JPH1064839A - 酸化物の処理方法 - Google Patents

酸化物の処理方法

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JPH1064839A
JPH1064839A JP24117096A JP24117096A JPH1064839A JP H1064839 A JPH1064839 A JP H1064839A JP 24117096 A JP24117096 A JP 24117096A JP 24117096 A JP24117096 A JP 24117096A JP H1064839 A JPH1064839 A JP H1064839A
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ion beam
oxide
film
irradiated
gas
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Masateru Hara
昌輝 原
Toshiharu Suzuki
俊治 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温かつ短時間で酸化物の質を改善すること
ができる酸化物の処理方法を提供する。 【解決手段】 酸素を構成原子の一つとするガス、例え
ばO2 ガスを用いて得られるO2 クラスターイオンビー
ム5を例えば400℃でTa2 5 膜2に照射した後、
例えば400℃でO2 ガス雰囲気中において熱処理す
る。あるいは、例えば400℃で、O2 クラスターイオ
ンビーム5をTa2 5 膜2に照射すると同時に、紫外
線をそのTa2 5 膜2に照射する。O2 クラスターイ
オンビーム5の代わりに、イオン注入装置において発生
されるO+ イオンビームを用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化物の処理方
法に関し、例えば、半導体装置における容量素子(キャ
パシター)の誘電体膜として用いられる酸化膜の膜質の
改善に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、酸化膜は、膜中の酸素(O)原
子が欠損して空孔となり、電気的性質が空孔のない場合
と比較して劣る状態になっている場合が多い。また、成
膜時に原料に含まれる不純物が膜中に取り込まれ、電気
的性質が劣化してしまうことも多い。そこで、酸化膜の
膜質を改善して優れた電気的性質を得るために、Oを含
む雰囲気中で酸化膜を熱処理することにより、O原子の
欠損による空孔や膜中の不純物を除去することが広く行
われている。
【0003】さて、半導体装置におけるキャパシターの
誘電体膜として用いられる酸化膜の一つにTa2 5
がある。従来、このTa2 5 膜の膜質を改善する方法
として、O2 プラズマ処理法、紫外線を照射しながらの
オゾン(O3 )処理法、ドライO2 処理法などを用いて
Ta2 5 膜を処理することにより、このTa2 5
の表面からOを熱拡散させ、O原子の欠損による空孔
や、成長時に原料(ペンタエトキシタンタル(Ta(O
2 5 5 )など)から膜中に取り込まれた不純物
(炭素(C)など)を除去する方法が知られている(J.
Electrochem.Soc.,Vol.143,No.3,977(1996))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Oの熱
拡散を利用する上述の従来の方法によりTa2 5 膜の
膜質改善の処理を短時間で終わらせようとすると、処理
温度を例えば800℃近くの高温にする必要がある。こ
のため、半導体装置におけるドーピング層の不純物が再
拡散してしまい、半導体装置の性能が劣化するおそれが
ある。また、金属が拡散するおそれもあるため、キャパ
シター構造にMIM(Metal-Insulator-Metal)構造を用
いることができないという問題もある。
【0005】これらの問題は、処理温度を400℃程度
の低温とすることにより解決することができるが、この
ように低温で処理を行うと、高温で処理を行う場合に比
べて酸素の拡散速度が相当遅くなることから、Ta2
5 膜の膜質の改善を図るためには、長時間の処理時間が
必要であった。
【0006】以上はTa2 5 膜についてであるが、T
2 5 膜以外の各種の酸化膜に対して同様なことが言
える。
【0007】したがって、この発明の目的は、低温かつ
短時間で酸化物の質の改善を図ることができる酸化物の
処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による酸化物の処理方法は、酸素を構成原
子の一つとするガスを用いて得られるイオンビームを酸
化物に照射するようにしたことを特徴とする。
【0009】この発明においては、酸化物中に注入され
た酸素を含む粒子(酸素を含むイオンが中性化されたも
の)を活性化させるとともに、その酸素との反応により
酸化物中の不純物を除去して酸化物の質を改善し、ま
た、イオンビームの照射により酸化物に生じた損傷を回
復させるため、典型的には、イオンビームを酸化物に照
射した後、酸化物を熱処理する。この熱処理は、好適に
は、酸素を含むガス、例えば、O2 、O3 、紫外線照射
3 などの雰囲気中において行われる。
【0010】この発明において、イオンビームとして
は、ガス・クラスターイオンビームやイオン注入装置に
おいて発生されるイオンビームなどが用いられる。これ
らのイオンビームを得るために用いられるガスとして
は、例えば、O2 、N2 O、COなどが用いられる。
【0011】この発明においては、例えば、基板上に成
膜された酸化物に基板に対して斜めの方向からイオンビ
ームを照射する。これは、酸化物の表面近傍だけにイオ
ンを注入したい場合に有効であり、特に、イオン注入装
置において発生されるイオンビームを用いる場合に好適
である。
【0012】この発明においては、イオンビームの照射
により酸化物中に酸素を含むイオンを注入すると同時
に、注入された酸素を含む粒子を活性化させるととも
に、その酸素との反応により酸化物中の不純物を除去し
て酸化物の質を改善し、また、イオンビームの照射によ
り酸化物に生じた損傷を回復させるために、イオンビー
ムを酸化物に照射すると同時に、酸化物に紫外線を照射
し、熱処理する。
【0013】この発明においては、処理すべき酸化物と
しては、Ta2 5 、BST((Ba,Sr)Ti
3 )、STO(SrTiO3 )、PZT(Pb(Z
r,Ti)O3 )、PLZT((Pb,La)(Zr,
Ti)O3 )、SBT(SrBi2Ta2 9 )などが
挙げられる。
【0014】この発明においては、例えば、酸化物導電
体または酸化されても導電性を有する金属からなる下部
電極上に成膜された酸化物にイオンビームを照射する。
ここで、酸化物導電体としてはITO、RuO2 、Ir
2 などが挙げられ、酸化されても導電性を有する金属
としてはRu、Irなどが挙げられる。
【0015】上述のように構成されたこの発明による酸
化物の処理方法によれば、酸素を構成原子の一つとする
ガスを用いて得られるイオンビームを酸化物に照射する
ようにしていることにより、それにより酸化物中に注入
される酸素により、酸化物中の酸素原子の欠損による空
孔を埋めることができるとともに、酸化物中の不純物を
この酸素との反応により除去することができる。
【0016】ここで、酸素を構成原子の一つとするガス
を用いて得られるイオンビームがガス・クラスターイオ
ンビームである場合、例えば、その加速エネルギーが数
10keV程度でも、クラスターの構成イオン(monome
r)を十分に多数(例えば、1000個程度)にすること
により、酸化物の表面との衝突後に分解した個々のイオ
ンの持つエネルギーを数10eVにすることができる。
つまり、ガス・クラスターイオンビームを用いることに
より、酸化物の表面近傍だけに、酸素を含むイオンを損
傷領域が浅く形成された状態で注入することができる
(Extended Abstracts of the 1995 SSDM,31(1995))。
【0017】また、ガス・クラスターイオンビームを照
射したときの表面近傍には、高温・高圧力層が発生して
いることが報告されており(Proc.3rd IUMRS Int.Conf.
on Adv.Mat.,Tokyo,1993,p.111) 、それによる熱処理効
果は、酸化物の質の改善に好適であると考えられる。
【0018】また、酸素を構成原子の一つとするガスを
用いて得られるイオンビームがイオン注入装置において
発生されたイオンビームである場合には、一般には、注
入されたイオンはその注入エネルギーに応じた投影飛程
(Rp )の分散を持つ。したがって、例えばキャパシタ
ーの誘電体膜として用いられる酸化膜のような膜厚数1
0nm程度以下の薄膜にそのイオンビームを照射した場
合には、下地の下部電極にまで酸素を含むイオンが注入
されるため、この下部電極が酸化されるという弊害が生
じる。しかしながら、この下部電極を酸化物導電体また
は酸化されても導電性を有する金属により形成してその
上に酸化物を成膜し、さらに、基板に対して斜めの方向
からイオンビームを照射することにより、酸素を含むイ
オンを実効的に浅く注入することができ、そのイオンの
下部電極への到達を抑えることができ、仮にそのイオン
が下部電極にまで到達しても、下部電極の導電性を極端
に劣化させることがない。
【0019】また、酸素を構成原子の一つとするガスを
用いて得られるイオンビームを酸化物に照射すると同時
に、その酸化物に紫外線を照射することにより、この紫
外線照射による効果により、酸化物中に注入された酸素
を含む粒子を活性化させてこの酸化物中の酸素原子の欠
損による空孔を酸素原子により埋めることができるとと
もに、イオンビームの照射により酸化物に生じた損傷を
回復させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0021】図1はこの発明の第1の実施形態によるT
2 5 膜の処理方法を示す。この第1の実施形態にお
いては、O2 ガスを用いて得られるガス・クラスターイ
オンビームを用いてTa2 5 膜を改質する場合につい
て説明する。なお、ガス・クラスターイオンビームにつ
いては、Extended Abstracts of the 1995 SSDM,31(199
5)や、イオンビーム応用技術(シーエムシー社刊)pp.1
48-153などに記述がある。
【0022】すなわち、この第1の実施形態において
は、図1に示すように、ガス・クラスターイオンビーム
装置の処理室(図示せず)内に設けられたウェーハステ
ージ1上に、Ta2 5 膜2を成膜したシリコン(S
i)ウェーハ3を載せる。Ta25 膜2の膜厚は例え
ば10nmである。ウェーハステージ1はヒータ1aを
内蔵しており、このヒータ1aにより加熱することがで
きるようになっている。ここでは、ウェーハステージ1
を例えば400℃に加熱しておく。また、処理室内は所
定の圧力に減圧されている。
【0023】次に、ガス・クラスターイオンビーム発生
装置4により、例えばO2 ガスを用いてO2 クラスター
イオンビーム5を発生させ、このO2 クラスターイオン
ビーム5をSiウェーハ3上に成膜されたTa2 5
2に照射する。ここで、このガス・クラスターイオンビ
ーム発生装置4は、図示は省略するが、ノズル(例え
ば、Lavalノズル)、イオン化機構、電圧による加
速機構、質量フィルターなどを内蔵している。また、O
2 クラスターイオンビーム5のO2 クラスターイオンの
サイズ(集合したイオンの数)は質量フィルターによる
選別により、最小300程度、平均で2000程度とす
ることができる。また、ドーズ量は例えば5×1015
ons/cm2 、O2 クラスターイオンのエネルギーは
例えば7keVとする。
【0024】次に、上述のようにしてO2 クラスターイ
オンビーム5をTa2 5 膜2に照射したSiウェーハ
3を、図示省略した熱処理装置において、例えばO2
ス雰囲気中で熱処理する。この熱処理の条件の一例を挙
げると、O2 ガス流量3SLM、圧力1.0133×1
5 Pa(760Torr)、熱処理温度400℃、熱
処理時間10分である。この熱処理によって、O2 クラ
スターイオンビーム5の照射によりTa2 5 膜2中に
注入されたOを含む粒子が活性化されてO原子の欠損に
よる空孔が埋められるとともに、Ta2 5 膜2の成膜
時に原料から膜中に取り込まれたCなどの不純物がOと
化合してガスとなって蒸発することにより除去される。
また、O2 クラスターイオンビーム5の照射によりTa
2 5 膜2に生じた損傷が回復する。
【0025】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、O2 クラスターイオンビーム5を400℃でTa2
5 膜2に照射した後、O2 ガス雰囲気中において40
0℃で熱処理を行っていることにより、低温かつ短時間
でTa2 5 膜2中のO原子の欠損による空孔やCなど
の不純物を除去することができ、Ta2 5 膜2の膜質
の大幅な改善を図ることができる。これによって、低リ
ーク電流、高誘電率の高性能のTa2 5 膜2を得るこ
とができる。
【0026】図2はこの発明の第2の実施形態によるT
2 5 膜の処理方法を示す。この第2の実施形態にお
いては、Ru下部電極上に成膜されたTa2 5 膜をO
+ イオンの斜めイオン注入により改質する場合について
説明する。
【0027】すなわち、この第2の実施形態において
は、図2に示すように、ガス・クラスターイオンビーム
装置の処理室(図示せず)内に設けられた、その中心軸
の周りに回転可能なウェーハステージ1上に、Ru膜か
らなるRu下部電極6およびTa2 5 膜2を順次形成
したSiウェーハ3を載せる。Ru下部電極6を構成す
るRu膜の膜厚は例えば200nmである。また、Ta
2 5 膜2の膜厚は例えば10nmである。処理室内が
所定の圧力に減圧されていることは、第1の実施形態と
同様である。
【0028】次に、ウェーハステージ1を例えば30r
pmで回転させながら、Siウェーハ1上のRu下部電
極6上に成膜されたTa2 5 膜2に、O+ イオンビー
ム7をSiウェーハ1に対して斜めの方向から照射す
る。この場合、このO+ イオンビーム7とSiウェーハ
1に立てた法線とのなす角度θは例えば45°とする。
このO+ イオンビーム7の発生には例えばO2 ガスを用
い、加速エネルギーは例えば10keV、ドーズ量は例
えば5×1015ions/cm2 である。
【0029】ここで、計算によると、10keVのO+
イオンをTa2 5 膜に膜面に対して垂直な方向から注
入したときの注入されたO+ イオンのピーク位置は、表
面から深さ11nmの近傍にあるが、ここでは、Siウ
ェーハ1に対して斜めの方向からO+ イオンビーム7を
照射しているため、O+ イオンのピーク位置はTa2
5 膜2の表面から深さ約8nmの近傍にあり、Ta2
5 膜2内にとどまっている。しかしながら、この条件で
の投影飛程Rp の分散の程度(ΔRp )は8nm程度で
あるため、一部のO+ イオンは、下地のRu下部電極6
にまで侵入していると考えられる。ところが、Ruは、
仮に酸化されても、この酸化により生成されるRuO2
は良好な導電性を有するため、O+ イオンがRu下部電
極6にまで侵入しても問題は生じない。
【0030】次に、上述のようにしてO+ イオンビーム
7をTa2 5 膜2に照射したSiウェーハ3を、図示
省略した熱処理装置において、酸素ガス雰囲気中で熱処
理する。この熱処理の条件は、例えば、第1の実施形態
と同様とする。この熱処理によって、O+ イオンビーム
7の照射によりTa2 5 膜2中に注入されたO原子が
活性化されてO原子の欠損による空孔が埋められるとと
もに、Ta2 5 膜2の成膜時に原料から膜中に取り込
まれたCなどの不純物がOと化合してガスとなって蒸発
することにより除去される。また、O+ イオンビーム7
の照射によりTa2 5 膜2に生じた損傷が回復する。
【0031】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、Siウェーハ3上のRu下部電極6上に成膜された
Ta2 5 膜2にO+ イオンビーム7を照射した後、4
00℃で熱処理を行っていることにより、第1の実施形
態と同様に、低温かつ短時間でTa2 5 膜2の膜質の
大幅な改善を図ることができ、これによって低リーク電
流、高誘電率の高性能のTa2 5 膜2を得ることがで
きる。また、この第2の実施形態によれば、O+ イオン
ビーム7をSiウェーハ1に対して斜めの方向から照射
しているので、Ta2 5 膜2の下地のRu下部電極6
へのO+ イオンの侵入を抑えることができ、また、一部
のO+ イオンがRu下部電極6に侵入して酸化されても
十分に導電性が保持されるので、問題は生じない。
【0032】図3はこの発明の第3の実施形態によるT
2 5 膜の処理方法を示す。この第3の実施形態にお
いては、O2 クラスターイオンビームの照射と紫外線の
照射による熱処理とを同時に行うことによりTa2 5
膜を改質する場合について説明する。
【0033】すなわち、この第3の実施形態において
は、図3に示すように、まず、ガス・クラスターイオン
ビーム装置の処理室(図示せず)内に設けられた、その
中心軸の周りに回転可能なウェーハステージ1上に、T
2 5 膜2を成膜したSiウェーハ3を載せる。ここ
で、Ta2 5 膜2の膜厚は例えば10nmである。ウ
ェーハステージ1はヒータ1aを内蔵しており、このヒ
ータ1aにより加熱することができるようになってい
る。ここでは、ウェーハステージ1を例えば400℃に
加熱しておく。また、処理室内は所定の圧力に減圧され
ている。
【0034】次に、ウェーハステージ1を例えば10r
pmで回転させながら、ガス・クラスターイオンビーム
発生装置4によりO2 ガスを用いて発生させたO2 クラ
スターイオンビーム5をSiウェーハ3上に成膜された
Ta2 5 膜2に照射する。このO2 クラスターイオン
ビーム5におけるO2 クラスターイオンのサイズ、ドー
ズ量、加速エネルギーなどは、第1の実施形態と同様で
ある。
【0035】このようにしてO2 クラスターイオンビー
ム5をTa2 5 膜2に照射すると同時に、紫外線ラン
プ8により発生させた紫外線9をこのTa2 5 膜2に
照射する。この紫外線9の強度は、Siウェーハ3上
で、例えば、波長185nmの光の強度は5mW/cm
2 、波長254nmの光の強度は100mW/cm2
する。また、これらのO2 クラスターイオンビーム5の
照射および紫外線9の照射は例えば15分間行う。
【0036】ここで、Ta2 5 膜は、波長250nm
以下の光に対する光吸収係数が5×105 cm-1程度で
あることから、膜厚が10nmのTa2 5 膜2では、
その下層まで紫外線9が到達している。
【0037】この第3の実施形態においては、O2 クラ
スターイオンビーム5の照射によりTa2 5 膜2中に
注入されたOを含む粒子はこのTa2 5 膜2に照射さ
れた紫外線9を吸収して活性化され、このTa2 5
2中のO原子の欠損による空孔が埋められるとともに、
成膜時にこのTa2 5 膜2中に取り込まれたCなどの
不純物が除去される。
【0038】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、Siウェーハ2上に成膜されたTa2 5 膜2にO
2 クラスターイオンビーム5を400℃で照射すると同
時に紫外線9をそのTa2 5 膜2に照射していること
により、第1の実施形態と同様に、低温かつ短時間でT
2 5 膜2の膜質の大幅な改善を図ることができ、こ
れによって低リーク電流、高誘電率の高性能のTa2
5 膜2を得ることができる。
【0039】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0040】例えば、上述の第1、第2および第3の実
施形態はあくまでも例に過ぎず、処理すべき酸化膜の種
類、膜厚、処理温度、使用するガス種、加速エネルギ
ー、ドーズ量、紫外線の強度などは、この発明の主旨を
逸脱しない範囲で、必要に応じて変更することが可能で
ある。
【0041】例えば、第1および第3の実施形態におい
て、O2 クラスターイオンビーム5の代わりに、イオン
注入装置において発生されるイオンビーム、例えばO+
イオンビームを用いてもよい。
【0042】また、第2の実施形態において、O+ イオ
ンビーム7の代わりに、例えばO2クラスターイオンビ
ームを用いてもよい。また、O+ イオンビーム7の照射
後に行う熱処理の温度は、500℃程度以下であればR
u下部電極6の劣化を生じないので、この範囲内で第2
の実施形態と異なる温度としてもよい。さらに、第1の
実施形態と同様に、O+ イオンビーム7の照射時にウェ
ーハステージ1を例えば400℃程度に加熱しておくよ
うにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による酸
化物の処理方法によれば、酸素を構成原子の一つとする
ガスを用いたイオンビームを酸化物に照射するようにし
ていることにより、低温かつ短時間で酸化物の質の改善
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるTa2 5
の処理方法を説明するための略線図である。
【図2】この発明の第2の実施形態によるTa2 5
の処理方法を説明するための略線図である。
【図3】この発明の第3の実施形態によるTa2 5
の処理方法を説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・ウェーハステージ、2・・・Ta2 5 膜、3
・・・Siウェーハ、4・・・ガス・クラスターイオン
ビーム発生装置、5・・・O2 クラスターイオンビー
ム、6・・・Ru下部電極、7・・・O+ イオンビー
ム、8・・・紫外線ランプ、9・・・紫外線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を構成原子の一つとするガスを用い
    て得られるイオンビームを酸化物に照射するようにした
    ことを特徴とする酸化物の処理方法。
  2. 【請求項2】 上記イオンビームはガス・クラスターイ
    オンビームであることを特徴とする請求項1記載の酸化
    物の処理方法。
  3. 【請求項3】 上記イオンビームはイオン注入装置にお
    いて発生されるイオンビームであることを特徴とする請
    求項1記載の酸化物の処理方法。
  4. 【請求項4】 上記イオンビームを上記酸化物に照射し
    た後、上記酸化物を熱処理するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の酸化物の処理方法。
  5. 【請求項5】 基板上に成膜された上記酸化物に上記基
    板に対して斜めの方向から上記イオンビームを照射する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の酸化物の処
    理方法。
  6. 【請求項6】 上記イオンビームを上記酸化物に照射す
    ると同時に、上記酸化物に紫外線を照射するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の酸化物の処理方法。
  7. 【請求項7】 上記酸化物はTa2 5 、BST、ST
    O、PZT、PLZTまたはSBTであることを特徴と
    する請求項1記載の酸化物の処理方法。
  8. 【請求項8】 酸化物導電体または酸化されても導電性
    を有する金属からなる下部電極上に成膜された上記酸化
    物に上記イオンビームを照射するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の酸化物の処理方法。
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