【発明の詳細な説明】
セルラーゼ酵素と非イオンセルロースエーテルとを含む洗剤組成物
技 術 分 野
本発明は、非イオン多糖エーテルとセルロース分解酵素とを含む改善された粘
土しみ抜き用洗剤組成物に関する。
背 景 技 術
布帛(布地)の洗濯操作時において、布帛、特に合成繊維から製造される人造
布帛に防汚性を与えることが大いに望まれている。
部分的または完全に合成繊維からなる布帛は、その疎水性のため、それからグ
リース汚れおよびしみを除去することが特に困難である。この問題に対処するた
めには、防汚重合体を洗剤組成物に配合してもよい。洗濯時に、防汚剤は、布帛
の表面上に吸着し、それによってより大きい疎水性が布帛表面に生ずる。一旦布
帛を防汚剤で処理すると、布帛の表面からのグリース汚れおよびしみの除去しや
すさは、かなり改善される。
主として疎水性合成布帛に利益を与える洗剤組成物に配合する主な種類の防汚
剤としては、合成防汚剤、好ましくはテレフタレートをベースとするものおよび
多糖エーテルが挙げられている。セルロースエーテルなどの多糖エーテルは、例
えば、英国特許第1534641号明細書に記載されており、英国特許第153
4641号明細書は、アルキルセルロースエーテル、ヒドロキシアルキルセルロ
ースエーテルなどのセルロースエーテル防汚剤を含む非イオン界面活性剤洗剤組
成物を開示している。
多糖エーテルの防汚性能は、置換度および置換基の鎖長を増大することによっ
てグリース/油しみ上で改善されることがある。これにより、多糖エーテルを布
帛表面に弱く且つ一時的だけ結合し、したがって一旦汚れが生ずると容易に除去
される。
多糖エーテルの防汚性能は、多糖エーテルの使用量を増加することにより、お
よび/または分子量または重合度(dp)を増大することにより、更に改善され
ることがある。しかしながら、高分子量多糖エーテルは、それらが配合される洗
剤組成物の粘土汚れ除去および再付着防止性能に悪影響を有することが知られて
いる。このことは、多数の反復洗浄サイクル後または高い投与量もしくは濃度の
洗剤組成物を利用してひどく汚れた布帛をクリーニングする場合に布帛上で特に
明らかである。更に、この問題は、合成繊維を高い比率で含有する布帛上でも深
刻である。
洗濯操作時に、布帛に対するエージングの影響を減少させることも望ましい。
天然物をベースとする布帛のエージングは、トップ表面繊維の損傷を生じさせ、
このことは汚れ捕集部位の数を増大し且つ不均質感を招く布帛を生じさせる結果
となる。この問題は、セルロース分解酵素の洗剤組成物への配合によって対処し
てもよい。セルロース分解酵素は、損傷された表面繊維を除去し且つそれによっ
てしみ抜き、布帛外観を改善させ且つ多数回洗浄後の布帛の硬さを減少させる。
しかしながら、セルロース分解酵素は、まさにその性状によって、1,4−β−
グルコシド結合を有する多糖エーテルを加水分解し且つ解重合する。セルラーゼ
/多糖エーテル不適合性のこの問題は、性状がより「セルロース系」であるらし
い低置換多糖エーテルの場合において特に深刻である。
すなわち、本発明の目的は、セルロース分解酵素と非イオン多糖エーテルとを
含む洗剤組成物(それによって多糖の防汚性能がセルロース分解酵素の存在によ
って高められる)を提供することにある。
この目的は、特定の重合度および置換度を有する所定の非イオン多糖エーテル
の使用によって達成できることが今や見出された。本発明の非イオン多糖エーテ
ルは、セルロース分解酵素による分解開始前に布帛表面上に付着できると考えら
れる。
加えて、本発明の更に他の利点は、布帛上へ付着後の多糖類上へのその後のセ
ルロース分解酵素攻撃が、トラップされた粒子汚れの除去および粘土汚れ除去を
助長することである。
本発明の別の利点は、粘土汚れ除去性能に影響なしに防汚上の利益を与えるた
めに高分子非イオン多糖エーテルをセルラーゼと併用してもよいことである。
本発明の更に他の利点は、洗剤組成物が改善された白色度性能および布帛感を
与えることである。
非イオン多糖類およびセルロース分解酵素は、公知技術として記載されている
。EPO第495257号明細書は、高活性セルロース分解酵素を含むコンパク
ト洗剤組成物を開示している。セルロース誘導体などの再付着防止剤、特にメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシエチル
セルロースは、開示されている。CMCおよびセルロース分解酵素だけが例示さ
れており且つセルロース分解酵素とセルロースエーテルとの特定の組み合わせの
開示はない。
EPO第320296号明細書は、HLB 3.3〜3.8、dp 50〜1
200およびds 1.9〜2.9を有する水溶性非イオンエチルヒドロキシエ
チルセルロースを含む、洗剤組成物用布帛柔軟化添加剤を開示している。セルロ
ース分解酵素を含めて酵素は開示されている。セルロースエーテルとセルロース
分解酵素との組み合わせは、例示されていない。
EPO第213730号明細書は、ds 1.9〜2.9およびdp 50〜
1200を有する非イオン置換セルロースエーテル誘導体を含む布帛柔軟化性を
有する洗剤組成物を開示している。セルロース分解酵素などの酵素は、述べられ
ている。セルロースエーテルとセルロース分解酵素との組み合わせは、例示され
ていない。
EPO第173397号明細書は、陽イオン柔軟剤および真菌セルロース分解
酵素を含む洗剤組成物を開示している。CMC、カルボキシヒドロキシメチルセ
ルロースの水溶性塩などの汚れ沈殿防止剤は、開示されている。それらの好まし
いdpまたはds値は、述べられていない。
発 明 の 開 示
本発明は、界面活性剤系少なくとも1%を含む洗剤組成物であって、前記系が
、セルロース分解酵素との組み合わせで、1,4−β−グルコシド結合、重合度
100以上および置換度0.5〜2.8を有する非イオン多糖エーテルまたはそ
れらの混合物を含むことを特徴とする洗剤組成物である。
ここで使用するすべての量、重量および比率は、洗剤組成物の重量%としてで
ある。
発明を実施するための最良の形態
非イオン多糖エーテル
本発明によれば、洗剤組成物の必須成分は、1,4−β−グルコシド結合を有
する非イオン多糖エーテルである。化学的に、多糖類は、ペントースまたはヘキ
ソースからなる。ここで使用するのに好適な多糖エーテルは、セルロースエーテ
ル、デンプンエーテル、デキストランエーテルおよびそれらの混合物から選ばれ
る。好ましくは、前記非イオン多糖エーテルは、セルロースエーテルである。セ
ルロースエーテルは、一般に、綿および木材パルプを含めて植物組織および繊維
から得られる。
セルロースのアンヒドログルコース単位のヒドロキシ基は、各種の試薬と反応
させ、それによってヒドロキシル基の水素を他の化学基で置換することができる
。各種のアルキル化剤およびヒドロキシアルキル化剤は、セルロースエーテルと
反応してアルキルセルロースエーテル、ヒドロキシアルキルセルロースエーテル
ま
たはアルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルまたはそれらの混合物を生
成できる。C1〜C4アルキルセルロースエーテルまたはC1〜C4ヒドロキシアル
キルセルロースエーテルまたはC1〜C4アルキルヒドロキシアルキルセルロース
エーテルまたはそれらの混合物が、本発明で使用するのに最も好ましい。好まし
くは、本発明の多糖類は、置換度0.5〜2.8、好ましくは0.5〜2.2、
最も好ましくは0.5〜2を有する。
好適なセルロースエーテルとしては、メチルセルロースエーテル、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースエーテル、ヒドロキシエチルメチルセルロースエーテ
ル、ヒドロキシプロピルセルロースエーテル、ヒドロキシブチルメチルセルロー
スエーテル、エチルヒドロキシエチルセルロースエーテル、エチルセルロースエ
ーテルおよびヒドロキシエチルセルロースエーテルが挙げられる。最も好ましく
は、前記多糖は、メチルセルロースエーテルである。このような薬剤、例えば、
メトセル(METHOCEL)(ダウ・ケミカルズ)およびベルモコル(Bermocoll)(
ノーベル)は、市販されている。非イオン置換基に加えて、本発明の非イオン多
糖類は、例えば、ヒドロキシ基の1つを陰イオン基で置換することによって、部
分的に荷電してもよい。
本発明によれば、前記多糖エーテルは、重合度100以上を有する。ここで使
用する重合度なる用語(dp)は、重量平均分子量対平均分子単位重量の比率、
即ち、dp=MWw/MUWである。重量平均分子量(MWw)は、重合体ハンド
ブックに記載のような標準分析法によって得られる。好ましい方法は、デバイに
よって独自に定義されたような重合体溶液からの光散乱である。
例えば、メチルセルロースエーテルの平均分子単位重量(MUW)は、非置換
セルロース単位の分子量と、重合度と置換基の分子量−水素質量(1)との積と
の和から求めてもよい。
即ち、メチルセルロースエーテルで見出されるメチル置換基の場合にはMUW
=162+(15−1)*ds。
また、MUWは、下記の式のように置換度の代わりにメチルセルロースエーテ
ルの製造業者によっても使用されている「メトキシル含量%」値(mc)から求
めてもよい。
MUW=100−〔(CH2の分子量/OCH3の分子量)*mc〕
本発明の組成物は、前記非イオン多糖エーテル0.01%〜10%、好ましく
は0.01%〜3%、最も好ましくは0.1%〜2%を含む。
セルロース分解酵素
本明細書中、「セルラーゼ」および「セルロース分解」なる用語は、セルロー
スを分解する酵素を意味する。セルラーゼ成分は、所定の微生物によって産生さ
れるセルラーゼ系で生ずる成分(このようなセルラーゼ系は、大抵例えばセロビ
オヒドロラーゼ、エキソセロビオヒドロラーゼ、エンドグルカナーゼ、β−グル
コシダーゼと通常同定されるものを含めて、数種の異なるセルラーゼ酵素成分を
含む)であってもよい。
或いは、セルラーゼ成分は、単一成分、即ち、所定の微生物によって産生され
るセルラーゼ系で通常生ずる他のセルラーゼ成分を、本質上含まない成分であっ
てもよく、単一成分は組換え成分であり、即ち、単一成分をコードするDNA配
列をクローン化することによって産生した後、細胞をDNA配列で形質転換し、
宿主中で発現する。例えば、国際特許出願WO第91/17243号明細書およ
びWO第91/17244号明細書(ここに参考文献として編入)参照。宿主は
、好ましくは、異種宿主であるが、宿主は或る条件下で相同宿主であってもよい
。
ここで使用する「粒子汚れ除去」なる用語は、繊維表面上に広がるマイクロフ
ィブリルによってトラップされた汚れまたは他の不溶物の粒子によって汚染され
たセルロース含有布帛またはガーメント、例えば、綿の高められたクリーニング
を意味する。
ここで使用する「保持型活性」なる用語は、セルラーゼによって触媒される加
水分解の立体化学的経路を意味しようとするものである〔機構(保持グリコシダ
ーゼの機構)はChem.Rev.,90,p.1171−1202(1990)(M.
L.シノット:酵素グリコシル転移の触媒機構)に示す通りである〕。保持型活
性を有するセルラーゼの活性部位を残す開裂生成物並びに基質の両方ともβ−配
置にある。Eur.J.Biochem,217,p.947−953(1993)参照。
ここで使用する「転化型活性」なる用語は、セルラーゼによって触媒される加
水分解の立体化学的経路を意味しようとするものである〔機構(転化グリコシダ
ーゼの機構)はChem.Rev.,90,p.1171−1202(1990)(M.
L.シノット:酵素グリコシル転移の触媒機構)およびEur.J.Biochem ,21
7,p.947−953(1993)に示す通りである〕。
グリコシド結合の加水分解の立体化学は、酵素活性部位の構造およびトポロジ
ーによってしっかりと指図され且つ通常単一変位または二重変位触媒機構の結果
と解釈される。所定のセルラーゼ群のすべての酵素〔Gene(Amst.),81,p.
83−95(1989)およびBiochem.J.,293、p.781−788(19
93)参照〕は、アミノ酸保存が極めて低い時にさえ同様のフォールド(fold)
を有すると考えられ且つ更に所定のセルラーゼ群のメンバーはすべて同じ一般的
なフォールドおよびトポロジーを有することが示される(J.Biochem,217,
p.947−953(1993))。
更に、セルラーゼは、作用のエキソ形態を有していてもよいことが意図され、
「作用のエキソ形態」なる用語はセロビオース単位を除去することによって非還
元鎖末端からのセルロースの分解を開始することを意味しようとする。
或いは、セルラーゼは、作用のエンド形態を有していてもよいことが意図され
、「作用のエンド形態」はセルロース繊維中の低結晶化度の無定形領域を加水分
解することを意味しようとする。
ここで使用する「ドメイン」なる用語は、特定の仕事を行うことができるアミ
ノ酸配列を示そうとするものである。例えば、「炭水化物結合ドメイン」または
「セルロース結合ドメイン」(「CBD」)なる用語は、酵素の炭水化物基質、
特にセルロースへの結合を行うことができるアミノ酸配列を示そうとするもので
あり且つ「触媒活性ドメイン」(「CAD」)なる用語は、触媒開裂を行うこと
ができ且つ1個以上の活性部位を有するアミノ酸配列を示そうとするものである
。CBDは、非触媒ドメインの一例である。CADおよびCBDは、結合領域に
よってリンクまたは結合してもよい。Trends Biotechnol.,5,p.255−2
61(1987)およびMicrobiol.Rev.,55,p.303−315(199
1)参照。
ここで使用する「コア酵素」は、本質上単一ドメイン、即ち、触媒活性ドメイ
ンからなる酵素を示そうとするものであり(コア酵素は「テイル」を有していな
い)。
ここで使用する「染色微結晶性セルロースに対する活性」なる用語は、アルカ
リ性pH、温度、期間、攪拌および洗剤濃度に関して洗浄条件を模擬する条件下
での加水分解から生ずる標識生成物の遊離を測定することによって分光的に測定
される吸光/蛍光発生団化合物、例えば、反応染料で共有結合で標識された微結
晶性セルロースに対する加水分解活性を意味する。
従って、染色微結晶性セルロースに対する触媒活性を示すセルラーゼは、模擬
洗浄条件下で変性微結晶性セルロースから標識可溶性生成物を放出する際に活性
でなければならない。
ここで使用する「短いセロオリゴ糖に対する活性」なる用語は、グリコシド結
合を分裂する際に生じそしてアルカリ性pH、温度、期間、攪拌および洗剤濃度
に関して洗浄条件を模擬する条件下での加水分解下での還元末端回収または色原
体または蛍光発生団標識化合物の遊離として測定される2個のグルコース単位お
よび追加の離脱基、例えば、グルコース単位または変性グルコース単位、または
色原体/蛍光発生団基または他の基を含有する、セロオリゴ糖に対する活性を意
味する。
従って、短いセロオリゴ糖に対する触媒活性を示すセルラーゼは、洗浄条件下
で短いセロオリゴ糖(セロオリゴ糖は2個のグルコース単位および追加の離脱基
、例えば、グルコース単位または変性グルコース単位、または色原体/蛍光発生
団基または他の基を含有する)の加水分解で活性でなければならない。
本文脈で、「免疫反応性」なる用語は、産生されたタンパク質が未変性セルロ
ースまたはヘミセルロース分解酵素に対してレイズされた(raise)抗体と反応
性であることを示そうとするものである。
本文脈で、「相同体」なる用語は、或る規定条件下で問題のアミノ酸配列を有
するセルラーゼ成分用DNAコーディングと同じプローブにハイブリッド形成す
るDNAによってコードするポリペプチドを示そうとするものである(例えば、
5×SSC中でプレソーキングし、ホルムアミド20%、5×デンハート溶液、
リン酸ナトリウム50mM、pH 6.8、変性音波処理仔ウシ胸腺DNA50
μgの溶液中で約40℃で1時間予備ハイブリッド形成した後、ATP100m
Mが補充された同じ溶液中で約40℃で18時間ハイブリッド形成する)。この
用語は、1種以上のアミノ酸残基の未変性配列のC末端またはN末端のいずれか
または両方への付加、未変性配列中の1個以上の部位における1種以上のアミノ
酸残基の置換、未変性アミノ酸配列の一端もしくは両端または未変性配列内の1
個以上の部位における1種以上のアミノ酸残基の欠失、または未変性配列中の1
個以上の部位における1種以上のアミノ酸残基の挿入によって得られる問題の配
列の誘導体を包含しようとする。誘導体も前記のものと同じプローブにハイブリ
ッド形成することを理解すべきであり、このことは本発明の範囲内のセルラーゼ
酵素誘導体がすべて問題のアミノ酸配列を有するセルラーゼ成分と同じ有利な活
性および効果を有することを示す。また、付加または置換または欠失または挿入
は、好ましくは、問題の配列のアミノ酸の比較的限定数、即ち、少ない付加、置
換、欠失または挿入に関連してもよい。その理由は、主要な付加、置換、欠失ま
たは挿入が前記ハイブリッド形成要件を満たさないセルラーゼ成分(ポリペプチ
ド)を生じることがあるからであることを予期すべきであるからである。
本発明は、保持型活性を有し且つ粒子汚れを除去できるセルラーゼまたは触媒
ドメインに結合された少なくとも1個の非触媒ドメインを含む多重ドメインを有
し且つ色を透明化することができるセルラーゼを含む洗剤組成物に関する。好ま
しくは、セルラーゼは、単一(組換え)成分である。
セルラーゼは、好適な技術の使用によって問題の微生物から得てもよい。例え
ば、セルラーゼ製剤は、微生物で発酵させた後、セルラーゼ含有製剤を技術上既
知の方法により、しかしより好ましくは技術上既知のような組換えDNA技術の
使用により発酵肉汁または微生物から単離することによって得てもよい。このよ
うな方法は、通常、問題のセルラーゼ成分をコードするDNA配列を発現し且つ
担持することができる組換えDNAベクターで形質転換された宿主細胞を、酵素
の発現を可能にする条件下で培地中で培養し、酵素を培養物から回収することか
らなる。
セルラーゼをコードするDNA配列のクローン化
親セルラーゼをコードするDNA配列は、技術上周知の各種の方法によって、
問題のセルラーゼを産生する細胞または微生物から単離してもよい。先ず、ゲノ
ムDNAおよび/またはcDNAライブラリーは、研究すべきセルラーゼを産生
する生物からの染色体DNAまたはメッセンジャーRNAを使用して構築すべき
である。次いで、セルラーゼのアミノ酸配列が既知であるならば、相同標識オリ
ゴヌクレオチドプローブを合成し、使用して細菌DNAのゲノムライブラリーか
ら、または真菌cDNAライブラリーからセルラーゼコード化クローンを同定し
てもよい。或いは、細菌または真菌の別の菌株からのセルラーゼに相同の配列を
含有する標識オリゴヌクレオチドプローブは、ハイブリッド形成およびより厳し
くない洗浄条件を使用して、セルラーゼコード化クローンを同定するためにプロ
ーブとして使用できる。
セルラーゼ産生クローンを同定するためのなお別の方法は、ゲノムDNAのフ
ラグメントをプラスミドなどの発現ベクターに挿入し、セルラーゼ陰性細菌を得
られたゲノムDNAライブラリーで形質転換し、次いで、形質転換された細菌を
セルラーゼ用基質を含有する寒天上に平板培養することを包含する。セルラーゼ
担持プラスミドを含有する細菌は、分泌セルラーゼによる基質の消化のため透明
な寒天のハロによって囲まれたコロニーを生ずるであろう。
酵素をコードするDNA配列は、確立された標準法、例えば、S.L.ビーケ
ージおよびM.H.カルーザーズによりTetrahedron Letters 22,1981,
pp.1859−1869に記載のホスホアミダイト法、またはマターズ等により
EMBO J.3,1984,pp.801−805に記載の方法によって合成的
に調製してもよい。ホスホアミダイト法によれば、オリゴヌクレオチドは、例え
ば、自動DNAシンセサイザー中で合成し、精製し、アニリーングし、連結反応
し、好適なベクター中でクローン化する。
最後に、DNA配列は、合成、ゲノムまたはcDNA起源(適宜)のフラグメ
ント(フラグメントは全DNA配列の各種の部分に対応する)を標準技術に従っ
て連結反応することによって調製された混合ゲノム/合成、混合合成/cDNA
または合成ゲノム/cDNA起源を有していてもよい。DNA配列は、特定のプ
ライマー、例えば、米国特許第4,683,202号明細書またはR.K.サイ
キ等のScience 239,1988,pp.487−491に記載のものを使用して
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって調製してもよい。
セルラーゼ変異体の発現
本発明によれば、前記方法または技術上既知の別の方法によって産生される突
然変異セルラーゼコーディング配列は、典型的にはプロモーター、オペレーター
、リボソーム結合部位、翻訳開始シグナルおよび場合によってレプレッサー遺伝
子または各種のアクチベーター遺伝子をコードするコントロール配列を包含する
発現ベクターを使用して酵素形で発現できる。発現されたタンパク質の分泌を可
能にするために、「シグナル配列」をコードするヌクレオチドは、セルラーゼコ
ーディング配列前に挿入してもよい。コントロール配列の管理下の発現の場合に
は、本発明に従って処理すべき標的遺伝子は、適当な読み枠中でコントロール配
列と操作上連結する。プラスミドベクターに組み込むことができ且つ突然変異体
セルラーゼ遺伝子の転写を支持できるプロモーター配列としては、限定するもの
ではないが、原核β−ラクタマーゼプロモーター(ビラーカマロフ等、1978
、Proc.Natl. Acad.Sci.米国、75:3727−3731)およびtacプ
ロモーター(デボール等、1983、Proc.Natl.Acad.Sci.米国、80:21
−25)が挙げられる。更に他に言及されていものは、Scientific American ,
1980,242:74−94で「組換え細菌からの有用なタンパク質」でも見
出すことができる。
1つの態様によれば、枯草菌は、突然変異DNAを担持する発現ベクターによ
って形質転換する。発現が枯草菌などの分泌性微生物で生ずるならば、シグナル
配列は、翻訳開始シグナルに従い且つ興味のあるDNA配列に先行してもよい。
シグナル配列は、発現生成物を細胞壁(そこで分泌時に生成物から開裂される)
に輸送するように作用する。上に定義のような「コントロール配列」なる用語は
、存在する場合には、シグナル配列を包含しようとする。
本発明のセルラーゼ変異体を産生する現在好ましい方法においては、糸状菌が
、宿主生物として使用される。糸状菌宿主生物は、好都合には、組換えタンパク
質を産生するための宿主として以前使用されているもの、例えば、A.niger、A
.
nidulans、A.oryzae などのAspergillus sp.の菌株であってもよい。A.oryzae
を組換えタンパク質の産生において使用することは、例えば、EP第23802
3号明細書に詳細に記載されている。
Aspergillus 中でのセルラーゼ変異体の発現の場合には、セルラーゼ変異体用
のDNA配列コーディングは、プロモーターを先行させる。プロモーターは、As
pergillus 中で強い転写活性を示すいかなるDNA配列であってもよく且つアミ
ラーゼ、グルコアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、グリコール
分解酵素などの細胞外または細胞内タンパク質をコードする遺伝子に由来しても
よい。
好適なプロモーターの例は、A.oryzae TAKAアミラーゼ、Rhizomucor miehei
アスパラギンプロテイナーゼ、A.niger中性α−アミラーゼ、A.niger酸安定性
α−アミラーゼ、A.nigerグルコアミラーゼ、Rhizomucor miehei リパーゼ、A.
oryzaeアルカリ性プロテアーゼ、またはA.oryzae トリオースホスフェートイソ
メラーゼをコードする遺伝子に由来するものである。
特に、宿主生物がA.oryzae である場合には、本発明の方法で使用するのに好
ましいプロモーターは、A.oryzae 中で強い転写活性を示すA.oryzae TAKAアミ
ラーゼプロモーターである。TAKAアミラーゼプロモーターの配列は、EP第23
8023号明細書から明らかである。
終結およびポリアデニル化配列は、適宜、プロモーターと同じ源に由来しても
よい。
真菌宿主細胞を形質転換するために使用される技術は、適宜、EP第2380
23号明細書に記載の通りであってもよい。
宿主細胞からのセルラーゼ変異体の分泌を保証するために、セルラーゼ変異体
をコードするDNA配列は、天然産シグナル配列またはその機能部分または細胞
からのタンパク質の分泌を与える合成配列であってもよいシグナル配列を先行さ
せてもよい。特に、シグナル配列は、Aspergillus sp.アミラーゼまたはグルコ
アミラーゼをコードする遺伝子、Rhizomucor miehei リパーゼまたはプロテアー
ゼをコードする遺伝子、またはHumicolaセルラーゼ、キシラナーゼまたはリパー
ゼをコードする遺伝子に由来してもよい。シグナル配列は、好ましくは、A.ory
zae TAKA アミラーゼ、A.niger中性α−アミラーゼ、A.niger酸安定性α−ア
ミラーゼまたはA.nigerグルコアミラーゼをコードする遺伝子に由来する。
形質転換された宿主細胞を培養するために使用される培地は、Aspergillus 細
胞を成長するのに好適ないかなる通常の培地であってもよい。形質転換細胞は、
通常、安定であり且つ選択圧力の不在下で培養してもよい。しかしながら、形質
転換細胞が不安定であると見出されるならば、細胞に導入する選択マーカーを選
択に使用してもよい。
宿主細胞から選ばれる成熟セルラーゼタンパク質は、好都合には、細胞を遠心
分離または濾過によって培地から分離する方法、培地のタンパク質成分を硫酸ア
ンモニウムなどの塩によって沈殿した後、イオン交換クロマトグラフィー、アフ
ィニティークロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー法を行う方法などを含
めて周知の方法によって、培地から回収してもよい。
両方のセルラーゼは組換え(単一)であってもよく、即ち、単一成分をコード
するDNA配列をクローン化し、細胞をDNA配列で形質転換し、異種または相
同であってもよい宿主中で発現することによって産生してもよい。しかしながら
、また、セルラーゼは、クローン化し、同じ異種または相同宿主中で発現しても
よい。
従って、本発明に請求の洗剤組成物は、好ましくは、洗浄液1リットル当たり
0.001mg〜100mg、好ましくは0.005mg〜50mgのセルラーゼタンパ
ク質の得られた洗浄液の濃度に対応する濃度のセルラーゼを含むべきである。
好ましくは、セルラーゼは、真菌または細菌セルラーゼ成分、即ち、真菌また
は細菌起源のものである。
セルラーゼは、セルロース分解酵素を産生できることが既知である微生物、例
えば、Humicola、Bacillus、Trichoderma 、Fusarium、Myceliophthora、Phaner
ochaete 、Schizophyllum 、Penicillium 、Aspergillus およびGeotricum の種
から誘導または単離し且つ精製してもよいことが意図される。誘導された成分は
、相同または異種成分のいずれであってもよい。好ましくは、成分は、相同であ
る。しかしながら、1種以上の所望の性質を有する高度精製セルラーゼ成分に対
してレイズされた抗体と免疫反応性であり且つ特定の微生物由来の異種成分も、
好ましい。
好ましくは、セルラーゼは、kcat少なくとも0.01s-1に対応するpH8.
5で低分子量炭水化物基質上で触媒活性を示し、特にセロトリオース上で触媒活
性を示す。
セルラーゼは、不適当であるか色透明化を与えることができなく、このように
染色微結晶性セルロース上で低い触媒活性を示すことがある。
本発明の好ましい態様においては、セルラーゼは、コア酵素、即ち、「テイル
」を有していないか単一ドメインタンパク質であるセルラーゼである。
本発明の洗剤組成物で有用な好都合なセルラーゼは、Humicola insolens 、D
SM1800由来の高度精製約70kDセロビオヒドロラーゼ(E.C.3.2
.1.91)に対してレイズされた抗体と免疫反応性であるかセルラーゼ活性を
示す約70kDセロビオヒドロラーゼの相同体または誘導体であるセロビオヒド
ロラーゼ成分であってもよい。好ましいセロビオヒドロラーゼ成分は、添付SE
Q IDNo.1に示す核酸研究第18巻(1990)第668頁(ド・オリビエ
ラ、M.アルゼベド、およびA.ラドフォード)に開示のアミノ酸配列を有し、
または前記セロビオヒドロラーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ま
しくは少なくとも70%、より好ましくは75%、より好ましくは少なくとも
80%、より好ましくは85%、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列
を有する。
別の好ましいセロビオヒドロラーゼ成分は、添付SEQ IDNo.1の(部分
)アミノ酸No.1〜449に対応する449種のアミノ酸からなるアミノ酸配列
を有するコア酵素(「コアCBH I」)である。コアCBH Iは、見掛け分
子量約48kDを有する。
或いは、セルラーゼは、Humicola insolens 、DSM1800由来の高度精製
約50kDエンドグルカナーゼに対してレイズされた抗体と免疫反応性であるか
セルラーゼ活性を示す約50kDエンドグルカナーゼの相同体または誘導体であ
るエンドグルカナーゼ成分であってもよい。好ましいエンドグルカナーゼ成分は
、添付SEQ IDNo.2に示すPCT特許出願WO第91/17244号明細
書第14A図〜第14E図に開示のアミノ酸配列を有し、または前記エンドグル
カナーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%
、より好ましくは75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは8
5%、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を有する。
或いは、セルラーゼは、Fusarium oxysporum、DSM2672由来の高度精製
約50kD(見掛け分子量、アミノ酸組成は2n個のグリコシル化部位の場合に
45kDに対応する)エンドグルカナーゼに対してレイズされた抗体と免疫反応
性であるかセルラーゼ活性を示す約50kDエンドグルカナーゼの相同体または
誘導体であるエンドグルカナーゼ成分であってもよい。好ましいエンドグルカナ
ーゼ成分は、添付SEQ IDNo.3に示すPCT特許出願WO第91/172
44号明細書第13図に開示のアミノ酸配列を有し、または前記エンドグルカナ
ーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、よ
り好ましくは75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは85%
、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を有する。
EG I−Fセルラーゼ成分とここで称するエンドグルカナーゼは、通常のTa
kaプロモーターおよびAMGターミネーターを使用して、添付SEQ IDNo.
3のアミノ酸配列に対応するDNA配列を含有するプラスミドでの形質転換後に
Aspergillus oryzaeによって産生できる。EG I〜Fは、陽イオンクロマトグ
ラフィーを使用して等質性に精製してもよく且つpI>9を有する。計算された
pIは、Adv.Protein Chem.17,p.69−165(1962)(C.タンフ
ォード)からのPHKa値を使用してアミノ酸組成物に基づいて9である。モル
吸光係数は、計算したところ、58180である。
なお別の好ましいセルラーゼは、欧州特許出願公開第EP−A2−27100
4号明細書に開示のセルラーゼのいずれであってもよく、セルラーゼは非分解指
数(NDI)500以上を有し且つ最適pH 7以上を有する好アルカリ性セル
ラーゼであり、またはpH 8以上での相対活性はカルボキシメチルセルロース
(CMC)を基質として使用する時には最適の条件下で活性50%以上である。
セルラーゼは、好ましくは、アルカリ性セルラーゼK(Bacillus sp.KSM−6
35、FERM BP 1485によって産生)、アルカリ性セルラーゼK−5
34(Bacillus sp.KSM−534、FERM BP 1508によって産生)
、アルカリ性セルラーゼK−539(Bacillus sp.KSM−539、FERM
BP 1509によって産生)、アルカリ性セルラーゼK−577(Bacillus s
p.KSM−577、FERM BP 1510によって産生)、アルカリ性セル
ラーゼK−521(Bacillus sp.KSM−521、FERM BP1507によ
って産生)、アルカリ性セルラーゼK−580(Bacillus sp.KSM−580、
FERM BP 1511によって産生)、アルカリ性セルラーゼK−588(
Bacillus sp.KSM−588、FERM BP 1513によって産生)、アル
カリ性セルラーゼK−597(Bacillus sp.KSM−597、FERM BP
1514によって産生)、アルカリ性セルラーゼK−522(Bacillus s
p.KSM−522、FERM BP 1512によって産生)、CMCaseI
、CMCaseII(両方ともBacillus sp.KSM−635、FERM BP 1
485によって産生)、アルカリ性セルラーゼE−IIおよびアルカリ性セルラー
ゼE−III(両方ともBacillus sp.KSM-522、FERMBP 1512によ
って産生)からなる群から選ばれる。
或いは、セルラーゼは、色を透明化できるものでもよく且つ多重ドメイン、即
ち、1個以上の非触媒ドメイン、例えば、セルロース結合ドメインに結合された
1個以上の触媒ドメインを有する。その理由は、色の透明化に関する活性が例え
ばセルロース結合ドメインの存在によって高められるからである。
このセルラーゼは、保持型活性または転化型活性を有していてもよい。
好ましくは、セルラーゼは、1個以上のセロデキストリン上、より好ましくは
1個以上の比較的長鎖セロデキストリン上、特に1個以上の還元長鎖セロデキス
トリン上で高い触媒活性を示す。
本発明の好ましい態様においては、セルラーゼは、染色微結晶性セルロース上
、特にレッド・アビセル(Red Avicel)上で高い触媒活性を示す。
本発明の洗剤組成物で色透明化成分として有用なセルラーゼは、通常、低分子
量炭水化物基質上で本質上触媒活性を示さない。好ましくは、セルラーゼは、kcat
0.01s-1未満に対応するpH8.5で低分子量炭水化物基質上、特にセ
ロトリオース上で触媒活性を有する。より好ましくは、セルラーゼは、セロトリ
オース上で本質上触媒活性を示さず、即ち、成分はセロトリオースを加水分解で
きないが、β−1,4−グルコース単位の高いオリゴマーを加水分解できる。
本発明の洗剤組成物で有用な好都合なセルラーゼは、Humicola insolens 、D
SM1800由来の高度精製約43kDエンドグルカナーゼに対してレイズされ
た抗体と免疫反応性であるかセルラーゼ活性を示す約43kDエンドグルカナー
ゼの相同体または誘導体であるエンドグルカナーゼ成分であってもよい。好ま
しいエンドグルカナーゼ成分は、添付SEQ IDNo.4に示すPCT特許出願
WO第91/17243号明細書SEQ ID#2に開示のアミノ酸配列を有し
、または前記エンドグルカナーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ま
しくは少なくとも70%、より好ましくは75%、より好ましくは少なくとも8
0%、より好ましくは85%、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を
有する。
別の好ましいエンドグルカナーゼ成分は、添付SEQ IDNo.5に示すPC
T特許出願WO第93/11249号明細書SEQ ID#11に開示の部分的
DNA配列によってコードされるアミノ酸配列を含み、または前記エンドグルカ
ナーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、
より好ましくは75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは85
%、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を有する。
なお別の好ましいエンドグルカナーゼ成分は、PCT特許出願WO第93/1
1249号明細書SEQ ID#9(ここに参考文献として編入)に開示の部分
的DNA配列によってコードされるアミノ酸配列を含む。
なお別の好ましいエンドグルカナーゼ成分は、PCT特許出願WO第93/1
1249号明細書SEQ ID#7(ここに参考文献として編入)に開示の部分
的DNA配列によってコードされるアミノ酸配列を含む。以下の例1においては
、エンドグルカナーゼ成分は、EGIIIと称する。
或いは、セルラーゼは、Bacillus lautus 、NCIMB40250由来の高度
精製約60kDエンドグルカナーゼに対してレイズされた抗体と免疫反応性であ
るかセルラーゼ活性を示す約60kDエンドグルカナーゼの相同体または誘導体
であるエンドグルカナーゼ成分であってもよい。好ましいエンドグルカナーゼ成
分は、添付SEQ IDNo.6に示すPCT特許出願WO第91/10732号
明細書 SEQ ID#7に開示のアミノ酸配列を有し、または前記エンドグル
カ
ナーゼの変異体は前記配列と少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%、
より好ましくは75%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは85
%、特に少なくとも90%相同であるアミノ酸配列を有する。
本発明によれば、洗剤組成物は、前記1000CEVU活性セルロース分解酵
素0.001%〜2%、好ましくは0.01%〜1%、最も好ましくは0.05
%〜0.5%を含む。本発明によれば、洗剤組成物は、100:1から1:10
0、好ましくは10:1から1:10、より好ましくは5:1から1:5の比率
の前記多糖およびセルロース分解酵素を含む。
洗剤界面活性剤
本発明によれば、洗剤組成物は、界面活性剤系少なくとも1%を含む。ここで
有用な界面活性剤としては、通常のC11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(
「LAS」)および第一級、分枝鎖およびランダムC10〜C20アルキルサルフェ
ート(「AS」)、式 CH3(CH2)x(CHOSO3 -M+)CH3およびCH3
(CH2)y(CHOSO3 -M+)CH2CH3(式中、xおよび(y+1)は少な
くとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶化陽イオン、特
にナトリウムである)のC10〜C18第二級(2,3)アルキルサルフェート、不
飽和サルフェート、例えば、オレイルサルフェート、C10〜C18アルキルアルコ
キシサルフェート(「AExS」、特にEO1〜7エトキシサルフェート)、C1 0
〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5エトキシカルボ
キシレート)、C10 〜18グリセロールエーテル、C10〜C18アルキルポリグリコ
シドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、およびC12〜C18α−スルホン
化脂肪酸エステルが挙げられる。
所望ならば、通常の非イオン界面活性剤および両性界面活性剤、例えば、C12
〜C18アルキルエトキシレート(「AE」)、例えば、いわゆる狭いピーク化ア
ルキルエトキシレートおよびC6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート
(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタイン
およびスルホベタイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなども、
全組成物に配合できる。C10〜C18N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドも
、使用できる。典型的な例としては、C12〜C18N−メチルグルカミドが挙げら
れる。WO第9,206,154号明細書参照。他の糖誘導界面活性剤としては
、C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなどのN−アルコキシポ
リヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。N−プロピルC12〜C18グルカミドか
らN−ヘキシルC12〜C18グルカミドまでは、低起泡のために使用できる。通常
のC10〜C20石鹸も、使用してもよい。高起泡が望まれるならば、分枝鎖C10〜
C16石鹸は使用してもよい。陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との混合
物が、特に有用である。他の通常の有用な界面活性剤、例えば、陽イオン界面活
性剤は、標準のテキストに記載されている。
本発明によれば、組成物は、界面活性剤1%〜80%、好ましくは5%〜50
%、最も好ましくは10%〜40%を含む。ここで使用するのに好ましい界面活
性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェートおよびアル
キルアルコキシ化非イオン界面活性剤またはそれらの混合物である。
任意成分
本発明によれば、洗剤組成物は、ビルダー、キレート化剤、重合体、再付着防
止剤などの多数の任意の通常の洗剤補助剤を含んでもよい。
ビルダー
洗浄性ビルダーは、場合によって、鉱物硬度を制御するのを助長するために本
組成物に配合できる。無機並びに有機ビルダーが使用できる。ビルダーは、典型
的には、粒子汚れの除去を補助するために布帛洗濯組成物で使用される。
ビルダーの量は、組成物の最終用途および所望の物理的形に応じて広く変化で
きる。存在する場合には、組成物は、典型的にはビルダー少なくとも1%を含む
であろう。液体処方物は、典型的には洗浄性ビルダー5〜50重量%、より典型
的には約5〜30重量%を含む。粒状処方物は、典型的には洗浄性ビルダー10
〜80重量%、より典型的には15〜50重量%を含む。しかしながら、より少
ないか多い量のビルダーを排除することは意味しない。
無機またはP含有洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、ポリリン酸(トリポ
リホスフェート、ピロホスフェート、オルトホスフェートおよびガラス状高分子
メタホスフェートによって例示される)、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ酸、炭
酸(重炭酸およびセスキ炭酸を含む)、硫酸、およびアルミノケイ酸のアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩が挙げられる(例え
ば、米国特許第3,159,581号明細書、第3,213,030号明細書、
第3,422,021号明細書、第3,400,148号明細書および第3,4
22,137号明細書参照)。
しかしながら、非ホスフェートビルダーは、いくらかの地域で必要とされる。
重要なことに、本組成物は、驚異的なことに、サイトレートなどのいわゆる「弱
い」ビルダー(ホスフェートと比較して)の存在下またはゼオライトまたは層状
シリケートビルダーの場合に生ずることがあるいわゆる「ビルダー不足」状況下
でさえよく機能する。
シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比
1.6:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、H.P
.リックに1987年5月12日発行の米国特許第4,664,839号明細書
に記載の層状ケイ酸ナトリウムである。NaSKS−6は、ヘキストによって市
販されている結晶性層状シリケートの商標である(通常ここで「SKS−6」と
略称)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6シリケートビルダーは、
アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は、層状シリケートのδ−Na2S
i2O5形態形を有する。それは、独国特許DE−A第3,417,
649号明細書およびDE−A第3,742,043号明細書に記載の方法など
の方法によって製造できる。SKS−6は、ここで使用するのに高度に好ましい
層状シリケートであるが、他のこのような層状シリケート、例えば、一般式Na
MSixO2x+1・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9
〜4、好ましくは2の数であり、yは0〜20、好ましくは0の数である)を有
するものは、ここで使用できる。ヘキストからの各種の他の層状シリケートとし
ては、α、βおよびγ形としてのNaSKS−5、NaSKS−7およびNaS
KS−11が挙げられる。前記のように、δ−Na2Si2O5(NaSKS−6
形)が、ここで使用するのに最も好ましい。他のシリケート、例えば、ケイ酸マ
グネシウムも有用であることもあり、それらは粒状処方物でさくさく性付与剤と
して、酸素漂白剤用安定剤として、そして制泡系の成分として役立つことができ
る。
カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日公告の独国特許出願第
2,321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ金
属の炭酸塩である。
アルミノシリケートビルダーは、本発明で有用である。アルミノシリケートビ
ルダーは、大抵の現在市販されているヘビーデューティー粒状洗剤組成物で大き
い重要性を有し且つ液体洗剤処方物でも有意なビルダー成分であることもできる
。アルミノシリケートビルダーとしては、実験式
Mz〔(SiO2)w(zAlO2)y〕・xH2O
(式中、w、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0
〜約0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である)
を有するものが挙げられる。
有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル
ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル
ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー
トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特
許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成
結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP
(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXで入手できる。特に好ましい態様
においては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、式
Na12〔(AlO2)12(SiO2)12〕・xH2O
(式中、xは約20〜約30、特に約27である)
を有する。この物質は、ゼオライトAとして既知である。脱水ゼオライト(x=
0〜10)も、ここで使用してもよい。好ましくは、アルミノシリケートは、直
径が約0.1〜10μmの粒径を有する。
本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、限定するものではないが
、各種のポリカルボキシレート化合物が挙げられる。ここで使用する「ポリカル
ボキシレート」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカ
ルボキシレートを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダーは、
一般に、組成物に酸形で添加できるが、中和塩の形でも添加できる。塩形で利用
する時には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩、ま
たはアルカノールアンモニウム塩が、好ましい。
ポリカルボキシレートビルダーには各種のカテゴリーの有用物質が包含される
。1つの重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーは、1964年4月
7日発行のベルグの米国特許第3,128,287号明細書および1972年1
月18日発行のランベルチ等の米国特許第3,635,830号明細書に開示の
ようなオキシジスクシネートを含めて、エーテルポリカルボキシレートを包含す
る。ブッシュ等に1987年5月5日発行の米国特許第4,663,071号明
細書の「TMS/TDS」ビルダーも参照。また、好適なエーテルポリカルボキ
シレ
ートとしては、環式化合物、特に脂環式化合物、例えば、米国特許第3,923
,679号明細書、第3,835,163号明細書、第4,158,635号明
細書、第4,120,874号明細書および第4,102,903号明細書に記
載のものが挙げられる。
他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー
ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ
キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ
リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並
びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1,
3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ
シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。
クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム
塩)は、更新可能な資源からの入手性および生分解性のためヘビーデューティー
液体洗剤処方物に特定の重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。
サイトレートは、特にゼオライトおよび/または層状シリケートビルダーとの組
み合わせで、粒状組成物でも使用できる。オキシジスクシネートも、このような
組成物およびこのような組み合わせで特に有用である。
また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984
号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ
ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。有用なコハク酸ビ
ルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの
塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。
スクシネートビルダーの特定例としては、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチ
ル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2−
ペンタデセニルなどが挙げられる。コハク酸ラウリルは、この群の好ましいビル
ダーであり、1986年11月5日公開の欧州特許出願第86200690.5
/0,200,263号明細書に記載されている。
他の好適なポリカルボキシレートは、1979年3月13日発行のクラッチフ
ィールド等の米国特許第4,144,226号明細書および1967年3月7日
発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。デ
ィールの米国特許第3,723,322号明細書も参照。
脂肪酸、例えば、C12〜C18モノカルボン酸も、組成物に単独または前記ビル
ダー、特にサイトレートおよび/またはスクシネートビルダーとの組み合わせで
配合して追加のビルダー活性を与えることができる。脂肪酸のこのような使用は
、一般に、処方業者によって考慮すべきである起泡の減少を生ずるであろう。
キレート化剤
また、本発明の洗剤組成物は、1種以上の鉄および/またはマンガンキレート
化剤を場合によって含有していてもよい。このようなキレート化剤は、以下に定
義のようなアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換芳香族キ
レート化剤およびそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。理論によっ
て制限するものではないが、これらの物質の利益は、一部分、可溶性キレートの
生成によって鉄およびマンガンイオンを洗浄液から除去する格別の能力によると
考えられる。
任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン
ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ
ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ
エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー
トおよびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、お
よび置換アンモニウム塩およびそれらの混合物が挙げられる。
また、アミノホスホネートは、少なくとも少量の合計リンが洗剤組成物で許さ
れる時には本発明の組成物でキレート化剤として使用するのに好適であり且つそ
れらの例としてはデクエスト(DEQUEST)としてエチレンジアミンテトラキス(メ
チレンホスホネート)が挙げられる。好ましくは、これらのアミノホスホネート
は、約6個よりも多い炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基を含有しな
い。
また、多官能置換芳香族キレート化剤は、本組成物で有用である。コナー等に
1974年5月21日発行の米国特許第3,812,044号明細書参照。酸形
のこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼ
ンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンである。
ここで使用するのに好ましい生分解性キレート化剤は、ハートマンおよびパー
キンスに1987年11月3日発行の米国特許第4,704,233号明細書に
記載のようなエチレンジアミンジスクシネート(「EDDS」)、特に〔S,S
〕異性体である。
利用するならば、これらのキレート化剤は、一般に、このような組成物の0.
1〜10重量%、より好ましくは0.1〜3.0重量%を占めるであろう。
高分子防汚剤
当業者に既知のいかなる高分子防汚剤も、場合によって、本発明の組成物およ
び方法で使用できる。高分子防汚剤は、ポリエステル、ナイロンなどの疎水性繊
維の表面を親水化するための親水性セグメントと、疎水性繊維上に付着し且つ洗
浄およびすすぎサイクルの完了を通して接着したままでありしたがって親水性セ
グメント用錨として役立つ疎水性セグメントとの両方を有することによって特徴
づけられる。このことは、防汚剤での処理後に生ずるしみを後の洗浄法でより容
易に浄化することを可能にすることができる。
ここで有用な高分子防汚剤としては、特に(a)本質上(i)重合度少なくと
も2を有するポリオキシエチレンセグメントまたは(ii)オキシプロピレンまた
は重合度2〜10を有するポリオキシプロピレンセグメント(エーテル結合によ
って各末端で隣接部分に結合されるのでなければ、親水性セグメントはオキシプ
ロピレン単位を包含しない)または(iii)オキシエチレンおよび1〜約30個の
オキシプロピレン単位からなるオキシアルキレン単位の混合物(該混合物は親水
性成分が通常のポリエステル合成繊維表面上への防汚剤の付着時に通常のポリエ
ステル合成繊維表面の親水性を増大するのに十分な程大きい親水性を有するのに
十分な量のオキシエチレン単位を含有し、親水性セグメントは好ましくはオキシ
エチレン単位少なくとも約25%、より好ましくは特に約20〜30個のオキシ
プロピレン単位を有するこのような成分の場合にはオキシエチレン単位少なくと
も約50%を含む)からなる1種以上の非イオン親水性成分、または(b)(i
)C3オキシアルキレンテレフタレートセグメント(疎水性成分がオキシエチレ
ンテレフタレートも含むならば、オキシエチレンテレフタレート対C3オキシア
ルキレンテレフタレート単位の比率は約2:1またはそれ以下である)、(ii)
C4〜C6アルキレンまたはオキシC4〜C6アルキレンセグメントまたはそれらの
混合物、(iii)重合度少なくとも2を有するポリ(ビニルエステル)セグメント
、好ましくはポリ(酢酸ビニル)からなる1種以上の疎水性成分を有する防汚剤
が挙げられる。
典型的には、200よりも高い重合度の水準が使用できるが、(a)(i)の
ポリオキシエチレンセグメントは重合度約200、好ましくは3〜約150、よ
り好ましくは6〜約100を有するであろう。好適なオキシC4〜C6アルキレン
疎水性セグメントとしては、限定せずに、ゴッセリンクに1988年1月26日
発行の米国特許第4,721,580号明細書開示のようなMO3S(CH2)n
OCH2CH2O−(式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数である)な
どの高分子防汚剤の末端キャップが挙げられる。
本発明で有用な高分子防汚剤としては、セルロース系誘導体、例えば、エチレ
ンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレートとポリエチレンオキシドテレ
フタレートまたはポリプロピレンオキシドテレフタレートとの共重合体ブロック
なども挙げられる。
ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントによって特徴づけられる防汚剤とし
ては、ポリ(ビニルエステル)、例えば、C1〜C6ビニルエステルのグラフト共
重合体、好ましくはポリエチレンオキシド主鎖などのポリアルキレンオキシド主
鎖上にグラフトしたポリ(酢酸ビニル)が挙げられる。クッド等による1987
年4月22日公告の欧州特許出願第0219048号明細書参照。この種の市販
の防汚剤としては、BASF(独国)から入手できるソカラン (SOKALAN)型
の物質、例えば、ソカランHP−22が挙げられる。
1つの種類の好ましい防汚剤は、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキ
シド(PEO)テレフタレートとのランダムブロックを有する共重合体である。
この高分子防汚剤の分子量は、約25,000〜約55,000の範囲内である
。ヘイズに1976年5月25日発行の米国特許第3,959,230号明細書
およびバサダーに1975年7月8日発行の米国特許第3,893,929号明
細書参照。
別の好ましい高分子防汚剤は、平均分子量300〜5,000のポリオキシエ
チレングリコールに由来するポリオキシエチレンテレフタレート単位90〜80
重量%と一緒にエチレンテレフタレート単位10〜15重量%を含有するエチレ
ンテレフタレート単位の反復単位を有するポリエステルである。この重合体の例
としては、市販の物質ゼルコン(ZELCON)5126(デュポン製)およびミリー
ズ(MILEASE)T(ICI製)が挙げられる。ゴッセリンクに1987年10月
27日発行の米国特許第4,702,857号明細書も参照。
別の好ましい高分子防汚剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ
反復単位のオリゴマーエステル主鎖および主鎖に共有結合された末端部分からな
る実質上線状のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの防汚剤
は、J.J.シェイベルおよびE.P.ゴッセリンクに1990年11月6日発
行の米国特許第4,968,451号明細書に詳述されている。他の好適な高分
子防汚剤としては、ゴッセリンク等に1987年12月8日発行の米国特許第4
,711,730号明細書のテレフタレートポリエステル、ゴッセリンクに19
88年1月26日発行の米国特許第4,721,580号明細書の陰イオン末端
キャップ化オリゴマーエステル、およびゴッセリンクに1987年10月27日
発行の米国特許第4,702,857号明細書のブロックポリエステルオリゴマ
ー化合物が挙げられる。
好ましい高分子防汚剤としては、陰イオン、特にスルホアロリル末端キャップ
化テレフタレートエステルを開示しているマルドナド等に1989年10月31
日発行の米国特許第4,877,896号明細書の防汚剤も挙げられる。
利用するならば、防汚剤は、一般に、本発明の洗剤組成物の約0.01〜約1
0.0重量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3.
0重量%を占めるであろう。
なお別の好ましい防汚剤は、テレフタロイル単位、スルホイソフタロイル単位
、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を有
するオリゴマーである。反復単位は、オリゴマーの主鎖を構成し且つ好ましくは
変性イセチオネート末端キャップを末端基とする。この種の特に好ましい防汚剤
は、約1個のスルホイソフタロイル単位、5個のテレフタロイル単位、約1.7
〜約1.8の比率のオキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレンオ
キシ単位、および2−(2−ヒドロキシエトキシ)一エタンスルホン酸ナトリウ
ムの2個の末端キャップ単位からなる。前記防汚剤は、オリゴマーの約0.5〜
約20重量%の結晶性減少安定剤(好ましくはキシレンスルホネート、クメンス
ルホネート、トルエンスルホネート、およびそれらの混合物から選ばれる)も含
む。
事実上、限定せずに、本発明の組成物および方法は、水性洗浄液に活性漂白触
媒種少なくとも1部/1000万程度を与えるように調整でき且つ好ましくは洗
濯液に触媒種約0.1ppm〜約700ppm、より好ましくは約1ppm〜約
500ppmを与えるであろう。
漂白化合物−漂白剤および漂白活性剤
本発明の洗剤組成物は、場合によって、漂白剤、または漂白剤と1種以上の漂
白活性剤とを含有する漂白組成物を含有してもよい。存在する時には、漂白剤は
、特に布帛洗濯のために、典型的には、洗剤組成物の1%〜40%、より典型的
には5%〜30%の量であろう。存在するならば、漂白活性剤の量は、典型的に
は、漂白剤と漂白活性剤とを含む漂白組成物の0.1%〜60%、より典型的に
は0.5%〜40%であろう。
ここで使用する漂白剤は、布類クリーニング、硬質表面クリーニング、または
今や既知であるか知られるようになる他のクリーニング目的で洗剤組成物に有用
な漂白剤のいずれであることもできる。これらとしては、酸素漂白剤並びに他の
漂白剤が挙げられる。
過酸素漂白剤も、使用できる。好適な過酸素漂白化合物としては、炭酸ナトリ
ウム過酸化水素化物および均等の「ペルカーボネート」漂白剤、ピロリン酸ナト
リウム過酸化水素化物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムが挙げら
れる。ペルサルフェート漂白剤〔例えば、デュポンによって商業上生産されてい
るオキソン(OXONE)〕も、使用できる。
好ましいペルカーボネート漂白剤は、平均粒径約500μm〜約1,000μ
mを有する乾燥粒子(該粒子の約10重量%以下は約200μmより小さく且つ
前記粒子の約10重量%以下は約1,250μmより大きい)からなる。場合
によって、ペルカーボネートは、シリケート、ボレートまたは水溶性界面活性剤
で被覆できる。好ましい被覆物は、カーボネート/サルフェート混合物をベース
とする。ペルカーボネートは、FMC、ソルベイ、トーカイ・デンカなどの各種
の販売元から入手できる。
制限なしに使用できる別のカテゴリーの漂白剤は、ペルカルボン酸漂白剤およ
びそれらの塩を包含する。この種の漂白剤の好適な例としては、モノペルオキシ
フタル酸マグネシウム6水和物、m−クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−
ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸
が挙げられる。このような漂白剤は、1984年11月20日発行のハートマン
の米国特許第4,483,781号明細書、1985年6月3日出願のバーンズ
等の米国特許出願第740,446号明細書、1985年2月20日公開のバン
クス等の欧州特許出願第0,133,354号明細書、1983年11月1日発
行のチャング等の米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。高
度に好ましい漂白剤としては、バーンズ等に1987年1月6日発行の米国特許
第4,634,551号明細書に記載のような6−ノニルアミノ−6−オキソペ
ルオキシカプロン酸も挙げられる。
漂白剤の混合物も、使用できる。過酸素漂白剤、ペルボレート、例えば、過ホ
ウ酸ナトリウム(例えば、1水和物または4水和物)、ペルカーボネートなどは
、好ましくは、漂白活性剤と組み合わせ、このことは漂白活性剤に対応するペル
オキシ酸の水溶液中でのその場生成(即ち、洗浄プロセス時)をもたらす。活性
剤の各種の非限定例は、マオ等に1990年4月10日発行の米国特許第4,9
15,854号明細書および米国特許第4,412,934号明細書に開示され
ている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセ
チルエチレンジアミン(TAED)活性剤が典型であり且つそれらの混合物も使
用できる。ここで有用な他の典型的な漂白剤および活性剤については米国特許第
4,
634,551号明細書も参照。
高度に好ましいアミド誘導漂白活性剤は、式
R1N(R5)C(O)R2C(O)Lまたは
R1C(O)N(R5)R2C(O)L
(式中、R1は炭素数約6〜約12のアルキル基であり、R2は炭素数1〜約6の
アルキレンであり、R5はHまたは炭素数約1〜約10のアルキル、アリールま
たはアルカリールであり、Lは好適な離脱基である)
のものである。離脱基は、ペルヒドロキシル陰イオンによる漂白活性剤上への求
核攻撃の結果として漂白活性剤から置換される基である。好ましい離脱基は、フ
ェノールスルホネートである。
前記式の漂白活性剤の好ましい例としては、米国特許第4,634,551号
明細書(ここに参考文献として編入)に記載のような(6−オクタンアミドカプ
ロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシ
ベンゼンスルホネート、(6−デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホ
ネート、およびそれらの混合物が挙げられる。
別の種類の漂白活性剤は、1990年10月30日発行のホッジ等の米国特許
第4,966,723号明細書(ここに参考文献として編入)に開示のベンゾキ
サジン型の活性剤からなる。ベンゾキサジン型の高度に好ましい活性剤は、式
のものである。
さらに別の種類の好ましい漂白活性剤としては、アシルラクタム活性剤、特に
式
(式中、R6はHまたは炭素数1〜約12のアルキル、アリール、アルコキシア
リール、またはアルカリール基である)
のアシルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムが挙げられる。高度に好ま
しいラクタム活性剤としては、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロ
ラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカ
プロラクタム、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベ
ンゾイルバレロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラク
タム、ウンデセノイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルバレロラクタムおよびそれらの混合物が挙げられる。
過ホウ酸ナトリウムに吸着されたアシルカプロラクタムを開示しているサンダー
ソンに1985年10月8日発行の米国特許第4,545,784号明細書(こ
こに参考文献として編入)も参照。他の好ましい活性剤は、陽イオン漂白活性剤
である。
酸素漂白剤以外の漂白剤も、技術上既知であり且つここで利用できる。特定の
利益がある1つの種類の非酸素漂白剤としては、光活性化漂白剤、例えば、スル
ホン化亜鉛フタロシアニンおよび/またはアルミニウムフタロシアニンが挙げら
れる。ホルコムベ等に1977年7月5日発行の米国特許第4,033,718
号明細書参照。使用するならば、洗剤組成物は、典型的には、このような漂白剤
、特にスルホン化亜鉛フタロシアニン0.025〜1.25重量%を含有するで
あろう。
所望ならば、漂白化合物は、マンガン化合物によって触媒できる。このような
化合物は、技術上周知であり、例えば、米国特許第5,246,621号明細書
、米国特許第5,244,594号明細書、米国特許第5,194,416号明
細書、米国特許第5,114,606号明細書、および欧州特許出願公開第54
9,271A1号明細書、第549,272A1号明細書、第544,440A
2号明細書および第544,490A1号明細書に開示のマンガンをベースとす
る触媒が挙げられる。これらの触媒の好ましい例としては、MnIV 2(u−O)3
(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(PF6)2
、MnIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7
−トリアザシクロノナン)2−(ClO4)2、MnIV 4(u−O)6(1,4,7
−トリアザシクロノナン)4(ClO4)4、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−O
Ac)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(C
lO4)3、MnIV(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナ
ン)−(OCH3)3(PF6)、およびそれらの混合物が挙げられる。他の金属
をベースとする漂白触媒としては、米国特許第4,430,243号明細書およ
び米国特許第5,114,611号明細書に開示のものが挙げられる。マンガン
を各種の複合体配位子と併用して漂白を高めることも、下記の米国特許に報告さ
れている。すなわち第4,728,455号明細書、第5,284,944号明
細書、第5,246,612号明細書、第5,256,779号明細書、第5,
280,117号明細書、第5,274,147号明細書、第5,153,16
1号明細書、第5,227,084号明細書。
高分子分散剤
高分子分散剤は、有利には、特にゼオライトおよび/または層状シリケートビ
ルダーの存在下で、本組成物で0.1〜7重量%の量で利用できる。技術上既知
の他のものも使用できるが、好適な高分子分散剤としては、高分子ポリカルボキ
シレートおよびポリエチレングリコールが挙げられる。理論によって限定される
ものではないが、高分子分散剤は、他のビルダー(低分子量ポリカルボキシレー
トを含めて)と併用する場合に、結晶成長抑制、粒子汚れ放出ペプチゼーション
、および再付着防止によって全部の洗浄性ビルダー性能を高めると考えられる。
高分子ポリカルボキシレート物質は、好適な不飽和単量体(好ましくは酸形)
を重合または共重合することによって製造できる。好適な高分子ポリカルボキシ
レートを生成するために重合できる不飽和単量体酸としては、アクリル酸、マレ
イン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサ
コン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が挙げられる。ビニルメチルエー
テル、スチレン、エチレンなどの、カルボキシレート基を含有しない単量体セグ
メントが本発明の高分子ポリカルボキシレートに存在することは、このようなセ
グメントが約40重量%以上を構成しないならば好適である。
特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導できる。ここ
で有用であるこのようなアクリル酸をベースとする重合体は、重合されたアクリ
ル酸の水溶性塩である。酸形のこのような重合体の平均分子量は、好ましくは約
2,000〜10,000、より好ましくは約4,000〜7,000、最も好
ましくは約4,000〜5,000である。このようなアクリル酸重合体の水溶
性塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウ
ム塩が挙げることができる。この種の可溶性重合体は、既知の物質である。この
種のポリアクリレートを洗剤組成物で使用することは、例えば、1967年3月
7日発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている
。
アクリル酸/マレイン酸をベースとする共重合体も、分散剤/再付着防止剤の
好ましい成分として使用してもよい。このような物質としては、アクリル酸とマ
レイン酸との共重合体の水溶性塩が挙げられる。酸形のこのような共重合体の平
均分子量は、好ましくは約2,000〜100,000、より好ましくは約5,
000〜75,000、最も好ましくは約7,000〜65,000である。こ
のような共重合体中のアクリレートセグメント対マレエートセグメントの比率は
、一般に、約30:1から約1:1、より好ましくは約70:30から30:7
0であろう。このようなアクリル酸/マレイン酸共重合体の水溶性塩としては、
例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩を挙げるこ
とができる。この種の可溶性アクリレート/マレエート共重合体は、1982年
12月15日公開の欧州特許出願第66915号明細書に記載の既知の物質並び
に1986年9月3日公開のEP第66915号明細書に記載の既知の物質(ヒ
ドロキシプロピルアクリレートを含むこのような重合体も記載している)である
。なお他の有用な分散剤としては、マレイン酸/アクリル酸/ビニルアルコール
またはアセテート三元共重合体が挙げられる。このような物質、例えば、アクリ
ル酸/マレイン酸/ビニルアルコールの45/45/10三元共重合体は、EP
第193,360号明細書に開示されている。
配合できる別の高分子物質は、ポリエチレングリコール(PEG)である。P
EGは、分散剤性能を示し並びに粘土汚れ除去剤/再付着防止剤として作用でき
る。これらの目的に典型的な分子量範囲は、約500〜約100,000、好ま
しくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1,500〜約10,
000である。
ポリアスパルテート、ポリグルタメートなどのポリアミノ酸分散剤も、特にゼ
オライトビルダーと共に、使用してもよい。ポリアスパルテートなどの分散剤は
、好ましくは、分子量(平均)約10,000を有する。
染料移動抑制剤
本発明の組成物は、クリーニングプロセス時に1つの布帛から別のものへの染
料の移動を抑制するのに有効な1種以上の物質も包含してもよい。一般に、この
ような染料移動抑制剤としては、ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミンN−
オキシド重合体、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとの共重合体
、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、およびそれらの混合物が挙げら
れる。使用するならば、これらの薬剤は、典型的には、組成物の0.01〜10
重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%を
占める。
より詳細には、ここで使用するのに好ましいポリアミンN−オキシド重合体は
、下記の構造式 R−Ax−P〔式中、Pは重合性単位(それにN−O基が結合
でき、またはN−O基が重合性単位の一部分を構成でき、またはN−O基が両方
の単位に結合できる)であり、Aは下記の構造 −NC(O)−、−C(O)O
−、−S−、−O−、−N=の1つであり、xは0または1であり、Rは脂肪族
、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれらの組み合わ
せ(それにN−O基の窒素は結合でき、またはN−O基はこれらの基の一部分で
ある)である〕を有する単位を含有する。好ましいポリアミンN−オキシドは、
Rが複素環式基、例えば、ピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピ
ペリジンおよびそれらの誘導体であるものである。
N−O基は、下記の一般構造
(式中、R1、R2、R3は脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれ
らの組み合わせであり、x、yおよびzは0または1であり、N−O基の窒素は
結合するか前記基のいずれかの一部分を構成できる)
で表わされる。ポリアミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10
、好ましくはpKa<7、より好ましくはpKa<6を有する。
生成するアミンオキシド重合体が水溶性であり且つ染料移動抑制性を有する限
り、いかなる重合体主鎖も使用できる。好適な重合体主鎖の例は、ポリビニル、
ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
アクリレートおよびそれらの混合物である。これらの重合体としては、一方の単
量体型がアミンN−オキシドであり且つ他方の単量体型がN−オキシドであるラ
ンダムまたはブロック共重合体が挙げられる。アミンN−オキシド重合体は、典
型的には、アミン対アミンN−オキシドの比率10:1から1:1,000,0
00を有する。しかしながら、ポリアミンオキシド重合体に存在するアミンオキ
シド基の数は、適当な共重合により、または適当なN−酸化度により変化できる
。ポリアミンオキシドは、ほとんどいかなる重合度でも得ることができる。典型
的には、平均分子量は、500〜1,000,000、より好ましくは1,00
0〜500,000、最も好ましくは5,000〜100,000の範囲内であ
る。この好ましい種類の物質は、「PVNO」と称することができる。
本発明の洗剤組成物で有用な最も好ましいポリアミンN−オキシドは、平均分
子量約50,000およびアミン対アミンN−オキシドの比率約1:4を有する
ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)である。
N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾール重合体との共重合体(クラス
として「PVPVI」と称する)も、ここで使用するのに好ましい。好ましくは
、PVPVIは、平均分子量範囲5,000〜1,000,000、より好まし
くは5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,000
を有する〔平均分子量範囲はバース等のChemical Analysis 、第113巻、「重
合体特性化の現代的方法」に記載のように光散乱によって測定する(その開示を
こ
こに参考文献として編入)〕。PVPVI共重合体は、典型的には、N−ビニル
イミダゾール対N−ビニルピロリドンのモル比1:1から0.2:1、より好ま
しくは0.8:1から0.3:1、最も好ましくは0.6:1から0.4:1を
有する。これらの共重合体は、線状または分枝のいずれかであることができる。
本発明の組成物は、平均分子量約5,000〜約400,000、好ましくは
約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,00
0を有するポリビニルピロリドン(「PVP」)も、使用してもよい。PVPは
、洗剤分野の当業者に公知である。例えば、EP−A第262,897号明細書
およびEP−A第256,696号明細書(ここに参考文献として編入)参照。
PVPを含有する組成物は、平均分子量約500〜約100,000、好ましく
は約1,000〜約10,000を有するポリエチレングリコール(「PEG」
)も含有できる。好ましくは、洗浄液に供給されるPEG対PVPの比率(pp
m基準で)は、約2:1から約50:1、より好ましくは約3:1から約10:
1である。
本発明の洗剤組成物は、場合によって、染料移動抑制作用も与える或る種の親
水性光学増白剤0.005〜5重量%も含有してもよい。使用するならば、本組
成物は、好ましくは、このような光学増白剤0.01〜1重量%を含むであろう
。
本発明で有用な親水性光学増白剤は、構造式
(式中、R1はアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−ヒ
ドロキシエチルから選ばれ、R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2−
ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルホリノ、クロロおよびアミノから選
ばれ、Mはナトリウム、カリウムなどの塩形成陽イオンである)
を有するものである。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチルであ
り且つMがナトリウムなどの陽イオンである場合には、増白剤は、4,4′−ビ
ス〔(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジ
ン−2−イル)アミノ〕−2,2′−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウ
ム塩である。この特定の増白剤種は、チバ−ガイギー・コーポレーションによっ
て商品名チノパール(Tinopal)−UNPA−GXで市販されている。チノパール
−UNPA−GXは、本発明の洗剤組成物で有用な好ましい親水性光学増白剤で
ある。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノであり且つMがナトリウムなどの陽イオンである場合には、増白剤
は、4,4′−ビス〔(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−
2−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ〕−2,2′−スチル
ベンジスルホン酸二ナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チバ−ガイギ
ー・コーポレーションによって商品名チノパール5BM−GXで市販されている
。
前記式中、R1がアニリノであり、R2がモルホリノであり且つMがナトリウム
などの陽イオンである場合には、増白剤は、4,4′−ビス〔(4−アニリノ−
6−モリホリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ〕2,2′−スチルベンジ
スルホン酸のナトリウム塩である。この特定の増白剤種は、チバガイギー・コー
ポレーションによって商品名チノパールAMS−GXで市販されている。
本発明で使用するために選ばれる特定の光学増白剤種は、前記の所定の高分子
染料移動抑制剤と併用する時に、特に有効な染料移動抑制性能上の利益を与える
。
このような所定の高分子物質(例えば、PVNOおよび/またはPVPVI)と
このような所定の光学増白剤(例えば、チノパール−UNPA−GX、チノパー
ル5BM−GXおよび/またはチノパールAMS−GX)との組み合わせは、単
独で使用する場合にこれらの2種の洗剤組成物成分のいずれよりも、水性洗浄液
中で有意に良い染料移動抑制を与える。理論によって限定されるものではないが
、このような増白剤は、洗浄液中で布帛に対して高い親和力を有するので、この
ように作用し、それゆえこれらの布帛上に比較的迅速に付着すると考えられる。
増白剤が洗浄液中で布帛上に付着する程度は、「消耗(exhaustion)係数」と呼
ばれるパラメーターによって規定できる。消耗係数は、一般に、(a)布帛上に
付着する増白剤物質対(b)洗浄液中の増白剤初濃度の比率としてである。比較
的高い消耗係数を有する増白剤は、本発明の文脈で染料移動を抑制するのに最も
好適である。
勿論、他の通常の光学増白剤型の化合物は、場合によって、真実の染料移動抑
制効果よりむしろ、通常の布帛「増白」上の利益を与えるために本組成物で使用
できることが認識されるであろう。このような使用法は、洗剤処方に通常であり
且つ周知である。
本発明によれば、洗剤組成物は、通常の洗剤組成物で常用されている他の成分
、例えば、石鹸、抑泡剤、柔軟剤、増白剤、追加の酵素および酵素安定剤を含ん
でもよい。
非イオン多糖エーテルとセルラーゼ酵素との組み合わせの用途
本発明の組成物は、硬質表面クリーナーに加えて洗濯洗剤組成物、布帛処理組
成物および布帛柔軟化組成物で使用してもよい。この組成物は、通常の粒状物、
固形物、ペーストまたは粉末または非水性液体形として処方してもよい。洗剤組
成物は、常法で調製し、例えば、粉末状洗剤組成物の場合には、噴霧乾燥法また
は噴霧混合法を利用してもよい。
本発明の多糖エーテルとセルラーゼ酵素との組み合わせは、好ましくはpH7
〜11、より好ましくは9〜10.5であり、洗浄液に1ppm〜300ppm
、好ましくは5ppm〜100ppmの水性濃度で存在する。
また、本発明は、布帛を、本発明のセルロース分解酵素および非イオン多糖エ
ーテルに加えてここに記載の通常の洗剤成分を含有する水性洗濯液と接触させる
ことからなる布帛の洗濯法に関する。好ましい方法においては、ポリエステルお
よびポリエステル−綿ブレンドおよび他の合成布帛が使用される。同時にクリー
ニングし且つ防汚処理を行う最も好ましい方法は、「多サイクル」法であり、そ
れによって最善の結果は
(a)前記布帛を通常の自動洗濯機中または手洗いによって前記水性洗濯液と
約5分〜約1時間接触させ、
(b)前記布帛を水ですすぎ、
(c)前記布帛をライン乾燥するかタンブル乾燥し、
(d)前記布帛を通常の着用または家庭使用を通して汚れにさらす
ことからなる2以上のサイクル後に得られる。
例
例で使用する略称
この洗剤組成物においては、成分の略称は、下記の意味を有する。
XYAS: C1X〜C1Yアルキル硫酸ナトリウム
25EY: 平均Yモルのエチレンオキシドと縮合されたC12 〜15主として線
状の第一級アルコール
XYEZ: 平均Zモルのエチレンオキシドと縮合されたC1x〜C1y主として
線状の第一級アルコール
XYEZS: 1モル当たり平均Zモルのエチレンオキシドと縮合されたC1X
〜C1Yアルキル硫酸ナトリウム
TFAA: C16〜C18アルキルN−メチルグルカミド
シリケート: 無定形ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=2.0)
NaSKS−6: 式 δ−Na2Si2O5の結晶性層状シリケート
カーボネート: 無水炭酸ナトリウム
MA/AA: マレイン酸/アクリル酸30:70の共重合体、平均分子量約
70,000
ゼオライトA: 一次粒径1〜10μmを有する、式 Na12(AlO2Si
O2)12・27H2Oの水和アルミノケイ酸ナトリウム
サイトレート:クエン酸三ナトリウム2水和物
ペルカーボネート: ペルカーボネート対ケイ酸ナトリウムの重量比39:1
のケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=2:1)の被覆物で被覆された無水
過炭酸ナトリウム漂白剤
CMC: カルボキシメチルセルロースナトリウム
DETPMP: モンサントによって商品名デクエスト2060で市販されて
いるジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)
PVNO: ポリ(4−ビニルピリジン)−N−オキシド/平均分子量
10,000を有するビニルイミダゾールとビニルピロリドンとの共重合体。
スメクタイト粘土:例えば、コリン・スチュワート・ミンケム・リミテッドか
らのカルシウムモンモリロナイト
粒状抑泡剤: 粒状形のシリコーン/シリカ12%、ステアリルアルコール1
8%、デンプン70%
LAS: 直鎖C12アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
TAS: タローアルキル硫酸ナトリウム
SS: 式 2−ブチルオクタン酸の第二級石鹸界面活性剤
ホスフェート: トリポリリン酸ナトリウム
TAED: テトラアセチルエチレンジアミン
PVP: ポリビニルピロリドン重合体
HMWPEO: 高分子量ポリエチレンオキシド
MC1: シンエツ・ケミカルズから入手できるdp=650、ds=1.8
を有するメチルセルロースエーテル
MC2: dp>100およびds>1を有する、フルカから得られるメチル
セルロースエーテル(メトール60HG)
HPMC: dp=300〜350、メトキシル含量28〜30%を有するヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースエーテル
セルラーゼ: ノボ・ノルディスクA/Sによってケアザイムまたはセルザイ
ムの商品名で販売されているセルロース分解酵素
TAE25: タローアルコールエトキシレート(25)
例1
下記の洗濯洗剤組成物A、B、C、DおよびEを調製した。
例2
本発明に係る粒状布帛クリーニング組成物を次の通り調製する。
例3
本発明に係る粒状布帛クリーニング組成物を次の通り調製する。
例4
着色布帛の洗濯で特に有用である本発明に係る粒状布帛クリーニング組成物を
次の通り調製する。
例5
本発明に係る粒状布帛クリーニング組成物を次の通り調製する。
例6
「洗浄を通しての柔軟化」能力を与える本発明に係る粒状布帛クリーニング組
成物を次の通り調製する。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C12S 3/04 C12S 3/04
D06L 1/02 D06L 1/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B
Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES
,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,
KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 ホール,ロビン ギブソン
イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ
イン、ストウェル、ストリート、ブラック
フライアース、コート、27
(72)発明者 グーディラ,ヌール−エディン
イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ
イン、キリングワース、ガース、32、111