JPH1067769A - 天然抗菌剤 - Google Patents
天然抗菌剤Info
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- JPH1067769A JPH1067769A JP9157225A JP15722597A JPH1067769A JP H1067769 A JPH1067769 A JP H1067769A JP 9157225 A JP9157225 A JP 9157225A JP 15722597 A JP15722597 A JP 15722597A JP H1067769 A JPH1067769 A JP H1067769A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 クワ属植物樹皮の親水性有機溶媒抽出物
又は該抽出物から分離された新規フラボノイドを有効成
分とする抗菌剤、及び新規なフラボノイド化合物。 【効果】 本発明によれば、歯周病・虫歯の予防及び治
療、ならびに院内感染防止に有効で、かつ人体への安全
性が高い抗菌剤が提供される。
又は該抽出物から分離された新規フラボノイドを有効成
分とする抗菌剤、及び新規なフラボノイド化合物。 【効果】 本発明によれば、歯周病・虫歯の予防及び治
療、ならびに院内感染防止に有効で、かつ人体への安全
性が高い抗菌剤が提供される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クワ樹皮親水性有
機溶媒抽出物を有効成分として含有する抗菌剤、クワ樹
皮由来の抗菌作用を有し医薬として有用な新規化合物
(フラボノイド化合物)及びそれを有効成分として含有
する抗菌剤、詳しくは、歯周病菌・虫歯菌、及びMRS
A等の病原菌を抑制あるいは殺菌し、歯周病や虫歯の予
防及び治療、ならびに院内感染防止に有効な抗菌剤に関
する。
機溶媒抽出物を有効成分として含有する抗菌剤、クワ樹
皮由来の抗菌作用を有し医薬として有用な新規化合物
(フラボノイド化合物)及びそれを有効成分として含有
する抗菌剤、詳しくは、歯周病菌・虫歯菌、及びMRS
A等の病原菌を抑制あるいは殺菌し、歯周病や虫歯の予
防及び治療、ならびに院内感染防止に有効な抗菌剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】クワは用いる部位により、様々な薬効が
あると言われている。漢方では、クワの根の皮を桑白皮
と称し、消炎、利尿、鎮咳剤として咳嗽、喘息、浮腫、
排尿障害などの治療に用いる。また、葉を桑葉と称し
て、解熱、鎮咳、消炎剤として感冒、眼病、高血圧症等
の治療に用いる。果実は桑椹と称して、強壮、鎮静、補
血、止瀉剤として用いる。
あると言われている。漢方では、クワの根の皮を桑白皮
と称し、消炎、利尿、鎮咳剤として咳嗽、喘息、浮腫、
排尿障害などの治療に用いる。また、葉を桑葉と称し
て、解熱、鎮咳、消炎剤として感冒、眼病、高血圧症等
の治療に用いる。果実は桑椹と称して、強壮、鎮静、補
血、止瀉剤として用いる。
【0003】一方、現代薬理学では、クワ属植物、特に
その根皮である桑白皮について、そこから抽出される生
理活性物質に関する研究が数多くなされている。例え
ば、桑白皮のメタノールエキスの血圧下降作用や過血糖
降下作用、等が報告されている(特開昭57-144223、特
公昭53-44530)。
その根皮である桑白皮について、そこから抽出される生
理活性物質に関する研究が数多くなされている。例え
ば、桑白皮のメタノールエキスの血圧下降作用や過血糖
降下作用、等が報告されている(特開昭57-144223、特
公昭53-44530)。
【0004】最近では、桑白皮の抽出成分の抗菌活性に
ついて注目され、その研究も行われている(特公昭63-2
4489、特開平5-271085)。また、クワ植物中の抗菌活性
成分の研究が行われ、モラシンA&B[Tetrahedron Let
t., 797,(1978), Chem. Lett., 1239,(1978)] やクワノ
ンL(特公平1-49152)、クワノンJ(特公平2-182
4)、サンゲノンB(特開昭57-146718)が単離されてい
る。
ついて注目され、その研究も行われている(特公昭63-2
4489、特開平5-271085)。また、クワ植物中の抗菌活性
成分の研究が行われ、モラシンA&B[Tetrahedron Let
t., 797,(1978), Chem. Lett., 1239,(1978)] やクワノ
ンL(特公平1-49152)、クワノンJ(特公平2-182
4)、サンゲノンB(特開昭57-146718)が単離されてい
る。
【0005】さらに、この様な桑白皮の抗菌活性物質を
虫歯や歯周病に用いる研究も行われている。例えば、桑
白皮の親水性有機溶媒抽出物によるう食菌生育阻害作用
(特公昭63−24489)、グラム陰性菌に有効なク
ワノンL及びJ(特公平1−49152及び特公平2−
1824)、歯周病予防剤(特開平5−271085)
が報告されている。
虫歯や歯周病に用いる研究も行われている。例えば、桑
白皮の親水性有機溶媒抽出物によるう食菌生育阻害作用
(特公昭63−24489)、グラム陰性菌に有効なク
ワノンL及びJ(特公平1−49152及び特公平2−
1824)、歯周病予防剤(特開平5−271085)
が報告されている。
【0006】しかし、この様なクワに含まれる抗菌物質
の研究は、クワの根皮である桑白皮についてのみであ
り、他の部位に関する研究はあまり行われておらず、そ
の成分についての研究も行われていないのが現状であ
る。また、クワの桑白皮以外の部位に含まれる歯周病菌
や虫歯菌に効果的な抗菌剤の研究も行われていない。歯
周病はう食に匹敵する口腔内の二大疾患の一つであり、
いわゆる歯肉炎、歯周炎など歯周組織に起こる病気の総
称である。この歯周病の原因となる細菌としてはポルフ
ィロモナス・ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivali
s)がある。
の研究は、クワの根皮である桑白皮についてのみであ
り、他の部位に関する研究はあまり行われておらず、そ
の成分についての研究も行われていないのが現状であ
る。また、クワの桑白皮以外の部位に含まれる歯周病菌
や虫歯菌に効果的な抗菌剤の研究も行われていない。歯
周病はう食に匹敵する口腔内の二大疾患の一つであり、
いわゆる歯肉炎、歯周炎など歯周組織に起こる病気の総
称である。この歯周病の原因となる細菌としてはポルフ
ィロモナス・ジンジバリス菌(Porphyromonas gingivali
s)がある。
【0007】う食は一般的には虫歯と称され、この虫歯
の原因となる細菌としてはストレプトコッカス・ミュー
タンス菌(Streptococcus mutans)がある。従来、これら
の細菌に対する抗菌剤としては塩化セチルピリジニウム
等の合成抗菌剤やテトラサイクリン等の抗生物質が用い
られてきた。しかし、これらの抗菌剤の使用には大きな
問題がある。例えば、これらの抗菌剤を口内で長時間使
用し、嚥下すると、腸内細菌の菌叢を乱す等の人体に必
要な細菌を殺したり弱めたりする恐れがある。従って、
上記の歯周病菌や虫歯菌の病原菌に対してのみ抗菌性が
強く、他の微生物に対して抗菌性の低い、すなわち抗菌
スペクトルの狭い抗菌剤が望まれる。また、口内で長期
間使用することを考えた場合、安全性の観点から天然由
来の抗菌剤を用いることが好ましい。しかし、これま
で、歯周病菌や虫歯菌に対する天然由来の抗菌剤は十分
検討されていない。
の原因となる細菌としてはストレプトコッカス・ミュー
タンス菌(Streptococcus mutans)がある。従来、これら
の細菌に対する抗菌剤としては塩化セチルピリジニウム
等の合成抗菌剤やテトラサイクリン等の抗生物質が用い
られてきた。しかし、これらの抗菌剤の使用には大きな
問題がある。例えば、これらの抗菌剤を口内で長時間使
用し、嚥下すると、腸内細菌の菌叢を乱す等の人体に必
要な細菌を殺したり弱めたりする恐れがある。従って、
上記の歯周病菌や虫歯菌の病原菌に対してのみ抗菌性が
強く、他の微生物に対して抗菌性の低い、すなわち抗菌
スペクトルの狭い抗菌剤が望まれる。また、口内で長期
間使用することを考えた場合、安全性の観点から天然由
来の抗菌剤を用いることが好ましい。しかし、これま
で、歯周病菌や虫歯菌に対する天然由来の抗菌剤は十分
検討されていない。
【0008】一方、近年、医療施設における院内感染が
臨床上の大きな問題となっている。この原因となる微生
物は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(メチシリンレジ
スタント・スタフィロコッカス・アウレウス;MRS
A)であり、抗生物質や消毒剤に抵抗性を持つ多剤耐性
菌である。このため、MRSAに感染すると、抵抗力の
弱い人は体内からMRSAを排除することが難しくなる
ため、治療が困難となり症状も重篤となりやすい。ま
た、院内に感染が広まり出すと、これを抑えることはな
かなか難しい。
臨床上の大きな問題となっている。この原因となる微生
物は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(メチシリンレジ
スタント・スタフィロコッカス・アウレウス;MRS
A)であり、抗生物質や消毒剤に抵抗性を持つ多剤耐性
菌である。このため、MRSAに感染すると、抵抗力の
弱い人は体内からMRSAを排除することが難しくなる
ため、治療が困難となり症状も重篤となりやすい。ま
た、院内に感染が広まり出すと、これを抑えることはな
かなか難しい。
【0009】MRSAは、β−ラクタム系、マクロライ
ド系、アミノ配糖体系等の抗生物質に耐性を持ち、年々
多剤耐性の幅を広げるとともに、高度耐性化が進む傾向
にある。MRSAによる院内感染の防止のために「MR
SAガイドライン」が策定されているが、新しい作用機
作による抗菌剤、特に、天然由来の安全な抗菌剤の開発
が望まれるが、十分な検討には至っていない。
ド系、アミノ配糖体系等の抗生物質に耐性を持ち、年々
多剤耐性の幅を広げるとともに、高度耐性化が進む傾向
にある。MRSAによる院内感染の防止のために「MR
SAガイドライン」が策定されているが、新しい作用機
作による抗菌剤、特に、天然由来の安全な抗菌剤の開発
が望まれるが、十分な検討には至っていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、歯周
病菌・虫歯菌、およびMRSAに効果的で、かつ安全性
の高い天然物由来の成分を有効成分とする抗菌剤を提供
することにある。
病菌・虫歯菌、およびMRSAに効果的で、かつ安全性
の高い天然物由来の成分を有効成分とする抗菌剤を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ね、クワの各部位の抽出成分
の抗菌活性を詳細に検討した結果、クワ樹皮の親水性有
機溶媒抽出物が桑白皮の親水性有機溶剤抽出物よりも非
常に高い抗菌活性があることを見いだし、さらにこの親
水性有機溶媒抽出物から液体クロマトグラフィーによっ
て精製して得られた化合物が、歯周病菌、虫歯菌、およ
びMRSAに対してのみ強い抗菌活性があることを見い
だし、当該化合物を同定し新規フラボノイド化合物であ
ることを確認するとともに、これらを有効成分として含
有する抗菌剤として本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意研究を重ね、クワの各部位の抽出成分
の抗菌活性を詳細に検討した結果、クワ樹皮の親水性有
機溶媒抽出物が桑白皮の親水性有機溶剤抽出物よりも非
常に高い抗菌活性があることを見いだし、さらにこの親
水性有機溶媒抽出物から液体クロマトグラフィーによっ
て精製して得られた化合物が、歯周病菌、虫歯菌、およ
びMRSAに対してのみ強い抗菌活性があることを見い
だし、当該化合物を同定し新規フラボノイド化合物であ
ることを確認するとともに、これらを有効成分として含
有する抗菌剤として本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、クワ属植物樹皮の親
水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有する抗菌剤で
ある。さらに、本発明はクワ属植物樹皮を疎水性溶媒で
脱脂後、親水性有機溶媒で抽出する抗菌性物質の抽出方
法である。
水性有機溶媒抽出物を有効成分として含有する抗菌剤で
ある。さらに、本発明はクワ属植物樹皮を疎水性溶媒で
脱脂後、親水性有機溶媒で抽出する抗菌性物質の抽出方
法である。
【0013】さらに、本発明は式(VI)
【0014】
【化3】
【0015】で示されるフラボノイド化合物である。式
(VI)
(VI)
【0016】
【化4】
【0017】で示されるフラボノイド化合物であるを有
効成分とする抗菌剤である。
効成分とする抗菌剤である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の抗菌剤の有効成分は、クワ属植物樹皮の親水性
有機溶媒抽出物(以下、本抽出物という。)である。原
料となるクワ樹皮は、クワ属植物の樹皮であれば使用可
能で、例えばヤマグワ(Morus bombycis Koidz)、マグワ
(Morus alba L.)、ロソウ(Morus lhou Koidz)等の樹皮
を用いることが出来る。これらのクワ樹皮は単独の植物
で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いることも
できる。また、これらのクワ樹皮は適当な大きさに破砕
したり、粉末化して用いる。本抽出物は、クワ属植物樹
皮をトルエン等の疎水性溶媒で抽出、脱脂した後、低級
脂肪酸エステル、低級アルコール、エーテル、ケトンで
抽出し、減圧濃縮することにより得ることができる。
本発明の抗菌剤の有効成分は、クワ属植物樹皮の親水性
有機溶媒抽出物(以下、本抽出物という。)である。原
料となるクワ樹皮は、クワ属植物の樹皮であれば使用可
能で、例えばヤマグワ(Morus bombycis Koidz)、マグワ
(Morus alba L.)、ロソウ(Morus lhou Koidz)等の樹皮
を用いることが出来る。これらのクワ樹皮は単独の植物
で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いることも
できる。また、これらのクワ樹皮は適当な大きさに破砕
したり、粉末化して用いる。本抽出物は、クワ属植物樹
皮をトルエン等の疎水性溶媒で抽出、脱脂した後、低級
脂肪酸エステル、低級アルコール、エーテル、ケトンで
抽出し、減圧濃縮することにより得ることができる。
【0019】本発明の式(VI)で表されるフラボノイ
ド化合物(以下、本化合物という)は、クワ属植物の樹
皮より以下に述べる方法で得てもよく、また化学合成に
よっても得ることもできる。本化合物の製造方法の一例
として、クワ属植物の樹皮からの製造法を説明する。
ド化合物(以下、本化合物という)は、クワ属植物の樹
皮より以下に述べる方法で得てもよく、また化学合成に
よっても得ることもできる。本化合物の製造方法の一例
として、クワ属植物の樹皮からの製造法を説明する。
【0020】まず、原料となるクワ樹皮は、クワ属植物
の樹皮であれば使用可能で、ヤマグワ(Morus bombycis
Koidz)、マグワ(Morus alba L.)、ロソウ(Morus lhou K
oidz)等の樹皮を用いることが出来る。これらのクワ樹
皮は単独の植物で用いてもよく、2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。また、これらのクワ樹皮は適当
な大きさに破砕したり、粉末化して用いる。
の樹皮であれば使用可能で、ヤマグワ(Morus bombycis
Koidz)、マグワ(Morus alba L.)、ロソウ(Morus lhou K
oidz)等の樹皮を用いることが出来る。これらのクワ樹
皮は単独の植物で用いてもよく、2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。また、これらのクワ樹皮は適当
な大きさに破砕したり、粉末化して用いる。
【0021】本化合物は、クワ属植物樹皮をヘキサン等
の非極性溶媒で抽出、脱脂した後、低級脂肪酸エステ
ル、低級アルコール、エーテル、ケトンで抽出し、減圧
濃縮することによりクワ樹皮抽出物を得る。この様にし
て得た抽出物をセライト、フロリジル、シリカゲル等の
吸着カラムクロマトグラフィー、およびODS等の逆相
カラムクロマトグラフィーで粗生成物を得、さらにHP
LCにより精製することにより得ることができる。
の非極性溶媒で抽出、脱脂した後、低級脂肪酸エステ
ル、低級アルコール、エーテル、ケトンで抽出し、減圧
濃縮することによりクワ樹皮抽出物を得る。この様にし
て得た抽出物をセライト、フロリジル、シリカゲル等の
吸着カラムクロマトグラフィー、およびODS等の逆相
カラムクロマトグラフィーで粗生成物を得、さらにHP
LCにより精製することにより得ることができる。
【0022】抽出方法としては、一般に用いられる方法
でよく、例えば有機溶媒中に原料クワ樹皮を長時間浸漬
する方法、有機溶媒の沸点以下の温度で加温、撹拌しな
がら抽出を行い、濾過して抽出物を得る方法などがあ
る。脱脂工程に使用する疎水性有機溶媒としては、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水
素類、又はトルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、
又はジクロロメタン、クロロフォルム等のハロゲン化炭
化水素類が挙げられるが、抽出物の収率の点から、トル
エンが好ましい。
でよく、例えば有機溶媒中に原料クワ樹皮を長時間浸漬
する方法、有機溶媒の沸点以下の温度で加温、撹拌しな
がら抽出を行い、濾過して抽出物を得る方法などがあ
る。脱脂工程に使用する疎水性有機溶媒としては、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水
素類、又はトルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、
又はジクロロメタン、クロロフォルム等のハロゲン化炭
化水素類が挙げられるが、抽出物の収率の点から、トル
エンが好ましい。
【0023】抽出工程に使用する親水性有機溶媒として
は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪
酸エステル類、又はメタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、又はメチルエーテル、
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、又はアセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類が挙げられ、これらの親水性有機溶媒の混合溶媒
ならびに親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶媒も用いるこ
とが出来る。得られた抽出物の抗菌活性の点から、ジク
ロロメタン/メタノール(1:1)、酢酸エチル、アセ
トン、テトラヒドロフランが好ましく、酢酸エチルがさ
らに好ましい。
は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪
酸エステル類、又はメタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、又はメチルエーテル、
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、又はアセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類が挙げられ、これらの親水性有機溶媒の混合溶媒
ならびに親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶媒も用いるこ
とが出来る。得られた抽出物の抗菌活性の点から、ジク
ロロメタン/メタノール(1:1)、酢酸エチル、アセ
トン、テトラヒドロフランが好ましく、酢酸エチルがさ
らに好ましい。
【0024】また、上記抽出・分離操作中、脱脂工程を
省略することも可能であるが、高活性なクワ樹皮抽出物
を得るには、クワ樹皮を直接親水性有機溶媒で抽出する
よりも、疎水性有機溶媒で脱脂してから親水性有機溶媒
で抽出する態様が好ましい。クワ樹皮抽出物の抗菌活性
と収率を合わせて総合評価すると、抗菌活性が高く、抽
出物収率が高い方法は、脱脂時に用いる疎水性溶媒とし
てはトルエンが、抽出用溶媒としては酢酸エチルを組み
合わせる態様が最も優れている。
省略することも可能であるが、高活性なクワ樹皮抽出物
を得るには、クワ樹皮を直接親水性有機溶媒で抽出する
よりも、疎水性有機溶媒で脱脂してから親水性有機溶媒
で抽出する態様が好ましい。クワ樹皮抽出物の抗菌活性
と収率を合わせて総合評価すると、抗菌活性が高く、抽
出物収率が高い方法は、脱脂時に用いる疎水性溶媒とし
てはトルエンが、抽出用溶媒としては酢酸エチルを組み
合わせる態様が最も優れている。
【0025】上記のクワ樹皮親水性有機溶媒抽出物を、
さらに液体クロマトグラフィーによって精製すると、以
下の6種の化合物が同定され、これらの化合物が抽出物
中に活性成分として含まれることがわかる。
さらに液体クロマトグラフィーによって精製すると、以
下の6種の化合物が同定され、これらの化合物が抽出物
中に活性成分として含まれることがわかる。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】精製工程に使用するカラムクロマトグラフ
ィーとしては、セライト、フロリジル、シリカゲル等の
吸着クロマトグラフィーおよびODS等の逆相クロマト
グラフィーを用いることが出来る。セライトカラムクロ
マトグラフィーでは、セライトを充填したカラムを用
い、抽出物を吸着させ、ヘキサン−酢酸エチル混液等で
展開し、活性化合物を溶出分離する。また、フロリジル
クロマトグラフィーでは、フロリジルを充填したカラム
を用い、抽出物を吸着させ、ヘキサン−酢酸エチル混液
等で展開し、活性化合物を溶出分離する。また、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーでは、シリカゲルを充填
したカラムを用い、抽出物を吸着させ、ジクロロメタン
−メタノール混液等で活性化合物を溶出分離する。ここ
で用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、エチル
エーテル、酢酸エチル、アセトン、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、エタノール、イソプロパノール等を単独ま
たは混合して用いることが出来る。
ィーとしては、セライト、フロリジル、シリカゲル等の
吸着クロマトグラフィーおよびODS等の逆相クロマト
グラフィーを用いることが出来る。セライトカラムクロ
マトグラフィーでは、セライトを充填したカラムを用
い、抽出物を吸着させ、ヘキサン−酢酸エチル混液等で
展開し、活性化合物を溶出分離する。また、フロリジル
クロマトグラフィーでは、フロリジルを充填したカラム
を用い、抽出物を吸着させ、ヘキサン−酢酸エチル混液
等で展開し、活性化合物を溶出分離する。また、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーでは、シリカゲルを充填
したカラムを用い、抽出物を吸着させ、ジクロロメタン
−メタノール混液等で活性化合物を溶出分離する。ここ
で用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、エチル
エーテル、酢酸エチル、アセトン、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、エタノール、イソプロパノール等を単独ま
たは混合して用いることが出来る。
【0033】精製工程に使用するHPLCではODS、
オクチル、フェニル、シアノプロピル等の逆相系クロマ
ト充填剤やシリカゲル等の吸着系クロマト充填材を用い
ることが出来る。ODS−HPLCでは溶離液としてメ
タノール−蒸留水混液やアセトニトリル−蒸留水混液等
を用いる。上記の方法により得られた本抽出物及び本化
合物の抗菌作用はペーパーディスク法又は液体培地希釈
法を用いて、最小発育阻止濃度(MIC)を測定するこ
とにより評価することができる。
オクチル、フェニル、シアノプロピル等の逆相系クロマ
ト充填剤やシリカゲル等の吸着系クロマト充填材を用い
ることが出来る。ODS−HPLCでは溶離液としてメ
タノール−蒸留水混液やアセトニトリル−蒸留水混液等
を用いる。上記の方法により得られた本抽出物及び本化
合物の抗菌作用はペーパーディスク法又は液体培地希釈
法を用いて、最小発育阻止濃度(MIC)を測定するこ
とにより評価することができる。
【0034】本抽出物及び本化合物は特異な抗菌活性ス
ペクトルを有する。すなわち、本抽出物は歯周病菌ポル
フィロモナス・ジンジバリス及びアクチノバシラス・ア
クチノミセーテムコミタンス、ならびに虫歯菌ストレプ
トコッカス・ミュータンス及びストレプトコッカス・ソ
ブリナスに対する抗菌性が桑白皮抽出物よりも非常に優
れている。特に、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバ
リスに対する抗菌活性は、代表的な合成抗菌剤である塩
化セチルピリジニウムに匹敵する抗菌活性を有し、天然
由来の抗菌剤であるヒノキチオールよりも優れている。
一方、本抽出物は塩化セチルピリジニウムとは異なり、
代表的な腸内細菌である大腸菌エシエリヒア・コリに対
する抗菌活性は非常に弱く、抗菌スペクトルが狭い。
ペクトルを有する。すなわち、本抽出物は歯周病菌ポル
フィロモナス・ジンジバリス及びアクチノバシラス・ア
クチノミセーテムコミタンス、ならびに虫歯菌ストレプ
トコッカス・ミュータンス及びストレプトコッカス・ソ
ブリナスに対する抗菌性が桑白皮抽出物よりも非常に優
れている。特に、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバ
リスに対する抗菌活性は、代表的な合成抗菌剤である塩
化セチルピリジニウムに匹敵する抗菌活性を有し、天然
由来の抗菌剤であるヒノキチオールよりも優れている。
一方、本抽出物は塩化セチルピリジニウムとは異なり、
代表的な腸内細菌である大腸菌エシエリヒア・コリに対
する抗菌活性は非常に弱く、抗菌スペクトルが狭い。
【0035】したがって、本抽出物は、マイルドな効果
を有する天然物由来の抗菌性成分として医薬、医薬部外
品、食品添加物、動物薬、動物飼料添加物等に広く利用
でき、特に、歯周病・虫歯の予防及び治療剤として有用
である。具体的には、歯磨き、マウスウオッシュ、トロ
ーチ、チューインガム、キャンディー等に配合して利用
できる。
を有する天然物由来の抗菌性成分として医薬、医薬部外
品、食品添加物、動物薬、動物飼料添加物等に広く利用
でき、特に、歯周病・虫歯の予防及び治療剤として有用
である。具体的には、歯磨き、マウスウオッシュ、トロ
ーチ、チューインガム、キャンディー等に配合して利用
できる。
【0036】また、本抽出物は、院内感染の原因菌であ
るメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(メチシリンレジスタ
ント・スタフィロコッカス・アウレウス;MRSA)に
対する抗菌性も非常に優れており、抗MRSA剤として
用いられている抗生物質バンコマイシンに匹敵する。よ
って、本抽出物及び本化合物は抗MRSA剤として、院
内で使用するガーゼ、ベッドシーツ、、白衣、衣類、カ
ーテン等の繊維、布、不織布、紙の抗菌加工に利用でき
る。
るメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(メチシリンレジスタ
ント・スタフィロコッカス・アウレウス;MRSA)に
対する抗菌性も非常に優れており、抗MRSA剤として
用いられている抗生物質バンコマイシンに匹敵する。よ
って、本抽出物及び本化合物は抗MRSA剤として、院
内で使用するガーゼ、ベッドシーツ、、白衣、衣類、カ
ーテン等の繊維、布、不織布、紙の抗菌加工に利用でき
る。
【0037】本抽出物は、そのまま、あるいは濃縮した
もの、また乾燥させたもの等、いかなる状態のものでも
使用することができる。また、本抽出物は、天然物由来
であるので、人体に対する危険性がなく、安全性の面で
も問題はない。本抽出物及び本化合物を含有させた抗菌
剤の使用態様・剤型については、特に限定されることな
く、例えば、固形状、粉状、液状、ペースト状、粉末、
スプレー剤、ムース剤、錠剤等、用途に応じて多岐にわ
たって選択され、これらへの製剤化は常套的な方法によ
り行われる。
もの、また乾燥させたもの等、いかなる状態のものでも
使用することができる。また、本抽出物は、天然物由来
であるので、人体に対する危険性がなく、安全性の面で
も問題はない。本抽出物及び本化合物を含有させた抗菌
剤の使用態様・剤型については、特に限定されることな
く、例えば、固形状、粉状、液状、ペースト状、粉末、
スプレー剤、ムース剤、錠剤等、用途に応じて多岐にわ
たって選択され、これらへの製剤化は常套的な方法によ
り行われる。
【0038】本発明の抗菌剤中における有効成分の含有
量は、その使用態様・剤型により適宜変更しうるが、例
えば及び本化合物を有効成分とする場合は0.000005〜10
重量%、好ましくは0.00005 〜5重量%程度含有させる
ことが例示され、本化合物を有効成分とする場合は0.00
0001〜20重量%、好ましくは0.00001 〜10重量%程度含
有させることが例示される。この範囲の上限を越える
と、歯周病予防剤の香味に影響するので好ましくなく、
また下限を下回ると効果が得にくくなり望ましくない。
量は、その使用態様・剤型により適宜変更しうるが、例
えば及び本化合物を有効成分とする場合は0.000005〜10
重量%、好ましくは0.00005 〜5重量%程度含有させる
ことが例示され、本化合物を有効成分とする場合は0.00
0001〜20重量%、好ましくは0.00001 〜10重量%程度含
有させることが例示される。この範囲の上限を越える
と、歯周病予防剤の香味に影響するので好ましくなく、
また下限を下回ると効果が得にくくなり望ましくない。
【0039】本発明の抗菌剤によってその生育が抑制さ
れ、殺菌されうる微生物としては、歯周病菌である、ポ
ルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingiva
lis381)、アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミ
タンス (Actinobacillus actinomycetemcomitans Y4)、
虫歯菌である、ストレプトコッカス・ミュータンス(Str
eptococcus mutans GS-5)、ストレプトコッカス・ソブ
リナス(Streptococcus sobrinus OMZ 176)、院内感染
原因菌であるMRSA(Methicillin ResistantStaphylo
coccus aureus RIM 0310925) の他、スタフィロコッカ
ス・アウレウス(Staphylococcus aureus 209P IFO 1273
2)を挙げることができる。
れ、殺菌されうる微生物としては、歯周病菌である、ポ
ルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingiva
lis381)、アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミ
タンス (Actinobacillus actinomycetemcomitans Y4)、
虫歯菌である、ストレプトコッカス・ミュータンス(Str
eptococcus mutans GS-5)、ストレプトコッカス・ソブ
リナス(Streptococcus sobrinus OMZ 176)、院内感染
原因菌であるMRSA(Methicillin ResistantStaphylo
coccus aureus RIM 0310925) の他、スタフィロコッカ
ス・アウレウス(Staphylococcus aureus 209P IFO 1273
2)を挙げることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例、比較例、試験例により本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制限され
るものはない。 〔実施例1〕ヤマグワ(Morus bombycis Koidz)の樹皮を
乾燥し(乾燥重量800g)ジクロロメタン−メタノール
(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で3日間抽出した。抽
出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物I約40gを得た。
を具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制限され
るものはない。 〔実施例1〕ヤマグワ(Morus bombycis Koidz)の樹皮を
乾燥し(乾燥重量800g)ジクロロメタン−メタノール
(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で3日間抽出した。抽
出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物I約40gを得た。
【0041】〔実施例2〕実施例1と同様に、マグワ(M
orus alba L.) の樹皮を乾燥し(乾燥重量800g)ジク
ロロメタン−メタノール(1:1)混合溶媒3Lを用い室
温で3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽
出物II約40gを得た。
orus alba L.) の樹皮を乾燥し(乾燥重量800g)ジク
ロロメタン−メタノール(1:1)混合溶媒3Lを用い室
温で3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽
出物II約40gを得た。
【0042】〔実施例3〕ヤマグワ(Morus bombycis Ko
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)n−ヘキサン3L
で7日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3日
間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物III
約18gを得た。
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)n−ヘキサン3L
で7日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3日
間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物III
約18gを得た。
【0043】〔実施例4〕実施例3と同様にヤマグワ(M
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、ジクロロ
メタン−メタノール(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で
3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物
IV約22gを得た。
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、ジクロロ
メタン−メタノール(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で
3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物
IV約22gを得た。
【0044】〔実施例5〕実施例3と同様にヤマグワ(M
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、アセトン3
Lを用い室温で3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を
留去し、抽出物V約19gを得た。
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、アセトン3
Lを用い室温で3日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を
留去し、抽出物V約19gを得た。
【0045】〔実施例6〕実施例3と同様にヤマグワ(M
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、テトラヒ
ドロフラン3Lを用い室温で3日間抽出した。抽出液は減
圧下溶媒を留去し、抽出物VI約18gを得た。
orus bombycis Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750
g)n−ヘキサン3L で7日間室温で脱脂後、テトラヒ
ドロフラン3Lを用い室温で3日間抽出した。抽出液は減
圧下溶媒を留去し、抽出物VI約18gを得た。
【0046】〔実施例7〕ヤマグワ(Morus bombycis Ko
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量900g)n−ヘキサン3L
で7日間室温で脱脂後、次にトルエン3Lを用い室温で3
日間抽出した。さらに、 酢酸エチル3Lを用い室温で3
日間抽出した。トルエン抽出液は減圧下溶媒を留去し、
トルエン抽出物約5gを得た。同様に酢酸エチル抽出液
は減圧下溶媒を留去し抽出物VII約18gを得た。
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量900g)n−ヘキサン3L
で7日間室温で脱脂後、次にトルエン3Lを用い室温で3
日間抽出した。さらに、 酢酸エチル3Lを用い室温で3
日間抽出した。トルエン抽出液は減圧下溶媒を留去し、
トルエン抽出物約5gを得た。同様に酢酸エチル抽出液
は減圧下溶媒を留去し抽出物VII約18gを得た。
【0047】〔実施例8〕ヤマグワ(Morus bombycis Ko
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)トルエン3L で3
日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3日間抽
出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物VIII約15
gを得た。
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)トルエン3L で3
日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3日間抽
出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物VIII約15
gを得た。
【0048】〔実施例9〕ヤマグワ(Morus bombycis Ko
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)ジクロロメタン3
L で3日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3
日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物IX
約12gを得た。
idz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量750g)ジクロロメタン3
L で3日間室温で脱脂後、酢酸エチル3Lを用い室温で3
日間抽出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物IX
約12gを得た。
【0049】〔比較例〕実施例1と同様に、市販の桑白
皮を乾燥し(乾燥重量500g)ジクロロメタン−メタノ
ール(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で3日間抽出し
た。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物X約26gを得
た。
皮を乾燥し(乾燥重量500g)ジクロロメタン−メタノ
ール(1:1)混合溶媒3Lを用い室温で3日間抽出し
た。抽出液は減圧下溶媒を留去し、抽出物X約26gを得
た。
【0050】〔参考例1〕実施例で得られた各抽出物に
対する抗菌活性試験に用いた12種の微生物、及びその
培養条件は表1に示す通りである。
対する抗菌活性試験に用いた12種の微生物、及びその
培養条件は表1に示す通りである。
【0051】
【表1】
【0052】〔試験例1〕 抗菌作用の測定(ペーパー
ディスク法) (1) 試験微生物 本試験に用いた微生物は次に示した4種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingi
valis) ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mut
ans) ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobri
nus) スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aure
us)
ディスク法) (1) 試験微生物 本試験に用いた微生物は次に示した4種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingi
valis) ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mut
ans) ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobri
nus) スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aure
us)
【0053】(2) 試験方法 抗菌作用の測定法として歯周病菌を含む各種微生物に対
する抗菌活性を、ペーパーディスク法により評価した。
すなわち、試料を1000μg、100μg、10μgの3水準
を含むメタノール溶液を含浸後乾燥した円形濾紙片(直
径8mm)を各試料につき3枚調製し、上記の微生物を均一
に接種した寒天平板上におき、37℃で24時間培養した。
培養後、濾紙の周囲に微生物が繁殖しない阻止円が形成
される最小試料濾紙を調べた。抗菌作用は10μgで阻止
円ができた場合+++、100μgの場合++、1000μg
の場合+、阻止円ができない場合を−として評価した。
する抗菌活性を、ペーパーディスク法により評価した。
すなわち、試料を1000μg、100μg、10μgの3水準
を含むメタノール溶液を含浸後乾燥した円形濾紙片(直
径8mm)を各試料につき3枚調製し、上記の微生物を均一
に接種した寒天平板上におき、37℃で24時間培養した。
培養後、濾紙の周囲に微生物が繁殖しない阻止円が形成
される最小試料濾紙を調べた。抗菌作用は10μgで阻止
円ができた場合+++、100μgの場合++、1000μg
の場合+、阻止円ができない場合を−として評価した。
【0054】実施例1及び2で得られたヤマグワ樹皮抽
出物I及びマグワ樹皮抽出物IIについて抗菌作用を測定
した結果を表2に示した。また、比較例で得られた桑白
皮抽出物X、ならびに陽性コントロールとして合成抗菌
剤塩化セチルピリジニウム(CPC)、抗生物質テトラ
サイクリン(TC)、天然抗菌剤ヒノキチオール(H)
も同様に抗菌作用を測定し、併せて表2に示した。
出物I及びマグワ樹皮抽出物IIについて抗菌作用を測定
した結果を表2に示した。また、比較例で得られた桑白
皮抽出物X、ならびに陽性コントロールとして合成抗菌
剤塩化セチルピリジニウム(CPC)、抗生物質テトラ
サイクリン(TC)、天然抗菌剤ヒノキチオール(H)
も同様に抗菌作用を測定し、併せて表2に示した。
【0055】
【表2】
【0056】表2に示したように、ヤマグワ樹皮抽出物
I及びマグワ樹皮抽出物IIは、4種の微生物に対して桑
白皮抽出物Xよりも非常に強い抗菌活性がある。特に、
歯周病菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)に対する
抗菌性が優れており、市販の抗菌剤と同程度の抗菌活性
を有することが分かる。
I及びマグワ樹皮抽出物IIは、4種の微生物に対して桑
白皮抽出物Xよりも非常に強い抗菌活性がある。特に、
歯周病菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)に対する
抗菌性が優れており、市販の抗菌剤と同程度の抗菌活性
を有することが分かる。
【0057】〔試験例2〕 抗菌作用の測定(液体培地
希釈法) (1) 試験微生物 本試験に用いた微生物は次に示した12種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingi
valis) アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタンス(Act
inobacillus actinomycetemcomitans) ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mut
ans) ストレフ゜トコッカス・ソフ゛リナス(Streptococcus sobrinus ) スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aure
us) メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス (Meth
icillin Resistant St aphylococcus aureus=MRSA) エシエリヒア・コリ(Esherichia coli) シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida) バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis) アースロバクター・グロビフォルミス(Arthrobacter gl
obiformis) アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger) ペニシリウム・シトリナム(Penicillium citrinum)
希釈法) (1) 試験微生物 本試験に用いた微生物は次に示した12種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingi
valis) アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタンス(Act
inobacillus actinomycetemcomitans) ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mut
ans) ストレフ゜トコッカス・ソフ゛リナス(Streptococcus sobrinus ) スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aure
us) メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス (Meth
icillin Resistant St aphylococcus aureus=MRSA) エシエリヒア・コリ(Esherichia coli) シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida) バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis) アースロバクター・グロビフォルミス(Arthrobacter gl
obiformis) アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger) ペニシリウム・シトリナム(Penicillium citrinum)
【0058】(2) 試験方法 抗菌作用の測定法として歯周病菌を含む各種微生物に対
する最小発育阻止濃度(MIC)を、液体培地希釈法により
求めた。すなわち、上記の12種の微生物を培養し、細菌
については菌数約1x108個/mLに、真菌については胞
子数約1x106個/mLに調製した。次に、試料濃度2500
〜0.2μg/mLのメタノール溶液各50μLを、上記菌
懸濁液1mLに加え最終試料濃度を125〜0.01μg/m
L とした。この菌懸濁液を前記表1に示す培養条件で
培養した後、菌の発育の有無を肉眼で観察した。発育が
認められない最小濃度(μg/mL)をMICとした。
する最小発育阻止濃度(MIC)を、液体培地希釈法により
求めた。すなわち、上記の12種の微生物を培養し、細菌
については菌数約1x108個/mLに、真菌については胞
子数約1x106個/mLに調製した。次に、試料濃度2500
〜0.2μg/mLのメタノール溶液各50μLを、上記菌
懸濁液1mLに加え最終試料濃度を125〜0.01μg/m
L とした。この菌懸濁液を前記表1に示す培養条件で
培養した後、菌の発育の有無を肉眼で観察した。発育が
認められない最小濃度(μg/mL)をMICとした。
【0059】実施例1、2、3で得られたクワ樹皮抽出物
I,II,IIIについてMICの結果を表3に示した。また、
比較例で得られた桑白皮抽出物、ならびに陽性コントロ
ールとして合成抗菌剤塩化セチルピリジニウム(CP
C)、抗生物質テトラサイクリン(TC)、天然抗菌剤
ヒノキチオール(H)も同様にMICを測定し、併せて
表3に示した。
I,II,IIIについてMICの結果を表3に示した。また、
比較例で得られた桑白皮抽出物、ならびに陽性コントロ
ールとして合成抗菌剤塩化セチルピリジニウム(CP
C)、抗生物質テトラサイクリン(TC)、天然抗菌剤
ヒノキチオール(H)も同様にMICを測定し、併せて
表3に示した。
【0060】
【表3】
【0061】表3に示したようにヤマグワ樹皮抽出物I,
III及びマグワ樹皮抽出物IIは12種の微生物に対し
て、特異な抗菌活性スペクトルを示す。すなわち、上記
各抽出物は、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリス
及びアクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタン
ス、ならびに虫歯菌ストレプトコッカス・ミュータンス
及びストレプトコッカス・ソルビナスに対する抗菌性が
桑白皮抽出物よりも非常に優れていることが分かる。特
に、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリスに対する
抗菌活性は、合成抗菌剤に匹敵する抗菌活性を有するこ
とが分かる。一方、代表的な腸内細菌である大腸菌エシ
エリヒア・コリに対する抗菌活性は非常に弱く、抗菌ス
ペクトルが狭い。
III及びマグワ樹皮抽出物IIは12種の微生物に対し
て、特異な抗菌活性スペクトルを示す。すなわち、上記
各抽出物は、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリス
及びアクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタン
ス、ならびに虫歯菌ストレプトコッカス・ミュータンス
及びストレプトコッカス・ソルビナスに対する抗菌性が
桑白皮抽出物よりも非常に優れていることが分かる。特
に、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリスに対する
抗菌活性は、合成抗菌剤に匹敵する抗菌活性を有するこ
とが分かる。一方、代表的な腸内細菌である大腸菌エシ
エリヒア・コリに対する抗菌活性は非常に弱く、抗菌ス
ペクトルが狭い。
【0062】〔試験例3〕 抽出法の検討 実施例1〜9の各抽出法により得られたクワ樹皮抽出物
I〜IXの抗菌活性を測定した。また、親水性有機溶媒抽
出によるクワ樹皮抽出物の収率についても抗菌活性と合
わせ検討し、最適な抽出法を評価した。試験例2と同様
に抽出物の抗菌作用は液体培地希釈法を用い、歯周病菌
ポルフィロモナス・ジンジバリスに対する最小発育阻止
濃度(MIC)を求めた。
I〜IXの抗菌活性を測定した。また、親水性有機溶媒抽
出によるクワ樹皮抽出物の収率についても抗菌活性と合
わせ検討し、最適な抽出法を評価した。試験例2と同様
に抽出物の抗菌作用は液体培地希釈法を用い、歯周病菌
ポルフィロモナス・ジンジバリスに対する最小発育阻止
濃度(MIC)を求めた。
【0063】実施例1〜9で得られたクワ樹皮抽出物I
〜IXについてMICの結果を表4に示した。また、比較
例で得られた桑白皮抽出物、ならびに陽性コントロール
として合成抗菌剤塩化セチルピリジニウム(CPC)及
びバンコマイシン(VCM)のMICの結果も併せて表
4に示した。
〜IXについてMICの結果を表4に示した。また、比較
例で得られた桑白皮抽出物、ならびに陽性コントロール
として合成抗菌剤塩化セチルピリジニウム(CPC)及
びバンコマイシン(VCM)のMICの結果も併せて表
4に示した。
【0064】
【表4】
【0065】表4に示したようにヤマグワ樹皮抽出物I
〜IXの中で抗菌活性MICが高い順はVII=VIII>IX>III
>IV=V=VI>Iとなり、クワ樹皮を直接親水性有機溶媒
で抽出するよりも、疎水性有機溶媒で脱脂してから親水
性有機溶媒で抽出することにより、高活性なクワ樹皮抽
出物が得られる。脱脂用疎水性溶媒の違いにより得られ
る抽出物の抗菌活性を比較すると、トルエン=ジクロロ
メタン>ヘキサンの順となる。抽出物の収率を考慮する
とトルエンが最も良い。
〜IXの中で抗菌活性MICが高い順はVII=VIII>IX>III
>IV=V=VI>Iとなり、クワ樹皮を直接親水性有機溶媒
で抽出するよりも、疎水性有機溶媒で脱脂してから親水
性有機溶媒で抽出することにより、高活性なクワ樹皮抽
出物が得られる。脱脂用疎水性溶媒の違いにより得られ
る抽出物の抗菌活性を比較すると、トルエン=ジクロロ
メタン>ヘキサンの順となる。抽出物の収率を考慮する
とトルエンが最も良い。
【0066】抽出用の親水性溶媒を比較すると、ジクロ
ロメタン/メタノール(1:1)、酢酸エチル、アセト
ン、テトラヒドロフランによる差はあまりなかったが、
酢酸エチル抽出物の抗菌活性が高かった。従って、クワ
樹皮抽出物の抗菌活性と収率を合わせて総合評価する
と、抗菌活性が高く、抽出物収率が高い方法は、脱脂時
に用いる疎水性溶媒としてはトルエンが、抽出用溶媒と
しては酢酸エチルが最も優れていることが分かる。
ロメタン/メタノール(1:1)、酢酸エチル、アセト
ン、テトラヒドロフランによる差はあまりなかったが、
酢酸エチル抽出物の抗菌活性が高かった。従って、クワ
樹皮抽出物の抗菌活性と収率を合わせて総合評価する
と、抗菌活性が高く、抽出物収率が高い方法は、脱脂時
に用いる疎水性溶媒としてはトルエンが、抽出用溶媒と
しては酢酸エチルが最も優れていることが分かる。
【0067】〔実施例10〕ヤマグワ(Morus bombycis
Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量800g)n−ヘキサ
ンで7日間室温で脱脂後、酢酸エチルで3日間室温で抽
出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、酢酸抽出物約1
8gを得た。次に、酢酸エチル抽出物を再度酢酸エチル
に溶解後、セライトに吸着させた。さらに、ヘプタンを
加え減圧下濃縮を繰り返し、酢酸エチルを共沸により除
いた。セライトを入れたカラムに上記の抽出物を吸着さ
せたセライトを加えた。このセライトカラムに、最初は
n−ヘキサンを次に酢酸エチルを流し、成分を分画し
た。酢酸エチルで溶出した画分を減圧下濃縮し、酢酸エ
チル画分12.7gを得た。
Koidz)の樹皮を乾燥し(乾燥重量800g)n−ヘキサ
ンで7日間室温で脱脂後、酢酸エチルで3日間室温で抽
出した。抽出液は減圧下溶媒を留去し、酢酸抽出物約1
8gを得た。次に、酢酸エチル抽出物を再度酢酸エチル
に溶解後、セライトに吸着させた。さらに、ヘプタンを
加え減圧下濃縮を繰り返し、酢酸エチルを共沸により除
いた。セライトを入れたカラムに上記の抽出物を吸着さ
せたセライトを加えた。このセライトカラムに、最初は
n−ヘキサンを次に酢酸エチルを流し、成分を分画し
た。酢酸エチルで溶出した画分を減圧下濃縮し、酢酸エ
チル画分12.7gを得た。
【0068】次に、酢酸エチル画分をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン−
メタノール系で溶出した。ジクロロメタン/メタノール
=85/15で溶出した画分を、ODS−HPLCに付し、
メタノール−蒸留水=85/15で分取し、化合物(VI)を
2.5g(樹皮中含有率0.31%)得た。この化合物の理化
学的性質は、次の通りである。
たカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン−
メタノール系で溶出した。ジクロロメタン/メタノール
=85/15で溶出した画分を、ODS−HPLCに付し、
メタノール−蒸留水=85/15で分取し、化合物(VI)を
2.5g(樹皮中含有率0.31%)得た。この化合物の理化
学的性質は、次の通りである。
【0069】旋光度:[ α ]D 25=−288,7° 分子量:m/z 286(EI-MS)、 分子式:C17H18O4 UV(λmax MeOH):288nm(ε=30300) IR(νmax KBr):3296, 2944, 2924, 1649, 1595, 151
6, 1428, 1374, 1344, 1305, 1270, 1246, 1156, 1089,
974, 834, 796cm-1 1 H-NMR(δdmso-d6, 70℃):1.57(3H, s), 1.58(3H,
s), 1.64(3H, s), 1.67(3H, s), 2.00(2H), 2.0-2.1(3
H), 2.41(1H, m), 2.54(1H, brd, J=15.4), 3.02(1H, d
d, J=20.2, 13.2), 3.09(2H), 3.48(1H, m), 4.19(1H,
brd, J=10.0), 4.75(1H, m), 5.03(1H, brt, J=7.1),
5.17(1H, m), 5.18(1H, brs), 5.43(1H,m), 5.75(1H,
m), 5.95(1H,dd, J=8.3, 2.4), 6.10(1H, brd, J=10.
5), 6.11(1H, d, J=2.2), 6.25(1H, dd, J=8.2, 2.2),
6.32(1H, d, J=2.2), 6.73(1H, d, J=8.3),7.11(1H, d,
J=8.5), 7.43(1H, d, J=9.0), 8.56(1H, s), 8.76(1H,
s), 9.11(1H, s), 9.31(1H, s), 9.91(1H, s), 13.16
(1H, s)ppm13 C-NMR(δdmso-d6, 70℃):17.20, 17.21, 20.85,
24.9, 25.08, 25.70, 35.3, 36.49, 36.57, 39.0, 41.0
8, 45.0, 73.0, 94.0, 102.37, 102.64, 105.77,105.9
3, 106.25, 108.45, 113.07, 113.98, 115.40, 120.46,
122.2, 123.69,123.74, 124.0, 127.6, 129.05, 129.1
3, 129.65, 130.06, 135.01, 155.22, 155.25, 155.67,
158.18, 160.89, 160.89, 161.08, 161.51, 161.53, 1
96.3, 208.28 ppm
6, 1428, 1374, 1344, 1305, 1270, 1246, 1156, 1089,
974, 834, 796cm-1 1 H-NMR(δdmso-d6, 70℃):1.57(3H, s), 1.58(3H,
s), 1.64(3H, s), 1.67(3H, s), 2.00(2H), 2.0-2.1(3
H), 2.41(1H, m), 2.54(1H, brd, J=15.4), 3.02(1H, d
d, J=20.2, 13.2), 3.09(2H), 3.48(1H, m), 4.19(1H,
brd, J=10.0), 4.75(1H, m), 5.03(1H, brt, J=7.1),
5.17(1H, m), 5.18(1H, brs), 5.43(1H,m), 5.75(1H,
m), 5.95(1H,dd, J=8.3, 2.4), 6.10(1H, brd, J=10.
5), 6.11(1H, d, J=2.2), 6.25(1H, dd, J=8.2, 2.2),
6.32(1H, d, J=2.2), 6.73(1H, d, J=8.3),7.11(1H, d,
J=8.5), 7.43(1H, d, J=9.0), 8.56(1H, s), 8.76(1H,
s), 9.11(1H, s), 9.31(1H, s), 9.91(1H, s), 13.16
(1H, s)ppm13 C-NMR(δdmso-d6, 70℃):17.20, 17.21, 20.85,
24.9, 25.08, 25.70, 35.3, 36.49, 36.57, 39.0, 41.0
8, 45.0, 73.0, 94.0, 102.37, 102.64, 105.77,105.9
3, 106.25, 108.45, 113.07, 113.98, 115.40, 120.46,
122.2, 123.69,123.74, 124.0, 127.6, 129.05, 129.1
3, 129.65, 130.06, 135.01, 155.22, 155.25, 155.67,
158.18, 160.89, 160.89, 161.08, 161.51, 161.53, 1
96.3, 208.28 ppm
【0070】〔参考例2〕実施例10で得られた各化合
物に対する抗菌活性試験に用いた12種の微生物、及び
その培養法は表5に示す通りである。
物に対する抗菌活性試験に用いた12種の微生物、及び
その培養法は表5に示す通りである。
【0071】
【表5】
【0072】〔試験例4〕抗菌作用の測定(液体培地希
釈法) (1)試験微生物 本試験に用いた微生物は次ぎに示した12種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス (Porphyromonas ging
ivalis) アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタンス(Act
inobacillusactinomycetemcomitans) ストレプトコッカス・ミュータンス (Streptococcus mu
tans) ストレプトコッカス・ソブリナス (Streptococcus sobr
inus) スタフィロコッカス・アウレウス (Staphylococcusaure
us) MRSA ( Methicillin ResistantStaphylococcusaure
us) エシエリヒア・コリ (Esherichiacoli) シュードモナス・プチダ (Pseudomonas putida) バチルス・ズブチリス (Bacillussubtilis)アースロハ゛クター・ク゛ロヒ゛フォルミス (Arthrobacterglobiformis) アスペルギルス・ニガー (Aspergillus niger) ペニシリウム・シトリナム (Penicillium citrinum)
釈法) (1)試験微生物 本試験に用いた微生物は次ぎに示した12種である。 微生物名 ポルフィロモナス・ジンジバリス (Porphyromonas ging
ivalis) アクチノバシラス・アクチノミセーテムコミタンス(Act
inobacillusactinomycetemcomitans) ストレプトコッカス・ミュータンス (Streptococcus mu
tans) ストレプトコッカス・ソブリナス (Streptococcus sobr
inus) スタフィロコッカス・アウレウス (Staphylococcusaure
us) MRSA ( Methicillin ResistantStaphylococcusaure
us) エシエリヒア・コリ (Esherichiacoli) シュードモナス・プチダ (Pseudomonas putida) バチルス・ズブチリス (Bacillussubtilis)アースロハ゛クター・ク゛ロヒ゛フォルミス (Arthrobacterglobiformis) アスペルギルス・ニガー (Aspergillus niger) ペニシリウム・シトリナム (Penicillium citrinum)
【0073】(2)試験方法 抗菌作用の測定法として歯周病菌を含む各種微生物に対
する最小発育阻止濃度(MIC)を、液体培地希釈法により
求めた。すなわち、上記の12種の微生物を培養し、細菌
については菌数約1x108個/mLに、真菌については胞
子数約1x106個/mLに調製した。次に、試料濃度2500
〜0.2μg/mLのメタノール溶液各50μLを、上記菌
懸濁液1mLに加え最終試料濃度を125〜0.01μg/m
Lとした。この菌懸濁液を表5に示す培養条件で培養し
た後、菌の発育の有無を肉眼で観察した。発育が認めら
れない最小濃度(μg/mL)をMICとした。
する最小発育阻止濃度(MIC)を、液体培地希釈法により
求めた。すなわち、上記の12種の微生物を培養し、細菌
については菌数約1x108個/mLに、真菌については胞
子数約1x106個/mLに調製した。次に、試料濃度2500
〜0.2μg/mLのメタノール溶液各50μLを、上記菌
懸濁液1mLに加え最終試料濃度を125〜0.01μg/m
Lとした。この菌懸濁液を表5に示す培養条件で培養し
た後、菌の発育の有無を肉眼で観察した。発育が認めら
れない最小濃度(μg/mL)をMICとした。
【0074】実施例10で得られた抗菌性化合物VIに
ついてMICの結果を表2実施例に示した。また、同時
に陽性コントロールとして合成抗菌剤塩化セチルピリジ
ニウム(CPC)、抗生物質テトラサイクリン(T
C)、天然抗菌剤ヒノキチオール(H)も同様にMIC
を測定し、併せて表6に示した。
ついてMICの結果を表2実施例に示した。また、同時
に陽性コントロールとして合成抗菌剤塩化セチルピリジ
ニウム(CPC)、抗生物質テトラサイクリン(T
C)、天然抗菌剤ヒノキチオール(H)も同様にMIC
を測定し、併せて表6に示した。
【0075】
【表6】
【0076】表6に示したごとく実施例である本化合物
VIは比較例である市販の抗菌剤と比べて抗菌力が強
く、且つ、特異な抗菌活性スペクトルを有し、歯周病菌
や虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)に対す
る抗菌性は高いが他の微生物類に対しては抗菌活性が弱
い。このことは、抗菌活性スペクトルが狭い、人体に安
全性の高い抗菌剤であることを示している。
VIは比較例である市販の抗菌剤と比べて抗菌力が強
く、且つ、特異な抗菌活性スペクトルを有し、歯周病菌
や虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)に対す
る抗菌性は高いが他の微生物類に対しては抗菌活性が弱
い。このことは、抗菌活性スペクトルが狭い、人体に安
全性の高い抗菌剤であることを示している。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、歯周病・虫歯の予防及
び治療、ならびに院内感染防止に有効で、かつ人体への
安全性が高い抗菌剤が提供される。
び治療、ならびに院内感染防止に有効で、かつ人体への
安全性が高い抗菌剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 307/80 C07D 307/80 493/04 106 493/04 106A
Claims (8)
- 【請求項1】 クワ属植物樹皮の親水性有機溶媒抽出物
を有効成分として含有する抗菌剤。 - 【請求項2】 ポルフィロモナス・ジンジバリス、アク
チノバシラス・アクチノミセーテムコミタンス、ストレ
プトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・ソ
ブリナスのいずれかから選ばれる歯周病菌又は虫歯菌に
有効な請求項1記載の抗菌剤。 - 【請求項3】 メチシリンレジスタント・スタフィロコ
ッカス・アウレウス(MRSA)に対して有効な請求項
1記載の抗菌剤。 - 【請求項4】 クワ属植物樹皮を疎水性溶媒で脱脂後、
親水性有機溶媒で抽出する抗菌性物質の抽出方法。 - 【請求項5】 脱脂に使用する疎水性溶媒が、炭化水素
類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類のいずれ
かである請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 抽出に使用する親水性有機溶媒が、低級
脂肪酸エステル類、低級アルコール類、エーテル類、ケ
トン類、もしくはこれらの親水性有機溶媒、またはこれ
らの親水性有機溶媒と疎水性溶媒の混合溶媒のいずれか
である請求項4記載の方法。 - 【請求項7】 式(VI) 【化1】 で示されるフラボノイド化合物。
- 【請求項8】 式(VI) 【化2】 で示されるフラボノイド化合物を有効成分とする抗菌
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9157225A JPH1067769A (ja) | 1996-06-17 | 1997-06-13 | 天然抗菌剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15583096 | 1996-06-17 | ||
| JP8-155830 | 1996-06-17 | ||
| JP9157225A JPH1067769A (ja) | 1996-06-17 | 1997-06-13 | 天然抗菌剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067769A true JPH1067769A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=26483741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9157225A Pending JPH1067769A (ja) | 1996-06-17 | 1997-06-13 | 天然抗菌剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1067769A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010150231A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Medical & Pharmaceutical Industry Technology & Development Center | 鎮咳組成物およびその作製方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9157225A patent/JPH1067769A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010150231A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Medical & Pharmaceutical Industry Technology & Development Center | 鎮咳組成物およびその作製方法 |
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