JPH1065482A - 圧電共振装置 - Google Patents

圧電共振装置

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JPH1065482A
JPH1065482A JP21388696A JP21388696A JPH1065482A JP H1065482 A JPH1065482 A JP H1065482A JP 21388696 A JP21388696 A JP 21388696A JP 21388696 A JP21388696 A JP 21388696A JP H1065482 A JPH1065482 A JP H1065482A
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JP
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piezoelectric
piezoelectric resonator
electrodes
substrate
resonator
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JP21388696A
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Hiroaki Kaida
弘明 開田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の圧電共振子を基板上に積層してなり、
複数本の導体により共振子と基板上の電極とを電気的に
接続するに際し、圧電共振子の振動を疎外することな
く、かつ基板寸法を小さくし得る構造を備えた圧電共振
装置を提供する。 【解決手段】 基板21上に、面積振動モードを利用し
た板状の複数の圧電共振子22〜25を積層し、圧電共
振子22〜25と基板上の電極27a〜27hを導体3
1〜38により接続してなる圧電共振装置において、導
体31〜38が横切る圧電共振子の辺に対して平行に基
板上の複数の電極27a〜27d,27e〜27hが配
置されている圧電共振装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の圧電共振子
を基板上に積層してなる圧電共振装置に関し、より詳細
には、正方形板の拡がりモードや矩形板の幅拡がりモー
ドのような面積振動モードを利用した複数の圧電共振子
を用いて構成されている圧電共振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電発振子や種々のフィルタを構
成するために、周波数に応じて種々の振動モードを利用
した圧電共振子や圧電共振部品が提案されている。例え
ば、数百kHz帯で用いられる圧電共振子として、平面
形状が正方形の圧電板の拡がり振動モードを利用した圧
電共振子が知られている。
【0003】拡がり振動モードでは、振動のノード点
は、両主面の中央に存在する。従って、圧電板の周辺部
分を用いて圧電共振子を機械的に支持すると、共振特性
が損なわれる。そこで、従来、拡がり振動モードを利用
した圧電共振子では、圧電板の主面中央に弾性接触する
ばね端子を用いて、圧電共振子を支持していた。
【0004】拡がりモードを利用した圧電共振装置の一
例としてのラダー型フィルタを、図1を参照して説明す
る。図1に示すラダー型フィルタでは、拡がりモードを
利用した4個の圧電共振子1〜4が用いられている。圧
電共振子1,2は、ラダー型フィルタの回路構成におけ
る直列共振子を構成し、圧電共振子3,4は並列共振子
を構成する。圧電共振子1〜4は、導電性の弾性板5〜
7と、金属端子8〜10とを間に介して図示のように配
置された状態で、ケース12の開口12a内に収納され
る。
【0005】また、圧電共振子1〜4の外側には、端子
11などが配置される。上記弾性板5〜7及び端子8〜
11の圧電共振子1〜4の電極に接触する部分は、各圧
電共振子1〜4の主面中央部である。
【0006】上記のように、従来の拡がりモードを利用
した複数の圧電共振子を用いた圧電共振装置では、振動
のノード点が圧電共振子の主面中央に位置するため、ば
ね端子を用いて機械的に支持し、かつケース等に収納し
なければならなかった。そのため、部品点数が多くな
り、かつ組み立て工程が複雑になるという問題があっ
た。
【0007】他方、上記のような問題を解決するものと
して、特開平7−154195号には、幅拡がりモード
を利用した圧電共振子を用いたラダー型フィルタが開示
されている。幅拡がりモードを利用した圧電共振子と
は、短辺の長さがa、長辺の長さがbであり、圧電材料
のポアソン比をσとしたときに、比b/aが、
【0008】
【数1】
【0009】を満たす値を中心として±10%の範囲内
とされている矩形板状の圧電振動体を用いたものであ
る。幅拡がりモードを利用した圧電共振子では、振動の
ノード部は、矩形の圧電板の主面と、短辺側の側面中央
に位置することが本願発明者により確かめられている。
従って、幅拡がりモードを利用した圧電共振子は、短辺
側の側面中央で支持することができるため、複雑なばね
端子等を用いた支持構造を用いることなく支持すること
ができる。
【0010】特開平7−154195号では、上記幅拡
がりモードを利用した圧電共振子を用いて、ラダー型フ
ィルタの直列共振子及び並列共振子が構成されている。
従って、上述したばね端子等の複雑な支持構造を必要と
しないラダー型フィルタが構成されている。
【0011】しかしながら、幅拡がりモードを利用した
圧電共振子を複数個積層し、基板上に実装し、例えば、
ラダー型フィルタのような圧電共振装置を構成した場
合、単一の部品として構成するには、基板上に外部との
接続のための電極等を形成しなければならない。ところ
が、複数個の圧電共振子を基板上において積層した場
合、各圧電共振子と上記基板上に形成された電極との電
気的接続作業が煩雑であり、かつ基板上に上記複数の電
極を形成するため、基板寸法が大きくなりがちとなる。
【0012】本発明の目的は、基板上に幅拡がりモード
のような面積振動モードを利用した複数の板状の圧電共
振子を積層した構造を有する圧電共振装置において、圧
電共振子と基板上の電極との電気的接続作業を容易に行
うことができ、かつ基板寸法、ひいては圧電共振装置全
体の寸法を小型化し得るものを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、基板と、前記基板上に積層されており、かつ面積振
動モードを利用した板状の複数の圧電共振子と、前記基
板上に形成されており、かつ前記圧電共振子に電気的に
接続される複数の電極と、前記圧電共振子と電極とを電
気的に接続するために、第1の端部が圧電共振子に、第
2の端部が電極に接続されている複数の導体とを備え、
前記導体が横切る圧電共振子の辺に平行に、前記基板上
の複数の電極が配置されていることを特徴とする、圧電
共振装置が提供される。
【0014】なお、本発明において、上記面積振動モー
ドとは面内方向の振動を主体とする振動モードであり、
正方形板の拡がりモードや上述した幅拡がりモードを含
むものとする。
【0015】本発明にかかる圧電共振装置では、基板上
に板状の複数の圧電共振子が積層されており、かつ基板
上に形成された複数の電極と圧電共振子とが複数の導体
によりそれぞれ電気的に接続されている。この場合、複
数の電極が、導体が横切る圧電共振子の主面の辺に平行
に配置されているため、後述の発明の実施の形態の説明
から明らかなように、基板上に複数の電極を形成するに
あたり、パターニングが容易であり、かつ基板上におけ
るデッドスペースを低減することができる。また、導体
を用いた電気的接続作業も容易に行うことができる。
【0016】すなわち、本発明にかかる圧電共振装置
は、基板上に複数個の圧電共振子を積層した構造におい
て、圧電共振子に対して導体により接続される基板上の
電極を、上記のように導体が横切る圧電共振子の主面の
辺に平行に配置することにより、圧電共振装置の小型化
及び電気的接続作業の簡略化を果たしたことに特徴を有
する。
【0017】本発明の限定的な局面では、上記導体の第
1の端部が、圧電共振子の主面の前記辺と交叉する中心
線上もしくはその近傍において圧電共振子に接合されて
いる。後述の発明の実施の形態の説明から明らかなよう
に、圧電共振子の主面の上記中心線上において変位が小
さいため、圧電共振子に対し導体の第1の端部を接合し
た場合、駆動時に導体が圧電共振子の振動をあまり妨げ
ない。従って、所望通りの共振特性を発揮させることが
でき、かつ導体の圧電共振子からの脱落を防止すること
ができる。
【0018】また、本発明の別の特定的な局面によれ
ば、上記複数の電極は、圧電共振子の主面の前記辺に交
叉する中心線に対して線対称に配置されており、それに
よって、上記中心線と交叉する方向に沿う基板寸法を低
減することができる。
【0019】また、本発明のさらに別の局面によれば、
複数の導体は、下方に位置している圧電共振子に接続さ
れている導体から順に、中心線寄りの電極に接合され、
その場合には、下方に位置している圧電共振子と電極と
をより短い導体で確実に接合することができ、従って、
導体材料を節約することができるだけでなく、余分な長
さの導体を用いないため導体間における短絡のおそれも
防止することができる。
【0020】また、本発明のさらに特定的な局面によれ
ば、積層されている圧電共振子に第1の端部が接合され
ている複数の導体は、下段の圧電共振子に接続されてい
る導体から上段の圧電共振子に接続されている導体の順
に、上記辺に交叉する中心線の両側に配置された複数の
電極に対し、該中心線を境として左右交互に接続され
る。従って、複数の導体を圧電共振子と複数の電極との
間に接続するにあたり、複数の導体が適当な間隔を隔て
て、かつ導体が設けられている部分全体の長さをさほど
長くすることなく接続を行い得るため、導体間の短絡の
抑制、並びに複数の導体による接続部分全体のスペース
の低減を果たし得る。
【0021】この場合、複数の導体が奇数の場合には、
接続される電極も奇数設けられているが、複数の電極の
うち中央の電極は、上述した中心線上に位置されること
になるため、最下段に位置する共振子が、中央に位置す
る上記電極に接合されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
圧電共振装置の実施例を説明する。本実施例は、面積振
動モードとしての幅拡がりモードを利用した4個の圧電
共振子を用いて構成されたラダー型フィルタに適用した
ものである。
【0023】本実施例のラダー型フィルタは、図2に示
すように、基板21上に、下から順に圧電共振子22,
23,24,25を積層した構造に、金属よりなるキャ
ップ26を取り付けた構造を有する。このラダー型フィ
ルタの外観を図6に示す。
【0024】基板21上に、圧電共振子22〜25を積
層した構造の詳細を、図4を参照しつつ説明する。基板
21は、アルミナなどの絶縁性セラミックスまたは合成
樹脂などの絶縁性材料からなる略矩形の板状部材を用い
て構成されている。基板21の上面には、CuやAlな
どの導電性材料をパターニングすることにより、複数の
電極27a〜27d及び27e〜27hが形成されてい
る。電極27a〜27d,27e〜27hは、それぞ
れ、後述するように、圧電共振子22〜25の何れかの
共振電極に電気的に接続されている。
【0025】また、図4に示されているように、電極2
7a〜27d,27e〜27hは、基板21上にて適宜
電気的に接続されている。これらの電極27a〜27h
間の電気的接続状態は、後述するようにラダー型フィル
タを構成するために行われている。
【0026】基板21上には、図4に略図的に示す略矩
形枠状の絶縁性フィルム28が積層される。絶縁性フィ
ルム28は、薄い合成樹脂フィルムで構成されるが、そ
の場合には、基板21上に絶縁性接着剤(図示せず)を
用いて貼り合わされる。あるいは、基板21上に、絶縁
性フィルム28と同様の平面形状を有するように、絶縁
性接着剤を塗布し、硬化させることにより絶縁性フィル
ム28を構成してもよい。絶縁性フィルム28の平面形
状は、圧電共振子22の下面の共振電極などが、電極2
7a〜27hのうち、接続されてはならない電極に電気
的に接続されることを防止するように形成されている。
【0027】圧電共振子22は、矩形の圧電基板22a
の上面及び下面に共振電極22b,22cを形成した構
造を有する。圧電基板22aは、チタン酸ジルコン酸鉛
系圧電セラミックスなどの圧電セラミックスや、水晶も
しくはLiTaO3 などの圧電単結晶を用いて構成する
ことができる。また、幅拡がりモードを利用するもので
あるため、圧電基板22aの長辺bと短辺aの比b/a
は前述した式(1)を満たすように決定されている。圧
電共振子22はラダー型フィルタにおける直列共振子を
構成するものであるため、共振電極22b,22c間の
静電容量が小さいことが求められる。従って、圧電基板
22aは比較的厚い基板により構成されており、かつ共
振電極22b,22cは、圧電基板22aの中央領域に
おいて部分的に形成されており、それによって共振電極
22b,22c間の対向面積が小さくされている。
【0028】なお、共振電極22bには、後述の導体3
1が、共振電極22cには、導体32が接続される。圧
電共振子23は、圧電共振子22と同様に、幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子であり、矩形の圧電基板23
aの上面の全面に共振電極23bを下面の全面に共振電
極23cを形成した構造を有する。圧電基板23aは、
圧電基板22aと同様の材料で構成され得る。圧電共振
子23は、ラダー型フィルタの並列共振子を構成するた
めに用いられている。従って、共振電極23b,23c
間の静電容量は大きいことが求められる。そのため、圧
電基板23aの厚みは相対的に薄くされており、かつ共
振電極23b,23cが圧電基板23aの上面及び下面
において全面に形成されている。
【0029】共振電極23bには、後述の導体33が、
共振電極23cには後述の導体34が電気的に接続され
ている。圧電共振子24は、ラダー型フィルタの並列共
振子を構成するものであるため、圧電共振子23と同様
に構成されている。すなわち、厚みの薄い圧電基板24
aの上面においては、全面に共振電極24bが、下面の
全面にも共振電極24cが形成されている。
【0030】共振電極24b,24cには、それぞれ、
後述の導体35,36が電気的に接続されている。圧電
共振子25は、ラダー型フィルタの直列共振子を形成す
るものであり、圧電共振子22と同様に構成されてい
る。すなわち、相対的に厚みの厚い圧電基板25aの上
面に、部分的に共振電極25bが形成されている。ま
た、図4の右方に略図的に示すように、圧電基板25a
の下面にも、部分的に共振電極25cが形成されてい
る。共振電極25bには、導体37が、共振電極25c
には導体38が接続されている。
【0031】本実施例のラダー型フィルタでは、図4に
示した基板21上に、絶縁性フィルム28を積層した
後、上記圧電共振子22〜25が積層される。この場
合、図3に縦断面図で示すように、各圧電共振子22〜
25は、シリコーン接着剤などの絶縁性接着剤39を介
して接合されている。絶縁性接着剤39は、上下の圧電
共振子間及び基板と圧電共振子22との間の所望でない
短絡を防止するために、並びに圧電共振子22〜25の
上下に振動を妨げないための空間を設けるために所定の
厚みを有するように塗布されている。
【0032】また、圧電共振子22〜25の振動部分の
振動を妨げないためには、上記絶縁性接着剤39は、シ
リコーン系接着剤のようにある程度弾性を有するものを
用いることが好ましい。さらに、絶縁性接着剤39は、
圧電共振子22〜25の振動を阻害しないことが強く求
められる。従って、例えば図2において、圧電共振子2
5の上面に図示されているように、絶縁性接着剤39
は、幅拡がりモードの圧電共振子25の振動のノード
部、すなわち圧電板25aの主面中央及び短辺側の両側
面の中央近傍において主面上に付与されている。同様
に、圧電共振子22〜24間の絶縁性接着剤39並びに
基板21と圧電共振子22との間に付与される絶縁性接
着剤39についても、各圧電共振子22〜24の振動の
ノード部及びその近傍に付与されている。
【0033】なお、圧電共振子25の上面に絶縁性接着
剤39が付与されているのは、適度なダンピング効果を
与えて、不要スプリアスを抑制するためである。本実施
例のラダー型フィルタでは、基板21上に、上記絶縁性
接着剤39を介して4個の圧電共振子22〜25が積層
されている構造を有するため、複数の圧電共振子22〜
25を支持するに際し、ばね端子等の複雑な形状の部材
を必要としない。かつ絶縁性接着剤39を介して基板2
1と圧電共振子22〜25が一体化されているため、耐
衝撃性に優れたラダー型フィルタを構成し得る。
【0034】なお、幅拡がりモードを利用した圧電共振
子22〜25の振動のノード部が圧電板22a〜25a
の主面中央部及び両側面中央に存ることについては、前
述した特開平7−154195号に開示されているが、
後ほど、図9を参照しつつ再度説明する。
【0035】本実施例のラダー型フィルタでは、圧電共
振子22〜25の共振電極22b〜25cが、前述した
導体31〜38により基板21上の電極27a〜27h
のうち適宜の電極に接合されて、図5に示す4素子2段
型のラダー型フィルタが構成されている。
【0036】ここで、導体31,33,35,37は、
図2において圧電共振子22〜25の図示されている側
の側面側から引き出されて、基板21上の電極27a〜
27dにそれぞれ接合されている。すなわち、導体31
は、他端すなわち第2の端部が、電極27cに接合され
ており、導体33の他端は電極27bに接続されてい
る。また、電極35の他端が電極27dに、導体37の
他端が電極27aに接合されている。
【0037】本実施例の特徴は、上記導体31,33,
35,37による接続の状態にある。すなわち、基板2
1上においては、導体31,33,35,37が接合さ
れる電極27a〜27dは、直線状に並べられている。
言い換えれば、導体31,33,35,37が圧電共振
子22〜25の上面から引き出される際に横切る辺(短
辺側の側面に平行な辺)に対して平行に、複数の電極2
7a〜27dが配置されている。
【0038】上記電極27a〜27dの配置を、図7に
略図的平面図で示す。図7において、電極27a〜27
dは直線状に延ばされており、圧電共振子25の上面か
ら引き出された導体37が圧電共振子25の短辺側の側
面に沿う辺25dに平行に、電極27a〜27dが配置
されている。従って、基板21上に、電極27a〜27
dを形成するにあたり、各電極27a〜27dが上記辺
25dに平行に並べられているため、電極27a〜27
dの形成に際してのパターニングを容易に行うことがで
きる。加えて、基板21上において、電極27a〜27
dが辺25dに平行に配置されているため、基板21上
におけるデッドスペースを低減することができる。
【0039】なお、電極27a〜27d側だけでなく、
図4に示した他方側の電極27e〜27h側において
も、同様に導体32,34,36,38が引き出される
際に横切る圧電共振子の辺と平行に電極27e〜27h
が形成されているため、同様に、電極形成に際してのパ
ターニングを容易に行うことができるとともに、基板2
1の寸法を小さくすることができる。
【0040】さらに、導体31〜38は、それぞれ、銅
などの金属ワイヤーにより構成されているが、第1の端
部すなわち圧電共振子22〜25側に接続される部分
が、圧電共振子22〜25の上面の上記辺25dに交叉
する方向に延びる中心線もしくはその近傍において接合
されている。例えば、図8(a)に示すように、圧電共
振子25を例に取ると、圧電共振子25の上面の中心線
X,Yのうち、中心線Yは、短辺側の辺25dに交叉す
る方向に延びている。この中心線Y上に、導体37の第
1の端部37a(図7参照)が接合されている。同様
に、導体31,33,35についても、それぞれ、圧電
共振子22〜24の上面において、上記辺25aと交叉
する方向に延びる中心線上もしくはその近傍において各
導体31,33,35の第1の端部が接合されている。
さらに、他方側の導体32,34,36,38について
も、圧電共振子22〜25において、それぞれその下面
において圧電共振子22〜25の短辺側側面に交叉する
方向に延びる中心線上もしくはその近傍に接合されてい
る。
【0041】本実施例では、導体31〜38の第1の端
部が、上記のように各圧電共振子22〜25の短辺側側
面に交叉する中心線上もしくはその近傍において接合さ
れているため、圧電共振子22〜25の振動をあまり阻
害せずに導体31〜38が接合されている。これを、図
9を参照して説明する。
【0042】図9は、有限要素法で解析された幅拡がり
モードを利用した圧電共振子の上面における変位ベクト
ル分布を示す図である。図9から明らかなように、幅拡
がりモードで励振された場合、振動のノード点である、
圧電共振子の主面中央部と、短辺側側面近傍において、
変位が最も小さいことがわかる。加えて、圧電共振子の
短辺側側面に交叉する中心線Y上においても、変位ベク
トルが小さいことがわかる。従って、上記のように導体
31〜38を、圧電共振子の主面上において、短辺側側
面と交叉する方向に延びる中心線Y上にもしくは該中心
線Yの近傍において接合することにより、圧電共振子2
2〜25の振動をさほど妨げずに、導体31〜38を接
合し得ることがわかる。
【0043】よって、本実施例のラダー型フィルタで
は、導体31〜38の第1の端部が上記のように接合さ
れているため、導体31〜38の接合により、圧電共振
子22〜25の共振特性がほとんど影響を受けない。
【0044】なお、本実施例では、圧電共振子22〜2
5を幅拡がりモードを利用した圧電共振子で構成してい
るが、圧電共振子22〜25は、正方形板の拡がりモー
ドを利用した共振子で構成してもよい。この場合におい
ても、導体31〜38の第1の端部は、図8(b)に示
すように平面形状が正方形である圧電共振子の各導体が
横切る辺に直交する方向に延びる中心線Y上もしくはそ
の近傍において、導体31〜38の第1の端部が接合さ
れ、それによって上記実施例と同様に圧電共振子の振動
をあまり阻害せずに、導体31〜38を接合し得る。こ
れを、図10を参照して説明する。
【0045】図10は、正方形板の拡がり振動モードに
おける有限要素法で解析された変位ベクトル分布を示す
図である。図10から明らかなように、振動のノード点
である中心O近傍において、変位が非常に小さいことが
わかる。加えて、該振動のノード点Oだけでなく、4辺
の各中央部と中心Oとを結ぶ中心線上においても変位ベ
クトルの小さいことがわかる。従って、上記のように導
体31〜38が引き出されるに際して横切る辺に交叉す
る方向に延びる中心線上もしくはその近傍において、各
導体31〜38の第1の端部を接合することにより、拡
がりモードを利用した圧電共振子の特性にあまり影響を
与えることなく、導体31〜38を接合することができ
る。
【0046】なお、上述した実施例では、4個の圧電共
振子22〜25が用いられていたため、基板21上に形
成された電極は、図11に略図的平面図で示すように、
圧電共振子22〜25が積層されている部分の片側にお
いて、4個の電極27a〜27dが辺25dと平行に配
置されていた。しかしながら、本発明の圧電共振装置に
おける基板上に形成される複数の電極の配置について
は、図11に示したものに限定されるものではない。
【0047】例えば、3個の圧電共振子を用いて構成さ
れた圧電共振装置の場合には、図12に示すように、基
板上に形成される電極として、3個の電極41〜43
を、圧電共振子40の導体が引き出されるに際し横切る
辺Aと平行に配置すればよい。
【0048】さらに、5個以上の圧電共振子を積層した
場合には、当然のことながら、5個以上の電極が基板上
において、導体が引き出される際に横切る圧電共振子の
辺に対して平行に配置されることになる。従って、例え
ばラダー型フィルタにおいて、3段以上のラダー型フィ
ルタを構成する場合においても、本発明を容易に適用し
得ることがわかる。
【0049】図2に戻り、本実施例の圧電共振子のさら
に他の特徴は、導体31〜38を基板上の電極27a〜
27hに接合する際の割当て方にある。これを、図13
(a),(b)を参照して説明する。
【0050】すなわち、電極27a〜27dは、図2及
び図4に示したように、上述した辺25dと平行な方向
に直線上に配置されているが、最下段に配置された圧電
共振子22から最上部に配置された圧電共振子25に接
続される導体の順に、前述した中心線Y寄りの電極に接
合されている。より具体的に言うと、圧電共振子22に
接合されている導体31が、中心線Yに近接されている
電極27cに、圧電共振子23に接続されている導体3
3の第2の端部が中心線Yに近接されている電極27b
に接続されている。また、上部の圧電共振子24,25
に接続されている導体35,37は、中心線Yから遠い
電極27d,27aに接合されている。
【0051】このように、下方に位置している圧電共振
子に接続されている導体から順に、中心線Y寄りの電極
に接合することにより、導体31〜38による接合に際
し、余分な長さの導体を用いる必要がないため、導体材
料を節減し得るとともに、導体間の短絡を効果的に防止
することができる。
【0052】さらに、上記導体31,33,35,37
は、下段の圧電共振子に接続されている導体31から上
段の圧電共振子に接続されている導体37の順に、上述
した中心線Yの両側に配置された電極27a〜27dに
対し、中心線Yに対して左右交互に接続されている。す
なわち、導体31は、中心線Yの右側に配置された電極
27cに、次に導体33は中心線Yの左側に配置された
電極27bに接合されている。さらに、導体35は、中
心線Yの右側に配置された電極27dに、導体37の第
2の端部は中心線Yの左側に配置された電極27aに接
合されている。
【0053】同様に、導体32,34,36,38につ
いても、下段の圧電共振子に接続されている導体32か
ら上方の圧電共振子に接続されている導体38におい
て、中心線Yの両側に配置された電極27e〜27hに
対し接合するに際し、上記中心線Yに対して左右交互に
接続されている。
【0054】このように、下方の圧電共振子に接続され
ている導体から、上方の圧電共振子に接続されている導
体において、中心線Yの両側に配置された複数の電極に
対し、中心線Yに対して左右交互に接続することによ
り、上下の圧電共振子に接続されている導体間の重なり
を防止することができ、それによって所望でない静電容
量の発生を抑制することができると共に、短絡も生じ難
い。
【0055】複数本の導体31,33,35,37の接
合に際しては、予め各圧電共振子22〜25に導体3
1,33,35,37の第1の端部が接合される。そし
て、圧電共振子22〜25が基板21上に積層・固定さ
れた状態において、導体31,33,35,37の第2
の端部が基板上の電極27a〜27dに接合される。こ
の場合、治具により導体31,33,35,37が一旦
からげられて上方に引き上げられて、第2の端部が所定
の電極27a〜27dに近接するように配置され、接合
が行われる。
【0056】そのため、図13(a)及び(b)に図示
されているように、導体31,33,35,37は、圧
電共振子22〜25から引き出された外側において湾曲
しており、略U字状の形状を有している。従って、圧電
共振子22〜25から振動が漏洩してきたとしても、こ
の導体31〜38の湾曲している部分において、漏洩し
てきた振動を吸収することができる。
【0057】なお、本実施例では、圧電共振子22〜2
5の片側において、4個の電極27a〜27dあるいは
電極27e〜27hが配置されており、それぞれ4個の
電極に対し4本の導体を接合していたため、上記のよう
に構成されていたが、基板上に奇数個の電極が形成され
ている場合には、中央の電極が中心線Yの延長上に位置
することになる。この場合には、最下段に位置する圧電
共振子に接続されている導体の第2の端部が中心の電極
に接合されることになる。
【0058】すなわち、図14(a),(b)に示すよ
うに、基板61上に3個の圧電共振子62〜64を積層
してなる構造においては、圧電共振子62〜64の片側
において、導体65〜67がそれぞれ引き出されてい
る。この場合、最下段の圧電共振子62に接続されてい
る導体65が中心の電極69に接合される。次に、圧電
共振子63に接合されている導体66が中心線Yの左側
に配置された電極68に接合される。次に、最上部の圧
電共振子64に接合されている導体67が、中心線Yの
右側に配置された電極70に接合されることになる。
【0059】本発明は、基板上に、面積振動モードを利
用した板状の複数の圧電共振子を積層した構造を有する
圧電共振装置一般に適用することができ、従って上述し
たラダー型フィルタのほか、複数の圧電共振子を積層し
てなる他のフィルタや発振子などの種々の圧電共振装置
に利用することができることを指摘しておく。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧電共振装置で
は、基板上に面積振動モードを利用した板状の複数の圧
電共振子を積層してなり、基板上の複数の電極と板状の
圧電共振子とを導体により接続してなる構造において、
該導体が横切る圧電共振子の辺に平行に、基板上の複数
の電極が配置されているため、基板上に形成される上記
複数の電極のパターニングが容易であり、上記複数本の
導体による電気的接続作業を容易に行うことができる。
加えて、基板上に複数の電極を上記のように配置すれば
よいため、基板上のデッドスペースを低減することがで
き、その結果、圧電共振装置の小型化を図り得る。
【0061】また、上記導体の第1の端部が、圧電共振
子の主面の前記辺と交叉する中心線上もしくはその近傍
において圧電共振子に接合されている構造では、面積振
動モードの圧電共振子において変位が少ない部分におい
て導体の第1の端部が圧電共振子に接合されることにな
る。従って、導体を接合したことによる圧電共振子の共
振特性の劣化が生じ難い。
【0062】さらに、複数の電極が、圧電共振子の主面
の上記辺に交叉する中心線に対して線対称に配置されて
いる構成によれば、複数の電極を配置した構造において
中心線の両側に等しい数の電極が配置されることになる
ため、基板の上記中心線に直交する方向の寸法を低減す
ることができ、圧電共振装置の小型化を図り得る。
【0063】さらに、複数の導体が、下方に位置してい
る圧電共振子に接続される導体から順に、上記中心線寄
りの電極に接合されている構成では、余分な長さの導体
を用いる必要がないため導体材料を節約することができ
るだけでなく、導体間が重なり難いため、導体間の容量
の低減を図ることができる。
【0064】また、積層されている圧電共振子に第1の
端部が接合されている複数の導体が、下段の圧電共振子
に接続されている導体から上段の圧電共振子に接続され
ている導体の順に、上記中心線の両側に配置された複数
の電極に対し該中心線に対して左右交互に接続されてい
る構成の場合には、上下の圧電共振子に接続されている
導体間の距離が遠ざけられるため、導体間の容量に起因
する特性の劣化をより効果的に防止することができると
ともに、導体間の短絡も生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧電共振装置の一例としてのラダー型フ
ィルタを示す斜視図。
【図2】本発明の圧電共振装置の一実施例において、キ
ャップを取り外した状態を説明するための分解斜視図。
【図3】図2に示した圧電共振装置の縦断面図。
【図4】図2に示した圧電共振装置の要部を説明するた
めの分解斜視図。
【図5】本発明の一実施例にかかる圧電共振装置の回路
構成を示す図。
【図6】本発明の一実施例の圧電共振装置の外観を示す
斜視図。
【図7】圧電共振子と基板上の複数の電極との位置関係
を説明するための略図的平面図。
【図8】(a)及び(b)は、それぞれ、幅拡がりモー
ド及び拡がりモードを利用した圧電共振子における中心
線を説明するための模式的平面図。
【図9】幅拡がりモードを利用した圧電共振子における
励振時の変位ベクトル分布を示す図。
【図10】拡がり振動モードの圧電共振子の励振時の変
位ベクトル分布を示す図。
【図11】4個の電極が基板上に形成されている場合の
圧電共振子と基板上の電極との関係を説明するための模
式的平面図。
【図12】3個の電極が基板上に形成されている場合の
圧電共振子と基板上の電極との位置関係を説明するため
の模式的平面図。
【図13】(a)及び(b)は、本発明の一実施例の圧
電共振装置において、反対側の側面における導体と基板
上の電極との接続関係を説明するための斜視図及び側面
図。
【図14】(a)及び(b)は、3個の圧電共振子を積
層してなる圧電共振装置において、基板上に形成された
電極と圧電共振子との接続構造を説明するための斜視図
及び側面図。
【符号の説明】
21…基板 22〜25…圧電共振子 27a〜27h…電極 31〜38…導体 61…基板 62〜64…圧電共振子 65〜67…導体 68〜70…電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に積層されており、かつ面積振動モードを利
    用した板状の複数の圧電共振子と、 前記基板上に形成されており、かつ前記圧電共振子に電
    気的に接続される複数の電極と、 前記圧電共振子と電極とを電気的に接続するために、第
    1の端部が圧電共振子に、第2の端部が電極に接続され
    ている複数の導体とを備え、 前記導体が横切る圧電共振子の辺に平行に、前記基板上
    の複数の電極が配置されていることを特徴とする、圧電
    共振装置。
  2. 【請求項2】 前記導体の第1の端部が、圧電共振子の
    主面の前記辺と交叉する中心線上もしくはその近傍にお
    いて、圧電共振子に接合されている、請求項1に記載の
    圧電共振装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の電極は、前記圧電共振子の主
    面の前記辺と交叉する中心線に対して線対称に配置され
    ている、請求項1または2に記載の圧電共振装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の導体は、下方に位置している
    圧電共振子に接続される導体から順に、前記中心線寄り
    の電極に接合されていることを特徴とする、請求項1〜
    3の何れかに記載の圧電共振装置。
  5. 【請求項5】 積層されている圧電共振子に第1の端部
    が接合されている前記複数の導体は、下段の圧電共振子
    に接続されている導体から上段の圧電共振子に接続され
    ている導体において、前記辺に交叉する中心線の両側に
    配置された複数の電極に対し該中心線を境として左右交
    互に接続されており、かつ複数の導体が奇数の場合に
    は、最下段に位置する共振子に接合されている導体が中
    央に位置する電極に接合されている、請求項1〜4の何
    れかに記載の圧電共振装置。
JP21388696A 1996-08-13 1996-08-13 圧電共振装置 Pending JPH1065482A (ja)

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