JPH1060400A - 粘着剤組成物および養生テープ - Google Patents

粘着剤組成物および養生テープ

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JPH1060400A
JPH1060400A JP8218710A JP21871096A JPH1060400A JP H1060400 A JPH1060400 A JP H1060400A JP 8218710 A JP8218710 A JP 8218710A JP 21871096 A JP21871096 A JP 21871096A JP H1060400 A JPH1060400 A JP H1060400A
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Hideji Okamoto
本 秀 二 岡
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の粘着剤組成物は、炭素数4〜12
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーを80〜99.9重量%、-COOH基を有すると共に(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーと共重合可能な極性基
含有モノマーを0.1〜4重量%および(メタ)アクリル酸
エステルと極性基含有モノマーとに共重合可能な他のモ
ノマーを0〜19.9重量%の量で共重合させたアクリル酸
エステル系重合体(A)100重量部と、軟化点95〜160℃の
粘着付与樹脂(B)1〜25重量部とからなり、かつ、ゲル分
率が30〜70重量%であり、JIS-Z-0237.8に準拠して測定
されたステンレスに対する粘着力が600〜1300g/25mm,ポ
リエチレンに対する粘着力が400〜1000g/25mmの範囲内
にある。また、本発明の養生テープは、上記の粘着剤組
成物から形成された粘着剤層が支持体表面に形成された
構成を有する。 【効果】 本発明の粘着剤組成物は養生テープの粘着剤
層を形成するのに好適であり、本発明の養生テープは隠
蔽性あるいは保護効果に優れると共に剥離の際に糊残り
が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は良好な粘着力を有すると共
に剥離する際に被粘着物への損傷が少なく、かつ糊残り
のない粘着剤組成物およびこの粘着剤組成物を用いた養
生テープ(あるいは養生シート、本発明において養生テ
ープおよび養生シートを総称して「養生テープ」と記載
する)に関する。
【0002】
【従来技術】建築物へのモルタルなどの吹き付けあるい
は塗装などの際に、処理しない部分を隠蔽および/また
は保護するために養生テープが使用されている。
【0003】こうした養生テープで使用される粘着剤
は、養生テープを貼付ける際には、木材、金属、ガラ
ス、コンクリートなど種々の材料で形成された表面に対
して、優れた粘着性能を示すことが必要である。そし
て、作業終了後には、この養生テープは剥離されるが、
この剥離の際に被着体の表面に損傷を与えることなく、
しかも糊残りがないことが必要になる。すなわち、養生
テープ用の粘着剤には、良好な粘着力を有することと、
容易に剥離できることという全く相反する2つの特性が
要求されるのである。
【0004】従来、こうした養生テープの粘着剤として
は、通常の粘着強度を有する粘着剤にシリコンオイル、
可塑剤あるいは乳化剤などを配合して粘着強度を弱めて
剥離時に必要とされる特性を確保していた。また、粘着
剤の強度自体を弱めて剥離時に必要とされる特性を確保
することも行われている。
【0005】しかしながら、こうした粘着剤を用いた養
生テープでは、概して粘着時の粘着強度が低く、作業中
に養生テープが自然剥離することが多かった。また、微
球体粘着剤を用いて、この微球体粘着剤による点接着に
よって剥離時に必要とされる特性を確保することも行わ
れている。
【0006】しかしながら、この粘着剤を用いた養生テ
ープは点接着であるために面接着である養生テープと比
較すると隠蔽性が低いという問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、良好な粘着強度を有し、隠蔽
性および/または保護効果が高いと共に、剥離の際には
被着体を損傷することがなく、また糊残りのない養生テ
ープを提供することを目的としている。
【0008】さらに、本発明は、こうした養生テープを
形成することができる粘着剤組成物を提供することを目
的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明の粘着剤組成物は、炭素数4〜1
2のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマーを80〜99.9重量%、−COOH基を有する
と共に上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共重
合可能な極性基含有モノマーを0.1〜4重量%および
上記(メタ)アクリル酸エステルと極性基含有モノマー
とに共重合可能な他のモノマーを0〜19.9重量%の
量で共重合させたアクリル酸エステル系重合体(A)と、
該アクリル酸エステル系共重合体(A)100重量部に対
して1〜25重量部の量の軟化点95〜160℃の粘着
付与樹脂(B)とからなり、かつ、ゲル分率が30〜70
重量%の範囲内にあり、JIS-Z-0237.8に準拠した粘着力
測定法により測定されるステンレスに対する粘着力が6
00〜1300g/25mm、ポリエチレンに対対する粘着力
が400〜1000g/25mmの範囲内にあることを特徴と
している。
【0010】また、本発明の養生テープは、炭素数4〜
12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
モノマーを80〜99.9重量%、−COOH基を有す
ると共に上記(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共
重合可能な極性基含有モノマーを0.1〜4重量%およ
び上記(メタ)アクリル酸エステルと極性基含有モノマ
ーとに共重合可能な他のモノマーを0〜19.9重量%
の量で共重合させたアクリル酸エステル系重合体(A)
と、該アクリル酸エステル系共重合体(A)100重量部
に対して1〜25重量部の量の軟化点95〜160℃の
粘着付与樹脂(B)とからなり、かつ、ゲル分率が30〜
70重量%の範囲内にあり、JIS-Z-0237.8に準拠した粘
着力測定法により測定されたステンレスに対する粘着力
が600〜1300g/25mm、ポリエチレンに対する粘着
力400〜1000g/25mmの範囲内にある粘着剤組成物
が、フィルム基材の一方の面に塗設されていることを特
徴としている。
【0011】本発明は、特定のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーを主体とするアクリル
酸エステル系重合体(A)と、特定の軟化点を有する粘着
付与樹脂(B)とを含有し、例えば架橋剤を用いて、ゲル
分率を30〜70重量%の範囲内に調整すると共に、JI
S-Z-0237.8に準拠した粘着力評価法により測定されるス
テンレスに対する粘着力を600〜1300g/25mm、ポ
リエチレンに対する粘着力を400〜1000g/25mmの
範囲内に調整した粘着剤組成物である。
【0012】このような粘着剤組成物を支持体の一方の
面に塗設した養生シートは、粘着強度は低くはなく良好
な粘着性を有しており隠蔽性および/または保護効果も
高いにも拘わらず、剥離する際には被着体に損傷を与え
ることなく、また糊残りもない。
【0013】
【発明の具体的説明】次に本発明の粘着剤組成物および
この粘着剤組成物を用いた養生テープについて具体的に
説明する。
【0014】本発明の粘着剤組成物は、アクリル酸エス
テル系重合体(A)と粘着付与樹脂(B)とからなる。アクリ
ル酸エステル系重合体(A)は、(メタ)アクリル酸エス
テルと極性基含有モノマーとその他のモノマーとの共重
合体である。
【0015】本発明で使用される(メタ)アクリル酸エ
ステルは、エステル基を形成するアルキル基の炭素数が
4〜12の(メタ)アクリル酸エステルである。このよ
うな(メタ)アクリル酸エステルの例としては、ブチル
(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル
(メタ)アクリレート、デカニル(メタ)アクリレー
ト、ウンデカニル(メタ)アクリレートおよびドデカニ
ル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)ア
クリレートおよびイソノニル(メタ)アクリレート等を
挙げることができる。
【0016】これらの中でも2-エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリ
レートが好ましい。
【0017】上記極性基含有モノマーは、上記(メタ)
アクリル酸エステルと共重合可能なモノマーであり、か
つ極性基として−COOH基を含有している。このよう
な極性基含有モノマーの例としては、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げること
ができる。
【0018】これらの中でも、極性基含有モノマーとし
ては、アクリル酸、メタクリル酸等が好ましい。その他
のモノマーの例としては、2-ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、ジビニルベンゼ
ン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリル酸アマイド、ジメチルアミ
ドメタアクリレート、ジメチルアミドアクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレートおよびベへニル(メタ)
アクリレート等を挙げることができる。
【0019】本発明で使用するアクリル酸エステル系重
合体(A)は、上記(メタ)アクリル酸エステルを80〜
99.9重量%、好ましくは90〜99.9重量%、特に
好ましくは90〜99重量%の量で使用され、極性基含
有モノマーを0.1〜4重量%、好ましくは0.1〜3重
量%、特に好ましくは1〜3重量%の量で使用され、そ
の他のモノマーは、0〜19.9重量%、好ましくは、
0〜9.9重量%、特に好ましくは0〜9重量%の量で
使用される。なお、これらの3成分の合計は100重量
%である。
【0020】このようにアクリル酸エステル系重合体に
導入されている極性基の量を少なくすることにより、本
発明の粘着剤組成物から形成された粘着剤層が種々の被
着体へ貼着可能になる。
【0021】上記モノマーを、通常は、有機溶媒、例え
ばトルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、ヘプタ
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、アセトン、アルコール類に溶
解または分散させ、この有機溶媒溶液または分散液に、
撹拌下に、重合開始剤を添加して、溶媒の沸点以下の温
度に加熱することによりアクリル酸エステル系重合体
(A)を得ることができる。ここで使用される重合開始剤
は、無機系あるいは有機系のいずれの反応開始剤であっ
てもよいが、有機溶媒を使用する場合、有機系反応開始
剤は通常はこの有機溶媒に可溶であるので、例えばアゾ
ビスイソブチロニトリル(以下「AIBN」と略記すること
もある)、ベンジルパーオキサイド(以下「BPO」と略
記することもある)のような有機系反応開始剤を使用す
ることが好ましい。
【0022】こうして得られるアクリル酸エステル系重
合体(A)は、重量平均分子量が通常は10万〜60万、
好ましくは20万〜50万の範囲内にあり、ゲル分率は
通常は0〜5%の範囲内にある。即ち、こうして製造さ
れたアクリル酸エステル系重合体(A)は、この時点では
架橋密度が低い。
【0023】こうして得られたアクリル酸エステル系重
合体(A)は、溶媒から分離して次の工程で使用すること
もできるが、反応溶媒に溶解したまま次の工程で使用す
ることが好ましい。
【0024】本発明の粘着剤組成物は、特定の軟化点を
有する粘着付与樹脂を含有している。本発明で使用され
る粘着付与樹脂の軟化点は95〜160℃の範囲内にあ
ることが必要であり、さらに、この軟化点が100〜1
60℃の範囲内にあることが好ましく、105〜150
℃の範囲内にあることが特に好ましい。
【0025】このような軟化点の高い粘着付与樹脂を使
用することにより本発明の粘着剤組成物が良好な粘着
力、特に養生テープの粘着剤として使用した際に、養生
テープとして必要とされる粘着力を確保することができ
る。
【0026】本発明で使用される粘着付与樹脂の例とし
ては、不均化、水添または重合などによって安定化され
たロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール
系樹脂および炭素数5〜9の石油系樹脂(例:変性キシ
レン樹脂)などを挙げることができる。
【0027】この粘着付与樹脂は、上記アクリル酸エス
テル系重合体(A)100重量部に対して1〜25重量部
の範囲内の量、好ましくは1〜20重量部の範囲内の量
で使用される。この粘着付与樹脂が1重量部より少ない
と充分な粘着性を確保することができず、また25重量
部より多く用いると剥離した際に糊残りが発生すること
があり、また被着体の種類によっては貼付中のウキハガ
レが発生して充分な隠蔽性および/または保護効果が得
られないことがある。
【0028】本発明の粘着剤組成物は、ゲル分率が、3
0〜70%の範囲内、好ましくは40〜60%の範囲内
にある。ゲル分率を上記の範囲内に調整することによ
り、良好な剥離性が発現する。
【0029】本発明の粘着剤組成物のゲル分率は、トル
エン溶媒に試料を浸漬した後、トルエン不溶分を濾過
し、試料全量に対するこの不溶分の重量百分率を測定し
て求めた値であり、上記アクリル酸エステル系重合体と
粘着付与樹脂とに、例えば反応硬化剤などを配合して架
橋構造を形成することにより、上記の範囲内に調整する
ことができる。
【0030】ここで使用する反応硬化剤の例としては、
ポリイソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤、金属
塩キレート剤系硬化剤、メラミン系硬化剤および過酸化
物系硬化剤を挙げることができる。例えば本発明で硬化
剤として使用されるポリイソシアネート化合物は、樹脂
の硬化剤として通常使用されているポリイソシアネート
系化合物であればよく、こうしたポリイソシアネート系
硬化剤の代表的な例としては、以下に記載するような構
造を有する化合物を使用することができる。
【0031】
【化1】
【0032】また、エポキシ系硬化剤の代表的な例とし
ては、以下に記載する構造を有する化合物を使用するこ
とができる。
【0033】
【化2】
【0034】上記の反応硬化剤は、粘着剤組成物のゲル
分率が上記範囲内になるように、その使用量を調整す
る。即ち、反応硬化剤の使用量は、反応硬化剤の種類よ
って、得られる粘着剤組成物のゲル分率が著しく変動す
ることから、粘着剤組成物のゲル分率が上記範囲内にな
るように適宜選定することができる。
【0035】上記は反応硬化剤を用いてゲル分率を調整
する方法を示したが、他の方法でゲル分率を上記範囲内
になるように調整することもできる。上記の反応硬化剤
を配合した後、本発明の粘着剤組成物を1〜15日程度
穏和な条件、例えば常温でエイジングすることにより、
均一に架橋構造を形成することができる。
【0036】こうして形成された粘着剤組成物は、通常
はエイジングする前に溶剤に溶解して塗布し乾燥した
後、エイジングされる。そして、本発明の粘着材組成物
は、JIS-Z-0237.8に準拠した粘着力試験法により測定さ
れる接着力が、ステンレスに対しては600〜1300
g/25mm、ポリエチレンに対しては400〜1000g/25
mmの範囲内にあることが必要であり、さらにステンレス
に対しては600〜1200g/25mm、ポリエチレンに対
しては400〜800g/25mmの範囲内にあることが好ま
しい。
【0037】上記範囲の粘着力は、粘着剤としては中程
度から高程度の粘着性(粘着強度)に属し、このような
粘着力を有することにより養生テープの貼着中にハガレ
あるいは浮き上がりは発生しない。そして、剥離する際
には被着体表面への糊残りがなく、また、剥離の際に被
着体に損傷を与えることもなく、良好な剥離性が発現す
る。
【0038】本発明の粘着剤組成物において規定される
粘着力は、JIS-Z-0237.8に準拠した測定法にて評価した
値であり、具体的には25μm厚のPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)フィルムに、乾燥厚にて25μmに
なるように粘着剤組成物を塗布した試料を用いる。この
際、塗工される粘着剤組成物に配合される硬化剤の種類
および添加量は、エイジング後、目的とするゲル分率が
得られるように適宜選定することができる。
【0039】このようにして得られた粘着剤組成物の塗
布試料をJISで決められた標準状態においてステンレス
板およびポリエチレン板に貼着し、そのまま20分間放
置後、剥離角度180゜、剥離速度300mm/min.の条
件で剥離して25mm幅当たりの剥離強度を測定する。こ
こで測定された剥離強度を本発明で規定する粘着力とす
る。この粘着力がステンレスに対しては600〜130
0g/25mm、好ましくは600〜1200g/25mmの範囲内
にあり、かつポリエチレンに対しては400〜1000
g/25mm、好ましくは400〜800g/25mmの範囲内にあ
る場合に、良好な隠蔽性および/または保護効果と剥離
性が得られる。
【0040】本発明の養生テープは、支持体となる基材
テープの一方の面に上記の粘着剤組成物からなる粘着剤
層が形成されたテープである。この養生テープにおい
て、支持体は、紙、プラスチック、金属箔、布などで形
成することができるが、特に本発明ではこの支持体をプ
ラスチックで形成することが好ましい。
【0041】支持体を形成することができるプラスチッ
ク素材の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンの
ようなα-オレフィン(共)重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体などを挙げることができる。
【0042】こうした支持体の厚さは、通常は10〜1
000μmの範囲内にある。こうした支持体表面に上記
粘着剤組成物を直接塗布することもできるが、セパレー
ターなどに予め粘着剤組成物を含有する塗布液を塗布
し、溶媒を除去した後、セパレーター表面に形成された
粘着剤層を支持体表面に転写することにより、支持体が
溶媒によって浸食されることを防止することができる。
【0043】このようにして形成される粘着剤層の厚さ
は、通常は5〜100μm、好ましくは10〜60μm
の範囲内にある。この養生テープは巻回して使用する際
には、粘着剤層上に特に剥離紙などを配置することを必
要とするものではないが、粘着剤層上に剥離層を設けて
もよい。
【0044】本発明の養生テープは、通常の養生テープ
と同様に、モルタルなどの吹き付け、塗料の吹き付けな
どのマスキングテープとして使用することができる。殊
に本発明の養生テープは、金属、木材、プラスチックな
ど種々の被着体に対して良好な粘着性を有し、隠蔽性お
よび/または保護効果に優れると共に使用後に剥離した
際に糊残りがなく、また剥離の際に被着体に損傷を与え
ることが少ない。
【0045】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、特定組成のア
クリル酸エステル系重合体(A)と、特定の軟化点を有す
る粘着付与樹脂(B)とを含有し、特定のゲル分率を有す
るように調整することによって、比較的高い粘着力を有
し隠蔽性および/または保護効果に優れるが、剥離した
際に糊残りがなく、養生テープの粘着剤として好適であ
る。
【0046】そして、本発明の養生テープは、支持体の
表面に上記のような粘着剤組成物からなる粘着剤層が敷
設されており、隠蔽性および/または保護効果に優れる
と共に剥離した際に糊残りなどが発生することがなく、
また、被着体に損傷を与えることも少ない。
【0047】
【実施例】次に本発明の粘着剤組成物および養生テープ
について実施例を示して説明するが、本発明はこれらに
よって限定されるものではない。
【0048】
【実施例1】フラスコに、100重量部のトルエンを入
れ、このトルエン中に、2-エチルヘキシルアクリレート
とメタクリル酸とを98:2の重量比で合計100重量
部配合して、撹拌下に70℃に加熱した後、この反応溶
液に、重合開始剤アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
0.5重量部を添加し、70℃にて10時間重合を行っ
てアクリル酸エステル系重合物を製造した。
【0049】このアクリル酸エステル系重合物の重量平
均分子量は30万であり、トルエン不溶分として測定し
たゲル分率は0%であった。上記のようにして得られた
アクリル酸エステル系重合体のトルエン溶液200重量
部(アクリル酸エステル系重合物=100重量部)に、
不均化ロジン(重合ロジン系粘着付与樹脂、軟化点=1
25℃、理化ハーキュレス(株)製、ペンタリン-CJ)
を20重量部混合した。
【0050】次いで、上記の混合液(220重量部)に
硬化剤として上記式で表される構造のエポキシ系硬化剤
(三菱レーヨン(株)製、商品名:テトラッドX)を0.3
重量部添加した。
【0051】こうして得られた粘着剤組成物のトルエン
溶液を、乾燥後、粘着剤厚さが25μmになるように塗
工し、乾燥させた。得られた厚さ25μmの粘着剤組成
物の塗膜を厚さ25μmのPET基材上に転写して常温
で7日間エイジングすることによりJIS-S-0237.8に準拠
した接着力評価用の粘着テープ供試体を製造した。
【0052】また、養生テープとして評価用試料として
得られた粘着剤組成物のトルエン溶液を乾燥後の粘着剤
厚さが40μmになるようにセパレーター上に塗工し、
乾燥させた。得られた厚さ40μmの粘着剤組成物の塗
膜を、OPP基材(延伸ポリプロピレンフィルム基材、
厚さ:70μm)上に転写して、常温で7日間エイジン
グすることにより、本発明の養生テープを製造した。
【0053】この粘着テープ供試体および養生テープに
転写された粘着剤層を形成する粘着剤組成物のゲル分率
は、60%であった。この粘着テープ供試体のステンレ
ス板、ポリエチレン板に対するJIS-Z-0237.8に準拠した
評価法で測定した粘着力の測定結果を表1に示す。
【0054】さらに、この養生テープのステンレス板、
ベニヤ板、ポリエチレン板に対するJIS-Z-0237.8に準拠
した評価法での接着力の測定結果を表1に併せて記載す
る。また、この養生テープをステンレス板、ベニヤ板、
ポリエチレン板の表面に貼着して貼着中のウキハガレを
目視観察した。さらに貼着した養生テープを70℃にて
120時間放置後、剥離し、被貼着面への糊残りを調べ
た。結果を表1に併せて記載する。
【0055】
【実施例2】フラスコに、100重量部のトルエンを入
れ、このトルエン中に、2-エチルヘキシルアクリレート
とメタクリル酸と2-ヒドロキシエチルメタクリレートと
を97:2:1の重量比で100重量部を配合して、撹拌
下に75℃に加熱した後、この反応溶液に、重合開始剤
ベンゾイルパーオキサイド(BPO)0.5重量部を添加し、
75℃にて10時間重合を行ってアクリル酸エステル系
重合物を製造した。
【0056】このアクリル酸エステル系重合物の重量平
均分子量は40万であり、トルエン不溶分として測定し
たゲル分率は1%であった。上記のようにして得られた
アクリル酸エステル系重合体のトルエン溶液200重量
部(アクリル酸エステル系重合物=100重量部)に、
テルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点=105
℃、ヤスハラケミカル(株)製、To-105)を10重
量部混合した。
【0057】次いで、上記の混合液(210重量部)に
硬化剤として上記式で表される構造のポリイソシアネー
ト系硬化剤(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネ
ートL)を1.5重量部添加した。
【0058】こうして得られた粘着剤組成物のトルエン
溶液を、乾燥後、粘着剤厚さが25μmになるように塗
工し、乾燥させた。得られた厚さ25μmの粘着剤組成
物の塗膜を厚さ25μmのPET基材上に転写して常温
で7日間エイジングすることによりJIS-S-0237.8に準拠
した接着力評価用の粘着テープ供試体を製造した。
【0059】また、養生テープとして評価用試料として
得られた粘着剤組成物のトルエン溶液を乾燥後の粘着剤
厚さが40μmになるようにセパレーター上に塗工し、
乾燥させた。得られた厚さ40μmの粘着剤組成物の塗
膜を、OPP基材(厚さ:70μm)上に転写して、常
温で7日間エイジングすることにより、本発明の養生テ
ープを製造した。この粘着テープ供試体および養生テー
プに転写された粘着剤層を形成する粘着剤組成物のゲル
分率は、60%であった。
【0060】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0061】
【実施例3】フラスコに、100重量部のトルエンを入
れ、このトルエンに、ブチルアクリレートと2-エチルヘ
キシルアクリレートとメタクリル酸とを60:39:1の
重量比で100重量部を配合して、撹拌下に70℃に加
熱した後、この反応溶液に、重合開始剤ベンゾイルパー
オキサイド(BPO)0.5重量部を添加し、70℃にて10
時間重合を行ってアクリル酸エステル系重合物を製造し
た。
【0062】このアクリル酸エステル系重合物の重量平
均分子量は35万であり、トルエン不溶分として測定し
たゲル分率は0%であった。上記のようにして得られた
アクリル酸エステル系重合体のトルエン溶液200重量
部(アクリル酸エステル系重合物=100重量部)に、
テルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点=150
℃、ヤスハラケミカル(株)製、G-150)を10重量
部混合した。
【0063】次いで、上記の混合液(210重量部)に
硬化剤として上記式で表される構造のエポキシ系硬化剤
(三菱レーヨン(株)製、商品名:テトラッドX)を0.3
重量部添加した。
【0064】こうして得られた粘着剤組成物のトルエン
溶液を、乾燥後、粘着剤厚さが25μmになるように塗
工し、乾燥させた。得られた厚さ25μmの粘着剤組成
物の塗膜を厚さ25μmのPET基材上に転写して常温
で7日間エイジングすることによりJIS-S-0237.8に準拠
した接着力評価用の粘着テープ供試体を製造した。
【0065】また、養生テープとして評価用試料として
得られた粘着剤組成物のトルエン溶液を乾燥後の粘着剤
厚さが40μmになるようにセパレーター上に塗工し、
乾燥させた。得られた厚さ40μmの粘着剤組成物の塗
膜を、OPP基材(厚さ:70μm)上に転写して、常
温で7日間エイジングすることにより、本発明の養生テ
ープを製造した。この粘着テープ供試体および養生テー
プに転写された粘着剤層を形成する粘着剤組成物のゲル
分率は、40%であった。
【0066】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0067】
【実施例4】フラスコに、100重量部のトルエンを入
れ、このトルエン中に、2-エチルヘキシルアクリレート
と酢酸ビニルとメタクリル酸と2-ヒドロキシエチルメタ
クリレートとを87:10:2:1の重量比で100重量
部を配合して、撹拌下に70℃に加熱した後、この反応
溶液に、重合開始剤ベンゾイルパーオキサイド(BPO)0.
5重量部を添加し、70℃にて10時間重合を行ってア
クリル酸エステル系重合物を製造した。
【0068】このアクリル酸エステル系重合物の重量平
均分子量は30万であり、トルエン不溶分として測定し
たゲル分率は0%であった。上記のようにして得られた
アクリル酸エステル系重合体のトルエン溶液200重量
部(アクリル酸エステル系重合物=100重量部)に、
変性キシレン系粘着付与樹脂(軟化点=120℃、三菱
ガス化学(株)製、ニカノール120)を10重量部混合
した。
【0069】次いで、上記の混合液(210重量部)に
硬化剤として上記式で表される構造のポリイソシアネー
ト系硬化剤(日本ポリウレタン(株)製、商品名:コロネ
ートL)を1.5重量部添加した。
【0070】こうして得られた粘着剤組成物のトルエン
溶液を、乾燥後、粘着剤厚さが25μmになるように塗
工し、乾燥させた。得られた厚さ25μmの粘着剤組成
物の塗膜を厚さ25μmのPET基材上に転写して常温
で7日間エイジングすることによりJIS-S-0237.8に準拠
した接着力評価用の粘着テープ供試体を製造した。
【0071】また、養生テープとして評価用試料として
得られた粘着剤組成物のトルエン溶液を乾燥後の粘着剤
厚さが40μmになるようにセパレーター上に塗工し、
乾燥させた。得られた厚さ40μmの粘着剤組成物の塗
膜を、OPP基材(厚さ:70μm)上に転写して、常
温で7日間エイジングすることにより、本発明の養生テ
ープを製造した。この粘着テープ供試体および養生テー
プに転写された粘着剤層を形成する粘着剤組成物のゲル
分率は、40%であった。
【0072】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0073】
【比較例1】実施例1において、エポキシ系硬化剤の量
を1.5重量部として、粘着剤組成物のゲル分率を85
%に調整した以外は同様にして粘着剤組成物並びに粘着
テープ供試体および養生テープを製造した。
【0074】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0075】
【比較例2】実施例1において、不均化ロジン(重合ロ
ジン)の使用量を40重量部とし、粘着剤組成物のゲル
分率を50%にした以外は同様にして粘着剤組成物並び
に粘着テープ供試体および養生テープを製造した。
【0076】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0077】
【比較例3】実施例1において、アクリル系エステル重
合体を製造する際に使用した2-エチルヘキシルアクリレ
ートとメタアクリル酸(MAA)との比率を95:5に変え、
硬化剤として上記式で表されるエポキシ系硬化剤を0.
2重量部添加した以外は同様にして粘着剤組成物並びに
粘着テープ供試体および養生テープを製造した。
【0078】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0079】
【比較例4】実施例1において、エポキシ系硬化剤の量
を0.06重量部として、粘着剤組成物のゲル分率を2
0%に調整した以外は同様にして粘着剤組成物並びに粘
着テープ供試体および養生テープを製造した。
【0080】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0081】
【比較例5】実施例2において、軟化点105℃のテル
ペンフェノール系粘着付与樹脂の代わりに、軟化点85
℃のテルペンフェノール系粘着付与樹脂(ヤスハラケミ
カル(株)製、To-85)を使用した以外は同様にして
粘着剤組成物並びに粘着テープ供試体および養生テープ
を製造した。
【0082】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0083】
【比較例6】実施例2において、テルペンフェノール系
粘着付与樹脂の使用量を40重量部とし、硬化剤として
上記式で表されるポリイソシアネート系硬化剤を3.0
重量部添加した以外は同様にして粘着剤組成物並びに粘
着テープ供試体および養生テープを製造した。
【0084】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0085】
【比較例7】実施例3において、テルペンフェノール系
粘着付与樹脂の使用量を20重量部とし、硬化剤として
上記式で表されるエポキシ系硬化剤を0.4重量部添加
した以外は同様にして粘着剤組成物並びに粘着テープ供
試体および養生テープを製造した。
【0086】得られた粘着テープ供試体および養生テー
プについて実施例1と同様に粘着テープ供試体および養
生テープの粘着力、養生テープの貼着中のウキハガレお
よび剥離後の糊残りを評価した。結果を表1に示す。
【0087】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数4〜12のアルキル基を有する(メ
    タ)アクリル酸エステルモノマーを80〜99.9重量
    %、−COOH基を有すると共に上記(メタ)アクリル
    酸エステルモノマーと共重合可能な極性基含有モノマー
    を0.1〜4重量%および上記(メタ)アクリル酸エス
    テルと極性基含有モノマーとに共重合可能な他のモノマ
    ーを0〜19.9重量%の量で共重合させたアクリル酸
    エステル系重合体(A)と、 該アクリル酸エステル系共重合体(A)100重量部に対
    して1〜25重量部の量の軟化点95〜160℃の粘着
    付与樹脂(B)とからなり、 かつ、ゲル分率が30〜70重量%の範囲内にあり、JI
    S-Z-0237.8に準拠した粘着力測定法により測定されたス
    テンレスに対する粘着力が600〜1300g/25mm、ポ
    リエチレンに対する粘着力が400〜1000g/25mmの
    範囲内にあることを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】炭素数4〜12のアルキル基を有する(メ
    タ)アクリル酸エステルモノマーを80〜99.9重量
    %、−COOH基を有すると共に上記(メタ)アクリル
    酸エステルモノマーと共重合可能な極性基含有モノマー
    を0.1〜4重量%および上記(メタ)アクリル酸エス
    テルと極性基含有モノマーとに共重合可能な他のモノマ
    ーを0〜19.9重量%の量で共重合させたアクリル酸
    エステル系重合体(A)と、 該アクリル酸エステル系共重合体(A)100重量部に対
    して1〜25重量部の量の軟化点95〜160℃の粘着
    付与樹脂(B)とからなり、 かつ、ゲル分率が30〜70重量%の範囲内にあり、JI
    S-Z-0237.8に準拠した粘着力測定法により測定されたス
    テンレスに対する粘着力が600〜1300g/25mm、ポ
    リエチレンに対する粘着力が400〜1000g/25mmの
    範囲内にある粘着剤組成物が、フィルム基材の一方の面
    に塗設されていることを特徴とする養生テープ。
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JP2016183210A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 東洋インキScホールディングス株式会社 封止用粘着剤、および封止用粘着テープ
JP2021070743A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 綜研化学株式会社 粘着剤組成物および粘着シート

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