JPH1075407A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH1075407A
JPH1075407A JP8230077A JP23007796A JPH1075407A JP H1075407 A JPH1075407 A JP H1075407A JP 8230077 A JP8230077 A JP 8230077A JP 23007796 A JP23007796 A JP 23007796A JP H1075407 A JPH1075407 A JP H1075407A
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JP8230077A
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Koichi Takahashi
高橋浩一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い画角において明瞭に観察可能であり、像
の明るさの低下がほとんど生じることがなく、非常に小
型軽量であるために疲労し難い画像表示装置。 【解決手段】 画像表示素子6と、その表示画像を投影
し観察者眼球7に導く光学系5とからなり、光学系5
は、屈折率が1より大きい媒質で満たされ、逆光線追跡
の順に、屈折面かつ内部反射面である第1面11、観察
者視軸2に対して偏心するかあるいは傾いた反射面であ
る第2面12、画像表示素子6に最も近接している屈折
面である第3面13で構成された第1光学素子3と、観
察者眼球7と第1光学素子3の間に配備された2つの屈
折面を有する第2光学素子4とによって構成され、第2
光学素子4の焦点距離をf2 、光学系5の焦点距離をf
A とするとき、0.01<fA /f2 <0.3、を満た
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置に関
し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能
とする頭部又は顔面装着式画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周知なものとして、特開平3−1
01709号のものがある。図19に示すように、この
画像表示装置は、画像表示素子の表示画像を正レンズよ
りなるリレー光学系にて空中像として伝達し、凹面反射
鏡からなる光学系でこの空中像を拡大して観察者の眼球
内に投影するものである。
【0003】また、従来の他のタイプの画像表示装置と
して、特開昭62−214782号のものがある。図2
0(a)、(b)に示すように、この装置は画像表示素
子を接眼レンズで拡大して直接観察できるようにしたも
のである。
【0004】また、従来の他のタイプの画像表示装置と
しては、米国特許第4,026,641号のものがあ
る。図21に示すように、この装置は画像表示素子の像
を伝達素子で湾曲した物体面に伝達し、その物体面をト
ーリック反射面で空中に投影するようにしたものであ
る。
【0005】また、従来の他のタイプの画像表示素子と
して、米国再発行特許第27,356号のものがある。
図22に示すように、この装置は半透過凹面鏡と半透過
平面鏡によって、物体面を射出瞳に投影する光学系であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図19のような画像表
示素子の映像をリレーするタイプの画像表示装置では、
光学系によらず光学系以外にリレー光学系として数枚の
レンズを用いなければならないため、光路長が長く、光
学系は大型になり、重量も重くなる。
【0007】また、図20のようなレイアウトでは、観
察者の顔面から装置突出量が大きくなってしまう。さら
に、画像表示素子と照明光学系がその突出した部分に取
り付けられることになり、装置はますます大きく、重量
も重くなる。
【0008】頭部装着式画像表示装置は、人間の身体、
特に頭部に装着する装置であるため、装置か顔面から突
出する量が大きいと、頭部で支持している点から装置の
重心までの距離が長くなり、装着時のバランスは悪く、
疲労が大きくなる。さらに、装置を装着して移動、回転
等を行うときに装置が物にぶつかる恐れも生じる。つま
り、頭部装着式画像表示装置は小型軽量であることが重
要である。そして、この装置の大きさ、重量を決定する
大きな要因は光学系の構成にある。
【0009】しかしながら、光学系として通常の拡大鏡
のみを用いると、発生する収差は非常に大きく、補正す
る手段がない。拡大鏡の凹面の形状を非球面にすること
で、ある程度球面収差が補正されても、コマ収差、像面
湾曲等が残存するため、観察画角を大きくすると、実用
的な装置にはなり得ない。あるいは、光学系として凹面
鏡のみを用いる場合には、通常の光学素子(レンズやミ
ラー)のみだけでなく、図21に示すように、発生した
像面湾曲に合わせて湾曲した面を有する伝達素子(ファ
イバープレート)によって補正するという手段を用いな
ければならない。
【0010】一方、図22に示すような、半透過凹面鏡
と半透過平面鏡を用いて観察者の瞳に投影する共軸系の
光学系においては、半透過面を2枚用いているために、
理論値でも像の明るさは1/16にまで低下してしま
う。
【0011】さらに、半透過凹面鏡によって発生する像
面湾曲を物体面自体を湾曲させて補正を行っているた
め、LCD等のいわゆるフラットディスプレイを画像表
示素子として用いることが困難である。
【0012】本発明は従来技術のこのような問題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、広い画角において
明瞭に観察が可能であり、像の明るさの低下がほとんど
生じることがなく、さらに、非常に小型軽量であるため
に疲労し難い画像表示装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、画像を表示する画像表示素子と、
前記画像表示素子によって形成された画像を投影し、観
察者眼球に導く光学系とからなる画像表示装置におい
て、前記光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少
なくとも3つの面によって形成される空間が屈折率が1
より大きい媒質で満たされており、前記観察者眼球から
前記画像表示素子に到る逆光線追跡に従って光線が通過
する順に、屈折面かつ内部反射面である第1面、前記第
1面に対向し、観察者視軸に対して偏心するかあるいは
傾いた反射面である第2面、前記画像表示素子に最も近
接している屈折面である第3面で構成された第1光学素
子と、前記観察者眼球と前記第1光学素子の間に配備さ
れた少なくとも2つの屈折面を有する第2光学素子とに
よって構成され、前記第2光学素子の焦点距離をf2
前記光学系の焦点距離をfA とするとき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(1) を満たすことを特徴とするものである。
【0014】本発明のもう1つの画像表示装置は、画像
を表示する画像表示素子と、前記画像表示素子によって
形成された画像を投影し、観察者眼球に導く光学系とか
らなる画像表示装置において、前記光学系は、少なくと
も3つの面を持ち、前記少なくとも3つの面によって形
成される空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされて
おり、前記観察者眼球から前記画像表示素子に到る逆光
線追跡に従って光線が通過する順に、屈折面かつ内部反
射面である第1面、前記第1面に対向し、観察者視軸に
対して偏心するかあるいは傾いた第2面、前記画像表示
素子に最も近接している屈折面である第3面で構成され
た第1光学素子と、前記観察者眼球と前記第1光学素子
の間に配備された少なくとも2つの屈折面を有する第2
光学素子とによって構成され、前記第1光学素子の第2
面は入射光の一部が反射し、一部が透過する半透過反射
面からなり、観察者視軸方向において、前記眼球側に第
2光学素子が、前記眼球と反対側に前記第1光学素子が
前後して配設され、外界から入射する光束が第1光学素
子及び第2光学素子を順に介して観察者眼球に到達する
ことを特徴とするものである。
【0015】以下に、上記の本発明の画像表示装置の作
用効果について説明する。この説明においては、光学系
の設計上の利便性から、観察者の瞳位置から画像表示素
子に向けて光線を追跡する逆光線追跡の順に基づいて行
う。まず、本発明の第1の画像表示装置は、画像を表示
する画像表示素子と、前記画像表示素子によって形成さ
れた画像を投影し、観察者眼球に導く光学系とからなる
画像表示装置において、前記光学系は、少なくとも3つ
の面を持ち、前記少なくとも3つの面によって形成され
る空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされており、
前記観察者眼球から前記画像表示素子に到る逆光線追跡
に従って光線が通過する順に、屈折面かつ内部反射面で
ある第1面、前記第1面に対向し、観察者視軸に対して
偏心するかあるいは傾いた反射面である第2面、前記画
像表示素子に最も近接している屈折面である第3面で構
成された第1光学素子と、前記観察者眼球と前記第1光
学素子の間に配備された少なくとも2つの屈折面を有す
る第2光学素子とによって構成され、前記第2光学素子
の焦点距離をf2 、前記光学系の焦点距離をfA とする
とき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(1) を満たすことを特徴とするものである。この画像表示装
置は、後記の実施例1〜7が対応する。
【0016】本発明の第1の画像表示装置においては、
条件式(1)を満たすことによって、軸上主光線に対し
て偏心するかあるいは傾いて配置された第2面で発生す
るコマ収差及び像面湾曲の補正を行うことが可能とな
り、広い射出瞳径と広い観察画角を持ち、明瞭な観察像
を観察者に提供することに成功したものである。
【0017】図1を参照にして、この発明を詳しく説明
する。図1は本発明の第1の画像表示装置の断面図であ
る。図1において、1は観察者の瞳位置、2は観察者視
軸(軸上主光線の一部)、3は第1光学素子、4は第2
光学素子、5は光学系、6は画像表示素子、7は観察者
眼球、11は第1光学素子の第1面、12は第1光学素
子の第2面、13は第1光学素子の第3面、21は第2
光学素子の第1面、22は第2光学素子の第2面であ
る。
【0018】また、座標を、瞳位置1を原点とし、観察
者視軸2を原点から光学系5に向かう方向を正とするZ
軸、観察者視軸2に直交し、観察者眼球7から見て上下
方向の下から上を正とするY軸、観察者視軸2に直交
し、観察者眼球7からみて左右方向の右から左を正とす
るX軸と定義する。つまり、図1の紙面内をY−Z面と
し、紙面と垂直方向の面をX−Z面とする。
【0019】このような装置において、画像表示素子6
から発した光線束は、第1光学素子の第3面13で屈折
して第1光学素子に入射し、第1面11で内部反射し、
第2面12で再び反射され、第1面11で屈折して第1
光学素子3を射出し、第2光学系4の第2面22で屈折
して入射し、第1面21で屈折されて射出し、観察者の
瞳の虹彩位置又は眼球7の回旋中心を射出瞳1として観
察者の眼球7内に入射される。このようにして、画像表
示素子6の画像は拡大された虚像として観察者の片方の
眼球7に投影され、広画角な観察像を実現することがで
きる。
【0020】一般に、凹面鏡では、凹面に強いパワーを
持たせることでペッツバール和が大きくなり、像面湾曲
が発生し、さらに内コマ収差が発生する。
【0021】本発明の光学系では、第1光学素子3にお
いて、第1面11、第2面12及び第3面13によって
形成される空間を屈折率が1より大きい媒質で満たすこ
とによって、瞳1からの光線が第1面11において屈折
されるため、軸外光線の主光線及び従属光線の第2面1
2に入射する高さを低く抑える効果が得られる。それに
よって、主光線の高さが低いため第2面12が大きくな
らず、第1光学素子3を小型にすることができる。ある
いは、画角を広くとることが可能になる。また、従属光
線高が低くなるために、第2面12で発生するコマ収
差、特に高次コマ収差の発生を抑えることが可能とな
る。
【0022】しかしながら、広画角な小型の画像表示装
置になればなる程、最初の反射面である第2面12の傾
き角が大きくなり、高次コマ収差の発生が増える。ま
た、面の傾きによって発生する非点収差も増大するた
め、第1光学素子3のみではこれらの収差補正を十分に
行うことが困難になってしまう場合がある。
【0023】そのため、観察者眼球7と画像表示素子6
の間に、上述した第1光学素子3に加えて第2光学素子
4を第1面11と観察者眼球7の間に配備することによ
って、光学系の収差補正をより有効に行うことが可能と
なる。
【0024】第1光学素子3では、第2面12とその後
の第1面11の内部反射は反射面であるため、色収差は
発生しない。また、画像表示素子6に近接する第3面1
3における主光線は光軸に略平行であるため、色収差の
発生は少ない。したがって、光学系の色収差は屈折面で
ある第1面11での発生が支配的になる。また、本発明
のような広画角の光学系では、軸上の色収差よりも倍率
の色収差の方が顕著に表れる。つまり、第1面11で発
生する倍率の色収差の補正を行うことが重要であり、そ
れにより鮮明で高解像な画像を表示することが可能とな
る。そのために、光学系の構成として、観察者眼球7と
画像表示素子6の間に第1光学素子3と少なくとも2つ
の屈折面を有する第2光学素子4とを配備することによ
って、光学系5を構成する光学素子を2種類以上の媒質
にすることができ、それらの媒質のアッべ数の違いによ
って倍率の色収差を補正することが可能となる。
【0025】観察者瞳1中心から画像表示素子6の画面
中心に到る軸上主光線において定義された第2光学素子
4のY−Z面内の焦点距離をf2 、光学系5の焦点距離
をfA とする場合、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(1) を満たすことで、広画角で観察可能な焦点距離を保ちな
がら、第2光学素子4による上述した効果を有すること
になる。
【0026】ただし、本発明の画像表示装置の光学系
は、各面が軸上主光線に対して偏心して配置されている
ために、通常の近軸光線追跡では正確な焦点距離が求め
られないため、画像表示素子6のY軸方向の大きさを
d、Y方向の半画角をθとした場合、 fA =d/2tanθ で定義されるfA を光学系の焦点距離とする。
【0027】上記の(1)式に示す条件を満足する場
合、特に広画角の場合には、第2光学素子4が適当な正
のパワーを有するため、光学系の小型軽量化を実現し、
また、同時にコマ収差の発生を抑える効果を発揮させる
ことが可能となる。(1)式の下限の0.01を越えて
小さくなると、第2光学素子4のパワーが小さくなりす
ぎ、上述した軸外光線の光線高を抑える効果が不足する
ため、光学系5が大きくなる。上限の0.3を越えて大
きくなると、第2光学素子4のパワーが大きくなりすぎ
る。したがって、第1光学素子3のパワーを十分にとる
ことができず、光学系5全体のパワーバランスが崩れる
ため、系全体で必要な焦点距離を確保することができな
くなる。
【0028】さらに、画像表示素子の観察像をリレー光
学系によって中間像として空中に実像を結像させ、接眼
光学系によって眼球に拡大投影するのではなく、画像表
示素子6をそのまま拡大して観察者の眼球7に投影する
ことによって、観察者は拡大された画像表示素子6の画
像を虚像として観察できるため、少ない光学素子で光学
系を構成することができる。
【0029】また、光学系を構成する光学素子は反射面
である第1光学素子3の第2面12が観察者の顔面の直
前に顔面のカーブに沿った形状で配備されるため、顔面
からの突出量は非常に小さくでき、小型で軽量な画像表
示装置を実現できる。
【0030】さらに好ましくは、第2光学素子4の焦点
距離をf2 、光学系5の焦点距離をfA とするとき、 0.02<fA /f2 <0.2 ・・・(1.1) を満たすことが軸外収差の発生を抑えることに有効であ
る。
【0031】この式の下限の0.02を越えて小さくな
ると、第2光学素子4のパワーが小さくなり、上述した
軸外光線の光束を十分に絞り込む抑える効果が不足する
ため、収差の発生が抑えられなくなる。上限の0.2を
越えて大きくなると、第2光学素子4のパワーが大きく
なる。そのため、第2光学素子4における屈折力が強く
なりすぎ、他の面で補正し切れない程の球面収差等の収
差が発生するため、明瞭な画像を観察できなくなる恐れ
が生じる。
【0032】本発明の第1の画像表示装置において、第
2光学素子の少なくとも2つの屈折面の中、第1光学素
子側の屈折面の曲率半径をr22とするとき、 −2<fA /r22<0.5 ・・・(2) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0033】第2光学系4の少なくとも2つの屈折面の
中、第1光学素子3側の面22の曲率半径をr22とする
とき、上記(2)式を満たすことが第2光学素子4の第
2面22のパワーを良好な状態にする条件である。
(2)式に示す条件を満足する場合には、広画角の場合
であっても第1光学素子3に入射する軸外の光線高を低
く抑えることができるため、光学系の小型軽量化を実現
し、また同時に、光束が絞られるために第2面12で発
生するコマ収差の発生を抑える効果を発揮させることが
可能となる。
【0034】(2)式の下限の−2を越えて小さくなる
と、第2光学素子4の第2面22の正のパワーが大きく
なるため、第1光学素子3の第1面11の負のパワーが
大きくなる傾向が強くなる。したがって、光学系全系の
焦点距離を十分に短くすることができず、広画角を実現
するのが困難になる。上限の0.5を越えて大きくなる
と、第2光学素子4の第2面22の負のパワーが大きく
なりすぎるため、第2光学素子4と第1光学素子3が干
渉する危惧が生じる。
【0035】さらに好ましくは、 −1<fA /r22<0.3 ・・・(2.1) であることが、第2光学素子4の第2面22のパワーを
最適な状態にする条件である。この条件の下限の−1を
越えて小さくなると、第2光学素子4の第2面22の正
のパワーが大きくなり、第1光学素子3の第1面11の
負のパワーが大きくなる傾向になる。したがって、第1
面11で光線束が広がり第2面12におけるコマ収差の
発生を抑えることが難しくなる。上限の0.3を越えて
大きくなると、第2光学素子4の第2面22の負のパワ
ーが大きくなりすぎるため、第2光学素子4の正のパワ
ーを十分にとることができず、光学系に必要な焦点距離
を確保することができなくなる。
【0036】本発明の第1の画像表示装置又は上記の
(2)式を満たす場合に、第1光学素子の第1面の曲率
半径をr11、第2光学素子の少なくとも2つの屈折面の
中、第1光学素子側の屈折面の曲率半径をr22とすると
き、 −3<r11/r22<10 ・・・(3) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0037】第2光学素子4の第1光学素子3側の面2
2の曲率半径をr22、第1光学素子3の第1面11の曲
率半径をr11とする場合、 −3<r11/r22<10 ・・・(3) であることが、各光学素子が互いに干渉せずに上述の効
果を発揮させるために重要である。
【0038】(3)式の下限の−3を越えて小さくなる
と、第1光学素子3と第2光学素子4が干渉しやすくな
り、軸外光線が遮断されてしまうため、周辺の像が観察
できなくなる。上限の10を越えて大きくなると、第1
光学素子3と第2光学素子4の間で強い屈折作用を持つ
ために、強い収差が発生し、さらに、軸外光線が第1光
学素子3に入射しなくなる恐れが生じる。
【0039】さらに好ましくは、 −2<r11/r22<8 ・・・(3.1) であることが、より各光学素子の配置を良好な関係に保
つための条件である。この条件の下限の−2を越えて小
さくなると、特に広画角の場合には、第1光学素子3と
第2光学素子4が干渉しやすくなり、周辺の像が観察で
きなくなる。上限の8を越えて大きくなると、第1光学
素子3の第1面11の負のパワーを十分にとることがで
きず、広画角の場合には、第1面11の内部反射におけ
る全反射条件を満たすことが困難となる。
【0040】次に、本発明の第2の画像表示装置は、画
像を表示する画像表示素子と、前記画像表示素子によっ
て形成された画像を投影し、観察者眼球に導く光学系と
からなる画像表示装置において、前記光学系は、少なく
とも3つの面を持ち、前記少なくとも3つの面によって
形成される空間が屈折率が1より大きい媒質で満たされ
ており、前記観察者眼球から前記画像表示素子に到る逆
光線追跡に従って光線が通過する順に、屈折面かつ内部
反射面である第1面、前記第1面に対向し、観察者視軸
に対して偏心するかあるいは傾いた第2面、前記画像表
示素子に最も近接している屈折面である第3面で構成さ
れた第1光学素子と、前記観察者眼球と前記第1光学素
子の間に配備された少なくとも2つの屈折面を有する第
2光学素子とによって構成され、前記第1光学素子の第
2面は入射光の一部が反射し、一部が透過する半透過反
射面からなり、観察者視軸方向において、前記眼球側に
第2光学素子が、前記眼球と反対側に前記第1光学素子
が前後して配設され、外界から入射する光束が第1光学
素子及び第2光学素子を順に介して観察者眼球に到達す
ることを特徴とするものである。この画像表示装置は、
後記の実施例6、7が対応する。
【0041】本発明による上記の第2の画像表示装置
は、第1の画像表示装置に対して異なる部分のみを説明
すると、第1光学素子3の第2面12は、入射高の一部
が反射し、一部が透過する半透過面からなり、外界から
入射する光束が第1光学素子3、第2光学素子4を順に
介して観察者眼球7に到達するようにしたものである。
これによって、第1の画像表示装置と同様に、画像表示
素子6の画像に関しては観察画角を大きくとるか、又
は、光学系を小さく構成することが可能となり、明瞭な
観察像を観察者に提供することを可能にする。さらに、
この第2の画像表示装置では、外界像を観察することを
可能にする。又は、外界像と電子像(画像表示素子6の
画像)を重畳して観察するいわゆるスーパーインポーズ
を可能にすることに成功したものである。
【0042】図2は本発明の第2の画像表示装置の断面
図であり、図の(a)には画像表示素子6からの画像を
観察する場合の図、(b)は外界像を観察する場合の
図、(c)は画像表示素子6からの画像と外界像を同時
に観察する場合の図である。図2を参照してこの第2の
画像表示装置を説明する。図1と同様の部分は同じ番号
で示してある。第1光学素子3の第2面12を半透過面
としたことで、図2(b)において、右側の外界からの
光束は、まず、第1光学素子3の第2面12に入射し、
その第1面11を透過して第2光学素子4の第2面22
に入射し、その第1面21を透過して観察者瞳1に入射
される。これによって、観察者は外界像を認識すること
ができる。
【0043】外界像だけを観察する場合には、画像表示
素子6の画像を消して、光学系5の眼球7とは反対側に
配置した液晶シャッターのような遮光手段8を透過モー
ドにする(図(b)、(c))。また、電子像と外界像
を重畳して観察するスーパーインポーズのときは、図2
(c)に示すように、画像表示素子5の画像を表示し、
遮光手段8を透過モードとすることで可能となる。電子
像のみを観察する場合には、図2(a)のように、遮光
手段8を遮光モードにすれば、図1と同様にして画像表
示素子6の画像を観察できる。
【0044】上記の第2の画像表示装置において、第1
光学素子と第2光学素子の合成パワーは外界光に対して
略ゼロであることが望ましい。この画像表示装置は、後
記の実施例6、7が対応する。
【0045】このような構成によれば、外界からの光束
は観察者の瞳1に略平行光束として入射されるため、明
瞭な外界像を観察することができる。
【0046】上記の第2の画像表示装置と上記の合成パ
ワーが略ゼロである場合に、第1光学素子の第2面の曲
率半径をr12、第2光学素子の前記観察者側の面の曲率
半径をr21とするとき、 −2<r12/r21<4 ・・・(4) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例6、7が対応する。
【0047】上記の(4)式を満たすことが、明瞭な外
界像を観察するために有効である。その条件の下限の−
2を越えて小さくなると、第1光学素子3と第2光学素
子4とが合成パワーを有するような構成になり、特に外
界光の入射面である第1光学素子3の第2面12のパワ
ーが大きくなるため、明瞭な外界像を観察できなくな
る。上限の4を越えて大きくなると、第2光学素子4の
第1面21でのパワーが小さくなり、第2光学素子4に
よる画像表示素子6からの光束に対する収差補正効果が
得られなくなるため、電子像の観察に支障をきたす恐れ
が生じる。
【0048】上記の第2の画像表示装置及びその上記の
ような限定を有する画像表示装置において、第2光学素
子の焦点距離をf2 、前記光学系の焦点距離をfA とす
るとき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(5) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例6、7が対応する。
【0049】観察者瞳1中心から画像表示素子6の画面
中心に到る軸上主光線において定義された第2光学素子
4のY−Z面内の焦点距離をf2 、前記光学系5の焦点
距離をfA とする場合に、(5)式を満たすことで、広
画角で観察可能な焦点距離を保ちながら、第2光学素子
4による上述した効果を有することになる。特に広画角
の場合には、第2光学素子4が適当な正のパワーを有す
るため、小型軽量を実現し、同時にコマ収差の発生を抑
える効果が得られる。さらに、外界光に対する光学系5
の屈折力を略ゼロにするために有効である。
【0050】上記(5)式の下限の0.01を越えて小
さくなると、第2光学素子4のパワーが小さくなりす
ぎ、上述した軸外光線の光線高を抑える効果が不足する
ため、光学系5が大きくなり、収差の発生も抑えられな
い。上限の0.3を越えて大きくなると、第2光学素子
4のパワーが大きくなりすぎる。したがって、外界光に
対する光学系5全系のパワーが正になり、明瞭な外界像
を観察することが困難になる。
【0051】上記の第2の画像表示装置及びその上記の
ような限定を有する画像表示装置において、光学系の焦
点距離をfA 、第2光学素子の少なくとも2つの屈折面
の中、第1光学素子側の屈折面の曲率半径をr22とする
とき、 −2<fA /r22<0.5 ・・・(6) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例6、7が対応する。
【0052】(6)式を満たすことが、外界光に対して
第2光学素子4の第2面22のパワーを最適な状態にす
る条件である。その下限の−2を越えて小さくなると、
第2光学素子4の第2面22の正のパワーが大きくなる
ため、第1光学素子3の第1面11の負のパワーが大き
くなる傾向が強くなる。したがって、第1光学素子3に
おける正のパワーが不足し、広画角を実現するのが困難
になる。上限の0.5を越えて大きくなると、第2光学
素子4の第2面22の負のパワーが大きくなりすぎるた
め、第2光学素子4の正のパワーを十分にとることがで
きず、広画角な光学系に必要な焦点距離を確保すること
ができなくなる。
【0053】また、上記の第2の画像表示装置及びその
上記のような限定を有する画像表示装置において、第1
光学素子の第1面の曲率半径をr11、第2光学素子の少
なくとも2つの屈折面の中、第1光学素子側の屈折面の
曲率半径をr22とするとき、 −3<r11/r22<10 ・・・(7) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例6、7が対応する。
【0054】上記(7)式を満たすことが、各光学素子
を互いに干渉させずに明瞭な外界像、電子像を観察する
ために有効である。この条件の下限の−3を越えて小さ
くなると、第1光学素子3と第2光学素子4が干渉しや
すくなり、軸外光線が遮断されてしまうため、外界像、
電子像共に周辺の像が観察できなくなる。上限の10を
越えて大きくなると、第1光学素子3と第2光学素子4
の間で強い屈折作用を持つために、強い収差が発生し、
明瞭な外界像を観察することが困難となる。また、電子
像に対しては、軸外光線、特に下側光線(画像表示素子
6側の光線)が第1光学素子3に入射されなくなる恐れ
が生じる。
【0055】また、上記の第2の画像表示装置及びその
上記のような限定を有する画像表示装置において、第1
光学素子の観察者瞳と反対側に遮光手段を配設すること
が望ましい。この画像表示装置は、後記の図2、図15
のものが対応する。
【0056】本発明の画像表示装置においては、光学系
の観察者と反対側に遮光手段を配設することが、外界像
と電子像の切り換えをするために重要である。外界像を
観察しない場合には、遮光手段によって光学系に外界か
らの光が入射されないようにしなければ、常に外界の光
が観察者眼球に入射するため、コントラストの高い電子
像を観察できなくなる。逆に、外界像のみを観察したい
場合には、画像表示素子を表示させず、遮光手段を透過
モードにすることで実現できる。
【0057】以上の何れかの画像表示装置において、第
1光学素子と第2光学素子の少なくとも一部は相互に離
れていることが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0058】第1光学素子3の第1面11に第2光学素
子4が接合されていると、第1光学素子3の第1面11
での内部反射が全反射の場合には、その面が空気以外と
接してしまい、その界面における臨界角が変化するた
め、そこでの反射角が臨界角以上必要である全反射条件
を満たさなくなる。したがって、画像表示素子6からの
光線は瞳1に到達できなくなり、観察不可能となる。
【0059】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線において、第1光学素子を通過する距離をd1
第2光学素子を通過する距離をd2 とするとき、 0.1<d2 /d1 <0.7 ・・・(8) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0060】上記(8)式を満たすことが第2光学素子
4による効果を有効に作用させるのに重要となる。図1
8に本発明の画像表示装置の光学系5において、軸上主
光線が画像表示素子6から観察者の瞳1に到達する様子
と、各面において設定した距離d1 、d2、k、ER、
入射角θ1 〜θ4 及びθi 、θa 、θb を示す。また、
角度の符号は、図18に示した反射点での法線から軸上
主光線へ向かう方向が反時計周りの方向を正とする。
【0061】(8)式の下限の0.1を越えて小さくな
ると、第2光学素子4の厚みが十分に得られないため、
第2光学素子4の本来の作用である屈折による第2面1
2での光線高を抑える効果が小さくなる。又は、第1光
学素子3と第2光学素子4の空気間隔が大きくなるた
め、軸外光線が第1光学素子3に入射しなくなる恐れが
生じる。上限の0.7を越えて大きくなると、第1光学
素子3の厚みが十分に得られなくなり、広画角の場合に
は、軸外光線、特に上側光線がけられてしまい観察不能
となる。
【0062】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線において、第1光学素子の第1面から第2面まで
の距離をd1 、第1光学素子と第2光学素子の距離を
k、第2光学素子を通過する距離をd2 、観察者瞳から
第2光学素子までの距離をERとするとき、 0.2<(d1 +d2 +k)/ER<1.2 ・・・(9) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0063】(9)式を満たすことが、装置をコンパク
トに構成し、観察者に負担を与えないための条件であ
る。この条件の下限の0.2を越えて小さくなると、装
置の突出量が大きくなるため、人間の頭部に装着する装
置として重量バランスの悪いものになってしまう。上限
の1.2を越えて大きくなると、観察者顔面から装置ま
での距離が短くなりすぎるため、装置と顔面がぶつかる
危惧が生じる。
【0064】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第2面における逆光線追跡での入射角をθ2
するとき、 −50°<θ2 <0° ・・・(10) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0065】これは本発明の画像表示装置の光学系5と
画像表示素子6を適切な位置に配備するための条件であ
る。上限の0°を越えて大きくなると、第2面12で反
射後の光線はそのまま観察者に戻ってしまい観察不能と
なる。逆に、下限の−50°を越えて小さくなると、第
1面11の反射位置までの距離が大きくなり、それに伴
って第2面12も長くなるため、光学系5が巨大化す
る。
【0066】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第2面における逆光線追跡での入射角をθ2
するとき、 −30°<θ2 <−5° ・・・(11) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0067】これは、本発明の画像表示装置の光学系5
と画像表示素子6をより広画角のための適切な位置に配
備するための条件である。(11)式の上限の−5°を
越えて大きくなると、第2面12において全反射させる
場合には、第2面12で反射後の光線の第1面11への
入射角が臨界角の条件を満足できなくなり、光学系を透
過して光線が観察者に戻ってしまうため、観察不能とな
る。逆に、下限の−30°を越えて小さくなると、反射
角が大きくなるため、他の面では補正し切れない程の偏
心によるコマ収差が発生し、鮮明な画像が観察すること
が困難になる。
【0068】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第1面における逆光線追跡での最初の入射角を
θとするとき、 0°<θ1 <50° ・・・(1
2) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0069】これは本発明の画像表示装置の光学系を適
切な位置あるいは適切な角度に配備するための条件であ
る。(12)式の下限の0°を越えて小さくなると、光
学系5が観察者側に倒れてくるため、第1光学素子3と
第2光学素子4が干渉する恐れが生じる。逆に、上限の
50°を越えて大きくなると、光学系5が前方に張り出
してしまい、重量バランスの悪い装置になってしまう。
【0070】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第1面における逆光線追跡での最初の入射角を
θ1とするとき、 0°<θ1 <40° ・・・(13) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0071】これは本発明の画像表示装置の光学系を適
切な位置あるいは適切な角度に配備するための条件であ
る。(13)式の下限の0°を越えて小さくなると、光
学系5が観察者側に倒れてくるため、第1光学素子3と
第2光学素子4が干渉する恐れが生じる。逆に、上限の
40°を越えて大きくなると、第1光学素子3の第1面
11で発生する色収差が増大する。特に、軸外における
倍率色収差が顕著に現れ、鮮明な画像を観察すくことが
困難になってしまう。
【0072】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から前記観察者瞳に到る
軸上主光線の第1面における逆光線追跡での再度の入射
角をθ3 とするとき、 20°<θ3 <70° ・・・(14) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0073】これは本発明の画像表示装置の光学系が観
察可能であり、小型軽量に構成するための条件である。
この条件の下限の20°を越えて小さくなると、第1面
11の内部反射後、第2面12に戻り、第2面12で反
射して観察者顔面に戻ってしまうため、観察不能とな
る。逆に、上限の70°を越えて大きくなると、順追跡
で第1光学素子3の第1面11で反射後、第2面12に
到達する位置が非常に離れてしまい、光学系5が大型化
する。
【0074】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から前記観察者瞳に到る
軸上主光線の第1面における逆光線追跡での再度の入射
角をθ3 とするとき、 30°<θ3 <60° ・・・(15) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0075】これは本発明の画像表示装置の光学系が観
察可能であり、小型軽量に構成するための条件である。
(15)式の下限の30°を越えて小さくなると、この
面における臨界角を満たすことが困難になり、観察不能
となる。逆に、上限の60°を越えて大きくなると、順
追跡で第1面11で反射後、第2面12に到達する位置
が離れてしまい光学系5が大型化する。
【0076】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第3面における逆光線追跡での入射角をθ4
するとき、 −10°<θ4 <30° ・・・(16) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0077】これは本発明の画像表示装置の光学系によ
って画像表示素子の画像を隅々まで観察するための条件
である。(16)式の下限−10°を越えて小さくなる
と、光線が第1面11に戻ってしまうため、反射後の光
線が観察者顔面に到達し、観察不能となる。逆に、上限
の80°を越えて大きくなると、第1面11での内部反
射位置との距離が非常に長いものとなり、光学系が下方
に長いものとなり、巨大化する。
【0078】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の前記画像表示素子面における逆光線追跡での入
射角をθi とするとき、 −40°<θi <40° ・・・(17) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0079】これは本発明の画像表示装置の光学系によ
って画像表示素子6の画像を隅々まで鮮明に観察するた
めの条件である。(17)式の下限の−40°を越えて
小さくなるか、あるいは、上限の40°を越えて大きく
なると、画像表示素子6から発する光量を十分に観察者
の瞳1に到達させることができず、明るいクリアーな画
面を観察することが困難になる。
【0080】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の前記画像表示素子面における逆光線追跡での入
射角をθi とするとき、 −20°<θi <20° ・・・(18) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0081】これは本発明の画像表示装置の光学系によ
って画像表示素子6の画像を隅々まで鮮明に観察するた
めの条件である。(18)式の下限の−20°を越えて
小さくなるか、あるいは、上限の20°を越えて大きく
なると、画像表示素子6の視野角特性が小さい角度を持
つ場合には、コントラストの低い画像になってしまう。
特に、LCD(液晶表示素子)の場合には、視野角特性
が小さいために、反転現象を起こし、画面を明瞭に観察
することが困難になる。
【0082】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第2光学素子の観察者側の面における逆光線追
跡での入射角をθa とするとき、 −20°<θa <30° ・・・(19) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0083】上記条件(19)の下限の−20°を越え
て小さくなると、第2光学素子4が観察者側に倒れてし
まい、観察者の頭部と第2光学素子4が干渉する恐れが
生じる。上限の30°を越えて大きくなると、第2光学
素子4が第1光学素子3側に倒れるため、上側光線の屈
折による効果が得られなくなる。
【0084】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面の中心位置から観察者瞳に到る軸上
主光線の第2光学素子の第1光学素子側の面における逆
光線追跡での入射角をθb とするとき、 −20°<θb <50° ・・・(20) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0085】上記条件(20)の下限の−20°を越え
て小さくなると、第2光学素子4の第2面22が第1光
学素子3側に倒れるため、第1光学素子3と干渉する危
惧が生じる。逆に、上限の50°を越えて大きくなる
と、第1光学素子3と第2光学素子4の間で強い屈折作
用を持つために、強い収差が発生し、明瞭な観察像を観
察できなくなる恐れが生じる。
【0086】以上の何れかの画像表示装置において、前
記の屈折率が1より大きい媒質のd線の屈折率をNd
するとき、 1.45<Nd <2.0 ・・・(21) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0087】本発明の画像表示装置の光学系5は、光学
ガラス又は光学プラスチックと呼ばれる透明度の高い透
明媒質で形成されることが望ましい。その場合、媒質の
d線の屈折率は(21)を満たしていることが条件とな
る。(21)の下限、上限共越えると、透明度が低くな
り、また、加工性が悪いものになる。
【0088】以上の何れかの画像表示装置において、前
記の屈折率が1より大きい媒質のd線の屈折率をNd
するとき、 1.5<Nd <2.0 ・・・(22) を満たすことが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0089】本発明の画像表示装置の光学系の中、第1
光学素子3は、第1面11における内部反射の条件を満
たすためにできるだけ屈折率は大きい方が有利である。
そのため、(22)式の条件を満たす媒質を使用するこ
とが望ましい。(22)式の条件の下限の1.5を越え
て小さくなると、特に広画角の場合には、軸外光線が第
1面11での全反射条件を満たすことができず、周辺画
像の観察が困難になる場合がある。
【0090】以上の何れかの画像表示装置において、第
1面の内部反射は全反射であることが望ましい。この画
像表示装置は、後記の実施例1〜7が対応する。
【0091】逆光線追跡で、第1光学素子3の第2面1
2で反射した後、第1面11での内部反射は全反射とす
ることが、光学素子の大きさ、性能上大変有効に作用す
る。これを図1を参照にして説明する。瞳1から出た光
線は第2光学素子4を介して第1光学素子3の第1面1
1に入射し、屈折されて凹面鏡である第2面12で反射
し、再び第1面11で内部反射する構成であるが、上側
軸外光線Uの第1面12での反射高さと第2面12で反
射後の第1面11での反射高さの差が大きければそれだ
け光学系自体が長くなり、大型化する。逆に、反射点の
高さの差が小さければ小さいほど光学系の大きさは小型
にできる。言い換えれば、同じ大きさの光学系ならば、
その反射点の高さの差が小さい程観察画角を広くとるこ
とが可能になる。
【0092】しかしながら、本発明の光学系において、
上側光線Uの第2面12と第1面11の反射高さの差を
小さくすると、第1面11に入射する下側光線Lよりも
上で反射するため、第1面11の内部反射が全反射でな
い場合には、第1面11の屈折領域が反射領域と重な
り、下側の光線Lが遮られてしまう。
【0093】第1面11での内部反射が全反射する条件
を満たしていれば、第1面11にミラーコートを施す必
要がないため、第2面12で反射後の上側光線Uと第1
面11に入射るす下側光線Lが第1面11で干渉して
も、それぞれの光線は本来の作用ができることになる。
また、偏心した反射面である第2面12ではその反射角
が大きくなればなる程コマ収差が大きく発生するが、第
1面11で全反射する場合には、第2面12における反
射角を小さくすることができるため、第2面12でのコ
マ収差の発生を抑制する効果を得ることができる。
【0094】以上の何れかの画像表示装置において、第
2面は第1面に対して凹面を向けた反射面であることが
望ましい。この画像表示装置は、後記の実施例1〜7が
対応する。
【0095】第2面12が第1面11に対して凹面を向
けた反射面である場合、この面が光学系の主な正のパワ
ーを有することとなる。瞳1からある角度(画角)で広
がってきた主光線は正のパワーを有する第2面12によ
ってその角度を小さくすることができる。したがって、
第2面12で反射した後の第1面11乃至第3面13ま
での全ての面が小さくでき、光学系全体を小型軽量に構
成することが可能となる。
【0096】以上の何れかの画像表示装置において、第
1面は第2面に対して凸面を向けた透過面かつ反射面で
あることが望ましい。この画像表示装置は、後記の実施
例1〜7が対応する。
【0097】第1光学素子3の第1面11は第2面12
に対して凸面を向けた負のパワーを有する透過面かつ反
射面であり、第2面12で反射後、再び第1面11で内
部反射するときに、第2面12で発生するコマ収差及び
像面湾曲の補正に有効な手段となる。
【0098】第2面12が正のパワーを有する反射面で
ある場合、第1面11を負のパワーを持つ面とすること
で、第1面12で発生する内コマ収差とは逆のコマ収差
をこの面で発生させ、収差補正させることが可能であ
る。さらに、第2面12で発生する正の像面湾曲に対し
て第1面11で負の像面湾曲を発生させて、像面湾曲の
補正も同時に行うことが可能となる。
【0099】また、第1面11の内部反射を全反射とす
るためには、第1面11での全ての光線の反射角が臨界
角θr =sin-1(1/n)よりも大きいことが条件と
なる(ただし、nは光学系の媒質の屈折率である。)。
例えばn=1.5の場合は、θr =41.81°であ
り、それ以上の反射角が必要である。そのためには、第
1面11が第2面12に対して凸面であれば、各反射点
における法線方向が第2面12に対して外側に発散する
方向になるため、軸外光線に対しても反射角を大きくす
る効果が得られ、広い画角において第2面12における
全反射条件を満たすことが容易となる。
【0100】以上の何れかの画像表示装置において、第
1光学素子の少なくとも1面は平面の透過面かつ反射面
であることが望ましい。この画像表示装置は、後記の実
施例3、4が対応する。
【0101】光学系の少なくとも1面を平面とすること
で、この面を基準として他の面を定義できるため、光学
系の機械的な設計、製作を容易にすることができる。こ
れによって、加工時間の短縮、装置全体の容易なレイア
ウト等も可能となり、大幅なコスト削減が実現できる。
【0102】以上の何れかの画像表示装置において、第
1面の内部反射領域の少なくとも一部は反射コーティン
グされていてもよい。
【0103】第1光学素子3の第1面11の内部反射が
全反射条件を満足しない場合には、第1面11の内部反
射する領域においてアルミ等の反射コートされている必
要がある。
【0104】以上の何れかの画像表示装置において、光
学系を構成する少なくとも1面は非球面であることが望
ましい。この画像表示装置は、後記の実施例1〜7が対
応する。
【0105】光学系を構成する少なくとも1面は非球面
であることが収差補正上有効である。これはY軸方向に
偏心又は視軸から傾いて配置される第2面12で発生す
るコマ収差、特に高次コマ収差やコマフレアーを補正す
るために重要な条件である。
【0106】本発明のように、観察者眼球の前方に偏心
するかあるいは傾いた反射面を有するタイプの光学系を
用いる画像表示装置においては、軸上においても反射面
に入射する光線が斜めになるため、反射鏡の中心軸に複
雑なコマ収差が発生する。この複雑なコマ収差は反射面
の傾き角が大きくなるに従って大きくなる。しかしなが
ら、小型で広画角の画像表示装置を実現しようとする
と、偏心量又は傾き角をある程度大きくしないと画像表
示素子と光路が干渉するため、広画角な観察像を確保す
ることが困難になる。そのため、広画角で小型の画像表
示装置になればなる程反射面の傾き角が大きくなり、偏
心コマ収差の発生を如何に補正するかが重要な問題とな
る。
【0107】このような複雑なコマ収差を補正するため
には、光学系を構成する第1光学素子3の第1面11、
第2面12、第3面13の何れか1面を偏心した非球面
とすることで、光学系のパワーを視軸に対して非対称な
構成にすることができ、さらに軸外においては非球面の
効果を利用することができるため、軸上を含めたコマ収
差の補正を有効に行うことが可能となる。
【0108】この場合、光学系を構成する少なくとも1
面をアナモルフィック面とすることが望ましい。この画
像表示装置は、後記の実施例1〜3、5〜7が対応す
る。
【0109】光学系を構成する少なくとも1面はアナモ
ルフィック面であることが重要である。つまり、Y−Z
面内の曲率半径と、この面と直交するX−Z面内の曲率
半径が異なる面てあることである。この条件は、第2面
12が視軸に対して偏心あるいは傾いているために起こ
る収差を補正するための条件である。一般に、球面が偏
心していると、その面に入射する光線は、入射面内と入
射面に直交する面内で光線に対する曲率が異なる。この
ため、本発明のように観察者眼球の前に反射面が視軸に
対して偏心あるいは傾いて配置されている光学系では、
観察画像中心にあたる視軸上の観察像も上記理由により
非点収差が発生する。この軸上の非点収差を補正するた
めに、光学系5中の第1光学素子3の第1面11、第2
面12、第3面13の何れか1面の曲率半径は入射面内
とこれと直交する面内において異なるものとすることが
重要になる。
【0110】また、この場合、光学系を構成する少なく
とも1面を自由曲面とすることが望ましい。この画像表
示装置は、後記の実施例4が対応する。
【0111】光学系を構成する少なくとも1面が自由曲
面であれば、上述した非球面又はアナモルフィック面に
よる効果を満足することができるため、光学系で発生す
る収差を有効に補正することができる。ここで、自由曲
面は例えば下記式(23)で表現される曲面である。 ここで、x、y、zは直交座標を表し、Cnmは任意の係
数、k、k’も任意とする。
【0112】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子の表示面は、画像表示素子の表示面の中心位
置から観察者瞳に到る軸上主光線に対して傾いて配備さ
れていることが望ましい。この画像表示装置は、後記の
実施例1〜7が対応する。
【0113】画像表示素子6の表示面は視軸に対して傾
いて配備されいてることが重要である。光学素子3、4
を構成する屈折面あるいは反射面が偏心又は傾いている
場合、瞳1からの光線は屈折面あるいは反射面での屈折
角又は反射角が像高によって異なり、像面が視軸に対し
て傾くことがある。その場合、画像表示素子6の面を視
軸に対して傾いて配備することで、像面の傾きを補正す
ることが可能となる。
【0114】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子と光学系を観察者頭部に対して位置決めする
位置決め手段を有することが望ましい。この画像表示装
置は、後記の図15のものが対応する。画像表示素子6
と光学系5を観察者頭部に対して位置決めする手段を有
することによって、観察者は安定した観察者像を観察す
ることが可能となる。
【0115】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示素子と光学系を観察者頭部に対して支持する支持
手段を有し、観察者頭部に装着できることことが望まし
い。この画像表示装置は、後記の図15のものが対応す
る。画像表示素子6と光学系5を観察者頭部に対して位
置決めする手段を有し、観察者頭部に装着できるように
したことによって、観察者は自由な観察姿勢や観察方向
で画像を観察することが可能となる。
【0116】以上の何れかの画像表示装置において、画
像表示装置の少なくとも2組を一定の間隔で支持する支
持手段を有することが望ましい。この画像表示装置は、
後記の図15のものが対応する。少なくとも2組の画像
表示装置を一定の間隔で支持する支持手段を有すること
によって、観察者は左右両眼で楽に観察することが可能
となる。また、左右の画像表示面に視差を与えた画像を
表示し、両眼でそれらを観察することによって立体像を
楽しむことが可能となる。
【0117】以上の何れかの画像表示装置における光学
系を結像光学系として用いることができる。これは、後
記の図16、図17のものが対応する。光学系における
画像表示素子面を像面として無限遠の物体を結像させる
ように構成することで、図16に示すようなカメラのフ
ァインダー光学系等の結像光学系として利用することが
可能である。
【0118】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像表示装置の
実施例1から7について、図面を参照して説明する。各
実施例の構成パラメータは後述するが、以下の説明にお
いて、面番号は、観察者の瞳位置1から画像表示素子6
に向かう逆追跡の面番号として示してある。そして、座
標の取り方は、例えば実施例1に関する図3に示すよう
に、観察者の虹彩位置1を原点とし、観察者視軸2を原
点から光学系5に向かう方向を正とするZ軸、観察者視
軸2に直交し、観察者眼球からみて上下方向の下から上
を正とするY軸、観察者視軸2に直交し、観察者眼球か
らみて左右方向の右から左を正とするX軸と定義する。
つまり、図3の紙面内をY−Z面とし、紙面と垂直方向
の面をX−Z面とする。また、光軸は紙面のY−Z面内
で折り曲げられるものとする。
【0119】そして、後記する構成パラメータ中におい
て、偏心量Y、Zと傾き角θが記載されている面におい
ては、基準面である1面(瞳位置1)からその面の面頂
のY軸方向、Z軸方向の偏心量及びその面の中心軸のZ
軸からの傾き角を意味し、その場合、θが正は反時計回
りを意味する。ただし、実施例5の第2光学素子4の第
2面22については、第1面21の面頂を新たな原点と
し、その中心軸を新たなZ軸とし、それに伴って同様に
新たなY軸を定義したときの同様にとった偏心量Y、Z
と傾き角θを示してある。また、面間隔が記載されてい
る面(実施例1〜4、6の第2光学素子4の第1面2
1)については、その面と次の面が同軸であり、それら
の面間の同軸上の距離を面間隔として示してある。
【0120】また、各面において、非回転対称な非球面
形状は、その面を規定する座標上で、Ry 、Rx はそれ
ぞれY−Z面(紙面)内の近軸曲率半径、X−Z面内で
の近軸曲率半径、Kx 、Ky はそれぞれX−Z面、Y−
Z面内の円錐係数、AR、BR、CR、DRはそれぞれ
Z軸に対して回転対称な4次、6次、8次、10次の非
球面係数、AP、BP、CP、DPはそれぞれZ軸に対
して回転非対称な4次、6次、8次、10次の非球面係
数とすると、非球面式は以下に示す通りである。
【0121】Z =[( X2/Rx )+ (Y2/Ry ) ]/[1+
{ 1-(1+Kx ) ( X2/Rx 2)-(1+Ky ) ( Y2/Ry 2)}
1/2 ]+AR[ (1-AP) X2+( 1+AP) Y2 2+B
R[ (1-BP) X2+( 1+BP) Y2 3+CR[ (1-C
P) X2+( 1+CP) Y2 4+DR[ (1-DP) X2+( 1
+DP) Y2 5 また、各面において、自由曲面は下記式で表現される多
項式面である。
【0122】Z=C2+C3 Y+C4 X+C5 2 +C
6 YX+C7 2+C8 3 +C9 2 X+C10YX2
+C113+C124 +C133 X+C142 2 +C
15YX3 +C164+C175 +C184 X+C193
2 +C202 3 +C21YX4+C225+C236
245 X+C254 2 +C263 3 +C272
4+C28YX5 +C296+C307 +C316 X+C32
5 2 +C334 3 +C343 4+C352 5
+C36YX6 +C377・・・・・ ただし、Cm (mは2以上の整数)は係数である。な
お、後記する構成パラメータ中において、記載のない非
球面に関する係数はゼロである。また、面と面の間の媒
質の屈折率はd線の屈折率で表す。長さの単位はmmで
ある。
【0123】図3〜図9にそれぞれ実施例1〜7の単眼
用の画像表示装置の断面図を示す。それぞれの断面図に
おいて、図中、1は観察者の瞳位置、2は観察者視軸、
3は第1光学素子、4は第2光学系、5は光学系、6は
画像表示素子、11は第1光学素子の第1面、12は第
1光学素子の第2面、13は第1光学素子の第3面、2
1は第2光学素子の第1面、22は第2光学素子の第2
面である。なお、図3〜図9において、光線は第1光学
素子3を飛び出して反射するように描かれているが、3
次元的に光線追跡を行っているためにこのように表され
ているものであり、実際には、図1、図2のように、第
1光学素子3の第1面11、第2面12で反射されてい
る。また、図10、図11に実施例6、7の外界光の光
線経路を示す。
【0124】これらの実施例における実際の光線経路
は、実施例1を例にとると次のようになる。画像表示素
子6から発した光線束、第1光学素子3の第3面13で
屈折して光学系5に入射し、第1面11で内部反射し、
第2面12で反射され、第1面11で今度は屈折して第
1光学素子3を射出し、次いで第2光学素子4の第2面
22で屈折して入射し、第1面21で屈折して第2光学
素子4を射出し、観察者の瞳の虹彩位置又は眼球の回旋
中心を射出瞳1として観察者の眼球内に投影される。
【0125】なお、実際の装置においては、光学系5に
よって反射する方向は観察者の上方、下方、横方向何れ
でも構わないことは言うまでもない。次に、各実施例の
画角等の値は以下の通りである。
【0126】実施例1 この実施例は、本発明の第1の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角60°、垂直画角46.8°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は正レンズであり、後記
する数値データ中、2面、3面は球面、4面、5面、6
面、7面はアナモフィック面である。
【0127】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る(ただし、Nd1は第1光学素子3の媒質の屈折率、N
d2は第2光学素子4の媒質の屈折率である。以下、同
じ。)。 fA /f2 =0.042 fA /r22=0.076 r11/r22=−0.31 d2 /d1 =0.46 (d1 +d2 +k)/ER=0.93 θ1 =31.5° θ2 =−14.7° θ3 =50.8° θ4 =−0.6° θi =−5.2° θa =5.4° θb =19.6° Nd1=1.5254 Nd2=1.6201
【0128】実施例2 この実施例は、本発明の第1の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角60°、垂直画角46.8°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は正レンズであり、後記
する数値データ中、2面、3面は球面、4面、5面、6
面、7面はアナモフィック面である。
【0129】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.066 fA /r22=0.13 r11/r22=−1.50 d2 /d1 =0.47 (d1 +d2 +k)/ER=0.85 θ1 =24.7° θ2 =−16.9° θ3 =52.1° θ4 =−1.1° θi =−5.0° θa =12.8° θb =−14.1° Nd1=1.5254 Nd2=1.6492
【0130】実施例3 この実施例は、本発明の第1の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角65°、垂直画角51.1°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は正レンズであり、後記
する数値データ中、2面は平面、3面は球面、4面、5
面、6面、7面はアナモフィック面である。
【0131】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.18 fA /r22=−0.29 r11/r22=5.88 d2 /d1 =0.52 (d1 +d2 +k)/ER=0.95 θ1 =27.7° θ2 =−15.4° θ3 =49.9° θ4 =1.6° θi =−0.7° θa =0° θb =13.3° Nd1=1.5254 Nd2=1.6200
【0132】実施例4 この実施例は、本発明の第1の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角60°、垂直画角46.8°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は正レンズであり、後記
する数値データ中、2面、3面は球面、4面、5面、6
面は自由曲面、7面は平面である。
【0133】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.10 fA /r22=−0.56 r11/r22=4.66 d2 /d1 =0.37 (d1 +d2 +k)/ER=0.50 θ1 =19.6° θ2 =−17.1° θ3 =52.2° θ4 =0.3° θi =0.3° θa =0° θb =10.2° Nd1=1.4922 Nd2=1.6200
【0134】実施例5 この実施例は、本発明の第1の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角65°、垂直画角51.1°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は変形プリズムであり、
後記する数値データ中、2面、3面は球面、4面、5
面、6面、7面はアナモフィック面である。
【0135】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.092 fA /r22=−0.42 r11/r22=5.84 d2 /d1 =0.42 (d1 +d2 +k)/ER=0.90 θ1 =26.2° θ2 =−15.5° θ3 =50.1° θ4 =2.5° θi =−1.1° θa =−1.1° θb =13.6° Nd1=1.5254 Nd2=1.5878
【0136】実施例6 この実施例は、本発明の第2の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角60°、垂直画角46.8°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は正レンズであり、後記
する数値データ中、2面、3面、7面は球面、4面、5
面、6面はアナモフィック面である。
【0137】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.17 fA /r22=−0.85 r11/r22=6.62 r12/r21=1.30 d2 /d1 =0.29 (d1 +d2 +k)/ER=0.91 θ1 =21.7° θ2 =−15.0° θ3 =47.0° θ4 =2.4° θi =−2.0° θa =−2.0° θb =11.1° Nd1=1.4922 Nd2=1.6200
【0138】実施例7 この実施例は、本発明の第2の画像表示装置に対応する
実施例で、水平画角55°、垂直画角42.7°、瞳径
4mmである。第2光学素子4は変形プリズムであり、
後記する数値データ中、2面〜7面はアナモフィック面
である。
【0139】前記各条件式に関する値は以下の通りであ
る。 fA /f2 =0.17 fA /r22=−0.44 r11/r22=0.74 r12/r21=0.18 d2 /d1 =0.55 (d1 +d2 +k)/ER=0.34 θ1 =34.6° θ2 =−9.9° θ3 =49.9° θ4 =9.8° θi =14.1° θa =−2.9° θb =−23.2° Nd1=1.4922 Nd2=1.4922 以下に、上記実施例1〜7の構成パラメータを示す。
【0140】実施例1 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 144.177 7.708 1.6200 60.30 Y 24.357 θ -14.98° Z 23.766 3 -269.750 4 Ry -550.143 1.5254 56.25 Rx -156.685 Y -13.684 θ -20.41° Ky 0 Z 20.202 Kx 0 AR 4.7204 ×10-7 BR -2.1851 ×10-10 AP -7.8185 ×10-1 BP -7.6833 ×10-1 5 Ry -82.166 1.5254 56.25 Rx -68.757 Y 13.416 θ 24.77° Ky -2.9685 Z 30.818 Kx -2.7751 AR -5.6678 ×10-7 BR 2.0188 ×10-11 AP 4.3483 ×10-2 BP 1.0417 6 Ry -550.143 1.5254 56.25 Rx -156.685 Y -13.684 θ -20.41° Ky 0 Z 20.202 Kx 0 AR 4.7204 ×10-7 BR -2.1851 ×10-10 AP -7.8185 ×10-1 BP -7.6833 ×10-1 7 Ry -66.514 Y -21.376 θ -65.08° Rx -200.496 Z 33.343 Ky 0 Kx 0 AR -1.5935 ×10-6 BR -2.4382 ×10-10 CR 1.7829 ×10-12 DR 5.3523 ×10-16 AP 2.9260 BP -5.9628 ×10-1 CP 9.1858 ×10-1 DP 1.8310 8 ∞(画像表示素子) Y -26.271 θ -64.32° Z 29.316 。
【0141】実施例2 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 92.361 6.049 1.6492 35.89 Y 20.000 θ -25.98° Z 29.947 3 162.754 4 Ry -260.525 1.5254 56.25 Rx -90.997 Y -12.771 θ -23.20° Ky 0 Z 25.558 Kx 0 AR -3.4450 ×10-8 BR 1.2814 ×10-11 AP -3.3115 BP 1.2551 5 Ry -58.868 1.5254 56.25 Rx -55.487 Y 14.580 θ 28.02° Ky -4.7015 Z 36.486 Kx -1.0644 AR -1.2231 ×10-6 BR 2.2191 ×10-12 AP 1.2015 ×10-1 BP 2.2767 6 Ry -260.525 1.5254 56.25 Rx -90.997 Y -12.771 θ -23.20° Ky 0 Z 25.558 Kx 0 AR -3.4450 ×10-8 BR 1.2814 ×10-11 AP -3.3115 BP 1.2551 7 Ry 57.208 Y -22.526 θ -73.74° Rx -251.892 Z 30.468 Ky 0 Kx 0 AR -5.0169 ×10-8 BR -3.0938 ×10-9 CR -2.3050 ×10-11 DR -2.0691 ×10-13 AP 1.3229 ×101 BP 3.8084 CP 1.0861 ×10-1 DP -1.4081 ×10-1 8 ∞(画像表示素子) Y -25.487 θ -70.14° Z 31.029 。
【0142】実施例3 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 ∞ 7.480 1.6200 60.30 Y 15.104 θ 0 ° Z 20.000 3 -65.822 4 Ry -344.265 1.5254 56.25 Rx -81.151 Y -20.547 θ -22.68° Ky 0 Z 19.387 Kx 0 AR 9.4424 ×10-7 BR -5.4739 ×10-10 AP -7.5618 ×10-1 BP -8.7221 ×10-1 5 Ry -72.060 1.5254 56.25 Rx -59.784 Y 20.205 θ 30.47° Ky -4.7268 Z 30.732 Kx -1.9065 AR -8.0508 ×10-7 BR 2.5088 ×10-13 AP 6.9575 ×10-2 BP 3.8547 6 Ry -344.265 1.5254 56.25 Rx -81.151 Y -20.547 θ -22.68° Ky 0 Z 19.387 Kx 0 AR 9.4424 ×10-7 BR -5.4739 ×10-10 AP -7.5618 ×10-1 BP -8.7221 ×10-1 7 Ry 34.750 Y -20.743 θ -71.54° Rx 46.014 Z 28.386 Ky 0 Kx 0 AR -3.5331 ×10-5 BR -2.5051 ×10-8 AP -2.4454 ×101 BP 1.6895 8 ∞(画像表示素子) Y -23.474 θ -68.85° Z 29.677 。
【0143】実施例4 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 -56.070 6.256 1.6200 60.30 Y 20.000 θ 20.86° Z 18.566 3 -41.629 4 自由曲面 1.4922 57.50 Y -3.669 θ -19.96° Z 24.111 5 自由曲面 1.4922 57.50 Y 0.725 θ 15.93° Z 37.118 6 自由曲面 1.4922 57.50 Y -3.669 θ -19.96° Z 24.111 7 ∞ Y -22.370 θ -70.40° Z 31.935 8 ∞(画像表示素子) Y -26.115 θ -70.33° Z 30.362 自由曲面 C2 2.3629 C3 -9.0571×10-25 -3.8114×10-37 -5.4783×10-38 8.0951×10-510 7.9004×10-512 6.3062×10-814 -5.0315×10-616 -1.2985×10-617 2.8729×10-819 -1.5040×10-721 1.4010×10-723 8.7121×10-10 25 1.1502×10-827 7.0288×10-929 1.6426×10-930 -1.2740×10-10 32 -9.3810×10-11 34 -4.4001×10-10 36 -5.1539×10-11 自由曲面 C2 2.5412 C3 -4.0891×10-25 -7.6425×10-37 -8.0770×10-38 5.6587×10-610 3.4522×10-712 7.7512×10-814 -2.5625×10-616 -1.1768×10-617 4.6185×10-919 -5.1213×10-821 -1.8532×10-823 1.2180×10-925 -1.3456×10-927 2.4201×10-929 3.7464×10-10 30 3.6312×10-11 32 -6.1067×10-11 34 -3.9679×10-11 36 7.2231×10-11
【0144】実施例5 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 -69.068 1.5878 62.09 Y 15.068 θ 13.74° Z 18.037 3 -45.377 Y 3.544 θ -0.97° Z 7.937 4 Ry -217.255 1.5254 56.25 Rx -75.009 Y -21.780 θ -23.31° Ky 0 Z 17.789 Kx 0 AR 9.7563 ×10-7 BR -4.6063 ×10-10 AP -6.3197 ×10-1 BP -8.4951 ×10-1 5 Ry -62.623 1.5254 56.25 Rx -55.539 Y 17.709 θ 31.49° Ky -4.8392 Z 30.470 Kx -1.4683 AR -1.2078 ×10-6 BR 2.8317 ×10-13 AP 9.4174 ×10-2 BP 5.5141 6 Ry -217.255 1.5254 56.25 Rx 75.009 Y -21.780 θ -23.31° Ky 0 Z 17.789 Kx 0 AR 9.7563 ×10-7 BR -4.6063 ×10-10 AP -6.3197 ×10-1 BP -8.4951 ×10-1 7 Ry 36.767 Y -21.189 θ -71.61° Rx 61.926 Z 27.051 Ky 0 Kx 0 AR -3.4631 ×10-5 BR -1.3247 ×10-8 AP -1.8796 ×10-1 BP 2.2689 8 ∞(画像表示素子) Y -23.847 θ -67.38° Z 28.544 。
【0145】実施例6 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 -58.035 5.378 1.6200 60.30 Y 18.519 θ 16.56° Z 17.628 3 -40.935 4 Ry -184.656 1.4922 57.50 Rx -93.381 Y -15.000 θ -20.00° Ky 0 Z 19.812 Kx 0 AR 6.0640 ×10-7 BR -1.4782 ×10-17 AP -2.8269 ×10-1 BP 1.2429 ×102 5 Ry -70.443 1.4922 57.50 Rx -64.467 Y 13.000 θ 25.04° Ky -1.1982 Z 33.476 Kx 0.0491 AR 1.2474 ×10-7 BR -1.1693 ×10-10 AP -6.3525 ×10-2 BP 2.2874 ×10-1 6 Ry -184.656 1.4922 57.50 Rx -93.381 Y -15.000 θ -20.00° Ky 0 Z 19.812 Kx 0 AR 6.0640 ×10-7 BR -1.4782 ×10-17 AP -2.8269 ×10-1 BP 1.2429 ×102 7 -163.655 Y -21.433 θ -67.21° Z 28.300 8 ∞(画像表示素子) Y -25.303 θ -61.93° Z 29.395 。
【0146】実施例7 面番号 曲率半径 間隔 屈折率 アッベ数 (偏心量) (傾き角) 1 ∞(瞳) 2 Ry -275.138 1.4922 57.50 Rx -60.090 Y -14.777 θ 0.00° Ky 15.0220 Z 25.384 Kx -1.4455 AR 9.1788 ×10-9 BR 1.3902 ×10-13 AP 5.5799 BP -1.0579 ×10-1 3 Ry -51.403 Y -26.016 θ -53.08° Rx -44.032 Z 17.347 Ky -1.6023 Kx -0.6752 AR -1.2698 ×10-9 BR -2.3984 ×10-10 AP 6.1296 BP -3.4350 ×10-2 4 Ry -54.146 1.4922 57.50 Rx -113.535 Y -0.593 θ -21.97° Ky 0 Z 37.326 Kx 0 AR 4.5650 ×10-6 BR -2.4489 ×10-9 AP 6.1812 ×10-1 BP 8.0595 ×10-1 5 Ry -60.241 1.4922 57.50 Rx -66.945 Y 24.783 θ 36.90° Ky 0 Z 43.446 Kx 0 AR -1.5638 ×10-9 BR 1.2450 ×10-11 AP 1.1807 ×101 BP 1.3334 6 Ry -54.146 1.4922 57.50 Rx -113.535 Y -0.593 θ -21.97° Ky 0 Z 37.326 Kx 0 AR 4.5650 ×10-6 BR -2.4489 ×10-9 AP 6.1812 ×10-1 BP 8.0595 ×10-1 7 Ry 85.685 Y -20.894 θ -80.32° Rx -20.944 Z 25.000 Ky 0 Kx 0 AR 2.7888 ×10-5 BR -2.8188 ×10-9 AP -8.8341 ×10-1 8 ∞(画像表示素子) Y -23.546 θ -87.63° Z 38.058 。
【0147】次に、上記実施例1の横収差図を図12か
ら図14に示す。これらの横収差図において、括弧内に
示された数字は(水平画角(X方向),垂直画角(Y方
向))を表し、その画角における横収差を示す。
【0148】以上、本発明の画像表示装置を実施例に基
づいて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定
されず、種々の変形が可能である。本発明の画像表示装
置を頭部装着式画像表示装置(HMD)30として構成
するには、図15(a)、(b)に示すように、例えば
ヘッドバンド31を取り付けて観察者の頭部に装着して
使用する。この使用例の場合に、第1光学素子3の第2
面を半透過ミラー(ハーフミラー)32とし、このハー
フミラー32の前方にシースルー用補償光学系33、液
晶シャッター34を配備し、外界像を選択的に又は画像
表示素子6の映像と重畳して観察できるようにしてい
る。ここで、シースルー用補償光学系33は外界光に対
して光学系のパワーが略ゼロになるように設定されてい
るものである。ただし、本発明の第2の画像表示装置の
場合には、このシースルー用補償光学系33は必要とせ
ずに、外界を観察することが可能である。
【0149】さらに、本発明の画像表示装置の光学系を
結像光学系として用いた場合、例えは図16に示すよう
な撮影光学系Obとファインダー光学系Fiが別体に併
設されたコンパクトカメラCaのファインダー光学系F
iに用いることができる。結像光学系として用いた場合
の光学系の構成図を図17に示す。前側レンズ群GF
と、明るさ絞りDと、その後方に配備された本発明の光
学系DSとで対物光学系Ltを構成することができる。
この対物光学系Ltによって形成された像は、上記対物
光学系Ltの観察者側に設けられた4回反射のホロプリ
ズムPによって正立され、接眼レンズOcによって観察
できる。
【0150】以上の本発明の画像表示装置は例えば次の
ように構成することができる。 〔1〕 画像を表示する画像表示素子と、前記画像表示
素子によって形成された画像を投影し、観察者眼球に導
く光学系とからなる画像表示装置において、前記光学系
は、少なくとも3つの面を持ち、前記少なくとも3つの
面によって形成される空間が屈折率が1より大きい媒質
で満たされており、前記観察者眼球から前記画像表示素
子に到る逆光線追跡に従って光線が通過する順に、屈折
面かつ内部反射面である第1面、前記第1面に対向し、
観察者視軸に対して偏心するかあるいは傾いた反射面で
ある第2面、前記画像表示素子に最も近接している屈折
面である第3面で構成された第1光学素子と、前記観察
者眼球と前記第1光学素子の間に配備された少なくとも
2つの屈折面を有する第2光学素子とによって構成さ
れ、前記第2光学素子の焦点距離をf2 、前記光学系の
焦点距離をfA とするとき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(1) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
【0151】〔2〕 前記第2光学素子の少なくとも2
つの屈折面の中、前記第1光学素子側の屈折面の曲率半
径をr22とするとき、 −2<fA /r22<0.5 ・・・(2) を満たすことを特徴とする上記〔1〕記載の画像表示装
置。
【0152】〔3〕 前記第1光学素子の第1面の曲率
半径をr11、前記第2光学素子の少なくとも2つの屈折
面の中、前記第1光学素子側の屈折面の曲率半径をr22
とするとき、 −3<r11/r22<10 ・・・(3) を満たすことを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕記載の
画像表示装置。
【0153】〔4〕 画像を表示する画像表示素子と、
前記画像表示素子によって形成された画像を投影し、観
察者眼球に導く光学系とからなる画像表示装置におい
て、前記光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少
なくとも3つの面によって形成される空間が屈折率が1
より大きい媒質で満たされており、前記観察者眼球から
前記画像表示素子に到る逆光線追跡に従って光線が通過
する順に、屈折面かつ内部反射面である第1面、前記第
1面に対向し、観察者視軸に対して偏心するかあるいは
傾いた第2面、前記画像表示素子に最も近接している屈
折面である第3面で構成された第1光学素子と、前記観
察者眼球と前記第1光学素子の間に配備された少なくと
も2つの屈折面を有する第2光学素子とによって構成さ
れ、前記第1光学素子の第2面は入射光の一部が反射
し、一部が透過する半透過反射面からなり、観察者視軸
方向において、前記眼球側に第2光学素子が、前記眼球
と反対側に前記第1光学素子が前後して配設され、外界
から入射する光束が第1光学素子及び第2光学素子を順
に介して観察者眼球に到達することを特徴とする画像表
示装置。
【0154】〔5〕 前記第1光学素子と前記第2光学
素子の合成パワーは外界光に対して略ゼロであることを
特徴とする上記〔4〕記載の画像表示装置。
【0155】〔6〕 前記第1光学素子の第2面の曲率
半径をr12、前記第2光学素子の前記観察者側の面の曲
率半径をr21とするとき、 −2<r12/r21<4 ・・・(4) を満たすことを特徴とする上記〔4〕又は〔5〕記載の
画像表示装置。
【0156】〔7〕 前記第2光学素子の焦点距離をf
2 、前記光学系の焦点距離をfAとするとき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(5) を満たすことを特徴とする上記〔4〕から〔6〕の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0157】〔8〕 前記光学系の焦点距離をfA 、前
記第2光学素子の少なくとも2つの屈折面の中、前記第
1光学素子側の屈折面の曲率半径をr22とするとき、 −2<fA /r22<0.5 ・・・(6) を満たすことを特徴とする上記〔4〕から〔7〕の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0158】
〔9〕 前記第1光学素子の第1面の曲率
半径をr11、前記第2光学素子の少なくとも2つの屈折
面の中、前記第1光学素子側の屈折面の曲率半径をr22
とするとき、 −3<r11/r22<10 ・・・(7) を満たすことを特徴とする上記〔4〕から〔8〕の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0159】〔10〕 前記第1光学素子の前記観察者
瞳と反対側に遮光手段を配設したことを特徴とする上記
〔4〕から
〔9〕の何れか1項記載の画像表示装置。
【0160】〔11〕 前記第1光学素子と前記第2光
学素子の少なくとも一部は相互に離れていることを特徴
とする上記〔1〕から〔10〕の何れか1項記載の画像
表示装置。
【0161】〔12〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線において、前
記第1光学素子を通過する距離をd1 、前記第2光学素
子を通過する距離をd2 とするとき、 0.1<d2 /d1 <0.7 ・・・(8) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔11〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0162】〔13〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線において、前
記第1光学素子の第1面から第2面までの距離をd1
前記第1光学素子と第2光学素子の距離をk、前記第2
光学素子を通過する距離をd2 、前記観察者瞳から前記
第2光学素子までの距離をERとするとき、 0.2<(d1 +d2 +k)/ER<1.2 ・・・(9) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔12〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0163】〔14〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第2面
における逆光線追跡での入射角をθ2 とするとき、 −50°<θ2 <0° ・・・(10) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔13〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0164】〔15〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の逆光線追跡
での前記第2面における入射角をθ2 とするとき、 −30°<θ2 <−5° ・・・(11) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔14〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0165】〔16〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第1面
における逆光線追跡での最初の入射角をθ1 とすると
き、 0°<θ1 <50° ・・・(12) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔15〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0166】〔17〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第1面
における逆光線追跡での最初の入射角をθ1 とすると
き、 0°<θ1 <40° ・・・(13) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔16〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0167】〔18〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第1面
における逆光線追跡での再度の入射角をθ3 とすると
き、 20°<θ3 <70° ・・・(14) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔17〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0168】〔19〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第1面
における逆光線追跡での再度の入射角をθ3 とすると
き、 30°<θ3 <60° ・・・(15) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔18〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0169】〔20〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第3面
における逆光線追跡での入射角をθ4 とするとき、 −10°<θ4 <30° ・・・(16) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔19〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0170】〔21〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記画像表
示素子面における逆光線追跡での入射角をθi とすると
き、 −40°<θi <40° ・・・(17) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔20〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0171】〔22〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記画像表
示素子面における逆光線追跡での入射角をθi とすると
き、 −20°<θi <20° ・・・(18) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔21〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0172】〔23〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第2光
学素子の前記観察者側の面における逆光線追跡での入射
角をθa とするとき、 −20°<θa <30° ・・・(19) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔22〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0173】〔24〕 前記画像表示素子の表示面の中
心位置から前記観察者瞳に到る軸上主光線の前記第2光
学素子の前記第1光学素子側の面における逆光線追跡で
の入射角をθb とするとき、 −20°<θb <50° ・・・(20) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔23〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0174】〔25〕 前記の屈折率が1より大きい媒
質のd線の屈折率をNd とするとき、 1.45<Nd <2.0 ・・・(21) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔24〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0175】〔26〕 前記の屈折率が1より大きい媒
質のd線の屈折率をNd とするとき、 1.5<Nd <2.0 ・・・(22) を満たすことを特徴とする上記〔1〕から〔25〕の何
れか1項記載の画像表示装置。
【0176】〔27〕 前記第1面の内部反射は全反射
であることを特徴とする上記〔1〕から〔26〕の何れ
か1項記載の画像表示装置。
【0177】〔28〕 前記第2面は前記第1面に対し
て凹面を向けた反射面であることを特徴とする上記
〔1〕から〔27〕の何れか1項記載の画像表示装置。
【0178】〔29〕 前記第1面は前記第2面に対し
て凸面を向けた透過面かつ反射面であることを特徴とす
る上記〔1〕から〔28〕の何れか1項記載の画像表示
装置。
【0179】〔30〕 前記第1光学素子の少なくとも
1面は平面の透過面かつ反射面であることを特徴とする
上記〔1〕から〔29〕の何れか1項記載の画像表示装
置。
【0180】〔31〕 前記第1面の内部反射領域の少
なくとも一部は反射コーティングされていることを特徴
とする上記〔1〕から〔30〕の何れか1項記載の画像
表示装置。
【0181】〔32〕 前記光学系を構成する少なくと
も1面は非球面であることを特徴とする上記〔1〕から
〔31〕の何れか1項記載の画像表示装置。
【0182】〔33〕 前記光学系を構成する少なくと
も1面はアナモルフィック面であることを特徴とする上
記〔32〕記載の画像表示装置。
【0183】〔34〕 前記光学系を構成する少なくと
も1面は自由曲面であることを特徴とする上記〔32〕
記載の画像表示装置。
【0184】〔35〕 前記画像表示素子の表示面は、
前記画像表示素子の表示面の中心位置から前記観察者瞳
に到る軸上主光線に対して傾いて配備されていることを
特徴とする上記〔1〕から〔34〕の何れか1項記載の
画像表示装置。
【0185】〔36〕 前記画像表示素子と前記光学系
を観察者頭部に対して位置決めする位置決め手段を有す
ることを特徴とする上記〔1〕から〔35〕の何れか1
項記載の画像表示装置。
【0186】〔37〕 前記画像表示素子と前記光学系
を観察者頭部に対して支持する支持手段を有し、前記観
察者頭部に装着できることを特徴とする上記〔1〕から
〔36〕の何れか1項記載の画像表示装置。
【0187】〔38〕 前記画像表示装置の少なくとも
2組を一定の間隔で支持する支持手段を有することを特
徴とする上記〔1〕から〔37〕の何れか1項記載の画
像表示装置。
【0188】〔39〕 前記画像表示装置における光学
系を結像光学系として用いることを特徴とする上記
〔1〕から〔35〕の何れか1項記載の画像表示装置。
【0189】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、広い画角において明瞭に観察が可能であり、
像の明るさの低下がほとんど生じることがなく、さら
に、非常に小型軽量であるために疲労し難い画像表示装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の画像表示装置の断面図である。
【図2】本発明の第2の画像表示装置の各観察モードで
の断面図である。
【図3】本発明の画像表示装置の光学系の実施例1の光
路図である。
【図4】本発明の画像表示装置の光学系の実施例2の光
路図である。
【図5】本発明の画像表示装置の光学系の実施例3の光
路図である。
【図6】本発明の画像表示装置の光学系の実施例4の光
路図である。
【図7】本発明の画像表示装置の光学系の実施例5の光
路図である。
【図8】本発明の画像表示装置の光学系の実施例6の光
路図である。
【図9】本発明の画像表示装置の光学系の実施例7の光
路図である。
【図10】実施例6の光学系における外界光の光線経路
を示す図である。
【図11】実施例7の光学系における外界光の光線経路
を示す図である。
【図12】実施例1の横収差図の一部である。
【図13】実施例1の横収差図の残りの一部である。
【図14】実施例1の横収差図の残りの部分である。
【図15】本発明による頭部装着式画像表示装置の断面
図と斜視図である。
【図16】本発明による光学系を結像光学系として利用
した場合の構成図である。
【図17】本発明による光学系を結像光学系として利用
した場合の光学系の構成図である。
【図18】本発明の画像表示装置の光学系の軸上主光線
の様子と各パラメータを示す図である。
【図19】従来の1つの画像表示装置の光学系を示す図
である。
【図20】従来の別の画像表示装置の光学系を示す図で
ある。
【図21】従来のさらに別の画像表示装置の光学系を示
す図である。
【図22】従来のもう1つの画像表示装置の光学系を示
す図である。
【符号の説明】 1…瞳位置 2…視軸 3…第1光学素子 4…第2光学素子 5…光学系 6…画像表示素子 7…観察者眼球 8…遮光手段 11…第1光学素子の第1面 12…第1光学素子の第2面 13…第1光学素子の第3面 21…第2光学素子の第1面 22…第2光学素子の第2面 30…頭部装着式画像表示装置(HMD) 31…ヘッドバンド 32…半透過ミラー(ハーフミラー) 33…シースルー用補償光学系 34…液晶シャッター Ob…撮影光学系 Fi…ファインダー光学系 Ca…コンパクトカメラ GF…前側レンズ群 D …明るさ絞り DS…光学系(本発明) Lt…対物光学系 P …ホロプリズム Oc…接眼レンズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】 以上の何れかの画像表示装置において、光学系の少なく
とも1面は平面の透過面又は反射面であることが望まし
い。この画像表示装置は、後記の実施例3、4が対応す
る。
【0100】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0179
【補正方法】変更
【補正内容】
【0179】〔30〕 前記光学系の少なくとも1面は
平面の透過面又は反射面であることを特徴とする上記
〔1〕から〔29〕の何れか1項記載の画像表示装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する画像表示素子と、前記画
    像表示素子によって形成された画像を投影し、観察者眼
    球に導く光学系とからなる画像表示装置において、 前記光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少なく
    とも3つの面によって形成される空間が屈折率が1より
    大きい媒質で満たされており、前記観察者眼球から前記
    画像表示素子に到る逆光線追跡に従って光線が通過する
    順に、屈折面かつ内部反射面である第1面、前記第1面
    に対向し、観察者視軸に対して偏心するかあるいは傾い
    た反射面である第2面、前記画像表示素子に最も近接し
    ている屈折面である第3面で構成された第1光学素子
    と、前記観察者眼球と前記第1光学素子の間に配備され
    た少なくとも2つの屈折面を有する第2光学素子とによ
    って構成され、前記第2光学素子の焦点距離をf2 、前
    記光学系の焦点距離をfA とするとき、 0.01<fA /f2 <0.3 ・・・(1) を満たすことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2光学素子の少なくとも2つの屈
    折面の中、前記第1光学素子側の屈折面の曲率半径をr
    22とするとき、 −2<fA /r22<0.5 ・・・(2) を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 画像を表示する画像表示素子と、前記画
    像表示素子によって形成された画像を投影し、観察者眼
    球に導く光学系とからなる画像表示装置において、 前記光学系は、少なくとも3つの面を持ち、前記少なく
    とも3つの面によって形成される空間が屈折率が1より
    大きい媒質で満たされており、前記観察者眼球から前記
    画像表示素子に到る逆光線追跡に従って光線が通過する
    順に、屈折面かつ内部反射面である第1面、前記第1面
    に対向し、観察者視軸に対して偏心するかあるいは傾い
    た第2面、前記画像表示素子に最も近接している屈折面
    である第3面で構成された第1光学素子と、前記観察者
    眼球と前記第1光学素子の間に配備された少なくとも2
    つの屈折面を有する第2光学素子とによって構成され、 前記第1光学素子の第2面は入射光の一部が反射し、一
    部が透過する半透過反射面からなり、観察者視軸方向に
    おいて、前記眼球側に第2光学素子が、前記眼球と反対
    側に前記第1光学素子が前後して配設され、外界から入
    射する光束が第1光学素子及び第2光学素子を順に介し
    て観察者眼球に到達することを特徴とする画像表示装
    置。
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