JPH107777A - 不飽和ポリエステル及びそれを用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル及びそれを用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH107777A
JPH107777A JP16600796A JP16600796A JPH107777A JP H107777 A JPH107777 A JP H107777A JP 16600796 A JP16600796 A JP 16600796A JP 16600796 A JP16600796 A JP 16600796A JP H107777 A JPH107777 A JP H107777A
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昌人 金田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐水性、耐加水分解性、耐熱性、耐
候性に優れ、また、スチレンに対する相溶性が良い不飽
和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成物を開
発する。 【解決手段】 側鎖に2−メチル基を有するシクロヘキ
サン環、あるいは3−メチルビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン環を有するプロパンジオール化合物を多価アルコ
ール原料として特定量用い、脂肪族不飽和カルボン酸の
特定量と縮重合して得られる不飽和ポリエステル、及び
その不飽和ポリエステルの特定量と、ラジカル重合性単
量体の特定量とからなる不飽和ポリエステル樹脂組成物
により課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不飽和ポリエステル
及びそれを用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物に関す
るものであり、さらに詳しくは、特定のジオール化合物
と特定の脂肪族不飽和ジカルボン酸を特定量用いた不飽
和ポリエステル、及び、この不飽和ポリエステルを用い
た、高い透明性を有し、かつ耐水性、耐加水分解性、耐
熱性、耐候性に優れ、また、スチレンに対する相溶性が
良い不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ゲルコート、塗料、化粧版、人造大理
石、FRP等の用途に使用される不飽和ポリエステル樹
脂は、透明性が高く、かつ耐水性、耐熱性、耐候性等の
物性が優れることが要求される。従来このような用途に
使用される不飽和ポリエステル樹脂はその多価アルコー
ル成分として、主にプロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等の脂肪族グルコールが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらプロピレ
ングリコールを用いた場合は生成した不飽和ポリエステ
ル中のエステル基の濃度が高くなり、耐水性、耐候性が
悪くなる。また、2級アルコールを有するため、不飽和
ポリエステル合成時の反応が比較的遅く、また合成時、
揮発性が高いため多価アルコール/多価カルボン酸の組
成比をコントロールしにくい欠点がある。
【0004】ネオペンチルグリコールを用いた場合は、
ポリエステル鎖の結晶性が高くなり、特に多価カルボン
酸としてテレフタル酸等の対称性の高い成分を分子内に
有するものは結晶性が高く、そのために透明性に劣る成
型物となりやすい。また、融点と沸点の温度差が比較的
近く、合成時に原料のネオペンチルグリコールが揮発し
やすいため、プロピレングリコール同様、組成比の調整
が面倒であるという欠点もある。
【0005】これらの欠点を解決するために多価アルコ
ール原料として、1,4−シクロヘキサンジメタノール
(特開昭50−28595号公報)、ビスフェノールA
アルキレンオキシド付加物、水素化ビスフェノールA、
トリシクロデカンジメタノール等(英国特許第766,
666号明細書、英国特許第1,319,432号明細
書)の高分子量の多価アルコールが添加されることがあ
る。しかしながら、これらの多価アルコールを原料とし
た不飽和ポリエステルは、結晶性による透明性の低下、
耐候性、合成時の反応性の悪さ、あるいは主鎖に剛直な
官能基が入ることによって脆い成形物となる等の欠点が
みられる。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明者等はこれらの状
況を鑑み、鋭意検討した結果、側鎖に2−メチル基を有
するシクロヘキサン環、あるいは3−メチルビシクロ
[2,2,1]ヘプタン環を有するプロパンジオール化
合物を多価アルコール原料として用いた不飽和ポリエス
テルは、上に示される欠点が少なく、この不飽和ポリエ
ステルを用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形物
は透明性、耐候性、耐水性、耐熱性が共に高くなり、ま
た、上記ジオール化合物を多価アルコール原料として用
いることにより、生成した不飽和ポリエステルとスチレ
ンとの相溶性が高められる効果もあり、また更に、上記
ジオール化合物は、反応性の高い1級アルコール基のみ
を有し、かつ沸点も高いため不飽和ポリエステル合成時
の反応が速く、多価アルコール成分の揮発によるロスか
らくる多価アルコール/多価カルボン酸の組成のずれが
殆ど無いことを見いだし、本発明を成すに到った。本発
明により得られるこれらの利点は、上記ジオール化合物
がある程度大きな疎水性飽和炭化水素基と結晶性を抑え
るメチル基の両方を有する構造を有することに由来する
と思われるが、この理由に限定されるものではない。
【0007】本発明の請求項1の発明は、次式(1)あ
るいは(2)で示されるジオール化合物の少なくとも1
種を10〜100モル%含有する多価アルコールあるい
は多価アルコール混合物と、
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素あるい
はメチル基を示す。]
【0010】
【化4】
【0011】[式中、R5 〜R10はそれぞれ水素あるい
はメチル基を示す。] 脂肪族不飽和ジカルボン酸を5〜100モル%含有する
多価カルボン酸あるいは多価カルボン酸混合物との縮合
によって得られることを特徴とする不飽和ポリエステル
である。
【0012】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の不飽和ポリエステル20〜95重量%、ラジカル重合
性単量体80〜5重量%の混合物であることを特徴とす
る不飽和ポリエステル樹脂組成物である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の不飽和ポリエステルの原
料として使用される、上記式(1)及び(2)で示され
るジオール化合物は、既知の方法によって合成される。
即ち、これらグリコール化合物はブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン、シクロペンタジエン等のジエン化合物
とクロトンアルデヒドとのディールスアルダー付加物を
ホルマリン及びアルカリと反応させ、生成した不飽和ジ
オールを水素添加することで容易に得られる。
【0014】上記式(1)及び(2)で示されるジオー
ル化合物の具体例としては、例えば2−メチルシクロヘ
キサン−1,1−ジメタノール、2,3−ジメチルシク
ローキサン−1,1−ジメタノール、2,4−ジメチル
シクロヘキサン−1,1−ジメタノール、2,5−ジメ
チルシクロヘキサン−1,1−ジメタノール、2,6−
ジメチルシクロヘキサン−1,1−ジメタノール、3−
メチル−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,2−ジ
メタノール、3,4−ジメチル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプタン−2,2−ジメタノール、3,5−ジメチ
ル−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2,2−ジメタ
ノール、3,6−ジメチル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プタン−2,2−ジメタノール、3,7−ジメチル−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプタン−2,2−ジメタノー
ル、1,3−ジメチル−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ
ン−2,2−ジメタノール等が挙げられるが、もちろん
これらに限定されるものではない。
【0015】本発明においては、上記式(1)及び
(2)で示されるジオール化合物を単独で用いる以外
に、これらジオール化合物と通常一般に不飽和ポリエス
テルに使用される多価アルコールとの混合物を使用する
ことが可能である。この場合混合される多価アルコール
は1種であってもそれ以上であってもよい。しかし、本
発明においては、使用する多価アルコール混合物は上記
次式(1)あるいは(2)で示されるジオール化合物の
少なくとも1種を10〜100モル%、好ましくは30
〜100モル%含有することが肝要である。10モル%
未満では不飽和ポリエステルあるいは不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物の成形物の透明性、耐熱性、耐候性、耐水
性においていずれかの物性の低下が大きく、上記次式
(1)あるいは(2)で示されるジオール化合物を使用
した効果がほとんどみられなくなる。
【0016】これらの多価アルコールの具体例として
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、等の飽和脂肪族ジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等
のエーテル結合を含むジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、水素化ビスフェノールA等の脂環式ジ
オール、キシリレングリコール、ビスフェノールAアル
キレングリコール付加物等の芳香環を有するジオール、
ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート等のエステル
基を有するジオール、ジブロモネオペンチルグリコール
等のハロゲン基を有するジオールが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。また、3官能以上のポリ
オール化合物も併用が可能であり、具体的にはグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
が使用できる。
【0017】本発明の不飽和ポリエステル調製にあたっ
て使用される脂肪族不飽和ジカルボン酸は、ラジカル重
合性の二重結合を分子内に有する脂肪族不飽和ジカルボ
ン酸であればいかなるものでも使用可能である。具体的
にはマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸
等が挙げられる。また、本発明の不飽和ポリエステルの
原料として、これら脂肪族不飽和ジカルボン酸を単独で
用いる以外に、脂肪族不飽和ジカルボン酸と重合に関与
しない、即ちラジカル重合性二重結合を分子内に有しな
い多価カルボン酸との混合物を使用できる。
【0018】混合して使用できる多価カルボン酸は通常
不飽和ポリエステル樹脂に用いられるものであれば、い
かなるものでも使用することが可能である。また、これ
らは1種ではなく2種以上を混合して使用することも可
能である。しかし、本発明においては、使用する多価カ
ルボン酸混合物は上記脂肪族不飽和ジカルボン酸を5〜
100モル%、好ましくは20〜100モル%含有する
ことが肝要である。5モル%未満では硬化によって十分
な物性を有する成形物が得難くなる。
【0019】多価カルボン酸の具体例としては、例え
ば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、テトラブロモフタル酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0020】不飽和ポリエステルを製造するにあたっ
て、原料として用いられる脂肪族不飽和ジカルボン酸及
びそれと混合して用いることのできる多価カルボン酸
は、フリーなカルボン酸の形態で使用される以外に、酸
無水物、あるいは低級アルコールとのエステルの形態で
不飽和ポリエステル原料に使用することも可能である。
【0021】本発明における不飽和ポリエステル合成
は、一般的な不飽和ポリエステル合成と同様に行われ、
多価アルコールと多価カルボン酸とのエステル化反応ま
たはエステル交換反応によって達成される。通常、合成
は多価カルボン酸と多価アルコールとを混合し、加熱す
ることで行われる。また、本発明における不飽和ポリエ
ステル合成にあたっては、その反応の程度に応じて触媒
を使用することもできる。
【0022】縮重合反応により得られた不飽和ポリエス
テルは、そのまま不飽和アルキッド樹脂として使用が可
能であるが、通常は、不飽和ポリエステルをラジカル重
合性単量体で溶解希釈することにより、所謂、不飽和ポ
リエステル樹脂組成物を調製し、これを硬化反応に使用
する。
【0023】本発明の不飽和ポリエステルとの組み合わ
せが可能な重合性単量体は、本発明の不飽和ポリエステ
ルとのラジカル共重合により硬化可能な単量体であれば
いかなるものでも使用できる。具体例を挙げると、単官
能性単量体として、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、クロロスチレン等のスチレン類、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリレートエステル類、(メタ)アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、マ
レイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、イタコン酸ジメ
チル、アクリルアミド、N−メチルマレイミド、N−フ
エニルマレイミド、N−ビニルピロリドン等を挙げるこ
とができる。
【0024】また、上記単官能性単量体以外にも多官能
性単量体が使用できる。多官能性単量体の具体例として
は、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート等の多官能アクリレ
ートエステル、ジアリルフタレート、ジアリルイソフタ
レート、ジアリルテレフタレート、ジアリルカーボネー
ト、エチレングリコールジアリルカーボネート、トリア
リルイソシアヌレート等のポリアリル化合物、ジビニル
ベンゼン、フエニレンビスマレイミド等が挙げられる
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】これらの重合性単量体は単独で、あるいは
2種以上を混合して使用される。重合性単量体の量は、
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物全体の80〜5
重量%、好ましくは、10〜50重量%となるように不
飽和ポリエステルと混合される。重合性単量体の量が8
0重量%を超えると本発明の不飽和ポリエステルの利点
が硬化物に生かされない。また、5重量%以下では実質
上組成物の粘度が高すぎ、成形操作が困難であるばかり
か良好な成形物が得難くなる。
【0026】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
対してその安定性や硬化性の調整の目的でキノン類、フ
ェノール類、銅塩、ヒドラジン塩、アミジン塩、アンモ
ニウム塩、アミン類、ニトロ化合物類等の公知の禁止剤
を配合することができる。
【0027】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、その硬化により成形体を得るにあたっては一般的な
不飽和ポリエステル同様、ラジカル開始剤及びその他配
合剤と混合し、熱及び/または光、放射線等を用いて硬
化を実施する。
【0028】硬化反応に使用されるラジカル開始剤は特
に限定されず、過酸化物やアゾ化合物、あるいはこれら
と促進剤の組み合わせ等、公知の開始剤を使用すること
ができる。これらは所望の反応形態や反応温度によって
適宜選択される。
【0029】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが本発明はこれらに限定されるものではない。本実
施例に用いたジオール化合物はそれぞれ公知の方法によ
って合成した。
【0030】(実施例1) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成1)温度計、窒素ガス導入管、誘導攪拌器、コ
ンデンサーのついた100mlの4口フラスコに2−メ
チルシクロヘキサン−1,1−ジメタノール31.65
g(0.20mol)、無水マレイン酸9.8g(0.
10mol)、無水フタル酸14.8g(0.10mo
l)を入れ、内容を窒素置換後、オイルバスに浸け、攪
拌しながら3時間かけて温度をゆっくりと180℃まで
上昇させた。この温度で水の留出が殆どみられなくなる
まで更に2時間反応させた。その後、更に温度を190
℃まで上昇させ、アスピレーターで緩やかに減圧として
約50mmHgで水の留出を促した。この状態で2時間
反応させ、窒素ガスを導入して常圧に戻し、内容物(不
飽和ポリエステル)を少量採取した。
【0031】サンプリング後オイルバスをはずして冷却
し、120℃付近でハイドロキノン10mgを投入し、
更にスチレン23mlを投入し、均一になるまで攪拌し
た。こうして得られた不飽和ポリエステル樹脂組成物は
淡黄色透明で、粘度は1.5Pa・sであった。
【0032】採取した不飽和ポリエステルの分析結果は
以下の通りであった。 赤外吸収スペクトル(クロロホルム溶媒、液膜法):1
728cm-1付近に強い吸収1 H NMR(重クロロホルム溶媒):1.0ppm、
1.3〜2.0ppm、4.4ppm、6.2ppm、
6.7ppm、7.5ppm、7.7ppmにシグナ
ル、積分強度比3:9:4:2:1 GPCによる分子量測定:ポリスチレン換算で2050 酸価:22.0
【0033】(実施例2) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成2)実施例1と同様な反応装置に2−メチルシ
クロヘキサン−1,1−ジメタノール31.65g
(0.20mol)、無水マレイン酸9.8g(0.1
0mol)、テレフタル酸ジメチル19.4g(0.1
0mol)、ジブチルスズオキサイド248mgを入
れ、内容を窒素置換後、オイルバスに浸け、攪拌しなが
ら3時間かけて温度をゆっくりと180℃まで上昇させ
た。この温度でアルコール及び水の留出が殆どみられな
くなるまで更に2時間反応させた。その後更に温度を2
10℃まで上昇させ、アスピレーターで緩やかに減圧と
して約50mmHgでアルコール、水の留出を促した。
この状態で2時間反応させ、窒素ガスを導入して常圧に
戻し、内容物(不飽和ポリエステル)を少量採取した。
【0034】サンプリング後オイルバスをはずして冷却
し、120℃付近でハイドロキノン10mgを投入し、
更にスチレン23mlを投入、均一になるまで攪拌し
た。こうして得られた不飽和ポリエステル樹脂組成物は
淡黄色透明で、粘度は2.0Pa・sであった。途中採
取した不飽和ポリエステルの分析結果は以下の通りであ
った。 赤外吸収スペクトル(クロロホルム溶媒、液膜法):1
729cm−1付近に強い吸収1 H NMR(重クロロホルム溶媒):1.0ppm、
1.3〜2.0ppm、4.4ppm、6.2ppm、
6.7ppm、8.1ppmにシグナル、積分強度比
3:9:4:0.1:0.9:2 GPCによる分子量測定:ポリスチレン換算で2200 酸価:18.0
【0035】(実施例3) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成3)実施例1と同様にして2,4−ジメチルシ
クロヘキサン−1,1−ジメタノール34.45g
(0.2mol)、無水マレイン酸9.8g(0.1m
ol)、無水フタル酸14.8g(0.1mol)から
酸価25の不飽和ポリエステルを調製した。これにハイ
ドロキノン10mg、スチレン23gを投入、均一にな
るまで攪拌した。こうして得られた不飽和ポリエステル
樹脂組成物は淡黄色透明で、粘度は2.7Pa・sであ
った。
【0036】(実施例4) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成4)実施例1と同様に3−メチルビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2,2−ジメタノール34.
45g(0.2mol)、無水マレイン酸9.8g
(0.1mol)、無水フタル酸14.8g(0.1m
ol)から酸価23の不飽和ポリエステルを調製した。
これにハイドロキノン10mg、スチレン23gを投
入、均一になるまで攪拌した。こうして得られた不飽和
ポリエステル樹脂組成物は淡黄色透明で、粘度は2.2
Pa・sであった。
【0037】(実施例5) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成5)実施例1と同様に2−メチルシクロヘキサ
ン−1,1−ジメタノール15.8g(0.1mo
l)、ネオペンチルグリコール10.4g(0.1mo
l)、無水マレイン酸9.8g(0.1mol)、およ
び無水フタル酸14.8g(0.1mol)から、酸価
27の不飽和ポリエステルを調製した。これにハイドロ
キノン10mg、スチレン23gを投入、均一になるま
で攪拌した。こうして得られた不飽和ポリエステル樹脂
組成物は淡黄色透明で、粘度は1.3Pa・sであっ
た。
【0038】(比較例1) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成)実施例1と同様にしてプロピレングリコール
15.22g(0.2mol)、無水マレイン酸9.8
g(0.1mol)、無水フタル酸14.8g(0.1
mol)から酸価30の不飽和ポリエステルを調製し
た。これにハイドロキノン10mg、スチレン23gを
投入、均一になるまで攪拌した。こうして得られた不飽
和ポリエステル樹脂組成物は淡黄色透明で、粘度は1.
0Pa・sであった。
【0039】(比較例2) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成)実施例2と同様にしてネオペンチルグリコー
ル20.83g、無水マレイン酸9.8g(0.1mo
l)、テレフタル酸ジメチル19.4g(0.1mo
l)、ジブチルスズオキサイド248mgから酸価32
の不飽和ポリエステルを調製した。これにハイドロキノ
ン10mg、スチレン23gを投入、均一になるまで攪
拌した。こうして得られた不飽和ポリエステル樹脂組成
物は室温において結晶化のため白濁がみられた。
【0040】(比較例3) (不飽和ポリエステル及び不飽和ポリエステル樹脂組成
物の合成)実施例1と同様にしてシクロヘキサン−1,
1−ジメタノール28.8g(0.2mol)、無水マ
レイン酸9.8g(0.1mol)、およびテレフタル
酸ジメチル19.4g(0.1mol)、ジブチルスズ
オキサイド248mgから、酸価20の不飽和ポリエス
テルを調製した。これにハイドロキノン10mg、スチ
レン23gを投入、均一になるまで攪拌した。こうして
得られた不飽和ポリエステル樹脂組成物は室温で結晶化
によると思われる白濁がみられた。
【0041】(不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化)
実施例1〜5で得られた不飽和ポリエステル樹脂組成物
20gに室温でパーブチルO(日本油脂株式会社製)
0.2gを加え均一になるまで混合した。この混合物を
3mmの間隔をあけた2枚のガラス板の間に流し込み、
オーブン中で80度で5時間硬化を行った。更にガラス
板をはずしてオーブン中で120℃、2時間アフターキ
ュアを実施した。以上の硬化反応によりそれぞれ透明な
板が得られた。また、比較例1〜3で得られた不飽和ポ
リエステル樹脂組成物についても同様に硬化反応を実施
した。それぞれ硬化により得られた成形板について、バ
ーコル硬度(JIS K−6911)、光線透過率(A
STM D1003)、曲げ強度(JIS K−720
3)、熱変形温度(HDT)(JIS K−720
7)、500時間後の煮沸吸水率(JIS K−720
9)を測定した。表1にその結果を示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から実施例1〜5で得られた不飽和ポ
リエステル樹脂組成物は、硬化によりいずれも高い光線
透過率を示す硬化物が得られており、成形物は透明性に
優れることがわかる。更に実施例1〜5で得られた硬化
物は高い曲げ強度と熱変形温度、低い煮沸吸水率を併せ
持っていることから、耐熱性、耐水性にも優れることが
わかる。一方、比較例1で得られた成形物は耐熱性、耐
水性に劣り、比較例2で得られた成形物は、透明性、耐
熱性、耐水性に劣り、比較例3で得られた成形物は、透
明性に劣る結果であった。
【0044】
【発明の効果】本発明の不飽和ポリエステル、あるいは
その不飽和ポリエステルを用いた不飽和ポリエステル樹
脂組成物によれば透明性が高く、かつ耐水性、耐加水分
解性、耐熱性、耐候性に優れる硬化物が得られる。ま
た、本発明の不飽和ポリエステルはスチレンに対する相
溶性がよく、ポリエステル合成時の反応性が高い。従っ
て本発明の不飽和ポリエステル及びその不飽和ポリエス
テルを用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物は、ゲルコ
ート、塗料、化粧版、人造大理石、FRP等の成形材料
として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1)あるいは(2)で示されるジ
    オール化合物の少なくとも1種を10〜100モル%含
    有する多価アルコールあるいは多価アルコール混合物
    と、 【化1】 [式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素あるいはメチル基を
    示す。] 【化2】 [式中、R5 〜R10はそれぞれ水素あるいはメチル基を
    示す。] 脂肪族不飽和ジカルボン酸を5〜100モル%含有する
    多価カルボン酸あるいは多価カルボン酸混合物との縮合
    によって得られることを特徴とする不飽和ポリエステ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不飽和ポリエステル20
    〜95重量%、ラジカル重合性単量体80〜5重量%の
    混合物であることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001278829A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Showa Denko Kk 新規な不飽和エーテル化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む組成物及びその硬化物
WO2015147202A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 株式会社クラレ 脂環骨格を有するポリエステルポリオール

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WO2015147202A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 株式会社クラレ 脂環骨格を有するポリエステルポリオール
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