JPH1064008A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH1064008A
JPH1064008A JP21578296A JP21578296A JPH1064008A JP H1064008 A JPH1064008 A JP H1064008A JP 21578296 A JP21578296 A JP 21578296A JP 21578296 A JP21578296 A JP 21578296A JP H1064008 A JPH1064008 A JP H1064008A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
magnetic head
sliding
gap
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21578296A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ogata
誠一 小形
Tadashi Saito
正 斎藤
Shinji Takahashi
伸司 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体との良好な当たり特性を実現すると
ともに、ヘッド効率の高い磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 磁気ヘッド1は、非磁性基板上に形成さ
れて磁気コア4として機能する磁性層が形成された一対
の磁気ヘッド半体2a、2bが磁気ギャップgを介して
接合されるとともに、記録媒体摺動面8の両側に記録媒
体摺動方向に略平行な切り欠き部9が形成され、磁気ギ
ャップgのデプス方向に対して直交し記録媒体摺動面8
に接する仮想平面Sと、切り欠き部9の記録媒体に対向
する面、すなわち摺動幅加工底面9との間隔が、磁気ギ
ャップ近傍側の間隔t1よりも記録媒体摺動方向の両端
近傍側の間隔t2の方が大きく形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、ビデオカセットレコー
ダ等の磁気記録再生装置に搭載される磁気ヘッドに関
し、特に、記録媒体摺動面に摺動幅加工が施された磁気
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドは、磁気記録媒体の高密度化
及び情報信号のデジタル化に対応するために、より高周
波帯域にて良好な電磁変換特性を示す必要があり、しか
も更なる小型化が要望されている。
【0003】これまでビデオカセットレコーダ等に使用
される磁気ヘッドとしては、フェライトよりなる磁気コ
アの磁気ギャップ形成面に金属膜を成膜したMIG(メ
タル・イン・ギャップ)型の磁気ヘッドや、非磁性セラ
ミック基板にて磁性層を挟み込んだ積層型の磁気ヘッド
等が実用化されている。
【0004】しかし、MIG型の磁気ヘッドにおいて
は、インピーダンスが大きく高周波帯域での使用には適
さない。一方、積層型の磁気ヘッドにおいては、高密度
記録化によるトラック幅の減少に伴い、磁路を構成する
磁性層の厚さ寸法を減少させる必要があり、このため、
ヘッド効率が低下してしまう。
【0005】そこで、高周波帯域におけるヘッド効率の
良い磁気ヘッドとしては、非磁性基板上に磁気コアとし
て機能する磁性層を形成することによって磁路を短くす
るとともに、薄膜形成プロセスによって磁気ギャップ形
成面に薄膜コイルを形成した磁気ヘッドが提案されてい
る。
【0006】この磁気ヘッド100では、図14に示す
ように、記録媒体摺動面101と記録媒体との良好な当
たり特性を得るために、記録媒体摺動面101に加工を
施すことによって摺動幅Tを制御している。すなわち、
記録媒体摺動面101の両端に切り欠き部102が形成
され、これによって、記録媒体摺動面101が記録媒体
に接する部分の幅である摺動幅Tが規制される。
【0007】この磁気ヘッド100おいて、切り欠き部
102の記録媒体に対向する面、すなわち、摺動幅加工
底面103は、MIG型磁気ヘッド等と同様に、磁気ギ
ャップgのデプス方向に対してほぼ直交するように直線
状に形成される。そして、このように摺動幅Tを規制す
るために形成される切り欠き部102は、磁気ヘッド1
00と記録媒体との良好な当たり特性を得ることを目的
としているので、切り欠き部102は、摺動方向に対し
て記録媒体とのコンタクト長以上の領域で同じ摺動幅T
が得られるように、十分に深くする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の磁気
ヘッド100では、非磁性基板上に形成した傾斜面上の
一部に磁性層を形成し、当該磁性層のみで磁路を構成し
ている。そして、この磁性層は、摺動幅Tを規制するた
めの切り欠き部102によって、一部が切り欠かれる。
したがって、切り欠き部102の加工深さが深いと、磁
性層によって形成される磁気コア104の体積が小さく
なり、ヘッド効率が低下してしまう。
【0009】また、磁気ヘッド100は、搭載されるド
ラムのドラム径が小さくなるのに伴って、記録媒体摺動
面101の曲率半径を小さくすると、記録媒体摺動面1
01と摺動幅加工底面103との間隔を大きくする必要
がある。この磁気ヘッド100においては、記録媒体摺
動面101と摺動幅加工底面103との間隔が大きくな
ると、さらに磁気コア104の体積が小さくなり、この
磁気ヘッド100のヘッド効率が更に低下する。
【0010】このような傾向は、記録媒体の高記録密度
化によるトラック幅の減少に伴い磁性層の厚さを薄くな
るにしたがって、更に顕著になる。
【0011】そこで本発明は、上述のような実情に鑑み
て提案されたものであり、記録媒体摺動面101と、切
り欠き部102によって形成される摺動幅加工底面10
3との間隔を制御することによって、記録媒体との良好
な当たり特性を実現するとともに、再生効率の高い磁気
ヘッドを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明にかかる磁気ヘッドは、非磁性基板上に形成さ
れて磁気コアとして機能する磁性層が形成された一対の
磁気ヘッド半体が磁気ギャップを介して接合されるとと
もに、記録媒体摺動面の両側に記録媒体摺動方向に略平
行な切り欠き部が形成された磁気ヘッドであって、磁気
ギャップのデプス方向に対して直交し記録媒体摺動面に
接する仮想平面と、切り欠き部の記録媒体に対向する面
との間隔が、磁気ギャップ近傍側よりも記録媒体摺動方
向の両端近傍側が大きく形成されていることを特徴とす
る。
【0013】この磁気ヘッドでは、仮想平面と、切り欠
き部の記録媒体に対向する面である摺動幅加工底面との
間隔が、磁気ギャップ近傍よりも記録媒体摺動方向の両
端近傍側の方が大きいので、記録媒体に対する当たり特
性を良好に維持しつつ、磁気コアとして機能する磁性層
の体積を増加させることが可能となり、ヘッド効率を向
上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる磁気ヘッド
及びその製造方法の実施の形態について図面を参照しな
がら詳細に説明する。なお、本実施の形態は、ビデオカ
セットレコーダ用の磁気ヘッドに本発明を適用したもの
である。
【0015】本実施の形態の磁気ヘッド1は、図1及び
図2に示すように、一対の磁気ヘッド半体2a、2bが
磁気ギャップgを介して突き合わされて接合一体化して
なる。この磁気ヘッド1は、一対の磁気ヘッド半体2
a、2bの表面に形成されたAu等の金属膜を金属拡散
結合させて磁気ギャップgを形成して接合してなる。
【0016】これら磁気ヘッド半体2a、2bは、基板
3と、この基板3上に成膜されて磁気コアとして機能す
る磁性層4と、これら基板3及び磁性層4上に充填され
たガラス5と、このガラス5部分に薄膜形成プロセスに
よって形成された薄膜コイル6と、この薄膜コイル6と
外部の端子とを電気的に接続するための端子溝7とを有
してなる。そして、一対の磁気ヘッド半体2a、2b
は、それぞれの磁性層4が突き合わされて各磁性層4間
にフロントギャップfg及びバックギャップbgとが形
成されるように接合される。また、この磁気ヘッド1に
は、記録媒体摺動面8の摺動幅Tを制御するために、摺
動幅加工が施されている。
【0017】この磁気ヘッド1は、摺動幅加工が行われ
ることにより、図1(a)に示すように、記録媒体摺動
面8の両側に記録媒体摺動方向と略平行な切り欠き部9
が形成されており、この切り欠き部9により摺動幅Tが
所定の幅とされている。この磁気ヘッド1は、記録媒体
摺動面8の曲率半径と、切り欠き部9の記録媒体に対向
する面、すなわち摺動幅加工底面10の曲率半径とをほ
ぼ同一にして形成されている。
【0018】したがって、この磁気ヘッド1は、図1
(b)に示すように、磁気ギャップg近傍において、デ
プス方向に対して直交し記録媒体摺動面8に接する仮想
平面Sと、摺動幅加工底面10との間隔をt1とし、切
り欠き部9の両端近傍において、デプス方向に対して直
交し記録媒体摺動面8に接する仮想平面Sと、摺動幅加
工底面10との間隔をt2としたとき、t1<t2となる
ように形成されている。また、この磁気ヘッド1は、磁
気ギャップg近傍から、切り欠き部9の両端近傍に亘っ
て記録媒体摺動面8と摺動幅加工底面10との間隔tが
ほぼ一定となるように形成されている。
【0019】本実施の形態において、この磁気ヘッド1
は、t1を約10μmとなるように形成し、摺動幅加工
底面10及び記録媒体摺動面8の曲率半径をともに約3
mmとして形成されている。
【0020】すなわち、磁気ヘッド1は、磁気ギャップ
g近傍における仮想平面Sと摺動幅加工底面10との間
隔をt1とし、切り欠き部9の両端近傍における仮想平
面Sと摺動幅加工底面10との間隔をt2としたときに
1<t2となるように形成されている。また、この磁気
ヘッド1では、記録媒体摺動面8と摺動幅加工底面10
とが、ほぼ同一の曲率半径で形成されているので、記録
媒体に対する良好な当たり特性を得ることが可能である
とともに、磁気コアとして機能する磁性層4の体積を大
きくすることが可能であり、ヘッド効率を向上させるこ
とが可能である。
【0021】また、この磁気ヘッド1は、デプス方向に
おいて、仮想平面Sと摺動幅加工底面10との間隔が、
磁気ギャップ近傍のおける間隔t1よりも切り欠き部9
の両端近傍における間隔t2が大きくなっていれば、図
3に示すように、摺動幅加工底面10を台形状に形成し
ても良い。さらに、この磁気ヘッド1は、摺動幅加工底
面10を多角形状に形成して切り欠き部9の両端に向か
うにしたがって仮想平面Sと摺動幅加工底面10との間
隔が大きくなるように形成しても良い。
【0022】このように構成された磁気ヘッド1は、摺
動幅加工底面10が磁気ギャップ近傍において仮想平面
Sとの間隔を小さくして形成されているとともに、記録
媒体摺動方向の両端近傍側において仮想平面Sとの間隔
を大きくして形成されているので、記録媒体に対する良
好な当たり特性を得ることが可能であるとともに、磁気
コアとして機能する磁性層4の体積を大きくすることが
可能であり、ヘッド効率を向上させることが可能であ
る。
【0023】なお、この磁気ヘッド1は、磁気ギャップ
近傍における仮想平面Sと摺動幅加工底面10との間隔
をt1とし、記録媒体摺動方向の両端近傍における仮想
平面Sと摺動幅加工底面10との間隔をt2としたとき
にt1<t2となるように形成されていれば、摺動幅加工
底面10の曲率半径を記録媒体摺動面8の曲率半径より
も小さくして形成しても良い。
【0024】以下、上述の磁気ヘッド1の製造方法を通
じて、この磁気ヘッドの詳細な構成を説明する。
【0025】磁気ヘッド1を製造する際は、先ず、図4
に示すように、MnO−NiO混合燃結材等の非磁性材
料よりなる平板上の基板3を例えば長さ約30mm、幅
約30mm、厚み約2mmに成形する。
【0026】次いで、図5に示すように、片面を45度
に成形した砥石により基板3上に斜面が約45度の傾き
を持つように磁気コアを形成するための複数の磁気コア
溝3aをそれぞれ等間隔かつ平行に形成する。ここで、
磁気コア溝3aの斜面の傾きは、45度に限定されるも
のではない。ただし、完成した磁気ヘッド1に生じる疑
似ギャップや、トラック幅精度を考慮すると、約45度
が好適である。また、本実施の形態においては、磁気コ
ア溝3aの深さを約130μm、幅を約150μmに形
成した。
【0027】次いで、磁気コア溝3aが形成された基板
3上には、図6に示すように、磁性層4が形成される。
この磁性層4は、膜厚約5μmのセンダスト(Fe−A
l−Si合金)からなる金属磁性膜と、膜厚約0.15
μmのAl23からなる絶縁膜とを交互に、金属磁性膜
が3層となるように積層されてなる。
【0028】この磁性層4の構造は、単一の金属磁性膜
としても良いが、渦電流損を低減し、高周波帯域におい
て高感度をもたせるために金属磁性膜の膜厚を小さくす
る必要がある。また、絶縁膜の膜厚は、少なくとも絶縁
効果の得られる膜厚が必要であるが、実効的なトラック
幅が低下しないように、十分に薄くする必要がある。
【0029】この磁性層4の形成方法は、スパッタリン
グ法が好適であるが、蒸着法、分子エピタキシー(MB
E)法等のようなスパッタリング法以外の物理的な成膜
方法や、化学的な成膜方法を用いても良い。
【0030】また、この金属磁性膜の材料としては、セ
ンダストが好適であるが、その他の金属磁性体、例え
ば、センダストに類似した合金、窒化系軟磁性合金、炭
化系軟磁性合金等も使用可能である。絶縁膜の材料とし
ては、Al23、SiO2、又はSiOも使用可能であ
り、また、これらAl23、SiO2、SiOの混合状
態でも使用可能である。
【0031】次いで、この磁性層4が成膜された基板3
上には、図7に示すように、磁気コア溝3aに対して直
角に、薄膜コイル6を形成するための巻線溝3bと、磁
性層4を磁気コア毎に分離する分離溝3cとが形成され
る。
【0032】この巻線溝3bは、図2に示すように、フ
ロントギャップ側の磁性層4がフロントギャップfgに
向けて斜めに絞り込んだ形となるように、例えば、巻線
溝3bのフロントギャップfg側を約45度の斜面をも
つ砥石にて形成する。このように、フロントギャップf
g側の磁性層4がフロントギャップfgに向けて絞り込
んだ形になっていると、磁束が集中して高い記録感度が
得られる。
【0033】ただし、巻線溝3bの形状は、フロントギ
ャップfg側の磁性層4がフロントギャップfgに向け
て絞り込んだ形になっていれば、巻線溝3bのフロント
ギャップfg側の斜面の角度は45度でなくても良い。
さらに、巻線溝3bのフロントギャップfg側の形状
は、円弧状又は多角形状であっても良い。
【0034】また、巻線溝3bの深さは、磁性層4が分
断されない深さであれば良いが、深すぎると、磁路長が
大きくなり、磁束伝達の効率が低下する。また、巻線溝
3bの幅は、後の工程にて形成される薄膜コイル6の幅
と巻線数によって決定される。そして、本実施の形態で
は、巻線溝3bの線幅は、約140μmとし、巻線溝3
bの深さは、約20μmとした。
【0035】一方、分離溝3cは、磁性層4が分断され
ていれば任意の形状で良く、例えば加工が容易な矩形状
とする。この分離溝3cの深さは、磁気コア溝3aの底
面から約150μmの深さまで形成した。また、分離溝
3cの幅は、磁性層4のフロントギャップfg側部分の
長さと、磁性層4のバックギャップbg側部分の長さと
を規定する。したがって、分離溝3cの幅は、所望する
磁気ヘッド1のフロントギャップfgの長さとバックギ
ャップbgの長さの兼ね合いによって決定される。ただ
し、フロントギャップfgの長さは、最終的に磁気ヘッ
ド1を所定の形状に加工する際に記録媒体摺動面8をラ
ップするため、最終的に所望するフロントギャップfg
の長さよりも長めに設定して分離溝3cを形成する。し
たがって、本実施の形態においては、フロントギャップ
fgの長さが約300μm、バックギャップbgの長さ
が約85μmとなるように分離溝3cを形成している。
【0036】次いで、図8に示すように、磁気コア溝3
a、巻線溝3b及び分離溝3cに低融点のガラス5を溶
解充填し、その後、ガラス5表面に対して鏡面処理を施
す。
【0037】次に、図9に示すように、端子溝12を基
板3上にて薄膜コイル6の引き出し部の一端と重なるよ
うに形成する。この端子溝12は、本実施の形態におい
て、幅及び深さを約100μmとなるように形成した。
なお、この端子溝12の断面形状は、長方形、多角形、
及び端子溝12の底部が丸底になるように形成しても良
い。
【0038】次に、図10に示すように、端子溝12内
に、導電性ペーストを流し込む方法や、電解メッキ法等
により、Cu等の良導電性材料を充填した後に、端子溝
12上の表面を研磨することによって平坦化する。
【0039】次に、図11に示すように、薄膜形成プロ
セスによって、ガラス5部分に、巻線溝3bを通過する
ように、磁気コア毎に渦巻状の薄膜コイル6を形成す
る。この薄膜コイル6の形成は、先ず、薄膜コイル6が
設置される部分に約5μmの凹部を形成する。その後、
レジストにより薄膜コイル6の形状をパターンニングし
た後に電解メッキ法等によりCu等を約3μm形成す
る。ここで、薄膜コイル6は、その端部が端子溝12に
接触するように形成される。なお、本実施の形態では、
薄膜コイル6のコイルパターンを電解メッキ法により成
長させているが、電解メッキ法に限らず、スパッタリン
グ法や蒸着法等でも良い。
【0040】次に、基板3上に、各磁気ヘッド半体2
a、2bを接合するために、接合部にAu薄膜のパター
ニングを施す。
【0041】次に、基板3を各端子溝12と平行に分割
して各磁気ヘッドブロック半体を作製する。その後、図
12及び図13に示すように、各磁気ヘッドブロック半
体に形成されたAu薄膜を接触させるように突き合わ
せ、荷重を加えながら金属拡散結合させて磁気ヘッドブ
ロックを形成する。なお、この磁気ヘッドブロック半体
の接合は、本実施の形態では、金属拡散結合を採用して
いるが、接着剤等の化学的な接合法でも良い。
【0042】次に、磁気ヘッドブロックの記録媒体摺動
面方向に摺動幅加工を施す。この摺動幅加工では、切り
欠き部9を形成することにより、摺動幅加工底面10を
形成して、記録媒体摺動面8を所定の摺動幅Tに成形す
る。
【0043】この摺動幅加工では、曲率半径を例えば約
3mmとして記録媒体摺動面8を形成するとともに、摺
動幅加工底面10の曲率半径を約3mmとして、切り欠
き部9を形成する。このように摺動幅加工は、記録媒体
摺動面8と、摺動幅加工底面10との間隔tとが、切り
欠き部9の全体に亘ってほぼ同一の寸法になるように形
成する。本実施の形態においては、この記録媒体摺動面
8と、摺動幅加工底面10との間隔tは、約10μmに
て形成されている。
【0044】なお、この摺動幅加工は、磁気ギャップ近
傍における仮想平面Sと摺動面加工底面10との間隔t
を、ギャップデプスとほぼ等しく形成すれば、摺動幅加
工底面10の曲率半径を記録媒体摺動面8の曲率半径よ
りも小さくして形成しても良い。
【0045】また、摺動幅加工は、仮想平面Sと摺動幅
加工底面10との間隔が、磁気ギャップ近傍における間
隔t1よりも切り欠き部9の両端における間隔t2が大き
くなるように形成するものであれば良く、例えば、摺動
幅加工底面10を台形状、多角形状に形成して、磁気ギ
ャップg近傍から切り欠き部9の両端に向かうにしたが
って仮想平面Sと摺動幅加工底面10との間隔tが大き
くなるように形成しても良い。
【0046】この後、磁気ヘッドブロックに対して、磁
気コア毎にスライシング加工を施して切り出しを行い、
各ヘッドチップを作製する。
【0047】そしてこれらヘッドチップに所定の後処理
を施すことにより、上記磁気ヘッドが完成する。
【0048】ところで、磁気ヘッド1は、記録媒体との
接触によって記録媒体摺動面8が摩耗して磁気ギャップ
gがなくなってしまうと、磁気ヘッドとして機能しなく
なってしまう。このような磁気ヘッドの寿命は、通常、
ギャップデプスによって定まるものであり、ギャップデ
プスが深く形成されているほど寿命は長くなる。
【0049】ところが、磁気ギャップ近傍における仮想
平面Sと摺動幅加工底面10との間隔t1が、ギャップ
デプスよりも小さいと、摩耗が摺動幅加工底面10にま
で至った段階で、記録媒体に対する当たり幅が適切に規
制されなくなり、磁気ヘッドとして使えなくなってしま
う。したがって、摩耗による寿命を考慮すると、磁気ギ
ャップ近傍における仮想平面Sと摺動幅加工底面10と
の間隔t1は、ギャップデプスと同程度にすることが好
ましい。
【0050】ただし、磁気ヘッド1を回転ドラムに搭載
するようなとき、磁気ヘッドの寿命は、ギャップデプス
ではなく、回転ドラムからの突き出し量によって定まる
場合もある。すなわち、ギャップデプスが十分に深く形
成されていても、回転ドラムから突き出している部分が
摩耗してしまうと、磁気ヘッドとして使えなくなってし
まう。このようなとき、磁気ギャップ近傍における仮想
平面Sと摺動幅加工底面10との間隔t1は、ギャップ
デプスと同程度とするのではなく、回転ドラムからの突
き出し量と同程度とすることが好ましい。これにより、
摺動幅加工によって磁気ヘッドの寿命を短くしてしまう
ようなことなく、磁気コアの体積をより大きくすること
が可能となる。
【0051】また、ギャップデプスを約10μmとし、
磁気ギャップ近傍における仮想平面Sと摺動幅加工底面
10との間隔t1を約10μmとし、記録媒体摺動面8
及び摺動幅加工底面10の曲率半径を3mmとし、記録
媒体摺動面8の摺動幅Tを40μmとして摺動幅加工を
行った磁気ヘッドと、仮想平面Sと摺動幅加工底面との
間隔を約50μmとし、摺動幅加工底面が直線状に形成
されている従来の摺動幅加工で形成した磁気ヘッドとの
再生出力の比較を行った。このとき、ドラムテスターを
用い、記録媒体摺動面8と記録媒体であるメタル蒸着テ
ープとの相対速度を10.2m/sとしたところ、本実
施の形態による磁気ヘッド1は、従来の摺動幅加工によ
る磁気ヘッドより約1.5dB程度高い再生出力が得ら
れた。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明にかか
る磁気ヘッドは、磁気ギャップのデプス方向に対して直
交し記録媒体摺動面に接する平面と、切り欠き部の記録
媒体に対向する面との間隔が、磁気ギャップ近傍側より
も記録媒体摺動方向の両端近傍側が大きく形成されてい
る。
【0053】このように構成された磁気ヘッドは、記録
媒体に対する良好な当たり特性を得ることが可能である
とともに、磁気コアとして機能する磁性層の体積を大き
くすることが可能であり、ヘッド効率を向上させること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる磁気ヘッドの一構成例を示し、
(a)は斜視図、(b)は要部平面図である。
【図2】同磁気ヘッドの磁気ギャップ近傍のを示す要部
拡大斜視図である。
【図3】磁気ヘッドの一構成例を示す要部平面図であ
る。
【図4】基板を示す斜視図である。
【図5】基板に磁気コア溝を形成した状態を示す斜視図
である。
【図6】磁気コア溝が形成された基板上に磁性層を形成
した状態を示す斜視図である。
【図7】基板上に巻線溝と、分離溝を形成した状態を示
す斜視図である。
【図8】基板上にガラスを充填した状態を示す斜視図で
ある。
【図9】基板上に充填されたガラス上に端子溝を形成し
た状態を示す斜視図である。
【図10】基板上に形成された端子溝内に導電性材を充
填した状態を示す斜視図である。
【図11】薄膜コイルを形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図12】基板を端子溝と平行に切断し、一対の磁気ヘ
ッドブロック半体を接合させた状態を示す斜視図であ
る。
【図13】一対の磁気ヘッドブロック半体を接合させた
状態を示す斜視図である。
【図14】従来の磁気ヘッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、2 磁気ヘッド半体、3 基板、4
磁性層、6 薄膜コイル、5 磁性層、8 記録媒体摺
動面、9 切り欠き部、10 摺動幅加工底面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板上に形成されて磁気コアとし
    て機能する磁性層が形成された一対の磁気ヘッド半体が
    磁気ギャップを介して接合されるとともに、記録媒体摺
    動面の両側に記録媒体摺動方向に略平行な切り欠き部が
    形成された磁気ヘッドにおいて、 磁気ギャップのデプス方向に対して直交し記録媒体摺動
    面に接する仮想平面と、上記切り欠き部の記録媒体に対
    向する面との間隔が、磁気ギャップ近傍側よりも記録媒
    体摺動方向の両端近傍側が大きく形成されていることを
    特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記一対の磁気ヘッド半体の少なくとも
    一方には、磁性層を巻回する薄膜コイルが形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記切り欠き部の記録媒体に対向する面
    が曲面とされ、当該曲面の曲率半径が、記録媒体摺動面
    の曲率半径以下とされていることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ヘッド。
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