JPH1052888A - 振動吸収性に優れた積層体 - Google Patents
振動吸収性に優れた積層体Info
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- JPH1052888A JPH1052888A JP22746196A JP22746196A JPH1052888A JP H1052888 A JPH1052888 A JP H1052888A JP 22746196 A JP22746196 A JP 22746196A JP 22746196 A JP22746196 A JP 22746196A JP H1052888 A JPH1052888 A JP H1052888A
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- absorbing gel
- styrene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動吸収性を高めて、外部からの振動を遮断
し、そして被振動物を安定して設置することができる振
動吸収性に優れた積層体を提供することを目的とする。 【解決手段】 1種もしくは2種以上のゴムに少なくと
もスチレン含有量30%以下のスチレン・ビニルイソプ
レン・スチレン共重合体、充填剤、軟化剤を添加して架
橋した表層の衝撃吸収ゲル材2と、少なくともスチレン
含有量30%以下のスチレン・ビニルイソプレン・スチ
レン共重合体に少なくとも平均分子量800〜3,00
0の液状ポリブテンを添加して架橋した裏層の衝撃吸収
ゲル材3との間に、立体網状構造体4を介在させた構成
とする。
し、そして被振動物を安定して設置することができる振
動吸収性に優れた積層体を提供することを目的とする。 【解決手段】 1種もしくは2種以上のゴムに少なくと
もスチレン含有量30%以下のスチレン・ビニルイソプ
レン・スチレン共重合体、充填剤、軟化剤を添加して架
橋した表層の衝撃吸収ゲル材2と、少なくともスチレン
含有量30%以下のスチレン・ビニルイソプレン・スチ
レン共重合体に少なくとも平均分子量800〜3,00
0の液状ポリブテンを添加して架橋した裏層の衝撃吸収
ゲル材3との間に、立体網状構造体4を介在させた構成
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動吸収性に優れた
積層体に係り、詳しくは硬度の大きい表層の衝撃吸収ゲ
ル材と硬度の小さい裏層の衝撃吸収ゲル材との間に立体
網状構造体を介在させることにより、裏層の衝撃吸収ゲ
ル材側から伝播した振動を吸収し、しかも表層の衝撃吸
収ゲル材の上にも被振動物を安定して設置することがで
きる振動吸収性を高めた積層体に関する。
積層体に係り、詳しくは硬度の大きい表層の衝撃吸収ゲ
ル材と硬度の小さい裏層の衝撃吸収ゲル材との間に立体
網状構造体を介在させることにより、裏層の衝撃吸収ゲ
ル材側から伝播した振動を吸収し、しかも表層の衝撃吸
収ゲル材の上にも被振動物を安定して設置することがで
きる振動吸収性を高めた積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、テーブルの上に設置したマイ
クロフォン等の物体が床面からの振動により異音を吸収
する悪影響を受けることがあって、これを改善するため
に、衝撃吸収材の開発が望まれていた。この衝撃吸収材
としては、減衰性能の大きいものが必要であり、例えば
ポリノルボルネン樹脂に多量のオイルを含有させ、これ
によりポリノルボルネンを可塑化し、ガラス転移点を室
温付近に近づけ、またtanδ値を1〜2に設定して減
衰性能を飛躍的に向上させたものがある。更に、シリコ
ーンゲル、あるいはスチレン−ビニルイソプレン−スチ
レン共重合体に高分子量のオイルを含有させ、低硬度化
または高減衰を示す温度領域を変化させたものが提案さ
れている。
クロフォン等の物体が床面からの振動により異音を吸収
する悪影響を受けることがあって、これを改善するため
に、衝撃吸収材の開発が望まれていた。この衝撃吸収材
としては、減衰性能の大きいものが必要であり、例えば
ポリノルボルネン樹脂に多量のオイルを含有させ、これ
によりポリノルボルネンを可塑化し、ガラス転移点を室
温付近に近づけ、またtanδ値を1〜2に設定して減
衰性能を飛躍的に向上させたものがある。更に、シリコ
ーンゲル、あるいはスチレン−ビニルイソプレン−スチ
レン共重合体に高分子量のオイルを含有させ、低硬度化
または高減衰を示す温度領域を変化させたものが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリノルボル
ネン樹脂に多量のオイルを含有させた衝撃吸収材は、室
温付近にtanδのピーク温度を持つために室温付近で
の減衰性能が大きいが、そのピークの幅が狭いため、減
衰性能の温度および周波数に対する減衰性能に依存性が
大きいとともに高価であるという欠点があった。シリコ
ーンゲルもtanδ値が0.2〜0.8であって減衰性
能がポリノルボルネンに比べて小さいばかりか、弾性率
が小さすぎたり、また高価である等の問題があった。
ネン樹脂に多量のオイルを含有させた衝撃吸収材は、室
温付近にtanδのピーク温度を持つために室温付近で
の減衰性能が大きいが、そのピークの幅が狭いため、減
衰性能の温度および周波数に対する減衰性能に依存性が
大きいとともに高価であるという欠点があった。シリコ
ーンゲルもtanδ値が0.2〜0.8であって減衰性
能がポリノルボルネンに比べて小さいばかりか、弾性率
が小さすぎたり、また高価である等の問題があった。
【0004】更に、スチレン−ビニルイソプレン−スチ
レン共重合体を主成分とする衝撃吸収材でも、単一層で
は、振動吸収性と応力分散性を両方を満足させること
は、困難であった。即ち、振動吸収性を満足させると硬
度が小さくなるために、衝撃吸収材の上に設置した物体
は、衝撃吸収材の局部的な変形により不安定になること
があった。このため、衝撃吸収材を積層することが提案
されているが、振動吸収性と被振動物を安定して設置で
きる積層体は開発されていない。
レン共重合体を主成分とする衝撃吸収材でも、単一層で
は、振動吸収性と応力分散性を両方を満足させること
は、困難であった。即ち、振動吸収性を満足させると硬
度が小さくなるために、衝撃吸収材の上に設置した物体
は、衝撃吸収材の局部的な変形により不安定になること
があった。このため、衝撃吸収材を積層することが提案
されているが、振動吸収性と被振動物を安定して設置で
きる積層体は開発されていない。
【0005】本発明は、このような問題点を改善するも
のであり、振動吸収性を高めて、外部からの振動を遮断
し、そして被振動物を安定して設置することができる振
動吸収性に優れた積層体を提供することを目的とする。
のであり、振動吸収性を高めて、外部からの振動を遮断
し、そして被振動物を安定して設置することができる振
動吸収性に優れた積層体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1の
発明は、立体網状構造体を表層の衝撃吸収ゲル材と裏層
の衝撃吸収ゲル材との間に介在した振動吸収性に優れた
積層体にあり、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振
動が裏層の衝撃吸収ゲル材で大きく吸収され、また表層
への伝播波が立体網状構造体によって大部分遮断され、
更に立体網状構造体から伝播した振動が表層の衝撃吸収
ゲル材によって吸収さるため、表層の衝撃吸収ゲル材に
置いた物体が裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動
を受けにくくなる。即ち、表裏層の衝撃吸収ゲル材は振
動を吸収する機能を担持し、立体網状構造体が伝播波を
減衰させ、遮断する機能を有している。立体網状構造体
ヘ伝播した波は、夫々の長い構成材料を伝わり、しかも
四方八方へ拡散していくために経路が長くなり、この過
程で減衰する。
発明は、立体網状構造体を表層の衝撃吸収ゲル材と裏層
の衝撃吸収ゲル材との間に介在した振動吸収性に優れた
積層体にあり、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振
動が裏層の衝撃吸収ゲル材で大きく吸収され、また表層
への伝播波が立体網状構造体によって大部分遮断され、
更に立体網状構造体から伝播した振動が表層の衝撃吸収
ゲル材によって吸収さるため、表層の衝撃吸収ゲル材に
置いた物体が裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動
を受けにくくなる。即ち、表裏層の衝撃吸収ゲル材は振
動を吸収する機能を担持し、立体網状構造体が伝播波を
減衰させ、遮断する機能を有している。立体網状構造体
ヘ伝播した波は、夫々の長い構成材料を伝わり、しかも
四方八方へ拡散していくために経路が長くなり、この過
程で減衰する。
【0007】本願の請求項2の発明は、1種もしくは2
種以上のゴムに少なくともスチレン含有量30%以下の
スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体、充填
剤、軟化剤を添加して架橋した表層の衝撃吸収ゲル材
と、スチレン含有量30%以下のスチレン・ビニルイソ
プレン・スチレン共重合体に少なくとも平均分子量80
0〜3,000の液状ポリブテンを添加して架橋した裏
層の衝撃吸収ゲル材との間に、立体網状構造体を介在さ
せた振動吸収性に優れた積層体にある。即ち、表層の衝
撃吸収ゲル材と裏層の衝撃吸収ゲル材に特定のゲル材を
配置することにより、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播
した振動が裏層の衝撃吸収ゲル材でより効率良く吸収さ
れ、また表層への伝播波が立体網状構造体によって大部
分遮断され、更に立体網状構造体から伝播した振動が表
層の衝撃吸収ゲル材によって吸収さるため、表層の衝撃
吸収ゲル材に置いた物体が裏層の衝撃吸収ゲル材側から
伝播した振動を受けにくく、また物体を安定して設置す
ることができる。
種以上のゴムに少なくともスチレン含有量30%以下の
スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体、充填
剤、軟化剤を添加して架橋した表層の衝撃吸収ゲル材
と、スチレン含有量30%以下のスチレン・ビニルイソ
プレン・スチレン共重合体に少なくとも平均分子量80
0〜3,000の液状ポリブテンを添加して架橋した裏
層の衝撃吸収ゲル材との間に、立体網状構造体を介在さ
せた振動吸収性に優れた積層体にある。即ち、表層の衝
撃吸収ゲル材と裏層の衝撃吸収ゲル材に特定のゲル材を
配置することにより、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播
した振動が裏層の衝撃吸収ゲル材でより効率良く吸収さ
れ、また表層への伝播波が立体網状構造体によって大部
分遮断され、更に立体網状構造体から伝播した振動が表
層の衝撃吸収ゲル材によって吸収さるため、表層の衝撃
吸収ゲル材に置いた物体が裏層の衝撃吸収ゲル材側から
伝播した振動を受けにくく、また物体を安定して設置す
ることができる。
【0008】本願の請求項3の発明は、表層の衝撃吸収
ゲル材の硬度が裏層の衝撃吸収ゲル材より大きくなって
いるため、表層の衝撃吸収ゲル材が振動を吸収するとと
もに設置した物体を全体的に応力分散させて安定して設
置し、また裏層の衝撃吸収ゲル材が表層の衝撃吸収ゲル
材よりも振動吸収能力に優れているため、床からの振動
を吸収する。
ゲル材の硬度が裏層の衝撃吸収ゲル材より大きくなって
いるため、表層の衝撃吸収ゲル材が振動を吸収するとと
もに設置した物体を全体的に応力分散させて安定して設
置し、また裏層の衝撃吸収ゲル材が表層の衝撃吸収ゲル
材よりも振動吸収能力に優れているため、床からの振動
を吸収する。
【0009】本願の請求項4の発明は、立体網状構造体
が熱可塑性樹脂からなるフィラメントあるいは金属繊維
を屈曲させて立体網状に成形したものであるため、この
ような形状および形態特性から裏層の衝撃吸収ゲル材か
らの伝播波を効率よく遮断し、高荷重を受けも優れた振
動減衰性能を維持することができる。
が熱可塑性樹脂からなるフィラメントあるいは金属繊維
を屈曲させて立体網状に成形したものであるため、この
ような形状および形態特性から裏層の衝撃吸収ゲル材か
らの伝播波を効率よく遮断し、高荷重を受けも優れた振
動減衰性能を維持することができる。
【0010】本願の請求項5の発明は、表層の衝撃吸収
ゲル材に充填剤として表面が陰イオンに電荷した炭酸カ
ルシウムを使用しているため、該炭酸カルシウムが互い
に電気的に反撥して分離分散しやすくなって凝集せず、
表層の衝撃吸収ゲル材の機械的特性を改善する。
ゲル材に充填剤として表面が陰イオンに電荷した炭酸カ
ルシウムを使用しているため、該炭酸カルシウムが互い
に電気的に反撥して分離分散しやすくなって凝集せず、
表層の衝撃吸収ゲル材の機械的特性を改善する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る振動吸収性に
優れた積層体の断面図であり、本発明の積層体1は表層
の衝撃吸収ゲル材2と裏層の衝撃吸収ゲル材3との間
に、立体網状構造体4を介在した構成になっている。表
層の衝撃吸収ゲル材2はマイクロフォンなどの物体を安
定して設置する場所になっているところから、振動吸収
能力と局部的な変形をしない応力分散性に優れた特性を
有している。一方、裏層の衝撃吸収ゲル材3は振動を受
けるテーブル、床等の下地に接する位置におかれるた
め、応力分散性よりも振動吸収能力に優れたものを使用
する。
優れた積層体の断面図であり、本発明の積層体1は表層
の衝撃吸収ゲル材2と裏層の衝撃吸収ゲル材3との間
に、立体網状構造体4を介在した構成になっている。表
層の衝撃吸収ゲル材2はマイクロフォンなどの物体を安
定して設置する場所になっているところから、振動吸収
能力と局部的な変形をしない応力分散性に優れた特性を
有している。一方、裏層の衝撃吸収ゲル材3は振動を受
けるテーブル、床等の下地に接する位置におかれるた
め、応力分散性よりも振動吸収能力に優れたものを使用
する。
【0012】表層の衝撃吸収ゲル材2は、例えば1種も
しくは2種以上のゴムに少なくともスチレン含有量30
%以下のスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合
体、充填剤、軟化剤を添加して架橋したものである。こ
こで使用するゴムは、粘着性に富んだスチレン・ビニル
イソプレン・スチレン共重合体を包囲して非粘着性にす
るもの、具体的にはニトリルゴム、水素化ニトリルゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン系ゴム、クロロプレ
ンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、天然ゴム等がある。
しくは2種以上のゴムに少なくともスチレン含有量30
%以下のスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合
体、充填剤、軟化剤を添加して架橋したものである。こ
こで使用するゴムは、粘着性に富んだスチレン・ビニル
イソプレン・スチレン共重合体を包囲して非粘着性にす
るもの、具体的にはニトリルゴム、水素化ニトリルゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン系ゴム、クロロプレ
ンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、天然ゴム等がある。
【0013】ニトリルゴムで包囲すると、耐油性が向上
し、更にはスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重
合体がニトリルゴムに包囲され、海(ニトリルゴム)と
島(スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体)
の状態になって表面の粘着性を低下させて高い減衰性能
を維持する。また、水素化ニトリルゴムで包囲すると、
耐油性に加えて耐熱性、耐候性が向上する衝撃吸収ゲル
材になる。更に、エチレン・プロピレン・ジエン系ゴ
ム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ンなどで包囲すると、耐老化性、耐候性、耐オゾン性
が、またアクリルゴムで包囲すると、耐熱性、耐油性が
向上した非粘着性衝撃吸収ゲル材となる。
し、更にはスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重
合体がニトリルゴムに包囲され、海(ニトリルゴム)と
島(スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体)
の状態になって表面の粘着性を低下させて高い減衰性能
を維持する。また、水素化ニトリルゴムで包囲すると、
耐油性に加えて耐熱性、耐候性が向上する衝撃吸収ゲル
材になる。更に、エチレン・プロピレン・ジエン系ゴ
ム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ンなどで包囲すると、耐老化性、耐候性、耐オゾン性
が、またアクリルゴムで包囲すると、耐熱性、耐油性が
向上した非粘着性衝撃吸収ゲル材となる。
【0014】本発明で使用するスチレン・ビニルイソプ
レン・スチレン共重合体は、ポリスチレンとビニル−ポ
リイソプレンが結合したトリブロック共重合体からな
り、スチレンの含有量が30%以下になっている。この
共重合体は約35°C付近にtanδのピーク温度を持
っており、この温度付近において高い減衰性能を有して
いるが、高減衰温度領域がせまいために減衰性能の温度
および周波数依存性が大きい。もしスチレンの含有量が
30%を越えると、共重合体の剛性が増して低硬度のゲ
ル材を得ることが困難になる。
レン・スチレン共重合体は、ポリスチレンとビニル−ポ
リイソプレンが結合したトリブロック共重合体からな
り、スチレンの含有量が30%以下になっている。この
共重合体は約35°C付近にtanδのピーク温度を持
っており、この温度付近において高い減衰性能を有して
いるが、高減衰温度領域がせまいために減衰性能の温度
および周波数依存性が大きい。もしスチレンの含有量が
30%を越えると、共重合体の剛性が増して低硬度のゲ
ル材を得ることが困難になる。
【0015】上記スチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体として、ビニルイソプレン相が水素添加され
ているものも使用することができる。この場合の水素添
加率は80%以上になる。
ン共重合体として、ビニルイソプレン相が水素添加され
ているものも使用することができる。この場合の水素添
加率は80%以上になる。
【0016】スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共
重合体の添加量は、少なくとも1種のゴムと上記スチレ
ン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体の合計100
重量部に対して30〜70重量部であり、30重量部未
満の場合には1〜100Hzの周波数内で測定したta
nδの最大値が0.4未満となり、減衰性能が低い。一
方、70重量部を越えると、配合物におけるスチレン・
ビニルイソプレン・スチレン共重合体の相対量が増すた
め、剛性が増して低硬度のゲル材を得ることが困難にな
る。
重合体の添加量は、少なくとも1種のゴムと上記スチレ
ン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体の合計100
重量部に対して30〜70重量部であり、30重量部未
満の場合には1〜100Hzの周波数内で測定したta
nδの最大値が0.4未満となり、減衰性能が低い。一
方、70重量部を越えると、配合物におけるスチレン・
ビニルイソプレン・スチレン共重合体の相対量が増すた
め、剛性が増して低硬度のゲル材を得ることが困難にな
る。
【0017】本発明で使用する充填材である炭酸カルシ
ウムは、粉砕機によって水中摩砕することにより得られ
た2μm以下の粉末物であり、具体的には粒度として2
μm以下のものが60%以上有するもの、2μm以下の
ものが75%以上有するもの、2μm以下のものが95
%以上有するものがある。この炭酸カルシウムは、従来
の炭酸カルシウムに比べて表面が陰イオンに電荷するよ
うに改質されたものであり、互いに電気的に反撥する特
性を有している。このため、ゴム中に混入された炭酸カ
ルシウムは互いに分離分散しやすくなって凝集しにくく
なり、機械的特性を改善することになる。上記炭酸カル
シウムとしては、具体的にFMT−MAT、FMT−7
5、FMT−90、FMT−95(いずれもファイマテ
ック社製)がある。
ウムは、粉砕機によって水中摩砕することにより得られ
た2μm以下の粉末物であり、具体的には粒度として2
μm以下のものが60%以上有するもの、2μm以下の
ものが75%以上有するもの、2μm以下のものが95
%以上有するものがある。この炭酸カルシウムは、従来
の炭酸カルシウムに比べて表面が陰イオンに電荷するよ
うに改質されたものであり、互いに電気的に反撥する特
性を有している。このため、ゴム中に混入された炭酸カ
ルシウムは互いに分離分散しやすくなって凝集しにくく
なり、機械的特性を改善することになる。上記炭酸カル
シウムとしては、具体的にFMT−MAT、FMT−7
5、FMT−90、FMT−95(いずれもファイマテ
ック社製)がある。
【0018】上記炭酸カルシウムの添加量は、少なくと
も1種のゴムにスチレン含有量30%以下のスチレン・
ビニルイソプレン・スチレン共重合体を加えたゴム分1
00重量部に対して10〜200重量部であり、好まし
くは40〜100重量部である。もし、10重量部未満
の場合には、充填材の効果が発揮できず、また200重
量部を越えると、炭酸カルシウムとゴムとの混練が困難
であり、得られたゲル材の硬度が上がり、減衰性能が低
下する問題がある。
も1種のゴムにスチレン含有量30%以下のスチレン・
ビニルイソプレン・スチレン共重合体を加えたゴム分1
00重量部に対して10〜200重量部であり、好まし
くは40〜100重量部である。もし、10重量部未満
の場合には、充填材の効果が発揮できず、また200重
量部を越えると、炭酸カルシウムとゴムとの混練が困難
であり、得られたゲル材の硬度が上がり、減衰性能が低
下する問題がある。
【0019】他の充填材としては、シリカ、クレー、タ
ルク等や、ポリアクリロニトリル、塩化ビニリデン等の
熱膨張マイクロカプセルや上記カプセルを発泡させ、上
記粉体をまぶした中空微小球フィラーを使用することが
できる。更に、カーボンブラックなどに比べて比較的粒
径が大きい窒化ホウ素粉、そして酸化イットリウムから
選ばれたセラミックスも添加することができる。このセ
ラミックスは表面形状に特長を有し、組成物の分子と非
常に摩擦が大きくなって、特にガラス転移領域の低温側
および高温側の両方の温度域での減衰性能を増加させ
る。
ルク等や、ポリアクリロニトリル、塩化ビニリデン等の
熱膨張マイクロカプセルや上記カプセルを発泡させ、上
記粉体をまぶした中空微小球フィラーを使用することが
できる。更に、カーボンブラックなどに比べて比較的粒
径が大きい窒化ホウ素粉、そして酸化イットリウムから
選ばれたセラミックスも添加することができる。このセ
ラミックスは表面形状に特長を有し、組成物の分子と非
常に摩擦が大きくなって、特にガラス転移領域の低温側
および高温側の両方の温度域での減衰性能を増加させ
る。
【0020】例えば、窒化ホウ素粉や酸化イットリウム
粉は、板状構造からなり表面に多数の鋭角な角をもつ凹
凸面を有し、このため高分子との界面間の内部摩擦力が
増し、組成物が振動を受けると、該界面間で内部発熱が
起こり易くなって減衰性能が増す。従って、上記特定の
セラミックスは、微粒子がストラクチャーを形成しやす
いカーボンブラックのように硬度を著しく増大させるこ
となく、高減衰領域を広幅化することができる。
粉は、板状構造からなり表面に多数の鋭角な角をもつ凹
凸面を有し、このため高分子との界面間の内部摩擦力が
増し、組成物が振動を受けると、該界面間で内部発熱が
起こり易くなって減衰性能が増す。従って、上記特定の
セラミックスは、微粒子がストラクチャーを形成しやす
いカーボンブラックのように硬度を著しく増大させるこ
となく、高減衰領域を広幅化することができる。
【0021】本発明の軟化剤として、スチレン・ビニル
イソプレン・スチレン共重合体用の軟化剤が使用され
る。この軟化剤はスチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体に取り込まれて減衰性能を向上させ、しかも
スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体のta
nδのピーク温度を低温側に移動させる。上記軟化剤と
しては、液状ポリブテン、ポリイソプレンなどの液状ゴ
ム、あるいはSP値がスチレン・ビニルイソプレン・ス
チレン共重合体のSP値(8.2)に近い、パラフィン
油(SP値=7.9)、ナフテン油(SP値=8.
2)、アロマ油(SP値=8.7)等がある。この軟化
剤の添加量は、特に制限されない。
イソプレン・スチレン共重合体用の軟化剤が使用され
る。この軟化剤はスチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体に取り込まれて減衰性能を向上させ、しかも
スチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体のta
nδのピーク温度を低温側に移動させる。上記軟化剤と
しては、液状ポリブテン、ポリイソプレンなどの液状ゴ
ム、あるいはSP値がスチレン・ビニルイソプレン・ス
チレン共重合体のSP値(8.2)に近い、パラフィン
油(SP値=7.9)、ナフテン油(SP値=8.
2)、アロマ油(SP値=8.7)等がある。この軟化
剤の添加量は、特に制限されない。
【0022】ゴム用の軟化剤としては、選定したゴムの
SP値に近いSP値をもったオイル、可塑剤などが選定
される。例えば、ニトリルゴムの場合、このSP値が
9.8付近にあるため、エーテルエステル系可塑剤(S
P値=8.9〜9.2)、DOP(SP値=9.0)、
DBP(SP値=9.41)などゴムのSP値に近い値
をもつものが選定される。この軟化剤の添加量も、特に
制限はない。
SP値に近いSP値をもったオイル、可塑剤などが選定
される。例えば、ニトリルゴムの場合、このSP値が
9.8付近にあるため、エーテルエステル系可塑剤(S
P値=8.9〜9.2)、DOP(SP値=9.0)、
DBP(SP値=9.41)などゴムのSP値に近い値
をもつものが選定される。この軟化剤の添加量も、特に
制限はない。
【0023】また、本発明においては、上記添加剤以外
に架橋剤としてパーオキサイドを添加し、化学架橋構造
を有するゲル材にして、高温度での使用を可能にするこ
とができる。パーオキサイドとしては、例えばジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2.5−ジメチル−2.
5−ジ(t−ブチルパーオキサイド)−ヘキサン、2.
5−ジメチル−2.5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−
ヘキサン−3,1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ
−イソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ−t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、
4,4−ジ−t−オキシパレリック酸−nブチル、2,
2−ジ−t−ブチルパーオキシブタンが挙げられる。他
の架橋剤としては、アジイド型架橋剤、フェノール型架
橋剤、アルデヒド−アミン反応生成物、硫黄、マレイン
酸イミド類が挙げられる。
に架橋剤としてパーオキサイドを添加し、化学架橋構造
を有するゲル材にして、高温度での使用を可能にするこ
とができる。パーオキサイドとしては、例えばジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2.5−ジメチル−2.
5−ジ(t−ブチルパーオキサイド)−ヘキサン、2.
5−ジメチル−2.5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−
ヘキサン−3,1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ
−イソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ−t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、
4,4−ジ−t−オキシパレリック酸−nブチル、2,
2−ジ−t−ブチルパーオキシブタンが挙げられる。他
の架橋剤としては、アジイド型架橋剤、フェノール型架
橋剤、アルデヒド−アミン反応生成物、硫黄、マレイン
酸イミド類が挙げられる。
【0024】表層の衝撃吸収ゲル材2は、ソリッドに限
らず発泡倍率1.2〜4の発泡体であってもよい。この
場合、発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモ
ニウムなどの無機化合物、ジニトロソ・ペンタメチレン
・テトラミンなどのニトロソ化合物、アゾジカルボンア
ミド、アゾ・イソブチロ・ジニトリルなどのアゾ化合
物、その他尿素系の発泡助剤を使用することもできる。
この発泡剤の添加量は、スチレン・ビニルイソプレン・
スチレン共重合体100重量部に対して3〜10重量部
である。
らず発泡倍率1.2〜4の発泡体であってもよい。この
場合、発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモ
ニウムなどの無機化合物、ジニトロソ・ペンタメチレン
・テトラミンなどのニトロソ化合物、アゾジカルボンア
ミド、アゾ・イソブチロ・ジニトリルなどのアゾ化合
物、その他尿素系の発泡助剤を使用することもできる。
この発泡剤の添加量は、スチレン・ビニルイソプレン・
スチレン共重合体100重量部に対して3〜10重量部
である。
【0025】他の添加剤として、光安定剤、熱酸化防止
剤などが使用される。
剤などが使用される。
【0026】他方、裏層の衝撃吸収ゲル材3は、例えば
少なくともスチレン含有量30%以下のスチレン・ビニ
ルイソプレン・スチレン共重合体に少なくとも平均分子
量800〜3,000の液状ポリブテンを添加して架橋
したものである。スチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体は表層の衝撃吸収ゲル材2の使用するものと
同様のものである。
少なくともスチレン含有量30%以下のスチレン・ビニ
ルイソプレン・スチレン共重合体に少なくとも平均分子
量800〜3,000の液状ポリブテンを添加して架橋
したものである。スチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体は表層の衝撃吸収ゲル材2の使用するものと
同様のものである。
【0027】液状ポリブテンは、室温付近にtanδ値
の極めて大きい流動領域を有しているため、前述のとお
りスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体のt
anδのピーク領域を低温側へ広げるとともに高温側の
tanδ値を増大させ、また硬度を低下させて低周波振
動の吸収を可能にする役目を担っている。このためにも
ポリブテンの平均分子量が800〜3,000に制限さ
れる。
の極めて大きい流動領域を有しているため、前述のとお
りスチレン・ビニルイソプレン・スチレン共重合体のt
anδのピーク領域を低温側へ広げるとともに高温側の
tanδ値を増大させ、また硬度を低下させて低周波振
動の吸収を可能にする役目を担っている。このためにも
ポリブテンの平均分子量が800〜3,000に制限さ
れる。
【0028】平均分子量が800未満の場合には、通常
のオイルなどの可塑剤と同様にtanδのピーク領域が
大きく低温へ移行し、一方3,000を越えたり、固体
状のものになると、ゲル組成物の硬度低下が小さくなっ
て、tanδのピーク領域は低温側に広がらず、所望の
減衰材料が得られない。特に、平均分子量が800〜
3,000の範囲にあり、異なる分子量を有する液状ポ
リブテンを混合すると、高減衰領域の幅が非常に広く、
tanδのピーク半値幅も大きくなる特性を有してい
る。
のオイルなどの可塑剤と同様にtanδのピーク領域が
大きく低温へ移行し、一方3,000を越えたり、固体
状のものになると、ゲル組成物の硬度低下が小さくなっ
て、tanδのピーク領域は低温側に広がらず、所望の
減衰材料が得られない。特に、平均分子量が800〜
3,000の範囲にあり、異なる分子量を有する液状ポ
リブテンを混合すると、高減衰領域の幅が非常に広く、
tanδのピーク半値幅も大きくなる特性を有してい
る。
【0029】上記ポリブテンの添加量は10〜500重
量部である。添加量が10重量部未満では、tanδの
ピーク領域の利用できる温度域が狭くなり、tanδの
ピーク領域の広幅化と硬度低下が不充分であり、一方5
00重量部を越えると、ゲル組成物の流動性および粘着
性が大きく、圧縮変形等の物性も低下する。むろん、本
発明では、平均分子量が800〜3,000の範囲にあ
り、異なる分子量を有する液状ポリブテンの混合物も使
用できる。
量部である。添加量が10重量部未満では、tanδの
ピーク領域の利用できる温度域が狭くなり、tanδの
ピーク領域の広幅化と硬度低下が不充分であり、一方5
00重量部を越えると、ゲル組成物の流動性および粘着
性が大きく、圧縮変形等の物性も低下する。むろん、本
発明では、平均分子量が800〜3,000の範囲にあ
り、異なる分子量を有する液状ポリブテンの混合物も使
用できる。
【0030】更に、他の配合剤、例えば充填剤、軟化剤
等は表層の衝撃吸収ゲル材2と同じである。また、裏層
の衝撃吸収ゲル材3は、表層の衝撃吸収ゲル材2と同様
にソリッドに限らず発泡倍率1.2〜4の発泡体であっ
てもよい。
等は表層の衝撃吸収ゲル材2と同じである。また、裏層
の衝撃吸収ゲル材3は、表層の衝撃吸収ゲル材2と同様
にソリッドに限らず発泡倍率1.2〜4の発泡体であっ
てもよい。
【0031】立体網状構造体4は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリエステル、アクリル等の
熱可塑性樹脂からなる複数のフィラメントを不規則に、
または絡み合うように屈曲させ、各フィラメントを熱融
着して得られた厚さ3〜30mmの立体的な網状構造を
有する比較的通気性に富んだフィルター、あるいは不織
布のようなものであり、他に金属繊維からなる立体網状
構造体であってもよい。
プロピレン、ポリアミド、ポリエステル、アクリル等の
熱可塑性樹脂からなる複数のフィラメントを不規則に、
または絡み合うように屈曲させ、各フィラメントを熱融
着して得られた厚さ3〜30mmの立体的な網状構造を
有する比較的通気性に富んだフィルター、あるいは不織
布のようなものであり、他に金属繊維からなる立体網状
構造体であってもよい。
【0032】この立体網状構造体4は、荷重を受けて圧
縮変形しても最大元の厚さの50%までしか変形せず、
比較的保形性を有するとともに圧縮変形後も比較的高い
空隙率(空間が存在する割合)を有しているため、裏層
の衝撃吸収ゲル材3から伝播した振動を効率よく遮断す
る。即ち、立体網状構造体へ伝播した波は、構成材料で
ある長い繊維を伝わり、しかも四方八方へ拡散していく
ために経路が長くなり、この過程で減衰する。また、こ
の立体網状構造体4は表面に凹凸があるため、表層の衝
撃吸収ゲル材や裏層の衝撃吸収ゲル材と容易に接合する
ことができる。
縮変形しても最大元の厚さの50%までしか変形せず、
比較的保形性を有するとともに圧縮変形後も比較的高い
空隙率(空間が存在する割合)を有しているため、裏層
の衝撃吸収ゲル材3から伝播した振動を効率よく遮断す
る。即ち、立体網状構造体へ伝播した波は、構成材料で
ある長い繊維を伝わり、しかも四方八方へ拡散していく
ために経路が長くなり、この過程で減衰する。また、こ
の立体網状構造体4は表面に凹凸があるため、表層の衝
撃吸収ゲル材や裏層の衝撃吸収ゲル材と容易に接合する
ことができる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。 実施例1 (表層の衝撃吸収ゲル材の作製)ニーダを用いて配合物
を作製した。まず表1に示すスチレン・ビニルイソプレ
ン・スチレン共重合体(SVIS)、ゴム(NBR)、
炭酸カルシウム、軟化剤を投入してゴム温度が120°
Cになるまで充分混合し、最後に架橋剤(パーオキサイ
ド)と架橋助剤を添加して配合物を得た。こうして得ら
れた配合物をロール温度90〜120°Cに保持した2
本ロールにて約5.2mmの厚みに圧延してシートを得
た。これを180°Cにて15分間所定の形状に架橋
し、5mm厚、幅100mm、長さ100mmの表層の
衝撃吸収ゲル材を得た。尚、硬度は80°であった。
細に説明する。 実施例1 (表層の衝撃吸収ゲル材の作製)ニーダを用いて配合物
を作製した。まず表1に示すスチレン・ビニルイソプレ
ン・スチレン共重合体(SVIS)、ゴム(NBR)、
炭酸カルシウム、軟化剤を投入してゴム温度が120°
Cになるまで充分混合し、最後に架橋剤(パーオキサイ
ド)と架橋助剤を添加して配合物を得た。こうして得ら
れた配合物をロール温度90〜120°Cに保持した2
本ロールにて約5.2mmの厚みに圧延してシートを得
た。これを180°Cにて15分間所定の形状に架橋
し、5mm厚、幅100mm、長さ100mmの表層の
衝撃吸収ゲル材を得た。尚、硬度は80°であった。
【0034】(裏層の衝撃吸収ゲル材の作製)ミキサー
の容器の温度を150°Cに保ち、表1に示す固体のS
VISと液体のポリブテンの混合物を容器の温度を15
0°Cに保ったミキサーに投入し、SVISが融解した
後、表1に示す他の配合物を混入して充分に混練りす
る。こうして得られた混合物をロール温度90〜120
°Cに保持した2本ロールにて約5.2mmの厚みに圧
延してシートを得た。これを180°Cにて15分間所
定の形状に架橋し、5mm厚、幅100mm、長さ10
0mmの裏層の衝撃吸収ゲル材を得た。尚、硬度は30
°であった。
の容器の温度を150°Cに保ち、表1に示す固体のS
VISと液体のポリブテンの混合物を容器の温度を15
0°Cに保ったミキサーに投入し、SVISが融解した
後、表1に示す他の配合物を混入して充分に混練りす
る。こうして得られた混合物をロール温度90〜120
°Cに保持した2本ロールにて約5.2mmの厚みに圧
延してシートを得た。これを180°Cにて15分間所
定の形状に架橋し、5mm厚、幅100mm、長さ10
0mmの裏層の衝撃吸収ゲル材を得た。尚、硬度は30
°であった。
【0035】
【表1】
【0036】立体網状構造体として、太さ0.1mmの
ポリアミド繊維のフィラメント群を不規則に絡み合うよ
うに屈曲させ、各フィラメントを熱融着して得られた厚
さ5mm、幅100mm、長さ100mm、空隙率50
〜60%の立体的な網状構造を有するものを使用した。
ポリアミド繊維のフィラメント群を不規則に絡み合うよ
うに屈曲させ、各フィラメントを熱融着して得られた厚
さ5mm、幅100mm、長さ100mm、空隙率50
〜60%の立体的な網状構造を有するものを使用した。
【0037】上記表層の衝撃吸収ゲル材と裏層の衝撃吸
収ゲル材の間に立体網状構造体を介在して積層体を作製
した。この積層体の振動減衰特性を評価するため、モデ
ル実験として床を伝播するコンプレッサの振動の減衰を
評価した。まず、図2に示すように、台6上に置いたア
クリル板7の上にコンプレッサー8、積層体1、高速フ
ーリエ変換分析器であるFFTアラライザー9を並べて
設置し、積層体1の上に0.6kgの鉄板10をのせ、
その中心部に加速度センサ11を瞬間接着剤で接着し
た。コンプレッサー8と積層体1との間隔は、10mm
である。加速度センサ11のデータをFFTアラライザ
ー9に入力して周波数分析を行った。実験時の雰囲気温
度は室温(22±3°C)である。
収ゲル材の間に立体網状構造体を介在して積層体を作製
した。この積層体の振動減衰特性を評価するため、モデ
ル実験として床を伝播するコンプレッサの振動の減衰を
評価した。まず、図2に示すように、台6上に置いたア
クリル板7の上にコンプレッサー8、積層体1、高速フ
ーリエ変換分析器であるFFTアラライザー9を並べて
設置し、積層体1の上に0.6kgの鉄板10をのせ、
その中心部に加速度センサ11を瞬間接着剤で接着し
た。コンプレッサー8と積層体1との間隔は、10mm
である。加速度センサ11のデータをFFTアラライザ
ー9に入力して周波数分析を行った。実験時の雰囲気温
度は室温(22±3°C)である。
【0038】図3に実施例と比較例1に関する振動減衰
レベルと各周波数との関係を示す。また、図4に比較例
2に関する振動減衰レベルと各周波数との関係を示す。
この測定結果は積層体を置かないときに基準振動との差
を示しており、値は大きいほど振動を減衰する性能に優
れていることを示す。振動減衰レベルが0dBとは、振
動を全く減衰しないことを、マイナスの値は振動が大き
くなったことを示す。
レベルと各周波数との関係を示す。また、図4に比較例
2に関する振動減衰レベルと各周波数との関係を示す。
この測定結果は積層体を置かないときに基準振動との差
を示しており、値は大きいほど振動を減衰する性能に優
れていることを示す。振動減衰レベルが0dBとは、振
動を全く減衰しないことを、マイナスの値は振動が大き
くなったことを示す。
【0039】尚、比較例1として、厚さ5mmのゴムか
らなる表面層と厚さ10mmのゴム発泡体からなる中間
層と厚さ15mmのゴム発泡体からなる裏層の3層を積
層したものを使用した。各層の硬度は表面層が最も大き
く、次いで中間層、裏層の順になっている。また、比較
例2として、厚さ5mmの裏層の衝撃吸収ゲル材を使用
した。
らなる表面層と厚さ10mmのゴム発泡体からなる中間
層と厚さ15mmのゴム発泡体からなる裏層の3層を積
層したものを使用した。各層の硬度は表面層が最も大き
く、次いで中間層、裏層の順になっている。また、比較
例2として、厚さ5mmの裏層の衝撃吸収ゲル材を使用
した。
【0040】その結果、本実施例の積層体は、比較例1
と比較例2に比べ振動減衰レベルが全周波数範囲で優れ
ていることが判る。
と比較例2に比べ振動減衰レベルが全周波数範囲で優れ
ていることが判る。
【0041】また、本実施例の積層体に7.4kgの高
荷重を与えた場合の振動減衰レベルと各周波数との関係
を測定した結果を図4に示す。この結果、低荷重(0.
6kg)の場合と、ほぼ同等の性能を示しており、荷重
の影響を受けていないことが判る。
荷重を与えた場合の振動減衰レベルと各周波数との関係
を測定した結果を図4に示す。この結果、低荷重(0.
6kg)の場合と、ほぼ同等の性能を示しており、荷重
の影響を受けていないことが判る。
【0042】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1の発明で
は、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動が裏層の
衝撃吸収ゲル材で大きく吸収され、また表層への伝播波
が立体網状構造体によって大部分遮断され、更に立体網
状構造体から伝播した振動が表層の衝撃吸収ゲル材によ
って吸収さるため、表層の衝撃吸収ゲル材に置いた物体
が裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動を受けにく
く、また安定して設置できる効果がある。即ち、表裏層
の衝撃吸収ゲル材は振動を吸収する機能を担持し、立体
網状構造体が伝播波を減衰させ、遮断する機能を有し、
他方立体網状構造体ヘ伝播した波は、夫々の長い構成材
料を伝わり、しかも四方八方へ拡散していくために経路
が長くなり、この過程で減衰する。
は、裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動が裏層の
衝撃吸収ゲル材で大きく吸収され、また表層への伝播波
が立体網状構造体によって大部分遮断され、更に立体網
状構造体から伝播した振動が表層の衝撃吸収ゲル材によ
って吸収さるため、表層の衝撃吸収ゲル材に置いた物体
が裏層の衝撃吸収ゲル材側から伝播した振動を受けにく
く、また安定して設置できる効果がある。即ち、表裏層
の衝撃吸収ゲル材は振動を吸収する機能を担持し、立体
網状構造体が伝播波を減衰させ、遮断する機能を有し、
他方立体網状構造体ヘ伝播した波は、夫々の長い構成材
料を伝わり、しかも四方八方へ拡散していくために経路
が長くなり、この過程で減衰する。
【0043】本願の請求項2の発明では、表層の衝撃吸
収ゲル材と裏層の衝撃吸収ゲル材にその機能にあった特
定の材質を選定したことにより、請求項1の効果をより
高めることができ、更には表層の衝撃吸収ゲル材の上に
被振動物である物体を安定して設置することができる。
収ゲル材と裏層の衝撃吸収ゲル材にその機能にあった特
定の材質を選定したことにより、請求項1の効果をより
高めることができ、更には表層の衝撃吸収ゲル材の上に
被振動物である物体を安定して設置することができる。
【0044】本願の請求項3の発明では、表層の衝撃吸
収ゲル材の硬度が裏層の衝撃吸収ゲル材より大きくなっ
ているため、表層の衝撃吸収ゲル材が振動を吸収すると
ともに設置した物体を応力分散させて安定して設置し、
また裏層の衝撃吸収ゲル材が表層の衝撃吸収ゲル材より
も振動吸収能力に優れている。
収ゲル材の硬度が裏層の衝撃吸収ゲル材より大きくなっ
ているため、表層の衝撃吸収ゲル材が振動を吸収すると
ともに設置した物体を応力分散させて安定して設置し、
また裏層の衝撃吸収ゲル材が表層の衝撃吸収ゲル材より
も振動吸収能力に優れている。
【0045】本願の請求項4の発明では、立体網状構造
体が熱可塑性樹脂からなるフィラメントあるいは金属繊
維を屈曲させて立体網状に成形したものであるため、こ
のような形状および形態特性から裏層の衝撃吸収ゲル材
からの伝播波を効率よく遮断し、高荷重を受けも優れた
振動減衰性能を維持することができる。
体が熱可塑性樹脂からなるフィラメントあるいは金属繊
維を屈曲させて立体網状に成形したものであるため、こ
のような形状および形態特性から裏層の衝撃吸収ゲル材
からの伝播波を効率よく遮断し、高荷重を受けも優れた
振動減衰性能を維持することができる。
【0046】本願の請求項5の発明では、表層の衝撃吸
収ゲル材に充填剤として表面が陰イオンに電荷した炭酸
カルシウムを使用しているため、該炭酸カルシウムが互
いに電気的に反撥して分離分散しやすくなって凝集せ
ず、表層の衝撃吸収ゲル材の機械的特性を改善すること
ができる。
収ゲル材に充填剤として表面が陰イオンに電荷した炭酸
カルシウムを使用しているため、該炭酸カルシウムが互
いに電気的に反撥して分離分散しやすくなって凝集せ
ず、表層の衝撃吸収ゲル材の機械的特性を改善すること
ができる。
【図1】本発明に係る積層体の断面図である。
【図2】サンプルの振動減衰特性を評価する測定装置の
概略図である。
概略図である。
【図3】実施例と比較例1に関する振動減衰レベルと各
周波数との関係を示す。
周波数との関係を示す。
【図4】比較例2に関する振動減衰レベルと各周波数と
の関係を示す。
の関係を示す。
【図5】高荷重下での本発明に係る積層体の振動減衰レ
ベルと各周波数との関係を示す。
ベルと各周波数との関係を示す。
1 積層体 2 表層の衝撃吸収ゲル材 3 裏層の衝撃吸収ゲル材 4 立体網状構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 俊通 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内 (72)発明者 野口 徹 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 立体網状構造体を表層の衝撃吸収ゲル材
と裏層の衝撃吸収ゲル材との間に介在したことを特徴と
する振動吸収性に優れた積層体。 - 【請求項2】 1種もしくは2種以上のゴムに少なくと
もスチレン含有量30%以下のスチレン・ビニルイソプ
レン・スチレン共重合体、充填剤、軟化剤を添加して架
橋した表層の衝撃吸収ゲル材と、少なくともスチレン含
有量30%以下のスチレン・ビニルイソプレン・スチレ
ン共重合体に少なくとも平均分子量800〜3,000
の液状ポリブテンを添加して架橋した裏層の衝撃吸収ゲ
ル材との間に、立体網状構造体を介在させたことを特徴
とする振動吸収性に優れた積層体。 - 【請求項3】 表層の衝撃吸収ゲル材の硬度は、裏層の
衝撃吸収ゲル材より大きい請求項1または2記載の振動
吸収性に優れた積層体。 - 【請求項4】 立体網状構造体が熱可塑性樹脂からなる
フィラメントあるいは金属繊維を屈曲させて立体網状に
成形したものである請求項1、2、または3記載の振動
吸収性に優れた積層体。 - 【請求項5】 表層の衝撃吸収ゲル材には、充填剤とし
て表面が陰イオンに電荷した炭酸カルシウムが使用され
ている請求項2記載の振動吸収性に優れた積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22746196A JPH1052888A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 振動吸収性に優れた積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22746196A JPH1052888A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 振動吸収性に優れた積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052888A true JPH1052888A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16861244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22746196A Pending JPH1052888A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 振動吸収性に優れた積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052888A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154443A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Tokai Rubber Ind Ltd | ゲル/ゴム積層体およびその製造方法 |
| WO2009134694A3 (en) * | 2008-05-02 | 2009-12-23 | 3M Innovative Properties Company | Gel composition, method for preparing the same, and impact resistant absorbing material using the same |
| KR101354701B1 (ko) * | 2012-03-13 | 2014-01-27 | 주식회사 스포키 | 매트 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP22746196A patent/JPH1052888A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154443A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Tokai Rubber Ind Ltd | ゲル/ゴム積層体およびその製造方法 |
| WO2009134694A3 (en) * | 2008-05-02 | 2009-12-23 | 3M Innovative Properties Company | Gel composition, method for preparing the same, and impact resistant absorbing material using the same |
| US8461237B2 (en) | 2008-05-02 | 2013-06-11 | 3M Innovative Properties Company | Gel composition, method of preparing the same, and impact resistant absorbing material using the same |
| KR101354701B1 (ko) * | 2012-03-13 | 2014-01-27 | 주식회사 스포키 | 매트 |
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