JPH1070221A - 電子電気機器用放熱部材 - Google Patents

電子電気機器用放熱部材

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JPH1070221A
JPH1070221A JP8225738A JP22573896A JPH1070221A JP H1070221 A JPH1070221 A JP H1070221A JP 8225738 A JP8225738 A JP 8225738A JP 22573896 A JP22573896 A JP 22573896A JP H1070221 A JPH1070221 A JP H1070221A
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JP
Japan
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filler
metal material
volume
thermal conductivity
maximum length
Prior art date
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Pending
Application number
JP8225738A
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English (en)
Inventor
Masato Asai
真人 浅井
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の熱膨張係数が得られ、放熱性に優れ、
加工性に富み廉価な電子電気機器用放熱部材を提供す
る。 【解決手段】 Cフィラーが JIS規定の炭素鋼成分組成
のFe基金属材料中に無指向に分散して含有され、前記C
フィラーの熱伝導率が 150W/m・K以上であり、前記
Cフィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf と
の比 [Vc/Vf]が0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導
率、単位W/m・K)であり、前記Cフィラーが、その
最大長さLとその最大長さ方向における最大断面積Sと
の間に1430×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足
する。 【効果】 CフィラーをFe基金属材料中に無指向に分散
させた複合体からなるので、CフィラーとFe基金属材料
との体積比を適当に選定することにより、任意の熱膨張
係数が得られる。又強度と放熱性に優れ、更に加工性に
富み廉価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子である
SiやGaAsチップ、又は電子電気機器用筐体に用いられる
アルミナ(Al2O3) 等の熱膨張に合せてその熱膨張係数を
任意に制御でき、且つ放熱性、加工性に優れた廉価な電
子電気機器用放熱部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置のヒートシンク材や基
板等の電子電気機器用放熱部材には、SiやGaAs等の半導
体素子と同等の熱膨張係数を有し、且つ耐熱性に優れる
42アロイ(Fe-Ni系合金) 等が用いられてきた。しかし、
近年、パッケージ内の高密度集積化が進むにつれ、前記
42アロイでは十分な放熱性が得られないという問題が生
じた。そこで、Cu/W 、Cu/Mo等の複合材や、BeO 、Al
N 等のセラミックス材等の耐熱性と放熱性を兼備する材
料が開発された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の複合材やセラミ
ックス材は、硬質の為基板等の製品に加工するのが困難
で生産性に劣り高価であった。そこで、前記欠点を改善
するものとしてFeNi合金とCu を用いた放熱基板が提案
されたが(特開平3-173166号公報等)、熱膨張係数と放
熱性の点で不十分であった。又特開昭52-53720号公報に
は、熱膨張係数を制御したCu/C繊維系材料が開示されて
いる。このものは、炭化物生成元素を添加してCuマトリ
ックスとC繊維との接合性を高めて熱疲労特性を向上さ
せている。しかし、近年の半導体素子の大パワー化に伴
い発熱と冷却の熱サイクル条件は益々苛酷になり、熱疲
労破壊を完全に抑制することは困難になってきている。
又このものは、炭化物生成元素の固溶により熱伝導率
(放熱性)が低下するという欠点を有している。本発明
は、任意の熱膨張係数が得られ、強度及び放熱性に優
れ、加工性に富み廉価な電子電気機器用放熱部材の提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
Cフィラーが JIS規定の炭素鋼成分組成のFe基金属材料
中に無指向に分散して含有され、前記Cフィラーの熱伝
導率が 150W/m・K以上であり、前記Cフィラーの体
積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf との比 [Vc/Vf]
が 0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導率、単位W/m・
K)であり、前記Cフィラーが、その最大長さLとその
最大長さ方向における最大断面積Sとの間に1430×103
>L2/S> 3.3×103 の関係式を満足することを特徴と
する電子電気機器用放熱部材である。
【0005】請求項2記載の発明は、Cフィラーが JIS
規定の合金鋼成分組成のFe基金属材料中に無指向に分散
して含有され、前記Cフィラーの熱伝導率が 150W/m
・K以上であり、前記Cフィラーの体積Vc と前記Fe基
金属材料の体積Vf との比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:
Cフィラーの熱伝導率、単位W/m・K)であり、前記
Cフィラーが、その最大長さLとその最大長さ方向にお
ける最大断面積Sとの間に1430×103 >L2/S> 3.3×
103 の関係式を満足することを特徴とする電子電気機器
用放熱部材である。
【0006】請求項3記載の発明は、Cフィラーが JIS
規定の純鉄成分組成のFe基金属材料中に無指向に分散し
て含有され、前記Cフィラーの熱伝導率が 150W/m・
K以上であり、前記Cフィラーの体積Vc と前記Fe基金
属材料の体積Vf との比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:C
フィラーの熱伝導率、単位W/m・K)であり、前記C
フィラーが、その最大長さLとその最大長さ方向におけ
る最大断面積Sとの間に1430×103 >L2/S> 3.3×10
3 の関係式を満足することを特徴とする電子電気機器用
放熱部材である。
【0007】請求項4記載の発明は、Cフィラーが JIS
規定の電解鉄成分組成のFe基金属材料中に無指向に分散
して含有され、前記Cフィラーの熱伝導率が 150W/m
・K以上であり、前記Cフィラーの体積Vc と前記Fe基
金属材料の体積Vf との比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:
Cフィラーの熱伝導率、単位W/m・K)であり、前記
Cフィラーが、その最大長さLとその最大長さ方向にお
ける最大断面積Sとの間に1430×103 >L2/S> 3.3×
103 の関係式を満足することを特徴とする電子電気機器
用放熱部材である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の電子電気機器用放熱部材
は、Fe基金属材料中にCフィラーを無指向に分散含有さ
せるとともに、 C元素を含むFe基金属材料の固溶体を形
成させたり、又Fe基金属材料中の炭化物生成元素と反応
させて炭化物を生成させて、Fe基金属材料とCフィラー
とを広範囲に接合したものである。このように、本発明
の放熱部材はFe基金属材料とCフィラーとが広範囲に接
合したものなので苛酷な熱サイクル下でも熱疲労破壊を
起こすようなことがない。対して従来のCu/C繊維系材料
では界面強度が弱く、耐熱サイクル性が低い。この放熱
部材は、Fe基金属材料とCフィラーとの体積比を適宜選
定することにより、所望の熱膨張係数、及び十分な強度
と放熱性とが得られるものである。
【0009】本発明の放熱部材において、Fe基金属材料
は放熱部材の強度を保持する。又Cフィラーは熱膨張係
数が低く、且つ高弾性なので、Fe基金属材料の熱膨張を
抑止する。放熱部材の熱膨張係数は、用いるCフィラー
の種類により、又Fe基金属材料とCフィラーの体積比を
変化させることにより任意に制御できる。尚、前記熱膨
張係数は、Fe基金属材料の種類によってもある程度変化
させ得る。又Cフィラーは高熱伝導性なので、部材の放
熱性を高める。更にFe基金属材料及びCフィラーは、W/
Cuや Mo/Cu等の金属複合材やセラミックス材に比べて軟
質であり、切削加工等が容易に行え低コストである。
尚、本発明において、Fe基金属材料中にCフィラーを無
指向に分散させるということは、Fe基金属材料中にCフ
ィラーをランダムにして分散させるということである。
従って本発明の放熱部材は、熱膨張係数や強度等におい
て異方性が少ない。
【0010】本発明の放熱部材において、前記放熱部材
におけるCフィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体
積Vf との比 [Vc/Vf]を 0.5〜70/k(k:Cフィラーの
熱伝導率、単位W/m・K)に規定した理由は、0.5 を
超えるとCフィラーの量が多くなって成形が困難にな
り、70/k未満ではCフィラーの量が少なくなって熱伝導
性が低下して所望の放熱性が得られなくなる為である。
【0011】本発明の放熱部材において、Fe基金属材料
には JIS規格で規定されている、炭素鋼 (鉄と炭素の合
金で炭素含有量が通常0.02〜2wt%)、合金鋼(Al,Mn,W,N
i,Cr,Co,Cu,Pb,Si等の元素を添加して特性向上を図った
鋼) 、純鉄(炭素その他の不純物元素が非常に少ない
鉄)、電解鉄(鉄塩水溶液の電解によって得られた鉄)
等が使用できる。これらは比較的安価に入手でき放熱部
材のコスト低減に有用である。
【0012】本発明の放熱部材において、Cフィラーに
は、ひも状、繊維状、ウィスカー状等任意の形状のもの
が使用できる。Cフィラーの熱伝導率を 150W/m・K
以上に規定した理由は、通常放熱部材に要求される 100
W/m・K程度の熱伝導率を達成するのに必要な為であ
る。Cフィラーの最大長さLとその最大長さ方向におけ
る最大断面積S(L、Sについては図1を参照)とが14
30×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足するよう
に規定した理由は、Cフィラーの長さが最大断面積Sに
対して長すぎる場合(細長すぎる場合)はFe基金属材料
との混合性は向上するが、高弾性特性を利用した熱膨張
係数の制御力は見込めず、又Cフィラーの長さが最大断
面積Sに対して短すぎる場合(球状に近い場合)はFe基
金属材料との混合性や結合性及び部材の均質性等が低下
する為である。このようなCフィラーの形状に関する規
定は、多くの実験を基に明らかにしたものである。
【0013】本発明の放熱部材の製造は、例えば、Fe基
金属材料粉体と所定形状のCフィラーとを所定比率で混
合し、この混合体に有機又は無機バインダーを添加して
混練し、この混練体を射出成形機にて板、棒等の所定形
状に成形し、この成形体を仕上げ加工する方法により行
われる。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 (実施例1)各種のFe基金属材料とCフィラーとを、種
々の混合比率で混合し、これに有機バインダー(アクリ
ル−EVA−ワックス系バインダー)を20vol%添加して
混練し、これを金属射出成形機を用いて50mmφ×20mmの
成形体とし、これを窒素雰囲気中で 200℃に加熱して脱
バインダー処理を行い、次いで真空焼結炉内で 600℃に
加熱し、これを仕上げ加工して放熱部材を製造した。
【0015】得られた放熱部材について、熱膨張係数、
熱伝導率、熱疲労特性、加工性、熱信頼性を調査した。
比較の為、金属射出成形法で製造したW10wt%Cu材、焼結
法により製造したAlN材、溶解鋳造法により製造したFe4
2wt%Ni 合金(42アロイ)、及び特開平3-173166号公報
に開示されたのと同じ方法で製造したFe-36 wt% Ni/25w
t%Cu 材についても同様の調査を行った。結果を表1、
2に示す。尚、熱膨張係数は、20〜200 ℃の温度範囲で
TMA(Thermal Mechanical Analysis)装置を用いて測定し
た。熱伝導率は、25℃の温度においてレーザー・フラッ
シュ法を用いて測定した。熱疲労特性は、JIS-0025に基
づき、−40〜125 ℃の範囲での熱サイクル試験を行い、
放熱部材の外観を観察した。亀裂や割れのあるものを×
と表示した。加工性は、超硬刃による供試材の切削速度
を測定して評価した。本発明例品のNo.1の切削速度を1
としたときの比較値で表示した。
【0016】
【表1】 (注)♭:[Vc/Vf]、 *:単位μm、 #:単位W/m・K。
【0017】
【表2】 (注)♭:[Vc/Vf]、 *:単位μm、 #:単位W/m・K。
【0018】表1より明らかなように、本発明例品 (N
o.1〜7)は、熱膨張係数及び熱伝導率(放熱性)が、従
来品(No.13〜16) と同等で半導体素子搭載用基板等とし
て十分な性能を備えている。又通常の超硬刃を用いた切
削加工では、従来品より格段に速く切削できた。熱サイ
クル試験でも亀裂や割れは発生しなかった。他方、比較
例品のNo.8はCフィラーの体積比が大き過ぎて成形でき
なかった。No.9はCフィラーが少な過ぎて熱膨張係数が
増加し、又部材の熱伝導率が低下した。No.10 はCフィ
ラーの熱伝導率が小さかった為部材の熱伝導率が低下し
た。No.11,12はCフィラーの形状が本発明の規定外の為
熱膨張係数が若干増加し、又熱サイクル試験で亀裂が生
じた。
【0019】(実施例2)実施例1で用いた本発明例品
のNo.1と比較例品のNo.8,9の放熱部材を、ヒーターを内
蔵したSi製筐体にAgろう付けし、前記ヒーターをON/
OFF通電して熱サイクル試験を行った。 その結果、
比較例品のNo.8,9は、早い時期に、筐体からろう付け部
にかけて亀裂が生じたが、本発明のNo.1では長期間、亀
裂等が生じず、半導体素子搭載用基板として高い信頼性
が実証された。
【0020】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子電気
機器用放熱部材は、CフィラーをFe基金属材料中に無指
向に分散させ含有させた複合体からなるので、Cフィラ
ーとFe基金属材料との体積比を適当に選定することによ
り、任意の熱膨張係数が得られる。又強度と放熱性に優
れ、更に加工性に富み廉価である。従って半導体素子搭
載用基板等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるCフィラーの形状例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
L Cフィラーの最大長さ S Cフィラーの最大長さ方向における最大断面積

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cフィラーが JIS規定の炭素鋼成分組成
    のFe基金属材料中に無指向に分散して含有され、前記C
    フィラーの熱伝導率が 150W/m・K以上であり、前記
    Cフィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf と
    の比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導
    率、単位W/m・K)であり、前記Cフィラーが、その
    最大長さLとその最大長さ方向における最大断面積Sと
    の間に1430×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足
    することを特徴とする電子電気機器用放熱部材。
  2. 【請求項2】 Cフィラーが JIS規定の合金鋼成分組成
    のFe基金属材料中に無指向に分散して含有され、前記C
    フィラーの熱伝導率が 150W/m・K以上であり、前記
    Cフィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf と
    の比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導
    率、単位W/m・K)であり、前記Cフィラーが、その
    最大長さLとその最大長さ方向における最大断面積Sと
    の間に1430×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足
    することを特徴とする電子電気機器用放熱部材。
  3. 【請求項3】 Cフィラーが JIS規定の純鉄成分組成の
    Fe基金属材料中に無指向に分散して含有され、前記Cフ
    ィラーの熱伝導率が 150W/m・K以上であり、前記C
    フィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf との
    比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導率、
    単位W/m・K)であり、前記Cフィラーが、その最大
    長さLとその最大長さ方向における最大断面積Sとの間
    に1430×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足する
    ことを特徴とする電子電気機器用放熱部材。
  4. 【請求項4】 Cフィラーが JIS規定の電解鉄成分組成
    のFe基金属材料中に無指向に分散して含有され、前記C
    フィラーの熱伝導率が 150W/m・K以上であり、前記
    Cフィラーの体積Vc と前記Fe基金属材料の体積Vf と
    の比 [Vc/Vf]が 0.5〜70/k(k:Cフィラーの熱伝導
    率、単位W/m・K)であり、前記Cフィラーが、その
    最大長さLとその最大長さ方向における最大断面積Sと
    の間に1430×103 >L2/S> 3.3×103 の関係式を満足
    することを特徴とする電子電気機器用放熱部材。
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