JPH1080424A - 超音波ドプラ診断装置 - Google Patents
超音波ドプラ診断装置Info
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- JPH1080424A JPH1080424A JP8240417A JP24041796A JPH1080424A JP H1080424 A JPH1080424 A JP H1080424A JP 8240417 A JP8240417 A JP 8240417A JP 24041796 A JP24041796 A JP 24041796A JP H1080424 A JPH1080424 A JP H1080424A
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- G01S15/02—Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems using reflection of acoustic waves
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-
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Abstract
間内にて欠落する複素ドプラ信号を補間する際にBモー
ド直前と直後のドプラ信号の位相によって位相の段差が
生じるのを防止してオーディオ信号出力の歪を低減す
る。 【解決手段】 Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ
信号を、ドプラモード期間に受信した複素ドプラ信号を
記憶しておきこの複素ドプラ信号をBモード期間に読み
出して合成することにより補間する複素信号補間器12
を設け、この複素信号補間器12は、ドプラモード期間
に受信して入力した複素ドプラ信号を記憶する手段(2
0a,20b)と、この記憶手段に記憶された複素ドプ
ラ信号をBモード期間に逆順に読み出す制御手段(2
1,22)と、この制御手段により上記記憶手段から逆
順に読み出された複素ドプラ信号の周波数を反転させる
複素周波数反転手段(23)と、この複素周波数反転手
段からの複素ドプラ信号についてドプラモードからBモ
ードへの接続時点での位相の段差を補正する位相回転補
正手段(27,28)とを備えて構成したものである。
Description
に対して超音波を送受信するとともに、Bモード断層像
を得るための超音波の送受信動作とドプラモードでの複
素ドプラ信号を得るための超音波の送受信動作とを時分
割に交互に切り換えることによって、被検体のリアルタ
イムBモード断層像を観察しながらドプラ法により例え
ば血流速度の計測を行う超音波ドプラ診断装置に関し、
特にBモード期間内にて欠落する複素ドプラ信号を補間
する際にBモード直前と直後のドプラ信号の位相によっ
て位相の段差が生じるのを防止してオーディオ信号出力
の歪を低減することができる超音波ドプラ診断装置に関
する。
おいて、Bモードとドプラモードとを併用するモードを
選択した場合、Bモードによる超音波の送受信とドプラ
モードによる超音波の送受信とが時分割に交互に行われ
る。比較的低い移動速度の物体を検出対象とする場合に
は、ドプラモードの送受信繰返し周波数は低くてすむた
め、Bモードの送受信の間にドプラモードの送受信を行
うことが可能である。ところが、速度の高い移動物体を
検出対象とすることを目的としてドプラモードの送受信
繰返し周波数を高くした場合、時間的にBモードの送受
信を行うことが困難になり、現状ではBモード画像を静
止し、ドプラモードのみの送受信に切り換えていた。
プラモードの送受信を行うために、ドプラモードの送受
信を必要回数行った後に、Bモードの送受信を一定回数
行ってBモード断層像を更新する方法がある。この場合
のBモード/ドプラモードの信号形式を図9に示す。図
9(a)は、ドプラモードにおけるドプラ信号(音声信
号)が出力される期間と、Bモードにおける断層像信号
が出力される期間とが交互に出現する状態を示してい
る。いま、Bモードの期間を符号Bで、ドプラモードの
期間を符号Dで表すと、D1−B1−D2−B2−D3とい
う信号となり、ドプラモードの音声信号は断続するた
め、音声信号の欠落するBモードの期間B1,B2に何ら
かの信号補間をしないと、オーディオ信号出力系のスピ
ーカからブチブチという雑音がでて、診断の用には供せ
ないものであった。
ように、音声信号の欠落するBモードの期間B1,B2に
それぞれの直前のドプラモードの期間D1,D2の音声信
号をそのまま繰り返して補間する繰り返し補間という方
法が行われていた。しかし、この場合は、図9(b)か
ら明らかなように、繰り返し補間部分D1,D2の音声信
号の接続点が不連続になり、ブチブチという雑音が残る
ものであった。また、図9(c)に示すように、音声信
号の欠落するBモードの期間B1,B2にそれぞれの直前
のドプラモードの期間D1,D2の音声信号を折り返して
補間する折り返し補間という方法が行われていた。これ
は、図9(a)に示すD1期間の音声信号をメモリに記
憶させ、次のB1期間に上記メモリに記憶されたD1期間
の音声信号を逆順に読み出して補間することにより、信
号D1を折り返した信号D1′として折り返し補間を行う
ものである。信号D2を折り返した信号D2′についても
全く同様に折り返し補間が行われる。この場合は、ブチ
ブチという雑音はかなり減少するが、D1′−D2,
D2′−D3の接続点で音声信号が不連続になることがあ
り、ブチブチという雑音が出ることがあった。
971号公報に記載されたドプラ音声信号の補間法が提
案されている。この方法は、図10に示すように、同図
(a)に示すBモードの期間B1の直前のドプラ音声信
号D1を最後のデータから逆順にメモリから期間B1の長
さだけ読み出して折り返した第1の折り返し信号D1′
を作り、減少関数のウインドウ信号W11を乗じて第1の
予備補間信号B11を作る(図10(b)参照)。次に、
同図(a)に示すBモードの期間B1の直後のドプラ音
声信号D2を最後のデータから逆順にメモリから期間B1
の長さだけ読み出して折り返した第2の折り返し信号D
2′を作り、増加関数のウインドウ信号W2 1を乗じて第
2の予備補間信号B21を作る(図10(c)参照)。そ
して、上記第1の予備補間信号B11と第2の予備補間信
号B21とを加算して補間信号(B11+B21)を作り、同
図(d)に示すように上記Bモードの期間B1のドプラ
音声信号を補間するものである。
び図10に示す従来の超音波ドプラ診断装置におけるド
プラ音声信号の補間方法においては、複素信号ではない
ドプラ音声信号を補間の対象としているので、ドプラモ
ードからBモードに切り換える直前と直後のドプラ信号
の折り返し点での信号の位相関係によって、信号波形が
滑らかにつながらない場合があった。これは、単なるデ
ータの逆順読み出しのみの場合、信号の振幅の段差は解
消されても、信号の位相の段差まで解消することができ
ないためである。これにより、ドプラモードにおいて出
力されるオーディオ信号が歪みドプラ音の音質が劣化す
ることがあった。そして、超音波ドプラ診断装置のリア
ルタイム性を向上させるために、ドプラモードとBモー
ドの切り換えを高速に行うほどこの位相の段差は頻繁に
発生し、ドプラ音の音質が劣化して診断がしにくくなる
ものであった。
処し、Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ信号を補
間する際にBモード直前と直後のドプラ信号の位相によ
って位相の段差が生じるのを防止してオーディオ信号出
力の歪を低減することができる超音波ドプラ診断装置を
提供することを目的とする。
に、本発明による超音波ドプラ診断装置は、被検体内に
超音波を送受信する探触子と、この探触子にパルス又は
連続波を供給する送波器と、上記探触子で受信した反射
エコー信号を増幅する増幅器と、この増幅器からの反射
エコー信号からBモード断層像を生成するBモード像生
成部と、上記増幅器からの反射エコー信号から移動体に
よりドプラ偏移を受けた成分を複素ドプラ信号として検
出するドプラ検出部と、このドプラ検出部で検出された
複素ドプラ信号を周波数分析する周波数分析部と、上記
Bモード像生成部からの画像信号及び上記周波数分析部
からの分析信号を入力してBモード断層像又は周波数ス
ペクトラムとして表示する表示系と、上記ドプラ検出部
で得た複素ドプラ信号を取り込んで2チャンネルのドプ
ラ音として出力するオーディオ信号出力系とを有し、上
記Bモード断層像を得るための超音波の送受信動作とド
プラモードでの複素ドプラ信号を得るための超音波の送
受信動作とを時分割に行う超音波ドプラ診断装置におい
て、Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ信号を、ド
プラモード期間に受信した複素ドプラ信号を記憶してお
き、この複素ドプラ信号を読み出して合成することによ
り補間する複素信号補間手段を設けたものである。
ード期間に受信して入力した複素ドプラ信号を記憶する
手段と、この記憶手段に記憶された複素ドプラ信号をB
モード期間に逆順に読み出す制御手段と、この制御手段
により上記記憶手段から逆順に読み出された複素ドプラ
信号の周波数を反転させる複素周波数反転手段と、この
複素周波数反転手段からの複素ドプラ信号についてドプ
ラモードからBモードへの接続時点での位相の段差を補
正する位相回転補正手段とを備えて成るものである。
ドプラ信号の実部データ又は虚部データの符号反転を行
う手段或いは実部データと虚部データの交換を行う手段
で構成されているものである。
プラモード期間に受信して入力した複素ドプラ信号を記
憶する手段と、この記憶手段に記憶された複素ドプラ信
号を逆順に読み出す制御手段と、この制御手段により上
記記憶手段から逆順に読み出された複素ドプラ信号の周
波数を反転させる2群の複素周波数反転手段と、この複
素周波数反転手段からの複素ドプラ信号についてドプラ
モードとBモードの接続時点での位相の段差を補正する
2群の位相回転補正手段と、これら2群の位相回転補正
手段から出力される複素ドプラ信号系列を重み付け加算
を行う重み付け加算手段とを備えて成るものである。
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による超
音波ドプラ診断装置の全体構成を示すブロック図であ
る。この超音波ドプラ診断装置は、被検体の診断部位に
対して超音波を送受信するとともに、Bモード断層像を
得るための超音波の送受信動作とドプラモードでの複素
ドプラ信号を得るための超音波の送受信動作とを時分割
に交互に切り換えることによって、被検体のリアルタイ
ムBモード断層像を観察しながらドプラ法により例えば
血流速度の計測を行うもので、図1に示すように、探触
子1と、送波器2と、増幅器3と、包絡線検波部4と、
A/D変換器5と、ドプラ検出部6a,6bと、周波数
分析部7と、ディジタルスキャンコンバータ(以下「D
SC」と略称する)8と、表示部9と、順逆分離器10
と、スピーカ11a,11bとを有し、さらに複素信号
補間器12を備えて成る。
して超音波を送受信するもので、図示省略したが、その
内部には超音波の発生源であると共に反射波を受信する
振動子を有している。送波器2は、上記探触子1に送波
信号としてパルス又は連続波を供給するもので、発振器
13から発生された一定の繰り返し周波数を有するパル
ス又は連続波を供給するようになっている。また、増幅
器3は、上記探触子1で受信した被検体内部からの反射
エコー信号を増幅するもので、信号増幅のために所要の
ゲイン値が設定されている。
された受信信号(反射エコー信号)を入力して検波しビ
デオ信号を作成するものである。A/D変換器5は、上
記包絡線検波部4から出力されたビデオ信号を入力して
ディジタル信号に変換するものである。そして、この包
絡線検波部4とA/D変換器5とで、上記増幅器3から
出力された反射エコー信号からBモード断層像を生成す
るBモード像生成部を構成している。
幅器3から出力された反射エコー信号から移動体により
ドプラ偏移を受けた成分を複素ドプラ信号として検出す
るもので、前記発振器13に対して90°位相器14の
挿入の有無により互いに90度位相の異なる参照波を上
記増幅器3からの反射エコー信号に乗算する乗算器15
a,15bと、この乗算器15a,15bからの出力信
号を直交検波して複素ベースバンド信号を作成するロー
パスフィルタ16a,16bと、このローパスフィルタ
16a,16bからの出力信号にフィルタをかけて静止
組織からの反射エコー信号を除去するウォールフィルタ
17a,17bと、このウォールフィルタ17a,17
bからの出力信号をディジタル信号に変換してディジタ
ルの複素ドプラ信号を出力するA/D変換器18a,1
8bとから成る。
る複素ドプラ信号は、位相が90度ずれた複素信号であ
り、これを複素平面上のベクトルとして表せば、例えば
移動体が接近するときはプラスのドプラシフト周波数と
なり複素ベクトルは左回転し、逆に移動体が遠ざかると
きはマイナスのドプラシフト周波数となり複素ベクトル
は右回転する。そして、周波数分析部7は、上記ドプラ
検出部6a,6bで検出された複素ドプラ信号を周波数
分析してパワースペクトラムを算出するものである。
D変換器5からの画像信号及び上記周波数分析部7から
の分析信号を入力して画像表示のためにレイアウト処理
するものである。表示部9は、上記DSC8から出力さ
れた画像信号を入力して画像として表示するもので、例
えばテレビモニタから成る。そして、上記DSC8と表
示部9とで、上記Bモード像生成部からの画像信号及び
上記周波数分析部7からの分析信号を入力してBモード
断層像又は周波数スペクトラムとして表示する表示系を
構成している。
a,6bから出力された複素ドプラ信号を複素周波数の
正負によって順逆の方向を分離するものである。二つの
スピーカ11a,11bは、上記順逆分離器10の出力
信号を入力して2チャンネルのドプラ音として出力する
ものである。この場合、正の周波数成分は移動体が近づ
くときのドプラ信号として一方のスピーカ11aから出
力され、負の周波数成分は移動体が遠ざかるときのドプ
ラ信号として他方のスピーカ11bから出力される。そ
して、上記順逆分離器10と二つのスピーカ11a,1
1bとで、前記ドプラ検出部6a,6bで得た複素ドプ
ラ信号を取り込んで2チャンネルのドプラ音として出力
するオーディオ信号出力系を構成している。なお、本発
明の超音波ドプラ診断装置は、上記Bモード断層像を得
るための超音波の送受信動作とドプラモードでの複素ド
プラ信号を得るための超音波の送受信動作とを時分割に
交互に行うようになっている。
オ信号出力系の順逆分離器10より前段に複素信号補間
器12が設けられている。この複素信号補間器12は、
Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ信号を、ドプラ
モード期間に受信した複素ドプラ信号を記憶しておきこ
の複素ドプラ信号を読み出して合成することにより複素
平面上で補間する手段となるもので、その具体的な内部
構成の一例は図2に示すようになっている。図2におい
て、上記ドプラ検出部6a,6bから出力される複素ド
プラ信号を入力端子19a,19bを介して入力する一
方の実部メモリ20aは、複素ドプラ信号のうち実部デ
ータを記憶するものであり、他方の虚部メモリ20bは
同じく複素ドプラ信号のうち虚部データを記憶するもの
である。そして、この実部メモリ20aと虚部メモリ2
0bとで、ドプラモード期間に受信して入力した複素ド
プラ信号を記憶する手段を構成している。
0aと虚部メモリ20bのデータを読み書きするときの
アドレスを発生するものである。制御部22は、上記ア
ドレス発生部21で発生するアドレスの発生順序を制御
するものである。そして、このアドレス発生部21と制
御部22とで、上記記憶手段としての実部メモリ20a
と虚部メモリ20bに記憶された複素ドプラ信号を逆順
に読み出す制御手段を構成している。
してのアドレス発生部21と制御部22により上記実部
メモリ20aと虚部メモリ20bから逆順に読み出され
た複素ドプラ信号の周波数を反転させる手段となるもの
で、虚数部に挿入された符号反転器24と切換スイッチ
25を有し、複素ドプラ信号の虚部データの符号反転を
行うように構成されている。これにより、上記逆順に読
み出されたドプラ信号の複素共役が取られ、時間軸の反
転つまり周波数の反転が解消される。なお、この複素周
波数反転器23は、これに限らず、図3に示すように、
符号反転器24と切換スイッチ25を実数部に挿入し、
複素ドプラ信号の実部データの符号反転を行うように構
成してもよい。また、図4に示すように、実数部と虚数
部の出力側に上記制御部22からの制御信号により連動
動作する二つの切換スイッチ26,26を設け、複素ド
プラ信号の実部データと虚部データの交換を行うように
構成してもよい。
とは、上記複素周波数反転器23の複素共役処理により
複素ドプラ信号についてドプラモードからBモードへの
接続時点で発生する位相の段差を補正する位相回転補正
手段を構成するものである。補正ベクトル演算部27
は、ドプラモード期間の最後の出力データをレジスタR
r2,Ri2(符号29b)にて保持し、Bモード期間の補
間の最初のデータをレジスタRr1,Ri1(符号29a)
にて保持し、4象限のatanテーブル30a,30bと
加算器31で位相角の偏差Δθを求め、三角関数テーブ
ル32a,32bにより補正ベクトルを求めるように構
成されている。また、複素乗算器28は、上記補正ベク
トル演算部27からの補正ベクトルのドプラモードから
Bモードへの接続点の位相段差を補正すると共に、再び
ドプラモード期間に復帰した時点で複素ドプラ信号につ
いて位相回転処理をするもので、実数部と虚数部にまた
がって設けられた合計4個の乗算器33a,33b,3
3c,33dと2個の加算器34a,34bとから成
る。そして、この複素乗算器28からの出力信号が求め
る複素補間出力として、出力端子35a,35bから、
図1に示す順逆分離器10へ供給されるようになってい
る。
器12の動作について、図2を参照して説明する。ま
ず、ドプラモード期間に受信された複素ドプラ信号は、
それぞれ実部データを記憶する実部メモリ20a及び虚
部データを記憶する虚部メモリ20bに記憶されると同
時に、制御部22の制御により複素周波数反転器23内
にて接点q側に接続された切換スイッチ25を介してそ
のまま複素乗算器28に加えられ、そこで位相回転処理
を受けて出力される。このとき、上記実部メモリ20a
及び虚部メモリ20bのアドレスは、制御部22により
アドレス発生の順序が制御されるアドレス発生部21か
ら出力される。
部22により制御されるアドレス発生部21から上記書
き込みのときと逆順のアドレスが発生され、上記実部メ
モリ20a及び虚部メモリ20bから複素ドプラ信号を
逆順に読み出す。このとき、制御部22の制御により複
素周波数反転器23内の切換スイッチ25は接点p側に
接続され、上記読み出された複素ドプラ信号の虚数部が
符号反転器24を通過するように変えられる。これによ
り、上記逆順に読み出された複素ドプラ信号の複素共役
が取られ、逆順読み出しによる時間軸の反転、すなわち
周波数の反転が解消される。このような複素共役処理に
よりドプラモードからBモードへの接続時点で位相の段
差が発生するので、前述の補正ベクトル演算部27と複
素乗算器28とから成る位相回転補正手段で位相の段差
を補正する。
プラモード期間の最後の出力データをレジスタRr2,R
i2(符号29b)にて保持し、Bモード期間の補間の最
初のデータをレジスタRr1,Ri1(符号29a)にて保
持し、4象限のatanテーブル30a,30bと加算器
31で位相角の偏差Δθを求め、三角関数テーブル32
a,32bにより補正ベクトルを求める。この補正ベク
トルの位相角は、ドプラモードからBモードへの接続点
を挟む両側の複素数の位相段差の角度と等しくなってい
るので、次の複素乗算器28により接続点の位相段差が
補正される。
点で複素ドプラ信号は前記実部メモリ20a及び虚部メ
モリ20bに書き込まれると同時に、制御部22の制御
により複素周波数反転器23内にて接点q側に接続され
た切換スイッチ25を介してそのまま複素乗算器28に
加えられ、そこで位相回転処理を受けて出力される。こ
のとき、レジスタRr1,Ri1(符号29a)にはドプラ
モード時の始めのデータを、レジスタRr2,Ri2(符号
29b)にはBモード時の補間出力の最後のデータを保
持して、補正ベクトル演算部27で新たな接続点での補
正ベクトルを求めるようになっている。以上の動作が、
Bモード又はドプラモードによる超音波の送受信動作を
時分割に交互に切り換えながら実行される。
ラモード期間への接続点においてはその接続時点の後に
得られる複素ドプラ信号のデータの逆順の読み出しを行
っていないので、上記接続点におけるデータの振幅誤差
の発生を許すが、複素乗算器28による位相回転処理に
よって接続点両側での2点のデータの距離が最小化され
ることで上記の振幅誤差は最小化される。これにより、
従来技術においてドプラ音声出力に生じていたノイズも
低減される。
間器12の動作による信号波形を図5を参照して説明す
る。図5(a)〜(c)は時間軸上で信号波形を示す説
明図であり、D1,D2はドプラモード期間を示し、
B1,B2はBモード期間を示しており、実線の波形は複
素ドプラ信号の実部データを示し、破線の波形は虚部デ
ータを示している。そして、図5(a)は、図2に示す
入力端子19a,19bにおいて複素信号補間器12に
入力する複素信号入力波形を示す。また。図5(b)
は、複素周波数反転器23の出力波形を示し、これは補
正ベクトル演算部27による位相補正を受ける前である
ことから、期間D1からB1の接続点及び期間D 2からB2
の接続点において180度の位相段差が生じている。さら
に、図5(c)は、補正ベクトル演算部27及び複素乗
算器28による位相補正を受けて位相段差が解消され、
出力端子35a,35bにおいて複素信号補間器12か
ら出力される複素補間出力波形を示す。
補間器12の動作による複素ドプラ信号の補間を、実部
と虚部の複素平面上で表した説明図である。図におい
て、D 1,D2はドプラモード期間を示し、B1はBモー
ド期間を示している。期間D1の最後のデータZntは、
図2に示す実部メモリ20a及び虚部メモリ20bから
逆順に読み出され、複素共役演算によりZnt*となる。
そして、上記最後のデータZntと期間B1における補間
データの最初のデータとなるべきZnt*との位相角の差
Δθntが演算され、期間B1における以降の補間データ
の列は複素共役演算により求められたデータが順次Δθ
ntだけの位相回転の処理を受けて合成される。このよう
なデータの逆順読み出し、複素共役演算、Δθntの位相
回転などの一連の処理を幾何学的に見れば、ちょうど期
間D1と期間B1の接続点すなわち図6における半直線O
−M1上に鏡を置いて時間を逆転させたようになって、
ドプラ信号の軌跡が滑らかにつながっているのが分か
る。
への接続においては位相段差Δθrが存在するが、順次
Δθrだけの位相回転処理を行うことにより位相段差が
ないと共に、振幅段差も最小に抑えられていることがわ
かる。このように、図2の実施例によれば、複素ドプラ
信号の補間に補間点より時間的に後のデータを必要とし
ないので、処理に遅れ時間がなく、実時間処理を可能と
することができる。
内部構成の他の例を示すブロック図である。この例によ
る複素信号補間器12は、図2の実施例に対して、複素
周波数反転器23を2群(23a,23b)設け、補正
ベクトル演算部27を2群(27a,27b)設けると
共に複素乗算器28を2群(28a,28b)設けて2
群の位相回転補正手段を設け、さらにこれら2群の位相
回転補正手段から出力される複素ドプラ信号系列を重み
付け加算を行う重み付け加算手段(37a〜37d,3
8,39a〜39b)を設けたものである。この実施例
は、図2の実施例では存在したBモード期間からドプラ
モード期間への接続点での振幅段差を、その接続時点の
後に得られる複素ドプラ信号のデータの逆順の読み出し
を行うことにより無くそうとするものである。
による複素信号補間器12の動作について説明する。ま
ず、ドプラモード期間の複素ドプラ信号は、実部メモリ
20a及び虚部メモリ20bに書き込まれると同時に、
制御部22の制御によりそれぞれ接点q側に接続された
切換スイッチ40a,40bを介してBモード期間の2
倍に相当する時間だけ遅れてそのまま上記実部メモリ2
0a及び虚部メモリ20bから読み出され、出力端子3
5a,35bから出力される。次に、Bモード期間に切
り換わると、上記書き込まれたドプラモード期間の複素
ドプラ信号が実部メモリ20a及び虚部メモリ20bか
ら逆順に読み出され、第1の複素周波数反転器23aに
より複素共役信号とされる。また、第1の補正ベクトル
演算部27a内のレジスタRr1,Ri1(符号29a)に
は、Bモード期間以前の最後の複素ドプラ信号のデータ
を保持し、接続点の偏角の2倍の値をatanテーブル3
0a及び倍率器36aにて求め、補正ベクトルを得る。
このとき、上記逆順で読み出された複素共役信号列はち
ょうど接続点の偏角の2倍の角度だけ逆方向に位相ずれ
を起こしているので、第1の複素乗算器28aでこの位
相ずれを補正する方向に位相回転処理を行う。これによ
り、接続点において振幅、位相ともに連続する補間が行
われる。
への接続点では、Bモード期間以降の複素ドプラ信号が
実部メモリ20a及び虚部メモリ20bから逆順に読み
出され、第2の複素周波数反転器23bにより複素共役
信号とされる。また、第2の補正ベクトル演算部27b
内のレジスタRr2,Ri2(符号29b)には、Bモード
期間以降の最初の複素ドプラ信号のデータを保持し、接
続点の偏角の2倍の値をatanテーブル30b及び倍率
器36bにて求め、補正ベクトルを得る。このとき、上
記逆順で読み出された複素共役信号列はちょうど接続点
の偏角の2倍の角度だけ逆方向に位相ずれを起こしてい
るので、第2の複素乗算器28bでこの位相ずれを補正
する方向に位相回転処理を行う。これにより、上記と同
様に接続点において振幅、位相ともに連続する補間が行
われる。
複素ドプラ信号から合成補間された2群の複素ドプラ信
号は、重み係数発生器38と各群に2個ずつ設けられた
乗算器37a,37b,37c,37dと2個の加算器
39a,39bとから成る重み付け加算手段を用いて、
時系列の対応するもの同士でBモード期間の始めの時期
ほどそのBモード期間以前のドプラ信号から合成された
複素信号に重みを大きくし、Bモード期間の終わりにか
けてそのBモード期間以後のドプラ信号から合成された
複素信号に重みを移動するように重み付け加算が行われ
る。このようにして求められた複素補間出力は、制御部
22の制御によりそれぞれ接点p側に接続された切換ス
イッチ40a,40bを介して出力端子35a,35b
から出力され、図1に示す順逆分離器10へ供給され
る。
補間器12の動作による複素ドプラ信号の補間を、実部
と虚部の複素平面上で表した説明図である。図におい
て、D 1,D2はドプラモード期間を示し、B1はBモー
ド期間を示している。期間D1のドプラモードから期間
B1のBモードへの接続では、期間D1の複素ドプラ信号
のデータCr1は、データの逆順読み出し、複素共役、位
相回転補正処理によって半直線O−M1に対称に折り返
されて破線で示すデータCr1′となる。また、期間B1
のBモードから期間D2のドプラモードへの接続では、
Bモード以降の期間D 2の複素ドプラ信号のデータCr2
は、データの逆順読み出し、複素共役、位相回転補正処
理によって半直線O−M2に対称に折り返されて破線で
示すデータCr2′となる。そして、図7に示す重み付け
加算手段(37a〜37d,38,39a〜39b)に
より重み付け加算が行われ、図8の期間B1に一点鎖線
で示すように複素補間信号Ciが得られる。この実施例
では、Bモード期間の複素ドプラ信号を補間により求め
るのに、そのBモード期間の前後のドプラモード期間の
ドプラ信号を補間処理に利用することから、その補間処
理に必然的にBモード期間の2倍の時間遅れを生じる
が、図8からも明らかなように振幅段差及び位相段差が
殆どなく、滑らかに接続された補間信号が得られる。
Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ信号を、ドプラ
モード期間に受信した複素ドプラ信号を記憶しておき、
この複素ドプラ信号を読み出して合成することにより補
間する複素信号補間手段を設け、この複素信号補間手段
は、ドプラモード期間に受信して入力した複素ドプラ信
号を記憶する手段と、この記憶手段に記憶された複素ド
プラ信号をBモード期間に逆順に読み出す制御手段と、
この制御手段により上記記憶手段から逆順に読み出され
た複素ドプラ信号の周波数を反転させる複素周波数反転
手段と、この複素周波数反転手段からの複素ドプラ信号
についてドプラモードからBモードへの接続時点での位
相の段差を補正する位相回転補正手段とを備えて構成し
たことにより、Bモード期間内にて欠落する複素ドプラ
信号を補間する際にBモード直前と直後のドプラ信号の
位相によって位相の段差が生じるのを防止してオーディ
オ信号出力の歪を低減することができる。従って、ドプ
ラ音の音質を向上して診断の効率を改善することができ
る。
憶手段に記憶された複素ドプラ信号を逆順に読み出す制
御手段により上記記憶手段から逆順に読み出された複素
ドプラ信号の周波数を反転させる複素周波数反転手段を
2群設けると共に、この複素周波数反転手段からの複素
ドプラ信号についてドプラモードとBモードの接続時点
での位相の段差を補正する位相回転補正手段を2群設
け、これら2群の位相回転補正手段から出力される複素
ドプラ信号系列を重み付け加算を行う重み付け加算手段
を設けたものにおいては、Bモード期間内にて欠落する
複素ドプラ信号を補間する際に信号の振幅段差及び位相
段差を殆どなくし、滑らかに接続された補間信号を得る
ことができる。従って、オーディオ信号出力の歪をさら
に低減することができ、ドプラ音の音質を向上して診断
の効率を改善することができる。
を示すブロック図である。
間器の内部構成の一例を示すブロック図である。
の構成例を示す回路図である。
らに他の構成例を示す回路図である。
る信号波形を示す説明図である。
る複素ドプラ信号の補間を、実部と虚部の複素平面上で
表した説明図である。
を示すブロック図である。
る複素ドプラ信号の補間を、実部と虚部の複素平面上で
表した説明図である。
声信号の補間方法を示す説明図である。
の他の例を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する探触子
と、この探触子にパルス又は連続波を供給する送波器
と、上記探触子で受信した反射エコー信号を増幅する増
幅器と、この増幅器からの反射エコー信号からBモード
断層像を生成するBモード像生成部と、上記増幅器から
の反射エコー信号から移動体によりドプラ偏移を受けた
成分を複素ドプラ信号として検出するドプラ検出部と、
このドプラ検出部で検出された複素ドプラ信号を周波数
分析する周波数分析部と、上記Bモード像生成部からの
画像信号及び上記周波数分析部からの分析信号を入力し
てBモード断層像又は周波数スペクトラムとして表示す
る表示系と、上記ドプラ検出部で得た複素ドプラ信号を
取り込んで2チャンネルのドプラ音として出力するオー
ディオ信号出力系とを有し、上記Bモード断層像を得る
ための超音波の送受信動作とドプラモードでの複素ドプ
ラ信号を得るための超音波の送受信動作とを時分割に行
う超音波ドプラ診断装置において、Bモード期間内にて
欠落する複素ドプラ信号を、ドプラモード期間に受信し
た複素ドプラ信号を記憶しておき、この複素ドプラ信号
を読み出して合成することにより補間する複素信号補間
手段を設けたことを特徴とする超音波ドプラ診断装置。 - 【請求項2】 上記複素信号補間手段は、ドプラモード
期間に受信して入力した複素ドプラ信号を記憶する手段
と、この記憶手段に記憶された複素ドプラ信号をBモー
ド期間に逆順に読み出す制御手段と、この制御手段によ
り上記記憶手段から逆順に読み出された複素ドプラ信号
の周波数を反転させる複素周波数反転手段と、この複素
周波数反転手段からの複素ドプラ信号についてドプラモ
ードからBモードへの接続時点での位相の段差を補正す
る位相回転補正手段とを備えて成ることを特徴とする請
求項1記載の超音波ドプラ診断装置。 - 【請求項3】 上記複素周波数反転手段は、複素ドプラ
信号の実部データ又は虚部データの符号反転を行う手段
或いは実部データと虚部データの交換を行う手段で構成
されていることを特徴とする請求項2記載の超音波ドプ
ラ診断装置。 - 【請求項4】 前記複素信号補間手段は、ドプラモード
期間に受信して入力した複素ドプラ信号を記憶する手段
と、この記憶手段に記憶された複素ドプラ信号を逆順に
読み出す制御手段と、この制御手段により上記記憶手段
から逆順に読み出された複素ドプラ信号の周波数を反転
させる2群の複素周波数反転手段と、この複素周波数反
転手段からの複素ドプラ信号についてドプラモードとB
モードの接続時点での位相の段差を補正する2群の位相
回転補正手段と、これら2群の位相回転補正手段から出
力される複素ドプラ信号系列を重み付け加算を行う重み
付け加算手段とを備えて成ることを特徴とする請求項1
記載の超音波ドプラ診断装置。
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