JPH1060603A - オーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents
オーステナイト系ステンレス鋼Info
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- JPH1060603A JPH1060603A JP8233582A JP23358296A JPH1060603A JP H1060603 A JPH1060603 A JP H1060603A JP 8233582 A JP8233582 A JP 8233582A JP 23358296 A JP23358296 A JP 23358296A JP H1060603 A JPH1060603 A JP H1060603A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C30/00—Alloys containing less than 50% by weight of each constituent
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
により、優れた熱間加工性を有するとともに高濃度の塩
素イオン環境において耐すきま腐食性に優れたオーステ
ナイト系ステンレス鋼を提供する。 【解決手段】 C:0.05wt以下、Si:0.25
wt%以下、Mn:0.40wt%以下、P:0.04
0wt%以下、S:0.003wt%以下、30.0w
t%≦Ni≦40.0wt%、20.0wt%≦<Cr
≦26.0wt%、5.0wt%≦Mo≦8.0wt
%、Al:0.1wt%以下、0.001wt%≦B≦
0.010wt%、0.15wt%≦N≦0.30wt
%を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からな
り、かつ、下記(1)、(2)式を満足する。 Cr+3.3Mo+20N≧51 (1) 5Si+Mn<32−(Cr+Mo) (2)
Description
び熱間加工性に優れ、たとえば海水用や排煙脱硫装置の
各種部品に用いて好適なオーステナイト系ステンレス鋼
の改良に関するものである。
様々な分野で利用されているが、塩素イオンが多く存在
する環境下、たとえば海水中や排煙脱硫装置内で用いら
れる場合には、孔食やすきま腐食等極めて有害な腐食が
生じ易く、汎用ステンレス鋼であるSUS304やSU
S316等を使用するには大きな制約があった。そこ
で、CrやMo含有量を増加させたり、Nを添加したり
して耐食性を向上させる試みがなされてきており、たと
えば特開昭52−95524号に代表されるように、M
o含有量が6.0%を超えるオーステナイト系ステンレ
ス鋼が開発されてきた。しかしながら、Cr、Moの含
有量が増加すると、ステンレス鋼の製造過程である鋳造
時にσ相やχ相といった金属間化合物が析出し易くな
る。その結果、局所的なCr、Moの欠乏により耐食性
が劣化したり、熱間圧延の加熱時に金属間化合物が消失
しきれず、熱間圧延工程で熱延材の端部で厚さ方向へ二
つに割れる二枚割れが生じる等、熱間加工性が低下する
ことがあった。
めに、たとえば特開昭57−28740に開示されてい
るように、Nの添加量を増加することも提案されている
が、Nの含有量を多くすると熱間での変形抵抗が上昇
し、熱間圧延が不可能になることもある。そこで、たと
えば特開昭62−192530で開示されているよう
に、σ相等の金属間化合物が生じるような合金組成でも
熱間圧延の前後で均熱処理を施すことにより、析出物を
材質や耐食性に影響を与えることの少ない形態にするこ
とが提案されている。しかしながら、均熱処理を行うと
当然ながら製造コストが割高となり、実用化の大きな障
害となる。
みてなされたもので、σ相等の金属間化合物の析出を抑
制し、これにより、優れた熱間加工性を有するとともに
高濃度の塩素イオン環境において耐すきま腐食性に優
れ、しかも製造コストの増加を回避することができるオ
ーステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とし
ている。
ナイト系ステンレス鋼の耐すきま腐食性と金属間化合物
の析出程度を観察しながら詳細な成分の検討を行った。
その結果、まず、海水用あるいは排煙脱硫装置用として
の使用に耐えうるには、少なくとも60゜C以上の環境
で耐食性を有する必要があることが判った。そして、C
r、MoおよびNは、耐すきま腐食性を向上させる元素
であって、耐食性への寄与の程度から各元素がほぼ等価
となるように重み付けした総量は「Cr+3.3Mo+
20N(但し、Cr、Mo、Nは各成分元素の含有量
(wt%))」であり、上記環境で耐食性を有するに
は、この総量が51以上必要であることを見い出した。
含有量が増加すると、金属間化合物の析出が助長され
る。そこで、本発明者等は、SiおよびMnの含有量を
通常のレベルに対して極力低くすることを考えた。すな
わち、CrおよびMoは、Feと結合して金属間化合物
を生成するが、その生成を助長するのがSiおよびMn
である。そして、その生成を助長する程度から各元素が
ほぼ等価となるように重み付けした総量は「5Si+M
n」であり、この総量が「32−(Cr+Mo)(但
し、Cr、Mo、Si、Mnは各成分元素の含有量(w
t%))」よりも小さければ、凝固時の金属間化合物の
析出が抑制され、二枚割れ等の熱間加工性の劣化が生じ
難くなることが判った。すなわち、Cr、Moの含有量
増加による金属間化合物の析出は、Si、Mnの存在に
よって著しく助長されるが、逆に、Si、Mnの含有量
を大幅に低減することで、比較的高Cr、高Mo含有鋼
でも金属間化合物の析出が抑制されるという新たな知見
を得たのである。
は、以上のような知見に基づいてなされたもので、C:
0.05wt以下、Si:0.25wt%以下、Mn:
0.40wt%以下、P:0.040wt%以下、S:
0.003wt%以下、30.0wt%≦Ni≦40.
0wt%、20.0wt%≦<Cr≦26.0wt%、
5.0wt%≦Mo≦8.0wt%、Al:0.1wt
%以下、0.001wt%≦B≦0.010wt%、
0.15wt%≦N≦0.30wt%を含有し、残部は
Feおよび不可避的不純物からなり、かつ、下記
(1)、(2)式を満足することを特徴としている。
量(wt%)を示す)
とともに説明する。 C:Cは耐食性を低下させる元素であるので少ない方が
望ましいが、極端に低減させることは製造コストの増加
を招く。Cの含有量は0.05wt%までは許容できる
のでこの値を上限値とした。 Si:Siは前述の通りσ相やχ相などの金属間化合物
の析出を抑制する上で極力低減させる必要のある元素で
あり、そのためには0.25%以下にする必要がある。
望ましくは0.20%以下、より望ましくは0.10%
以下が良い。 Mn:Mnも同様にσ相やχ相などの金属間化合物の析
出を抑制する上で極力低減させる必要のある元素であ
り、そのためには0.40%以下にする必要がある。望
ましくは0.30%以下、より望ましくは0.20%以
下が良い。
元素であり、結晶粒界に偏析し易く耐食性および熱間加
工性の観点からは少ない方が望ましい。しかしながら、
Pの含有量を極端に低減させることは製造コストの増加
を招く。Pの含有量は0.040wt%までは許容でき
るのでこの値を上限値とした。ただし、望ましくは0.
030wt%以下が良い。 S:SはPと同様に不純物として不可避的に混入する元
素であり、結晶粒界に偏析し易く耐食性および熱間加工
性の観点からは少ない方が望ましい。特に、0.003
wt%を超えて含有するとその有害性が顕著に現れるの
で、含有量を0.003wt%以下とした。ただし、望
ましくは0.002wt%以下が良い。 Ni:Niはσ相やχ相などの金属間化合物の析出を抑
制する上で有効な元素であり、その含有量が30.0w
t%を下回るとδフェライトの生成、さらには金属間化
合物の析出を助長する。一方、40.0wt%を上回る
と、熱間加工性の劣化や熱間変形抵抗の増大を招く。よ
って、Niの含有量は30.0wt%〜40.0wt%
とした。
のに有効な元素であり、その効果を得るためには20.
0wt%以上含有する必要がある。しかしながら、2
6.0wt%を超えて含有するとσ相やχ相などの金属
間化合物が残存し、かえって耐すきま腐食性を劣化させ
るので、20.0wt%〜26.0wt%とした。な
お、Crの含有量は22.0wt%以上であることが好
ましく、23.0wt%以上であればさらに好ましい。 Mo:Moも耐すきま腐食性を向上させるのに有効な元
素であり、その効果を得るためには5.0wt%以上含
有する必要がある。しかしながら、8.0wt%を超え
て含有すると、SiおよびMnの含有量を低くした効果
が減殺されて金属間化合物の析出を抑制することができ
なくなるので、5.0wt%〜8.0wt%とした。な
お、Moの含有量は6.0wt%以上であることが好ま
しく、7.0wt%以上であればさらに好ましい。
脱酸機能を有するSi、Mnの含有量を少なくした本発
明では積極的に添加する必要があるが、0.10wt%
を超えて含有させると金属間化合物の析出を助長させる
ので、その含有量を0.10wt%以下とした。 B:Bは熱間加工性の向上に極めて有効であるが、0.
001wt%以下ではその効果が少なく、0.010w
t%を上回ると逆に加工性が劣化する。よって、Bの含
有量は0.001wt%〜0.010wt%とした。
性を向上させるとともに、金属間化合物の析出を抑制す
る有効な元素であり、その効果を得るためには、0.1
5wt%以上含有させる必要がある。しかしながら、
0.30wt%を超えて含有すると、熱間変形抵抗が極
めて上昇して熱間加工性を阻害するので、Nの含有量は
0.15wt%〜0.30wt%とした。
テナイト系ステンレス鋼は、σ相等の金属間化合物の析
出を抑制して優れた熱間加工性を有し、しかも、高濃度
の塩素イオン環境で優れた耐すきま腐食性を示す。さら
に、金属間化合物を無害化するための均熱処理などを必
要としないので、低コストで製造することができる等優
れた効果を得ることができる。
重み付けした総量(5Si+Mn)も金属間化合物の生
成を抑制する重要なファクターである。本発明者等は、
種々の実験の結果、総量(5Si+Mn)が1.3wt
%以下のときに金属間化合物の析出を確実に抑制できる
という知見を得た。よって、総量(5Si+Mn)は
1.3wt%以下にすることが望ましい。
o)も耐すきま腐食性を向上させるためには無視できな
いファクターである。本発明者等は、種々の実験の結
果、CrおよびMoの総量が29wt%以上のときに耐
すきま腐食性が非常に安定するとともに、32wt%以
下のときに金属間化合物の析出率が極めて低くなること
を見い出した。よって、CrおよびMoの総量は29w
t%〜32wt%であることが望ましい。
0.01wt%≦Cu≦1.0wt%、0.01wt%
≦W≦1.0wt%、0.01wt%≦Co≦1.0w
t%の1種または2種以上を含有することができる。こ
れら元素は、一般的な耐食性の向上に有効であるが、そ
の効果を得るためには0.01wt%以上含有させる必
要がある。一方、1.0wt%を超えて含有すると熱間
加工性を阻害するので、それぞれの含有量を0.01w
t%〜1.0wt%とした。
大気溶解炉によってNi約35wt%、N約0.2wt
%を含む12種類の供試材を5Kgづつ溶製し、これに
鍛造、冷間圧延および溶体化処理を施して厚さ2mmの
冷延板を作製した。次いで、2mm冷延板から採取した
試験片を両面からテフロン製円柱で挟み込み、種々の温
度の6%FeCl3+1/20NHCl水溶液中に24
時間浸漬して、すきま腐食が生じない臨界温度を測定し
た。
約41,000ppmであり、海水の塩素イオン濃度よ
りも高い。また、酸化剤としてFe3+イオンを含むの
で、溶液の酸化還元電位が著しく上昇し、海水中での電
位よりも高くなる。したがって、本試験溶液ですきま腐
食試験を行ってすきま腐食が発生しなければ、海水中で
も当該試験温度ですきま腐食は生じないと推認すること
ができる。表1に供試材である鋼1〜鋼12の成分組成
と臨界すきま腐食発生温度を示した。また、Cr、Mo
およびNに重み付けした総量(Cr+3.3Mo+20
N)を表1に併記し、この総量と臨界すきま腐食発生温
度との関係を図1に示した。なお、図1において黒丸印
に付した添字は鋼の番号を示す。
好な耐すきま腐食性を与えるためには、臨界すきま腐食
発生温度は60゜C以上であることが求められるが、表
1および図1から明らかなように、成分組成が本発明の
範囲内である鋼4,7,8はいずれもこの要求を満足し
た。また、鋼11,12は、N以外の元素は本発明の範
囲内であるため、臨界すきま腐食発生温度は60゜C以
上を示した。ただし、鋼11,12はNの含有量が高い
(本発明の上限値は0.3wt%)ため、熱間加工性が
劣化することが予想される。
Cr、MoおよびNの総量が多いにもかかわらず臨界す
きま腐食発生温度は50゜Cとなっている。これは、C
rの含有量が本発明の範囲(上限は26wt%)を上回
っているため、σ相等の金属間化合物が析出して耐すき
ま腐食性が低下したためである。このように、鋼9,1
0を除外すれば、臨界すきま腐食発生温度を60゜C以
上にするためには、Cr、MoおよびNの総量が51w
t%以上であることが必要であり、本発明の数値限定の
根拠を確認する結果となった。
よってNi約wt35%、N約0.2wt%を含む14
種類の供試材を5Kgづつ鋳造した。この場合におい
て、工業規模での鋳造では、一般に連続鋳造にてインゴ
ットを製造するが、この場合と冷却速度が等しくなるよ
うに凝固条件を調整した。そして、5Kgの鋼塊の中心
部に析出したσ相やχ相等の金属間化合物の析出率を求
めた。なお、析出率は、顕微鏡で観察される視野を格子
状に分割し、金属間化合物と重なり合う格子点の数を計
数して全格子点数に対する割合から算出した。次いで、
熱間圧延を行って熱延板後端部に二枚割れが生じている
か否かを確認し、析出率と二枚割れの有無を表2に併記
した。また、SiおよびMnに重み付けした総量(5S
i+Mn)と、CrおよびMoの総量とを表2に併記
し、それら総量をXY軸にとって各供試材(鋼13〜鋼
26)の試験結果を図2にプロットした。なお、図2に
おいて黒丸印または×印に付した添字は鋼の番号を示
す。
範囲内である鋼13,16,20〜22および25,2
6では、金属間化合物の析出率がいずれも2%以下であ
り、しかも、二枚割れは一切発生しなかった。特に、鋼
13,21,22,26では、CrおよびMoの含有量
が多いにもかかわらず、Siが0.25%以下、Mnが
0.40%以下とそれらの含有量が極めて少ないため
に、金属間化合物の析出が良好に抑制されることが判っ
た。これに対して、成分組成が本発明の範囲外である他
の鋼種では、金属間化合物の析出率が2%を上回り、し
かも、全てに二枚割れが生じていた。特に、鋼18で
は、CrおよびMoの含有量がさほど多くないにもかか
わらず析出率が2%を上回っているが、これは、Mnの
含有量が0.55wt%であり本発明の上限値である
0.4wt%を上回っているからである。
に詳細に検討する。図2から、良好な結果を示した鋼種
とそうでない鋼種は、図中斜めの破線で区画された下記
式(2)で示される領域によって明確に峻別されている
ことが判る。
量(wt%)を示す)
の、つまり、上記式(2)を満たさない鋼14,15,
17,19,24では、全て析出率が2%以上であり、
しかも、二枚割れが生じていた。特に、鋼24では、C
からAlまでの各成分元素単独の含有量は本発明の範囲
内でありながら、Cr、Mo、N、Si、Mnが上記式
(2)を満たさないために金属間化合物の析出が顕著と
なった。このように、この試験結果は上記式(2)をほ
ぼ完全に裏打ちするものであり、本発明の数値限定の信
憑性を確認するものとなった。なお、鋼18,23は上
記式(2)を満たしているが、鋼18はMn、鋼23は
Siの含有量が本発明の上限値を上回っているため、金
属間化合物の析出が顕著となった。
うち、鋼20,25,26では、金属間化合物の析出率
が1.0%前後であるが、それ以外のものでは、最高で
も0.6とかなり低い値となっている。そして、これら
鋼種は、図2から明らかなように、SiおよびMnの含
有量を重み付けした総量(5Si+Mn)が1.3wt
%を超えるか否かにより明確に峻別されている。すなわ
ち、総量(5Si+Mn)が1.3wt%以下である場
合には、この試験結果が示すように、金属間化合物の析
出率が大幅に抑制されている。以上のように、この試験
結果も本発明の数値限定の根拠を裏付けるものとなっ
た。
より溶解し、10種類の10Kg鋼塊を作製した。この
鋼塊を1200゜Cに1時間で昇温するように加熱し、
昇温後直ちに熱間圧延して厚さ6mmの熱延板を作製し
た。さらに、熱延板を1150゜Cに30分間加熱後に
水冷する溶体化処理を行い、厚さ2mmまで冷間圧延し
た後、1150゜Cにて1分間熱処理を行った。次い
で、以下のような各種評価試験を行ない、その結果を表
4に示した。
塊の中心部に析出したσ相やχ相等の金属間化合物の析
出率を求めた。 熱間加工性:熱間圧延後に熱延板後端部に二枚割れが
生じているか否かを確認した。 耐すきま腐食性:2mm冷延板から採取した試験片を
両面からテフロン製円柱で挟み込み、種々の温度の6%
FeCl3+1/20NHCl水溶液中に24時間浸漬
してすきま腐食が生じない臨界温度を測定した。
明の範囲である鋼27〜32では、鋼塊の金属間化合物
析出率がいずれも2%以下で熱延板の二枚割れも生じな
かった。また、臨界すきま腐食発生温度はいずれも60
゜C以上であり、良好な熱間加工性と耐すきま腐食性を
示した。特に、この実施例の本発明鋼では、耐すきま腐
食性が全て70゜C以上で安定していることは勿論のこ
と、金属間化合物の析出率が最高でも0.3%で2%を
大きく下回っている。これは、SiおよびMnの総量が
1.3wt%以下であること、CrおよびMoの総量が
29wt%〜32wt%以下であること、加えてCu、
WおよびCoの含有量が0.01wt%〜1.0wt%
であることの相乗効果であると推察される。
iおよびMnの総量が多い(具体的には「5Si+Mn
<32−(Cr+Mo)」を満たさない)ために、金属
間化合物の析出率が高く、かつ、全てに二枚割れが生じ
ていた。また、鋼36では、SiおよびMnの総量が少
ないために金属間化合物の析出も二枚割れの発生も生じ
なかったが、「Cr+3.3Mo+20N」が51wt
%未満であるため、臨界すきま腐食発生温度がわずか4
0゜Cであった。
イト系ステンレス鋼では、Cr、MoおよびNの総量に
独自の重み付けをして所定以上とし、しかも、Siおよ
びMnの含有量を少なく設定しているから、σ相等の金
属間化合物の析出を抑制し、これにより、優れた熱間加
工性を有するとともに高濃度の塩素イオン環境において
耐すきま腐食性に優れ、しかも製造コストの増加を回避
することができる等の効果が得られる。
発生温度の関係を示す線図である。
nの総量を縦軸にして各供試材をプロットした線図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 C:0.05wt以下、Si:0.25
wt%以下、Mn:0.40wt%以下、P:0.04
0wt%以下、S:0.003wt%以下、30.0w
t%≦Ni≦40.0wt%、20.0wt%≦<Cr
≦26.0wt%、5.0wt%≦Mo≦8.0wt
%、Al:0.1wt%以下、0.001wt%≦B≦
0.010wt%、0.15wt%≦N≦0.30wt
%を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からな
り、かつ、下記(1)、(2)式を満足することを特徴
とするオーステナイト系ステンレス鋼。 【数1】 Cr+3.3Mo+20N≧51 (1) 【数2】 5Si+Mn<32−(Cr+Mo) (2) (式中Cr、Mo、N、Si、Mnは各成分元素の含有
量(wt%)を示す) - 【請求項2】 前記SiおよびMnは、下記(3)式を
満足することを特徴とする請求項1に記載のオーステナ
イト系ステンレス鋼。 【数3】5Si+Mn≦1.3 (3) (式中Si、Mnは各成分元素の含有量(wt%)を示
す) - 【請求項3】 0.01wt%≦Cu≦1.0wt%、
0.01wt%≦W≦1.0wt%、0.01wt%≦
Co≦1.0wt%のうち1種または2種以上をさらに
含有することを特徴とする請求項1または2に記載のオ
ーステナイト系ステンレス鋼。
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