JPH1089380A - 多板式摩擦係合装置 - Google Patents

多板式摩擦係合装置

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JPH1089380A
JPH1089380A JP8245085A JP24508596A JPH1089380A JP H1089380 A JPH1089380 A JP H1089380A JP 8245085 A JP8245085 A JP 8245085A JP 24508596 A JP24508596 A JP 24508596A JP H1089380 A JPH1089380 A JP H1089380A
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clutch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の向上及び小型軽量化が図れ製造コス
トの低減が得られる多板式摩擦係合装置を提供する。 【解決手段】 多板式摩擦係合装置において、ピストン
50の端面50aの近傍内周にスナップリング59を嵌
合係止するリング溝58を具備し、該ピストン端面50
aとドライブプレート54との相互間にピストン50の
端面内周縁に沿って凹部64を形成してピストン端面5
0aの内周縁とドライブプレート46との当接を回避す
る非当接範囲65を設け、ドライブプレート54からの
反力によるリング溝58の底部58aに発生する応力を
減少せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、多板式摩擦係合装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に使用される自動変速機は、トルク
コンバータとプラネタリギヤユニット等の多段変速機構
を組み合わせて構成される。このような自動変速機の変
速制御には多段変速機構に配置される複数の摩擦係合装
置、例えばブレーキやクラッチ等を選択的に作動させて
エンジンからの動力伝達系路を切換え、所要の変速段を
得るようになっている。
【0003】自動変速機に用いられる多板式摩擦係合装
置については、例えば特開平4−262125号公報の
先行技術がある。
【0004】この先行技術に開示される多板式摩擦係合
装置は、図9に要部断面を示すように第1クラッチ11
0及び第2クラッチ120を具備し、第1クラッチ11
0はクラッチドラム111が入力軸に結合され、クラッ
チドラム111内周に形成されたスプライン溝111a
にリテーニングプレート112、ドライブプレート11
3の外周が嵌合すると共に第1クラッチハブ115の外
周に形成したスプライン溝115aに内周が嵌合するド
リブンプレート114が前記ドライブプレート113と
交互に配設され、油圧室116の油圧でくし歯状に分割
された第1ピストン117の先端部を介してクラッチド
ラム111に固定されたスナップリング118′に上記
リテーニングプレート112、ドリブンプレート11
4、ドライブプレート113の各摩擦プレートを押圧し
て互に摩擦係合せしめることにより入力軸からの動力を
第1クラッチハブ115に動力伝達する。
【0005】一方第2クラッチ120は、第1ピストン
117の内周のスプライン溝117aにリテーニングプ
レート122、ドライブプレート123の外周が嵌合す
ると共に第2クラッチハブ125の外周に形成したスプ
ライン溝125aに内周が嵌合するドリブンプレート1
24が前記ドライブプレート123と交互に配設され、
油圧室126の油圧で第1ピストン117に嵌合する第
2ピストン127を介して第1ピストン117に形成し
たリング溝118に嵌合係止するスナップリング128
にリテーニングプレート122、ドリブンプレート12
4及びドライブプレート123等の摩擦プレートを押圧
して互に摩擦係合せしめることにより入力軸からの動力
を第2クラッチハブ125に動力伝達するように構成さ
れ、かつ第2ピストン127にはリターンスプリング1
29の押圧力が付勢されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術による
と、第1ピストン117の先端近傍にスナップリング1
28を嵌合係止するリング溝118が形成されることか
ら第1クラッチ110の締結の際、第1ピストン117
のくし歯状に分割された先端部によりドライブプレート
113、ドリブンプレート114及びリテーニングプレ
ート112をスナップリング128に押圧すると、その
反力が図10に示すように第1ピストン117の端面1
17a全域に作用し、その反力に起因して第1ピストン
117の先端部、特にリング溝118が形成される内周
側が図10に一点鎖線117′で示すようにリング溝1
18側へ微少変形する。この変形に伴ってリング溝11
8の底部端縁部118aに圧縮応力が集中発生する。
【0007】一方第2クラッチ120の締結のため第2
ピストン127によりドライブプレート123、ドリブ
ンプレート124、リテーニングプレート122をスナ
ップリング128に押圧すると、その荷重を図10に示
すようにリング溝118の側面118bを介して第1ピ
ストン117の先端が二点鎖線117″で示すように微
少変形して受け止めることになり、この変形に伴ってリ
ング溝118の底部端縁部118aに引張応力が集中し
て発生する。
【0008】よってリング溝118の底部端縁部118
aに繰返し発生する圧縮及び引張応力集中に起因して第
1ピストン117のリング溝118周囲の耐久性低下を
招き、第1ピストン117の先端部の変形を誘発して第
1及び第2クラッチ110、120の作動不良を招くお
それがある。
【0009】この対策として第1ピストン117の基準
肉厚を増大して強度向上を図ると第1ピストン117の
大型化及び重量の増加を招き、製造コストが増大するこ
とが推考される。
【0010】従って本発明の目的は耐久性の向上及び小
型軽量化が図れ、製造コストの低減が得られる多板式摩
擦係合装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による多板式摩擦係合装置は、ドラムと、該ドラムに
軸方向に移動可能に設けられた複数の摩擦プレートと、
ハブと、前記摩擦プレートと同軸上で交互に配置されて
前記ハブに軸方向に移動可能に設けられた複数の摩擦プ
レートと、端部近傍の内周にリング溝を有し、かつ前記
交互に配置された摩擦プレートを端部により押圧するこ
とにより各摩擦プレートを摩擦係合させるピストンとを
備えた多板式摩擦係合装置において、ピストンの端面と
該ピストン端面が押圧する摩擦プレートとの相互間にピ
ストンの端面内周縁に沿ってピストン端面内周縁と該摩
擦プレートとの当接を回避する非当接範囲を有すること
を特徴とする。
【0012】また本発明による他の多板式摩擦係合装置
は、ドラムの内周に軸方向に移動可能に設けられた複数
の摩擦プレートと第1ハブに軸方向に移動可能に設けら
れた複数の摩擦プレートとを同軸上で交互に配置し、こ
れら交互に配置された摩擦プレートを第1ピストンの端
面により押圧して各摩擦プレートを摩擦係合する第1摩
擦係合装置と、前記ドラムの内周に前記摩擦プレートと
独立して軸方向に移動可能に設けられた複数の摩擦プレ
ートと第2ハブに軸方向に移動可能に設けられた複数の
摩擦プレートとを同軸上で交互に配置し、これら交互に
配置された摩擦プレートを第2ピストンの端面により前
記第1ピストンの端部近傍内周に形成したリング溝に嵌
合係止するスナップリングに押圧して各摩擦プレートを
摩擦係止する第2摩擦係合装置とを有する多板式摩擦係
合装置において、第1ピストンの端面と該第1ピストン
端面が押圧する摩擦プレートとの相互間に第1ピストン
の端面内周縁に沿って第1ピストン端面の端面内周縁と
該摩擦プレートとの当接を回避する非当接範囲を有する
ことを特徴とするものであり、ピストン端面の非当接範
囲に及ぼす摩擦プレートからの反力が回避され、ピスト
ン先端内周側への影響が軽減されてピストン先端内周側
に発生する微少変形が抑制されてリング溝の底部に生じ
る応力が減少してピストン先端部の強度向上が得られて
耐久性が確保される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明による多板式摩擦係合装置
を有する自動変速機の駆動系を概略に示す説明図であ
る。
【0015】図1において符号1はエンジンのクランク
軸であり、このクランク軸1と同軸上にトルクコンバー
タ3及び多段変速機構20がエンジン側から順次配置さ
れてトランスミッションケース2内に収容されている。
【0016】トルクコンバータ3はクランク軸1に対し
て同軸上で回転自在にトランスミッションケース2に軸
支される入力軸4を有している。入力軸4の外周はトラ
ンスミッションケース2に結合されたステータ軸5によ
って回転自在に囲まれ、ステータ軸5にはインペラ6と
一体的に結合されたオイルポンプドライブ軸6aが回転
自在に嵌合している。
【0017】インペラ6はその外周がドライブプレート
7を介してクランク軸1に結合することによってクラン
ク軸1と一体的に回転駆動される。
【0018】インペラ6と対向して入力軸4にスプライ
ン嵌合するタービン8が配置され、インペラ6とタービ
ン8の間においてステータ軸5にワンウエイクラッチ9
aを介してステータ9が介装支持されている。
【0019】更にドライブプレート7と入力軸4との間
にはロックアップクラッチ10が介装されステータ軸5
の基端にはオイルポンプドライブ軸6aによって駆動さ
れるオイルポンプ11が設けられている。
【0020】そしてエンジンのクランク軸1が回転する
と、クランク軸1に結合されたドライブプレート7を介
してインペラ6が一体的に回転駆動され、インペラ6の
回転によりタービン8にインペラ6と同方向のトルクを
伝達することによりタービン8とスプライン嵌合する入
力軸4を回転駆動する。更にステータ9によってタービ
ン8から流出するオイルの流出方向をインペラ6の回転
力を助長する方向に反転させることでタービン8のトル
ク増大を図っている。
【0021】一方所定の車速或いは回転数に達したとき
ロックアップクラッチ10によりドライブプレート7と
入力軸4を直結状態にするいわゆるトルクコンバータの
滑りをなくし、その分エンジンの回転数が低下すること
により燃費の節約及び静粛性の向上を図っている。
【0022】入力軸4と同軸上にフロントプラネタリギ
ヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット31を
有する多段変速機構20が配設されている。
【0023】多段変速機構20のフロントプラネタリギ
ヤユニット21は、入力軸4に回転自在に嵌合するフロ
ントサンギヤ22と、フロントリングギヤ23と、フロ
ントキャリヤ24と、フロントキャリヤ24に軸支され
てフロントサンギヤ22とフロントリングギヤ23に各
々噛み合う複数のフロントピニオンギヤ25とを具備
し、フロントサンギヤ22は複数のフロントピニオンギ
ヤ25によって自己調芯がなされている。
【0024】リヤプラネタリギヤユニット31は入力軸
4にスプライン嵌合するリヤサンギヤ32と、リヤリン
グギヤ33と、フロントリングギヤ23と一体的に結合
するリヤキャリヤ34と、このリヤキャリヤ34に軸支
されてリヤサンギヤ32とリヤリングギヤ33とに各々
噛み合う複数のリヤピニオンギヤ35とを具備すると共
に、リヤキャリヤ34からの出力は入力軸4と同軸上に
配設される出力軸14に伝動構成される。
【0025】入力軸4とフロントプラネタリギヤユニッ
ト21との間には、入力軸4の動力を選択的にフロント
サンギヤ22に動力伝達する第1摩擦係合装置となるリ
バースクラッチ41が介装され、かつ入力軸4の動力を
選択的にフロントキャリヤ24に動力伝達する第2の摩
擦係合装置となるハイクラッチ51が介装され、そして
リバースクラッチ41とハイクラッチ51により多板式
摩擦係合装置40を構成している。トランスミッション
ケース2とフロントサンギヤ22との間にはフロントサ
ンギヤ22を選択的に回転係止して締結する2&4ブレ
ーキ70が配設されている。
【0026】更にフロントキャリヤ24は、フロントキ
ャリヤ24と一体的に回転するロークラッチドラム26
を有し、ロークラッチドラム26とリヤリングギヤ33
との間にはフロントキャリヤ24とリヤリングギヤ33
との間を選択的に動力伝達するロークラッチ80が設け
られ、かつロークラッチドラム26とトランスミッショ
ンケース2との間にはローワンウエイクラッチ81及び
このローワンウエイクラッチ81の空転を防止するため
のロー&リバースブレーキ82が並列に設けられてい
る。
【0027】次にこのように構成された自動変速機の作
用を図2に示す係合装置の作動説明図に従って説明す
る。この作動説明図において印は対応するクラッチ或い
はブレーキ等の締結状態を示し、*はローワンウエイク
ラッチによる駆動側からの出力が動力伝達状態であるこ
とを示している。
【0028】先ずエンジンの動力は、クランク軸1から
トルクコンバータ3を介して入力軸4に伝達される。こ
こでパーキング(P)レンジ、ニュートラル(N)レン
ジではクラッチ及びブレーキが解放されてリヤサンギヤ
32が回転するものの空転して動力伝達遮断状態とな
り、これ以降の動力伝達はしなくなる。
【0029】次に前進段となるドライブ(D)レンジに
設定した場合について説明する。
【0030】1速時ではロークラッチ80が締結し、か
つローワンウエイクラッチ81が動力伝達状態であり、
その他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御され
る。
【0031】従って、ロークラッチ80の締結とローワ
ンウエイクラッチ81の作用によりロークラッチドラム
26が逆転防止されてリヤリングギヤ33が固定され
る。従って入力軸4からの動力はリヤサンギヤ32に入
力する一方、リヤキャリヤ34とフロントリングギヤ2
3が連結することからフロントプラネタリギヤユニット
21側もフロントリングギヤ23を経由して回転駆動さ
れるがフロントサンギヤ22、フロントピニオンギヤ2
5が空転してフロントプラネタリギヤユニット21全体
は静止状態を保ち、出力側となるリヤキャリヤ34の回
転が最も減速された1速ギヤ比となり出力軸14に動力
伝達される。
【0032】また2速時には、1速時同様ロークラッチ
80が締結し、かつ2&4ブレーキ70を締結し、その
他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御される。
【0033】従ってロークラッチ80の締結によりフロ
ントキャリヤ24とリヤリングギヤ33がロークラッチ
ドラム26を介して一体的に締結するとともにフロント
サンギヤ22が2&4ブレーキ70によってトランスミ
ッションケース2に固定され、1速時同様入力軸4から
の動力はリヤサンギヤ32に入力する。
【0034】よってリヤサンギヤ32の回転によりリヤ
キャリヤ34の回転を受けたフロントリングギヤ23が
フロントキャリヤ24を減速させ、この減速回転をロー
クラッチドラム26及びロークラッチ80経由でリヤリ
ングギヤ33に入力する。ここでリヤリングギヤ33は
リヤキャリヤ34よりも遅い回転であることから、この
リヤリングギヤ33の回転がリヤキャリヤ34の回転に
付加してリヤキャリヤ34の回転を速め、そのためリヤ
キャリヤ34は1速時の回転よりもリヤリングギヤ33
の回転分だけ速くなり減速度も小さくなる。
【0035】そして1速から2速への変速は2&4ブレ
ーキ70によるフロントサンギヤ22の締結に伴ってフ
ロントキャリヤ24に嵌合したロークラッチドラム26
が回転してローワンウエイクラッチ81が自動的に解除
されて1速から2速へ変速される。また2&4ブレーキ
70の解除によりフロントサンギヤ22の締結が解除さ
れると、ローワンウエイクラッチ81の作動によりロー
クラッチドラム26が回転防止されてリヤリングギヤ3
3が固定された1速となる。よって1速及び2速間の変
速は2&4ブレーキ70の作用で自動的に行われる。
【0036】3速時は、ハイクラッチ51及びロークラ
ッチ80を締結し、その他のクラッチ及びブレーキは解
放状態に制御される。
【0037】従ってハイクラッチ51及びロークラッチ
80の締結により入力軸4からの動力はリヤプラネタリ
ギヤユニット31のリヤサンギヤ32に入力されるとと
もに、ハイクラッチ51、フロントプラネタリギヤユニ
ット21のフロントキャリヤ24、ロークラッチドラム
26及びロークラッチ80を経由してリヤリングギヤ3
3に同時に入力され、リヤキャリヤ34も一体回転して
入力軸4に対して1対1の直結回転してリヤキャリヤ3
4から出力軸14に出力する。
【0038】よって2速時はフロントサンギヤ22が固
定され、リヤリングギヤ33及びフロントキャリヤ24
と一体回転するロークラッチドラム26がロークラッチ
80を介して結合するのに対し、3速時は2&4ブレー
キ70によるフロントサンギヤ22締結を解放するとと
もにハイクラッチ51を係合させてフロントキャリヤ2
4と入力軸4を結合することから、2速と3速との間の
変速は2&4ブレーキ70とハイクラッチ51の掛け替
えによって変速される。
【0039】次に4速時について述べると、ハイクラッ
チ51と2&4ブレーキ70を締結し、その他のクラッ
チ及びブレーキは解放状態に制御される。
【0040】従って2&4ブレーキ70の締結によりフ
ロントサンギヤ22を固定し、ハイクラッチ51の締結
によって入力軸4からの出力はフロントキャリヤ24に
入力され、フロントリングギヤ23を増速させてフロン
トリングギヤ23からリヤキャリヤ34を経由して増速
されたオーバードライブ回転を出力軸14に出力する。
【0041】ここで3速時はフロントキャリヤ24と入
力軸4がハイクラッチ51によって結合され、かつフロ
ントキャリヤ24とリヤリングギヤ33がロークラッチ
80によって結合されて一体回転するのに対し、4速時
はロークラッチ80の解放によりフロントキャリヤ24
とリヤリングギヤ33の締結を解除し、かつ2&4ブレ
ーキ70を締結することによりフロントサンギヤ22を
固定することから3速と4速との間の変速はロークラッ
チ80と2&4ブレーキ70の掛け替えによって変速さ
れる。
【0042】3rdレンジに設定された場合の1速乃至
3速においては上記ドライブ(D)レンジの1速乃至3
速の場合と同様であり、2ndレンジに設定した場合の
1速及び2速においては上記ドライブ(D)レンジの1
速乃至2速の場合と同様であるので説明は省略する。
【0043】1stレンジに設定した場合ロークラッチ
80及びロー&リバースブレーキ82を締結してローワ
ンウエイクラッチ81の空転を防止せしめ、その他のク
ラッチ及びブレーキは解放状態に制御される。
【0044】即ち、ロークラッチ80及びロー&リバー
スブレーキ82の締結によりロークラッチドラム26の
回転が防止されてリヤリングギヤ33が固定される。そ
して入力軸4からの動力はリヤサンギヤ32に入力し、
出力側のリヤキャリヤ34の回転が最も減速された1速
ギヤ比となり、かつ出力軸14側から動力が入力された
場合にもリヤリングギヤ33の回転が防止されることに
よりエンジンブレーキ機能が確保される。
【0045】後退段となるリバース(R)レンジではリ
バークラッチ41及びロー&リバースブレーキ82が締
結し、その他のクラッチ及びブレーキは解放状態に制御
される。
【0046】従ってロー&リバースブレーキ82の締結
によってロークラッチドラム26を介してフロントキャ
リヤ24が固定され、入力軸4からの動力はリバースク
ラッチ41を介してフロントサンギヤ22を回転駆動す
る。フロントサンギヤ22の回転はフロントキャリヤ2
4に回転自在に軸支されたフロントピニオンギヤ25に
よりフロントリングギヤ23をフロントサンギヤ22の
回転に対して減速して逆方向に回転せしめるいわゆる後
退回転をフロントリングギヤ23に結合されたリヤキャ
リヤ34を経由して出力軸14に出力する。次に図1中
Aで示す多板式摩擦係合装置40、2&4ブレーキ70
及びフロントプラネタリギヤユニット21の部分につい
て図3乃至図5によって詳細に説明する。
【0047】図3は要部断面図であり、入力軸4はトラ
ンスミッションケース2にオイルポンプハウジングを介
して支持される中空状のオイルポンプカバー16によっ
てブッシュ4bを介してエンジンのクランク軸1と同軸
上に回転自在に軸支され、かつ後述するクラッチドラム
基部42をスプライン嵌合するスプライン4aが形成さ
れている。
【0048】入力軸4に沿ってオイルポンプカバー16
側から順にクラッチドラム基部42、ハイクラッチ51
の第2クラッチハブ52、リバースクラッチ41の第1
クラッチハブ44、フロントプラネタリギヤユニット2
1、リヤプラネタリギヤユニット31が各々スラストベ
アリングを介在して列設し、リヤプラネタリギヤユニッ
ト31をスラストベアリングを介してトランスミッショ
ンケース2に支持することにより上記各部材の軸方向の
移動が規制されている。
【0049】フロントプラネタリギヤユニット21はブ
ッシュ52cを介して入力軸4に回転自在に軸支され
る。ハイクラッチ51の第2クラッチハブ52に形成さ
れるスプライン52aに嵌合するフロントキャリヤ24
によって支持され、フロントサンギヤ22及びフロント
リングギヤ23に噛み合い、かつフロントキャリヤ24
にニードルベアリング25aを介して回転自在に軸支さ
れる複数のフロントピニオンギヤ25によってフロント
サンギヤ22及びフロントリングギヤ23が自己調芯さ
れる。
【0050】フロントプラネタリギヤユニット21と入
力軸4との間には第1摩擦係合装置となるリバースクラ
ッチ41と第2摩擦係合装置となるハイクラッチ51と
によって構成される多板式摩擦係合装置40が介装さ
れ、フロントプラネタリギヤユニット21とトランスミ
ッションケース2との間には2&4ブレーキ70が介装
されている。
【0051】次に多板式摩擦係合装置40について述べ
ると、リバースクラッチ41は、クラッチドラム43の
一端がオイルポンプカバー16に回転自在に軸支されか
つ入力軸4のスプライン4aにスプライン嵌合するクラ
ッチドラム基部42に取り付けられる。一方第1クラッ
チハブ44がフロントプラネタリギヤユニット21のフ
ロントサンギヤ22に結合して取り付けられる。こうし
てリバースクラッチ41は入力軸4とフロントサンギヤ
22との間にバイパスして動力伝達可能に介設される。
【0052】クラッチドラム43の内周に形成されたス
プライン溝43aにリバースクラッチ41のリテーニン
グプレート45、ドライブプレート46の外周が嵌合
し、ドリブンプレート47が前記ドライブプレート46
と交互に配設されと共に第1クラッチハブ44の外周に
形成されたスプライン溝44aに内周が嵌合する。
【0053】そして第1油圧室49に供給される油圧で
第1ピストン50の端面50aを介してクラッチドラム
43に固定されたスナップリング48に上記各摩擦プレ
ート、即ちリテーニングプレート45、ドリブンプレー
ト47、ドライブプレート46を押圧してリテーニング
プレート45、ドリブンプレート47及びドライブプレ
ート46を互に摩擦係合せしめることにより入力軸4か
らの動力をフロントプラネタリギヤユニット21のフロ
ントサンギヤ22に動力伝達する。
【0054】この第1ピストン50は後述するハイクラ
ッチ51のリテーニングプレート53及びドライブプレ
ート55との当接を回避するため先端部がくし状に複数
に分割されている。
【0055】ハイクラッチ51はクラッチドラム43を
リバースクラッチ41と共有し、第2クラッチハブ52
は、その基部がブッシュ52cを介して入力軸4に回転
自在に軸支されかつ基部に形成されるスプライン52a
に前記のようにフロントプラネタリギヤユニット21の
フロントキャリヤ24がスプライン嵌合している。この
ようにしてハイクラッチ51は入力軸4とフロントキャ
リヤ24との間にバイパスして動力伝達可能に介設され
る。
【0056】クラッチドラム43の内周に形成されたス
プライン溝43aにハイクラッチ51のリテーニングプ
レート53、ドライブプレート54の外周が嵌合すると
共に第2クラッチハブ52の外周に形成されたスプライ
ン溝52bに内周が嵌合するドリブンプレート55が前
記ドライブプレート54と交互に配設される。
【0057】そして第1ピストン50に形成されるシリ
ンダ部50bに第2ピストン56が嵌合し、第2油圧室
57に供給される油圧で第2ピストン56を介して第1
ピストン50の内周に形成されるリング溝58に嵌合し
て係止されたスナップリング59に上記リテーニングプ
レート53、ドリブンプレート55、ドライブプレート
54等の摩擦プレートを押圧してリテーニングプレート
53、ドリブンプレート55及びドライブプレート54
等の摩擦プレートを互に摩擦係合せしめることにより入
力軸4からの動力をフロントプラネタリギヤユニット2
1のフロントキャリヤ24に動力伝達する。
【0058】また第2ピストン56の第2油圧室57と
反対側にはリテーナ60によって第1油圧室49及び第
2油圧室57に発生する遠心油圧を相殺するバランス油
圧室61が設けられ、第1ピストン50及び第2ピスト
ン56にはリターンスプリング62の押圧力が作用す
る。
【0059】2&4ブレーキ70について述べると、ス
プライン溝71がトランスミッションケース2に形成さ
れてブレーキハブ72が前記リバースクラッチ41の第
1クラッチハブ44の外周に沿って第1クラッチハブ4
4と一体に形成されることによりトランスミッションケ
ース2とフロントプラネタリギヤユニット21のフロン
トサンギヤ22との間にバイパスして係合可能に介設さ
れる。
【0060】トランスミッションケース2の内周に形成
されたスプライン溝71にリテーニングプレート75、
ドリブンプレート76の外周が嵌合すると共にブレーキ
ハブ72の外周に形成されたスプライン溝72aに内周
が嵌合するドライブプレート77が前記ドリブンプレー
ト76と交互に配設される。
【0061】そしピストン78を介してトランスミッシ
ョンケース2に固定されたスナップリング74に上記リ
テーニングプレート75、ドライブプレート77、ドリ
ブンプレート76等の摩擦プレートを押圧してリテーニ
ングプレート75、ドライブプレート77、ドリブンプ
レート76等の各摩擦プレートを互に摩擦係合せしめる
ことによりフロントサンギヤ22をトランスミッション
ケース2に係止するよう形成されている。
【0062】次にリバースクラッチ41を締結する際リ
テーニングプレート45、ドリブンプレート47、ドラ
イブプレート46等をクラッチドラム43に固設された
スナップリング48に押圧すると共に、ハイクラッチ5
1を締結する際第2ピストン56によって押圧されるリ
テーニングプレート53、ドリブンプレート55及びド
ライブプレート54の荷重を受け止めるスナップリング
59を嵌合係止するリング溝58を有する第1ピストン
50の先端部について述べる。
【0063】第1ピストン50の先端部は図3のB部拡
大を図4に示すようにスナップリング59を嵌合係止す
るリング溝58を具備すると共にドライブプレート46
に対向する端面50aにはその端面50aに沿ってリン
グ溝58が形成される内周側端縁から外周に向って所定
幅寸法aを段差状に凹部64を削除形成して端面50a
をドライブプレート46との当接を回避する非当接範囲
65とドライブプレート46に当接する当接範囲66と
に形成する。
【0064】従って第1ピストン50の端面50aを凹
部64によって非当接範囲65と当接範囲66とに構成
することからリバースクラッチ41の締結のためリテー
ニングプレート45、ドリブンプレート47及びドライ
ブプレート46をクラッチドラム43に設けたスナップ
リング48に押圧しても、ドライブプレート46からの
反力は第1ピストン50の端面50aの当接範囲66に
のみ直接作用し、凹部64によって形成される非当接範
囲65への影響は軽減されてリング溝58が形成される
第1ピストン50の先端部内周側に発生するリング溝5
8側への微少変形が抑制される。
【0065】この微少変形が抑制されて減少するに伴っ
てリング溝58の底部58a、特にその端部に発生する
応力が減少して第1ピストン50の先端部の強度向上が
得られ耐久性が確保できる。
【0066】図5はリング溝58の深さhに対する非当
接範囲65の幅寸法aの割合a/hの変化に伴うリング
溝58の底部58aの強度比、即ちリング溝底部強度比
を示すピストン強度説明図である。
【0067】このピストン強度説明図から明らかなよう
に、第1ピストン50の端面50aに形成する非当接範
囲65の幅寸法aの増大に従ってリング溝58の底部強
度が増加してピストン強度向上が得られ、非当接範囲幅
寸法aを有しないa/h=0である従来のピストン強度
を基準にすると、a/h=0.6では約20%強度が向
上し、a/h=1.8では約200%まで強度向上が達
成できる。
【0068】非当接範囲65の幅寸法aの増大に伴って
リング溝58の底部強度が増加してピストン強度向上が
得られるが、ピストンの厚さ寸法bが有限であることか
ら非当接範囲65の幅寸法aの増大に従って当接範囲6
6の有効面積が減少し、ドライブプレート46からの反
力が作用する当接範囲66の面圧が増加する。従ってリ
ング溝58の底部58aの強度を充分に確保しかつ当接
範囲66に作用する面圧の増加を考慮するとリング溝5
8の深さh寸法に対する非当接範囲65の幅寸法aの割
合a/h=0.6〜1.5程度が好ましい。
【0069】上記説明では第1ピストン50の端面50
aを段差状に削除して非当接範囲65を形成したが、段
差状に限らず例えば図6に示すよう面取状に削除して非
当接範囲65を形成する等任意形状に形成することも可
能である。
【0070】次に本発明における他の実施の形態を図7
及び図8によって説明する。
【0071】図7において図3と対応する部位に同一符
号を付することで詳細な説明は省略するが、多板式摩擦
係合装置40は前記実施の形態同様入力軸4とフロント
サンギヤ22との間に介設されて動力伝達するリバース
クラッチ41及び入力軸4とフロントキャリヤ24との
間に介設されて動力伝達するハイクラッチ51を有し、
リバースクラッチ41は第1油圧室49に供給される油
圧で第1ピストン50を介してクラッチドラム43に固
定されたスナップリング48にリテーニングプレート4
5、ドリブンプレート47、ドライブプレート46を押
圧することにより入力軸4からの動力をフロントサンギ
ヤ22に動力伝達する。
【0072】一方ハイクラッチ51は第1ピストン50
に形成されるシリンダ部50bに第2ピストン56が嵌
合し、第2油圧室57に供給される油圧で第2ピストン
56を介して第1ピストン50に形成されるリング溝5
8に嵌合係止するスナップリング59にリテーニングプ
レート53、ドリブンプレート55、ドライブプレート
54を押圧して入力軸4からの動力をフロントキャリヤ
24に動力伝達する。
【0073】次にリバースクラッチ41を締結する際リ
テーニングプレート45、ドリブンプレート47、ドラ
イブプレート46等をクラッチドラム43に固定された
スナップリング48に押圧する第1ピストン50の先端
部及びこの第1ピストン50に当接するドライブプレー
ト46について図7のC部拡大である図8によって説明
する。
【0074】第1ピストン50の先端部はスナップリン
グ59を嵌合係止するリング溝58を具備すると共にド
ライブレート46と対向する端面50aは平坦に形成さ
れる。
【0075】一方ドライブプレート46は第1ピストン
50の端面50aによってドライブレート46を押圧し
た際第1ピストン50の端部の内周側端縁から外周に向
かって所定幅寸法aに亘って第1ピストン50との当接
を回避するため段差状に削除した凹部67を有する。
【0076】よって第1ピストン50の端部50aには
内周側端縁から外周に向って所定幅寸法aの非当接範囲
65とドライブプレート46と当接する当接範囲66が
形成される。
【0077】従ってドライブレート46に形成する凹部
67によって第1ピストン50の端面50aは非当接範
囲65と当接範囲66とに構成され、リバースブレーキ
41の締結のためリテーニングプレート45、ドリブン
プレート47及びドライブプレート46をクラッチドラ
ム43に設けられたスナップリング48に押圧しても、
ドライブプレート46からの反力は、主に第1ピストン
50の端面50aの当接範囲66にのみ作用し、非当接
範囲65への影響は軽減されてリング溝58が形成され
る第1ピストン50の先端部内周側に発生するリング溝
58側への微少変形が抑制される。
【0078】この微少変形の減少に伴ってリング溝58
の底部58aに発生する応力が減少して第1ピストン5
0の先端部の強度向上が得られ耐久性が向上する。
【0079】この実施の形態においてもリング溝58の
深さ寸法hに対する非当接範囲65の幅寸法aの割合a
/hの増大に伴ってリング溝58の底部強度が増加して
ピストン強度の向上が得られる。なお前記同様ドライブ
プレート46からの反力が作用する当接範囲66の面圧
及びリング溝58の底部強度確保を考慮すると、リング
溝58の深さ寸法hに対する非当接範囲65の幅寸法a
の割合a/h=0.6〜1.5程度になるようドライブ
プレート46に形成する凹部67を設定することが好ま
しい。
【0080】上記各実施の形態では自動変速機に用いら
れる多板式摩擦係合装置40の第1ピストン50の強度
向上を図り耐久性を確保する場合を例に説明したが、ド
ライブプレート或いはドリブンプレート等の摩擦プレー
トを押圧して作動せしめる他のクラッチ或いはブレーキ
等の多板式摩擦係合装置に広く適用し得るものである。
【0081】
【発明の効果】以上説明した本発明の多板式摩擦係合装
置によると、ピストンの端部近傍内周にリング溝を有
し、ピストンの端面により摩擦プレートを押圧する多板
式摩擦係合装置において、ピストンの端面とピストンの
端面が押圧する摩擦プレートとの相互間にピストンの端
面内周縁に沿ってピストン端面内周縁と摩擦プレートと
の当接を回避する非当接範囲を設けることからピストン
先端部の内周側への摩擦プレートからの反力の影響が抑
制され、リング溝の底部に発生する応力が減少してピス
トン先端部の強度及び耐久性の向上が得られ、非当接範
囲がピストン端部或いは摩擦プレートに凹部を形成する
等簡単に形成されることからピストンの基準肉厚を厚く
する必要がなく小型、軽量化が得られ、しかも製造コス
トの削減が可能になる等本発明特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多板式摩擦係合装置を有する自動
変速機の駆動系を概略的に示す説明図である。
【図2】同じく駆動系に用いられる係合装置の作動説明
図である。
【図3】多板式摩擦係合装置の一実施の形態を説明する
要部断面図である。
【図4】図3のB部拡大図である。
【図5】ピストン強度説明図である。
【図6】多板式摩擦係合装置の他の実施の形態を説明す
る説明図である。
【図7】多板式摩擦係合装置の更に他の実施の形態を説
明する要部断面図である。
【図8】図7のC部拡大図である。
【図9】従来の多板式摩擦係合装置を説明する要部断面
図である。
【符号の説明】
40 多板式摩擦係合装置 41 リバースクラッチ 43 クラッチドラム 44 第1クラッチハブ 45 リテーニングプレート 46 ドライブプレート 47 ドリブンプレート 50 第1ピストン 50a 端面 51 ハイクラッチ 52 第2クラッチハブ 53 リテーニングプレート 54 ドライブプレート 55 ドリブンプレート 56 第2ピストン 58 リング溝 58a 底部 59 スナップリング 64 凹部 65 非当接範囲 67 凹部 a 非当接範囲の幅寸法 h リング溝の深さ寸法
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多板式摩擦係合装置を有する自動
変速機の駆動系を概略的に示す説明図である。
【図2】同じく駆動系に用いられる係合装置の作動説明
図である。
【図3】多板式摩擦係合装置の一実施の形態を説明する
要部断面図である。
【図4】図3のB部拡大図である。
【図5】ピストン強度説明図である。
【図6】多板式摩擦係合装置の他の実施の形態を説明す
る説明図である。
【図7】多板式摩擦係合装置の更に他の実施の形態を説
明する要部断面図である。
【図8】図7のC部拡大図である。
【図9】従来の多板式摩擦係合装置を説明する要部断面
図である。
【図10】従来の多板式摩擦係合装置におけるピストン
の先端部を示す説明図である。
【符号の説明】 40 多板式摩擦係合装置 41 リバースクラッチ 43 クラッチドラム 44 第1クラッチハブ 45 リテーニングプレート 46 ドライブプレート 47 ドリブンプレート 50 第1ピストン 50a 端面 51 ハイクラッチ 52 第2クラッチハブ 53 リテーニングプレート 54 ドライブプレート 55 ドリブンプレート 56 第2ピストン 58 リング溝 58a 底部 59 スナップリング 64 凹部 65 非当接範囲 67 凹部 a 非当接範囲の幅寸法 h リング溝の深さ寸法

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムと、該ドラムに軸方向に移動可能
    に設けられた複数の摩擦プレートと、ハブと、前記摩擦
    プレートと同軸上で交互に配置されて前記ハブに軸方向
    に移動可能に設けられた複数の摩擦プレートと、端部近
    傍の内周にリング溝を有し、かつ前記交互に配置された
    摩擦プレートを端面により押圧することにより各摩擦プ
    レートを摩擦係合させるピストンとを備えた多板式摩擦
    係合装置において、 ピストンの端面と該ピストン端面が押圧する摩擦プレー
    トとの相互間にピストンの端面内周縁に沿ってピストン
    端面内周縁と該摩擦プレートとの当接を回避する非当接
    範囲を有することを特徴とする多板式摩擦係合装置。
  2. 【請求項2】 上記非当接範囲が、ピストン端面及び該
    ピストン端面が押圧する摩擦プレートの少なくとも一方
    に設けられた凹部によって形成される請求項1に記載の
    多板式摩擦係合装置。
  3. 【請求項3】 ドラムの内周に軸方向に移動可能に設け
    られた複数の摩擦プレートと第1ハブに軸方向に移動可
    能に設けられた複数の摩擦プレートとを同軸上で交互に
    配置し、これら交互に配置された摩擦プレートを第1ピ
    ストンの端面により押圧して前記各摩擦プレートを摩擦
    係合する第1摩擦係合装置と、前記ドラムの内周に前記
    摩擦プレートと独立して軸方向に移動可能に設けられた
    複数の摩擦プレートと第2ハブに軸方向に移動可能に設
    けられた複数の摩擦プレートとを同軸上で交互に配置
    し、これら交互に配置された摩擦プレートを第2ピスト
    ンの端面により前記第1ピストンの端部近傍内周に形成
    したリング溝に嵌合係止するスナップリングに押圧して
    各摩擦プレートを摩擦係合する第2摩擦係合装置とを有
    する多板式摩擦係合装置において、 第1ピストンの端面と該第1ピストン端面が押圧する摩
    擦プレートとの相互間に第1ピストンの端面内周縁に沿
    って第1ピストン端面の端面内周縁と該摩擦プレートと
    の当接を回避する非当接範囲を有することを特徴とする
    多板式摩擦係合装置。
  4. 【請求項4】 第1ピストンと第2ピストンとが同軸上
    で往復動する請求項3に記載の多板式摩擦係合装置。
  5. 【請求項5】 上記非当接範囲が第1ピストン端面内周
    縁から該端面に沿って設けられる凹部によって形成され
    る請求項3または4に記載の多板式摩擦係合装置。
  6. 【請求項6】 上記非当接範囲が第1ピストンの端面に
    当接する摩擦プレートに設けられる凹部によって形成さ
    れる請求項3または4に記載の多板式摩擦係合装置。
  7. 【請求項7】 リング溝の深さ寸法をh、非当接範囲の
    幅寸法をaとすると a/h ≒ 0.6〜1.5 の関係を有する請求項1〜6のいずれかに記載の多板式
    摩擦係合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7296507B2 (en) 2005-03-09 2007-11-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Piston for automatic transmission
JP2010078128A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Fuji Heavy Ind Ltd スナップリング溝
CN102953778A (zh) * 2011-08-23 2013-03-06 谢夫勒科技股份两合公司 内燃机的可开关的气门传动机构

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