JPH108266A - 耐結露性に優れた被覆金属板 - Google Patents
耐結露性に優れた被覆金属板Info
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- JPH108266A JPH108266A JP16211496A JP16211496A JPH108266A JP H108266 A JPH108266 A JP H108266A JP 16211496 A JP16211496 A JP 16211496A JP 16211496 A JP16211496 A JP 16211496A JP H108266 A JPH108266 A JP H108266A
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Abstract
被膜との親水性の低い被覆層を形成することにより、耐
結露性効果を発揮する耐結露性に優れた被覆金属板を提
供すること。 【解決手段】 金属板の表面に20℃における純水の接
触角が30度以下の被覆層を形成せしめたことを特徴と
する耐結露性に優れた被覆金属板。
Description
内装、床及び柱等の部材として用いる耐結露性に優れた
被覆金属板に関するものである。
に優れ、かつ価格が安い等の長所を持ち、その特性を生
かして、屋根、壁等に広く用いられている。例えば、金
属板としては、亜鉛めっき鋼板、アルミめっき鋼板、ス
テンレス鋼板やチタン板、アルミ板等が使用されてお
り、内外装用建材として用途が拡大し、大量に使用され
ている。
等の他素材に比較して、強度、加工性及び軽量性に優
れ、かつ価格が安い等の優れた特性を有することから建
材用として使用されているが、一方これら金属板は結露
し易い欠点がある。結露している時間が長いと、この部
分の腐食が進行しやすく、長期に亘る永久性が悪くな
り、結果として建物の寿命を短くすることになり問題で
ある。また、結露しやすい部分にカビ等が発生して、異
臭を放つなどの問題も生じる。この対策として、結露の
原因となる湿度を家の外に逃がすような構造に設計す
る、断熱材を用いて結露環境にならないようにするなど
の工夫がなされている。しかし、設計の自由度がなくな
る、断熱材のコストが高い等の問題があった。
く、発明者らは鋭意開発を進めた結果、金属板表面に水
の接触角が小さく、水との親水性が極めて高い被覆層を
形成することにより、耐結露性の効果を発揮できること
を見出した。この発明の要旨とするところは、金属板の
表面に、20℃における純水の接触角が30度以下の被
覆層を形成したことを特徴とする耐結露性に優れた被覆
金属板にある。
て詳細に説明する。図1は、本発明に関わる金属板表面
の純水の接触角を示す説明図である。図1に示すよう
に、金属板1の表面に被覆層2を形成せしめ、この被覆
層2の上に純水3が付着した場合の接触角をθとすると
き、この接触角θを30度以下とする。この接触角θを
30度以下とした理由は、もし仮に被覆層2の上に水が
結露したとしても、被覆面が水の濡れ広がり性に優れる
ので、水分の表面積が大きくなり、非結露環境になった
ときの乾燥が速くなるからである。被覆表面に結露した
水の乾燥が速いと、表面が水に濡れている時間が短くな
り、腐食の進行が抑えられる。
鋼板、ステンレス鋼板、チタン板、アルミ板等がある。
被覆層を形成する前に、前処理を施しても良い。例え
ば、脱脂、水洗、湯洗、酸洗、アルカリ処理や、クロメ
ート処理、燐酸塩処理等である。これらの前処理を施す
ことによって、被覆層と金属層の間の密着性が向上し、
耐食性も向上する。前処理層を形成する場合には、この
前処理層の水に対する溶解性が大きいと、経時で被覆層
の密着性が悪くなることがあるため、水への溶解性が少
ない前処理を用いることが望ましい。具体的には、前処
理層を形成した後、前処理層を形成した金属板を沸騰水
に10分間浸漬したときに、溶解する成分の重量が、も
との前処理層の重量の30%以下であることが望まし
い。必要に応じて、前処理層と表面の被覆層の間にさら
に被覆層を設けても良い。例えば、耐食性をさらに向上
させる必要のあるときに、耐食性の良好な被覆層を設け
る場合、表面の親水性被覆層の親水性を長く維持させる
ために、表面と同じ親水性被覆層を設ける場合などがあ
る。
良いし、あらかじめフィルムに形成された被覆層を貼り
付けても良い。形成する被覆としては、水酸基やアミノ
基を含有する樹脂に無機シリカを加えた物がある。水酸
基を含有する樹脂としては、アクリル樹脂、ポリビニル
アルコール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。アミノ
基を含有する樹脂としては、アミド樹脂、アミノ樹脂が
ある。樹脂中に水酸基とアミノ基の両者を含有するよう
に、樹脂を混合したり、樹脂合成時に反応させて複合化
してもよい。例えば、アクリルアミド樹脂、メタクリル
アミド樹脂、アミノアクリル樹脂、エポキシ−アミド樹
脂、アミノ−エポキシ樹脂等である。樹脂の水酸基当量
やアミノ基当量、あるいは水酸基とアミノ基を官能基と
して考えた時の官能基当量は、3000以下のときに、
特に水濡れ性は良好になる。
シリカ等を用いることができる。樹脂とシリカの混合比
率は、特に限定されないが、皮膜中のシリカ量が被覆固
形分あたり50%を越えると、被覆が硬くなりすぎて、
加工性が悪くなるので好ましくない。形成する膜厚は特
に限定されず、純水の接触角、耐食性を考慮して適宜選
択すれば良い。しかし、膜厚が0.5μm以下であると
親水性が長持ちしにくく、耐食性もやや悪くなる。ま
た、有機シラン化合物と前記水酸基含有樹脂、あるいは
アミノ基含有樹脂、あるいは水酸基とアミノ基を含有す
る樹脂を反応させたものも使用できる。有機シラン化合
物としては、モノシラン、ジシラン、トリシランやシラ
ンカップリング剤であるビニルトリクロルシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランがあ
る。なお、被覆層は金属板の両面に形成してもよいし、
あらかじめ片面にのみ耐結露性が必要であることが判っ
ている場合などは、片面に形成しても良い。
を示す図である。試験方法としては、JIS−A151
4に規定される結露試験方法に基づいて、50℃、相対
湿度50%雰囲気に10℃に冷却した本発明による被覆
層を形成した金属板を15分間曝し、金属板表面の結露
状態を目視観察した。結露程度の評価は、以下の通りの
評点で行った。 ◎:曇りなし、 ○:曇りあり、 △:小水滴発生、 ×:大水滴発生あるいは水流れ この図に示すように、水の20℃における接触角が30
度以下の場合には、結露の評点が良好であることが判
る。
後に温度20℃、相対湿度60%の雰囲気中に入れ、1
5分経過後に金属板表面を観察したところ、接触角が低
い被覆層を形成した金属板が、水分の乾燥が速いことが
わかった。水が被覆表面に充分濡れ広がるため、水の表
面積が大きくなって乾燥しやすいためであると思われ
る。この傾向は、特に20℃での純水の接触角が30度
以下の金属板で明白であった。また、20℃での純水の
接触角が30度以下の被覆層は、吸水性も持ち、仮に結
露したときにも、この結露水が垂れることを防止し、雨
天時や夜間等結露しやすい環境下で一時的に結露水を保
持し、好天時や昼間など非結露環境になったときに、速
やかにこの水を蒸発させることができる。
電解クロメート処理により、水への溶解性が少ないクロ
メート層(付着量はCrとして40mg/m2 )を金属
板の両面に形成させた。この上に、水酸基を含有し水酸
基当量が1000のアクリル樹脂85部と無機コロイド
シリカ15部より成る塗料をロールコーターで塗布し、
板温が150℃となる条件で乾燥させて、乾燥膜厚10
μmの被膜層を形成した。この塗膜も、金属板の両面に
形成した。塗膜を形成した金属板表面の20℃における
純水の接触角は20度であった。この金属板の得られた
塗装金属板の耐結露性を、塗装を施していない一次防錆
クロメート皮膜のみを形成した溶融亜鉛めっき鋼板と比
較して、JIS−A1514に従って調べた。クロメー
ト皮膜のみを形成した溶融亜鉛めっき鋼板の20℃にお
ける純水の接触角は55度であった。両金属板を、50
℃、相対湿度50%の雰囲気中に、15分間曝した後
に、表面の結露を観察した。
き鋼板では塗膜表面が水にやや濡れている様子が観察さ
れ、やや曇りが観察される程度であった。一方、塗膜層
のない溶融亜鉛めっき鋼板では、表面に水滴が付着し
た。結露性はあきらかに本発明による、塗膜を形成した
鋼板が優れていた。また、この試験直後に、温度20℃
相対湿度60%の環境に入れ、15分後に観察したとこ
ろ、塗膜を形成した鋼板はすでに水に濡れた様子はみら
れず、乾燥していた。これに対し、クロメート処理層の
みを形成した鋼板では、まだ表面が水で濡れていた。こ
のように、本発明による金属板は、結露環境でも結露し
にくく、また、仮に結露したとしても水の濡れ広がり性
に優れ、水分の表面積が大きくなり、非結露環境になっ
たときの乾燥が極めて速い。住環境におけるふしょくの
防止、快適さの確保に有効であることが確認された。
における純水の接触角が30度以下の被覆層を形成した
ことにより、極めて耐結露性に優れる金属板を、生産性
良く製造することが可能になり、金属板の建材分野への
用途の拡大をはかることができる。
す説明図、
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板の表面に、20℃における純水の
接触角が30度以下の被覆層を形成したことを特徴とす
る耐結露性に優れた被覆金属板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16211496A JP3391632B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 耐結露性に優れた被覆金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16211496A JP3391632B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 耐結露性に優れた被覆金属板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108266A true JPH108266A (ja) | 1998-01-13 |
| JP3391632B2 JP3391632B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=15748316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16211496A Expired - Fee Related JP3391632B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 耐結露性に優れた被覆金属板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3391632B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022149409A1 (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 日本製鉄株式会社 | 複合部材及び機器 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP16211496A patent/JP3391632B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022149409A1 (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 日本製鉄株式会社 | 複合部材及び機器 |
| JP7148021B1 (ja) * | 2021-01-07 | 2022-10-05 | 日本製鉄株式会社 | 機器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3391632B2 (ja) | 2003-03-31 |
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