JPH1054863A - 故障点標定方法および装置 - Google Patents

故障点標定方法および装置

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JPH1054863A
JPH1054863A JP8212783A JP21278396A JPH1054863A JP H1054863 A JPH1054863 A JP H1054863A JP 8212783 A JP8212783 A JP 8212783A JP 21278396 A JP21278396 A JP 21278396A JP H1054863 A JPH1054863 A JP H1054863A
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JP
Japan
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transmission line
voltage
optical
fault
electric
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Application number
JP8212783A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kumegawa
宏 久米川
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電線11の落雷や地絡などの発生した故障
点Pを標定するためのフォルトロケータにおいて、低コ
ストな構成で、分岐路12などの影響を受けることな
く、高精度な標定を可能とする。 【解決手段】 親局である電気所Aの送信装置A0から
は、光電圧センサA5および光電変換回路A6によって
故障によるサージ電圧を検知すると、トリガ回路A7お
よび光パルス発生回路A8によって、前記送電線11と
並行に布設されている光伝送路13へ光パルスを発射す
る。これに応答して、子局である電気所B,Cの受信装
置B0,C0では、光電圧センサB5,C5および光電
変換回路B6,C6によって、前記サージ電圧を検知す
るとともに、光パルス受信回路B7,C7によって前記
光パルスを検知し、計測回路B8,C8によって両者の
到達時間差を計測し、その計測結果から標定回路B9,
C9は故障点Pの位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線において、
地絡や落雷などの発生した故障点を標定する、いわゆる
フォルトロケータと称される故障点標定装置およびその
標定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記故障点を標定するために、従来から
広く用いられている距離継電器は、1サイクル間で電圧
と電流との関係から故障点の標定を行い、次のサイクル
で遮断器をトリップするように構成されている。したが
って、たとえば500(kV)用の高速の継電器で、故
障点を標定して遮断器をトリップするまでに1.5(サ
イクル)、すなわち50Hzで30(msec)程度の
時間を要する。
【0003】したがって、長時間を要するので、典型的
な従来例として、たとえば本件出願人らによる特願昭6
3−259849号などのフォルトロケータが提案され
ている。
【0004】この従来技術では、故障による線間波と対
地波との伝播速度差を利用し、標定を高速で行うように
工夫されている。しかしながらこの従来技術では、線間
波と対地波との分離が困難であるという問題がある。こ
のため、他の従来技術として、図7で示すような、C型
と称されるフォルトロケータが提案されている。
【0005】図7は、そのC型フォルトロケータの故障
点標定原理を説明するための図である。フォルトロケー
タ1は、親局となる電気所aにおいて、容量変成器2を
介して送電線3に接続されている。送電線3は、前記電
気所aと、子局となる電気所bとの間を接続している。
前記電気所a,bは、変電所や開閉所などである。
【0006】図8は、前記フォルトロケータ1による故
障点の標定動作を説明するための送電線3の電気所a側
での電圧波形図である。フォルトロケータ1は、落雷や
短絡などの故障によるサージ電圧を検出すると、時刻t
0で示されるように、前記送電線3へ高周波のインパル
スを送出する。前記高周波インパルスは送電線3を伝播
し、時刻t1,t2で示すねん架点、時刻t3で示す故
障点p、時刻t4で示す終端の電気所bなどによる反射
波を観測することができる。
【0007】前記ねん架点および終端などによる固定反
射は、予めその反射波が到達するまでの時間が分ってお
り、したがって前記高周波インパルスの送出時刻t0か
ら故障点pによる反射波の到達時刻t3までの時間の1
/2と、3×108 (m/s)の光速と略等しい高周波
インパルスの速度とを乗算することによって、故障点p
の電気所aからの距離を求めることができる。このよう
にして、フォルトロケータ1は、送電線3における故障
点pの標定を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなフォルト
ロケータ1では、送電線3に高周波インパルスを送出す
る必要があり、フォルトロケータ1と送電線3とを電気
的に絶縁することは困難である。したがって、前記サー
ジ電圧によって該フォルトロケータ1が破損する可能性
があり、かつパワー素子等が必要でコストが嵩むという
問題がある。
【0009】また、以下のような理由から、故障点の標
定精度が劣るという問題がある。前記高周波インパル
スは、故障が解消するまでに故障点pに到達する必要が
あり、前記サージ電圧を検知すると直ちに高周波インパ
ルスを出力する必要があり、高い応答速度が要求され
る。前記サージ電圧中に前記反射波が埋れてしまい、
故障点pからの反射波を検知できない場合も生じる。ま
た、ノイズ等の影響を除去するために、図8において破
線で示すようなフィルタ処理が必要となる。図7にお
いて参照符4で示すように送電線3に分岐路が形成され
ている場合には、電気所a側から見て、故障点pが分岐
点r以遠にあると、その分岐路4の電気所cと、送電線
3の電気所bとのどちらの経路上に故障が発生している
のかを判定することができない。特に雷の場合、前記
高周波インパルスが故障点に到達するまで、たとえば数
百μsecの間に、故障が復旧してしまえば、故障点を
検知できないことになる。
【0010】本発明の目的は、低コストで、かつ高精度
に故障点を標定することができる故障点標定方法および
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る故
障点標定方法は、電気所間を接続する送電線における故
障点を標定するための方法において、一方の電気所側で
は、前記送電線に故障によって発生したサージ電流また
は電圧を検知すると、前記送電線と並行に布設されてい
る光伝送路に光パルスを発射し、他方の電気所側では、
前記サージ電流または電圧と光パルスとの到達時間差を
計測し、少なくともいずれか一方の電気所側で、前記到
達時間差と、サージ電流または電圧の伝播速度と、光パ
ルスの伝播速度とを用いて故障点を標定することを特徴
とする。
【0012】上記の構成によれば、変電所や開閉所など
の電気所間の送電線と並行に布設されており、電気所間
の通信などに使用される光伝送路を用いて、親局となる
一方の電気所側ではサージ電流または電圧に応答して光
パルスを発射し、子局となる1または複数の他方の電気
所側では、それぞれ前記サージ電流または電圧と光パル
スとの到達時間差を計測し、この到達時間差を用いて、
前記サージ電流または電圧と光パルスとの伝播速度が略
等しいことから、既知の値である前記サージ電流または
電圧の検知から光パルスの発射までの時間を前記到達時
間差から減算し、さらに前記伝播速度で除算し、さらに
2で除算することによって、故障点までの距離を求める
ことができる。
【0013】また、前記他方の電気所が複数設けられて
分岐路が形成されており、それらの各他方の電気所側へ
の分岐路に故障が発生しているときには、故障点を有す
る分岐路の電気所側でのみ前記計算結果が一方の電気所
から故障点までの距離となり、残余の分岐路の電気所側
での計算結果は、前記一方の電気所からその分岐路の基
点までの距離となる。
【0014】したがって、既設の光伝送路に、さらに光
パルスの受発光回路等の低コストな構成を用いるだけ
で、高精度に故障点を標定することができる。
【0015】また、請求項2の発明に係る故障点標定装
置は、電気所間を接続する送電線における故障点を標定
するための装置において、前記送電線と並行に布設され
ている光伝送路と、一方の電気所側に設けられ、前記送
電線に故障によって発生するサージ電流または電圧を検
知する第1の検知手段と、一方の電気所側に設けられ、
前記第1の検知手段からの出力に応答し、前記光伝送路
に光パルスを発射する光パルス発生手段と、他方の電気
所側に設けられ、前記サージ電流または電圧を検知する
第2の検知手段と、他方の電気所側に設けられ、前記光
パルスを受信する光パルス受信手段と、他方の電気所側
に設けられ、前記第2の検知手段および光パルス受信手
段からの出力に応答し、前記サージ電流または電圧と光
パルスとの到達時間差を計測する計測手段と、少くとも
いずれか一方の電気所に設けられ、前記計測手段の計測
結果と、サージ電流または電圧の伝播速度と、光パルス
の伝播速度とを用いて故障点を標定する標定手段とを含
むことを特徴とする。
【0016】上記の構成によれば、送電線と並行に布設
されている既設の光伝送路を用いて、親局となる電気所
側では、第1の検知手段によってサージ電流または電圧
を検知すると、光パルス発生手段から前記光伝送路へ光
パルスを発射する。一方、子局となる他方の電気所側で
は、第2の検知手段によって前記サージ電流または電圧
を検知した時刻から、光パルス受信手段によって前記光
伝送路を介する光パルスを受信した時刻までの時間を計
測手段によって計測し、標定手段において、前記計測手
段の計測結果に対して、前記第1の検知手段でのサージ
電流または電圧の検知から光パルス発生手段で光パルス
が発生されるまでの応答遅れ時間を減算した後、相互に
略等しいサージ電流、電圧および光パルスの伝播速度で
除算し、さらに2で除算することによって、故障点まで
の距離を求めることができる。
【0017】したがって、既設の光伝送路を用いて、光
パルスの受発光回路等の低コストな構成を付加するだけ
で、高精度に故障点を標定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1〜図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0019】図1は、本発明の実施の一形態の故障点標
定装置であるフォルトロケータの電気的構成を示すブロ
ック図である。このフォルトロケータは、大略的に、親
局となる発電所や変電所などの電気所A内に設けられる
送信装置A0と、子局となる変電所や開閉所などの電気
所B,C内にそれぞれ設けられる受信装置B0,C0と
を備えて構成されている。電気所A内の母線A1は、ブ
ロッキングコイルA2を介して送電線11と接続されて
いる。また、電気所B内の母線B1は前記送電線11に
接続され、電気所C内の母線C1は前記送電線11から
分岐点Rで分岐している分岐路12に接続されている。
また、電気所A,B間には送電線11と並行に、遠隔制
御や通信などのために光伝送路13が予め布設されてお
り、また分岐路12にも並行に光伝送路14が布設され
ている。
【0020】送信装置A0は、送電線11の導体の浮遊
容量A3に分圧容量A4を接続し、該分圧容量A4の端
子間に生じる送電線11の分圧電圧を取込む。前記分圧
容量A4の端子間電圧は、光電圧センサA5に入力され
ている。この光電圧センサA5は、ポッケルス素子など
の光電素子で実現され、前記分圧容量A4の端子間電圧
に対応して位相が変化し、これが光量の変化となる。し
たがって、一対の受発光素子などで実現される光電変換
回路A6によって、前記受発光素子間の光軸上に配置さ
れる該光電圧センサA5の戻り光量の変化が、電圧変化
として取出される。
【0021】前記光電変換回路A6からの出力はトリガ
回路A7に入力されており、このトリガ回路A7は、光
電変換回路A6からの出力が予め定める閾値以上となる
と、光パルス発生回路A8へトリガ出力を導出する。光
パルス発生回路A8は、前記トリガ出力に応答して、前
記光伝送路13に光パルスを発射する。したがって、送
信装置A0からは、送電線11に所定電圧レベル以上の
サージ電圧が検知されると、光伝送路13へ光パルスが
発射される。
【0022】また受信装置B0では、前記送信装置A0
と同様に、浮遊容量B3に分圧容量B4を設け、その端
子間電圧の変化を光電圧センサB5および光電変換回路
B6によって電圧レベルの変化に変換し、前記サージ電
圧の検知を行う。また、受信装置B0には、光伝送路1
3を介する光パルスを受信するための光パルス受信回路
B7が設けられている。この光パルス受信回路B7から
の出力と前記光電変換回路B6からの出力とは、計測回
路B8に入力されており、この計測回路B8によって、
前記サージ電圧の到達時刻から光パルスの到達時刻まで
の到達時間差が計測される。計測回路B8からの出力は
標定回路B9に入力され、後述するようにして、故障点
Pが送電線11上に存在するか否か、および存在すると
きには、その故障点Pまでの距離を求めることができ
る。
【0023】受信装置C0では、前記受信装置B0と同
様に、浮遊容量C3に分圧容量C4を接続し、その端子
間電圧の変化を光電圧センサC5および光電変換回路C
6によって電圧変化に変換し、光パルス受信回路C7に
よって受信された光伝送路14を介する光パルスとの到
達時間差が計測回路C8で計測され、その計測結果に基
づいて標定回路C9が、前記故障点Pが分岐路12上に
存在するか否か、および存在するときには、その故障点
Pまでの距離を求める。
【0024】前記計測回路B8,C8は、たとえばデジ
タルメモリなどで実現することができ、サージ電圧の到
達時刻と光パルスの到達時刻とをそれぞれ記憶してい
る。これに対応して、標定回路B9,C9はマイクロプ
ロセッサなどで実現され、前記計測回路B8,C8に記
憶されている時刻から到達時間差を計算し、その到達時
間差とサージ電圧および光パルスの伝播速度とから、故
障点Pが、分岐点Rから自局側にあるのか否か、また自
局側であるときにはその故障点Pまでの距離を標定し、
その標定結果を、プリンタや画面などで表示する。な
お、前記標定結果は、前記光伝送路13,14を介し
て、電気所A側に送信するようにしてもよい。
【0025】図2は、上述のように構成されたフォルト
ロケータの故障点標定原理を説明するための波形図であ
る。ただし、故障点Pは電気所Aから分岐点Rまでの間
に存在し、また説明の簡略化のために、送信装置A0が
サージ電圧を検知してから光パルスを発生するまでの応
答遅れ時間を0とする。さらにまた、各電気所A,B,
Cから分岐点Rまでの距離をそれぞれxa,xb,xc
とし、電気所Aから故障点Pまでの距離をxpとする。
【0026】図2中、A,B,Cは各電気所A,B,C
を表し、参照符α1,α2,α3は各電気所A,B,C
で検知されたサージ電圧波形を表す。故障が発生した時
刻をt0とし、時刻ta,tb,tcでそれぞれ示すよ
うに、サージ電圧の線間波が各電気所A,B,Cへ到達
するのに要する時間は、サージ電圧の速度をvpとする
と、式1〜式3で表すことができる。
【0027】 ta=xp/vp …(1) tb={(xa−xp)+xb}/vp …(2) tc={(xa−xp)+xc}/vp …(3) また、電気所Aが前記参照符α1で示すサージ電圧を検
知してから、参照符β1で示す光パルスを前記時刻ta
に発射し、各電気所B,Cがそれぞれ参照符β2,β3
で示すような光パルスを受信する時刻tpb,tpcま
での時間は、光パルスの速度をvcとすると、それぞれ
式4および式5で示すことができる。
【0028】 tpb=(xp/vp)+(xa+xb)/vc …(4) tpc=(xp/vp)+(xa+xc)/vc …(5) したがって、サージ電圧と光パルスとの到達時間差tΔ
b,tΔcは、前記式2〜式5から、式6および式7で
示すように求めることができる。
【0029】 tΔb=tpb−tb =(xp/vp)+(xa+xb)/vc−{(xa−xp)+xb}/vp …(6) tΔc=tpc−tc =(xp/vp)+(xa+xc)/vc−{(xa−xp)+xc}/vp …(7) ここでvp≒vcとすると、前記式6および式7はそれ
ぞれ式8および式9で表すことができる。
【0030】 tΔb=2(xp/vp) …(8) tΔc=2(xp/vp) …(9) したがって、 xp=vp・tΔb/2=vp・tΔc/2 …(10) から、計測された到達時間差tΔb,tΔcにvp/2
を乗算することによって、距離xpを求めることができ
る。
【0031】同様にして、故障点Pが分岐点Rから各変
電所B,Cへの送電線上に存在する場合も含めて、電気
所B,C側での故障点Pまでの距離の計測結果xpb,
xpcと、故障点Pの位置との関係を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】図3および図4は、上述のように構成され
たフォルトロケータの分岐路における故障点標定原理を
説明するための図である。なお、これらの図にはもう1
つ子局となる電気所Dを付加し、送電線11からその電
気所Dへの分岐点を参照符Qで示し、分岐路を参照符1
5で示している。また、これらの図3および図4におい
て、故障が発生してから各電気所B,C,Dへ光パルス
が到達するまでの経路を破線で示し、サージ電圧の到達
経路を2点鎖線で示している。
【0034】図3の例は、故障点Pが電気所Cへの分岐
路12上に存在する場合を示している。この場合、故障
点Pから電気所B,C,Dまでの光パルスの到達経路か
らサージ電圧の到達経路を差引くと、それぞれ式11〜
式13で表すことができる。
【0035】 (PA+AB)−PB ={(PR+AR)+(AR+RB)}−(PR+RB)=2AR …(11) (PA+AC)−PC ={PA+(PA+PC)}−PC=2PA …(12) (PA+AD)−PD ={(PR+AR)+(AR+RD)}−(PR+RD)=2AR …(13) したがって、故障が生じている経路の電気所Cでは、到
達距離差は、親局である電気所Aと故障点Pとの間の距
離PAの2倍の値となるのに対して、故障が生じていな
い残余の経路の電気所B,Dでの到達距離差は、前記電
気所Aから故障の生じている経路の分岐点Rまでの距離
ARの2倍の値となる。前記距離ARは既知であり、し
たがって電気所B,D側では他局の経路で故障が生じて
いるものと判定することができ、電気所C側では自身の
経路に故障が生じているものと判定し、かつ電気所Aか
ら故障点Pまでの距離PAも求めることができる。
【0036】また、図4の例は、前記電気所Dへの分岐
路15に故障が生じている場合を示し、この場合には、
各電気所B,C,Dで測定されるサージ電圧と光パルス
との到達距離差は、それぞれ式14〜式16で示すよう
になる。
【0037】 (PA+AB)−PB ={(PQ+AQ)+(AQ+QB)}−(PQ+QB)=2AQ …(14) (PA+AC)−PC ={(PQ+QR+AR)+(AR+RC)}−(PQ+QR+RC) =2AR …(15) (PA+AD)−PD ={PA+(PA+PD)}−PD=2PA …(16) したがって、親局の電気所A側から見て、故障点Pを有
する子局の電気所は電気所Aから故障点Pまでの距離P
Aを標定し、他の子局の電気所は、親局からその電気所
への既知の分岐点までの距離を示す。こうして、分岐路
12,15が形成されており、その分岐路上に故障点P
が存在していても、高精度に標定を行なうことができ
る。
【0038】図5は、受信装置B0,C0の動作を説明
するためのフローチャートであり、この図5の例は受信
装置B0の例を示し、受信装置C0の動作も同様とな
る。ステップn1では、サージ電圧の到達時刻tbが記
憶され、ステップn2では、光パルスの到達時刻tpb
が記憶される。ステップn3では、前記式6から、到達
時間差tΔbが求められる。ステップn4では、前記式
10から、電気所Bと故障点Pとの間の距離xpbが求
められる。
【0039】ステップn5では、前記距離xpbが距離
xb未満であるか否かが判断され、そうであるときに
は、ステップn6において前記表示出力が行われた後、
ステップn7において電気所A側への伝送などが行われ
る。これに対して、ステップn5において距離xb以上
であるときには、ステップn8において他局側の送電線
の故障であると判定して動作を終了する。
【0040】一方、子局である電気所B,C側からの計
測結果が親局である電気所A側に伝送され、該電気所A
側で標定を行うようにした場合には、標定動作は図6で
示すようになる。まずステップn11で、各電気所B,
Cでの計測結果xpb,xpcが受信される。ステップ
n12では、前記計測結果xpbとxpcとが相互に等
しいか否かが判断され、そうであるときには故障点Pは
分岐点Rよりも電気所A側に存在するものと判定してス
テップn13に移り、故障点Pと電気所Aとの距離xp
に前記距離xpbまたはxpcが代入される。
【0041】これに対して、ステップn12においてx
pb=xpcでないときにはステップn14に移り、x
pc=xaであるか否かが判断され、そうであるときに
は故障点Pは電気所Bと分岐点Rとの間に存在すると判
定されてステップn15に移り、距離xpbが距離xp
に代入される。さらにまた、前記ステップn14におい
てxpc=xaでないときにはステップn16に移り、
xpb=xaであるか否かが判断され、そうであるとき
には故障点Pは電気所C側に存在するものと判定され
て、ステップn17において前記距離xpに距離xpc
が代入され、そうでないときにはステップn18におい
て故障点Pの標定が不能であるとされる。前記各ステッ
プn13,n15,n17,n18からはステップn1
9に移り、標定結果の表示出力が行われる。
【0042】このように本発明に従うフォルトロケータ
では、親局である電気所A側では、サージ電圧を検知す
ると、送電線11および分岐路12と並設されている光
伝送路13,14へ光パルスを出力し、子局である各電
気所B,C側では、前記サージ電圧と光パルスとの到達
時間差に基づいて故障点Pの標定を行うので、各電気所
A,B,Cではサージ電圧の第1波を検出すればよく、
簡単な構成で、前記第1波に続く成分やノイズなどの影
響を受けることなく、高精度な標定を行うことができ
る。また、分岐路12,15が形成されていても、何ら
問題なく標定を行うことができる。さらにまた、光パル
スを使用するので、減衰の影響が少なく、したがって光
パルス発生回路A8のパワー素子には大容量の素子を使
用する必要がなく、低コスト化を図ることができるとと
もに、電気所Aから電気所B,Cへのパルスの経路とサ
ージ電圧の経路とを完全に絶縁することができ、パルス
の送受信装置のサージ電圧による破損も防止することが
できる。
【0043】なお、標定誤差は、送信装置A0および受
信装置B0,C0の回路の特性に依存することになるけ
れども、一度試験を行うことによって、そのような特性
の補正は可能である。また、光パルスの速度vcは理論
上300(m/μs)であり、サージ電圧の速度vpは
過去の試験から298(m/μs)であり、vp≒vc
とすることによる標定誤差は、たとえば前記図4におい
てAD=50km、AP=45kmとすると、 45−(45/298+50/300−5/298)×
298/2=0.166(km) となる。したがって、vp=299(m/μs)を用い
ることで、前記標定誤差を±100m程度以下に抑える
ことができる。さらにまた、たとえばAP=50kmで
+160m等、距離に応じた補正を行うようにしてもよ
い。
【0044】また、サージ検出には、上述のようなポッ
ケルス効果を用いた光電圧センサに限らず、ファラデー
効果を用いる光電流センサが用いられてもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明に係る故障点標定方法
は、以上のように、親局となる一方の電気所側では、サ
ージ電流または電圧に応答して、送電線と並行に布設さ
れている光伝送路に光パルスを発射し、子局となる1ま
たは複数の他方の電気所側では、それぞれ前記サージ電
流または電圧と光パルスとの到達時間差を計測し、この
到達時間差を用いて故障点までの距離を求める。
【0046】それゆえ、既設の光伝送路を用いて、光パ
ルスの受発光回路等の低コストな構成を付加するだけ
で、高精度に故障点を標定することができる。
【0047】また、請求項2の発明に係る故障点標定装
置は、以上のように、送電線と並行に布設されている既
設の光伝送路を用いて、親局となる電気所側では、第1
の検知手段によってサージ電流または電圧を検知する
と、光パルス発生手段から前記光伝送路へ光パルスを発
射し、子局となる他方の電気所側では、第2の検知手段
によって前記サージ電流または電圧を検知した時刻か
ら、光パルス受信手段によって光パルスを受信した時刻
までの時間を計測手段によって計測し、その計測結果を
用いて、標定手段によって故障点までの距離を求める。
【0048】それゆえ、既設の光伝送路を用いて、光パ
ルスの受発光回路等の低コストな構成を付加するだけ
で、高精度に故障点を標定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のフォルトロケータの電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】前記フォルトロケータにおける故障点標定原理
を説明するための波形図である。
【図3】分岐路における故障点標定原理を説明するため
のサージ電圧と光パルスとの経路を示す図である。
【図4】分岐路における故障点標定原理を説明するため
のサージ電圧と光パルスとの経路を示す図である。
【図5】子局である電気所側の受信装置での故障点標定
動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】前記故障点標定動作を親局の電気所側で行う場
合のフローチャートである。
【図7】従来技術のC型フォルトロケータの故障点標定
原理を説明するための図である。
【図8】図7で示すフォルトロケータの故障点標定動作
を説明するための波形図である。
【符号の説明】
11 送電線 12 分岐路 13 光伝送路 14 光伝送路 15 分岐路 A 電気所 A0 送信装置 A1 母線 A5 光電圧センサ(第1の検知手段) A6 光電変換回路(第1の検知手段) A7 トリガ回路(光パルス発生手段) A8 光パルス発生回路(光パルス発生手段) B 電気所 B0 受信装置 B5 光電圧センサ(第2の検知手段) B6 光電変換回路(第2の検知手段) B7 光パルス受信回路(光パルス受信手段) B8 計測回路(計測手段) B9 標定回路(標定手段) C 電気所 C0 受信装置 C5 光電圧センサ(第2の検知手段) C6 光電変換回路(第2の検知手段) C7 光パルス受信回路(光パルス受信手段) C8 計測回路(計測手段) C9 標定回路(標定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気所間を接続する送電線における故障点
    を標定するための方法において、 一方の電気所側では、前記送電線に故障によって発生し
    たサージ電流または電圧を検知すると、前記送電線と並
    行に布設されている光伝送路に光パルスを発射し、 他方の電気所側では、前記サージ電流または電圧と光パ
    ルスとの到達時間差を計測し、 少なくともいずれか一方の電気所側で、前記到達時間差
    と、サージ電流または電圧の伝播速度と、光パルスの伝
    播速度とを用いて故障点を標定することを特徴とする故
    障点標定方法。
  2. 【請求項2】電気所間を接続する送電線における故障点
    を標定するための装置において、 前記送電線と並行に布設されている光伝送路と、 一方の電気所側に設けられ、前記送電線に故障によって
    発生するサージ電流または電圧を検知する第1の検知手
    段と、 一方の電気所側に設けられ、前記第1の検知手段からの
    出力に応答し、前記光伝送路に光パルスを発射する光パ
    ルス発生手段と、 他方の電気所側に設けられ、前記サージ電流または電圧
    を検知する第2の検知手段と、 他方の電気所側に設けられ、前記光パルスを受信する光
    パルス受信手段と、 他方の電気所側に設けられ、前記第2の検知手段および
    光パルス受信手段からの出力に応答し、前記サージ電流
    または電圧と光パルスとの到達時間差を計測する計測手
    段と、 少くともいずれか一方の電気所に設けられ、前記計測手
    段の計測結果と、サージ電流または電圧の伝播速度と、
    光パルスの伝播速度とを用いて故障点を標定する標定手
    段とを含むことを特徴とする故障点標定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7714735B2 (en) 2005-09-13 2010-05-11 Daniel Rockwell Monitoring electrical assets for fault and efficiency correction
CN105137280A (zh) * 2015-08-01 2015-12-09 国家电网公司 适用10千伏配电线路用故障警示装置

Cited By (3)

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CN105137280A (zh) * 2015-08-01 2015-12-09 国家电网公司 适用10千伏配电线路用故障警示装置

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