JPH1084682A - 振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する機器 - Google Patents

振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する機器

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JPH1084682A
JPH1084682A JP8237852A JP23785296A JPH1084682A JP H1084682 A JPH1084682 A JP H1084682A JP 8237852 A JP8237852 A JP 8237852A JP 23785296 A JP23785296 A JP 23785296A JP H1084682 A JPH1084682 A JP H1084682A
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friction
vibration wave
vibration
moving body
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Atsushi Tamai
淳 玉井
Itsuki Fujimoto
一城 藤本
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    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02N2/10—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
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    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02N2/005—Mechanical details, e.g. housings
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が高く、性能が安定した振動波駆動装
置を提供する。 【解決手段】 振動を発生する振動体と、前記振動体と
接触し、前記振動によって該振動体と相対移動する接触
体とを有する振動波駆動装置において、前記振動体の少
なくとも前記接触体と接触する第1の部分又は前記接触
体の少なくとも前記振動体と接触する第2の部分のいず
れか一方が樹脂を主成分とした材料から成り、他方が炭
化けい素又は炭化チタン又は炭化タングステンを主成分
とするセラミックである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動波駆動装置およ
び振動波駆動装置を有する機器に係り、特に振動体と接
触体との接触部の材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動波駆動装置の摩擦材料として、振動
体と、該振動体に接触する接触体との接触部の材料とし
て種々の組み合わせが提案されており、例えば特開平5
−211785号公報に記載の振動波駆動装置としての
振動波モータにおては、振動体の接触面と、この振動体
の接触面に接触する接触体としての移動体の接触面の材
料として、ポリイミド系樹脂とアルミナの組み合わせが
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例では実際にモータとして駆動してみると、負荷
条件や回転数によっては樹脂の成分が相手材のアルミナ
表面に付着する、いわゆる移着膜と称する膜が形成され
ることがある。
【0004】この移着膜が薄く均一に形成される限りに
おいては、摩擦係数が低下してトルクが小さくなるとい
う欠点が生じるだけで済む。つまり、摩擦係数が小さい
分だけ摩擦材料同士の圧接力を増大させれば良い。
【0005】しかし、従来例ではモータの駆動条件によ
って移着膜の形成状態が異なり、この形成状態として
は、例えば、薄く均一に全面に形成される場合、全く形
成されない場合、あるいは所々に厚く形成される場合な
どさまざまである。
【0006】そして、これらの移着膜の形成状態の差に
よって、モータ性能に変動が生じる。また、高湿度下に
モータを放置したり、その後低湿度下に再放置したりす
ると、樹脂とアルミナが接着されてしまって、いわゆる
摩擦材料同士の固着を生じる。固着を起こすと、モータ
が起動しなかったり、たとえ起動しても樹脂が部分的に
はぎ取られ、相手のアルミナ表面に付着する。そのた
め、摩擦しゅう動部の接触状態が不安定になり、モータ
の回転ムラを引き起こしてしまう。
【0007】本出願に係る第1の発明の目的は、耐久性
が高く、性能が安定した振動波駆動装置を提供すること
にある。
【0008】本出願に係る第2の発明の目的は、前記し
た固着現象を生じない信頼性の高い振動波駆動装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明は、一方に樹脂を主成分と
する摩擦材料を使用した場合、相手の摩擦材料には炭素
と結合した金属間化合物(以下硬質炭化物と呼ぶ)を主
成分とする材料を使用することを特徴とする。
【0010】硬質炭化物の表面には移着膜が形成されに
くく、通常のモータの駆動条件下では形成されない。そ
の理由は明確ではないが、硬質炭化物が主に共有結合か
ら成る原子構造だからかも知れない。広く知られている
ように共有結合の物質はその結合力が強く、硬く、外部
のイオンなどとも容易には反応しない。本発明者が非常
に活性なアルミニウム合金(JIS A2218)と各
種材料(アルミナ、窒化けい素、炭化けい素、サイアロ
ンジルコニア、95%WC超硬、CVD TiC膜)を
乾式で摩擦摺動試験した時も、炭化けい素及びTiC膜
はアルミの凝着が少なかった。
【0011】本出願に係る第2の発明は、前記の炭化け
い素セラミックを反応焼結法で作製したものを使用する
ことを特徴とする。
【0012】この方法で作られたセラミックは、粒状の
SiCとその間をSi(けい素)で埋めた二相構造を呈
している。本発明者が硬さ試験したところ、SiCの部
分はビッカース硬さで2,800でSiの部分は1,0
30であった。この様に硬さが著しく異なる2つの相を
有する組織では、それをダイヤなどの遊離砥粒を用いた
ラッピング加工等の平滑化加工を行なうと、その相の間
で段差を生じる。この段差が次に述べる好しい効果を与
える。
【0013】振動波モータでは、振動体側の摩擦材料と
接触体としての移動体側の摩擦材料は常に密着してい
る。密着した二面間には通常微小な隙間が存在する。こ
の隙間に水分が凝縮すると、二面間に吸引力を生じ、二
面を引き離すために一定の力が必要になってくる。その
結果、振動波モータが起動しなくなるという深刻な問題
になる。それを防ぐために、摩擦材料の表面に凹凸を形
成させるという手段が考えられる。但し、この凹凸は摩
擦駆動を長時間実施してもその形状を維持する必要があ
る。その条件としては次の2点がある。
【0014】1.凹凸を形成した面の摩耗が全くないこ
と。またはたとえ摩耗しても凹凸を保ったまま摩耗する
こと。
【0015】2.樹脂材料側の移着膜により凹部が埋ま
らないこと。すなわち、移着膜がほとんど形成されない
こと。以上の条件に対して、SiCとSiの2相組織の
材料では、2相の硬さが異なるためたとえ摩耗したとし
てもSiCの部分が凸部となる面を形成しながら摩耗が
進む。しかも、本発明者がその表面形状を調べたとこ
ろ、SiCとSiの境界で急激な段差が生じるのではな
く、SiCの中心部付近が最も高く、Siの中心部付近
が最もへこんでいる比較的なめらかな形状になることが
わかった。このなめらかな凹凸をもった表面形状によ
り、相手の樹脂摩擦材は削られることなく、また前述し
た密着現象も回避出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
を示す振動波駆動装置の一例であるリング状振動波モー
タを示している。この振動波モータの駆動原理等は特開
昭59−201685号公報等により既に公知であるた
めここでは簡単に説明する。
【0017】図1において、1は振動体であり、多数の
突起が形成されていて、その突起の先端、すなわち摩擦
接触部には摩擦材1aが接合されている。この摩擦材は
20重量パーセントの炭素繊維を含有したフッ素系の樹
脂である。
【0018】一方、2は接触体としての移動体であり、
接触部には摩擦材が接合されている。3は振動体1に接
合された電気−機械エネルギー変換素子であり、交番電
圧を受けて振動体1の突起部に進行性振動波を発生させ
る。また、移動体2は振動体1に不図示の加圧手段の加
圧力を受けて加圧接触している。その結果、前記の移動
体が摩擦駆動力を受けて回転することになるが、この動
きは摩擦力を介して生じる相対的なもので、振動体を固
定すれば移動体が回転し、反対に移動体を固定すれば振
動体が回転する。
【0019】図2は本実施の形態の振動波モータにおい
て検討した摩擦材料(試料1〜25)の一覧である。
【0020】これらの摩擦材料をリング状の薄板として
製作した後、移動体2の表面にエポキシ系接着剤で貼り
付けて摺動面とした。なお、試料22〜試料25の蒸着
で摩擦材料を作製するものについては、厚さ0.3mm
の高炭素工具鋼製のリング状薄板を基板としてその上に
各種蒸着膜を形成した。このリングは前述と同様に移動
体2の表面に接着剤で貼りつけた。
【0021】その後、この摩擦摺動面に相当する面を、
3μm大のダイヤ砥粒を供給した銅製のラップ盤により
平滑化加工を施した。次に、1μm大のダイヤ砥粒を付
与した布製のバフを用いて、表面に存在する微小な鋭利
部を丸みを帯びたなめらかな形状にした。
【0022】この処理により、本実施の形態で用いた各
種摩擦材料の中心線表面粗さ(Ra)はすべて0.25
μm以下になっていた。試料19の反応焼結法により作
られた炭化けい素の場合は、硬質なSiCの部分が0.
2μm程度Si部より突出していた。但し、鋭利な所は
なく、図3(b)に示すようになめらかな形状を呈して
いた。
【0023】ここで、本実施の形態でいう凸部の割合に
ついて以下に示す。通常、材料の表面粗さの状態を分析
すると、最も凸部になった所から最も凹んだ所まで、そ
れらの占める面積がいろいろな割合で分布している。例
えば、砥石や遊離砥粒を使用して仕上げられた面は、最
も高い所の近傍と最も低い所の近傍の占める面積は比較
的小さくなっていて、図3(a)の様にベアリングレシ
オと称するグラフで表わせば、縦軸に凹凸の高さ、横軸
にそれの面積の累積値をとった時S字形状になる。
【0024】さて、本明細書中で定義する凸部の割合で
あるが、これは表面形状で最も高い所(H)から0.0
5μm低い所までの占める面積の割合とした。0.05
μmという値は前述の水分の凝縮を生じる可能性がある
距離である。つまりこの割合が大きい程水分が凝縮する
面積が増加し、前記した移動体と振動体の固着力も増加
する傾向があると考えられたから定義した。
【0025】なお、図2は移動体側に設けた摩擦材料の
一覧であるが、逆に移動体側にフッ素樹脂を基材にした
ものを接着し、反対にセラミック等を振動体側の摩擦面
に配置しても良い。
【0026】図2に示す各種の試料において、まず試料
1のステンレス鋼であるが、これは高炭素13Cr系の
ステンレス鋼であり、焼入焼戻しによりビッカース硬さ
で700に調質した。表面粗さは最大粗さで0.05μ
mだったので、前述した定義より凸部の割合は100%
になる。当材料、すなわちステンレス鋼側の摩耗量は、
図1の振動波モータにおいて100時間駆動した結果
1.6μmであった。なお、図2における結果はすべて
100時間駆動した後の摩耗量である。
【0027】摩耗粉は赤さび状で、走査型電子顕微鏡で
観察したところ薄片状であり、鉄鋼材料で生じる典型的
なフレッチング摩耗に似ていた。また、相手材すなわち
フッ素樹脂側の摩耗量は15μmであった。なお、他の
材料の時も同じ傾向にあるが、一般に当材料の摩耗量が
多くなる程、樹脂側の摩耗量も多くなった。
【0028】次に移動体と振動体の固着の程度である
が、この試験は振動波モータを100時間駆動させて、
摩擦摺動面同士をなじませた後、相対湿度95%の環境
下で4時間放置し、次に湿度を50%に低下させて1日
放置したモータが一定の電圧で起動するかどうかで判断
した。固着の強いものは起動性不良と言うことになる。
当材料の摩擦表面の中心線平均粗さが0.01μm以下
のものはすべて起動不良だった。起動性については当材
料の材質によるものではなく、摩擦面の表面粗さに依存
しているようである。
【0029】試料2〜試料4の3種の無電解ニッケルメ
ッキについては、すべて薄い移着膜が形成されたが、ボ
ロンを含むものはその移着膜の密着力が弱く、100時
間駆動した後にメッキ表面に付着した移着膜を布でこす
ると比較的簡単にふき取れた。
【0030】一方、試料5の電解クロムメッキしたもの
には強固な移着膜が形成され、しかも2μm程度の厚さ
でまだら状であった。試料7のアルマイトの様に硬さが
比較的小さいものはそれ自身の摩耗が大きかった。これ
は相手材の炭素繊維が摩耗を促進させたのかもしれな
い。
【0031】逆に、試料11〜試料25のセラミック系
は、それ自身の摩耗量は皆無に等しかった。但し、相手
材料の摩耗量に大きな差異が認められた。
【0032】試料14と試料16の移着膜が形成されや
すいもの程相手材料の摩耗量が多かった。SiC等硬質
炭化物系のものは移着膜も認められず、しかも相手材の
摩耗量も1μm以下(測定誤差の範囲)であった。中で
も試料19の反応焼結法で作られた炭化けい素セラミッ
クは平滑化処理をしたものの、表面粗さは中心線平均粗
さで0.05μmとなっており、比較的凹凸がある。こ
れはこのセラミックに元々気孔などが存在していたから
ではなく、前述した様に硬さの異なる二相組織だからで
ある。
【0033】試料1〜試料25の総合評価は以下の通り
である。なお、総合評価の判定は良:「○」、可:
「△」、不可:「×」の3段階で表示した。
【0034】試料1〜試料10、試料14、試料16に
ついては総合評価は「×」、試料11〜試料13、試料
17、試料20〜試料22については総合評価は
「△」、試料15、試料18、試料19、試料23〜試
料25については総合評価は「○」であった。
【0035】(第2の実施例)図4は本発明の第2の実
施の形態を示す。
【0036】本実施の形態は、振動波駆動装置として棒
状振動波モータを例にしたもので、図4(a)はモータ
全体の縦断面図を示す。
【0037】本実施の形態における振動体としての振動
子は、振動用及びセンサー用圧電素子(電気−機械また
は機械−電気エネルギー変換素子)13と電極板14を
挟持用の上部振動子構成体11と下部振動子構成体15
の間にはさんだ上、ボルト16により締結した構成をし
ている。また、上部振動子構成体11とボルト16を電
気的に絶縁するために、絶縁シート17が介装されてい
る。振動子の摺動面11bに生じる振動変位の大きさは
くびれ部11dの太さにより調整される。この摺動面1
1bには接触体としての移動体12の摺動面12bがコ
イルバネ18の伸びようとする力で圧接されている。振
動子の摺動面11bに生じた変位は、摩擦により移動体
12に伝えられ、ギヤ19を介して外部に出力される。
例えばギヤ19にギア変速装置の入力ギア20を噛合さ
せ、このギア変速装置の不図示の出力ギアを被駆動体
(不図示)に設けたギアに噛合させて該被駆動体を駆動
させることができる。前記被駆動体としてはレンズ鏡筒
内に設けられたレンズとすることができ、例えばオート
フォーカスのために該レンズを駆動する。
【0038】図4(b)は図4(a)の摩擦摺動部の拡
大図であり、本実施の形態の摩擦材料を組み込んだ状態
を示す。
【0039】上部振動子構成体11に別部材であるリン
グ形状の各種摩擦材料11aを接着結合した例である。
従来の上部振動子構成体は快削黄銅を切削加工した上、
全面に厚さ30μm程度のNi−P−SiCメッキを施
して、そのメッキそのものを摩擦材としていたが、本実
施の形態において上部振動子構成体11は粉末焼結によ
り作製した。
【0040】この粉末焼結はメタルインジェクション法
と呼ばれているもので、樹脂と鉄−クロム粉末を混合し
たものを射出成形で作り、脱バインダー、焼結工程を通
して製品となる。
【0041】また、リング状摩擦部材はステンレスや工
具鋼の場合はプレス打抜きであるが、アルミナ等のセラ
ミックは管状の焼成体を製作した後、ダイヤモンド砥粒
を含有した切断用砥石で輪切りにして、前記上部構成体
にエポキシ樹脂により接着した後、その摩擦摺動面に第
1の実施の形態におけるものと同様な平滑化加工を施し
た。本実施の形態において、セラミックの加工法は無孔
性アルミナを除いて上述の手順を採用したが、無孔性ア
ルミナについてはシート成形法により直接リング状部材
を打抜いた後、焼結して作った。
【0042】一方、移動体側の摩擦部材については図4
(b)に図示のように、移動体2の摩擦摺動面に樹脂製
の材料2aをスプレーによりコーティングしている。
【0043】この樹脂はPEEK(ポリエーテルエーテ
ルケトン)で、本実施の形態で用いた振動波モータは直
径が10mmで、第1の実施の形態で用いた振動波モー
タに比べて小径なので、振動体の摩擦摺動部で発生させ
る変位を小さくする様に設計することが普通である。
【0044】また、摩擦面の巾も外径に応じて小さくし
ており、それは、振動体の歪(無次元)を大きくすると
振動子の内部損失も大きくなる傾向があり、また摩擦接
触面の面圧を均一に保つためである。
【0045】第1の実施の形態で用いた樹脂製の摩擦材
には強化材として直径10μm、長さ0.1mm程度の
太くて長い炭素繊維が使えるが、それは振動子の振巾も
大きく、摩擦摺動面の巾も広く、その面内で炭素繊維を
均一に分散させることが可能だからである。しかし本実
施の形態については摺動面が狭いため、前述した点を考
慮してPEEKには強化材は添加していない。
【0046】図5は本第2の実施の形態における振動波
モータを100時間駆動した時の試料31〜46の摩擦
材料の結果である。
【0047】図5において、試料31〜46のすべての
材料については摩耗は認められなかったが、相手材とし
てのPEEK材は当材料の表面粗さが大きいと摩耗する
傾向にあった。但し、試料43のSiC(反応焼結法)
についてはRaで0.05μmと若干粗いものの、PE
EKの摩耗は認められなかった。さらにモータの起動性
も良好であった。
【0048】なお、各試料の摩耗量と起動性について
は、第1の実施の形態の場合と同等であった。すなわ
ち、試料42〜46(第1の実施の形態の試料18、1
9、23、24、25に相当)の炭化物系セラミック及
びその相手材はすべて殆ど摩耗していなかった。また、
起動性については、材質の差ではなく、表面形状に依存
していたことも第1の実施の形態と同じであった。
【0049】試料31〜試料46において、起動性が良
好なのは試料38と試料43で、残りの試料は起動性が
不良であった。
【0050】総合評価において、試料31、33、試料
35〜41が「×」、試料32、試料34、試料42、
試料44〜試料46が「○」、試料43が「◎」で優秀
なものであった。
【0051】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に係る発明によれ
ば、摩擦材料の耐摩耗性がセラミックを使用することで
向上したので、耐久性の高い振動波駆動装置を提供する
ことができる。
【0052】そして、特にSiCを主成分とするセラミ
ックにおいてその効果が大きいため、振動波駆動装置を
長時間使用しても、その摩擦材料にSiCを主成分とす
るものを使用すれば、相手材料が樹脂を主成分とするも
のであるなら、SiCの表面粗さすらほとんど変化しな
い。この事は表面粗さ及びその形状を最初に形成してお
けば、それらが長期にわたり保持されるので、移動体と
振動体の固着現象も緩和され、信頼性が高く性能が安定
した振動波駆動装置を提供することが可能になった。そ
して、安定にしかも高精度に被駆動体を駆動することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動波駆動装置の第1の実施の形
態としての振動波モータを示し、(a)は斜視図、
(b)は振動子の一部側面図、(c)は駆動状態を示す
模式図。
【図2】第1の実施の形態で使用した各種摩擦材料とそ
の評価を示す図表。
【図3】表面粗さ形状とベアリングレシオと関係を示す
図。
【図4】本発明による振動波駆動装置の第2の実施の形
態としての振動波モータを示す断面図。
【図5】図4の振動波モータの要部断面図。
【図6】第2の実施の形態で使用した各種摩擦材料とそ
の評価を示す図表。
【符号の説明】
1…振動体 1a…振動体側の摩擦材 2…移動体 2a…移動体側の摩擦材 3…機械−電気エネルギー変換素子 4…電極極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を発生する振動体と、前記振動体と
    接触し、前記振動によって該振動体と相対移動する接触
    体とを有する振動波駆動装置において、前記振動体の少
    なくとも前記接触体と接触する第1の部分又は前記接触
    体の少なくとも前記振動体と接触する第2の部分のいず
    れか一方が樹脂を主成分とした材料から成り、他方が炭
    化けい素又は炭化チタン又は炭化タングステンを主成分
    とするセラミックであることを特徴とする振動波駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 上記炭化けい素セラミックは反応焼結法
    で作製されたことを特徴とする請求項1に記載の振動波
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の振動波駆動装
    置を駆動源として被駆動体を駆動することを特徴とする
    振動波駆動装置を有する機器。
JP8237852A 1996-09-09 1996-09-09 振動波駆動装置および振動波駆動装置を有する機器 Pending JPH1084682A (ja)

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