JPH1088215A - 溶銑の脱硫方法 - Google Patents
溶銑の脱硫方法Info
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- JPH1088215A JPH1088215A JP24360096A JP24360096A JPH1088215A JP H1088215 A JPH1088215 A JP H1088215A JP 24360096 A JP24360096 A JP 24360096A JP 24360096 A JP24360096 A JP 24360096A JP H1088215 A JPH1088215 A JP H1088215A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】Mg脱硫を前提とし、安価で、従来のCaO−
CaF2 系脱硫剤に比べて脱硫剤原単位を低減すること
ができ、かつスラグ発生量を低減することができる脱硫
方法を提供すること。 【解決手段】容器2の底部にMgO源3を配し、このM
gO源3にAlの溶解した溶銑7を接触させ、溶銑中の
AlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このMg
と溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、このM
gSを浮上させて分離し、溶銑を脱硫する。
CaF2 系脱硫剤に比べて脱硫剤原単位を低減すること
ができ、かつスラグ発生量を低減することができる脱硫
方法を提供すること。 【解決手段】容器2の底部にMgO源3を配し、このM
gO源3にAlの溶解した溶銑7を接触させ、溶銑中の
AlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このMg
と溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、このM
gSを浮上させて分離し、溶銑を脱硫する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶銑の脱硫方法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】現在、溶銑の炉外脱硫には安価なCaO
を主成分とする脱硫剤が広く使用されている。このよう
な脱硫剤として、例えば、95wt%CaO−5wt%
CaF2 があり、溶銑1tあたり7〜12kg消費され
る。
を主成分とする脱硫剤が広く使用されている。このよう
な脱硫剤として、例えば、95wt%CaO−5wt%
CaF2 があり、溶銑1tあたり7〜12kg消費され
る。
【0003】一方、溶銑の脱硫剤として金属Mgも知ら
れている。金属Mgは、溶銑中のSと容易に反応してM
gSを生成するが、沸点が1107℃と低いので、12
50〜1500℃の溶銑中では激しく気化する。したが
って、Mgを単独で用いると溶銑を飛散させるととも
に、Mg蒸気が十分脱硫に寄与せずに大気中に放散され
ることになる。このため、特開平7−179919号公
報に開示されているように、金属MgをCaOで希釈し
て10〜30wt%のMg濃度に調製した混合粉末を搬
送ガスとともに溶銑中に吹き込む方法が一般的である。
この場合、次に示す(1)式のMgによる脱硫反応およ
び(2)式のCaOによる脱硫反応が並行して進む。
れている。金属Mgは、溶銑中のSと容易に反応してM
gSを生成するが、沸点が1107℃と低いので、12
50〜1500℃の溶銑中では激しく気化する。したが
って、Mgを単独で用いると溶銑を飛散させるととも
に、Mg蒸気が十分脱硫に寄与せずに大気中に放散され
ることになる。このため、特開平7−179919号公
報に開示されているように、金属MgをCaOで希釈し
て10〜30wt%のMg濃度に調製した混合粉末を搬
送ガスとともに溶銑中に吹き込む方法が一般的である。
この場合、次に示す(1)式のMgによる脱硫反応およ
び(2)式のCaOによる脱硫反応が並行して進む。
【0004】 〔Mg〕+〔S〕→(MgS) (1) (CaO)+〔S〕→(CaS)+〔O〕 (2) すなわち、Mg蒸気は溶銑に溶解してマグネシウム〔M
g〕となり、溶銑に溶解した硫黄〔S〕と反応して(M
gS)を生成し、溶銑中に懸濁あるいは溶銑浴面に浮上
する。一方、脱硫剤の(CaO)は溶銑に溶解した硫黄
〔S〕と反応して(CaS)を生成し、溶銑中に懸濁あ
るいは溶銑浴面に浮上する。ここで、副生する酸素は溶
銑に溶解して〔O〕となるが、溶銑中のCと反応してC
Oガスとなって散逸する。
g〕となり、溶銑に溶解した硫黄〔S〕と反応して(M
gS)を生成し、溶銑中に懸濁あるいは溶銑浴面に浮上
する。一方、脱硫剤の(CaO)は溶銑に溶解した硫黄
〔S〕と反応して(CaS)を生成し、溶銑中に懸濁あ
るいは溶銑浴面に浮上する。ここで、副生する酸素は溶
銑に溶解して〔O〕となるが、溶銑中のCと反応してC
Oガスとなって散逸する。
【0005】上記(1)式のMg脱硫は(2)式のCa
O脱硫に比べて脱硫速度が大きく、Mg−CaO全体の
脱硫速度はCaO単独の場合に比べて著しく大きくな
る。すなわち、Mg−CaO吹き込みによる脱硫法を適
用すると、少ない脱硫剤原単位で短時間に所望の到達
〔S〕が得られる。その結果、スラグ発生量が減る利点
があり、また、スラグに混入する地金も減少するので、
鉄歩留まりの向上が期待できる。また、処理時間が短い
ので処理時の溶銑温度の低下が小さい利点もある。
O脱硫に比べて脱硫速度が大きく、Mg−CaO全体の
脱硫速度はCaO単独の場合に比べて著しく大きくな
る。すなわち、Mg−CaO吹き込みによる脱硫法を適
用すると、少ない脱硫剤原単位で短時間に所望の到達
〔S〕が得られる。その結果、スラグ発生量が減る利点
があり、また、スラグに混入する地金も減少するので、
鉄歩留まりの向上が期待できる。また、処理時間が短い
ので処理時の溶銑温度の低下が小さい利点もある。
【0006】しかし、このように数多くの利点があるに
もかかわらず、Mg脱硫は主流とはなっていない。これ
は原料の金属Mgが高価なために安価なCaOを主成分
とする脱硫剤を上回るメリットが見い出せないからであ
る。
もかかわらず、Mg脱硫は主流とはなっていない。これ
は原料の金属Mgが高価なために安価なCaOを主成分
とする脱硫剤を上回るメリットが見い出せないからであ
る。
【0007】これに対して、特開昭52−50917号
公報には、MgOとAlの反応によってMg蒸気Mg
(g)を発生させる脱硫方法が開示されている。この公
報においては、この反応は1500℃以上を要し、通常
の溶銑温度では生じないとして、反応を促進するに足る
熱量を発生する発熱剤をMgOとAlに加えて溶銑に供
給する方法が開示されている。ちなみに、この従来技術
では、次の反応を利用している。
公報には、MgOとAlの反応によってMg蒸気Mg
(g)を発生させる脱硫方法が開示されている。この公
報においては、この反応は1500℃以上を要し、通常
の溶銑温度では生じないとして、反応を促進するに足る
熱量を発生する発熱剤をMgOとAlに加えて溶銑に供
給する方法が開示されている。ちなみに、この従来技術
では、次の反応を利用している。
【0008】 3MgO+2Al→3Mg(g)+Al2 O3 (3) この方法によれば、金属Mgに比べて極めて安価なMg
Oと比較的安価なAlを主原料とすれば、前記のMg脱
硫の採算性の不利を軽減できる可能性がある。
Oと比較的安価なAlを主原料とすれば、前記のMg脱
硫の採算性の不利を軽減できる可能性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開昭52−5091
7号公報においては、MgOとAlとの反応によってM
g蒸気を発生させる(3)式の反応は、単に溶銑温度に
相当する1250〜1450℃に加熱しただけでは生じ
ず、1500℃以上を要すると主張し、上述したように
発熱剤の添加を提案している。その実施例の中で、平均
100メッシュの粒度に揃えたMgO、AlおよびFe
3 O4 の補助酸化物(発熱剤)を十分混合し、平均2m
mの粒度のセミペレットに造粒して脱硫剤を得たと述べ
ている。補助酸化物XOはAlと(4)式のように反応
してその際出る高熱により未反応のAlとMgOとが反
応し、(3)式に従ってMg上記を生成させることが可
能になるとしている。
7号公報においては、MgOとAlとの反応によってM
g蒸気を発生させる(3)式の反応は、単に溶銑温度に
相当する1250〜1450℃に加熱しただけでは生じ
ず、1500℃以上を要すると主張し、上述したように
発熱剤の添加を提案している。その実施例の中で、平均
100メッシュの粒度に揃えたMgO、AlおよびFe
3 O4 の補助酸化物(発熱剤)を十分混合し、平均2m
mの粒度のセミペレットに造粒して脱硫剤を得たと述べ
ている。補助酸化物XOはAlと(4)式のように反応
してその際出る高熱により未反応のAlとMgOとが反
応し、(3)式に従ってMg上記を生成させることが可
能になるとしている。
【0010】 3XO+2Al→3X+Al2 O3 (4) ここで、Alは(3)式のMg蒸気の生成以外に脱硫に
直接寄与しないXの生成に消費される。このように発熱
剤の添加はこの脱硫方法の経済性を損なうこととなる。
直接寄与しないXの生成に消費される。このように発熱
剤の添加はこの脱硫方法の経済性を損なうこととなる。
【0011】MgOとAlとの反応によってMgを効率
良く発生させるには、MgOとAlとの接触が十分確保
されなければならず、発生したMgにより溶銑脱硫を効
率良く行わせるには、Mgを溶銑に過不足なく接触させ
る必要がある。
良く発生させるには、MgOとAlとの接触が十分確保
されなければならず、発生したMgにより溶銑脱硫を効
率良く行わせるには、Mgを溶銑に過不足なく接触させ
る必要がある。
【0012】特開昭52−50917号公報の実施態様
では、導気管から1〜5L/minのN2 を流して溶銑
鍋内の溶銑に緩やかなバブリング状態を生起させなが
ら、投入管よりAlとMgOと発火剤とからなる脱硫剤
を少量ずつ添加し、導気管と投入管が合流する合流管内
の空間部で発火させ、そこで発生するMg蒸気を溶銑中
へ導いて脱硫に供するというものである。
では、導気管から1〜5L/minのN2 を流して溶銑
鍋内の溶銑に緩やかなバブリング状態を生起させなが
ら、投入管よりAlとMgOと発火剤とからなる脱硫剤
を少量ずつ添加し、導気管と投入管が合流する合流管内
の空間部で発火させ、そこで発生するMg蒸気を溶銑中
へ導いて脱硫に供するというものである。
【0013】この方法は、まず、脱硫剤中のAlが雰囲
気ガスのN2 と反応してAlNとなる反応が680℃か
ら生じるので、AlとMgOとの反応が著しく阻害され
ること、次に、Mg蒸気はたとえ発生したとしても合流
管の外面に沿って上昇し、溶銑とは接触が不十分となる
ことが問題となる。すなわち、Mgの発生がほとんどな
く、なおかつ、発生したMgは溶銑の脱硫に十分利用さ
れていないことが問題となる。
気ガスのN2 と反応してAlNとなる反応が680℃か
ら生じるので、AlとMgOとの反応が著しく阻害され
ること、次に、Mg蒸気はたとえ発生したとしても合流
管の外面に沿って上昇し、溶銑とは接触が不十分となる
ことが問題となる。すなわち、Mgの発生がほとんどな
く、なおかつ、発生したMgは溶銑の脱硫に十分利用さ
れていないことが問題となる。
【0014】また、Mg脱硫を成功させるには、溶銑に
懸濁、あるいは溶銑浴面に浮遊している脱硫生成物の
(MgS)が大気から侵入する酸素によって酸化されて
Sを生成し、これが溶銑へ戻る。したがって、復硫を防
止する技術を採用することが要求される。しかし、この
公報にはこの観点からの対策については何ら開示されて
いない。
懸濁、あるいは溶銑浴面に浮遊している脱硫生成物の
(MgS)が大気から侵入する酸素によって酸化されて
Sを生成し、これが溶銑へ戻る。したがって、復硫を防
止する技術を採用することが要求される。しかし、この
公報にはこの観点からの対策については何ら開示されて
いない。
【0015】以上のようなことから、MgOとAlとを
出発原料とするMg脱硫はいまだ実用化に至っていな
い。本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであっ
て、Mg脱硫を前提とし、安価で、従来のCaO−Ca
F2 系脱硫剤に比べて脱硫剤原単位を低減することがで
き、かつスラグ発生量を低減することができる脱硫方法
を提供することを目的とする。
出発原料とするMg脱硫はいまだ実用化に至っていな
い。本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであっ
て、Mg脱硫を前提とし、安価で、従来のCaO−Ca
F2 系脱硫剤に比べて脱硫剤原単位を低減することがで
き、かつスラグ発生量を低減することができる脱硫方法
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、次の知見
を得た。 1.Mg蒸気は上記(3)式に従って1500℃以上で
発生するという特開昭52−50917号公報の主張と
は異なり、MgOとAlからMg蒸気を生成する反応は
原料を適正に調製すれば、以下に示す(5)式に従って
900℃から生じさせることができる。すなわち、Mg
OとAlとが反応してMg蒸気が発生し、マグネシア・
アルミナ・スピネル(MgO・Al2 O3 )が残留す
る。
目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、次の知見
を得た。 1.Mg蒸気は上記(3)式に従って1500℃以上で
発生するという特開昭52−50917号公報の主張と
は異なり、MgOとAlからMg蒸気を生成する反応は
原料を適正に調製すれば、以下に示す(5)式に従って
900℃から生じさせることができる。すなわち、Mg
OとAlとが反応してMg蒸気が発生し、マグネシア・
アルミナ・スピネル(MgO・Al2 O3 )が残留す
る。
【0017】 4MgO+2Al→3Mg(g)+MgAl2 O4 (5) したがって、発熱剤の添加は必要としない。 2.(5)式の反応に必要なAl量を越える過剰のAl
を溶銑に添加して溶解することにより、大気から侵入し
てくる酸素をAl2 O3 の形で吸収し、(MgS)の酸
化による溶銑への復硫を防止することができる。
を溶銑に添加して溶解することにより、大気から侵入し
てくる酸素をAl2 O3 の形で吸収し、(MgS)の酸
化による溶銑への復硫を防止することができる。
【0018】3.(5)式の反応は、Alが溶融Alで
あっても溶銑中に溶解したAlであっても進行する。 本発明は、これらの知見に基づいてなされたものであ
り、第1に、容器の底部にMgO源を配し、このMgO
源にAlの溶解した溶銑を接触させ、溶銑中のAlとM
gOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶銑中
のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgSを浮
上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方法を提
供するものである。
あっても溶銑中に溶解したAlであっても進行する。 本発明は、これらの知見に基づいてなされたものであ
り、第1に、容器の底部にMgO源を配し、このMgO
源にAlの溶解した溶銑を接触させ、溶銑中のAlとM
gOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶銑中
のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgSを浮
上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方法を提
供するものである。
【0019】第2に、容器の底部にMgO源を配し、そ
の上に固体鉄源を配し、さらにその上にAl源を配して
から溶銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させ
るとともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
の上に固体鉄源を配し、さらにその上にAl源を配して
から溶銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させ
るとともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
【0020】第3に、容器の底部にMgO源を配し、そ
の上に固体鉄源を配し、さらにその上にAl源と溶銑と
を同時に供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させる
とともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
の上に固体鉄源を配し、さらにその上にAl源と溶銑と
を同時に供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させる
とともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
【0021】第4に、容器の底部にMgO源を配し、そ
の上にAl源を配し、さらにその上に固体鉄源を配して
から溶銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させ
るとともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
の上にAl源を配し、さらにその上に固体鉄源を配して
から溶銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させ
るとともに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を
得、これをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中
のAlとMgOとの反応によりMgを生成させ、このM
gと溶銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、この
MgSを浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱
硫方法を提供するものである。
【0022】第5に、上記いずれかのに方法において、
MgO1kgに対してAl0.340〜1.335kg
の量比を満足し、MgOとAlとの合計量がMgO源と
Al源との合計量の70wt%以上となることを特徴と
する溶銑の脱硫方法を提供するものである。
MgO1kgに対してAl0.340〜1.335kg
の量比を満足し、MgOとAlとの合計量がMgO源と
Al源との合計量の70wt%以上となることを特徴と
する溶銑の脱硫方法を提供するものである。
【0023】以下、本発明について具体的に説明する。
この発明で対象とする溶銑は、高炉、溶融還元炉等で製
造されるものであって、通常、4.2〜4.5wt%
C、0.2〜0.8wt%Si、0.15〜0.8wt
%Mn、0.10〜0.15wt%P、0.02〜0.
06wt%Sの諸成分を含有する。この溶銑に直接脱硫
処理を施すこと、脱珪処理、脱燐処理あるいは脱炭処理
を施してから脱硫処理を施すこと、または、脱燐処理と
脱硫処理を同時に実施することが知られているが、本発
明ではいずれにも適用することができる。
この発明で対象とする溶銑は、高炉、溶融還元炉等で製
造されるものであって、通常、4.2〜4.5wt%
C、0.2〜0.8wt%Si、0.15〜0.8wt
%Mn、0.10〜0.15wt%P、0.02〜0.
06wt%Sの諸成分を含有する。この溶銑に直接脱硫
処理を施すこと、脱珪処理、脱燐処理あるいは脱炭処理
を施してから脱硫処理を施すこと、または、脱燐処理と
脱硫処理を同時に実施することが知られているが、本発
明ではいずれにも適用することができる。
【0024】MgO源粉末の粒径は(5)式の反応の進
行の程度を支配する重要な因子である。MgO源粉末は
細かいほど溶銑との接触面積が増加するので反応が進み
やすくなる。したがって、MgO源粉末は細かい方が好
ましい。具体的には100メッシュの篩通過粉、すなわ
ち、粒径0.15mm以下の粉末を70%以上含む粉末
を適用することすることによってMgOの反応率を上げ
ることができる。さらに好ましいのは200メッシュの
篩通過粉、すなわち、粒径0.074mm以下の粉末を
適用することである。
行の程度を支配する重要な因子である。MgO源粉末は
細かいほど溶銑との接触面積が増加するので反応が進み
やすくなる。したがって、MgO源粉末は細かい方が好
ましい。具体的には100メッシュの篩通過粉、すなわ
ち、粒径0.15mm以下の粉末を70%以上含む粉末
を適用することすることによってMgOの反応率を上げ
ることができる。さらに好ましいのは200メッシュの
篩通過粉、すなわち、粒径0.074mm以下の粉末を
適用することである。
【0025】MgO源粉末としては、天然マグネシア、
海水マグネシアのいずれも適用することができるが、M
gO濃度88wt%以上とすることが好ましい。これは
88wt%未満ではMg蒸気発生に寄与しない成分が過
多となり好ましくないからである。また、MgO源粉末
として900℃までに熱分解してMgOになる各種のM
gO前駆体を適用してもよい。例えば、Mg(OH)
2 、MgCO3 が挙げられる。ドロマイト(MgCO3
・CaCO3 )を補助的に添加してもよい。
海水マグネシアのいずれも適用することができるが、M
gO濃度88wt%以上とすることが好ましい。これは
88wt%未満ではMg蒸気発生に寄与しない成分が過
多となり好ましくないからである。また、MgO源粉末
として900℃までに熱分解してMgOになる各種のM
gO前駆体を適用してもよい。例えば、Mg(OH)
2 、MgCO3 が挙げられる。ドロマイト(MgCO3
・CaCO3 )を補助的に添加してもよい。
【0026】本発明に係る方法においては、容器の底部
全面に広がるMgO源粉末からなる層を形成する。層厚
は可能な限り均一とすることが好ましい。こうすること
によって底部全面からMgを発生させることが可能とな
り、その上に配する溶銑との均一な接触が可能となる。
そして、Mgが脱硫に効率良く利用されることになる。
全面に広がるMgO源粉末からなる層を形成する。層厚
は可能な限り均一とすることが好ましい。こうすること
によって底部全面からMgを発生させることが可能とな
り、その上に配する溶銑との均一な接触が可能となる。
そして、Mgが脱硫に効率良く利用されることになる。
【0027】このMgO源粉末層の上面に、Alを溶解
した溶銑を接触させる。MgO源粉末層には溶銑の自重
による荷重がかかるので溶銑がMgO源粉末層に侵入す
る。侵入部分では溶銑とMgO源との接触面積が急増
し、接触界面において溶銑中Al、すなわち[Al]と
MgO源中のMgOとが(6)式に従って反応し、Mg
蒸気、すなわちMg(g)とMgAl2 O4 を生成す
る。
した溶銑を接触させる。MgO源粉末層には溶銑の自重
による荷重がかかるので溶銑がMgO源粉末層に侵入す
る。侵入部分では溶銑とMgO源との接触面積が急増
し、接触界面において溶銑中Al、すなわち[Al]と
MgO源中のMgOとが(6)式に従って反応し、Mg
蒸気、すなわちMg(g)とMgAl2 O4 を生成す
る。
【0028】 4MgO+2[Al]→3Mg(g)+MgAl2 O4 (6) このMg蒸気は溶銑に溶解し、溶銑中で上記(1)式に
従って溶銑中のSと反応し、MgSを生成する。
従って溶銑中のSと反応し、MgSを生成する。
【0029】上記(6)式に従って副生するMgAl2
O4 と(1)式に従って生成するMgSはともに固相で
あるが、溶銑中を浮上して溶銑浴面上に至り、そこに蓄
積される。
O4 と(1)式に従って生成するMgSはともに固相で
あるが、溶銑中を浮上して溶銑浴面上に至り、そこに蓄
積される。
【0030】溶銑の侵入、反応、反応生成物の浮上を繰
り返してMgO源粉末は消費され、最終的には容器底部
に配されたMgO源粉末層は消失する。容器底部にMg
O源粉末層を形成する方法については特に制約はない
が、粉末を上方より投入する方法が最も簡便である。こ
の場合、予めMgO源粉末を成形することが好ましい。
これは未成形粉末のままだと容器に充填するときに発塵
し、首尾よく底部に充填することが妨げられるからであ
る。
り返してMgO源粉末は消費され、最終的には容器底部
に配されたMgO源粉末層は消失する。容器底部にMg
O源粉末層を形成する方法については特に制約はない
が、粉末を上方より投入する方法が最も簡便である。こ
の場合、予めMgO源粉末を成形することが好ましい。
これは未成形粉末のままだと容器に充填するときに発塵
し、首尾よく底部に充填することが妨げられるからであ
る。
【0031】成形用のバインダーとしては、フェノール
樹脂、フラン樹脂、コールタールピッチ、糖蜜等のカー
ボン系バインダー、アルミナ、ジルコニア、マグネシア
等の酸化物系バインダーを適用することができる。エチ
ルシリケート、水ガラス等のシリケート系バインダーは
生成するSiO2 がAlと反応しAlが消費される欠点
があるが、5wt%以下であれば問題はない。
樹脂、フラン樹脂、コールタールピッチ、糖蜜等のカー
ボン系バインダー、アルミナ、ジルコニア、マグネシア
等の酸化物系バインダーを適用することができる。エチ
ルシリケート、水ガラス等のシリケート系バインダーは
生成するSiO2 がAlと反応しAlが消費される欠点
があるが、5wt%以下であれば問題はない。
【0032】成形体の粒径は5mm以上とすることが好
ましい。5mm未満では容器へ投入する際に飛散する割
合が増加するからである。成形方法には特に制約はな
い。ペレタイザー等の転動造粒、タブレットマシーン、
ブリケッティングマシーン等の圧縮成形、押し出し成
形、噴霧乾燥造粒等、公知の方法を適用することができ
る。
ましい。5mm未満では容器へ投入する際に飛散する割
合が増加するからである。成形方法には特に制約はな
い。ペレタイザー等の転動造粒、タブレットマシーン、
ブリケッティングマシーン等の圧縮成形、押し出し成
形、噴霧乾燥造粒等、公知の方法を適用することができ
る。
【0033】MgO源粉末の成形体を容器に投入して形
成される層は成形体の集合であり、成形体粒子間に空隙
を有する。このような空隙が存在すると、この空隙に溶
銑が侵入して成形体を浮上させるが、浮上する成形体は
反応に十分寄与しないので問題となる。したがって、M
gO源層が溶銑と接触する前に、この空隙を潰す必要が
ある。具体的な方法として、MgO源成形体充填後、上
部より加圧することが考えられる。加圧方法としては固
体鉄源の投入が効果的である。このように固体鉄源を投
入すると、その際の衝撃によって成形体が破壊され、結
果として成形体間の空隙が潰されることになる。固体鉄
源の上に溶銑が注がれると、固体鉄源を介して溶銑の荷
重がMgO源に加わり、空隙は十分に潰される。
成される層は成形体の集合であり、成形体粒子間に空隙
を有する。このような空隙が存在すると、この空隙に溶
銑が侵入して成形体を浮上させるが、浮上する成形体は
反応に十分寄与しないので問題となる。したがって、M
gO源層が溶銑と接触する前に、この空隙を潰す必要が
ある。具体的な方法として、MgO源成形体充填後、上
部より加圧することが考えられる。加圧方法としては固
体鉄源の投入が効果的である。このように固体鉄源を投
入すると、その際の衝撃によって成形体が破壊され、結
果として成形体間の空隙が潰されることになる。固体鉄
源の上に溶銑が注がれると、固体鉄源を介して溶銑の荷
重がMgO源に加わり、空隙は十分に潰される。
【0034】固体鉄源は溶銑から熱を受けて溶融し、溶
銑の一部となる。このような鉄源としては、冷銑、鉄ス
クラップ等を適用することができる。Alの溶解した溶
銑を得る方法には特に制約はない。容器に溶銑を注ぐ前
にAlを溶解しておいてもよいし、溶銑を容器に注ぎな
がら容器にAl源を供給してもよい。容器に溶銑を注ぐ
前にAlを溶解するには、容器まで溶銑を導く溶銑樋に
Al源を供給すればよい。
銑の一部となる。このような鉄源としては、冷銑、鉄ス
クラップ等を適用することができる。Alの溶解した溶
銑を得る方法には特に制約はない。容器に溶銑を注ぐ前
にAlを溶解しておいてもよいし、溶銑を容器に注ぎな
がら容器にAl源を供給してもよい。容器に溶銑を注ぐ
前にAlを溶解するには、容器まで溶銑を導く溶銑樋に
Al源を供給すればよい。
【0035】また、予め容器にAl源を配しておいても
よい。この場合に、固体鉄源とAl源とを混合して配し
てもよいし、また固体鉄源を配してから、その上にAl
源を配してもよい。いずれの場合も、Al源の溶銑への
溶解、および固体鉄源が溶融して溶銑と同化することに
より、Alの溶解した溶銑が得られ、MgO源との接触
が可能となる。
よい。この場合に、固体鉄源とAl源とを混合して配し
てもよいし、また固体鉄源を配してから、その上にAl
源を配してもよい。いずれの場合も、Al源の溶銑への
溶解、および固体鉄源が溶融して溶銑と同化することに
より、Alの溶解した溶銑が得られ、MgO源との接触
が可能となる。
【0036】さらに、固体鉄源を配するに先だって、M
gO源の上にAl源を配してもよい。この場合に、ま
ず、Al源が550〜660℃で溶融する。900℃に
なると溶融AlとMgOとの接触部分で上記(5)式の
反応が生じてMg蒸気が発生する。Al源の上に配され
た固体鉄源の溶融同化が進むと溶融Alは溶銑にも溶解
し、Alの溶解した溶銑が形成される。そして、上記
(6)式の反応が生じてMg蒸気が発生する。すなわ
ち、(5)式および(6)式の両反応によって発生した
Mg上記が溶銑の脱硫に使われることになる。
gO源の上にAl源を配してもよい。この場合に、ま
ず、Al源が550〜660℃で溶融する。900℃に
なると溶融AlとMgOとの接触部分で上記(5)式の
反応が生じてMg蒸気が発生する。Al源の上に配され
た固体鉄源の溶融同化が進むと溶融Alは溶銑にも溶解
し、Alの溶解した溶銑が形成される。そして、上記
(6)式の反応が生じてMg蒸気が発生する。すなわ
ち、(5)式および(6)式の両反応によって発生した
Mg上記が溶銑の脱硫に使われることになる。
【0037】(5)、(6)式の反応に必要なAl量は
化学量論的にはMgO1kg当たり0.335kgであ
るが、MgO1kg当たり0.005〜1.0kgの過
剰のAlを配合することが好ましい。このようにしてA
lをMgO1kg当たり0.340〜1.335kg配
合することにより、溶銑中のAlを確保することがで
き、これが溶銑への復硫を防止する。すなわち、浴面に
浮上した(MgS)が、溶銑浴面で大気中の酸素と接触
すると、次の(7)式で示す反応を起こして復硫する。
化学量論的にはMgO1kg当たり0.335kgであ
るが、MgO1kg当たり0.005〜1.0kgの過
剰のAlを配合することが好ましい。このようにしてA
lをMgO1kg当たり0.340〜1.335kg配
合することにより、溶銑中のAlを確保することがで
き、これが溶銑への復硫を防止する。すなわち、浴面に
浮上した(MgS)が、溶銑浴面で大気中の酸素と接触
すると、次の(7)式で示す反応を起こして復硫する。
【0038】 2(MgS)+O2 →2(MgO)+[S] (7) この反応は、以下の(8)式の反応に従って溶銑中のA
lすなわち[Al]により酸素を捕捉することにより、
抑制することができる。
lすなわち[Al]により酸素を捕捉することにより、
抑制することができる。
【0039】 4Al+3O2 (g)→2(Al2 O3 ) (8) また、浴中に懸濁した(MgS)が、大気から溶銑中に
侵入した酸素[O]と反応すると次の(9)式に示す反
応を起こして復硫する。
侵入した酸素[O]と反応すると次の(9)式に示す反
応を起こして復硫する。
【0040】 (MgS)+[O]→(MgO)+[S] (9) この反応も、[Al]により以下の(10)式の反応に
従って酸素を捕捉することにより、抑制することができ
る。
従って酸素を捕捉することにより、抑制することができ
る。
【0041】 2Al+3[O]→(Al2 O3 ) (10) 前記過剰AlがMgO1kg当たり0.005kg未満
となると復硫を抑制する効果が不十分となり好ましくな
い。また、1.0kgを超えても復硫を抑制する効果に
は変化はなく脱硫剤原単位が上昇するので好ましくな
い。したがって、上記(5)式または(6)式に従うA
lとMgOの化学量論重量比0.335に過剰Al分を
加算してAlとMgOの重量比が0.340〜1.33
5の範囲とすることが好ましい。
となると復硫を抑制する効果が不十分となり好ましくな
い。また、1.0kgを超えても復硫を抑制する効果に
は変化はなく脱硫剤原単位が上昇するので好ましくな
い。したがって、上記(5)式または(6)式に従うA
lとMgOの化学量論重量比0.335に過剰Al分を
加算してAlとMgOの重量比が0.340〜1.33
5の範囲とすることが好ましい。
【0042】さらに、本発明の脱硫剤において、MgO
とAlとの合計量が、MgO源とAl源との合計量の7
0wt%以上となるようにすることが好ましい。これ
は、その量が70wt%未満では反応に寄与しない成分
がMgOとAlとの接触を妨げ、その結果MgO中のM
gがMg蒸気に転化する割合が低下するからである。
とAlとの合計量が、MgO源とAl源との合計量の7
0wt%以上となるようにすることが好ましい。これ
は、その量が70wt%未満では反応に寄与しない成分
がMgOとAlとの接触を妨げ、その結果MgO中のM
gがMg蒸気に転化する割合が低下するからである。
【0043】Al源としては、アルミニウム地金、アル
ミニウムスクラップ、アルミニウム素形材等に切断、切
削、研削等を加える過程で発生する粉末、アトマイズA
l粉末、アルミニウムドロス粉末等が挙げられる。
ミニウムスクラップ、アルミニウム素形材等に切断、切
削、研削等を加える過程で発生する粉末、アトマイズA
l粉末、アルミニウムドロス粉末等が挙げられる。
【0044】本発明に係る方法、すなわち溶銑収納容器
の底部にMgO源を配し、その上にAlの溶解した銑鉄
を配する方法では、溶銑が容器に収納されている間は、
Alを含む溶銑とMgOとの接触が保証される。したが
って、溶銑を容器に受ける受銑に通常要する20〜30
分間、および溶銑収納容器によって製銑工場から製鋼工
場へ溶銑を輸送する際に要する30〜60分間、合計5
0〜90分間もの間、溶銑の脱硫を行うことができる。
このように、通常の脱硫設備による脱硫時間8〜20分
間に対して、本発明に係る脱硫方法では十分な脱硫時間
を確保することができる。また、まんべんなくMgが発
生するのでMgO源の上にある溶銑との均一な接触が保
証される。したがって、本発明では、Mg蒸気が溶銑浴
面の一部から吹き抜けることに基づくMgの損失を無視
することができる。
の底部にMgO源を配し、その上にAlの溶解した銑鉄
を配する方法では、溶銑が容器に収納されている間は、
Alを含む溶銑とMgOとの接触が保証される。したが
って、溶銑を容器に受ける受銑に通常要する20〜30
分間、および溶銑収納容器によって製銑工場から製鋼工
場へ溶銑を輸送する際に要する30〜60分間、合計5
0〜90分間もの間、溶銑の脱硫を行うことができる。
このように、通常の脱硫設備による脱硫時間8〜20分
間に対して、本発明に係る脱硫方法では十分な脱硫時間
を確保することができる。また、まんべんなくMgが発
生するのでMgO源の上にある溶銑との均一な接触が保
証される。したがって、本発明では、Mg蒸気が溶銑浴
面の一部から吹き抜けることに基づくMgの損失を無視
することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、本発
明の第1の実施形態の脱硫方法を説明するための図であ
る。図1に示すように、台車1に搭載された溶銑鍋2
に、例えば粒径25mmの天然マグネシアブリケットを
底部全体に行き渡るように211kg投入してMgO源
層3を形成する。次いで、その上に、例えば市中発生鉄
スクラップ280kgを全面を覆うように投入し、固体
鉄源層5を形成する。さらにその上に、例えばアルミニ
ウムスクラップ破砕チップ95kgを投入し、Al源層
4を形成する。
明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、本発
明の第1の実施形態の脱硫方法を説明するための図であ
る。図1に示すように、台車1に搭載された溶銑鍋2
に、例えば粒径25mmの天然マグネシアブリケットを
底部全体に行き渡るように211kg投入してMgO源
層3を形成する。次いで、その上に、例えば市中発生鉄
スクラップ280kgを全面を覆うように投入し、固体
鉄源層5を形成する。さらにその上に、例えばアルミニ
ウムスクラップ破砕チップ95kgを投入し、Al源層
4を形成する。
【0046】この台車1を高炉の受銑位置に配してから
出銑し、図2に示すように、傾注樋6を介して溶銑7を
溶銑鍋2で受け始める。溶銑はAl源層4に衝突して横
に広がる。それに伴ってAl源が広がり溶銑への溶解が
進行する。
出銑し、図2に示すように、傾注樋6を介して溶銑7を
溶銑鍋2で受け始める。溶銑はAl源層4に衝突して横
に広がる。それに伴ってAl源が広がり溶銑への溶解が
進行する。
【0047】この場合、外部からの観察は困難である
が、図3に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、固
体鉄源層5の溶融が進行する。そして、図4に示すよう
に、固体鉄源層5は消失し、溶銑7がMgO源層3と直
接接触するようになる。その際に、MgO源層3と溶銑
7との接触界面からはMgが発生し、溶銑中のSと反応
してMgSとなる。この反応は、溶銑がMgO源層3へ
浸透することによりさらに進行する。反応によって生成
したMgSおよびMgAl2 O4 は浮上して浴面に堆積
層8を形成する。Mg生成反応に寄与しないAlは、溶
銑中に溶解して堆積層8からの復硫を防止する。
が、図3に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、固
体鉄源層5の溶融が進行する。そして、図4に示すよう
に、固体鉄源層5は消失し、溶銑7がMgO源層3と直
接接触するようになる。その際に、MgO源層3と溶銑
7との接触界面からはMgが発生し、溶銑中のSと反応
してMgSとなる。この反応は、溶銑がMgO源層3へ
浸透することによりさらに進行する。反応によって生成
したMgSおよびMgAl2 O4 は浮上して浴面に堆積
層8を形成する。Mg生成反応に寄与しないAlは、溶
銑中に溶解して堆積層8からの復硫を防止する。
【0048】この際に受銑に要する時間は例えば20分
間であり、受銑終了後スラグドラッガーにより堆積層8
を除去する操作に着手するまでの時間は例えば50分間
であり、この間に脱硫反応を生じさせることができるか
ら、十分に脱硫反応を行わせることができる。
間であり、受銑終了後スラグドラッガーにより堆積層8
を除去する操作に着手するまでの時間は例えば50分間
であり、この間に脱硫反応を生じさせることができるか
ら、十分に脱硫反応を行わせることができる。
【0049】図5〜図8は、本発明の第2の実施形態の
脱硫方法を説明するための図である。図5に示すよう
に、台車1に搭載された溶銑鍋2に、例えば粒径25m
mの天然マグネシアブリケットを底部全体に行き渡るよ
うに164kg投入してMgO源層3を形成する。次い
で、その上に、例えばアルミニウムドロスブリケット1
40kgを投入し、Al源層4を形成する。さらにその
上に、例えば市中発生鉄スクラップ280kgを全面を
覆うように投入し、固体鉄源層5を形成する。
脱硫方法を説明するための図である。図5に示すよう
に、台車1に搭載された溶銑鍋2に、例えば粒径25m
mの天然マグネシアブリケットを底部全体に行き渡るよ
うに164kg投入してMgO源層3を形成する。次い
で、その上に、例えばアルミニウムドロスブリケット1
40kgを投入し、Al源層4を形成する。さらにその
上に、例えば市中発生鉄スクラップ280kgを全面を
覆うように投入し、固体鉄源層5を形成する。
【0050】この台車を高炉の受銑位置に配してから出
銑し、図6に示すように、傾注樋6を介して溶銑7を溶
銑鍋2で受け始める。溶銑は固体鉄源層5に衝突して横
に広がる。
銑し、図6に示すように、傾注樋6を介して溶銑7を溶
銑鍋2で受け始める。溶銑は固体鉄源層5に衝突して横
に広がる。
【0051】この場合、外部からの観察は困難である
が、図7に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、固
体鉄源層5の溶融が進行する。そして、固体鉄源層5は
消失し、溶銑7がAl源層4と接触し、Alが溶銑に溶
解するとともに一部下にあるMgOと反応してMgを発
生する。図8に示すように、MgO源層3に溶銑が接触
すると接触界面からはMgが発生し、溶銑中のSと反応
してMgSとなる。この反応は、溶銑がMgO源層3へ
浸透することによりさらに進行する。反応によって生成
したMgSおよびMgAl2 O4 は浮上して浴面に堆積
層8を形成する。Mg生成反応に寄与しないAlは、溶
銑中に溶解して堆積層8からの復硫を防止する。
が、図7に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、固
体鉄源層5の溶融が進行する。そして、固体鉄源層5は
消失し、溶銑7がAl源層4と接触し、Alが溶銑に溶
解するとともに一部下にあるMgOと反応してMgを発
生する。図8に示すように、MgO源層3に溶銑が接触
すると接触界面からはMgが発生し、溶銑中のSと反応
してMgSとなる。この反応は、溶銑がMgO源層3へ
浸透することによりさらに進行する。反応によって生成
したMgSおよびMgAl2 O4 は浮上して浴面に堆積
層8を形成する。Mg生成反応に寄与しないAlは、溶
銑中に溶解して堆積層8からの復硫を防止する。
【0052】この実施形態の場合にも、受銑に要する2
0分間、および受銑終了後スラグドラッガーにより堆積
層8を除去する操作に着手するまでの50分間で十分に
脱硫反応を行わせることができる。
0分間、および受銑終了後スラグドラッガーにより堆積
層8を除去する操作に着手するまでの50分間で十分に
脱硫反応を行わせることができる。
【0053】図9〜図12は、本発明の第3の実施形態
の脱硫方法を説明するための図である。図9に示すよう
に、台車1に搭載された溶銑鍋2に、例えば粒径25m
mの天然マグネシアブリケットを底部全体に行き渡るよ
うに164kg投入してMgO源層3を形成する。次い
で、その上に、例えば市中発生鉄スクラップ280kg
を全面を覆うように投入し、固体鉄源層5を形成する。
の脱硫方法を説明するための図である。図9に示すよう
に、台車1に搭載された溶銑鍋2に、例えば粒径25m
mの天然マグネシアブリケットを底部全体に行き渡るよ
うに164kg投入してMgO源層3を形成する。次い
で、その上に、例えば市中発生鉄スクラップ280kg
を全面を覆うように投入し、固体鉄源層5を形成する。
【0054】高炉の受銑位置には、傾注樋6が設けられ
ており、その上にはAl源4として例えばアルミニウム
スクラップ破砕チップ164kgを収納したAl源ホッ
パー10が配設されている。台車1を高炉の受銑位置に
配してから出銑し、図10に示すように、傾注樋6を介
して溶銑7を溶銑鍋2で受け始める。溶銑は固体鉄源層
5に衝突して横に広がる。次いで、Al源ホッパー10
のゲートを開いてAl源4を傾注樋6上の溶銑7上に落
下させ、溶銑とともに溶銑鍋に供給する。全量を供給す
るのに10分間を要する。Al源4中のAlは溶銑と接
触するとただちに溶解し、Al源は消失する。
ており、その上にはAl源4として例えばアルミニウム
スクラップ破砕チップ164kgを収納したAl源ホッ
パー10が配設されている。台車1を高炉の受銑位置に
配してから出銑し、図10に示すように、傾注樋6を介
して溶銑7を溶銑鍋2で受け始める。溶銑は固体鉄源層
5に衝突して横に広がる。次いで、Al源ホッパー10
のゲートを開いてAl源4を傾注樋6上の溶銑7上に落
下させ、溶銑とともに溶銑鍋に供給する。全量を供給す
るのに10分間を要する。Al源4中のAlは溶銑と接
触するとただちに溶解し、Al源は消失する。
【0055】この場合、外部からの観察は困難である
が、図11に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、
固体鉄源層5の溶融が進行する。そして、図12に示す
ように、固体鉄源層5は消失し、Alの溶解した溶銑7
がMgO源層3と接触すると接触界面からはMgが発生
し、溶銑中のSと反応してMgSとなる。この反応は、
溶銑がMgO源層3へ浸透することによりさらに進行す
る。反応によって生成したMgSおよびMgAl2 O4
は浮上して浴面に堆積層8を形成する。Mg生成反応に
寄与しないAlは、溶銑中に溶解して堆積層8からの復
硫を防止する。
が、図11に示すように、溶銑レベルの上昇に伴って、
固体鉄源層5の溶融が進行する。そして、図12に示す
ように、固体鉄源層5は消失し、Alの溶解した溶銑7
がMgO源層3と接触すると接触界面からはMgが発生
し、溶銑中のSと反応してMgSとなる。この反応は、
溶銑がMgO源層3へ浸透することによりさらに進行す
る。反応によって生成したMgSおよびMgAl2 O4
は浮上して浴面に堆積層8を形成する。Mg生成反応に
寄与しないAlは、溶銑中に溶解して堆積層8からの復
硫を防止する。
【0056】この実施形態の場合にも、受銑に要する2
0分間、および受銑終了後スラグドラッガーにより堆積
層8を除去する操作に着手するまでの50分間で十分に
脱硫反応を行わせることができる。
0分間、および受銑終了後スラグドラッガーにより堆積
層8を除去する操作に着手するまでの50分間で十分に
脱硫反応を行わせることができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)ここでは、天然マグネシウム粉末を成形し
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上に冷鉄、
さらにその上にアルミニウムスクラップ破砕チップを配
して、前述の図1〜図4に示す手順で溶銑の脱硫を実施
した例について示す。
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上に冷鉄、
さらにその上にアルミニウムスクラップ破砕チップを配
して、前述の図1〜図4に示す手順で溶銑の脱硫を実施
した例について示す。
【0058】まず、200メッシュの篩を通過した天然
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのブリケットを得た。
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのブリケットを得た。
【0059】次に、上記第1の実施形態に従って、溶銑
鍋にマグネシアブリケット211kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、冷鉄200kgを装入して底部
全体に広げた。さらにその上にアルミニウムスクラップ
を10mm以下に破砕したチップ(96.0wt%A
l、1.6wt%Mg)95kgを投入した。
鍋にマグネシアブリケット211kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、冷鉄200kgを装入して底部
全体に広げた。さらにその上にアルミニウムスクラップ
を10mm以下に破砕したチップ(96.0wt%A
l、1.6wt%Mg)95kgを投入した。
【0060】この溶銑鍋に高炉の鋳床から溶銑140t
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.51kg/t、Al源原単位は0.68kg/
t、合計2.19kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は89.7wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1480℃、溶銑中のS量は
0.028wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、86%の脱硫率が得られた。
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.51kg/t、Al源原単位は0.68kg/
t、合計2.19kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は89.7wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1480℃、溶銑中のS量は
0.028wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、86%の脱硫率が得られた。
【0061】このように、本発明に係る方法を適用すれ
ば、2.19kg/tという少ない脱硫剤消費量で86
%の高い脱硫率が得られることが確認された。 (実施例2)ここでは、天然マグネシウム粉末を成形し
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上にアルミ
ニウムドロスブリケット、さらにその上に冷鉄を配し
て、前述の図5〜図8に示す手順で溶銑の脱硫を実施し
た例について示す。
ば、2.19kg/tという少ない脱硫剤消費量で86
%の高い脱硫率が得られることが確認された。 (実施例2)ここでは、天然マグネシウム粉末を成形し
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上にアルミ
ニウムドロスブリケット、さらにその上に冷鉄を配し
て、前述の図5〜図8に示す手順で溶銑の脱硫を実施し
た例について示す。
【0062】まず、200メッシュの篩を通過した天然
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのマグネシアブリケッ
トを得た。さらに、32メッシュの篩を通過したアルミ
ニウムドロス粉末(52.1wt%Al、4.3wt%
Si、2.5wt%NaCl)を成形し、縦25mm、
横25mm、厚さ10mmのアルミニウムドロスブリケ
ットを得た。
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのマグネシアブリケッ
トを得た。さらに、32メッシュの篩を通過したアルミ
ニウムドロス粉末(52.1wt%Al、4.3wt%
Si、2.5wt%NaCl)を成形し、縦25mm、
横25mm、厚さ10mmのアルミニウムドロスブリケ
ットを得た。
【0063】次に、上記第2の実施形態に従って、溶銑
鍋にマグネシアブリケット164kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、アルミニウムドロスブリケット
140kgを投入し、さらにその上に冷鉄200kgを
装入して底部全体に広げた。
鍋にマグネシアブリケット164kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、アルミニウムドロスブリケット
140kgを投入し、さらにその上に冷鉄200kgを
装入して底部全体に広げた。
【0064】この溶銑鍋に高炉の鋳床から溶銑140t
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.17kg/t、Al源原単位は1.00kg/
t、合計2.17kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は70.1wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1470℃、溶銑中のS量は
0.028wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、86%の脱硫率が得られた。
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.17kg/t、Al源原単位は1.00kg/
t、合計2.17kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は70.1wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1470℃、溶銑中のS量は
0.028wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、86%の脱硫率が得られた。
【0065】このように、本発明に係る方法を適用すれ
ば、2.17kg/tという少ない脱硫剤消費量で86
%の高い脱硫率が得られることが確認された。 (実施例3)ここでは、天然マグネシウム粉末を成形し
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上に冷鉄を
配し、溶銑とともにアルミニウムスクラップ破砕チップ
を供給して、前述の図9〜図12に示す手順で溶銑の脱
硫を実施した例について示す。
ば、2.17kg/tという少ない脱硫剤消費量で86
%の高い脱硫率が得られることが確認された。 (実施例3)ここでは、天然マグネシウム粉末を成形し
たブリケットを溶銑鍋の底部に敷いて、その上に冷鉄を
配し、溶銑とともにアルミニウムスクラップ破砕チップ
を供給して、前述の図9〜図12に示す手順で溶銑の脱
硫を実施した例について示す。
【0066】まず、200メッシュの篩を通過した天然
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのブリケットを得た。
マグネシア粉末(91.0wt%MgO、3.2wt%
CaO、1.0wt%SiO2 、0.4wt%Fe2 O
3 、0.1wt%Al2 O3 )95wt%に、成形バイ
ンダーとして糖蜜5.0wt%を加えて成形し、縦25
mm、横25mm、厚さ10mmのブリケットを得た。
【0067】次に、上記第3の実施形態に従って、溶銑
鍋にマグネシアブリケット164kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、冷鉄200kgを装入して底部
全体に広げた。そして、溶銑とともにアルミニウムスク
ラップ破砕チップ(96.0wt%Al、1.6wt%
Mg)140kgを傾注樋から供給した。
鍋にマグネシアブリケット164kgを装入して底部全
体に広げた。その上に、冷鉄200kgを装入して底部
全体に広げた。そして、溶銑とともにアルミニウムスク
ラップ破砕チップ(96.0wt%Al、1.6wt%
Mg)140kgを傾注樋から供給した。
【0068】この溶銑鍋に高炉の鋳床から溶銑140t
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.17kg/t、Al源原単位は1.00kg/
t、合計2.17kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は90.3wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1480℃、溶銑中のS量は
0.030wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、87%の脱硫率が得られた。このように、本発明に
係る方法を適用すれば、2.17kg/tという少ない
脱硫剤消費量で87%の高い脱硫率が得られることが確
認された。
を20分間で受け、これを製鋼工場まで輸送した。この
間に進行した脱硫の条件および脱硫結果は表1に示す通
りである。MgO源原単位(溶銑1t当たりの使用量)
は1.17kg/t、Al源原単位は1.00kg/
t、合計2.17kg/tであり、このうち、AlとM
gOの合計の占める割合は90.3wt%であった。受
銑開始時の初期溶銑温度は1480℃、溶銑中のS量は
0.030wt%であった。受銑終了してから後スラグ
ドラッガーにより堆積層を除去する操作に着手するまで
の時間である50分間後のS量は0.004wt%であ
り、87%の脱硫率が得られた。このように、本発明に
係る方法を適用すれば、2.17kg/tという少ない
脱硫剤消費量で87%の高い脱硫率が得られることが確
認された。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、MgO源
を溶銑収容容器の底部に敷き、このMgO源にAlの溶
解した溶銑を接触させるようにしたので、MgOと溶銑
との接触により底面全体に渡ってMgOとAlとの反応
が生じ、Mg蒸気の均一な発生が可能となり、少ない脱
硫剤消費量で高い脱硫率を得ることができる。
を溶銑収容容器の底部に敷き、このMgO源にAlの溶
解した溶銑を接触させるようにしたので、MgOと溶銑
との接触により底面全体に渡ってMgOとAlとの反応
が生じ、Mg蒸気の均一な発生が可能となり、少ない脱
硫剤消費量で高い脱硫率を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図2】本発明の第1の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図3】本発明の第1の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図4】本発明の第1の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図5】本発明の第2の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図6】本発明の第2の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図7】本発明の第2の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図8】本発明の第2の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図9】本発明の第3の実施形態の脱硫方法を説明する
ための図。
ための図。
【図10】本発明の第3の実施形態の脱硫方法を説明す
るための図。
るための図。
【図11】本発明の第3の実施形態の脱硫方法を説明す
るための図。
るための図。
【図12】本発明の第3の実施形態の脱硫方法を説明す
るための図。
るための図。
1……台車 2……溶銑鍋 3……MgO源層 4……Al源層 5……固体鉄源層 6……傾注樋 7……溶銑 8……堆積層 10……Al源ホッパー
Claims (5)
- 【請求項1】 容器の底部にMgO源を配し、このMg
O源にAlの溶解した溶銑を接触させ、溶銑中のAlと
MgOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶銑
中のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgSを
浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方法。 - 【請求項2】 容器の底部にMgO源を配し、その上に
固体鉄源を配し、さらにその上にAl源を配してから溶
銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させるとと
もに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を得、こ
れをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中のAl
とMgOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶
銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgS
を浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方
法。 - 【請求項3】 容器の底部にMgO源を配し、その上に
固体鉄源を配し、さらにその上にAl源と溶銑とを同時
に供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させるととも
に固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を得、これ
をMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中のAlと
MgOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶銑
中のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgSを
浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方法。 - 【請求項4】 容器の底部にMgO源を配し、その上に
Al源を配し、さらにその上に固体鉄源を配してから溶
銑を供給して、Al源中のAlを溶銑に溶解させるとと
もに固体鉄源を溶融させてAlの溶解した溶銑を得、こ
れをMgO源と直接接触可能な状態とし、溶銑中のAl
とMgOとの反応によりMgを生成させ、このMgと溶
銑中のSとの反応によりMgSを生成させ、このMgS
を浮上させて分離することを特徴とする溶銑の脱硫方
法。 - 【請求項5】 MgO1kgに対してAl0.340〜
1.335kgの量比を満足し、MgOとAlとの合計
量がMgO源とAl源との合計量の70wt%以上とな
ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
1項に記載の溶銑の脱硫方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24360096A JPH1088215A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 溶銑の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24360096A JPH1088215A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 溶銑の脱硫方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1088215A true JPH1088215A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17106232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24360096A Pending JPH1088215A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 溶銑の脱硫方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1088215A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000185987A (ja) * | 1998-10-15 | 2000-07-04 | Nkk Corp | 緩効性カリ肥料の製造方法 |
| JP2013023738A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Jfe Steel Corp | 取鍋内スラグの再利用方法 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP24360096A patent/JPH1088215A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000185987A (ja) * | 1998-10-15 | 2000-07-04 | Nkk Corp | 緩効性カリ肥料の製造方法 |
| JP2013023738A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Jfe Steel Corp | 取鍋内スラグの再利用方法 |
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