JPH1084255A - スイッチト・キャパシタ回路およびスイッチト・キャパシタ回路を用いたデルタ−シグマ変調器 - Google Patents

スイッチト・キャパシタ回路およびスイッチト・キャパシタ回路を用いたデルタ−シグマ変調器

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JPH1084255A
JPH1084255A JP9092149A JP9214997A JPH1084255A JP H1084255 A JPH1084255 A JP H1084255A JP 9092149 A JP9092149 A JP 9092149A JP 9214997 A JP9214997 A JP 9214997A JP H1084255 A JPH1084255 A JP H1084255A
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switched
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circuit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デルタ−シグマ変調器の部分として使用され
るD/Aスイッチト・キャパシタ回路が提供される。 【解決手段】 デルタ−シグマ変調器は、A/D変換器
システムの部分として形成され、スイッチト・キャパシ
タ回路が4相クロックにより制御される。4相クロック
は、D/A回路内のスイッチト・キャパシタの両極板
を、積分器への放電に続きそして次のサンプリング周期
に先だって接地するように制御する。キャパシタの接地
電圧への全放電は、基準電圧源の積分器のオフセット電
圧に起因する一切のデータ依存ローディングを実質的に
除去する。データ依存値の実質的な減少または除去は、
基準電圧源の交流変調およびそれに関連した量子化雑音
の変調を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル・アナロ
グ混在システム(mixed signal system) に関し、より詳
しくは、アナログ・ディジタル(A/D)変換器で用い
られるスイッチト・キャパシタ回路およびスイッチト・
キャパシタ回路を用いたデルタ−シグマ変調器に関す
る。
【0002】なお、本明細書の記述は本件出願の優先権
の基礎たる米国特許出願第08/630,390号(1
996年4月10日出願)の明細書の記載に基づくもの
であって、当該米国特許出願の番号を参照することによ
って当該米国特許出願の明細書の記載内容が本明細書の
一部分を構成するものとする。
【0003】
【従来の技術】アナログ回路とディジタル回路の両方を
同一モノリシック基板上に組み入れる集積回路は周知で
ある。そのような集積回路として例えば、ディジタル信
号とアナログ信号の両者間の変換を行う回路がある。ア
ナログ信号からディジタル信号への変換を行う回路は、
ここではA/D変換器と呼ぶ。一般的なA/D変換器は
しばしばデルタ−シグマ変調器(delta-sigma modulato
r) を使用する。デルタ−シグマ変調器はアナログ入力
信号をナイキスト・サンプル・レート(Nyquist sample
rate) より大きいレートでオーバサンプルし、アナログ
入力信号を1ビット・データ・ストリーム(one-bit dat
a stream) へ変換する。
【0004】A/D変換器内で使用されるデルタ−シグ
マ変調器は、量子化雑音(quantization noise)の雑音ス
ペクトルを操作する働きをするので、1ビット・データ
に含まれる雑音電力の大部分は信号帯域幅外の高周波数
域に移動する。これは、ノイズ・シェイピング(noise s
haping) と呼ばれる。1ビット・データはディジタル・
フィルタリングされ、この帯域外の量子化雑音を許容可
能なレベルに減少させる。
【0005】A/D変換器内で見られるデルタ−シグマ
変調器は、スイッチト・キャパシタ回路を一般的に含
む。スイッチト・キャパシタ回路は、入力信号ならびに
量子化された1ビット・データにより選択された基準電
圧源をサンプルする働きをする。サンプリングは、周期
的に1つ以上のキャパシタを入力電圧および/または基
準電圧で充電することを含む。サンプリングはしばしば
「電荷ローディング(charge loading)」と名付けられ
る。
【0006】電荷ローディングした後、スイッチト・キ
ャパシタは電荷を加算ノード(summing node)上に放電す
る。この動作により、サンプルしたアナログ入力信号は
サンプルした基準電圧と加算され、加算ノードから積分
器へ送られる。デルタ−シグマ変調器ループ内に含まれ
る場合、積分器は量子化雑音に対してハイパス効果を有
している。このため、スイッチト・キャパシタ回路は積
分器と組み合わされた時、ノイズ・シェイピング・フィ
ルタとして働く。
【0007】A/D変換器内のデルタ−シグマ変調器
は、少なくとも3つの構成要素を含む。スイッチト・キ
ャパシタ回路、積分器、および量子化器である。上記で
説明したように、スイッチト・キャパシタ回路はアナロ
グ入力信号をサンプルする機能と、1ビット・データに
応じて基準電圧をサンプルするD/A変換器の機能を有
する。量子化器からの1ビット・データに基づき、正ま
たは負の基準電圧(Vref+ またはVref- )のいずれか一
方がサンプルされて、アナログ入力電圧(Vin)と積分
器の入力端で加算される。
【0008】スイッチト・キャパシタ回路のD/A変換
機能は図1を参照することにより理解される。図1は、
D/A変換回路10と積分器12を組み合わせたスイッ
チト・キャパシタ積分器を示す図である。
【0009】スイッチト・キャパシタ回路10の動作
は、一般的に2相クロックφ1およびφ2により制御す
ることができる。図2は、2相クロックφ1およびφ2
のタイミング図を示す図であり、一般的にスイッチト・
キャパシタ回路に適用できる。クロックφ1の論理高値
の間、Vref+ およびVref- のサンプリングが起きる。サ
ンプリング期間は、図2において符号14および16で
示されている。サンプリング期間14と16との間に、
クロックφ2が論理高値の期間18があり、キャパシタ
Crにサンプルされた電荷が積分器12に放電される。
この放電期間は、積分期間と呼ばれる。
【0010】スイッチト・キャパシタ回路10におい
て、
【0011】
【外1】
【0012】で制御することにより、D/A変換動作を
行うことができる。1ビット・データYが1の時Yのス
イッチが閉じ、
【0013】
【外2】
【0014】が閉じる。
【0015】積分期間でY=1(Y)の時、キャパシタ
Crにサンプルされた基準電圧Vref+ が差動積分器12
の反転入力へ放電される。Y=1の間、第n番目のサイ
クルにおける出力電圧値Vout+ は、Vref+ × Cr/
Ci + Vout+ (nth-1)に等しい。 第n番目のサ
イクルにおける反対の極性の出力電圧値Vout- は、同じ
ようにVref- × Cr/Ci + Vout- (nth-1
に等しい。これらの式から、積分器12からの出力電圧
out は、2Vref × Cr/Ci + Vout (n
th-1)に等しく、ここでVout =Vout+ − Vout- お
よびVref=Vref+- Vref- である。Y=−1の時は、第
n番目のサイクルの出力電圧は、−2Vref × Cr/
Ci + Vout (nth-1)に等しい。このように、図
1のスイッチト・キャパシタ積分器は1ビット・データ
Yで制御されるD/A変換機能を有する。
【0016】図3は、スイッチト・キャパシタ積分器を
示す図であり、スイッチト・キャパシタ積分器はアナロ
グ入力信号Vin+ /Vin- をサンプルする機能と1ビッ
トD/A変換機能を有する。スイッチト・キャパシタ回
路20は、アナログ入力信号Vin+ /Vin- をサンプル
するキャパシタCsと1ビット・スイッチト・キャパシ
タD/A変換器10aを含む。
【0017】図4は、4相クロックφ1、φ1D、φ
2、およびφ2Dのタイミング図を示す図である。図4
に示される4相クロックは、FETスイッチが開いた
(オフになった)時に発生する制御端子の寄生容量(par
asitic capacitance) による電荷注入(charge injectio
n)の影響を減少させることを目的とする。この電荷注入
は、しばしばDCオフセットやひずみの原因となる。詳
細は、米国特許第4,698.596号を参照されたい
(ここで参照することにより本明細書の一部を構成す
る)。
【0018】クロックφ1の立下がりからクロックφ1
Dの立下がりまでの遅延24を設けることにより、クロ
ックφ1Dにより制御されたスイッチは常にクロックφ
1により制御されたスイッチより後に「オフ」になる。
スイッチ・オフ時の電荷注入量は、電圧に依存すること
が知られており、φ1により制御されたスイッチがグラ
ンドに接続されているため、このスイッチにおける電荷
注入は等しく、電荷注入は全差動信号処理(fully-diffe
rential signal processing)により打ち消される。一
方、クロックφ1Dにより制御されたスイッチの電荷注
入は、キャパシタCrpまたはCrnの他端が開いてい
るため、キャパシタCrpまたはCrnには注入されな
い。遅延24が無い場合は、クロックφ1Dにより制御
されたスイッチの電荷注入の差はDCオフセットを引き
起こす。
【0019】DCオフセットが遅延24を用いて実質的
に除去されたとしても、データ依存ローディングはさら
に存在する。すなわち、回路10aの1ビットD/A変
換器に図4に示される4相クロックを用いた場合でも、
積分器12a内の差動増幅器の入力にオフセットが存在
すると、基準電圧源Vref+ /Vref- は1ビット・データ
に依存した電荷ローディングの影響を受ける。クロック
φ2とφ2Dが高電圧値の間、キャパシタCrpの電荷
は、1ビット・データYによって各々次式で表される。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、+Vofおよび−Vofは、図3に示
される差動積分器(differential integrator) 12aの
入力端にあらわれるオフセット電圧である。積分器12
a内の差動増幅器では、主として製造上のバラツキ(man
ufacturing variations)のために入力ステージを完全に
平衡に保つことはできない。積分器12aの2つの入力
が互いに0入力信号に接続されると、出力は通常正また
は負電圧源のいずれかに飽和する。Vout を0へと戻す
のに必要な入力電圧の差は入力オフセット電圧(input o
ffset voltage)と呼ばれ、図3において+Vofおよび−
ofで示されている。入力オフセット電圧を補正したと
しても温度や時間と共にドリフト(drift) してしまう。
入力オフセット電圧が存在する場合、キャパシタに保持
される電荷は1ビット・データの状態Y=1またはY=
−1に依存する。このデータ依存をスイッチト・キャパ
シタの電荷依存性と呼び、この依存性は回路10aを制
御する1ビット・データの関数である。スイッチト・キ
ャパシタのデータ依存性は、次のサンプリング周期(す
なわち、スイッチφ1Dおよびφ1が閉の間)で基準電
圧源のデータ依存した電荷ローディングに変換される。
【0022】4相クロックは、DCオフセットを防ぐた
めの遅延24があってもなお基準電圧源へのデータ依存
ローディングを引き起こす。1ビット・データの値( Y
=1またはY=−1) への依存性は、基準電圧源におけ
る重要な問題の原因となる。これらの問題は主にVref
調として存在する。量子化雑音が存在する高周波端に近
いサンプリング周波数fsの半分の交流成分によるVref
の変調は、デルタ−シグマ変調器の高域の量子化雑音を
通過帯域へ移動させる。入力電圧Vinが正確にフルスケ
ール入力の範囲の中間にある場合は、1ビット・データ
値Yのデューティ比(duty cycle)は50%であり、周波
数成分はfs/2に近い。したがって、基準電圧Vref
1ビット・データ依存した電荷ローディングはVrefをf
s/2で変調することを意味する。Vrefのデータ依存ロ
ーディングを最小化して帯域内雑音の増加を防ぐことが
重要である。交流成分を基準電圧源に有することの問題
は、以下の論文に記述されている:S.Harris著 "How to
Achieve Optimum Performance from Delta-Sigma A/D
and D/A Converters(デルタ−シグマA/D変換器およ
びD/A変換器の最適動作を達成する方法)", J. Audi
o Eng., Soc., Vol. 41, No. 10 (October 1993), pp.
782-790 (ここで参照することにより本明細書の一部を
構成する) 。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】データ依存ローディン
グを基準電圧源から取り去る試みは、ほとんど失敗して
きた。図5は、2つのオーバラップを用いる4相クロッ
クの別のシーケンスを示す。オーバラップ26はφ1D
とφ2との間のオーバラップであり、オーバラップ28
はφ1とφ2Dとの間のオーバラップである。図5の4
相クロック、すなわち2つのオーバラップ26と28の
必要性は、特開平1−49311号に示されている(こ
こで参照することにより本明細書の一部を構成する) 。
オーバラップ26の存在は、基準電圧源のデータ依存ロ
ーディングを引き起こす。Y=−1の場合、スイッチト
・キャパシタCrpのオーバラップ26における電荷は
(Vref+ − +Vof) × Crpに等しい。逆に、
Y=1の場合、スイッチト・キャパシタCrpのオーバ
ラップ26における電荷は(Vref+ − −Vof)×
Crpに等しい。
【0024】図5の4相クロックでは、基準電圧源はオ
ーバラップ26の結果として1ビット・データに依存し
た変調を受ける。したがって、4相クロックの利点を有
するクロック・シーケンスであって基準電圧源上のデー
タ依存ローディングを引き起こさないクロック・シーケ
ンスが所望されている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上で略述された問題は、
本発明のスイッチト・キャパシタ回路により解決されて
いる。本発明のスイッチト・キャパシタ回路は、デルタ
−シグマ変調器のフロント−エンドを構成し、アナログ
入力信号をサンプルする。さらに、このスイッチト・キ
ャパシタ回路はD/A変換器として用いることができ
る。D/A変換器の出力は、サンプルされたアナログ信
号と積分器の入力端で加算される。積分器の出力は量子
化器へ送られ、その出力はスイッチト・キャパシタ回路
内のスイッチを制御するディジタル・データとして表さ
れる。このデルタ−シグマ変調器はアナログ入力信号を
変換するのに用いられ、オーバサンプリング変調器また
はデルタ−シグマ変調器に分類される。基準電圧源のデ
ータ依存ローディング問題は本発明のスイッチト・キャ
パシタ回路、4相クロックのシーケンスを用いることに
より避けられる。
【0026】基準電圧源のデータ依存ローディングは、
積分期間に続くサンプリング周期との間にクロックφ1
とクロックφ2Dのオーバラップを使用することによ
り、除去できる。したがって、本発明はスイッチト・キ
ャパシタ回路、特にD/A変換器回路内のスイッチを開
閉するのに用いられる制御クロック信号のシーケンスに
関する。クロックφ1とクロックφ2Dがオーバラップ
することにより、基準電圧源Vrefの次のサンプリングに
先だってキャパシタの両端がグランドに接続され、デー
タ依存した電荷はすべて放電される。したがって、基準
電圧源Vrefはデータ依存した電荷を「見る」ことがない
ので、ディジタル・データ依存性は除去される。
【0027】概して、本発明はデルタ−シグマ変調器へ
の適用を意図している。このデルタ−シグマ変調器は、
基準電圧に接続されているスイッチト・キャパシタ積分
器を含む。キャパシタはスイッチト・キャパシタ積分器
内に構成される。このキャパシタは、基準電圧をクロッ
ク信号の第1サンプリング周期と第2サンプリング周期
の各々でサンプリングする。キャパシタはまた、サンプ
ルされた基準電圧をクロック信号の積分期間にキャパシ
タから放電するように構成される。キャパシタはさら
に、両極板が積分期間後で、第2サンプリング前にグラ
ンドに接続される。デルタ−シグマ変調器はさらに、ス
イッチト・キャパシタ積分器からの出力を受けるように
結合した量子化器を含む。
【0028】請求項1記載の発明は、キャパシタの両端
が第1および第2のスイッチ手段を介してそれぞれ入力
端および出力端に接続されると共に、前記キャパシタの
両端が第3および第4のスイッチ手段を介してそれぞれ
第1および第2のグランド電位に接続され、前記第1お
よび第3のスイッチ手段により前記入力端からの電荷を
サンプルし、前記第2および第4のスイッチ手段により
前記出力端に前記サンプルされた電荷を放電するスイッ
チト・キャパシタ回路において、前記第1のスイッチ手
段が閉から開へ状態遷移した後に前記第2のスイッチ手
段が開から閉へ状態遷移し、前記第2のスイッチ手段の
閉から開への状態遷移と前記第1のスイッチ手段の開か
ら閉への状態遷移との間に前記第3のスイッチ手段およ
び第4のスイッチ手段のいずれもが閉状態となる。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1、第2、第3および第4のスイッチ手段
は、それぞれ第1、第2、第3および第4のクロック信
号により開閉状態が制御されることができる。
【0030】請求項3記載の発明は、請求項1または2
において、前記第2のスイッチ手段が複数のスイッチ、
または複数の入力ゲートを有する論理回路並びにスイッ
チから構成されることにより、前記第2のスイッチ手段
が前記第2のスイッチ手段の開閉を制御するクロック信
号に重畳して特定のディジタル信号により制御されるこ
とができる。
【0031】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
スイッチト・キャパシタ回路を複数設け、前記スイッチ
ト・キャパシタ回路の出力端同士を接続すると共に、前
記スイッチト・キャパシタ回路の入力端に異なる電位の
電圧源が接続されているスイッチト・キャパシタ回路で
ある。
【0032】請求項5記載の発明は、請求項1または2
において、キャパシタの一方の端子が前記第2のスイッ
チ手段を介して第1の出力端に接続されていると共に第
5のスイッチ手段を介して第2の出力端に接続され、前
記第2および第5のスイッチ手段は、複数のスイッチま
たは複数の入力ゲートを有する論理回路並びにスイッチ
から構成されて、前記第2および第5のスイッチ手段
は、該スイッチ手段を制御するクロック信号に重畳して
それぞれ特定のディジタル信号により制御され、前記第
2または第5のスイッチ手段の一方を閉状態にすること
により前記キャパシタにサンプルされた電荷を前記第1
または第2の出力端のいずれか一方に放電することがで
きる。
【0033】請求項6記載の発明は、請求項5に記載さ
れた第1および第2のスイッチト・キャパシタ回路を並
列に設け、前記第1および第2のスイッチト・キャパシ
タ回路の入力端がそれぞれ第1および第2の入力端に接
続されると共に、前記第1および第2のスイッチト・キ
ャパシタ回路の第1および第2の出力端がそれぞれ接続
され、前記第1および第2の入力端に異なる電位の電圧
源が接続されているスイッチト・キャパシタ回路であ
る。
【0034】請求項7記載の発明は、2つのアナログ入
力電圧源が第1および第2の入力端に接続された請求項
6記載の第1および第2のスイッチト・キャパシタ回路
と、相補的な2つの入力端を備えており、前記第1のス
イッチト・キャパシタ回路の第1の出力端および前記第
2のスイッチト・キャパシタ回路の第2の出力端が一方
の入力端に接続され、前記第1のスイッチト・キャパシ
タ回路の第2の出力端および前記第2のスイッチト・キ
ャパシタ回路の第1の出力端が他方の入力端に接続され
る全差動演算増幅器と、前記全差動演算増幅器の出力信
号に関連する信号をディジタル信号に変換する量子化器
とを備え、第2及び第5のスイッチ手段が前記ディジタ
ル信号に基づく相補的なディジタル信号によってその開
閉が制御されるデルタ−シグマ変調器である。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の目的および利点は以下の
詳細な説明を読むことおよび添付図面への参照により明
らかとなる。
【0036】なお、本発明は種々の変更および代替の形
態が可能であり、ここでの特定の実施の形態は図面上の
例のために示されるものであって、詳細に説明される。
しかし、ここでの図面および詳細な説明は本発明を開示
された特定の形態に限定することを意図するものではな
く、それどころか本発明は、特許請求の範囲に含まれる
すべての変更、均等物を含むものであることを理解して
いただきたい。
【0037】図6から図8は、各々クロック・タイミン
グ図、タイミング図を実現する回路例、およびこのタイ
ミング図を用いるA/D変換器を示す図である。図6は
本発明のクロック・シーケンスを示し、ここでオーバラ
ップ30が積分期間32とサンプリング周期34との間
に挿入されている。積分期間32では、スイッチト・キ
ャパシタにサンプルされた基準電圧が積分器の入力部に
放電される。この積分動作は、スイッチト・キャパシタ
に存在する電荷が放電されることにより行われ、この電
荷は前のサンプリング周期36で生じるものである。し
たがって積分期間32はサンプリング周期36と34と
の間に設けられる。
【0038】図3および図6を組み合わせて参照する
と、φ1と示されたスイッチとφ2Dと示されたスイッ
チは、φ1Dと示されたスイッチが閉じる前のオーバラ
ップ30の期間に閉じる。スイッチφ1とφ2Dが閉じ
ることによりキャパシタCrpのどのような残留電荷(r
esidual charge) も完全に放電される。基準電圧源のサ
ンプリングに先だって2つのキャパシタCrpとCrn
から一切の残留電荷を除去することにより、一切のデー
タ依存ローディングを防ぐ。またオーバラップ30によ
って、2つのキャパシタCrpとCrnの両極板が次の
サンプリング・サイクル34に先だって完全にグランド
へ放電される。オーバラップ30の必要な期間は、Cr
p/Crnと関連するスイッチの抵抗のRC時定数によ
り決定される。
【0039】図3の回路10aは、ディジタル・データ
が3値(+1、0、−1)の場合でもD/A変換器動作
を行うことができる。例えば、Y=+1ではスイッチY
が閉じ、
【0040】
【外3】
【0041】が閉じる。さらに、
【0042】
【外4】
【0043】閉じない。この動作により3値のD/A変
換機能を実現する。このようなD/A変換器では、Y=
0では、キャパシタCrp、Crnにサンプリングされ
た電荷が積分期間中に放電されないため残留電荷として
残ってしまうことになる。したがって、図4のような従
来方式の4相クロックでは基準電圧源はデータ依存した
電荷ローディングの影響を受けてしまうことになる。図
6の本発明のクロック・シーケンスにより、1ビット・
データの場合と同じように3値データに依存したローデ
ィングを防ぐことができる。本発明によれば、図6中の
オーバラップ30により、積分期間中に放電されなかっ
たCrp、Crnの残留電荷は、次のサンプリングに先
だってグランドに対して放電されるので、データ依存性
をなくすことができる。
【0044】図7は、本発明のクロックφ1、φ1D、
φ2、φ2Dを発生させる回路であり、反転および非反
転状態のクロック信号CLKを入力する種々の論理ゲー
ト40a、40b、40cおよび40dが示されてい
る。また、40aから40dの各論理ゲートの一方は反
転または非反転のCLK信号を入力し、他方は異なる論
理ゲートからの遅延出力を入力する。遅延ブロック42
aから42iまでの遅延の量は、φ1Dの立ち上がりエ
ッジがφ1から遅延し、φ2がφ1Dから遅延し、そし
てφ2Dがφ2から遅延するというように選ばれる。論
理ゲート40eおよび40fならびに遅延ブロック42
iおよび42jにより、適当な遅延とデューティ比が提
供される。さらにCLK信号は、論理結合されかつ遅延
した信号をスイッチ44aから44dにより選択するの
に用いられる。図7の位相クロック発生回路38は多く
の方法で構成できる。
【0045】図8はA/D変換器46を示す図である。
A/D変換器46は加算ノード48、積分器50、量子
化器52、およびD/A変換器54を含む。図中、48
から54はデルタ−シグマ変調器56を表す。デルタ−
シグマ変調器56はフィードバック・ループを有してお
り、1ビット・データ58の値はD/A変換器54を制
御する。1ビット・データ58は量子化器52から高周
波fsのクロックで出力されている。1ビット・データ
58はY=−1、Y=1を備えたディジタル値の列とし
て表される。Y値はVref+ またはVref- 電圧のいずれか
が加算ノード48へ供給されるかを決定する。
【0046】D/A変換器54はスイッチト・キャパシ
タ回路、たとえば図3の符号10aにより示されるよう
な回路として表すことができる。D/A変換器54のY
値ならびに図6に示される4相クロックによる制御によ
って、基準電圧源のデータ依存ローディングが実質的に
除去されるという点で新規性を有するものである。
【0047】本開示についての利益を有する分野におけ
る当業者は、本発明がA/D変換器内に使用されるデル
タ−シグマ変調器に応用が可能であると考えられる点を
認めるであろう。さらにまた、記述された本発明の実施
例は好適な実施の形態として得られるものであることも
理解すべきである。種々の修正及び変更が本デルタ−シ
グマ変調器またはスイッチト・キャパシタ積分器に対し
てなされることが可能であり、次のサンプリングに先だ
ってスイッチト・キャパシタに蓄えられたオフセット電
圧を除去することができる。したがって、明細書および
図面は限定的な意味にではなく説明上のものであると考
えるべきである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、基準電圧源のデータ依存ローディングを、積分期間
に続くサンプリング周期との間にクロックφ1とクロッ
クφ2Dのオーバラップを使用することにより、除去で
きる。
【0049】さらに、クロックφ1とクロックφ2Dが
オーバラップすることにより、基準電圧源Vrefの次のサ
ンプリングに先だってキャパシタの両端がグランドに接
続され、データ依存した電荷はすべて放電することがで
きる。したがって、基準電圧源Vrefはデータ依存した電
荷を「見る」ことがないので、1ビット・データ依存性
は除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来設計によるスイッチト・キャパシタ積分器
の概略図である。
【図2】図1のスイッチト・キャパシタ積分器を制御す
るのに用いられる従来の2相クロックφ1とφ2のタイ
ミング図である。
【図3】全差動積分器を用いた例示的スイッチト・キャ
パシタ積分器の説明図である。
【図4】図3のスイッチト・キャパシタ積分器を制御す
るのに用いられる従来の4相クロックφ1、φ1D、φ
2、およびφ2Dのタイミング図である。
【図5】図3のスイッチト・キャパシタ積分器を制御す
るのに用いられる別の従来の4相クロックφ1、φ1
D、φ2、およびφ2Dのタイミング図である。
【図6】図3のスイッチト・キャパシタ積分器を制御す
るのに用いられる本発明の4相クロックφ1、φ1D、
φ2、およびφ2Dのタイミング図である。
【図7】本発明の4相クロックを発生させるクロック発
生回路の実施例を示す概略図である。
【図8】本発明の4相クロックによるスイッチト・キャ
パシタ積分器を使用したA/D変換器のブロック図であ
る。
【符号の説明】
10,20 スイッチト・キャパシタ回路 12,50 積分器 14,16,34,36 サンプリング周期 18,32 積分期間 24 遅延 26,28,30 オーバラップ 38 例示的位相クロック発生回路 46 A/D変換器 48 加算ノード 52 量子化器 54 D/A変換器 56 デルタ−シグマ変調器 58 1ビット・データ・ストリーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャパシタの両端が第1および第2のス
    イッチ手段を介してそれぞれ入力端および出力端に接続
    されると共に、前記キャパシタの両端が第3および第4
    のスイッチ手段を介してそれぞれ第1および第2のグラ
    ンド電位に接続され、前記第1および第3のスイッチ手
    段により前記入力端からの電荷をサンプルし、前記第2
    および第4のスイッチ手段により前記出力端に前記サン
    プルされた電荷を放電するスイッチト・キャパシタ回路
    において、 前記第1のスイッチ手段が閉から開へ状態遷移した後に
    前記第2のスイッチ手段が開から閉へ状態遷移し、前記
    第2のスイッチ手段の閉から開への状態遷移と前記第1
    のスイッチ手段の開から閉への状態遷移との間に前記第
    3のスイッチ手段および第4のスイッチ手段のいずれも
    が閉状態となることを特徴とするスイッチト・キャパシ
    タ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスイッチト・キャパシ
    タ回路において、 前記第1、第2、第3および第4のスイッチ手段は、そ
    れぞれ第1、第2、第3および第4のクロック信号によ
    り開閉状態が制御されることを特徴とするスイッチト・
    キャパシタ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のスイッチト・
    キャパシタ回路において、 前記第2のスイッチ手段が複数のスイッチ、または複数
    の入力ゲートを有する論理回路並びにスイッチから構成
    されることにより、前記第2のスイッチ手段が前記第2
    のスイッチ手段の開閉を制御するクロック信号に重畳し
    て特定のディジタル信号により制御されることを特徴と
    するスイッチト・キャパシタ回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスイッチト・キャパシ
    タ回路を複数設け、前記スイッチト・キャパシタ回路の
    出力端同士を接続すると共に、前記スイッチト・キャパ
    シタ回路の入力端に異なる電位の電圧源が接続されてい
    ることを特徴とするスイッチト・キャパシタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のスイッチト・
    キャパシタ回路において、 キャパシタの一方の端子が前記第2のスイッチ手段を介
    して第1の出力端に接続されていると共に第5のスイッ
    チ手段を介して第2の出力端に接続され、前記第2およ
    び第5のスイッチ手段は、複数のスイッチまたは複数の
    入力ゲートを有する論理回路並びにスイッチから構成さ
    れて、前記第2および第5のスイッチ手段は、該スイッ
    チ手段を制御するクロック信号に重畳してそれぞれ特定
    のディジタル信号により制御され、前記第2または第5
    のスイッチ手段の一方を閉状態にすることにより前記キ
    ャパシタにサンプルされた電荷を前記第1または第2の
    出力端のいずれか一方に放電することを特徴とするスイ
    ッチト・キャパシタ回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された第1および第2の
    スイッチト・キャパシタ回路を並列に設け、前記第1お
    よび第2のスイッチト・キャパシタ回路の入力端がそれ
    ぞれ第1および第2の入力端に接続されると共に、前記
    第1および第2のスイッチト・キャパシタ回路の第1お
    よび第2の出力端がそれぞれ接続され、前記第1および
    第2の入力端に異なる電位の電圧源が接続されているこ
    とを特徴とするスイッチト・キャパシタ回路。
  7. 【請求項7】 2つのアナログ入力電圧源が第1および
    第2の入力端に接続された請求項6記載の第1および第
    2のスイッチト・キャパシタ回路と、相補的な2つの入
    力端を備えており、前記第1のスイッチト・キャパシタ
    回路の第1の出力端および前記第2のスイッチト・キャ
    パシタ回路の第2の出力端が一方の入力端に接続され、
    前記第1のスイッチト・キャパシタ回路の第2の出力端
    および前記第2のスイッチト・キャパシタ回路の第1の
    出力端が他方の入力端に接続される全差動演算増幅器
    と、前記全差動演算増幅器の出力信号に関連する信号を
    ディジタル信号に変換する量子化器とを備え、第2及び
    第5のスイッチ手段が前記ディジタル信号に基づく相補
    的なディジタル信号によってその開閉が制御されること
    を特徴とするデルタ−シグマ変調器。
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