JPH1067556A - Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法 - Google Patents
Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法Info
- Publication number
- JPH1067556A JPH1067556A JP8223925A JP22392596A JPH1067556A JP H1067556 A JPH1067556 A JP H1067556A JP 8223925 A JP8223925 A JP 8223925A JP 22392596 A JP22392596 A JP 22392596A JP H1067556 A JPH1067556 A JP H1067556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- substrate
- less
- based perovskite
- grown
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 組成異常のないPb系ペロブスカイト型構造
の強誘電体膜の配向膜を一般的なMOCVD法により製
造可能とする。 【解決手段】 基板温度を550℃以下、好ましくは5
00℃未満の所定温度とし、かつ成膜速度を10nm/hr
以上200nm/hr以下、好ましくは170nm/hr以下の
所定速度として、酸化ガス雰囲気下で、少なくともPb
を含む有機金属原料の蒸気を面方位(100)のPt表
面を有する基板の前記Pt表面上に導きながら、該Pt
表面上にPb系ペロブスカイト型構造の薄膜を化学気相
成長させる。 【効果】 配向率の高いPb系ペロブスカイト型構造の
強誘電体膜を一般的なMOCVD装置を用いて成長させ
ることができる。
の強誘電体膜の配向膜を一般的なMOCVD法により製
造可能とする。 【解決手段】 基板温度を550℃以下、好ましくは5
00℃未満の所定温度とし、かつ成膜速度を10nm/hr
以上200nm/hr以下、好ましくは170nm/hr以下の
所定速度として、酸化ガス雰囲気下で、少なくともPb
を含む有機金属原料の蒸気を面方位(100)のPt表
面を有する基板の前記Pt表面上に導きながら、該Pt
表面上にPb系ペロブスカイト型構造の薄膜を化学気相
成長させる。 【効果】 配向率の高いPb系ペロブスカイト型構造の
強誘電体膜を一般的なMOCVD装置を用いて成長させ
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Pb系ペロブスカ
イト型構造の強誘電体膜の成長方法に関し、特にMOC
VD法(有機金属気相成長法)による成膜方法に関す
る。
イト型構造の強誘電体膜の成長方法に関し、特にMOC
VD法(有機金属気相成長法)による成膜方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】PbTiO3 、Pb(Zr,Ti)
O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,La)(Z
r,Ti)O3 及び(Pb,La)(Ti,Mg)O3
等のPb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜は、人体
検知器や火災検知器等の焦電センサ、加速度センサ、圧
力センサ、超音波センサ、不揮発性メモリ等の材料とし
て好適である。
O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,La)(Z
r,Ti)O3 及び(Pb,La)(Ti,Mg)O3
等のPb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜は、人体
検知器や火災検知器等の焦電センサ、加速度センサ、圧
力センサ、超音波センサ、不揮発性メモリ等の材料とし
て好適である。
【0003】Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜
の製造技術として、本出願人が先に出願した特開平7−
309695号に開示された方法がある。この先願に開
示された方法は、面方位(100)のMgOもしくはそ
の上に白金(Pt)を蒸着したものを基板として用い、
その基板表面にレーザーを照射しながらMOCVD法に
よりPbTiO3 またはPb(Zr,Ti)O3 を成膜
するものである。
の製造技術として、本出願人が先に出願した特開平7−
309695号に開示された方法がある。この先願に開
示された方法は、面方位(100)のMgOもしくはそ
の上に白金(Pt)を蒸着したものを基板として用い、
その基板表面にレーザーを照射しながらMOCVD法に
よりPbTiO3 またはPb(Zr,Ti)O3 を成膜
するものである。
【0004】また、電気学会研究会資料(EFM-95-11 〜
20)P69 〜76(電子材料研究会、1995年11月14日)に
は、メモリ用の強誘電体膜としてPb(Zr,Ti)O
3 膜をMOCVD法により成膜した研究結果について報
告されている。この報告では、シリコン基板上にPtを
スパッタしたものを基板とし、500〜550℃の基板
温度で成膜を行っている。使用した基板の表面の面方位
は(111)である。
20)P69 〜76(電子材料研究会、1995年11月14日)に
は、メモリ用の強誘電体膜としてPb(Zr,Ti)O
3 膜をMOCVD法により成膜した研究結果について報
告されている。この報告では、シリコン基板上にPtを
スパッタしたものを基板とし、500〜550℃の基板
温度で成膜を行っている。使用した基板の表面の面方位
は(111)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−309695号の製造方法では、成膜時に基板表面
にレーザーを照射するため、レーザ光源及びその駆動装
置並びに駆動装置制御用の装置等が必要となり、結晶製
造設備が複雑かつ大型化してしまうという問題点があっ
た。
7−309695号の製造方法では、成膜時に基板表面
にレーザーを照射するため、レーザ光源及びその駆動装
置並びに駆動装置制御用の装置等が必要となり、結晶製
造設備が複雑かつ大型化してしまうという問題点があっ
た。
【0006】また、上記電気学会研究会資料の報告によ
れば、基板表面のPtとPb(Zr,Ti)O3 膜との
界面近傍にZr組成が異常となる領域が生じるとの問題
点があった。
れば、基板表面のPtとPb(Zr,Ti)O3 膜との
界面近傍にZr組成が異常となる領域が生じるとの問題
点があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、組成異常のないPb系ペロブスカイト型構造の強誘
電体膜の配向膜を一般的なMOCVD法により製造可能
とすることを目的とする。
で、組成異常のないPb系ペロブスカイト型構造の強誘
電体膜の配向膜を一般的なMOCVD法により製造可能
とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、成膜条件を種々変更して結晶成長実験
を行った結果、適当な成膜速度を選択することによって
Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の配向膜が得
られることを見い出した。実験により得られた成膜速度
と配向率との関係の一例を図1に示す。同図より、成膜
速度が400nm/hr以下であれば配向率が15%以上の
膜が得られ、成膜速度が200nm/hr以下であれば配向
率が40%以上の膜が得られ、成膜速度が100nm/hr
であれば配向率が92%の膜が得られることがわかる。
に、本発明者は、成膜条件を種々変更して結晶成長実験
を行った結果、適当な成膜速度を選択することによって
Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の配向膜が得
られることを見い出した。実験により得られた成膜速度
と配向率との関係の一例を図1に示す。同図より、成膜
速度が400nm/hr以下であれば配向率が15%以上の
膜が得られ、成膜速度が200nm/hr以下であれば配向
率が40%以上の膜が得られ、成膜速度が100nm/hr
であれば配向率が92%の膜が得られることがわかる。
【0009】この結果に基づけば、各種センサやメモリ
のキャパシタ等ヘの応用を考慮すると、配向率が40%
以上すなわち成膜速度が200nm/hr以下であるのがよ
く、好ましくは配向率が50%以上すなわち成膜速度が
170nm/hr以下であるのがよい。
のキャパシタ等ヘの応用を考慮すると、配向率が40%
以上すなわち成膜速度が200nm/hr以下であるのがよ
く、好ましくは配向率が50%以上すなわち成膜速度が
170nm/hr以下であるのがよい。
【0010】本発明は、上記考察に基づきなされたもの
で、基板温度を550℃以下、好ましくは500℃未満
の所定温度とし、かつ成膜速度を10nm/hr以上200
nm/hr以下、好ましくは170nm/hr以下の所定速度と
して、酸化ガス雰囲気下で、少なくとも鉛を含む有機金
属原料の蒸気を面方位(100)の白金表面を有する基
板の前記白金表面上に導きながら、該白金表面上にPb
系ペロブスカイト型構造の薄膜を化学気相成長させるこ
とを特徴とする。
で、基板温度を550℃以下、好ましくは500℃未満
の所定温度とし、かつ成膜速度を10nm/hr以上200
nm/hr以下、好ましくは170nm/hr以下の所定速度と
して、酸化ガス雰囲気下で、少なくとも鉛を含む有機金
属原料の蒸気を面方位(100)の白金表面を有する基
板の前記白金表面上に導きながら、該白金表面上にPb
系ペロブスカイト型構造の薄膜を化学気相成長させるこ
とを特徴とする。
【0011】具体的には、例えば、(C2 H5 )3 Pb
(OCH2 C(CH3 )3 )及びTi(O−iC
3 H7 )4 を原料として用いて、PbTiO3 膜を成長
させる。
(OCH2 C(CH3 )3 )及びTi(O−iC
3 H7 )4 を原料として用いて、PbTiO3 膜を成長
させる。
【0012】上記手段によれば、配向率の高いPb系ペ
ロブスカイト型構造の強誘電体膜が得られる。
ロブスカイト型構造の強誘電体膜が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2には、本発明の実施に使用さ
れるMOCVD装置が示されている。複数の原料容器5
A,5B,…内にそれぞれ各有機金属原料6A,6B,
…を入れ、それらを各恒温槽4A,4B,…内に収納す
る。そして、各恒温槽4A,4B,…の温度を調節し
て、各有機金属原料6A,6B,…をそれぞれ適度な蒸
気圧を示す温度に加熱する。また、基板9を成膜室8内
のヒータ11上に載置し、所定温度に加熱する。ガスボ
ンベ1A,1B,…からキャリアガスを各原料容器5
A,5B,…内に供給する。各有機金属の蒸気はそのキ
ャリアガスによって成膜室8内に輸送される。同時に、
酸化性のガスが充填されたガスボンベ2から酸化ガスを
成膜室8内に供給する。その際、キャリアガス及び酸化
ガスの流量をマスフローコントローラ3により調節する
とともに、真空ポンプ10により成膜室8内を排気して
成膜質8内の圧力を調節する。成膜室8内に導入された
有機金属の蒸気は、加熱された基板9上で酸化ガスと反
応し、それによって基板9上に膜が成長する。
れるMOCVD装置が示されている。複数の原料容器5
A,5B,…内にそれぞれ各有機金属原料6A,6B,
…を入れ、それらを各恒温槽4A,4B,…内に収納す
る。そして、各恒温槽4A,4B,…の温度を調節し
て、各有機金属原料6A,6B,…をそれぞれ適度な蒸
気圧を示す温度に加熱する。また、基板9を成膜室8内
のヒータ11上に載置し、所定温度に加熱する。ガスボ
ンベ1A,1B,…からキャリアガスを各原料容器5
A,5B,…内に供給する。各有機金属の蒸気はそのキ
ャリアガスによって成膜室8内に輸送される。同時に、
酸化性のガスが充填されたガスボンベ2から酸化ガスを
成膜室8内に供給する。その際、キャリアガス及び酸化
ガスの流量をマスフローコントローラ3により調節する
とともに、真空ポンプ10により成膜室8内を排気して
成膜質8内の圧力を調節する。成膜室8内に導入された
有機金属の蒸気は、加熱された基板9上で酸化ガスと反
応し、それによって基板9上に膜が成長する。
【0014】以上の製造方法により、PbTiO3 、P
b(Zr,Ti)O3 、(Pb,La)TiO3 、(P
b,La)(Zr,Ti)O3 及び(Pb,La)(T
i,Mg)O3 などのPb系ペロブスカイト型構造の強
誘電体膜を成長させる。
b(Zr,Ti)O3 、(Pb,La)TiO3 、(P
b,La)(Zr,Ti)O3 及び(Pb,La)(T
i,Mg)O3 などのPb系ペロブスカイト型構造の強
誘電体膜を成長させる。
【0015】基板としては、面方位(100)のPtバ
ルク結晶よりなる基板、あるいは他の材質の基板上にス
パッタや真空蒸着等により面方位(100)のPtをエ
ピタキシャル成長させた基板を用いる。Ptのエピタキ
シャル成長用基板としては、例えば面方位(100)の
MgO基板、SrTiO3 基板、面方位(100)のS
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させた基板などである。
ルク結晶よりなる基板、あるいは他の材質の基板上にス
パッタや真空蒸着等により面方位(100)のPtをエ
ピタキシャル成長させた基板を用いる。Ptのエピタキ
シャル成長用基板としては、例えば面方位(100)の
MgO基板、SrTiO3 基板、面方位(100)のS
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させた基板などである。
【0016】Pbの有機金属原料は、Pb(DPM)2
すなわちPb(C11H19O2 )2 、(C2 H5 )3 Pb
(OCH2 C(CH3 )3 )もしくは(C2 H5 )4 P
bなどである。Tiの有機金属原料はTi(O−iC3
H7 )4 などである。Zrの有機金属原料は、Zr(O
−tC4 H9 )4 もしくはZr(C11H19O2 )4 など
である。Laの有機金属原料はLa(C11H19O2 )3
などである。Mgの有機金属原料はMg(C11H
19O2 )2 などである。
すなわちPb(C11H19O2 )2 、(C2 H5 )3 Pb
(OCH2 C(CH3 )3 )もしくは(C2 H5 )4 P
bなどである。Tiの有機金属原料はTi(O−iC3
H7 )4 などである。Zrの有機金属原料は、Zr(O
−tC4 H9 )4 もしくはZr(C11H19O2 )4 など
である。Laの有機金属原料はLa(C11H19O2 )3
などである。Mgの有機金属原料はMg(C11H
19O2 )2 などである。
【0017】成膜速度は、200nm/hr以下、好ましく
は配向率が50%以上すなわち成膜速度が170nm/hr
以下である。成膜速度が200nm/hr以下であるのがよ
い理由は、200nm/hrを超えると配向率が40%より
も小さくなってしまい、各種センサ等への応用が困難に
なるからである。また、成膜速度が170nm/hr以下で
あれば配向率が50%以上とすることができ、各種セン
サ等の特性をより向上させることができる。なお、図1
より明らかなように、成膜速度が遅いほど得られた膜の
配向率は100%に近づくので、成膜速度の下限を設定
する必要は特にないが、生産性を考慮すると10nm/hr
以上であるのがよい。
は配向率が50%以上すなわち成膜速度が170nm/hr
以下である。成膜速度が200nm/hr以下であるのがよ
い理由は、200nm/hrを超えると配向率が40%より
も小さくなってしまい、各種センサ等への応用が困難に
なるからである。また、成膜速度が170nm/hr以下で
あれば配向率が50%以上とすることができ、各種セン
サ等の特性をより向上させることができる。なお、図1
より明らかなように、成膜速度が遅いほど得られた膜の
配向率は100%に近づくので、成膜速度の下限を設定
する必要は特にないが、生産性を考慮すると10nm/hr
以上であるのがよい。
【0018】成膜時の基板温度は、550℃以下、好ま
しくは500℃未満である。なお、基板温度は低い方が
より好ましい。その理由は、基板温度が550℃以下で
あると、成膜したPb系ペロブスカイト型構造の薄膜か
らのPbの蒸発を防ぐことができるからである。また、
基板温度が500℃未満であるとよいのは、基板もしく
は基板表面のPtと成長したPb系ペロブスカイト型構
造の強誘電体膜との界面で化学反応が起こるのを有効に
抑えることができるからである。
しくは500℃未満である。なお、基板温度は低い方が
より好ましい。その理由は、基板温度が550℃以下で
あると、成膜したPb系ペロブスカイト型構造の薄膜か
らのPbの蒸発を防ぐことができるからである。また、
基板温度が500℃未満であるとよいのは、基板もしく
は基板表面のPtと成長したPb系ペロブスカイト型構
造の強誘電体膜との界面で化学反応が起こるのを有効に
抑えることができるからである。
【0019】成膜室の圧力は0.1〜100Torrであ
る。その理由は、成膜室の圧力が低すぎると成長速度が
小さくなり、圧力が高すぎるとパーティクルが生成しや
すくなるからである。
る。その理由は、成膜室の圧力が低すぎると成長速度が
小さくなり、圧力が高すぎるとパーティクルが生成しや
すくなるからである。
【0020】酸化ガスとして、酸素、オゾン、酸素とオ
ゾンの混合ガス、二酸化窒素、亜酸化窒素、酸素と亜酸
化窒素の混合ガスなどを用いる。
ゾンの混合ガス、二酸化窒素、亜酸化窒素、酸素と亜酸
化窒素の混合ガスなどを用いる。
【0021】キャリアガスとしては、通常、アルゴンや
窒素等の不活性ガスが用いられる。なお、キャリアガス
を用いずに、有機金属の蒸気を直接成膜室8内に供給す
るようにしてもよい。
窒素等の不活性ガスが用いられる。なお、キャリアガス
を用いずに、有機金属の蒸気を直接成膜室8内に供給す
るようにしてもよい。
【0022】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明の特徴とする
ところを明らかとする。各実施例においては、図2に示
す装置(ただし、有機金属原料はPb原料とTi原料の
みである)を用い、PbTiO3 膜を成長させた。な
お、本発明は、以下の各実施例により何ら制限されるも
のではない。
ところを明らかとする。各実施例においては、図2に示
す装置(ただし、有機金属原料はPb原料とTi原料の
みである)を用い、PbTiO3 膜を成長させた。な
お、本発明は、以下の各実施例により何ら制限されるも
のではない。
【0023】[実施例1]まず、面方位(100)のS
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させ、さらにその上にスパッタにより面方位(1
00)のPt薄膜をエピタキシャル成長させ、これを基
板として使用した。この(100)Pt/YSZ/Si
基板を成膜室内のヒータ上に載置し、490℃に加熱し
て保持した。Pb原料として(C2 H5 )3 Pb(OC
H2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料としてTi(O
−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アルゴンガスをキ
ャリアガスとして流して、Pb蒸気及びTi蒸気を成膜
室内に供給した。また、酸化ガスとして酸素ガスを用
い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi蒸気を含む
原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成膜速度は1
00nm/hrであった。成膜条件を表1に示す。
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させ、さらにその上にスパッタにより面方位(1
00)のPt薄膜をエピタキシャル成長させ、これを基
板として使用した。この(100)Pt/YSZ/Si
基板を成膜室内のヒータ上に載置し、490℃に加熱し
て保持した。Pb原料として(C2 H5 )3 Pb(OC
H2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料としてTi(O
−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アルゴンガスをキ
ャリアガスとして流して、Pb蒸気及びTi蒸気を成膜
室内に供給した。また、酸化ガスとして酸素ガスを用
い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi蒸気を含む
原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成膜速度は1
00nm/hrであった。成膜条件を表1に示す。
【0024】
【表1】 結晶成長を120分間行い、X線回折により同定を行っ
たところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。(001)面の配向率は92%であり、良好であっ
た。なお、配向率は、次の(1)式より算出した。 配向率=I001 /(I001 +I100 +I110 +I101 +I111 ) ‥‥(1) Ihkl は(hkl)面のX線回折強度を表す。
たところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。(001)面の配向率は92%であり、良好であっ
た。なお、配向率は、次の(1)式より算出した。 配向率=I001 /(I001 +I100 +I110 +I101 +I111 ) ‥‥(1) Ihkl は(hkl)面のX線回折強度を表す。
【0025】また、X線光電子分光法(X-ray photoel
ectron spectroscopy (以下、XPS法と略す))によ
り分析したところPtとPbTiO3 との界面に組成異
常は生じていなかった。
ectron spectroscopy (以下、XPS法と略す))によ
り分析したところPtとPbTiO3 との界面に組成異
常は生じていなかった。
【0026】[実施例2]まず、MgO基板上にスパッ
タにより面方位(100)のPt薄膜をエピタキシャル
成長させ、これを基板として使用した。この(100)
Pt/MgO基板を成膜室内のヒータ上に載置し、49
0℃に加熱して保持した。Pb原料として(C2 H5 )
3 Pb(OCH2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料と
してTi(O−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アル
ゴンガスをキャリアガスとして流して、Pb蒸気及びT
i蒸気を成膜室内に供給した。また、酸化ガスとして酸
素ガスを用い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi
蒸気を含む原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成
膜速度は200nm/hrであった。成膜条件を表2に示
す。
タにより面方位(100)のPt薄膜をエピタキシャル
成長させ、これを基板として使用した。この(100)
Pt/MgO基板を成膜室内のヒータ上に載置し、49
0℃に加熱して保持した。Pb原料として(C2 H5 )
3 Pb(OCH2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料と
してTi(O−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アル
ゴンガスをキャリアガスとして流して、Pb蒸気及びT
i蒸気を成膜室内に供給した。また、酸化ガスとして酸
素ガスを用い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi
蒸気を含む原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成
膜速度は200nm/hrであった。成膜条件を表2に示
す。
【0027】
【表2】 結晶成長を60分間行い、X線回折により同定を行った
ところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。上記(1)式より算出した(001)面の配向率は
40%であり、良好であった。
ところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。上記(1)式より算出した(001)面の配向率は
40%であり、良好であった。
【0028】また、XPS法により分析したところPt
とPbTiO3 との界面に組成異常は生じていなかっ
た。
とPbTiO3 との界面に組成異常は生じていなかっ
た。
【0029】[比較例1]まず、面方位(100)のS
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させ、さらにその上にスパッタにより面方位(1
00)のPt薄膜をエピタキシャル成長させ、これを基
板として使用した。この(100)Pt/YSZ/Si
基板を成膜室内のヒータ上に載置し、490℃に加熱し
て保持した。Pb原料として(C2 H5 )3 Pb(OC
H2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料としてTi(O
−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アルゴンガスをキ
ャリアガスとして流して、Pb蒸気及びTi蒸気を成膜
室内に供給した。また、酸化ガスとして酸素ガスを用
い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi蒸気を含む
原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成膜速度は4
00nm/hrであった。成膜条件を表3に示す。
i基板上に面方位(100)のYSZ膜をエピタキシャ
ル成長させ、さらにその上にスパッタにより面方位(1
00)のPt薄膜をエピタキシャル成長させ、これを基
板として使用した。この(100)Pt/YSZ/Si
基板を成膜室内のヒータ上に載置し、490℃に加熱し
て保持した。Pb原料として(C2 H5 )3 Pb(OC
H2 C(CH3 )3 )を用い、Ti原料としてTi(O
−iC3 H7 )4 を用いた。そして、アルゴンガスをキ
ャリアガスとして流して、Pb蒸気及びTi蒸気を成膜
室内に供給した。また、酸化ガスとして酸素ガスを用
い、それを成膜室の直前でPb蒸気及びTi蒸気を含む
原料ガスと混合して成膜室内に供給した。成膜速度は4
00nm/hrであった。成膜条件を表3に示す。
【0030】
【表3】 結晶成長を30分間行い、X線回折により同定を行った
ところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。しかし、上記(1)式より算出した(001)面の
配向率は15%であり、十分に配向した膜は得られなか
った。なお、XPS法により分析したところPtとPb
TiO3 との界面に組成異常は生じていなかった。
ところ、成長した膜はPbTiO3 単層の薄膜であっ
た。しかし、上記(1)式より算出した(001)面の
配向率は15%であり、十分に配向した膜は得られなか
った。なお、XPS法により分析したところPtとPb
TiO3 との界面に組成異常は生じていなかった。
【0031】[参考例]参考として、PbTiO3 粉末
の(001)面の配向率をX線回折により調べたとこ
ろ、その配向率は9%であった。
の(001)面の配向率をX線回折により調べたとこ
ろ、その配向率は9%であった。
【0032】[結果]上記実施例1〜2により得られた
膜の配向率に基づいて、成膜速度と結晶の配向率との関
係を図1に示す。同図より、本発明方法を適用して20
0nm/hr以下の成膜速度で結晶成長を行うことにより、
PbTiO3 粉末よりも配向率の高い、すなわち配向率
が40%以上のPbTiO3 膜が得られることがわかっ
た。特に、成膜速度が100nm/hr以下であれば配向率
は92%以上となることがわかった。また、図1より成
膜速度が170nm/hr以下であれば配向率は50%以上
になることがわかった。さらに、成膜速度が135nm/
hr以下であれば配向率は70%以上、成膜速度が120
nm/hr以下であれば配向率は80%以上と配向率を高め
ることができる。
膜の配向率に基づいて、成膜速度と結晶の配向率との関
係を図1に示す。同図より、本発明方法を適用して20
0nm/hr以下の成膜速度で結晶成長を行うことにより、
PbTiO3 粉末よりも配向率の高い、すなわち配向率
が40%以上のPbTiO3 膜が得られることがわかっ
た。特に、成膜速度が100nm/hr以下であれば配向率
は92%以上となることがわかった。また、図1より成
膜速度が170nm/hr以下であれば配向率は50%以上
になることがわかった。さらに、成膜速度が135nm/
hr以下であれば配向率は70%以上、成膜速度が120
nm/hr以下であれば配向率は80%以上と配向率を高め
ることができる。
【0033】なお、上記各実施例では、(C2 H5 )3
Pb(OCH2 C(CH3 )3 )とTi(O−iC3 H
7 )4 を原料として用いてPbTiO3 膜を成長させた
が、これに限らず、Pb(C11H19O2 )2 、(C2 H
5 )4 Pb、Zr(C11H19O2 )4 、Zr(O−tC
4 H9 )4 、La(C11H19O2 )3 またはMg(C11
H19O2 )2 などを用いて、PbTiO3 、Pb(Z
r,Ti)O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3 または(Pb,La)(Ti,
Mg)O3 などの膜を成長させる場合にも有効である。
Pb(OCH2 C(CH3 )3 )とTi(O−iC3 H
7 )4 を原料として用いてPbTiO3 膜を成長させた
が、これに限らず、Pb(C11H19O2 )2 、(C2 H
5 )4 Pb、Zr(C11H19O2 )4 、Zr(O−tC
4 H9 )4 、La(C11H19O2 )3 またはMg(C11
H19O2 )2 などを用いて、PbTiO3 、Pb(Z
r,Ti)O3 、(Pb,La)TiO3 、(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3 または(Pb,La)(Ti,
Mg)O3 などの膜を成長させる場合にも有効である。
【0034】また、基板も上記各実施例のものに限ら
ず、面方位(100)のPtバルク結晶よりなる基板、
あるいはSrTiO3 基板上にスパッタや真空蒸着等に
より面方位(100)のPtをエピタキシャル成長させ
た基板などを用いることもできる。
ず、面方位(100)のPtバルク結晶よりなる基板、
あるいはSrTiO3 基板上にスパッタや真空蒸着等に
より面方位(100)のPtをエピタキシャル成長させ
た基板などを用いることもできる。
【0035】さらに、成膜時の基板温度は、490℃に
限らず、550℃以下、好ましくは500℃未満の温度
であればよい。
限らず、550℃以下、好ましくは500℃未満の温度
であればよい。
【0036】さらに、基板表面にレーザーを照射しなが
ら成膜を行っても構わない。
ら成膜を行っても構わない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、基板温度を550℃以
下、好ましくは500℃未満の所定温度とし、かつ成膜
速度を10nm/hr以上200nm/hr以下、好ましくは1
70nm/hr以下の所定速度として、酸化ガス雰囲気下
で、少なくとも鉛を含む有機金属原料の蒸気を面方位
(100)の白金表面を有する基板の前記白金表面上に
導きながら、該白金表面上にPb系ペロブスカイト型構
造の薄膜を化学気相成長させるため、配向率の高いPb
系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜を一般的なMOC
VD装置を用いて成長させることができる。
下、好ましくは500℃未満の所定温度とし、かつ成膜
速度を10nm/hr以上200nm/hr以下、好ましくは1
70nm/hr以下の所定速度として、酸化ガス雰囲気下
で、少なくとも鉛を含む有機金属原料の蒸気を面方位
(100)の白金表面を有する基板の前記白金表面上に
導きながら、該白金表面上にPb系ペロブスカイト型構
造の薄膜を化学気相成長させるため、配向率の高いPb
系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜を一般的なMOC
VD装置を用いて成長させることができる。
【図1】本発明を適用した実施例1、2、比較例1によ
り得られた成膜速度と結晶の配向率との関係を示す特性
図である。
り得られた成膜速度と結晶の配向率との関係を示す特性
図である。
【図2】本発明の実施に使用したMOCVD装置の概略
図である。
図である。
1A,1B,1C,1D キャリアガスボンベ 2 酸化ガスボンベ 3 マスフローコントローラ 4A,4B,4C,4D 恒温槽 5A,5B,5C,5D 原料容器 6A,6B,6C,6D 有機金属原料 8 成膜室 9 基板 10 真空ポンプ 11 ヒータ
Claims (3)
- 【請求項1】 基板温度を550℃以下の所定温度と
し、かつ成膜速度を10nm/hr以上200nm/hr以下、
より好ましくは170nm/hr以下の所定速度として、酸
化ガス雰囲気下で、少なくとも鉛を含む有機金属原料の
蒸気を面方位(100)の白金表面を有する基板の白金
表面上に導きながら、該白金表面上にPb系ペロブスカ
イト型構造の薄膜を化学気相成長させることを特徴とす
るPb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方
法。 - 【請求項2】 基板温度を、好ましくは500℃未満
の温度とすることを特徴とする請求項1記載のPb系ペ
ロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法。 - 【請求項3】 (C2 H5 )3 Pb(OCH2 C(CH
3 )3 )及びTi(O−iC3 H7 )4 を原料として用
いて、PbTiO3 膜を成長させることを特徴とする請
求項1または2記載のPb系ペロブスカイト型構造の強
誘電体膜の成長方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8223925A JPH1067556A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8223925A JPH1067556A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067556A true JPH1067556A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16805867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8223925A Pending JPH1067556A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1067556A (ja) |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP8223925A patent/JPH1067556A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5919515A (en) | Ferroelectric thin film, electric device and method for preparing ferroelectric thin film | |
| US5431958A (en) | Metalorganic chemical vapor deposition of ferroelectric thin films | |
| US4409260A (en) | Process for low-temperature surface layer oxidation of a semiconductor substrate | |
| JPH0217685A (ja) | レーザ蒸発による金属酸化物超伝導材料層の製造方法 | |
| Peng et al. | Metalorganic chemical vapor deposition of ferroelectric Pb (Zr, Ti) O3 thin films | |
| JPH02106822A (ja) | 薄膜形成方法及び薄膜形成装置 | |
| US5443030A (en) | Crystallizing method of ferroelectric film | |
| JP3223233B2 (ja) | 酸化物薄膜、電子デバイス用基板および酸化物薄膜の形成方法 | |
| JPH06349324A (ja) | 強誘電体薄膜の形成方法 | |
| JPH06275548A (ja) | Cvd薄膜形成方法 | |
| Bedoya et al. | MOCVD of lanthanum oxides from La (tmhd) 3 and La (tmod) 3 precursors: a thermal and kinetic investigation | |
| EP0522866A1 (en) | Method and apparatus for producing oxide thin film | |
| JPH1067556A (ja) | Pb系ペロブスカイト型構造の強誘電体膜の成長方法 | |
| JP3013418B2 (ja) | 誘電体薄膜と薄膜デバイスとそれらの製造方法 | |
| US20230197443A1 (en) | Epitaxial strontium titanate on silicon | |
| JPH07268612A (ja) | 酸化物薄膜の作製方法 | |
| US6444265B1 (en) | Method for producing a titanium monophosphide layer and its use | |
| JPH0424922A (ja) | 高誘電率薄膜の形成方法及びその形成装置 | |
| JPH05251351A (ja) | 強誘電体薄膜の形成方法 | |
| JP2778941B2 (ja) | P.l.t.薄膜製造方法 | |
| JP4769638B2 (ja) | 原子層成長法 | |
| JP3111779B2 (ja) | 酸化物超電導薄膜の作製方法 | |
| JPH064520B2 (ja) | 酸化物薄膜の製造法 | |
| JP3292004B2 (ja) | ビスマス化合物の製造方法 | |
| JPH07309695A (ja) | チタン酸鉛及びチタン酸ジルコン酸鉛薄膜の製造方法 |