JPH1071668A - 無機質系化粧板及びその製造方法 - Google Patents

無機質系化粧板及びその製造方法

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JPH1071668A
JPH1071668A JP24861296A JP24861296A JPH1071668A JP H1071668 A JPH1071668 A JP H1071668A JP 24861296 A JP24861296 A JP 24861296A JP 24861296 A JP24861296 A JP 24861296A JP H1071668 A JPH1071668 A JP H1071668A
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JP24861296A
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Yoshiaki Horio
義明 堀尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用い
ても、剥離の発生が極めて少なく、また、耐熱性、耐防
火性を有し、耐汚染性、耐擦傷性等の表面物性にも優
れ、意匠性の面においては、深み感、立体感に優れた、
製造時の製品歩留り率の高い無機質系化粧板およびその
製造方法を提供することである。 【解決手段】 無機質系基材の表面にベースコート層を
介して、絵柄印刷層とトップコート層が順次積層された
無機質系化粧板において、前記トップコート層表面に凹
凸周期が1mm以上であり、凹凸高さが周期の1/10
以下であるなだらかな凹凸形状が形成された無機質系化
粧板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築内装材、特
に、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いられる
無機質系化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流し台、ガスコンロ等のキッチン
回りに用いられる無機質系化粧板としては、珪酸カルシ
ウム板、石綿スレート板、セメントスレート板等の無機
質系基材に、例えば、(1)印刷模様が形成された化粧
紙を貼着する方法、(2)直接無機質系基材に絵柄模様
を印刷する方法等によって絵柄模様を設けた後、該絵柄
模様の上から透明塗料を塗装し、表面保護層としたもの
が知られているが、(1)の場合は意匠性の面では良好
であるが、流し台やガスコンロ等のキッチン回りに用い
た場合、例えば流し台の回りでは耐水性に弱く化粧紙面
より剥離するという問題があり、またガスコンロ回りで
は耐熱性、耐防火性の点で異常が発生するという問題が
あり、(2)の場合は、印刷適性が悪く、細密な絵柄模
様の現出が困難で意匠性に劣るという欠点があった。
【0003】上記の欠点を解決するために、無機質系基
材の表面に絵柄模様を転写する方法等により絵柄模様を
設けた後、該絵柄模様の上から透明塗料を塗装し、表面
保護層としたものが用いられており、透明塗料として、
電離放射線硬化性樹脂を用いたものが耐汚染性、耐擦傷
性等の表面物性に優れたものとして利用されている。
【0004】しかし上記電離放射線硬化性樹脂を用いた
ものは、表面の仕上がりが平滑なために微細な異物や気
泡等の欠陥が目立ち、製品歩留りが悪くコストアップの
要因となっていた。また、表面を平滑にし、異物の付着
を防止する方法として、電離放射線硬化性樹脂液を塗装
後、表面に透明な電離放射線透過性シートを覆い、該電
離放射線透過性シート側から電離放射線を照射して電離
放射線硬化性樹脂を硬化する方法が用いられているが、
工程が増加するため生産効率が悪く、コスト高になると
いった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、流し台、ガスコンロ等のキッチン回りに用いても、
剥離の発生が極めて少なく、また、耐熱性、耐防火性を
有し、耐汚染性、耐擦傷性等の表面物性にも優れ、意匠
性の面においては、深み感、立体感に優れた、製造時の
製品歩留り率の高い無機質系化粧板及びその製造方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、無機質系基材の表面にベースコ
ート層を介して、絵柄印刷層とトップコート層が順次積
層された無機質系化粧板において、前記トップコート層
表面に凹凸周期が1mm以上であり、凹凸高さが周期の
1/10以下であるなだらかな凹凸形状が形成されてい
ることを特徴とする無機質系化粧板である。この構成と
することにより、トップコート層表面の凹凸形状の凸部
での乱反射により微細な異物や気泡等の欠陥が目立ちに
くい。またトップコート層用樹脂のコーティング時の樹
脂の流れにより微細な異物等はトップコート層の凹部に
移動した状態で硬化している確率が高く、目立ちにくく
なる。
【0007】前記凹凸周期の平均が5〜10mmであ
り、凹凸高さの平均が10〜100μmであるなだらか
な凹凸形状が形成されていることを特徴とするものであ
る。この構成とすることにより、トップコート層面の微
細な異物や気泡等の欠陥がより目立ちにくくなる。
【0008】前記無機質系基材の表面に、前記凹凸周期
をほぼ同一とする凹凸形状が形成されていることを特徴
とするものである。こうすることにより、異物や気泡が
基材の凹部にある可能性が高くなり、欠陥がさらに目立
ちにくくなる。また意匠性の面においては深み感、立体
感の現出に優れた効果を示す。
【0009】前記絵柄印刷層が、転写シート基材の一方
の面に形成された絵柄印刷層を備えた構成の転写シート
を前記絵柄印刷層を有する面と無機質系基材のベースコ
ート層面が接するように載置するとともに加熱加圧した
後、前記転写シートの転写基材シートを剥離することに
より形成され、前記トップコート層が、電離放射線硬化
性樹脂を塗工硬化することにより形成されていることを
特徴とするものである。こうすることで、流し台等の水
回りに用いても密着性の低下もなく、ガスコンロ回りに
用いられても耐熱性、耐防火性の心配のない、耐汚染
性、耐擦傷性等の表面物性にも優れた無機質系化粧板と
することが可能である。
【0010】前記絵柄印刷層を形成するインキが光輝性
を有する顔料を混合してなることを特徴とするものであ
る。こうすることによって、微細な異物や気泡等の付着
をより目立たなくするとともに、立体感の現出に優れた
効果を示し、より意匠性の優れた無機質系化粧板とする
ことが出来る。
【0011】転写シート基材の一方の面に絵柄印刷層を
積層した転写シートを準備する工程、凹凸形状を有する
無機質系基材の凹凸形状面にベースコート層を塗装する
工程、前記転写シートの絵柄印刷層を前記凹凸形状を有
する無機質系基材のベースコート層に接するように載置
し加熱圧着する工程、前記転写シートの転写シート基材
を剥離することにより前記凹凸形状を有する無機質系基
材の凹凸形状面に絵柄層を形成する工程、前記絵柄層表
面に電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化することによりト
ップコート層を形成する工程からなることを特徴とする
無機質系化粧板の製造方法とすることにより、上記のよ
うな効果を有する無機質系化粧板が容易に確実に製造で
きるものである。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の無機質
系化粧板の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の無
機質系化粧板の他の実施例を示す積層断面図、図3は本
発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説明する積層
断面図、図4は本発明の無機質系化粧板のトップコート
層表面の凹凸形状を示す部分図であり、1、1’は無機
質系化粧板、2は無機質系基材、3はベースコート層、
3aはシーラー層、3bはプライマー層、4は絵柄印刷
層、4aはベタインキ層、4bは絵柄インキ層、4cは
光輝性インキ層、5はトップコート層、6は転写シー
ト、7は転写シート基材をそれぞれ表す。
【0013】本発明の無機質系化粧板1の構成は図1に
示すように、凹凸形状を有する無機質系基材2の表面に
設けられたベースコート層3を介して絵柄印刷層4と電
離放射線硬化性樹脂より形成されたトップコート層5が
積層された構成からなる。絵柄印刷層4はベタインキ層
4aと絵柄インキ層4bで構成されており、凹凸形状を
有する無機質系基材2の凹凸形状面に設けられたシーラ
ー層3aとプライマー層3bからなるベースコート層3
の面に転写法により形成し、さらに該絵柄印刷層4の上
面に電離放射線硬化性樹脂により凹凸形状を有するトッ
プコート層5を設けたことを特徴とする。
【0014】次に、本発明の無機質系化粧板1の製造方
法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図3
(イ)に示すように、薄葉紙7aの表面にポリオレフィ
ン系樹脂層7bを設けた転写シート基材7の該ポリオレ
フィン系樹脂層7b面に絵柄インキ層4b及びベタイン
キ層4aよりなる絵柄印刷層4が設けられた転写シート
6を準備する。次に図3(ロ)に示すような、無機質系
基材2の凹凸形状面にシーラー層3aとプライマー層3
bからなるベースコート層3を設けた。次に、図3
(ハ)に示すように、該転写シート6の絵柄印刷層4を
無機質系基材2の表面に設けられたベースコート層3と
対向するように重ねあわせ、前記転写シート7の面より
加熱加圧する。次いで、図3(ニ)に示すように、前記
転写シート7の転写シート基材7を剥離し無機質系基材
2の凹凸形状面に絵柄印刷層4を設ける。さらに、図3
(ホ)に示すように、該絵柄印刷層4を含む無機質系基
材2の上面に電離放射線硬化性樹脂を塗工し、硬化する
ことによって、凹凸形状を有するトップコート層5が形
成され、無機質系化粧板1が得られる。
【0015】本発明の無機質系化粧板1に用いられる無
機質系基材2としては、一般的には珪酸カルシウム板、
石綿スレート板、軽量発泡コンクリート板、中空押出セ
メント板等のセメント板、石膏板、石膏スラグ板等の石
膏系板、パルプセメント板、石綿セメント板、木片セメ
ント板等の繊維セメント板が挙げられ、表面凹凸形状の
付与方法としては、前記無機質系基材が硬化する前に、
その表面にロールプレス、平板プレス等で凹凸部を形成
する方法が挙げられる。凹凸形状の大きさとしては、凹
凸周期が1mm以上で凹凸の高さが周期の1/10以下
であるなだらかな形状のものが好適である。
【0016】ベースコート層3は、無機質系基材2から
のアルカリ成分溶出の防止のため、及び前記無機質系基
材2と絵柄印刷層4の密着性と絵柄印刷層4の転移性の
向上による高意匠感の現出を目的として設けられるもの
であり、その構成は任意で、前記の両方の物性を備えた
樹脂組成による一層構成としてもよいことは勿論である
が、品質性能を高める方法として、アルカリ成分溶出の
防止のためにポリイソシアネート系樹脂、湿気硬化型ウ
レタン系樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹
脂等の硬化性樹脂よりなるシーラー層3a、無機質系基
材2の表面への絵柄印刷層4の密着性と転移性の向上を
目的とするアクリルウレタン系樹脂、メタクリル酸エス
テル系樹脂塗料等よりなるプライマー層3bからなる2
層構成とすることが望ましいものである。更に、プライ
マー層3bを着色、不透明にすることにより、隠蔽性を
持たせ、基材上に形成される絵柄印刷層4が被貼合せ基
材の色の影響を受けなくすることが可能である。
【0017】無機質系化粧板1に絵柄印刷層4を形成す
るための転写シート7の構成としては、図3(イ)に示
されているように、薄葉紙8aの片面に離型層としての
ポリオレフィン系樹脂層8bが全面に形成された転写シ
ート基材8の該ポリオレフィン系樹脂層8b面に任意の
絵柄印刷層4を積層構成したものである。転写シート基
材8としては、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレン
フイルム、ポリエステルフイルム等のプラスチックフイ
ルムや薄葉紙、純白紙等の紙、あるいはこれらの複合フ
イルムなど通常の転写シートの基材として用いられるも
のが使用され、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂層8bを薄葉紙8aの上面に積層した
ものが好ましく用いられる。転写時の熱伝導率を良くす
るためには、転写シート基材8は出来る限り薄い方が好
ましいが、あまり薄くなるとグラビア印刷等の印刷時に
基材が伸び易く印刷適性が低下する。印刷適性の面より
薄葉紙8a等を裏打ちすることが望ましく、薄葉紙8a
に10〜30μmのポリオレフィン系樹脂をコーティン
グしたものが最適である。またポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂を用いることで無機質
系基材2の表面の凹凸形状にも熱柔軟性を生かして転写
を容易にすることが出来る。
【0018】絵柄印刷層4としては、全面ベタ刷りのベ
タインキ層4aと例えば、石目、布目、天然皮革の表面
柄、抽象柄等を表現する絵柄インキ層4bが付されてお
り、絵柄印刷層4を形成するインキのビヒクルとして
は、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等からなる汎用の樹脂が用いられ、更に必要に応じ
てその他の添加剤、例えば、有機又は無機系の顔料、染
料等の着色剤、体質顔料、安定剤、可塑剤、溶剤等を適
宜混合したものが使用できる。
【0019】トップコート層5を形成する透明樹脂とし
ては、耐汚染性、耐擦傷性、耐溶剤性等の表面物性に優
れた被膜を形成することが望ましく、該樹脂系として
は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹
脂、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート
等の電離放射線硬化性樹脂等が適し、更に、無機質系基
材表面の凹凸形状と相乗して深み感、立体感を現出する
には50μm以上の透明な樹脂層が望ましく、該50μ
m以上の塗膜厚を無機質系基材上に容易に形成しうるに
は、電離放射線硬化性樹脂が最も適している。また化粧
板表面になだらかな凹凸形状を形成する塗工方法として
は、カーテンフローコート、スプレーコート等の塗工手
段を用いることができ、塗膜厚としては50〜100μ
mが好ましい。
【0020】本発明の無機質系化粧板1のトップコート
層表面の凹凸形状としては、図4に示すような、凹凸形
状の凹凸周期Pが1mm以上であり、凹凸高さhが凹凸
周期Pの1/10以下であるなだらかな凹凸形状とする
必要があり、そうすることにより化粧板表面の凹凸形状
の凸部での光の乱反射によって、トップコート層に付着
した微細な異物やトップコート層中の気泡等の欠陥が目
立ちにくくなり、製品の歩留り率の向上に寄与し良好な
ものである。即ち、凹凸形状の凹凸周期Pが1mm以下
の場合、凹凸形状凸部の乱反射が弱くトップコート層表
面の欠陥が目立ち、また凹凸高さhが凹凸周期Pの1/
10以上と大きくなると絵柄印刷層の転写が良好に行え
ず不適である。さらに、凹凸周期Pの平均が5〜10m
mで、凹凸高さhの平均が10〜100μmであるなだ
らかな凹凸形状からなるトップコート層を形成すること
により、上記効果がより一層得られやすくなるものであ
る。
【0021】図2は本発明の無機質系化粧板1’の他の
実施例を示すもので、図1に示す本発明の無機質系化粧
板1の絵柄インキ層4bを形成するインキに光輝性を有
する顔料を混合したインキを用いて、光輝性インキ層4
cを設けた構成であり、立体感をより現出したものであ
る。即ち、図2に示すように、絵柄印刷層4の構成にベ
タインキ層4aは着色顔料のみを含ませ、絵柄層として
着色顔料による絵柄インキ層4bと光輝性顔料を添加し
た光輝性インキ層4cによって絵柄を構成することも可
能であり、図示してないがベタインキ層4aに着色顔料
とともに光輝性顔料を含ませることも可能である。そし
てベタインキ層4aと絵柄インキ層4bとに光輝性顔料
を含有させる場合(光輝性インキ層4c)は、ベタイン
キ層4aと光輝性インキ層4cの光輝性顔料の色調を互
いに異ならせることも可能であり、光輝性顔料の色調を
異ならせて互いの模様と関連させることで、特殊な視覚
的効果、立体感を創成することができる。
【0022】光輝性顔料としては、例えば、パール顔料
と称するもので、具体的には貝殻の内部や真珠を粉砕し
たもの、マイカの微粒子に酸化チタンまたは酸化鉄を焼
き付けたもの、金属粉(例えば銅、アルミニウム、真
鍮、青銅、金、銀等)の好ましくは1〜120μmの微
粒子、蒸着されたプラスチックの破片、例えばポリエチ
レンテレフタレートフイルムに上記のような金属(通常
はアルミニウム)を蒸着して粉砕したもの(銀色粉)、
蒸着の後透明な黄色塗装を行って粉砕したもの(金色
粉)等がある。
【0023】
【実施例】
実施例1 秤量40g/m2 の薄葉紙にポリエチレン樹脂を20μ
mの厚さにコートした転写シート基材のポリエチレン樹
脂層面にアルキッド樹脂系インキを用いてグラビア輪転
印刷機にて所望の柄を印刷し転写シートを作製した。別
途、表面に押圧成形を施して凹凸形状を有する厚さ3m
mの珪酸カルシウム板にシーラー層として湿気硬化型ウ
レタン系樹脂塗料を30g/m2 塗布し、さらに、白色
プライマー層としてアクリルウレタン系樹脂塗料を10
0g/m2 塗工し、80℃で20分間乾燥した。次い
で、該塗膜面に転写シートの絵柄印刷面が対向するよう
に載せ、熱盤温度135℃、圧力15kg/cm2 で5
分間の条件で加熱加圧し転写した。前記転写シートの転
写シート基材を剥離後、絵柄転写面にウレタンアクリレ
ート系紫外線硬化型樹脂塗料を塗膜厚が50〜60μm
(ドライ)になるようにカーテンフローコーターで塗布
し、80w/cmのオゾンレス型紫外線ランプを2灯設
置した照射装置中を20m/分の速度で通過させ紫外線
照射し、硬化させ、表面になだらかな凹凸形状が形成さ
れた無機質系化粧板を得た。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、無機質系
基材の表面に形成するトップコート層の凹凸形状を凹凸
周期が1mm以上で、凹凸の高さが周期の1/10以下
であるなだらかな凹凸形状を有する無機質系化粧板とす
ることにより、化粧板表面で光が乱反射し、製造時に付
着した微細な異物や気泡等の欠陥が目立ちにくくなり、
製品歩留り率が向上し、立体感に優れた無機質系化粧板
を安価に得ることが出来る。
【0025】また、凹凸形状を有する無機質系基材の凹
凸形状面に絵柄印刷層が設けられ、該絵柄印刷層面上に
透明電離放射線硬化性樹脂よりなるトップコート層が設
けられているため、意匠性面では深み感、立体感に優
れ、表面物性面では耐汚染性、耐擦傷性等に優れる無機
質系化粧板を得ることが出来る。
【0026】絵柄印刷層を形成するインキに光輝性を有
する顔料を混合したインキを用いることにより、無機質
系基材の凹凸形状面と相乗して、非常にリアルな意匠性
を有する無機質系化粧板を得ることが出来る。
【0027】また、印刷紙を用いることなく無機質系基
材の表面に設けられたベースコート層面に、転写によっ
て直接絵柄印刷層が設けられているため、流し台等の水
回りに用いても密着性の低下もなく、ガスコンロ回りに
用いても耐熱性、耐防火性の問題もない化粧板とするこ
とができ、キッチンバックパネルとして用いることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無機質系化粧板の実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の無機質系化粧板の他の実施例を示す積
層断面図である。
【図3】本発明の無機質系化粧板の製造方法の一例を説
明する積層断面図である。
【図4】本発明の無機質系化粧板のトップコート層表面
の凹凸形状を示す部分図である。
【符号の説明】
1、1' 無機質系化粧板 2 無機質系基材 3 ベースコート層 3a シーラー層 3b プライマー層 4 絵柄印刷層 4a ベタインキ層 4b 絵柄インキ層 4c 光輝性インキ層 5 トップコート層 6 転写シート 7 転写シート基材 P 凹凸周期 h 凹凸高さ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質系基材の表面にベースコート層を
    介して、絵柄印刷層とトップコート層が順次積層された
    無機質系化粧板において、前記トップコート層表面に凹
    凸周期が1mm以上であり、凹凸高さが周期の1/10
    以下であるなだらかな凹凸形状が形成されていることを
    特徴とする無機質系化粧板。
  2. 【請求項2】 前記凹凸周期の平均が5〜10mmであ
    り、凹凸高さの平均が10〜100μmであるなだらか
    な凹凸形状が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の無機質系化粧板。
  3. 【請求項3】 前記無機質系基材の表面に、前記凹凸周
    期をほぼ同一とする凹凸形状が形成されていることを特
    徴とする請求項1〜2記載の無機質系化粧板。
  4. 【請求項4】 前記絵柄印刷層が、転写シート基材の一
    方の面に形成された絵柄印刷層を備えた構成の転写シー
    トを前記絵柄印刷層を有する面と無機質系基材のベース
    コート層面が接するように載置するとともに加熱加圧し
    た後、前記転写シートの転写基材シートを剥離すること
    により形成され、前記トップコート層が、電離放射線硬
    化性樹脂を塗工硬化することにより形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3記載の無機質系化粧板。
  5. 【請求項5】 前記絵柄印刷層を形成するインキが光輝
    性を有する顔料を混合してなることを特徴とする請求項
    1〜4記載の無機質系化粧板。
  6. 【請求項6】 転写シート基材の一方の面に絵柄印刷層
    を積層した転写シートを準備する工程、凹凸形状を有す
    る無機質系基材の凹凸形状面にベースコート層を塗装す
    る工程、前記転写シートの絵柄印刷層を前記凹凸形状を
    有する無機質系基材のベースコート層に接するように載
    置し加熱圧着する工程、前記転写シートの転写シート基
    材を剥離することにより前記凹凸形状を有する無機質系
    基材の凹凸形状面に絵柄層を形成する工程、前記絵柄層
    表面に電離放射線硬化性樹脂を塗工硬化することにより
    トップコート層を形成する工程からなることを特徴とす
    る無機質系化粧板の製造方法。
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