JPH1086024A - 工具取付装置 - Google Patents

工具取付装置

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JPH1086024A
JPH1086024A JP24177396A JP24177396A JPH1086024A JP H1086024 A JPH1086024 A JP H1086024A JP 24177396 A JP24177396 A JP 24177396A JP 24177396 A JP24177396 A JP 24177396A JP H1086024 A JPH1086024 A JP H1086024A
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JP
Japan
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cam
holder
tool
cam follower
main shaft
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Application number
JP24177396A
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Inventor
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Yoshiyuki Yanagihara
佳幸 柳原
Morihiro Niimi
盛弘 新実
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Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Bellows Co Ltd, Fuji Seiko Co Ltd filed Critical Fuji Bellows Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工具ホルダを二面拘束により主軸に取り付ける
工具取付装置の取付剛性を高める。 【解決手段】工作機械の主軸16のテーパ嵌合孔22と
工具ホルダ10の嵌合部24との嵌合、および、主軸1
6の先端面180と工具ホルダ10の端面178との当
接によって二面拘束を実現する。また、主軸16内のド
ローバーの引込力を、ホルダ本体28に保持させた係合
駒96と、ホルダ本体28に対して軸方向に相対移動可
能な可動部材140の傾斜カム面152と、主軸16の
傾斜カム面166とから成るカム装置により倍力し、端
面178と先端面180との当接力を大きくして取付剛
性を高める。主軸16にボルト160により固定される
ドライブキー20に傾斜カム面166を形成すれば、従
来のドライブキーをドライブキー20に変えるのみで、
従来の工作機械に本発明を適用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸に
回転切削工具を取り付けるための工具取付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような工具取付装置が、従来より知
られている。例えば、JIS B 6339に規定され
たシャンク(呼び番号BT40,BT50等)を有する
工具ホルダが、マシニングセンタやフライス盤等への回
転切削工具の取り付け用として広く用いられている。上
記規格に規定されたシャンクは、所謂7/24テーパの
テーパ部を備えており、このテーパ部と、工作機械の主
軸の受け面たる先端面に開口する中心孔のテーパ内面と
の当接によって、主軸内における回転切削工具の位置決
めがなされる。そのために、テーパ部の小径側に形成さ
れる係合部(多くの場合、プルスタッドが形成される)
と、主軸の中心孔の内部に設けられたドローバーとの係
合によって、工具ホルダが主軸内に引き込まれ、主軸の
中心孔の内面とテーパ部のテーパ面とが強固に当接させ
られる。
【0003】しかし、工作機械の切削速度は高速化され
てきており、それに伴って、回転切削工具にかかる切削
力も大きくなっている。切削力が大きい場合に、回転切
削工具のビビリにより加工精度を悪化させることが少な
い工具ホルダとして、実開昭61−141034号に記
載の工具ホルダが提案されている。この工具ホルダにお
いては、工具ホルダのテーパ部と主軸の中心孔とが当接
させられるのみならず、受け面たる主軸先端面と当接面
たる工具ホルダのフランジ部の端面とも当接させられ
る。このような工具ホルダの拘束を二面拘束と称する。
二面拘束が実現された工具ホルダにおいては、特に、主
軸先端面とフランジ部の端面とが当接させられるため
に、工作機械の主軸と回転切削工具との軸線方向の取付
位置精度および主軸による回転切削工具の保持剛性が高
められ、回転切削工具のビビリによる加工精度の悪化が
抑制される。
【0004】上記公報に記載の工具ホルダにおいては、
工具ホルダの嵌合部のテーパ面が、工具ホルダのホルダ
本体に対して軸線方向に相対移動可能なテーパスリーブ
により形成されている。テーパスリーブは、ホルダ本体
に形成された円筒状のストレート嵌合部と嵌合するスト
レート内周面を備えており、両者が嵌合した状態で、テ
ーパスリーブはホルダ本体に対して軸線方向に相対移動
可能である。また、ホルダ本体とテーパスリーブとの間
には、それらを互いに離間する向きに付勢するばね部材
が配設され、主軸の中心孔と工具ホルダの嵌合部との寸
法誤差が吸収されて、二面拘束が確実に実現されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の工具ホルダにおいては、二面拘束がなされた
状態において、主軸の中心孔とテーパスリーブとの軸方
向の当接力はばね部材の弾性力に等しい大きさとなり、
主軸の先端面とフランジ部の端面との当接力は、ドロー
バーの引込力からばね部材の弾性力を減じた大きさとな
る。いずれの当接力(軸方向)もドローバーの引込力よ
り小さいのであるが、特に、ビビリによる加工精度の悪
化を抑制するための主軸の先端面とフランジ部の端面と
の当接力が十分とは言い難い。
【0006】そこで、本願の請求項1に係る第1発明の
課題は、ホルダ本体の当接面の主軸の受け面への当接力
が大きい二面拘束を実現し得る工具取付装置を得ること
である。また、本願の請求項2に係る第2発明の課題
は、第1発明の工具取付装置の構成をできる限り単純に
することである。さらに、本願の請求項3に係る第3発
明の課題は、第1または第2発明の工具取付装置が従来
の工作機械に取り付けられる際に、確実に性能を発揮し
得る構成とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段,作用および発明の効果】
上記課題は、第1発明においては、回転切削工具を工作
機械の主軸に取り付ける工具取付装置が、主軸に対し
て固定的に設けられる第1カムと、主軸の受け面に当
接可能な当接面と、その当接面から突出して主軸の中心
孔に嵌合可能な嵌合部と、前記当接面に対して前記嵌合
部とは反対側に設けられた工具保持部とを備えたホルダ
本体と、そのホルダ本体の保持孔内に軸方向に移動可
能に保持され、ホルダ本体内に位置する部分に軸方向に
対して傾斜した傾斜カム面を有する第2カムを備え、ホ
ルダ本体から突出した後端部にドローバーとの係合部を
備えた可動部材と、ホルダ本体にそれぞれほぼ半径方
向に移動可能に保持されて第1カムおよび第2カムと係
合可能な第1カムフォロワおよび第2カムフォロワと、
第2カムフォロワの作動力を第1カムフォロワに伝達す
る作動力伝達手段とを備えたカムフォロワ装置とを含
み、かつ、第1,第2カムと第1,第2カムフォロワと
の形状および作動力伝達手段の構成が可動部材に加えら
れる軸方向の引込力を倍力しつつホルダ本体の当接面の
主軸の受け面への当接力に変換するものとされることに
より解決される。
【0008】このように構成された工具取付装置におい
ては、ホルダ本体,可動部材,カムフォロワ装置等によ
り構成される工具ホルダが工作機械の主軸に取り付けら
れる際、工作機械の主軸内に設けられたドローバーが可
動部材の係合部に係合し、主軸の中心孔の内部に引き込
む。その引込力は可動部材の第2カムから第2カムフォ
ロワに伝達され、第2カムフォロワの作動力は作動力伝
達手段によって第1カムフォロワに伝達される。この第
1カムフォロワが係合する第1カムは、主軸に固定的に
設けられるので、第1カムフォロワの作動力を受けても
主軸に対して相対移動しない。他方、可動部材,第1カ
ムフォロワ,第2カムおよび第2カムフォロワは、それ
ぞれ工具ホルダのホルダ本体と相対移動可能である。
【0009】上記第1カム,第2カム,第1カムフォロ
ワ,第2カムフォロワの形状および作動力伝達手段の構
成は、可動部材に加えられる軸方向の引込力を倍力しつ
つホルダ本体の当接面の主軸の受け面への当接力に変換
するものとされている。これらが、力の方向を変換する
方向変換装置と、力を倍力する倍力装置とを構成してい
るのであり、倍力装置が設けられていない場合には、前
述のように、ホルダ本体の当接面の主軸の受け面への当
接力がドローバーの引込力より小さくなるのであるが、
本工具取付装置においては引込力より大きな当接力が得
られ、工具ホルダの主軸への取付剛性、ひいては主軸に
よる回転切削工具の保持剛性が向上する。例えば、前記
公報に記載の工具ホルダにこのような倍力機構が設けら
れる場合は、倍力機構によって発生させられる当接力の
増加分が、ばね部材の弾性力よりも大きくなるようにさ
れれば、ホルダ本体の当接面の当接力がドローバーの引
込力よりも大きくなり、一層効果的な二面拘束を実現で
きるのである。なお、第1,第2カムおよび第1,第2
カムフォロワの、それらが互いに係合する部分の形状
は、例えば、傾斜平面,円筒面,球面等とすることがで
き、また、それらの形状の組み合わせも種々に変えるこ
とができる。
【0010】第2発明においては、第1発明に係る工具
取付装置の作動力伝達手段が第1カムフォロワと第2カ
ムフォロワとを一体的に結合する結合手段とされる。結
合手段は、別体として製造された2部材を結合する手段
であっても、1つの部材の異なる箇所にそれぞれ形成さ
れる第1,第2カムフォロワを一体につなぐ手段であっ
てもよい。
【0011】第3発明においては、第1発明または第2
発明に係る工具取付装置が、さらに、(1) 主軸に対して
固定的に設けられる第3カムと、(2) 可動部材に設けら
れた第4カムと、(3) ホルダ本体にそれぞれほぼ半径方
向に移動可能に保持されて第3カムおよび第4カムと係
合する第3カムフォロワおよび第4カムフォロワと、第
3カムフォロワの運動を第4カムフォロワに伝達する運
動伝達手段とを備えた、第1カムフォロワ装置としての
前記カムフォロワ装置とは別の第2カムフォロワ装置と
を含むものとされ、かつ、第3,第4カムと第3,第4
カムフォロワとの形状および運動伝達手段の構成がホル
ダ本体の主軸に向かう向きの移動を可動部材のホルダ本
体に対する主軸に向かう向きの相対移動に変換するもの
とされる。第3,第4カムおよび第3,第4カムフォロ
ワの形状や組み合わせも、前記第1,第2カムおよび第
1,第2カムフォロワと同様に種々に変更可能である。
【0012】上記のように構成された工具保持装置にお
いては、可動部材が主軸内のドローバーによって引き込
まれる前に予め主軸側に移動させられる。第2カムフォ
ロワ装置を構成する第3カムは主軸に固定的に設けられ
ており、ホルダ本体が主軸に取り付けられる際に、ホル
ダ本体にほぼ半径方向に移動可能に保持されている第3
カムフォロワと係合する。これにより第3カムフォロワ
が移動し、その運動が運動伝達手段によって第4カムフ
ォロワに伝達され、その第4カムフォロワと第4カムと
の係合により、可動部材が主軸に向かう向きに移動させ
られるのである。これは、ドローバーによる可動部材の
引込量ができる限り小さくて済むようにするために行わ
れることである。
【0013】一般に、ドローバーの引込量には制限があ
る。引込力がばね等の弾性部材の弾性力に基づいて発生
させられ、工具ホルダの着脱時に、ドローバーが油圧シ
リンダ等のアクチュエータにより弾性部材の弾性力に抗
して前進させられる形式のドローバー駆動装置において
は、特にそうである。この形式のドローバー駆動装置
は、切削加工中にアクチュエータが故障して作動力を発
生し得なくなっても、ドローバーの引込力が失われるこ
とがなく、安全であるため、広く採用されているが、ド
ローバーの引込みにつれて弾性部材の弾性力が小さくな
るため、ドローバーの引込量を大きくすると、最終的に
工具ホルダが主軸に取り付けられた状態での引込力が小
さくなってしまうからである。
【0014】一方、ドローバーの引込力を倍力して工具
ホルダの当接面の主軸への当接力とする場合には、ホル
ダ本体の主軸に対する相対移動量が小さくなることを避
け得ず、その傾向は倍力率を大きくするほど顕著にな
る。そして、ホルダ本体の相対移動量を小さくすること
にも限度があるため、倍力装置を備えた工具ホルダにお
いてはドローバーの所要引込量が大きくなり勝ちであ
る。しかし、可動部材をホルダ本体に対して移動させる
ために大きな力が必要となるのは、可動部材の移動行程
の最終段階においてであり、当初は小さな力で可動部材
を移動させることができる。そこで、本発明において
は、ホルダ本体が作業者の手や自動工具交換装置によっ
て主軸に挿入される運動を、第3カム,第4カム,第3
カムフォロワ,第4カムフォロワ,運動伝達手段等によ
って構成される運動変換装置により可動部材の主軸に向
かう向きの運動に変換し、可動部材を、ドローバーによ
って引き込まれる前に、予め主軸側に移動させておくこ
ととしたのである。これによって、ドローバーによる可
動部材の所要引込量を小さくすることができ、本発明に
係る工具取付装置を多くの工作機械に用いることが可能
となる。
【0015】
【発明の補足説明】本発明は上記請求項記載の態様の他
に以下の態様でも実施可能である。実施の態様は、便宜
上、請求項と同じ形式の実施態様項として記載する。 (1)さらに、前記ホルダ本体と前記可動部材との間に
配設されて可動部材をホルダ本体内部に向かって付勢す
る軸方向付勢手段と、その軸方向付勢手段の付勢力に基
づく可動部材の移動限度を規定するストッパとを含む請
求項1ないし3のいずれか1つに記載の工具取付装置。
本願の各発明に係る工具取付装置の工具ホルダを工作機
械の主軸に取り付ける際には、後に発明の実施の形態で
説明するように、工具ホルダが主軸から取り外された状
態では、可動部材がホルダ本体内部に向かって移動させ
られていることが望ましい。 (2)前記運動伝達手段が、前記第3カムフォロワと前
記第4カムフォロワとを一体的に結合する結合手段であ
る請求項3または実施態様項1に記載の工具取付装置。
運動伝達手段に関して、前記作動力伝達手段と同じこと
が言える。 (3)さらに、前記第1カムフォロワおよび前記第2カ
ムフォロワを前記工具本体の半径方向内向きに付勢する
半径方向付勢手段を含む請求項1ないし3,実施態様項
1,2のいずれか1つに記載の工具取付装置。 (4)前記一体的な第1カムフォロワおよび第2カムフ
ォロワが前記ホルダ本体の直径方向に隔たった位置に1
個ずつ設けられており、前記半径方向付勢手段が、前記
可動部材を直径方向に貫通して形成された貫通通路を通
って一体的な第1カムフォロワおよび前記第2カムフォ
ロワ同士を連結する引張コイルスプリングである実施態
様項3に記載の工具取付装置。 (5)前記貫通通路が、前記可動部材の先端から軸方向
に形成され、直径方向に貫通した貫通溝であり、その貫
通溝に両端部が前記ホルダ本体に保持された係合ピンが
係合させられることにより可動部材とホルダ本体との相
対回転が防止されている実施態様項4に記載の工具取付
装置。引張コイルスプリングの貫通を許容するための貫
通溝を、可動部材とホルダ本体との相対回転の防止に利
用することができ、構成の簡単化を図ることができる。
また、組立も容易になる。 (6)前記第1カムが、前記主軸に固定され、ホルダ本
体に形成された切欠に嵌入して主軸の回転トルクをホル
ダ本体に伝達するキー部材と一体に形成された請求項1
ないし3,実施態様項1ないし5のいずれか1つに記載
の工具取付装置。主軸の中には、別体のキー部材を備え
たものがあり、この形式の主軸においては、通常のキー
部材を、第1カムを備えたキー部材に置換すれば、本発
明に係る工具取付装置の工具ホルダを取り付けることが
可能となり、主軸自体を特殊なものに変える必要がな
い。 (7)前記第3カムと前記第1カムとが一体の円環状部
材の各一部により構成された請求項3,実施態様項1な
いし6のいずれか1つに記載の工具取付装置。円環状部
材に第1カムと第3カムとの取付部材を兼ねさせること
ができ、構成の単純化を図り得る。前記主軸の受け面に
当接可能な当接面と、その当接面から突出して前記主軸
の中心孔に嵌合可能な嵌合部と、前記当接面に対して前
記嵌合部とは反対側に設けられた工具保持部とを備えた
ホルダ本体と、 (8)前記ホルダ本体の嵌合部が、外周面が円筒面であ
るストレート嵌合部であり、そのストレート嵌合部の外
周面に、内周面が円筒面、外周面がテーパ面であるスリ
ーブが大径側を前記当接面側として軸方向に相対移動可
能に嵌合され、かつ、ばね部材により当接面から遠ざか
る向きに付勢されている請求項1ないし3,実施態様項
1ないし7のいずれか1つに記載の工具取付装置。 (9)前記スリーブが軸方向の成分を有する方向に延び
る少なくとも1本のすり割り溝を備えて、弾性変形によ
り縮径可能なコレットである実施態様項8に記載の工具
取付装置。ホルダ本体のストレート嵌合部とスリーブと
の嵌合クリアランスをコレットの縮径によって減少さ
せ、あるいは消滅させることができ、回転切削工具の取
付位置精度および保持剛性を高めることができる。 (10)前記スリーブと前記ホルダ本体の嵌合部との間
にネガティブクリアランスで転がり軸受が配設されてい
る実施態様項8に記載の工具取付装置。この転がり軸受
は、スリーブとホルダ本体との軸線方向の相対移動は許
容するが、軸線と交差する方向の相対移動(相対的な傾
きを含む)は阻止するものであり、回転切削工具の取付
位置精度および保持剛性を高めることができる。なお、
転がり軸受は、軸線回りの相対回転を許容するものであ
っても、許容しないものであってもよい。 (11)前記可動部材が、軸方向の両端部が大径部、中
央部が小径部である段付き軸状の部材であって、両大径
部において前記ホルダ本体に嵌合され、小径部の外周に
前記軸方向付勢手段としての圧縮ばねが嵌合され、その
圧縮ばねの一方の端は前記大径部の一方に、他方の端は
ホルダ本体の前記保持孔の内周面に固定的に設けられた
ばね受けにそれぞれ受けられている実施態様項1ないし
10のいずれか1つに記載の工具取付装置。 (12)前記2つの大径部の少なくとも一方が前記小径
部と分離可能に結合されており、前記ばね受けが、前記
小径部に軸方向に相対移動可能に嵌合され、前記ホルダ
本体の前記保持孔に嵌合されるとともに固定装置により
固定された円環状のばね受け部材である実施態様項11
に記載の工具取付装置。 (13)前記固定装置が、前記ホルダ本体の前記保持孔
の周壁を半径方向に貫通して形成された雌ねじ穴に螺合
され、先端部において前記ばね受け部材の外周面に当接
する止めねじを含む実施態様項12に記載の工具取付装
置。 (14)前記止めねじの前記ばね受け部材に当接する側
とは反対側の端部が、前記ホルダ本体の前記嵌合部の外
周面より外方へ突出しており、この突出部が前記スリー
ブの前記当接面からの離間限度を規定するストッパを構
成している実施態様項13に記載の工具取付装置。
【0016】
【発明の実施の形態】本願の第1および第2発明に共通
の一実施形態である工具取付装置を、図面に基づいて説
明する。図1に示す工具取付装置は、工具ホルダ10
と、工作機械の主軸16に固定的に設けられたキー部材
たるドライブキー20とを含んでいる。工具ホルダ10
は、主軸16の中心孔たるテーパ嵌合孔22に嵌合部2
4において嵌合され、主軸16に取り付けられる。図2
は工具取付装置の主要部を拡大して示す正面断面図であ
り、図3,図4および図5はそれぞれ、工具ホルダ10
の平面図,右側面図および左側面図であり、図6は図1
におけるZ−Z断面図である。
【0017】図1に示すように、工具ホルダ10は、ホ
ルダ本体28,ばね部材30,スリーブ32,プルスタ
ッド部材34等を備えている。ホルダ本体28は、フラ
ンジ部40と、そのフランジ部40の両端面から互いに
逆向きかつ同心に延び出た工具保持部42と円筒状のス
トレート嵌合部46とを備えている。フランジ部40の
外周面には断面形状が台形の環状溝52が形成されると
ともに、直径方向に隔たった2箇所に切欠54が形成さ
れている。工具保持部42には、回転切削工具の一例と
しての側フライス58を取り付けるための嵌合軸部たる
キー付きシャフト60が備えられており、側フライス5
8に形成されるキー付きボアと相対回転不能な状態で嵌
合される。キー付きシャフト60の先端には雄ねじ部6
2が設けられており、ワッシャ64とナット66とによ
り、側フライス58が離脱不能に取り付けられる。
【0018】図2に拡大して示すように、ストレート嵌
合部46の、フランジ部40との接続部分は段丘部67
とされており、ばね受けたる端面68が形成されてい
る。その端面68とスリーブ32との間に、少なくとも
1つ(図示の例では複数)の皿ばね72から成るばね部
材30が挟まれている。スリーブ32は、内周面が円筒
面74、外周面がテーパ面76である円錐台状の部材で
あり、大径側をフランジ部40側としてストレート嵌合
部46に嵌合されている。ストレート嵌合部46の直径
方向に隔たった2箇所に形成された雌ねじ穴に、係合突
起78を備えた雄ねじ部材80が螺合されており、この
係合突起78がスリーブ32に設けられた係合切欠82
と係合するようにされている。係合突起78が、ばね部
材30の弾性力によるスリーブ32の移動限度を規定す
るストッパを構成しているのである。なお、図1および
図2は、工具ホルダ10が主軸10に取り付けられた状
態を示しているため、係合突起78と係合切欠82とは
係合していない。また、スリーブ32のテーパ面76
は、呼び番号がBT40(JIS B 6339参照)
であるテーパシャンクのテーパ外周面と同じ形状,寸法
とされている。
【0019】ホルダ本体28には、円筒状のストレート
嵌合部46の先端部に開口する軸方向孔90と、それぞ
れ半径方向に延びて切欠54の底面92に開口する2つ
の長方形断面の半径方向孔94とが形成されている。各
半径方向孔94の内部には係合駒98が摺動可能に嵌合
されている。それらの係合駒98間には引張コイルスプ
リング100が張り渡されており、2つの係合駒98を
中心側へ付勢している。図6に示すように、各係合駒9
8の内端部の厚さ方向の中央部にはすり割り溝が形成さ
れるとともに、そのすり割り溝を貫通してピン101が
取付られており、引張コイルスプリング100の両端の
フック部がそれぞれすり割り溝内においてピン101に
掛けられている。各係合駒98の側面には半径方向孔9
4の長手方向に延びる溝102が形成されており、この
溝102にホルダ本体28に固定のピン104の先端部
が嵌入させられることにより、係合駒98の半径方向孔
94内における移動可能範囲が規定されている。
【0020】可動子108は、引張ボルト部材110と
係合させられた状態で、軸方向孔90に嵌合させられて
いる。引張ボルト部材110には、円盤型係合突起11
2が形成される一方、可動子108には図7ないし図9
に示す係合溝114が形成されており、これら円盤型係
合突起112と係合溝114との係合により可動子10
8と引張ボルト部材110とが連結された状態で軸方向
孔90に嵌合されているのである。可動子108の外周
面に設けられた円環状溝118には、液密を保つための
Oリング120が装着されている。可動子108の端面
122と、軸方向孔90の雌ねじ部124に螺合された
円環状のばね受け部材たるナット部材126の端面12
8との間には、圧縮ばね130が挟み込まれており、そ
の圧縮ばね130の弾性力によって可動子108がホル
ダ本体28の工具保持部42側に向かって付勢されてい
る。圧縮ばね130の弾性力は、ナット部材126の位
置の調節により調節可能であり、ナット部材126は、
前記雄ねじ部材80の、係合突起78側とは反対側の先
端部によって固定され、自由な回転を阻止されている。
【0021】引張ボルト部材110の、円盤型係合突起
112とは反対側の端部には、雄ねじ部134が形成さ
れており、プルスタッド部材34の係合部135とは反
対側に形成された雌ねじ穴136と螺合されるととも
に、それら雄ねじ部134とプルスタッド部材34とを
貫通するピン138により固定されている。すなわち、
プルスタッド部材34,引張ボルト部材110および可
動子108は、工具ホルダ10の軸線方向に一体的に作
動する可動部材140を構成しているのである。なお、
プルスタッド部材34の引張ボルト部材110側の端部
に形成された円筒部142が、軸方向孔90の開口部に
設けられた拡径部144と嵌合して、可動部材140の
移動を案内するようにされている。また、可動子108
に設けられた貫通溝148とホルダ本体28のフランジ
部40に取り付けられた係合ピン150との係合によっ
て、可動子108とホルダ本体28との相対回転が防止
されており、可動子108の直径方向に隔たった2箇所
に設けられた傾斜カム面152および凹部154が、可
動部材140の移動に伴って、係合駒98の内端に形成
された円筒面156に順次係合することが保証されてい
る。また、圧縮ばね130の弾性力による可動部材14
0の移動限度が、ストレート嵌合部46の後端面とプル
スタッド部材34の対応する肩面との当接により規定さ
れる。
【0022】前記2つのドライブキー20は、主軸16
の先端部に形成された係合溝158(図1参照)に嵌合
され、ボルト160によって固定される。主軸16の回
転中心線ないし軸線に面したドライブキー20の内側面
162には、係合駒98の外端部に形成される傾斜面1
64に対応する傾斜カム面166が形成されている。傾
斜面164および傾斜カム面166は、前方に向かうに
従って主軸16の軸線に接近する向きに傾斜させられて
いる。傾斜カム面166は、ドライブキー20に追加工
によって形成可能なものであり、通常の主軸に取り付け
られている通常のドライブキーと交換するだけで、本実
施形態の工具ホルダ10を主軸16に取り付けることが
可能となる。
【0023】次に、工具ホルダ10の主軸16に対する
着脱を説明する。工具ホルダ10が主軸16から外され
た状態では、圧縮ばね130の弾性力(本実施形態にお
いては、約235N≒24kgfとされている)によっ
て、可動子108がホルダ本体28内において前方、す
なわち工具保持部42側に付勢されているので、可動部
材140全体が前進端位置にあり、可動子108の凹部
154が係合駒98に対応する位置にある。そして、係
合駒98は引張コイルスプリング100によって、ホル
ダ本体28の軸線に向かって付勢されているため、係合
駒98の内端部が凹部154に嵌入させられ、外端が切
欠54の底面92よりもホルダ本体28の内部に引っ込
んだ状態となっている。
【0024】工具ホルダ10の嵌合部24が主軸16の
テーパ嵌合孔22(図1参照)に挿入されると、まず、
スリーブ32のテーパ面76がテーパ嵌合孔22の内面
と当接するとともに、プルスタッド部材34の係合部1
35が図示しないドローバーの把持装置内に位置する状
態となる。この状態でドローバーが後退させられると、
プルスタッド部材34がさらに奥深く引き込まれる。こ
のドローバーによる引込力の大きさは、工作機械によっ
て異なるが、以下の説明においては、約6860N≒7
00kgfであるものする。この大きさは、通常の工作
機械のドローバーの引込力程度である。スリーブ32の
テーパ面76がテーパ嵌合孔22の内面と当接した状態
で、プルスタッド部材34がドローバーによって約1.
5mm引き込まれると、フランジ部40の端面178
が、主軸16の先端面180(図1参照)と当接し、こ
の時、ばね部材30の弾性力が約1294N≒132k
gfとなるように設計されている(ばね定数k≒8.6
×105 N/m≒8.8×104 kgf/m)。つま
り、スリーブ32のテーパ面76は、テーパ嵌合孔22
の内面に、軸線方向に約1294N≒132kgfの力
で当接させられるのである。
【0025】フランジ部40の端面178が主軸16の
先端面180に当接すれば、ホルダ本体28は移動不能
となるが、プルスタッド部材34はその後も主軸16内
に引き込まれ、可動部材140が圧縮ばね130を圧縮
しつつホルダ本体28に対して相対的に後退させられ
る。それにより、凹部154の内面および傾斜カム面1
52により係合駒98が半径方向外向きに押し出され、
それの傾斜面164がドライブキー20の傾斜カム面1
66に係合する。その結果、係合駒98が傾斜カム面1
66により主軸16側に押され、その力がホルダ本体2
8に伝達されて、フランジ部40の端面178を主軸1
6の先端面180に押しつける力となる。
【0026】上記のように、可動部材140がホルダ本
体28に対して後退させられる力は、ドローバーによる
プルスタッド部材34の引込力から、ばね部材30と圧
縮ばね130との弾性力を引いた大きさであり、約53
31N=6860N−1294N−235N(約544
kgf=700kgf−132kgf−24kgf)と
なる。この力は、傾斜カム面152の斜面の効果により
倍力される。傾斜カム面152は軸線に対して約22.
5度傾斜させられている。したがって、各々の係合駒9
8が、ホルダ本体28の半径方向外向きに押し出される
力の大きさは、摩擦抵抗を無視すれば、それぞれ約64
35N=5331N÷2個×cot 22.5°(657k
gf=544kgf÷2個×cot 22.5°)となる。
また、傾斜カム面166は係合駒98の作動方向に対し
て45度傾斜させられているため、力の大きさは約64
35N(657kgf)と変わらず、向きが90度変わ
るのみである。結局、フランジ部40の端面178と主
軸16の先端面180との当接力は、2つの傾斜カム面
166から2つの係合駒98に加えられる反力と圧縮ば
ね130によりナット部材126を介してホルダ本体2
8に加えられる力は約235N(24kgf)との和と
なり、約13105N=6435N×2+235N(1
338kgf=657kgf×2+24kgf)とな
る。このように、本実施形態の工具ホルダ10は、テー
パ嵌合孔22の内面とスリーブ32のテーパ面76との
当接による拘束と、主軸16の先端面180とフランジ
部40の端面178との当接による拘束との二面拘束を
実現し、しかも、後者の当接力(約13105N≒13
38kgf)を、ドローバーの引込力である約6860
N≒700kgfよりも大きな力に倍力(13105N
/6860N≒1.91倍)することに成功したもので
あることになる。
【0027】なお、本実施形態の工具ホルダ10は、ド
ローバーによって約5mm引き込まれる必要がある。主
軸16の先端面180とフランジ部40の端面178と
を当接させるまでに、ストレート嵌合部46とスリーブ
32とを約1.5mm相対移動させる必要があり、さら
に、ストレート嵌合部46に対して可動部材140を約
3.5mm相対移動させる必要があるからである。
【0028】工具ホルダ10を主軸16から取り外す必
要が生じた場合には、ドローバーが主軸16に対して前
進させられ、それにつれて圧縮ばね130の弾性力によ
り可動部材140がホルダ本体28に対して前進させら
れるとともに、係合駒98がば引張コイルスプリング1
00の弾性力によりホルダ本体28内に引っ込まされ
る。この状態では、可動部材140がプルスタッド部材
34の肩面によってホルダ本体28の後端面に当接する
とともに、スリーブ32が係合切欠82において係合突
起78に係合する。したがって、ドローバーがさらに前
進してプルスタッド部材34を押せば、可動部材14
0,ホルダ本体28およびスリーブ32が一体的に主軸
16に対して前進させられ、スリーブ32とテーパ嵌合
穴22との締まり嵌合が解除されて、工具ホルダ10の
主軸16からの取り外しが可能となる。
【0029】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、キー部材たるドライブキー20の傾斜カ
ム面166を形成している部分が主軸16に対して固定
的に設けられる第1カムを構成し、可動子108の傾斜
カム面152を形成している部分が可動部材140の第
2カムを構成している。そして、係合駒98の傾斜面1
64を形成している部分が第1カムフォロワを、円筒面
156を形成している部分が第2カムフォロワをそれぞ
れ構成し、係合駒98の中間部が第1カムフォロワと第
2カムフォロワとを結合する結合手段を構成している。
また、ホルダ本体28のフランジ部40の端面178
と、主軸16の先端面180とが、それぞれ当接面およ
び受け面として機能し、ホルダ本体28の軸方向孔90
が可動部材140を軸方向に移動可能に保持する保持孔
として機能する。
【0030】なお、付言すれば、ばね部材30による弾
性力の大きさは、工作機械のドローバーの引込力の大き
さに対応して変更されてもよい。また、スリーブ32
は、図10〜図12に示すように、すり割り溝182付
きのもの(コレット)としてもよい。すり割り溝182
の存在によって、ばね部材30の弾性力によりスリーブ
32のテーパ面76がテーパ嵌合孔22の内面に当接さ
せられた状態で、ストレート嵌合部46の外周面との摺
動のために必要なクリアランスを、スリーブ32の弾性
変形によって消滅させることができ、工具ホルダ10の
半径方向の位置決め精度および保持剛性が高められる。
ただし、ばね部材30の弾性力がこのスリーブ32を弾
性変形させるに足る大きさとされる必要がある。また、
図示はしないが、ストレート嵌合部46の外周面とスリ
ーブ32の円筒面74との間に、転がり軸受をネガティ
ブクリアランスで配設しても同様の効果が得られる。
【0031】本願の第3発明の一実施形態である工具ホ
ルダを図13ないし図15に示す。本実施形態の工具取
付装置の図13に示す部分の構成は、上述の実施形態の
図1または図2に示した構成とほぼ同じである。つま
り、係合駒98とドライブキー20との係合によって、
フランジ部40の端面178と主軸16の先端面180
との当接力を増加できる。ただし、本実施形態のドライ
ブキー20は、図14,図17および図18等から明ら
かなように、円環状部材であるドライブキー部材186
に一体的に形成されたものであり、そのドライブキー部
材186は、主軸16に対する軸線方向の取付位置が調
節できる形態とされている。両端部に互いにピッチを異
にする雄ねじ部が形成された雄ねじ部材188の一方の
雄ねじ部が、主軸16の先端部に従来のドライブキーを
取り付けるために形成されている雌ねじ穴190に螺合
され、他方の雄ねじ部がドライブキー部材186の雌ね
じ穴に螺合されているのである。雄ねじ部材188の工
具係合部191に工具を係合させて回転操作することに
より、ドライブキー部材186の主軸16に対する軸線
方向の相対位置を調節することができる。
【0032】図14(平面図)に示すように、本実施形
態の工具取付装置は、上述の実施形態の工具取付装置
に、第2カム装置200が付加されたものである。本実
施形態においても上述の実施形態と同様に、ドライブキ
ー20の傾斜カム面166,可動子108の傾斜カム面
152,係合駒98の傾斜面164および円筒面156
等によりカム装置(これを第2カム装置200との関係
で第1カム装置とする)が構成されているが、それに加
えて、プルスタッド部材34,引張ボルト部材110お
よび可動子106から成る可動部材140を、工具ホル
ダ10が工作機械の主軸16に取り付けられる際の力
(取付力と称する)を利用して、ドローバーによってプ
ルスタッド部材34が引き込まれはじめる以前に、あら
かじめ主軸16側に向かって移動させておくための第2
カム装置200が設けられているのである。
【0033】この第2カム装置200の作用により、ド
ローバーの引込量が少なくて済むこととなる。当接面た
る端面178と受け面たる先端面180との当接に先立
って、第2カム装置200の作用により可動部材140
が軸方向に主軸16側に予め移動させられ、その分、ド
ローバーによる引込量が少なくて済むのである。工作機
械のメーカや機種等によっては、ドローバーによる引込
量が小さい場合がある。例えば、引込量が5mm未満で
ある工作機械には、前述の実施形態の工具ホルダ10は
取り付け得ないこととなる。本実施形態の工具ホルダ1
0は、そのような引込量が小さい工作機械にも取り付け
ることができ、かつ、ドローバーの引込力を倍力して、
フランジ部40の端面178と主軸16の先端面180
との大きな当接力を実現することができるものである。
【0034】第2カム装置200は、可動子108に設
けられた傾斜カム面204と、その傾斜カム面204と
係合する傾斜面206と、その傾斜面206を一方の端
部に備え、ホルダ本体28の半径方向に形成された半径
方向孔208内に摺動可能な状態で保持される係合駒2
10と、その係合駒210の、傾斜面206が設けられ
る側とは反対側の端部に形成された傾斜面212と、ド
ライブキー部材186に設けられ、傾斜面212と係合
する傾斜カム面214とを主たる構成要素としている。
なお、本実施形態の可動子108は、図19〜図21か
ら明らかなように、円筒状の外周面の、傾斜カム面15
2および凹部154が設けられている位置とは各々90
度位相がずれた2箇所に、傾斜カム面204が設けられ
たものである。図14および図16に示すように、係合
駒210は、その側面に設けられた溝218に、ホルダ
本体28に固定のピン220が係合させられて、半径方
向孔208内での移動範囲が規定されている。
【0035】図14が主軸16に工具ホルダ10が取り
付けられた状態を示しているのに対して、図22は取り
付けられる直前の状態を示している。以下、図22に示
す状態から、取り付けが完了するまでの作動を説明す
る。図22に示す状態では、圧縮ばね130によって可
動部材140が、工具ホルダ10内においてフランジ部
40側に付勢されており、可動子108に設けられた傾
斜カム面204と係合駒210の傾斜面206との係合
によって、係合駒210がホルダ本体28の半径方向外
向きに付勢された状態となっている。ドライブキー部材
186の傾斜カム面214と、係合駒210の傾斜面2
12とは係合していない。工具ホルダ10が、主軸16
側にさらに接近させられると、フランジ部40の端面1
78と主軸16の先端面180とが当接する4mm手前
で、ドライブキー部材186の傾斜カム面214と、係
合駒210の傾斜面212とが係合しはじめる。このと
き、主軸16のテーパ嵌合孔22の内周面とスリーブ3
2のテーパ面76とは当接しておらず、これらの面が当
接させられるには、工具ホルダ10がさらに約2.5m
mだけ取付力によって押し込まれる必要がある。なお、
上記値4mmは、主軸16に対するドライブキー部材1
86の軸線方向の相対位置を調節することによって変更
できる。
【0036】傾斜カム面214と傾斜面212とが係合
しはじめた後、工具ホルダ10が主軸16側にさらに接
近させられると、傾斜カム面214と傾斜面212との
作用によって、係合駒210がホルダ本体28の内部に
押し込まれる。そして、係合駒210の傾斜面206と
可動子108の傾斜カム面204との係合によって、可
動子108が主軸16側に移動させられる。可動部材1
40が、このようにして予備的に移動させられるのであ
るが、本実施形態においては、上述のように、係合駒2
10の移動量(この場合、可動部材140のストレート
嵌合部46に対する相対移動量に等しい)が、スリーブ
32のテーパ面76が主軸16のテーパ嵌合孔22の内
周面に当接しはじめる時点で、約2.5mmとなるよう
に上記各カムおよびカムフォロワの形状が決定されてい
る。したがって、ドローバーによる引込量は、約2.5
mmで済む。その際、可動部材140を作動させるため
に必要な取付力は、圧縮ばね130の弾性力にほぼ等し
い大きさ(約235N≒24kgf)となる。この取付
力は、従来のマシニングセンタ等の工作機械の取付装置
の取付力よりも十分小さい。
【0037】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、ドライブキー部材186の傾斜カム面2
14を形成する部分によって第3カムが構成され、可動
子108の傾斜カム面204を形成する部分よって第4
カムが構成されている。そして、係合駒210の傾斜面
212と傾斜面206とを形成する部分によってそれぞ
れ第3カムフォロワと第4カムフォロワとが構成され、
係合駒210の中間部により第3カムフォロワと第4カ
ムフォロワとを結合する結合手段が構成されている。
【0038】図23に、第3発明の別の実施形態である
第2カム装置を備えた工具取付装置を示す。図23は工
具ホルダ10が主軸16に取り付けられた状態を示して
いる。本実施形態においては、第2カム装置200が、
上述の実施形態に比して簡略化されている。つまり、上
述の実施形態ではドライブキー部材186に傾斜カム面
214を設ける必要があったのに対して、これが不要と
されているのである。係合駒210は、軸線に対して4
5度傾斜した方向に形成される傾斜孔222に長手方向
に移動可能に嵌合されており、その一方の端部には、可
動子108の傾斜カム面204に係合させられる傾斜面
206が設けられ、他方の端部には、主軸16の先端面
180に直接係合させられる傾斜面 28が形成されて
いる。そのため、ドライブキー部材186に傾斜カム面
214を形成する必要がなく、ドライブキー部材186
は、前述の実施形態におけるように円環状部材とされる
必要はなく、例えば、図1,図2等に示したような、単
純な形状のドライブキー20を使用することができる。
【0039】なお、傾斜孔222の軸線に対する傾斜角
度は、本実施形態においては45度とされているが、そ
れ以外の角度とされてもよい。また、係合駒210は、
その側面に備えられる溝218に、ホルダ本体28に固
定のピン220が係合させられることによって、移動可
能範囲が規定されている。図23は、工具ホルダ10が
主軸16に取り付けられた状態を示しており、フランジ
部40の端面178が主軸16の先端面180に当接し
ている。この状態では、係合駒210はホルダ本体28
の内部に押し込まれ、係合駒210の傾斜面206と可
動子108の傾斜カム面204との係合によって、可動
子108が圧縮ばね130の弾性力に打ち勝って主軸側
へ予備作動させられた状態となっている。傾斜カム面2
04および傾斜面206の軸線に対する傾斜角度は、約
22.5度とされているが、それ以外の角度とされても
よい。
【0040】なお、図24は、図23に示した工具ホル
ダ10が取り付けられる直前の状態を示している。この
図に示すように、圧縮ばね130の弾性力によって、可
動子108がフランジ部40側に向かって移動させられ
ているので、係合駒210は、傾斜カム面204と傾斜
面206との係合によって、ホルダ本体28から押し出
されている。
【0041】以上、いくつかの実施形態を説明したが、
これら実施形態の工具取付装置は、通常の工作機械の主
軸にほとんど手を加えることなく使用可能である。つま
り、JIS B 6339のテーパシャンクBT40等
を有する工具ホルダが取り付け可能な工作機械が非常に
多数稼働している現状において、回転切削工具の取付位
置精度および保持剛性を向上させ、切削加工精度を容易
かつ安価に向上させ得る手段を提供することに成功した
ものなのである。本願の発明は、上述の実施形態の他に
も、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識
に基づいて種々の変形,改良を加えた態様で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1および第2発明に共通の一実施形態
である工具取付装置の一部断面正面図である。
【図2】上記工具取付装置の要部を拡大して示す一部断
面正面図である。
【図3】図1の工具取付装置の工具ホルダを示す平面図
である。
【図4】上記工具ホルダの右側面図である。
【図5】上記工具ホルダの左側面図である。
【図6】図1におけるZ−Z断面図である。
【図7】図1,図2の工具取付装置の可動子の正面図で
ある。
【図8】上記可動子の平面図である。
【図9】上記可動子の右側面図である。
【図10】本願の第1および第2発明に共通の別の実施
形態である工具取付装置のスリープを示す正面断面図で
ある。
【図11】上記スリーブの平面図である。
【図12】上記スリーブの右側面図である。
【図13】本願の第3発明の一実施形態である工具取付
装置示す一部断面正面図である。
【図14】図13の工具取付装置の平面断面図である。
【図15】図13の工具取付装置の工具ホルダの右側面
図である。
【図16】図13におけるX−X断面図である。
【図17】図13の工具取付装置のドライブキー部材を
示す正面断面図である。
【図18】上記ドライブキー部材の左側面図である。
【図19】図13の工具取付装置の可動子の正面図であ
る。
【図20】図19の可動子の平面図である。
【図21】図19の可動子の右側面図である。
【図22】図14に示した工具取付装置の工具ホルダが
主軸に取り付けられる直前の状態を示す平面断面図であ
る。
【図23】本願の第3発明の別の実施形態である工具取
付装置を示す平面断面図である。
【図24】図23に示した工具取付装置の工具ホルダが
作機械の主軸に取り付けられる直前の状態を示す平面断
面図である。
【符号の説明】
10:工具ホルダ 16:主軸 20:ドライブキ
ー 22:テーパ嵌合孔 24:嵌合部 28:
ホルダ本体 30:ばね部材 32:スリーブ
34:プルスタッド部材 40:フランジ部 4
2:工具保持部 46:ストレート嵌合部 58:側フライス 7
2:皿ばね 73:円形断面孔 74:円筒面
76:テーパ面 80:雄ねじ部材 90:軸方向
孔 94:半径方向孔 96:係合駒 100:
引張コイルスプリング 108:可動子 110:
引張ボルト部材 124:雌ねじ部 126:ナッ
ト部材 130:圧縮ばね 135:係合部 1
38:ピン 140:可動部材 148:貫通溝 150:係合
ピン 152:傾斜カム面 154:凹部 15
6:円筒面 158:係合溝 160:ボルト
164:傾斜面 166:傾斜カム面 178:端
面 180:先端面 182:すり割り溝 18
6:ドライブキー部材 200:第2カム装置 2
04:傾斜カム面 206:傾斜面 208:半径
方向孔 210:係合駒 212:傾斜面 214:傾斜カ
ム面 222:傾斜孔 228:傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転切削工具を工作機械の主軸に取り付
    ける工具取付装置であって、 前記主軸に対して固定的に設けられる第1カムと、 前記主軸の受け面に当接可能な当接面と、その当接面か
    ら突出して前記主軸の中心孔に嵌合可能な嵌合部と、前
    記当接面に対して前記嵌合部とは反対側に設けられた工
    具保持部とを備えたホルダ本体と、 そのホルダ本体の保持孔内に軸方向に移動可能に保持さ
    れ、ホルダ本体内に位置する部分に軸方向に対して傾斜
    した傾斜カム面を有する第2カムを備え、ホルダ本体か
    ら突出した後端部にドローバーとの係合部を備えた可動
    部材と、 前記ホルダ本体にそれぞれほぼ半径方向に移動可能に保
    持されて前記第1カムおよび前記第2カムと係合可能な
    第1カムフォロワおよび第2カムフォロワと、第2カム
    フォロワの作動力を第1カムフォロワに伝達する作動力
    伝達手段とを備えたカムフォロワ装置とを含み、かつ、
    前記第1,第2カムと前記第1,第2カムフォロワとの
    形状および前記作動力伝達手段の構成が前記可動部材に
    加えられる軸方向の引込力を倍力しつつ前記ホルダ本体
    の当接面の前記主軸の受け面への当接力に変換するもの
    とされたことを特徴とする工具取付装置。
  2. 【請求項2】 前記作動力伝達手段が前記第1カムフォ
    ロワと前記第2カムフォロワとを一体的に結合する結合
    手段である請求項1に記載の工具取付装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記主軸に対して固定的に設けられる第3カムと、 前記可動部材に設けられた第4カムと、 前記ホルダ本体にそれぞれほぼ半径方向に移動可能に保
    持されて前記第3カムおよび前記第4カムと係合する第
    3カムフォロワおよび第4カムフォロワと、第3カムフ
    ォロワの運動を第4カムフォロワに伝達する運動伝達手
    段とを備えた、第1カムフォロワ装置としての前記カム
    フォロワ装置とは別の第2カムフォロワ装置とを含み、
    かつ、前記第3,第4カムと前記第3,第4カムフォロ
    ワとの形状および前記運動伝達手段の構成が前記ホルダ
    本体の前記主軸に向かう向きの移動を前記可動部材の前
    記ホルダ本体に対する前記主軸に向かう向きの相対移動
    に変換するものとされたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の工具取付装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105014415A (zh) * 2015-07-31 2015-11-04 梧州奥卡光学仪器有限公司 定盘车夹具
CN115502737A (zh) * 2022-10-31 2022-12-23 中国兵器工业集团江山重工研究院有限公司 一种下装式快换刀柄锁紧装置

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