41とのハイブリダイゼーションから残る4箇所の塩基突出に対して相補的で 、3'末端で4つの塩基対配列を有する配列番号:42を加える。さらに、配列番号: 42は、BamHI認識部位の一部を形成する5塩基配列をその5'末端に有する。BNAの 伸長しつつあるポリマーは、配列番号:42に相補的な配列番号:43のBNAを加える ことによってさらに伸長し、BamHI認識部位を同時に完成させながら、および4 箇所の塩基突出を残しながらBBRを完成させるが、この4つの塩基突出は、相補 的配列を有するBNAとさらにハイブリダイズさせてもよい。このように、BNAは、 単一のPNA-TNAハイブリダイゼーション事象のシグナルを大きく増幅させるため に広範にハイブリダイズさせてもよい。 実施例1に記載のPNAに関して、BNAは未標識の形で、または当技術分野に既知 の方法に従って標識してもよい。同様に、BNAポリマーは、BNAをPNA-TNA複合体 に連続的に加えることによって産生するより、BNAポリマーを予め形成してからP NA-TNA複合体に直接加えてもよいことも認識されると思われる。そのようなBNA ポリマーを形成する1つの単純な方法は、BNAの多量体がポリマーのいずれかの 末端に独自の制限部位を有するようなベクターの組換え産生である。多くのBBR を含有するBNAのこのポリマーをベクターから切り出し、PNAとTNAのハイブリダ イゼーションに基づいて、PNA中に残っている一本鎖1/2 BBRにハイブリダイズさ せる。これは、BNAが産生ベクターから切り出されるときに、BNAポリマー中に産 生される突出配列に相補的な一本鎖配列をPNA中に提供することによって達成さ れる。実施例3- HNAの産生およびBNAポリマーのキャッピングへの利用 本発明のHNAは、PNAおよびBNAに関して実施例1および2に記述したように、 ポリヌクレオチド産生に関して当技術分野に既知の方法によって産生される。し かし、HNAの産生では、HNA配列は特に、HNAの実質的な部分が自己相補的パリン ドロームを形成し、実施例2に記載のBNAの増殖しつつある鎖における一本鎖配 列とハイブリダイズ可能な十分な塩基を一本鎖形態中に同時に残しながら、ヘア ピンを形成するように設計されている。 この実施例では、配列番号:44のHNAは、配列番号:43のBNAを加えた後に、実施 例2においてPNA上へのBNAの伸長をキャッピングするために提供される。これは 、配列番号:44は、安定なヘアピンを形成するパリンドローム配列を有しながら 、同様に、配列番号:42と配列番号:43とのハイブリダイゼーションによって形成 されるBamHI配列を完成させる配列を、HNAの5'末端に有するため、これが達成さ れる。3個のみのBNAを加えた後でポリマーを終了するのは、本発明を実証する ためにすぎないことは、言うまでもない。上述のように、この重合化は基本的に 無限に続き、PNA-TNAハイブリダイゼーション事象のシグナルを増幅してもよい 。HNAがBNAの伸長しつつある鎖と一度ハイブリダイズすると、ポリマーはキャッ ピングされ、ポリマーのさらなる伸長は不可能となる。実施例4- TBAおよびBBAの調製、その標識、および固定化 本発明にしたがい、用いられるTBAおよびBBAには、TBRおよびPNA、TNA、なら びにBNAのハイブリダイゼーションによって形成されるBBRに特異的に結合可能な いかなる物質も含まれる。DNA結合蛋白の利用は、そのような物質の1例となる 。 この実施例に関して、TBAはp50のDNA結合部分の二量体で、BBAはλcro蛋白で ある。これらの蛋白は、当技術分野に既知の方法によって産生してもよい。これ らの両蛋白の遺伝子はクローニングされている。このように、これらの蛋白は、 当技術分野に既知の方法によって、組換えで産生され、精製される。さらに、こ れらの蛋白は、当技術分野に既知の方法によって、放射性ヨウ素などの放射性同 位元素、βガラクトシダーゼもしくはホースラディッシュペルオキシダーゼなど の酵素、またはフルオロレジンもしくはローダミンなどの蛍光色素によって標識 する。さらに、TBAおよびBBAのいずれかまたは両者を、マイクロタイタープレー ト表面またはいずれの部位でも直径0.01〜10 μmの着色ビーズなどのビーズ表面 の ような固相表面上に固定化してもよい。TBAおよびBBAの標識は、同じでも異なっ ていてもよい。 本実施例では、p50 DNA結合ドメインを含有するTBAをローダミンで標識し、BB Aであるcroはフルオロレジンで標識する。したがって、本特許開示および前述な らびに後述のPNA、TNA、BNA、およびHNAのハイブリダイゼーションに基づいて、 核酸ハイブリッドが形成される場合、これらは過剰量の標識TBAおよびcroと接触 する。これら標識の蛍光を既知の方法によって測定し、両シグナルが検出される 場合、TNA中の1/2 TBR配列の存在が示される。NF-kBおよびcroの蛍光によって生 じたシグナルの差が、PNA-TBAハイブリッド上へのPNAの重合の結果生じたシグナ ル増幅の程度の測定手段である。本発明の方法によれば、1倍〜1000倍以上の増 幅が予想される。実施例5- 2つのPNAとTNAとのハイブリダイゼーションおよびTNAとCNAとの識別 PNA、すなわち配列番号:40のPNA1、および配列番号:45のPNA2は、試験サンプ ル中のTNA濃度に対して10倍以上を用いる。この実施例に関して、単離された二 本鎖HIV LTR、ここで、一本の鎖は図7に示す配列番号:37の配列を有し、もう一 本の鎖は図7に示す配列と相補的であるが、この二本鎖HIV LTRをTNAとして用い る。単離された二本鎖CNAもこの実施例で用いられ、その一本は配列番号:37と同 じ配列を有するが、例外は、図7に示す最初のNF-kB結合部位では、結合部位の 中央部、すなわち図7の位置1で、「T」の代わりに「A」があるために、その位 置で相補鎖は配列番号:40のPNAと不適正になっている、という点である。 配列番号:40および配列番号:45はいずれも、別々の反応液に加え、最初は上述 のTNAを含有し、2番目は上述のCNAを含有する。サンプルを、10 mM トリス(pH7 .5)、1mM EDTA溶液などの適当なハイブリダイゼーション緩衝液中で可溶化する 。サンプル中の二本鎖TNAおよびCNAsの鎖を分離するためにサンプルを約90℃で 5分加熱し、次にPNA、TNA、およびCNAsの鎖をアニール化するためにサンプルを 冷却する。 ハイブリダイゼーションが一度終了すると、これは既知の方法による塩基組成 に基づくt1/2およびアニール温度を計算することなどの、既知の方法によって求 められるが、配列番号:40のPNAは、実施例2に示すように、BNAの付加によって 重 合され、配列番号:45のPNA2プローブは、Sph1認識部位突出から始まるBNAで重合 される。BNAの付加および短いハイブリダイゼーション期間の後、別々のサンプ ルを共有結合で固定化したNF-kBでコーティングしたビーズに加え、TNAおよびCN Aサンプル中で形成されるいかなるTBRに対してもNF-kBを結合させる。約15分の 結合の後、10 mMトリス、pH 7.5、100 mM塩化ナトリウム溶液などの適当な洗浄 緩衝液、または既定のNF-kBもしくはバクテリオファージλCIリプレッサー蛋白 結合活性を妨害しないその他の緩衝液の約3倍容量でサンプルを2回洗浄する。 各洗浄後に、ビーズを重力によって、または短い遠心によって沈降させる。これ により、PNAIとTNA配列とのハイブリダイゼーションによって形成される完全なN F-kB結合部位を有しないいかなる核酸も除去される。 最後の洗浄後、放射性ヨウ素などの放射性同位元素、またはホースラディッシ ュペルオキシダーゼなどの酵素、着色ビーズ、または蛍光標識によって標識した バクテリオファージλCIリプレッサー蛋白を各サンプルに加える。次にサンプル を、10 mMトリス、pH 7.5、100m M塩化ナトリウム溶液などの適当な洗浄緩衝液 、または既定の、NF-kBまたはバクテリオファージλCIリプレッサー蛋白結合活 性を妨害しないその他の緩衝液の約数倍容量(約2倍)で数回(約3回)洗浄する。 各洗浄後、ビーズを重力によって、または短い遠心によって沈降させる。最後の 沈降または遠心の後、結合した標識を、結合放射性、酵素的アッセイにおける遊 離色素、結合ビーズの着色、または蛍光検出によって定量する。または抗CI抗体 を加え、結合リプレッサーを検出するために標準的なサンドイッチ酵素結合イム ノアッセイまたはラジオイムノアッセイを実施することもできる。さらに、陰性 対照(バックグラウンド)として、固定化NF-kBを有さないビーズを用いるサンプ ルについて前述の操作を全て実施する。 前述のアッセイの結果として、TNA含有サンプルはバックグラウンドより大き いシグナルを有するが、対照およびCNA含有サンプルのシグナルはいずれも低い 。実施例6- HIV検出用試験キット A .キットの内容: 1.マイクロタイタープレート。 2.組換えで産生されたNF-kBの1mg/mLトリス緩衝生理食塩類溶液。 3.一本鎖HIV PNAを含有するチューブ(2つのNF-kB 1/2結合部位をコ ードする予め混合したオリゴヌクレオチド、すなわち配列番号:7および8の混 合物) 4.配列番号:1の一本鎖ヒトゲノムPNAを含有するチューブ。 5.ヌクレアーゼチューブ(Pstl)。 6.プロテアーゼチューブ。 7.予め重合したBNA's、すなわちHNAでキャッピングされているが、PN A-TNAハイブリッドに対する結合に利用可能な遊離の1/2 BBRを有するバクテリオ ファージλORを100反復単位含有するチューブ。 8.ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ(hrp)共役croのチューブ。 9.hrp着色基質のチューブ 10.トリス緩衝塩類溶液、100ml。 11.槍状刀 12.それぞれが蒸留水250μLを含有する反応チューブA、B、C。 13.医用スポイト。 B .アッセイ法: (a) 組換えで産生したNF-kB(項目2)溶液の1 mg/mlトリス緩衝塩類溶液中 、4℃で一晩、振とうさせながら、マイクロタイタープレート(項目1)をコーテ ィングする。 (b) 槍状刀で指を刺して、被験者の血液3滴を得て(試薬11)、血液1滴づつ を反応チューブA、B、およびCのそれぞれに分配する(試薬12)。 (c) 各チューブにプロテアーゼ溶液1滴(試薬6)を医用スポイト(項目12)で 分配し、チューブを攪拌して5分放置する。 (d) 医用スポイトを用いてヌクレアーゼ(項目5)1滴をチューブA〜Cに加え て、10分放置する。 (e) 項目3の1滴をチューブA(試験サンプル)に加える;項目4の1滴をチ ューブB(陽性対照)に加え;および塩類溶液1滴(項目12)を陰性対照としてチュ ーブCに加える。チューブを温水中で50℃に加熱し、1時間かけて室温まで冷却 する。 (f) 工程(d)でハイブリダイゼーションを起こしている間に、工程(a)から過 剰量の蛋白を表面およびマイクロタイタープレートから除去し、プレートをトリ ス緩衝塩類溶液(チューブ10)ですすぐ。 (g) 工程(e)からのチューブA〜Cの内容物をマイクロタイタープレートの3 つのウェルに移し、振とうさせながら1時間放置する。 (h) チューブA〜Cの内容物を含有するマイクロタイタープレートウェルをト リス緩衝塩類溶液ですすぎ、空にする。 (i) 項目7の1滴を各ウェルに加え、プレートに結合したいかなる1/2 BBR とも1時間以上ハイブリダイズさせ、トリス緩衝塩類溶液で3回すすぐ。 (j) 項目8の1滴を各ウェルに加え、croをいかなる結合BNA'sとも10分間結 合させ、その後トリス緩衝塩類溶液1mlで5回洗浄する。 (k) hrp基質1滴を各ウェルに加え、着色反応を起こさせる。 C .結果: ウェルAおよびBがいずれも着色を示し、ウェルCが示していなければ、試験は 有効で、被験者はHIVに感染している。ウェルAのみが着色を示す場合、またはウ ェルCが着色反応を示す場合、試験が誤って実施されており、無効である。ウエ ルAおよびCが着色を示さず、ウェルBが示す場合、試験は有効で、患者はHIVに感 染していない。実施例7- 様々な新規TBAの産生 本発明によって用いられる新規TBAは以下のように調製する: (a) NF-kB/NF-kB(HIV- 検出I)。配列番号:63〜71のいずれか1つをコードする 核酸または同類NF-kB DNA結合蛋白を、NF-kB DNA認識配列がcro配列のアミノ末 端またはカルボキシ末端でコードされるように、croなどの集合体配列をコード するヌクレオチド配列にフレーム内で融合する。選択的に、リンカー配列をNF-k B配列とcro配列との間に提供する。その他のcro末端で、配列番号:72などの核配 置シグナル配列を選択的に提供する。さらに、NF-kB認識配列によって融合され ないcro末端で非対称配列を選択的に提供する。完全なTBAの例を以下に示す。 (b) NF-kB/SP1(HIV- 検出II)。上記(a)と同様の様式で、NF-kB認識ドメインを コードする組換えコード配列を調製する。別々の構成において、配列番号:63〜7 2の 代わりに、SP1のDNA認識部分に対するコード配列を含める。そのような配列は、 SP1転写因子がDNA結合を示す部分である配列番号:73の全てまたは機能的部分を コードしなければならない(カドナガ(Kadonaga)ら[1987]Cell 51:1079〜1090参 照)。次に、NF-kBコードベクターおよびSP1-コードベクターを共に、当技術分野 で周知の適当な発現系中にトランスフェクションさせる。シャペロンによるSP1 およびNF-kB認識単位の集合の後に、NF-kB認識二量体を完成させるために、一量 体NF-kB認識単位を加える。非対称配列は、NF-kBまたはSP1二量体の形成を阻害 し、代わりにNFkB-SP1ヘテロ二量体(すなわちHIV-検出II)を形成し、次にこれを 既知の方法によって発現系(哺乳類またはバクテリア細胞)から単離する。 (c) SP1/SP1 TBA(HIV- 検出III)。上記(b)に記載のように、SP1-コードTBA構成 物を調製する。しかし、この構成物のみを発現系にトランスフェクションし、お よびSP1-SP1二量体の形成を可能にする非対称配列を含める。 (d) SP1-TATA(HIV- 検出IV)。上記(b)に記載のように、SP1-コードTBA組換え物 を調製する。さらに、配列番号:74の結合配列を有するTBAコード組換え物、また はTATA認識単位をコードする同様の配列を、SP1 TBAコード構成物に含まれる配 列に相補的な非対称配列と共に調製する。これらの構成物を共にトランスフェク ションし、適当なSP1-TATA標的結合領域を有するDNAカラム上でのアフィニティ ー精製を含む標準的な方法によってヘテロ二量体を単離する。 (e) SP1-E2(HPV- 検出I)。SP1コード構成物は上記(b)のように調製する。E2 TB Aコード構成物は、乳頭腫ウイルスE2 DNA認識単位(ヘッジ(Hegde)ら[1992]Natur e 359:505〜512)である配列番号:75〜84および94〜98、または同類認識単位のい ずれか一つをコードする配列を用いて調製し、SP1 TBAコード構成物と共に形質 転換またはトランスフェクションさせる。シャペロンによるE2-SP1認識単位の集 合後にE2認識二量体を完成させるため、一量体E2認識単位を加える。ヘテロ二量 体HPV-検出Iは、既知の方法によって単離する。 (f) E2-E2(HPV- 検出II)。E2 TBAコード構成物は、E2二量体を形成させる非対 称配列を含めること以外は、上記(e)に記載のように調製する。次に発現した二 量体を、DNAアフィニティーカラム上で二量体E2結合部位に対する親和性を含む 既知の方法で単離する。 (g) E2-TATA(HPV- 検出III)。E2およびTATA結合TBAは(それぞれ)、ホモ二量体 よりヘテロ二量体の形成を増強する非対称配列を含めること以外は、上記(e)及 び(d)に記載のように調製する。次に、これらの構成物を共に発現させ、ヘテロ 二量体を単離する。 (h) TATA-TATA(HPV- 検出IV)。上記(a)および(d)に記載のように、TATA結合TBA コード構成物を、このホモ二量体形成を促進する非対称配列を用いて調製し、ホ モ二量体を単離する。 (i) その他のTBA。HIVおよびHPV TBAに関する上記のように、特異的DNA結合蛋 白の同定、ならびに適当なリンカー、集合体、および非対称配列を用いた発現構 成物の形成によって、所定のいかなる病原体または疾患状態のTBAを産生しても よい。実施例8 実施例5に記載のアッセイと同様の様式で、実施例6によって調製した二本鎖 NF-kB-SP1結合蛋白を用いて、より厳密なアッセイが得られる。したがって、プ ローブ間の距離を短くしそれによってTNA中のDNAの柔軟性を低下させるために、 図7に示す実施例5で用いるプローブを長くしてもよい。実施例9- 「高次」TBAの産生 非対称配列の適切な使用によって、特定のDNA認識単位の二量体、三量体、四 量体、五量体、または六量体のTBAが産生される。この様式では、六量体TBAは、 二量体形成を可能にする非対称配列を用いて最初のNF-kB p50二量体TBAを作成す ることによって産生される。さらに、非対称配列はp50二量体とSP1-SP1二量体と の四量体形成を可能にする。最後に、非対称配列を加えれば、核配置配列を示す 二量体が六量体形成を指向する。これは、例えば、本質的に六量体を形成するイ ンスリンからの非対称配列を組み入れることによって達成される。この六量体形 成は、配列番号:85(A)および86(B)、87(A)および88(B)、89(A)および90(B)、な らびに91(A)および92(B)の配列によって指向される(図13および14参照)。 多量体TBAを用いて生成可能なHIV LTRに対する極めて高い親和性のために、こ の構造を有し、この目的に利用できる化合物を、本明細書では「HIV-ロック」と 呼ぶ。 最適なHIV-ロックは、HIV LTR中でTBRに結合したTBAのフットプリント法(当技 術分野に周知の方法による)によって定義され、TBAのDNA結合認識単位が由来す る本来の標的配列(例えば、CNAs)の親和性に対して、多量体TBA複合体の形成に 寄与する各DNA結合蛋白の結合親和性がダウンシフトすることを確認する。HIV T BRの結合親和性のいかなる同時喪失も、下記の多量体の形成に基づく代償より大 きい。 各成分TBAのそのTBRに対する結合と集合体との結合には、多量体を形成する非 対称配列による競合がある。これは、これらの競合事象がカップリングされない ように、シャペロンと、各TBA成分中の非対称配列との間のリンカーを調整すれ ば不要となる。TBA非対称および集合体成分に関して拡散の次元性(有効濃度の増 加)の減少が起これば、多量体複合体が効果的に形成される。 フットプリントに基づき、標的HIV配列と本来の配列との最適な識別が達成さ れるよう、リンカーの長さおよび組成を調節する。この様式では、各成分TBAはC NAおよびTBR配列に対する親和性が低いが、多量体複合体は、なおもCNAsに対す る低親和性を維持する一方、多量体複合体によって認識される拡張TBRに対する 極めて高い親和性を有すると思われる(多量体TBAの各成分TBAによって認識され る各TBRの親和性の二乗)。同じ様式で、HIV-ロックを除く他の多量体TBA複合体 を調製する。 この様式で形成することが可能なTBAは、以下のような蛋白サブユニットまた はこれらのサブユニットをコードする核酸配列のいずれかを結合することによっ て集合する配列を含む: セット グループからのリンク配列 A I + II + III B IV + V + III C IV + III ここで、グループI〜IVは以下から選択した配列を含む: グループ 配列からの選択 I 配列番号:85〜92のいかなるものでもよい II 各々が配列番号:99にリンクした配列番号:104〜106の いずれにもリンクするMet Ser。 III 配列番号:75〜84もしくは94〜98のいずれにもリンクす る配列番号:100;配列番号:74もしくは配列番号:93の いずれかにリンクする配列番号:101;または配列番号: 74もしくは配列番号:93にリンクする配列番号:102;ま たは配列番号:72、103、73、もしくは63〜71のいずれ か。 IV 配列番号:104〜106のいかなるものでもよい。 V 配列番号:99。 そのようなTBAの特異的実施例は、以下のように集合した配列番号:109〜116であ る。 この様式において、適当な非対称配列、集合体配列、およびDNA認識単位との 間で選択すれば、多くの異なるTBAが形成される可能性がある。さらに、配列番 号:114および115などのこれらのセットは、互いに会合するが、配列番号:114ま たは115の二量体は、変異集合体配列では、電荷的反発により形成しない(配列番 号:104はcro;配列番号:105は新規変異陰性荷電cro、および配列番号:106は新規 変異陽性荷電croである)。 これらのTBAのアミノ酸配列が得られれば、一般の技術者がこれらをコードす る組換え核酸クローンを産生することができるが、そのような組換えクローンも 当然本発明の肝要な部分を形成することは言うまでもない。実施例10-「HIV-ロック」を用いたHIV検査 実施例6とほぼ同じ方法において、実施例9によって産生される「HIV-ロック 」をTBA、試薬2として用いても同様の結果が得られる。実施例11- 献血検査の際の「HIV -ロック」を用いたHIV検査 献血サンプルのHIV汚染の有無を検査する場合のように、検査すべき血液量が 限られている場合は、チューブA〜Cの各々に、約5 mlの血液を卓上遠心機で遠 心することを除いて、実施例6と同様の検査を実施する。その他の試薬は、サン プル中に存在する大量のTNAを取り扱う必要に応じて量を増やす。実施例12- 抗HIV治療薬としての「HIV-ロック」 実施例9によって産生される「HIV-ロック」は、1 mg/ml溶液としてリポソー ム中に製剤化し、検査を行ってHIV感染が確認された被験者にこれを静脈内注射 する。投与量約0.1 mg〜100 mgの「HIV -ロック」/kg体質量を、24時間かけて注 入し、患者の血清中のHIV p24濃度をモニターする。治療は、血清中のp24の上昇 が起こった場合などの必要に応じた回数を繰り返す。実施例13- HIV-TBA構成物の治療薬としての利用 HIV LTR結合TBAをコードする構成物を感染患者に輸送するために、組換えレト ロウイルスまたは同類のベクターを用いる。ベクターは、croなどのシャペロン をコードし、およびp50の結合部分に対してDNAをシークエンスする。その上にSP 1 TBAが折り畳まれるシャペロンも、同じベクターによってコードされる。p50-T BAとSP1-TBAが単一のHIV感染細胞中にインビボで共に発現される際に、p50のDNA 結合部分と内在性p50またはp65一量体との間のいかなる会合も同時に阻害する一 方、これらのTBA間の会合が直ちに生じるように、非対称配列を提供する。NLS配 列もまた、二量体形成時にTBAが直ちに細胞核へと移動し、組み込みHIV配列に特 異的に結合し、このようにその遺伝子座からのいかなる転写も阻害するように、 TBA中に提供する。 この目的に関して、発現された一量体が本来のヒト配列には結合しないTBAに 集合されるように、DNA結合ドメインをコードする配列を選択することが望まし い。このように、TBAの全ての成分間の会合が起こってHIV LTRに堅固にかつ特異 的に結合する複合体を形成するのは、TBA成分がその標的配列に結合する場合に 限られる。実施例14- ヒト乳頭腫ウイルスに対する診断検査キット ヒト乳頭腫ウイルスに対するこの診断キットは、良性HPVと発癌性HPVとの間の 既知の差を利用して、患者の悪性疾患への感受性を示す検査を提供する。乳頭腫 ウイルスは、高等脊椎動物における良性扁平上皮細胞腫瘍に関連する小さいDNA ウイルスの集団である。少なくとも27種類の明確なヒト型乳頭腫ウイルス(HPVs) が発見されている;これらの多くは特異的臨床病変に関連してきた。これらHPV- 6、HPV-11、HPV-16、HPV-18、およびHPV-33のうち4つが、ヒト泌尿器病変に関 連している。一般的に、HPV-6およびHPV-11 DNAsは、泌尿器管の良性病変に関連 することがわかっている。HPV-16、HPV-18、およびHPV-33もまた、前悪性段階お よび悪性病変に関連することがわかっており、子宮頸癌から確立されたほとんど の細胞株に転写されている。HPV-16、HPV-18、およびHPV-33は、悪性ヒト子宮頸 癌に関連するHPV DNAsの大きい集団中の2つの要素に過ぎない可能性がある。 動物モデルは、補助発癌物質の存在下では、良性乳頭腫ウイルス病変が悪性病 変へと進行しうることを示した。HPV DNAは子宮頸癌の転移部に認められている 。悪性子宮頸癌病変では、HPV DNAは通常、ヒトゲノム内に組み込まれているが 、染色体外HPV DNAが存在していてもよい。プロウイルスを形成するようHPVが組 み込まれると、通常、ウイルスE2のオープンリーディングフレーム(ORF)の崩壊 が起こる。E2 ORFの崩壊にも関わらず、いくつかの子宮頸癌からの細胞株の検査 では、HPV-16およびHPV-18が転写的に活性で取り込まれていることが示されてい る。ヒト子宮頸癌細胞株SiHaおよびCaSkiに存在するHPV-16ゲノムを調べると、H PV-16の組み込みに関して差がある。SiHa株では、単一のHPV-16ゲノムの組み込 みは、3132および3384位の塩基で起こり、E1およびE2 ORFsを崩壊させて0.3 kb の欠失を起こす。HPV-16 DNAのさらに50塩基対の欠失により、E2およびE4 ORFs が融合される。崩壊したE2 ORFを含むHPV-16 DNAの5'部分は、連続的なヒト右側 面配置配列に結紮される。さらに、単一の別のグアニンが、E1 ORFの中央のヌク レオチド1138位で検出される。この塩基対付加の結果、単一のE1 ORFに対するE1 aおよびE1b ORFsの融合が起こる。 HPV-16の完全なゲノムは、ジーンバンク(Genbank)で寄託番号K02718として得 られる;HPV-33の完全なゲノムは、ジーンバンクで寄託番号M12732として得られ る ;HPV-18の完全なゲノムは、ジーンバンクで寄託番号X05015として得られる。 予備的スクリーニングとして、HPV感染の事実は、所定の子宮頸部生検サンプ ルについて、例えば配列番号:46〜53のいずれかのまたは全てのPNA、および上記 のE2 TBAを用いた、単純な「はい/いいえ」型の分析によって確立される(すな わち、断片DNA、PNAの結合、TBAとの固定、ならびにBNAおよびBBAによるシグナ ルの検出)。 生検サンプルがHPV陽性であることが一度判明すれば、ヒトゲノム中のウイル スの組み込み状態を分析することによって、HPVの悪性度に関するさらなる情報 が得られる。 1.子宮頸部生検サンプル中のDNAを断片化し、配列番号:60の配列を有 するブロッキングプローブとハイブリダイズする。このプローブは、0.3 kbの断 片をスプライシングしないDNA中の全ての断片に結合する。 2.生検サンプル中のDNAを配列番号:61の配列を有するPNAに暴露する 。このプローブは、0.3 kb断片を欠失した断片に結合するのみである(ブロッキ ングプローブは、大きい欠失部分がもし存在すれば、そのループ形成を阻害する )。 3.配列番号:62を有するPNAを配列番号:41とハイブリダイズしてBBRを 形成し、このBBRは、配列番号:61上のTATA部位とハイブリダイズ可能な一本鎖部 分を残しながら、BBAとしてのcroまたはλCIリプレッサーに結合する。これは、 大きい欠失の5'末端上にTBRを形成するために加えられる。 4.TBRは、TATA結合蛋白DNA認識単位を有するTBAによって固定化され る。 5.BNAおよびBBAを上述のように加えることによって結合断片を検出す る。 このアッセイにおけるシグナルの検出は、TNA中に存在するHPVにおいて大きい 断片が欠失していることを示す。この欠失は悪性度に相関しているため、このア ッセイにより、HPV感染の悪性度に対する洞察が提供される。この結論は、HPV- 誘発悪性度にも相関する52塩基対断片の欠失に基づく類似アッセイの実施によっ て確認できる。 このアッセイに関して、TBAで用いられるTBP認識単位は、例えば、配列番号:7 0または配列番号:93などの配列から選択してもよい。実施例15- 組換えHIV-ロック(登録商標)の産生 第1相 - HIV-ロック(登録商標)を産生するためのDNAの調製。改変の必要が あるHIV-ロック(登録商標)の自然発生的クローン化成分のコード領域のインビ トロ変異誘発は、ミュータジーン・ファージミド(MutaGene Phagemid)キットで 実施する。プロトコルの改変には、各々のHIV-ロック(登録商標)結合成分を含 有するブルースクリプト(Blue-script)プラスミドの使用が含まれる。これらを コンピテント細胞に形質転換すると、ウラシル含有ファージミドが増殖する。一 本鎖DNAを抽出し、変異誘発鎖の鋳型として用いる。新規制限部位の取り込みを 含めた望ましい変異を含有するオリゴヌクレオチドを合成し、ポリヌクレオチド キナーゼおよびATPで処理する。キナーゼ処理オリゴヌクレオチドをアニール化 して一本鎖鋳型を作成し、シーケナーゼ2.0がポリメラーゼであること以外は、 変異誘発鎖をミュータジーンプロトコルに従って合成し、結紮する。導入変異に 相補的な配列を含有するg-32P末端標識ヌクレオチドを用いて、およびプラスミ ドDNAを単離し、導入制限部位の存在によって変異体を同定することによって、 ライブラリをスクリーニングする。変異体はまた、シーケナーゼキットによる配 列決定によっても確認する。HIV-ロック(登録商標)DNAを、ポリヘドロンプロ モーターを有するバキュロウイルス発現系にクローニングする。 第2相 - バキュロウイルスを用いたHIV-ロック(登録商標)蛋白の産生。Sf- 9細胞を既定の濃度(約1×106細胞/ml、対数増殖期)に培養して、HIV-ロック( 登録商標)命令を含有するバキュロウイルスに感染させ、回収してHIV-ロック( 登録商標)を含む組換え蛋白を回復させる。規模拡大プロセスでは、培養をフラ スコからスピナーに拡大し、その後バイオリアクターへと拡大する。感染に続い て、該細胞を12時間、24時間、36時間、及び48時間後に蛋白について採集した。 生存能力の指標を、プロセス全体にわたってモニターする。 第3相 - HIV-ロック(登録商標)蛋白の精製。回収した蛋白はまず、下流の 生成を容易にするためフロースルー超遠心によって微粒子を分離する。次に、遠 心産物を濾過滅菌する。次に抽出物を4℃で30分40,000 rpmで遠心し、部分試料 を、HIV-ロック(登録商標)成分の一つに対するポリクローナルウサギ抗体によ り 免疫沈殿させる。免疫沈殿蛋白をSDS-10% PAGEゲル上で泳動する。 第4相-HIV DNAに対するHIV-ロック(登録商標)蛋白の検査。HIV長末端反復 配列のエレメント、ならびにκ軽鎖およびミクログロブリン制御に関連したNFKB 結合DNAを含有する断片を含むオリゴヌクレオチドプローブを用いて、移動度シ フトアッセイを実施する。オリゴヌクレオチドをアニール化して相補鎖にし、g-32 P ATPで末端標識する。 放射標識HIV LTRDNAの少量(10-15M)を、わずかに量の多いHIV-ロック(登録商 標)と室温で10分間緩衝液中で混合することにより、フットプリントを実施する 。鉄(II)、EDTA、過酸化水素、およびアスコルビン酸ナトリウムを加えて、反応 混合物をインキュベートする。消光剤を加えて、変性ゲル電気泳動を用いて該生 成物を分析する。これを異なる蛋白濃度について実施する。得られたゲルを燐酸 画像化スキャナを用いて画像化し、得られた高解像度画像ファイルを分析して、 細胞内DNAに相補的なHIV DNAに関するHIV-ロック(登録商標)の結合親和性を抽 出する。 HIV-ロック(登録商標)と、HIVおよびその他の菌体に対するその他のTBAとの 結合を再発見するために、複合設計および検査の繰り返しを用いてもよい。この プロセスにより、結合集合体が、野生型の蛋白とゲノムサンプル中の単一の結合 部位を求めて競合しないように、結合集合体を設計することができる。その他の 菌体に対するTBAおよびこれらの菌体内の配列に対するTNAの成長は、前述の方法 を用いて実施できる。この方法は、DNA-DNA、DNA-RNA、およびRNA-RNAハイブリ ッドおよびこれらのハイブリッドの組み合わせを含む全ての核酸TBRに関する結 合集合体を産生する場合に有効である。実施例16- 発明のTBAおよびBBAの産生に対する核酸結合分子の同定法: 本発明の方法において、標的結合集合体およびブースター結合集合体は、特定 の標的配列と非常に密接な関連配列とを識別するTBAを得るような様式で、核酸 結合分子の同定および分子の核酸結合部分の結合によって集合される。核酸結合 分子の一つの同定法には、以下の工程が含まれる: 1.標的核酸を含有する生物サンプルを得る。これは、例えば、菌体または病原 体に感染させた組織抽出物である。 2.核酸を露出し、サンプル中に含有される核酸のサイズの複雑性を低下させる ために、サンプルを断片化する。 3.断片化核酸の最初の部分試料を対照緩衝培地と接触させ、断片化核酸の第二 の部分試料を既知のプロフィールの核酸結合分子を含有する対照緩衝培地と接触 させる。 4.標的結合分子に接触させた部分試料において、対照部分試料に対して行動変 化を示す断片を同定するために、2つの部分試料を分析する。これは、一次元ゲ ル電気泳動、二次元ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィー、ペーパークロ マトグラフィー、または核酸結合分子に結合した場合の、核酸断片が末結合の場 合に対する核酸断片の異なる行動を明らかにするその他の手段によって得られる 。 5.核酸結合分子と接触しても行動の変化を示さない断片の同定、および単離、 既知の核酸結合分子モチーフが存在するか否かを明らかにするための核酸断片の 配列決定、または核酸に結合した核酸結合分子の直接の同定。後者は、例えば、 電気泳動した核酸の二次元グリッドと、様々な核酸結合分子と結合する標識の異 なる抗体との接触によって得ることができる。 本発明方法において、標的核酸が1つ以上の利用可能な核酸結合分子標的を有 する場合には、好ましくは診断または治療目的のいずれかに核酸モチーフを用い る。このようにして、同定された個々の核酸結合成分から集合されたTBAの特異 性を増強するために、異なる核酸結合分子モチーフの近位性を利用した複合体標 的結合集合体を産生できる。次に、核酸結合分子の様々な核酸結合部分を、上記 の例えばHIV-ロック(登録商標)のように完全なTBAの中に集合する。実施例17- サンプル中の特異的RNA配列の同定法 本発明において教示する方法および組成物にしたがい、いかなる核酸配列も特 異的に同定することができる。サンプル中の標的HIV RNAの同定は、患者の血液 またはその他の生物学的液体もしくはHIV RNAを含有する可能性がある抽出物を 得て、TAR結合部位の存在に関して検査することによって達成される。Tatは、HI V RNAのTAR領域に結合するHIV複製の陽性制御因子である。HIV-Tatの自然発生的 な、十分活性がある最少の形態は、本明細書に配列番号:118として示す72個のア ミノ 酸である。Tatは少なくとも2つの機能的ドメインを含有し、HIV長末端反復配列 (HIV LTR)からの遺伝子発現を変形活性化する。Tatは、TAR中の配列の自己ハイ ブリダイゼーションによって形成されるRNA基幹ループ構造に結合し、これはHIV LTRの5'にある。HIV TARRNAは、ジヌクレオチド隆起および2つの基幹ループ構 造を形成する(リム(Rhim)ら[1994]Virology:202,202〜211)。Tat(配列番号:118) はこの構造に対し、Ala58がトレオニンである、またはHis65がアスパラギン残基 であるTat変種より低い親和性で結合する(ダース(Derse)ら[1993]Virology:194, 530〜536)。本発明方法にこれらの事実を利用することは以下によって達成され る: 1.核酸を露出し、核酸のサイズ複雑性を低下させるための生物サンプルの断片 化。 2.ハイブリッドTAR結合蛋白配列を同定するサンプルおよびHIVゲノムにおける 直前側面配置配列と、TBAとの接触。この目的で用いるTBAは、TatをHIV RNA特異 的結合分子として用いて、シャペロンとしてのcro上に集合させる。HIV TAR部位 と、サイトメガロウイルスなどのその他の病原体によって存在する可能性がある 密接に関連したTAR部位との、クロストーク(cross-talk)のような特異性を提供 するため、TBAも同様に、プローブ核酸がHIV LTR RNAに結合する場合に形成され るDNA-RNAハイブリッド標的結合領域を認識する抗体成分を有する。 3.CMV TAR配列のような汚染物質(同類RNAs)のために、より強固に結合するTat 変種(Ala58がトレオニン、またはHis65がアスパラギンであるいずれかの変種)の 過剰量と反応物とを接触させることによって、HIV RNAのTAR領域に対するTatの 結合によって産生されるいずれの「クロストーク」も消失させる。このように、 TBAの同類RNAsとの結合による単一の結合事象は、Tat変種による核酸サンプルと 競合される。一方で、抗体とTatの結果として得られた二重結合の親和性を適切 に選択すれば、TBAは真の標的から置換されることはない。このプロセスを図16 に図示する。この同じ方法の別の局面において、TBAは、Tat変種を用いるより、 この核酸セグメントを認識する抗体を用い、そして用いるTBAが二重抗体TBAであ るものとすることができる。 本方法の別の版では、HIV LTRRNAとハイブリダイズするプローブ核酸を用いて もよい。したがって、LTR sp1部位の二本鎖セグメントは標的結合領域の一部と して作成することができる。HIV RNAのこの領域は、LTRの5'であるがそれに密接 した近位に存在するTAR領域の側面に位置する。TatをTARに結合させ、SP1をSP1 結合部位に結合させるため、Tatおよび2つのSp1結合単位を含有するTBAをシャ ペロニングする。次に、適当なBNA、BBAおよびHNAを加えることによって、増幅 および検出を実行する。さらに別の変法では、配列番号:38および配列番号:39を 有するPNA(図7参照)を用いることができる。1つ以上のSp1結合単位と、サンプ ルRNAおよび配列番号:38 PNAから産生されるDNA-RNAハイブリッドに結合する抗 体単位とを含有するTBAを使用する。次に、シグナルを増幅するため、適切なBNA 、BBAおよびHNAを加える。 当業者は、本明細書に例示する方法を最適化するためにその他のTBAおよびTNA の組み合わせを用いることができることを認識するであろうことは言うまでもな い。 本明細書に記載の実施例および態様は図示の目的に限り、およびそれを考慮し た様々な修正または改変が当業者に示唆されること、そして本出願および添付の 請求の範囲の範囲内に含められることを理解すべきである。本明細書に提供した 配列は、例示にすぎず、これらによって示唆されるその他の同様の配列を本発明 の方法において用いることができると理解される。同様に、本明細書に提供した いかなる配列も直鎖状として示されているが、環状またはそれ以外の変更形状で 用いることができ、アンチセンスでないものとして設計されていても、コードも しくは非コード形状で、またはコードもしくは非コード相補配列に結合するよう に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV, MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA ,US,UZ,VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a) ハイブリダイズする条件下で、標的核酸中(TNA)に存在する1/2 TBRとハ イブリッドTBRを形成できる一本鎖配列である1/2 TBRと、 (b) ハイブリダイズする条件下で、ブースター核酸(BNA)中に存在する約0、 1以上の、好ましくは0〜10個の1/2 BBRとハイブリッドBBRを形成できる一本鎖配 列である1/2 BBRと、 (c) 付属の支持体および/またはインジケータを有さない、または付属の支 持体または、ビーズ、ポリマー、および表面への接着、および/またはインジケ ータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSAとを含むプロー ブ核酸(PNA)。 ここで、TBRは高親和性でTBAに結合可能であり、TBAは対形成TBRと不対ヌクレ オチドを有するTBRとを識別できる物質であり、さらに、BBRはBBAに対して高親 和性で結合可能であり、BBAは対形成BBRと不対ヌクレオチドを有するBBRとを識 別できる物質である。 2.(a) PNAまたはその他のBNA中の1/2 BBR配列に相補的な配列を有し、ハイブリ ダイズ条件下でPNAとハイブリッドBBRを形成可能な1/2 BBRと、 (b) 付属の支持体もしくはインジケータを有さない、または付属の支持体も しくは、ビーズ、ポリマー、および表面への接着、および/もしくはインジケー タを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSAと、 (c) 別のBNAとハイブリダイズするための別のハイブリダイゼーション部位、 1/2 BBRとを含むブースター核酸(BNA)。 ここで、該BBRは高親和性でBBAに結合可能であり、該BBAは対形成BBRと不対ヌ クレオチドを有するBBRとを識別可能な物質である。 3.BBAと結合可能なBBRを形成するBNAに結合する一方、ハイブリダイズ条件下 で、ヘアピンを形成可能な一本鎖1/2 BBRを含むヘアピン核酸(HNA)において、 該BBAが高親和性でBBAに結合可能であり、該BBAは完全なBBRと不対ヌクレオチド を有するBBRとを識別可能な物質である、ヘアピン核酸(HNA)。 4.TBRが、核酸結合蛋白、DNA結合蛋白、DNA-RNAハイブリッド結合蛋白またはR NA結合蛋白に対する1つ以上の認識部位を含む、請求項1記載のPNA。 5.TBRが病原体のゲノム中に存在する核酸結合蛋白認識部位であるか、または 脊椎動物ゲノムにおける病原状態に関連する結合部位であるか、もしくは発酵過 程で汚染した微生物のゲノム中に存在する核酸結合蛋白認識部位である、請求項 4記載のPNA。 6.TBRがHIV-LTRまたはその一部である、請求項4記載のPNA。 7.以下の工程を含む特異的TNA配列の検出または配置法: (a) 該TNAと請求項1記載のPNAとをハイブリダイズする; (b) PNA中の1/2 BBR配列と相補的な配列を有する1/2 BBRを含有するBNA と、該PNAとをハイブリダイズする; (c) TBRおよびBBRを含有する工程(a)および(b)の産物を、TBAを含有す る表面、液体、またはその他の培地に付加する; (d) 以下を含むBBAを工程(c)の混合物に加える: (i) 選択的にBBRに結合可能な分子または分子の一部; (ii) 検出可能なインジケータ;および (e) BBAに接着したインジケータによって産生されるシグナルを検出す る。 8.インジケータが、反応を触媒して着色反応産物を産生させることが可能な酵 素を含む蛋白、放射性核種、着色ビーズである、請求項7記載の方法。 9.以下を含む特異的標的核酸TNAの存在をサンプル中に検出する方法: (a) PNAが該サンプル中に存在する場合に該TNAとのハイブリダイゼーシ ョンに基づいて、標的結合集合体TBAと結合可能な標的結合領域TBRを形成するプ ローブ核酸PNAと該サンプルを接触させる;および (b) すでに該PNAと接触させた該サンプルを、サンプル中の該PNAと該TN Aとのハイブリダイゼーションによって形成されるいかなるTBRに対しても結合可 能なTBAと接触させる。 10.以下を含む高度の感受性および特異性を有する特異的核酸配列の検出または 配置法: (a) PNAおよびTNA中にそれぞれ存在する相補的1/2 TBRのハイブリダイ ゼーションによって形成される標的結合領域TBRを有する複合体を形成するため 、1 /2 BBRおよび1/2 TBRを含有するPNAを、1/2 TBR配列を含むTNAを含有する、また は含有する可能性のあるサンプルに加える; (b) TBA-TNA-PNA複合体を形成するため、工程(a)で形成されたTBRを固 定化TBAに結合させる; (c) BBRを形成するため、ブースター結合領域1/2 BBRを含有するブース ター核酸BNAを、BNA中の1/2 BBRがPNA中に存在する1/2 BBR配列とハイブリダイ ズするように、工程(b)で形成された複合体に加える、またはTBA-TNA-PNA-(BNA)n 複合体が形成されるように、すでにPNAに結合したBNA中に存在する1/2 BBRに加 える; (d) HNA中の1/2 BBRが、工程(c)の複合体のBNA中に存在する利用可能な いかなる1/2 BBR配列ともハイブリダイズするように1/2 BBR配列を含有し、それ によってTBA-TNA-PNA-(BNA)n-HNA複合体を形成するよう工程(c)のTBA-TNA-PNA-( BNA)n複合体上へのBNAの伸長をキャッピングするヘアピン核酸HNAを工程(c)で形 成された複合体に加える; (e) TBA-TNA-PNA-(BNA-BBA)n-HNA複合体を形成するよう、インジケータ 部分に結合したブースター結合集合体BBAを、工程(d)で形成されたTBA-TNA-PNA- (BNA)n-HNA複合体に加える;および (f) 工程(e)のTBA-TNA-PNA-(BNA-BBA)n-HNA複合体中のTBA、PNA、BNA、 BBAまたはHNAと結合したインジケータ部分によって産生されるシグナルを検出す る; TNAには以下が含まれる: (i) 特定のサンプル中のその有無を確認すべき1つ以上の特 異的1/2 TBR核酸配列; PNAには以下が含まれる: (i) ハイブリダイズ条件下で、標的核酸(TNA)中に存在する1/ 2 TBRとハイブリッドTBRを形成可能な一本鎖配列1/2 TBR; (ii) ハイブリダイズ条件下で、ブースター核酸(BNA)中に存在 する1/2 BBRとハイブリッドBBRを形成可能な一本鎖配列1/2 TBR; (iii)付属の支持体および/またはインジケータを有さない、 ま たは付属の支持体または、ビーズ、ポリマー、および表面への接着、および/ま たはインジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA;B NAには以下が含まれる: (i) PNA中の1/2 BBR配列と相補的な配列を有し、ハイブリダ イズ条件下で、PNAとハイブリッドBBRを形成可能な、図1(IIb)に示す1/2 BBR; (ii) 付属の支持体またはインジケータを有さない、または付 属の支持体または、ビーズ、ポリマー、および表面への接着および/またはイン ジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA; (iii)その他のBNAに対する別のハイブリダイゼーション部位、 1/2BBR;ならびに (iv) PNAにすでにハイブリダイズしたBNAにハイブリダイズ可 能な配列1/2 BBR; BBAには以下が含まれる: (i) 選択的にBBRに結合可能な分子または分子の一部;および (ii) 付属の支持体および/またはインジケータを有さない、 または付属の支持体または、ビーズ、ポリマー、および表面への接着および/ま たはインジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA; およびTBAには以下が含まれる: (i) 選択的にTBRに結合可能な分子または分子の一部;および (ii) 付属の支持体および/またはインジケータを有さない、 または付属の支持体または、ビーズ、ポリマー、および表面への接着および/ま たはインジケータを含むがこれに限定されないその他の配置手段を有するOSA。 11.以下を含む標的ポリヌクレオチドの存在を検出する固相ハイブリダイゼーシ ョン法:試験サンプル中に存在する場合、捕獲部位での固相上に、直接または中 間捕獲構造を通じての標的ポリヌクレオチドの固定化;該固定化の前、間、また は後に、検出可能な標識を、存在する場合には該ポリヌクレオチドに接着させる ;および存在する場合には、該捕獲部位での該標識の検出;改変には以下が含ま れる: (a) 該標的ポリヌクレオチドの固定化を得る手段として、標的結合集合 体TBAを用いる、ここで該TBAは、該TBAによって認識可能な完全な標的結合領域T BRが形成されるように、特異的プローブ核酸PNAと該標的核酸との間に形成され る独自のハイブリッドにのみ結合する;および (b) PNA中の1/2 BBRとのハイブリダイゼーションに基づき、標識したブ ースター結合集合体BBAを結合可能なBBRを形成する一本鎖相補的1/2 BBRを含有 するブースター核酸BNAを結合可能な一本鎖配列1/2 BBRをPNA中に含む。 12.少なくとも1つの核酸認識単位、ならびに選択的にリンカー配列、集合体配 列、非対照配列、核配置シグナル配列(NLS)およびOSAから成る群より選択される 配列を1つまたは全て含む標的結合集合体TBAまたはブースター結合集合体BBA。 13.核酸認識単位が、NF-kB結合単位、SP1結合単位、TATA結合単位、ヒト乳頭腫 ウイルスE2結合単位、HPV LTR結合単位、HIV LTR結合単位、およびTatから成る 群より選択される、請求項12記載のTBA。 14.核酸認識単位が、配列番号:63、配列番号:64、配列番号:65、配列番号: 66、配列番号:67、配列番号:68、配列番号:69、配列番号:70、配列番号:71 、配列番号:72、配列番号:73、配列番号:74、配列番号:75、配列番号:76、 配列番号:77、配列番号:78、配列番号:79、配列番号:80、配列番号:81、配 列番号:82、配列番号:83、配列番号:84、配列番号:93、配列番号:94、配列 番号:95、配列番号:96、配列番号:97、配列番号:98、および配列番号:118 から成る群より選択される配列を有する、請求項13記載のTBA。 15.リンカー配列が核酸認識単位の核酸認識機能を阻害せず、TBAの残りの部分 から核酸認識単位の空間の安定性および制御を提供するオリゴペプチドである、 請求項12記載のTBA。 16.リンカー配列が、構造蛋白のドメイン間一次配列からのオリゴペプチド配列 である、請求項15記載のTBA。 17.集合体配列が核酸認識単位の折り畳みおよび会合を指向するオリゴヌクレオ チド配列である、請求項12記載のTBA。 18.集合体配列がバクテリオファージλcro蛋白またはCI蛋白に由来し、配列番 号:104、配列番号:105、配列番号:106、配列番号:107、および配列番号:10 8から成る群より選択される、請求項17記載のTBA。 19.非対称配列が核酸認識および集合体配列を既定の順序で指向する請求項12記 載のTBA。 20.非対称配列がインスリン、性腺刺激ホルモン、FSH、HCG、LH、ACTH、または リラキシンに由来する、請求項19記載のTBA。 21.非対称配列が、配列番号:85、配列番号:86、配列番号:87、配列番号:88 、配列番号:89、配列番号:90、配列番号:91、および配列番号:92から成る群 より選択される、請求項20記載のTBA。 22.NLSが、該NLSと会合する蛋白または複合体の細胞核中への移動および取り込 みを指向するオリゴペプチドである、請求項12記載のTBA。 23.NLSが、配列番号:72および配列番号:103から成る群より選択される、請求 項22記載のTBA。 24.HIV検出I〜IVまたはHPV検出I〜IVである、請求項12記載のTBA。 25.配列番号:109、配列番号:110、配列番号:111、配列番号:112、配列番号 :113、配列番号:114、配列番号:115、および配列番号:116から成る群より選 択される配列を有する、請求項12記載のTBA。 26.以下を含む標的核酸サンプル中の特定の核酸配列と結合する請求項12記載の TBAを用いる方法: (a) 標的核酸サンプル中の核酸を断片化する; (b) ハイブリダイズ条件下で、断片化核酸を目的とする特定の核酸配列 と相補的なプローブ核酸と接触させることにおいて、該プローブ核酸は、特定の 該関係核酸配列とのハイブリダイゼーションにより、それに対して該TBAが特異 的に結合する標的核酸領域を形成する。 27.該プローブ核酸が、特定の該関係核酸配列に相補的な配列に加えて、ブース ター核酸が結合してブースター結合部位を形成することができる別の配列を有す る請求項26記載の方法で、このブースター結合部位に標識ブースター結合集合体 が結合して、関係標的核酸配列に対するプローブ核酸の結合を示して増強するシ グナルを提供することができる。 28.該TBAを、該TBAの治療的または予防的有効量による治療を必要とする患者に 対し、精製蛋白複合体の形態で、または患者の体内に入って、TBAが特定の核酸 配 列と結合して望ましい予防的または治療的結果が得られるようにTBAを発現可能 な組換えベクターの形態で投与する、請求項12を用いる方法。 29.該TBAを、配列番号:109、配列番号:110、配列番号:111、配列番号:112 、配列番号:113、配列番号:114、配列番号:115、および配列番号:116から成 る群より選択され、患者がHIV またはHPVに感染している、請求項28記載の方法 。 30.さらに以下の工程を含む、請求項26記載の方法: (c) サンプル中の特定の断片に対するTBAの結合が断片の移動度を修飾 するように、サイズの機能としての標的核酸サンプル中の核酸の移動度シフトの モニター。 31.以下を含む特異的配列組成物を有する核酸をサンプル中に検出するための診 断的または法医学的検査キット: (a) その存在を試験サンプル中で確認すべき特異的配列組成を有する核 酸に相補的な第一の核酸プローブで、第一の該核酸プローブおよび特異的配列組 成を有する該核酸が、ハイブリダイゼーションにより、第一核酸結合蛋白の結合 部位を形成し、および第一の該核酸プローブがさらに、第二の核酸プローブに相 補的なさらなる配列を含む第一の核酸プローブ; (b) 第一の該核酸プローブと特異的配列組成を有する該核酸とのハイブ リダイゼーションによって形成される二本鎖に特異的な第一核酸結合蛋白; (c) 第一および第二の該核酸プローブのハイブリダイゼーションに基づ き、第二の核酸結合蛋白に対する結合部位が形成される第一の該核酸プローブ中 の別の該配列に相補的な第二核酸プローブ; (d) 第一の該核酸プローブと第二の該核酸プローブとのハイブリダイゼ ーションに基づき形成される二本鎖に対して特異的に結合し、第二の該核酸結合 蛋白が検出可能な標識で標識される第二核酸結合蛋白。 32.第一の該核酸プローブとHIV LTRとのハイブリダイゼーションに基づき、NF- kB、またはそのサブユニット、TATA結合蛋白、HIV-検出I、II、III、またはIV、 またはHIV -ロックに対する結合部位が形成されるように、第一の該核酸プロー ブがHIV LTRに相補的である、請求項31記載の診断的または法医学的検査キット 。 33.核酸結合蛋白が、NF-kB、またはそのサブユニット、SP1、TATA結合蛋白、HI V-検出I、II、III、またはIV、もしくはHIV-ロックである、請求項32記載の診断 的または法医学的検査キット。 34.第一および第二の核酸プローブのハイブリダイゼーションに基づき、バクテ リオファージλCIリプレッサー蛋白、バクテリオファージλcro蛋白、またはそ の誘導体もしくは相同体に対する結合部位が形成されるように、第一の核酸プロ ーブが、HIV-LTRに相補的であることに加えて、バクテリオファージλ左右オペ レータをコードする配列を含み、第二の核酸プローブが、第一の該核酸プローブ 中のバクテリオファージλ左右オペレータ配列と相補的な配列を含む、請求項33 記載の診断的または法医学的検査キット。 35.第二の核酸結合蛋白がバクテリオファージλCIリプレッサー蛋白、バクテリ オファージλcro蛋白、またはその誘導体もしくは相同体である、請求項34記載 の診断的または法医学的検査キット。 36.HIV-ロックまたはHIV-ロックおよび薬学的に許容される担体をコードする組 換えベクターを含む、組成物。 37.以下を含む病原状態と相関した核酸配列に対する核酸結合蛋白の異なる結合 法: (a) 試験サンプル中に存在する場合、核酸配列のその特定の配置とハイ ブリダイズするプローブ核酸を設計するために、および利用可能な核酸結合蛋白 の結合部位が、該プローブ核酸と標的として選択した核酸配列の特定の該配置と のハイブリダイゼーションに基づいて確実に形成させるために、標的配列として 病原状態と相関する核酸配列中に存在する核酸結合蛋白配列の特定の配置を選択 する; (b) 病原状態と相関する核酸結合蛋白配列の選択した特定の配置に特異 的に結合するが、該病原状態と相関しない配列には結合しない核酸結合蛋白を選 択する; (c) 病原状態と相関する核酸配列中に存在する核酸結合蛋白配列の特定 の該配置を含有する可能性のある試験サンプルと、該プローブ核酸とをハイブリ ダイズする; (d) 該核酸結合蛋白を工程(b)で形成されたいかなるハイブリッドとも 接 触させる;ならびに (e) 該核酸結合蛋白の該ハイブリッドとのいかなる結合も検出する。 38.核酸結合蛋白配列の特定の該配置を、病原状態の発症における必要な段階ま たは制御点から選択する、請求項37記載の方法。 39.方法が自動的に行われる、請求項9記載の方法。 40.方法がアボット・ラボラトリーズIMx装置で実施される、請求項39記載の方 法。 41.マイクロタイタープレートで実施される、請求項9記載の方法。 42.PNA-TNAハイブリッドに対するBNAの結合、およびBNAに対する標識BBAの結合 を含むTNAに対する請求項1記載のPNAの結合を通じて得られるシグナルの増幅法 。 43.核酸結合複合体の成分の会合または非会合を指向する非対称配列を用いるこ とを含む、核酸結合複合体の集合法。 44.バクテリオファージλcroまたはCIに由来する集合体配列を用いて核酸結合 複合体の会合成分を集合させることを含む、核酸結合複合体の集合法。 45.集合体、非対称、またはパイロット配列を用いて、多量体蛋白複合体の中に 取り込むべきサブユニットを、該集合体、非対称またはパイロット配列と結合さ せることを含む、多量体蛋白複合体の集合方法。 46.配列番号:105、配列番号:106、または配列番号:108を含む組成物。 47.請求項12記載のTBAまたはBBAをコードする核酸。 48.TBAのアミノ酸配列が、セットA、セットB、およびセットCから成る群より選 択され、該セットが以下のようにして成る該TBAをコードする、請求項12記載のT BAまたは核酸:セット 群からのリンク配列 A I + II + III B IV +V + III C IV + III ここで、I〜IV群は以下より選択される配列を含む: グループ 配列からの選択 I 配列番号:85〜92のいかなるものでもよい。 II 各々が配列番号:99に結合した配列番号:104〜106のいずれに も結合するMet Ser。 III 配列番号:75〜84もしくは94〜98のいずれにも結合する配列番 号:100;配列番号:74もしくは配列番号:93のいずれかに結合 する配列番号:101;または配列番号:74もしくは配列番号:9 3に結合する配列番号:102;または配列番号:72、103、73、 もしくは63〜71のいずれか。 IV 配列番号:104〜108のいずれも。 V 配列番号:99。 49.成分TBAを共有結合または非共有結合で接着した蛋白または二層小胞を利用 して細胞内に導入することを含む、または各成分TBAのDNA認識単位を通じて、細 胞内の核またはその他の場所で遭遇する核酸配列に対する近位結合に基づき、成 分発現TBAが該集合体および非対称配列を通じて多量体TBAに集合するように、各 々がDNA認識単位、集合体配列、非対称配列、核配置シグナル配列、および最適 リンカー配列から成る該成分TBAをコードする核酸を細胞に導入することによっ て成る、インビボまたはインサイチューで多量体TBAを集合する方法。 50.以下を含む標的結合集合体またはブースター結合集合体の調製のための核酸 結合分子の同定法: a.標的核酸を含有するサンプルを得る; b.核酸を露出し、サンプル中に含まれる核酸のサイズの複雑性を低下 させるためにサンプルを断片化する; c.断片化核酸の最初の部分試料を対照緩衝液に接触させ、断片化核酸 の第二の部分試料を既知プロフィールの核酸結合分子を含有する対照緩衝培地に 接触させる; d.2つの部分試料を分析して、対照緩衝培地に接触させた部分試料に 対して、標的結合分子と接触させた部分試料で挙動の変化を示した断片を特定す る; e.核酸結合分子と接触させたときに挙動の変化を示した断片を同定、 単 離し、および既知の核酸結合分子モチーフが存在するか否かを明らかにするため に、核酸断片の配列決定、または核酸に結合した核酸結合分子を直接的に同定す る; f.集合体、非対称核配置および選択的にリンカー配列を用いて、挙動 の変化を示した核酸結合分子を含むTBAを合成する。 51.以下を含むサンプル中の特異的核酸配列の同定法: a.該サンプル中の核酸を断片化して、核酸を露出し、核酸のサイズの 複雑性を低下させる; b.該TBAは、各々がTBR内のその核酸認識単位に対して比較的弱い結合 を示すが、組み合わせると完全なTBRに対して強い結合を提供する2つ以上の核 酸結合成分を含むTBAをサンプルと接触させる; c.個々の認識単位を含有する同類核酸に対して比較的強い結合親和性 を有するが、TBAの結合親和性と比較すると比較的結合が弱い核酸結合成分の過 剰量にサンプルを接触させ、2つ以上の該核酸結合成分を有するTBRを完成させ ることを含む、個々の認識単位を含有する同類核酸に対するTBAの結合によって 生じる「クロストーク」を消失させる。
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