JPH1085071A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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Publication number
JPH1085071A
JPH1085071A JP8266792A JP26679296A JPH1085071A JP H1085071 A JPH1085071 A JP H1085071A JP 8266792 A JP8266792 A JP 8266792A JP 26679296 A JP26679296 A JP 26679296A JP H1085071 A JPH1085071 A JP H1085071A
Authority
JP
Japan
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seismic isolation
support tray
isolation device
caster
curved surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8266792A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Arima
文昭 有馬
Toru Suzuki
亨 鈴木
Hiroyuki Harada
浩之 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家具等の備品が地震動によって転倒及び移
動するのを防止する。 【解決手段】 上面に凹状の球曲面を有する支持受皿
1を床上に載置する。一方、ピアノ等の家具の脚13又
は底部に、全方向に転動可能な球体8を有するキャスタ
ー2を取り付け、上記支持受皿1上に支持する。これに
より地震時にキャスター2が支持受皿1上を移動し、家
具に伝達される水平力が低減されて転倒及び移動が防止
される。また、支持受皿の上面が凹状となっていること
により、復元力が付与される。上記支持受皿上面の曲面
はRの異なる複数の球曲面を組み合わせたものとするの
が望ましい。また、支持受皿とキャスターとの間に弾性
部材・減衰装置を取り付け、復元力や減衰力を付加する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅に置かれる家
具や事業所における書棚・薬品棚・資材棚・展示棚等の
備品、特に重量が大きい備品が地震時に転倒又は移動す
るのを防止する免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地震時にタンスや本棚等の家具や事業所
における棚等が転倒すると、付近にいる者にとって極め
て危険であるため、従来よりいくつかの転倒防止手段が
提案されている。これらの転倒防止手段には、例えば、 ビス又はボルトとベルトとによって家具等の頂部と
壁又は柱等とを連結して転倒を防止するもの、 ビス又はボルトと金具とによって家具等を壁又は柱
等に固定するもの、 家具等の上面と天井面との間に支柱を介挿し、後部
の浮き上がりを抑えて転倒を防止するもの、 家具等の形状に工夫を施し、転倒を防止するもの、 等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の転倒防止手段には次のような問題点があ
る。又はに記載した装置ではビス又はボルト等を用
いるために、家具等の備品及び壁や柱に傷をつけること
になる。特に本棚・ピアノ等の重量が大きい家具では地
震時に作用する水平力が大きくなるため、多くのビス又
は太径のビスやボルトを用いなければならず、住宅等に
おいては家具や壁・柱に穴をあけることに対する抵抗感
も大きい。また、壁等が石膏ボード、薄い合板、けい酸
カルシウム板等で形成されている場合には充分な強度が
なく、家具等を連結しても転倒を防止できない場合もあ
る。
【0004】また、に記載の手段では、ピアノのよう
に高さの小さい家具では天井まで長い支柱が必要となり
信頼性は乏しくなり、体裁も良くない。また、家具等の
転倒を防止する効果は有するものの、地震時の水平力で
家具等が移動するのを防止する効果は期待できない。例
えばピアノのような重量が大きく高さの小さい家具は転
倒せずに、室内を移動することがあり、転倒する場合と
同様に危険が生じる。一方、に記載の手段では、想定
される地震力に対する安全性に信頼性が乏しく、また家
具として合理的な用途を失う。
【0005】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、室内に置かれる
家具等の備品の転倒及び移動を防止する免震装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、 床上に載置される支持
受皿と、 室内に置かれる備品の脚又は底部に取り付け
られ、前記支持受皿上で全方向に転動可能な球体を有す
るキャスターとを備え、 前記支持受皿の上面が凹状の
曲面となっている免震装置を提供する。
【0007】請求項2に記載の発明は、 請求項1に記
載の免震装置において、 前記支持受皿の下面に、床面
上を滑動するのを防止する滑動防止手段を備えるものと
する。
【0008】請求項3に記載の発明は、 請求項1又は
請求項2に記載の免震装置において、 前記支持受皿の
上面が、中央部に形成された第1の凹状球曲面と、その
周囲に形成され前記第1の凹状球曲面より曲率半径が大
きい第2の凹状球曲面とを含むものとする。
【0009】請求項4に記載の発明は、 請求項1、請
求項2又は請求項3に記載の免震装置において、 前記
支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように立設
された周壁と、 該周壁の内側に配置された緩衝部材と
を有するものとする。
【0010】請求項5に記載の発明は、 請求項1、請
求項2、請求項3又は請求項4に記載の免震装置におい
て、 前記支持受皿と前記キャスターとの間に、該キャ
スターが該支持受皿の中心より変位したときに復元力を
付与するバネ部材が取り付けられているものとする。
【0011】請求項6に記載の発明は、 請求項1、請
求項2又は請求項3に記載の免震装置において、 前記
支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように立設
された周壁を備え、この周壁と前記キャスターとの間
に、弾性材料からなる環状のチューブが配設され、この
チューブ内に粘性流体が充填されているものとする。
【0012】請求項7に記載の発明は、 請求項1、請
求項2又は請求項3に記載の免震装置において、 前記
支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように立設
された周壁を備え、この周壁と前記キャスターとの間
に、弾塑性材料からなる環状の減衰力付与部材が配設さ
れているものとする。
【0013】請求項8に記載の発明は、 請求項1、請
求項2又は請求項3に記載の免震装置において、 前記
支持受皿と前記キャスターとの間に、双方の相対運動に
抵抗力を付与する減衰装置が介挿されているものとす
る。
【0014】請求項9に記載の発明は、 請求項1から
請求項8までに記載の免震装置において、 前記キャス
ターと前記備品の脚又は底部との間に介挿され、該備品
の重量を支持するとともに、鉛直方向の震動が伝達され
るのを低減する鉛直方向バネを有するものとする。
【0015】上記備品は、タンス・本棚・机・ロッカー
等の他、ピアノ・エレクトーン・金庫・冷蔵庫・空調機
・薬品棚・資材棚・展示棚等、室内に置かれる様々なも
のを含む。また、上記床は畳等が敷設されている場合も
含む。上記請求項4に記載の発明において用いられる緩
衝部材は、ゴム等のように柔軟に変形する弾性材料で形
成されるものであってもよいし、粘性と弾性とを併せ持
った、いわゆる粘弾性材料や弾塑性材料等を用いてもよ
い。上記請求項7に記載の発明において用いられる減衰
装置は、流体の動圧抵抗を用いるもの、流体の粘性抵抗
を用いるもの、固体摩擦を利用するもの、電磁力を利用
するもの等が考えられ、いずれも適用することが可能で
ある。
【0016】[作用]本願に係る発明は上記のような構
成を有しているので次のように作用する。請求項1に記
載の発明に係る免震装置では、床上に載置された支持受
皿上でキャスターが全方向に転動が可能となっているの
で、地震時に床が水平方向に振動しても、水平力はキャ
スターを介して支持された備品にほとんど伝達されな
い。このため、振動による床の変位にしたがって床面と
備品とは相対変位を生じるが備品を転倒させたり、移動
させるような大きな水平力は作用せず、備品の転倒・移
動が防止される。また、支持受皿の上面は凹状の曲面と
なっているので、支持受皿上でキャスターが転動し、相
対変位が生じたときに重力が復元力として作用する。こ
のため地震時に床と備品との相対変位が拡大するのを防
止することができる。さらに地震動等が生じていない通
常時に水平力が作用しても簡単に移動するのが防止され
るとともに、移動が生じても元の位置に復起する。
【0017】請求項2に記載の免震装置では、支持受皿
の底面に、床面上を滑動するのを防止する滑動防止手段
を備えているので、支持受皿と床との間に相対変位が生
じるのを防止することができる。したがって地震動が生
じたときには家具等の備品に取り付けられたキャスター
と支持受皿との間でのみ相対変位が生じ、備品に復元力
を付与するとともに、大きな移動を防止することができ
る。
【0018】請求項3に記載の免震装置では、支持受皿
の上面が、中央部に曲率半径の小さい凹状の球曲面を有
し、その周囲に曲率半径の大きい凹状の球曲面を有して
いるので、震度が小さく、家具等の備品が転倒・移動す
る恐れがない程度の地震時には支持受皿とキャスターと
の間で相対変位はほとんど生じない。一方、大きな震度
の地震時には支持受皿とキャスターとの間の相対変位を
許容して、備品に大きな水平力が伝達されるのを防止す
る。これにより、備品の転倒又は移動が有効に防止され
る。
【0019】請求項4に記載の免震装置では、支持受皿
上の凹状の球曲面を囲むように立設された周壁を有して
いるので、地震時における床の変位が大きい場合にもキ
ャスターが支持受皿外へ逸脱するのが防止される。ま
た、この周壁の内側に緩衝材が設けられているので、キ
ャスターが周壁に衝突して周壁を破壊するのが防止され
る。さらにこの緩衝材として粘性を有する材料を用いる
ことによって振動のエネルギーを吸収することもでき
る。
【0020】請求項5に記載の免震装置では、キャスタ
ーが支持受皿の中心より変位したときに、復元力を付与
するバネ部材が設けられているので、支持受皿上面の凹
状球曲面だけでは充分な復元力が得られない場合にも、
充分な復元力を有する装置とすることができる。
【0021】請求項6に記載の免震装置では、支持受皿
の周壁とキャスターとの間に、弾性材料からなる環状の
チューブが配置され、このチューブ内に粘性流体が充填
されているので、地震動によって支持受皿とキャスター
との間に相対変位が生じたときに、チューブが変形し、
周壁に対する緩衝材として作用するとともに、その反発
力によってキャスターに復元力が作用する。また、チュ
ーブが変形したときに粘性流体が流動し、その粘性抵抗
によってキャスターに減衰力が付与される。したがっ
て、備品の振動が抑制され、転倒や移動を防止する効果
が大きくなる。
【0022】請求項7に記載の免震装置では、支持受皿
の周壁とキャスターとの間に、弾塑性材料からなる減衰
力付与部材が配置されているので、地震動によって支持
受皿とキャスターとの間に相対変位が生じたときに、減
衰力付与部材に塑性変形が生じ、これによって運動エネ
ルギーが吸収されて、キャスターが支持する備品の振動
に減衰力が付与される。したがって、備品の振動が抑制
され、転倒や移動が防止される。また、上記減衰力付与
部材は、周壁に対する緩衝材として作用するとともに、
弾性的な復元力を有するので、キャスターを元の位置に
戻そうとする力が作用する。
【0023】請求項8に記載の免震装置では、支持受皿
とキャスターとの間に減衰装置が介挿されているので、
地震時に支持受皿とキャスターとの間に相対運動が生じ
ると、減衰装置によって抵抗力が作用し、家具等の備品
の振動が減衰される。これにより、振動の早期減衰、共
振の防止が図られ、備品の転倒や移動を防止する効果が
大きくなる。
【0024】請求項9に記載の免震装置では、キャスタ
ーと備品との間に鉛直方向のバネが介挿され、このバネ
を介して備品を支持するようになっているので、家具等
の備品に伝達される鉛直方向の地震動をも低減すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項
2、請求項3又は請求項4に記載の発明の一実施形態で
ある免震装置を示す概略断面図および平面図である。こ
の免震装置は、床面上に載置され、上面に凹状の曲面を
有する支持受皿1と、ピアノの脚13に取り付けられ、
上記支持受皿1上で転動するキャスター2とで主要部が
構成されている。
【0026】上記支持受皿1は、金属又は合成樹脂等の
加工が容易で十分な強度と剛性を有する材料で形成され
るものである。この支持受皿1の底面には、ゴム板3が
貼着されており、その下面には多数の凹凸が設けられて
いる。このゴム板3は、鉛直方向の地震動を吸収すると
ともに、床面4との摩擦を大きくするものであり、支持
受皿1が床面4上を滑動するのを防止する効果を備えて
いる。また、支持受皿1の上面には縁に沿って周壁5が
立ち上げられており、その内側には弾性材料からなる環
状のチューブ6が配設されている。このチューブ6内に
は粘性流体7が充填されている。上記環状のチューブ6
には天然ゴムやシリコンゴム等の合成ゴムを用いること
ができる。又、粘性流体としては高粘性のシリコンオイ
ルやブタジエン等の高粘性を示す樹脂を用いることがで
きる。
【0027】上記支持受皿1の上面は、図2に示すよう
に、中心部に半径が22mmの球曲面1a(第1の球曲
面)によって凹部が形成されている。その外側には環状
のすり付け曲面1cが形成され、さらにその外側には半
径が993mmの凹状の球曲面1b(第2の球曲面)が
形成されている。上記すり付け曲面1cは中心部の第1
の球曲面1a(R=22mm)と外側の第2の球曲面1
b(R=993mm)とをなめらかにすり付けるもので
あり、半径が16mmの凸状の環状曲面である。
【0028】一方、上記キャスター2は、上記支持受皿
1上で転がる球体8と、この球体に多数の小球9を介し
てピアノの重量を伝達する球座部10と、ピアノの脚1
3に設けられた取り付け穴に嵌め込まれる突起12を備
えた取り付け部11とを有している。上記球体8は、第
1の球曲面1aより曲率が小さいものが用いられ、上記
支持受皿1の第1の球曲面1a上では、中心から偏心す
ると中心に向かって転がる力が強く作用するようになっ
ており、支持受皿1のほぼ中心で静止する。また、上記
小球9は球座部10と球体8との間で全方向に回転可能
に保持されており、ピアノの荷重を球座部10から球体
8に伝達するとともに球体8が転がるときの摩擦を低減
するために用いられている。
【0029】このような家具用免震装置によって、ピア
ノのように重量の大きい家具が支持されていると、地震
時に次のように動作する。地震動が床に伝達されると、
支持受皿1はゴム板3を介して支持されているので滑動
することなく、床とともに振動する。そして、震度の小
さい場合には、キャスター2の球体8が半径の小さい第
1の球曲面上にある凹部から転がり出ることがなく、キ
ャスター2に支持されたピアノは床面4とほぼ同じ動き
で振動する。しかし、震度の大きい地震動(振動加速度
が大きい地震動)が床に伝達されると、球体8は支持受
皿1上での第1の球曲面1a及び第2の球曲面1bの範
囲に及んで転がり、キャスター2上に支持されたピアノ
へ伝達される水平力が低減される。このときの、キャス
ター2と支持受皿1との間の相対変位と、両者の間に作
用する地震抵抗力との関係を図示すると、図3に示すよ
うになり、所定の値以上の力が作用したとき、すなわち
第1の球曲面上から第2の球曲面上にキャスターが転が
り出たときに大きな相対変位を許容する。これにより、
ピアノの転倒が防止されるとともに、ピアノが大きく移
動するのが防止される。また、第2の球曲面1b上でも
重力によって復元力が作用し、キャスター2の球体8を
支持受皿1の中心へ戻そうとする力が働く。このような
変位と地震抵抗力との関係を、免震装置を用いない場合
(図3中に破線で示す)と比較すると、上記免震装置を
使用することによって、大きな変位が生じても大きな地
震抵抗力は作用せず、ピアノ等の備品に伝達される地震
力が大幅に低減されることが分かる。
【0030】一方、支持受皿1とキャスター2との相対
変位が大きくなったときにはキャスター2がチューブ6
を介して周壁5に衝突し、キャスター2が支持受皿1外
に逸脱するのが防止される。また、チューブ6によって
周壁5に作用する衝撃力が緩和され、周壁5又はキャス
ター2の破損が防止される。さらに、周壁5とキャスタ
ー2との間でチューブ6が圧迫されることにより、内蔵
する粘性流体7が流動し、この粘性抵抗によって振動エ
ネルギーが吸収されて減衰効果が得られる。
【0031】図4は、請求項5に記載の発明の一実施形
態である免震装置を示す概略断面図及び平面図である。
この免震装置は、図1に示す装置の構成に加え、支持受
皿21から立ち上げられた周壁25の頂部とキャスター
22の取り付け部31とをコイルバネ34で連結したも
のである。これにより、キャスター22が支持受皿21
上で転動して相対変位が生じたときに、コイルバネ34
の反発力で復元力を付与する。このコイルバネ34はキ
ャスター22の周囲の120°毎に3ケ所で取り付けら
れており、キャスター22の変位がどの方向に生じても
ほぼ均等な復元力が作用するようになっている。
【0032】この免震装置では、支持受皿21とキャス
ター22との間に相対変位が生じたときに、球体28が
凹状の球曲面を転がることによる復元力に加えて、上記
コイルバネ34によって復元力を付与することができ
る。したがって支持受皿21とキャスター22との間の
相対変位が過大となるのを防止することができる。
【0033】図5は、請求項6に記載の発明の一実施形
態である免震装置を示す概略断面図及び平面図である。
この免震装置では、図1に示す装置に比べて周壁45の
高さが大きくなっており、この周壁45とキャスター4
2の側面との間には、図1に示すチューブに代えて、上
記間隙のほぼ全域を占める太い環状のチューブ46が配
設されている。このチューブ46は弾性材料で形成され
ており、内部には粘性流体47が充填されている。この
免震装置の他の構成は図1に示す装置と同じである。
【0034】このような免震装置では、地震動により支
持受皿41上でキャスター42が転動するとチューブ4
6を圧迫し変形が生じる。これによりチューブ46の弾
性反発力が作用し、キャスター42に復元力が付与され
る。また、チューブ46の変形によって内蔵された粘性
流体47が流動し、その粘性抵抗によって振動エネルギ
ーが吸収されて振動が減衰する。
【0035】図6は、請求項7に記載の発明の一実施形
態である免震装置を示す概略断面図及び平面図である。
この免震装置は、図5に示す免震装置のチューブ46に
換えて、高減衰ゴムからなる環状の減衰力付与部材56
を用いたものである。この減衰力付与部材56は、円形
断面を有するリングであるが中空断面のリングであって
もよい。この免震装置の他の構成は図5に示す装置と同
じである。このような免震装置では、地震動にょり支持
受皿51とキャスター52との間に相対変位が生じたと
きに、上記減衰力付与部材56が変形する。減衰力付与
部材は粘弾性挙動を示す高減衰ゴムでできているので、
この変形によって振動のエネルギーが吸収され、図5に
示す免震装置と同様に、キャスター52で支持されるピ
アノ等の振動を減衰させることができる。
【0036】図7は、請求項8に記載の発明の一実施形
態である免震装置の概略断面図及び平面図である。この
免震装置では、支持受皿61とキャスター62との間の
相対運動に抵抗力を付与する減衰装置70が用いられて
いる。この減衰装置70は図8(a)に示すように流体
が充填された円筒状のシリンダ71と、このシリンダ7
1内で往復動するピストン72と、このピストンにキャ
スター62の動きを伝達するシリンダロッド73とを備
えるものであり、ピストン72にはシリンダ71の軸線
方向に貫通する小孔72aが設けられている。
【0037】この減衰装置70のシリンダ71は支持受
皿61から立ち上げられた周壁65の頂部に取り付けら
れ、水平方向への旋回と、仰角を変える回動とが可能に
なっている。また、シリンダロッド73の先端がキャス
ター62の側面と連結され、キャスター62が支持受皿
61上で転動するとその運動がシリンダロッド73を介
してピストン72に伝達され、シリンダ71内で往復動
するようになっている。この免震装置の支持受皿61及
びキャスター62のその他の構成は図1に示す装置と同
じである。
【0038】このような免震装置では、キャスター62
が支持受皿61上で転動するのにしたがって減衰装置7
0のシリンダ71内でピストン72の往復運動が生じ
る。これにより、シリンダ71内に充填された流体は、
ピストン72によって仕切られた第1室74と第2室7
5との間を小孔72aを通って移動する。このとき、オ
リフィス効果によって動圧抵抗が作用する。したがっ
て、図1に示す装置の作用効果に加えて、支持受皿61
とキャスター62との相対運動に減衰力を付与すること
ができ、ピアノ等のキャスターによって支持される備品
の振動を抑制する効果が付与される。
【0039】なお、上記装置で用いられる減衰装置70
に代えて図8(b)に示すような減衰装置80を用いる
こともできる。この減衰装置80は、シリンダ81内に
粘性流体が充填されており、ピストン82で仕切られた
第1室84と第2室85とは、シリンダ81の内周面か
らシリンダ81の部材内に設けられた流体通路86によ
って連通されている。上記シリンダ81は、内管81a
と外管81bとが密接するように嵌め合わせて形成され
ており、上記流体通路86は、内管81aの少なくとも
2ケ所に貫通孔を設け、内管81aの外周面に沿ってこ
れらの貫通孔を結ぶ溝を切削しておくことによって形成
されてる。
【0040】このような減衰装置80では、キャスター
62の転動にともなってピストン82が動作すると、粘
性流体が流体通路86を通って第1室84と第2室85
との間で移動し、このときのオリフィス効果による動圧
抵抗と、加速されて流体通路86内を流れる流体の粘性
抵抗との双方によって運動のエネルギーが吸収され、大
きな減衰力を得ることができる。
【0041】図9は、請求項9に記載の発明の一実施形
態である免震装置を示す概略断面図である。この免震装
置では、キャスター92とこれによって支持されるピア
ノの脚95との間にコイルバネ94が介挿されており、
このコイルバネ94を介してピアノの重量が支持される
ようになっている。これ以外の構成は図1に示す装置と
同じである。
【0042】このような免震装置では、鉛直方向の地震
動が、支持受皿91の下面に貼着されたゴム板93に加
えて上記コイルバネ94によって吸収され、ピアノに伝
達される力を著しく低減することが可能となる。
【0043】図10は、請求項9に記載の発明の他の実
施形態である免震装置を示す概略断面図である。この免
震装置では、球座部104から上方に内筒105が突出
し、ピアノ等の脚部109に固定される取り付け金具1
06から突出した外筒107と嵌め合わされるようにな
っている。そして、上記内筒105の内側にコイルバネ
108が配設され、このコイルバネ108を介してピア
ノ等がキャスター102で支持される。このような免震
装置でも、図9に示す装置と同様に、ピアノ等に伝達さ
れる鉛直方向の振動を著しく低減することができる。
【0044】なお、図1から図10までに示す免震装置
はいずれも支持受皿の下面にゴム板を貼着したものであ
るが、畳等柔軟な床材上に載置される場合には、図11
に示すような支持受皿111を用いることができる。こ
の支持受皿は、滑動防止手段として、下方に向って突き
出した多数の針113を有する敷板112が下面に貼着
されたものであり、上記針112を畳等の床材に突き刺
すことによって支持受皿111の滑動が防止される。
【0045】また、上記の実施形態は、いずれもピアノ
の免震装置として記載しているが、本願発明に係る免震
装置は、ピアノに限定されるものではなく、住宅内に置
かれる様々な家具、冷蔵庫等の電機製品、事業所等に置
かれる書棚・資材棚・薬品棚・展示棚等に広く適用する
ことができるものである。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本願発明に係る免
震装置は、床面上に載置される支持受皿と、この支持受
皿上で全方向に転動可能なキャスターとを備えており、
このキャスターによって家具等の備品が支持されている
ので、地震時に床の水平動が生じても、備品に伝達され
る水平力は著しく低減され、転倒や移動が防止される。
また、支持受皿の上面は凹状の曲面となるように仕上げ
られているので、この上を転動するキャスターとの間に
相対変位が生じたときに、元の位置へ戻ろうとする復元
力が作用し、相対変位が過大となるのを防止することが
できる。さらに、支持受皿とキャスターとの間にバネや
弾性材料からなるチューブを介挿することにより、復元
力を調整することもできるし、弾塑性材料からなる減衰
力付与部材や減衰装置を用いたり、上記チューブ内に粘
性流体を充填することによって振動エネルギーを吸収し
家具等の備品の振動を減衰させることができる。したが
って、備品や建物の壁・柱等を傷つけることなく、地震
時における備品の転倒・移動を防止することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に
記載の発明の一実施形態である免震装置を示す概略断面
図および平面図である。
【図2】図1に示す免震装置で用いられる支持受皿の上
面の形状を示す概略図である。
【図3】図1の免震装置における、キャスターと支持受
皿との間の相対変位と、両者間に作用する地震抵抗力と
の関係を示す図である。
【図4】請求項5に記載の発明の一実施形態である免震
装置を示す概略断面図および平面図である。
【図5】請求項6に記載の発明の一実施形態である免震
装置を示す概略断面図および平面図である。
【図6】請求項7に記載の発明の一実施形態である免震
装置を示す概略断面図および平面図である。
【図7】請求項8に記載の発明の一実施形態である免震
装置を示す概略断面図および平面図である。
【図8】図7に示す免震装置で用いられる減衰装置の断
面図である。
【図9】請求項9に記載の発明の一実施形態である免震
装置を示す概略断面図である。
【図10】請求項9に記載の発明の他の実施形態である
免震装置を示す概略断面図である。
【図11】本願発明に係る免震装置で用いることができ
る滑動防止手段の他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,21,41,51,61 支持受皿 2,22,42,62,52 キャスター 3 ゴム板 4 床面 5,25,45,55,65 周壁 6,46,56 チューブ 7,47 粘性流体 8,28 球体 9 小球 10 球座部 11,31 取り付け部 12 突起 13 ピアノの脚 34 コイルバネ 70,80 減衰装置 71,81 シリンダ 72,82 ピストン 73,83 シリンダロッド 74,84 シリンダ内の第1室 75,85 シリンダ内の第2室 86 流体通路 91,101 支持受皿 92,102 キャスター 93 ゴム板 94 コイルバネ 95,109 ピアノの脚 104 球座部 105 内筒 106 取り付け金具 107 外筒 108 コイルバネ 111 支持受皿 112 敷板 113 針

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床上に載置される支持受皿と、 室内に置かれる備品の脚又は底部に取り付けられ、前記
    支持受皿上で全方向に転動可能な球体を有するキャスタ
    ーとを備え、 前記支持受皿の上面が凹状の曲面となっていることを特
    徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の免震装置において、 前記支持受皿の下面に、床面上を滑動するのを防止する
    滑動防止手段を有することを特徴とする免震装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の免震装
    置において、 前記支持受皿の上面は、中央部に形成された第1の凹状
    球曲面と、その周囲に形成され前記第1の凹状球曲面よ
    り曲率半径が大きい第2の凹状球曲面とを含むことを特
    徴とする免震装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載の免震装置において、 前記支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように
    立設された周壁と、 該周壁の内側に配置された緩衝部材とを有することを特
    徴とする免震装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3又は請
    求項4に記載の免震装置において、 前記支持受皿と前記キャスターとの間に、該キャスター
    が該支持受皿の中心より変位したときに復元力を付与す
    るバネ部材が取り付けられていることを特徴とする免震
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載の免震装置において、 前記支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように
    立設された周壁を備え、この周壁と前記キャスターとの
    間に、弾性材料からなる環状のチューブが配設され、こ
    のチューブ内に粘性流体が充填されていることを特徴と
    する免震装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載の免震装置において、 前記支持受皿の上面から、前記凹状球曲面を囲むように
    立設された周壁を備え、この周壁と前記キャスターとの
    間に、弾塑性材料からなる環状の減衰力付与部材が配設
    されていることを特徴とする免震装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2又は請求項3に記
    載の免震装置において、 前記支持受皿と前記キャスターとの間に、双方の相対運
    動に抵抗力を付与する減衰装置が介挿されていることを
    特徴とする免震装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8までに記載の免
    震装置において、 前記キャスターと前記備品の脚又は底部との間に介挿さ
    れ、該備品の重量を支持するとともに、鉛直方向の震動
    が伝達されるのを低減する鉛直方向バネを有することを
    特徴とする免震装置。
JP8266792A 1996-09-17 1996-09-17 免震装置 Withdrawn JPH1085071A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310386A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Kitagawa Iron Works Co Ltd 橋形クレーンの走行方向転換装置
WO1999065710A1 (fr) * 1998-06-17 1999-12-23 Yamakichi Co., Ltd. Chariot de menage
JP2014023892A (ja) * 2012-07-29 2014-02-06 Lintec 21:Kk 移動制限具
KR101841532B1 (ko) * 2017-11-15 2018-05-04 (주)대화 소방용 펌프장치

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