JPH1062662A - 光ファイバ心線 - Google Patents
光ファイバ心線Info
- Publication number
- JPH1062662A JPH1062662A JP8214808A JP21480896A JPH1062662A JP H1062662 A JPH1062662 A JP H1062662A JP 8214808 A JP8214808 A JP 8214808A JP 21480896 A JP21480896 A JP 21480896A JP H1062662 A JPH1062662 A JP H1062662A
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- coating layer
- resin
- optical
- fiber
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバ素線の口出しが容易であるととも
に、既存の一括融着機を利用でき、しかも適度の剛性を
有し、ハンドリングロスを最小限度に抑えた光ファイバ
心線を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ファイバ素線4上に離型性を有する樹
脂からなる中間層5が形成され、この上にヤング率が5
0〜150kgf/mm2の樹脂からなる被覆層6が設
けられ、外径Cが450〜550μmとされている。
に、既存の一括融着機を利用でき、しかも適度の剛性を
有し、ハンドリングロスを最小限度に抑えた光ファイバ
心線を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ファイバ素線4上に離型性を有する樹
脂からなる中間層5が形成され、この上にヤング率が5
0〜150kgf/mm2の樹脂からなる被覆層6が設
けられ、外径Cが450〜550μmとされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバ心線に関
し、特にハンドリング性が良好で、かつ一括接続が可能
であり、しかも光ファイバ素線の口出しが容易な光ファ
イバ心線に関する。
し、特にハンドリング性が良好で、かつ一括接続が可能
であり、しかも光ファイバ素線の口出しが容易な光ファ
イバ心線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ裸線上に紫外線硬化樹
脂などからなる被覆を施した外径250μmの光ファイ
バ素線が広く用いられている。この光ファイバ素線は細
く、また剛性不足のため、接続作業などの際に取扱いに
くく、また取扱い時に側圧などによるロス(ハンドリン
グロス)を生じやすい。そこでこの光ファイバ素線にナ
イロンからなる被覆層を設け、その外径を600〜90
0μmとした光ファイバ心線が提案されている。この被
覆層を形成するナイロンとしては、一般にヤング率(A
STM D638準拠)90〜150kg/mm2のものが用
いられている。
脂などからなる被覆を施した外径250μmの光ファイ
バ素線が広く用いられている。この光ファイバ素線は細
く、また剛性不足のため、接続作業などの際に取扱いに
くく、また取扱い時に側圧などによるロス(ハンドリン
グロス)を生じやすい。そこでこの光ファイバ素線にナ
イロンからなる被覆層を設け、その外径を600〜90
0μmとした光ファイバ心線が提案されている。この被
覆層を形成するナイロンとしては、一般にヤング率(A
STM D638準拠)90〜150kg/mm2のものが用
いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ファイバ
心線の接続を行う場合、前記被覆層を引き剥して、光フ
ァイバ素線を口出しした後に接続する。この口出しは、
例えば被覆層にメカニカルストリッパーなどの工具で小
さな刻み目または切り目(ノッチ)を形成し、このノッ
チから被覆層を引き剥す操作によって行われる。しかし
ながら、前記従来の光ファイバ心線にあっては、被覆層
を形成するナイロンが高い靱性を有するためメカニカル
ストリッパーなどの工具でノッチを形成することが困難
であった。また、ナイロンの性質上この被覆層と光ファ
イバ素線とが接着され、被覆層が引き剥しにくく、この
ためこの光ファイバ素線の口出しにおいては熟練を必要
とし、また時間のかかる作業であった。
心線の接続を行う場合、前記被覆層を引き剥して、光フ
ァイバ素線を口出しした後に接続する。この口出しは、
例えば被覆層にメカニカルストリッパーなどの工具で小
さな刻み目または切り目(ノッチ)を形成し、このノッ
チから被覆層を引き剥す操作によって行われる。しかし
ながら、前記従来の光ファイバ心線にあっては、被覆層
を形成するナイロンが高い靱性を有するためメカニカル
ストリッパーなどの工具でノッチを形成することが困難
であった。また、ナイロンの性質上この被覆層と光ファ
イバ素線とが接着され、被覆層が引き剥しにくく、この
ためこの光ファイバ素線の口出しにおいては熟練を必要
とし、また時間のかかる作業であった。
【0004】また、複数本の光ファイバ心線同士を同時
に接続するのに一括融着機が用いられるが、この一括融
着機に適応することができる心線は外径が500μm程
度までのものに限られている。このため外径が600〜
900μmである上記従来タイプの光ファイバ心線を接
続する際にはこの一括融着機を利用することができなか
った。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、光フ
ァイバ素線の口出しが容易であるとともに、既存の一括
融着機を利用でき、しかも適度の剛性を有し、ハンドリ
ングロスを最小限度に抑えた光ファイバ心線を提供する
ことを目的とする。
に接続するのに一括融着機が用いられるが、この一括融
着機に適応することができる心線は外径が500μm程
度までのものに限られている。このため外径が600〜
900μmである上記従来タイプの光ファイバ心線を接
続する際にはこの一括融着機を利用することができなか
った。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、光フ
ァイバ素線の口出しが容易であるとともに、既存の一括
融着機を利用でき、しかも適度の剛性を有し、ハンドリ
ングロスを最小限度に抑えた光ファイバ心線を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、光ファイバ
素線上に離型性を有する樹脂からなる中間層を形成し、
この上にヤング率が50〜150kgf/mm2の樹脂
からなる被覆層を設け、その外径を450〜550μm
とした光ファイバ心線によって解決される。また、前記
被覆層を形成する樹脂が、紫外線硬化性樹脂であること
が好ましい。
素線上に離型性を有する樹脂からなる中間層を形成し、
この上にヤング率が50〜150kgf/mm2の樹脂
からなる被覆層を設け、その外径を450〜550μm
とした光ファイバ心線によって解決される。また、前記
被覆層を形成する樹脂が、紫外線硬化性樹脂であること
が好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバ心線
の一例を示すものである。図中符号1は光ファイバ裸線
で、この外周上に紫外線硬化性樹脂からなる一次被覆層
2および二次被覆層3が順次設けられて光ファイバ素線
4が形成されている。この光ファイバ素線4の外周上に
は中間層5が設けられ、この上に被覆層6が設けられて
この光ファイバ心線7が形成されている。光ファイバ裸
線1の外径Aは通常125μm、光ファイバ素線4の外
径Bは通常250μ、前記中間層5の厚さは5〜20μ
m、前記被覆層6の厚さは95〜140μmとされ、光
ファイバ心線の外径Cは450〜550μmとされる。
の一例を示すものである。図中符号1は光ファイバ裸線
で、この外周上に紫外線硬化性樹脂からなる一次被覆層
2および二次被覆層3が順次設けられて光ファイバ素線
4が形成されている。この光ファイバ素線4の外周上に
は中間層5が設けられ、この上に被覆層6が設けられて
この光ファイバ心線7が形成されている。光ファイバ裸
線1の外径Aは通常125μm、光ファイバ素線4の外
径Bは通常250μ、前記中間層5の厚さは5〜20μ
m、前記被覆層6の厚さは95〜140μmとされ、光
ファイバ心線の外径Cは450〜550μmとされる。
【0007】光ファイバ裸線1には、通常石英ガラス系
ガラスファイバなどが用いられる。一次被覆層2には、
通常ヤング率が1kg/mm2以下である軟質の紫外線硬化
性樹脂が用いられる。二次被覆層3には、通常ヤング率
が50kg/mm2以上である硬質の紫外線硬化性樹脂が用
いられる。この一次被覆層2、二次被覆層3に用いられ
る紫外線硬化性樹脂は、ウレタンアクリレート系、エポ
キシアクリレート系、ポリブタジエンアクリレート系、
シリコーンアクリレート系、ポリエステルアクリレート
系などから選択することができる。
ガラスファイバなどが用いられる。一次被覆層2には、
通常ヤング率が1kg/mm2以下である軟質の紫外線硬化
性樹脂が用いられる。二次被覆層3には、通常ヤング率
が50kg/mm2以上である硬質の紫外線硬化性樹脂が用
いられる。この一次被覆層2、二次被覆層3に用いられ
る紫外線硬化性樹脂は、ウレタンアクリレート系、エポ
キシアクリレート系、ポリブタジエンアクリレート系、
シリコーンアクリレート系、ポリエステルアクリレート
系などから選択することができる。
【0008】中間層5を形成する離型性を有する樹脂と
は、シリコーン樹脂を含有するもので、このシリコーン
樹脂の効果によって中間層5の表面に離型性が付与され
る。この離型性とは、この中間層5の表面に密着するよ
うにして設けられた層(二次被覆層3および被覆層6)
とこの中間層5とが接着されず、離れ易いようになって
いる性質とする。
は、シリコーン樹脂を含有するもので、このシリコーン
樹脂の効果によって中間層5の表面に離型性が付与され
る。この離型性とは、この中間層5の表面に密着するよ
うにして設けられた層(二次被覆層3および被覆層6)
とこの中間層5とが接着されず、離れ易いようになって
いる性質とする。
【0009】この中間層5を形成する原料としては、通
常主成分となる樹脂の他にシリコーン樹脂が0.5〜4
重量%、好ましくは1〜2重量%程度混合されているも
のが用いられる。この主成分となる樹脂としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエチレン樹脂、メラミ
ン樹脂などの熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂など
を用いることができるが、中間層5の膜厚のコントロー
ルが容易であり、製造の高速化が図れることから、紫外
線硬化性樹脂が好ましく、ウレタンアクリレート系、エ
ポキシアクリレート系、ポリブタジエンアクリレート
系、シリコーンアクリレート系、ポリエステルアクリレ
ート系などから選択することができる。特に、一般に離
型性の着色用紫外線硬化型インキとして用いられている
ものがこの中間層5原料として好適で、KSU455
(関西ペイント社製)、ベストキュアーFR−1(T&
K TOKA社製)などを用いることができる。
常主成分となる樹脂の他にシリコーン樹脂が0.5〜4
重量%、好ましくは1〜2重量%程度混合されているも
のが用いられる。この主成分となる樹脂としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエチレン樹脂、メラミ
ン樹脂などの熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂など
を用いることができるが、中間層5の膜厚のコントロー
ルが容易であり、製造の高速化が図れることから、紫外
線硬化性樹脂が好ましく、ウレタンアクリレート系、エ
ポキシアクリレート系、ポリブタジエンアクリレート
系、シリコーンアクリレート系、ポリエステルアクリレ
ート系などから選択することができる。特に、一般に離
型性の着色用紫外線硬化型インキとして用いられている
ものがこの中間層5原料として好適で、KSU455
(関西ペイント社製)、ベストキュアーFR−1(T&
K TOKA社製)などを用いることができる。
【0010】被覆層6に用いられる樹脂は、そのヤング
率が50〜150kg/mm2であることが望ましい。この
ヤング率が50kg/mm2未満であると、光ファイバ心線
を接続等のため取り扱う際に側圧等によるハンドリング
ロスが増加する。またこのヤング率が150kg/mm2を
越えると、−40℃以下の低温環境下において被覆層6
の収縮による側圧によりロスが増加するため好ましくな
い。また、被覆層6の外径は、450〜550μmであ
ることが望ましい。この外径が450μm未満である
と、機械的強度が不足するとともに、既存の多心融着機
を用いることができなくなる。またこの外径が550μ
mを越えると、多心融着機を用いることができなくなる
とともに、この光ファイバ心線を多心化して光ケーブル
を構成した場合にケーブル外径が大きくなりすぎるため
好ましくない。また製造コスト的にも不利となる。
率が50〜150kg/mm2であることが望ましい。この
ヤング率が50kg/mm2未満であると、光ファイバ心線
を接続等のため取り扱う際に側圧等によるハンドリング
ロスが増加する。またこのヤング率が150kg/mm2を
越えると、−40℃以下の低温環境下において被覆層6
の収縮による側圧によりロスが増加するため好ましくな
い。また、被覆層6の外径は、450〜550μmであ
ることが望ましい。この外径が450μm未満である
と、機械的強度が不足するとともに、既存の多心融着機
を用いることができなくなる。またこの外径が550μ
mを越えると、多心融着機を用いることができなくなる
とともに、この光ファイバ心線を多心化して光ケーブル
を構成した場合にケーブル外径が大きくなりすぎるため
好ましくない。また製造コスト的にも不利となる。
【0011】上述の条件を満足した上で、この被覆層6
を形成する樹脂としては、ポリプロピレン樹脂などの熱
可塑性樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエチレン樹
脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂または紫外線硬化
性樹脂などを用いることができるが、紫外線硬化性樹脂
が製造の高速化の点においても好適である。この紫外線
硬化性樹脂としては、特にアクリレート系のものが好ま
しく、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート
系、ポリブタジエンアクリレート系、シリコーンアクリ
レート系、ポリエステルアクリレート系などから選択す
ることができる。
を形成する樹脂としては、ポリプロピレン樹脂などの熱
可塑性樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエチレン樹
脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂または紫外線硬化
性樹脂などを用いることができるが、紫外線硬化性樹脂
が製造の高速化の点においても好適である。この紫外線
硬化性樹脂としては、特にアクリレート系のものが好ま
しく、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート
系、ポリブタジエンアクリレート系、シリコーンアクリ
レート系、ポリエステルアクリレート系などから選択す
ることができる。
【0012】この例の光ファイバ心線7は、例えば、常
法によって形成した光ファイバ素線4の表面に未硬化の
着色用紫外線硬化型インキを塗布し、これに紫外線を照
射して硬化させて中間層5を形成した後、この上に被覆
層6となる紫外線硬化性樹脂液を塗布し、これに紫外線
を照射し、この紫外線硬化性樹脂液を硬化させて被覆層
6を形成して製造することができる。
法によって形成した光ファイバ素線4の表面に未硬化の
着色用紫外線硬化型インキを塗布し、これに紫外線を照
射して硬化させて中間層5を形成した後、この上に被覆
層6となる紫外線硬化性樹脂液を塗布し、これに紫外線
を照射し、この紫外線硬化性樹脂液を硬化させて被覆層
6を形成して製造することができる。
【0013】上記光ファイバ心線7では、光ファイバ素
線4と被覆層6との間に離型性を有する中間層5を設け
たので、上記口出し工程において光ファイバ素線4(中
間層5)から被覆層6が引き剥しやすくなっている。さ
らにこの被覆層6を形成する樹脂のヤング率を50〜1
50kg/mm2と十分高く設定したので、被覆層6の伸び
が小さく低靱性となり、メカニカルストリッパーなどの
工具で容易にノッチを形成することができる。よって被
覆層6の引き剥し操作が簡単で、この被覆層6を必要な
分だけきれいに引き剥して光ファイバ素線4の口出しを
行うことができる。
線4と被覆層6との間に離型性を有する中間層5を設け
たので、上記口出し工程において光ファイバ素線4(中
間層5)から被覆層6が引き剥しやすくなっている。さ
らにこの被覆層6を形成する樹脂のヤング率を50〜1
50kg/mm2と十分高く設定したので、被覆層6の伸び
が小さく低靱性となり、メカニカルストリッパーなどの
工具で容易にノッチを形成することができる。よって被
覆層6の引き剥し操作が簡単で、この被覆層6を必要な
分だけきれいに引き剥して光ファイバ素線4の口出しを
行うことができる。
【0014】また被覆層6のヤング率を上記範囲とした
ので、光ファイバ心線に十分な剛性を与えることがで
き、この光ファイバ心線を接続操作等のため取り扱う際
の、側圧等によるロス(ハンドリングロス)を最小限に
抑えることができる。さらに、被覆層6のヤング率を上
記範囲としたことにより被覆層6に適度の軟らかさを与
え、−40℃以下の低温環境下に置いたときに被覆層の
収縮により光ファイバ素線4に加えられる応力を低減さ
せ、この応力によるロス増加を抑えることができる。
ので、光ファイバ心線に十分な剛性を与えることがで
き、この光ファイバ心線を接続操作等のため取り扱う際
の、側圧等によるロス(ハンドリングロス)を最小限に
抑えることができる。さらに、被覆層6のヤング率を上
記範囲としたことにより被覆層6に適度の軟らかさを与
え、−40℃以下の低温環境下に置いたときに被覆層の
収縮により光ファイバ素線4に加えられる応力を低減さ
せ、この応力によるロス増加を抑えることができる。
【0015】また、被覆層6の外径を、多心融着機に供
するのに適した450〜550μmとしたので、複数の
光ファイバ心線同士を、既存の多心融着機をそのまま利
用して容易に一括融着することができる。また、中間層
5を着色用紫外線硬化型インキから形成して着色すれ
ば、光ファイバ素線4の識別が容易となる。さらに被覆
層6を形成する樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いるこ
とによって製造の高速化を図ることができる。
するのに適した450〜550μmとしたので、複数の
光ファイバ心線同士を、既存の多心融着機をそのまま利
用して容易に一括融着することができる。また、中間層
5を着色用紫外線硬化型インキから形成して着色すれ
ば、光ファイバ素線4の識別が容易となる。さらに被覆
層6を形成する樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いるこ
とによって製造の高速化を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して、本発明の効
果を明らかにする。 (実施例1〜2、比較例1〜3)図1に示すような構造
の光ファイバ心線を、被覆層6を形成する樹脂をかえて
製造した。このときの各実施例および比較例における共
通の条件は以下の通りである。すなわち、光ファイバ裸
線1の外径Aは125μm、光ファイバ素線4の外径B
は250μmとした。また、中間層5はシリコーン樹脂
を2重量%含有する着色用紫外線硬化型インキ(製品名
FR−1:K&K、TOKA社製)を前記光ファイバ素
線4上に塗布後、紫外線を照射して硬化させて形成し
た。この中間層5の厚さは、10〜15μmとした。各
実施例および比較例によって異なる条件は表1に示し
た。実施例1、2は本発明に係るものであり、比較例
1、2は、被覆層6を形成する樹脂のヤング率を、好ま
しい範囲である50〜150kg/mm2以外に設定したも
のである。また比較例3は被覆層6を従来のものと同様
にナイロンから形成したものである。
果を明らかにする。 (実施例1〜2、比較例1〜3)図1に示すような構造
の光ファイバ心線を、被覆層6を形成する樹脂をかえて
製造した。このときの各実施例および比較例における共
通の条件は以下の通りである。すなわち、光ファイバ裸
線1の外径Aは125μm、光ファイバ素線4の外径B
は250μmとした。また、中間層5はシリコーン樹脂
を2重量%含有する着色用紫外線硬化型インキ(製品名
FR−1:K&K、TOKA社製)を前記光ファイバ素
線4上に塗布後、紫外線を照射して硬化させて形成し
た。この中間層5の厚さは、10〜15μmとした。各
実施例および比較例によって異なる条件は表1に示し
た。実施例1、2は本発明に係るものであり、比較例
1、2は、被覆層6を形成する樹脂のヤング率を、好ま
しい範囲である50〜150kg/mm2以外に設定したも
のである。また比較例3は被覆層6を従来のものと同様
にナイロンから形成したものである。
【0017】上記各例の光ファイバ心線の片端の被覆層
6に、メカニカルストリッパーでノッチを形成し、この
被覆層6の100mm分を前記ノッチから一度に引き剥
して光ファイバ素線4の口出しができるかどうか調べ
た。この結果として、被覆層6が完全にはぎ取られ、光
ファイバ素線4の口出しができた場合には○、被覆層6
が光ファイバ素線4上に残ってしまったり、引き剥すこ
とができなかった場合には×として評価した。また、上
記各例の光ファイバ心線を5本ずつ2組用意し、これら
を口出しした後、多心融着機にセットして一括接続を試
み、問題なく接続できた場合を○とし、接続不良が発生
した場合を×として評価した。
6に、メカニカルストリッパーでノッチを形成し、この
被覆層6の100mm分を前記ノッチから一度に引き剥
して光ファイバ素線4の口出しができるかどうか調べ
た。この結果として、被覆層6が完全にはぎ取られ、光
ファイバ素線4の口出しができた場合には○、被覆層6
が光ファイバ素線4上に残ってしまったり、引き剥すこ
とができなかった場合には×として評価した。また、上
記各例の光ファイバ心線を5本ずつ2組用意し、これら
を口出しした後、多心融着機にセットして一括接続を試
み、問題なく接続できた場合を○とし、接続不良が発生
した場合を×として評価した。
【0018】また、上記各例の光ファイバ心線のハンド
リング時のロス増加を図2のハンドリングロス測定装置
10を用いて測定した。この図において、4本以上の光
ファイバ心線12,12,・・・を有する2本のケーブル
11a、11bのそれぞれの一端側から引き出された光
ファイバ心線12,12,・・・同士が接続部12aで互
いに接続され、この接続部12aを含む余長部分13が
束ねられて、クロージャに用いられるものと同タイプの
余長収納シート15上に取り付けられ、このシート15
が余長収納シート箱14に収容されている。また一方の
ケーブル11aの他端側から引き出された光ファイバ心
線12,12,・・・のうち一部(複数本)が光減衰器1
7を介して光源18に接続されており、他部(複数本)
が電力計19を介してアナライジングレコーダ20に接
続されている。
リング時のロス増加を図2のハンドリングロス測定装置
10を用いて測定した。この図において、4本以上の光
ファイバ心線12,12,・・・を有する2本のケーブル
11a、11bのそれぞれの一端側から引き出された光
ファイバ心線12,12,・・・同士が接続部12aで互
いに接続され、この接続部12aを含む余長部分13が
束ねられて、クロージャに用いられるものと同タイプの
余長収納シート15上に取り付けられ、このシート15
が余長収納シート箱14に収容されている。また一方の
ケーブル11aの他端側から引き出された光ファイバ心
線12,12,・・・のうち一部(複数本)が光減衰器1
7を介して光源18に接続されており、他部(複数本)
が電力計19を介してアナライジングレコーダ20に接
続されている。
【0019】また、他方のケーブル11bの他端側から
引き出された光ファイバ心線のうち光源18に接続され
た心線に接続されたものと、レコーダ20に接続された
心線に接続されたものとが折り返し部12bで互いに接
続されている。これによって、複数本の光ファイバ心線
が光源18から余長部分13を経て折り返し部12bに
至り、さらに再び余長部分13を経由してアナライジン
グレコーダ20に至るようになっている。
引き出された光ファイバ心線のうち光源18に接続され
た心線に接続されたものと、レコーダ20に接続された
心線に接続されたものとが折り返し部12bで互いに接
続されている。これによって、複数本の光ファイバ心線
が光源18から余長部分13を経て折り返し部12bに
至り、さらに再び余長部分13を経由してアナライジン
グレコーダ20に至るようになっている。
【0020】上記測定装置を用い、図3(a)〜(e)
に示すように、光ファイバ心線12,12,・・・に光源
18から波長1.55μmの光を入射した状態で、シー
ト箱14からシート15を取り出し、このシート15か
ら複数本の心線のうち1本を取り外し、この取り外した
心線(操作心線)の接続部12aをシート箱14外に取
り出し、次いでこの心線を再びシート15に取り付け、
このシートをシート箱14に収納した。このときの操作
心線以外の心線の波長1.55μmにおけるロスを測定
し、このロスの増加分を表1に併せて示した。また、上
記各例の光ファイバ心線の温度特性を調べるために、そ
れぞれの光ファイバ心線の波長1.55μmにおける−
40℃でのロスを測定し、その増加分を表1に併せて示
した。
に示すように、光ファイバ心線12,12,・・・に光源
18から波長1.55μmの光を入射した状態で、シー
ト箱14からシート15を取り出し、このシート15か
ら複数本の心線のうち1本を取り外し、この取り外した
心線(操作心線)の接続部12aをシート箱14外に取
り出し、次いでこの心線を再びシート15に取り付け、
このシートをシート箱14に収納した。このときの操作
心線以外の心線の波長1.55μmにおけるロスを測定
し、このロスの増加分を表1に併せて示した。また、上
記各例の光ファイバ心線の温度特性を調べるために、そ
れぞれの光ファイバ心線の波長1.55μmにおける−
40℃でのロスを測定し、その増加分を表1に併せて示
した。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果より、本発明に係る実施例1、
2の光ファイバ心線においては、ハンドリング時のロス
増、−40℃でのロス増、一括融着性、および口出し性
のいずれもが良好な値を示したのに対して、比較例1〜
3においては、ハンドリング時のロス増、−40℃での
ロス増、一括融着性、および口出し性のいずれかが実施
例1、2の光ファイバ心線より大きく劣る結果となった
ことがわかる。
2の光ファイバ心線においては、ハンドリング時のロス
増、−40℃でのロス増、一括融着性、および口出し性
のいずれもが良好な値を示したのに対して、比較例1〜
3においては、ハンドリング時のロス増、−40℃での
ロス増、一括融着性、および口出し性のいずれかが実施
例1、2の光ファイバ心線より大きく劣る結果となった
ことがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバ心線は、光ファイバ素線と被覆層との間に離型性
を有する中間層を設けたので、被覆層が引き剥しやすく
なる。さらにこの被覆層を形成する樹脂のヤング率を5
0〜150kg/mm2と十分高く設定したので、被覆層の
伸びが小さく低靱性となり、メカニカルストリッパーな
どの工具で容易にノッチを形成することができる。よっ
て被覆層の引き剥し操作が簡単で、この被覆層を必要な
分だけきれいに引き剥して光ファイバ素線の口出しを行
うことができる。
ァイバ心線は、光ファイバ素線と被覆層との間に離型性
を有する中間層を設けたので、被覆層が引き剥しやすく
なる。さらにこの被覆層を形成する樹脂のヤング率を5
0〜150kg/mm2と十分高く設定したので、被覆層の
伸びが小さく低靱性となり、メカニカルストリッパーな
どの工具で容易にノッチを形成することができる。よっ
て被覆層の引き剥し操作が簡単で、この被覆層を必要な
分だけきれいに引き剥して光ファイバ素線の口出しを行
うことができる。
【0024】また被覆層のヤング率を上記範囲としたの
で、この光ファイバ心線に十分な剛性を与えることがで
き、この光ファイバ心線を接続操作等のため取り扱う際
の、側圧等によるロス(ハンドリングロス)を最小限に
抑えることができる。さらに、被覆層のヤング率を上記
範囲としたことにより被覆層に適度の軟らかさを与え、
−40℃以下の低温環境下に置いたときに被覆層の収縮
により光ファイバ素線に加えられる応力を低減させ、こ
の応力によるロス増加を抑えることができる。
で、この光ファイバ心線に十分な剛性を与えることがで
き、この光ファイバ心線を接続操作等のため取り扱う際
の、側圧等によるロス(ハンドリングロス)を最小限に
抑えることができる。さらに、被覆層のヤング率を上記
範囲としたことにより被覆層に適度の軟らかさを与え、
−40℃以下の低温環境下に置いたときに被覆層の収縮
により光ファイバ素線に加えられる応力を低減させ、こ
の応力によるロス増加を抑えることができる。
【0025】また、被覆層の外径を、多心融着機に供す
るのに適した450〜550μmとしたので、複数の光
ファイバ心線同士を、既存の多心融着機をそのまま利用
して容易に一括融着することができる。さらに前記被覆
層を形成する樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いること
によって製造の高速化を図ることができる。
るのに適した450〜550μmとしたので、複数の光
ファイバ心線同士を、既存の多心融着機をそのまま利用
して容易に一括融着することができる。さらに前記被覆
層を形成する樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いること
によって製造の高速化を図ることができる。
【図1】 本発明に係る光ファイバ心線の一例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】 ハンドリングロスの測定系を示す概略図であ
る。
る。
【図3】 ハンドリングロスの測定手順を示す工程図で
ある。
ある。
4・・・光ファイバ素線、5・・・中間層、6・・・被
覆層
覆層
Claims (2)
- 【請求項1】 光ファイバ素線上に離型性を有する樹脂
からなる中間層が形成され、この上にヤング率が50〜
150kgf/mm2の樹脂からなる被覆層が設けら
れ、外径が450〜550μmであることを特徴とする
光ファイバ心線。 - 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ心線におい
て、被覆層を形成する樹脂は、紫外線硬化性樹脂である
ことを特徴とする光ファイバ心線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8214808A JPH1062662A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 光ファイバ心線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8214808A JPH1062662A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 光ファイバ心線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1062662A true JPH1062662A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16661873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8214808A Pending JPH1062662A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 光ファイバ心線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1062662A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008241769A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル |
| JP2009288787A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Ofs Fitel Llc | 家庭内用の曲げ不感性光ファイバドロップケーブル |
-
1996
- 1996-08-14 JP JP8214808A patent/JPH1062662A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008241769A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバケーブル |
| JP2009288787A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Ofs Fitel Llc | 家庭内用の曲げ不感性光ファイバドロップケーブル |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060926 |