JPH1089658A - 塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉 - Google Patents
塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉Info
- Publication number
- JPH1089658A JPH1089658A JP9192319A JP19231997A JPH1089658A JP H1089658 A JPH1089658 A JP H1089658A JP 9192319 A JP9192319 A JP 9192319A JP 19231997 A JP19231997 A JP 19231997A JP H1089658 A JPH1089658 A JP H1089658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten salt
- furnace
- molten
- layer
- melting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩類を含む焼却残渣を溶融すると、融点以上
に過熱された溶融塩が生成して、NaCl、KClなど
のアルカリ金属塩などの低沸点物質が揮散し、この揮散
した物質によって種々の問題が発生する。 【解決手段】 この溶融炉は、炉内に挿入される電極棒
13と炉上部に挿着された焼却残渣装入筒15とを有
し、炉本体10が、溶融スラグを滞留させて加熱するス
ラグ滞留部11と、このスラグ滞留部11の上に延設さ
れた部位であって溶融塩を滞留させる塩類滞留部12と
に区分されており、焼却残渣装入筒15がその下端が溶
融塩層51の湯面レベルよりも下に位置するように挿入
され、また、塩類滞留部12の外周部に溶融塩層51を
冷却する装置16が備えられている。
に過熱された溶融塩が生成して、NaCl、KClなど
のアルカリ金属塩などの低沸点物質が揮散し、この揮散
した物質によって種々の問題が発生する。 【解決手段】 この溶融炉は、炉内に挿入される電極棒
13と炉上部に挿着された焼却残渣装入筒15とを有
し、炉本体10が、溶融スラグを滞留させて加熱するス
ラグ滞留部11と、このスラグ滞留部11の上に延設さ
れた部位であって溶融塩を滞留させる塩類滞留部12と
に区分されており、焼却残渣装入筒15がその下端が溶
融塩層51の湯面レベルよりも下に位置するように挿入
され、また、塩類滞留部12の外周部に溶融塩層51を
冷却する装置16が備えられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ焼却残渣
などのような塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法および
その焼却残渣を溶融処理するための溶融炉に関する。
などのような塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法および
その焼却残渣を溶融処理するための溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや産業廃棄物などを焼却した際
に発生する焼却残渣の多くは埋め立て処分されている
が、埋立地の確保が困難になるにしたがって、その減容
化が要望されてきた。また、焼却残渣のうち、燃焼排ガ
スと共に飛散して集塵機で捕集された灰(飛灰)は、鉛
やカドミウムなどの重金属類を含んでおり、特別管理一
般廃棄物に指定されているので、その廃棄処分に際して
は、重金属類を無害化する処理をしなければならない。
このため、焼却炉から直接取り出された残渣を減容化す
ると共に、飛灰を無害化する必要が生じている。
に発生する焼却残渣の多くは埋め立て処分されている
が、埋立地の確保が困難になるにしたがって、その減容
化が要望されてきた。また、焼却残渣のうち、燃焼排ガ
スと共に飛散して集塵機で捕集された灰(飛灰)は、鉛
やカドミウムなどの重金属類を含んでおり、特別管理一
般廃棄物に指定されているので、その廃棄処分に際して
は、重金属類を無害化する処理をしなければならない。
このため、焼却炉から直接取り出された残渣を減容化す
ると共に、飛灰を無害化する必要が生じている。
【0003】このような問題に対処し、焼却残渣の減容
化と重金属類の不溶化・無害化を同時に行うことができ
る技術として、焼却残渣を溶融固化する処理方法が開発
されている。そして、この溶融固化処理の一方法とし
て、焼却残渣の溶融物を炉内に滞留させながら、装入さ
れた焼却残渣を順次溶融させる方法がある。このように
して焼却残渣を溶融する方法においては、生成した溶融
物が炉内に滞留している間に、溶融物中の成分が比重差
によって分離され、溶融スラグ層と溶融塩層に分かれる
ため、溶融物を溶融スラグと溶融塩とに分別して排出す
ることができる。
化と重金属類の不溶化・無害化を同時に行うことができ
る技術として、焼却残渣を溶融固化する処理方法が開発
されている。そして、この溶融固化処理の一方法とし
て、焼却残渣の溶融物を炉内に滞留させながら、装入さ
れた焼却残渣を順次溶融させる方法がある。このように
して焼却残渣を溶融する方法においては、生成した溶融
物が炉内に滞留している間に、溶融物中の成分が比重差
によって分離され、溶融スラグ層と溶融塩層に分かれる
ため、溶融物を溶融スラグと溶融塩とに分別して排出す
ることができる。
【0004】しかし、上記の溶融処理方法においては、
生成した溶融塩が常に炉内に残留しており、また、この
溶融塩は沸点が低いNaClやKClなどのアルカリ金
属の塩化物を多量に含んでいるので、これらの低沸点物
質が多量に揮散すると言う問題が発生する。低沸点物質
の揮散が起こると、揮散したアルカリ金属塩が排気系統
の機器内で凝縮して付着し、この付着物が排気系統を詰
まらせる原因物質になったり、あるいは機器類を腐食さ
せたりして、溶融炉の安定操業が阻害される。
生成した溶融塩が常に炉内に残留しており、また、この
溶融塩は沸点が低いNaClやKClなどのアルカリ金
属の塩化物を多量に含んでいるので、これらの低沸点物
質が多量に揮散すると言う問題が発生する。低沸点物質
の揮散が起こると、揮散したアルカリ金属塩が排気系統
の機器内で凝縮して付着し、この付着物が排気系統を詰
まらせる原因物質になったり、あるいは機器類を腐食さ
せたりして、溶融炉の安定操業が阻害される。
【0005】このような問題を解消するための技術とし
て、特開平7−42924号公報には、低沸点物質の揮
散抑制が図られた溶融炉およびその溶融炉を使用する溶
融処理方法が示されている。この技術は電気抵抗加熱式
の溶融炉に係るものであって、この技術による溶融処理
においては、炉内に滞留している焼却残渣の溶融物中に
浸漬された電極間に通電して、それ自体の電気抵抗熱に
よって溶融物を加熱し、装入された焼却残渣を順次溶融
する。
て、特開平7−42924号公報には、低沸点物質の揮
散抑制が図られた溶融炉およびその溶融炉を使用する溶
融処理方法が示されている。この技術は電気抵抗加熱式
の溶融炉に係るものであって、この技術による溶融処理
においては、炉内に滞留している焼却残渣の溶融物中に
浸漬された電極間に通電して、それ自体の電気抵抗熱に
よって溶融物を加熱し、装入された焼却残渣を順次溶融
する。
【0006】図10はその電気抵抗加熱式の溶融炉を示
す縦断面図である。30は炉本体、31は電極、50は
投入された焼却残渣、52は焼却残渣が溶融して生成し
た溶融スラグ層、51は焼却残渣中の塩類が溶融して生
成した溶融塩層を示す。また、32は焼却残渣の投入
口、33は排ガス排出口、34は溶融物の排出口を示
す。この溶融炉においては、炉本体30の天井壁と溶融
領域との間に設けられている仕切壁35の内側の溶融塩
層51が投入された焼却残渣50によって覆われ、仕切
壁35の外側の溶融塩層51が、融点が炉内温度よりも
高く、比重が溶融塩よりも小さいカーボンなどの粉末材
38によって覆われるようになっており、溶融塩層51
からの低沸点物質の揮散抑制が図られている。
す縦断面図である。30は炉本体、31は電極、50は
投入された焼却残渣、52は焼却残渣が溶融して生成し
た溶融スラグ層、51は焼却残渣中の塩類が溶融して生
成した溶融塩層を示す。また、32は焼却残渣の投入
口、33は排ガス排出口、34は溶融物の排出口を示
す。この溶融炉においては、炉本体30の天井壁と溶融
領域との間に設けられている仕切壁35の内側の溶融塩
層51が投入された焼却残渣50によって覆われ、仕切
壁35の外側の溶融塩層51が、融点が炉内温度よりも
高く、比重が溶融塩よりも小さいカーボンなどの粉末材
38によって覆われるようになっており、溶融塩層51
からの低沸点物質の揮散抑制が図られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塩類を含む
焼却残渣は、融点が1400℃〜1600℃の酸化物
や、融点が700℃〜800℃の塩類などよりなる混合
物であるが、焼却残渣の溶融処理は焼却残渣中のすべて
の成分を溶融してしまう処理であるので、その溶融炉の
操業においては、すべての成分が溶融する高温域、すな
わち酸化物の融点以上の温度になるまで加熱される。こ
のため、融点が低い塩類は成り行きのままの状態で加熱
されて高温の溶融塩になる。そして、上記塩類の沸点は
1400℃〜1600℃程度であり、その蒸気圧は11
00℃を超える辺りから急激に高くなるので、炉内にお
いては、低沸点物質が非常に揮散し易い状態になる。
焼却残渣は、融点が1400℃〜1600℃の酸化物
や、融点が700℃〜800℃の塩類などよりなる混合
物であるが、焼却残渣の溶融処理は焼却残渣中のすべて
の成分を溶融してしまう処理であるので、その溶融炉の
操業においては、すべての成分が溶融する高温域、すな
わち酸化物の融点以上の温度になるまで加熱される。こ
のため、融点が低い塩類は成り行きのままの状態で加熱
されて高温の溶融塩になる。そして、上記塩類の沸点は
1400℃〜1600℃程度であり、その蒸気圧は11
00℃を超える辺りから急激に高くなるので、炉内にお
いては、低沸点物質が非常に揮散し易い状態になる。
【0008】この点について、上記従来技術において
は、溶融塩上を焼却残渣やカーボンなどの粉末材で覆う
処置をしているが、低沸点物質の揮散源である溶融塩の
蒸気圧が抑えられる訳ではなく、焼却残渣やカーボンな
どによる捕集効果を狙っただけの処置であるので、これ
による低沸点物質の揮散抑制効果はあまり期待できな
い。
は、溶融塩上を焼却残渣やカーボンなどの粉末材で覆う
処置をしているが、低沸点物質の揮散源である溶融塩の
蒸気圧が抑えられる訳ではなく、焼却残渣やカーボンな
どによる捕集効果を狙っただけの処置であるので、これ
による低沸点物質の揮散抑制効果はあまり期待できな
い。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、低沸点物質の揮散を大幅に抑制することができる塩
類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉を提
供することを目的とする。
し、低沸点物質の揮散を大幅に抑制することができる塩
類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係る溶融処理方法は、塩類を含
む焼却残渣を溶融し、この溶融物を溶融炉内に滞留させ
て溶融スラグ層と溶融塩層に分離し、溶融スラグと溶融
塩を分別して排出する焼却残渣の溶融処理方法におい
て、溶融塩層の温度を所定の範囲に調節することを特徴
としている。
めに、請求項1の発明に係る溶融処理方法は、塩類を含
む焼却残渣を溶融し、この溶融物を溶融炉内に滞留させ
て溶融スラグ層と溶融塩層に分離し、溶融スラグと溶融
塩を分別して排出する焼却残渣の溶融処理方法におい
て、溶融塩層の温度を所定の範囲に調節することを特徴
としている。
【0011】請求項2の発明に係る溶融処理方法は、請
求項1の発明に係る溶融処理方法において、塩類を含む
焼却残渣を溶融塩層の中へ装入することを特徴としてい
る。
求項1の発明に係る溶融処理方法において、塩類を含む
焼却残渣を溶融塩層の中へ装入することを特徴としてい
る。
【0012】請求項3の発明に係る溶融炉は、塩類を含
む焼却残渣を溶融させ、この溶融物を溶融炉内に滞留さ
せて溶融スラグ層と溶融塩層に分離させ、溶融スラグと
溶融塩を分別して排出させる溶融炉において、炉内に挿
入される電極棒と、炉上部に設けられた焼却残渣装入管
とを有し、炉本体が、溶融スラグを滞留させて加熱する
スラグ滞留部と、このスラグ滞留部の上に延設された部
位であって溶融塩を滞留させる塩類滞留部とに区分さ
れ、この塩類滞留部の外周部に溶融塩層を冷却する手段
が設けられていることを特徴としている。
む焼却残渣を溶融させ、この溶融物を溶融炉内に滞留さ
せて溶融スラグ層と溶融塩層に分離させ、溶融スラグと
溶融塩を分別して排出させる溶融炉において、炉内に挿
入される電極棒と、炉上部に設けられた焼却残渣装入管
とを有し、炉本体が、溶融スラグを滞留させて加熱する
スラグ滞留部と、このスラグ滞留部の上に延設された部
位であって溶融塩を滞留させる塩類滞留部とに区分さ
れ、この塩類滞留部の外周部に溶融塩層を冷却する手段
が設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明に係る溶融炉は、塩類を含
む焼却残渣を溶融させ、この溶融物を溶融炉内に滞留さ
せて溶融スラグ層と溶融塩層に分離させ、溶融スラグと
溶融塩を分別して排出させる溶融炉において、炉内に挿
入される電極棒と、炉上部に設けられた焼却残渣装入管
とを有し、炉本体が、溶融スラグを滞留させて加熱する
スラグ滞留部と、その炉体内部の横断面積が縮小されて
スラグ滞留部上に突出して延設され、溶融塩を滞留させ
る塩類滞留部とに区分されていることを特徴としてい
る。
む焼却残渣を溶融させ、この溶融物を溶融炉内に滞留さ
せて溶融スラグ層と溶融塩層に分離させ、溶融スラグと
溶融塩を分別して排出させる溶融炉において、炉内に挿
入される電極棒と、炉上部に設けられた焼却残渣装入管
とを有し、炉本体が、溶融スラグを滞留させて加熱する
スラグ滞留部と、その炉体内部の横断面積が縮小されて
スラグ滞留部上に突出して延設され、溶融塩を滞留させ
る塩類滞留部とに区分されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項5の発明に係る溶融炉は、請求項4
の発明に係る溶融炉において、塩類滞留部の外周部に溶
融塩層を冷却する手段が設けられていることを特徴とし
ている。
の発明に係る溶融炉において、塩類滞留部の外周部に溶
融塩層を冷却する手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項6の発明に係る溶融炉は、請求項4
の発明に係る溶融炉において、溶融塩層の上部を加熱す
る手段が設けられていることを特徴としている。
の発明に係る溶融炉において、溶融塩層の上部を加熱す
る手段が設けられていることを特徴としている。
【0016】請求項7の発明に係る溶融炉は、請求項3
または請求項5の発明に係る溶融炉において、塩類滞留
部の下部の外周部に溶融塩層を冷却する手段が設けられ
ると共に、溶融塩層の上部を加熱する手段が設けられて
いることを特徴としている。
または請求項5の発明に係る溶融炉において、塩類滞留
部の下部の外周部に溶融塩層を冷却する手段が設けられ
ると共に、溶融塩層の上部を加熱する手段が設けられて
いることを特徴としている。
【0017】請求項8の発明に係る溶融炉は、請求項6
または請求項7の発明に係る溶融炉において、溶融塩層
の上部を加熱する手段が塩類滞留部の外周部に設けられ
ていることを特徴としている。
または請求項7の発明に係る溶融炉において、溶融塩層
の上部を加熱する手段が塩類滞留部の外周部に設けられ
ていることを特徴としている。
【0018】請求項9の発明に係る溶融炉は、請求項6
または請求項7の発明に係る溶融炉において、溶融塩層
の上部を加熱する手段が炉内に挿入されていることを特
徴としている。
または請求項7の発明に係る溶融炉において、溶融塩層
の上部を加熱する手段が炉内に挿入されていることを特
徴としている。
【0019】請求項10の発明に係る溶融炉は、請求項
9の発明に係る溶融炉において、炉内に挿入された加熱
手段が溶融塩層に浸漬されていることを特徴としてい
る。
9の発明に係る溶融炉において、炉内に挿入された加熱
手段が溶融塩層に浸漬されていることを特徴としてい
る。
【0020】請求項11の発明に係る溶融炉は、請求項
9の発明に係る溶融炉において、炉内に挿入された加熱
手段が溶融塩層の上方に配置されていることを特徴とし
ている。
9の発明に係る溶融炉において、炉内に挿入された加熱
手段が溶融塩層の上方に配置されていることを特徴とし
ている。
【0021】請求項12の発明に係る溶融炉は、請求項
3〜請求項11の何れかの発明に係る溶融炉において、
焼却残渣装入管の下端が溶融塩層が形成された際の湯面
レベルよりも下に位置するように挿入されていることを
特徴としている。
3〜請求項11の何れかの発明に係る溶融炉において、
焼却残渣装入管の下端が溶融塩層が形成された際の湯面
レベルよりも下に位置するように挿入されていることを
特徴としている。
【0022】請求項13の発明に係る溶融炉は、請求項
12の発明に係る溶融炉において、焼却残渣装入管の下
端が溶融塩層が形成された際の湯面レベルよりも20c
m以上深い位置まで挿入されていることを特徴としてい
る。
12の発明に係る溶融炉において、焼却残渣装入管の下
端が溶融塩層が形成された際の湯面レベルよりも20c
m以上深い位置まで挿入されていることを特徴としてい
る。
【0023】なお、本発明において、塩類を含む焼却残
渣とは、都市ごみを焼却した際に発生する集塵灰(飛
灰)などであって、これらの集塵灰単独のもの、および
これらの集塵灰が混在するものの双方を指すものとす
る。
渣とは、都市ごみを焼却した際に発生する集塵灰(飛
灰)などであって、これらの集塵灰単独のもの、および
これらの集塵灰が混在するものの双方を指すものとす
る。
【0024】上記の各発明においては、溶融塩層の温度
上昇を抑制して、低沸点物質の蒸気圧が上昇しないよう
にすることを基本的な要件とし、これによって低沸点物
質の揮散を抑えることを図っている。
上昇を抑制して、低沸点物質の蒸気圧が上昇しないよう
にすることを基本的な要件とし、これによって低沸点物
質の揮散を抑えることを図っている。
【0025】このため、本発明に係る溶融処理方法にお
いては、溶融塩層の温度が所定の範囲に収まるように調
節する。焼却残渣に含まれている低沸点物質は、主とし
てNaCl,KClなどのアルカリ金属の塩化物であ
り、前述のように、その揮散が激しくなる温度が110
0℃付近であるので、その揮散を抑えるためには、溶融
塩層の温度が1000℃以下になるように管理しなけれ
ばならない。ただし、溶融塩層の温度を約700℃より
低くすると、溶融物が固化する恐れがある。従って、溶
融塩層の温度管理に際しては、700℃〜1000℃の
範囲を所定管理温度とするのが適当である。
いては、溶融塩層の温度が所定の範囲に収まるように調
節する。焼却残渣に含まれている低沸点物質は、主とし
てNaCl,KClなどのアルカリ金属の塩化物であ
り、前述のように、その揮散が激しくなる温度が110
0℃付近であるので、その揮散を抑えるためには、溶融
塩層の温度が1000℃以下になるように管理しなけれ
ばならない。ただし、溶融塩層の温度を約700℃より
低くすると、溶融物が固化する恐れがある。従って、溶
融塩層の温度管理に際しては、700℃〜1000℃の
範囲を所定管理温度とするのが適当である。
【0026】焼却残渣が溶融した際に生成した溶融塩層
は、その下に接して存在している高温の溶融スラグ層か
らの伝熱によって加熱される。そして、この溶融塩層の
温度が高くならないようにするためには、溶融スラグ層
からの伝熱量を減少させるか、溶融塩層からの放熱量が
多くなるようにするか、あるいは溶融塩層を人為的に冷
却する等の処置が必要になる。このため、塩類を含む焼
却残渣を溶融処理するために用いられる溶融炉は、溶融
塩層の温度が適度の範囲に維持できるような考慮が払わ
れた構造になっていることが望ましい。
は、その下に接して存在している高温の溶融スラグ層か
らの伝熱によって加熱される。そして、この溶融塩層の
温度が高くならないようにするためには、溶融スラグ層
からの伝熱量を減少させるか、溶融塩層からの放熱量が
多くなるようにするか、あるいは溶融塩層を人為的に冷
却する等の処置が必要になる。このため、塩類を含む焼
却残渣を溶融処理するために用いられる溶融炉は、溶融
塩層の温度が適度の範囲に維持できるような考慮が払わ
れた構造になっていることが望ましい。
【0027】まず、本発明においては、溶融スラグ層の
温度を下げる手段の一つとして、塩類滞留部の外周部に
溶融塩層を冷却する手段を備え、溶融塩層を強制冷却す
る。
温度を下げる手段の一つとして、塩類滞留部の外周部に
溶融塩層を冷却する手段を備え、溶融塩層を強制冷却す
る。
【0028】そして、溶融スラグ層から溶融塩層への伝
熱量を減少させるためには、幾つかの方策があるが、上
記伝熱量の低減は焼却残渣を溶融塩層の中へ装入するこ
とによっても達成される。このため、本発明の溶融炉に
おいては、焼却残渣装入管を、その下端が溶融塩層が形
成された際の湯面レベルよりも下になるように配置し、
焼却残渣装入管の下部が溶融塩層へ浸漬される状態にな
るようにしている。このような状態で焼却残渣を装入す
ると、焼却残渣は除々に沈降しながら溶融塩層中へ分散
し、溶融塩層の下部に焼却残渣と溶融塩が混在している
部分(以下、混在層と言う)ができる。この混在層は焼
却残渣の粒子が懸濁している状態、あるいはスラリー状
になっており、熱伝導性がよくない固体分が混じってい
るので、混在層の熱伝導の度合いは溶融塩単独の場合に
比べて低下する。このため、混在層が熱移動を妨げる領
域となり、溶融塩層の過度の温度上昇が抑えられる。
熱量を減少させるためには、幾つかの方策があるが、上
記伝熱量の低減は焼却残渣を溶融塩層の中へ装入するこ
とによっても達成される。このため、本発明の溶融炉に
おいては、焼却残渣装入管を、その下端が溶融塩層が形
成された際の湯面レベルよりも下になるように配置し、
焼却残渣装入管の下部が溶融塩層へ浸漬される状態にな
るようにしている。このような状態で焼却残渣を装入す
ると、焼却残渣は除々に沈降しながら溶融塩層中へ分散
し、溶融塩層の下部に焼却残渣と溶融塩が混在している
部分(以下、混在層と言う)ができる。この混在層は焼
却残渣の粒子が懸濁している状態、あるいはスラリー状
になっており、熱伝導性がよくない固体分が混じってい
るので、混在層の熱伝導の度合いは溶融塩単独の場合に
比べて低下する。このため、混在層が熱移動を妨げる領
域となり、溶融塩層の過度の温度上昇が抑えられる。
【0029】また、溶融スラグ層からの伝熱量を減少さ
せるための他の手段の一つとしては、溶融塩層と溶融ス
ラグ層との界面の面積を小さくすることが挙げられる。
この点について、本発明に係る溶融炉においては、炉体
の上部が縮小された形状になっており、この縮小された
部位に溶融塩を滞留させ、その下の縮小されていない部
位に溶融スラグを滞留させるようになっている。このた
め、上記両層間の界面の面積が小さくなって、溶融スラ
グ層から溶融塩層へ移動する熱量が減少し、溶融塩層の
過度の温度上昇が抑えられる。
せるための他の手段の一つとしては、溶融塩層と溶融ス
ラグ層との界面の面積を小さくすることが挙げられる。
この点について、本発明に係る溶融炉においては、炉体
の上部が縮小された形状になっており、この縮小された
部位に溶融塩を滞留させ、その下の縮小されていない部
位に溶融スラグを滞留させるようになっている。このた
め、上記両層間の界面の面積が小さくなって、溶融スラ
グ層から溶融塩層へ移動する熱量が減少し、溶融塩層の
過度の温度上昇が抑えられる。
【0030】そして、縮小された部位に溶融塩を滞留さ
せると、溶融塩の滞留量に対する炉壁面積の比率が大き
くなって、溶融塩層からの放熱量が増加し、溶融塩層の
過度の温度上昇が抑えられる。
せると、溶融塩の滞留量に対する炉壁面積の比率が大き
くなって、溶融塩層からの放熱量が増加し、溶融塩層の
過度の温度上昇が抑えられる。
【0031】また、縮小された部位に溶融塩を滞留させ
ると、溶融塩の滞留量に対する炉壁外周の面積の比率が
大きくなり、また、少量の溶融塩を滞留させただけで、
溶融塩層の高さを高くすることができるので、炉壁の外
側に冷却手段を備えて溶融塩層を強制冷却することが容
易になる。
ると、溶融塩の滞留量に対する炉壁外周の面積の比率が
大きくなり、また、少量の溶融塩を滞留させただけで、
溶融塩層の高さを高くすることができるので、炉壁の外
側に冷却手段を備えて溶融塩層を強制冷却することが容
易になる。
【0032】前述のように、本発明においては、溶融塩
層の温度上昇を抑制するための手段の一つとして、焼却
残渣装入管の下端を溶融塩層の湯面レベルよりも下に位
置させ、焼却残渣を溶融塩層の中へ装入して溶融塩層の
下部に熱移動を妨げる混在層を形成させる。しかし、こ
の場合、混在層を形成させる箇所は溶融塩層の下部でな
ければならないので、混在層が溶融塩層の下部にできる
深さまで焼却残渣装入管を浸漬させなければならず、従
って、操業時には、溶融塩層をある程度の高さに維持し
なければならない。
層の温度上昇を抑制するための手段の一つとして、焼却
残渣装入管の下端を溶融塩層の湯面レベルよりも下に位
置させ、焼却残渣を溶融塩層の中へ装入して溶融塩層の
下部に熱移動を妨げる混在層を形成させる。しかし、こ
の場合、混在層を形成させる箇所は溶融塩層の下部でな
ければならないので、混在層が溶融塩層の下部にできる
深さまで焼却残渣装入管を浸漬させなければならず、従
って、操業時には、溶融塩層をある程度の高さに維持し
なければならない。
【0033】しかし、溶融塩層の表面部は冷却され易い
ので、溶融塩層の高さを高くした状態で操業すると、表
面部に過度の温度低下が起こり、溶融塩の流動性が低下
してその排出が困難になる恐れがある。このため、本発
明においては、溶融塩層の上部を加熱する手段を設け、
過度の温度低下を防止する措置を講じている。
ので、溶融塩層の高さを高くした状態で操業すると、表
面部に過度の温度低下が起こり、溶融塩の流動性が低下
してその排出が困難になる恐れがある。このため、本発
明においては、溶融塩層の上部を加熱する手段を設け、
過度の温度低下を防止する措置を講じている。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明の溶融炉に係る実施
の形態の一例を示す平面図、図2は図1におけるA−A
部の断面図である。この溶融炉は電気抵抗加熱式の炉で
あって、溶融炉本体10、複数本の電極13、および複
数の焼却残渣装入管15によって主要部が構成されてい
る。図中、50は投入された塩類を含む焼却残渣、51
は溶融塩層、52は溶融スラグ層を示す。
の形態の一例を示す平面図、図2は図1におけるA−A
部の断面図である。この溶融炉は電気抵抗加熱式の炉で
あって、溶融炉本体10、複数本の電極13、および複
数の焼却残渣装入管15によって主要部が構成されてい
る。図中、50は投入された塩類を含む焼却残渣、51
は溶融塩層、52は溶融スラグ層を示す。
【0035】溶融炉本体10は溶融スラグを滞留させる
部位と溶融塩を滞留させる部位とに区分され、溶融炉本
体10の下部の部位がスラグ滞留部11、その上部の部
位が塩類滞留部12となっている。また、溶融炉本体1
0の内側には電極13の挿通口を有する複数の電極挿通
部14が設けられている。
部位と溶融塩を滞留させる部位とに区分され、溶融炉本
体10の下部の部位がスラグ滞留部11、その上部の部
位が塩類滞留部12となっている。また、溶融炉本体1
0の内側には電極13の挿通口を有する複数の電極挿通
部14が設けられている。
【0036】スラグ滞留部11は、その中に溶融したス
ラグを滞留させ、この溶融スラグ層52中に浸漬された
電極13間に通電して加熱し、溶融スラグ層52を高温
状態に維持しなから焼却残渣装入管15を経由して送ら
れてくる焼却残渣を溶融させる役目をなすものである。
ラグを滞留させ、この溶融スラグ層52中に浸漬された
電極13間に通電して加熱し、溶融スラグ層52を高温
状態に維持しなから焼却残渣装入管15を経由して送ら
れてくる焼却残渣を溶融させる役目をなすものである。
【0037】上記塩類滞留部12には3本の焼却残渣装
入管15が取り付けられており、この焼却残渣装入管1
5は塩類滞留部12の炉蓋を貫通し、その下端が溶融塩
層51が形成された際の湯面レベルよりも下に位置する
ように挿入されている。
入管15が取り付けられており、この焼却残渣装入管1
5は塩類滞留部12の炉蓋を貫通し、その下端が溶融塩
層51が形成された際の湯面レベルよりも下に位置する
ように挿入されている。
【0038】ところで、焼却残渣の装入に際しては、溶
融塩層51の下部に混在層を形成させ、その上の部分は
焼却残渣の粉末が存在しない状態にしなければならない
ので、この状態が形成されるレベルまで焼却残渣装入管
15を挿入する必要がある。
融塩層51の下部に混在層を形成させ、その上の部分は
焼却残渣の粉末が存在しない状態にしなければならない
ので、この状態が形成されるレベルまで焼却残渣装入管
15を挿入する必要がある。
【0039】本発明者が行った試験結果によれば、焼却
残渣装入管15の下端を溶融塩層の湯面レベルよりも2
0cm程度以上深い位置まで挿入させることが望まし
い。図9は、焼却残渣の処理量が100kg/時で、溶融
塩をオーバーフロー方式で排出させる試験炉の操業中
に、焼却残渣装入管15の挿入深さを種々変え、その変
更の都度、溶融塩の試料を採取し、次いで、その試料に
水を加えて攪拌した後、不溶解分(未溶融の焼却残渣中
の水不溶分)の含有量を調べた結果を示す図である。こ
の図によれば、焼却残渣装入管15の下端を溶融塩のオ
ーバーフローレベル(溶融塩層の湯面レベル)より、か
なり深い位置まで挿入しないと、オーバーフローする溶
融塩中に未溶融の焼却残渣が多量に混入する。そして、
焼却残渣装入管15の下端を20cm付近まで挿入する
と、未溶融焼却残渣の混入量は非常に少なくなる。
残渣装入管15の下端を溶融塩層の湯面レベルよりも2
0cm程度以上深い位置まで挿入させることが望まし
い。図9は、焼却残渣の処理量が100kg/時で、溶融
塩をオーバーフロー方式で排出させる試験炉の操業中
に、焼却残渣装入管15の挿入深さを種々変え、その変
更の都度、溶融塩の試料を採取し、次いで、その試料に
水を加えて攪拌した後、不溶解分(未溶融の焼却残渣中
の水不溶分)の含有量を調べた結果を示す図である。こ
の図によれば、焼却残渣装入管15の下端を溶融塩のオ
ーバーフローレベル(溶融塩層の湯面レベル)より、か
なり深い位置まで挿入しないと、オーバーフローする溶
融塩中に未溶融の焼却残渣が多量に混入する。そして、
焼却残渣装入管15の下端を20cm付近まで挿入する
と、未溶融焼却残渣の混入量は非常に少なくなる。
【0040】なお、上記焼却残渣装入管15は投入され
た焼却残渣を降下させて溶融塩層51の中へ入れるだけ
の機能を有するものであればよいので、その形状は円筒
形のものに限定されるものではなく、角形や他の形状で
あってもよい。
た焼却残渣を降下させて溶融塩層51の中へ入れるだけ
の機能を有するものであればよいので、その形状は円筒
形のものに限定されるものではなく、角形や他の形状で
あってもよい。
【0041】また、塩類滞留部12には、その外周部に
冷却装置16が設けられている。冷却装置16は溶融塩
層51を強制冷却するために設けられたものであって、
水冷管が耐火物内に埋め込まれた構造になっており、こ
の水冷管は溶融塩層51と溶融スラグ層52との界面の
レベル付近から溶融塩層51のレベルに渡って設けられ
ている。
冷却装置16が設けられている。冷却装置16は溶融塩
層51を強制冷却するために設けられたものであって、
水冷管が耐火物内に埋め込まれた構造になっており、こ
の水冷管は溶融塩層51と溶融スラグ層52との界面の
レベル付近から溶融塩層51のレベルに渡って設けられ
ている。
【0042】上記の構成による溶融炉によって塩類を含
む焼却残渣を溶融する場合の操業は、次のように行われ
る。
む焼却残渣を溶融する場合の操業は、次のように行われ
る。
【0043】焼却残渣は、計量された後、溶融塩層51
中に浸漬されている焼却残渣装入管15内へ投入され、
その下部に充填された状態になる。この焼却残渣は、予
熱されながら、それ自体の荷重によって焼却残渣装入管
15中を徐々に下降し、塩類滞留部12内に形成されて
いる溶融塩層51中へ装入される。溶融塩層51中へ装
入された焼却残渣50は徐々に沈降しながら分散し、焼
却残渣が懸濁した状態の部分、すなわち混在層51aを
つくる。この混在層51aは、前述のように、溶融スラ
グ層52から溶融塩層51への熱移動を妨げ、溶融塩層
51の過度の温度上昇を抑制する作用をなす。
中に浸漬されている焼却残渣装入管15内へ投入され、
その下部に充填された状態になる。この焼却残渣は、予
熱されながら、それ自体の荷重によって焼却残渣装入管
15中を徐々に下降し、塩類滞留部12内に形成されて
いる溶融塩層51中へ装入される。溶融塩層51中へ装
入された焼却残渣50は徐々に沈降しながら分散し、焼
却残渣が懸濁した状態の部分、すなわち混在層51aを
つくる。この混在層51aは、前述のように、溶融スラ
グ層52から溶融塩層51への熱移動を妨げ、溶融塩層
51の過度の温度上昇を抑制する作用をなす。
【0044】溶融塩層51中へ装入された焼却残渣50
は、その一部が溶融塩層51中で溶融するが、残りは高
温に維持されている溶融スラグ層51との界面まで降下
し、ここで溶融する。焼却残渣が溶融すると、その成分
が比重差によって分離され、炉内には、溶融塩層51、
溶融スラグ層52、溶融メタル層53の3層が形成され
る。
は、その一部が溶融塩層51中で溶融するが、残りは高
温に維持されている溶融スラグ層51との界面まで降下
し、ここで溶融する。焼却残渣が溶融すると、その成分
が比重差によって分離され、炉内には、溶融塩層51、
溶融スラグ層52、溶融メタル層53の3層が形成され
る。
【0045】スラグ滞留部11内の溶融スラグ層52
は、電極13間の通電中に溶融スラグ自体の電気抵抗熱
によって加熱される。この溶融スラグ層52の温度は投
入電力の調節によって、1400℃〜1600℃の範囲
に維持される。
は、電極13間の通電中に溶融スラグ自体の電気抵抗熱
によって加熱される。この溶融スラグ層52の温度は投
入電力の調節によって、1400℃〜1600℃の範囲
に維持される。
【0046】一方、塩類滞留部12内に形成されている
溶融塩層51の温度は、検出部が溶融塩層51の中間部
に配置された中間部測定用の温度計22の測定値に基づ
く冷却装置16の調節によって、適切な範囲に維持され
る。すなわち、温度計22によって測定される溶融塩層
51の中間部の温度が低沸点物質の揮散が起こらない範
囲(700℃〜1000℃)になるように、冷却装置1
6へ通水する冷却水量が調節される。
溶融塩層51の温度は、検出部が溶融塩層51の中間部
に配置された中間部測定用の温度計22の測定値に基づ
く冷却装置16の調節によって、適切な範囲に維持され
る。すなわち、温度計22によって測定される溶融塩層
51の中間部の温度が低沸点物質の揮散が起こらない範
囲(700℃〜1000℃)になるように、冷却装置1
6へ通水する冷却水量が調節される。
【0047】そして、上記の各溶融物は、それぞれ別個
に抜き出される。まず、溶融塩は塩類滞留部12上部
(焼却残渣装入管15の下端より上の位置)の側壁に設
けられた塩類排出口17から抜き出されるが、この溶融
塩は未溶融の焼却残渣などの固形分は殆ど含んでいない
ので、流動性が保たれている。このため、塩類排出口1
7から溶融塩を小流量で抜き出すことが可能になり、そ
の抜き出しにオーバーフロー方式を採用することができ
る。
に抜き出される。まず、溶融塩は塩類滞留部12上部
(焼却残渣装入管15の下端より上の位置)の側壁に設
けられた塩類排出口17から抜き出されるが、この溶融
塩は未溶融の焼却残渣などの固形分は殆ど含んでいない
ので、流動性が保たれている。このため、塩類排出口1
7から溶融塩を小流量で抜き出すことが可能になり、そ
の抜き出しにオーバーフロー方式を採用することができ
る。
【0048】上記のような望ましい状態で溶融塩が排出
されるのは、焼却残渣装入管15が溶融塩層51中に浸
漬されており、また、塩類排出口17が焼却残渣装入管
15の下端より上に設けられており、焼却残渣が懸濁し
ている混在層51aが形成されるレベルより上に位置し
ているので、塩類排出口17から抜き出される溶融塩中
に未溶融の焼却残渣が混入する現象は起こらないためで
ある。
されるのは、焼却残渣装入管15が溶融塩層51中に浸
漬されており、また、塩類排出口17が焼却残渣装入管
15の下端より上に設けられており、焼却残渣が懸濁し
ている混在層51aが形成されるレベルより上に位置し
ているので、塩類排出口17から抜き出される溶融塩中
に未溶融の焼却残渣が混入する現象は起こらないためで
ある。
【0049】もしも、焼却残渣装入管15が溶融塩層5
1に浸漬されておらず、焼却残渣を溶融塩層51の上へ
装入したとすれば、溶融塩層全体に焼却残渣が懸濁し、
溶融塩は焼却残渣が混入したままの状態で抜き出され
る。そして、このような状態になると、溶融塩の粘度が
大幅に上昇してその流動性が低下し、溶融塩の排出自体
が困難になると言う問題をも引き起こされる。
1に浸漬されておらず、焼却残渣を溶融塩層51の上へ
装入したとすれば、溶融塩層全体に焼却残渣が懸濁し、
溶融塩は焼却残渣が混入したままの状態で抜き出され
る。そして、このような状態になると、溶融塩の粘度が
大幅に上昇してその流動性が低下し、溶融塩の排出自体
が困難になると言う問題をも引き起こされる。
【0050】溶融スラグはスラグ滞留部11上部の側壁
に設けられたスラグ排出口18から連続的あるいは間欠
的に抜き出されるが、炉本体10がスラグ滞留部11と
塩類滞留部12とに区分された構成になっているので、
その抜き出しに際しては、溶融塩層51と溶融スラグ層
52の界面のレベルが塩類滞留部12の下部、すなわ
ち、冷却装置16の下部付近に位置するようにし、且つ
そのレベルを変動させないようにしなければならない。
に設けられたスラグ排出口18から連続的あるいは間欠
的に抜き出されるが、炉本体10がスラグ滞留部11と
塩類滞留部12とに区分された構成になっているので、
その抜き出しに際しては、溶融塩層51と溶融スラグ層
52の界面のレベルが塩類滞留部12の下部、すなわ
ち、冷却装置16の下部付近に位置するようにし、且つ
そのレベルを変動させないようにしなければならない。
【0051】このため、溶融塩層51と溶融スラグ層5
2の界面のレベルを把握しながら溶融スラグを抜き出す
必要がある。ところで、溶融塩層51の高さ方向におけ
る温度は、溶融スラグ層52との界面に近づくに従って
上昇するので、上記界面のレベルに近い位置の温度を連
続的に測定すれば、上記界面の位置を把握することがで
きる。従って、検出部が溶融塩層51の下部に配置され
た下部測定用の温度計23の測定値が所定値に維持され
るように、溶融スラグの抜き出し量を調節すれば、溶融
塩層51と溶融スラグ層52の界面は所定のレベルに維
持される。
2の界面のレベルを把握しながら溶融スラグを抜き出す
必要がある。ところで、溶融塩層51の高さ方向におけ
る温度は、溶融スラグ層52との界面に近づくに従って
上昇するので、上記界面のレベルに近い位置の温度を連
続的に測定すれば、上記界面の位置を把握することがで
きる。従って、検出部が溶融塩層51の下部に配置され
た下部測定用の温度計23の測定値が所定値に維持され
るように、溶融スラグの抜き出し量を調節すれば、溶融
塩層51と溶融スラグ層52の界面は所定のレベルに維
持される。
【0052】そして、溶融メタルはスラグ滞留部11下
部の側壁に設けられたメタル排出口19から間欠的に抜
き出される。また、溶融時に発生したガスは排ガス排出
口20から抜き出され、別途処理される。
部の側壁に設けられたメタル排出口19から間欠的に抜
き出される。また、溶融時に発生したガスは排ガス排出
口20から抜き出され、別途処理される。
【0053】図3は本発明の溶融炉に係る実施の形態の
他の例を示す平面図、図4は図3におけるB−B部の断
面図である。図3および図4において、図1および図2
に係る溶融炉と同じ構成による部分については、同一の
符号を付しその説明を省略する。この例においては、塩
類滞留部12がその内径(炉体内部の横断面積)がスラ
グ滞留部11の内径に対して大幅に縮小されて、スラグ
滞留部11の中央部に設けられており、この塩類滞留部
12とスラグ滞留部11を側面から見た場合、その形状
が凸字状になっている。そして、塩類滞留部の周囲に電
極挿通部14が配設されている。このため、溶融炉本体
10を構成する塩類滞留部12と電極挿通部14がスラ
グ滞留部11の上に突出して延設されている。また、塩
類滞留部12の中央部には焼却残渣装入管15が設けら
れている。
他の例を示す平面図、図4は図3におけるB−B部の断
面図である。図3および図4において、図1および図2
に係る溶融炉と同じ構成による部分については、同一の
符号を付しその説明を省略する。この例においては、塩
類滞留部12がその内径(炉体内部の横断面積)がスラ
グ滞留部11の内径に対して大幅に縮小されて、スラグ
滞留部11の中央部に設けられており、この塩類滞留部
12とスラグ滞留部11を側面から見た場合、その形状
が凸字状になっている。そして、塩類滞留部の周囲に電
極挿通部14が配設されている。このため、溶融炉本体
10を構成する塩類滞留部12と電極挿通部14がスラ
グ滞留部11の上に突出して延設されている。また、塩
類滞留部12の中央部には焼却残渣装入管15が設けら
れている。
【0054】この溶融炉による操業においては、溶融塩
層51と溶融スラグ層52の界面が内径が縮小されてい
る塩類滞留部12内に維持される。
層51と溶融スラグ層52の界面が内径が縮小されてい
る塩類滞留部12内に維持される。
【0055】そして、既述のように、塩類滞留部12を
縮小することによって、溶融スラグ層52から溶融塩層
51へ移動する熱量が減少したり、炉壁からの放熱量が
増加するようになり、溶融塩層の温度上昇が一層抑制さ
れる。このため、溶融塩層の必要冷却熱量が非常に少な
くなり、冷却装置16の負荷が大幅に軽減される。そし
て、必要冷却熱量がさらに減少する小型の溶融炉におい
ては、冷却装置16を装備する必要がない場合もある。
縮小することによって、溶融スラグ層52から溶融塩層
51へ移動する熱量が減少したり、炉壁からの放熱量が
増加するようになり、溶融塩層の温度上昇が一層抑制さ
れる。このため、溶融塩層の必要冷却熱量が非常に少な
くなり、冷却装置16の負荷が大幅に軽減される。そし
て、必要冷却熱量がさらに減少する小型の溶融炉におい
ては、冷却装置16を装備する必要がない場合もある。
【0056】図5は本発明の溶融炉に係る実施の形態の
更に他の例を示す縦断面図である。図5において、図1
および図2に係る溶融炉と同じ構成については、同一の
符号を付しその説明を省略する。この例においては、塩
類滞留部12の外周部に加熱手段である誘導加熱コイル
24aが設けられている。この誘導加熱コイル24aは
溶融塩層51の上部を加熱するためのものであって、塩
類排出口(図示せず)が設けられているレベルの近傍に
配置されている。
更に他の例を示す縦断面図である。図5において、図1
および図2に係る溶融炉と同じ構成については、同一の
符号を付しその説明を省略する。この例においては、塩
類滞留部12の外周部に加熱手段である誘導加熱コイル
24aが設けられている。この誘導加熱コイル24aは
溶融塩層51の上部を加熱するためのものであって、塩
類排出口(図示せず)が設けられているレベルの近傍に
配置されている。
【0057】上記の構成による溶融炉の操業において、
塩類滞留部12内に形成されている溶融塩層51の温度
調節は、次のように行われる。検出部が溶融塩層51の
中間部に配置された中間部測定用の温度計22の測定値
に基づいて、溶融塩層51の中間部の温度が低沸点物質
の揮散が起こらない範囲(700℃〜1000℃)にな
るように、冷却装置16へ通水する冷却水量が調節され
る。そして、このような温度調節をしながら操業を継続
する際に、検出部が溶融塩層51の上部に配置された上
部測定用の温度計21の測定値(溶融塩層51の上部の
温度)が700℃付近まで低下し、更に低下する傾向に
ある場合には、誘導加熱コイル24aに通電され、溶融
塩層51の上部が加熱される。
塩類滞留部12内に形成されている溶融塩層51の温度
調節は、次のように行われる。検出部が溶融塩層51の
中間部に配置された中間部測定用の温度計22の測定値
に基づいて、溶融塩層51の中間部の温度が低沸点物質
の揮散が起こらない範囲(700℃〜1000℃)にな
るように、冷却装置16へ通水する冷却水量が調節され
る。そして、このような温度調節をしながら操業を継続
する際に、検出部が溶融塩層51の上部に配置された上
部測定用の温度計21の測定値(溶融塩層51の上部の
温度)が700℃付近まで低下し、更に低下する傾向に
ある場合には、誘導加熱コイル24aに通電され、溶融
塩層51の上部が加熱される。
【0058】図6は本発明の溶融炉に係る実施の形態の
更にまた他の例を示す縦断面図である。図6において、
図3および図4に係る溶融炉と同じ構成については、同
一の符号を付しその説明を省略する。この例において
は、塩類滞留部12の外周部に加熱手段である誘導加熱
コイル24aが設けられている。この誘導加熱コイル2
4aは溶融塩層51の上部を加熱するためのものであっ
て、塩類排出口(図示せず)が設けられているレベルの
近傍に配置されている。
更にまた他の例を示す縦断面図である。図6において、
図3および図4に係る溶融炉と同じ構成については、同
一の符号を付しその説明を省略する。この例において
は、塩類滞留部12の外周部に加熱手段である誘導加熱
コイル24aが設けられている。この誘導加熱コイル2
4aは溶融塩層51の上部を加熱するためのものであっ
て、塩類排出口(図示せず)が設けられているレベルの
近傍に配置されている。
【0059】上記の構成による溶融炉の操業において、
塩類滞留部12内に形成されている溶融塩層51の温度
調節は、図6の溶融炉の場合と同様に行われる。中間部
測定用の温度計22の測定値に基づいて、冷却装置16
へ通水する冷却水量が調節され、溶融塩層51の中間部
の温度が700℃〜1000℃の範囲に制御される。次
いで、上部測定用の温度計21の測定値が700℃付近
まで低下し、更に低下する傾向にある場合には、誘導加
熱コイル24aに通電されて溶融塩層51の上部が加熱
され、700℃以上に維持される。
塩類滞留部12内に形成されている溶融塩層51の温度
調節は、図6の溶融炉の場合と同様に行われる。中間部
測定用の温度計22の測定値に基づいて、冷却装置16
へ通水する冷却水量が調節され、溶融塩層51の中間部
の温度が700℃〜1000℃の範囲に制御される。次
いで、上部測定用の温度計21の測定値が700℃付近
まで低下し、更に低下する傾向にある場合には、誘導加
熱コイル24aに通電されて溶融塩層51の上部が加熱
され、700℃以上に維持される。
【0060】上記の図5および図6の説明においては、
溶融塩層51の上部を加熱する手段が塩類滞留部12の
外周部に設けられている場合だけについて記述されてい
るが、溶融塩層51の上部を加熱する目的は、溶融塩の
排出が支障なく行われるように、溶融塩排出口付近にお
ける溶融塩の流動性の低下を防止することにある。この
ため、溶融塩排出口の付近だけを加熱する手段を設けて
もよい。
溶融塩層51の上部を加熱する手段が塩類滞留部12の
外周部に設けられている場合だけについて記述されてい
るが、溶融塩層51の上部を加熱する目的は、溶融塩の
排出が支障なく行われるように、溶融塩排出口付近にお
ける溶融塩の流動性の低下を防止することにある。この
ため、溶融塩排出口の付近だけを加熱する手段を設けて
もよい。
【0061】図7は溶融塩排出口付近の溶融塩を加熱す
る手段の一例を示す縦断面図である。図7において、1
2は溶融炉本体の塩類滞留部、17は溶融塩排出口、5
1は溶融塩層を示す。24bは加熱手段である保護管付
の電熱式加熱器である。この電熱式加熱器24bは図1
〜図6の溶融炉に備えるものであって、炉蓋を貫通して
炉内に挿入され、溶融塩層51中に浸漬される。そし
て、溶融塩層を直接加熱する。電熱式加熱器24bは、
必要に応じて、溶融塩排出口付近の複数箇所に配置され
る。
る手段の一例を示す縦断面図である。図7において、1
2は溶融炉本体の塩類滞留部、17は溶融塩排出口、5
1は溶融塩層を示す。24bは加熱手段である保護管付
の電熱式加熱器である。この電熱式加熱器24bは図1
〜図6の溶融炉に備えるものであって、炉蓋を貫通して
炉内に挿入され、溶融塩層51中に浸漬される。そし
て、溶融塩層を直接加熱する。電熱式加熱器24bは、
必要に応じて、溶融塩排出口付近の複数箇所に配置され
る。
【0062】上記の加熱手段を備えた溶融炉の操業にお
いて、溶融塩層51の上部の温度調節は、次のように行
われる。検出部が溶融塩層51の上部に配置された上部
測定用の温度計(図示せず)の測定値が700℃付近ま
で低下し、更に低下する傾向にある場合には、電熱式加
熱器24bに通電され、加熱が開始される。
いて、溶融塩層51の上部の温度調節は、次のように行
われる。検出部が溶融塩層51の上部に配置された上部
測定用の温度計(図示せず)の測定値が700℃付近ま
で低下し、更に低下する傾向にある場合には、電熱式加
熱器24bに通電され、加熱が開始される。
【0063】図8は溶融塩排出口付近の溶融塩を加熱す
る手段の他の例を示す縦断面図である。図8において、
12は溶融炉本体の塩類滞留部、17は溶融塩排出口、
51は溶融塩層を示す。24cは保護管付の電熱式加熱
器である。この電熱式加熱器24cは図1〜図6の溶融
炉に備えるものであって、塩類滞留部12の側壁を貫通
して炉内の空間部に挿入される。そして、輻射熱によっ
て溶融塩層を加熱する。電熱式加熱器24cは、必要に
応じて、溶融塩排出口付近の複数箇所に配置される。
る手段の他の例を示す縦断面図である。図8において、
12は溶融炉本体の塩類滞留部、17は溶融塩排出口、
51は溶融塩層を示す。24cは保護管付の電熱式加熱
器である。この電熱式加熱器24cは図1〜図6の溶融
炉に備えるものであって、塩類滞留部12の側壁を貫通
して炉内の空間部に挿入される。そして、輻射熱によっ
て溶融塩層を加熱する。電熱式加熱器24cは、必要に
応じて、溶融塩排出口付近の複数箇所に配置される。
【0064】この加熱手段を備えた溶融炉の操業におい
て、溶融塩層51の上部の温度調節は、図7の場合と同
様に、検出部が溶融塩層51の上部に配置された上部測
定用の温度計(図示せず)の測定値が700℃付近まで
低下し、更に低下する傾向になると、電熱式加熱器24
cに通電され、加熱が開始される。
て、溶融塩層51の上部の温度調節は、図7の場合と同
様に、検出部が溶融塩層51の上部に配置された上部測
定用の温度計(図示せず)の測定値が700℃付近まで
低下し、更に低下する傾向になると、電熱式加熱器24
cに通電され、加熱が開始される。
【0065】なお、上記図7および図8の加熱手段は溶
融塩排出口付近の溶融塩を加熱することを目的に設ける
ものであるが、この加熱手段を溶融塩層51の上部の全
面にわたって配置すれば、溶融塩層51の上部全体を所
定の温度範囲に維持することができる。
融塩排出口付近の溶融塩を加熱することを目的に設ける
ものであるが、この加熱手段を溶融塩層51の上部の全
面にわたって配置すれば、溶融塩層51の上部全体を所
定の温度範囲に維持することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、溶融塩層の温度を所定
の範囲に調節するので、溶融塩層の温度を低くして低沸
点物質の蒸気圧を下げることが可能になり、これによっ
て低沸点物質の揮散を抑えることがてきる。
の範囲に調節するので、溶融塩層の温度を低くして低沸
点物質の蒸気圧を下げることが可能になり、これによっ
て低沸点物質の揮散を抑えることがてきる。
【0067】また、溶融処理する焼却残渣の装入に際し
ては、溶融塩層の中へ装入するので、溶融塩層の下部に
溶融塩と焼却残渣が混じり合った混在層が形成されて、
溶融スラグ層から溶融塩層への熱移動が妨げられる。こ
のため、溶融塩層の温度上昇抑制され、低沸点物質の揮
散が抑えられる。
ては、溶融塩層の中へ装入するので、溶融塩層の下部に
溶融塩と焼却残渣が混じり合った混在層が形成されて、
溶融スラグ層から溶融塩層への熱移動が妨げられる。こ
のため、溶融塩層の温度上昇抑制され、低沸点物質の揮
散が抑えられる。
【図1】本発明の溶融炉に係る実施の形態の一例を示す
平面図である。
平面図である。
【図2】図1におけるA−A部の断面図である。
【図3】本発明の溶融炉に係る実施の形態の他の例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】図3におけるB−B部の断面図である。
【図5】本発明の溶融炉に係る実施の形態の更に他の例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図6】本発明の溶融炉に係る実施の形態の更にまた他
の例を示す縦断面図である。
の例を示す縦断面図である。
【図7】溶融塩排出口付近の溶融塩を加熱する手段の一
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図8】溶融塩排出口付近の溶融塩を加熱する手段の他
の例を示す縦断面図である。
の例を示す縦断面図である。
【図9】焼却残渣装入管挿入深さと、排出する溶融塩中
に混入する不溶解分の含有量の関係を調べた結果を示す
図である。
に混入する不溶解分の含有量の関係を調べた結果を示す
図である。
【図10】従来の電気抵抗加熱式の溶融炉の一例を示す
概略の縦断面図である。
概略の縦断面図である。
10 溶融炉本体 11 スラグ滞留部 12 塩類滞留部 13 電極 14 電極挿通部 15 焼却残渣装入管 16 冷却装置 17 溶融塩排出口 18 スラグ排出口 19 メタル排出口 20 排ガス排出口 21,22,23 温度計 24a 誘導加熱コイル 24b,24c 電熱式加熱器 50 塩類を含む焼却残渣 51 溶融塩層 51a 混在層 52 溶融スラグ層 53 溶融メタル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲尾 強 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 須藤 雅弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 品川 拓也 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 塩類を含む焼却残渣を溶融し、この溶融
物を溶融炉内に滞留させて溶融スラグ層と溶融塩層に分
離し、溶融スラグと溶融塩を分別して排出する焼却残渣
の溶融処理方法において、溶融塩層の温度を所定の範囲
に調節することを特徴とする塩類を含む焼却残渣の溶融
処理方法。 - 【請求項2】 焼却残渣を溶融塩層の中へ装入すること
を特徴とする請求項1に記載の塩類を含む焼却残渣の溶
融処理方法。 - 【請求項3】 塩類を含む焼却残渣を溶融させ、この溶
融物を溶融炉内に滞留させて溶融スラグ層と溶融塩層に
分離させ、溶融スラグと溶融塩を分別して排出させる溶
融炉において、炉内に挿入される電極棒と、炉上部に設
けられた焼却残渣装入管とを有し、炉本体が、溶融スラ
グを滞留させて加熱するスラグ滞留部と、このスラグ滞
留部の上に延設された部位であって溶融塩を滞留させる
塩類滞留部とに区分され、この塩類滞留部の外周部に溶
融塩層を冷却する手段が設けられていることを特徴とす
る塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項4】 塩類を含む焼却残渣を溶融させ、この溶
融物を溶融炉内に滞留させて溶融スラグ層と溶融塩層に
分離させ、溶融スラグと溶融塩を分別して排出させる溶
融炉において、炉内に挿入される電極棒と、炉上部に設
けられた焼却残渣装入管とを有し、炉本体が、溶融スラ
グを滞留させて加熱するスラグ滞留部と、その炉体内部
の横断面積が縮小されてスラグ滞留部上に突出して延設
され、溶融塩を滞留させる塩類滞留部とに区分されてい
ることを特徴とする塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項5】 塩類滞留部の外周部に溶融塩層を冷却す
る手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記
載の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項6】 塩類滞留部に溶融塩層の上部を加熱する
手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載
の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項7】 塩類滞留部の下部の外周部に溶融塩層を
冷却する手段が設けられると共に、溶融塩層の上部を加
熱する手段が設けられていることを特徴とする請求項3
または請求項5に記載の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項8】 溶融塩層の上部を加熱する手段が塩類滞
留部の外周部に設けられていることを特徴とする請求項
6または請求項7に記載の塩類を含む焼却残渣の溶融
炉。 - 【請求項9】 溶融塩層の上部を加熱する手段が炉内に
挿入されていることを特徴とする請求項6または請求項
7に記載の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項10】 炉内に挿入された加熱手段が溶融塩層
に浸漬されていることを特徴とする請求項9に記載の塩
類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項11】 炉内に挿入された加熱手段が溶融塩層
の上方に配置されていることを特徴とする請求項9に記
載の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項12】 焼却残渣装入管の下端が溶融塩層が形
成された際の湯面レベルよりも下に位置するように挿入
されていることを特徴とする請求項3〜請求項11の何
れかに記載の塩類を含む焼却残渣の溶融炉。 - 【請求項13】 焼却残渣装入管の下端が溶融塩層が形
成された際の湯面レベルよりも20cm以上深い位置ま
で挿入されていることを特徴とする請求項12に記載の
塩類を含む焼却残渣の溶融炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9192319A JPH1089658A (ja) | 1996-07-22 | 1997-07-17 | 塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉 |
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19250096 | 1996-07-22 | ||
| JP8-192500 | 1996-07-22 | ||
| JP9192319A JPH1089658A (ja) | 1996-07-22 | 1997-07-17 | 塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉 |
| US08/987,708 US6084903A (en) | 1996-07-22 | 1997-12-09 | Method for melting incineration residue and apparatus therefor |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1089658A true JPH1089658A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=27326595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9192319A Pending JPH1089658A (ja) | 1996-07-22 | 1997-07-17 | 塩類を含む焼却残渣の溶融処理方法およびその溶融炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1089658A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6379416B1 (en) | 1998-09-11 | 2002-04-30 | Nkk Corporation | Method and device for melt-treating incineration residue containing salts |
| CN114260297A (zh) * | 2022-03-02 | 2022-04-01 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 适用于飞灰熔融及烟气净化处理的装置及方法 |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP9192319A patent/JPH1089658A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6379416B1 (en) | 1998-09-11 | 2002-04-30 | Nkk Corporation | Method and device for melt-treating incineration residue containing salts |
| CN114260297A (zh) * | 2022-03-02 | 2022-04-01 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 适用于飞灰熔融及烟气净化处理的装置及方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6532768B1 (en) | Process for the vitrification of a pulverulent material and apparatus for implementing the process | |
| JP2857358B2 (ja) | ゴミ焼却装置からの固体残留物の処理方法、及びその方法を利用する装置 | |
| KR100219827B1 (ko) | 소각잔류물을 용해하기 위한 방법 및 장치 | |
| JP3589263B2 (ja) | 塩類を含む焼却残渣の溶融炉 | |
| JPH1038247A (ja) | 塩類を含む焼却残渣の溶融炉 | |
| JP3280265B2 (ja) | 焼却残渣と飛灰の溶融処理装置及びその溶融処理方法 | |
| JP3871172B2 (ja) | 電気溶融炉に付設された前炉に使用されるモリブデン電極体 | |
| US4353738A (en) | Lead smelting method | |
| JPH0124351B2 (ja) | ||
| JPH09236239A (ja) | 焼却灰溶融方法及びその溶融炉 | |
| JP2975238B2 (ja) | 電気抵抗式溶融炉及びその運転方法 | |
| US5513207A (en) | Melting furnace and method | |
| JPH1019230A (ja) | ごみ焼却灰の溶融処理方法及びその溶融炉 | |
| JPH11118132A (ja) | 塩類を含む焼却残渣の溶融炉 | |
| JPH0210342B2 (ja) | ||
| JP4174716B2 (ja) | 灰溶融炉内の塩排出方法 | |
| JP3505065B2 (ja) | プラズマ溶融炉及びその運転方法 | |
| JPH11108330A (ja) | 溶融炉 | |
| JP3831930B2 (ja) | 灰溶融炉の電極シール装置 | |
| JPS6039758Y2 (ja) | マイクロ波加熱用ルツボ | |
| JPH11211054A (ja) | 灰溶融炉 | |
| JPH07180821A (ja) | 焼却灰溶融炉並びにその溶融金属の排出方法及び装置 | |
| JP3841639B2 (ja) | 灰溶融炉の煙道構造 | |
| JPS59188600A (ja) | 放射能汚染金属の溶融除染装置 | |
| JPH07111911B2 (ja) | 廃棄物溶融処理炉の制御方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040330 |