JPH1088635A - 防水パン - Google Patents

防水パン

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JPH1088635A
JPH1088635A JP26134096A JP26134096A JPH1088635A JP H1088635 A JPH1088635 A JP H1088635A JP 26134096 A JP26134096 A JP 26134096A JP 26134096 A JP26134096 A JP 26134096A JP H1088635 A JPH1088635 A JP H1088635A
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JP
Japan
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waterproof pan
rib
less
present
pan
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JP26134096A
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Hiroshi Ozeki
宏 大関
Masahiro Funaki
正博 舟木
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ高剛性の防水パンを提供する。 【解決手段】 ノルボルネン系モノマーを反応射出成形
して得られるポリノルボルネン系樹脂からなる防水パン
10である。複数のリブ6が防水パンの裏面に格子状に
形成され、この格子の間隔が30mm以上300mm以
下、より好ましくは50mm以上150mm以下であ
る。リブ基部の幅cに対するリブの高さbの比b/c
が、0.5以上10以下、より好ましくは1以上7以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットバスやシ
ステムトイレなどの防水パンに関し、特にノルボルネン
系モノマーの反応射出成形(以下、単にRIMともい
う)により得られるポリノルボルネン系樹脂からなる防
水パンに関する。
【0002】
【従来の技術】ユニットバスやシステムトイレなどの底
面に用いられる防水パンとしては、従来より、シート状
の不飽和ポリエステル樹脂成形材料(以下、SMCとも
いう)を圧縮成形法により形成するものや、繊維強化材
を配合した熱硬化性プラスチック(以下、FRPともい
う)を用いて成形するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、FRPは成
形性に問題があり、防水パンの剛性を高めるためのリブ
を形成することが困難であるので、従来では木材などの
補強材をFRPで鋳括むことにより、防水パンを補強し
ていた。このため、生産性が悪く、コストアップの原因
となっていた。
【0004】一方、SMCにより形成された防水パンで
は、リブを一体成形することが可能ではあるものの、成
形時の充填性が悪く、しかもきわめて脆いので、幅が5
mm程度の薄いリブを形成する場合には50〜60mm
程度の高さが限界であり、これ以上高くすると、リブに
欠けや割れが生じるという問題があった。また、SMC
やFRP1.8と大きいので、多数のリブを形成すると
重量アップとなるという問題もあった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、軽量かつ高剛性の防水パン
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の防水パンは、ノルボルネン系モノマーを反
応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂からな
る防水パンであって、複数のリブが前記防水パンの裏面
に格子状に形成され、前記格子の間隔が30mm以上3
00mm以下、より好ましくは50mm以上150mm
以下であることを特徴とする。
【0007】本発明の防水パンは、ノルボルネン系モノ
マーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹
脂からなるので、きわめて破壊し難く、衝撃性に優れ、
成形性に富み、しかも軽量である。したがって、幅が5
mm程度の薄いリブを形成する場合でも100mm以上
の高さのリブを容易に形成することができ、このような
リブを形成しても欠けや割れが生じるおそれがない。逆
に、同等の剛性を得るためのリブを形成すると、FRP
やSMCに比べ、軽量化が達成できる。
【0008】さらに、本発明の防水パンは、複数のリブ
が前記防水パンの裏面に格子状に形成され、前記格子の
間隔が30mm以上300mm以下、より好ましくは5
0mm以上150mm以下と狭いピッチなので、剛性に
優れ、しかも狭いピッチで形成しても比重が小さいので
軽量化を図ることもできる。
【0009】本発明の防水パンにおいて、前記リブの幅
および高さは特に限定されないが、前記リブ基部の幅に
対する前記リブの高さの比が、0.5以上10以下であ
ることが好ましく、1以上7以下であることがより好ま
しい。上述したように、ポリノルボルネン系樹脂は、き
わめて破壊し難く、衝撃性に優れ、成形性に富んでいる
ので、このような高いリブを容易に形成することがで
き、また欠けや割れが生じるおそれも少ない。
【0010】本発明に係るリブの設定範囲は特に限定さ
れず、防水パン全体に形成しても良く、あるいは防水パ
ンの一部に形成することもできる。また、本発明に係る
リブの格子形状は、防水パンの外周辺に沿って配置して
も良いが、反応射出成形時の反応原液の流動性の点から
は、防水パンの外周辺に対して略45゜の角度で配置す
ることが好ましい。
【0011】本発明において、反応射出成形に際して好
ましく使用するノルボルネン系モノマーは、例えば、ジ
シクロペンタジエンやジヒドロジシクロペンタジエン、
テトラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン等のノ
ルボルネン環を有するシクロオレフィンである。
【0012】ノルボルネン系モノマーを用いた反応射出
成形において使用することができるメタセシス触媒は、
例えば、六塩化タングステン、トリドデシルアンモニウ
ムモリブデート、トリ(トリデシル)アンモニウムモリ
ブデート等のモリブデン酸有機アンモニウム塩等のノル
ボルネン系モノマーの塊状重合用触媒として公知のメタ
セシス触媒であれば特に制限はないが、モリブデン酸有
機アンモニウム塩が好ましい。
【0013】活性剤(共触媒)としては、例えばエチル
アルミニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリ
ド等のアルキルアルミニウムハライド、アルコキシアル
キルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げら
れる。
【0014】反応射出成形の前準備として、ノルボルネ
ン系モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材とする
反応射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセ
シス触媒とよりなるA液と、前記のノルボルネン系モノ
マーと活性剤とよりなるB液との安定な2液に分けて、
それぞれを別のタンクに入れておく。反応射出成形に際
しては、これらの2液をミキシングチャンバー内で混合
し、次いで、この混合液を、金型のキャビティに注入
し、塊状重合して、成形品を得る。
【0015】本発明の防水パンは、ユニットバス、シス
テムトイレ、洗面台やトイレを備えたシステムバスな
ど、各種システムに用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の防水パンの一実施形
態を示す平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、
図3は図1の要部拡大平面図、図4は図3のIV−IV線に
沿う断面図、図5は図4のリブを示す斜視図である。
【0017】本実施形態の防水パン10は、ユニットバ
スに用いられる防水パンであって、平面視において矩形
状に形成され、浴槽30を載置する浴槽パン1と、入浴
者の洗い場となる洗い場パン2とから構成されている。
この防水パン10は、図2に仮想二点鎖線で示されるよ
うに、コンクリート床面50にレベル調節用ボルト6
0,60,…を介して載置される。また、防水パン10
の外周縁部5には、ユニットバスの壁パネル70が立設
されている。
【0018】浴槽パン1の板厚は、3mm以上10mm
以下、より好ましくは4mm以上8mm以下であり、本
実施形態では7mmである。また、洗い場パン2の板厚
は、3mm以上10mm以下、より好ましくは4mm以
上8mm以下であり、本実施形態では4mmである。
【0019】図1に示すように、浴槽パン1および洗い
場パン2の裏面には、防水パン10自体の剛性を高める
ためのリブ6,6,…が、当該防水パン10の外周縁部
5の外周辺5aに対して30゜〜60゜、好ましくは4
0゜〜50゜、より好ましくは45゜の角度をもって格
子状に形成されている。ここでいう防水パンの外周辺5
aに対するリブ6の傾斜角とは、図3に示すように、略
直交する隣接2辺5a,5aのうちの何れか一方の外周
辺5aと、リブ6の長手方向とのなす角度であって、鋭
角側の角度と定義される。
【0020】本実施形態の防水パン10は、後述するよ
うに、ゲート84(図6参照)が設けられる外周辺5a
に対して直角に反応原液が注入されるので、このように
リブ6を略45゜に傾斜させることにより、反応原液が
キャビティ83内のリブ凹所に円滑に流入し、これによ
りキャビティ83内全体に対する反応原液の拡散性が高
まることとなる。
【0021】各リブ6,6,…の形状は特に限定されな
いが、図3に示す格子ピッチdを、浴槽パン1について
は、30mm以上300mm以下、より好ましくは50
mm以上150mm以下であり、本実施形態では100
mmとしている。また、洗い場パン2の格子ピッチdに
ついては、30mm以上300mm以下、より好ましく
は50mm以上150mm以下であり、本実施形態では
50mmとしている。格子ピッチdが30mm未満であ
ると、重量増加となる一方で剛性が過剰となるからであ
る。また、格子ピッチdが300mmより大きいと、充
分な剛性を得ることができない。洗い場パン2のリブ6
の格子ピッチdを浴槽パン1のそれより小さくしている
のは、浴槽パン1は一般面の板厚aおよび浴槽30の載
置部8により、ある程度の剛性が確保できるのに対し、
洗い場パン2は主としてリブ6によって剛性を高める必
要があるからである。ただし、本発明の防水パン10で
は、このような実施形態に限定されることはなく、浴槽
パン1と洗い場パン2の各格子ピッチdについて、必要
に応じて適宜変更することができる。
【0022】図4に示す各リブ6,6,…(図5にリブ
の斜視図を示す)の断面形状については、以下のように
設定している。まず、浴槽パン1のリブ6について、リ
ブ基部の幅cは、3.5mm以上15mm以下、より好
ましくは4mm以上10mm以下であり、本実施形態で
は6.0mmである。このリブ基部の幅cは、板厚aと
の関係で、c/aが、0.4以上1.5以下、より好ま
しくは0.5以上1.0以下であり、本実施形態では
0.84である。また、リブ先端部の幅fは、2mm以
上10mm以下、より好ましくは3mm以上9mm以下
であり、本実施形態では3mmである。リブ6の高さb
は、10mm以上100mm以下、より好ましくは15
mm以上80mm以下であり、本実施形態では41mm
である。また、リブ6の高さbとリブ基部の幅cとの関
係b/cは、0.5以上10以下、より好ましくは1以
上7以下であり、本実施形態では6.97である。
【0023】一方、洗い場パン2のリブ6の断面形状に
ついて、リブ基部の幅cは、3.5mm以上15mm以
下、より好ましくは4mm以上10mm以下であり、本
実施形態では4mmである。このリブ基部の幅cは、板
厚aとの関係で、c/aが、0.4以上1.7以下、よ
り好ましくは0.5以上1.5以下であり、本実施形態
では1.00である。また、リブ先端部の幅fは、2m
m以上10mm以下、より好ましくは3mm以上9mm
以下であり、本実施形態では3mmである。リブ6の高
さbは、10mm以上100mm以下、より好ましくは
15mm以上80mm以下であり、本実施形態では15
mmである。また、リブ6の高さbとリブ基部の幅cと
の関係b/cは、0.5以上10以下、より好ましくは
1以上7以下であり、本実施形態では3.75である。
【0024】また、洗い場パン2には、その表面に幅6
mm程度の溝7aと、その裏面にリブ7bを有する目じ
り部7が形成されている。
【0025】一方、浴槽パン1には、図2に仮想二点鎖
線で示される浴槽30が載置されるが、そのための載置
部8が一般面より上方に隆起して形成されている。ま
た、浴槽パン1と洗い場パン2との境界部分には、エプ
ロン20を取り付けるための隆起部3が形成されてい
る。エプロン20とは、浴槽30の周縁部31と防水パ
ン10との隙間を隠蔽するための化粧板であって、浴槽
30の周縁部31から隆起部3に向かって湾曲して垂れ
下がるように取り付けられる。このエプロン20を取り
付けるために、本実施形態の防水パン10においては、
隆起部3の両端に、それぞれ図2に示す取付フランジ4
が防水パン10と一体に形成されている。そして、この
取付フランジ4と浴槽30の周縁部31との間にエプロ
ン20を取り付け、タッピングネジやテクスネジなどの
締結部材をエプロン20及び取り付けフランジ4に貫通
させ、これにより当該エプロン20を固定する。なお、
図1において「9」は排水口である。
【0026】このような本実施形態の防水パン10は、
ノルボルネン系モノマーを反応射出成形することにより
製造することができる。図6は本発明に係る金型装置を
示す断面図、図7は図6に示すスプール86、ランナ8
5およびゲート84の関係を示す斜視図である。
【0027】図6に示すように、本実施形態に係る金型
装置80は、第1金型81と第2金型82とを有する。
これら金型81,82の割面を合わせることで、金型装
置80の内部には、キャビティ83が形成される。本実
施形態では、第1金型81が凸状金型(コア型)であ
り、第2金型82が凹状金型(キャビ型)である。キャ
ビティ83の形状は、得られる成形品の形状、すなわち
図1〜5に示す防水パン10の形状に対応している。
【0028】本実施形態では、第1金型81の割面に、
キャビティ83に連通するフィルムゲート84とランナ
ー85とが形成されている。ランナー85は、図6,7
に示すように、縦断面が半円形状に形成されており、こ
のランナー85には、スプール86が接続されている。
スプール86は、図6に示すように、ミックスチャンバ
ー87に接続されており、ミックスチャンバー87に
は、A液タンク88と、B液タンク89とが接続されて
いる。これらのタンク88,89とミックスチャンバー
87との間には、図示はしないがポンプが装着されてい
る。
【0029】本実施形態では、図6に示すように、キャ
ビティ83の最下端にフィルムゲート84が形成されて
おり、その下にランナー85およびスプール86が形成
されている。このようにゲート84をキャビティ83の
下端1箇所に形成することで、ゲート84からキャビテ
ィ83内に反応原液が都合良く入り込み、キャビティ8
3内部に未充填箇所が形成され難くなる。また、注入時
に、キャビティ83内のガスが、上部割面または別途設
けた逃し口から都合良く抜けて行くので、反応原液に泡
などが生じ難くなる。
【0030】本実施形態では、フィルムゲート84の幅
L1 は、キャビティ83の長手方向幅Lの60〜100
%の長さ、好ましくは70〜100%の幅であるが、フ
ィルムゲート84の幅方向に相当する成形品(キャビテ
ィ83)の両端部に曲率部が形成されている場合には、
その曲率部の終点までの幅であることが好ましい。
【0031】本実施形態では、フィルムゲート84の厚
みは、1.5mmである。このフィルムゲート84での反
応原液の流速は、約1.5m/秒となるように設計され
ている。本実施形態では、成形品の重量を約40kgと
仮定し、反応原液のキャビティ83内への注入開始から
注入終了までの充填時間が、30秒となるように、ポン
プの能力に合わせてゲート84の厚みと幅L1 が設計さ
れている。具体的な幅L1 は、約670mmである。
【0032】次に、本実施形態に係る反応射出成形方法
について説明する。まず、図6に示す金型81,82相
互の割面を合わせ、型締めする。型締め時の圧力は、特
に限定されないが、1.5〜3.0Kg/cm2 であ
る。型閉の時点では、キャビティ83内部には、反応原
液が注入されておらず、金型内の温度は、温度制御され
た金型自体の温度であり、10〜50℃程度である。
【0033】型締めと同時に、本実施形態では、図示し
ないパージ手段により、キャビティ83内部を窒素パー
ジする。このパージにより、キャビティ83の内部は、
窒素ガスで置換され、キャビティ83の内部は、0.5
〜2.0kg/cm2 (ゲージ圧)程度の窒素ガスで満
たされる。窒素パージを行うことで、キャビティ83内
の湿気を追い出し、反応原液の失活を防止することがで
き、成形品の表面での反応性が良好になり、かつ金型8
1,82の内周面の汚れも防止できる。この窒素パージ
は、反応原液の注入開始直前まで行われる。
【0034】次に、ポンプを用いて、A液タンク88お
よびB液タンク89からミックスチャンバ87へ、反応
原液となる配合液をそれぞれ供給し、チャンバ87内で
混合され、スプール86、ランナー85およびフィルム
ゲート84を通してキャビティ83内部に反応原液を注
入する。
【0035】本実施形態の反応射出成形の前準備とし
て、前述したノルボルネン系モノマー、メタセシス触媒
及び活性剤を主材とする反応射出成形用材料をノルボル
ネン系モノマーとメタセシス触媒とよりなるA液と、前
記のノルボルネン系モノマーと活性剤とよりなるB液と
の安定な2液に分けて、それぞれを別のタンク88,8
9に入れておく。
【0036】前述したように、反応射出成形に際して
は、この2液をミキシングチャンバ87で混合し、次い
で、この混合液を、スプール86、ランナー85および
フィルムゲート84を通してキャビティ83内部に注入
する。注入開始から注入終了までの時間は、成形品の大
きさなどにより決定されるが、本実施形態では、30秒
程度である。本実施形態では、反応原液となる配合液の
配合活性は、30秒の4〜5倍に設定してある。
【0037】注入終了後に重合反応が開始し、反応終了
後、除冷され、注入終了後の約90〜180秒後に、型
開きされ、成形品である防水パン10が取り出される。
この成形品には、フィルムゲート84およびランナー8
5に対応した形状の余分な成形部分が一体に形成される
が、これらは、成形後に除去される。本実施形態では、
ゲート84およびランナー85に相当する部分の体積
が、比較的小さいので、材料の無駄も少ない。
【0038】このようにして得られる本実施形態の防水
パン10は、ポリノルボルネン系樹脂からなるので、き
わめて破壊し難く、衝撃性に優れ、成形性に富み、しか
も軽量である。したがって、幅が5mm程度の薄いリブ
6,6,…を形成する場合でも100mm以上の高さの
リブ6,6,…を容易に形成することができ、このよう
なリブ6を形成しても欠けや割れが生じるおそれがな
い。また、格子ピッチを小さくしているので防水パンの
剛性が高くなり、しかもこのように多数のリブ6を形成
してもポリノルボルネン系樹脂自体が軽量であるため、
重量増加のおそれもない。逆に、同等の剛性を得るため
のリブ6を形成すると、FRPやSMCに比べ、軽量化
が達成できる。
【0039】さらに、本実施形態の防水パン10のリブ
6は、外周辺5aに対して略45゜だけ傾斜しているの
で、スプール86、ランナー85およびフィルムゲート
84を通ってキャビティ83内に注入された反応原液
は、円滑にリブ凹所に流入し、これによりキャビティ8
3内への反応原液の拡散性が高まる。したがって、リブ
6その他の充填不足や充填過多がなくなり、ボイド、割
れおよび欠け等のない高品質の防水パン10を得ること
ができる。
【0040】また、本実施形態に係る金型装置80を用
いた反応射出成形では、成形品の重量が大型の成形品で
あっても、1箇所の注入口、すなわちフィルムゲート8
4からキャビティ83内へ反応原液の充填を行うことが
できる。しかも、その際に、フィルムゲート84の幅L
1 が、キャビティ83の長手方向幅Lの60〜100%
の長さであることから、液の流れの乱れがなく、成形品
の中心部からの注入でも、未充填箇所が発生しない。ま
た、本実施形態では、多点からの注入でないことから、
各注入口からの充填量のバランスを取る必要がなく、充
填量の管理のみでよいため、充填制御が容易である。こ
の効果は、上述したリブ6の傾斜角度の構成と相俟っ
て、さらに反応原液の流動性を高めることとなる。
【0041】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。たとえば、リブ6の具体的な寸法やフィルムゲ
ート10の具体的な寸法は、特に限定されず、上記実施
形態以外の寸法であっても良い。また、リブ6と防水パ
ンの外周辺のなす角度は上述した実施形態に何ら限定さ
れず、30゜未満又は60゜より大きくても良い。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ノル
ボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノ
ルボルネン系樹脂からなるので、きわめて破壊し難く、
衝撃性に優れ、成形性に富み、しかも軽量である。した
がって、幅が5mm程度の薄いリブを形成する場合でも
100mm以上の高さのリブを容易に形成することがで
き、このようなリブを形成しても欠けや割れが生じるお
それがない。逆に、同等の剛性を得るためのリブを形成
すると、FRPやSMCに比べ、軽量化が達成できる。
【0043】さらに、本発明の防水パンは、複数のリブ
が防水パンの裏面に格子状に形成され、格子の間隔が3
0mm以上300mm以下、より好ましくは50mm以
上150mm以下と狭いピッチなので、剛性に優れ、し
かも狭いピッチで形成しても比重が小さいので軽量化を
図ることもできる。
【0044】また、本発明の防水パンは、リブの幅に対
するリブの高さの比が、0.5以上10以下、好ましく
は1以上7以下であるが、ポリノルボルネン系樹脂は、
きわめて破壊し難く、衝撃性に優れ、成形性に富んでい
るので、このような高いリブを容易に形成することがで
き、また欠けや割れが生じるおそれも少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水パンの一実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1の要部拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係るリブを示す斜視図である。
【図6】本発明に係る金型装置を示す断面図である。
【図7】図6に示すスプール、ランナおよびゲートの関
係を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…防水パン 1…浴槽パン 2…洗い場パン 5…外周縁部 5a…外周辺 6…リブ 30…浴槽 31…周縁部 50…コンクリート床面 60…レベル調節用ボルト 70…壁パネル 80…金型装置 81,82…金型 83…キャビティ 84…フィルムゲート 85…ランナー 86…スプール a…板厚 b…リブ高さ c…リブ基部の幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノルボルネン系モノマーを反応射出成形し
    て得られるポリノルボルネン系樹脂からなる防水パンで
    あって、複数のリブが前記防水パンの裏面に格子状に形
    成され、前記格子の間隔が30mm以上300mm以下
    であることを特徴とする防水パン。
  2. 【請求項2】前記リブ基部の幅に対する前記リブの高さ
    の比が、0.5以上10以下であることを特徴とする請
    求項1記載の防水パン。
JP26134096A 1996-09-10 1996-09-10 防水パン Pending JPH1088635A (ja)

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