JPH1087517A - α−オレフィン低重合体の製造方法 - Google Patents

α−オレフィン低重合体の製造方法

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JPH1087517A
JPH1087517A JP8240192A JP24019296A JPH1087517A JP H1087517 A JPH1087517 A JP H1087517A JP 8240192 A JP8240192 A JP 8240192A JP 24019296 A JP24019296 A JP 24019296A JP H1087517 A JPH1087517 A JP H1087517A
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JP
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olefin
chromium
compound
temperature control
control element
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JP8240192A
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Yoshitake Araki
良剛 荒木
Kyo Ishikawa
矯 石川
Hirofumi Nakamura
宏文 中村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導性に優れ、反応熱の除去を効果的に行
うことができ、高い生産性でα−オレフィン低重合体を
製造することが可能な方法を提供する。 【解決手段】 クロム系触媒を用いたα−オレフィンの
低重合反応を内筒の外面に直角に仕切板を間隔をおいて
並設し、仕切板の先端間に外ストリップを跨設すること
によって、熱媒の流路を有する温調エレメントを形成
し、この温調エレメントの外ストリップ側を容器本体の
内面に対向させて固定した構造の槽容器中で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−オレフィン低
重合体の製造方法に関し、詳しくは、特に、エチレンか
ら1−ヘキセンを主体とするα−オレフィン低重合体を
高収率かつ高選択率でかつ、高生産性で製造することが
出来る工業的に有利なα−オレフィン低重合体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン等のα−オレフィンの低
重合方法として、特定のクロム化合物と特定の有機アル
ミニウム化合物の組み合せから成るクロム系触媒を使用
する方法が知られている。例えば、特公昭43−187
07号公報には、クロムを含むVIA族の遷移金属化合
物とポリヒドロカルビルアルミニウムオキシドから成る
触媒系により、エチレンから1−ヘキセンを得る方法が
記載されている。また、特開平3−128904号公報
には、クロム−ピロリル結合を有するクロム化合物と金
属アルキル又はルイス酸とを予め反応させて得られた触
媒を使用して、α−オレフィンを三量化する方法が記載
されている。更に、特開平6−239920号公報に
は、クロム化合物、ピロール類、金属アルキル化合物お
よびハライド源を共通の溶媒中で混合することにより得
られた触媒を使用して、α−オレフィンを低重合する方
法が記載されている。
【0003】ところで、上記のいずれの方法によっても
相当量のポリマーの副生が避けられず、このポリマーの
副生は工業的操作において重合反応器又は装置類へのポ
リマーの付着や反応生成液からのポリマーの除去の問題
を生じる。一般に重合反応器として、外部ジャケット又
は内部ジャケットを有する攪拌槽型反応器が工業的に用
いられているが、上記α−オレフィンの低重合反応に上
記攪拌槽型反応器を使用する場合には副生するポリマー
が上記外部ジャケット又は内部ジャケットの壁面、特に
ジャケットの伝熱面に付着し、除熱効率を低下させると
いう問題を生ずる。上記α−オレフィンの低重合反応に
おいて高生産性を達成するには反応熱の除熱効率をいか
に向上させるかが重要な課題である。
【0004】一般に工業的規模の重合反応に用いられる
槽容器は、図7に示すような外部ジャケット方式の槽容
器、即ち、容器本体1′を円筒形胴部の両端に皿形鏡板
を溶接した耐圧密閉容器で形成すると共に、発生熱の除
去、或いは、内容物の加熱のためのジャケット20を、
この容器本体1′の外部に付設した槽容器が用いられ
る。
【0005】この方式の槽容器は、容器本体で耐圧強度
を保持するため、一般に、容器の板厚が厚くなり、容器
本体の壁を通しての熱伝導率が低く、発熱反応であるα
−オレフィンの低重合においては、高生産性を得ること
が困難であった。また、槽容器を大型化する場合、強度
面から容器本体の壁の板厚を厚くする必要があり、更に
熱伝導率の低下を招くという不都合があった。
【0006】そこで、この熱伝導での不利を解決する槽
容器として、図8に示すように容器本体1′の内面と直
角に仕切板21を間隔をおいて並設し、仕切板21の先
端間に内ストリップ22を跨設することによって、該内
ストリップ22と前記容器本体1′の内面との間に仕切
板21により仕切られた螺旋状の流路23を形成した内
部ジャケット方式の槽容器が知られている。
【0007】しかしながら、内部ジャケット方式の槽容
器は、熱伝導性に優れる反面、α−オレフィンの低重合
反応時に内容物が接する槽容器内面に、多数存在する内
ストリップ22間の溶接部が表面に露出していることに
よる不都合な点がある。即ち、溶接部は、その施工上、
どうしても表面粗度が粗く、溶接欠陥部分が存在する
が、α−オレフィンの低重合反応では、反応混合物の接
する部分(以下、接液部という)の表面粗度が粗いと、
副生ポリマーが付着しやすくなる。また、この副生ポリ
マーの付着を防止しようとする場合、多数存在する溶接
線を極端に平滑にしたり、特別な付着防止ないし除去技
術を導入する必要があるなど、設備の製作、維持のコス
トが大きくなる不都合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た内部ジャケット方式の利点を生かしつつ、その不都合
な点を解消した槽容器を用いてα−オレフィンの低重合
体を高い生産性で製造することのできる方法を提供する
ことにあり、かかる目的は特定の槽容器を用いることに
より達成することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
クロム系触媒を用いてα−オレフィンを反応媒体中で低
重合反応させるに際し、該低重合反応を、内筒の外面に
直角に仕切板を間隔をおいて並設し、仕切板の先端間に
外ストリップを跨設することによって、前記内筒と外ス
トリップとの間に仕切板により仕切られた熱媒の流路を
有する流路壁(以下「温調エレメント」という)を形成
し、この温調エレメントを容器本体内に外ストリップ側
を容器本体の内面に対向させて固定した構造の槽容器中
で行うことを特徴とするα−オレフィン低重合体の製造
方法、に存する。
【0010】また、本発明の別の要旨は、クロム系触媒
を用いてα−オレフィンを反応媒体中で低重合反応させ
るに際し、該低重合反応を、温調エレメントを容器本体
内に外ストリップ側を容器本体の内面に対向させて間隔
をおいて固定するとともに前記温調エレメントの外スト
リップ側と容器本体の内面との間の間隙の上下部を封止
して間隙室を形成した構造の槽容器中で行うことを特徴
とするα−オレフィン低重合体の製造方法、に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (槽容器)槽容器本体 本発明方法に使用される温調エレメント方式の槽容器は
次のような構造のものである。 (1)実施態様−1 図1〜3に示すように、内筒6の外面に直角に仕切板7
を間隔をおいて並設し、仕切板7の先端間に外ストリッ
プ8を跨設することにより、前記内筒6と外ストリップ
8との間に仕切板7により仕切られた熱媒の流路9を有
する流路壁(温調エレメント)5A(5B)を形成し、
この温調エレメント5A(5B)を外ストリップ8にて
容器本体1の内面、即ち、被熱交換材と接触する容器本
体1の胴部2及び(必要により)底部鏡面板3の内面に
固定したものを使用することができる。
【0012】温調エレメント5A(5B)の固定は、例
えばこの温調エレメントに設けられたラグの止着、ある
いは直接溶接(連続もしくは断続)により、該温調エレ
メントの上端を図1のaに示すように円筒形胴部2に連
結し、かつその下端を同図bに示すように槽容器ノズル
12の周囲の底部鏡面板3または同図cに示すように槽
容器ノズル12に連結して行えばよい。槽容器下部から
攪拌が行われる場合は、図1等の槽容器ノズル12に相
当する位置に攪拌軸が設置される例が多いが、その場合
も、その周囲の底部鏡面板3に温調エレメントの下端を
連結して固定すればよい。
【0013】(2)実施態様−2 図4〜6に示すように、内筒6の外面に直角に仕切板7
を間隔をおいて並設し、仕切板7の先端間に外ストリッ
プ8を跨設することにより、前記内筒6と外ストリップ
8との間に仕切板7により仕切られた熱媒の流路9を有
する温調エレメント5A(5B)を形成し、この温調エ
レメント5A(5B)の外径を槽容器の内径より小さく
形成し、この温調エレメントの外ストリップ8側を容器
本体1の内面に対向させて間隔を置いて固定する。
【0014】この温調エレメント5A(5B)の固定
は、その中心線と容器の中心線とがほぼ一致するように
行うのが良く、このとき容器本体の内面と温調エレメン
トの外面(即ち外ストリップ側)との間に、両者の径の
差に相当する間隙ができ、これが円周方向にほぼ均一と
なる。温調エレメントの下端部は図4に示すように槽容
器ノズル12の周囲の底部鏡板3に連続溶接等により直
接固定してもよいし、また隔壁を介して固定してもよ
い。
【0015】温調エレメントの上端部については、通
常、容器の円筒形胴部2または上部鏡板4に隔壁13を
取り付け固定する。このようにして容器本体1の内部に
固定された温調エレメント5A(5B)の外面と容器本
体1の内面との間には間隔があるので、この間隙の上下
部を例えば直接溶接により又は隔壁13等により封止し
て間隙室を形成した構造とする。これによって、反応混
合物の上記間隙への侵入と、これに伴うスケール付着の
生成とが防止できる。この間隙の上部及び/又は下部を
封止するための隔壁等には、温調エレメントの熱による
膨張・収縮を吸収できるような伸縮吸収部を設けておく
のが良く、またα−オレフィンの低重合の際に通常用い
られる温度や圧力に耐え得るような強度を持たせておく
必要がある。
【0016】また、温調エレメント及びこれと容器本体
との間隙の上下部を封止するための溶接や隔壁が反応圧
等により破壊されるのを防ぐため、容器本体の内面(通
常、頂部鏡板及び底部鏡板の部分)と温調エレメントの
内筒とで囲まれた空間(以下「本体室」という)の内圧
と間隙室の内圧とを実質的に同じになるようにするのが
保安上好ましく、このときは上記したほどの隔壁の耐圧
強度は必要がなくなる。この場合、本体室の内圧と間隙
室の内圧との差が1kg/cm2 以下、より好ましくは
0.7kg/cm2 以下となるようにするのが好まし
い。
【0017】本体室と間隙室とを実質的に同圧とするた
めの方法としては、例えば図4に示すような圧力バラン
ス機構15(連通管16にバランスピストン17を設置
したもの)による方法、図6に示すような連通管161
を用いる均圧確保による方法、あるいは本体室及び間隙
室の内圧を検出し、間隙室内の圧力を本体室の内圧と実
質的に同じになるように別途設置した加圧・減圧装置に
より調節する方法等があるが、特に限定されるものでは
なく、またこれらを組み合せて用いてもよい。
【0018】温調エレメント5A(5B)内での熱媒の
流路は、図1及び図4に示すように、螺旋状としてもよ
いし、図3及び図6に示すように、底部鏡板部は螺旋
状、容器本体胴部は周方向の蛇行状としてもよく、特に
限定されない。流路に流す熱媒としては、加熱用には蒸
気、温水等が用いられ、冷却用には、工業用水等の常温
水、別途冷凍機で冷却された水、エチレングリコール等
の冷媒、フロン等の低温沸点冷媒等が使用できるが、い
ずれも特に限定されない。
【0019】内筒6の板厚は、必要とされる強度と仕切
板7の間隔とに依存するが、容器本体1の胴長に比べて
仕切板7の間隔は小さいので、内筒6の板厚は小さくす
ることができる。スケール付着防止の観点から内筒6の
表面は平滑であるのが好ましい。該表面を平滑にするた
めには、通常、工業的に実施されるバブ仕上げ、電解研
磨等の方法を用いることができる。また、その表面粗度
としては、Rmax で通常10μm以下、好ましくは3μ
m以下、より好ましくは1μm以下がよい。Rmax の測
定は、JIS B 0601にて規定された方法を用い
ればよい。
【0020】槽容器付帯設備 本発明方法において用いられる槽容器(低重合反応槽)
の付帯機器である攪拌翼やバッフルなどの形状は、特に
限定されるものではなく、従来種々の有機反応、重合反
応等で一般的に使用されている設備・機器を使用するこ
とができる。
【0021】クロム系触媒 本発明のα−オレフィンの低重合反応で用いるクロム系
触媒としては、少なくとも、クロム化合物(a)、窒素
含有化合物(b)及びアルキルアルミニウム化合物
(c)の組み合わせから成る触媒系を使用するのが好ま
しい。そして、更に好ましい態様として、クロム化合物
(a)、窒素含有化合物(b)、アルキルアルミニウム
化合物(c)及びハロゲン含有化合物(d)の組み合わ
せから成る触媒系を使用する。
【0022】クロム化合物(a) 本発明で使用するクロム化合物(a)としては、一般式
CrXnで表される化合物が使用される。但し、一般式
中、Xは、任意の有機基または無機基もしくは陰性原
子、nは1〜6の整数を表し、そして、nが2以上の場
合、Xは同一または相互に異なっていてもよい。クロム
の価数は0〜6価であり、上記の式中のnとしては2以
上が好ましい。
【0023】有機基としては、炭素数が通常1〜30の
各種の基が挙げられる。具体的には、炭化水素基、カル
ボニル基、アルコキシ基、カルボキシル基、β−ジケト
ナート基、β−ケトカルボキシル基、β−ケトエステル
基およびアミド基などが例示される。炭化水素基として
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アラルキル基、シクロペンタジエニル
基などが挙げられる。無機基としては、硝酸基、硫酸基
などのクロム塩形成基が挙げられ、陰性原子としては、
酸素、ハロゲン等が挙げられる。
【0024】好ましいクロム化合物は、クロムのアルコ
キシ塩、カルボキシル基、β−ジケトナー塩、β−ケト
エステルのアニオンとの塩、または、クロムハロゲン化
物であり、具体的には、クロム(IV)−t−ブトキシ
ド、クロム(III)アセチルアセトナート、クロム(III)
トリフルオロアセチルアセトナート、クロム(III)ヘキ
サフルオロアセチルアセトナート、クロム(III)(2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナー
ト)、Cr(PhCOCHCOPh)3 、クロム(II)
アセテート、クロム(III)アセテート、クロム(III)−
2−エチルヘキサノエート、クロム(III)ベンゾエー
ト、クロム(III)ナフテネート、Cr(CH 3 COCH
COOCH3 3 、塩化第一クロム、塩化第二クロム、
臭化第一クロム、臭化第二クロム、ヨウ化第一クロム、
ヨウ化第二クロム、フッ化第一クロム、フッ化第二クロ
ム等が挙げられる。(但し、Rhはフェニル基を表わ
す。)また、上記のクロム化合物と電子供与体から成る
錯体も好適に使用することが出来る。電子供与体として
は、窒素、酸素、リン又は硫黄を含有する化合物の中か
ら選択される。
【0025】クロム化合物と電子供与体から成る錯体の
例としては、ハロゲン化クロムのエーテル錯体、エステ
ル錯体、ケトン錯体、アルデヒド錯体、アルコール錯
体、アミン錯体、ニトリル錯体、ホスフィン錯体、チオ
エーテル錯体などが挙げられる。具体的には、CrCl
3 ・3THF、CrCl3 ・3DOX、CrCl3
(CH3 CO2 −n−C4 9 )、CrCl3 ・(CH
3 CO2 2 5 )、CrCl3 ・3(i−C3 7
H)、CrCl3 ・3[CH3 (CH2 3 CH(C2
5 )CH2 OH]、CrCl3 ・3PRD、CrCl
3 ・2(i−C3 7 NH2 )、[CrCl3 ・3CH
3 CN]・CH3 CN、CrCl3 ・3PPh3 、Cr
Cl2 ・2THF、CrCl2 ・2PRD、CrCl2
・2[(C25 2 NH]、CrCl2 ・2CH3
N、CrCl2 ・2[P(CH3 2Ph]等が挙げら
れる。(但し、THFはテトラヒドロフランを、DOX
はジオキサンを、PRDはピリジンを、それぞれ表わ
す。)
【0026】クロム化合物としては、炭化水素溶媒に可
溶な化合物が好ましく、クロムのβ−ジケトナート塩、
カルボン酸塩、β−ケトエステルのアニオンとの塩、β
−ケトカルボン酸塩、アミド錯体、カルボニル錯体、カ
ルベン錯体、各種シクロペンタジエニル錯体、アルキル
錯体、フェニル錯体などが挙げられる。クロムの各種カ
ルボニル錯体、カルベン錯体、シクロペンタジエニル錯
体、アルキル錯体、フェニル錯体としては、具体的に
は、Cr(CO)6 、(C6 6 )Cr(CO) 3
(CO)5 Cr(=CCH3 (OCH3 ))、(CO)
5 Cr(=CC6 5 (OCH3 ))、CpCrC
2 、(Cp*CrClCH3 2 、(CH3 2 Cr
Cl等が例示される。(但し、Cpはシクロペンタジエ
ニル基を、Cp*はペンタメチルシクロペンタジエニル
基を、それぞれ表わす。)
【0027】クロム化合物は、無機酸化物などの担体に
担持して使用することも出来るが、担体に担持させず
に、他の触媒成分と組み合わせて使用するのが好まし
い。そして、クロム化合物を担体に担持させずに使用す
る場合は、複雑な操作を伴う担体への担持を省略でき、
しかも、担体の使用による総触媒使用量(担体と触媒成
分の合計量)の増大と言う問題をも回避することが出来
る。
【0028】窒素含有化合物(b) 本発明で使用する窒素含有化合物(b)としては、アミ
ン、アミド及びイミドの群から選ばれる1種以上の化合
物が使用される。本発明で使用するアミンとしては、1
級または2級のアミンが用いられる。1級アミンとして
は、エチルアミン、イソプロピルアミン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン、アニリン、ナフチルアミン
等が例示され、2級アミンとしては、ジエチルアミン、
ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベ
ンジルアミン、ビス(トリメチルシリル)アミン、モル
ホリン、イミダゾール、インドリン、インドール、ピロ
ール、2,5−ジメチルピロール、3,4−ジメチルピ
ロール、3,4−ジクロロピロール、2,3,4,5−
テトラクロロピロール、2−アセチルピロール、ピラゾ
ール、ピロリジン等が例示される。
【0029】本発明で使用するアミドとしては、1級ま
たは2級のアミンから誘導される金属アミドが挙げら
れ、例えば、上記の1級または2級のアミンとIA族、
IIA族、III B族およびIVB族から選択される金属との
反応により得られるアミドが挙げられる。かかる金属ア
ミドとしては、具体的には、リチウムアミド、ナトリウ
ムエチルアミド、カルシウムジエチルアミド、リチウム
ジイソプロピルアミド、カリウムベンジルアミド、ナト
リウムビス(トリメチルシリル)アミド、リチウムイン
ドリド、ナトリウムピロリド、リチウムピロリド、カリ
ウムピロリド、カリウムピロリジド、アルミニウムジエ
チルピロリド、エチルアルミニウムジピロリド、アルミ
ニウムトリピロリド等が挙げられる。
【0030】本発明においては、上記の2級のアミン、
2級のアミンから誘導される金属アミド又はこれらの混
合物が好適に使用される。特には、2級のアミンとして
は、ピロール、2,5−ジメチルピロール、3,4−ジ
メチルピロール、3,4−ジクロロピロール、2,3,
4,5−テトラクロロピロール、2−アセチルピロー
ル、2級のアミンから誘導される金属アミドとしては、
アルミニウムピロリド、エチルアルミニウムジピロリ
ド、アルミニウムトリピロリド、ナトリウムピロリド、
リチウムピロリド、カリウムピロリドが好適である。そ
して、ピロール誘導体の中、ピロール環に炭化水素基を
有する誘導体が特に好ましい。
【0031】本発明で使用する前記以外のアミド又はイ
ミド化合物としては、下記一般式(1)〜(3)で表さ
れる化合物などが挙げられる。
【0032】
【化1】
【0033】一般式(1)中、M1 は、水素原子または
周期律表のIA、IIA、III B族から選ばれる金属元素
であり、R1 は、水素原子、炭素数1〜30のアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基、または、ヘテロ元素を含んでいても
よいアリール基を表し、R2 は、水素原子、炭素数1〜
30のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基、ヘテロ元素を含んで
いてもよいアリール基、または、アシル基C(=O)R
3 (R3 の定義はR1 と同じであり、R1 と異なってい
てもよい)を表し、R1 とR2 は環を形成していてもよ
い。
【0034】一般式(2)中、M2 及びM3 は、水素原
子または周期律表のIA、IIA、III B族から選ばれる
金属元素であり、R4 及びR5 は、水素原子、炭素数1
〜30のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基、または、ヘテロ元
素を含んでいてもよいアリール基を表し、R4 とR5
環を形成していてもよく、Aは不飽和結合を含んでいて
もよいアルキレン基を表す。
【0035】一般式(3)中、M4 は、水素原子または
周期律表のIA、IIA、III B族から選ばれる金属元素
であり、R6 は、水素原子、炭素数1〜30のアルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基、または、ヘテロ元素を含んでいても
よいアリール基を表し、R7 は、水素原子、炭素数1〜
30のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、置換
基を有していてもよいアリール基、ヘテロ元素を含んで
いてもよいアリール基、または、SO2 8 基(R8
定義はR6 と同じであり、R6 と異なっていてもよい)
を表し、R6 とR7 は環を形成していてもよい。
【0036】一般式(I)又は一般式(2)で表される
アミド類としては、例えば、アセトアミド、N−メチル
ヘキサンアミド、スクシンアミド、マレアミド、N−メ
チルベンズアミド、イミダゾール−2−カルボキサミ
ド、ジ−2−テノイルアミン、β−ラクタム、δ−ラク
タム、ε−カプロラクタム、および、これらと周期律表
のIA、IIAまたはIII B族の金属との塩が挙げられ
る。イミド類としては、例えば、1,2−シクロヘキサ
ンジカルボキシミド、スクシンイミド、フタルイミド、
マレイミド、2,4,6−ピペリジントリオン、ペルヒ
ドロアゼシン−2,10−ジオン、および、これらと周
期律表のIA、IIAまたはIII B族の金属との塩が挙げ
られる。
【0037】一般式(3)で示されるスルホンアミド類
およびスルホンイミド類としては、例えば、ベンゼンス
ルホンアミド、N−メチルメタンスルホンアミド、N−
メチルトリフルオロメタンスルホンアミド、および、こ
れらと周期律表のIA、IIAまたはIII B族の金属との
塩が挙げられる。これらのアミド又はイミド化合物の
中、一般式(1)で表される化合物が好ましく、特に、
一般式(1)中のR2 がアシル基C(=O)R3 を表
し、R1 とR2 が環を形成しているイミド化合物が好ま
しい。
【0038】アルキルアルミニウム化合物(C) 本発明で使用されるアルキルアルミニウム化合物(c)
としては、下記一般式(4)で示されるアルキルアルミ
ニウム化合物が好適に使用される。
【0039】
【化2】 R1 m Al(OR2 n p q …(4)
【0040】一般式(4)中、R1 及びR2 は、炭素数
が通常1〜15、好ましくは1〜8の炭化水素基であっ
て互いに同一であっても異なっていてもよく、Xはハロ
ゲン原子を表し、m,n,p及びqはそれぞれ、0<m
≦3、0≦n<3、0≦p<3、及び0≦q<3、の範
囲の数であって、m+n+p+q=3である。
【0041】上記のアルキルアルミニウム化合物として
は、例えば、下記一般式(5)で示されるトリアルキル
アルミニウム化合物、一般式(6)で示されるハロゲン
化アルキルアルミニウム化合物、一般式(7)で示され
るアルコキシアルミニウム化合物、一般式(8)で示さ
れる水素化アルキルアルミニウム化合物などが挙げられ
る。なお、各式中のR1 、XおよびR2 の意義は前記と
同じである。
【0042】
【化3】 R1 3 Al …(5) R1 m Alx3-m (Mは1.5≦m<3) …(6) R1 m Al(OR2 3-m (mは0<m<3、好ましくは1.5≦m<3) …(7) R1 m AlH3-m …(8) (mは0<m<3、好ましくは1.5≦m<3)
【0043】上記のアルキルアルミニウム化合物の具体
例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムモノクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシ
ド、ジエチルアルミニウムヒドリド等が挙げられる。こ
れらの中、ポリマーの副生が少ないと言う点でトリアル
キルアルミニウムが特に好ましい。アルキルアルミニウ
ム化合物は、2種以上の混合物であってもよい。
【0044】ハロゲン含有化合物(d) 本発明で使用する触媒は上述の3成分から本質的に形成
されるのが好ましいが、これら3成分に加えて、ハロゲ
ン含有化合物(d)を触媒調製に用いるのが更に好まし
い。ハロゲン含有化合物(d)としては、ハロゲン原子
が含まれる化合物であればよいが、下記のハロゲン含有
化合物(1)〜(4)が好ましい。
【0045】ハロゲン含有化合物(1)は、周期律表の
III A、III B、IVA、IVB、VA、VB、及びVIB族
から選ばれる元素を含むハロゲン含有化合物である。具
体的には、塩化スカンジウム、塩化イットリウム、塩化
ランタン、四塩化チタン、四塩化ジルコニウム、四塩化
ハフニウム、三塩化ホウ素、塩化アルミニウム、ジエチ
ルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムセスキク
ロリド、塩化ガリウム、四塩化炭素、クロロホルム、塩
化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサクロロベンゼン、
1,3,5−トリクロロベンゼン、トリチルクロリド、
四塩化シラン、トリメチルクロロシラン、四塩化ゲルマ
ニウム、四塩化スズ、トリブチルスズクロリド、三塩化
リン、三塩化アンチモン、トリチルヘキサクロロアンチ
モネート、五塩化アンチモン、三塩化ビスマス、三臭化
ホウ素、三臭化アルミニウム、四臭化炭素、ブロモホル
ム、ブロモベンゼン、ヨードメタン、四臭化ケイ素、ヘ
キサフルオロベンゼン、フッ化アルミニウム等が挙げら
れる。これらの中では、ハロゲン原子の数が多い化合物
が好ましく、また、低重合反応を行なう溶媒に可溶の化
合物が好ましい。ハロゲン含有化合物(1)のハロゲン
としては、臭素または塩素、中でも活性、目的生成物の
選択性等総合的にみて塩素を用いるのが好ましく、特に
好ましいハロゲン含有化合物(1)は、四塩化炭素、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、四塩化チタン、四塩化ゲ
ルマニウム、四塩化スズである。これらの2種以上の混
合物を用いることも出来る。ハロゲン含有化合物(2)
は、3個以上のハロゲン原子で置換された炭素数2以上
の直鎖状炭化水素類である。ハロゲン含有化合物(2)
における直鎖状炭化水素類としては、直鎖状飽和炭化水
素類が好ましく、隣り合った2個の炭素に3個以上のハ
ロゲン原子が置換した直鎖状炭化水素類が好ましい。
【0046】ハロゲン含有化合物(2)におけるハロゲ
ンとしては、塩素または臭素、中でも活性、目的生成物
の選択性等総合的にみて塩素を用いるのが好ましい。ハ
ロゲン含有化合物(2)としては、具体的には、1,
1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエ
タン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ペンタク
ロロエタン、ヘキサクロロエタン、1,1,1−トリク
ロロプロパン、1,1,2,2−テトラクロロプロパ
ン、1,1,1−トリクロロブタン、1,1,2,2−
テトラクロロブタン、1,1,1−トリクロロペンタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロペンタン、1,1,
1−トリブロモエタン、1,1,2,2−テトラブロモ
エタン等が挙げられる。これらの中では、特に、1,
1,1−トリクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキ
サクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン
が好適である。
【0047】ハロゲン含有化合物(2)の使用は、触媒
活性および三量体化物の選択率が著しく向上するだけで
なく触媒の経時劣化を改善できるという利点がある。ハ
ロゲン含有化合物(3)はハロゲン化環状炭化水素であ
る。環状炭化水素としては、環状飽和炭化水素が好まし
く、ハロゲン含有化合物(3)としては3個のハロゲン
原子で置換された環状飽和炭化水素が特に好ましい。そ
して、ハロゲン原子としては塩素または臭素、中でも活
性、目的生成物の選択性等、総合的にみて塩素を用いる
のが好ましい。
【0048】ハロゲン含有化合物(3)の中では、特に
1,2,3−トリクロロシクロプロパン、ペンタクロロ
シクロプロパン、1,2,3,4−テトラクロロシクロ
ブタン、1,2,3,4,5−ペンタクロロシクロペン
タン、1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘ
キサンが好適である。ハロゲン含有化合物(3)の使用
は、触媒活性および三量体化物の選択率が著しく向上す
るだけでなく触媒の経時劣化を改善できるという利点が
ある。ハロゲン含有化合物(4)は、下記一般式(9)
で表わされる化合物である。
【0049】
【化4】
【0050】一般式(9)中、R11〜R14は水素又はア
ルキル基を表わし、X25は水素原子、アルキル基又はハ
ロゲン原子を表わし、X26はハロゲン原子を表わす。ま
た、ハロゲンとしては塩素又は臭素、中でも活性、目的
生成物の選択性等総合的にみて塩素を用いるのが好まし
い。ハロゲン含有化合物(4)として具体的には、塩化
アリル、3,3−ジクロロ−1−プロペン、3−クロロ
−1−ブテン、3,3−ジクロロ−1−ブテン、1−ク
ロロ−2−ブテン、1,1−ジクロロ−2−ブテン、3
−クロロ−3−メチル−1−ブテン、3−クロロ−1−
ペンテン、3,3−ジクロロ−1−ペンテン、4−クロ
ロ−2−ペンテン、4,4−ジクロロ−2−ペンテン、
1−クロロ−2−ペンテン、1,1−ジクロロ−2−ペ
ンテン等が挙げられるが、塩化アリルが最も好ましい。
【0051】ハロゲン含有化合物(4)の使用は、触媒
活性、三量体化物の選択率が著しく向上するだけでな
く、ハロゲン原子当りの活性が高い為、使用するハロゲ
ン含有化合物の量が少量ですみ、また反応工程あるいは
蒸留精製時に生成するハロゲン含有分解物が少量である
為、得られた三量体化物を精製する際ハロゲン含有不純
物を容易に分離でき目的生成物を高純度で回収すること
ができるという利点がある。
【0052】また、本発明においては、ハロゲン含有化
合物として、t−ブチルジメチルシリルトリフラート
(t−BuMe2 SiOSO2 CF3 )、トリスペンタ
フルオロフェニルボロン(B(C6 5 3 )、トリフ
ルオロメタンスルホン酸(CF 3 SO3 H)、ヘキサフ
ルオロイソプロパノール((CF3 2 CHOH)等も
好適に使用することが出来る。
【0053】本発明においては、好ましくは上記の各触
媒成分(a)〜(c)、更に好ましくは(a)〜(d)
から調製されたクロム系触媒を使用して液状反応媒体中
でα−オレフィンの低重合を行なう。そして、クロム化
合物(a)として例えば塩化第一クロムのようにハロゲ
ンを含有するクロム化合物を使用する場合、当該クロム
化合物はハロゲン含有化合物(d)としても機能する。
また、同様に、(c)アルキルアルミニウム化合物
(c)として例えばジエチルアルミニウムモノクロリド
のようにハロゲンを含有するアルキルアルミニウム化合
物を使用する場合、当該アルキルアルミニウム化合物
は、ハロゲン含有化合物(d)としても機能する。
【0054】α−オレフィン 本発明において低重合反応に供する原料α−オレフィン
としては、炭素数が2〜30の置換または非置換のα−
オレフィンが使用される。具体的には、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3
−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が
挙げられる。特に、原料α−オレフィンとしてエチレン
が好適であり、本発明によればエチレンからその三量体
である1−ヘキセンを高収率かつ高選択で得ることが出
来る。
【0055】反応溶媒 本発明においては、反応溶媒としては、ブタン、ペンタ
ン、3−メチルペンタン、ヘキサン、ヘプタン、2−メ
チルヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサン、デカリン等の炭素数1〜20の鎖状または
脂環式の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、メシチレン、テトラリン等の芳香
族炭化水素などが使用される。これらは、単独で使用す
る他、混合溶媒として使用することも出来る。また、本
発明においては反応原料のα−オレフィンそのものや他
のオレフィンを溶媒とすることもできる。オレフィンを
溶媒とする場合には、常温で液状のものを用いるのが好
ましい。溶媒として特に好ましいのは、炭素数が4〜7
の鎖状飽和炭化水素または脂環式飽和炭化水素である。
これらの溶媒を使用することにより、ポリマーの副生を
抑制することが出来、更に、脂環式飽和炭化水素を使用
した場合は、高い触媒活性が得られるという利点があ
る。
【0056】触媒調製 本発明で低重合反応に用いる触媒は、好ましくは、クロ
ム化合物(a)、アミン、アミド及びイミドから選ばれ
る窒素含有化合物(b)、アルキルアルミニウム化合物
(c)、及び更に好ましくはハロゲン含有化合物(d)
を接触させることにより調製されるが、この際、クロム
化合物(a)とアルキルアルミニウム化合物(c)とは
α−オレフィンの存在下に接触させるのが好ましい。す
なわち、クロム化合物(a)及びアルキルアルミニウム
化合物(c)のそれぞれは、窒素含有化合物(b)やハ
ロゲン含有化合物(d)と事前に接触させてもかまわな
いが、両者はα−オレフィンの存在下に初めて接触させ
るようにする。このようにして触媒を調製すると、触媒
活性が著しく向上し、且つ、三量体化物の選択率が非常
に高く、また得られるα−オレフィン低重合体の純度も
極めて高いという利点がある。
【0057】本発明における触媒の調製法について更に
詳細に説明すると、触媒は好ましくは(a)〜(c)、
更に好ましくは(d)の各成分を、20〜150℃、好
ましくは50〜100℃で混合することにより調製され
るが、予め調製して反応帯域に供給してもよく、また触
媒調製に用いる(a)〜(d)の各成分を反応帯域に供
給して、その場で触媒を生成させてもよい。いずれの方
法によるときも、触媒の調製は、上記したように(a)
クロム化合物と(c)アルキルアルミニウム化合物とが
α−オレフィンの存在下で初めて接触する態様で行なう
ようにする。この態様により高性能の触媒が生成する理
由は、クロム化合物(a)とアルキルアルミニウム化合
物(c)との接触により生成する反応物は極めて不安定
であり、そのままでは容易に分解してしまうが、α−オ
レフィンが存在するとα−オレフィンがこれに配位して
反応生成物が適度に安定化することによるものと考えら
れる。
【0058】低重合反応 本発明方法によるα−オレフィンの低重合反応は上記し
た温調エレメント方式の槽容器を用いて連続的にα−オ
レフィンとアルキルアルミニウム化合物ならびにクロム
化合物及び他の触媒成分を供給して下記反応条件下(反
応温度と反応圧力等)でα−オレフィンの低重合反応を
行なう。上記槽容器の反応帯域中への各触媒成分の供給
はクロム化合物とアルキルアルミニウム化合物とがα−
オレフィンの存在下で初めて接触する態様であればいず
れの方法であってもよく、その供給方法の一例を下記に
示す。
【0059】(1)クロム化合物(a)を含む溶液、窒
素含有化合物(b)とアルキルアルミニウム化合物
(c)及びハロゲン含有化合物(d)を含む溶液ならび
にα−オレフィンをそれぞれ反応帯域に供給する方法 (2)クロム化合物(a)と窒素含有化合物(b)及び
ハロゲン含有化合物(d)を含む溶液、アルキルアルミ
ニウム化合物(c)を含む溶液ならびにα−オレフィン
をそれぞれ反応帯域に供給する方法、。 (3)クロム化合物(a)及びハロゲン含有化合物
(d)を含む溶液、窒素含有化合物(b)及びアルキル
アルミニウム化合物(c)を含む溶液ならびにα−オレ
フィンをそれぞれ反応帯域に供給する方法。 (4)クロム化合物(a)及び窒素含有化合物(b)を
含む溶液、アルキルアルミニウム化合物(c)及びハロ
ゲン含有化合物(d)を含む溶液ならびにα−オレフィ
ンをそれぞれ反応帯域に供給する方法。 (5)クロム化合物(a)、窒素含有化合物(b)、ア
ルキルアルミニウム化合物(c)、ハロゲン含有化合物
(d)及びα−オレフィンをそれぞれ反応帯域に供給す
る方法。
【0060】上記反応帯域に供給するクロム化合物
(a)の供給量は反応媒体1リットル当り2×10-2
リモル以下、望ましくは1×10-5〜1×10-7ミリモ
ルの範囲である。また反応帯域に供給する各触媒成分の
モル比は通常、(a):(b):(c):(d)=1:
0.1〜100:0.1〜500:0.1〜100、好
ましくは(a):(b):(c):(d)=1:1〜1
0:5〜50:1〜10の範囲である。
【0061】更に、α−オレフィンの供給量としては、
触媒活性及び目的生成物の選択率を向上させるために
は、高濃度のα−オレフィンを用いることが望ましい。
具体的には、反応溶媒中のα−オレフィン濃度が、通常
5〜100mol%、望ましくは10〜100mol
%、特に望ましくは20〜100mol%の条件下で、
クロム系触媒とα−オレフィンとを接触させることが望
ましい。特に、α−オレフィンとしてエチレン等の低沸
点α−オレフィンを用いる場合には、α−オレフィン圧
が通常、約3〜250kg/cm2 、望ましくは約5〜
100kg/cm2、更に望ましくは約5〜50kg/
cm2 の条件下で、接触させることが好ましい。このよ
うな条件下で接触させることにより、触媒調製工程を経
ることなく、α−オレフィンの低重合を行うことができ
る。
【0062】本発明における反応帯域中でのα−オレフ
ィンの低重合反応条件としては、例えば反応温度は、通
常0〜250℃、好ましくは10〜150℃、更に好ま
しくは20〜100℃である。一方、反応圧力は、通
常、3〜250kg/cm2 の範囲から選択し得るが、
好ましくは、約5〜100kg/cm2 の圧力である。
そして、滞留時間は、通常1分から20時間、好ましく
は0.5〜6時間の範囲とされる。
【0063】また、反応時に水素を共存させるならば、
触媒活性及び三量体の選択率の向上が認められるので好
ましい。共存させる水素の量は、水素分圧として、通常
0.1〜100kg/cm2 、好ましくは1〜80kg
/cm2 の範囲とされる。反応液中の副生ポリマーの分
離除去は、公知の固液分離装置を適宜使用して行なわ
れ、回収されたα−オレフィン低重合体は、必要に応じ
て精製される。精製には、通常、蒸留精製が採用され、
本発明においては使用されるハロゲン含有化合物の量が
少なく、かつ分解生成物が少ないため目的とする成分を
高純度で回収することができる。本発明により特に、エ
チレンから高純度の1−ヘキセンを工業的有利に製造す
ることができる。
【0064】
【実施例】次に、本発明の具体的態様を実施例を用いて
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例によって限定されるものではない。 実施例1 内容積200リットルを有する図3に示す温調エレメン
ト方式の槽容器の内壁(温調エレメントの内筒の表面)
を電解研磨処理によりRmax 1.2μm程度とした攪拌
機付のステンレス製温調エレメント方式の槽容器に、一
方の触媒供給管から2,5−ジメチルピロールを5.6
mmol/hr、トリエチルアルミニウムを37.4m
mol/hr、及びヘキサクロロエタン3.74mmo
l/hrの供給速度で、それぞれn−ヘプタン溶液とし
て供給した。他方の触媒供給管からはエチレンと共にク
ロム(III)−2−エチルヘキサノエートを0.93mm
ol/hr(0.44g/hr)の供給速度でn−ヘプ
タン溶液として連続的に供給した。該槽容器へのn−ヘ
プタンの全供給量は150リットル/hrである。該槽
容器を80℃に保ち、エチレンを全圧35kg/cm2
Gとなるように連続的に供給して、エチレンの低重合反
応を行なわせた。該槽容器からは内溶液量が150リッ
トルを維持するように反応液抜出管を経て反応液を抜出
しながら、エチレンの低重合反応による1−ヘキセンの
製造を連続的に行った。運転を長時間続行した後、未反
応のエチレンを回収し、反応生成液を抜き出し、槽容器
を開放して槽容器内壁へのポリマーの付着状況を観察し
た。その結果を表−1に示す。なお、運転中の触媒効率
(g−1−ヘキセン/g−クロム)とポリエチレン副生
率も表−1に示す。
【0065】比較例1 槽容器の形式を図8に示す内部ジャケット方式としたこ
と以外は全て実施例1と同条件でエチレンの低重合反応
を行い、同様の評価を実施した。その結果を表−1に示
す。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明に従ってα−オレフィンの低重合
反応を温調エレメント方式の槽容器を用いて行うことに
より、内部ジャケット方式と同様に低重合時に内容物と
冷媒とを隔てる部分の板の厚さを薄くすることができる
ので熱伝導性に優れ、反応熱の除去を効果的に行うこと
ができ、高い生産性でα−オレフィン低重合体の製造を
行なうことができる。また、本発明方法においては槽容
器の内表面に溶接部が占める割合が少ないので、重合体
ポリマーの付着生成も少なくなり、α−オレフィンの低
重合反応を長時間連続して行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用される槽容器の一例を示す縦
断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】本発明方法で使用される槽容器の他の例を示す
縦断面図
【図4】本発明方法で使用される槽容器のさらに他の例
を示す縦断面図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】本発明方法で使用される槽容器のさらに他の例
を示す縦断面図
【図7】従来の槽容器の例を示す縦断面図
【図8】従来の槽容器の他の例を示す要部拡大断面図
【符号の説明】
1 容器本体 2 円筒形胴部 3 底部鏡板 4 頂部鏡板 5A,5B 温調エレメント 6 内筒 7,21 仕切板 8 外ストリップ 9,23 熱媒流路 10 熱媒流路入口 11 熱媒流路出口 12 槽容器ノズル 13 隔壁 14 間隙室 15 圧力バランス機構 16,161 連通管 17 バランスピストン H 間隙 20 外部ジャケット 22 内ストリップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロム系触媒を用いてα−オレフィンを
    反応媒体中で低重合反応させるに際し、該低重合反応
    を、内筒の外面に直角に仕切板を間隔をおいて並設し、
    仕切板の先端間に外ストリップを跨設することによっ
    て、前記内筒と外ストリップとの間に仕切板により仕切
    られた熱媒の流路を有する流路壁(以下「温調エレメン
    ト」という)を形成し、この温調エレメントを容器本体
    内に外ストリップ側を容器本体の内面に対向させて固定
    した構造の槽容器中で行うことを特徴とするα−オレフ
    ィン低重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 クロム系触媒を用いてα−オレフィンを
    反応媒体中で低重合反応させるに際し、該低重合反応
    を、内筒の外面に直角に仕切板を間隔をおいて並設し、
    仕切板の先端間に外ストリップを跨設することによっ
    て、前記内筒と外ストリップとの間に仕切板により仕切
    られた熱媒の流路を有する流路壁(以下「温調エレメン
    ト」という)を形成し、この温調エレメントを容器本体
    内に外ストリップ側を容器本体の内面に対向させて間隔
    をおいて固定するとともに前記温調エレメントの外スト
    リップ側と容器本体の内面との間の間隙の上下部を封止
    して間隙室を形成した構造の槽容器中で行うことを特徴
    とするα−オレフィン低重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 低重合反応が、エチレンを三量化させて
    1−ヘキセンを主体とした生成物を得るものである請求
    項1又は2に記載のα−オレフィン低重合体の製造方
    法。
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