JPH105315A - 哺乳瓶 - Google Patents

哺乳瓶

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JPH105315A
JPH105315A JP18121796A JP18121796A JPH105315A JP H105315 A JPH105315 A JP H105315A JP 18121796 A JP18121796 A JP 18121796A JP 18121796 A JP18121796 A JP 18121796A JP H105315 A JPH105315 A JP H105315A
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JP
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resin
opening
bottle
baby bottle
liquid
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JP18121796A
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Takao Yoshida
孝夫 吉田
Hiroshi Motobayashi
博志 本林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い捨ての便利なで安全且つ衛生的な哺乳瓶
であって、開口に手開放可能なシール材を具備する一
方、落下時の衝撃やオートクレーブ滅菌時の内部圧が増
大してもシール材に直接負荷が加わらず、充填水の密封
性を長期間維持できる哺乳瓶を提供。 【構成】 本発明の哺乳瓶は、定容積性を有し且つ透明
性を有する樹脂瓶であって、使用時に人工乳首が液密に
接合される開口を有し、該開口に手開放可能なシール材
が設けられ、上記樹脂瓶内に液が無菌或いは滅菌した状
態で充填されており、また上記樹脂瓶内に耐衝撃用の緩
衝気体が15〜45容積%の範囲で充填されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幼児用品の哺乳瓶に関
するものであり、より詳細には、ミルクを溶解する無菌
精製水が既に充填されている哺乳瓶に関する。また、特
に、本発明は、開口に手開放可能なシール材を具備する
一方、落下時の衝撃やオートクレーブ滅菌時の内部圧が
増大してもシール材に直接負荷が加わらず、充填水の密
封性を長期間維持できる哺乳瓶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の哺乳瓶は、ポリカーボネート製の
容器本体と、合成ゴム製の人工乳首と、リング状に樹脂
成形された止め材と、フードとなどからなる。人工乳首
は容器本体の開口端面に接合される。また容器開口部に
は螺合部が形成され、リング状の止め材が螺合して取付
られる。そして、止め材と開口端面との間に人工乳首の
周縁部を位置させて挟むことにより、人工乳首の周縁部
は開口端面に液密に密着される。また人工乳首の周縁部
には人工乳首の潰れ防止用の連通孔が形成されている。
このような哺乳瓶を使用する場合には、先ず容器本体に
沸騰後のお湯を入れ、その後、ミルクを溶解し、所定の
温度に冷えた後に授乳を開始する。また人工乳首の授乳
孔は幼児の月齢に応じて変えられる必要があるため、人
工乳首にはその授乳孔の径及び形状の異なるものが取り
揃えられている。また、ミルクにおいても、幼児の代謝
異常、免疫異常(アトピーなど)の関係から種々の種類
のものが取り揃えられている。また、その授乳時、幼児
の乳首への吸引が激しく、容器本体内に負圧が生じて乳
首が潰れた場合でも、上記通気孔からは、容器内にエア
が供給されるようにしている。そして、授乳後、従来の
哺乳瓶は、それぞれの部材に分解され、洗浄及び煮沸消
毒され、乾燥後、再び使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の哺乳
瓶では使用毎に洗浄、再使用の手間がかかる。このた
め、安価な使い捨ての哺乳瓶が望まれている。また従来
の哺乳瓶ではミルク溶解液が供給されていない。このた
め、以下の問題が生じる。従来、ミルク溶解液は煮沸し
た水道水が殆どである。しかし、煮沸設備のない野外や
緊急時においてはその利用が困難である。また、水道水
は一旦沸騰される。このため、ミルク粉末を70℃程度
のお湯に溶解した後、これを冷却装置などで38℃付近
にさました後に授乳を行っており非常に手間がかかる。
更に、最近、アトピーなどの過敏症の幼児にあっては、
水道水中の所定の常在菌その他の蛋白質等によっても敏
感に反応する場合があり、このような場合、ミルクの調
製において水道水等の使用は問題を生じる。また、最
近、使い捨て哺乳瓶に予め低温殺菌、瞬間殺菌したミル
ク溶液を充填したものがある。しかし、このような哺乳
瓶では、ミルク溶液になっている以上、冷蔵庫乃至クー
ラボックス等に精々で三日間の保存にしか耐えない。ま
た、他品種のミルク溶液の供給も困難である。
【0004】上記事情に鑑みて、哺乳瓶に予め無菌水、
蒸留水、RO水、オートクレーブ滅菌水等のミルク溶解
液を充填することが考えられる。かかる溶解液であれば
沸騰することなく、過敏物質の存在もなく、水腐りもな
い。しかし、かかる場合も以下の問題が生じる。無菌
水、滅菌水等は哺乳瓶内で汚染されることなく長期間液
密に維持されなければならない。このため、哺乳瓶の開
口には従来知られているシール材で液密にシールする必
要があり、また従来のようにシール材は手開放可能なピ
ールオープン可能に瓶開口に貼着されるか、シール材に
プルオープン用の切れ込み部等が形成されていなければ
ならない。しかし、かかるシール材のシール性では、不
用意な落下時或いは製造の際のペンディングマシンでの
落下時にその衝撃がシール部に伝わり破封するおそれが
ある。またオートクレーブ滅菌等した場合は、滅菌処理
時の圧力調整を正確に行えば問題はないが、ラフな圧力
調整での滅菌処理では哺乳瓶内と外側との間に圧力差が
生じ、これもまたシール材の破封をもたらすおそれがあ
る。更に、哺乳瓶内の無菌水は直接飲料水となるもので
なく、ミルクが溶解されて始めて飲料可能になるもので
ある。従って、ミルクを充填する際のスペースが哺乳瓶
内に望まれる。従って、本発明の目的は、使い捨ての便
利なで安全且つ衛生的な哺乳瓶であって、開口に手開放
可能なシール材を具備する一方、落下時の衝撃やオート
クレーブ滅菌時の内部圧が増大してもシール材に直接負
荷が加わらず、充填水の密封性を長期間維持できる哺乳
瓶を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、定容積性を有
し且つ透明性を有する樹脂瓶であって、使用時に人工乳
首が液密に接合される開口を有し、該開口に手開放可能
なシール材が設けられ、上記樹脂瓶内に液が無菌或いは
滅菌した状態で充填されており、また上記樹脂瓶内に耐
衝撃用の緩衝気体が15〜45容積%の範囲で充填され
ていることを特徴とする哺乳瓶を提供することにより、
上記目的を達成したものである。
【0006】上記定容積性を有する樹脂瓶は、完全な定
容積性を有する必要はなく、通常、壁面等が衝撃等によ
って弾性変形して一旦容積が縮んでも良いがまた復元し
て定容積に戻るものである。また、成形履歴等の影響
で、オートクレーブ滅菌等の加温処理で多少縮んだり膨
張したりしても良いが、室温では上記弾性変形により定
容積性を有するものである。上記透明性を有する樹脂瓶
は、少なくとも内部の充填液の液位が確認できる透明性
が要求されるものである。樹脂瓶は通常、ブロー成形、
射出成形、真空成形等の汎用成形方法による成形物であ
り、特に汎用されるブロー成形物を用いることができ
る。また瓶成形物の開口は人工乳首等が液密に接合でき
るように、人工乳首などの止めリング部材の螺合ネジ等
が形成してある。
【0007】手開放可能なシール材は樹脂瓶の開口を液
密に長期間封止できるものである一方、手、即ち指等で
容易に開封できるものである。またシール材としては開
口に熱溶着できる樹脂フィルム、シート、或いは成形フ
タ等であり、アルミ箔等のラミネート材であっても良
い。またフィルム、シート或いは成形フタ等の樹脂はそ
の開口部の樹脂と相溶性があること、例えば、汎用樹脂
で開口部の樹脂と同様な樹脂が用いられることが望まし
い。樹脂瓶内の無菌液或いは滅菌液は長期間水腐れ等が
生じないものであり、ミルク溶解時に沸騰等する必要の
ない安全性の高いものである。上記樹脂瓶内に緩衝気
体、例えば、エア、不活性ガスである窒素、炭酸ガス等
の気体を15〜45容積%、特に20〜40容積%、更
には25〜35容積%の範囲で充填されている。このよ
うな範囲内で気体を充填すれば、落下による衝撃や無菌
液又は滅菌液のオートクレーブ滅菌処理時の圧力差が生
じた場合でも弱いシール材の密封性が維持される。即
ち、気体充填が上記範囲を下回ると、落下時に衝撃で樹
脂瓶が瞬間的に大きな容積変化を起こしたとき、その衝
撃がシール性の最も弱い部分に及び、いわゆるウォター
ハンマ状態により、シール材が破封するおそれがある。
また気体充填が上記範囲を上回ると、空隙が過大とな
り、哺乳瓶の容積を大きくする必要からその取り扱いが
悪くなる。また、上記気体を充填することにより、その
哺乳瓶の使用時、充填液は直接飲料するものでなく、ミ
ルク等を所定量瓶内に添加するものである。このため、
哺乳瓶内に空隙が生じることはミルクの投入のために充
填液を捨てることもない。またミルクの混合溶解も容易
である。従って、製造時、搬送時、保存時における哺乳
瓶内部の無菌破壊の危険性がなく、使用時にあっては、
哺乳瓶内の無菌液或いは滅菌液を沸騰することなく、ま
た過敏症の心配もなく、どのような場所でも使用するこ
とができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の哺乳瓶における無菌液の充填を簡単にすることを目
的とするものであり、上記無菌液は、除菌フィルタを通
して上記容器内に充填されていることを特徴とする。こ
れにより、哺乳瓶内に無菌液を容易に充填することがで
きると共に、過敏症患者の授乳も安心してできる。除菌
フィルタは、その孔径が0.6μm以下、また、細菌以
外にその破片等を取り除くためには0.4μm以下であ
ることが望ましい。請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の哺乳瓶における滅菌液の提供を可能とするも
のであり、上記無菌液或いは滅菌液は、上記樹脂瓶と共
にオートクレーブ滅菌されていることを特徴とする。こ
のような滅菌液の提供により、完全な水腐り等が防止さ
れ、長期の保存が可能である。また、オートクレーブ滅
菌の温度は100〜140℃、特に105〜120℃の
範囲が望ましい。上記範囲を下回る温度では滅菌時間が
長く、また上記範囲を上回る温度では樹脂瓶に熱変形を
生じるおそれがある。また、上記オートクレーブ滅菌時
においては圧力調整が問題となるが、上記緩衝気体の関
係でシール材等に負荷がかからず、圧力調整にラフな設
定が可能となる。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明のオートクレーブ滅菌処理液を得ることを図るもので
あり、上記樹脂瓶は、ポリプロピレン系樹脂からなるこ
とを特徴とする。上記樹脂瓶の樹脂は、熱可塑性樹脂で
あることが望ましく、汎用性のあるポリエチレン、ポリ
プロピレン等のオレフィン系樹脂、フェノール系樹脂、
カーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース
系樹脂、ポリアミド系樹脂等を挙げることができる。し
かしながら、上記樹脂の内、衛生的で溶質物等の影響が
少ないものとしてはポリオレフィン系が好ましい。上記
非定容積性、及び透明性に優れた好ましい樹脂としては
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネートが好ましい。中でも、上記オートクレーブに
耐え、且つ成形性の良いものとしてポリプロピレン系樹
脂であることが望ましい。
【0010】請求項5又は6記載の発明は、請求項1記
載の発明の手開放可能なシール材の具体的な提供を図る
ものであり、第一に上記手開放可能なシール材は、易ピ
ール可能に上記開口に貼着されていることを特徴とし、
第二に上記手開放可能なシール材は、プルオープン用の
切れ込み部が形成されているものであることを特徴とす
る。シール材は、樹脂フィルム、シート、或いは樹脂成
形フタ等であり、使用される樹脂は樹脂瓶の開口の樹脂
と同一又はそれに類似した樹脂である。またシール材は
かかる樹脂を貼着面に有したラミネート材でガスバリヤ
ー性の優れたものであることが望ましい。これらは、開
口面に熱シールにより液密に貼着される。ピールオープ
ン可能なシール材の場合、易シールの剥離強度は、その
開口の径及び貼着面の幅によるが、その最大剥離力が2
000g〜200gの範囲であり、開口幅が1mm以上
3mm以下のものを使用し、且つ開口内径が30mm以
上、60mm以下のものを使用するとすれば、その剥離
強度は3300g/cm〜66g/cmの範囲であるこ
とが望ましい。かかる範囲内であれば、手開封が可能
で、また落下の衝撃により破封するおそれがない。ま
た、プルオープン用のシール材に形成される切れ込み
も、いわゆるプルリングを引っ張ったとき引張力は20
00g〜200gであることが望ましい。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明の哺乳瓶の無菌液或いは滅菌液には、上記無菌液或い
は滅菌液は、固形ミルクが溶解される精製水、蒸留水、
RO水又はミネラル、ビタミン、糖、アミノ酸、ペプチ
ドの何れかを含むこれらの溶液からなる溶解液であるこ
とを特徴とすることができる。従って、耐酸化性のアス
コルビン酸やカルシウム等を適宜含有させることによ
り、好適な栄養ミルク液を提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る哺乳瓶の好ましい実施例
を添付図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係
る哺乳瓶の第一実施例の半断面図である。図2は第一実
施例の哺乳瓶の使用時の分解半断面図である。図3は第
一実施例の哺乳瓶の使用時の状態を示す半断面図であ
る。図1〜図3に示す如く、本実施例に係る哺乳瓶1
は、定容積性を有し且つ透明性を有する樹脂瓶2であっ
て、使用時に人工乳首8が液密に接合される開口3を有
し、また開口3に手開放可能なシール材4が設けられ、
樹脂瓶2内にミルク溶解液5が無菌状態で充填されてお
り、また樹脂瓶2内に耐衝撃用の緩衝気体6が15〜4
5容積%の範囲で充填されている。
【0013】本実施例の哺乳瓶を更に詳しく説明する
と、図1〜図3に示す如く樹脂瓶2は軟化温度が130
〜180℃の範囲にあるポリプロピレンのブロー成形物
である。樹脂瓶2は内容量が300mLであり、胴壁の
厚みが700μmとなっている。樹脂瓶2の胴壁は透明
性があり、外部からの多少の押圧に対して弾性変形する
ものである。ポリプロピレンは官能基等がなく充填液に
悪影響を与えず、透明性、耐衝撃性、成形性の点で優
れ、またオートクレーブ滅菌等の加熱温度に十分耐えう
る耐熱性を有している。このため、オートクレーブ等で
完全な滅菌が可能で過敏症等の幼児にミルク溶解液とし
て適用する場合に問題が生じない。樹脂瓶2内にはミル
ク溶解液5が充填され、ミルク溶解液5は200mL充
填されている。ミルク溶解液5は蒸留水を除菌フィルタ
に通した後に樹脂瓶2の開口3から充填した無菌精製水
である。また、ミルク溶解液5は後述のシール材4で開
口3を液密にした後に樹脂瓶2と共にオートクレーブ滅
菌したものである。除菌フィルタは孔径が0.2μmで
ある。オートクレーブ滅菌は110℃で約1時間行った
ものである。このようなミルク溶解液5は蛋白質、その
他のアレルゲンが存在せず、長期間の保存に黴や細菌の
繁殖が全くなく、アートピー患者等に適用する場合に問
題が生じない。
【0014】樹脂瓶2内の空隙100mLには、不活性
ガスである窒素ガス6が緩衝用気体として充填され、窒
素ガス6は除菌フィルタを通して置換充填される。従っ
て、樹脂瓶2内のミルク溶解液5の充填量Sは66.6
容積%含まれ、緩衝用窒素ガス6の充填量Aは33.3
容積%含まれる。樹脂瓶2の開口3面にシール材4が貼
着され、シール材4は樹脂瓶2の開口3の樹脂と同一樹
脂層にアルミ箔をラミネートしたものである。シール材
4は熱用着により液密に開口3に貼着され、シール材4
と開口3との間の剥離強度は500g/cmである。従
って、開口3の端面幅2mmで内径33mmであれば、
最大剥離力は、約800g必要となる。
【0015】樹脂瓶2の開口3にはブロー成形時に螺合
部7が形成され、螺合部7には止め材9の螺合部10と
螺合されている。止め材9は筒状に形成され、その内周
壁に螺合部10が形成されている。使用時に図2に示す
如く人工乳首8の周縁は開口3の端面と止め材9の内顎
部11との間に配され、上述の螺合部7及び10の螺合
により、各周縁が開口3に密着接合される。保存時には
開口3にシール材4を介してダミーキャップ12が取り
付けられ、ダミーキャップ12は止め材7により開口3
に留め置かれる。これにより、保存時、シール材4及び
開口3の部分が汚染されることが防止される。
【0016】次に、本実施例の哺乳瓶1を使用する場合
を図1〜図3に従って説明する。図1に示す状態で哺乳
瓶1を電子レンジ内にいれ、高周波誘電加熱により室温
から37℃乃至40℃まで10秒程度で加温する。この
場合、哺乳容器1を長期間貯蔵して置いてもミルク溶解
液5が水腐りや菌の繁殖を生じることがない。このた
め、煮沸などを必要としない安全なミルク溶解液5にミ
ルク粉末を投入して調製することができる。このため、
電子レンジ等に10秒間程度の加温で授乳ミルクが直ぐ
に提供できる。また細菌や黴などの繁殖が全く見られな
い精製水であるため、アトピー等の幼児患者のアレルギ
ーなどを極力防止することができる。従って、ミルク溶
解液5をほぼ40℃に加温した状態で、止め材7を取り
外し、シール材4を剥がし、所定のミルク粉末を樹脂瓶
2に投入する。この場合、樹脂瓶2には窒素ガス6の充
填により空隙が十分に存在するため、ミルク粉末を簡単
且つ安心して樹脂瓶2に投入することができる。そし
て、ミルク溶解液5とミルクを攪拌して、図3に示す如
くミルク液14を作製する場合でも、人工乳首8を無理
に取り付けなくても開口3からこぼれないように混合す
ることもできる。
【0017】次に、図2に示す如く人工乳首8を樹脂瓶
2の開口3に接続し、再び止め材9を樹脂瓶2の開口3
に取付ける。このとき、人工乳首8の先端8Aを止め材
9の開口13に挿通し、周縁部8Bを止め部材9の内顎
部11で液密に留め置き、また通気機構16の開口孔1
8が潰れないように止め置かれる。そして、図3に示す
ような授乳状態となる。尚、上記実施例ではミルク溶解
液4を無菌充填水としたが、水以外の安定な糖、ミネラ
ル、ビタミン、安定剤などを溶解しておいても良い。こ
のような哺乳瓶1にあっては、本発明の目的である落下
による耐衝撃が高い一方、シール材4を上述の易剥離強
度とすることができる。また実施サンプルを110℃、
40分間でオートクレーブ滅菌を行い製造し、以下の落
下衝撃試験が行う。尚、参考例サンプルを充填液5を満
杯、90、85、80容積%にした以外は同様な条件で
製造する。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から実施サンプルは安全領域で
ある高さ1m以上の落下衝撃を完全に満たしたが、参考
例サンプルの一部には開口3とシール材4の破封が見ら
れた。但し、かかる実験ではシール材4の開口3が直接
落下衝撃部としないこととした。実施サンプルにおいて
も、開口3が直接落下衝撃部となった場合には1mmで
も破封するものが見られた。従って、保存のためには止
め材9を用いることが好ましいことも分かった。
【0020】次に、図4及び図5に従って第二実施例の
哺乳瓶21について詳述する。第二実施例の哺乳瓶21
は、第一実施例の哺乳瓶1とほぼ同様な構成であるが以
下の点が相違する。樹脂瓶22はポリプロピレンのブロ
ー成形物であり、その側壁には溝条リブ23、23が形
成されている。また、ミルク溶解液24は無菌充填され
た純水である。そして、樹脂瓶22の上部に清浄エア2
5が25容積%充填されている。樹脂瓶22の開口26
は第一実施例と同様に螺合部7が形成される他、機械ワ
ークに固定するためのフランジ部27が形成されてい
る。かかるフランジ部27で樹脂瓶22が支持された状
態で、超音波溶着により、樹脂性の蓋体29が開口に液
密に取付られる。図5に示す如く、蓋体29は、底部3
0、側部31、フランジ部32からなり、フランジ部3
2の熱溶着を介して開口3に液密に取付られる。底部3
0のはプルリング33が取付られると共に、その裏面に
は第一の開封切れ込み部34と第二の開封切れ込み部3
5が形成される。プルリング33を1000gの引張力
で引くことにより、第一の開封切れ込み部34に沿っ
て、底部30の全体が取り除かれるようになっている。
また、樹脂瓶22には、第一実施例と同様に止め材9及
びダミーキャップ12が設けられている。このような構
成の哺乳瓶1にあっても落下衝撃等に強く、その一方で
容易な開封ができる。また安全なミルク溶解液が提供さ
れるのも第一実施例の哺乳瓶1と同様である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る哺乳瓶
によれば、第一に使用時に容易に開封することができ、
ミルク粉末の混合溶解が容易にできる。第二に落下衝撃
に十分に耐え、保存時にミルク溶解液がシール材の破封
により汚染されるおそれがない。また製造時にあっては
オートクレーブ処理の圧力調整条件が極めて容易に設定
できる。第三にミルク溶解液は無菌又は滅菌充填溶液で
あるので、使い捨てが便利で安全且つ衛生的である。そ
して、ミルク調製時に、ミルクを冷却する手間もなく簡
易な発熱手段で容易にミルクを適温にすると共に、アレ
ルギー異常を極力防止したミルクの調製ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る哺乳瓶の第一実施例の半断面図で
ある。
【図2】第一実施例の哺乳瓶の使用時の分解半断面図で
ある。
【図3】第一実施例の哺乳瓶の使用時の状態を示す半断
面図である。
【図4】第二実施例の哺乳瓶の半断面図である。
【図5】第二実施例の哺乳瓶に用いられるシール材の上
面図である。
【符号の説明】
1、21 哺乳瓶 2、22 樹脂瓶 3 樹脂瓶の開口 4 シール材 5 ミルク溶解液 6 窒素ガス 7 開口の螺合部 8 人工乳首 9 止め材 10 止め材の螺合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定容積性を有し且つ透明性を有する樹脂
    瓶であって、使用時に人工乳首が液密に接合される開口
    を有し、該開口に手開放可能なシール材が設けられ、上
    記樹脂瓶内に液が無菌或いは滅菌した状態で充填されて
    おり、また上記樹脂瓶内に耐衝撃用の緩衝気体が15〜
    45容積%の範囲で充填されていることを特徴とする哺
    乳瓶。
  2. 【請求項2】 上記無菌液は、除菌フィルタを通して上
    記容器内に充填されていることを特徴とする請求項1記
    載の哺乳瓶。
  3. 【請求項3】 上記無菌液或いは滅菌液は、上記樹脂瓶
    と共にオートクレーブ滅菌されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の哺乳瓶。
  4. 【請求項4】 上記樹脂瓶は、ポリプロピレン系樹脂か
    らなることを特徴とする請求項3記載の哺乳瓶。
  5. 【請求項5】 上記手開放可能なシール材は、易ピール
    可能に上記開口に貼着されていることを特徴とする請求
    項1記載の哺乳瓶。
  6. 【請求項6】 上記手開放可能なシール材は、プルオー
    プン用の切れ込み部が形成されているものであることを
    特徴とする請求項1記載の哺乳瓶。
  7. 【請求項7】 上記無菌液或いは滅菌液は、固形ミルク
    が溶解される精製水、蒸留水、RO水又はミネラル、ビ
    タミン、糖、アミノ酸、ベプチドの何れかを含むこれら
    の溶液からなる溶解液であることを特徴とする請求項1
    〜6の何れかに記載の哺乳瓶。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002143275A (ja) * 2000-08-31 2002-05-21 Combi Corp 哺乳ビン
JP2010524550A (ja) * 2007-04-16 2010-07-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 飲料を生成するための装置及びその装置の使用

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