JPH1078079A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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Publication number
JPH1078079A
JPH1078079A JP8235597A JP23559796A JPH1078079A JP H1078079 A JPH1078079 A JP H1078079A JP 8235597 A JP8235597 A JP 8235597A JP 23559796 A JP23559796 A JP 23559796A JP H1078079 A JPH1078079 A JP H1078079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic actuator
magnetic path
path member
elastic body
support device
Prior art date
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Pending
Application number
JP8235597A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Takeshi Kimura
健 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動部材と電磁アクチュエータとの衝突を確実
に防止する。 【解決手段】板バネ11の中央部11Aの下面側に、磁
化可能な材料からなる磁路部材12を固定する。磁路部
材12は、その中央部12Aが他の部分よりも若干肉厚
の円盤状の部材であって、その肉厚の中央部12Aの突
出側が板バネ11側を向けて板バネ11側に固定する。
磁路部材12の外径寸法は、電磁アクチュエータ10の
励磁コイル10Bの外径よりも若干大きくし、その周縁
部12Bを励磁コイル10Bよりも外側のヨーク10A
の表面と対向させる。磁路部材12の周縁部12Bの電
磁アクチュエータ10側には、切欠き12Cを、磁路部
材12の全周に渡って形成し、この切欠き12C内には
ゴム状弾性体からなるゴムリング13を加硫接着によっ
て全域に固定する。ゴムリング13は、その当接面13
Aが磁路部材12下面よりも若干突出する程度の厚みに
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両のエ
ンジン等のように振動を発する振動体を車体等の支持体
に防振しつつ支持する装置に関し、特に、振動体及び支
持体間に介在する支持弾性体によって流体室を画成し、
その流体室の隔壁の一部を形成する可動部材を電磁アク
チュエータの磁力によって変位させることにより前記流
体室の容器を変化させ、もって能動的な支持力を発生さ
せるようになっている防振支持装置において、異音の原
因となる可動部材と電磁アクチュエータとの衝突を確実
に防止でき、耐久性の向上も図られ、しかも防振支持装
置の出力増大にとって有利になるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の防振支持装置として、本出願人が
先に提案した特開平7−310776号公報に開示され
たものがある。上記公報に開示された防振支持装置は、
能動的な支持力を発生可能な流体封入式の防振支持装置
であって、振動体及び支持体間に介在する支持弾性体
と、この支持弾性体によって画成された流体室とを有
し、その流体室内には流体を封入する一方、流体室の容
積を変動可能に弾性支持された可動部材が設けられてい
る。そして、その可動部材を、永久磁石及び電磁石から
なる電磁アクチュエータによって適宜変位させて流体室
の容積を変化させ、支持弾性体を拡張方向に弾性変形さ
せて、防振支持装置に伝達される振動を相殺し得る制御
力を発生させるようになっている。
【0003】さらに、上記公報に開示された防振支持装
置にあっては、可動部材と電磁アクチュエータとの間に
補助弾性体を介在させていて、これにより、異音の原因
となる可動部材と電磁アクチュエータとの直接の衝突を
防止しつつ、可動部材の支持力を二段特性とすることが
できるから、可動部材を安定して挙動させることができ
るという利点がある。そして、上記公報には、ストッパ
部材として機能する補助弾性体を、電磁アクチュエータ
を構成する電磁石のボビン端面と可動部材との間に介在
させることにより、電磁アクチュエータの性能に影響を
与えないようにした例が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記公報に開
示された防振支持装置によれば、可動部材と電磁アクチ
ュエータとの間にストッパ部材として機能する補助弾性
体を介在させるようになっているから、その補助弾性体
の肉厚等を適宜選定することにより、可動部材と電磁ア
クチュエータとの衝突を避けることは可能ではある。
【0005】しかしながら、本発明者等がさらに詳細に
実験等を重ねたところ、補助弾性体を上記のように電磁
石のボビン端面と可動部材との間に介在させる構成は、
可動部材と電磁アクチュエータとの衝突を避けるため、
並びに十分な耐久性を得るためには、不利な構造である
ことが判った。また、ストッパ部材としての補助弾性体
を、上記公報に開示されるように可動部材の裏面に直接
張り付ける構成は、防振支持装置の出力低下に繋がる可
能性があることも判った。
【0006】本発明は、このような従来の防振支持装置
では未解決であった課題に着目してなされたものであっ
て、可動部材と電磁アクチュエータとの衝突を確実に防
止でき、耐久性の向上を図ることもでき、しかも防振支
持装置の出力増大にとって有利な構造の防振支持装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、振動体及び支持体間に介在
する支持弾性体と、この支持弾性体によって画成された
流体室と、この流体室内に封入された流体と、前記流体
室の隔壁の一部を形成し且つその流体室の容積を変化さ
せる方向に変位可能な可動部材と、前記可動部材を前記
方向に変位させる力を発生する電磁アクチュエータと、
を備えた防振支持装置において、前記可動部材と前記電
磁アクチュエータとの衝突を防止するためのストッパ部
材を、前記可動部材の前記電磁アクチュエータ側を向く
面の周縁部と前記電磁アクチュエータとの間でストッパ
機能を発揮するように配設した。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に係
る発明は、振動体及び支持体間に介在する支持弾性体
と、この支持弾性体によって画成された流体室と、この
流体室内に封入された流体と、前記流体室の隔壁の一部
を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変位
可能な可動部材と、前記可動部材を前記方向に変位させ
る力を発生する電磁アクチュエータと、を備え、前記可
動部材を、前記振動体及び支持体のうち前記電磁アクチ
ュエータが取り付けられる側に周縁部が支持された板バ
ネと、磁化可能な材料からなり且つ前記板バネの中央部
の前記電磁アクチュエータ側の面に固定された磁路部材
と、を含んで構成した防振支持装置において、前記磁路
部材と前記電磁アクチュエータとの衝突を防止するため
のストッパ部材を、前記磁路部材の前記電磁アクチュエ
ータ側を向く面の周縁部と前記電磁アクチュエータとの
間でストッパ機能を発揮するように配設した。
【0009】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1,2に係る発明である防振支持装置において、前記ス
トッパ部材をゴム状弾性体とした。そして、請求項4に
係る発明は、上記請求項2に係る発明である防振支持装
置において、前記磁路部材の前記電磁アクチュエータ側
を向く面の周縁部に凹部を形成し、その凹部内に前記ス
トッパ部材としてのゴム状弾性体を配設した。
【0010】さらに、請求項5に係る発明は、上記請求
項4に係る発明である防振支持装置において、前記凹部
を前記周縁部の全体に形成し、前記凹部の全域に前記ゴ
ム状弾性体を配設した。
【0011】一方、請求項6に係る発明は、上記請求項
4に係る発明である防振支持装置において、前記凹部を
前記周縁部に間欠的に形成し、それら各凹部に前記ゴム
状弾性体を配設した。
【0012】そして、請求項7に係る発明は、上記請求
項4〜6に係る発明である防振支持装置において、前記
凹部を、前記周縁部の角部分に形成した切欠きとした。
また、請求項8に係る発明は、上記請求項4〜7に係る
発明である防振支持装置において、前記凹部を、前記磁
路部材の外周側の方が中央側よりも深くなるように形成
した。
【0013】そして、請求項9に係る発明は、上記請求
項8に係る発明である防振支持装置において、前記ゴム
状弾性体の肉厚を、前記磁路部材の外周側の方を中央側
よりも厚くした。
【0014】さらに、請求項10に係る発明は、上記請
求項4〜9に係る発明である防振支持装置において、前
記電磁アクチュエータ側に、前記ゴム状弾性体と当接す
るように非磁性材料からなる層を設けた。
【0015】また、請求項11に係る発明は、上記請求
項4〜9に係る発明である防振支持装置において、前記
ゴム状弾性体の前記電磁アクチュエータ側の端面に、樹
脂製の部材を固定した。
【0016】そして、請求項12に係る発明は、上記請
求項2に係る発明である防振支持装置において、前記ス
トッパ部材を、前記磁路部材の前記電磁アクチュエータ
側を向く面の周縁部と前記電磁アクチュエータとのうち
の少なくとも一方に固定された樹脂製の部材とした。
【0017】ここで、請求項1に係る発明にあっては、
可動部材と電磁アクチュエータとの直接の衝突を防止す
るためのストッパ部材の配設位置を上記のように特定し
ているため、可動部材が平行なまま電磁アクチュエータ
に近づく場合のみならず、可動部材が大きく傾斜した状
態で電磁アクチュエータに近づく場合でも、ストッパ機
能を確実に発揮することができる。即ち、可動部材に
は、例えばこれを支持する部材の周方向での特性のバラ
ツキや、電磁アクチュエータが発生する磁力の周方向で
のバラツキ等により、傾斜しつつ電磁アクチュエータに
近づく場合があるが、そのように傾斜する場合でも、ス
トッパ部材の配設位置をこの請求項1に係る発明のよう
にすれば、可動部材と電磁アクチュエータとの直接の衝
突を確実に防止することができるのである。
【0018】そして、ストッパ部材を上記のような位置
に配設すれば、そのストッパ部材は電磁アクチュエータ
や可動部材で構成される磁気回路の外側に配設すること
ができる。このため、磁気回路の設計からストッパ部材
を独立させることができるから、それぞれの機能要求に
応じて単独に設計できる。
【0019】また、請求項2に係る発明にあっても、可
動部材を構成する磁路部材と電磁アクチュエータとの直
接の衝突を防止するためのストッパ部材の配設位置を上
記のように特定しているため、磁路部材が平行なまま電
磁アクチュエータに近づく場合のみならず、磁路部材が
大きく傾斜した状態で電磁アクチュエータに近づく場合
でも、ストッパ機能を確実に発揮することができるし、
磁気回路の設計からストッパ部材を独立させることがで
きるから、それぞれの機能要求に応じて単独に設計でき
る。
【0020】請求項3に係る発明にあっては、ストッパ
部材としてゴム状弾性体は、可動部材や磁路部材が電磁
アクチュエータに近づき過ぎると、可動部材や磁路部材
の周縁部と電磁アクチュエータとの間で圧縮方向に弾性
変形するから、確実にストッパ部材としての機能を発揮
できる。なお、ゴム状弾性体は、可動部材,磁路部材の
周縁部に固定してもよいし、その周縁部に対向する電磁
アクチュエータの所定部位に固定するようにしてもよ
い。
【0021】請求項4に係る発明にあっては、ストッパ
部材としてのゴム状弾性体を、磁路部材の周縁部表面に
直接固定するのではなく、磁路部材の周縁部に形成され
た凹部内に配設しているため、例えば磁路部材の表面か
ら突出するゴム状弾性体の厚さをそれほど厚くしなくて
も、そのゴム状弾性体がストッパ部材として機能する際
の圧縮変形量を大きくでき、ゴム状弾性体を磁路部材の
表面に直接固定した場合よりも、さらに磁路部材を電磁
アクチュエータに近づけることができる。つまり、ゴム
状弾性体を磁路部材の表面に直接固定した場合、ゴム状
弾性体のバネ定数がその圧縮変形量増大に伴って飛躍的
に大きくなることから、磁路部材と電磁アクチュエータ
との間に挟まれるゴム状弾性体の圧縮変形が実質的に不
可能となった時点よりもさらに磁路部材を電磁アクチュ
エータ側に近づけることはできない。これに対し、ゴム
状弾性体をこの請求項4に係る発明のように配設すれ
ば、ゴム状弾性体はストッパ部材として機能する際には
磁路部材の凹部内に収まった部分も圧縮変形するため、
磁路部材が電磁アクチュエータに極めて接近した時点で
ゴム状弾性体のバネ定数が極端に大きくなるようにその
ゴム状弾性体の厚さ等を適宜選定することにより、磁路
部材と電磁アクチュエータとの直接の衝突を確実に防止
しつつ、磁路部材を電磁アクチュエータ側に極めて接近
させることができる。そして、磁路部材の電磁アクチュ
エータへの接近量が小さくなれば、それだけ磁路部材の
ストローク範囲が大きくなり、磁路部材のストローク範
囲が大きくなれば流体室の容積変動範囲も大きくなっ
て、この防振支持装置で大きな支持力を発生する上で有
利になる。
【0022】さらに、請求項5に係る発明のように、ゴ
ム状弾性体を磁路部材の周縁部全域に配設すれば、磁路
部材がどのような状態に傾いたとしても、磁路部材と電
磁アクチュエータとの直接の衝突を確実に防止できる。
また、請求項6に係る発明のように、ゴム状弾性体を磁
路部材の周縁部に散在するように配置した場合でも、各
ゴム状弾性体の配設間隔を適宜設定することにより、磁
路部材と電磁アクチュエータとの直接の衝突を確実に防
止できるし、ゴム状弾性体を散在させた分だけそのゴム
状弾性体の使用量が少なくて済む。
【0023】なお、ゴム状弾性体を配設するための凹部
は、溝や孔等であってもよいが、請求項7に係る発明の
ように切欠きとすれば、その加工の手間が簡易で済むと
いう利点がある。
【0024】さらに、請求項8に係る発明のように、ゴ
ム状弾性体を配設するための凹部を磁路部材外周側の方
が中央側よりも深くなるように形成することが好まし
い。この場合、例えばゴム状弾性体を均一の厚さとすれ
ば、ゴム状弾性体の電磁アクチュエータとの当接面は、
磁路部材外周側の方が中央側よりも相対的に引っ込むこ
とになるが、かかる場合、磁路部材が傾きつつ電磁アク
チュエータに近づけば、ゴム状弾性体の当接面のより広
い部分が電磁アクチュエータに接触するようになるか
ら、ストッパ部材の全体で圧縮荷重を受けることになっ
て、その耐久性上好ましい。
【0025】これに対し、請求項9に係る発明のよう
に、ゴム状弾性体の肉厚を磁路部材の外周側の方を中央
側よりも厚くしてもよい。つまり、磁路部材が傾斜しつ
つ電磁アクチュエータに近づくために、ゴム状弾性体
は、その磁路部材の外周側の方が中央側よりも磨耗が激
しい傾向があるから、磨耗が激しい部分を当初から厚め
にしておけば、その耐用年数が長くなるという利点があ
る。
【0026】さらに、請求項10に係る発明であれば、
磁路部材側に固定されたゴム状弾性体は、電磁アクチュ
エータ側に設けられた非磁性材料からなる層と接触する
ようになるから、ゴム状弾性体の磨耗を抑制することが
できる。つまり、非磁性材料からなる層は、電磁アクチ
ュエータが生成した磁束の影響を受けないから、その温
度は電磁アクチュエータのヨーク等に比較して低く、温
度が低い分だけ、これに当接するゴム状弾性体は磨耗し
難くなる。
【0027】また、請求項11に係る発明のように樹脂
(例えば、PTFE等の合成樹脂)製の部材をゴム状弾
性体に固定すれば、ゴム状弾性体による低バネ定数を確
保しつつ、ストッパ部材の接触部分の耐磨耗性を向上さ
せることができる。
【0028】請求項12に係る発明であれば、磁路部材
の周縁部と電磁アクチュエータとはストッパ部材として
の樹脂(例えば、PTFE等の合成樹脂)製の部材を介
して間接的に衝突するから、鉄等の磁性材料からなる磁
路部材とヨークとが直接衝突する場合に比べて、それら
の耐磨耗性が向上する。特に、電磁アクチュエータの電
磁石をヨーク内に配設する際に、その電磁石のボビン回
りに樹脂を流し込ませるような構成である場合、その樹
脂をヨーク端面のうち磁路部材の周縁部に対向する部分
にまで広げるようにするだけで、ストッパ部材としての
樹脂性の部材を電磁アクチュエータ側に実質的に設ける
ことができるから、部品点数等を増やすことなくストッ
パ部材を設けることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、ストッパ部材の配設位置を適宜選定したため、可動
部材や磁路部材が傾斜しつつ電磁アクチュエータに近づ
く場合にも、その可動部材や磁路部材が電磁アクチュエ
ータに直接衝突することを確実に防止することができ、
異音の発生や各部材の磨耗等を防止できるという効果が
ある。
【0030】特に、請求項4に係る発明にあっては、磁
路部材の周縁部にゴム状弾性体配設用の凹部を形成した
ため、磁路部材と電磁アクチュエータとの直接の衝突を
確実に防止しつつ、磁路部材を電磁アクチュエータ側に
極めて接近させることができるから、防振支持装置で大
きな支持力を発生する上で有利になり、良好な防振効果
が得られる。
【0031】請求項5に係る発明であれば、磁路部材と
電磁アクチュエータとの直接の衝突をより確実に防止で
きるから、本発明による効果をより確実に発揮できる。
これに対し、請求項6に係る発明であれば、ゴム状弾性
体を散在させた分だけそのゴム状弾性体の使用量が少な
くて済むから、コスト的に有利になる。
【0032】そして、請求項7に係る発明であれば、凹
部としての切欠きの加工の手間が簡易で済むから、製造
コストの低減にも有利である。さらに、請求項8,9に
係る発明であれば、ストッパ部材の耐久性向上や耐用年
数延長にとって有利である。
【0033】また、請求項10に係る発明であれば、ゴ
ム状弾性体をより磨耗し難くできるから、ストッパ部材
の耐久性向上や耐用年数延長にとってさらに有利にな
る。そして、請求項11に係る発明であれば、ストッパ
部材の接触部分の耐磨耗性をさらに向上させることがで
きるから、これによっても耐用年数の延長を図ることが
できる。
【0034】また、請求項12に係る発明であれば、各
部材の耐磨耗性を向上させることができるし、部品点数
等を増やすことなくストッパ部材を設けることも可能に
なるから、コスト的にも有利である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態の構成を示す図であって、この実施の形態は、
本発明に係る防振支持装置を、エンジンから車体に伝達
される振動を能動的に低減する所謂アクティブエンジン
マウントに適用したものである。なお、図1はエンジン
マウント1の全体構成を示す断面図、図2はこのエンジ
ンマウント1を実際に搭載した状態を示す全体構成図で
ある。
【0036】先ず、構成を説明すると、エンジンマウン
ト1は、振動体としてのエンジン30への取付け用のボ
ルト2aを上部に一体に備え且つ内部が空洞で下部が開
口したキャップ2を有し、このキャップ2の下部外面に
は、軸が上下方向を向く内筒3の上端部が溶接により固
定されている。内筒3の外周面には、内周面側が若干上
方に盛り上がった肉厚円筒状の支持弾性体6の内周側が
加硫接着されていて、その支持弾性体6の外周面は、外
筒7の内周面上部に加硫接着されている。
【0037】そして、外筒7全体は、上下方向に軸を向
けた円筒形のケース40の上側部分に収容されていて、
そのケース40の上端部が外筒7の上端部に上側からか
しめ止めされ、そのケース40の下端部が、外筒7収容
位置よりもさらに下方に収容された電磁アクチュエータ
10のヨーク10Aの下端面に、底板41と共にかしめ
止めされている。そして、底板41を下向きに貫通する
取付ボルト42を介して、このエンジンマウント1は、
メンバ35側に固定される。
【0038】電磁アクチュエータ10は、円筒形の鉄製
のヨーク10Aと、このヨーク10Aの中央部に軸を上
下に向けて巻き付けられた励磁コイル10Bと、ヨーク
10Aの励磁コイル10Bに包囲された部分の上面に極
を上下に向けて固定された永久磁石10Cと、から構成
されていて、ヨーク10Aがケース40内に圧入されて
固定されている。
【0039】また、外筒7は、その軸方向中央部に径方
向内側に凹んだ小径部7Aを有していて、その小径部7
Aの外側に位置するように、ケース40内面には薄膜弾
性体43がリング状の空洞44を形成するように固定さ
れている。空洞44は、ケース40側面に形成された図
示しない貫通孔を介して大気圧に通じている。
【0040】一方、小径部7Aの内側には、流体室15
内側に張り出すように、断面コ字形のリング状のオリフ
ィス構成体45が固定されていて、そのオリフィス構成
体45内面と外筒7内面との間がオリフィス45aとな
っている。オリフィス構成体45と外筒7との間には、
支持弾性体6に連続する薄膜弾性体6aが介在してい
る。
【0041】オリフィス45aは、オリフィス構成体4
5の周方向の任意の位置に形成された図示しない貫通孔
を介して流体室15に通じるとともに、そのオリフィス
構成体45の貫通孔から周方向に例えば180度ずれて
薄膜弾性体6a及び外筒7に形成された図示しない貫通
孔を介して、小径部7A外面及び薄膜弾性体43間に画
成される副流体室16に通じている。そして、流体室1
5,副流体室16及びオリフィス45a内には、油等の
流体が封入されている。
【0042】また、外筒7下端面とヨーク部10A上面
との間には、隙間調整リング46が介在していて、支持
弾性体6側のエンジン荷重が、外筒7から隙間調整リン
グ46を通じてヨーク10Aに入力されるようになって
いる。そして、ヨーク10A下面と底板41との間に
は、荷重センサ22が配設されていて、この荷重センサ
22の検出結果が、コントローラ20に残留振動信号e
として供給されるようになっている。即ち、ヨーク10
Aに入力されたエンジン30側の荷重の一部は、底板4
1の周縁部を通じてその底板41に入力され、そこから
メンバ35側に伝達されるが、ヨーク10Aに入力され
たエンジン30側の荷重の他の一部は、荷重センサ22
を通じて底板41に入力され、そこからメンバ35側に
伝達されるから、荷重センサ22の検出値は、このエン
ジンマウント1を通じた振動を表すことになる。
【0043】そして、隙間調整リング46は、上側リン
グ46A及び下側リング46Bの二つに分割されてい
て、それら上側リング46A及び下側リング46B間
に、円形の金属製の板バネ11の周縁部11Bが挟み込
まれて固定されている。なお、上側リング46Bの板バ
ネ11側の面には、シールリング46Cが埋め込まれて
いる。
【0044】さらに、板バネ11の中央部11Aの下面
側(電磁アクチュエータ10側)には、板バネ11の上
面側から差し込まれるネジ11bによって、磁化可能な
材料(例えば、鉄)からなる磁路部材12が固定されて
いる。
【0045】磁路部材12は、その中央部12Aが他の
部分よりも若干肉厚の円盤状の部材であって、その肉厚
の中央部12Aの突出側が板バネ11側を向いて、上記
のようにネジ11bによって板バネ11側に固定されて
いる。磁路部材12の外径寸法は、電磁アクチュエータ
10の励磁コイル10Bの外径よりも若干大きくなって
いて、その周縁部12Bは、励磁コイル10Bよりも外
側のヨーク10Aの表面と対向している。
【0046】そして、磁路部材12の周縁部12Bの電
磁アクチュエータ10側には、凹部としての断面長方形
の切欠き12Cが、磁路部材12の全周に渡って形成さ
れていて、この切欠き12C内には、ストッパ部材とし
てのゴム状弾性体からなるゴムリング13が加硫接着に
よって全域に固定されている。なお、ゴムリング13
は、電磁アクチュエータ10側を向く当接面13Aが、
磁路部材12下面よりも若干突出する程度の厚みに形成
されている。
【0047】ここで、オリフィス45aの流路形状や支
持弾性体6のバネ定数等で決まる流体マウントとしての
特性は、走行中のエンジンシェイク発生時、つまり5〜
15Hzでエンジンマウント1が加振された場合に高動バ
ネ定数、高減衰力を示すように調整されている。
【0048】そして、電磁アクチュエータ10の励磁コ
イル10Bは、コントローラ20から図示しないハーネ
スを通じて供給される電流である駆動信号yに応じて所
定の電磁力を発生するようになっている。コントローラ
20は、マイクロコンピュータ,必要なインタフェース
回路,A/D変換器,D/A変換器,アンプ等を含んで
構成され、エンジンシェイクよりも高周波の振動である
アイドル振動やこもり音振動・加速時振動がメンバ35
に入力されている場合には、その振動を低減できる能動
的な支持力がエンジンマウント1に発生するように、エ
ンジンマウント1に対する駆動信号yを生成し出力する
ようになっている。
【0049】アイドル振動やこもり音振動は、例えばレ
シプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2次成分の
エンジン振動がメンバ35に伝達されることが主な原因
であるから、そのエンジン回転2次成分に同期して駆動
信号yを生成し出力すれば、車体側振動の低減が可能と
なる。そこで、本実施の形態では、エンジン30のクラ
ンク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気筒エン
ジンの場合には、クランク軸が180度回転する度に一
つの)インパルス信号を生成し基準信号xとして出力す
るパルス信号生成器21を設けていて、その基準信号x
が、エンジン30における振動の発生状態を表す信号と
してコントローラ20に供給されるようになっている。
また、コントローラ20には、上述したように荷重セン
サ22から残留振動信号eも供給されるようになってい
る。
【0050】そして、コントローラ20は、供給される
残留振動信号e及び基準信号xに基づき、適応アルゴリ
ズムの一つである同期式Filtered−X LMS
アルゴリズムを実行することにより、エンジンマウント
1に対する駆動信号yを演算し、その駆動信号yをエン
ジンマウント1に出力するようになっている。
【0051】具体的には、コントローラ20は、フィル
タ係数Wi (i=0,1,2,…,I−1:Iはタップ
数)可変の適応ディジタルフィルタWを有していて、最
新の基準信号xが入力された時点から所定のサンプリン
グ・クロックの間隔で、その適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wを順番に駆動信号yとして出力する一
方、基準信号x及び残留振動信号eに基づいて適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を適宜更新する処
理を実行するようになっている。
【0052】適応ディジタルフィルタWの更新式は、F
iltered−X LMSアルゴリズムに従った下記
の(1)式のようになる。 Wi (n+1)=Wi (n)−μRT e(n) ……(1) ここで、(n),(n+1)が付く項はサンプリング時
刻n,n+1における値であることを表し、μは収束係
数である。また、更新用基準信号RT は、理論的には、
基準信号xを、エンジンマウント1の電磁アクチュエー
タ10及び加速度センサ22間の伝達関数Cを有限イン
パルス応答型フィルタでモデル化した伝達関数フィルタ
C^でフィルタ処理した値であるが、基準信号xの大き
さは“1”であるから、伝達関数フィルタC^のインパ
ルス応答を基準信号xに同期して次々と生成した場合の
それらインパルス応答波形のサンプリング時刻nにおけ
る和に一致する。
【0053】また、理論的には、基準信号xを適応ディ
ジタルフィルタWでフィルタ処理して駆動信号yを生成
するのであるが、基準信号xの大きさが“1”であるた
め、フィルタ係数Wi を順番に駆動信号yとして出力し
ても、フィルタ処理の結果を駆動信号yとしたのと同じ
結果になる。
【0054】これらコントローラ20における演算は実
際にはマイクロプロセッサ内で実行されるものである
が、その機能構成としては、基準信号xが入力された時
点から適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
駆動信号yとして順次出力する駆動信号出力部と、基準
信号xと伝達関数フィルタC^とを畳み込んで更新用基
準信号RT を演算する更新用基準信号演算部と、更新用
基準信号RT と残留振動信号eとに基づいて上記(1)
式に従って適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数
i を更新するフィルタ係数更新部とを有する。
【0055】次に、本実施の形態の動作を説明する。即
ち、エンジンシェイク発生時には、支持弾性体6のバネ
定数やオリフィス45aの流路形状等を適宜選定してい
る結果、このエンジンマウント1は高動バネ定数,高減
衰力の支持装置として機能するため、エンジン30側で
発生したエンジンシェイクがエンジンマウント1によっ
て減衰され、メンバ35側の振動レベルが低減する。な
お、エンジンシェイクに対しては、特に磁路部材12を
積極的に変位させる必要はない。
【0056】一方、オリフィス45a内の流体がスティ
ック状態となり流体室15及び副流体室16間での流体
の移動が不可能になるアイドル振動周波数以上の周波数
の振動が入力された場合には、コントローラ20は、所
定の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ10に駆動
信号yを出力し、エンジンマウント1に振動を低減し得
る能動的な支持力を発生させる。
【0057】つまり、コントローラ20からエンジンマ
ウント1の電磁アクチュエータ10に対しては、基準信
号xが入力された時点から、サンプリング・クロックの
間隔で、適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
が順番に駆動信号yとして供給される。
【0058】この結果、励磁コイル10Bに駆動信号y
に応じた磁力が発生するが、磁路部材12には、既に永
久磁石10Cによる一定の磁力が付与されているから、
その励磁コイル10Bによる磁力は永久磁石10Cの磁
力を強める又は弱めるように作用すると考えることがで
きる。つまり、励磁コイル10Bに駆動信号yが供給さ
れていない状態では、磁路部材12は、板バネ11によ
る支持力と、永久磁石10Cの磁力との釣り合った中立
の位置に変位することになる。そして、この中立の状態
で励磁コイル10Bに駆動信号yが供給されると、その
駆動信号yによって励磁コイル10Bに発生する磁力が
永久磁石10Cの磁力と逆方向であれば、磁路部材12
は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが増大する
方向に変位する。逆に、励磁コイル10Bに発生する磁
力が永久磁石10Cの磁力と同じ方向であれば、磁路部
材12は電磁アクチュエータ10とのクリアランスが減
少する方向に変位する。
【0059】このように磁路部材12は正逆両方向に変
位可能であり、磁路部材12が変位すれば主流体室15
の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体6の
拡張バネが変形するから、このエンジンマウント1に正
逆両方向の能動的な支持力が発生するのである。
【0060】そして、駆動信号yとなる適応ディジタル
フィルタWの各フィルタ係数Wi は、同期式Filte
red−X LMSアルゴリズムに従った上記(1)式
によって逐次更新されるため、ある程度の時間が経過し
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi が最
適値に収束した後は、駆動信号yがエンジンマウント1
に供給されることによって、エンジン30からエンジン
マウント1を介してメンバ35側に伝達されるアイドル
振動やこもり音振動が低減されるようになるのである。
【0061】さらに、本実施の形態では、磁路部材12
の周縁部12Bにゴムリング13を固定しているため、
磁路部材12と電磁アクチュエータ10との直接の衝突
を確実に防止でき、その衝突に起因する異音の発生や磁
路部材12,ヨーク10Aの磨耗等を防止することがで
きる。特に、ゴムリング13の配設位置を周縁部12B
としているため、磁路部材12が平行なまま電磁アクチ
ュエータ10に近づく場合のみならず、磁路部材12が
ロール方向に大きく傾斜した状態で電磁アクチュエータ
10に近づく場合でも、磁路部材12とヨーク10Aと
の衝突を確実に発揮することができる。
【0062】しかも、磁路部材12の周縁部12Bに切
欠き12Cを形成し、その切欠き112C内にゴムリン
グ13を配設するようにしているため、磁路部材12を
電磁アクチュエータ10側に極めて接近させることがで
きる。つまり、ゴムリング13のうち、切欠き12C内
に収容された部分もストッパとして機能する際には圧縮
変形するため、磁路部材12が電磁アクチュエータ10
に極めて接近した時点でゴムリング13のバネ定数が極
端に大きくなるように、ゴムリング13の厚さ等を適宜
選定すれば、ストッパ部材としての機能を確実に発揮し
つつ、磁路部材12を電磁アクチュエータ10側に極め
て接近させることができるのである。そして、磁路部材
12の電磁アクチュエータ10への接近量が小さくなれ
ば、それだけ磁路部材12のストローク範囲が大きくな
るから、上述したメカニズムで発生するエンジンマウン
ト1の支持力を大きくする上で有利になり、大きな支持
力の発生が可能になれば、それだけ良好な防振効果が得
られるのである。
【0063】さらに、凹部として切欠き12Cを形成し
ているため、切欠き12の代わりに溝や孔を形成する場
合に比べて、製造コストが低くて済むという利点もあ
る。また、ストッパ部材としてのゴムリング13を磁路
部材12の周縁部12B全域に設けているため、その磁
路部材12の傾き方向がどのようであっても、磁路部材
12と電磁アクチュエータ10との直接の衝突を防止す
ることができる。
【0064】そして、ストッパ部材としてのゴムリング
13を、磁路部材12の周縁部12Bに固定する構成で
あれば、そのゴムリング13を電磁アクチュエータ10
や磁路部材12で構成される磁気回路の外側に配設する
ことができる。このため、磁気回路の設計からストッパ
部材を独立させることができるから、それぞれの機能要
求に応じて単独に設計できるという利点もある。
【0065】一方、本実施の形態にあっては、副流体室
16を外筒7の外側に形成しているため、例えば副流体
室16やオリフィス構成体45等を流体室15の上側に
配置するような構成に比べて、エンジンマウント1の高
さ寸法を低くできるという利点もある。
【0066】さらに、オリフィス構成体45を、流体室
15の略上下方向中央部にて径方向内側に出っ張る形状
としているため、その流体室15内が、オリフィス構成
体45を境に上下に二分された構造となっている。する
と、そのオリフィス構成体45の内径部分の空間をオリ
フィス45bと考えれば、オリフィス構成体45を境に
形成された二つの流体室が、オリフィス45bを介して
連通させた構造が得られている。そこで、オリフィス4
5b内の流体を質量とし、支持弾性体6の拡張方向バネ
及び板バネ11をバネとした流体共振系を考え、その流
体共振系の共振周波数を適宜チューニングすれば、さら
に種々の振動周波数に対して良好な防振効果を発揮でき
るエンジンマウント1とすることもできる。
【0067】ここで、本実施の形態にあっては、板バネ
11及び磁路部材12によって可動部材が構成される。
図3は、本発明の第2の実施の形態を示す図であって、
エンジンマウント1の要部の構成を示す断面図である。
なお、上記第1の実施の形態と同等の部材,部位には同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0068】即ち、本実施の形態では、磁路部材12の
周縁部12Bに形成する切欠き12Cを、外周面12D
側の方が中央部12A側よりも深くなるように直線的に
傾斜させて形成している。そして、その切欠き12C内
にゴムリング13を配設しているが、かかるゴムリング
13の厚さは、磁路部材12に傾きが生じていない状態
で当接面13Aがヨーク10表面に対して平行となるよ
うに、外周面12D側の方を中央部12A側よりも厚く
している。なお、切欠き12Cの傾斜角度は、実験等か
ら求めることができる磁路部材12の最大傾斜角度以下
とする。望ましくは、切欠き12Cの傾斜角度を磁路部
材12の最大傾斜角度とし、もって、磁路部材12が最
も傾斜した状態で、切欠き12Cの底面とヨーク10A
表面とが平行となるようにする。
【0069】このような構成であれば、磁路部材12が
傾斜しつつ電磁アクチュエータ10に近づく場合に、ヨ
ーク10との接触により最も磨耗し易いゴムリング13
外径側部分の肉厚が厚くなっているから、ゴムリング1
3の耐用年数をそれだけ長期にすることができる。
【0070】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。なお、切欠き12Cは、図3に示すよ
うに直線的に斜めに形成してもよいし、或いは図4に示
すように段階的に斜めに形成してもよいし、さらには図
5に示すように曲線的に斜めに形成してもよい。
【0071】図6は、本発明の第3の実施の形態を示す
図であって、エンジンマウント1の要部の構成を示す断
面図である。なお、上記第1の実施の形態と同等の部
材,部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省略
する。
【0072】即ち、本実施の形態では、磁路部材12側
にストッパ部材を設ける代わりに、電磁アクチュエータ
10側にストッパ部材を設けることにより、その磁路部
材12の周縁部12Bとヨーク10Aとの直接の衝突を
防止している。つまり、電磁アクチュエータ10のヨー
ク10Aには、励磁コイル10Bが巻き付けられた状態
のボビン10Dを収容するための円形の溝10Eが形成
されていて、ボビン10Dを収容した状態で、溝10E
内に溶融した合成樹脂としてのPTFEを流し込みこれ
を硬化させることにより、ボビン10Dが溝10E内に
固定される。そこで、溝10E内に流し込まれるPTF
Eを多めにすることにより、ヨーク10A表面に、その
表面から若干盛り上がる程度に樹脂製の部材としてのP
TFE層10Fを形成している。なお、PTFE層10
Fは、その表面と磁路部材12の周縁部12Bとが対向
するような幅に形成する。
【0073】このような構成であれば、磁路部材12の
周縁部12BとPTFE層10Fとが衝突するようにな
るから、比較的硬い磁路部材12とヨーク10Aとが直
接衝突する場合に比べて、耐磨耗性を向上することがで
きる。しかも、ストッパ部材としてのPTFE層10F
は、ボビン10Dの固定のためにそもそも必要なもので
あるから、実質的には部品点数を増やすことなくストッ
パ部材を設けることができ、コスト的に有利である。
【0074】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。図7は、本発明の第4の実施の形態を
示す図であって、エンジンマウント1の要部の構成を示
す断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同等の
部材,部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。
【0075】即ち、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と第3の実施の形態との両方の構成を組み合わせた
ものである。つまり、磁路部材12の周縁部12Bには
ストッパ部材としてのゴムリング13を固定する一方、
ヨーク10A表面にもストッパ部材としてのPTFE層
10Fを形成し、それらゴムリング13とPTFE層1
0Fとが衝突するようにしている。ただし、本実施の形
態では、上記第3の実施の形態とは異なり、PTFE層
10Fの表面をヨーク10Aの表面と同じ高さにしてい
るが、そもそもPTFE層10Fの表面がヨーク10A
表面から突出しているか否かは、ストッパ部材として本
質的な問題ではない。
【0076】このような構成であれば、ゴムリング13
と、非磁性材料からなるPTFE層10Fとが接触する
ようになるから、ゴムリング13の磨耗を抑制すること
ができる。つまり、PTFE層10Fがヨーク10Aに
比べて柔らかいため、これに接触するゴムリング13が
磨耗し難いのである。しかも、PTFE層10Fが非磁
性材料からなり、電磁アクチュエータ10が生成した磁
束による発熱作用がないため、その温度はヨーク10A
に比較して低く、温度が低い分だけ、これに当接するゴ
ムリング13は磨耗し難くなるのである。そして、磨耗
し難い分だけ、ゴムリング13の耐用年数を長期にする
ことができる。
【0077】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。図8は、本発明の第5の実施の形態を
示す図であって、エンジンマウント1の要部の構成を示
す断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同等の
部材,部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。
【0078】即ち、本実施の形態にあっては、隙間調整
リング46の下側リング46Bをさらに下方に延ばして
ヨーク10A及びケース40間に介在させるとともに、
ヨーク10Aの表面周縁部には切欠き10Gを形成し、
その切欠き10Gに入り込むように、下側リング46B
の内周部にリング状の凸部46Cを形成している。そし
て、磁路部材12の外径寸法を、ストッパ部材としての
ゴムリング13と凸部46Cとが対向するような大きさ
としている。
【0079】このような構成であれば、ゴムリング13
と凸部46Cとが接触するようになるから、ゴムリング
13の磨耗を抑制することができる。つまり、下側リン
グ46Bは磁気回路とは無関係であるため、これを非磁
性材料としての例えばアルミニウムで形成することがで
きるから、その凸部46Cは、電磁アクチュエータ10
が生成した磁束による発熱作用がない。従って、その凸
部46Cに当接するゴムリング13は磨耗し難くなるの
である。そして、磨耗し難い分だけ、ゴムリング13の
耐用年数を長期にすることができる。
【0080】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。図9は、本発明の第6の実施の形態を
示す図であって、エンジンマウント1の要部の構成を示
す断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同等の
部材,部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。
【0081】即ち、本実施の形態にあっては、磁路部材
12の周縁部12Bに固定されたゴムリング13の電磁
アクチュエータ10側の端面に、そのゴムリング13と
同径の樹脂製の部材としてのPTFE製のリング14を
固定している。この実施の形態では、ゴムリング13及
びリング14によってストッパ部材が構成される。
【0082】このような構成であれば、ストッパ部材と
してのバネ定数はゴムリング13によって確保される
し、ヨーク10Aと接触するのはゴム状弾性体よりも硬
いPTFE製のリング14であるから、ストッパ部材の
接触部分の耐磨耗性を向上させることができ、それだけ
ストッパ部材の耐用年数を長期にできる。
【0083】その他の作用効果は、上記第1の実施の形
態と同様である。なお、図9に示す例では、PTFE製
のリング14を上記第1の実施の形態と同等の形状のゴ
ムリング13に固定した場合について説明しているが、
このようなリング14は、例えば上記第2,第4,第
5,第6の実施の形態のような形状のゴム状弾性体の当
接面に固定してもよく、そのような場合でも、図9に示
した例と同様の作用効果が得られる。
【0084】図10は、本発明の第7の実施の形態を説
明するための図であって、磁路部材12の底面図であ
る。即ち、上記第1の実施の形態等では、図10(a)
に示すように、磁路部材12の周縁部12B全周に切欠
き12Cを形成し、その切欠き12Cの全域にストッパ
部材としてのゴムリング13を固定している。これに対
し、本実施の形態では、図10(b)に示すように、磁
路部材12の周縁部12Bに、周方向に所定間隔開けて
間欠的に複数の凹部12Eを形成し、それら各凹部12
E内に、ストッパ部材としての柱状のゴム状弾性体17
を配設している。このような構成であれば、凹部12E
の形成間隔を十分に狭くしておけば、磁路部材12と電
磁アクチュエータとの直接の衝突を確実に防止できる
し、ゴム状弾性体17を散在させた分だけそのゴム状弾
性体の使用量が少なくて済むという利点がある。
【0085】その他の作用効果は上記第1の実施の形態
と同様である。なお、上記各実施の形態では、本発明に
係る防振支持装置を、エンジン30を支持するエンジン
マウント1に適用した場合を示しているが、本発明に係
る防振支持装置の適用対象はエンジンマウント1に限定
されるものではなく、例えば振動を伴う工作機械の防振
支持装置等であってもよい。
【0086】また、上記各実施の形態では、オリフィス
45a等によって得られる流体共振をも利用して防振効
果を得るようにしているが、かかる流体共振による防振
効果が不要な場合には、オリフィス構成体45a等は設
けなくてもよい。
【0087】そして、上記各実施の形態では、駆動信号
yを同期式Filtered−XLMSアルゴリズムに
従って生成しているが、適用可能なアルゴリズムはこれ
に限定されるものではなく、例えば、通常のFilte
red−X LMSアルゴリズムであってもよいし、周
波数領域のLMSアルゴリズムであってもよい。そし
て、系の特性が安定しているのであれば、LMSアルゴ
リズム等の適応アルゴリズムを用いることなく、係数固
定のディジタルフィルタ或いはアナログフィルタによっ
て駆動信号yを生成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるエンジンマ
ウントの断面図である。
【図2】エンジンマウントの配設状態を示す全体構成図
である。
【図3】第2の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図4】第2の実施の形態の変形例を示す断面図であ
る。
【図5】第2の実施の形態の他の変形例を示す断面図で
ある。
【図6】第3の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図7】第4の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図8】第5の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図9】第6の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図10】第7の実施の形態を示す磁路部材の底面図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジンマウント(防振支持装置) 6 支持弾性体 10 電磁アクチュエータ 11 板バネ 12 磁路部材 12A 中央部 12B 周縁部 12C 切欠き(凹部) 13 ゴムリング(ストッパ部材) 13A 当接面 15 流体室 16 副流体室 20 コントローラ 30 エンジン(振動体) 35 メンバ(支持体)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体及び支持体間に介在する支持弾性
    体と、この支持弾性体によって画成された流体室と、こ
    の流体室内に封入された流体と、前記流体室の隔壁の一
    部を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変
    位可能な可動部材と、前記可動部材を前記方向に変位さ
    せる力を発生する電磁アクチュエータと、を備えた防振
    支持装置において、 前記可動部材と前記電磁アクチュエータとの衝突を防止
    するためのストッパ部材を、前記可動部材の前記電磁ア
    クチュエータ側を向く面の周縁部と前記電磁アクチュエ
    ータとの間でストッパ機能を発揮するように配設したこ
    とを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 振動体及び支持体間に介在する支持弾性
    体と、この支持弾性体によって画成された流体室と、こ
    の流体室内に封入された流体と、前記流体室の隔壁の一
    部を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変
    位可能な可動部材と、前記可動部材を前記方向に変位さ
    せる力を発生する電磁アクチュエータと、を備え、前記
    可動部材を、前記振動体及び支持体のうち前記電磁アク
    チュエータが取り付けられる側に周縁部が支持された板
    バネと、磁化可能な材料からなり且つ前記板バネの中央
    部の前記電磁アクチュエータ側の面に固定された磁路部
    材と、を含んで構成した防振支持装置において、 前記磁路部材と前記電磁アクチュエータとの衝突を防止
    するためのストッパ部材を、前記磁路部材の前記電磁ア
    クチュエータ側を向く面の周縁部と前記電磁アクチュエ
    ータとの間でストッパ機能を発揮するように配設したこ
    とを特徴とする防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部材はゴム状弾性体である
    請求項1又は請求項2記載の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 前記磁路部材の前記電磁アクチュエータ
    側を向く面の周縁部に凹部を形成し、その凹部内に前記
    ストッパ部材としてのゴム状弾性体を配設した請求項2
    記載の防振支持装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部を前記周縁部の全体に形成し、
    前記凹部の全域に前記ゴム状弾性体を配設した請求項4
    記載の防振支持装置。
  6. 【請求項6】 前記凹部を前記周縁部に間欠的に形成
    し、それら各凹部に前記ゴム状弾性体を配設した請求項
    4記載の防振支持装置。
  7. 【請求項7】 前記凹部は、前記周縁部の角部分に形成
    した切欠きである請求項4乃至請求項6のいずれかに記
    載の防振支持装置。
  8. 【請求項8】 前記凹部は、前記磁路部材の外周側の方
    が中央側よりも深くなっている請求項4乃至請求項7の
    いずれかに記載の防振支持装置。
  9. 【請求項9】 前記ゴム状弾性体の肉厚を、前記磁路部
    材の外周側の方を中央側よりも厚くした請求項8記載の
    防振支持装置。
  10. 【請求項10】 前記電磁アクチュエータ側に、前記ゴ
    ム状弾性体と当接するように非磁性材料からなる層を設
    けた請求項4乃至請求項9のいずれに記載の防振支持装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ゴム状弾性体の前記電磁アクチュ
    エータ側の端面に、樹脂製の部材を固定した請求項4乃
    至請求項9のいずれかに記載の防振支持装置。
  12. 【請求項12】 前記ストッパ部材は、前記磁路部材の
    前記電磁アクチュエータ側を向く面の周縁部と前記電磁
    アクチュエータとのうちの少なくとも一方に固定された
    樹脂製の部材である請求項2記載の防振支持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088159A1 (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 能動型液封入式防振装置
US12196287B2 (en) 2019-02-06 2025-01-14 Sumitomo Riko Company Limited Electromagnetic actuator

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