JPH1062175A - 地磁気方位センサ及びその製造方法 - Google Patents

地磁気方位センサ及びその製造方法

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JPH1062175A
JPH1062175A JP8214491A JP21449196A JPH1062175A JP H1062175 A JPH1062175 A JP H1062175A JP 8214491 A JP8214491 A JP 8214491A JP 21449196 A JP21449196 A JP 21449196A JP H1062175 A JPH1062175 A JP H1062175A
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JP
Japan
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ferromagnetic core
sensor
sensor substrate
ferromagnetic
magnetic field
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JP8214491A
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Inventor
Masayoshi Fujita
正儀 藤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の強磁性体コアが磁気ギャッ
プを介して連結されたセンサ基板と、磁気ギャップ内に
配された磁気抵抗効果素子とを備え、強磁性体コアに巻
装された励磁用コイルによってバイアス磁界を印加した
状態で、磁気抵抗効果素子によって地磁気の方位を検出
する地磁気方位センサに関するものであり、励磁用コイ
ルの巻装を容易なものとし、しかも、その巻き数をより
多くすることを可能とすることを目的としている。 【解決手段】 先ず、複数の強磁性体コアが磁気ギャッ
プを介して連結されたセンサ基板に、矩形状の切り欠き
部を形成する。そして、切り欠き部が形成されたセンサ
基板を構成する強磁性体コアを巻回するように、励磁用
コイルが巻装されたコイルボビンをセンサ基板に取り付
け、その後、切り欠き部にセンサ基板とは別体の強磁性
体コアを取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地磁気を強磁性体
コアにより集束した上で磁気抵抗効果素子を用いて検出
することによって、地磁気の方位を検出する地磁気方位
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】地磁気の方位を検出するセンサとして、
地磁気を強磁性体コアによって集束した上で複数の磁気
抵抗効果素子によって検出し、各磁気抵抗効果素子によ
って検出された磁界に基づいて、地磁気の方位を検出す
る地磁気方位センサが提案されている。
【0003】この地磁気方位センサは、図10に示すよ
うに、フェライト等からなる4つの強磁性体コア10
1,102,103,104が、90゜間隔で所定幅の
磁気ギャップG1,G2,G3,G4を形成するように
正方形状に組み合わされたセンサ基板を備えており、こ
のセンサ基板の各磁気ギャップG1,G2,G3,G4
の部分にそれぞれ磁気抵抗効果素子111,112,1
13,114が配されて構成される。
【0004】上記センサ基板は、磁気ギャップG1,G
2,G3,G4内にガラス等からなる非磁性材料が充填
されており、これらの非磁性材料によって、外形が正方
形状となるように、強磁性体コア101,102,10
3,104が連結されている。そして、これらの強磁性
体コア101,102,103,104によって閉磁路
が形成されている。
【0005】このセンサ基板上には、磁気ギャップG
1,G2,G3,G4の部分に、磁気抵抗効果素子11
1,112,113,114が形成されており、また、
強磁性体コア101,102,103,104の部分
に、磁気抵抗効果素子111,112,113,114
と外部電極を接続するための電極121,122,12
3,124,125,126,127,128が形成さ
れている。
【0006】また、センサ基板の中心部には、磁気抵抗
効果素子111,112,113,114に所定のバイ
アス磁界を印加するための励磁用コイルを巻回するため
に、正方形状の開口部120が形成されている。そし
て、この開口部120を通るように、強磁性体コア10
1,103に励磁用コイル131,132が巻回されて
いる。
【0007】このように構成された地磁気方位センサに
おいて、地磁気は、強磁性体コア101,102,10
3,104によって集束された上で、磁気抵抗効果素子
111,112,113,114に印加する。そして、
この地磁気方位センサでは、励磁用コイル131,13
2によって磁気抵抗効果素子111,112,113,
114にバイアス磁界を印加した状態で、各磁気抵抗効
果素子111,112,113,114に印加している
地磁気の強さを検出する。そして、磁気抵抗効果素子1
11,112,113,114によって検出された各方
向における地磁気の大きさに基づいて、地磁気の方位が
検出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記地磁気
方位センサでは、センサ基板を構成する強磁性体コア1
01,103に励磁用コイル131,132を巻装する
必要がある。しかしながら、外形が正方形状とされたセ
ンサ基板の開口部を通過するように励磁用コイル13
1,132を巻装することは難しく、このような励磁用
コイル131,132の巻装を自動的に行うには、専用
の自動巻線機が必要となる。また、専用の自動巻線機を
用いないで、励磁用コイル131,132を巻装しよう
とすると、励磁用コイル131,132の巻装に非常に
多くの工数が必要となってしまう。このように、従来の
地磁気方位センサでは、センサ基板を構成する強磁性体
コア101,103に励磁用コイル131,132を巻
装することが難しく、このことがコスト低減の妨げとな
っていた。
【0009】また、外形が正方形状とされたセンサ基板
の開口部を通過するように励磁用コイル131,132
を巻装する際、その巻き数を多くすることは技術的に困
難であり、従来の地磁気方位センサにおいて、励磁用コ
イル131,132の巻き数は100巻程度が上限であ
った。このため、従来の地磁気方位センサでは、バイア
ス磁界を効率良く印加することができず、センサの駆動
に大きなパワーが必要となっていた。
【0010】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、励磁用コイルの巻装が容易であ
り、しかも、その巻き数をより多くすることが可能な地
磁気方位センサを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る地磁気方位センサは、複数
の強磁性体コアが磁気ギャップを介して連結されたセン
サ基板と、上記磁気ギャップ内に配された磁気抵抗効果
素子とを備えた地磁気方位センサであって、センサ基板
の一部に切り欠き部が形成され、当該切り欠き部にセン
サ基板とは別体の強磁性体コアが配されていることを特
徴とするものである。
【0012】本発明に係る地磁気方位センサでは、セン
サ基板に切り欠き部を形成し、当該切り欠き部にセンサ
基板とは別体の強磁性体コアを配するようにしている。
したがって、この地磁気方位センサでは、強磁性体コア
によって閉磁路を形成する前に、強磁性体コアに励磁用
コイルを巻装することが出来る。すなわち、この地磁気
方位センサでは、切り欠き部が形成されたセンサ基板に
励磁用コイルを巻装した上で、当該切り欠き部にセンサ
基板とは別体の強磁性体コアを配することにより、強磁
性体コアによる閉磁路を形成することができる。
【0013】一方、本発明に係る地磁気方位センサの製
造方法は、複数の強磁性体コアが磁気ギャップを介して
連結されたセンサ基板に切り欠き部を形成する工程と、
上記切り欠き部が形成されたセンサ基板を構成する強磁
性体コアを巻回するように、コイルが巻装されたコイル
ボビンをセンサ基板に取り付ける工程と、上記切り欠き
部にセンサ基板とは別体の強磁性体コアを配する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0014】本発明に係る地磁気方位センサの製造方法
では、強磁性体コアによって閉磁路を形成する前に、強
磁性体コアに励磁用コイルを巻装している。したがっ
て、この地磁気方位センサの製造方法では、強磁性体コ
アに励磁用コイルを容易に巻装することが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状や材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
【0016】まず、本実施の形態に係る地磁気方位セン
サについて、その製造方法を詳細に説明する。
【0017】本実施の形態に係る地磁気方位センサを製
造する際は、先ず、図1に示すように、直角二等辺三角
形状の4つの強磁性体コア1,2,3,4が、ガラス等
の非磁性材料5を介して、正方形状に組み合わされたセ
ンサ基板10を用意する。ここで、各強磁性体コア1,
2,3,4の間には非磁性材料5が充填されているの
で、第1の強磁性体コア1と第2の強磁性体コア2の間
に磁気ギャップg1が形成され、第2の強磁性体コア2
と第3の強磁性体コア3の間に磁気ギャップg2が形成
され、第3の強磁性体コア3と第4の強磁性体コア4の
間に磁気ギャップg3が形成され、第4の強磁性体コア
4と第1の強磁性体コア1の間に磁気ギャップg4が形
成される。
【0018】なお、このセンサ基板10において、各磁
気ギャップg1,g2,g3,g4の部分には、それぞ
れ磁界検出用の磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M
4を予め形成しておき、また、各強磁性体コア1,2,
3,4の部分には、磁気抵抗効果素子M1,M2,M
3,M4と外部電極を接続するための8つの電極a1,
a2,a3,a4,a5,a6,a7,a8を予め形成
しておく。また、センサ基板10には、図示していない
が、中点電位等の温度特性を補正するための温度特性補
正用磁気抵抗効果素子も、磁気抵抗効果素子M1,M
2,M3,M4に接続するように形成する。
【0019】次に、図2に示すように、正方形状のセン
サ基板10に対して、各磁気ギャップg1,g2,g
3,g4の部分に形成された磁気抵抗効果素子M1,M
2,M3,M4や、各強磁性体コア1,2,3,4の部
分に形成された電極a1,a2,a3,a4,a5,a
6,a7,a8に干渉しないように、矩形状の切り欠き
部Kを形成する。これにより、センサ基板10を構成す
る強磁性体コア1,2,3,4のうち、強磁性体コア
1,2,3が台形状とされるとともに、強磁性体コア4
が分断されて直角二等辺三角形状の2つの強磁性体コア
4a,4bとされる。このとき、切り欠き部Kの幅Wや
深さDは、台形状とされた各強磁性体コア1,2,3の
形状と、強磁性体コア4が分断されてなる2つの強磁性
体コア4a,4bの間に後述するように直方体状の強磁
性体コアを挿入したときの形状とが同一となるように、
且つ、磁気ギャップg1,g2,g3,g4の部分に形
成された磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M4にバ
イアス磁界が最も効率良く印加するように設定する。
【0020】次に、図3に示すように、予め励磁用コイ
ルC1,C2がそれぞれ巻装された一対のコイルボビン
B1,B2をセンサ基板10に取り付け、その後、強磁
性体コア4が分断されてなる2つの強磁性体コア4a,
4bの間に直方体状の強磁性体コア4cを挿入する。
【0021】ここで、一方のコイルボビンB1は、当該
コイルボビンB1に巻装された励磁用コイルC1が、セ
ンサ基板10を構成する強磁性体コア1を巻回するよう
に配し、他方のコイルボビンB2は、当該コイルボビン
B2に巻装された励磁用コイルC2が、センサ基板10
を構成する強磁性体コア3を巻回するように配する。
【0022】また、強磁性体コア4が分断されてなる2
つの強磁性体コア4a,4bの間に挿入される直方体状
の強磁性体コア4cの形状は、強磁性体コア4が分断さ
れた2つの強磁性体コア4a,4bと組み合わせたとき
の形状が、台形状の他の強磁性体コア1,2,3の形状
とほぼ同一となるような形状とする。
【0023】以上の工程により、図4に示すように、励
磁用コイルC1が巻装されたコイルボビンB1が取り付
けられた台形状の強磁性体コア1と、台形状の強磁性体
コア2と、励磁用コイルC2が巻装されたコイルボビン
B2が取り付けられた台形状の強磁性体コア3と、直角
二等辺三角形状の2つの強磁性体コア4a,4bとが、
磁気ギャップg1,g2,g3,g4を介して連結され
たセンサ基板10に、センサ基板10とは別体に形成さ
れた直方体状の強磁性体コア4cが組み合わされて、地
磁気を集束するための閉磁路が形成され、地磁気方位セ
ンサが完成する。
【0024】ところで、この地磁気方位センサにおい
て、強磁性体コア4が分断されてなる2つの強磁性体コ
ア4a,4bの間に、直方体状の強磁性体コア4cを挿
入したとき、強磁性体コア4a,4bと強磁性体コア4
cの間には、若干の空隙が生じる。しかし、この空隙が
大きすぎると、地磁気方位センサから得られる出力が低
下して、方位角の検出精度が劣化してしまう。
【0025】そこで、強磁性体コア4a,4bと強磁性
体コア4cの間に生じる空隙の大きさと、地磁気方位セ
ンサからの出力の関係を調べた。結果を図5に示す。こ
の図5において、縦軸は、地磁気方位センサからの出力
であり、横軸は、強磁性体コア4aと強磁性体コア4c
の間の空隙t1と、強磁性体コア4cと強磁性体コア4
bの間の空隙t2との和である。
【0026】この図5から分かるように、強磁性体コア
4a,4bと強磁性体コア4cの間の空隙が大きくなる
に従って、地磁気方位センサからの出力が低下する。特
に、強磁性体コア4a,4bと強磁性体コア4cの間の
空隙が30μmを越えると、地磁気方位センサからの出
力が著しく低下している。したがって、強磁性体コア4
a,4bと強磁性体コア4cの間の空隙は、小さくした
方が好ましく、具体的には、30μm以下とすることが
好ましい。
【0027】以上のような本実施の形態に係る地磁気方
位センサでは、強磁性体コアを完全に組み合わせる前
に、励磁用コイルが巻装されたコイルボビンをセンサ基
板に取り付けている。したがって、本実施の形態では、
励磁用コイルの巻装が非常に容易になっている。
【0028】しかも、コイルボビンに対するコイルの巻
き数を多くすることは非常に容易なので、励磁用コイル
が巻装されたコイルボビンを強磁性体コアに取り付ける
ようにすることにより、励磁用コイルの巻き数を非常に
多くすることが容易に可能となる。しかも、コイルボビ
ンへのコイルの巻装は、汎用の自動巻線機を用いて行う
ことが出来るので、励磁用コイルの巻装の自動化を容易
に図ることができる。
【0029】つぎに、以上のような地磁気方位センサに
ついて、回路構成を模式的に示す図6を参照して、更に
詳細に説明する。
【0030】上記地磁気方位センサは、図6に示すよう
に、90度間隔で磁気ギャップg1,g2,g3,g4
が形成されるように、4つの強磁性体コア1,2,3,
4が組み合わされるとともに、これら磁気ギャップg
1,g2,g3,g4内にそれぞれ地磁気検出用の磁気
抵抗効果素子M1,M2,M3,M4が配されて構成さ
れる。なお、4つの強磁性体コア1,2,3,4のうち
の一つは、上述したように、センサ基板10に切り欠き
部Kを形成することにより分断された2つの強磁性体コ
ア4a,4bと、センサ基板10とは別体に形成された
直方体状の強磁性体コア4cとが組み合わされてなるも
のである。
【0031】これらの強磁性体コア1,2,3,4の材
料には、パーマロイ、センダスト、アモルファス、フェ
ライト等のような優れた軟磁気特性を有するものが適し
ている。また、磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M
4には、磁気抵抗効果を示す軟磁性材料、具体的には、
Ni−Fe合金、Co−Ni−Fe合金、又はこれらの
合金に微少添加物を加えた軟磁性材料等が用いられる。
【0032】上記磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,
M4は、X軸方向の磁界を検出するための2つの磁気抵
抗効果素子M1,M3と、X軸方向と直交するY軸方向
の磁界を検出するための2つの磁気抵抗効果素子M2,
M4とに分類される。そして、これらの磁気抵抗効果素
子M1,M2,M3,M4は、定電位電源Vccに接続
されており、この定電位電源Vccから、これらの磁気
抵抗効果素子M1,M2,M3,M4にセンス電流が供
給される。
【0033】一方、強磁性体コア1,3には、それぞれ
励磁用コイルC1,C2が巻回されており、この励磁用
コイルC1,C2に交流バイアス電流IBを流すことに
より、磁気ギャップg1,g2,g3,g4内に配され
た磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M4にバイアス
磁界が印加される。すなわち、励磁用コイルC1,C2
に供給される交流バイアス電流IBにより、X軸方向の
磁界を検出するための磁気抵抗効果素子M1,M2に、
それぞれ互いに逆方向のバイアス磁界が印加され、同様
に、Y軸方向の磁界を検出するための磁気抵抗効果素子
M2,M4にも、それぞれ互いに逆方向のバイアス磁界
が印加される。
【0034】また、各磁気抵抗効果素子M1,M2,M
3,M4には、中点電位等の温度特性を補正するための
温度特性補正用磁気抵抗効果素子M5,M6,M7,M
8が接続されている。すなわち、磁気抵抗効果素子M1
には、温度特性補正用磁気抵抗効果素子M5が接続さ
れ、磁気抵抗効果素子M2には、温度特性補正用磁気抵
抗効果素子M6が接続され、磁気抵抗効果素子M3に
は、温度特性補正用磁気抵抗効果素子M7が接続され、
磁気抵抗効果素子M4には、温度特性補正用磁気抵抗効
果素子M8が接続されている。
【0035】ここで、各温度特性補正用磁気抵抗効果素
子M5,M6,M7,M8は、強磁性体コア1,2,
3,4を通る磁束に対して平行となるように、それぞれ
磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M4に対して直交
するように配される。すなわち、温度特性補正用磁気抵
抗効果素子M5は、磁気ギャップg1の外部に、磁気抵
抗効果素子M1に対して直交するように配され、温度特
性補正用磁気抵抗効果素子M6は、磁気ギャップg2の
外部に、磁気抵抗効果素子M2に対して直交するように
配され、温度特性補正用磁気抵抗効果素子M7は、磁気
ギャップg3の外部に、磁気抵抗効果素子M3に対して
直交するように配され、温度特性補正用磁気抵抗効果素
子M8は、磁気ギャップg4の外部に、磁気抵抗効果素
子M4に対して直交するように配される。
【0036】以上のような構成を有する地磁気方位セン
サの等価回路を図7に示す。すなわち、この地磁気方位
センサにおいて、X軸方向の磁界を検出するための2つ
の磁気抵抗効果素子M1,M3は、温度特性補正用磁気
抵抗効果素子M5,M7と共にブリッジを構成してお
り、このブリッジに定電位電源Vccからセンス電流が
供給される。そして、このブリッジからの出力が差動ア
ンプA1に供給され、この差動アンプA1によって差動
が取られ、その結果、外部磁界HE のうちX軸方向の磁
界成分の大きさを示す差動信号(X出力)が出力され
る。このとき、励磁用コイルC1,C2により、磁気抵
抗効果素子M1には、バイアス磁界HB が印加され、磁
気抵抗効果素子M3には、磁気抵抗効果素子M1に印加
されるバイアス磁界HB に対して180度方位が異なる
バイアス磁界−HB が印加される。
【0037】同様に、Y軸方向の磁界を検出するための
2つの磁気抵抗効果素子M2,M4も、温度特性補正用
磁気抵抗効果素子M6,M8と共にブリッジを構成して
おり、このブリッジに定電位電源Vccからセンス電流
が供給される。そして、このブリッジからの出力が差動
アンプA2に供給され、この差動アンプA2によって差
動が取られ、その結果、外部磁界HE のうちY軸方向の
磁界成分の大きさを示す差動信号(Y出力)が出力され
る。このとき、励磁用コイルC1,C2により、磁気抵
抗効果素子M2には、バイアス磁界HB が印加され、磁
気抵抗効果素子M4には、磁気抵抗効果素子M2に印加
されるバイアス磁界HB に対して180度方位が異なる
バイアス磁界−HB が印加される。
【0038】以上のような地磁気方位センサに使用され
る磁気抵抗効果素子M1,M2,M3,M4は、次のよ
うな特徴を持っている。
【0039】(1)磁界の強度により抵抗値が変化す
る。
【0040】(2)弱い磁界を感知する能力に優れてい
る。
【0041】(3)抵抗値変化を電気信号として取り出
すことができる。
【0042】そして、上記地磁気方位センサでは、この
ような磁気抵抗効果素子の特徴を利用して地磁気による
磁気信号を電気信号に変換して、地磁気の方位を検出し
ている。
【0043】以下、このような磁気抵抗効果素子による
磁界検出の原理について、図8の磁気抵抗曲線を参照し
て説明する。
【0044】図8において、横軸は磁気抵抗効果素子に
垂直に加わる磁界H、縦軸は磁気抵抗効果素子の抵抗値
Rを示している。ここで、縦軸は磁気抵抗効果素子の抵
抗値を示しているので、縦軸の値は磁気抵抗効果素子に
直流電流を流したときの出力電圧に相当する。
【0045】この図8に示すように、磁気抵抗効果素子
の抵抗値Rは、磁界Hがゼロのときに最大となり、大き
な磁界Hを印加したとき、具体的には、磁気抵抗効果素
子のパターン形状等にもよるが約100〜200ガウス
程度の磁界Hを印加したときに、約3%小さくなる。そ
こで、地磁気方位センサでは、このような特性を有する
磁気抵抗効果素子によって磁界Hの変化を抵抗値Rの変
化として検出する。
【0046】そして、磁気抵抗効果素子には、上述した
ように、励磁用コイルC1,C2に交流バイアス電流I
Bを流すことにより、交流のバイアス磁界が印加され
る。このようにバイアス磁界を印加することにより、磁
気抵抗曲線の傾きが大きい部分を外部磁界の検出に利用
することが可能となり、磁気抵抗効果素子からの出力の
S/N、すなわち出力電圧の振幅の向上、並びに歪率の
向上が図られる。
【0047】ここで、バイアス磁界は、上述したよう
に、X軸方向の磁界を検出するための磁気抵抗効果素子
M1,M3のうち、磁気抵抗効果素子M1にはバイアス
磁界HB が印加され、磁気抵抗効果素子M3には、磁気
抵抗効果素子M1に印加されるバイアス磁界HB に対し
て180度方位が異なるバイアス磁界−HB が印加され
る。同様に、Y軸方向の磁界を検出するための磁気抵抗
効果素子M2,M4のうち、磁気抵抗効果素子M2には
バイアス磁界HB が印加され、磁気抵抗効果素子M4に
は、磁気抵抗効果素子M2に印加されるバイアス磁界H
B に対して180度方位が異なるバイアス磁界−HB
印加される。
【0048】このとき、地磁気による磁界HE が入って
くると、例えば、X軸方向の磁界を検出するための磁気
抵抗効果素子M1,M3に加わる磁界は、磁気抵抗効果
素子M1に加わる磁界が(HB +HE )となり、磁気抵
抗効果素子M3に加わる磁界が(−HB +HE )とな
る。
【0049】このとき、磁気抵抗効果素子M1には、交
流のバイアス磁界HB が印加されているので、磁気抵抗
効果素子M1に印加される磁界は図8中実線Aで示すよ
うに変化し、この磁界の変化が図8中実線Bで示すよう
な電圧変化として出力される。一方、磁気抵抗効果素子
M3には、交流のバイアス磁界−HB が印加されている
ので、磁気抵抗効果素子M3に印加される磁界は図8中
実線Cで示すように変化し、この磁界の変化が図8中実
線Dで示すような電圧変化として出力される。
【0050】そして、図8中実線Bで示したような磁気
抵抗効果素子M1からの出力と、図8中実線Dで示した
ような磁気抵抗効果素子M3からの出力との差Lが、差
動アンプA1によってX軸方向の磁界についての差動信
号、すなわちX出力として取り出される。同様に、Y軸
方向の磁界を検出するための磁気抵抗効果素子M2及び
磁気抵抗効果素子M3からも、磁界の変化が電圧変化と
して出力され、Y軸方向の磁界についての差動信号、す
なわちY出力が取り出される。
【0051】そして、これらの差動信号は地磁気HE
方位によって変化し、それぞれHEsinθ、HE co
sθに比例する。したがって、横軸に地磁気の方位θを
とって、X出力及びY出力の電圧をプロットすると、図
9に示すようになる。したがって、X軸方向の磁界につ
いての差動信号であるX出力と、Y軸方向の磁界につい
ての差動信号であるY出力とから、地磁気の方位θを算
出することができる。
【0052】すなわち、X出力とY出力の比Vx /Vy
は、これらの出力がそれぞれHE sinθ、HE cos
θに比例することから、下記式(1)に示すように、t
anθで表すことができる。
【0053】 Vx /Vy =sinθ/cosθ=tanθ ・・・(1) したがって、地磁気の方位θは、下記式(2)で表され
る。
【0054】 θ=tan-1(Vx /Vy ) ・・・(2) ただし、上記式(2)において、Vx ≧0のときは、0
°≦θ≦180°であり、Vx <0のときは、180°
<θ<360°である。
【0055】以上のようにして、本実施の形態に係る地
磁気方位センサでは、地磁気HE の方位θを知ることが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、センサ基板に切り欠き部を形成し、当該切り欠き
部にセンサ基板とは別体の強磁性体コアを配するように
しているので、強磁性体コアによって閉磁路を形成する
前に、強磁性体コアに励磁用コイルを巻装することが出
来る。したがって、本発明によれば、強磁性体コアに励
磁用コイルを容易に形成することが可能となり、その結
果、地磁気方位センサの製造に要するコストの低減を図
ることができる。
【0057】また、予めコイルが巻装されたコイルボビ
ンを強磁性体コアに取り付けるようにすることにより、
励磁用コイルの巻き数を非常に多くすることが容易に可
能となる。そして、励磁用コイルの巻き数を多くするこ
とにより、小型で且つ消費電力が少ない地磁気方位セン
サとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4つの強磁性体コアが連結されたセンサ基板を
示す斜視図である。
【図2】図1に示したセンサ基板に切り欠き部を形成し
た状態を示す斜視図である。
【図3】切り欠き部が形成されたセンサ基板に対して、
コイルボビンを取り付けるとともに、センサ基板とは別
体の強磁性体コアを取り付ける様子を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明を適用した地磁気方位センサの一構成例
を示す斜視図である。
【図5】地磁気方位センサからの出力と、強磁性体コア
間の空隙との関係を測定した結果を示す図である。
【図6】図4に示した地磁気方位センサの回路構成を模
式的に示す図である。
【図7】図4に示した地磁気方位センサの等価回路を示
す回路図である。
【図8】磁気抵抗効果素子による磁界検出の原理を説明
するための図である。
【図9】出力電圧Vと地磁気の方位θとの関係を示す図
である。
【図10】従来の地磁気方位センサの一構成例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,4a,4b,4c 強磁性体コア、
10 センサ基板、g1,g2,g3,g4 磁気ギャ
ップ、 M1,M2,M3,M4 磁気抵抗効果素子、
C1,C2 励磁用コイル、 B1,B2 コイルボ
ビン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の強磁性体コアが磁気ギャップを介
    して連結されたセンサ基板と、上記磁気ギャップ内に配
    された磁気抵抗効果素子とを備えた地磁気方位センサに
    おいて、 上記センサ基板の一部に切り欠き部が形成され、当該切
    り欠き部にセンサ基板とは別体の強磁性体コアが配され
    ていることを特徴とする地磁気方位センサ。
  2. 【請求項2】 上記切り欠き部は、センサ基板を構成す
    る強磁性体コアに形成されており、 当該切り欠き部が形成された強磁性体コアと、センサ基
    板の切り欠き部に配された強磁性体コアとの間の空隙が
    30μm以下とされていることを特徴とする請求項1記
    載の地磁気方位センサ。
  3. 【請求項3】 コイルが巻装されたコイルボビンが、セ
    ンサ基板を構成する強磁性体コアをコイルが巻回するよ
    うに配されていることを特徴とする請求項1記載の磁気
    センサ。
  4. 【請求項4】 複数の強磁性体コアが磁気ギャップを介
    して連結されたセンサ基板に切り欠き部を形成する工程
    と、 上記切り欠き部が形成されたセンサ基板を構成する強磁
    性体コアを巻回するように、コイルが巻装されたコイル
    ボビンをセンサ基板に取り付ける工程と、 上記切り欠き部にセンサ基板とは別体の強磁性体コアを
    配する工程と、 を有することを特徴とする地磁気方位センサの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記切り欠き部にセンサ基板とは別体の
    強磁性体コアを配する際に、 切り欠き部が形成されたセンサ基板を構成する強磁性体
    コアと、切り欠き部に配される強磁性体コアとの間の空
    隙を30μm以下とすることを特徴とする請求項4記載
    の地磁気方位センサの製造方法。
JP8214491A 1996-08-14 1996-08-14 地磁気方位センサ及びその製造方法 Withdrawn JPH1062175A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2850464A4 (en) * 2012-05-17 2016-05-18 Geotech Airborne Ltd RECEPTION COIL ASSEMBLY WITH AIR AND SENSORS WITH FERROMAGNETIC CORE FOR GEOPHYSICAL MEASUREMENTS
US9372275B2 (en) 2009-11-27 2016-06-21 Geotech Airborne Limited Receiver coil assembly with air and ferromagnetic cored sensors for geophysical surveying

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US9372275B2 (en) 2009-11-27 2016-06-21 Geotech Airborne Limited Receiver coil assembly with air and ferromagnetic cored sensors for geophysical surveying
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