JPH1076664A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1076664A
JPH1076664A JP23517996A JP23517996A JPH1076664A JP H1076664 A JPH1076664 A JP H1076664A JP 23517996 A JP23517996 A JP 23517996A JP 23517996 A JP23517996 A JP 23517996A JP H1076664 A JPH1076664 A JP H1076664A
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recording
image forming
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Mitsuaki Kamiyama
三明 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、高い記録周波数を有し、安定した
記録が可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】画像形成装置としてのインクジェットプリ
ンタは、被画像形成媒体としてのベルト3に対向配置さ
れた記録ヘッド42を有している。記録ヘッド42は、
ベルト3から所定距離離間した開口43a、開口43a
に連通した記録液供給路43、記録液供給路43の内面
に形成された電極41、記録液供給路43内に設けられ
開口43aから突設された突起板50、突起板50の突
起59の麓近くに形成された電極60、および電極60
(41)に画像信号に応じた所定の電圧を供給する駆動
回路48を備えている。突起59の麓の電極60からベ
ルトに向う電界を形成することにより、記録液70内の
トナー71が突起板50に付着することを防止してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やプリン
タなどの画像形成装置に係り、特に、色剤粒子を絶縁性
液体中に分散させてなる記録液に静電気力を作用させ、
色剤粒子を飛翔させて画像を形成する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルプリンタ分野ではイン
クジェット記録方式を用いたインクジェットプリンタが
広く普及している。しかし、従来のインクジェットプリ
ンタでは、染料性記録液を用いていることから、画像の
保存性および耐光性が悪い、等の問題があった。
【0003】これに対し、既に、色剤として顔料粒子の
使用を可能とし、染料性記録液の上記問題点を解決した
画像形成装置がWO93/11866号公報に開示され
ている。この装置は、導電性の記録液供給チューブを具
備し、この記録液供給チューブに所定の電圧を印加する
ことにより、記録液供給チューブとこの先端に対向する
対向電極との間に所定の電界を形成する。そして、記録
液供給チューブの電位と同極性に帯電した色剤粒子を含
む記録液が記録液供給チューブに供給される。この際、
記録液供給チューブの先端と対向電極との間には記録媒
体が介在され、所定方向に搬送される。
【0004】記録液内の色剤粒子は、記録液供給チュー
ブの先端と対向電極との間に形成された電界の影響によ
り、記録液供給チューブの先端近傍の吐出ポイントで、
対向電極から静電吸引力を受け、記録液供給チューブの
先端近傍に半円球状のインクメニスカスが形成される。
しかし、記録液の溶媒の表面張力により色剤粒子はイン
クメニスカスから飛翔することができず、インクメニス
カスの先端に留まる。この様にして、多くの色剤粒子が
インクメニスカスの先端に集まり、凝集物となる。
【0005】記録媒体を所定方向に搬送して記録液供給
チューブに印加する電圧を更に上げると、記録液供給チ
ューブの先端から対向電極に向う電界が強められ、記録
液の溶媒の表面張力よりも凝集物に作用する静電吸引力
が勝り、インクメニスカスから凝集物が分離し、対向電
極との間に介在された記録媒体に向けて飛翔される。そ
して、インクメニスカスから飛翔された色剤粒子の凝集
物により記録媒体上に所定の画像が形成される。
【0006】上述の飛翔原理に基づく画像形成装置で
は、染料性記録液を用いた従来のインクジェット記録の
ような飛翔小滴サイズを決定するノズルがないため、顔
料粒子を用いることができる。このため、従来のインク
ジェットプリンタの問題点であった、画像の保存性、耐
光性等の問題が解決される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像形成装置においては、色剤粒子を記録媒体
に向けて吐出させる際に、導電性の記録液供給チューブ
の先端近傍の吐出ポイントに多くの色剤粒子を一旦凝集
させている。このため、従来の画像形成装置において
は、記録液供給チューブの先端に色剤粒子の固着を生じ
易く、記録液の目詰まりを生じる問題がある。
【0008】また、対向電極に近接した記録液供給チュ
ーブの先端には最も強い電界が形成されるため、吐出ポ
イントに色剤粒子が到達し難くなり色剤粒子の凝集が不
安定となり、記録ドット径が小さくなるといった不具合
を生じる。更に、色剤粒子の凝集が不安定となることか
ら、記録周波数も極めて不安定となり良質な画像を形成
できない問題がある。この発明は、以上の点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、高い記録周波数を有し、安定
した記録が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像形成装置は、帯電した色剤粒子
を絶縁性液体中に分散して成る記録液を収容する収容手
段と、開口を有するとともに、この開口を被画像形成媒
体から所定距離離間した位置に配置し、前記記録液を流
通させるインク流路と、上記インク流路内に設けられた
第1電極と、前記インク流路内に上記第1電極と対向し
て設けられ、上記開口と略同じ高さまで延びた先端を有
する第2電極と、前記収容手段内に収容された記録液を
上記開口へ供給する供給手段と、所定の画像信号に従っ
て上記第1および第2電極に電圧を印加することによ
り、上記開口付近に供給された記録液中の色剤粒子を凝
集させ、この凝集された色剤粒子を上記絶縁性液体から
分離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像を形成する
電圧印加手段と、を備えている。
【0010】また、この発明の画像形成装置は、帯電し
た色剤粒子を絶縁性液体中に分散して成る記録液を収容
する収容手段と、開口を有するとともに、この開口を被
画像形成媒体から所定距離離間した位置に配置し、前記
記録液を流通させるインク流路と、上記インク流路内に
設けられた第1電極と、上記開口から上記被画像形成媒
体に向けて突出した先端を有する絶縁性のガイド部材
と、前記ガイド部材上に前記第1電極と対向して設けら
れ、上記開口と略同じ高さまで延びた先端を有する第2
電極と、前記収容手段内の記録液を上記開口へ供給する
供給手段と、所定の画像信号に従って上記第1および第
2電極に電圧を印加することにより、上記記録液中の色
剤粒子を凝集させ、この凝集された色剤粒子を上記絶縁
性液体から分離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像
を形成する電圧印加手段と、を備えている。
【0011】また、この発明の画像形成装置は、被画像
形成媒体から所定距離離間した位置に開口を形成し、上
記開口に連通する流路を構成する絶縁性の支持部材と、
上記流路の内面に沿って上記開口まで延びて設けられた
第1電極と、上記流路内に設けられ、上記開口から上記
被画像形成媒体に向けて所定の長さで突出した先端を有
する絶縁性のガイド部材と、上記ガイド部材の表面に沿
って設けられ、上記開口と略同じ高さまで延びた先端を
有する第2電極と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に
分散して成る記録液を上記流路を介して上記開口へ供給
し、上記ガイド部材による記録液の濡れ上がりにより上
記開口から上記被画像形成媒体に向って突出したメニス
カスを形成する供給手段と、所定の画像信号に従って上
記第1および第2電極に電圧を印加することにより、上
記メニスカスの中心から外側に向う電界を形成し、上記
記録液中の色剤粒子を上記メニスカスの液面に沿って上
記メニスカスの先端に向けて泳動せしめて凝集させ、上
記メニスカスの先端に凝集された色剤粒子を上記絶縁性
液体から分離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像を
形成する画像形成手段と、を備えている。
【0012】また、この発明の画像形成装置は、被画像
形成媒体から所定距離離間した面内に複数の開口を形成
し、上記各開口にそれぞれ連通する複数の流路を構成す
る絶縁性の支持部材と、上記各流路の内面に沿って互い
に独立して設けられ、上記各開口まで延びた先端を有す
る複数の第1電極と、上記各開口から上記被画像形成媒
体に向けて所定の長さで突出した複数の突起を有する絶
縁性のガイド部材と、上記各第1電極に対応して上記各
流路内に設けられ、上記各開口と略同じ高さまで延びた
先端を有する複数の第2電極と、帯電した色剤粒子を絶
縁性液体中に分散して成る記録液を上記各流路を介して
上記各開口へ供給する供給手段と、上記全ての第1およ
び第2電極に第1の電圧を印加することにより、上記各
開口付近に供給された記録液中の色剤粒子を凝集させ、
所定の画像信号に応じて選択された第1および第2電極
に上記第1の電圧より高い第2の電圧を選択的に印加す
ることにより、凝集された色剤粒子を上記絶縁性液体か
ら分離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像を形成す
る電圧印加手段と、を備えている。
【0013】また、この発明の画像形成装置は、被画像
形成媒体から所定距離離間した面内に複数の開口を形成
し、上記各開口にそれぞれ連通する複数の流路を構成す
る絶縁性の支持部材と、上記各流路の内面に沿って互い
に独立して設けられ、上記各開口まで延びた先端を有す
る複数の第1電極と、上記各開口から上記被画像形成媒
体に向けて所定の長さで突出した複数の突起を有する絶
縁性のガイド部材と、上記各第1電極に対応して上記各
流路内に設けられ、上記各開口と略同じ高さまで延びた
先端を有する複数の第2電極と、帯電した色剤粒子を絶
縁性液体中に分散して成る記録液を上記各流路を介して
上記各開口へ供給する供給手段と、上記各開口の間で上
記支持部材から上記被画像形成媒体に向けて突設され、
上記供給手段にて上記各開口へ供給された記録液を仕切
るための複数の隔壁と、上記供給手段にて上記各開口へ
供給された記録液を回収する回収手段と、隣接した上記
各隔壁間に設けられ、上記供給手段にて上記各開口へ供
給された記録液を上記回収手段へ導くための複数の回収
路と、上記全ての第1および第2電極に第1の電圧を印
加することにより、上記各開口付近に供給された記録液
中の色剤粒子を凝集させ、所定の画像信号に応じて選択
された第1および第2電極に上記第1の電圧より高い第
2の電圧を選択的に印加することにより、凝集された色
剤粒子を上記絶縁性液体から分離吐出させて上記被画像
形成媒体上に画像を形成する電圧印加手段と、を備えて
いる。
【0014】また、この発明の画像形成装置は、複数の
溝を有し、上記各溝の先端が上記被画像形成媒体から所
定距離離間した面内に複数の開口を形成し、上記各溝の
表面に上記各開口まで延びた複数の第1電極を配置して
なる互いに対向する第1および第2の支持部材と、上記
各開口から所定の長さで上記被画像形成媒体に向けて突
出した複数の突起をその上端に有するとともに、上記第
1および第2の支持部材により挟持された状態で、上記
各第1電極に電気的に導通されるとともに、上記各開口
と略同じ高さまで延びた先端、および上記第1および第
2の支持部材の外部で上記各第1電極に対応した複数の
接続端子を形成した基端を有する複数の第2電極をその
表面に有したガイド部材と、帯電した色剤粒子を絶縁性
液体中に分散してなる記録液を上記各溝を介して上記各
開口へ向けて供給する供給手段と、上記各開口の間で上
記第1および第2の支持部材から上記被画像形成媒体に
向けて突設され、上記供給手段にて上記各開口へ供給さ
れた記録液を仕切るための複数の隔壁と、上記供給手段
にて上記各開口へ供給された記録液を回収する回収手段
と、隣接した上記各隔壁間に設けられ、上記供給手段に
て上記各開口へ供給された記録液を上記回収手段へ導く
ための複数の回収路と、上記各接続端子を介して上記全
ての第1および第2電極に第1の電圧を印加することに
より、上記開口付近に供給された記録液中の色剤粒子を
凝集させ、所定の画像信号に応じて選択された第1およ
び第2電極に導通された接続端子に上記第1の電圧より
高い第2の電圧を選択的に印加することにより、凝集さ
れた色剤粒子を上記絶縁性液体から分離吐出させて上記
被画像形成媒体上に画像を形成する電圧印加手段と、を
備えている。
【0015】更に、この発明の画像形成装置は、被画像
形成媒体から所定距離離間した位置にそれぞれ開口を形
成した先端を有する複数の溝が形成された対向面を有
し、上記各溝の表面に上記各開口まで延びているととも
に上記対向面に露出した複数の第1電極を有する絶縁性
の支持部材と、上記支持部材の対向面に近接対向した面
を有し、この面上に、上記各第1電極に電気的に導通さ
れるとともに、上記各開口と略同じ高さまで延びた先
端、および上記支持部材の外部で上記各第1電極に対応
した複数の接続端子を形成した基端を有する複数の第2
電極を有し、上記被画像形成媒体に対向した上端に、上
記各開口から所定の長さで上記被画像形成媒体に向けて
突出した複数の突起を有する絶縁性のガイド部材と、帯
電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散してなる記録液を
上記各溝を介して上記各開口へ向けて供給し、上記ガイ
ド部材の各突起による記録液の濡れ上がりにより上記各
開口から上記被画像形成媒体に向って突出した複数のメ
ニスカスを形成する供給手段と、上記各開口の間で上記
支持部材から上記被画像形成媒体に向けて突設され、上
記供給手段にて上記各開口へ供給された記録液を仕切る
ための複数の隔壁と、上記供給手段にて上記各開口へ供
給された記録液を回収する回収手段と、隣接した上記各
隔壁間に設けられ、上記供給手段にて上記各開口へ供給
された記録液を上記回収手段へ導くための複数の回収路
と、上記各接続端子を介して上記全ての第1および第2
電極に第1の電圧を印加することにより、上記記録液中
の色剤粒子を上記各メニスカスの液面に沿って上記各メ
ニスカスの先端に向けて泳動せしめて凝集させ、所定の
画像信号に応じて選択された第1および第2電極に導通
された接続端子に上記第1の電圧より高い第2の電圧を
選択的に印加することにより、上記画像信号に応じて選
択された第1および第2電極に対応するメニスカスの先
端に凝集された色剤粒子を上記絶縁性液体から分離吐出
させて上記被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成
手段と、を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。まず、この発
明の画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1に
ついて説明する。
【0017】図1に示すように、インクジェットプリン
タ1は、ハウジング2を備えている。ハウジング2内の
略中央の所定位置には、図中矢印a方向に無端走行され
るベルト3(被画像形成媒体)が設けられている。
【0018】このベルト3の像担持面としての外周面3
a上には、後述する記録装置10によりカラー画像が形
成されるようになっている。ベルト3の外周面3a上に
形成された画像は、ベルト3の移動とともに所定の転写
位置へ移動され、この転写位置で、同期をとって搬送さ
れた記録紙P上に転写される。つまり、ベルト3は、記
録装置10による画像を一旦保持するとともに、保持し
た画像を記録紙P上に転写する中間像担持体として作用
する。尚、ベルト3の幅は、少なくとも記録紙Pの幅よ
り大きく設定されている。
【0019】ベルト3は、それぞれハウジング2内の所
定位置に配設された3つのローラ4、5、6に巻回され
て張設されている。上方に位置するローラ4は、画像を
転写する転写位置でベルト3を介して転写ローラ15
(後述する)に転接されるように位置決めされ、下方に
位置するローラ5、および6は、ローラ5、6間のベル
ト3が略水平な面内を走行するように位置決めされてい
る。そして、図示しないモータによりローラ4、5、6
を回転することにより、ベルト3が図中矢印a方向に一
定速度で走行されるようになっている。
【0020】ベルト3は、適度な粗さの表面を有する金
属、シリコン樹脂、シリコンゴム、ポリフッ化エチレン
等のフッ素樹脂、またはポリイミド等の単体により形成
され、或いは、ステンレス等の金属ベルト上に上述した
樹脂やゴムを所定の厚さで被覆して形成される。ベルト
3の外周面3aは、後述する記録液に対する剥離性に優
れているとともに耐熱性に優れた材料により形成されて
いる。また、ベルト3は、記録装置10に組込まれた後
述する記録ヘッドの先端との間のギャップを高精度に保
つため、耐摩耗性に優れた比較的丈夫な材料により形成
されている。
【0021】金属ベルト上に樹脂やゴムなどを被覆した
ベルト3では、その被覆層の厚さは、ベルト3上に保持
した記録液の剥離性、転写時にかかる圧力の均一化、お
よび要求される耐摩耗寿命などを考慮して適切な厚さに
設定されるが、例えば、シリコンゴムを被覆する場合に
は、層厚を50〜200μm程度に設定することが好ま
しい。
【0022】いずれにしても、ベルト3の外周面3aに
絶縁性の材料を用いると、摩擦帯電等により静電気を帯
びることが考えられる。このように、ベルト3に静電気
を帯びると、画像形成時の電界に乱れを生じて画像不良
を引き起こす場合がある。このため、ベルト3に絶縁性
の材料を用いる場合には、カーボン、酸化亜鉛、酸化チ
タン等の導電性フィラーを混入して材料の電気抵抗を下
げることが望ましい。また、コロナ帯電装置などにより
ベルト3の帯電電位を制御すれば、導電性フィラーを混
入していない絶縁性の材料を用いることもできる。
【0023】ベルト3の下方の所定位置には、ベルト3
の外周面3a上に画像信号に応じたカラー画像を形成す
るための記録装置10が配設されている。記録装置10
は、ベルト3の走行方向に沿って並んで設けられた4つ
の記録ユニット30a、30b、30c、30d(後に
詳述する)を有している。これらの記録ユニットは、記
録する記録液の種類(黒、シアン、マゼンタ、イエロ
ー)に応じて用意され、各記録ユニットの上端からは後
述する記録ヘッドの先端が突出されている。これらの各
記録ヘッドの先端は、ローラ5、6間を走行するベルト
3の下方に所定距離離間した吐出位置に設けられてい
る。
【0024】各記録ユニット30a、30b、30c、
30dには、詳細には後述するが、絶縁性液体(以下、
キャリアー液と称する)中に、帯電した色剤粒子(以
下、トナーと称する)を分散してなる黒、シアン、マゼ
ンタ、イエローの記録液がそれぞれ収容されており、図
示しない信号源から色分解された画像信号が各記録ユニ
ットに入力されると、それぞれ色分解された画像信号に
応じて各記録ヘッドの先端からベルト3に向かう電界が
形成され、ベルト3の外周面3a上にトナーが飛翔され
て各色毎の画像が形成されるようになっている。この場
合、図示しない同期手段によりそれぞれ色分解された4
つの画像がベルト3の外周面3a上で正確に重ねられて
1つのカラー画像が形成されるようになっている。尚、
各記録ユニットは、収容した記録液の色が異なるだけで
同一の構成を有している。よって、以下の説明では、単
に記録ユニット30として説明する。
【0025】ベルト3の内側、即ち記録装置10と反対
側には、各記録ヘッド30との間で所定の電界を形成す
るための接地された電極板8が設けられている。電極板
8には、必要に応じて図示しない電源により所定の電圧
が印加されるようになっている。また、電極板8は、ベ
ルト3と略平行且つ近接して設けられ、ベルト3の振動
を抑制してベルト3と記録ヘッド先端との間の間隙を一
定に保つように機能する。
【0026】この電極板8は、ベルト3を導電性の材料
により形成することにより、必ずしも設ける必要はな
い。つまり、ベルト3を導電性とし、必要に応じてベル
ト3を巻回したローラ4、5、6のいずれか1つを電極
として機能させれば、電極板8がなくてもベルト3と記
録ヘッド30との間に所定の電界を形成できる。
【0027】ベルト3の図中右側には、複数枚の記録紙
Pを集積した給紙カセット12a、12bが設けられて
いる。各給紙カセット12a、12b内には、それぞれ
異なる大きさの記録紙Pが収容され、各給紙カセット1
2a、12bは、その先端がハウジング2内に位置し後
端がハウジング2外に位置するようにプリンタ1のハウ
ジング2に装着されている。各給紙カセット12a、1
2bの先端に隣接した位置には、各給紙カセット12
a、12b内に集積した最上端の記録紙Pの先端近くに
転接し、最上端の記録紙Pから順に一枚づつ取出すため
の給紙ローラ11、13がそれぞれ設けられている。
【0028】給紙ローラ11、13の下流側の記録紙P
のそれぞれの搬送路上には、記録紙Pの各面に対向して
配置された一対の搬送ガイド11a、11b、および1
3a、13bが設けられている。また、搬送ガイド11
a、11b、13a、13bの下流側には、各搬送ガイ
ドを介して搬送された記録紙Pを挟持してローラ4と転
写ローラ15との間の所定の転写位置へ向けて搬送する
一対の搬送ローラ14a、14bが設けられている。
【0029】ローラ4に転接された転写ローラ15は、
上記ベルト3と同様に、剥離性および耐熱性に優れた材
料により形成されており、例えば従来の電子写真装置に
用いられているものを転用できる。転写ローラ15内に
は、70℃〜100℃に加熱されるヒータ15aが設け
られている。ヒーター15aは、記録装置10により記
録紙P上に形成されたトナー像を溶融または軟化できる
程度に転写ローラ15を所定の温度に加熱するようにな
っている。尚、ヒーター15aは、ローラ4内に設けら
れても良い。
【0030】しかして、ローラ4および転写ローラ15
の間を通過されてヒーター15aにより溶融または軟化
されたベルト3上のトナー像は、ローラ4と転写ローラ
15との間で記録紙Pに圧着され、記録紙P上にトナー
像が転写、定着されるようになっている。つまり、ベル
ト3の外周面3aが剥離性の高い材料により形成され、
記録紙Pの方がトナーに対する粘着力が強いため、ベル
ト3の外周面3a上に形成されたトナー像は略完全に記
録紙P上に転写される。
【0031】尚、上述したヒーター15aを設ける代り
に、転写ローラ15にトナーの帯電極性と逆極性の電圧
を印加することにより、従来の電子写真技術による静電
転写方式のように、ベルト3上に形成されたトナー像を
記録紙P上に転写することができる。この場合、転写ロ
ーラ15に印加する電圧は、500〜1000ボルト程
度でよい。
【0032】転写ローラ15の下流側の搬送路上には、
ローラ4と転写ローラ15との間を通過されてトナー像
が転写された記録紙Pを挟持して搬送する一対の搬送ロ
ーラ16a、16bが設けられている。搬送ローラ16
a、16bの更に下流側には、記録紙P上に転写定着さ
れたトナー画像を乾燥するためのヒーター板17が設け
られている。
【0033】ヒーター板17は、記録紙P上に転写され
た画像を乾燥するために設けられているが、転写ローラ
15に所定の電圧を印加してトナー像を転写する静電転
写方式を採用する場合には、このヒーター板17の温度
を100℃程度に高めて記録紙P上に転写したトナー像
を定着させることが必要となる。
【0034】ヒーター板17の上方を通過される記録紙
Pは、ヒーター板17のごく近くを非接触で通過され
る。ヒーター板17の下流には記録紙Pを挟持してハウ
ジング2外へ排出する一対の排紙ローラ18a、18b
が設けられている。排紙ローラ18a、18bの下流側
であって、ハウジング2の図中左側の側壁には、排紙ロ
ーラ18a、18bを介してハウジング2外へ排紙され
た記録紙Pを載置する排紙トレー19が突設されてい
る。
【0035】しかして、記録装置10により形成された
画像の移動に同期して、給紙ローラ11または13によ
り所定の給紙カセット12aまたは12bから取り出さ
れた記録紙Pは、搬送ガイド11a、11bまたは13
a、13b、および搬送ローラ14a、14bを介して
ローラ4と転写ローラ15との間の転写位置へ送り込ま
れる。このようにトナー像と同期して転写位置へ送り込
まれた記録紙Pは、ベルト3と同じ速度で移動されて転
写ローラ15を通過することにより、ベルト3の外周面
上に形成されたトナー像が転写され、搬送ローラ16
a、16bおよび排紙ローラ18a、18bを介して排
紙トレー19上に排紙される。この際、トナー像が転写
された記録紙Pは、ヒーター板17を通過され、トナー
に付着したキャリア液が十分に乾燥される。
【0036】転写ローラ15の上方には、転写ローラ1
5を包囲するようにダクト21が設けられ、上記ヒータ
ー板17の上方には、ヒーター板17を包囲するように
ダクト22が設けられている。各ダクト21、22は、
加熱により発生したキャリア液のガスを収集し、このガ
スを分解する分解装置24に送り込むようになってい
る。この分解装置24は、自動車の排気ガスを分解する
触媒装置と同様に機能し、ガスを水と炭酸ガスとに分解
して排出し、臭いの発生を防止する。
【0037】転写ローラ15の外周面上には、転写ロー
ラ15の外周面に付着したトナーを掻き落とすためのシ
リコン樹脂から成るクリーニングブレード23が外周面
に対して鋭角に当接するように配置されている。
【0038】ローラ6の下方には、ベルト3に付着した
トナーを拭き取るための拭き取り装置25が設けられて
いる。拭き取り装置25は、ローラ6に転接されて配置
され、記録液内のキャリア液を含浸させたフェルトやブ
ラシを有し、このようなフェルトやブラシによりベルト
3を摺擦することによりベルト3の表面に付着したトナ
ーを拭き取るようになっている。
【0039】また、拭き取り装置25と記録装置10と
の間には、ベルト3の外周面3aに向けて温風を吹き付
けるためのドライヤー26が配設されている。つまり、
拭き取り装置25によりトナーが清掃されると、ベルト
3の外周面3a上にキャリア液による濡れが僅かに生じ
る。ベルト3の濡れの度合が高いと、次に画像を形成し
た場合にベルト3の外周面3a上で滲みや流動による画
像不良を生じる場合がある。このため、次の記録動作に
備えてベルト3を十分に乾燥させる必要がある。
【0040】次に、上述した記録ユニット30について
詳細に説明する。図2は、記録ユニット30の詳細を示
してある。記録ユニット30は、中間記録媒体としての
ベルト3の下方に対向して配設されたヘッドユニット4
0と、ヘッドユニット40へ循環させる記録液を収容
し、記録液の濃度調整機構を備えた記録液タンク32
と、を備えている。尚、ここで用いる記録液は、絶縁性
のキャリア液に帯電したトナーを分散して成るものであ
り、トナーとしては、上述した4色(黒、シアン、マゼ
ンタ、イエロー)がある。
【0041】ヘッドユニット40は、ベルト3の下方で
垂直面内を延びて配置された略直方体形状の記録ヘッド
42(図4参照)を有している。記録ヘッド42は、ベ
ルト3の下方に所定距離離間して対向した先端42a
(後述する突起板の先端を指す)を有し、この先端42
aが記録紙Pの搬送方向を横切る方向、即ちベルト3の
走行方向を横切る方向に延びるように配設されている。
尚、本実施の形態においては、記録ヘッド42は、その
先端42aがベルト3の外周面3aから0.1乃至3m
m下方に離間するように配置されている。尚、記録ヘッ
ド42の先端42aとベルト3の外周面3aとの間の距
離は、記録ヘッド42に印加する後述する記録電圧の大
きさに応じて決定される。
【0042】記録ヘッド42の先端42a近くには、そ
の長手方向に並んで設けられた複数の開口43aが形成
されている。記録ヘッド42の内部には、記録ヘッド4
2の下端42bから上記各開口43aに向けて鉛直上方
に延び、それぞれ独立して記録液を流通させるための複
数の記録液供給路43が形成されている。各記録液供給
路43は、互いに平行且つ鉛直方向に延びて設けられて
いる。また、記録ヘッド42は、各記録液供給路43の
略中央を通って記録ヘッド42の先端42aまで延びた
後述する突起板50を有している。
【0043】また、ヘッドユニット40は、記録ヘッド
42の側面および下面側を包囲するガイド部材44を有
している。ガイド部材44は、記録ヘッド42を所定位
置に支持するとともに、記録ヘッド42の外壁との間
で、記録液回収路45を形成している。つまり、記録ヘ
ッド42へ供給された記録液は、各記録液供給路43を
介して記録ヘッド42内を上昇され、先端42a近くに
形成された各開口43aから溢れる。そして、各開口4
3aから溢れた余剰記録液が記録ヘッド42の外周壁に
沿って流れ落ち記録液回収路45を介して回収されるよ
うになっている。
【0044】ガイド部材44の下方の空間であって記録
液回収路45に連通した空間には、回収した余剰記録液
を通過させて記録液内の異物を除去するためのフィルタ
ー46が設けられている。尚、フィルター46は、記録
液内のトナーの流通に支障のない程度の目開きを有して
いる。
【0045】また、記録液回収路45内であって、記録
ヘッド42の各開口43aに近接した位置に、スポンジ
状のフィルター部材(図示せず)を設けても良い。この
フィルター部材は、上記フィルター46の目開きより大
きい径の複数の孔を有し、この孔径を適当な値に設定す
ることにより、記録液回収路45へ流れる記録液の回収
速度を調整できる。つまり、フィルター部材の孔径を調
整することにより、フィルター部材の毛管作用をコント
ロールでき、記録液の回収速度を調整できる。
【0046】更に、ヘッドユニット40は、記録ヘッド
42内の各記録液供給路43の内面に沿ってその上端の
開口43aまで延びた複数の電極41(第1電極)を有
している。また、突起板50の両表面上には、各電極4
1に対応した後述する複数の電極(第2電極)が形成さ
れている。突起板50に形成された各電極には、所定の
記録電圧を画像信号に応じて選択的に印加するための駆
動回路48(電圧印加手段または画像形成手段)が接続
され、駆動回路48により適当な大きさの電圧を選択的
に印加できるようになっている。
【0047】ヘッドユニット40の図中右側には、記録
液を収容した記録液タンク32が設けられている。ヘッ
ドユニット40と記録液タンク32との間には、記録液
タンク32内に収容した記録液を記録ヘッド42内の各
記録液供給路43へ供給するための記録液供給管34が
接続されている。記録液供給管34の途中には、記録液
タンク32内の記録液を所定の流量および圧力で汲上げ
るためのポンプP1が設けられている。
【0048】また、ヘッドユニット40と記録液タンク
32との間には、記録液回収路45を介して回収されて
フィルター46を通過された余剰記録液を記録液タンク
32へ回収するための記録液回収管36が接続されてい
る。記録液回収管36の途中には、記録ヘッド42の先
端から溢れた余剰記録液を記録液タンク32へ送り込む
ためのポンプP2が設けられている。尚、ポンプP1、
記録液供給管34、および記録液供給路43は、この発
明の供給手段として作用し、記録液回収路45(ガイド
部材44)、記録液回収管36、およびポンプP2は、
この発明の回収手段として作用する。
【0049】記録液タンク32内には、濃度調整機構と
して、記録液タンク32内に収容された記録液の光学的
透過率を測定して記録液のトナー濃度を測定する濃度測
定装置31と、所定の濃度を有するトナーを収容したト
ナー収容室33と、キャリア液を収容したキャリア液収
容室35と、記録液タンク32内に収容された記録液を
攪拌する攪拌装置37と、が設けられている。
【0050】トナー収容室33には、濃度測定装置31
により測定されたトナー濃度に応じて、消費されたトナ
ーを記録液内に補給するトナー供給機33aが設けら
れ、キャリア液収容室35には、記録液内に不足したキ
ャリア液を補給するキャリア液供給機35aが設けられ
ている。よって、記録液タンク32内の記録液は、攪拌
装置37により常時攪拌されるとともに、そのトナー濃
度が濃度測定装置31により常時監視され、そのトナー
濃度が所定の値に調整されるようになっている。
【0051】上記のように構成された記録ユニット30
内で記録液を循環させる場合、まず、ポンプP1により
記録液タンク32から汲み上げられた記録液が、記録液
供給管34を介して記録ヘッド42内の各記録液供給路
43へ供給される。各記録液供給路43へ供給された記
録液は、それぞれ記録液供給路43内を上昇されて記録
ヘッド42の先端42a近くの開口43aから溢れる。
この際、記録ヘッド42の先端42a付近には、各記録
液供給路43の開口43aに対応した複数のインクメニ
スカス47が形成される。記録ヘッド42の先端42a
近くの開口43aから溢れた余剰記録液は、記録液回収
路45を通って下方に流れ、フィルター46へ導かれ
る。フィルター46を通過した記録液は、異物が除去さ
れた後、ポンプP2により吸引され、記録液タンク32
へ回収される。
【0052】ここで、上記記録液タンク32内に収容さ
れた記録液の成分について説明する。記録液は、帯電さ
れた色剤粒子としてのトナーを絶縁性液体としてのキャ
リア液内に2〜7重量%程度の比率で分散させて構成さ
れている。
【0053】キャリア液は、電気抵抗率が少なくとも1
9 オーム・センチ以上、好ましくは絶縁性の液体であ
るイソパラフィン系溶媒(例えば、1011〜1013程度
の電気抵抗を有するアイソパーG、H、K、L、M(エ
ッソ石油))やシリコンオイル、ヘキサン、ペンタン、
オクタン等の有機溶媒からなる分散媒である。尚、上記
電気抵抗率は、ヒューレットパッカード社製プレシジョ
ンLCRメータ4284A;測定ヘッドとして、リキッドテス
トフィクスチャー16452Aを使用して測定した。
【0054】トナーは、0.01〜5μm程度の粒子径
を有し、キャリア液中で所定の電位(ここでは正電位)
に帯電させるためのオクチル酸ジルコニウムやオクチル
酸リチウム等の帯電付与のための金属石鹸や着色成分等
を含有させた熱可塑性樹脂粒子である。
【0055】上記記録液は、基本的には電子写真等で用
いられている液体現像剤と同じであるが、液体現像剤よ
り電気抵抗の高いものが要求される。つまり、記録液の
電気抵抗が低い場合には、帯電したトナーのみに電界が
作用しなくなり、卜ナーの分離作用が弱くなくなるとい
う致命的不利益を生じる。また、記録液の電気抵抗が低
いと、従来の静電気式インクジェットと同様にキャリア
ー液そのものに通電されてしまうため、記録液全体が帯
電してトナーとキャリアー液との区別も無く全部吐出し
てしまい、本発明の効果は全く失われてしまう。このた
め、より高い電気抵抗を有する記録液が必要とされるの
である。
【0056】電気抵抗を不所望に低下させる要因として
は、一般にトナー分散、あるいは帯電性改良の為に添加
するナフテン酸、オクチル酸、あるいはステアリン酸等
の金属石鹸(例えば、ナフテン酸ジルコニウム、オクチ
ル酸ジルコニウム)や、各種界面活性剤などを付加する
ことが考えられる。これらは一般に記録液の電気抵抗を
低下させる為、極力微量にするための工夫が必要であ
る。
【0057】本実施の形態の記録装置10に用いて良好
な記録特性(記録液中から主にトナーのみが分離されて
吐出する状態を良好と呼ぶ)が得られる記録液の電気抵
抗は、108 オーム・センチ以上であり、この程度の電
気抵抗で通常の記録紙P上での流動や滲みが軽減し、1
10オーム・センチ以上の電気抵抗では更に画像の輪郭
の鮮鋭度が一層改善される。このことから、記録液の電
気抵抗は極力高い事が望ましいことが分かる。
【0058】記録液としてこのような高い電気抵抗を得
るためには、トナーを分散する前のキャリアー液の電気
抵抗としては更に高いものが必要である。上述した添加
剤の影響を考慮するとキャリアー液の電気抵抗は1010
オームセンチ以上は必要である。この程度の電気抵抗を
有するキャリア液にトナーを分散するために上記添加剤
を必要最小限加え、略108 オームセンチ程度の電気抵
抗に低下する。ここでいう必要最小限とは、トナーの帯
電や分散安定性等の評価から実用上問題のないレベルを
維持するのに必要な、という意味であり、具体的な値は
用いる材料により異なる。したがって、元になるキャリ
ア液の電気抵抗が高いほど記録液の調合の際の分散助剤
や帯電制御剤の使用の自由度が増す。
【0059】このように、記録液の構成成分としては基
本的に電子写真等で用いられている液体現像剤と同じで
あるが、キャリア液の電気抵抗はこれらより高いものが
要求される。従って、本発明の目的に合わせて記録液内
の導電成分を減量する必要がある。
【0060】本発明で用いる記録液としては、樹脂と着
色剤、帯電制御剤を熱混練し、冷却後所望の粒子径に粉
砕して得たトナー微粒子を少量の分散助剤で被覆処理
し、必要により少量の膨潤性溶剤等を加えて、キャリア
ー液中に分散したものが、電気抵抗の高い記録液を作る
のに適している。
【0061】また、本実施の形態における記録方式で
は、中間像担持体としてのベルト3の外周面3a上にト
ナーを選択的に飛翔して外周面3a上に画像を形成する
ため、従来の電子写真のように像担持体(感光体)の全
面が記録液で濡らされることがない。このため、本発明
の記録方式ではいわゆる「かぶり」が全く生じないの
で、従来の電子写真技術に用いる記録液と比較してトナ
ー濃度を高めに設定することができる。これにより、ト
ナーの分散安定性を考慮した記録液の濃度設定が可能と
なり、トナーの分散安定性を高めることができ、沈殿や
凝集を生じ難くすることができる。
【0062】キャリア液中にトナーを分散させた記録液
では、従来の乾式トナーと比較してトナーが凝集し難い
ため、より軟化温度の低い樹脂を用いることができ、転
写ローラ15の温度を低くすることができる。尚、本実
施の形態においては、ベルト3の走行速度を90mm/s
に設定した場合、転写ローラ15の表面温度を80℃に
設定すれば良好な転写ができる。また、この転写温度
は、従来の乾式トナーの定着温度(170℃以上)より
低いものである。
【0063】また、本発明の記録方式によると、電気的
反発力を利用してトナーを吐出させるため、トナーの帯
電量も安定していることが要求され、ゼータ電位として
測定した場合、トナーの帯電量は60ミリボルト以上有
ることが好ましい。尚、ゼータ電位の測定には、米国P
EN KEM社のレーザージーメータ M−501を使
用した。
【0064】一方、トナーの粒子径については、大きい
ものが電気泳動速度が速く適している反面、沈殿を起こ
しやすいという不利益を有している。トナーの吐出に関
して平均粒径が0.01マイクロメートル以下ではキャ
リアー液との分離が困難となる為と思われる滲みを伴う
画像が生じた。液体を全く吸収しない、例えば金属面に
記録しても滲みや流動を生じない為には、トナー粒径と
しては、0.1マイクロメートル以上有ることが好まし
い。また、大きい粒子は記録装置における沈殿防止機構
にも依存するが、およそ5マイクロメートルを越えるも
のは、極めて短時間で沈殿するため、用いるのは困難に
なる。つまり、トナーの粒子径は、装置に合わせて適宜
選択する必要がある。例えば、間欠的に使うものであれ
ば、4マイクロメートル以下であることが好ましい。
【0065】次に、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタ1の記録動作について説明する。まず、イ
ニシャライズ動作として、ヒーター15aおよびヒータ
ー板17が通電され、所定の温度に昇温される。また、
各記録ユニット30a、30b、30c、30d内にお
いて、上述したように記録液が循環され、各記録ヘッド
42の先端42a近くの各開口43aにおいて所定のイ
ンクメニスカス47が形成される。そして、各開口43
aに対応して突起板50に形成された各電極に、バイア
ス電圧として所定の大きさのバイアス電圧が印加され、
記録液中のトナーがこのバイアス電圧に応じてメニスカ
ス中において凝集される。
【0066】そして、図示しない信号源から各記録ユニ
ット30a、30b、30c、30dの駆動回路48に
色分解された画像信号がそれぞれ入力されると、ベルト
3が矢印a方向に一定速度で走行されるとともに、各記
録ヘッド42の各電極に先程印加されていたバイアス電
圧よりも大きな記録電圧が選択的に印加される。する
と、色分解された画像信号に応じて選択された電極とベ
ルト3との間に所定の電界が形成され、この電界によ
り、帯電したトナーの凝集体がインクメニスカス47の
頂点から分離吐出され、ベルト3の外周面3aに向けて
凝集体が飛翔される。これにより、各記録液の色に応じ
たトナー像がベルト3の外周面3a上に順次形成され、
図示しない同期手段によって重ねられ、ベルト3上に画
像信号に応じた所定のカラー画像が形成される。
【0067】ベルト3の外周面3a上に形成されたトナ
ー像(カラー画像)は、ベルト3の走行に伴って移動さ
れ、ローラ4と転写ローラ15との間の転写位置へ搬送
される。
【0068】この画像の移動に同期して、給紙ローラ1
1、13、および搬送ローラ14a、14bが作動さ
れ、給紙カセット12aまたは12bのいずれかに収容
された記録紙Pが取出されて転写位置へ送り込まれる。
【0069】トナー像と同期して転写位置へ送り込まれ
た記録紙Pは、ここで、ヒーター15aにより加熱され
るとともにローラ4と転写ローラ15との間で圧接挟持
され、トナー像が溶融または軟化されて記録紙P上に転
写される。
【0070】トナー像が転写された記録紙Pは、搬送ロ
ーラ16a、16bに挟持されて搬送され、ヒーター板
17を通過されてトナー像が十分に乾燥され、排紙ロー
ラ18a、18bにより挟持されて排紙トレー19上に
排紙される。
【0071】転写時および乾燥時に発生したキャリア液
のガスは、転写ローラの上方に設けられたダクト21お
よびヒーター板17の上方に設けられたダクト22によ
り回収され、分解装置24により水と炭酸ガスとに分解
されて機外に排出される。
【0072】また、転写ローラ15の外周面上に付着し
たトナーおよびベルト3の外周面3a上に残留したトナ
ーは、それぞれクリーニングブレード23および拭き取
り装置25により除去される。ベルト3は、拭き取り装
置25により残留トナーが除去された後にドライヤー2
6により乾燥され、次の記録動作に備える。
【0073】次に、図3乃至図6を用いて、上記ヘッド
ユニット40に組込まれたこの発明の実施の形態に係る
記録ヘッド42について詳細に説明する。図3は記録ヘ
ッド42の断面図であり、図4は記録ヘッド42の斜視
図である。記録ヘッド42は、略矩形板状の一対の支持
部材51、52と、これらの支持部材51、52の間で
挟持される突起板50(ガイド部材)と、を有してい
る。一方の支持部材51(代表して説明する)は図5に
示してあり、突起板50は図6に示してある。
【0074】支持部材51は、高い電気抵抗率を有する
材料、好ましくは1012オームセンチ以上の絶縁性を有
するプラスティック(電気抵抗が高い程良いが、高精度
な機械加工に適したポリエーテルケトンやポリカーボネ
ートなどが好ましい)やセラミック等から構成され、1
〜10mmの厚さの略矩形板状に形成されている。
【0075】また、突起板50は、厚さ30〜200μ
mのフィルム状の高抵抗材料(例えば、ポリエーテルサ
イフォン、ポリエステル、ポリエチレン、フッ素樹脂、
ポリイミド、ポリプロピレン等の樹脂材料や各種セラミ
ック等、1011オームセンチ以上の電気抵抗を有する材
料)から形成されている。尚、突起板50として、電器
産業で多く用いられているプリント配線基板を流用して
も良い。
【0076】図5に示すように、支持部材51は、その
一方の面、即ち突起板50に対向する内面に互いに平行
に延びた複数の矩形の溝51aを有している。溝51a
は、記録ヘッド42が組立てられた状態(図4に示す状
態)で他方の支持部材52(図示せず)に同様に形成さ
れた溝とともに記録液を流通させるための上述した複数
の記録液供給路43を形成する。
【0077】各溝51aは、深さ50〜500μm、幅
100〜1000μmに形成され、各溝51aの先端は
支持部材51の上端511より僅かに手前まで延び、各
溝51aの基端は支持部材51の略中央を超えた辺りま
で延びている。支持部材51の略中央まで延びた各溝5
1aの基端は、溝51aよりも深い略矩形の凹所51b
にそれぞれ連通されている。また、この凹所51bは、
他方の支持部材52に同様に形成された凹所52b(図
示せず)とともに記録液室53を形成し、この記録液室
53には、記録液を供給するための上述した記録液供給
管34が接続されている。
【0078】このように、支持部材51の内面に複数の
溝51aを形成することにより、各溝51aの間には、
各記録液供給路43を境界する複数の矩形の隔壁55が
形成される。そして、各隔壁55の間を延びた溝51a
(記録液供給路43)の先端は、隔壁55の上端55
a、即ち支持部材51の上端511から所定距離(50
〜500μm)後退した位置で、記録液供給路43の開
口43aを形成している。
【0079】また、隣接する隔壁55の間であって、記
録液供給路43の先端の開口43aの縁には、支持部材
51の外周面51cに向って下方に傾斜した記録液回収
溝57(図3および図4参照)が形成されている。各記
録液回収溝57の幅は、開口43aの幅と同じ幅に形成
され、その傾斜角度は、70度以下の鋭角となるように
設定されている。
【0080】更に、支持部材51に形成された各溝51
aの表面、即ち各記録液供給路43の内面には、導電性
塗料または金属メッキ等により第1電極としての電極4
1がそれぞれ開口43aまで延びて2〜30μm程度の
厚さで形成されている。各電極41は、例えば、金、
銅、クロム、アルミ、ニッケル等の金属、或いはこれら
の合金により形成されている。尚、各電極41は、溝5
1a毎に独立して設けられ、後述する突起板50に接触
するように支持部材51の内面(対向面)と同一面に露
出した端部を有している。
【0081】上記のように構成された支持部材51と組
合わされる他方の支持部材52は、上記支持部材51と
は対象形に形成され、各支持部材51、52の溝が一致
するように対向されて貼り合わせられる。この場合、各
支持部材51、52の間には以下に説明する突起板50
が挟まれて記録ヘッド42が形成される。
【0082】図6に示すように、突起板50は、一対の
支持部材51、52により挟持される略矩形板状に形成
された前方部分501と、この前方部分の一端から離れ
る方向に広がった支持部材51、52により挟持されな
い後方部分502と、から構成されている。突起板50
の前方部分501は、記録ヘッド42の幅と略同じ幅、
および記録ヘッド42の高さと略同じ長さに形成され、
一対の支持部材51、52により挟持された状態で記録
ヘッド42の複数の開口43aの高さと一致する高さに
配置される上端50aを有している。
【0083】突起板50は、上端50aから突出した尖
鋭な先端(記録ヘッド42の先端42a)を有する略三
角板状の突起59を、その上端50aに沿って支持部材
51、52の溝の数に応じた数だけ有している。つま
り、突起板50の上端50aに一体に形成された複数の
突起59は、支持部材51、52に形成された溝51a
のピッチと同じピッチで設けられている。
【0084】また、突起板50の各表面には、各突起5
9に対応して設けられた第2電極としての複数本の電極
60がそれぞれ設けられている。各電極60の先端は対
応した突起59の底辺、即ち突起板50の上端50aの
高さまで延び、各電極60の基端は突起板50の後端部
分502の下端50bまで延びている。突起板50の下
端50bまで延びた各電極60の基端には、駆動回路4
8に接続される接続端子としてのパッド61がそれぞれ
形成されている。
【0085】尚、突起板50の前方部分501に形成さ
れた電極60の幅は、一対の支持部材51、52により
挟持された際に、突起板50の各面に対向配置される支
持部材51、52の溝51a、52aに形成された電極
41に接触するように、電極41の幅より僅かに広く形
成されている。従って、突起板50が支持部材51、5
2により挟持されると、突起板50に形成された各電極
60が支持部材51、52に形成された各電極41に対
して画素単位で電気的に導通される。よって、電極60
に形成されたパッド61を介して各電極60に選択的に
電圧を印加することにより、各記録液供給路43内の電
極41にも選択的に同じ電圧が印加されることになる。
【0086】上記のように形成された突起板50は、各
突起59が各記録液供給路43の先端の開口43aから
所定の長さで突出するように配置される。この場合、突
起板50の上端50aが開口43aから上方に突出する
ことなく開口43aの高さと略一致し、突起59のみが
開口43aの中央から突出するように、突起板50が位
置決めされて配置される。
【0087】尚、突起板50に形成された各突起59の
大きさは、記録液供給路43を介して供給される記録液
の供給量、記録液供給路43の開口43aの大きさ、ま
たは突起59の記録液の濡れ性などにより適宜選択され
るものであり、少なくとも、開口43aの近くに形成さ
れるインクメニスカスによって突起59の先端が水没す
ることがない大きさに設定される。
【0088】例えば、開口43aの幅が500μmであ
る場合には、突起59の底辺の長さは300〜500μ
mの範囲内に設定され、突起59の高さは300〜12
00μmの範囲内に設定される。突起59の幅および高
さを種々変更させて記録ヘッド42の記録特性を調べた
ところ、突起59の底辺の長さを開口43aの幅の約半
分から開口43aの幅と同じに設定し、高さを底辺の長
さと同じ長さから3倍の長さの間に設定することによ
り、安定した記録特性が得られることが分った。
【0089】また、突起59の形状は、突起板50の上
端50a上に配置された底辺から先端に向けて尖鋭ない
わゆる尖塔形であれば良い。また、突起59は、板状に
限らず回転体であっても良く、この場合、突起59を、
記録液供給路43の開口43aを塞ぐことのない大きさ
に形成する必要がある。
【0090】つまり、突起59は、記録液供給路43を
介して供給された記録液に対してベルト3に向う電界が
作用された場合に、記録液内のトナーが突起59の先端
にスムーズに移動できるような外形を有し、記録液との
間に良好な濡れ性(親油性)を有するものであれば良
い。特に、突起59は、濡れ性を示す臨界表面張力が2
5dyne/cm 以上の材料から成ることが望ましい。
【0091】以上の点から、突起板50は、上記実施の
形態のように必ずしも1枚の板により形成されなくとも
良く、各記録液供給路43内に独立して配置される複数
の部分により構成されても良い。また、この場合、各記
録液供給路43内に配置される突起板は、開口43aの
下方に位置する金属部分と開口43aの上方に位置する
絶縁部分とから構成されても良い。つまり、開口43a
と略同じ高さまでの電極部分を有する構造であれば良
い。
【0092】更に、上記実施の形態においては、突起板
50に形成された電極60と支持部材51、52に形成
された電極41とが電気的に導通する構造となっている
が、各電極41、60に別々の電圧を印加して各電極4
1、60を別駆動としても良い。
【0093】隣接した2つの突起59の間、即ち隣接し
た2つの開口43aの間には、各突起59に沿って各開
口43aの近くに個々に形成されるインクメニスカス4
7同士を分離させるための隔壁55が設けられている。
各隔壁55は、各記録液供給路43の先端の開口43a
より記録紙P方向(上方)に50〜500μm程度突出
した上端55a(支持部材51、52の上端511、5
21)を有している。
【0094】また、隔壁55が記録液供給路43または
記録液回収溝57に対面した角部は、それぞれ僅かに面
取りされ、或いは全く面取りされていないことが望まし
い。つまり、隔壁55の角部を面取りしないことによ
り、この角部において記録液の濡れ広がりを阻止するこ
とができ各インクメニスカス47の架橋を防止できる。
【0095】また、各隔壁55の上端55aには、記録
液をはじく撥油面が設けられても良い。撥油面は、記録
液としてイソパラフィン系溶媒を用いた場合には、フッ
素樹脂、フッ素塗料、シリコーン樹脂、シリコーン塗
料、シリコーン樹脂等の臨界表面張力が20dyne/cm 以
下の材料により形成することにより、良好な撥油性(濡
れ防止性)を発揮することができる。このように、各隔
壁55の上端55aに撥油面を設けることにより、隣接
したインクメニスカスの架橋を防止できる。また、撥油
面を設けることにより、隔壁55の高さを記録液供給路
43の先端の開口43aと同一の高さとした場合であっ
てもインクメニスカス47の架橋を防止することができ
る。
【0096】上記のように構成した隔壁55を各突起5
9の間に設けることにより、隣接するインクメニスカス
47の架橋を防止でき、記録液の架橋による記録粒子滴
の吐出方向の乱れや吐出周波数の乱れを防止でき、記録
粒子滴を安定して吐出させることができる。また、各隔
壁55は、各開口43aの縁から各支持部材51、52
の外周面51c、52cに向けて傾斜して設けられた記
録液回収溝57の両端を規定するように機能する。
【0097】次に、上記のように構成された記録ヘッド
42による記録液滴の飛翔動作について説明する。尚、
ここでは、上記記録ヘッド42の1画素に対応した構成
を簡略化して示した図7乃至図9を用いて、記録液滴の
飛翔動作を説明する。
【0098】図7は1画素の記録ヘッド420を示す縦
断面図であり、図8は図7の記録ヘッド420を鉛直軸
を中心に90°回転した縦断面図であり、図9は記録ヘ
ッド420により記録液滴を飛翔している状態を示す図
である。
【0099】まず、ポンプP1により記録液タンク32
内に収容された記録液70が記録液供給管34を介して
汲み上げられ、記録液70が記録ヘッド42の記録液室
53内へ供給される。記録液室53内が記録液70によ
り満たされると、記録液70は、各記録液供給路43を
介して上昇され、各記録液供給路43の先端の開口43
aから溢れる。
【0100】記録液供給路43の開口43aから溢れた
記録液70は、開口43aの両側に設けられた隔壁55
により規定された記録液回収溝57を介して流れ出し、
各支持部材51、52の外周壁51c、52cに沿って
下方に流れる。そして、外周壁51c、52cに沿って
流れた記録液70は、記録液回収路45、フィルター4
6、および記録液回収管36を介して記録液タンク32
へ回収される。
【0101】このように記録液70がヘッドユニット4
0内を循環されると、各記録液供給路43の開口43a
近傍においては、記録液70が突起板50の突起59に
沿って濡れ上がり、記録液70の供給圧力、記録液70
の表面張力、および記録液回収溝57の毛管作用によ
り、図9に示すようなインクメニスカス47が形成され
る。
【0102】この場合、各開口43aの間に設けられた
隔壁55の上端55aを開口43aより高くし、上端5
5a上に必要に応じて撥油面を形成し、隔壁55の角を
面取りしないことにより、各開口43aに個別に形成さ
れるインクメニスカス47同士の架橋が防止される。
【0103】このように開口43aの近くにインクメニ
スカス47が形成された状態で、突起板50に形成され
た各電極60に駆動回路48を介して1000〜160
0ボルト程度のバイアス電圧(第1の電圧)を印加する
と、記録液供給路43の内面に沿って設けられた電極4
1も通電されて同じ電圧が印加され、電極41からベル
ト3の外周面3a(記録紙P)に向う電界(第1電界)
が形成されるとともに、電極60から外周面3aに向う
電界(第2電界)が形成される。
【0104】電極41からベルト3に向う第1電界の影
響により、記録液70内のトナー71が電極41から静
電的反発力を受け、トナー71がインクメニスカス47
の頂点、即ち突起板50の突起59の頂点に向けて泳動
される。この際、電極60からベルト3に向う第2電界
の影響により、突起59の頂点に向けて泳動されるトナ
ー71が電極60から静電的反発力を受け、突起59か
ら離れる方向に付勢される。つまり、第1および第2電
界を合成すると、鉛直上方、若しくは突起板50から離
れる僅かに外側に向いた電界が形成される。
【0105】ところで、インクメニスカス47は頂点に
向うにつれて先細になっていることから、第1および第
2電界の影響により、記録液供給路43内を上昇される
記録液70内のトナー71がインクメニスカス47のイ
ンク面に沿って突起59の先端に向けて移動され、突起
59の先端近傍で凝集されることになる。つまり、突起
59の麓近くに上記第2電界を生じる電極60を設ける
ことにより、記録液70内のトナー71が突起板50に
沿って移動することなく、突起59の先端にトナー凝集
物74を形成できる。
【0106】これにより、記録液70内のトナー71が
突起板50、特に突起59の先端に固着することを防止
でき、固着物による記録液供給路43の目詰まり等を防
止でき、トナーの凝集効率を大幅に改善することができ
る。
【0107】また、突起59の麓近くに上記第2電界を
生じる電極60を設けることにより、インクメニスカス
47の内部を通る電気力線の本数を増大することがで
き、トナーの凝集効率を大幅に改善することができ、記
録ヘッドによる記録周波数を高めることができる。本実
施の形態の記録ヘッド42を用いた場合、突起の麓近く
に電極を設けない場合と比較して2〜3倍程度の記録周
波数を達成することができることが判明した。
【0108】上記のように突起59の先端にトナー凝集
物74が形成されると、より大きな静電気力が凝集物7
4に作用されるが、ここでは凝集物74がインクメニス
カス47から飛翔することのないように、バイアス電圧
が設定されている。また、各電極41、60にバイアス
電圧を印加した際に凝集物74が飛翔することのないよ
うに、各電極41、60の先端と電極板8との間の距離
(つまり、記録ヘッド42の先端42aとベルト3の外
周面3aとの間の距離)が設定されている。
【0109】また、電極41および60の先端からベル
ト3の外周面3aに向う電界を形成する他の方法とし
て、ベルト3または電極板8にトナーと逆の極性の電圧
を印加する方法が考えられる。更に、金属ベルト上に被
覆層を被覆したベルト3を用いる場合には、コロナ帯電
等によりベルト3を予め所定の電位に帯電させることに
より、所望の電界を形成することができる。この場合、
バイアス電圧に吐出電圧を重畳印加するための複雑な回
路を省略できるといった利益がある。
【0110】一方、電極41および60にバイアス電圧
が印加されてトナー71と分離されたキャリア液72
は、インクメニスカス47の頂点に向けて移動されるこ
となく、記録液回収溝57を介してインクメニスカス4
7の裾から流出される。つまり、キャリア液72は、ト
ナー71(正極性)との相互帯電作用により負極性イオ
ンを有しており、インクメニスカス47に作用する電界
により上昇されることはない。従って、トナー71と分
離されたキャリア液72は、記録液70の表面張力(記
録液回収溝57の毛管作用)、重力、および部分的に生
じる静電気的吸引力により、インクメニスカス47の裾
から強制的に流出される。
【0111】キャリア液72の排出経路として、各開口
43aに隣接して形成された記録液回収溝57は、トナ
ー71の凝集により分離されたキャリア液72を効率良
く排出できる形状とすることが望ましい。キャリア液7
2を効率良く排出することにより、インクメニスカス4
7を安定させることができ、トナーの吐出状態を安定さ
せることができ、記録速度を高めることができ、吐出周
波数をより高めることができる。
【0112】また、記録液回収溝57は、開口43aの
両側に設けられずに片側のみに設けられても良いが、イ
ンクメニスカスの対称性を維持するために両側に設ける
ことが望ましい。更に、キャリア液72を効率良く排出
するため、記録液供給路43と記録液回収溝57との間
の縁部は面取りされることが望ましいが、本実施の形態
のように、電極41の先端を露出した構造としても良
い。このように、電極41の先端を開口43aの縁部に
て露出することにより、強い電界を発生することができ
る。
【0113】以上のように、トナー71とキャリア液7
2が分離された状態で、画像信号に応じて選択された電
極60(および41)に対して駆動回路48から吐出電
圧(第2の電圧)が選択的に重畳印加される。重畳印加
される吐出電圧は、100〜800ボルト程度であり、
吐出電圧が選択的に印加された電極60(41)を有す
る開口43a近くのインクメニスカス47において、バ
イアス電圧印加時より強い電界が発生される。
【0114】この電界により、トナー凝集物74に作用
している表面張力等の束縛力より強い静電気力がトナー
凝集物74に作用し、記録粒子としてのトナー凝集物7
4がインクメニスカス47から分離されてベルト3の外
周面3aに向けて記録粒子滴76として飛翔される。こ
れにより、外周面3a上に記録粒子滴76によるドット
(トナー像)が形成され、外周面3a上に所望の画像が
形成される。
【0115】以上のように、本実施の形態に係る記録ヘ
ッド42によると、各開口43aから突設された各突起
59の麓近くに電極60を有し、各電極60に記録液供
給路43内の電極41と同じ電圧を印加している。従っ
て、突起板50、特に突起59の先端に向う電界が発生
することを防止でき、突起板50に対するトナーの固着
を防止できる。これにより、トナーの凝集効率を向上で
き、高い記録周波数を得ることができる。
【0116】また、本実施の形態の記録ヘッド42によ
ると、トナー71と分離されたキャリア液72を記録液
回収溝57を介して強制的に排出できるため、トナー7
1とキャリア液72との分離を効率良くでき、トナー7
1の凝集効率を高めることができ、記録粒子滴76の吐
出周波数を高めることができる。例えば、上述した記録
ヘッド42においては、500ヘルツから1キロヘルツ
の吐出周波数を達成することができた。尚、この吐出周
波数は、記録液供給路43の開口43aの径を小さくす
るに従って高くなる傾向を示し、開口径を100μmに
設定した場合の吐出周波数は2キロヘルツを示した。
【0117】また、上記記録液回収溝57の両側を規定
する隔壁55、およびその上面55aに設けられた撥油
面により、各開口43aに形成されるインクメニスカス
47同士の架橋を防止でき、記録粒子滴76の飛翔時に
発生するインクメニスカス47の不所望な振動および吐
出方向の乱れを防止でき、安定した記録が可能となり、
良質な画像を形成できる。
【0118】更に、開口43aから飛翔される記録粒子
滴76の径は、印加する吐出電圧の大きさおよび印加時
間により変化されることが知られており、平均粒径1μ
mのトナー71を含む記録液70を用いると、吐出電圧
を150〜600ボルトに変化させた場合、記録粒子滴
76の径は約15〜120μm程度の範囲で変化する。
また、信号電圧の印加時間を50〜500マイクロセカ
ンド(1KHzの記録周波数時)変化させると、10μ
m〜300μmの変化を示す。このように、印加電圧や
時間を調整することにより、記録粒子滴76の粒径を変
更できるため、大きい開口43aから小さな粒径を有す
る記録粒子滴76を飛翔させることができ、記録液70
の乾燥による記録液供給路43の目詰まりを防止できる
とともに高密度記録が可能となる。
【0119】尚、上述した記録ヘッド42の開口43a
は、1mm内に1〜2個程度の密度で設けられている
が、複数の記録ヘッド42を開口43aの位置をずらし
て重ね合せることにより、更に多くの開口43aを設け
ることができる。これにより、所望の記録密度を有する
記録ヘッドを達成できる。
【0120】また、上記記録ヘッド42によると、従来
のインクジェットプリンタのように、液体を記録像とし
て形成することなく、固形又は半固形成分であるトナー
凝集物を記録液から分離して記録像として形成すること
ができる。このため、記録粒子滴がベルト3の外周面3
a上に到達して形成されたトナー像が流動したり、トナ
ー像を記録紙P上に転写した後に記録紙Pの繊維間に毛
管現象により浸透して滲む、いわゆるフェザリング等の
画像不良を生じることはない。尚、記録粒子滴の吐出時
にキャリア液とトナーは分離するが完全に100パーセ
ント分離するものではなく、トナーはキャリア液により
濡れた状態でベルト3に到達する。しかし、付随するキ
ャリア液は僅かなため、記録粒子滴がベルト3の外周面
3a上に到達した時点で流動性を失っているため、トナ
ー像が流動を起こす事はない。このため、金属やプラス
チック等の吸収性のない受像体に対しても鮮鋭な画像を
記録する事が出来るとともに、色分解された画像信号に
応じて各色の画像を順次形成する際に、各色の画像を1
色毎に乾燥する必要がなく直ちに次の色を重ね合せるこ
とができる。従って、従来のインクジェットと比較して
高速記録にも適している。
【0121】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上記実施の形態においては、被画像
形成媒体としてベルト3を用いた例について説明した
が、本発明は、記録紙などに直接画像を形成する記録装
置にも適用できる。
【0122】また、上記実施の形態においては、突起板
50を一対の支持部材51、52により挟持した構成と
したが、図10に示すように、突起板50の片側にのみ
支持部材を設け、鉛直方向から真横までの間の角度で支
持部材側に傾斜させた構成とすることもできる。この場
合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ること
ができた。
【0123】また、記録液供給路43の先端の開口43
aの形状は四角形である必要はなく、電極41の断面形
状は開口43aの中央部即ち突起59の先端部の電界が
周辺部よりやや低い井戸型あるいはリング状(ドーナツ
状)の電界を形成する構造であれば良い。つまり、実質
的に突起59の麓を囲む如き形状を有していれば良い。
具体的には、円形(リング状)、楕円形等あらゆる断面
形状が可能である。また開口端全域を電極で覆わずと
も、コの字状、平行板状、ストライプ状とするなど不連
続な(部分的な)電極配置であっても良い。
【0124】また、突起板50に形成された電極60の
先端は、必ずしも突起板50の上端50aと同じ高さに
配置される必要はなく、突起板50の上端50aより僅
かに高い位置に配置しても良い。
【0125】また、上述した各実施の形態においては、
隔壁55の幅(隣接した開口間の距離)は開口43aと
同じレベルの大きさとして描いたが、これに限定される
ものではなく更に小さくすることが可能である。この場
合、隔壁55の高さを十分に高くすることに加えて、隔
壁55の全ての角を鋭利にすることにより、記録液の広
がりを絶つ効果が大きくなる。本発明で用いた表面張力
が18〜30ミリニュートン/メートル程度の記録液を
用いて、ポリカーボネート樹脂等により隔壁55を形成
した場合には、隔壁55の角部の面取りは100ミクロ
ン以下、曲面とする場合には、半径100ミクロン以下
であれば、通常の記録時に隣接する開口43a同士でイ
ンクメニスカスが架橋する事はなかった。
【0126】更に、突起59の配置方向は、上述した各
実施の形態とは90度異なる方向に設定してもよく、突
起59の形状も適宜選択できる。突起59の底辺を小さ
くすると、突起周辺に形成されるインクメニスカスの裾
野の広がりが小さくなり隔壁に記録液が這いあがり難く
なるが、トナーの凝集量が少なくなるので目的に合わせ
て調整されるべきである。また、上記実施の形態では、
突起59を突起板50と一体に形成することにより突起
59を高精度に配置したが、突起59を複数に分割した
り開口部だけに配置するような大きさや構造にする等種
種変形可能である。また、実施例では、突起は全て電極
の中央部に配置させたが、これは好ましい配置例として
示したもので、多少記録効果は低下するが、装置構造の
簡素化を図るために溝の片側に突起を配置することなど
も本発明の主旨に含まれるものである。
【0127】更にまた、本実施の形態では電極60にバ
イアス電圧を印加するようにしたが、対向電極としての
電極板8(或いはベルト3)側にバイアス電圧を印加す
るようにしても良く、要するに各電極60および41と
ベルト3との間に記録するのに十分なバイアス電圧が印
加されれば良い。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、高い記録周波数を得ることができ、安定した記録が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の画像形成装置としてのイン
クジェットプリンタを示す概略図。
【図2】図2は、図1のインクジェットプリンタに組込
まれた記録ユニットを示す概略図。
【図3】図3は、図2の記録ユニットに組込まれた第1
の実施の形態に係る記録ヘッドを示す概略図。
【図4】図4は、図3の記録ヘッドニットを示す斜視
図。
【図5】図5は、図4の記録ヘッドを構成した支持部材
を示す斜視図。
【図6】図6は、図4の記録ヘッドに組込まれた突起板
を示す平面図。
【図7】図7は、図4の記録ヘッドの1画素に対応した
構成を概略的に示す断面図。
【図8】図8は、図7の記録ヘッドを90°回転した断
面図。
【図9】図9は、図7の記録ヘッドによる記録液滴の飛
翔動作を説明するための図。
【図10】図10は、この発明の第2の実施の形態に係
る記録ヘッドを示す断面図。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ、 3…ベルト、 3a…外周面、 8…電極板、 10…記録装置、 15…転写ローラ、 30…記録ユニット、 41、60…電極、 42…記録ヘッド、 43…記録液供給路、 43a…開口、 47…インクメニスカス、 48…駆動回路、 50…突起板、 51、52…支持部材、 51a…溝、 57…記録液回収溝、 59…突起。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散
    して成る記録液を収容する収容手段と、 開口を有するとともに、この開口を被画像形成媒体から
    所定距離離間した位置に配置し、前記記録液を流通させ
    るインク流路と、 上記インク流路内に設けられた第1電極と、 前記インク流路内に上記第1電極と対向して設けられ、
    上記開口と略同じ高さまで延びた先端を有する第2電極
    と、 前記収容手段内に収容された記録液を上記開口へ供給す
    る供給手段と、 所定の画像信号に従って上記第1および第2電極に電圧
    を印加することにより、上記開口付近に供給された記録
    液中の色剤粒子を凝集させ、この凝集された色剤粒子を
    上記絶縁性液体から分離吐出させて上記被画像形成媒体
    上に画像を形成する電圧印加手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散
    して成る記録液を収容する収容手段と、 開口を有するとともに、この開口を被画像形成媒体から
    所定距離離間した位置に配置し、前記記録液を流通させ
    るインク流路と、 上記インク流路内に設けられた第1電極と、 上記開口から上記被画像形成媒体に向けて突出した先端
    を有する絶縁性のガイド部材と、 前記ガイド部材上に前記第1電極と対向して設けられ、
    上記開口と略同じ高さまで延びた先端を有する第2電極
    と、 前記収容手段内の記録液を上記開口へ供給する供給手段
    と、 所定の画像信号に従って上記第1および第2電極に電圧
    を印加することにより、上記記録液中の色剤粒子を凝集
    させ、この凝集された色剤粒子を上記絶縁性液体から分
    離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像を形成する電
    圧印加手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 被画像形成媒体から所定距離離間した位
    置に開口を形成し、上記開口に連通する流路を構成する
    絶縁性の支持部材と、 上記流路の内面に沿って上記開口まで延びて設けられた
    第1電極と、 上記流路内に設けられ、上記開口から上記被画像形成媒
    体に向けて所定の長さで突出した先端を有する絶縁性の
    ガイド部材と、 上記ガイド部材の表面に沿って設けられ、上記開口と略
    同じ高さまで延びた先端を有する第2電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散して成る記録液
    を上記流路を介して上記開口へ供給し、上記ガイド部材
    による記録液の濡れ上がりにより上記開口から上記被画
    像形成媒体に向って突出したメニスカスを形成する供給
    手段と、 所定の画像信号に従って上記第1および第2電極に電圧
    を印加することにより、上記メニスカスの中心から外側
    に向う電界を形成し、上記記録液中の色剤粒子を上記メ
    ニスカスの液面に沿って上記メニスカスの先端に向けて
    泳動せしめて凝集させ、上記メニスカスの先端に凝集さ
    れた色剤粒子を上記絶縁性液体から分離吐出させて上記
    被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 被画像形成媒体から所定距離離間した面
    内に複数の開口を形成し、上記各開口にそれぞれ連通す
    る複数の流路を構成する絶縁性の支持部材と、 上記各流路の内面に沿って互いに独立して設けられ、上
    記各開口まで延びた先端を有する複数の第1電極と、 上記各開口から上記被画像形成媒体に向けて所定の長さ
    で突出した複数の突起を有する絶縁性のガイド部材と、 上記各第1電極に対応して上記各流路内に設けられ、上
    記各開口と略同じ高さまで延びた先端を有する複数の第
    2電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散して成る記録液
    を上記各流路を介して上記各開口へ供給する供給手段
    と、 上記全ての第1および第2電極に第1の電圧を印加する
    ことにより、上記各開口付近に供給された記録液中の色
    剤粒子を凝集させ、所定の画像信号に応じて選択された
    第1および第2電極に上記第1の電圧より高い第2の電
    圧を選択的に印加することにより、凝集された色剤粒子
    を上記絶縁性液体から分離吐出させて上記被画像形成媒
    体上に画像を形成する電圧印加手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 被画像形成媒体から所定距離離間した面
    内に複数の開口を形成し、上記各開口にそれぞれ連通す
    る複数の流路を構成する絶縁性の支持部材と、 上記各流路の内面に沿って互いに独立して設けられ、上
    記各開口まで延びた先端を有する複数の第1電極と、 上記各開口から上記被画像形成媒体に向けて所定の長さ
    で突出した複数の突起を有する絶縁性のガイド部材と、 上記各第1電極に対応して上記各流路内に設けられ、上
    記各開口と略同じ高さまで延びた先端を有する複数の第
    2電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散して成る記録液
    を上記各流路を介して上記各開口へ供給する供給手段
    と、 上記各開口の間で上記支持部材から上記被画像形成媒体
    に向けて突設され、上記供給手段にて上記各開口へ供給
    された記録液を仕切るための複数の隔壁と、 上記供給手段にて上記各開口へ供給された記録液を回収
    する回収手段と、 隣接した上記各隔壁間に設けられ、上記供給手段にて上
    記各開口へ供給された記録液を上記回収手段へ導くため
    の複数の回収路と、 上記全ての第1および第2電極に第1の電圧を印加する
    ことにより、上記各開口付近に供給された記録液中の色
    剤粒子を凝集させ、所定の画像信号に応じて選択された
    第1および第2電極に上記第1の電圧より高い第2の電
    圧を選択的に印加することにより、凝集された色剤粒子
    を上記絶縁性液体から分離吐出させて上記被画像形成媒
    体上に画像を形成する電圧印加手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数の溝を有し、上記各溝の先端が上記
    被画像形成媒体から所定距離離間した面内に複数の開口
    を形成し、上記各溝の表面に上記各開口まで延びた複数
    の第1電極を配置してなる互いに対向する第1および第
    2の支持部材と、 上記各開口から所定の長さで上記被画像形成媒体に向け
    て突出した複数の突起をその上端に有するとともに、上
    記第1および第2の支持部材により挟持された状態で、
    上記各第1電極に電気的に導通されるとともに、上記各
    開口と略同じ高さまで延びた先端、および上記第1およ
    び第2の支持部材の外部で上記各第1電極に対応した複
    数の接続端子を形成した基端を有する複数の第2電極を
    その表面に有したガイド部材と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散してなる記録液
    を上記各溝を介して上記各開口へ向けて供給する供給手
    段と、 上記各開口の間で上記第1および第2の支持部材から上
    記被画像形成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて
    上記各開口へ供給された記録液を仕切るための複数の隔
    壁と、 上記供給手段にて上記各開口へ供給された記録液を回収
    する回収手段と、 隣接した上記各隔壁間に設けられ、上記供給手段にて上
    記各開口へ供給された記録液を上記回収手段へ導くため
    の複数の回収路と、 上記各接続端子を介して上記全ての第1および第2電極
    に第1の電圧を印加することにより、上記開口付近に供
    給された記録液中の色剤粒子を凝集させ、所定の画像信
    号に応じて選択された第1および第2電極に導通された
    接続端子に上記第1の電圧より高い第2の電圧を選択的
    に印加することにより、凝集された色剤粒子を上記絶縁
    性液体から分離吐出させて上記被画像形成媒体上に画像
    を形成する電圧印加手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 被画像形成媒体から所定距離離間した位
    置にそれぞれ開口を形成した先端を有する複数の溝が形
    成された対向面を有し、上記各溝の表面に上記各開口ま
    で延びているとともに上記対向面に露出した複数の第1
    電極を有する絶縁性の支持部材と、 上記支持部材の対向面に近接対向した面を有し、この面
    上に、上記各第1電極に電気的に導通されるとともに、
    上記各開口と略同じ高さまで延びた先端、および上記支
    持部材の外部で上記各第1電極に対応した複数の接続端
    子を形成した基端を有する複数の第2電極を有し、上記
    被画像形成媒体に対向した上端に、上記各開口から所定
    の長さで上記被画像形成媒体に向けて突出した複数の突
    起を有する絶縁性のガイド部材と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散してなる記録液
    を上記各溝を介して上記各開口へ向けて供給し、上記ガ
    イド部材の各突起による記録液の濡れ上がりにより上記
    各開口から上記被画像形成媒体に向って突出した複数の
    メニスカスを形成する供給手段と、 上記各開口の間で上記支持部材から上記被画像形成媒体
    に向けて突設され、上記供給手段にて上記各開口へ供給
    された記録液を仕切るための複数の隔壁と、 上記供給手段にて上記各開口へ供給された記録液を回収
    する回収手段と、 隣接した上記各隔壁間に設けられ、上記供給手段にて上
    記各開口へ供給された記録液を上記回収手段へ導くため
    の複数の回収路と、 上記各接続端子を介して上記全ての第1および第2電極
    に第1の電圧を印加することにより、上記記録液中の色
    剤粒子を上記各メニスカスの液面に沿って上記各メニス
    カスの先端に向けて泳動せしめて凝集させ、所定の画像
    信号に応じて選択された第1および第2電極に導通され
    た接続端子に上記第1の電圧より高い第2の電圧を選択
    的に印加することにより、上記画像信号に応じて選択さ
    れた第1および第2電極に対応するメニスカスの先端に
    凝集された色剤粒子を上記絶縁性液体から分離吐出させ
    て上記被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段
    と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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