JPH1071471A - 溶接用トーチ - Google Patents

溶接用トーチ

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JPH1071471A
JPH1071471A JP24710196A JP24710196A JPH1071471A JP H1071471 A JPH1071471 A JP H1071471A JP 24710196 A JP24710196 A JP 24710196A JP 24710196 A JP24710196 A JP 24710196A JP H1071471 A JPH1071471 A JP H1071471A
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JP
Japan
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power supply
inclined hole
welding
welding wire
welding torch
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JP24710196A
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Inventor
Motoji Hotta
元司 堀田
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に生産性が良好で、溶接ワイヤに対する通
電動作を確実に成し得ると共に挿通動作の円滑化を図
り、これによってアーク溶接の性能向上を図った溶接用
トーチを提供すること。 【解決手段】 内部に溶接ワイヤを供給する挿通孔3a
が形成された給電チップ保持体3と、内部に挿通孔5a
を有すると共に溶接ワイヤに電力を供給する給電チップ
5とを備えた溶接用トーチ1において、給電チップ保持
体3の挿通孔3aと給電チップ5の挿通孔5aの相互間
に、各挿通孔3a,5aの中心軸方向に対して所定の傾
斜を有する傾斜孔7aが形成された傾斜孔ピース7を装
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接用トーチに係
り、特に自動化もしくは半自動化されたアーク溶接に使
用される溶接ワイヤ案内用の溶接用トーチに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスシールドアーク溶接にあっては、従
来より、タングステン電極を装備した非溶極式のティグ
(TIG:Tungsten Inert Gas)溶接と、溶接ワイヤ自
体を電極として用い、この溶接ワイヤを溶融しながらア
ーク溶接する溶極式のマグ(MAG:Metal Active Ga
s)溶接,同じく溶極式のミグ(MIG:Metal Inert G
as)溶接が、一般に知られている。
【0003】この内、溶極式のミグ溶接とマグ溶接は、
使用するシールドガスによって区別される溶接法であ
り、両者間には本質的な相違はない。このため、この種
の溶極式アーク溶接は、従来よりミグ・マグ溶接法と呼
ばれている。
【0004】図9にミグ・マグ溶接法の一例を示す。こ
の図9におけるミグ・マグ溶接法では、先ず、電極とし
て機能する溶接ワイヤ101が、モータ102によって
駆動される送給ローラ103によって給電チップ(溶接
用給電チップ装置)104内を通して母材105に向け
て連続的に送られる。そして、溶接ワイヤ101が、給
電チップ104内を通過する際に溶接機106からの電
流が当該溶接ワイヤ101に通電され、溶接ワイヤ10
1の先端部101Aと母材105との間にアークAc が
発生する。ここで、符号Ga はシールド用ガスの流れを
示す。
【0005】そして、このアークAc が熱源となって溶
接ワイヤ101の先端部101Aと母材105とを溶融
させ、溶けたワイヤ先端が溶滴となって母材105に移
行して溶融池105Aが形成される。この溶融池105
Aが冷却されて溶接金属105Bとなり、継手が完成す
る。
【0006】更に、給電チップ104の外側周囲を取り
囲んで溶接トーチ(シールドノズル部)107が装備さ
れ、ここからシールド用のガスGa が溶接箇所に向けて
噴射され、これによって、アークAc と溶融池105A
とが周囲の空気に触れないように遮蔽されるようになっ
ている。
【0007】一方、上記従来例にあっては、給電チップ
104における溶接ワイヤ101の繰り出しに際して、
同時に高密度電流を効率良く溶接ワイヤ101に印加し
なければならない。この場合、先端部からあまり離れた
位置に溶接ワイヤ101への通電箇所を設定すると、先
端部以外で溶接ワイヤ101が発熱して溶ける恐れがあ
る。このため、かかる発熱等を回避しつつ高密度電流を
効率良く且つ確実に溶接ワイヤ101に印加するため、
多くの場合、溶接箇所に近い給電チップ104部分で高
密度電流を溶接ワイヤ101に印加するように工夫され
ている。
【0008】ここで、上記給電チップ(溶接用給電チッ
プ装置)104部分の従来例を更に詳述する。
【0009】〔給電チップの従来例1〕図10(A),
(B)に示す給電チップ111は、中心軸上に溶接ワイ
ヤ挿通孔111aを備えた円筒状に形成され、図10
(A),(B)に示すように上端部に取り付け用のねじ
部111Aが設けられ、下端部周囲にはテーパ111B
が付された形状となっている。この場合、長さLは約4
0〜45〔mm〕に設定され、直径Dは約10〔mm〕
に設定されている。また、中央部の溶接ワイヤ挿通孔1
11aの直径は、挿通される溶接ワイヤ101の直径を
0 とすると、D0+α(α=0.2〜0.4〔m
m〕)となっている。
【0010】そして、実際の使用に際しては、図11に
示すように給電チップ保持体112に保持されて溶接ト
ーチ107内に装備され、又溶接ワイヤ101が溶接ワ
イヤ挿通孔111aに挿通され、しかる後、図9の状態
に設定されるようになっている。この図11において、
符号101Pは溶接ワイヤ101が湾曲され溶接ワイヤ
挿通孔111a内の内壁面に当接して形成される給電ポ
イントを示す。これにより、母材(図示略)との間でア
ークAc が発生し前述したようにアーク溶接が行われ
る。
【0011】しかしながら、この図10の従来例1にあ
っては、後述するように給電ポイントが一定せず、この
ため、溶接ワイヤ101への給電が断続的となるという
事態が生じていた。
【0012】〔給電チップの従来例2〕図12にこれを
示す。この図12に示す従来例(給電チップ121)
は、前述した図10ないし図11に於ける上記不都合を
改善するためのもので、特開昭64ー18582号公報
および実開昭62ー174785号公報に開示されてい
るように、板ばね121A及びネジ121Bを用いて、
溶接ワイヤ101を溶接ワイヤ挿通孔121aの内壁に
押し付けるという手法を採っている。符号121bはワ
イヤ押圧部材を示す。
【0013】このため、この図12における従来例にあ
っては、ワイヤ押圧部材121bの押圧作用によって給
電ポイント101Pを確実に形成し、これによって安定
した給電を継続し得るようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来例1または2にあっては、以下に示す不都合が
生じていた。
【0015】即ち、図10〜図11に示す従来例1にあ
っては、給電チップ111の溶接ワイヤ挿通孔111a
が、溶接ワイヤ101の直径より0.2〜0.4〔m
m〕程度大きく設定されていることから、連続溶接によ
ってワイヤ先端にズレ(中心位置から偏心)を生じ,同
時に振動によって溶接箇所からはずれ易く、このため、
ビードが蛇行するという不都合があった。
【0016】更に、例えば真っ直ぐの溶接ワイヤ101
を使用すると、溶接ワイヤ挿通孔111aが大きいため
給電ポイントが得にくくなり、通電が安定せず、このた
め不安定なアークを生じ、溶接欠陥(品質不良)を起こ
し易い。
【0017】また、図12に示す従来例2にあっては、
図10における不都合が改善されアーク溶接を安定した
状態で行うことが可能であるが、一方では、加工費が高
騰し、更に、板ばね121Aにより溶接ワイヤ101に
負荷された押し圧力に抗して溶接ワイヤ101に押し圧
力を加えるため、経時的に、ワイヤ押圧部材121bに
よる噛み込みが発生し、溶接ワイヤ101を円滑に押し
出すことができないという不都合が生じていた。
【0018】更に又、ワイヤ押圧部材121bに対する
噛み込みによって切り粉や切り屑等の異物が発生し、こ
れが溶接ワイヤ挿通孔121a内に蓄積して溶接ワイヤ
101の押し出し動作がかかる点においても阻害された
り、同時に摩擦の増加等も重なって溶接ワイヤ101が
座屈することがあった。また、溶接ワイヤ101が溶接
ワイヤ挿通孔121aの内壁に溶着し易い等のため、溶
接ワイヤ101の送出の円滑化が阻害され、時には溶接
ワイヤ101が不足して溶接箇所の品質低下をきたすと
いう不都合が生じていた。
【0019】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に生産性が良好で、溶接ワイヤに対する給
電動作を確実に成し得ると共に挿通動作の円滑化を図
り、これによってアーク溶接の性能向上を図った溶接用
トーチを提供することを、その目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、内部に溶接ワイヤを供給
する挿通孔が形成された給電チップ保持体と、内部に挿
通孔を有すると共に溶接ワイヤに電力を供給する給電チ
ップとを備えた溶接用トーチにおいて、給電チップ保持
体の挿通孔と給電チップの挿通孔との相互間に、挿通孔
の中心軸方向に対して所定の傾斜を有する傾斜孔が形成
された傾斜孔ピースを装備する、という構成を採ってい
る。
【0021】以上のように構成したことで、溶接ワイヤ
101はアーク溶接の進行とともに溶融消費されるた
め、その所定量が順次繰り出される。同時に溶接ワイヤ
101は多くの場合、その先端部がアークの発生位置の
変化に応じて偏心することになる。しかし、この時、溶
接ワイヤ101は、図1における各挿通孔3a,5aの
相互間に配設されている傾斜孔ピース7の傾斜孔7aを
貫通している。そして、この傾斜に沿って挿通方向が強
制的に僅かに偏向される。これにより、給電チップ5の
挿通孔5aの内周壁に確実に当接することとなる。
【0022】この結果、溶接ワイヤ101に何らかの外
力が加わった場合及び溶接ワイヤ自体の真直性が高い場
合でも、溶接ワイヤ101と給電チップ5との通電状態
が確実に維持される。また、傾斜孔ピース7に形成され
た傾斜孔7aの傾斜は、各挿通孔3a,5aに対して僅
かなものであるので、溶接ワイヤの繰り出しの際にも摩
擦抵抗とはならない。
【0023】請求項2記載の発明では、傾斜孔の傾斜角
θ°は、溶接ワイヤの直径をD0 ,傾斜孔の直径を
1 ,傾斜孔の長さをLとし、R=tan-1{(D1
0)/L}とした場合に、「0<θ°≦2.5R」の
関係を維持するように構成する、という手段を採ってい
る。
【0024】このため、この請求項2記載の発明では、
前述した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、溶
接ワイヤの直径及び傾斜孔の直径及び長さの関係から適
切に設定されるため、溶接ワイヤの繰り出しの際にも摩
擦抵抗とはならない。ここで、θ°が零度の場合には、
通常の給電チップと同じ効果となり、溶接ワイヤへの給
電性が向上しない。また、θ°が2.5R以上となる
と、摩擦抵抗が大きくなり、溶接ワイヤの座屈やアーク
停止が発生し、不適切となることが種々の実験から明ら
かになった。従って、上記したように、θ°は2.5R
以下が好ましい。
【0025】請求項3記載の発明では、傾斜孔ピースに
おいて、傾斜孔の内周壁を耐摩耗性の材料で構成すると
いう手段を採っている。このため、溶接ワイヤが傾斜孔
の一部分に継続的に接触している場合でも、傾斜孔の内
周壁が摩耗することなく、長期間にわたり連続的に溶接
作業することができる。
【0026】請求項4記載の発明では、傾斜孔ピースに
おいて、前記傾斜孔の傾斜角を調整可能に構成する、と
いう手段を採っている。このため、この請求項4記載の
発明では、溶接作業に際して溶接ワイヤの材質や直径に
応じて適切に傾斜孔の傾斜角を設定できる。また、同一
の溶接ワイヤを使用する場合でも、傾斜角を変更するこ
とで、給電チップに対する当接圧力を自由に制御でき
る。
【0027】請求項5記載の発明によれば、傾斜孔ピー
スの傾斜孔端面にテーパー座ぐりを形成したので、特に
溶接作業の準備に際して溶接ワイヤの挿通が容易とな
る。
【0028】請求項6記載の発明では、給電チップ保持
体を、円筒状の外筒体と、この外筒体の内部に配設され
る挿通孔を具備した案内チューブとにより構成するとい
う手段を採り、その他の構成は請求項1,2,3,4ま
たは5記載の発明と同様である。
【0029】請求項7記載の発明では、給電チップを前
記外筒体に直接固定するという構成を採り、その他の構
成は請求項6記載の発明と同様である。
【0030】請求項8記載の発明では、給電チップを前
記外筒体に所定のアダプタ部材を介して固定するという
構成を採り、その他の構成は請求項6記載の発明と同様
である。
【0031】請求項9記載の発明では、給電チップを前
記案内チューブに直接固定するという構成を採り、その
他の構成は請求項6記載の発明と同様である。
【0032】更に、請求項10記載の発明では、前記給
電チップを前記案内チューブに所定のアダプタ部材を介
して固定するという構成を採り、その他の構成は請求項
6記載の発明と同様である。
【0033】以上の請求項6,7,8,9または10記
載の発明によれば、従来より知られているインナーチュ
ーブ方式またはコンタクトチューブ方式の溶接用トーチ
に対する僅かの改良で本発明を適切に利用することがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0035】〔第1の実施形態〕図1に第1の実施形態
を示す。この図1において、溶接用トーチ1は、内部に
溶接ワイヤを供給する挿通孔3aが形成された給電チッ
プ保持体3と、内部に挿通孔5aを有すると共に溶接ワ
イヤに電力を供給する給電チップ5とを備えている。そ
して、溶接用トーチ1は、給電チップ保持体3と給電チ
ップ5の挿通孔3a,5aの相互間に、この挿通孔3
a,5aの中心軸方向に対して所定の傾斜を有する傾斜
孔7aが形成された傾斜孔ピース7を装備している。
【0036】以上を詳細に説明すると、先ず、給電チッ
プ保持体3は中空の円筒状の外筒体3Aと案内チューブ
9の二つの部材で構成されている。この案内チューブ9
は外筒体3Aの内部に配設されている。更に、案内チュ
ーブ9の内部には、溶接ワイヤを供給するための挿通孔
3aが形成されている。ここで、案内チューブ9の端部
の位置は、図1に示すように、外筒体3Aの端部より内
側(図中の上方)となっている。これは、後述する傾斜
孔ピース7を給電チップ保持体3の下方から挿入して内
部に固定するためである。また、この案内チューブは従
来のインナーチューブ方式の溶接用トーチと同様の方式
で、図中省略されている上方部で固定される。
【0037】また、外筒体3Aの端部の内周壁には、所
定の雌ネジ部11が形成されている。この雌ネジ部11
は、給電チップ保持体3の端部に対して後述する給電チ
ップ5をネジ込み固定するためのものである。そして、
これと同時に、傾斜孔ピース7を外筒体3A内に挿入で
きるように、十分なネジ径が確保されている。尚、外筒
体3Aと案内チューブ9を別体としたのは、製造の容易
性とワイヤ径の変更時の交換部品を安価にするためであ
る。即ち、案内チューブ9は、本実施形態では単なるパ
イプ部材で構成することができ、ワイヤ径変更時や破損
時にも低コストで交換できるものである。
【0038】次に、給電チップ5について説明する。こ
の給電チップ5は、円筒形に構成されており、内部に溶
接ワイヤを供給するための挿通孔5aが形成されてい
る。そして、この給電チップ5は、溶接ワイヤに対する
給電を行うと共に溶接ワイヤを溶接箇所に近接させるた
めのものであり、溶接用トーチ1の内側先端部に装着さ
れている。従って、図1に示すように、トーチボディ1
3の端部とほぼ同等の位置にワイヤ突出部15が位置す
るように構成されている。また、給電チップ5の他端部
には、所定の雄ネジ部が形成されている。この雄ネジ部
は、上述した外筒体3Aの端部に形成された雌ネジ部1
1に嵌合させるためのものである。
【0039】また、本実施形態では、案内チューブ9と
給電チップ5の内部に形成されているそれぞれの挿通孔
3a,5aの中心軸とは、図1に示すように、相互に略
同一直線上に位置決めされている。但し、本発明はこれ
に限定されるものではなく、両挿通孔3a,5aの中心
軸の位置がずれていても良いし、また、中心軸の方向が
相互に平行である必要もない。
【0040】次に傾斜孔ピース7について、図2に基づ
いて説明する。ここで、図2は、本実施形態にかかる溶
接用トーチ1の給電チップ保持体3と給電チップ5に溶
接ワイヤ101が挿通されている状態を示している。先
ず、傾斜孔ピース7は、円筒形に構成されており、内部
に所定の傾斜孔7aが形成されている。この傾斜孔7a
は、供給される溶接ワイヤ101の進行方向を僅かに偏
向させるためのものである。
【0041】傾斜孔7aの傾斜は、案内チューブ9及び
給電チップ5の挿通孔3a,5aの方向に対して所定の
角度となっている。即ち、傾斜孔7aの傾斜角θ°は、
溶接ワイヤ101の直径をD0 ,傾斜孔7aの直径をD
1 ,傾斜孔ピース7の長さをLとし、R=tan
-1{(D1−D0)/L}とした場合に、「0<θ°≦
2.5R」の関係を維持するように形成されている。本
実施形態では溶接ワイヤ101の直径D0 が1.2〔m
m〕 であり、傾斜孔の直径D1 が1.5〔mm〕、また傾
斜孔ピースの長さLは約5.7〔mm〕となっている。
そして、傾斜孔7aの各挿通孔3a,5aに対する傾き
は3〔°〕となっている。また、給電チップ5の挿通孔
5aの内径は約1.5〔mm〕,案内チューブ9の内径
は約2.5〔mm〕とした。
【0042】また、傾斜孔ピース7はセラミックスで構
成されている。これは、溶接ワイヤ101の移動に伴う
傾斜孔ピース7の内周壁7bの摩耗を防止するためであ
る。但し、傾斜孔ピース7の全体をセラミックスで構成
する必要は無く、例えば、傾斜孔7aの内周壁7bのみ
に耐摩耗性材料を配設するようにしても良い。また、内
周壁7b全体でなく、溶接ワイヤが主に接触する部位の
み耐摩耗性材料を配設するようにしてもよい。また、傾
斜孔ピース7の傾斜孔端部には、テーパー座ぐり7cが
施され、スタート時の溶接ワイヤの挿通を容易にしてい
る。また、給電チップ5及び案内チューブ9の端部にも
テーパー座ぐりが形成され、溶接ワイヤの移動に引っか
かりが生じないようになっている。
【0043】次に、本実施形態にかかる溶接用トーチ1
の組立方法について説明する。先ず、図1に示すよう
に、給電チップ保持体3を構成する案内チューブ9の先
端と外筒体3Aの先端内部に形成された空間に傾斜孔ピ
ース7を挿入する。この特、傾斜孔ピース7に形成され
た傾斜孔7aを、外筒体3A内の案内チューブ9に形成
された挿通孔3aに対向する向きに挿入する。そして、
傾斜孔ピース7を案内チューブ9の端面に当接させる。
【0044】そして、その後、給電チップ5の雄ネジ部
を外筒体3Aの雌ネジ部11にねじ込む。これにより、
給電チップ5の上端と傾斜孔ピース7の下端部とが当接
して、傾斜孔ピース7が外筒体3A内に固定される。最
後にトーチボディ13で給電チップ保持体3及び給電チ
ップ5を覆うことで、溶接用トーチ1が完成する。そし
て、溶接作業の準備の際に、図2に示すように、案内チ
ューブ9の挿通孔3aから傾斜孔ピース7の傾斜孔7a
を介して、給電チップ5の挿通孔5aに溶接ワイヤを挿
通させる。
【0045】次に、上記第1の実施形態の作用を図2に
基づいて説明する。
【0046】給電チップ保持体3を構成する案内チュー
ブ9と給電チップ5に囲まれて形成される挿通孔3a,
5aに溶接ワイヤ101を挿通し、給電チップ5のワイ
ヤ突出部15からアーク溶接に適した所定長さに突出さ
せ、しかるのち所定の溶接動作に移行する。
【0047】この場合、溶接ワイヤ101は、アーク溶
接の進行とともに溶融消費されるため、その所定量が順
次繰り出される。同時に溶接ワイヤ101は多くの場
合、その先端部がアークの発生位置の変化に応じて偏心
することになる。しかし、この時、溶接ワイヤ101は
各挿通孔3a,5aの相互間に配設されている傾斜孔ピ
ース7の傾斜孔7aを貫通している。このため、溶接ワ
イヤ101は、図2に示すように、挿通方向が僅かに偏
向され、給電チップ5の挿通孔5aの内周壁に確実に当
接することとなる。ここで、図2中の符号Pは、給電ポ
イントを示している。
【0048】この結果、溶接ワイヤ101に外力が加わ
って上記した偏心現象が生じた場合でも、溶接ワイヤ1
01と給電チップ5との通電状態が確実に維持される。
また、傾斜孔ピース7の傾斜孔7aにより溶接ワイヤの
通路はほぼ一定の位置に規制される。このため、給電チ
ップ5の挿通孔5aの内径内を不規則に振れることが無
くなるために、上記した偏心の程度も小さくなる。ま
た、傾斜孔ピース7に形成された傾斜孔7aの傾斜は、
各挿通孔3a,5aに対して僅かなものであるので、溶
接ワイヤ101の繰り出しの際にも摩擦抵抗とはならな
い。
【0049】ここで、図2における傾斜孔7aは、図中
の左斜め下方に向かって傾斜しているので、給電チップ
5の挿通孔5aの内周壁の左方と当接している。従っ
て、長期間の溶接作業によって給電チップ5の内周壁の
一部が摩耗した場合には、傾斜孔ピース7を水平方向に
回転させることで、当接する位置を変化させることがで
きる。例えば、傾斜孔ピース7を180〔°〕回転させ
ることによって、傾斜孔7aが右斜め下方に傾斜する。
これにより、挿通孔5aの内周壁の右方に当接すること
となる。尚、案内チューブ9の挿通孔3aの径が給電チ
ップ5の挿通孔5aの径より大きいのは、使用される溶
接ワイヤの径の変更があった場合でも、案内チューブ9
をそのまま使用できるようにするためである。
【0050】また、本実施形態にかかる溶接用トーチ1
と従来の溶接用トーチとを比較した結果を図3に示す。
本実施形態では、一例として、材質JIS・A5356
WYの溶接ワイヤ101の直径D0 を1.2〔mm〕と
し、傾斜孔7aの直径D1を1.5〔mm〕としてい
る。また、傾斜孔ピースの長さLは約5.7〔mm〕
で、挿通孔3aの内径が約2.5〔mm〕,挿通孔5a
の内径は1.5〔mm〕としている。そして、傾斜孔7
aの傾斜角度は3〔°〕としている。本実施形態につい
ての経過時間と溶接電流の関係を表すグラフを図3
(A)に示す。また、図3(B)は、従来例として上記
実施形態と同様の挿通孔径1.5〔mm〕を有する給電
チップと内径2.5〔mm〕の案内チューブを用い、上
記傾斜孔ピース7を用ず案内チューブと給電チップが当
接した状態の場合を示している。このとき、図3から明
らかなように、従来の溶接用トーチと比較して、溶接電
流の変動幅は30〔A〕(従来は100A)に低減され
ている。このことからも、本発明にかかる溶接用トーチ
1では、溶接ワイヤ101に対して安定した給電が行わ
れることがわかる。
【0051】〔第2の実施形態〕図4に第2の実施形態
を示す。この図4において、第1の実施形態と同様の構
成については同一の符号を付している。
【0052】本実施形態のものは、給電チップ保持体2
3の構造及びこれと給電チップ25との結合構造が第1
の実施形態と相違している。溶接用トーチ21は、内部
に溶接ワイヤを供給する挿通孔23aが形成された案内
チューブ9が配設された給電チップ保持体23と、内部
に挿通孔25aを有すると共に溶接ワイヤに電流を供給
する給電チップ25とを備えている。そして、給電チッ
プ保持体23の案内チューブ9と給電チップ25の挿通
孔23a,25aの相互間に、この挿通孔23aの中心
軸方向に対して所定の傾斜を有する傾斜孔7aが形成さ
れた傾斜孔ピース7及びアダプタ部材29を装備してい
る。
【0053】以上を詳細に説明すると、先ず、給電チッ
プ保持体23は中空の円筒状の外筒体3Aと、外筒体3
Aの筒内に嵌め込まれた案内チューブ9とで構成されて
いる。そして、その案内チューブ9の内部には、溶接ワ
イヤを供給するための挿通孔23aが形成されている。
また、給電チップ保持体23の外筒体3Aの下端部に
は、所定の雄ネジ部27が形成されている。この雄ネジ
部27は、給電チップ保持体23の端部に対してアダプ
タ部材29をネジ込み固定するためのものである。
【0054】次に、上記したアダプタ部材29について
説明する。このアダプタ部材29は、上記した給電チッ
プ保持体23と給電チップ25とを結合するために、両
者の相互間に配設されるものである。これと同時に、ア
ダプタ部材29は、所定の傾斜孔7aが形成された傾斜
孔ピース7を内部に担持する役割も併せ持っている。
【0055】アダプタ部材29の具体的な形状について
詳細に説明すると、アダプタ部材29はその外形が円筒
形状で構成されている。そして、その上端部は、上記し
た外筒体3Aの雄ネジ部27が嵌合されるための雌ネジ
部が形成されている。この雌ネジ部の更に下方には、傾
斜孔ピース7が設置固定されるための空間が形成されて
いる。また、アダプタ部材29の下端部には、給電チッ
プ25の雄ネジ部25bが嵌合されるための雌ネジ部が
形成されている。
【0056】次に、本実施形態にかかる溶接用トーチ2
1の組立方法について説明する。先ず、図4に示すよう
に、外筒体3Aと案内チューブ9が組み立てられた給電
チップ保持体23に、アダプタ部材29を外筒体3Aの
雄ネジ部27を利用して固定し、アダプタ部材29の空
間に傾斜孔ピース7を設置する。そして、給電チップ2
5の雄ネジ部25bをアダプタ部材29の雌ネジ部にネ
ジ込み固定する。最後にトーチボディ13で給電チップ
保持体23,アダプタ部材29及び給電チップ25を覆
うことで、溶接用トーチ21が完成する。
【0057】ここで、第1の実施形態との相違点は、案
内チューブ9が外筒体3Aに嵌め込まれている点と、ア
ダプタ部材29が用いられている点である。尚、アダプ
タ部材に形成される雌ネジは、傾斜孔ピースが配置され
る部分も通して連続して形成してもよい。
【0058】以上のように構成したことで、前述した図
1に示す第1の実施形態と同等の作用効果を有する。ま
たこれに加えて、傾斜孔ピース7を簡単に交換すること
ができるため、溶接ワイヤの直径や材質に適合した傾斜
角を有する傾斜孔ピースを適宜選択使用することができ
る。また、何らかの理由によって、傾斜孔ピース7が破
損した場合でも、これを容易に修復することができる。
【0059】〔第3の実施形態〕上記した第1及び第2
の実施形態は、外筒体に給電チップを固定するインナー
チューブタイプの溶接用トーチを用いたが、図5に示す
第3の実施形態では、コンタクトチューブタイプの溶接
用トーチに本発明を用いた例を示す。ここで、第1の実
施形態と同様の構成部分には同じ符号を用いて説明す
る。
【0060】先ず、符号21は溶接用トーチ全体で、符
号3Bは案内チューブであり外筒体23Aと共に給電チ
ップ保持体23を構成する。この例において、上記した
両実施例とは異なり、給電チップ25は外筒体23Aに
固定されず、案内チューブ3Bに固定される点である。
尚、案内チューブ3Bは外筒体23Aに固定されてい
る。また、符号29はアダプタ部材であり、案内チュー
ブ3Bと給電チップ25を第2の実施形態と同様に、間
に傾斜孔ピース7を挟んで固定するものである。他の点
は、第2の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略す
る。この例によれば、上記した実施形態の奏する効果に
加えて、従来のコンタクトチューブタイプの溶接用トー
チをほぼそのまま利用でき、市販のトーチに本発明を適
用することが容易である。
【0061】〔第4の実施形態〕図6及び図7に第4の
実施形態を示す。この第4の実施形態にかかる溶接用ト
ーチ31は、内部に溶接ワイヤを供給する挿通孔33a
が形成された給電チップ保持体33と、内部に挿通孔3
5aを有すると共に溶接ワイヤに溶接電流を供給する給
電チップ35とを備えている。また、給電チップ保持体
33は外筒体33Aと挿通孔33aが形成された案内チ
ューブ39とで構成されている。そして、溶接用トーチ
31は、給電チップ保持体33と給電チップ35の挿通
孔33a,35aの相互間に、円柱状の円柱状傾斜孔ピ
ース37を装備している。
【0062】以上を詳細に説明すると、先ず、給電チッ
プ保持体33は外筒体33Aと案内チューブ39で構成
されている。更に、案内チューブ39の内部には、溶接
ワイヤを供給するための挿通孔33aが形成されてい
る。ここで、案内チューブ39の下端部の位置は、図6
に示すように、外筒体33Aの端部より内側(図中の上
方)となっている。即ち、外筒体33Aの内部に形成さ
れた底部36に案内チューブ39の下端部が当接するよ
うになっている。
【0063】次に円柱状傾斜孔ピース37について説明
する。ここで、円柱状傾斜孔ピース37は、円柱形に構
成されている。そして、この円柱状傾斜孔ピース37
は、その円状断面の中心軸が挿通孔33a,35aの方
向と垂直となる方向に設置される。即ち、図6において
は紙面に対して垂直の方向に円柱状傾斜孔ピース37の
上面と下面が位置するようになっている。そして、円柱
状傾斜孔ピース37内部には、所定の貫通孔37aが形
成されている。この貫通孔37aは、給電チップ保持体
33の挿通孔33a側から供給される溶接ワイヤの進行
方向を僅かに変更させる第1から第3の実施形態におい
て示した傾斜孔を構成するためのものである。
【0064】また、外筒体33Aの内側の底部36の中
央領域は、上記した円柱状傾斜孔ピース37を回転可能
に挿入保持できるように、円筒状のピース保持孔36a
が形成されている。一方、案内チューブ39の下端部も
同様に円弧状のピース支持部36bが形成されている。
このため、円柱状傾斜孔ピース37は図6中の矢印32
の方向に回転できるようになっている。
【0065】また、円柱状傾斜孔ピース37のX−X線
水平断面を示す図7から判るように、円柱状傾斜孔ピー
ス37の一方端には所定の突起部37bが形成されてお
り、この突起部37bが外筒体33Aの外面に当接して
いる。そして、円柱状傾斜孔ピース37の他方の端部に
は、所定のバネ部材38aを介してボルト部材38bが
係合されている。また、円柱状傾斜孔ピース37の中央
部には、図7に示すように、溶接ワイヤを挿通させるた
めの貫通孔37aが形成されている。
【0066】次に、本実施形態における溶接用トーチ3
1の作用について説明する。ここで、図6は、円柱状傾
斜孔ピース37の貫通孔37aと給電チップ保持体33
の案内チューブ39に形成された挿通孔33a及び給電
チップ35の挿通孔35aの方向とが一致している場合
を記載している。しかし、実際に溶接ワイヤを挿入して
溶接作業を行う場合には、予め円柱状傾斜孔ピース37
を僅かに回転させ、挿通孔33a,35aの方向に対し
て所定の傾斜角をつける。傾斜角については、第1の実
施形態と同様にしても良い。
【0067】傾斜角が決定した場合には、ボルト部材3
8b(図7参照)を締め付けて円柱状傾斜孔ピース37
を固定する。このとき、円柱状傾斜孔ピース37に対し
てはバネ部材38aによる弾性力が加わるので、給電チ
ップ保持体33の外筒体33Aに対して適切に固定され
る。
【0068】円柱状傾斜孔ピース37の貫通孔37aを
通過した溶接ワイヤは、その傾斜に沿って方向が偏向さ
れ、給電チップ35の挿通孔35aと確実に当接する。
例えば、円柱状傾斜孔ピース37が矢印32の右側方向
に回転した状態に固定されている場合を考える。この場
合には、貫通孔37aが左側斜め下方に向くこととなる
ので、溶接ワイヤは挿通孔35aの左方の内周壁と当接
することとなる。
【0069】以上のように構成されたことで、給電チッ
プ35から溶接ワイヤへの給電が安定してなされる。こ
れと同時に、本溶接用トーチ31は、使用する溶接ワイ
ヤの材質や直径に応じて適切な傾斜角度を設定すること
ができる。特に、円柱状傾斜孔ピース37を、ボルト部
材38bを緩めることによって容易に傾斜角度を変更で
きるので、求められる溶接条件の変化に対して迅速且つ
柔軟に対応することができる。
【0070】〔第5の実施形態〕図8に第5の実施形態
を示す。この第5の実施形態にかかる溶接用トーチ41
は、内部に溶接ワイヤを供給する挿通孔43aが形成さ
れた給電チップ保持体43と、内部に挿通孔45aを有
すると共に溶接ワイヤに電力を供給する給電チップ45
とを備えている。そして、溶接用トーチ41は、給電チ
ップ保持体43と給電チップ45の挿通孔43a,45
aの相互間に、円柱状の円柱状傾斜孔ピース47及びア
ダプタ部材42を備えている。また、給電チップ保持体
43は外筒体43Aと挿通孔43aを形成した案内チュ
ーブ49とにより形成されている。
【0071】以上を詳細に説明すると、本実施形態で
は、上記したように給電チップ保持体43と給電チップ
45との相互間にアダプタ部材42が設けられている。
このアダプタ部材42は、給電チップ保持体43と対向
する側の内周壁に所定の雌ネジ部が形成されている。そ
して、このアダプタ部材42の内部には、円柱状傾斜孔
ピース47を挿入保持するためのピース保持孔46bが
円筒状に形成されている。一方、案内チューブ49及び
外筒体43Aの下端面にも円柱状傾斜孔ピース47を固
定するためのピース支持面46aが円弧状に構成されて
いる。このため、円柱状傾斜孔ピース47は、アダプタ
部材42と案内チューブ49及び外筒体43Aの相互間
で回転できるようになっている。尚、円柱状傾斜孔ピー
ス47は、アダプタ部材42を給電チップ保持体43に
固定した後に組み立てられる。
【0072】そして、その他の構成は第4の実施形態と
同様である。以上のように構成されたことで、第4の実
施形態の奏する効果に加えて、円柱状傾斜孔ピース47
及びアダプタ部材42を容易に取り外すことができ、溶
接ワイヤの直径や材質に適合した傾斜角を有する円柱状
傾斜孔ピース47を適宜選択使用することができる。ま
た、何らかの理由によって、円柱状傾斜孔ピース47が
破損したり、また摩耗したりした場合でも、これを容易
に修復することができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、溶接ワ
イヤ挿通孔の途中領域に挿通孔の方向に対して所定の傾
斜を有する傾斜孔が形成された傾斜孔ピースを配設し
た。このため、溶接ワイヤは傾斜孔によって常時給電チ
ップの挿通孔の内周壁に当接する。このため、給電チッ
プから溶接ワイヤに対する給電が確実に行われる、とい
う優れた効果を生じる。また、このため、挿通孔径を大
きくすることも可能となり、溶接ワイヤの挿通孔内への
詰まりを防止することができる。また、傾斜孔ピースに
より溶接ワイヤの通路がほぼ一定の位置に規制されるの
で、給電チップの挿通孔内を自由に振れることがなくな
り、給電チップ先端での溶接ワイヤの振れが抑制され、
良好なビードを得ることができる、という優れた効果を
生じる。
【0074】また、傾斜孔の傾斜角θ°を、溶接ワイヤ
の直径をD0 ,前記傾斜孔の直径をD1 ,前記傾斜孔の
長さをLとし、R=tan-1{(D1−D0)/L}とし
た場合に、「0<θ°≦2.5R」の関係を維持するよ
うにした。このため、溶接ワイヤに対して傾斜孔ピース
の傾斜が抵抗とならず、円滑に溶接ワイヤを繰り出すこ
とができる、という優れた効果を生じる。
【0075】また、傾斜孔ピースの傾斜孔に耐摩耗性材
料を使用することとしたので、長期間の溶接作業によっ
ても傾斜孔ピースの傾斜孔が摩耗せず、溶接作業効率を
向上させることができる、という優れた効果を生じる。
【0076】更に、傾斜孔の挿通孔に対する傾斜角を調
整可能に構成したので、異なる材質や異なる直径の溶接
ワイヤに対しても同じ溶接用トーチで柔軟に対応するこ
とができる、という優れた効果を生じる。また、同一の
溶接ワイヤを使用する場合でも、傾斜角を適切に変更す
ることができるので、溶接ワイヤの給電チップに対する
接触圧を積極的に制御でき、確実で且つ安定した給電が
可能となる、という優れた効果を生じる。加えて、給電
チップ保持体を外筒体と案内チューブにより形成し、案
内チューブに挿通孔を形成することにより、従来の溶接
用トーチに簡単な改良を加えることにより、本発明を利
用することができる、という優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す一部省略した縦
断面図である。
【図2】図1に開示した溶接用トーチの傾斜孔ピース部
分を拡大した縦断面図である。
【図3】図1に開示した溶接用トーチと従来の溶接用ト
ーチを用いた場合の溶接電流の変動を示す図であり、図
3(A)は本発明の溶接用トーチの場合を示し、図3
(B)は従来の溶接用トーチの場合を示す。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す一部省略した縦
断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す一部省略した縦
断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示す一部省略した縦
断面図である。
【図7】図6に開示した溶接用トーチのX−X線におけ
る横断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態を示す一部省略した縦
断面図である。
【図9】ミグ・マグ溶接法を示す説明図である。
【図10】図9内に開示された給電チップの従来例1を
示す図で、図10(A)は縦断面図、図10(B)は図
10(A)の底面図である。
【図11】図10における従来例1の使用状態を示す一
部省略した説明図である。
【図12】給電チップの従来例2を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 溶接用トーチ 3 給電チップ保持体 3A 外筒体 3a 挿通孔 5 給電チップ 5a 挿通孔 7 傾斜孔ピース 7a 傾斜孔 7b 内周壁 9 案内チューブ 101 溶接ワイヤ D0 溶接ワイヤ直径 D1 傾斜孔直径 L 傾斜孔ピース長さ θ 傾斜孔の傾斜角度

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に溶接ワイヤを供給する挿通孔が形
    成された給電チップ保持体と、内部に挿通孔を有すると
    共に溶接ワイヤに電力を供給する給電チップとを備えた
    溶接用トーチにおいて、 前記給電チップ保持体の挿通孔と前記給電チップの挿通
    孔との相互間に、前記各挿通孔の中心軸方向に対して所
    定の傾斜を有する傾斜孔が形成された傾斜孔ピースを装
    備することを特徴とした溶接用トーチ。
  2. 【請求項2】 前記傾斜孔の傾斜角θ°は、前記溶接ワ
    イヤの直径をD0 ,前記傾斜孔の直径をD1 ,前記傾斜
    孔ピースの長さをLとし、R=tan-1{(D1−D0
    /L}とした場合に、「0<θ°≦2.5R」の関係を
    維持した大きさであることを特徴とした請求項1記載の
    溶接用トーチ。
  3. 【請求項3】 前記傾斜孔ピースにおいて、傾斜孔の内
    周壁を耐摩耗性の材料で構成することを特徴とした請求
    項1または2記載の溶接用トーチ。
  4. 【請求項4】 前記傾斜孔ピースにおいて、前記傾斜孔
    の傾斜角を調整可能に構成することを特徴とした請求項
    1,2または3記載の溶接用トーチ。
  5. 【請求項5】 前記給電チップ保持体に形成される挿通
    孔と前記給電チップに形成される挿通孔を同一軸線上に
    構成し、前記傾斜孔ピースの傾斜孔端面にテーパー座ぐ
    りを形成することを特徴とした請求項1,2,3または
    4記載の溶接用トーチ。
  6. 【請求項6】 前記給電チップ保持体を、円筒状の外筒
    体と、この外筒体の内部に配設される挿通孔を具備した
    案内チューブとにより構成することを特徴とした請求項
    1,2,3,4または5記載の溶接用トーチ。
  7. 【請求項7】 前記給電チップを前記外筒体に直接固定
    することを特徴とした請求項6記載の溶接用トーチ。
  8. 【請求項8】 前記給電チップを前記外筒体に所定のア
    ダプタ部材を介して固定することを特徴とした請求項6
    記載の溶接用トーチ。
  9. 【請求項9】 前記給電チップを前記案内チューブに直
    接固定することを特徴とした請求項6記載の溶接用トー
    チ。
  10. 【請求項10】 前記給電チップを前記案内チューブに
    所定のアダプタ部材を介して固定することを特徴とした
    請求項6記載の溶接用トーチ。
JP24710196A 1996-08-29 1996-08-29 溶接用トーチ Withdrawn JPH1071471A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7381923B2 (en) 2001-11-07 2008-06-03 Migfast Pty Ltd Consumable electrode arc welding
JP2009518190A (ja) * 2005-12-12 2009-05-07 フロニウス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 溶接トーチ並びに溶接トーチ用末端部材および接触チューブ
JP2011235343A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Shinko Kiki Kk ガスシールドアーク用トーチの給電部

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