JPH1059910A - アミノジカルボン酸−n,n−二酢酸塩類の製造法 - Google Patents

アミノジカルボン酸−n,n−二酢酸塩類の製造法

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JPH1059910A
JPH1059910A JP21371596A JP21371596A JPH1059910A JP H1059910 A JPH1059910 A JP H1059910A JP 21371596 A JP21371596 A JP 21371596A JP 21371596 A JP21371596 A JP 21371596A JP H1059910 A JPH1059910 A JP H1059910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、反応液の着色を抑制し、かつ高収
率で、工業的プロセスとして適用可能なアミノジカルボ
ン酸−N,Nー二酢酸塩類の製造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】 アミノジカルボン酸塩類、ホルムアルデ
ヒド及びアルカリ金属シアン化物を、アミノジカルボン
酸塩類に対するホルムアルデヒド及びアルカリ金属シア
ン化物のモル比を各々2.6〜3.0の範囲で減圧条件
下、反応蒸留させることを特徴とするアミノジカルボン
酸−N,N−二酢酸塩類の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノジカルボン
酸−N,N−二酢酸塩類の製造法に関する。アミノジカ
ルボン酸−N,N−二酢酸塩類は、特に下記一般式
(I)の化合物はキレート剤として、洗剤組成物、洗剤
ビルダー、重金属封鎖剤、過酸化水素安定剤、写真用薬
剤など、工業用途及び家庭用途に広く検討されてきてい
る。現在、これらの用途には、一般的にEDTAが広く
使用されているが、EDTAに生分解性がないことか
ら、環境への問題等で代替品の研究が盛んに行われてい
る。その中で、アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩
類は、生分解性を有し、代替のキレート剤として有効な
ものである。
【化1】 (式中、Xは互いに無関係に水素原子、アルカリ金属原
子、アンモニウム塩、アミン塩を意味し、nは0から5
までの数を意味する。)
【0002】
【従来の技術】アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩
類を製造する方法は従来から種々知られている。例え
ば、アルカリ条件下でアミノジカルボン酸に二分子の
クロル酢酸を付加してアミノジカルボン酸−N,N−二
酢酸塩類を合成する方法(西独特許3739610号、
特開昭63ー267751)、アミノジカルボン酸の
アルカリ金属塩にホルムアルデヒドと青酸を反応させ、
中間体として、アミノジカルボン酸−N,N−ジアセト
ニトリルを経由する方法(独開4211713A1)、
アミノジカルボン酸のアルカリ金属塩にホルムアルデ
ヒドとアルカリ金属シアン化物を反応させる方法(米国
特許2500019)などがある。
【0003】しかしながら、のアミノジカルボン塩類
にクロル酢酸を用いる方法はアミノジカルボン酸−N,
N−二酢酸塩類の製造のために相応しい原料を選んでい
るとは言い難い。すなわち、クロル酢酸は、反応生成物
中に、用いたクロル酢酸と当モル量の塩化ナトリウムな
どの副生が避けられず、かつ、反応器の材質もクロルイ
オンに対して耐食性のものを使用する必要があり、工業
的な製造方法としては問題が多い。また、のアミノジ
カルボン酸−N,N−ジアセトニトリルの合成について
は、α位のニトリル基の効果により、生成が困難であ
り、目的物の収率の点で問題がある。更に、シアノメチ
ル化・加水分解工程を他段階で行うため、全製造工程は
必然的に長く、煩雑となってしまう。
【0004】更に、のホルムアルデヒドとアルカリ金
属シアン化物を反応させる方法については、極めて反応
性に富む化合物を原料とするため、反応液の着色、副反
応の抑制の観点から反応方法等種々の制限があり、反応
液の着色を抑制すること、不純物を低減して目的とする
アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類を高収率で得
ることのそれぞれについて困難であるばかりか、双方を
同時に満たすことは、極めて困難である。例えば、の
特許中で行われている、アミノジカルボン酸に対して反
応モル比2〜2.5モルのホルムアルデヒドとアルカリ
金属シアン化物を反応させる場合、この方法で製造され
たアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類の反応液の
着色について、反応液をそのまま洗浄剤に配合する等の
用途、あるいは、反応液からアミノジカルボン酸−N,
N−二酢酸塩類の固形を取り出す上でも、好ましいもの
とは言えず、更に、目的とするアミノジカルボン酸−
N,N−二酢酸の中間生成物で、下記の一般式(II)に
示す、アミノジカルボン酸−N−モノ酢酸の残存が避け
られず、収率上、コスト的にも好ましくない。
【0005】
【化2】 (式中、X、nは前記の通りである。)
【0006】また、反応時に発生するアンモニアの除去
の必要性が大きな問題点の1つとなっている。即ち、こ
の反応の過程で発生するアンモニアは原料のホルムアル
デヒドやアルカリ金属シアン化物と容易に反応してニト
リロトリ酢酸等の不純物を副生し、反応液の着色、目的
物の純度、収率の低下等を招くことから、総じて、工業
的製造法としては種々の難点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
技術では、目的とするアミノジカルボン酸−N,N−二
酢酸塩類の収率、反応液の着色等の点で重大な問題が残
っており、また、反応の長時間化を避けられないばかり
でなく、反応行程及び精製工程において、煩雑な操作を
伴い、工業的製造法として種々の問題点がある。本発明
は、これらの問題点を解決すべくなされたもので、アミ
ノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類の工業的規模での
効率的な製造法を提供することを目的としており、具体
的には、工業プロセス的に有利な原料を用いた効率的な
工程で、生分解性に優れたキレート剤であるアミノジカ
ルボン酸−N,N−二酢酸塩類を、反応液の着色を抑制
し、且つ高収率、安価に取得する製造方法の提供を課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意研究した結果、アミノジカルボン酸を
原料とし、アミノジカルボン酸塩類に対するホルムアル
デヒド及びアルカリ金属シアン化物の反応モル比を各々
2.6〜3.0の範囲で、さらには減圧条件で、またさ
らには反応温度、供給速度その他反応条件を選択して反
応させることによって、従来の方法に比較して、反応液
の着色が抑制され、且つ、ニトリロトリ酢酸の副生や、
中間生成物のアミノジカルボン酸−N−モノ酢酸の残存
がほとんど無く、目的とするアミノジカルボン酸−N,
N−二酢酸塩類が、効率的な工程によって、高収率、安
価で得られることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。以下、詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における原料であるアミノ
ジカルボン酸塩類(本発明においては、酸自体も意味す
る。)としては、好ましくは、以下の一般式(III) のア
ミノジカルボン酸塩類がそのN,N−二酢酸誘導体のキ
レート力及び生分解性の見地から好ましい。
【0010】
【化3】 (式中、X、nは前記の通りである。)
【0011】上記のnは0から5までの整数であるが、
好ましくは、n=1または2であり、n=1の場合には
アスパラギン酸誘導体、n=2の場合にはグルタミン酸
誘導体である。また、Xは互いに無関係に水素原子、ア
ルカリ金属原子、アンモニウム塩、アミン塩であるが、
ナトリウム塩が好ましい。これらのアミノジカルボン酸
は工業的に入手できる純度70%以上、好ましくは、8
5%以上の固体が一般に用いられるが、その製造途中で
得られるアルカリ金属塩またはアルカリ金属塩水溶液を
直接用いることもできる。純度の低いアミノジカルボン
酸アルカリ金属塩の水溶液を用いる場合は、不純物とし
てのアンモニアは、ニトリロトリ酢酸の副生増加につな
がるので留意すべきであり、アンモニア濃度が3%以下
であることが望ましい。また、これらのアミノジカルボ
ン酸はD−体、L−体、D,L−体のいずれの光学異性
体も用いることができる。
【0012】本発明において用いられるホルムアルデヒ
ドは、ガス状品、水溶液品、あるいは固体品のパラホル
ムアルデヒドなど種々の形態のものが用いられるが、工
業的には、10〜60重量%、好ましくは20〜50重
量%、更に好ましくは、35〜40重量%の水溶液品を
使用するのが良い。更に、本発明で用いられるアルカリ
金属シアン化物については、アルカリ金属としては、L
i、NaまたはK、好ましくはNaまたはK、更に好ま
しくはNaが選ばれ、工業的には、10〜60重量%、
好ましくは20〜50重量%、更に好ましくは、30〜
35重量%の水溶液品を使用するのが良い。本発明の方
法は、通常、一般式(III) のアミノジカルボン酸塩類
(好ましくは。アルカリ金属塩で、特に好ましくは、ナ
トリウム塩が使用される。)とアルカリ金属水酸化物
(好ましくは、水酸化ナトリウムが使用される。)等を
含む水溶液を反応器に仕込み、ここに、ホルムアルデヒ
ド及びアルカリ金属シアン化物の水溶液を同時に供給し
て反応させる形態で実施する。本発明では、この仕込み
〜反応時において、原料モル比及び仕込みあるいは反応
濃度、反応温度・圧力等の条件を設定範囲にすること
で、従来の方法に比較して、反応生成物の着色を大幅に
抑制し、且つ、ニトリロトリ酢酸の副生や、中間生成物
のアミノジカルボン酸−N−モノ酢酸の残存がほとんど
無く、目的とするアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸
塩類が、高収率で得られる。本発明で設定している種々
の条件(以下に説明する)は、個々にも、着色の抑制や
不純物の低減に効果を示すものであるが、これらを組み
合わせることで、本発明の如く、相乗的な効果を示すも
のである。以下に反応操作に従って説明する。
【0013】仕込みの条件については、アミノジカルボ
ン酸塩類、アルカリ金属水酸化物をアミノジカルボン酸
塩類に対して0.01〜1.0倍モル、好ましくは0.
1倍モル、アルカリ金属シアン化物(通常シアン化ナト
リウム)をアミノジカルボン酸塩類に対して0.01〜
0.5倍モル、好ましくは0.2〜0.3倍モル(反応
に用いるアルカリ金属シアン化物の1/10モル量程
度)及び水を加えてアミノジカルボン酸塩類の濃度を
2.0モル/kg以上、好ましくは2.2〜2.3モル
/kgとする。このように仕込んだアミノジカルボン酸
塩類をふくむ水溶液に攪拌下、ホルムアルデヒド及びア
ルカリ金属シアン化物の水溶液を同時に供給して反応さ
せる際、減圧下、常圧〜−600mmHg、好ましくは−
100〜−300mmHgとし、反応温度を85〜110
℃、好ましくは95〜105℃で制御し、アミノジカル
ボン酸塩類に対してモル比2.6〜3.0、好ましくは
2.7〜2.8倍量のホルムアルデヒド及びアルカリ金
属シアン化物(アルカリ金属シアン化物は仕込みに用い
た分を含めて)を、供給速度としては、アミノジカルボ
ン酸塩類に対して2.0×10-2(モル/min)/ア
ミノジカルボン酸塩類(モル)以下、好ましくは1.0
×10-2〜1.5×10-2(モル/min)/アミノジ
カルボン酸塩類(モル)とする。この際、ホルムアルデ
ヒド及びアルカリ金属シアン化物と同時に、水がアミノ
ジカルボン酸塩類に対して7(g/min)/アミノジ
カルボン酸塩類(モル)以上、好ましくは8〜12(g
/min)/アミノジカルボン酸塩類(モル)供給され
る様、ホルムアルデヒド及びアルカリ金属シアン化物水
溶液の濃度を調整するか、水を別途、ホルムアルデヒド
水溶液及びアルカリ金属シアン化物水溶液と同時に供給
し、反応液レベルを仕込み液レベルのまま一定に保つ
様、連続的に水を蒸留しながら反応させる。ホルムアル
デヒド及びアルカリ金属シアン化物の供給が終了後、3
0分〜2時間、好ましくは1時間熟成させ、反応を完遂
させる。
【0014】上記のように本発明の方法を実施すること
で、従来の方法に比べ、反応液の着色を抑制でき、反応
中に発生するアンモニアを効率的に除去し、副生ニトリ
ロトリ酢酸を低減できる。更に、アミノジカルボン酸−
N,N−二酢酸の中間生成物であるアミノジカルボン酸
−N−モノ酢酸の残存を大幅に抑制することができ、目
的とするアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類を工
業的に、高収率、かつ経済的に有利に製造することがで
きる。本発明の方法により、反応終了時には目的物の収
率99%以上で、約60重量%水溶液を得ることができ
る。この反応液中には主成分で目的物であるアミノジカ
ルボン酸−N,N−二酢酸塩類の他、アミノジカルボン
酸−N,N−二酢酸塩類に対して1重量%以下のアミノ
ジカルボン酸−N−モノ酢酸塩類、アミノジカルボン酸
−N,N−二酢酸塩類に対して3重量%以下のニトリロ
トリ酢酸塩類で得ることができ、その着色もAPHA6
00以下に抑えることができる。本発明において、色数
はJIS 4101の色数測定法に準じたAPHA標準
液と目視で比較して測定する方法による値である。
【0015】本発明の方法により得られた反応液から、
所望の場合は、反応液を蒸発乾固あるいはスプレー乾燥
等の手段で結晶化することによりアミノジカルボン酸−
N,N−二酢酸塩Iを単離することができる。より高純
度のアミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類あるいは
アミノジカルボン酸−N,N−二酢酸の結晶を得るため
には、反応液、または反応液に硫酸、塩酸、硝酸、好ま
しくは硫酸でpH=1〜3、好ましくはpH=2に調製
した後、2倍〜5倍量、好ましくは3倍量のメタノール
中に添加し、結晶化させる。このようにして得られたア
ミノジカルボン酸−N,N−二酢酸を所定量のアルカリ
金属水酸化物、アンモニア、有機アミンなどの塩基で中
和、または部分中和することにより所望の塩を製造する
ことができる。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0017】実施例1 攪拌機、温度計、滴下装置2系列、蒸留装置を付した反
応器に、グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物10
9.0g(0.58モル)、水酸化ナトリウム26.7
g(0.64モル)、32重量%シアン化ナトリウム水
溶液24.6g(0.16モル)及び水100gを仕込
んだ。この混合液を−100mmHg、沸点(105
℃)まで昇温させる。蒸留装置から水の留出が始まった
ところで、激しく攪拌しながら、2系列の滴下装置よ
り、40重量%ホルムアルデヒド水溶液119.4g
(1.59モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対し
て2.73倍モル)に水238.8gを加えて希釈した
水溶液と32重量%シアン化ナトリウム水溶液221.
8g(1.45モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に
対して、仕込みに使用した分も含めて2.76倍モル)
に水443.6gを加えて希釈した水溶液が同時に3時
間で滴下された。この間、圧力を−100〜−200m
mHg、反応温度を105℃とし、反応液のレベルを仕
込み液レベルのまま一定に保つよう連続的に蒸留し、生
成するアンモニアを除去しながら反応させる。ホルムア
ルデヒド及びシアン化ナトリウムの滴下終了後、1時
間、95℃で熟成させ、反応を完結させた。これにより
グルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を液中収
率99%(対グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物)
で得た。反応終了後のグルタミン酸−N,N−二酢酸四
ナトリウム塩濃度は60重量%に対し、ニトリロトリ酢
酸3ナトリウム塩は1.8重量%、グルタミン酸−N−
モノ酢酸三ナトリウム塩は0.5重量%(収率1%、対
グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物)含まれてい
た。反応液に水を加えてグルタミン酸−N,N−二酢酸
四ナトリウム塩濃度40重量%に希釈した。希釈後の液
のAPHAは約600であった。
【0018】実施例2 仕込みに用いた水を100gから200gにした以外、
実施例1と同様の操作実施した。これによりグルタミン
酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を液中収率95%
(対グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物)で得た。
反応終了後のグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウ
ム塩濃度は57重量%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナト
リウム塩は1.8%、グルタミン酸−N−モノ酢酸三ナ
トリウム塩は2.3重量%(収率5%、対グルタミン酸
モノナトリウム塩一水和物)含まれていた。反応液に水
を加えてグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩
濃度40重量%に希釈した。希釈後の液のAPHAは6
00であった。
【0019】実施例3 40%ホルムアルデヒド水溶液119.4g(1.59
モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対して2.73
倍モル)に水238.8gを加えて希釈した水溶液と3
2%シアン化ナトリウム水溶液221.8g(1.45
モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対して、仕込み
に使用した分も含めて2.76倍モル)に水443.6
gを加えて希釈した水溶液を2時間で滴下した以外、実
施例1と同様の操作を実施した。これによりグルタミン
酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を液中収率96%
(対グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物)で得た。
反応終了後のグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウ
ム塩濃度は58重量%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナト
リウム塩は1.9%、グルタミン酸−N−モノ酢酸三ナ
トリウム塩は1.9重量%(収率4%、対グルタミン酸
モノナトリウム塩一水和物)含まれていた。反応液に水
を加えてグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩
濃度40重量%に希釈した。希釈後の液のAPHAは8
00であった。
【0020】実施例4 アスパラギン酸77.5(0.58モル)、水酸化ナト
リウム50.8g(1.22モル)、32重量%シアン
化ナトリウム水溶液24.6g(0.16モル)及び水
107gを仕込んだ以外、実施例1と同様の操作実施し
た。これによりアスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナト
リウム塩を液中収率99%(対アスパラギン酸)で得
た。反応終了後のアスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナ
トリウム塩濃度は60重量%に対し、ニトリロトリ酢酸
3ナトリウム塩は1.9重量%、アスパラギン酸−N−
モノ酢酸三ナトリウム塩は0.5重量%(収率1%、対
アスパラギン酸)含まれていた。反応液に水を加えてグ
ルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度40重
量%に希釈した。希釈後の液のAPHAは約500であ
った。
【0021】実施例5 仕込みに用いた水を100gから200gにした以外、
実施例4と同様の操作実施した。これにより、アスパラ
ギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を液中収率95
%(対アスパラギン酸)で得た。反応終了後のアスパラ
ギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度は57重量
%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナトリウム塩は1.7重
量%、アスパラギン酸−N−モノ酢酸三ナトリウム塩は
2.2重量%(収率5%、対アスパラギン酸)含まれて
いた。反応液に水を加えてアスパラギン酸−N,N−二
酢酸四ナトリウム塩濃度40重量%に希釈した。希釈後
の液のAPHAは600であった。
【0022】実施例6 40%ホルムアルデヒド水溶液119.4g(1.59
モル、アスパラギン酸に対して2.73倍モル)に水2
38.8gを加えて希釈した水溶液と32%シアン化ナ
トリウム水溶液221.8g(1.45モル、アスパラ
ギン酸に対して、仕込みに使用した分も含めて2.76
倍モル)に水443.6gを加えて希釈した水溶液を2
時間で滴下した以外、実施例4と同様の操作を実施し
た。これにより、アスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナ
トリウム塩を液中収率96%(対アスパラギン酸)で得
た。反応終了後のアスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナ
トリウム塩濃度は58重量%に対し、ニトリロトリ酢酸
3ナトリウム塩は2.0重量%、アスパラギン酸−N−
モノ酢酸三ナトリウム塩は1.9重量%(収率4%、対
アスパラギン酸)含まれていた。反応液に水を加えてア
スパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度40
重量%に希釈した。希釈後の液のAPHAは800であ
った。
【0023】比較例1 40%ホルムアルデヒド水溶液95.7g(1.28モ
ル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対して2.20倍
モル)と32%シアン化ナトリウム水溶液178.2g
(1.16モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対し
て、仕込みに使用した分0.13モルも含めて2.23
倍モル)を使用した以外、実施例1と同様の操作を実施
した。これによりグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナト
リウム塩を液中収率84%(対グルタミン酸モノナトリ
ウム塩一水和物)で得た。反応終了後のグルタミン酸−
N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度は40重量%に対
し、ニトリロトリ酢酸3ナトリウム塩は1.0%、グル
タミン酸−N−モノ酢酸三ナトリウム塩は6.0重量%
(収率16%、対グルタミン酸モノナトリウム塩一水和
物)含まれていた。反応液のAPHAは1500であっ
た。
【0024】比較例2 反応温度を80℃、圧力を−450〜−550mmH
g、とした以外、実施例1と同様の操作を実施した。こ
れによりグルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩
を液中収率99%(対グルタミン酸モノナトリウム塩一
水和物)で得た。反応終了後のグルタミン酸−N,N−
二酢酸四ナトリウム塩濃度は60重量%に対し、ニトリ
ロトリ酢酸3ナトリウム塩は2.0重量%、グルタミン
酸−N−モノ酢酸三ナトリウム塩は0.5重量%(収率
1%、対グルタミン酸モノナトリウム塩一水和物)含ま
れていた。反応液に水を加えてグルタミン酸−N,N−
二酢酸四ナトリウム塩濃度40重量%に希釈した。希釈
後の液のAPHAは2000であった。
【0025】比較例3 40%ホルムアルデヒド水溶液119.4g(1.59
モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対して2.73
倍モル)と32%シアン化ナトリウム水溶液221.8
g(1.45モル、グルタミン酸モノナトリウム塩に対
して、仕込みに使用した分も含めて2.76倍モル)を
水で希釈せずに3時間で滴下した以外、実施例1と同様
の操作を実施した。これによりグルタミン酸−N,N−
二酢酸四ナトリウム塩を液中収率94%(対グルタミン
酸モノナトリウム塩一水和物)で得た。反応終了後のグ
ルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度は57
重量%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナトリウム塩は5.
5重量%、グルタミン酸−N−モノ酢酸三ナトリウム塩
は3.0重量%(収率6%、対グルタミン酸モノナトリ
ウム塩一水和物)含まれていた。反応液に水を加えてグ
ルタミン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度40重
量%に希釈した。希釈後の液のAPHAは1500であ
った。
【0026】比較例4 40%ホルムアルデヒド水溶液95.7g(1.28モ
ル、アスパラギン酸に対して2.20倍モル)と32%
シアン化ナトリウム水溶液178.2g(1.16モ
ル、アスパラギン酸に対して、仕込みに使用した分0.
13モルも含めて2.23倍モル)を使用した以外、実
施例2と同様の操作を実施した。これにより、アスパラ
ギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を液中収率85
%(対アスパラギン酸)で得た。反応終了後のアスパラ
ギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度は42重量
%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナトリウム塩は1.2重
量%、アスパラギン酸−N−モノ酢酸三ナトリウム塩は
5.9重量%(収率15%、対アスパラギン酸)含まれ
ていた。反応液に水を加えてアスパラギン酸−N,N−
二酢酸四ナトリウム塩濃度40重量%に希釈した。希釈
後の液のAPHAは1600であった。
【0027】比較例5 反応温度を80℃、圧力を−450〜−550mmH
g、とした以外、実施例4と同様の操作を実施した。こ
れにより、アスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウ
ム塩を液中収率99%(対アスパラギン酸)で得た。反
応終了後のアスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウ
ム塩濃度は60重量%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナト
リウム塩は2.0重量%、アスパラギン酸−N−モノ酢
酸三ナトリウム塩は0.5重量%(収率1%、対アスパ
ラギン酸)含まれていた。反応液に水を加えてアスパラ
ギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度40重量%
に希釈した。希釈後の液のAPHAは2200であっ
た。
【0028】比較例6 40%ホルムアルデヒド水溶液119.4g(1.59
モル、アスパラギン酸に対して2.73倍モル)と32
%シアン化ナトリウム水溶液221.8g(1.45モ
ル、アスパラギン酸に対して、仕込みに使用した分も含
めて2.76倍モル)を水で希釈せずに3時間で滴下し
た以外、実施例4と同様の操作を実施した。これによ
り、アスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩を
液中収率93%(対アスパラギン酸)で得た。反応終了
後のアスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃
度は56重量%に対し、ニトリロトリ酢酸3ナトリウム
塩は5.6重量%、アスパラギン酸−N−モノ酢酸三ナ
トリウム塩は3.2重量%(収率7%、対アスパラギン
酸)含まれていた。反応液に水を加えてアスパラギン酸
−N,N−二酢酸四ナトリウム塩濃度40重量%に希釈
した。希釈後の液のAPHAは1400であった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、アミノジカルボン酸塩類にホ
ルムアルデヒドとアルカリ金属シアン化物を反応させる
際に反応モル比を、さらには反応を減圧条件で、またさ
らには反応温度、水、原料の供給速度その他反応条件を
適宜選択することにより、反応液の着色を抑制し、かつ
高収率で、工業的プロセスとして適用可能なアミノジカ
ルボン酸−N,Nー二酢酸塩類を製造する方法である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノジカルボン酸塩類、ホルムアルデ
    ヒド及びアルカリ金属シアン化物を、アミノジカルボン
    酸塩類に対するホルムアルデヒド及びアルカリ金属シア
    ン化物のモル比を各々2.6〜3.0の範囲で反応させ
    ることを特徴とするアミノジカルボン酸−N,N−二酢
    酸塩類の製造法。
  2. 【請求項2】 減圧条件で反応させる請求項1記載のア
    ミノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類の製造法。
  3. 【請求項3】 アミノジカルボン酸塩類に、ホルムアル
    デヒド及びアルカリ金属シアン化物を供給し反応させる
    際、反応温度85〜110℃、かつ、水を7(g/mi
    n)/アミノジカルボン酸塩類(モル)以上で供給し、
    連続的に蒸留しながら反応させる請求項2記載のアミノ
    ジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類の製造法。
  4. 【請求項4】 アミノジカルボン酸塩類にホルムアルデ
    ヒド及びアルカリ金属シアン化物を供給し反応させる
    際、反応器に仕込むアミノジカルボン酸塩類の濃度を
    2.0モル/kg以上とし、供給速度をアミノジカルボ
    ン酸塩類に2.0×10-2(モル/min)/アミノジ
    カルボン酸塩類(モル)以下とする請求項3記載のアミ
    ノジカルボン酸−N,N−二酢酸塩類の製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102827016A (zh) * 2012-03-20 2012-12-19 石家庄杰克化工有限公司 新型绿色螯合剂谷氨酸二乙酸四乙酸金属盐的制备
JP2017125079A (ja) * 2015-12-28 2017-07-20 昭和電工株式会社 洗浄剤組成物、洗浄剤、洗浄剤組成物の製造方法
CN113735724A (zh) * 2021-09-08 2021-12-03 合肥艾普拉斯环保科技有限公司 天冬氨酸二乙酸钠及其制备方法
CN113773850A (zh) * 2021-10-28 2021-12-10 东雪飞 一种重金属污染土壤修复剂及其制备方法

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