JPH106351A - セルローストリアセテートフィルムの製造方法及び液晶表示用部材の製造方法 - Google Patents

セルローストリアセテートフィルムの製造方法及び液晶表示用部材の製造方法

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JPH106351A
JPH106351A JP8166041A JP16604196A JPH106351A JP H106351 A JPH106351 A JP H106351A JP 8166041 A JP8166041 A JP 8166041A JP 16604196 A JP16604196 A JP 16604196A JP H106351 A JPH106351 A JP H106351A
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dope
film
cellulose triacetate
weight
substrate
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JP8166041A
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Isamu Michihashi
勇 道端
Masato Ishibashi
真人 石橋
Koichi Nagayasu
浩一 永安
Toru Kobayashi
徹 小林
Hitoshi Nara
仁司 奈良
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法安定性に優れたセルローストリアセテー
トフィルムを提供する。 【解決手段】 ドープを支持体上に流延後、剥離までの
間に、支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未満であ
る状態を経由することを特徴とする溶液流延法によるセ
ルローストリアセテートフィルムの製造方法、及びそれ
により得られた液晶表示用部材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
(1)本発明はセルローストリアセテートフィルムの製
造方法に係り、詳しくは寸法安定性に優れたセルロース
トリアセテートフィルムの製造方法に関する。
【0002】(2)本発明は(1)に記載したセルロー
ストリアセテートフィルムの製造方法を含む液晶表示用
部材の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】セルローストリアセテートフィルムは写
真用、光学用など種々の用途に利用されている。例えば
光学用としての液晶モジュール部材に用いる場合、様々
な環境(温度、湿度条件など)下での耐久性が要求され
るが、そのひとつとしてプラスチックフィルム自体の伸
縮が少ないことが挙げられる。セルローストリアセテー
トフィルムは、この寸法安定性という点において充分な
ものとはいいきれなかったが透明性など要求される他の
性能に優れるため従来広く実用されてきていた。
【0004】本発明者らは、この寸法安定性を達成する
手段として、製造過程における種々の条件を検討するこ
とに着目したものである。
【0005】セルローストリアセテートフィルムの製造
としては、一般にセルローストリアセテート樹脂をメチ
レンクロライド或いはエチレンクロライドと10%程度
のアルコール類との混合溶媒溶に溶解し、得られたドー
プをドラム状或いはバンド状の無端状支持体上に流延
し、溶媒を蒸発させるか、或いは支持体を冷却すること
によりゲル化を行い、流延皮膜がある強度に達したとこ
ろで支持体から剥離し、残存する溶媒を除去乾燥して製
膜する方法が用いられてきている。
【0006】生産性を向上する目的から、米国特許第
2,221,019号には流延したドープを冷却するこ
とによりゲル化を速める方法が、特開昭62−3711
3号、同62−64514号には高濃度で特定の溶媒組
成を用いたドープを用い、表面温度10℃以下の支持体
上に流延し、その後剥離乾燥して、製膜する方法が記載
されている。
【0007】しかしながら、これらの方法は生産性の向
上を図ることを主目的とするものであって、出来上がっ
たフィルムの物性、特に寸法安定性に関しては何ら言及
されていない。
【0008】後述の本発明者らの検討により、優れた寸
法安定性が得られる条件を見いだすことができたもので
あるが、従来は製造方法自体の改善によって寸法安定性
を改良したという報告は見られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】光学用途に用いられる
セルローストリアセテートフィルムには需要の高まりと
ともに、要求品質も厳しくなり、従来の寸法安定性では
不足し、またより高度な耐久性も要求されている。
【0010】本発明者はセルローストリアセテートフィ
ルムの更なる寸法安定性を実現するために鋭意検討し、
その製造過程において種々の工夫を重ねた結果本発明を
見いだすに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドープを支持
体上に流延後、剥離までの間に、支持体温度が10℃を
超え、かつ30℃未満である状態を経由することを特徴
とする溶液流延法によるセルローストリアセテートフィ
ルムの製造方法であってこれにより寸法安定性に優れた
フィルムを提供することができるのである。
【0012】また本発明は、セルローストリアセテート
樹脂に対して可塑剤添加量が3重量%以上であり、かつ
12重量%以下であるドープを支持体上に流延後、剥離
までの間に、支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未
満である状態を経由することを特徴とする溶液流延法に
よるセルローストリアセテートフィルムの製造方法であ
って、これによりさらに寸法安定性に優れ、また欠陥の
少ないフィルムを提供することができるのである。
【0013】また本発明は前記セルローストリアセテー
トフィルムの製造方法を含む液晶表示用部材の製造方法
であってこれにより耐久性に優れ、あるいは、さらに欠
陥の少ない液晶表示用部材を提供することができるので
ある。
【0014】まず本発明に係る概要を述べる。
【0015】セルローストリアセテート樹脂の溶媒とし
ては、該樹脂を良く溶解する良溶媒と、溶解性の低い或
いは溶解性の殆ど溶解しない貧溶媒とに分けることがで
きる。このような良溶媒と貧溶媒との混合溶媒にセルロ
ーストリアセテート樹脂などを溶解させたドープを連続
的に回転するバンドやドラムのような無端支持体上にホ
ッパーから均一に流延し、支持体上にて溶媒を蒸発させ
ドープが固化した後に支持体から剥離し、更に残存する
溶媒を蒸発乾燥させてフィルムを得る。
【0016】支持体上への流延後、剥離するまでの間と
は、前述の説明の中での、支持体上に流延した後溶媒を
蒸発させてドープを固化し支持体から剥離するまでの過
程をいう。
【0017】支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未
満になるように調整するには、支持体のドープ接触面
の反対側に所望の温度の液体を接触させる方法が挙げら
れる。
【0018】ドラム式の製膜機には、流延後、剥離まで
の部分のドラムの内側に液体槽を設け、この液体槽をさ
らに内側から所望の温度に設定することにより支持体で
あるドラム温度を調整することができる。バンド式の製
膜機の場合は、外部から液体の給排を行うことによりバ
ンドに直接液体を接触させて調整する。
【0019】また支持体のドープ接触面の反対側に所
望の温度の風を吹き付ける方法が挙げられる。また支
持体のドープ接触面に所望の風を吹き付ける方法も挙げ
られる。更にこれらからの方法を適宜組み合わせて
もよい。
【0020】流延後、剥離までの間での支持体温度とし
ては10℃を超え、かつ30℃未満であることが必要で
あるが、10℃以下を経由すると、例えば製膜時に剥離
性が悪化し、保護フィルムとして使えないほどの剥離横
段を発生する等の品質の劣化を招いたり、フィルムが破
断し生産工程でのトラブルを発生するなどのため好まし
くない。30℃以上を経由すると寸法変化率が悪化し良
くない。また偏光板にして耐久性評価すると、30℃以
上では偏光板の直交状態で縁の部分が白く抜ける故障が
発生し、偏光板として問題が発生することが分かった。
【0021】支持体温度が15℃以上24℃以下が剥離
性と寸法変化率、耐久性のバランスがとれていて特に好
ましい。
【0022】支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未
満になるように調整する場所は、溶解させたドープをホ
ッパーから支持体に均一に流延した後であって、剥離す
るまでの間の少なくとも一部分であればどこであっても
良いが、前半部分の支持体温度が10℃を超え、かつ3
0℃未満になるように調整することが、寸法安定性に対
する効果が大きく好ましい。
【0023】前半と後半部分の両方の支持体温度が10
℃を超え、かつ30℃未満になるように調整すること
が、寸法安定性に対する効果がさらに大きくもっとも好
ましい。
【0024】支持体の前半部分、後半部分とは、ドープ
流延後から剥離するまでの間の支持体の長さを半分に分
け、ドープ流延直後からの半分を前半部分、前半部分の
終わりから剥離部分までの半分を後半部分と本発明では
定義する。
【0025】支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未
満である状態を10秒以上経由することが好ましい。こ
の温度を経由する時間は寸法安定性の観点からはできる
だけ長い方が好ましいが、乾燥効率、生産性の観点か
ら、10分以内とすることが好ましい。特に好ましくは
30秒以上5分以内であることが好ましい。
【0026】本発明に係るセルローストリアセテートは
酢化度60〜62%のものを用いるのが好ましい。
【0027】このようなセルローストリアセテート及び
可塑剤を溶媒に溶解してドープを得る。
【0028】本発明で用いることのできる可塑剤として
は特に限定はないが、リン酸エステル系では、トリフェ
ニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフ
ェート、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオク
チルホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル
酸エステル系では、ジエチルフタレート、ジメトキシエ
チルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタ
レート等、グリコール酸エステル系では、トリアセチ
ン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレー
ト、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリ
ルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレ
ート等を単独あるいは併用するのが好ましい。
【0029】可塑剤は寸法安定性、加工性の点を考慮す
ると、セルローストリアセテートに対して、3〜12重
量%の範囲で使用するのが好ましく、4〜8重量%がさ
らに好ましい。
【0030】可塑剤量は寸法安定性及び加工性を考慮す
ると、セルローストリアセテート樹脂に対して3重量%
以上であり、12重量%以下であるドープを用いるのが
好ましく、特にこれが4重量%以上であり、8重量%以
下であるドープを用いるのが更に好ましい。
【0031】可塑剤が12重量%以下であれば寸法安定
性の点でより良好となり好ましく、また3重量%以上で
あればスリット加工や打ち抜き加工した際、滑らかな切
断面を得ることができる結果、切り屑の発生が少なく、
製品欠陥を引き起こすことも無い。
【0032】本発明でドープを作製する際に使用される
溶媒としては、セルローストリアセテートを溶解できる
溶媒であれば何でも良く、また単独で溶解できない溶媒
であっても他の溶媒と混合することにより、溶解できる
ものであれば使用することができる。
【0033】一般的には良溶媒であるメチレンクロライ
ドとセルローストリアセテートの貧溶媒からなる混合溶
媒を用い、かつ混合溶媒中には貧溶媒を7〜30重量%
含有するものである。
【0034】セルローストリアセテートの貧溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール等の炭素原子数1〜
8のアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、モノクロルベン
ゼン、ベンゼン、シクロヘクサン、テトラヒドロフラ
ン、メチルセルソルブ、エチレングリコールモノメチル
エーテル等をあげることができ、これらの貧溶媒は単独
もしくは2種以上を適宜組み合わせて用いることができ
る。
【0035】流延支持体から剥ぎ取られた後のフィルム
を乾燥させる手段は特に制限なく、一般的に熱風、赤外
線、加熱ロール等で行う。簡便さの点で熱風で行うのが
好ましい。乾燥温度は40℃〜140℃の範囲で3〜4
段階の温度に分けて、段々高くしていくことが好まし
く、80℃〜140℃の範囲で行うことが寸法安定性を
良くするためさらに好ましい。
【0036】本発明に係る偏光板の作製方法は特に限定
されず、一般的な方法で作製することができる。例え
ば、セルローストリアセテートフィルムをアルカリ処理
し、沃素溶液中に浸漬延伸して作製した偏光膜の両面
に、完全ケン化型ポリビニルアルコール水溶液を用いて
貼り合わせる方法がある。アルカリ処理の代わりに特開
平6−94915号、特開平6−118232号に記載
されているような易接着加工を使用しても良い。
【0037】液晶表示用部材とは液晶表示装置に使用さ
れる部材のことで、例えば、偏光板、偏光板用保護フィ
ルム、位相差板、反射板、視野角向上フィルム、防眩フ
ィルム、無反射フィルム、帯電防止フィルムなどがあげ
られる。
【0038】その中でも寸法安定性に対して厳しい要求
のある偏光板、偏光板用保護フィルム、位相差板、視野
角向上フィルムの製造方法において、本発明を適用する
ことがより好ましい。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0040】実施例1 〈本発明試料1〉 (ドープ組成物A) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 13重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 以上を密閉容器に投入し、41℃で撹拌しながら完全に
溶解した。ドープ組成物Aを濾過し、ベルト流延装置を
用い、ドープ温度33℃でステンレスバンド支持体上に
均一に流延した。ステンレスバンド支持体の前半部分を
12℃、後半部分を40℃になるようにコントロールし
ながら溶媒を蒸発させ、ステンレスバンド支持体上から
剥離した。その後、乾燥ゾーンを多数のロールで搬送さ
せながら乾燥を終了させ、膜厚80μmの三酢酸セルロ
ースフィルムの本発明試料1を得た。
【0041】〈本発明試料2〜9,比較試料1〜6〉本
発明試料1のステンレスバンド支持体の温度を表1記載
の温度に変更した以外は本発明試料1の作成方法と同様
にして本発明試料2〜9、比較試料1〜6を得た。
【0042】〈本発明試料10〉本発明試料2のドープ
組成物Aをドープ組成物Bに変更した以外は同じにして
本発明試料10を得た。
【0043】 (ドープ組成物B) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 2重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 11重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 〈本発明試料11〉本発明試料2のドープ組成物Aをド
ープ組成物Cに変更した以外は同じにして本発明試料1
1を得た。
【0044】 (ドープ組成物C) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 6.5重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 〈本発明試料12〉本発明試料2のドープ組成物Aをド
ープ組成物Dに変更した以外は同じにして本発明試料1
2を得た。
【0045】 (ドープ組成物D) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 7重量部 ビフェニルジフェニルホスフェート 3.6重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 〈本発明試料13〉本発明試料2のドープ組成物Aをド
ープ組成物Eに変更した以外は同じにして本発明試料1
3を得た。
【0046】 (ドープ組成物E) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 8.0重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 〈本発明試料14〉本発明試料2のドープ組成物Aをド
ープ組成物Fに変更した以外は同じにして本発明試料1
4を得た。
【0047】 (ドープ組成物F) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 14重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 50重量部 以上のようにして作成した本発明試料1〜14及び比較
試料1〜6について以下の性能評価を行った。
【0048】〔剥離性〕試料の表面を目視で下記の3段
階に分けて剥離性を評価した。
【0049】◎:横段ムラが全くない ○:かすかな横段ムラがある ×:横段ムラがあるか又は剥離が困難で剥離時もしくは
搬送時に破断してしまう ○以上であれば液晶用保護フィルムとして使用可能であ
る。
【0050】〔寸法安定性〕試料の表面2ケ所に十文字
型の印を付し、熱処理(条件:90℃、50時間)を施
し、工場顕微鏡で印間の距離を測定した。
【0051】熱処理前の距離をa1とし、熱処理後の距
離をa2として、下記式で寸法変化率を算出した。
【0052】寸法変化率(%)=〔(a1−a2)/
1〕×100 尚、寸法安定性としては、比較試料2の寸法変化率を1
00%とした時の各々の寸法変化率を相対値で算出し
た。
【0053】〔偏光板耐久性〕以下に示す方法により偏
光板を作成し、その耐久性を評価した。
【0054】(偏光板の作成)試料フィルムを40℃の
2.5N−水酸化ナトリウム水溶液で60秒間アルカリ
処理し、3分間水洗して鹸化処理層を形成し、アルカリ
処理フィルムを得た。
【0055】次に厚さ120μmのポリビニルアルコー
ルフィルムを沃素1重量部、ホウ酸4重量部を含む水溶
液100重量部に浸漬し、50℃で4倍に延伸して偏光
膜を作った。この偏光膜の両面に前記アルカリ処理試料
フィルムを完全鹸化型ポリビニルアルコール5%水溶液
を粘着剤として各々貼り合わせ偏光板試料を作成した。
【0056】(偏光板耐久性テスト)10cm×10c
mの偏光板試料2枚を熱処理(条件:90℃、50時
間)し、直行状態にした時の縦又は横の中心線部分のど
ちらか大きいほうの縁の白抜け部分の長さを測定し、下
記のレベルに判定した。縁の白抜けとは直行状態で光を
通さない偏光板の縁の部分が光を通す常態になること
で、目視で判定できる。偏光板の状態では縁の部分の表
示が見えなくなる故障となる。
【0057】◎:縁の白抜けが5%未満(偏光板として
問題ないレベル) ○:縁の白抜けが5%以上10%未満(偏光板として問
題ないレベル) △:縁の白抜けが10%以上20%未満(偏光板として
何とか使えるレベル) ×:縁の白抜けが20%以上(偏光板として問題のある
レベル) 評価結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】実施例2 〈本発明試料21〉 (ドープ組成物G) 三酢酸セルロース(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 11重量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t −ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール 8重量部 メチレンクロライド 340重量部 エタノール 30重量部 以上を密閉容器に投入し、加圧下80℃で撹拌しながら
完全に溶解した。ドープ組成物Gを濾過し、ドラム流延
装置を用い、ドープ温度33℃で流延ドラム支持体上に
均一に流延し、流延ドラム支持体の前半部分を12℃、
後半部分を40℃になるようにコントロールしながら溶
媒を蒸発させ、流延ドラム支持体上から剥離した。その
後、乾燥ゾーンを多数のロールで搬送させながら乾燥を
終了させ、膜厚80μmの三酢酸セルロースフィルム本
発明試料21を得た。
【0060】〈本発明試料22〜25、比較試料21、
22〉本発明試料21のドラム支持体の温度を表2記載
の温度に変更した以外は本発明試料21の作成方法と同
様にして本発明試料22〜25、比較試料21、22を
得た。評価は実施例1に記載した方法と同様にして行っ
た。尚寸法安定性は比較試料22を100とした時の相
対値で示した。
【0061】評価結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】以上の評価結果から次のことが言える。
【0064】支持体温度が30℃未満であれば寸法安定
性に優れ、耐久性にも優れていることが本発明試料1〜
7と比較試料2、4を比べることでわかる。
【0065】支持体温度が24℃以下であれば寸法安定
性と耐久性がさらに優れていることが本発明試料1〜3
と本発明試料4、本発明試料5〜6と本発明試料7を比
べることでわかる。
【0066】支持体温度が10℃以下だと剥離性が悪化
することが本発明試料1〜7と比較試料1、3を比べる
ことでわかる。
【0067】支持体後半よりも支持体前半の温度を10
℃を超え30℃未満にすることで、より寸法安定性、耐
久性に優れていることが本発明試料1〜4と本発明試料
5,6を比べることでわかる。
【0068】前半と後半両方の支持体温度が10℃を超
え30℃未満にすると、もっとも寸法安定性、耐久性に
優れていることが本発明試料8,9と本発明試料1〜7
を比べることでわかる。
【0069】支持体の温度が10℃を超え30℃未満に
し、ドープに含有する可塑剤の量を減らすことで、さら
に寸法安定性が優れていることが本発明試料2、本発明
試料10〜14を比較することでわかる。
【0070】実施例1と実施例2を比較すると、支持体
がドラムであってもベルトと同様の効果が得られること
がわかる。
【0071】
【発明の効果】セルローストリアセテートフィルムの製
造過程において、流延後、剥離までの間に、支持体温度
を10〜30℃に保持した工程を経由することにより高
い寸法安定性を実現することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 1:00 C08L 1:00 (72)発明者 小林 徹 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 奈良 仁司 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドープを支持体上に流延後、剥離までの
    間に、支持体温度が10℃を超え、かつ30℃未満であ
    る状態を経由することを特徴とする溶液流延法によるセ
    ルローストリアセテートフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したセルローストリアセ
    テートフィルムの製造方法を含む液晶表示用部材の製造
    方法。
JP8166041A 1996-06-26 1996-06-26 セルローストリアセテートフィルムの製造方法及び液晶表示用部材の製造方法 Pending JPH106351A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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