JPH1073714A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法

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JPH1073714A
JPH1073714A JP23218696A JP23218696A JPH1073714A JP H1073714 A JPH1073714 A JP H1073714A JP 23218696 A JP23218696 A JP 23218696A JP 23218696 A JP23218696 A JP 23218696A JP H1073714 A JPH1073714 A JP H1073714A
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blanket
ink
intaglio
transparent substrate
color filter
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JP23218696A
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Inventor
Yasuhiko Kondo
康彦 近藤
Masakazu Yamauchi
雅和 山内
Masanori Yoshida
正典 吉田
Takehiko Matsuyama
武彦 松山
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたパターン形状と高い印刷寸法精度とで
もってパターンを形成できるカラーフィルタの製造方法
を提供する。 【解決手段】 凹版オフセット印刷法によるカラーフィ
ルタの製造方法において、(1) ブランケットの表面自由
エネルギーが18〜24dyn/cmで、(2) 表面自由
エネルギーの大きさが、凹版<ブランケット<透明基板
の関係を満たし、かつ(3) 凹版からブランケットへのイ
ンキの転移速度Vb と、ブランケットから透明基板への
インキの転移速度Vg とが、式: 1≦Vg /Vb ≦10 を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
等に用いられるカラーフィルタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管等に代わる表示デバイスとし
て用いられている液晶ディスプレイは、カラーフィルタ
を用いてカラー表示を実現している。このカラーフィル
タは、例えば図1に示すように、1画素毎にパターン化
された赤色(R) 、緑色(G) および青色(B) のカラーフィ
ルタ層2と、遮光用のブラックマトリックス層3とを透
明基板1上に形成したものである。
【0003】近年の液晶ディスプレイの高画質化に伴
い、前記カラーフィルタ層やブラックマトリックス層に
は、(i) パターンの線幅が極めて微細であること、(ii)
パターンの寸法精度が高いこと、(iii) パターンのエッ
ジがシャープで、表面の平坦性や直線性等に優れている
こと、すなわちパターン形状が優れていること等が要求
されている。
【0004】上記の要求を満たすため、従来よりカラー
フィルタの製造にはフォトリソ法が用いられているが、
カラーフィルタの低コスト化に対応すべく、製造工程が
簡単であるといった利点を有する印刷法を用いることが
検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カラーフィルタの製造
に使用可能な印刷法としては、一般に水無し平板オフセ
ット印刷法と凹版オフセット印刷法があげられるが、な
かでも、凹版凹部に充填したインキを一旦ブランケット
に転移し、さらに透明基板に転移してカラーフィルタ層
等のパターンを形成する凹版オフセット印刷法は、パタ
ーンの直線性やインキ膜厚の均一性等に優れるという利
点を有することから好適に用いられる。
【0006】しかし、上記凹版オフセット印刷法におい
ては、インキの離型性に優れたシリコーンブランケット
を用いることによってブランケットから透明基板へのイ
ンキの完全転移を実現できるものの、一般に用いられて
いる凹版の基材がインキの離型性の低いガラスや金属で
あるために、凹版からブランケットへインキを転移させ
るときにインキの一部が凹版の凹部に残存してしまい、
パターンのエッジが丸まるなどして、パターン形状が低
下するという問題がある。
【0007】従って、凹版オフセット印刷法で、極めて
微細な線幅のパターンを優れたパターン形状でもって印
刷するには、凹版からブランケットへのインキの転移
と、ブランケットから透明基板へのインキの転移との両
方において、インキの完全転移を実現することが重要と
なる。凹版からブランケットへのインキの転移性を向上
させるには、凹版からブランケットへのインキの転移速
度Vb (すなわち、凹版とブランケットとの相対移動速
度)を通常のオフセット印刷やグラビア印刷よりも非常
に遅く設定するという方法が考えられる。具体的には、
通常のオフセット印刷やグラビアにおける前記転移速度
Vb が300mm/s〜10m/s程度であるのに対
し、カラーフィルタの製造においては、前記転移速度V
b を1〜50mm/sの範囲で設定するのが好ましい。
【0008】一方、ブランケットから透明基板へのイン
キの転移速度Vg (すなわち、ブランケットと透明基板
との相対移動速度)は、パターン形状の観点から速くす
る必要がある。すなわち、カラーフィルタ層やブラック
マトリックス層用のインキは、通常バインダー樹脂中に
顔料を分散させたものであって、チキソトロピー性を有
するものであることから、上記転移速度Vg を前述の転
移速度Vb と同程度に遅くすると、外部応力の影響によ
ってインキの見掛けの粘度が低下してしまい、パイリン
グが発生するおそれがある。パイリングが発生すると、
インキが分断されることによって、パターン形状が低下
してしまう。逆に、転移速度Vg が速いと、インキの見
掛けの粘度が低下する前に透明基板上に転移されること
から、前述のようにパイリングが生じるおそれがない。
このため、カラーフィルタの製造では、ブランケットか
ら透明基板へのインキの転移速度Vg は、通常100〜
1,000mm/sの範囲で設定されており、凹版から
ブランケットへのインキの転移速度Vb の20〜30倍
程度となっている。
【0009】しかしながら、カラーフィルタの印刷精度
の観点からは、ブランケットから透明基板へのインキの
転移速度Vg を、凹版からブランケットへのインキの転
移速度Vb に近づけるのが好ましい。これは、インキを
転移させる際には転移速度に応じてブランケットに変形
が生じ、これが印刷精度を低下させる原因となるもの
の、上記転移速度Vb とVg とを近づける(好ましくは
等しくする)ことにより、凹版からブランケットへのイ
ンキの転移と、ブランケットから透明基板へのインキの
転移とでのブランケットの変形を同じにすることがで
き、印刷精度が低下するのを防ぐことができるからであ
る。
【0010】従って、前述のように、転移速度Vb を1
〜50mm/s程度の遅い速度に設定するとともに、転
移速度Vg をVb の20〜30倍程度に設定して印刷を
行うと、ブランケットから透明基板へインキを転移する
ときにパイリングが生じず、優れたパターン形状でもっ
て印刷できるものの、印刷寸法精度が低下するという問
題が残る。
【0011】そこで、カラーフィルタ層などのパターン
を、優れたパターン形状で、かつ優れた印刷寸法精度で
もって形成するため、前記転移速度Vg をVb と同程度
にまで遅くしてもパターン形状が低下しないようにする
ことが求められている。本発明の目的は、優れたパター
ン形状で、かつ高い印刷寸法精度でもってパターンを形
成できるカラーフィルタの製造方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、凹版の凹部に
充填したインキを、一旦ブランケットの表面に転移した
後、透明基板の表面に印刷して、この透明基板の表面に
複数種のインキ層を形成するカラーフィルタの製造方法
において、(1) 前記ブランケットの表面自由エネルギー
が18〜24dyn/cmで、(2) 前記凹版、ブランケ
ットおよび透明基板における表面自由エネルギーの大き
さが、式: 凹版<ブランケット<透明基板 を満たし、かつ(3) 凹版からブランケットへのインキの
転移速度Vb と、ブランケットから透明基板へのインキ
の転移速度Vg とが、式: 1≦Vg /Vb ≦10 を満たすときは、カラーフィルタ層等のパターンを、優
れたパターン形状で、かつ高い印刷寸法精度でもって形
成できるという新たな事実を見出し、本発明のカラーフ
ィルタの製造方法を完成するに至った。
【0013】すなわち、ブランケットの表面自由エネル
ギーが上記範囲を満たし、かつ凹版、ブランケットおよ
び透明基板における表面自由エネルギーの大きさが上記
の順序となるように(すなわち、インキを保持している
側の表面自由エネルギーがインキを受理する側のそれよ
りも低くなるように)設定したときには、凹版からブラ
ンケットへのインキの転移速度Vb を遅く設定し、かつ
ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg を
上記転移速度Vb に近づけても、パイリングが発生する
ことがない。従って、優れたパターン形状と高い印刷精
度でもって、カラーフィルタ層等のパターンを形成でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカラーフィルタの
製造方法に使用される種々の材料について、詳細に説明
する。 (a) ブランケット 本発明に使用可能なブランケットは、その表面自由エネ
ルギーが18〜24dyn/cm、好ましくは20〜2
2dyn/cmのものである。ブランケットの表面自由
エネルギーが18dyn/cmを下回ると、凹版からの
インキの受理性が著しく低下し、ピンホールや線ぬけが
多数発生する。一方、24dyn/cmを超えると、ブ
ランケットから透明基板へインキを転移する際にパイリ
ングが生じる。なお、この場合には、ブランケットから
透明基板へのインキの転移速度Vg を速くすることによ
ってパイリングを抑制できるものの、透明基板からブラ
ンケットへのインキの転移速度Vb との比Vg /Vb を
10以下に設定することが困難になり、ひいては印刷寸
法精度が低下してしまう。
【0015】本発明に用いられるブランケットは、表面
自由エネルギーが上記範囲にあるほかは特に限定され
ず、例えば、必要に応じて多孔質の弾性層を有する1層
または複数層の支持体層上に、表面ゴム層を設けたブラ
ンケット等、従来公知のものが使用可能である。表面自
由エネルギーが上記範囲を満たすブランケットを得るに
は、例えば表面ゴム層がシリコーンゴムからなるシリコ
ーンブランケットを用いるのが好ましい。シリコーンゴ
ムには種々のものがあり、その表面自由エネルギーは、
通常15〜27dyn/cmの範囲にある。シリコーン
ゴムの表面自由エネルギーを小さくするには、低分子量
のシロキサン、シリコーンオイル、シリコーンゲル等を
添加すればよい。逆に、シリコーンブランケットの表面
自由エネルギーを大きくするには、シリコーンゴム中に
存在する低分子量のシロキサンやシリコーンオイル等を
真空オーブンにて除去したり、トルエン、ヘキサン等の
良溶媒で抽出すればよい。SiO2 等の無機フィラーを
添加することによっても表面自由エネルギーを大きくで
きる。また、付加型シリコーンゴムにおいては、ビニル
基とヒドロシラン基との比率(ビニル基/ヒドロシラン
基)を代えることによって、表面自由エネルギーを調節
できる。前記比率は通常2であるが、例えば前記比率を
小さくすれば、表面自由エネルギーを小さくできる。
【0016】(b) 凹版 本発明における凹版には、ブランケットよりも表面自由
エネルギーが小さいもの、具体的には、凹版の表面自由
エネルギーがブランケットのそれよりも2dyn/cm
以上、好ましくは4dyn/cm以上、 より好ましく
は5〜10dyn/cm程度小さいものが適当である。
凹版とブランケットとの表面自由エネルギーの差が上記
範囲を下回ると、凹版からブランケットへインキを転移
する際にパイリングが発生し、凹版凹部にインキが残存
するおそれがある。
【0017】凹版の基板には、ソーダライムガラス、ノ
ンアルカリガラス、石英ガラス、低アルカリガラス、低
膨張ガラスなどのガラス基板;ステンレス、銅、低膨張
合金アンバー等の金属基板等、従来公知の種々のものを
使用できる。一般に、上記例示のガラス基板や金属基板
は、ブランケットよりも表面自由エネルギーが大きい
が、上記基板の表面に、例えばシリコーンゴム、ポリテ
トラフルオロエチレン(テフロン樹脂)等のコーティン
グ層を形成することにより、凹版の表面自由エネルギー
をブランケットのそれよりも小さくなるように調整でき
る。なお、ブランケットとしてシリコーンブランケット
を用いる場合には、凹版の基板表面に形成するシリコー
ンゴムのコーティング層は、シリコーンブランケットよ
りも表面自由エネルギーが小さい必要がある。
【0018】(c) 透明基板 本発明における透明基板には、ブランケットよりも表面
自由エネルギーが大きいもの、具体的には、透明基板の
表面自由エネルギーがブランケットのそれよりも5dy
n/cm以上、好ましくは10dyn/cm以上大きい
ものが適当である。ブランケットと透明基板との表面自
由エネルギーの差が上記範囲を下回ると、ブランケット
から透明基板へインキを転移する際にパイリングが発生
するおそれがある。
【0019】本発明に用いられる透明基板としては、例
えばソーダライムガラス、ノンアルカリガラス、石英ガ
ラス、低アルカリガラス、低膨張ガラスなどのガラス基
板;ポリエーテル、ポリスルホン、ポリアリレート等の
フィルム基板等、従来公知の種々のものを使用できる。
一般に、上記ガラス基板やフィルム基板からなる透明基
板は、空気中のゴミ、ほこり等をその表面に吸着しやす
いため、見掛けの表面自由エネルギーが経時的に変化す
るおそれがある。しかし、透明基板の表面を水/溶剤系
の洗浄剤等で洗浄し、さらに紫外線処理等によって十分
に洗浄すれば、有機または無機系の高分子であるブラン
ケットよりも非常に高い表面自由エネルギーを示す。
【0020】従って、本発明においては、透明基板とブ
ランケットとの表面自由エネルギーの大きさの関係を調
整することを目的として、透明基板の表面にコーティン
グ層を形成するなどの表面処理を行う必要はない。但
し、透明基板とインキとの濡れ性を向上させる目的で、
PVA、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂等をコーティングしてもよい。
【0021】次に、本発明のカラーフィルタの製造方法
について詳細に説明する。本発明のカラーフィルタの製
造方法は、前述の凹版、ブランケットおよび透明基板を
使用し、凹版オフセット印刷法によって、複数種のイン
キ層を形成するものである。前記複数種のインキ層とし
ては、例えば赤色(R) 、緑色(G) および青色(B) の3色
のカラーフィルタ層のほか、遮光用のブラックマトリッ
クス層等があげられる。
【0022】上記印刷は、凹版の凹部に充填したインキ
をブランケットの表面に転移する工程と、ブランケット
の表面に転移されたインキを透明基板の表面に転移する
工程とを含む。凹版からブランケットへのインキの転移
速度Vb と、ブランケットから透明基板へのインキの転
移速度Vg との比Vg /Vb は、10以下、好ましくは
1〜10、より好ましくは3〜8である。比Vg /Vb
が10を超えると、凹版からインキを受理するときと透
明基板へインキを転移するときとにおいて、ブランケッ
トの変形にヒステリシスが生じるために好ましくない。
一方、比Vg /Vb が1を下回ると、ブランケットから
透明基板へインキを転移するときに、ブランケット上に
インキが残存して、パイリングが生じるために好ましく
ない。
【0023】凹版からブランケットへのインキの転移速
度Vb は、ブランケットのインキの受理性を高めるとい
う観点から、通常のオフセット印刷よりも遅い速度で、
すなわち、通常1〜50mm/s、好ましくは5〜30
mm/sの範囲で設定される。上記転移速度Vb が50
mm/sを超えると、インキの転移が不完全になってピ
ンホールが発生するおそれがある。一方、転移速度Vb
が1mm/sを下回ると、インキがブランケットの表面
に保持される時間が長くなってインキがブランケット上
で乾燥してしまい、ピンホールが多数発生するおそれが
ある。
【0024】また、ブランケットから透明基板へのイン
キの転移速度Vg は、通常10〜500mm/s、好ま
しくは50〜300mm/sの範囲において、比Vg /
Vbが上記範囲となるように設定される。本発明のカラ
ーフィルタの製造方法においては、例えば、透明基板の
表面に遮光用のブラックマトリックス層を印刷した後、
赤色(R) 、緑色(G) および青色(B) の3色のカラーフィ
ルタ層を印刷される。なお、ブラックマトリックス層と
カラーフィルタ層との印刷の順序は上記と逆であっても
よい。また、ブラックマトリックス層は形成しなくても
よい。
【0025】透明基板の表面にカラーフィルタ層やブラ
ックマトリックス層等の複数種のインキ層を形成した
後、かかるインキ層を、透明基板が熱変形しない温度と
時間(通常180〜250℃で30〜180分間、好ま
しくは200〜230℃で50〜80分間)で加熱、乾
燥して完全に硬化させることにより、カラーフィルタが
得られる。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
説明する。 実施例1 ポリエステル−メラミン系樹脂(トリメリト酸とネオペ
ンチルグリコールとをエステル化したものに、架橋剤と
してメチル化メラミン樹脂を加えたもの)、着色剤(銅
フタロシアニン、ジオキサジンバイオレッド)および溶
剤(炭素数13〜15程度の高沸点炭化水素)を混合
し、粘度を500〜1,000ポアズ(P)に調整した
ものをインキとして用いた。
【0027】凹版には、ソーダライムガラス基板の表面
にアモルファスフッ素樹脂のコーティング層(表面自由
エネルギー:15dyn/cm)を形成したものを用い
た。この凹版の凹部は線幅50μm、深さ5μmのスト
ライプパターンであった。ブランケットには、表面ゴム
層がシリコーンゴム(表面自由エネルギー:20dyn
/cm)からなるものを使用した。また、透明基板に
は、コーニング社製のノンアルカリガラス「#705
9」(表面自由エネルギー:73dyn/cm以上)を
使用した。
【0028】上記凹版、ブランケット、透明基板および
インキを使用し、通常の平台オフセット印刷機による凹
版オフセット印刷にて、ストライプパターンを印刷し
た。かかる印刷において、凹版からブランケットへのイ
ンキの転移速度Vb は30mm/s、ブランケットから
透明基板へのインキの転移速度Vg は300mm/sで
あった。
【0029】実施例2 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
150mm/sであるほかは、実施例1と同様にしてス
トライプパターンの印刷を行った。 実施例3 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
30mm/sであるほかは、実施例1と同様にしてスト
ライプパターンの印刷を行った。
【0030】実施例4 凹版として、ソーダライムガラス基板の表面にシリコー
ンゴムのコーティング層(表面自由エネルギー:20d
yn/cm)を形成したものを使用し、ブランケットと
して、表面ゴム層がシリコーンゴム(表面自由エネルギ
ー:23dyn/cm)からなるものを使用したほか
は、実施例1と同様にしてストライプパターンの印刷を
行った。
【0031】実施例5 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
30mm/sであるほかは、実施例4と同様にしてスト
ライプパターンの印刷を行った。 比較例1 凹版には、ソーダライムガラス基板(表面自由エネルギ
ー:73dyn/cm以上)を形成したものを使用し
た。凹版の凹部は実施例1と同じであった。
【0032】ブランケットには、表面ゴム層がアクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム(アクリロニトリルの含有量
35%、表面自由エネルギー:35dyn/cm)から
なるものを使用した。インキ、透明基板および印刷機と
しては、実施例1と同じものを使用した。上記凹版、ブ
ランケット、透明基板およびインキを使用し、通常の平
台オフセット印刷機による凹版オフセット印刷にて、ス
トライプパターンを印刷した。かかる印刷において、凹
版からブランケットへのインキの転移速度Vb は30m
m/s、ブランケットから透明基板へのインキの転移速
度Vg は900mm/sであった。
【0033】比較例2 ブランケットとして、表面ゴム層がシリコーンゴム(表
面自由エネルギー:26dyn/cm)からなるものを
使用したほかは、比較例1と同様にしてストライプパタ
ーンの印刷を行った。 比較例3 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
450mm/sであるほかは、比較例2と同様にしてス
トライプパターンの印刷を行った。
【0034】比較例4 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
300mm/sであるほかは、比較例2と同様にしてス
トライプパターンの印刷を行った。 比較例5 凹版として、実施例1で用いたのと同じものを使用した
ほかは、比較例4と同様にしてストライプパターンの印
刷を行った。
【0035】比較例6 ブランケットとして、表面ゴム層がシリコーンゴム(表
面自由エネルギー:16dyn/cm)からなるものを
使用したほかは、比較例2と同様にしてストライプパタ
ーンの印刷を行った。 比較例7 ブランケットから透明基板へのインキの転移速度Vg が
300mm/sであるほかは、比較例6と同様にしてス
トライプパターンの印刷を行った。
【0036】比較例8 凹版として、ソーダライムガラス基板にポリテトラフル
オロエチレン(PTFE、テフロン樹脂)の蒸着膜(表
面自由エネルギー:10dyn/cm)を形成したもの
を使用したほかは、比較例7と同様にしてストライプパ
ターンの印刷を行った。
【0037】上記実施例および比較例について、使用し
た凹版、ブランケットおよび透明基板における表面自由
エネルギーの大きさ(dyn/cm)、凹版からブラン
ケットへのインキの転移速度Vb (mm/s)、ブラン
ケットから透明基板へのインキの転移速度Vg (mm/
s)および転移速度Vb とVg との比Vg /Vb を、そ
れぞれ下記の表1および表2に示す。
【0038】なお、ブランケットの表面自由エネルギー
は、使用したシリコーンゴムまたはNBRゴムにおける
値である。表面にコーティング層を形成した凹版の表面
自由エネルギーは、コーティングに用いた材料における
値である。表面にコーティング層を形成していない凹版
と、透明基板とについての表面自由エネルギーは、直接
測定できなかったものの、いずれも水に対する濡れ性が
良好であったので、水の表面自由エネルギー(73dy
n/cm)よりも大きいと考えられる。
【0039】また、凹版、ブランケットおよび透明基板
における表面自由エネルギーの大きさが、式: 凹版<ブランケット<透明基板 を満たしたものには〇、満たさなかったものには×の符
号を下記の表1〜2中に示した。
【0040】(パイリングの有無)上記各実施例および
比較例について、凹版からブランケットへのインキの転
移およびブランケットから透明基板へのインキの転移に
おけるパイリングの有無を確認し、インキの転移性を評
価した。パイリングによって転移されなかったインキの
割合を下記の表1〜2に示す。パイリングが0%あるの
は、インキが100%転移したことを示しており、パイ
リングの割合が大きいほどインキの転移性が低いことを
示している。
【0041】(印刷寸法精度の評価)上記の各実施例お
よび比較例について、印刷されたパターンの位置と、凹
版の凹部の位置とのずれを測定し、印刷寸法精度(μ
m)を求めた。印刷寸法精度は10μm以下であればよ
い。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1〜2から明らかなように、比較例1〜
8では、インキの転移性が低下したり、印刷寸法精度が
低下するといった問題が生じた。一方、(1) ブランケッ
トの表面自由エネルギーが18〜24dyn/cmで、
(2) 表面自由エネルギーの大きさが、凹版<ブランケッ
ト<透明基板の関係を満たし、かつ(3) 凹版からブラン
ケットへのインキの転移速度Vb と、ブランケットから
透明基板へのインキの転移速度Vg とが、式: 1≦Vg /Vb ≦10 を満たす実施例1〜5においては、いずれもインキの転
移性が良好で、印刷寸法精度にも優れていた。
【0045】従って、上記実施例1〜5の印刷条件にて
カラーフィルタ層やブラックマトリックス層などの複数
種のインキ層を印刷したときは、パターン形状および印
刷寸法精度に優れたパターンを有するカラーフィルタを
製造することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
優れたパターン形状および高い印刷精度でもって、カラ
ーフィルタ層等のパターンを形成できる。従って、本発
明のカラーフィルタの製造方法は、高画質化に対応した
カラーフィルタの製造方法として、好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 カラーフィルタ層 3 ブラックマトリックス層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹版の凹部に充填したインキを、一旦ブラ
    ンケットの表面に転移した後、透明基板の表面に印刷し
    て、この透明基板の表面に複数種のインキ層を形成する
    カラーフィルタの製造方法において、(1) 前記ブランケ
    ットの表面自由エネルギーが18〜24dyn/cm
    で、(2) 前記凹版、ブランケットおよび透明基板におけ
    る表面自由エネルギーの大きさが、式: 凹版<ブランケット<透明基板 を満たし、かつ(3) 凹版からブランケットへのインキの
    転移速度Vb と、ブランケットから透明基板へのインキ
    の転移速度Vg とが、式: 1≦Vg /Vb ≦10 を満たすことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
JP23218696A 1996-09-02 1996-09-02 カラーフィルタの製造方法 Pending JPH1073714A (ja)

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