JPH1093653A - 搬送波再生回路 - Google Patents

搬送波再生回路

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JPH1093653A
JPH1093653A JP8247722A JP24772296A JPH1093653A JP H1093653 A JPH1093653 A JP H1093653A JP 8247722 A JP8247722 A JP 8247722A JP 24772296 A JP24772296 A JP 24772296A JP H1093653 A JPH1093653 A JP H1093653A
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JP
Japan
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signal
circuit
phase error
frequency control
predetermined range
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JP8247722A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Oniyanagi
広幸 鬼柳
Masayuki Watabe
政幸 渡部
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H—ELECTRICITY
    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00—Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014—Carrier regulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値直交振幅変調信号を復調する復調器に用
いられる搬送波再生回路に関し、簡単な回路構成で、入
力信号(多値直交振幅変調信号)の同期が完全にはずれ
てしまった場合でも、再生搬送波信号の周波数を最適な
周波数に迅速に調整して入力信号の同期を常に確立させ
ることができるようにする。 【解決手段】 中間周波信号を局部発信器12を用いて
検波する検波器1と、位相誤差検出部3と、第1ループ
フィルタ5をそなえることにより、位相誤差情報を第1
ループフィルタ5を通じて局部発信器12へフィードバ
ックする第1PLLループ部20と、周波数制御部6
と、第2ループフィルタ7とをそなえることにより、位
相誤差情報に起因するマーク率が所定の範囲から逸脱す
ると、周波数制御部6による更新動作を行なわせて、周
波数制御信号を第2ループフィルタ7を通じて局部発信
器12へフィードバックする第2PLLループ部21と
をそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図12) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,図2) 発明の実施の形態(図3〜図11) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、無線通信
システムにおける受信側無線装置の復調部、特に多値直
交振幅変調信号を復調する復調部にて用いて好適な、搬
送波再生回路に関する。
【0003】
【従来の技術】図12は無線システムにおける受信側無
線装置の復調部の構成を示すブロック図で、この図12
に示す復調部(搬送波再生回路)70は、電圧制御型発
振器(VCO)46を有する直交検波回路40,アナロ
グ/ディジタル(A/D)変換回路41,位相誤差検出
回路42,第1ディジタル/アナログ(D/A)変換回
路43,ローパスフィルタ44,オペアンプ45,スィ
ープ発生源(低周波発振器)47,第2ディジタル/ア
ナログ(D/A)変換回路48,ローパスフィルタ49
及びディジタル信号処理部50をそなえて構成されてい
る。
【0004】なお、この図12に示す復調部70は多値
直交振幅復調方式(多値QAM:Quadrature Amplitude
Modulation)を用いている。ここで、直交検波回路40
は、入力されたIF帯のQAM信号(以下、単に入力信
号ということがある)を2分岐し、これらの2分岐され
た入力信号と電圧制御発振器46から供給される互いに
位相の90°異なる再生搬送波信号とをミキシング(乗
算)することにより、入力信号(IF信号)を直交検波
して互いに直交する2種〔Iチャネル(Ich),Qチ
ャネル(Qch)〕のベースバンド信号を得るものであ
る。
【0005】また、A/D変換回路41は、直交検波回
路40より得られた各ベースバンド信号(アナログ信
号)を例えば8ビット(i7 〜i0 ,q7 〜q0 )のデ
ィジタル信号に変換するものであり、位相誤差検出回路
42は、A/D変換回路41を経由したQAM信号の位
相誤差を検出するもので、ここでは入力信号の信号点の
回転方向を表すIchの極性信号(極性ビット:i7 )
と、信号点の回転速度を表すQchの誤差信号(誤差ビ
ット:q5 )とに基づいて入力信号についての位相誤差
信号を検出するようになっている。なお、この位相誤差
信号は、上述とは逆にQchの極性信号とIchの誤差
信号とから検出する場合もある。
【0006】さらに、第1D/A変換回路43は、位相
誤差変換回路42からのディジタル情報としての位相誤
差情報をアナログ変換するものであり、ローパスフィル
タ44は、第1D/A変換回路43を経由した位相誤差
検出回路42の出力情報を受けて、電圧制御発振器46
へ電圧制御信号を出力するものである。つまり、上述の
復調部70は、位相誤差検出回路42,第1D/A変換
回路43及びローパスフィルタ44からなるPLL(Ph
ase Locked Loop)回路により入力信号に対して同期検波
を施すようになっている。
【0007】なお、オペアンプ45は、参照電圧Ref
に基づいて、ローパスフィルタ44又は49からの直流
(DC)電圧を調整して直交検波回路40内の電圧制御
発振器46の制御を行なうことにより、電圧制御発振器
46のバラツキ(性能誤差)に応じてDC電圧を最適化
するものであり、参照電圧Refを可変させるための図
示しない可変抵抗が取り付けられている。
【0008】また、ディジタル信号処理部50は、A/
D変換回路41からのディジタル信号に対して振幅等化
処理等の所要の補償処理を施して復調データを出力する
ものであり、特に入力信号の同期が完全にはずれてしま
った場合にフレームアラーム信号(FALM)を出力す
るものである。さらに、スィープ発生源47は、ディジ
タル信号処理部50からのフレームアラーム信号に基づ
いて、超低周波の信号を電圧制御発振器46に供給する
ことにより、入力信号の同期周波数をハントするための
スィープ動作を行なうもので、入力信号の同期が確立す
ると、このスィープ動作が停止するようになっている。
【0009】また、第2D/A変換回路48は、スィー
プ発生源47から出力される超低周波信号(ディジタル
信号)をアナログ変換するものであり、ローパスフィル
タ49は第2D/A変換回路48を経由したスィープ発
生源47からの信号を受けて、電圧制御発振器46へ出
力するものである。このような構成により、上述の復調
部70では、入力された受信QAM信号は、直交検波回
路40によって電圧制御発振器46から供給される再生
搬送波信号に基づいて直交検波されて、Ich,Qch
の各ベースバンド信号に変換されたのち、それぞれ、A
/D変換回路41でディジタル信号に変換され、ディジ
タル信号処理部50にて所要の補償処理を施して復調信
号を出力する。
【0010】また、位相誤差検出回路42において、I
チャネルの極性ビットi7 とQチャネルの信号誤差ビッ
トq5 とに基づいて入力信号の位相誤差信号が検出され
る。検出された位相誤差信号は、第1D/A変換回路4
3においてアナログ信号に変換されたのち、ローパスフ
ィルタ44を介して電圧制御発振器46に位相制御情報
として入力される。
【0011】これにより、電圧制御発振器46では、位
相誤差検出回路42にて検出された位相誤差信号に応じ
て発振周波数を調整して入力信号に同期した再生搬送波
信号を供給することができる。従って、A/D変換回路
41では、常に、最適なタイミング(位相)でA/D変
換処理を行なうことができる。しかし、実際には64
値,128値,256値又は512値などの多値QAM
変調方式により入力信号が変調されている場合、上述の
ようなPLL回路(搬送波再生ループ)だけでは十分な
キャプチャレンジ(送りと受けの周波数差)が得られな
い(16値に比べて1/10以下)ために、図12に示
すようなスィープ発生源47を用いてスィープ動作を行
なうようになっている。即ち、入力信号の同期が完全に
はずれてしまった場合でも、スィープ発生源47により
周波数の掃引を行ない、確実に入力信号の同期を確立す
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図12に示す搬送波再生回路70においては、電圧
制御型発振器46のバラツキを許容するために可変抵抗
による事前調整をしなければならない。また、入力信号
の同期が完全にはずれてしまった場合、スィープ発生源
(低周波発振器)47からの超低周波を使用してスィー
プ動作を行なうが、同期の再確立までに時間がかかる、
即ち、引込み時間に多大な遅延が生じてしまうという課
題がある。
【0013】また、同期が再確立するとスィープ発生源
47によるスィープ動作は停止するが、停止したときの
フリーラン(電圧制御発振器46において位相同期させ
ず、自由発振させたときの周波数)と送信信号(IF信
号)のローカル周波数との差が定常位相誤差として表
れ、多値変調(例えば64値以上)になるに従って、そ
の定常位相誤差が無視できなくなり、復調部後段での信
号発生を行なう際のエラーレートの劣化として表れてし
まう。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡単な回路構成で、入力信号(多値直交振幅
変調信号)の同期が完全にはずれてしまった場合でも、
再生搬送波信号の周波数を最適な周波数に迅速に調整し
て入力信号の同期を常に確立させることができるように
した、搬送波再生回路を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示す搬送波再生回路は、検波器
1′,位相誤差検出部3,第1ループフィルタ5,周波
数制御部6及び第2ループフィルタ7をそなえて構成さ
れている。ここで、検波器1′は中間周波信号を局部発
振器12を用いて検波するものであり、位相誤差検出部
3は検波器1′で検波された検波信号から位相誤差情報
を検出するものであり、第1ループフィルタ5は位相誤
差検出部3で検出された位相誤差情報をろ波するもので
ある。
【0016】なお、20は第1PLLループ部であり、
この第1PLLループ部20は、第1ループフィルタ5
をそなえたことにより、位相誤差情報を第1ループフィ
ルタ5を通じて局部発振器12へフィードバックするも
のである。また、周波数制御部6は、位相誤差検出部3
からの位相誤差情報に基づいて局部発振器12のための
周波数制御信号を更新動作によって生成するものであ
り、第2ループフィルタ7は周波数制御部6からの周波
数制御信号をろ波するものである。
【0017】なお、21は第2PLLループ部であり、
この第2PLLループ部21は、周波数制御部6と第2
ループフィルタ7とをそなえたことにより、位相誤差情
報に起因するマーク率が所定の範囲から逸脱すると、周
波数制御部6による更新動作を行なわせて、周波数制御
部6からの周波数制御信号を第2ループフィルタ7を通
じて局部発振器12へフィードバックするものである
(請求項1)。
【0018】さらに、上述の周波数制御部6は、位相誤
差情報を積分する積分回路と、マーク率が所定の範囲か
ら逸脱したかどうかを監視して、マーク率が所定の範囲
から逸脱しない間は積分回路による積分動作を停止させ
ているが、マーク率が所定の範囲から逸脱すると、積分
回路による積分動作を行なわせる監視回路とをそなえて
構成される(請求項2)。
【0019】また、具体的に、上述の積分回路は、位相
誤差情報を累積加算する加算器と、加算器からの累積加
算結果の更新又は保持動作を選択的に行なうラッチ回路
とをそなえて構成されるとともに、上述の監視回路が位
相誤差情報をアップダウン計数してマーク率が所定の範
囲から逸脱しない間は積分動作停止信号を発生するとと
もに、マーク率が所定の範囲から逸脱すると積分動作許
容信号を発生する計数回路をそなえて構成される(請求
項3)。
【0020】さらに、この周波数制御部6は、マーク率
が所定の範囲から逸脱すると、位相誤差情報に基づいて
局部発振器12のための周波数制御信号を更新動作によ
って生成するとともに、マーク率が所定の範囲から逸脱
しない間又は同期はずれ情報を受けると、周波数制御信
号生成のための更新動作を停止させるように構成される
(請求項4)。
【0021】また、この周波数制御部6は、位相誤差情
報を積分する積分回路と、同期はずれ情報が検出されな
い間は位相誤差情報を出力する一方、同期はずれ情報を
検出すると、積分回路の出力に切り替える切替回路と、
マーク率が所定の範囲から逸脱したかどうかを監視し
て、マーク率が所定の範囲から逸脱しない間は積分回路
による積分動作を停止させているが、マーク率が所定の
範囲から逸脱すると、積分回路による積分動作を行なわ
せるとともに、同期はずれ情報が検出されたかどうかを
監視して、同期はずれ情報が検出されると、マーク率の
値にかかわらず積分回路による積分動作を停止させる監
視回路とをそなえて構成される(請求項5)。
【0022】なお、この場合、積分回路は、位相誤差情
報を累積加算する加算器と、加算器からの累積加算結果
の更新又は保持動作を選択的に行なうラッチ回路と、監
視回路が、位相誤差情報をアップダウン計数してマーク
率が所定の範囲から逸脱しない間又は同期はずれ情報が
検出されると積分動作停止信号を発生するとともにマー
ク率が所定の範囲から逸脱すると積分動作許容信号を発
生する計数回路をそなえて構成される(請求項6)。
【0023】さらに、この監視回路は、同期はずれ情報
を検出してから所定時間が経過すると、積分回路による
積分動作を再開させるように構成され(請求項7)、具
体的には、同期はずれ情報を検出してから所定時間が経
過すると、監視回路へその旨の信号を出力するタイマ回
路が設けられている(請求項8)。また、上述の周波数
制御部6は電源立ち上げ情報を受けると、周波数制御信
号生成のための更新動作を開始させるように構成される
(請求項9)。
【0024】図2は本発明の原理ブロック図で、この図
2に示す搬送波再生回路は、直交検波器1,アナログ/
ディジタル変換器2,位相誤差検出部3,第1ディジタ
ル/アナログ変換器4,第1ループフィルタ5,周波数
制御部6,第2ループフィルタ7,第2ディジタル/ア
ナログ変換器8をそなえて構成されている。ここで、直
交検波器1は、中間周波信号を局部発振器12を用いて
検波することにより、相互に直交する検波信号を出力す
るものであり、アナログ/ディジタル変換器2は、直交
検波器1で検波された検波信号をアナログ/ディジタル
変換するものであり、位相誤差検出部3は、アナログ/
ディジタル変換器2でのアナログ/ディジタル変換後の
検波信号から位相誤差情報を検出するものである。
【0025】また、第1ディジタル/アナログ変換器4
は、位相誤差検出部3で検出された位相誤差情報をディ
ジタル/アナログ変換するものであり、第1ループフィ
ルタ5は、第1ディジタル/アナログ変換器4でのディ
ジタル/アナログ変換後の位相誤差情報をろ波するもの
である。なお、22は第1PLLループ部であり、この
第1PLLループ部22は、第1ループフィルタ5をそ
なえたことにより、位相誤差情報を第1ループフィルタ
5を通じて局部発振器12へフィードバックするもので
ある。
【0026】さらに、周波数制御部6は、電源立ち上げ
情報を受けた場合と、位相誤差情報に起因するマーク率
が所定の範囲から逸脱している間は、位相誤差情報に基
づく局部発振器12のための周波数制御信号の更新動作
を行なう一方、マーク率が所定の範囲から逸脱しなくな
った場合と、同期はずれ情報を受けた場合は、周波数制
御信号生成のための更新動作を停止させるものである。
【0027】また、第2ディジタル/アナログ変換器8
は、周波数制御部6から出力される周波数制御信号をデ
ィジタル/アナログ変換するものであり、第2ループフ
ィルタ7は、第2ディジタル/アナログ変換器8でのデ
ィジタル/アナログ変換後の周波数制御信号をろ波する
ものである。なお、23は第2PLLループ部であり、
この第2PLLループ部23は、周波数制御部6と第2
ループフィルタ7とをそなえたことにより、電源立ち上
げ情報を受けた場合と、マーク率が所定の範囲から逸脱
した場合に、周波数制御部6による更新動作を行なわせ
る一方、マーク率が所定の範囲から逸脱しなくなった場
合と、同期はずれ情報を受けた場合は、周波数制御信号
生成のための更新動作を停止させて、周波数制御部6か
らの周波数制御信号を第2ループフィルタ7を通じて局
部発振器12へフィードバックするものである(請求項
10)。
【0028】また、上述の周波数制御部6へ入力される
位相誤差情報が極性ビットでもよく(請求項11)、極
性ビットと誤差ビットとを含んでもよい(請求項1
2)。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図3は本発明の一実施形態にかか
る搬送波再生回路が搭載された受信側無線装置であり、
この図3に示す搬送波再生回路は、受信信号について、
例えば64値以上の多値QAM変調方式で変調する復調
部に適用しうるものである。
【0030】ここで、この図3において、14は図示し
ない送信側無線装置からの送信信号を無線回線18を介
して受信するアンテナであり、15はアンテナ14から
の受信信号について低雑音に増幅する低雑音増幅器であ
り、16は不要雑音等を除去し、受信RF信号(ラジオ
周波数信号)のみを抽出する受信フィルタであり、さら
に、17は受信フィルタ16からの受信RF信号につい
てLO信号(ローカル信号)を用いて中間周波信号(I
F信号)に周波数変換するダウンコンバータでる。
【0031】また、本実施形態にかかる搬送波再生回路
は、受信側無線装置の復調部に適用され、ダウンコンバ
ータ17からのIF信号(中間周波数)に基づいて、同
期検波方式で搬送波信号を再生するものである。さら
に、この図3に示す搬送波再生回路は、検波回路(ミキ
サ回路)1−I,1−Q,90°ハイブリッド(H)1
1,電圧制御型発振器(VCO)12及びハイブリッド
(H)13を有した直交検波回路1,アナログ/ディジ
タル(A/D)変換回路2−I,2−Q,位相誤差検出
回路3,第1ディジタル/アナログ(D/A)変換回路
4,ループフィルタ5,周波数制御部6,ローパスフィ
ルタ7,第2ディジタル/アナログ(D/A)変換回路
8,加算回路9及びディジタル信号処理部10をそなえ
て構成されている。
【0032】また、本実施形態では、直交検波回路1,
A/D変換回路2−I,2−Q,位相誤差検出回路3,
第1D/A変換回路4及びループフィルタ5により第1
PLLループ部24を構成する一方、直交検波回路1,
位相誤差検出回路3,周波数制御部6,第2D/A変換
回路8及びローパスフィルタ7により、第2PLLルー
プ部25を構成するようになっている。
【0033】ここで、直交検波回路(直交検波器)1に
おいて、電圧制御型発振器12は、入力信号に同期した
周波数信号(再生搬送波信号)を再生し、90°ハイブ
リッド11へ出力するものであり、90°ハイブリッド
11は、電圧制御型発振器12からの再生搬送波信号に
90°位相差をもたせ、互いに90°の位相差を有する
再生搬送波信号をそれぞれ検波回路1−I,1−Qに出
力するものである。
【0034】また、ハイブリッド13は、前段でIF信
号にダウンコンバートされた受信信号としての多値直交
振幅変調信号(多値QAM信号)を2分岐するものであ
り、検波回路1−I,1−Qは、それぞれ、ハイブリッ
ド13からの入力信号と、90°ハイブリッド11を通
じて電圧制御型発振器12から供給される互いに位相の
90°異なる再生搬送波信号(ローカル信号)とを乗算
(ミキシング)することによって再生搬送波信号に基づ
き入力信号を直交検波(同期検波)して2系列(Ic
h,Qch)のベースバンド信号(直交検波信号)を出
力するものである。
【0035】これにより、上記の直交検波回路1では、
入力された多値QAM信号(IF信号)を90°ハイブ
リッド11を通じて電圧制御型発振器12から供給され
る再生搬送波信号に基づいて同期検波(直交検波)する
ことにより、相互に直交する2系列のベースバンド信号
(直交検波信号)が得られる。また、各A/D変換回路
(アナログ/ディジタル変換器)2−I,2−Qは、そ
れぞれ、直交検波回路1で検波された各ベースバンド信
号(アナログ出力)をディジタル変換するもので、例え
ば、図3に示すように、直交検波回路1からの各直交検
波信号が、それぞれ8ビットのIチャネル信号(i7 ,
i6 ,...,i0 )、Qチャネル信号(q7 ,
q6 ,...,q0 )に変換される。
【0036】さらに、ディジタル信号処理部10は、各
A/D変換回路2−I,2−Qからのディジタル信号
(i7 〜i0 ,q7 〜q0 )に対して振幅等化処理等の
所要の復調処理を施して、復調信号を出力するもので、
特に、入力信号(多値QAM信号)と再生搬送波との同
期がはずれてしまった場合には、フレームアラーム信号
(FALM)を生成,出力するようになっている。
【0037】そして、それぞれの信号のうち極性ビット
としてi7 (又はq7 )及び信号点への距離に応じた誤
差ビットとしてq5 〜q2 (又はi5 〜i2 )が位相誤
差検出回路3へ入力される。なお、Iチャネルのi7 ,
Qチャネルのq7 は、極性ビットとしても信号ビットと
しても用いられている。さらに、位相誤差検出回路(位
相誤差検出部)3は、A/D変換回路2−I,2−Qで
のアナログ/ディジタル変換後の検波信号から位相誤差
情報を検出するもので、具体的には、検波信号の信号点
に対する距離に応じたビット情報を位相誤差情報として
出力するようになっている。
【0038】例えば、16値QAMの復調方式の場合
は、図4に示すように、Iチャネル信号の極性ビット
(極性信号)i7 とQチャネル信号の各誤差ビット(誤
差信号)q5 〜q2 とについて、論理回路(EXOR:
排他的論理和回路)31〜34においてそれぞれ排他的
論理和演算処理を施すことによって、位相誤差信号Pe4
〜Pe1が得られる。なお、位相誤差信号Pe4は極性ビッ
トである。
【0039】また、第1D/A変換回路(第1D/A変
換器)4は、位相誤差検出回路3で検出された位相誤差
情報(ディジタル信号)Pe4〜Pe1をアナログ変換する
ものであり、ループフィルタ(第1ループフィルタ)5
は、第1D/A変換回路4でのディジタル/アナログ変
換後の位相誤差情報をろ波するものである。さらに、周
波数制御部6は電源立ち上げ情報を受けた場合と、位相
誤差情報に起因するマーク率〔HighとLowの割合
(同期時50:50):信号点の右まわり方向及び左ま
わり方向の制御〕が所定の範囲から逸脱している間は、
位相誤差情報としてのPe4に基づく電圧制御型発振器1
2のための周波数制御信号の更新動作を行なう一方、マ
ーク率が所定の範囲から逸脱しなくなった場合と、同期
はずれ情報(フレームアラーム信号)を受けた場合は、
周波数制御信号生成のための更新動作を停止させるもの
で、例えば本実施形態では、図3に示すように、後述す
る積分回路61,監視回路62,データ切替回路63及
びタイマ回路64をそなえて構成されている。
【0040】次に、第2D/A変換回路(第2D/A変
換器)8は、周波数制御部6から出力される周波数制御
信号(ADD9,ADD8,...,ADD1,ADD
0)をディジタル/アナログ変換するものであり、ロー
パスフィルタ(第2ループフィルタ)7は、第2D/A
変換回路8でのディジタル/アナログ変換後の周波数制
御信号をろ波するものである。
【0041】また、加算回路9は、ループフィルタ5か
らの位相制御信号(電圧信号)及び第2D/A変換回路
8を経由した周波数制御部6からの周波数制御信号を加
算(相加)して電圧制御型発振器12へ出力するもので
ある。従って、第1PLLループ部24は、少なくとも
ループフィルタ5とA/D変換回路2−I,2−Qとを
そなえることにより、位相誤差情報をループフィルタ5
を通じて電圧制御発振器12へフィードバックするよう
になっている。
【0042】同様に、第2PLLループ部25は、少な
くとも周波数制御部6と第2D/A変換回路8とローパ
スフィルタ7とをそなえることにより、電源立ち上げ情
報を受けた場合と、マーク率が所定の範囲から逸脱した
場合に、周波数制御部6による更新動作を行なわせる一
方、マーク率が所定の範囲から逸脱しなくなった場合
と、同期はずれ情報を受けた場合は、周波数制御信号生
成のための更新動作を停止させて、周波数制御部6から
の周波数制御信号をローパスフィルタ7を通じて電圧制
御発振器12へフィードバックするようになっている。
【0043】ここで、上述の周波数制御部6の積分回路
61は、位相誤差情報を積分するもので、1つ前に入力
された過去のデータと現在のデータとを加算するように
なっており、例えば、図5に示すように、加算器61
A,ラッチ回路(FF)61B,61Cをそなえて構成
されている。また、加算器61Aは、後述するデータ切
替回路63からの位相誤差情報(ID23,ID2
2,...,ID1,ID0)を累積加算し、ラッチ回
路61Bを経て出力するもので、後段の第2D/A変換
回路8へは、更新後のデータのうち上位10ビットのデ
ータ(ADD9,ADD8,...,ADD0)を選択
して出力されるようになっている。
【0044】なお、加算器61Aにおいては、累積加算
の結果、24ビットのデータ(ID23〜ID0)全て
が「1」になった場合及び24ビットのデータ(ID2
3〜ID0)全てが「0」になった場合には、オーバー
フロー信号(OFL)が出力されるようになっている。
さらに、ラッチ回路(アキュムレータ)61Bは、加算
器61Aからの累積結果の更新又は保持動作を選択的に
行なうもので、後述する監視装置62からの情報として
“H”レベル信号を受けると加算器61Aの出力を一時
的に保持して累積結果を更新する一方、ホールド信号
(HOLD;“L”レベル信号)を受けると更新を停止
するようになっている。
【0045】また、ラッチ回路61Cは、加算器61A
から出力されるオーバーフロー信号を一時的に保持する
ものであり、このオーバーフロー信号については、上述
のラッチ回路61Bからのデータと同期して出力される
ようになっている。これにより、この積分回路61で
は、例えばデータ切替回路63からのデータID23,
ID22,...,ID1,ID0を、加算器61Aに
て、ラッチ回路61Bで一時的に保持されていた過去の
加算結果(A+B)に順次累積加算してゆくことで、随
時、データを更新してゆく。
【0046】なお、この積分回路61は、監視回路62
から加算を停止する信号(HOLD;ホールド信号,積
分動作停止信号)を受けた場合は、加算器61Aにおけ
る加算が停止され、その信号を受ける前のラッチ回路6
1Bに保持されていたデータが後段の第2D/A変換回
路8へ出力される。また、監視回路62は、マーク率が
所定の範囲から逸脱したかどうかを監視して、マーク率
が所定の範囲から逸脱しない間は積分回路61による積
分動作を停止させているが、マーク率が所定の範囲から
逸脱すると、積分回路61による積分動作を行なわせる
ものであり、例えば、図6に示すように、計数回路(8
ビットアップダウンカウンタ)62A及び論理回路62
Bをそなえて構成されている。
【0047】ここで、計数回路62Aは、位相誤差情報
をアップダウン計数してマーク率が所定の範囲から逸脱
しない間はホールド(“L”レベル信号)を発生すると
ともに、マーク率が所定の範囲から逸脱すると積分動作
許容信号(“H”レベル信号)を発生するものである。
具体的には、計数回路62Aは、後述するタイマ回路6
4から定期的(例えば、1024クロック時間毎)に出
力される信号(Sel3;図9の参照)に基づいて、
位相誤差検出回路3からの位相誤差情報Pe4(極性ビッ
ト)のアップダウン計数を行なうもので、Sel3信号
の入力によりロード(LOAD)がかかると、計数値が
初期設定値にリセットされてアップダウン計数が開始さ
れるようになっている。つまり、定期的にアップダウン
計数を開始することにより、マーク率の監視を正確に行
なうことができるようになっているのである。
【0048】なお、上述の初期設定値としては、例えば
8ビットの2進データ(D7〜D0)により(1,
0,...,0;10進表記では「128」)設定され
る一方、上限のオーバーフロー値を(1,1,...,
1;10進表記では「256」)、下限のオーバーフロ
ー値を(0,0,...,0;10進表記では「0」)
としており、この初期設定値から上限又は下限のオーバ
ーフロー値の範囲内でアップダウン計数を行なうように
なっている。
【0049】即ち、この計数回路62Aは、位相誤差情
報Pe4のアップダウン計数値を等価な値とし、マーク率
が所定の範囲から逸脱しないかどうかを判断するように
なっており、そのアップダウン計数の結果、マーク率が
所定の範囲から逸脱しない間(0〜256以内)は、積
分回路61による積分動作は停止され、積分回路61の
データが保持(ホールド)される。
【0050】一方、マーク率が所定の範囲から逸脱した
場合(アップダウン計数が「0」以下、又は「256」
以上)は、キャリアウト信号(Carry out ;“H”レベ
ル信号 )を発生するようになっており、このキャリアウ
ト信号が出力されると、その信号は反転して計数回路6
2Aにはイネーブル(EN)が入力されて、位相誤差情
報Pe4のアップダウン計数が停止するようになってい
る。この場合においては、計数回路62Aでは、次のL
OADがかかるまで、キャリアウト信号は継続して出力
されるようになっている。
【0051】具体的には、1024クロック時間中に入
力される1024個の位相誤差信号Pe4のうち、正の極
性を有しているもの又は負の極性を有しているものが5
76個以上ある場合(正負の極性ビットの数の差が12
8以上の場合)、即ち、正負の極性ビットの数の比が5
76:448(又は448:576)以上のときであ
り、それ以下のとき(576:448〔又は448:5
76〕よりも5:5に近いとき)は発生しない。
【0052】また、監視回路62は、マーク率が所定の
範囲から逸脱したかどうかを監視して、マーク率が所定
の範囲から逸脱しない間は積分回路61による積分動作
を停止させているが、マーク率が所定の範囲から逸脱す
ると、積分回路61による積分動作を行なわせるととも
に、ディジタル信号処理部10からのFALMに基づい
て、同期はずれ情報が検出されたかどうかを監視して、
同期はずれ情報が検出されると、マーク率の値にかかわ
らず積分回路61による積分動作を停止させるようにな
っている。
【0053】換言すれば、監視回路62は、例えば図9
のタイムチャートに示すように、マーク率が所定の範囲
から逸脱しない間と、同期はずれ情報を受けた場合は、
積分回路61による積分動作を停止させる(ホールド信
号を出力する)一方〔図9のにおける時点(t2)〜
(t4),(t5)〜(t6)参照〕、電源立ち上げ情
報(パルス幅情報)を受けた場合と、マーク率が所定の
範囲から逸脱した場合に積分回路61による積分動作を
行なわせるようになっている〔図9のにおける時点
(t1)〜(t2)及び図9のにおける時点(t4)
〜(t41)参照〕。
【0054】つまり、このタイマ回路64からのSel
3信号は、定期的に出力されるほかにデータの同期がは
ずれたときにおいても出力されるようになっており、監
視回路62においては、同期がはずれたときには、定期
的に出力される信号のタイミングにかかわらず、Sel
3信号が計数回路62Aに入力され、アップダウン計数
が再スタートされるようになっている。即ち、この場合
は、マーク率の値にかかわらず、積分回路61の積分動
作は停止される。
【0055】この場合においては、計数回路62Aは、
位相誤差情報をアップダウン計数してマーク率が所定の
範囲から逸脱しない間又は同期はずれ情報が検出される
と積分動作停止信号を発生するとともにマーク率が所定
の範囲から逸脱すると積分動作許容信号を発生するので
ある。さらに、論理回路62Bは、OR(論理和)回路
として構成され、計数回路62Aからのキャリアウト信
号(マーク率が所定の範囲から逸脱した場合に発生する
信号)と後述するタイマ回路64からの信号(Sel
2)とについて論理和演算処理を施すもので、論理和演
算の結果が「0」ならば、積分回路61における加算を
停止する信号(積分動作停止信号)が出力される一方、
論理和演算の結果が「1」ならば、積分回路61におけ
る加算を許容する信号(積分動作許容信号)が出力され
るようになっている。
【0056】即ち、この監視回路62は、マーク率が所
定の範囲から逸脱しない間と、一定周期(定期的)のタ
イミングで積分回路61における積分動作を停止させる
一方、マーク率が所定の範囲から逸脱した場合に、積分
回路61における積分動作を行なうように監視している
ので、第1PLLループ部24の周波数制御による周波
数制御動作に影響することなく、第2PLLループ部2
5を必要時にのみ動作させることができるようになって
いる。
【0057】また、上述のごとく、同期はずれ情報が検
出されたときにおいては、積分回路61による積分動作
を停止することができるようになっているが、この場合
においては、後述するように、同期はずれ情報を検出し
てから所定時間(例えば5秒程度)が経過すると、積分
回路61による積分動作を再開させるようになってい
る。
【0058】これにより、監視回路62では、一定周期
のタイミングにより計数回路62AにLOADがかかる
と、位相誤差情報Pe4のアップダウン計数が行なわれ、
そのアップダウン計数の結果、マーク率が所定の範囲か
ら逸脱しない間においては、キャリアウト信号は出力さ
れず、論理回路62Bの入力はLレベル(=0)とな
る。ここで、後述するように、タイマ回路64からの信
号に基づいて、マーク率逸脱以外の積分動作許容条件を
有しない場合には、論理回路62Bのもう一方の入力も
Lレベルであることから積分動作は停止する。
【0059】一方、マーク率が所定の範囲から逸脱した
場合には、キャリアウト信号が出力されるため、論理回
路62Bの入力はHレベル(=1)となり、位相誤差情
報P e4のアップダウン計数が停止し、積分動作が行なわ
れる。従って、上述の周波数制御部6は、監視回路62
からの信号に基づき、マーク率が所定の範囲から逸脱す
ると、積分回路61では位相誤差情報に基づいて電圧制
御型発振器12のための周波数制御信号を更新動作によ
って生成するとともに、監視回路62からの信号に基づ
き、マーク率が所定の範囲から逸脱しない間又は同期は
ずれ情報を受けると、周波数制御信号生成のための更新
動作を停止させることになる。
【0060】同様に、電源を立ち上げた際にもHレベル
(=1)となるため、積分動作が行なわれる。また、同
期はずれ情報を受けたときには、マーク率の値にかかわ
らず、積分動作は停止される。さらに、データ切替回路
63は、ディジタル信号処理部10からの同期はずれ情
報としてのフレームアラーム信号に基づいて、位相誤差
検出回路3からの位相誤差情報Pe4を後段の積分回路6
1の入力に適した信号(24ビット信号)に切り換えて
(生成して)出力するもので、例えば、図7に示すよう
に、セレクタ63A及びラッチ回路(FF)63Bをそ
なえて構成されている。
【0061】ここで、セレクタ63Aは、位相誤差検出
回路3からの位相誤差情報Pe4とラッチ回路63Bから
の出力のいずれか一方を選択して出力するもので、ディ
ジタル信号処理部10からの同期はずれ情報によって切
り換えられるようになっている。具体的には、セレクタ
63Aは、ディジタル信号処理部10からの同期はずれ
情報を受けていない場合には、位相誤差情報Pe4を選択
的に出力する一方、同期はずれ情報を受けると、ラッチ
回路63Bからのデータを選択的に出力するようになっ
ている。
【0062】また、セレクタ63Aから出力されるデー
タ(1ビット)は、積分回路61へ出力する際には、2
3ビットへ拡張(分岐)されるとともに(ID23,I
D22,...,ID1)、最下位ビット(ID0=1
固定)を合わせた24ビットが積分回路61に出力され
るようになっている。即ち、セレクタ63Aから「1」
が出力されると、24ビット信号〔(ID23,ID2
2,...,ID1,ID0)=(1,1,...,
1,1);10進数表記では“−1”〕が積分回路61
へ出力される一方、セレクタ63Aから「0」が出力さ
れると24ビット信号〔(ID23,ID2
2,...,ID1,ID0)=(0,0,...,
0,1);10進数表記では“+1”〕が積分回路61
へ出力されるようになっている。
【0063】さらに、ラッチ回路63Bは、積分回路6
1における加算状態がオーバーフローとなったとき(オ
ーバーフロー信号が入力されたとき)の値〔最上位ビッ
ト(24ビット全てが「1」のときはADD9=1で、
24ビット全てが「0」のときはADD9=0)をオー
バーフロー信号(OFL)に基づいてラッチするもので
あり、同期はずれ情報を受けてから所定時間経過しても
復旧しない場合には、積分回路61からの出力データを
フィードバックすることにより、三角波を形成するよう
になっている。
【0064】即ち、イネーブル信号としてのオーバーフ
ロー信号を受けることにより、ラッチ回路63Bに最上
位ビットADD9=“1”がラッチされた場合は、(I
D23,ID22,...,ID1,ID0)=(1,
1,...,1,1)というデータ(10進数で−1)
が積分回路61に出力される一方、オーバーフロー信号
を受けることにより最下位ビット(ADD0=−1)が
ラッチされた場合は、(ID23,ID22,...,
ID1,ID0)=(0,0,...,0,1)という
データ(10進数で1)が積分回路61に出力される。
【0065】後述するように、同期はずれ信号が入力さ
れてから所定時間経過しても、復旧しない場合には、監
視回路62からの積分動作許容信号により積分回路61
が動作状態となる。積分回路61では、そのときの値に
ラッチ回路63Bからのデータを累積的に加算(又は減
算)するようになり、結果的に三角波が出力されること
になるのである。
【0066】換言すれば、セレクタ63Aに同期はずれ
情報が入力されてから、所定時間経過後においても復旧
しない場合は、積分回路61では、ラッチ回路63Bか
らのデータを用いて積分することを通じて、三角波を生
成するようになっており、生成された三角波を第2D/
A変換回路8,ローパースフィルタ7及び加算回路9を
介して電圧制御型発振器12に出力することにより、実
質的に同期周波数をハントするためのスィープ動作を行
なうことができる。
【0067】また、タイマ回路64は、定期的にキャリ
アウト信号を発生するとともに、電源立ち上げ情報(P
OWER RST:パワーオンリセット信号)を受けた
ときに監視回路62へその旨の信号を出力するほか、同
期はずれ情報を検出してから所定時間が経過すると、監
視回路62へその旨の信号を出力するものである。さら
に、このタイマ回路64は、例えば図8に示すように、
第1カウンタ(10ビットカウンタ)64A,第2カウ
ンタ64B,論理回路64C,パワーリセット部64D
をそなえて構成されている。
【0068】ここで、第1カウンタ64Aは、クロック
(CLK)に基づいてキャリアウト信号を発生するもの
で、例えば、10ビットカウンタにより構成されてい
る。即ち、第1カウンタ64Aでは、カウント数102
4回につき1回のタイミングでキャリアウト信号(Se
l3)を発生するようになっている〔図9の〕。ま
た、第2カウンタ64Bは、第1カウンタ64Aのクロ
ックとは別のクロック(CLK2)に基づいて信号(S
el2)を発生するものである。この信号(Sel2)
は、同期はずれ情報(FALM)を受けるとリセット
(R)され〔図9の,時点(t5)参照〕、Sel2
信号の出力が停止する(“L”レベル信号が出力され
る)一方、クロック(CLK2)により、リセット時か
ら数秒後(ここでは5秒後)に再度出力される(“H”
レベル信号が出力される)ようになっている〔図9の
,時点(t6)参照〕。
【0069】つまり、一時的な同期はずれの場合は、例
えばフェージング等のように、わずかな時間で復旧する
ような現象が回線の劣化要因となっている場合があるの
で、ある一定期間を待つことによって自身で再同期する
可能性もある。従って、第2PLLループ部25による
制御は、同期はずれが検出されていると停止し、5秒後
に再開するように設定されているのである。即ち、5秒
後に信号(Sel2)を出力することにより、上述のご
とく積分回路61が動作状態となって、実質的に同期周
波数をハントするためのスィープ動作を行なっている。
【0070】また、パワーリセット部64Dより電源立
ち上げ情報を受けると、この第2カウンタ64BにLO
ADがかかり、信号(Sel2)が出力され、反転して
第2カウンタ64Bにイネーブル(EN)がかかるよう
になっている。さらに、論理回路64CはOR(論理
和)回路として構成されるもので、第1カウンタ64A
からのキャリアウト信号(定期的に発生する信号)と同
期はずれ情報(FALM)とについて論理和演算処理を
施すことにより、第1カウンタ64Aからキャリアウト
信号が出力されているか又は同期はずれ情報を示すフレ
ームアラーム信号のいずれかが立ち上がっている場合に
は、信号(Sel3)が出力されるようになっている。
換言すれば、第1カウンタ64Aからのキャリアウト信
号のタイミングにかかわらず、同期はずれ情報が検出さ
れると、Sel3信号は出力される。
【0071】また、パワーリセット部64Dは、電源を
立ち上げた際にその旨の信号をカウンタ64Bに出力す
るもので、ラッチ回路(FF)640,641及び論理
回路(1入力反転型のOR回路)642をそなえて構成
されており、電源が立ち上がると、その信号は論理回路
642の一方に入力されるとともに、ラッチ回路64
0,641を経て遅延した信号として論理回路642の
もう一方に反転して入力されるようになっている。
【0072】これにより、このタイマ回路64では、定
期的にキャリアウト信号(Sel3)を出力し、監視回
路62によるマーク率が所定の範囲を逸脱したかどうか
の監視データを一定期間毎に更新(リセット)させると
ともに、電源を立ち上げた際には、即座にキャリアウト
信号(Sel2)を出力し、監視回路62を通じて積分
回路61による積分動作を行なわせる。
【0073】なお、データの同期がはずれたときには、
キャリアウト信号(Sel3)を出力するとともに、信
号(Sel2)を“L”レベル信号とすることにより、
監視回路62による監視データをリセットし、積分動作
を停止させることができる。従って、上述の周波数制御
部6は、電源立ち上げ情報を受けると、監視回路62か
らの積分動作許容信号により、積分回路61が動作状態
となることを通じて、周波数制御信号生成のための更新
動作を開始させるようになっていることになる。
【0074】以下、上述のごとく構成された本実施形態
にかかる搬送波再生回路を適用された受信側無線装置の
復調部の全体の動作について簡単に説明すると、図3に
示すように、受信信号としての多値QAM信号は、直交
検波回路1において、電圧制御型発振器12からのロー
カル信号(再生搬送波信号)に基づいて直交検波が施さ
れることによって、2系列(Ich,Qch)のベース
バンド信号となる。そして、各ベースバンド信号は、そ
れぞれ、A/D変換回路2−I,2−Qにおいてディジ
タル変換されたのち、ディジタル信号処理部10におい
て等化処理などを施され、復調信号として出力される。
【0075】一方、このとき第1PLLループ部24で
は、各A/D変換回路2−I,2−Qの出力を用いてI
ch,Qchの各主信号の位相誤差情報を検出し、これ
に基づいて直交検波回路1の電圧制御型発振器12用の
電圧制御信号を生成して電圧制御型発振器12にフィー
ドバックして供給しており、これにより、直交検波回路
1での検波周波数の位相が最適な値に調整される。
【0076】具体的には、この第1PLLループ部24
では、位相誤差検出回路3において、Ichの極性信号
i7 とQchの誤差信号q5 〜q2 とについて排他的論
理和をとることにより位相誤差信号Pe4〜Pe1を生成し
(図4参照)、これを第1D/A変換回路4においてア
ナログ信号に変換して、電圧制御型発振器12用の電圧
制御信号として出力している。
【0077】ところで、第1PLLループ部24による
上記の一連の位相調整処理の間に、第2PLLループ部
25では、マーク率が所定の範囲から逸脱するかどうか
を監視することにより、定常位相誤差を監視している。
即ち、このマーク率に基づいて定常位相誤差が大きくな
ったと判定されると、第2PLLループ部25では、第
1PLLループ部24による位相制御量に、定常位相誤
差をなくすような制御量(周波数制御情報)を加算する
一方、マーク率が所定の範囲を逸脱しない場合には、こ
の第2PLLループ部25による周波数制御は行なわな
い。
【0078】例えば、図9のタイムチャートに示すよう
に、同期が確立している状態においては、監視回路62
では、タイマ回路64から定期的に出力される信号(S
el3)に基づいて、位相誤差検出回路3の出力
(Pe4)により、マーク率が所定の範囲を逸脱している
かどうかを監視し、マーク率が所定の範囲を逸脱しない
間は、ホールド信号(“L”レベル信号)を出力するこ
とにより、積分回路61の積分動作を停止させている
〔図9のにおける時点(t2)〜(t4)参照〕。
【0079】一方、同期が確立しているにもかかわら
ず、電圧制御型発振器12からの発振周波数(フリーラ
ン)と直交検波回路1に入力されるIF信号のローカル
周波数との差による定常位相誤差に起因して、マーク率
が所定の範囲を逸脱すると、監視回路62において積分
回路61の積分動作を許容するための積分動作許容信号
(“H”レベル信号)が出力され、これにより、積分回
路61のラッチ回路61Bにラッチされたデータ(積分
結果)のうちの先頭10ビット(ADD9〜ADD0)
が周波数制御情報として第2D/A変換回路8に出力さ
れる。
【0080】即ち、データ切替回路63では、位相誤差
検出回路3からの位相誤差信号Pe4が積分回路61の入
力に適したビット数〔24ビット(ID23,ID2
2,...,ID1,ID0)〕にデータ変換されて、
積分回路61へ出力される。その後、積分回路61の加
算器61Aでは、データ切替回路63からの連続的に入
力されるデータID23,ID22,...,ID1,
ID0と現在入力されたデータを累積的に順次加算して
ゆき、加算結果としての24ビットデータ中の上位10
ビットの信号データADD9,ADD8,...,AD
D1,ADD0が第2D/A変換回路8に出力される。
【0081】そして、第2D/A変換回路8では、入力
されたディジタルデータADD9,ADD8,...,
ADD1,ADD0をアナログデータに変換したのち、
このアナログデータについてローパスフィルタ7にてル
ープフィルタ処理を施し、加算回路9に周波数制御信号
として出力する。その後、加算回路9では、ループフィ
ルタ5を通じて入力される第1PLLループ部24から
の位相制御信号(電圧信号)とローパスフィルタ7を通
じて入力される第2PLLループ部25からの周波数制
御信号とを加算して、その加算結果を電圧制御型発振器
12に出力することによって、周波数ずれ,位相ずれを
補正し、定常位相誤差を抑圧している。
【0082】さらに、後段のディジタル信号処理部10
において、同期はずれが生じた場合には、上述の第2P
LLループ部25による周波数制御動作を停止させ、第
1PLLループ部24による位相制御のみを行なうこと
により、同期はずれを復旧させるようにしている。な
お、上述の同期はずれが検出されてから所定時間経過し
ても復旧しない場合には、積分回路61及びデータ切替
回路63により三角波を生成して、電圧制御型発振器1
2にフィードバックさせることにより、同期周波数をハ
ントするためのスィープ動作を実質的に行なうことがで
きる。
【0083】即ち、例えば図9のタイムチャートに示す
ように、ディジタル信号処理部10から同期はずれが生
じたことが検出されると〔図9の,時点(t5)参
照〕、タイマ回路64から出力される信号(Sel3;
図9の)に基づいて、監視回路62からのホールド信
号が出力されて、積分回路61における積分動作が停止
される。
【0084】このとき、同期はずれが検出されてから所
定時間(例えば5秒)経過しても、同期はずれが復旧し
ない場合は〔図9の,時点(t6)参照〕データ切替
回路63では、保持していた積分回路61のデータ(A
DD9=1又はADD0=−1,オーバーフロービット
立ち上がりにより切り替わる)を積分回路61の入力に
適したデータに切り換えて出力されることにより、積分
回路61ではその出力に応じたデータの減算又は加算が
行なわれる。
【0085】これにより、積分回路61からは三角波が
生成,出力されて、電圧制御型発振器12にフィードバ
ックされることにより、周波数のスィープ動作が行なわ
れる。その後、上記のような一連のスィープ処理によ
り、受信多値QAM信号に対する同期確立状態に近づく
と、第1PLLループ部24の出力(電圧制御信号)が
有効となり、安定状態となる。
【0086】なお、電源立ち上げ時においても同期が確
立していないときは、同期はずれ情報が出力されるので
〔図9の時点(t1)〜(t2)参照〕、タイマ回路6
4からの信号(Sel2)に基づいて、監視回路62に
よる積分動作が行なわれるため、上述の同期はずれが生
じた場合とほぼ同様な周波数制御処理が施される。
【0087】このように、本発明の実施形態における搬
送波再生回路によれば、位相誤差検出回路3からの位相
誤差情報に基づいて、周波数制御部6においてマーク率
が所定の範囲から逸脱しているかどうかを監視し、マー
ク率が所定の範囲から逸脱している場合に、この周波数
制御部6による更新動作を行なわせて、周波数制御部6
からの周波数制御信号を直交検波回路1の電圧制御型発
振器12用へフィードバックするので、送信周波数と再
生搬送波の周波数のずれを迅速に一致させて、定常位相
誤差を抑圧することができ、エラーレートの劣化を防ぐ
ことができる利点がある。
【0088】また、電圧制御型発振器12のフリーラン
の自動調整が可能となるため、通常使用時は、スィープ
動作が不要となり、再同期させる時間を短縮することが
できるので、本回路の性能を向上させることができ、ひ
いては無線装置全体の品質の向上に寄与する。さらに、
マーク率が所定の範囲から逸脱しない間は、積分回路6
1による積分動作を停止させるとともに、マーク率が所
定の範囲から逸脱すると、積分回路61による積分動作
を行なわせるので、第1PLLループ部24による周波
数制御動作に影響することなく、第2PLLループ部2
5を必要時にのみ動作させることができ、周波数制御処
理を安定に保つことができる。
【0089】また、本発明によれば、同期はずれ情報が
検出されると、マーク率の値にかかわらず積分回路61
による積分動作を停止させることができ、同期はずれ発
生直前の周波数は、第2PLLループ部25によって最
適化されるので、例えばフェージング等の無線回線品質
の劣化原因がなくなれば、スィープ動作を行なうことな
く、速やかに再同期することができる利点がある。
【0090】さらに、同期はずれ情報を検出してから所
定時間が経過しても、同期はずれが復旧しない場合に、
積分回路61による積分動作を再開させることができる
ので、第1PLLループ部24における独自の引き込み
(位相同期)ができなかった場合においても第2PLL
ループ部25からの信号により非常時に同期周波数を引
き込むための専用のスィープ発生源をそなえる必要がな
くなり、従来よりのスィープ機能をもちながら、いかな
る回線環境下においても搬送波を再生することができ
る。
【0091】また、電源立ち上げ情報を受けると、周波
数制御信号生成のための更新動作を自動的に開始させる
ことができるので、可変抵抗による事前調整を行わずに
電圧制御型発振器12のバラツキを吸収することがで
き、受信側無線装置の電源立ち上げ直後から入力信号の
位相同期を迅速に行なうことができる利点がある。な
お、図6に示す監視回路62では、位相誤差検出回路3
から入力される位相誤差情報としては、1ビットの位相
誤差信号Pe4(極性ビット)を用いているが、これに限
定されず、例えば図10に示す監視回路65のように、
位相誤差検出回路3からの位相誤差信号Pe4(極性ビッ
ト)とともに、誤差ビットPe3〜Pe1を含んだものを用
いてもよい。この場合においては、上述のビット情報P
e4〜P e1を8ビット情報Pe4,Pe4,Pe4,Pe4,
Pe4,Pe3,Pe2,Pe1として用いてマーク率を監視す
るようになっている。
【0092】前述の図6に示す監視回路62では、マー
ク率そのものを表現する位相誤差信号Pe4を用いている
が、監視回路65では、ビット情報Pe4〜Pe1を用いる
ことにより、ある一定時間の加算結果と絶対値による加
算結果との比により、マーク率を算出するようになって
いる。このため、この図10に示す監視回路65は、加
算器65A,ラッチ回路(FF)65B,65C及び論
理回路65Dをそなえて構成されている。ここで、加算
器65Aは位相誤差検出回路3からの出力(8ビット信
号;Pe4,Pe4,Pe4,Pe4,Pe4,Pe3,Pe2,
Pe1)を累積加算し、ラッチ回路65Bを経て出力する
もので、その累積加算の結果、全ビット情報が「1」か
又は「0」となった場合には、オーバーフロー信号(O
FL)を出力するようになっている。
【0093】また、ラッチ回路65Bは、加算器65A
の出力を一時的に保持し、加算器65Aの累積加算結果
の更新を行なうもので、タイマ回路64からの信号(S
el3)を受けると、このラッチ回路63Bにて保持さ
れている累積加算結果がリセット(R)されるようにな
っている。さらに、ラッチ回路65Cは、加算器65A
から出力されるオーバーフロー信号を一時的に保持する
もので、オーバーフロー信号を受けるとCE(クロック
イネーブル)がかかり、“H”レベル(振幅は5V)の
信号が論理回路65Dへ出力されるようになっており、
同様に、タイマ回路64からの信号(Sel3)を受け
ると、このラッチ回路65Cに保持されている累積加算
結果がリセットされるようになっている。
【0094】換言すれば、上述の加算器65Aにおいて
オーバーフロー信号が出力された場合には、マーク率が
所定の範囲を逸脱したものと判断することができるの
で、このオーバーフロー信号を前述の加算器62Aから
出力されるキャリアウト信号と等価なものとすることが
できる。また、論理回路65Dは、OR(論理和)回路
として構成され、ラッチ回路65Cからの出力(オーバ
ーフロー信号)とタイマ回路64からの信号(Sel
2)とについて論理和演算処理を施すもので、論理和演
算の結果が「0」ならば、ホールド信号となり、積分回
路61における積分動作を停止する一方、論理和演算の
結果が「1」ならば、積分動作許容信号となり、積分回
路61における積分動作を行わせるようになっている。
【0095】これにより、ラッチ回路65Cからのオー
バーフロー検出情報か又はタイマ回路64からの信号
(Sel2)のいずれかが入力されると、積分回路61
における積分動作を行わせることができる。従って、こ
の図10に示す監視回路65では、多ビットのデータに
基づいてマーク率を測定し、このマーク率が所定の範囲
から逸脱しているかどうかを監視することができるの
で、信号点の距離(+,−)の度合いをより詳細に把握
することができ、位相誤差検出精度を飛躍的に向上させ
ることができる。
【0096】また、図7に示すデータ切替回路63にお
いては、位相誤差検出回路3から1ビットの位相誤差信
号Pe4に基づいて積分回路61の入力に適したデータの
切替を行なっているが、上述の監視回路65の場合と同
様、例えば図11に示すデータ切替回路66のように、
位相誤差検出回路3から出力される位相誤差信号Pe4〜
Pe1(4ビット:Pe4,Pe3,Pe2,Pe1)を用いてデ
ータの切替を行なってもよい。
【0097】このため、この図11に示すデータ切替回
路66は、セレクタ66A,ラッチ回路(FF)66B
をそなえて構成されている。ここで、セレクタ66A
は、4ビットの位相誤差信号Pe4〜Pe1か又はラッチ回
路66Bからの4ビットの情報(ADD9,ADD9,
ADD9,1)のいずれかをFALMに基づいて選択的
に出力するものであり、ラッチ回路66Bは、ラッチ回
路63Bと同様であるが、出力されるデータは上位3ビ
ットがADD9で下位ビットが「1」の4ビットにより
構成される。
【0098】なお、この場合、セレクタ66Aにおいて
変換された4ビットのデータは24ビットへ拡張(分
岐)されて〔(ID23,ID22,...ID3,I
D2,ID1,ID0)=(Pe4,...,Pe4,
Pe3,Pe2,Pe1)〕、積分回路61に出力されるが、
同期はずれ情報が検出されたときには、ラッチ回路66
Bにラッチされた積分回路61のデータを出力する。
【0099】また、ラッチ回路66Bからは4ビット
(最下位ビットは1)のデータが出力され、例えば、最
上位ビットADD9=「1」がラッチされた場合は、
(1,1,1,1)が出力され、ADD9=「0」がラ
ッチされた場合は、(0,0,0,1)が出力される。
これにより、積分回路61に入力される24ビットのデ
ータとては、前述のデータ切替回路63と同様に、AD
D9=「1」の場合には(ID23,...,ID0)
=(1,...,1)であり、ADD9=「0」の場合
には(ID23,...,ID0)=(0,...,
0,1)となる。
【0100】従って、この図11に示すデータ切替回路
66においても、多ビットを用いて積分回路61の入力
に適したデータに変換することができるので、より正確
なデータに切り換えることができ、この回路を適用した
場合においても、上述の本実施形態の場合と同様の利点
がある。なお、上述の本実施形態においては、ディジタ
ル信号に変換されたIデータ,Qデータから搬送波を再
生するものに適用しているが、アナログ信号から搬送波
を再生するような回路にも本発明を適用することがで
き、このようにしても上述の場合とほぼ同様の利点があ
る。
【0101】さらに、本実施形態では、直交検波回路1
は直交検波器を用いているが、本発明によれば、これ以
外の検波器を用いることもできる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の搬送波再
生回路によれば、位相誤差検出部からの位相誤差情報に
基づいて、周波数制御部においてマーク率が所定の範囲
から逸脱しているかどうかを監視し、マーク率が所定の
範囲から逸脱している場合に、この周波数制御部による
更新動作を行なわせて、周波数制御部からの周波数制御
信号を直交検波器の局部発振器へフィードバックするの
で、送信周波数と再生搬送波の周波数のずれを迅速に一
致させて、定常位相誤差を抑圧することができるので、
エラーレートの劣化を防ぐことができる利点がある。
【0103】また、本発明によれば、局部発振器のフリ
ーランの自動調整が可能となるため、通常使用時は、ス
ィープ動作が不要となり、再同期させる時間を短縮する
ことができるので、本回路の性能を向上させることがで
き、ひいては無線装置全体の品質の向上に寄与する(以
上、請求項1,4,10)。さらに、本発明によれば、
マーク率が所定の範囲から逸脱しない間は積分回路によ
る積分動作を停止させるとともに、マーク率が所定の範
囲から逸脱すると、積分回路による積分動作を行なわせ
るので、第1PLLループ部による周波数制御動作に影
響することなく、第2PLLループ部を必要時にのみ動
作させることができ、周波数制御処理を安定に保つこと
ができる(請求項2,3)。
【0104】また、本発明によれば、同期はずれ情報が
検出されると、マーク率の値にかかわらず積分回路によ
る積分動作を停止させることができ、同期はずれ発生直
前の周波数は、第2PLLループ部によって最適化され
ているので、例えばフェージング等の無線回線品質の劣
化原因がなくなれば、スィープ動作を行なうことなく、
速やかに再同期することができる利点がある(請求項
5,6)。
【0105】さらに、本発明によれば、同期はずれ情報
を検出してから所定時間が経過しても、同期はずれが復
旧しない場合に、積分回路による積分動作を再開させる
ことができるので、第1PLLループ部における独自の
引き込み(位相同期)ができなかった場合においても第
2PLLループ部からの信号により、非常時に同期周波
数を引き込むための専用のスィープ発生源をそなえる必
要がなくなり、従来よりのスィープ機能をもちながら、
いかなる回線環境下においても搬送波を再生することが
できる(請求項7,8)。
【0106】また、本発明によれば、電源立ち上げ情報
を受けると、周波数制御信号生成のための更新動作を自
動的に開始させることができるので、可変抵抗による事
前調整を行わずに局部発振器のバラツキを吸収すること
ができ、受信側無線装置の電源立ち上げ直後から入力信
号の位相同期を迅速に行なうことができる利点がある
(請求項9)。
【0107】さらに、本発明によれば、周波数制御部へ
入力される位相誤差情報が極性ビットであるため、誤差
判断(+,−)を容易に行なうことができ、回路構成を
複雑化することなく、周波数制御信号を作成することが
できる(請求項11)。また、位相誤差情報が極性ビッ
トの他に誤差ビットを含むことにより、信号点の距離の
度合い(誤差判断:+,−)をより詳細に把握すること
ができ、本回路の精度を向上させることができる(請求
項12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる搬送波再生回路の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる位相誤差検出回路
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる積分回路の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる監視回路の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかるデータ切替回路の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態にかかるタイマ回路の構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態にかかる搬送波再生回路の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】本発明の一実施形態にかかる監視回路の変形
例を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかるデータ切替回路
の変形例を示すブロック図である。
【図12】一般的な受信側無線装置の復調部の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 直交検波器(直交検波回路) 1′ 検波器 1−I,1−Q 検波回路(ミキサ回路) 2,2−I,2−Q,41 アナログ/ディジタル変換
器(A/D変換回路) 3,42 位相誤差検出部(位相誤差検出回路) 4,43 第1ディジタル/アナログ変換器(第1D/
A変換回路) 5,44 第1ループフィルタ(ループフィルタ) 6 周波数制御部 7 第2ループフィルタ(ローパスフィルタ) 8,48 第2ディジタル/アナログ変換器(第2D/
A変換回路) 9 加算回路 10,50 ディジタル信号処理部 11 90°ハイブリッド(H) 12,46 局部発振器〔電圧制御型発振器(VC
O)〕 13 ハイブリッド(H) 14 アンテナ 15 低雑音増幅器 16 受信フィルタ(RF) 17 ダウンコンバータ 18 無線回線 20,22,24 第1PLLループ部 21,23,25 第2PLLループ部 31〜34 論理回路(EXOR回路) 62B,64C,65D 論理回路(OR回路) 40 直交検波回路 45 オペアンプ 47 低周波発振器(スィープ発生源) 49 ローパスフィルタ 61 積分回路 61A,65A 加算器 61B,61C,63B,65B,65C,66B,6
40,641 ラッチ回路(FF) 62,65 監視回路 62A 計数回路(8ビットアップダウンカウンタ) 63,66 データ切替回路 63A,66A セレクタ 64 タイマ回路 64A 第1カウンタ(10ビットカウンタ) 64B 第2カウンタ 64D パワーリセット部 70 復調部 642 論理回路(1反転型OR回路)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間周波信号を局部発信器を用いて検波
    する検波器と、 該検波器で検波された検波信号から位相誤差情報を検出
    する位相誤差検出部と、 該位相誤差検出部で検出された該位相誤差情報をろ波す
    る第1ループフィルタをそなえることにより、該位相誤
    差情報を該第1ループフィルタを通じて該局部発振器へ
    フィードバックする第1PLLループ部と、 該位相誤差情報に基づいて該局部発振器のための周波数
    制御信号を更新動作によって生成する周波数制御部と、
    該周波数制御部からの該周波数制御信号をろ波する第2
    ループフィルタとをそなえることにより、該位相誤差情
    報に起因するマーク率が所定の範囲から逸脱すると、該
    周波数制御部による更新動作を行なわせて、該周波数制
    御部からの該周波数制御信号を該第2ループフィルタを
    通じて該局部発振器へフィードバックする第2PLLル
    ープ部とをそなえて構成されたことを特徴とする、搬送
    波再生回路。
  2. 【請求項2】 該周波数制御部が、 該位相誤差情報を積分する積分回路と、 該マーク率が該所定の範囲から逸脱したかどうかを監視
    して、該マーク率が該所定の範囲から逸脱しない間は該
    積分回路による積分動作を停止させているが、該マーク
    率が該所定の範囲から逸脱すると、該積分回路による積
    分動作を行なわせる監視回路とをそなえて構成されたこ
    とを特徴とする、請求項1記載の搬送波再生回路。
  3. 【請求項3】 該積分回路が、該位相誤差情報を累積加
    算する加算器と、該加算器からの累積加算結果の更新又
    は保持動作を選択的に行なうラッチ回路とをそなえて構
    成されるとともに、 該監視回路が、該位相誤差情報をアップダウン計数して
    該マーク率が該所定の範囲から逸脱しない間は積分動作
    停止信号を発生するとともに該マーク率が該所定の範囲
    から逸脱すると積分動作許容信号を発生する計数回路を
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項2記
    載の搬送波再生回路。
  4. 【請求項4】 該周波数制御部が、該マーク率が該所定
    の範囲から逸脱すると、該位相誤差情報に基づいて該局
    部発振器のための周波数制御信号を更新動作によって生
    成するとともに、該マーク率が該所定の範囲から逸脱し
    ない間又は同期はずれ情報を受けると、該周波数制御信
    号生成のための更新動作を停止させるように構成された
    ことを特徴とする、請求項1記載の搬送波再生回路。
  5. 【請求項5】 該周波数制御部が、 該位相誤差情報を積分する積分回路と、 該同期はずれ情報が検出されない間は該位相誤差情報を
    出力する一方、該同期はずれ情報を検出すると、該積分
    回路の出力に切り替える切替回路と、 該マーク率が該所定の範囲から逸脱したかどうかを監視
    して、該マーク率が該所定の範囲から逸脱しない間は該
    積分回路による積分動作を停止させているが、該マーク
    率が該所定の範囲から逸脱すると、該積分回路による積
    分動作を行なわせるとともに、該同期はずれ情報が検出
    されたかどうかを監視して、該同期はずれ情報が検出さ
    れると、該マーク率の値にかかわらず該積分回路による
    積分動作を停止させる監視回路とをそなえて構成された
    ことを特徴とする、請求項4記載の搬送波再生回路。
  6. 【請求項6】 該積分回路が、 該位相誤差情報を累積加算する加算器と、 該加算器からの累積加算結果の更新又は保持動作を選択
    的に行なうラッチ回路と、 該監視回路が、該位相誤差情報をアップダウン計数して
    該マーク率が該所定の範囲から逸脱しない間又は該同期
    はずれ情報が検出されると積分動作停止信号を発生する
    とともに該マーク率が該所定の範囲から逸脱すると積分
    動作許容信号を発生する計数回路をそなえて構成されて
    いることを特徴とする、請求項5記載の搬送波再生回
    路。
  7. 【請求項7】 該監視回路が、該同期はずれ情報を検出
    してから所定時間が経過すると、該積分回路による積分
    動作を再開させるように構成されたことを特徴とする、
    請求項5記載の搬送波再生回路。
  8. 【請求項8】 該同期はずれ情報を検出してから所定時
    間が経過すると、該監視回路へその旨の信号を出力する
    タイマ回路が設けられたことを特徴とする、請求項7記
    載の搬送波再生回路。
  9. 【請求項9】 該周波数制御部が、電源立ち上げ情報を
    受けると、該周波数制御信号生成のための更新動作を開
    始させるように構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の搬送波再生回路。
  10. 【請求項10】 中間周波信号を局部発振器を用いて検
    波することにより、相互に直交する検波信号を出力する
    直交検波器と、 該直交検波器で検波された検波信号をアナログ/ディジ
    タル変換するアナログ/ディジタル変換器と、 該アナログ/ディジタル変換器でのアナログ/ディジタ
    ル変換後の検波信号から位相誤差情報を検出する位相誤
    差検出部と、 該位相誤差検出部で検出された該位相誤差情報をディジ
    タル/アナログ変換する第1ディジタル/アナログ変換
    器と、該第1ディジタル/アナログ変換器でのディジタ
    ル/アナログ変換後の該位相誤差情報をろ波する第1ル
    ープフィルタをそなえることにより、該位相誤差情報を
    該第1ループフィルタを通じて該局部発振器へフィード
    バックする第1PLLループ部と、 電源立ち上げ情報を受けた場合と、該位相誤差情報に起
    因するマーク率が所定の範囲から逸脱している間は、該
    位相誤差情報に基づく該局部発振器のための周波数制御
    信号の更新動作を行なう一方、該マーク率が所定の範囲
    から逸脱しなくなった場合と、同期はずれ情報を受けた
    場合は、周波数制御信号生成のための更新動作を停止さ
    せる周波数制御部と、該周波数制御部から出力される該
    周波数制御信号をディジタル/アナログ変換する第2デ
    ィジタル/アナログ変換器と、該第2ディジタル/アナ
    ログ変換器でのディジタル/アナログ変換後の該周波数
    制御信号をろ波する第2ループフィルタとをそなえるこ
    とにより、電源立ち上げ情報を受けた場合と、該マーク
    率が該所定の範囲から逸脱した場合に、該周波数制御部
    による更新動作を行なわせる一方、該マーク率が該所定
    の範囲から逸脱しなくなった場合と、該同期はずれ情報
    を受けた場合は、該周波数制御信号生成のための更新動
    作を停止させて、該周波数制御部からの該周波数制御信
    号を該第2ループフィルタを通じて該局部発振器へフィ
    ードバックする第2PLLループ部とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、搬送波再生回路。
  11. 【請求項11】 該周波数制御部へ入力される該位相誤
    差情報が極性ビットであることを特徴とする、請求項1
    0記載の搬送波再生回路。
  12. 【請求項12】 該周波数制御部へ入力される該位相誤
    差情報が極性ビットと誤差ビットとを含んでいることを
    特徴とする、請求項10記載の搬送波再生回路。
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