JPH1090006A - 断線を防止したコイル装置 - Google Patents
断線を防止したコイル装置Info
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- JPH1090006A JPH1090006A JP26927996A JP26927996A JPH1090006A JP H1090006 A JPH1090006 A JP H1090006A JP 26927996 A JP26927996 A JP 26927996A JP 26927996 A JP26927996 A JP 26927996A JP H1090006 A JPH1090006 A JP H1090006A
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Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】マグネットワイヤの巻始め端部に於ける断線を
防止したコイル装置を提供することにある。 【構成】コイル装置1は、ボビン102とこれに巻回さ
れたワイヤ103とから成っている。ワイヤ103の巻
始め端部103A及び巻終り端部103Bは、上部フラ
ンジ105に形成された導入部105A及び105Bに
通された後、前記上部フランジにインサート成形された
端子107A及び107Bの接続部107A1及び10
7B1にそれぞれ巻付けられ固定される。巻始め端部1
03Aはたるみ部103A3を形成しており、このたる
み部によって該巻始め端部に作用する過大な張力を抜く
ことが可能となる。その結果、ワイヤ103が上部フラ
ンジ105に押し付けられることがなくなるので、前記
上部フランジとの溶着固定の発生も抑えられる。
防止したコイル装置を提供することにある。 【構成】コイル装置1は、ボビン102とこれに巻回さ
れたワイヤ103とから成っている。ワイヤ103の巻
始め端部103A及び巻終り端部103Bは、上部フラ
ンジ105に形成された導入部105A及び105Bに
通された後、前記上部フランジにインサート成形された
端子107A及び107Bの接続部107A1及び10
7B1にそれぞれ巻付けられ固定される。巻始め端部1
03Aはたるみ部103A3を形成しており、このたる
み部によって該巻始め端部に作用する過大な張力を抜く
ことが可能となる。その結果、ワイヤ103が上部フラ
ンジ105に押し付けられることがなくなるので、前記
上部フランジとの溶着固定の発生も抑えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁束の変化を利用して
回転検出を行なう電磁誘導式の回転センサ等に用いられ
るボビンにマグネットワイヤを巻回したコイル装置に関
し、特にマグネットワイヤの巻始め端部の処理を改良す
ることによって断線を防止するものである。
回転検出を行なう電磁誘導式の回転センサ等に用いられ
るボビンにマグネットワイヤを巻回したコイル装置に関
し、特にマグネットワイヤの巻始め端部の処理を改良す
ることによって断線を防止するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボビンにマグネットワイヤを巻回
して成るコイル装置は種々のものがある。コイル装置を
回転センサとして用いる場合には、実開昭60−530
60号公報に記載されているように、ケースに収納され
たのちエポキシ樹脂等の充填剤を充填されたもの、或い
は特開平5−280919号公報に記載されているよう
に、エポキシ樹脂等によって一体的にモールド成形され
たものがある。このようなコイル装置は、以下に述べる
ような方法によって製造される。
して成るコイル装置は種々のものがある。コイル装置を
回転センサとして用いる場合には、実開昭60−530
60号公報に記載されているように、ケースに収納され
たのちエポキシ樹脂等の充填剤を充填されたもの、或い
は特開平5−280919号公報に記載されているよう
に、エポキシ樹脂等によって一体的にモールド成形され
たものがある。このようなコイル装置は、以下に述べる
ような方法によって製造される。
【0003】従来のコイル装置101は、図5に示す如
くボビン102とマグネットワイヤ(以下、単にワイヤ
と称す)103の2つの構成要素から成っている。ワイ
ヤ103は、ポリウレタンやポリエステル等の電気絶縁
性の被覆を有した低抵抗の金属細線であり、ボビン10
2に巻回されている。
くボビン102とマグネットワイヤ(以下、単にワイヤ
と称す)103の2つの構成要素から成っている。ワイ
ヤ103は、ポリウレタンやポリエステル等の電気絶縁
性の被覆を有した低抵抗の金属細線であり、ボビン10
2に巻回されている。
【0004】ボビン102は、PBTの如き合成樹脂か
ら成っており、図6の部分断面図に示す如く前記ワイヤ
を巻回するための筒状部104とその両端に設けられた
フランジ部とから構成されている。該ボビンの中心部に
は、一方のフランジ部から他方のフランジ部にかけて中
空部104Aが形成されている。ここで、フランジ部の
うち一方を上部フランジ105、他方を下部フランジ1
06と称し、上部フランジ105と下部フランジ106
とが互いに対向する側の面を内面、互いに対向しない側
の面を外面と称して以下の説明を行なう。
ら成っており、図6の部分断面図に示す如く前記ワイヤ
を巻回するための筒状部104とその両端に設けられた
フランジ部とから構成されている。該ボビンの中心部に
は、一方のフランジ部から他方のフランジ部にかけて中
空部104Aが形成されている。ここで、フランジ部の
うち一方を上部フランジ105、他方を下部フランジ1
06と称し、上部フランジ105と下部フランジ106
とが互いに対向する側の面を内面、互いに対向しない側
の面を外面と称して以下の説明を行なう。
【0005】上部フランジ105の外面には、外部検出
装置へ信号を出力するための一対の端子107A及び1
07Bがインサート成形されており、その近傍には図5
に示す如く該端子の一部でありワイヤ103の巻始め端
部103A及び巻終り端部103Bを導電的に接続する
ための接続部107A1及び107B1が露出してい
る。また、該上部フランジの周縁には、前述の巻始め端
部及び巻終り端部を通すための溝状の導入部105A及
び105Bが形成されており、更に該上部フランジの内
面には図7に示す如くワイヤ103を巻回していく過程
に於いて巻始め端部103Aが前記ワイヤにより擦られ
ないようにするための略扇状の導出凹部105Cが形成
されている。一方、下部フランジ106の外面には、図
6に示す如く永久磁石や鉄芯の端部(図示せず)を収納
するための収納部106Aと巻線治具(図示せず)に取
り付けた際に回転力を得るための凹部106Bが形成さ
れている。
装置へ信号を出力するための一対の端子107A及び1
07Bがインサート成形されており、その近傍には図5
に示す如く該端子の一部でありワイヤ103の巻始め端
部103A及び巻終り端部103Bを導電的に接続する
ための接続部107A1及び107B1が露出してい
る。また、該上部フランジの周縁には、前述の巻始め端
部及び巻終り端部を通すための溝状の導入部105A及
び105Bが形成されており、更に該上部フランジの内
面には図7に示す如くワイヤ103を巻回していく過程
に於いて巻始め端部103Aが前記ワイヤにより擦られ
ないようにするための略扇状の導出凹部105Cが形成
されている。一方、下部フランジ106の外面には、図
6に示す如く永久磁石や鉄芯の端部(図示せず)を収納
するための収納部106Aと巻線治具(図示せず)に取
り付けた際に回転力を得るための凹部106Bが形成さ
れている。
【0006】上述した構造のボビン102に巻回された
ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部10
3Bは、図5に示す如く上部フランジ105の導入部1
05A及び105Bを通るように前記上部フランジの接
続部107A1及び107B1にそれぞれ巻付けられた
後、はんだ付けによって固定される。
ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部10
3Bは、図5に示す如く上部フランジ105の導入部1
05A及び105Bを通るように前記上部フランジの接
続部107A1及び107B1にそれぞれ巻付けられた
後、はんだ付けによって固定される。
【0007】コイル装置101の製造方法、特にボビン
102にワイヤ103を巻回する方法は、先ずボビン1
02を巻線治具(図示せず)に取り付ける。ボビン10
2を巻線治具に取り付ける際には、該ボビンが前記巻線
治具の支持部に保持されるように該ボビンの中空部10
4Aに支持部が貫通するように取り付ける。次に、巻線
機(図示せず)から引き出したワイヤ103の巻始め端
部103Aを、図7に示す如く端子107A若しくは接
続部107A1に仮固定し、上部フランジ105の導入
部105Aに通した後、前記の上部フランジ側から巻線
機によって巻回を行なう。巻線機による巻回を行なう
際、巻回されていくワイヤ103によって巻始め端部1
03Aが擦られないようにするために、該巻始め端部を
上部フランジ105の導入部105Aに通してから導出
凹部105Cに沿うように巻付ける。
102にワイヤ103を巻回する方法は、先ずボビン1
02を巻線治具(図示せず)に取り付ける。ボビン10
2を巻線治具に取り付ける際には、該ボビンが前記巻線
治具の支持部に保持されるように該ボビンの中空部10
4Aに支持部が貫通するように取り付ける。次に、巻線
機(図示せず)から引き出したワイヤ103の巻始め端
部103Aを、図7に示す如く端子107A若しくは接
続部107A1に仮固定し、上部フランジ105の導入
部105Aに通した後、前記の上部フランジ側から巻線
機によって巻回を行なう。巻線機による巻回を行なう
際、巻回されていくワイヤ103によって巻始め端部1
03Aが擦られないようにするために、該巻始め端部を
上部フランジ105の導入部105Aに通してから導出
凹部105Cに沿うように巻付ける。
【0008】ワイヤ103の巻回を所望の回数終了した
ら、前記ワイヤの巻始め端部103A及び巻終り端部1
03Bを、図5に示す如く上部フランジ105の導入部
105A及び105Bに通し、接続部107A1及び1
07B1に数回巻付けて固定する。巻終り端部103B
を接続部107B1に巻付ける際には、巻回したワイヤ
が解けないように該巻終り端部が適度の張力を有するよ
うに巻付ける。そして、この巻付けた部分をはんだ付け
によって固定するに際して、ワイヤ103は電気絶縁性
の被覆を有しているので、この被覆をはんだの熱によっ
て溶融し前述の接続部に導通状態に固定する。
ら、前記ワイヤの巻始め端部103A及び巻終り端部1
03Bを、図5に示す如く上部フランジ105の導入部
105A及び105Bに通し、接続部107A1及び1
07B1に数回巻付けて固定する。巻終り端部103B
を接続部107B1に巻付ける際には、巻回したワイヤ
が解けないように該巻終り端部が適度の張力を有するよ
うに巻付ける。そして、この巻付けた部分をはんだ付け
によって固定するに際して、ワイヤ103は電気絶縁性
の被覆を有しているので、この被覆をはんだの熱によっ
て溶融し前述の接続部に導通状態に固定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコイル
装置101は、その使用条件が高温になる場合、ワイヤ
103の耐熱性を向上させるために該ワイヤの被覆の溶
融温度を高くしたものを用いる。ところが、ワイヤ10
3の被覆の溶融温度を高くすると該ワイヤの端部を接続
部に固定する際に必要なはんだの温度も高温になってし
まい、このはんだの温度がボビン102の主材料である
合成樹脂の溶融温度に近づくことになる。ボビン102
の溶融温度に近づいたはんだの熱は、ワイヤ103を伝
わって該ワイヤと前記ボビンの接触部に至り、該ワイヤ
の被覆及び前記ボビンを溶融或いは軟化させる。その結
果、ワイヤ103とボビン102が溶着固定してしまう
ことがある。
装置101は、その使用条件が高温になる場合、ワイヤ
103の耐熱性を向上させるために該ワイヤの被覆の溶
融温度を高くしたものを用いる。ところが、ワイヤ10
3の被覆の溶融温度を高くすると該ワイヤの端部を接続
部に固定する際に必要なはんだの温度も高温になってし
まい、このはんだの温度がボビン102の主材料である
合成樹脂の溶融温度に近づくことになる。ボビン102
の溶融温度に近づいたはんだの熱は、ワイヤ103を伝
わって該ワイヤと前記ボビンの接触部に至り、該ワイヤ
の被覆及び前記ボビンを溶融或いは軟化させる。その結
果、ワイヤ103とボビン102が溶着固定してしまう
ことがある。
【0010】特に、従来のコイル装置101に於けるワ
イヤ103の巻始め端部103Aは、接続部107A1
に巻付けられる際に上部フランジ105に押し付けられ
るような過大な張力を付与されているので、図7に示す
如く上部フランジ105の導入部105Aを通る際に前
述した過大な張力によって前記上部フランジに強く接触
することになる。そのため、ワイヤ103とボビン10
2の接触部103A1が、合成樹脂の溶融温度に至らな
い軟化温度であっても溶着固定を起こすことがある。し
かも、該接触部は、接続部107A1からの距離が短い
ために、巻始め端部103Aを前記接続部に固定する際
のはんだの熱の影響を受けて温度が上がり易い。
イヤ103の巻始め端部103Aは、接続部107A1
に巻付けられる際に上部フランジ105に押し付けられ
るような過大な張力を付与されているので、図7に示す
如く上部フランジ105の導入部105Aを通る際に前
述した過大な張力によって前記上部フランジに強く接触
することになる。そのため、ワイヤ103とボビン10
2の接触部103A1が、合成樹脂の溶融温度に至らな
い軟化温度であっても溶着固定を起こすことがある。し
かも、該接触部は、接続部107A1からの距離が短い
ために、巻始め端部103Aを前記接続部に固定する際
のはんだの熱の影響を受けて温度が上がり易い。
【0011】また、ワイヤ103の巻始め端部103A
は、ボビン102の筒状部104に上部フランジ105
側から順次巻回されていくため、巻回されていくワイヤ
103の張力によって前記筒状部に強く巻付けられる。
加えて、該巻始め端部は、その上にワイヤ103が順次
重ねて巻回されていくため、前記筒状部に押し付けられ
る。つまり、該巻始め端部は、巻回開始部103A2の
近傍にて強く固定されていることになる。
は、ボビン102の筒状部104に上部フランジ105
側から順次巻回されていくため、巻回されていくワイヤ
103の張力によって前記筒状部に強く巻付けられる。
加えて、該巻始め端部は、その上にワイヤ103が順次
重ねて巻回されていくため、前記筒状部に押し付けられ
る。つまり、該巻始め端部は、巻回開始部103A2の
近傍にて強く固定されていることになる。
【0012】以上のことから、ワイヤ103とボビン1
02の溶着固定が起きた場合、巻始め端部103Aは、
上部フランジ105の内面に於いて周縁の接触部103
A1と略中心部の巻回開始部103A2の2ヶ所を張力
が付与された状態で固定されることになる。この2ヶ所
で固定された部分は、温度の変化によって上部フランジ
105に半径方向の膨張収縮が起きた時に、ワイヤ10
3とボビン102の膨張率の違いから発生する引張応力
を狭い範囲で繰り返し、且つ集中的に受けることになる
ため、金属疲労が進んで断線を引き起こし検出装置とし
ての機能を喪失することがある。
02の溶着固定が起きた場合、巻始め端部103Aは、
上部フランジ105の内面に於いて周縁の接触部103
A1と略中心部の巻回開始部103A2の2ヶ所を張力
が付与された状態で固定されることになる。この2ヶ所
で固定された部分は、温度の変化によって上部フランジ
105に半径方向の膨張収縮が起きた時に、ワイヤ10
3とボビン102の膨張率の違いから発生する引張応力
を狭い範囲で繰り返し、且つ集中的に受けることになる
ため、金属疲労が進んで断線を引き起こし検出装置とし
ての機能を喪失することがある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、合成樹
脂製のボビンとこれに巻回されるマグネットワイヤから
成っており、ボビンは筒状部とその両端に設けられたフ
ランジ部とから構成され、一方のフランジ部にはマグネ
ットワイヤとの電気的な接続を保つための接続部を有し
た一対の端子が筒状部と接続していない側の面にインサ
ート成形され、また該フランジ部の周縁にはマグネット
ワイヤの端部を通すための導入部が形成されており、ボ
ビンの筒状部に巻回されたマグネットワイヤは前記フラ
ンジ部の導入部を通って接続部に固定されているコイル
装置に於いて、マグネットワイヤの一方の端部である巻
始め端部が前記接続部に固定される際にフランジ部に押
し付けられない程度の張力を付与されていることで前述
の問題を克服するコイル装置を提供する。
脂製のボビンとこれに巻回されるマグネットワイヤから
成っており、ボビンは筒状部とその両端に設けられたフ
ランジ部とから構成され、一方のフランジ部にはマグネ
ットワイヤとの電気的な接続を保つための接続部を有し
た一対の端子が筒状部と接続していない側の面にインサ
ート成形され、また該フランジ部の周縁にはマグネット
ワイヤの端部を通すための導入部が形成されており、ボ
ビンの筒状部に巻回されたマグネットワイヤは前記フラ
ンジ部の導入部を通って接続部に固定されているコイル
装置に於いて、マグネットワイヤの一方の端部である巻
始め端部が前記接続部に固定される際にフランジ部に押
し付けられない程度の張力を付与されていることで前述
の問題を克服するコイル装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の第
1の実施例を説明するが、従来例で説明した構造と同一
部分には従来例で使用した符号を付してその詳細な説明
を省略する。本実施例のコイル装置1は、図1に示す如
くボビン102とこれに巻回されたマグネットワイヤ
(以下、単にワイヤと称す)103の2つの構成要素か
ら成っている。
1の実施例を説明するが、従来例で説明した構造と同一
部分には従来例で使用した符号を付してその詳細な説明
を省略する。本実施例のコイル装置1は、図1に示す如
くボビン102とこれに巻回されたマグネットワイヤ
(以下、単にワイヤと称す)103の2つの構成要素か
ら成っている。
【0015】ボビン102は、図6に於いて示した従来
例と同様の構造であり、ワイヤ103が巻回された筒状
部とその両端のフランジ部とから構成されており、その
中心部には一方のフランジ部から他方のフランジ部にか
けて中空部104Aが形成されている。ここで、従来例
と同様にフランジ部のうち一方を上部フランジ105、
他方を下部フランジ106と称し、上部フランジ105
と下部フランジ106とが互いに対向する側の面を内
面、互いに対向しない側の面を外面と称して以下の説明
を行なう。
例と同様の構造であり、ワイヤ103が巻回された筒状
部とその両端のフランジ部とから構成されており、その
中心部には一方のフランジ部から他方のフランジ部にか
けて中空部104Aが形成されている。ここで、従来例
と同様にフランジ部のうち一方を上部フランジ105、
他方を下部フランジ106と称し、上部フランジ105
と下部フランジ106とが互いに対向する側の面を内
面、互いに対向しない側の面を外面と称して以下の説明
を行なう。
【0016】上部フランジ105の外面(図示上面)に
は、ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部
103Bを接続するための接続部107A1及び107
B1を有した一対の端子107A及び107Bがインサ
ート成形されている。また、該上部フランジの周縁には
導入部105A及び105Bが形成されている。
は、ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部
103Bを接続するための接続部107A1及び107
B1を有した一対の端子107A及び107Bがインサ
ート成形されている。また、該上部フランジの周縁には
導入部105A及び105Bが形成されている。
【0017】上述した構造のボビン102に巻回された
ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部10
3Bは、図1に示す如く上部フランジ105の導入部1
05A及び105Bを通るように前記上部フランジの接
続部107A1及び107B1にそれぞれ巻付けられた
後、はんだ付けによって固定される。ここで、巻終り端
部103Bは、従来例と同様に巻回されたワイヤ103
が解けないように上部フランジ105の導入部105B
に通された後、適度な張力を有するように接続部107
B1に巻付けられて固定されている。これに対し、巻始
め端部103Aは、図1に示す如く巻回されたワイヤ1
03の外表面上で、一旦略Uの字状のたるみ部103A
3が形成された後、導入部105Aを通るように接続部
107A1に巻付けられて固定されている。このたるみ
部103A3は、シリコーンゴム等の電気絶縁性のシー
ル材或いは粘着性テープによって巻回されたワイヤ10
3の外表面上に保持され、上部フランジ105に不必要
な力によって押し付けられることのない様にされる。
ワイヤ103の巻始め端部103A及び巻終り端部10
3Bは、図1に示す如く上部フランジ105の導入部1
05A及び105Bを通るように前記上部フランジの接
続部107A1及び107B1にそれぞれ巻付けられた
後、はんだ付けによって固定される。ここで、巻終り端
部103Bは、従来例と同様に巻回されたワイヤ103
が解けないように上部フランジ105の導入部105B
に通された後、適度な張力を有するように接続部107
B1に巻付けられて固定されている。これに対し、巻始
め端部103Aは、図1に示す如く巻回されたワイヤ1
03の外表面上で、一旦略Uの字状のたるみ部103A
3が形成された後、導入部105Aを通るように接続部
107A1に巻付けられて固定されている。このたるみ
部103A3は、シリコーンゴム等の電気絶縁性のシー
ル材或いは粘着性テープによって巻回されたワイヤ10
3の外表面上に保持され、上部フランジ105に不必要
な力によって押し付けられることのない様にされる。
【0018】巻始め端部103Aを接続部107A1に
巻付ける際、従来例の如くワイヤ103に過大な張力が
付与されていると、溶融温度より低い温度で合成樹脂が
軟化変形する。つまり、はんだ付けをする際の熱が該ワ
イヤを伝わり、該ワイヤと接触している上部フランジ1
05が加熱されると、この加熱された部分の変形抵抗が
下がり、該上部フランジとの接触部に押し付けられた前
記ワイヤ103が食い込んで溶着固定を起こすことがあ
る。しかしながら本実施例に於いては、ワイヤ103の
巻始め端部103Aにたるみ部103A3を形成したこ
とで該ワイヤに作用する過大な張力を抜くことが可能と
なり、該ワイヤが上部フランジ105に強く押し付けら
れることがなくなる。そのため、はんだ付けをする際に
ボビンが加熱されてもワイヤの食い込みは起きないの
で、溶着固定の発生を抑えることができる。また、仮に
溶着固定が発生しても、前記たるみ部103A3によっ
てワイヤ103に作用する過大な張力は抜かれているた
め、該ワイヤの巻始め端部103Aにはボビン102の
膨張収縮による引張応力が作用することはなく、金属疲
労による断線の発生も抑えられる。
巻付ける際、従来例の如くワイヤ103に過大な張力が
付与されていると、溶融温度より低い温度で合成樹脂が
軟化変形する。つまり、はんだ付けをする際の熱が該ワ
イヤを伝わり、該ワイヤと接触している上部フランジ1
05が加熱されると、この加熱された部分の変形抵抗が
下がり、該上部フランジとの接触部に押し付けられた前
記ワイヤ103が食い込んで溶着固定を起こすことがあ
る。しかしながら本実施例に於いては、ワイヤ103の
巻始め端部103Aにたるみ部103A3を形成したこ
とで該ワイヤに作用する過大な張力を抜くことが可能と
なり、該ワイヤが上部フランジ105に強く押し付けら
れることがなくなる。そのため、はんだ付けをする際に
ボビンが加熱されてもワイヤの食い込みは起きないの
で、溶着固定の発生を抑えることができる。また、仮に
溶着固定が発生しても、前記たるみ部103A3によっ
てワイヤ103に作用する過大な張力は抜かれているた
め、該ワイヤの巻始め端部103Aにはボビン102の
膨張収縮による引張応力が作用することはなく、金属疲
労による断線の発生も抑えられる。
【0019】次に、図2乃至図4に基づいて本発明の第
2の実施例を詳細に説明する。本実施例のコイル装置1
1は、図2に示す如くボビン2とこれに巻回されたワイ
ヤ3の2つの構成要素から成っている。ワイヤ3は、従
来例と同様にポリウレタンやポリエステル等の電気絶縁
性の被覆を有した低抵抗の金属細線であり、ボビン2の
後述する筒状部に巻回されている。
2の実施例を詳細に説明する。本実施例のコイル装置1
1は、図2に示す如くボビン2とこれに巻回されたワイ
ヤ3の2つの構成要素から成っている。ワイヤ3は、従
来例と同様にポリウレタンやポリエステル等の電気絶縁
性の被覆を有した低抵抗の金属細線であり、ボビン2の
後述する筒状部に巻回されている。
【0020】ボビン2は、従来例と同様にPBTの如き
合成樹脂から成っており、図3に示す如く前記ワイヤを
巻回するための筒状部4とその両端に設けられたフラン
ジ部とから構成されている。また、従来例と同様、該ボ
ビンの中心部には一方のフランジ部から他方のフランジ
部にかけて中空部4Aが形成されている。ここで、フラ
ンジ部のうち一方を上部フランジ5、他方を下部フラン
ジ6と称し、上部フランジ5と下部フランジ6とが互い
に対向する側の面を内面、互いに対向しない側の面を外
面と称して以下の説明を行なう。
合成樹脂から成っており、図3に示す如く前記ワイヤを
巻回するための筒状部4とその両端に設けられたフラン
ジ部とから構成されている。また、従来例と同様、該ボ
ビンの中心部には一方のフランジ部から他方のフランジ
部にかけて中空部4Aが形成されている。ここで、フラ
ンジ部のうち一方を上部フランジ5、他方を下部フラン
ジ6と称し、上部フランジ5と下部フランジ6とが互い
に対向する側の面を内面、互いに対向しない側の面を外
面と称して以下の説明を行なう。
【0021】上部フランジ5の外面(図示上面)には、
外部検出装置へ信号を出力するための一対の端子7A及
び7Bがインサート成形されており、その近傍には該端
子の一部でありワイヤ3の巻始め端部3A及び巻終り端
部3Bを導電的に接続するための接続部7A1及び7B
1が露出している。また、該上部フランジの周縁には、
前述の巻始め端部及び巻終り端部を通すための導入部5
A及び5Bが形成されている。該導入部は、前記ワイヤ
の巻始め端部及び巻終り端部がボビン2とあまり接触し
ないような深さに形成されるのが好ましく、またその角
部は前述した巻始め端部及び巻終り端部と前記ボビンと
が広い範囲で接触することでワイヤ3に作用した力を分
散し断線を防止するような曲面状に形成されるのが好ま
しい。ここで、本実施例の導入部5A及び5Bは、略四
角形の断面形状を有した溝に形成されているが、該導入
部の形状はこれに限定されるものではなく、ワイヤ3の
巻始め端部3A及び巻終り端部3Bを通すことができる
ならば、略半円形等の本実施例で示した以外の断面形状
を有した溝や突起であってもよい。
外部検出装置へ信号を出力するための一対の端子7A及
び7Bがインサート成形されており、その近傍には該端
子の一部でありワイヤ3の巻始め端部3A及び巻終り端
部3Bを導電的に接続するための接続部7A1及び7B
1が露出している。また、該上部フランジの周縁には、
前述の巻始め端部及び巻終り端部を通すための導入部5
A及び5Bが形成されている。該導入部は、前記ワイヤ
の巻始め端部及び巻終り端部がボビン2とあまり接触し
ないような深さに形成されるのが好ましく、またその角
部は前述した巻始め端部及び巻終り端部と前記ボビンと
が広い範囲で接触することでワイヤ3に作用した力を分
散し断線を防止するような曲面状に形成されるのが好ま
しい。ここで、本実施例の導入部5A及び5Bは、略四
角形の断面形状を有した溝に形成されているが、該導入
部の形状はこれに限定されるものではなく、ワイヤ3の
巻始め端部3A及び巻終り端部3Bを通すことができる
ならば、略半円形等の本実施例で示した以外の断面形状
を有した溝や突起であってもよい。
【0022】下部フランジ6には、従来例と同様、図示
しない永久磁石や鉄芯の端部を収納するための収納部
(図示せず)と、図4に示す如く巻線治具8に取り付け
た際に凸部8Bと係合して回転力を得るための凹部6B
とがその外面に形成されており、更にその内面には導出
凹部6Cが形成されている。該導出凹部は、ワイヤ3が
巻回されていく過程に於いて巻始め端部3Aを擦らない
ようにするためのものであり、下部フランジ6の内面に
於いて該下部フランジの周縁から略中心部の筒状部4の
外表面付近にかけてほぼ直線状に形成されている。本実
施例に於ける該導出凹部は、略四角形の断面形状を有し
た溝となっているが、ワイヤ3が筒状部4に巻回されて
いく過程に於いて巻始め端部3Aを擦らないような形状
であるならば、略半円形等の本実施例で示した以外の断
面形状を有した溝や図6の従来例で示した導出凹部10
5Cの如き略扇状であっても良い。また、永久磁石の位
置は前記下部フランジ側に限定されるものではなく、上
部フランジ5側や筒状部4の中空部4A内に配置する構
造であってもよい。
しない永久磁石や鉄芯の端部を収納するための収納部
(図示せず)と、図4に示す如く巻線治具8に取り付け
た際に凸部8Bと係合して回転力を得るための凹部6B
とがその外面に形成されており、更にその内面には導出
凹部6Cが形成されている。該導出凹部は、ワイヤ3が
巻回されていく過程に於いて巻始め端部3Aを擦らない
ようにするためのものであり、下部フランジ6の内面に
於いて該下部フランジの周縁から略中心部の筒状部4の
外表面付近にかけてほぼ直線状に形成されている。本実
施例に於ける該導出凹部は、略四角形の断面形状を有し
た溝となっているが、ワイヤ3が筒状部4に巻回されて
いく過程に於いて巻始め端部3Aを擦らないような形状
であるならば、略半円形等の本実施例で示した以外の断
面形状を有した溝や図6の従来例で示した導出凹部10
5Cの如き略扇状であっても良い。また、永久磁石の位
置は前記下部フランジ側に限定されるものではなく、上
部フランジ5側や筒状部4の中空部4A内に配置する構
造であってもよい。
【0023】上述したボビン2の筒状部4にはワイヤ3
が巻回されており、巻回された該ワイヤの巻始め端部3
A及び巻終り端部3Bは、図2に示す如く上部フランジ
5の導入部5A及び5Bを通るように前記上部フランジ
の接続部7A1及び7B1にそれぞれ巻付けられた後、
はんだ付けによって固定されている。本実施例は、図4
に示す如くワイヤ3の巻始め端部3Aを巻線治具8の仮
固定部8Aに仮固定し、下部フランジ6の導出凹部6C
に沿うように通してから該下部フランジ側から巻回を行
なっている。そのため、前記ワイヤの巻始め端部3A
は、前述の導出凹部6Cを通って下部フランジ6側から
巻回されたワイヤ3の外方に延出している。
が巻回されており、巻回された該ワイヤの巻始め端部3
A及び巻終り端部3Bは、図2に示す如く上部フランジ
5の導入部5A及び5Bを通るように前記上部フランジ
の接続部7A1及び7B1にそれぞれ巻付けられた後、
はんだ付けによって固定されている。本実施例は、図4
に示す如くワイヤ3の巻始め端部3Aを巻線治具8の仮
固定部8Aに仮固定し、下部フランジ6の導出凹部6C
に沿うように通してから該下部フランジ側から巻回を行
なっている。そのため、前記ワイヤの巻始め端部3A
は、前述の導出凹部6Cを通って下部フランジ6側から
巻回されたワイヤ3の外方に延出している。
【0024】巻回されたワイヤ3の巻終り端部3Bは、
従来例及び第1の実施例と同様、巻回されたワイヤ3が
解けないように上部フランジ5の導入部5Bに通された
後、適度な張力を有するように接続部7B1に巻付けら
れて固定されている。これに対し、巻始め端部3Aは、
巻回されたワイヤ3の外表面上に数回巻付けられた後、
上部フランジ5の導入部5Aに通されてから接続部7A
1に巻付けられて固定されている。巻回されたワイヤ3
の外表面上に数回巻付けられた巻始め端部3Aは、組み
立て作業時等に何かに引っ掛かって断線を生じない程度
の適度な張力で巻付けられている。
従来例及び第1の実施例と同様、巻回されたワイヤ3が
解けないように上部フランジ5の導入部5Bに通された
後、適度な張力を有するように接続部7B1に巻付けら
れて固定されている。これに対し、巻始め端部3Aは、
巻回されたワイヤ3の外表面上に数回巻付けられた後、
上部フランジ5の導入部5Aに通されてから接続部7A
1に巻付けられて固定されている。巻回されたワイヤ3
の外表面上に数回巻付けられた巻始め端部3Aは、組み
立て作業時等に何かに引っ掛かって断線を生じない程度
の適度な張力で巻付けられている。
【0025】本実施例に於いては、巻始め端部3Aを巻
回されたワイヤ3の外表面上に数回巻付けているが、前
述したようにワイヤ3に作用する不必要な張力を抜くこ
とができる程度の適度な張力を維持し、組み立て作業時
等に何かに引っ掛かって断線を生じないように、例えば
巻回されたワイヤの外表面上に架設された部分を第1の
実施例で用いたような電気絶縁性のシール材或いは粘着
性のテープによって固定する等の対策を講ずるならば、
本実施例の如く巻始め端部3Aを巻回されたワイヤ3に
数回巻付ける必要性は必ずしもなく、下部フランジ6か
ら上部フランジ5にかけて、略直線的に配線する態様で
あってもよい。
回されたワイヤ3の外表面上に数回巻付けているが、前
述したようにワイヤ3に作用する不必要な張力を抜くこ
とができる程度の適度な張力を維持し、組み立て作業時
等に何かに引っ掛かって断線を生じないように、例えば
巻回されたワイヤの外表面上に架設された部分を第1の
実施例で用いたような電気絶縁性のシール材或いは粘着
性のテープによって固定する等の対策を講ずるならば、
本実施例の如く巻始め端部3Aを巻回されたワイヤ3に
数回巻付ける必要性は必ずしもなく、下部フランジ6か
ら上部フランジ5にかけて、略直線的に配線する態様で
あってもよい。
【0026】本実施例のコイル装置11は、ワイヤ3の
巻始め端部3Aを巻回されたワイヤの外表面上に数回巻
付けることで該ワイヤに作用する過大な張力を抜き、第
1の実施例と同様、溶着固定の発生を防止して金属疲労
による断線の発生を抑える。また、本実施例は、ワイヤ
3を下部フランジ6側から巻回しているため、溶着固定
が起きたとしても、固定される2ヵ所間の距離を大きく
とることができ、巻回されたワイヤの外表面上に配線さ
れた巻始め端部によって引張応力の集中を抑えて、その
影響を軽減することができる。更に、本実施例の巻始め
端部3Aは、巻回されたワイヤ3に数回巻付けられるこ
とでたるみを有するようになっており、前述した第1の
実施例のようなたるみ部103A3を巻回されたワイヤ
103に固定する必要がないので、作業が容易となり作
業効率の向上を図ることができる。
巻始め端部3Aを巻回されたワイヤの外表面上に数回巻
付けることで該ワイヤに作用する過大な張力を抜き、第
1の実施例と同様、溶着固定の発生を防止して金属疲労
による断線の発生を抑える。また、本実施例は、ワイヤ
3を下部フランジ6側から巻回しているため、溶着固定
が起きたとしても、固定される2ヵ所間の距離を大きく
とることができ、巻回されたワイヤの外表面上に配線さ
れた巻始め端部によって引張応力の集中を抑えて、その
影響を軽減することができる。更に、本実施例の巻始め
端部3Aは、巻回されたワイヤ3に数回巻付けられるこ
とでたるみを有するようになっており、前述した第1の
実施例のようなたるみ部103A3を巻回されたワイヤ
103に固定する必要がないので、作業が容易となり作
業効率の向上を図ることができる。
【0027】本発明は、コイル装置に於けるワイヤの巻
始め端部に関して述べているが、これと同様の方法によ
って接続部に固定される巻終り端部に関しても溶着の可
能性はある。しかし、上述した如く巻始め端部は、巻回
開始部の近傍に於いて固定されているために、接続部に
巻付けられる際に過大な張力を付与されてしまうと、そ
の張力は逃げることができない。これに対して、巻終り
端部はワイヤの終りの部分であり巻回されたワイヤの外
表面から接続部に巻付けられているので、ワイヤに作用
する張力は巻回されたワイヤの外表面に近づくにつれて
小さくなっている。加えて、該巻終り端部は巻回された
ワイヤによって筒状部等に押し付けられることもないの
で、巻始め端部のように固定されることはない。つま
り、巻終り端部は、接続部に巻付けられる際に張力を付
与されても、外表面付近のワイヤに張力を逃がすことが
できるので、過大な張力によってボビンに押し付けられ
ることはない。また、仮にボビンとの接触部に於いて溶
着固定が起きたとしても、上述した如く2ヶ所で固定さ
れていないために、巻始め端部のような問題は起きな
い。しかし、巻回されたワイヤが解けないように粘着性
のテープによって固定する等の対策を講ずるならば、巻
始め端部と同様にたるみを設けてもよい。
始め端部に関して述べているが、これと同様の方法によ
って接続部に固定される巻終り端部に関しても溶着の可
能性はある。しかし、上述した如く巻始め端部は、巻回
開始部の近傍に於いて固定されているために、接続部に
巻付けられる際に過大な張力を付与されてしまうと、そ
の張力は逃げることができない。これに対して、巻終り
端部はワイヤの終りの部分であり巻回されたワイヤの外
表面から接続部に巻付けられているので、ワイヤに作用
する張力は巻回されたワイヤの外表面に近づくにつれて
小さくなっている。加えて、該巻終り端部は巻回された
ワイヤによって筒状部等に押し付けられることもないの
で、巻始め端部のように固定されることはない。つま
り、巻終り端部は、接続部に巻付けられる際に張力を付
与されても、外表面付近のワイヤに張力を逃がすことが
できるので、過大な張力によってボビンに押し付けられ
ることはない。また、仮にボビンとの接触部に於いて溶
着固定が起きたとしても、上述した如く2ヶ所で固定さ
れていないために、巻始め端部のような問題は起きな
い。しかし、巻回されたワイヤが解けないように粘着性
のテープによって固定する等の対策を講ずるならば、巻
始め端部と同様にたるみを設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のようなコイル装置は、ワイヤの巻
始め端部がボビンに押し付けられない程度の張力を付与
された状態で接続部に巻付けられているために、はんだ
付けをする際にボビンが加熱されても食い込みは起き
ず、溶着固定の発生は抑えられる。また、仮に溶着固定
が発生したとしても、第1の実施例はたるみによってワ
イヤに作用する張力が抜かれているために引張応力が作
用することはなく、また第2の実施例は固定された2ヵ
所間の距離を大きくとり巻回されたワイヤの外表面上に
配線された巻始め端部によって引張応力の集中を抑え
て、その影響を軽減することができるので、金属疲労に
よる断線も防止されるという効果を得る。
始め端部がボビンに押し付けられない程度の張力を付与
された状態で接続部に巻付けられているために、はんだ
付けをする際にボビンが加熱されても食い込みは起き
ず、溶着固定の発生は抑えられる。また、仮に溶着固定
が発生したとしても、第1の実施例はたるみによってワ
イヤに作用する張力が抜かれているために引張応力が作
用することはなく、また第2の実施例は固定された2ヵ
所間の距離を大きくとり巻回されたワイヤの外表面上に
配線された巻始め端部によって引張応力の集中を抑え
て、その影響を軽減することができるので、金属疲労に
よる断線も防止されるという効果を得る。
【図1】 第1の実施例に於ける本発明のコイル装置の
斜視図。
斜視図。
【図2】 第2の実施例に於ける本発明のコイル装置の
斜視図。
斜視図。
【図3】 第2の実施例に於いて使用するボビンの斜視
図。
図。
【図4】 第2の実施例に於けるワイヤ巻回開始時の状
態図。
態図。
【図5】 従来のコイル装置の斜視図。
【図6】 従来のコイル装置に使用するボビンの部分断
面斜視図。
面斜視図。
【図7】 従来のコイル装置に於けるワイヤ巻回開始時
の状態図。
の状態図。
1,11,101:コイル装置 2,102:ボビン 3,103:(マグネット)ワイヤ 3A,103A:巻始め端部 3B,103B:巻終り端部 4,104:筒状部 4A,104A:中空部 5,105:上部フランジ 5A,5B,105A,105B:導入部 105C:導出凹部 6,106:下部フランジ 6A,106A:収納部 6B,106B:凹部 6C:導出凹部 7A,7B,107A,107B:端子 7A1,7B1,107A1,107B1:接続部
Claims (4)
- 【請求項1】合成樹脂製のボビンとこれに巻回されるマ
グネットワイヤから成り、ボビンは筒状部とその両端に
設けられたフランジ部とから構成され、一方のフランジ
部にはマグネットワイヤとの電気的な接続を保つための
接続部を有した一対の端子が筒状部と接続していない側
の面にインサート成形され、また該フランジ部の周縁に
はマグネットワイヤの端部を通すための導入部が形成さ
れており、ボビンの筒状部に巻回されたマグネットワイ
ヤは前記フランジ部の導入部を通って接続部に固定され
ているコイル装置に於いて、マグネットワイヤの一方の
端部である巻始め端部が前記接続部に固定される際にフ
ランジ部に押し付けられない程度の張力を付与されてい
ることを特徴とするコイル装置。 - 【請求項2】巻回されたマグネットワイヤの外表面上に
於いてマグネットワイヤの巻始め端部が略Uの字状のた
るみを形成していることを特徴とする請求項1に記載の
コイル装置。 - 【請求項3】端子が設けられていないフランジ部側から
マグネットワイヤが巻回され、該マグネットワイヤの巻
始め端部は巻回されたマグネットワイヤの外表面上を通
って端子の接続部に固定されていることを特徴とする請
求項1に記載のコイル装置。 - 【請求項4】マグネットワイヤの巻始め端部は巻回され
たマグネットワイヤの外表面上に数回巻付けられている
ことを特徴とする請求項3に記載のコイル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26927996A JPH1090006A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 断線を防止したコイル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26927996A JPH1090006A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 断線を防止したコイル装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1090006A true JPH1090006A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17470149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26927996A Pending JPH1090006A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 断線を防止したコイル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1090006A (ja) |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP26927996A patent/JPH1090006A/ja active Pending
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