JPH1065483A - 圧電共振子及びラダー型フィルタ - Google Patents

圧電共振子及びラダー型フィルタ

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JPH1065483A
JPH1065483A JP21388796A JP21388796A JPH1065483A JP H1065483 A JPH1065483 A JP H1065483A JP 21388796 A JP21388796 A JP 21388796A JP 21388796 A JP21388796 A JP 21388796A JP H1065483 A JPH1065483 A JP H1065483A
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JP
Japan
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piezoelectric
piezoelectric resonator
electrode
resonator
electrical connection
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JP21388796A
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Inventor
Hiroaki Kaida
弘明 開田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤなどの導体による電気的接続作業が容
易であり、かつ電気的接続の信頼性に優れた面積振動モ
ードを利用した圧電共振子を得る。 【解決手段】 基板11上に絶縁性接着剤15a〜15
eを介して拡がりモードを利用した圧電共振子16を積
層し、一体化してなり、圧電共振子16において圧電板
16aの上面に第1の電極16bを、下面に第2の電極
16cを形成し、第2の電極16cに電気的に接続され
ており、かつ上面に設けられた電気的接続部17aを有
する引き出し電極17を形成し、ワイヤ18a,18b
を用いて圧電共振子16の上面において電気的接続作業
を行うことを可能とした圧電共振子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面積振動モードを
利用した圧電共振子に関し、より詳細には、ワイヤなど
による電気的接続作業を容易とする電極構造が備えられ
た圧電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電発振子や種々のフィルタを構
成するために、周波数に応じて種々の振動モードを利用
した圧電共振子が提案されている。例えば、数百kHz
帯で用いられる圧電共振子として、図1(a)に示すよ
うに、平面形状が正方形の圧電板2の拡がりモードを利
用した圧電共振子1が知られている。圧電板2は厚み方
向に分極されており、両主面の全面に電極3,4が形成
されている。
【0003】拡がりモードでは、振動のノード点は、圧
電板の両主面中央に存在する。従って、圧電板の周辺部
分を用いて圧電共振子を機械的に支持すると、共振特性
が大きく損なわれる。そこで、従来、拡がりモードを利
用した圧電共振子1では、圧電板2の主面中央に弾性接
触するばね端子を用いて、圧電共振子1を支持するのが
普通であった。
【0004】そのため、拡がりモードを利用した複数の
圧電共振子を用いて構成された従来のラダー型フィルタ
では、ケース内に複数の圧電共振子とともに複数のばね
端子を挿入し組み立てるといった煩雑な作業が強いら
れ、かつ支持構造が非常に複雑であった。
【0005】他方、上記のような問題を解決するものと
して、特開平7−154195号公報には、幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子を用いたラダー型フィルタが
開示されている。図1(b)に示すように、幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子5は、厚み方向に分極されて
おり、短辺の長さをa、長辺の長さをb、圧電板を構成
する圧電材料のポアソン比をσとしたときに、比b/a
が、
【0006】
【数1】
【0007】を満たす値を中心として±10%の範囲内
とされている圧電板6を用いた圧電共振子である。な
お、7,8は電極を示す。
【0008】幅拡がりモードを利用した圧電共振子5で
は、振動のノード部は、矩形の圧電板6の主面の中心と
短辺側の側面中央に位置する。従って、圧電共振子5
は、短辺側の側面中央で支持することができるので、複
雑なばね端子等を用いた支持構造を採用する必要がな
い。
【0009】特開平7−154195号公報には、上記
のような幅拡がりモードを利用した圧電共振子の利点を
活かし、基板上に複数の圧電共振子を導電性接着剤を用
いて積層し、一体化した構造が示されている。すなわ
ち、幅拡がりモードを利用した圧電共振子の短辺側の側
面中央において導電性接着剤を用いて上下の圧電共振子
を接合するとともに、電気的接続が図られている。従っ
て、支持構造が簡略化されており、かつ耐衝撃性に優れ
たラダー型フィルタが得られるとされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−154195号公報に開示されているラダー型フィ
ルタでは、導電性接着剤を用いて圧電共振子間の電気的
接続と一体化を図るものであるため、電気的接続の信頼
性が十分でないことがあった。
【0011】よって、本発明の目的は、面積振動モード
を利用した圧電共振子であって、ワイヤなどによる電気
的接続作業を容易とする電極構造が備えられた圧電共振
子を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、面積振動モー
ドを利用した複数の圧電共振子を基板上において積層
し、一体化してなるラダー型フィルタであって、圧電共
振子間及び基板と圧電共振子との電気的接続作業が容易
であり、かつ電気的接続の信頼性に優れたラダー型フィ
ルタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、面積振動モードを利用した圧電共振子であって、正
方形または長方形の圧電板と、前記圧電板の一方面に形
成された第1の電極と、前記圧電板の他方主面に形成さ
れており、圧電板を介して第1の電極と少なくとも部分
的に表裏対向するように形成された第2の電極と、前記
第2の電極に電気的に接続されており、圧電板の前記他
方主面から一方主面に至るように延ばされており、かつ
前記圧電板の一方主面上に、第1の電極と電気的に絶縁
された電気的接続部を構成している引き出し電極とを備
えることを特徴とする、圧電共振子である。
【0014】本明細書において、面積振動モードとは、
前述した正方形板の拡がりモード並びに矩形板の幅拡が
りモードのように、圧電板の面積を変化させる振動が主
体となる振動モードをいうものとする。
【0015】本発明においては、面積振動モードを利用
した圧電共振子において、圧電板の他方主面に形成され
た第2の電極に、上記引き出し電極が接続されている。
この引き出し電極は、圧電板の他方主面から一方主面に
至るように延ばされており、かつ圧電板の一方主面に電
気的接続部を構成している。従って、圧電板の一方主面
上においては、上記第1の電極と、第2の電極に電気的
に接続された引き出し電極とが配置されることになるた
め、例えばワイヤなどを用いて圧電板の一方主面側にお
いて圧電共振子の双方の電極を容易に接続することがで
きる。
【0016】本発明の限定的な局面では、上記電気的接
続部は、圧電共振子の振動のノードもしくはノードと略
同程度に変位が少ない部分に設けられる。この場合、振
動のノードもしくはノードと略同程度に変位が少ない部
分は、圧電共振子を駆動した場合にほとんど振動しない
ため、電気的接続部に例えばワイヤなどの導体を接合し
たとしても、駆動に際して導体が電気的接続部から脱落
するおそれが少ない。すなわち、電気的接続の信頼性を
より一層高め得る。
【0017】また、本発明の圧電共振子では、上述した
電気的接続部に接合された導体がさらに備えられる。こ
の場合、導体としては、ワイヤや、金属板を加工したリ
ード端子などを適宜用いることができる。好ましくは、
柔軟性に優れた導体が用いられ、それによって圧電共振
子の振動を導体で減衰させることができ、所望でない振
動の基板や他の圧電共振子への伝搬を効果的に抑制する
ことができる。柔軟性を有する導体としては、例えば、
アルミニウムなどからなるワイヤを例示することができ
る。
【0018】本発明の他の広い局面によれば、基板上
に、直列共振子及び並列共振子を構成するために面積振
動モードを利用した複数の圧電共振子を弾性接着剤を介
して積層し、一体化してなるラダー型フィルタにおい
て、少なくとも1つの共振子が、本発明の圧電共振子に
より構成されており、該圧電共振子の電気的接続部にワ
イヤが接合されている、ラダー型フィルタが提供され
る。
【0019】本発明に係るラダー型フィルタは、基板上
に直列共振子及び並列共振子を構成するために面積振動
モードを利用した複数の圧電共振子を弾性接着剤を用い
て積層し、一体化した構造を有する。従って、複数の圧
電共振子が弾性接着剤を介して積層・一体化されている
ので、耐機械的衝撃性が高められている。
【0020】しかも、少なくとも1つの共振子は、本発
明に係る面積振動モードを利用した圧電共振子により構
成されており、該圧電共振子の電気的接続部にワイヤが
接合されている。従って、この本発明に係る圧電共振子
では、圧電板の一方主面に形成された第1の電極と、電
気的接続部とにワイヤを接合することにより、圧電共振
子のワイヤによる電気的接続作業を完了することができ
るので、電気的接続作業が容易であり、かつ該電気的接
続の信頼性に優れたラダー型フィルタを提供し得る。
【0021】
【発明の実施の形態】第1の実施例 図2〜図4を参照して、本発明の第1の実施例に係る圧
電共振子を説明する。
【0022】図2に示すように、本実施例では、切欠1
1a〜11dが設けられた表面形状が略矩形の絶縁性基
板11が用いられている。基板11は、例えばアルミナ
などの絶縁性セラミックスや合成樹脂などの絶縁性材料
により構成されている。
【0023】基板11の上面には、切欠11a,11c
を結ぶようにかつ切欠11a,11c内に至るように電
極12が形成されている。同様に、切欠11b,11d
を結ぶようにかつ切欠11b,11d内に至るように電
極13が形成されている。電極12,13は、導電ペー
ストの塗布・焼き付け、メッキまたはスパッタリングな
どの適宜の方法により形成し得る。
【0024】基板11上に、矩形枠状の絶縁性フィルム
14が載置される。絶縁性フィルム14に代えて、絶縁
性接着剤等を絶縁性フィルム14の平面形状と等しくな
るように基板11上に塗布し、硬化させてもよい。
【0025】絶縁性フィルム14は、後述の金属キャッ
プ20を基板11上に接合するにあたり、金属キャップ
20と電極12,13との電気的絶縁を図るために設け
られている。
【0026】絶縁性フィルム14を載置した後、図2に
おいて宙に浮いた状態で図示されている絶縁性接着剤1
5a〜15eにより圧電共振子16が基板11上に固定
される。絶縁性接着剤15a〜15eは、例えばシリコ
ーン系接着剤のようにゴム弾性を有する接着剤で構成さ
れており、それによって圧電共振子16が基板11上
に、圧電共振子16の振動をあまり妨げない状態で固定
されている。
【0027】圧電共振子16は、図3に示すように、平
面形状が正方形の圧電板16aの拡がりモードを利用し
た共振子である。圧電板16aは、チタン酸ジルコン酸
鉛系圧電セラミックスのような圧電セラミックスもしく
はLiTaO3 などの圧電単結晶により構成され得る。
【0028】圧電板16aの上面には、第1の電極16
bが、下面に下方に投影して示すように第2の電極16
cが形成されている。圧電板16aは厚み方向に分極処
理されている。従って、第1,第2の電極16b,16
cから交流電圧を印加することにより、圧電共振子16
は拡がりモードを主体とするモードで励振される。
【0029】第2の電極16cには、引き出し電極17
が接続されている。引き出し電極17は、圧電板16a
の側面から上面に至るように形成されている。引き出し
電極17の圧電板16aの上面に位置する部分には、電
気的接続部17aが設けられている。電気的接続部17
aは、電極16bと電気的に絶縁されるように、所定の
ギャップ領域16dを隔てて配置されている。
【0030】電気的接続部17aは、図2に示すよう
に、ワイヤ18bにより圧電共振子16を電気的に接続
するために設けられている。図2に戻り、圧電共振子1
6の上面においては、例えばアルミニウム線よりなるワ
イヤ18a,18bが、それぞれ、第1の電極16b
と、引き出し電極17の電気的接続部17aとに、溶接
あるいは半田付け等により接合されている。
【0031】圧電共振子16は正方形板の拡がりモード
を利用した圧電共振子である。従って、圧電共振子16
は、上面及び下面の中心に振動のノード部を有するが、
側面略中央も振動のノード部と同様にほとんど変位しな
い部分である。そこで、ワイヤ18a,18bは、圧電
板16aの上面において、1つの側面の略中央に隣接し
た部分に接合されている。同様に、絶縁性接着剤15a
〜15dは、圧電板16aの下面において、圧電板16
の各側面中央に隣接した位置において圧電共振子16を
基板11に接合している。また、弾性接着剤15eは、
圧電共振子16の下面中心において、圧電共振子16を
基板11に接合している。
【0032】従って、圧電共振子16を駆動した際、絶
縁性接着剤15a〜15eで接合されている圧電板部分
はほとんど変位しない部分であるため、圧電共振子16
を、絶縁性接着剤15a〜15eで固定したとしても、
圧電共振子16の拡がりモードによる振動はほとんど妨
げられない。
【0033】圧電共振子16の上方には、図2に宙に浮
かされた状態で図示されている絶縁性接着剤19a,1
9bが付与される。絶縁性接着剤19a,19bは、そ
れぞれ、ワイヤ18a,18bが接合されている部分及
びその近傍に付与される。絶縁性接着剤19a,19b
は、圧電共振子16の上面に付与されることにより、圧
電共振子16を適度にダンピングする機能を果たす。
【0034】絶縁性接着剤19a,19bは、絶縁性接
着剤15a〜15eと同様に、ゴム弾性を有する接着
剤、例えばシリコーン系接着剤により構成され得る。図
4に示すように、ワイヤ18a,18bの他端は、基板
11に接合されている。図4では明確ではないが、ワイ
ヤ18a,18bの他端は、図2に示した電極12,1
3に接合されている。
【0035】金属キャップ20は、下方に開いた略直方
体状の形状を有し、例えば銅、ステンレス等の適宜の金
属材料により構成されており、圧電共振子16を電磁シ
ールドするとともに、圧電共振子16を物理的に保護す
る機能を果たしている。金属キャップ20は、その開口
周縁部において、絶縁性フィルム14を介して基板11
に接合されている。
【0036】本実施例では、圧電共振子16が上面に電
気的接続部17aを有する引き出し電極17を備えてい
るため、ワイヤ18a,18bを用いた接合作業を圧電
共振子16の上面側で容易に行うことができる。従っ
て、耐機械的衝撃性に優れた拡がりモードの圧電共振部
品を、容易にかつ確実に提供することができる。
【0037】第2の実施例 図5〜図8を参照して、本発明の第2の実施例に係るラ
ダー型フィルタを説明する。本実施例のラダー型フィル
タでは、略矩形板状の圧電基板31が用いられる。絶縁
基板31は、前述した基板11と同様の材料で構成され
得る。
【0038】基板31上には、所定の電極パターン32
が形成されている。電極パターン32は、後述の複数の
圧電共振子の何れかに電気的に接続され、図9に示すラ
ダー型フィルタ回路を構成するために設けられている。
電極パターン32は、基板31の上面に導電ペーストを
塗布し、焼き付けることにより、あるいはスクリーン印
刷やメッキもしくはスパッタリング等の適宜の電極形成
方法により形成され得る。
【0039】基板31上には、絶縁性フィルム33が固
定される。絶縁性フィルム33は、電極パターン32の
圧電共振子の電極との短絡を防止するとともに、後述す
る金属キャップを基板31上に絶縁的に固定するために
設けられている。絶縁フィルム33に代えて、絶縁性接
着剤や絶縁性樹脂を絶縁性フィルム33と同一形状とな
るように基板31の上面に塗布し、硬化させることによ
り絶縁性フィルム33を省略してもよい。
【0040】基板31上に、幅拡がりモードを利用した
圧電共振子34〜37が積層され、かつ一体化される。
圧電共振子34と圧電共振子37とは、方向を除いては
同様に構成されているため、圧電共振子34を代表して
説明する。すなわち、圧電共振子34は、平面形状が長
方形の圧電板34aを有する。圧電板34aは、チタン
酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスなどの圧電セラミッ
クス、またはLiTaO3 や水晶などの圧電単結晶によ
り構成されており、圧電セラミックスの場合には厚み方
向に分極処理されている。また、圧電板34aの主面の
長辺の長さをb、短辺の長さをaとしたときに、比b/
aは前述した式(1)を満たす値を中心として±10%
の範囲内とされている。
【0041】圧電板34aの上面には、第1の電極34
bが形成されており、下面には第2の電極34cが形成
されている。第1,第2の電極34b,34cは、それ
ぞれ、圧電板34aの主面において中央に部分的に形成
されており、かつ圧電板33aを介して表裏対向するよ
うに形成されている。また、第1,第2の電極34b,
34cは、圧電板34aの短辺側側面に近接するように
圧電板34aの上面及び下面に設けられた取り出し電極
34d,34eに連ねられている。
【0042】さらに、第2の電極34cは、取り出し電
極34eを介して引き出し電極38に電気的に接続され
ている。引き出し電極38は、取り出し電極34eに連
ねられており、かつ圧電板34aの短辺側側面を経て上
面に至るように形成されている。引き出し電極38の圧
電板34aの上面に至る部分が電気的接続部38aとさ
れている。
【0043】圧電共振子34では、第1,第2の電極3
4b,34cに交流電圧を印加するとこにより、幅拡が
りモードの振動が励振される。幅拡がりモードの振動で
は、圧電板34aの上面及び下面の中心だけでなく、短
辺側側面略中央も振動のノード部を構成する。従って、
本実施例では、ワイヤ39,40が、それぞれ、短辺側
側面略中央に近接した位置において、圧電板34aの上
面において電極34d及び電気的接続部38aに接合さ
れている。
【0044】また、圧電共振子34は、シリコーン系接
着剤のようなゴム弾性を有する絶縁性接着剤41a〜4
1cにより、基板31上に接合されて一体化されてい
る。絶縁性接着剤41a,41cは、圧電板34aの下
面にうち、短辺側側面中央に近接した位置において、圧
電板34aを基板31に固定している。また、絶縁性接
着剤41bは、圧電板34aの下面中央において、圧電
板34aを基板31に接合している。すなわち、絶縁性
接着剤41a〜41cは、何れも、圧電共振子34の振
動のノード部において、圧電共振子34を基板31に接
合している。
【0045】従って、圧電共振子34を絶縁性接着剤4
1a〜41cを用いて基板31に固定したとしても、幅
拡がりモードの振動を阻害することなく圧電共振子34
を基板31に固定することができる。
【0046】圧電共振子34,37は、後述のラダー型
フィルタの回路構成における直列共振子を構成するもの
であるため、圧電板34a,37aは相対的に厚みが厚
くされており、かつ第1,第2の電極34b,34c,
37b,37cが圧電板34a,37aの各主面におい
て部分的に形成されている。すなわち、圧電共振子3
4,37においては、第1の電極と第2の電極とで取り
出される静電容量が相対的に小さくされている。
【0047】圧電共振子35,36は、ラダー型フィル
タの並列共振子を構成するために設けられており、圧電
共振子35と圧電共振子36とは方向を除いては同様に
構成されている。従って、圧電共振子35を説明するこ
とにより、圧電共振子36については、相当の部分につ
いては、相当の参照番号を付することにより、その説明
は省略する。
【0048】圧電共振子35は、相対的に厚みの薄い矩
形の圧電板35aを用いて構成されている。圧電板35
aの上面には、ほぼ全面に、第1の電極35bが形成さ
れている。圧電板35aの下面には、全面に第2の電極
35cが形成されている。圧電板35aは、圧電板34
aと同様の材料で構成されており、かつ圧電セラミック
スの場合には、厚み方向に分極処理されている。また、
圧電板35aについても、幅拡がりモードの振動を励振
するために、比b/aが前述した式(1)を満たす値を
中心として±10%の範囲内に選ばれている。
【0049】第2の電極35cには、引き出し電極42
が連ねられている。引き出し電極42は、圧電板35a
の側面中央部分を経て圧電板35aの上面に至ってお
り、上面に電気的接続部42aを構成している。電気的
接続部42aと、第1の電極35bには、ワイヤ43,
44が接合されている。
【0050】圧電共振子35も幅拡がりモードを利用し
た共振子であるため、ワイヤ43,44は、短辺側側面
中央に近接した位置において、電気的接続部42aと第
1の電極35bとに接続されている。また、絶縁性接着
剤45a〜45cもまた、圧電共振子35の振動のノー
ド部において、圧電共振子35と圧電共振子34とを接
合し、一体化している。
【0051】同様に、圧電共振子36については、絶縁
性接着剤47a〜47cにより、振動のノード部におい
て圧電共振子35に接合されて一体化されている。ここ
でも、圧電板36aの上面に形成された第1の電極36
bと、下面に形成された第2の電極36cに接続されて
いる引き出し電極48の電気的接続部48aにワイヤ4
9,50が接合されている。
【0052】さらに、圧電共振子37は、同様に、振動
のノード部において、圧電共振子36に対し、絶縁性接
着剤51a〜51cにより接合されて一体化されてい
る。圧電共振子37においても、圧電共振子34と同様
に、第2の電極37cに接続された引き出し電極53の
電気的接続部53aと、第1の電極37bとに、ワイヤ
54,55が接合されている。
【0053】なお、56a〜56cは、圧電共振子37
を適度にダンピングするために設けられている絶縁性接
着剤であり、絶縁性接着剤41a〜41cと同様の材料
で構成されている。
【0054】金属キャップ57は下方に開いた略直方体
状の形状を有し、前述した絶縁性フィルム33を介して
基板31に接合されている。金属キャップ57を接合し
た状態を図7に示す。
【0055】図6及び図8に示すように、本実施例で
は、複数の圧電共振子34〜37が絶縁性接着剤41a
〜41c,45a〜45c,47a〜47c,51a〜
51cを介して接合されて積層され、一体化されてい
る。従って、ラダー型フィルタを、耐機械的衝撃性に優
れた単一の部品として構成することが可能とされてい
る。
【0056】しかも、上述したワイヤ39,40,4
3,44,49,50,54,55などは、各圧電共振
子34〜37の上面において接合し得るため、ワイヤに
よる電気的接続作業を容易に行い得る。
【0057】加えて、ワイヤ39,40,43,44,
49,50,54,55は柔軟性を有するため、圧電共
振子34〜37の振動をワイヤ39,40,43,4
4,49,50,54,55において吸収することがで
きる。
【0058】また、ワイヤ39,40,43,44,4
9,50,54,55は、基板31の上面に形成された
金属パターン32の適宜の位置に接続されることによ
り、図9にワイヤを含めて示すように、ラダー型回路を
構成している。
【0059】第1,第2の実施例では、圧電共振子の一
方主面において、第1の電極と引き出し電極の電気的接
続部とにワイヤを接合していたが、ワイヤに代えて、平
板状の金属端子などの他の導体を接合してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明では、面積振動モ
ードを利用した圧電共振子において、第2の電極に引き
出し電極が接続されており、引き出し電極の電気的接続
部が第1の電極が形成されている圧電板の一方主面上に
設けられているため、ワイヤなどの導体を用いて、圧電
共振子への電気的接続作業を圧電板の一方主面側のみを
用いて容易に行うことができる。従って、電気的接続作
業が容易であり、かつ電気的接続の信頼性に優れた、面
積振動モードを利用した圧電共振子を提供することが可
能となる。
【0061】また、上記電気的接続部を、圧電共振子の
振動のノードもしくはノードと略同程度に変位が少ない
部分に設けた場合は、導体の接続により圧電共振子の振
動をほとんど阻害しないため、所望通りの共振特性を有
する圧電共振子を提供することができる。
【0062】さらに、上記電気的接続部に導体を接合し
た構造を設けた場合には、導体として柔軟性を有するワ
イヤなどを用いることにより、導体によって圧電共振子
の振動を吸収することができるため、導体を用いた電気
的接続部分の信頼性をより一層高めることが可能とな
る。
【0063】本発明のラダー型フィルタでは、基板上に
複数の圧電共振子を弾性接着剤を介して積層し、一体化
してなるため、耐機械的衝撃性に優れている。しかも、
少なくとも1つの共振子が、本発明に係る圧電共振子に
より構成されており、該圧電共振子の電気的接続部にワ
イヤが接合されているので、複数の圧電共振子を積層
し、一体化してなる構成において、各圧電共振子におけ
る電気的接続作業を容易に行うことができるとともに、
電気的接続部分の信頼性を効果的に高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、それぞれ、拡がりモード
を利用した圧電共振子及び幅拡がりモードを利用した圧
電共振子を説明するための斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る圧電共振部品を説
明するための分解斜視図。
【図3】図2に示した圧電共振部品に用いられている圧
電共振子を説明するための斜視図。
【図4】第1の実施例に係る圧電共振部品の縦断面図。
【図5】本発明の第2の実施例に係るラダー型フィルタ
を説明するための分解斜視図。
【図6】第2の実施例のラダー型フィルタにおいて、金
属キャップを基板に接合する工程を説明するための分解
斜視図。
【図7】第2の実施例のラダー型フィルタの外観を示す
斜視図。
【図8】第2の実施例に係るラダー型フィルタの縦断面
図。
【図9】第2の実施例のラダー型フィルタにおける回路
構成を説明するための回路図。
【符号の説明】
11…基板 16…圧電共振子 16a…圧電板 16b…第1の電極 16c…第2の電極 17…引き出し電極 17a…電気的接続部 18a,18b…導体としてのワイヤ 15a〜15e,19a,19b…絶縁性接着剤 31…基板 34,35,36,37…圧電共振子 34a,35a,36a,37a…圧電板 34b,35b,36b,37b…第1の電極 34c,35c,36c,37c…第2の電極 38,42,48,53…引き出し電極 38a,42a,48a,53a…電気的接続部 39,40,43,44,49,50,54,55…ワ
イヤ 41a,41b,41c…絶縁性接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面積振動モードを利用した圧電共振子で
    あって、 正方形または長方形の圧電板と、 前記圧電板の一方面に形成された第1の電極と、 前記圧電板の他方主面に形成されており、圧電板を介し
    て第1の電極と少なくとも部分的に表裏対向するように
    形成された第2の電極と、 前記第2の電極に電気的に接続されており、圧電板の前
    記他方主面から一方主面に至るように延ばされており、
    かつ前記圧電板の一方主面上に、第1の電極と電気的に
    絶縁された電気的接続部を構成している引き出し電極と
    を備えることを特徴とする、圧電共振子。
  2. 【請求項2】 前記電気的接続部が、圧電共振子の振動
    のノードもしくはノードと略同程度に変位が少ない部分
    に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の
    圧電共振子。
  3. 【請求項3】 前記電気的接続部に接合された導体をさ
    らに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の圧電共振子。
  4. 【請求項4】 基板上に、直列共振子及び並列共振子を
    構成するために面積振動モードを利用した複数の圧電共
    振子を弾性接着剤を介して積層し、一体化してなるラダ
    ー型フィルタにおいて、 少なくとも1つの共振子が、請求項1に記載の圧電共振
    子により構成されており、該圧電共振子の電気的接続部
    にワイヤが接合されている、ラダー型フィルタ。
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