JPH1054671A - 高温炉の補修装置及び補修方法 - Google Patents

高温炉の補修装置及び補修方法

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JPH1054671A
JPH1054671A JP22603596A JP22603596A JPH1054671A JP H1054671 A JPH1054671 A JP H1054671A JP 22603596 A JP22603596 A JP 22603596A JP 22603596 A JP22603596 A JP 22603596A JP H1054671 A JPH1054671 A JP H1054671A
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furnace
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孝則 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温炉の炉壁の補修対象部位、炉壁状況を観
察する撮像手段の焦点、損傷箇所に補修材料を吹き付け
る補修材吹き付け手段の吹き付け中心の位置合わせを確
実に行って、損傷箇所の補修を確実に行うことができる
と共に、補修の際の補修材料の跳ね返りにより観察手段
が使用不可能となるのを防止できる安価で簡単な構造か
らなる高温炉の補修装置及び補修方法を提供する。 【解決手段】 高温炉14内に進退及び回転駆動可能
で、しかも、端部には異なる位相角度で撮像窓11aと
材料放出窓11bとが設けられた保護管11と、保護管
11内に配置され、撮像窓11aから高温炉14内の炉
壁26を撮像する撮像手段12と、保護管11内に配置
され、材料放出窓11bから炉壁26の損傷箇所である
補修対象部位25に向けて補修材料を放出する補修材吹
き付け手段13とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉や製鋼炉、コ
ークス炉などの高温域で使用する高温炉の炉壁の亀裂や
剥離といった損傷箇所(又は補修対象部位という)を補
修する高温炉の補修装置及び補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高温炉の炉壁を補修して、その延
命化を図るため、特公平5−17277号公報や、特公
平5−65553号公報、特公平3−9955号公報、
特開平5−311173号公報に、高温炉の炉壁をテレ
ビカメラや光ファイバー等の撮像手段を用いて観察する
と共に、該観察により発見された損傷箇所にモルタル等
の補修材料や溶射材料を放出して補修する技術が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の技術では、未だ、以下の課題を有していた。 特公平5−17277号や特公平5−65553号公
報記載の方法では、図5に示すように、コークス炉の炉
壁59を観察する光ファイバー50の先端と、該炉壁5
9の損傷箇所に補修材料を吹き付ける補修材吹き付けノ
ズル51の先端とを、保護管52の下端部に形成された
覗き窓52aに向けた状態で、上、下に離間配置してい
る。
【0004】ところが、炉壁59と保護管52との離隔
距離Lが変わると、炉壁59の損傷箇所、光ファイバー
50の焦点位置、及び補修材吹き付けノズル51の吹き
付け中心との位置合わせが困難となり、補修が困難にな
るという問題があった。また、光ファイバー50の先
端、及び補修材吹き付けノズル51の先端を、同じ覗き
窓52aに向けているため、たとえ、上、下に離間配置
していても、損傷箇所に向けて補修材料を吹き付けたと
きの跳ね返りが光ファイバー50の先端部に付着し易
く、このため、撮像品質の劣化や、補修材料の熱収縮に
よる破損が生じるという問題があった。
【0005】また、特公平3−9955号公報では、
図6に示すように、保護管53の先端部を回動可能にし
て、損傷箇所の補修を行う装置が提案されているが、こ
の場合も、前記と同様、テレビカメラ54のヘッドと、
補修材吹き付けノズル55の先端を、同じ向きでその半
径方向に離隔配置しているため、前記と同様、炉壁59
と保護管53との離隔距離が変わると、炉壁59の損傷
箇所、テレビカメラ54の焦点、及び補修材吹き付けノ
ズル55の吹き付け中心の位置合わせが困難になるとい
う問題があった。
【0006】また、前記と同様、テレビカメラ54のヘ
ッドと、補修材吹き付けノズル55の先端を、同じ方向
に向けているため、たとえ、その半径方向に離隔配置し
ても、補修の際の跳ね返りがテレビカメラ54のヘッド
に付着するという問題があった。さらに、特開平5−
311173号公報記載の装置では、図7に示すよう
に、保護管56の先端を屈曲可能とし、テレビカメラ5
7のヘッドと補修材吹き付けノズル58の先端を離して
補修しているが、前記と同様、炉壁59と保護管56と
の離隔距離Lが変わると、炉壁59の損傷箇所、テレビ
カメラ57の焦点、及び補修材吹き付けノズル58の吹
き付け中心との位置合わせが困難になるという問題があ
った。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、高温炉の炉壁の損傷箇所、前記炉壁状況を観察
する撮像手段の焦点、前記損傷箇所に補修材料を吹き付
ける補修材吹き付け手段の吹き付け中心の位置合わせを
確実に行って、前記損傷箇所の補修を確実に行うことが
できると共に、補修の際の補修材料の跳ね返りにより観
察手段が使用不可能となるのを防止できる安価で簡単な
構造からなる高温炉の補修装置及び補修方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の高温炉の補修装置は、高温炉内に進退及び回転駆
動可能で、しかも、端部には異なる位相角度で撮像窓と
材料放出窓とが設けられた保護管と、前記保護管内に配
置され、前記撮像窓から前記高温炉内の炉壁を撮像する
撮像手段と、前記保護管内に配置され、前記材料放出窓
から前記炉壁の損傷箇所である補修対象部位に向けて補
修材料を放出する補修材吹き付け手段とを有している。
請求項2記載の高温炉の補修装置は、請求項1記載の高
温炉の補修装置において、前記異なる位相角度は、前記
保護管の軸心を中心に90〜180°の範囲内である。
請求項3記載の高温炉の補修装置は、請求項1又は2記
載の高温炉の補修装置において、前記撮像手段によって
撮像された画像をデジタル処理して前記補修対象部位の
図心を求め、前記補修材吹き付け手段の吹き付け中心を
求める演算手段を有している。
【0009】請求項4記載の高温炉の補修方法は、高温
炉内に進退及び回転駆動可能で、しかも、端部には異な
る位相角度で撮像窓と材料放出窓とが設けられた保護管
と、該保護管内に配置され、前記撮像窓から前記高温炉
内の炉壁を撮像する撮像手段と、前記保護管内に配置さ
れ、前記材料放出窓から前記炉壁の損傷箇所である補修
対象部位に向けて補修材料を放出する補修材吹き付け手
段と、前記撮像手段によって撮像された画像をデジタル
処理して前記補修対象部位の図心を求め、前記補修材吹
き付け手段の吹き付け中心を求める演算手段とを有する
補修装置を用いて、前記高温炉の補修を行う方法であっ
て、前記撮像手段によって撮像された画像をデジタル処
理して、極度に明るい部分又は極度に暗い部分である補
修対象部位の図心を演算し、前記補修材吹き付け手段の
吹き付け中心を求めて、前記保護管を回転及び必要に応
じて進退し、前記補修材吹き付け手段を前記図心に向け
て補修材料の吹き付けを行う。請求項5記載の高温炉の
補修方法は、請求項4記載の高温炉の補修方法におい
て、前記補修材吹き付け手段によって補修材料の吹き付
けを行った後、再度、保護管を回動させて、吹き付けを
行った後の前記炉壁又はその周りの炉壁を撮像し、次の
補修対象部位を検知して補修を行う工程を繰り返して、
前記高温炉の補修を行う。
【0010】ここで、高温炉とは、高炉や製鋼炉、コー
クス炉、加熱炉、熱処理炉等の製錬や精錬、加熱処理等
を行うものをいう。また、保護管とは、たとえ、高温炉
内に挿入しても、破損や溶損等を抑制できるものをい
い、通常、水冷管等が使用される。また、保護管の表面
には耐火物層を設けてもよい。また、保護管に設けられ
る撮像窓、及び材料放出窓は、保護管の軸心を中心に9
0〜180°の範囲で位相角度を異ならせて離間配置す
るのが望ましい。これは、前記位相角度が90°未満に
なると撮像窓内に配置される撮像手段に補修材料が跳ね
返って付着し易くなり、また、前記位相角度が180°
を超えても前記と同様補修材料が付着し易くなるからで
ある。
【0011】また、撮像窓や材料放出窓には、補修材料
の跳ね返りの付着を防止するフードを設けてもよく、更
に、撮像窓には、透明又は半透明のガラス板や赤外線カ
ットオフフィルター等の防護板を設けてもよい。また、
撮像手段とは、テレビカメラや、集光レンズ及び該集光
レンズで結像された像を伝送する光ファイバー等をい
う。また、補修材吹き付け手段とは、粉粒状のセメント
と水とを混合しながら吹き付けるものや、粉粒状のモル
タルを吹き付けるもの等をいう。
【0012】そのほか、金属酸化物の粉末にガラス原料
粉末を混合したものや、前記金属酸化物の粉末中に更に
金属粉末を加えたもの等を吹き付けるもの、更に、粉粒
状のモルタルを高温の燃焼炎で溶融しながら吹き付ける
もの等も使用できる。また、補修材吹き付け手段は、保
護管内に補修材料を溜めるタンクを設けて、外部から水
等の圧送用液体や空気等の圧送用ガスを供給することに
より、吹き付けてもよいし、また、外部から補修材料を
圧送用液体や圧送用ガスと共に送給してもよい。
【0013】また、本発明の補修装置では、例えば、コ
ークスを窯だしするとき等、高温炉内が暗いときに使用
する場合を考慮して、保護管内に、高温炉内を明るく照
らし出すライトガイドや、レーザ光照射手段等を設けて
もよい。また、本発明の補修装置では、コークス炉上の
炉団方向に敷設されたレール上を移動する第1の移動台
車と、該第1の移動台車上面の炉長方向に敷設されたレ
ール上を移動する第2の移動台車とを備えた走行台車
や、多彩なステアリング機能を有する走行台車を備えて
もよい。また、本発明の補修方法では、例えば、コーク
ス炉の補修を行う場合、石炭を乾留するときだけでな
く、コークスを窯だしするときにも行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0015】まず、図1及び図2を参照して、本発明の
一実施の形態に係る高温炉の補修装置10の全体構成に
ついて説明する。図示するように、本実施の形態に係る
高温炉の補修装置10は、高温炉の一例であるコークス
炉14内に進退可能でかつその軸心を中心に回転駆動可
能、しかも、その端部には異なる位相角度で撮像窓11
aと材料放出窓11bとが設けられた保護管11と、該
保護管11内に配置され、撮像窓11aからコークス炉
14内の炉壁26を撮像する撮像手段12と、前記保護
管11内に配置され、材料放出窓11bから炉壁26の
補修対象部位に向けて補修材料を放出する補修材吹き付
け手段13とを有している。以下、これらについて詳し
く説明する。
【0016】まず、図1を参照して高温炉の一例である
コークス炉14の全体構成について説明する。図1に示
すように、コークス炉14は、石炭を乾留する炭化室1
4aと、炭化室14aを高温に加熱する燃焼室14bと
が、炉長方向に交互に配置されると共に、これらの下部
に、燃焼室14bで燃焼する燃料や空気を予熱する蓄熱
室(図示せず)が配置された周知構造からなっている。
そして、炭化室14aの上部には石炭装入口14c、燃
焼室14bの上部には点検口14dがそれぞれ開口され
ており、この点検口14dから燃焼室14b内に保護管
11が出し入れ可能になっている。
【0017】次に、図1及び図2を参照して、本実施の
形態に係る高温炉の補修装置10の具体的構成について
説明する。図1に示すように、前記保護管11は、例え
ば、ステンレス鋼板等の耐熱性鋼板からなる長尺な三重
構造の中空円筒状となっており(図2参照)、冷却水供
給手段15によって冷却水が還流されるようになってい
る。そして、該保護管11の上端部に連結された回転駆
動手段の一例である電気モータ16によってその軸心を
中心に回転駆動されると共に、コークス炉14上に配置
された昇降手段17により昇降可能となっている。
【0018】また、前記昇降手段17は、図1に示すよ
うに、前記保護管11と同じか又はそれ以上の長さを有
する長尺なねじ棒17aと、該ねじ棒17aの両端部を
それぞれ回転自在に軸支する軸支部17bと、ねじ棒1
7aの一端に連結された回転駆動手段の一例である電気
モータ17cと、ねじ棒17aにその一端が螺着される
と共に、他端が保護管11の上端部に固着された連結部
17dとを有している。なお、前記上方の軸支部17b
は図示しない支柱により支持されている。
【0019】また、前記保護管11内には、図2に示す
ように、撮像手段の一例であるテレビカメラ12が下方
を向いて固定配置されており、その下方に約45°傾斜
して配置されたミラー18、及び撮像窓11aを介し
て、図中矢視する如く炉壁26を撮像できるようになっ
ている。そして、該テレビカメラ12により撮像された
画像は、図1に示すように、モニターテレビ19に結像
されるようになっており、オペレータがオンラインで炉
壁26の状況を観察できる。一方、演算手段20にも伝
送されるようになっており、ここでデジタル処理して補
修対象部位の図心を求め、補修材吹き付け手段13の吹
き付け中心を求めることができるようになっている。
【0020】そして、図1に示すように、演算手段20
により算出された補修材吹き付け手段の吹き付け中心に
基づいて、制御部24が電気モータ16、17cを制御
するようになっている。また、該制御部24は、冷却水
供給手段15や後述する補修材供給手段22をも制御す
るようになっている。
【0021】また、保護管11内には、図2に示すよう
に、該保護管11の軸心を中心に撮像窓11aから18
0°偏倚した位置に設けられた材料放出窓11bに配置
された補修材吹き付け手段の一例である補修材吹き付け
ノズル13に連通すると共に、その基端部側が補修材供
給手段22に連通する補修材供給管21が配置されてい
る。
【0022】なお、撮像窓11aの撮像中心軸と材料放
出窓11bの吹き付け中心軸は一致している。即ち、保
護管11の下端からの各中心軸の離間距離は同じ(L1
=L2 )となっている。また、撮像窓11a及び材料放
出窓11bには、補修材量の跳ね返りを防止するフード
23、23aが設けられている。
【0023】続いて、図1〜図3を参照して、以上のよ
うに構成された高温炉の補修装置10を用いてコークス
炉を補修する方法について説明する。まず、電気モータ
17cを駆動して、コークス炉14の燃焼室14b内に
保護管11を入れた後、電気モータ16を駆動して、撮
像窓11aを炉壁26の方に向け、テレビカメラ12の
焦点を合わせる。次に、保護管11を炉壁26の上下、
左右、前後に動かしながら、テレビカメラ12で炉壁2
6を撮像する。そして、炉壁26の中で極度に明るい部
分や極度に暗い部分をモニターテレビ19で発見した
ら、その部分がテレビカメラ12の画角内、即ち撮像範
囲内に入るように調整する。
【0024】次に、テレビカメラ12でその部分を撮像
して記憶し、この記憶された画像信号をデジタル変換し
て明度が256階調に白黒画像に変換する。変換された
画像の明暗度0〜255の指標にのうち、例えば、50
%(128)を閾値として、これより明るい領域Sを補
修対象部位25とする(図3参照)。そして、この領域
Sの補修対象部位25中に指標128〜255の明暗度
を有する画素領域(f(i,j))が分布していること
から、下記式(1)及び式(2)により補修対象部位2
5の重心を算出する。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】次に、前記式(1)及び式(2)により算
出された補修対象部位25の重心(X1,Y1)が、テ
レビカメラ12の画角中心になるように、保護管11の
撮像窓11aの位置を調整する。そして、補修対象部位
25の重心とテレビカメラ12の画角中心を合わせた
後、保護管11をその軸心を中心に180°回動し、そ
のまま補修材料の吹き付けを行って、補修対象部位25
の補修を行う。
【0028】この際、撮像窓11a及び材料放出窓11
bが180°反対向きなので、ミラー18やテレビカメ
ラ12のヘッド部等に補修材料の跳ね返り(又はスプラ
ッシュという)等の汚れが付くのを防止することができ
る。また、補修対象部位25の重心に向かって補修材料
を吹き付けるので、例えば、補修対象部位25の端の方
を吹き付ける場合に比べて、補修材料の拡散を利用する
ことにより、補修対象部位25全体に万偏なくかつ短時
間に確実な補修を行うことができる。
【0029】更に、撮像窓11aの撮像中心、及び材料
放出窓11bの吹き付け中心が同軸線上となっているの
で、演算手段20で算出された補修対象部位25の重心
(又はテレビカメラ12の画角中心)と補修材吹き付け
ノズル13の吹き付け中心が狂うのを防止でき、確実な
補修を行うことができる。その後、再度、保護管11を
180°回動させて、吹き付けを行った炉壁26又はそ
の周辺を撮像し、極度に明るい部分や極度に暗い部分を
発見したら、前記と同様の操作を繰り返して補修を行
う。
【0030】以上のように本実施の形態に係る高温炉の
補修装置10及び補修方法においては、保護管11の撮
像窓11aと材料放出窓11bとをその軸心方向に18
0偏倚した位置に離隔配置するだけでなく、それぞれフ
ード23、23aを設けたので、補修対象部位25に補
修材料を吹き付ける際に、その跳ね返りがテレビカメラ
12やミラー18等の撮像系を汚すのを確実に防止する
ことができる。
【0031】また、補修対象部位25の重心に向かって
補修材料を吹き付けるので、補修対象部位全体に万偏な
くかつ短時間に確実な補修を行うことができる。更に、
撮像窓11aの撮像中心、及び材料放出窓11bの吹き
付け中心が同軸線上となっているので、確実な補修を行
うことができる。
【0032】また、従来、図4に示すように、コークス
炉の炉壁26に発生する亀裂は、燃焼室14bから炭化
室14a側に向かって分岐するようなものであったた
め、特公平3−9955号公報記載の装置のように、炭
化室14a側から補修すると、多大な補修時間を要した
が、本実施の形態では、コークス炉14の炉壁26を燃
焼室14b側から補修材料を吹き付けて補修するので、
補修時間を極めて短縮することができ、作業性を向上で
きる。
【0033】また、炭化室14a側から補修する場合、
炉壁26や亀裂内にカーボンが付着しているため、この
カーボンを一旦バーナー等で燃焼除去する必要があった
が、この燃焼除去作業を省略でき、補修時間を更に短縮
して、作業性を向上できる。更に、補修を行った後、コ
ークスの窯だしを考慮して、炉壁面の凹凸をなくす作業
も必要であったが、これも省略することができる。
【0034】従って、コークス炉14では、石炭を乾留
する際に約千度以上の高温まで昇温され、できたコーク
スを外部に押し出す際には常温近い低温まで降温される
というヒートサイクルを受けることにより、炉壁26に
剥離又は亀裂等の損傷が発生し易いだけでなく、石炭を
乾留する際に該石炭が膨張する膨張圧や、コークスを窯
だしする際に該コークスとの摩擦によって生じる損傷が
酷くなり易く、このため、短命化が進むという問題があ
ったが、これを抑制して、長寿命化を図ることができ
る。
【0035】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事
項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変容例も
含むものである。例えば、炉壁の損傷は主として目地部
分に起こり易いので、目地の位置を予め記憶しておき、
撮像中心が目地上を走行させるよう、昇降手段及び回転
駆動手段を駆動すれば、さらに炉壁の補修時間を大幅に
短縮することができる。
【0036】また、本実施の形態では、保護管11内に
テレビカメラ12を設置したが、保護管11内に光ファ
イバー(図示せず)を配設すると共に、保護間11の基
端側にテレビカメラ12を設置して像を転送して撮像し
てもよい。また、本実施の形態では、テレビカメラ12
から伝送される画像信号を、明暗度0〜255の指標に
対し50%(128)を閾値として、これを基準にデジ
タル処理したが、これに限定されず、種々の値を閾値と
することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜3記載の高温炉の補修装置においては、保護管の撮
像窓と材料放出窓を位相角を変えて離隔配置したので、
安価でかつ簡単な構造により、補修対象部位に補修材料
を吹き付ける際の跳ね返りが撮像手段に付着して撮像品
質が劣化したりするのを防止することができる。従っ
て、炉壁の補修対象部位を確認して、確実に補修するこ
とができ、高温炉の延命化を図ることができる。
【0038】特に、請求項2記載の高温炉の補修装置に
おいては、撮像窓及び材料放出窓は、保護管の軸心を中
心に90〜180°の範囲でその位相角度が異なるの
で、前記跳ね返りの確実な抑制効果を図ることができ、
前記と同様、炉壁の補修対象部位の確実な補修を行って
高温炉の延命化を図ることができる。請求項3記載の高
温炉の補修装置においては、撮像手段によって撮像した
画像をデジタル処理して補修対象部位の図心を求め、補
修材吹き付け手段の吹き付け中心を求める演算手段を備
えるので、補修材料を吹き付ける際の拡散を利用して補
修対象部位全体に万偏なく吹き付けを行うことができ、
確実な補修を行って、前記と同様、高温炉の延命化を図
ることができる。
【0039】請求項4、5記載の高温炉の補修方法にお
いては、前記撮像手段によって撮像された画像をデジタ
ル処理して、極度に明るい部分又は極度に暗い部分であ
る補修対象部位の図心を演算し、前記補修材吹き付け手
段の吹き付け中心を求めて、前記保護管を回転及び必要
に応じて進退し、前記補修材吹き付け手段を前記図心に
向けて補修材料の吹き付けを行うので、補修材料を吹き
付ける際の拡散を利用して補修対象部位全体に万偏なく
吹き付けを行うことができ、確実な補修を行って、前記
と同様、高温炉の延命化を図ることができる。
【0040】特に、請求項5記載の高温炉の補修方法に
おいては、補修材吹き付け手段によって補修材料の吹き
付けを行った後、再度、保護管を回動させて、吹き付け
を行った後の前記炉壁又はその周りの炉壁を撮像し、次
の補修対象部位を検知して補修を行う工程を繰り返し
て、前記高温炉の補修を行うので、確実な補修を行って
高温炉の延命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高温炉の補修装置
の全体構成を示す説明図である。
【図2】同高温炉の補修装置の保護管の説明図である。
【図3】補修対象部位の説明図である。
【図4】コークス炉の炉壁に発生する亀裂の説明図であ
る。
【図5】従来のコークス炉炉壁の補修方法の説明図であ
る。
【図6】従来のコークス炉炉壁の遠隔補修装置の説明図
である。
【図7】従来のコークス炉炉壁の補修装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 高温炉の補修装置 11 保護管 11a 撮像窓 11b 材料放
出窓 12 テレビカメラ(撮像手段) 13 補修材吹き付けノズル(補修材吹き付け手段) 14 コークス炉(高温炉) 14a 炭化室 14b 燃焼室 14c 石炭装
入口 14d 点検口 15 冷却水供
給手段 16 電気モータ(回転駆動手段) 17 昇降手段 17a ねじ棒 17b 軸支部 17c 電気モータ(回転駆動手段) 17d 連結部 18 ミラー 19 モニター
テレビ 20 演算手段 21 補修材供
給管 22 補修材供給手段 23 フード 23a フード 24 制御部 25 補修対象部位 26 炉壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温炉内に進退及び回転駆動可能で、し
    かも、端部には異なる位相角度で撮像窓と材料放出窓と
    が設けられた保護管と、 前記保護管内に配置され、前記撮像窓から前記高温炉内
    の炉壁を撮像する撮像手段と、 前記保護管内に配置され、前記材料放出窓から前記炉壁
    の損傷箇所である補修対象部位に向けて補修材料を放出
    する補修材吹き付け手段とを有していることを特徴とす
    る高温炉の補修装置。
  2. 【請求項2】 前記異なる位相角度は、前記保護管の軸
    心を中心に90〜180°の範囲内であることを特徴と
    する請求項1記載の高温炉の補修装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段によって撮像された画像を
    デジタル処理して前記補修対象部位の図心を求め、前記
    補修材吹き付け手段の吹き付け中心を求める演算手段を
    有していることを特徴とする請求項1又は2記載の高温
    炉の補修装置。
  4. 【請求項4】 高温炉内に進退及び回転駆動可能で、し
    かも、端部には異なる位相角度で撮像窓と材料放出窓と
    が設けられた保護管と、該保護管内に配置され、前記撮
    像窓から前記高温炉内の炉壁を撮像する撮像手段と、前
    記保護管内に配置され、前記材料放出窓から前記炉壁の
    損傷箇所である補修対象部位に向けて補修材料を放出す
    る補修材吹き付け手段と、前記撮像手段によって撮像さ
    れた画像をデジタル処理して前記補修対象部位の図心を
    求め、前記補修材吹き付け手段の吹き付け中心を求める
    演算手段とを有する補修装置を用いて、前記高温炉の補
    修を行う方法であって、 前記撮像手段によって撮像された画像をデジタル処理し
    て、極度に明るい部分又は極度に暗い部分である補修対
    象部位の図心を演算し、前記補修材吹き付け手段の吹き
    付け中心を求めて、前記保護管を回転及び必要に応じて
    進退し、前記補修材吹き付け手段を前記図心に向けて補
    修材料の吹き付けを行うことを特徴とする高温炉の補修
    方法。
  5. 【請求項5】 前記補修材吹き付け手段によって補修材
    料の吹き付けを行った後、再度、保護管を回動させて、
    吹き付けを行った後の前記炉壁又はその周りの炉壁を撮
    像し、次の補修対象部位を検知して補修を行う工程を繰
    り返して、前記高温炉の補修を行うことを特徴とする請
    求項4記載の高温炉の補修方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020056204A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 日本製鉄株式会社 煙突内部の壁面吹付け補修装置

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