JPH1091032A - 複写機用分離爪の製造方法 - Google Patents

複写機用分離爪の製造方法

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JPH1091032A
JPH1091032A JP20928397A JP20928397A JPH1091032A JP H1091032 A JPH1091032 A JP H1091032A JP 20928397 A JP20928397 A JP 20928397A JP 20928397 A JP20928397 A JP 20928397A JP H1091032 A JPH1091032 A JP H1091032A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写機用分離爪の先端被覆を、潤滑特性、非
粘着性、密着強度および薄膜形成能のすべての点で優れ
ているものに形成し、熱変形、分離方向不良、紙詰り、
爪跡を起こさない分離爪を提供することである。 【構成】 定着ローラから定着紙を剥離する耐熱性樹脂
製分離爪の少なくとも先端部の表面層に、下記の化10
の式で表わされる主要構造単位を有し、少なくとも一つ
の極性基で末端結合されているフッ素化ポリエーテル重
合体を高フッ化有機溶媒に溶解させた塗液を被覆した
後、乾燥して複写機用分離爪を製造する。 【化10】

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は複写機用分離爪に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】社会の情報化に伴って急速な進歩発展を
した乾式複写機は、原稿の文字、図形等に対応して感光
ドラムの表面に形成された静電荷潜像をトナー像に変換
した後、このトナー像を給紙カセットから供給されてく
る紙面に転写し、さらに転写されたトナー像を紙面に定
着させるために、加熱された定着ローラによって表面を
加熱加圧し、トナー像と紙繊維とを融着させて両者が容
易に離れないようにする機構を有するものである。しか
し、このような装置の例えば最終の定着工程において、
定着ローラによって加熱加圧された紙がローラ表面に密
着したまま回転し、紙詰りの原因となる危険がきわめて
多く、そのために定着ローラの表面に先端を押し付けた
分離爪を使ってローラに密着している紙の縁を持ち上げ
て円滑に剥離させることが肝要である。したがって、分
離爪は先端部が変形しないような耐熱性を必要とするこ
とは当然であるが、それと同時に先端の曲率半径(以下
これを先端Rと略称する)を小さく(例えば0.1mm
以下、好ましくは0.05mm以下)したり、分離爪に
潤滑性を持たせたりして、定着紙を定着ローラ側に送っ
てしまう分離不良(以下これを分離方向不良と呼ぶ)ま
たは分離爪部での紙詰り(以下これを単に紙詰りと呼
ぶ)を防ぐことが大切である。さらに、定着ローラの表
面が170〜270℃の温度に上昇するため、紙に付着
したトナーが分離爪に融着し、この量が増加するとこの
融着トナーによって紙詰りが起きたり、紙に付着したト
ナーを掻き取るために定着紙面のトナー定着部分に白い
筋(以下これを爪跡と呼ぶ)が入ることもしばしばある
ので、これを避けるために分離爪はトナーに対して非粘
着性のものでなければならない。 【0003】このような分離爪の具備すべき条件を満た
すために、従来ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリア
リーレンサルファイド、芳香族ポリエ−テルケトン、芳
香族ポリサルホン、芳香族ポリエーテルイミド、芳香族
ポリアミド、芳香族ポリエステル等の樹脂またはこれら
樹脂に四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂もしくはグ
ラファイトその他の固体潤滑剤を混入したもの、さらに
はたとえば実公昭54−18921号公報、特開昭57
−111569号公報に示されているように、上記のよ
うな樹脂の表面にフッ素含有重合体を被覆して潤滑性お
よび非粘着性を向上させたものなどが実用化されて来
た。しかし、表面にフッ素含有重合体を被覆しない分離
爪は、たとえフッ素樹脂または固体潤滑剤などを混入し
たものであっても潤滑性、非粘着性共に不充分であっ
て、紙詰り、爪跡の問題を起こし、また表面にフッ素含
有重合体を被覆した分離爪であっても、期待する潤滑性
も非粘着性も共に不充分であり、長期の連続使用もしく
はトナーの種類によっては、紙詰り、爪跡の問題が前記
の場合と同様に起こる。一般に分離爪先端の被覆膜の膜
厚は潤滑性、非粘着性の効力を発揮するためには平均3
0μm、少なくとも10μm以上は必要であるから、被
覆することによって折角小さい値に成形された分離爪の
先端Rは大きくなり分離方向不良、紙詰りなどが起こり
やすくなる。したがって、分離爪の先端Rが被覆膜の膜
厚によって大きくなることを避けるため分離爪の成形時
に先端Rを膜厚分を勘案して小さくするという対策が採
られることもあるが、このような処置では当然先端部が
熱変形を受けやすくなり、使用可能温度が低下するばか
りではなく、樹脂製の分離爪本体とフッ素含有重合体と
は通常強固に結合しているわけではないので、被覆膜の
界面剥離も起こりやすく、フッ素含有重合体を被覆する
には、通常極性溶媒に分散させたフッ素含有重合体をス
プレーによって20〜40μm程度に塗布する方法が採
用されているが、分離爪の周囲に飛沫が飛散して、製品
歩留りは低下し、コストが非常に高くなるということも
あって、多くの問題がある。なお、シリコーン油の薄膜
を、たとえばディッピング法等によって分離爪の表面に
形成させて潤滑性および非粘着性とを発現させようとす
る試みもあるが、短時間で表面から離脱するため効果の
長期維持は不可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする問題点】このように従来の技
術に基づく分離爪の先端被覆には潤滑特性、非粘着性、
密着強度および薄膜形成能のすべての点ですぐれている
ものはなく、熱変形、分離方向不良、紙詰り、爪跡等の
好ましくない現象がしばしば起こるという問題がある。 【0005】 【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るために、この発明においては耐熱性樹脂分離爪の少な
くとも先端部表面層を、 【0006】 【化2】【0007】を主要構造単位とし少なくとも一つの極性
基で末端結合されているフッ素化ポリエーテル重合体に
よって被覆するという手段を採用したのである。 【0008】 【作用】この発明におけるフッ素化ポリエーテル重合体
はそれ自体潤滑性、非粘着性を有する重合体であると同
時に、単分子膜に近い薄膜に成形し得るものであるか
ら、このような重合体を分離爪の特に先端部に被覆して
も良好な先端Rを増大させないで、潤滑性、非粘着性を
発揮する。 【0009】 【実施例】まず、この発明における耐熱性樹脂とは、1
50℃以上の雰囲気温度で、その機械的強度が定着紙分
離爪材として連続使用可能なたとえば、米国アモコ社の
登録商標名であるTORLONとして市販されている芳
香族ポリアミドイミド樹脂、米国デュポン社の登録商標
名であるVESPEL−SPとして市販されているポリ
イミド樹脂、米国フィリップス社の登録商標名であるR
YTONとして市販されているポリフェニレンサルファ
イド樹脂、英国アイ・シー・アイ社の登録商標名である
Udel−PEEKとして市販されているポリエーテル
エーテルケトン樹脂、英国アイ・シー・アイ社の登録商
標名であるUdel−PESとして市販されているポリ
エーテルサルホン樹脂、米国ゼネラル・エレクトリック
社の登録商標名であるULTEMとして市販されている
がポリエーテルイミド樹脂および米国カーボランダム社
の登録商標名であるEKONOLとして市販されている
芳香族ポリエステル樹脂等の合成樹脂をさす。 【0010】つぎに、この発明において使用する少なく
とも一つの極性末端基を有するフッ素化ポリエーテル重
合体は、−CX12X1 −O−単位(ただしX1 は1〜4
の整数)を主要構造単位とし、数平均分子量約1000
〜5000の重合体であって、たとえば 【0011】 【化3】 【0012】があげられ、特に好ましくは、 【0013】 【化4】【0014】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DISOCとして市販されている
平均分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、 【0015】 【化5】 【0016】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DEALとして市販されている平
均分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、 【0017】 【化6】 【0018】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DOLとして市販されている平均
分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、など
を例示することができる。 【0019】複写機用分離爪に潤滑性、非粘着性を与え
るために、フッ素化ポリエーテル重合体の薄膜を形成さ
せるには、上記フッ素化ポリエーテル重合体の粘度は高
過ぎる。たとえば、Fomblin Z−DOL200
0の20℃の粘度は約80cstであり、Fombli
n Z−DEAL2000の20℃での粘度や約20c
stである。フッ素化ポリエーテル重合体をフロン11
3等の高フッ化有機溶媒に溶解して、適当な方法で、た
とえばスプレー法、ディッピング法にて塗装すれば良い
が、好ましくはディッピング法が良い。それは塗装液の
歩留りが非常に良いからである。高フッ化有機溶媒に溶
解させたフッ素化ポリエーテル重合体の濃度は特に限定
するものではないが、コストを考えれば0.3〜10重
量%程度が好ましく特に効果的な薄膜を得るためには
0.5〜3重量%程度が好ましい。さらに塗装、乾燥後
に柔らかい布やティッシュペーパー等で表面をみがき、
わずかに曇っていた表面状態を光沢のあるものとする。
これは過剰のフッ素化ポリエーテル重合体を除くためで
ある。このように分離爪表面に形成された被膜は非常に
薄いために、その膜厚を測定することは困難である。こ
の発明に適用されるフッ素化ポリエーテル重合体の単分
子層は40オングストローム程度と考えられるため、こ
の被膜はそれに近い膜厚で厚くとも1μm以下だと考え
られる。厚過ぎる膜は、過剰のフッ素化ポリエーテルを
含み、その結果分離爪樹脂母材との結合に関与していな
い、遊離反応性末端基を多く有することとなる。このこ
とはこの発明の複写機用分離爪に要求される潤滑性およ
び非粘着性に悪影響を及ぼす。 【0020】分離爪母材樹脂に上記した方法、すなわ
ち、フッ素化ポリエーテル重合体を適当な濃度で高フッ
化有機溶媒に溶解させ、ディッピング法等の適当な塗装
方法で被膜を形成させ、高フッ化有機溶媒を飛ばすため
に適当な温度で、たとえば熱風(50℃)乾燥炉で乾燥
する。この乾燥後あるいは乾燥を兼ねてさらに高い温度
で処理しても良いし、またフッ素化ポリエーテルの極性
末端基と分離爪母材樹脂との反応性を高める可能性を考
えれば好ましい。たとえば芳香族ポリアミドイミド樹脂
である米国アモコ社のTORLONを射出成形すること
により分離爪形状を得た母材の表面にディッピング法に
てこのフッ素化ポリエーテル重合体含有溶液を塗布し、
250〜270℃の高温で適当な時間熱処理する。ここ
でいう高い温度とは、母材樹脂およびフッ素化ポリエー
テルが熱変形したり熱分解しない温度をさす。 【0021】以下実施例および比較例を示すが、原材料
の配合割合はすべて重量%で表わした。 【0022】実施例1〜3:グラファイト10%、ポリ
エーテルイミド樹脂(米国ゼネラル・エレクトリック社
製ULTEM 1000)30%およびポリアミドイミ
ド樹脂(米国アモコ社製TORLON 4000T)6
0%をヘンシェルミキサーで混合後、2軸溶融押出機に
て混練後押出し、このストランドをカットしペレットを
得た。このペレットを射出成形し、分離爪形状成形品お
よび摩擦試験片を得た。 【0023】また、フッ素化ポリエーテル重合体として
つぎの伊国モンテヂソン社製品3種(数平均分子量はい
ずれも2000)を選んだ。すなわち、実施例1におい
てはFomblin Z−DISOC 【0024】 【化7】 【0025】を、実施例2においてはFomblin
Z−DEAL 【0026】 【化8】 【0027】を、さらに実施例3においてはFombl
in Z−DOL 【0028】 【化9】 【0029】を用い、各フッ素化ポリエーテル重合体の
それぞれを1.5%溶解したフレオン113溶液に浸
け、取り出した後、260℃で24時間乾燥および熱処
理した後、潤滑性、非粘着性および分離爪材としての機
能性を評価した。なお、各評価の方法はつぎのとおりで
ある。 【0030】潤滑性:スラスト型摩擦試験機を使用し
て、荷重1kg/cm2 、速度1cm/秒の条件で軸受
鋼(SUJ 2)を相手に試験した。 【0031】非粘着性:分離爪を試験片として、エルマ
光学社製ゴニオメーター式接触角試験機を用いて、水と
酢酸に対する接触角を求めた。 【0032】分離爪としての機能性:シャープ社製乾式
複写機Z−60型を用い、同型の分離爪と同一形状の試
験片を定位置に取り付け、A4判の複写用紙5万枚を連
続通紙し、5万回の複写を繰り返し、締着ローラからの
紙の分離不良(紙詰り)発生時の複写枚数、爪跡による
トナー画像汚染発生の有無、分離爪へのトナーの付着量
〔付着していないまたは微量付着している(◎印)、比
較的少量付着している(○印)、少量付着している(△
印)、多量に付着している(×印)の4段階〕で評価し
た。また、通紙試験後に分離爪に付着したトナーをエチ
ルアルコールでふき取った後、水および酢酸に対する接
触角を測定した。得られた結果を第1表にまとめた。 【0033】 【表1】 【0034】比較例1:フッ素化ポリエーテル重合体の
被覆膜を分離爪表面に形成させなかったこと以外は実施
例1とまったく同様の方法で試験片を得、同じ測定を行
いその結果を表1に併記した。 【0035】表1から明らかなように、実施例1〜3に
示した分離爪は、良好な潤滑性を有し、非粘着性におい
てもフッ素樹脂単体に匹敵する接触角を示して非常に優
れたものであり、複写機の実用的機能も充分満足できる
結果であった。また通紙試験後の接触角も試験前と同様
の大きい値を示し、比較例1の接触角とは大きな差があ
った。これは実施例1〜3の分離爪表面に試験後もなお
フッ素化ポリエーテル重合体被膜が存在していることを
示し、この発明のフッ素化ポリエーテル重合体被膜が良
好な密着強度および耐摩耗性を有していることがわか
る。 【0036】実施例4〜9 分離爪用耐熱性樹脂として、実施例4は芳香族ポリアミ
ドイミド樹脂である米国アモコ社製Torlon 42
03(3%二酸化チタン、0.5%四フッ化エチレン樹
脂入り)、実施例5は芳香族ポリアミドイミド樹脂であ
る米国アモコ社製Torlon 4301(12%グラ
ファイト、3%四フッ化エチレン樹脂)、実施例6はポ
リフェニレンサルファイド樹脂である旭硝子社製RE1
01JA(無機フイラー入り)、実施例7はポリフェニ
レンサルファイド樹脂である旭硝子社製RFG1530
JA(15%四フッ化エチレン樹脂、30%ガラス繊維
入り)、実施例8は芳香族ポリエーテルケトン樹脂であ
る英国アイ・シー・アイ社製PEEK−150Pに大塚
化学社製チタン酸カリウムホイスカーであるティスモD
101 30%を溶融ブレンドしたもの、実施例9は芳
香族ポリイミド樹脂である米国デュポン社製Vespe
l SP−1を用いた。そして、成形方法は実施例4〜
8は実施例1と同様に射出成形し、実施例4及び5は成
形品をさらに260℃、24時間熱処理し、実施例9は
丸棒から削り出して成形試験片を得た。これら成形品に
実施例1と同じフッ素化ポリエーテルを、塗布後の熱処
理を50℃の熱風乾燥炉で行なった以外は、すべて実施
例1と同様に分離爪表面に被覆し、諸試験を行なった。
その結果を表2にまとめた。 【0037】 【表2】 【0038】表2から明らかなように、実施例4〜9に
示した分離爪も実施例1〜3に示した分離爪と同様、潤
滑性、非粘着性、実用的機能ともに非常に良好な値を示
した。さらに通紙後の接触角の結果から、被膜の密着強
度、耐摩耗性とも満足すべき結果となった。 【0039】比較例2〜8:分離爪用耐熱性樹脂とし
て、比較例2,3および8は実施例4と同じTorlo
n4203を、比較例4は芳香族ポリアミドイミド樹脂
である米国アモコ社製Torlon 4347(12%
グラファイト、8%四フッ化エチレン樹脂)を、比較例
5は実施例6と同じRE101JAを、比較例6は実施
例7と同じREG1530JAを、比較例7は実施例8
と同じPEEK−150PとテイスモD101Aを重量
比7:3の割合で溶融ブレンドしたものを用いた。そし
てこれらの樹脂は実施例1と同様に射出成形し、比較例
2,3,4および8については成形後260℃で24時
間熱処理した。さらに比較例3および比較例5はフッ素
樹脂含有樹脂エナメルであるダイキン工業社製ポリフロ
ンタフコートエナメルTC7105GNおよびTC−7
409BKを吸上げ式スプレーガンで膜厚30μm程度
まで均一にコーティングし、これを100℃で30分乾
燥し、さらに比較例3すなわちTC7105GNについ
ては250℃で30分間、比較例5すなわちTC740
9BKについては180℃で30分間熱処理した。また
比較例8は熱処理後、末端に極性基をもたないフッ素化
ポリエーテル重合体である伊国モンテヂソン社製Fom
blinZ−25(20℃粘度25cst)をフレオン
R113に1.5%溶解した液に漬け取り出した後50
℃で乾燥した。これらの試験片を用いて実施例1と同じ
試験を行ない、その結果を表3に示した。 【0040】 【表3】【0041】表3より明らかなように、分離爪表面に被
覆を形成していない爪すなわち比較例2,4,6および
7は潤滑性,非粘着性ともに悪く、また実機試験におい
ても良い結果が得られなかった。また爪表面に被覆が形
成されているものでも、比較例3および5のように30
μmの厚膜による先端Rの増大により、また潤滑性が足
らないために分離不良を起こしたり、非粘着性が足らな
いために爪跡がはいったり、トナー付着量が増加してい
る。比較例8のようにフッ素化ポリエーテル重合体によ
る薄膜が爪表面に形成されているものでも、試験前の潤
滑性、非粘着性は非常に優れているが、末端に極性基を
もっていないため被覆と母材との密着強度が悪く、通紙
試験途中で剥離してしまい、結果は悪いものとなった。
これは試験後の接触角の大きな低下より判断される。 【0042】 【効果】以上のことから明らかなように、この発明によ
る複写機用の分離爪は潤滑性、非粘着性が共にすぐれ被
覆と基材との密着強度向上および被覆の薄膜化によっ
て、従来の被覆技術の欠点である分離爪先端部の先端R
の増大に基づく分離方向不良や紙詰りを起こすことな
く、また熱伝導性、電気伝導性を損うことなく長期連続
使用に充分耐え得るものである。よってこの発明の意義
はきわめて大きいと言える。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成9年9月3日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 複写機用分離爪の製造方法 【特許請求の範囲】(1) 定着部ローラから定着紙を剥離する芳香族ポリ
エーテルケトン樹脂製分離爪の製造方法において、 フッ素化ポリエーテル重合体を芳香族ポリエーテルケト
ン樹脂製分離爪の少なくとも先端部に塗布し、これを乾
燥し母材樹脂が変形しない温度で熱処理することを特徴
とする複写機用分離爪の製造方法。(2) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪
が、射出成形により成形された芳香族ポリエーテルケト
ン樹脂製分離爪である特許請求の範囲第1項に記載の複
写機用分離爪の製造方法。(3) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪
が、ホイスカーを配合した芳香族ポリエーテルケトン樹
脂製分離爪である特許請求の範囲第1項に記載の複写機
用分離爪の製造方法。(4) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪
が、チタン酸カリウムホイスカーを配合した芳香族ポリ
エーテルケトン樹脂製分離爪である特許請求の範囲第1
項に記載の複写機用分離爪の製造方法。(5) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂が、250
℃よりも高温の熱処理で熱変形しない耐熱性芳香族ポリ
エーテルケトン樹脂である特許請求の範囲第1項に記載
の複写機用分離爪の製造方法。(6) 前記熱処理が、250℃よりも高温でしかもフ
ッ素化ポリエーテル重合体が熱分解しない温度の熱処理
である特許請求の範囲第1項に記載の複写機用分離爪の
製造方法。(7) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪の
少なくとも先端部に塗布する工程が、芳香族ポリエーテ
ルケトン樹脂製分離爪の少なくとも先端部の通紙面に塗
布する工程である特許請求の範囲第1項に記載の複写機
用分離爪の製造方法。(8) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪の
先端部が、射出成形法によって0.1mm以下の曲率半
径に形成された先端部である特許請求の範囲第1項に記
載の複写機用分離爪の製造方法。(9) 前記芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪の
先端部が、射出成形法によって0.05mm以下の曲率
半径に形成された先端部である特許請求の範囲第1項に
記載の複写機用分離爪の製造方法。(10) 塗布時のフッ素化ポリエーテル重合体が、溶
媒に溶解された溶液状のフッ素化ポリエーテル重合体で
ある特許請求の範囲第1項に記載の複写機用分離爪の製
造方法。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は複写機用分離爪の製造
方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】社会の情報化に伴って急速な進歩発展を
した乾式複写機は、原稿の文字、図形等に対応して感光
ドラムの表面に形成された静電荷潜像をトナー像に変換
した後、このトナー像を給紙カセットから供給されてく
る紙面に転写し、さらに転写されたトナー像を紙面に定
着させるために、加熱された定着ローラによって表面を
加熱加圧し、トナー像と紙繊維とを融着させて両者が容
易に離れないようにする機構を有するものである。 【0003】しかし、このような装置の例えば最終の定
着工程において、定着ローラによって加熱加圧された紙
がローラ表面に密着したまま回転し、紙詰りの原因とな
る危険がきわめて多く、そのために定着ローラの表面に
先端を押し付けた分離爪を使ってローラに密着している
紙の縁を持ち上げて円滑に剥離させることが肝要であ
る。 【0004】したがって、分離爪は先端部が変形しない
ような耐熱性を必要とすることは当然であるが、それと
同時に先端の曲率半径(以下これを先端Rと略称する)
を小さくしたり、分離爪に潤滑性を持たせたりして、定
着紙を定着ローラ側に送ってしまう分離不良(以下これ
を分離方向不良と呼ぶ)または分離爪部での紙詰り(以
下これを単に紙詰りと呼ぶ)を防ぐことが大切である。 【0005】さらに、定着ローラの表面が170〜27
0℃の温度に上昇するため、紙に付着したトナーが分離
爪に融着し、この量が増加するとこの融着トナーによっ
て紙詰りが起きたり、紙に付着したトナーを掻き取るた
めに定着紙面のトナー定着部分に白い筋(以下これを爪
跡と呼ぶ)が入ることもしばしばあるので、これを避け
るために分離爪はトナーに対して非粘着性のものでなけ
ればならない。 【0006】このような分離爪の具備すべき条件を満た
すために、従来ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリア
リーレンサルファイド、芳香族ポリエ−テルケトン、芳
香族ポリサルホン、芳香族ポリエーテルイミド、芳香族
ポリアミド、芳香族ポリエステル等の樹脂またはこれら
樹脂に四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂もしくはグ
ラファイトその他の固体潤滑剤を混入したもの、さらに
はたとえば実公昭54−18921号公報、特開昭57
−111569号公報に示されているように、上記のよ
うな樹脂の表面にフッ素含有重合体を被覆して潤滑性お
よび非粘着性を向上させたものなどが実用化されて来
た。 【0007】しかし、表面にフッ素含有重合体を被覆し
ない分離爪は、たとえフッ素樹脂または固体潤滑剤など
を混入したものであっても潤滑性、非粘着性共に不充分
であって、紙詰り、爪跡の問題を起こし、また表面にフ
ッ素含有重合体を被覆した分離爪であっても、期待する
潤滑性も非粘着性も共に不充分であり、長期の連続使用
もしくはトナーの種類によっては、紙詰り、爪跡の問題
が前記の場合と同様に起こる。 【0008】一般に分離爪先端の被覆膜の膜厚は潤滑
性、非粘着性の効力を発揮するためには平均30μm、
少なくとも10μm以上は必要であるから、被覆するこ
とによって折角小さい値に成形された分離爪の先端Rは
大きくなり分離方向不良、紙詰りなどが起こりやすくな
る。 【0009】したがって、分離爪の先端Rが被覆膜の膜
厚によって大きくなることを避けるため分離爪の成形時
に先端Rを膜厚分を勘案して小さくするという対策が採
られることもあるが、このような処置では当然先端部が
熱変形を受けやすくなり、使用可能温度が低下するばか
りではなく、樹脂製の分離爪本体とフッ素含有重合体と
は通常強固に結合しているわけではないので、被覆膜の
界面剥離も起こりやすく、フッ素含有重合体を被覆する
には、通常極性溶媒に分散させたフッ素含有重合体をス
プレーによって20〜40μm程度に被覆する方法が採
用されているが、分離爪の周囲に飛沫が飛散して、製品
歩留りは低下し、コストが非常に高くなるということも
あって、多くの問題がある。 【0010】なお、シリコーン油の薄膜を、たとえばデ
ィッピング法等によって分離爪の表面に形成させて潤滑
性および非粘着性とを発現させようとする試みもある
が、短時間で表面から離脱するため効果の長期維持は不
可能である。 【0011】 【発明が解決しようとする問題点】このように従来の技
術に基づく分離爪の先端被覆には潤滑特性、非粘着性、
密着強度および薄膜形成能のすべての点ですぐれている
ものはなく、熱変形、分離方向不良、紙詰り、爪跡等の
好ましくない現象がしばしば起こるという問題がある。 【0012】 【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るために、この発明においては、定着部ローラから定着
紙を剥離する芳香族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪の
製造方法において、フッ素化ポリエーテル重合体を芳香
族ポリエーテルケトン樹脂製分離爪の少なくとも先端部
に塗布し、これを乾燥し母材樹脂が変形しない温度で熱
処理する複写機用分離爪の製造方法としたのである。 【0013】 【作用】この発明におけるフッ素化ポリエーテル重合体
はそれ自体潤滑性、非粘着性を有する重合体であると同
時に、単分子膜に近い薄に成形し得るものであるか
ら、このような重合体を分離爪の特に先端部に塗布して
も良好な先端Rを増大させないで、潤滑性、非粘着性を
発揮する。 【0014】 【実施例】この発明における芳香族ポリエーテルケトン
樹脂は、150℃以上の雰囲気温度で、その機械的強度
が定着紙分離爪として連続使用可能なものであり、例え
英国アイ・シー・アイ社の登録商標名であるUdel
−PEEKとして市販されているポリエーテルエーテル
ケトン樹脂等の合成樹脂をさす。 【0015】つぎに、この発明において使用する少なく
とも一つの極性末端基を有するフッ素化ポリエーテル重
合体は、たとえば−CX12X1 −O−単位(ただしX1
は1〜4の整数)を主要構造単位とし、数平均分子量約
1000〜5000の重合体であって、たとえば 【0016】 【化1】 【0017】があげられ、特に好ましくは、 【0018】 【化2】 【0019】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DISOCとして市販されている
平均分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、 【0020】 【化3】 【0021】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DEALとして市販されている平
均分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、 【0022】 【化4】 【0023】で示される伊国モンテヂソン社の登録商標
Fomblin Z−DOLとして市販されている平均
分子量約2000のフッ素化ポリエーテル重合体、など
を例示することができる。 【0024】複写機用分離爪に潤滑性、非粘着性を与え
るために、フッ素化ポリエーテル重合体の薄膜を形成さ
せるには、上記フッ素化ポリエーテル重合体の粘度は高
過ぎる。たとえば、Fomblin Z−DOL200
0の20℃の粘度は約80cstであり、Fombli
n Z−DEAL2000の20℃での粘度は約20c
stである。フッ素化ポリエーテル重合体をフロン11
3等の高フッ化有機溶媒に溶解して、適当な方法で、た
とえばスプレー法、ディッピング法にて塗装すれば良い
が、好ましくはディッピング法が良い。それは塗装液の
歩留りが非常に良いからである。高フッ化有機溶媒に溶
解させたフッ素化ポリエーテル重合体の濃度は特に限定
するものではないが、コストを考えれば0.3〜10重
量%程度が好ましく特に効果的な薄膜を得るためには
0.5〜3重量%程度が好ましい。さらに塗装、乾燥後
に柔らかい布やティッシュペーパー等で表面をみがき、
わずかに曇っていた表面状態を光沢のあるものとする。
これは過剰のフッ素化ポリエーテル重合体を除くためで
ある。 【0025】分離爪母材樹脂に上記した方法、すなわ
ち、フッ素化ポリエーテル重合体を適当な濃度で高フッ
化有機溶媒に溶解させ、ディッピング法等の適当な塗装
方法で被膜を形成させ、高フッ化有機溶媒を飛ばすため
に適当な温度で、たとえば熱風(50℃)乾燥炉で乾燥
する。この乾燥後または乾燥を兼ねてさらに高い温度で
処理しても良いし、またフッ素化ポリエーテルの極性末
端基と分離爪母材樹脂との反応性を高める可能性を考え
れば好ましい。たとえば射出成形することにより分離爪
形状を得た母材の表面にディッピング法にてこのフッ素
化ポリエーテル重合体含有溶液を塗布し、250℃より
も高い温度、例えば270℃以上の高温で適当な時間熱
処理する。ここでいう高い温度とは、母材樹脂およびフ
ッ素化ポリエーテルが熱変形したり熱分解しない温度を
さす。 【0026】以下に、実施例および比較例を示すが、原
材料の配合割合はすべて重量%で表わした。 【0027】実施例1:芳香族ポリエーテルケトン樹脂
(英国アイ・シー・アイ社製:PEEK−150P)に
チタン酸カリウムホイスカー(大塚化学社製:ティスモ
D101)30%をヘンシェルミキサーで混合後、2軸
溶融押出機にて混練後押出し、このストランドをカット
して溶融ブレンドしてペレット製造し、これを射出成形
して分離爪形状成形品および摩擦試験片を得た。分離爪
先端の曲率半径(先端R)は、0.1mm以下、好まし
くは0.05mm以下である。 【0028】また、フッ素化ポリエーテル重合体とし
て、伊国モンテヂソン社製:Fomblin Z−DI
SOC(数平均分子量2000)を選んだ。すなわち、
実施例1においてはフッ素化ポリエーテル重合体として 【0029】 【化5】 【0030】を用い、これを1.5%溶解したフレオン
113溶液に浸けて塗布し、取り出した後、50℃以上
の熱風乾燥炉で乾燥および熱処理(260℃以上、24
時間)した後、潤滑性、非粘着性および分離爪材として
の機能性を評価した。なお、各評価の方法は次の通りで
ある。 【0031】潤滑性:スラスト型摩擦試験機を使用し
て、荷重1kg/cm2 、速度1cm/秒の条件で軸受
鋼(SUJ 2)を相手に試験した。 【0032】非粘着性:分離爪を試験片として、エルマ
光学社製ゴニオメーター式接触角試験機を用いて、水と
酢酸に対する接触角を求めた。 【0033】分離爪としての機能性:シャープ社製乾式
複写機Z−60型を用い、同型の分離爪と同一形状の試
験片を定位置に取り付け、A4判の複写用紙5万枚を連
続通紙し、5万回の複写を繰り返し、定着ローラからの
紙の分離不良(紙詰り)発生時の複写枚数、爪跡による
トナー画像汚染発生の有無、分離爪へのトナーの付着量
〔付着していないまたは微量付着している(◎印)、比
較的少量付着している(○印)、少量付着している(△
印)、多量に付着している(×印)の4段階〕で評価し
た。また、通紙試験後に分離爪に付着したトナーをエチ
ルアルコールでふき取った後、水および酢酸に対する接
触角を測定した。得られた結果を表1にまとめた。 【0034】 【表1】 【0035】比較例1:芳香族ポリエーテルケトン樹脂
である英国アイ・シー・アイ社製:PEEK−150P
に大塚化学社製チタン酸カリウムホイスカーであるテイ
スモD101Aを重量比7:3の割合で溶融ブレンドし
たものを用い、フッ素化ポリエーテル重合体の被覆膜を
分離爪表面に形成させなかったこと以外は実施例1とま
ったく同様の方法で試験片を得、同じ測定を行いその結
果を表1に併記した。 【0036】表1から明らかなように、実施例1に示し
た分離爪は、良好な潤滑性を有し、非粘着性においても
フッ素樹脂単体に匹敵する接触角を示して非常に優れた
ものであり、複写機の実用的機能も充分満足できる結果
であった。また試験後の通紙面の接触角も試験前と同様
の大きい値を示し、比較例1の接触角とは大きな差があ
り、被膜の密着強度、耐摩耗性とも満足すべき結果とな
った。 【0037】比較例2〜7:分離爪用耐熱性樹脂とし
て、比較例2,3およびは芳香族ポリアミドイミド樹
脂である米国アモコ社製:Torlon 4203(3
%二酸化チタン、0.5%四フッ化エチレン樹脂入り)
を、比較例4は芳香族ポリアミドイミド樹脂である米国
アモコ社製Torlon 4347(12%グラファイ
ト、8%四フッ化エチレン樹脂)を、比較例5はポリフ
ェニレンサルファイド樹脂である旭硝子社製:RE10
1JA(無機フィラー入り)を、比較例6はポリフェニ
レンサルファイド樹脂である旭硝子社製:RFG153
0JA(15%四フッ化エチレン樹脂、30%ガラス繊
維入り)を用いた。 【0038】そしてこれらの樹脂は実施例1と同様に射
出成形し、比較例2,3,4および7については成形後
260℃で24時間熱処理した。さらに比較例3および
比較例5はフッ素樹脂含有樹脂エナメルであるダイキン
工業社製ポリフロンタフコートエナメルTC7105G
NおよびTC−7409BKを吸上げ式スプレーガンで
膜厚30μm程度まで均一にコーティングし、これを1
00℃で30分乾燥し、さらに比較例3すなわちTC7
105GNについては250℃で30分間、比較例5す
なわちTC7409BKについては180℃で30分間
熱処理した。 【0039】また比較例7は熱処理後、末端に極性基を
もたないフッ素化ポリエーテル重合体である伊国モンテ
ヂソン社製FomblinZ−25(20℃粘度25
cst)をフレオンR113に1.5%溶解した液に漬
け取り出した後50℃で乾燥した。これらの試験片を用
いて実施例1と同じ試験を行ない、その結果を表2に示
した。 【0040】 【表2】 【0041】表2より明らかなように、分離爪表面に被
覆を形成していない爪すなわち比較例2,4および6
潤滑性,非粘着性ともに悪く、また実機試験においても
良い結果が得られなかった。また爪表面に被覆が形成さ
れているものでも、比較例3および5のように30μm
の厚膜による先端Rの増大により、また潤滑性が足らな
いために分離不良を起こしたり、非粘着性が足らないた
めに爪跡がはいったり、トナー付着量が増加している。
比較例のようにフッ素化ポリエーテル重合体による薄
膜が爪表面に形成されているものでも、試験前の潤滑
性、非粘着性は非常に優れているが、末端に極性基をも
っていないため被覆と母材との密着強度が悪く、通紙試
験途中で剥離してしまい、結果は悪いものとなった。こ
れは試験後の接触角の大きな低下より判断される。 【0042】 【効果】以上のことから明らかなように、この発明によ
複写機用分離爪の製造方法は、その分離爪の耐熱性、
潤滑性、非粘着性が共にすぐれ、被覆と基材との密着強
度向上および被覆の薄膜化によって、従来の被覆技術の
欠点である分離爪先端部の先端Rの増大に基づく分離方
向不良や紙詰りを起こすことなく、また熱伝導性、電気
伝導性を損うことなく長期連続使用に充分耐え得るもの
を製造することができる。よってこの発明の意義はきわ
めて大きいと言える。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 定着ローラから定着紙を剥離する耐熱性樹脂製
    分離爪の少なくとも先端部の表面層がフッ素化ポリエー
    テル重合体によって被覆されていることを特徴とする複
    写機用分離爪。 (2) 上記フッ素化ポリエーテル重合体が 【化1】 を主要構造単位とし、少なくとも一つの極性基で末端結
    合されている重合体である特許請求の範囲第1項記載の
    複写機用分離爪。
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